JPWO2007091461A1 - 乗降用車両 - Google Patents

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Abstract

車両本体11の後部で且つ一側部に床部15が形成され、車両本体11の上方に、昇降駆動装置により昇降される床体22を有する昇降床装置21が設けられ、床体22は、その左側で且つ後半部に切欠部23が形成されるとともに右側は身障者用通路24とされ、切欠部23における床体22側に、床体22と床部15との間で健常者用通路50となる階段装置51が、鉛直面内で揺動可能に取り付けられ、車両本体11の後方で且つ左側に昇降台81を有する昇降台装置71が設けられ、この昇降台81は、その上昇によって身障者用通路24の後端に対向し得るように構成されたもの。

Description

本発明は、旅客用飛行機に対する乗り降りを、健常者や身障者のいずれの乗客に対しても、行い得る乗降用車両に関するものである。
従来、旅客用飛行機(以下、旅客機という)に対する乗り降りを、健常者や身体障害者(以下、身障者という)のいずれの乗客に対しても行い得る乗降用車両としては、下記のような乗降用車両が提案されている。
この乗降用車両には、旅客機の乗降口に対応する位置で且つ所定高さ位置で設けられて乗客の乗移り用床面を形成する水平床と、この水平床に上端が取り付けられた階段装置と、この階段装置をその上端を中心に鉛直面内で揺動させる油圧シリンダとが備えられている。また、この階段装置には複数の踏板が設けられるとともに、階段装置の下端には、車椅子などを載置するに十分な広さの載置板が設けられている。さらに、前記複数の踏板および載置板は平行リンク機構でもって階段装置に設けられており、階段装置の傾斜角に関係なくそれぞれが水平姿勢となるようされている(例えば、特開平9−194198号公報参照)。
この構成によると、油圧シリンダの収縮動作により階段装置を水平床側から地面へ架け渡すことによって、健常者は、載置板、階段装置および水平床を順番に歩いて旅客機に搭乗することができ、また逆に旅客機から搭降することができる。
また、車椅子に乗った身障者の場合には、車椅子を載置板上に移動させた後、油圧シリンダの伸長動作により階段装置を上方へと揺動させて水平姿勢にすることにより、各踏板および載置板を水平床と同一のレベルにする。
そして、この状態で、車椅子を載置板から踏板群そして水平床を順番に通過させることにより、身障者を旅客機に搭乗させることができる。勿論、車椅子を載置板に載せた状態で階段装置を水平姿勢から下方に揺動させることにより、旅客機から身障者を搭降させることができる。
しかし、前述の乗降用車両によると、水平床が決められた高さに設定されているため、例えば中型旅客機に対する乗降用のものであるものについては、小型旅客機に対する乗降には使用することができない。したがって、小型旅客機に対する乗降には、小型旅客機専用の階段装置を用意しなくてはならず、すなわち2種類の昇降装置を用意する必要がある。また、車椅子に乗った身障者が使用しているときには健常者が使用することができず、すなわち身障者と健常者とが同時に乗り降りすることができなかった。
そこで、本発明は、旅客機の大きさが異なる場合でも乗降し得るとともに、身障者と健常者とが同時に乗降し得る乗降用車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の乗降用車両は、車両本体の後部で且つ一側部に床部が形成され、前記車両本体の上方に、昇降駆動装置により昇降される床体を有する昇降床装置が設けられ、前記床体は、その一側部で且つ後半部に切欠部が形成されるとともに他側部は身障者用通路とされ、前記切欠部における前記床体側に、前記床体と前記床部との間で健常者用通路となる階段装置が、鉛直面内で揺動可能に取り付けられ、
前記車両本体の後方で且つ他側部に昇降台を有する昇降台装置が設けられ、この昇降台は、その上昇によって前記身障者用通路の後端に対向し得るように構成されたものである。
また、本発明の乗降用車両の他の第1の側面は、上記乗降用車両における車両本体の床部の後方に、階段部が設けられたものである。
また、本発明の乗降用車両の他の第2の側面は、上記乗降用車両における階段装置には、複数の踏板を有する階段本体が設けられ、前記階段本体の側部に起立横倒自在な可動部材が設けられ、この可動部材は、床体の下降により前記階段本体が水平状となる横倒姿勢によりその上面に健常者用通路が形成されるとともに、床体の上昇により各踏板が水平状となる階段本体が傾斜した起立姿勢により側部カバーとなるように構成されたものである。
また、本発明の乗降用車両の他の第3の側面は、上記乗降用車両における階段装置が、前端が水平軸を介して床体に揺動可能に取り付けられた左右一対の側板と、これら両側板同士間に亘って且つ鉛直面内で揺動可能に支持された複数の踏板と、これら各踏板の支持位置とは異なる位置に揺動可能に連結されて上記側板および前記踏板とで平行リンク機構を形成するリンク部材とが備えられたものである。
また、本発明の乗降用車両の他の第4の側面は、上記乗降用車両における昇降台装置が、車両本体の後端に昇降可能に設けられた昇降台と、この昇降台を昇降させる昇降駆動部とが備えられ、且つ前記昇降台の側部に側壁部材が設けられるとともに前後部に開閉自在な扉が設けられたものである。
さらに、本発明の乗降用車両の他の第5の側面は、上記乗降用車両における床体が、昇降駆動装置側に支持された昇降床と、この昇降床の前部に且つその前端から出退自在に設けられた移動床と、前記移動床を前記昇降床から出退させる出退装置とが備えられたものである。
このように、旅客機の機体の大きさに応じて昇降駆動装置により昇降させ得る床体の一側部に健常者用通路となる階段装置を配置するとともに、床体の他側部に、昇降台装置の昇降台に対向する身障者用通路を設けたので、一台の乗降用車両により、機体の大きさに関係なく且つ健常者と身障者とを同時に、乗降させることができる。
本発明の実施の形態1に係る乗降用車両の後部の一部切欠き斜視図である。 同乗降用車両における中型旅客機への接近状態を示す側面図である。 同乗降用車両における中型旅客機への搭乗状態を示す一部切欠き平面図である。 同乗降用車両における中型旅客機への搭乗状態を示す縦断面図である。 同乗降用車両における中型旅客機への搭乗状態を示す縦断面図である。 同乗降用車両における中型旅客機への搭乗状態を示す縦断面図である。 同乗降用車両における小型旅客機への搭乗状態を示す一部切欠平面図である。 同乗降用車両における小型旅客機への搭乗状態を示す縦断面図である。 同乗降用車両における小型旅客機への搭乗状態を示す縦断面図である。 同乗降用車両における小型旅客機への搭乗状態を示す縦断面図である。 同乗降用車両における階段部分の使用状態を示す正面図である。 同乗降用車両における階段部分の使用状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態2に係る乗降用車両の斜視図である。 同乗降用車両の側面図である。 同乗降用車両の一部切欠平面図である。 同乗降用車両の正面図である。 同乗降用車両の背面図である。 同乗降用車両における床体の概略構成を示す斜視図である。 同乗降用車両における昇降駆動装置の概略構成を示す側面図である。 同乗降用車両における昇降駆動装置の概略構成を示す平面図である。 同乗降用車両における昇降駆動装置の要部構成を示す平面図である。 同乗降用車両における昇降駆動装置の要部構成を示す側面図である。 同乗降用車両における階段装置の側面図である。 同乗降用車両における階段装置の横断面図である。 同乗降用車両における階段装置の側面図である。 同乗降用車両による中型旅客機への搭乗状態を示す側面図である。 同乗降用車両による小型旅客機への搭乗状態を示す側面図である。
以下、本発明の乗降用車両の好適な実施の形態について、図面に基づき説明する。
[実施の形態1]
まず、本発明の実施の形態1に係る乗降用車両を、図1〜図12に基づき説明する。
図1〜図4において、乗降用車両10の車両本体(車体)11には、その下部の前後に、それぞれ左右に振り分けて車輪装置12が設けられている。これら車輪装置12のうちで適宜のものは駆動形式とされ、以て、乗降用車両10は、滑走路に連なる地上面1上で走行自在にされている。そして、車両本体11の前端上部に且つ幅方向の一側部例えば左側には運転室13が設けられ、また車両本体11の下部で各車輪装置12の近くにはアウトリガ−(位置決めまたは固定装置である)14が設けられている。さらに車両本体11の後部の一側部例えば左側の上面には、踊り場としての床部15が設けられている。
前記車両本体11の上方には、前記運転室13を避けた位置で、昇降駆動装置35により昇降される床体22を有する昇降床装置21が設けられている。すなわち昇降床装置21は、車両本体11の上方に位置される床体22を有し、この床体22と前記車両本体11との間に前記昇降駆動装置35が設けられている。
この昇降駆動装置35は、床体22と車両本体11との間に設けられたパンタグラフ形式のリンク機構36と、リンク機構36のリンクと車両本体11との間に設けられた昇降用油圧シリンダ(昇降装置の一例)37などによって、その一例が構成されている。そして床体22側には中間部ダクト体27が配設され、この中間部ダクト体27は、前記床体22の上方を覆う門形状であって、その天板部は前後方向で水平状に形成されている。
前記床体22は、幅方向の一側部例えば左側で且つ後半部が切欠部23にされるとともに、他側部である右側は身障者用通路24にされている。すなわち、床体22は、その前半部(前後方向で約1/3の部分)が幅の広い共通通路25とされ、また後半部(前後方向で約2/3の部分)は幅方向で2分割された状態で、左側が切欠部23にされるとともに、右側が共通通路25に接続された身障者用通路24とされている。ここで身障者用通路24における切欠部23側の端部には仕切り体(パーティション)26が立設されている。なお前記中間部ダクト体27は、切欠部23も含めて床体22の上方を覆うように形成されている。
前記床体22上には、この床体22に対して前後方向で摺動自在な前部床体28が設けられている。すなわち前部床体28は、その後半部が床体22の共通通路25上に載置されるとともに、前半部が床体22から前方へ突出する状態で配設されている。そして前部床体28の前方突出部分と車両本体11との間にはサポートバー29が配置されている。前部床体28の前半部分で且つ左右方向の中央部分には、小型旅客機の機体扉(後述する)の開閉動を許すための凹入切欠部30が形成され、そして前部床体28上には、凹入切欠部30を開閉するための前後方向のスライド式床板31が設けられている。
また前部床体28上には、この前部床体28の上方を覆う前部ダクト体32が連設され、この前部ダクト体32は門形状であって、その天板部は前後方向で水平状に形成されるとともに、前部ダクト体32の後半部は前記中間部ダクト体27の前半部に内嵌されている。そして、前部ダクト体32の前端部分には前部幌体33が設けられている。さらに前記中間部ダクト体27の後端から後方へ、階段部や昇降台装置(いずれも後述する)の上方を覆う後部ダクト体38が連設され、この後部ダクト体38は門形状であって、その天板部は前後方向で水平状に形成されている。そして後部ダクト体38の後端部分には後部幌体39が設けられている。
ここで前部床体28の部分には、渡し板41、上部操作盤42、テレビモニター43、テレビカメラ44などが設けられ、また床体22の部分にはテレビカメラ45などが設けられている。そして身障者用通路24の後端部分には、鎖などからなる索体46が着脱自在に設けられている。前述した各部材22〜46などにより昇降床装置21の一例が構成されている。
なお車両本体11からは、切欠部23の身障者用通路24側の端部に位置されて仕切り体(パーティション)16が立設されている。また床部15における左側の端部には手摺体17が立設されている。
前記切欠部23には、前記床体22における共通通路25の後部位置と車両本体11における床部15の前方位置との間で、健常者用通路50を形成する階段装置51が設けられている。この階段装置51は、左右両側に位置される側枠52と、両側枠52間に設けられた多数の踏板53とにより構成されている。そして各側枠52の上端部(前端部)が、床体22に対して左右方向軸54を介して相対回動自在に連結されるとともに、下端部(後端部)側が車両本体11側に受け止められている。なお、側枠52、踏板53などにより、階段本体が構成されている。
すなわち、車両本体11における床部15の前方位置には、階段装置51を嵌入可能な凹部18が形成され、そして両側枠52の下端部(後端部)側に設けられた案内ローラ55が、凹部18の上向き上面18aに遊転自在に受け止められている。そして両側枠52の下端部(後端部)側には、左右方向ピン56を介してガイド用踏板57の前端部が相対回動自在に連結されている。
これにより階段装置51は、昇降駆動装置35における昇降用油圧シリンダ37の収縮動により床体22を下降させることで、側枠52を水平状として凹部18に嵌入し得、このときガイド用踏板57は床部15上にほぼ全長に亘って位置される。また階段装置51は、昇降用油圧シリンダ37の伸展動により床体22を上昇させることで、踏板53群を水平階段状として側枠52を所定の角度で傾斜させることができる。このとき、ガイド用踏板57は、その後端部分が床部15の前端部分上に位置して、上方に開放される凹部18の後部分を閉塞している。
前記階段装置51の両側部には、それぞれ起立横倒自在な可動部材58が設けられている。すなわち可動部材58は、長方形板枠状の本体部59と、横倒時に本体部59の上向き部分に位置される床面部60と、起立時に本体部59の上端内面から内側に突出される手摺部61とから構成される。そして可動部材58は、階段装置51における両側枠52の上部側に一側部(下端部)が前後方向軸62を介して連結されることで、側枠52に対して起立横倒自在に構成される。その際に、側枠52側と本体部59との間にはスライド式ストッパ63が設けられている。また手摺部61は、本体部59に対して前後方向ピン64を介して揺動自在に連結され、その起立時には、本体部59の上端内面から内側に水平状に突出されて位置決めされ、また横倒時には、本体部59内に納まるように構成されている。なお、側枠52と床体22との間には、階段装置51を下方に付勢する付勢装置65が設けられている。
このように構成された可動部材58は、床体22の下降により階段装置51を水平状とした状態において前後方向軸62の周りに横倒させることにより、床面部60の上向き面により健常者用通路50を形成すべく構成されている。このとき手摺部61は前後方向ピン64を介して揺動して本体部59内に納まっており、そして床面部60は、床部15や床体22の上面と同一(略同一も含む、以下同じ)のレベルとなるように構成されている。また可動部材58は、床体22の上昇により各踏板(踏板群)53を水平階段状として傾斜した状態において、前後方向軸62の周りに起立させることにより、側部カバーを形成すべく構成されている。このとき手摺部61は前後方向ピン64を介して揺動して本体部59の上端内面から内側に水平状に突出されて位置決めされている。前述した各部材52〜65などにより階段装置51の一例が構成されている。
前記車両本体11における床部15の後方には階段部91が設けられている。すなわち階段部91は、その前端の上部分が、床部15の後端側に左右の横方向軸92を介して上下方向で揺動自在に連結されている。そして、車両本体11と階段部91との間には揺動用油圧シリンダ(揺動装置の一例)93が設けられ、また階段部91の後端下部には着地体94が設けられるとともに、左右の両側部分には手摺体95が立ち上がり状で設けられている。
このように構成された階段部91は、揺動用油圧シリンダ93の収縮動により横方向軸92の周りに下方揺動させて、着地体94を地上面1に着地させることで、その階段状上面91aが床部15と地上面1とを連絡した使用姿勢となる(図1、図4参照)。また、このような使用姿勢で、揺動用油圧シリンダ93の伸展動により横方向軸92の周りに上方揺動させることで、図2に示すように階段状上面91aを上向きとし得、以て階段部91を非使用姿勢とし得る。
前記車両本体11の後方で幅方向の他側部すなわち右側には昇降台装置71が設けられている。この昇降台装置71は、車両本体11の後端に設けられた昇降駆動部72と、この昇降駆動部72により垂直方向に昇降移動自在な昇降台81とからなり、この昇降台81は、その上昇によって、床体22における身障者用通路24の後端に接続自在に構成されている。
すなわち、昇降駆動部72はリフト装置形式であって、車両本体11側に連結固定されて前後一対の外マスト73が立設され、前後の外マスト73間には上下複数箇所に連結部材74が設けられている。両外マスト73はU字型レール状であって、その開放部を相対向させた状態で立設されている。前後の外マスト73間には前後一対の内マスト75が配設され、前後の内マスト75の上端間や下端間には連結部材76が設けられている。両内マスト75はU字型レール状であって、その開放部を相対向させた状態で配置されている。そして両内マスト75の下部には、前記外マスト73側に嵌合して案内される左右ガイドローラや前後ガイドローラが設けられ、以て外マスト73に対して内マスト75は昇降自在に構成される。
前後の内マスト75間には昇降部材77が配設され、この昇降部材77には、前記内マスト75側に嵌合して案内される左右ガイドローラと前後ガイドローラとが設けられ、以て内マスト75に対して昇降部材77は昇降自在に構成される。そして昇降部材77側に前記昇降台81の外端部分が連結され、以て昇降台81は昇降部材77に一体として昇降自在に構成される。
前記外マスト73と内マスト75側との間に昇降用油圧シリンダ(昇降装置の一例)78が設けられている。すなわち、この昇降用油圧シリンダ78は、そのシリンダ本体の下端が外マスト73側に固定され、そして上向きとしたピストンロッドが内マスト75側の上端に連結されている。この内マスト75の上端にはスプロケット79が回転自在に設けられ、このスプロケット79に巻回されたチェーン80の外側下端が外マスト73側に連結されるとともに、チェーン80の内側下端が昇降台81側に連結されている。したがって、昇降用油圧シリンダ78を伸縮作動させることで、外マスト73に対して内マスト75を昇降動させ得、この内マスト75と一体に設けられたスプロケット79の昇降動により、チェーン80を介して昇降台81を昇降動させ得る。前述した各部材73〜80などにより昇降駆動部72の一例が構成されている。
前記昇降台81の側部において、昇降駆動部72側には上下方向で高い長尺の側部カバー82が設けられるとともに、階段装置51側には上下方向で低い短尺の側部カバー83が設けられている。そして、昇降台81の前部には開閉自在な前側扉84が設けられるとともに、後部には開閉自在な後側扉85が設けられている。ここで両扉84,85は左右に分割された形式であって、左右への揺動によって観音開き状で開閉自在に構成されている。すなわち両扉84,85は、閉動によって側部カバー82,83と共に昇降台81上の周囲を囲み、そして前側扉84は前方且つ左右への揺動によって開動されるとともに、後側扉85は後方且つ左右への揺動によって開動されるように構成されている。
前記昇降台81の後端部には、左右方向ピン86を介してアプローチスロープ87が上下方向に回動自在に設けられ、また長尺の側部カバー82の部分には昇降用操作盤88が設けられている。前述した各部材72〜88などにより昇降台装置71の一例が構成されている。なお後部ダクト体38は、前記階段装置51や昇降台装置71の上方を覆うように構成されている。
次に、前述した乗降用車両10による乗降について説明する。
まず中型旅客機への搭乗を、図1〜図6、図11において説明する。図2に示すように、乗降用車両10を、運転室13における操作によって中型旅客機の機体2に接近走行させる。このとき昇降床装置21は、昇降用油圧シリンダ37の伸展動によりリンク機構36を介して床体22を上昇させており、これにより階段装置51は、踏板53群を水平階段状として側枠52を所定の角度で傾斜させている。そして階段装置51においては、可動部材58を前後方向軸62の周りに起立させることで側部カバーを形成するとともに、手摺部61を、本体部59の上端内面から内側に水平状に突出させて位置決めしている。さらにガイド用踏板57の後端部分を床部15の前端部分上に位置させて、上方に開放される凹部18の後部分を閉塞している。また、階段部91は、揺動用油圧シリンダ93の伸展動により上方揺動させることで、階段状上面91aを上向きとした非使用姿勢としている。さらに昇降台装置71は、そのアプローチスロープ87を昇降台80の上方へと回動させるとともに、昇降台80を少し上昇させて地上面1から離間させている。
前述したように、乗降用車両10を機体2に走行させ、前部床体28を乗降口3に十分に接近させた状態で停車させる。そして図4に示すように、アウトリガー14を下降動させて地上面1に着地させ、以て乗降用車両10を位置決めさせる。次いで、運転者または他の作業者が前部床体28上において上部操作盤42を操作し、以て昇降用油圧シリンダ37を伸縮動させて床体22(前部床体28)の昇降位置の最終調整(微調整)を行う。そして、風雨よけの前部幌体33を機体2側に装着させるのであるが、この前後に機体扉が開動され、乗降口3を開放させている。またスライド式床板31は、最初から、または操作することで前端側に位置して、凹入切欠部30を閉塞した状態にある。そして、前部床体28上で横に立てかけていた渡し板41を、図3や図4に示すように、スライド式床板31上から乗降口3に亘って敷く。
さらに階段部91を、揺動用油圧シリンダ93の収縮動により下方揺動させ、着地体94を地上面1に着地させることで、図1や図4に示すように、その階段状上面91aにより床部15と地上面1とを連絡した使用姿勢とする。また昇降台装置71は、昇降台81を下降限まで下降させるとともに、アプローチスロープ87を後方下方へと回動させて地上面1に着地させている。以上で、中型旅客機に対する健常者Aや身障者Bの搭乗準備を終えることになる。
これにより健常者Aは、図1、図3、図4において、地上面1から、階段部91の階段状上面91a、床部15、ガイド用踏板57、階段装置51における各踏板53(健常者通路50)、前部床体28、スライド式床板31、渡し板41へと歩行し、乗降口3を通って搭乗し得る。その際に、階段部91での歩行は両側に手摺体95が有ることで、また床部15やガイド用踏板57での歩行は両側に振り分けて仕切り体16と手摺体17とが有ることで、側方へ脱落などすることなく安定して行える。さらに階段装置51の各踏板53での歩行、すなわち健常者通路50での歩行は、図11に示すように、可動部材58を起立させて側部カバーを形成するととも、手摺部61を上端内面から内側に突出させていることで、側方へ脱落などすることなく安定して行える。なお、健常者Aの搭降は、逆方向へ歩行することで行える。
また、乗客が車椅子Kを利用した(または階段による昇降が困難な)身障者Bの場合、図3の仮想線に示すように、後側扉85を後方且つ左右へ開動させることにより、車椅子Kを、図5の実線から仮想線にて示すように、地上面1からアプローチスロープ87を介して昇降台81上に乗り込ませることができる。この昇降台81上への乗り込みは係員(または同行者)Cと共に行われ、そして後側扉85の閉動など、安全装置(図示せず)が作動している条件下で、係員が昇降用操作盤88を操作することによって昇降台81を上昇させることができる。
この昇降台81の上昇は、昇降用油圧シリンダ78を伸展作動させて外マスト73に対して内マスト75を上昇動させ、この内マスト75と一体に設けられたスプロケット79の上昇動によりチェーン80を上昇移動させることで、内マスト75に対して昇降部材77を上昇動させて行える。その際に昇降台81の上昇は、閉動した両扉84,85と側部カバー82,83とによって昇降台81上の周囲を囲んでいることで、車椅子Kが前後や側方へ脱落などすることなく、安全に行うことができる。また昇降台81の上昇は、図6の実線に示すように、昇降台81の上面が床体22における身障者用通路24の上面と同一のレベルになるように行われ、そしてレベル検出装置(図示せず)が検出することで自動的に停止し得る。これにより昇降台81を、身障者用通路24の後端に接続状態(連続状態)とし得る。
次いで、図3の仮想線に示すように、前側扉84を前方且つ左右へ開動させるとともに索体46を外した後、昇降台81上の車椅子Kを、図6の仮想線に示すように、係員Cによって床体22の身障者用通路24上に移動させる(乗り移らせる)。その際に身障者用通路24上での移動は、両側に振り分けて仕切り体26と中間部ダクト体27とが有ることで、側方へ脱落などすることなく安定して行える。その後に身障者用通路24上の車椅子Kを、前部床体28、スライド式床板31、渡し板41へと移動させることで、乗降口3を通って搭乗し得る(機内へ乗り込み得る)。
なお、身障者用通路24の後端に接続状態で停止している昇降台81は、前側扉84を閉動させるとともに索体46を掛けた後、昇降用操作盤88を操作することによって下降させる。この昇降台81の下降については、昇降用油圧シリンダ78を収縮作動させて外マスト73に対して内マスト75を下降させ、この内マスト75と一体に設けられたスプロケット79の下降によりチェーン80を下降させることで、内マスト75に対して昇降部材77を下降させることにより行える。この昇降台81の下降は、図1、図4に示すように、下降限まで下降させるとともに、アプローチスロープ87を地上面1に着地させたことをレベル検出装置(図示せず)が検出することで自動的に停止し得る。これにより昇降台81を、最初の状態に戻し得る。
以上の動作を繰り返すことで、複数の身障者B、すなわち複数の車椅子Kを、順次搭乗し得る。また、歩行はできるが階段による昇降が困難な身障者の場合には、車椅子Kを使用してもよいし、あるいは身障者が昇降台81上に立った状態で上昇し、乗り移りを歩行で行ってもよい。なお、身障者Bの搭降は、車椅子Kを逆方向へ移動させるなどすることで行える。
前述した中型旅客機に対する健常者Aの搭乗歩行や身障者Bの搭乗移動は、前部床体28などの部分で搭乗整理することで、同時に能率良く行える。また中型旅客機からの健常者Aの搭降や身障者Bの搭降も、乗降口3を通って搭降した複数(単数)の車椅子Kが身障者用通路24で搭降待ちしている間に、健常者Aが健常者通路50などを利用して搭降するなど、同時に能率良く行える。
次に小型旅客機への搭乗を、図7〜図10、図12において説明する。図7に示すように、乗降用車両10を、運転室13における操作によって小型旅客機の機体4に走行させる。このとき昇降床装置21は、昇降用油圧シリンダ37の収縮動により床体22を下降させており、これにより階段装置51を、側枠52を水平状として凹部18に嵌入し得る。そして階段装置51においては、可動部材58を前後方向軸62の周りに横倒させることで、床面部60の上向き面により健常者用通路50を形成している。このとき手摺部61は本体部59内に納まっており、また床面部60は、床部15や床体22の上面と同一のレベルとなって接続するとともに、ガイド用踏板57は床部15上にほぼ全長に亘って位置している。さらに階段部91は、揺動用油圧シリンダ93の伸展動により上方揺動させることで、階段状上面91aを上向きとした非使用姿勢としている。そして昇降台装置71は、そのアプローチスロープ87を昇降台81の上方へと回動させるとともに、昇降台81を少し上昇させて地上面1から離間させている。
前述したように、乗降用車両10を機体4に接近走行させ、前部床体28を機体扉5に十分に接近させた状態で停車させる。そして、アウトリガー14を下降動させて地上面1に着地させ、以て乗降用車両10を位置決めさせる。次いで、運転者または他の作業者が前部床体28上において上部操作盤42を操作し、以て昇降用油圧シリンダ37を伸縮動させて床体22(前部床体28)の昇降位置の最終調整(微調整)を行う。その後に、風雨よけの前部幌体33を機体4側に装着させる。
そして、スライド式床板31を後側に移動(スライド)させて、凹入切欠部30を完全に開放させる。次いで機体扉5を下方へ開動させて乗降口6を開放させ、その際に機体扉5の開動は、凹入切欠部30を通して何ら支障なく行える。その後、スライド式床板31を前端側に移動して、凹入切欠部30の後部側を閉塞した後、前部床体28上で横に立てかけていた渡し板41を、図7および図8に示すように、スライド式床板31上から乗降口6に亘って敷く。
さらに階段部91を、揺動用油圧シリンダ93の収縮動により下方揺動させ、着地体94を地上面1に着地させることで、その階段状上面91aにより床部15と地上面1とを連絡した使用姿勢とし得る。また昇降台装置71は、昇降台81を下降限まで下降させるとともに、アプローチスロープ87を後方下方へと回動させて地上面1に着地させている。以上で、小型旅客機に対する健常者Aや身障者Bの搭乗準備を終えることになる。
これにより健常者Aは、地上面1から、階段部91の階段状上面91a、ガイド用踏板57、水平状の可動部材58における床面部60の上向き面(健常者用通路50)、床体22の共通通路25、前部床体28、スライド式床板31、渡し板41へと歩行し、乗降口6を通って搭乗し得る。その際に、階段部91での歩行は両側に手摺体65が有ることで、またガイド用踏板57での歩行は両側に振り分けて仕切り体16と手摺体17とが有ることで、側方へ脱落などすることなく安定して行える。さらに階段装置51の部分での歩行、すなわち健常者通路50での歩行は、図12に示すように、可動部材58を横倒させて床面部60の上向き面により健常者用通路50を形成するとともに、両側に振り分けて仕切り体16と中間部ダクト体27とが有ることで、側方へ脱落などすることなく安定して行える。なお、健常者Aの搭降は、逆方向へ歩行することで行える。
また、車椅子を利用する乗客や階段による昇降が困難な乗客など身障者Bのとき、すなわち車椅子Kに乗った身障者Bのとき、前述した中型旅客機と同様にして行える。すなわち、後側扉85を後方且つ左右へ開動させた後、車椅子Kを、図9の実線から仮想線にて示すように、地上面1からアプローチスロープ87を介して昇降台81上に乗り込み得る。この昇降台81上への乗り込みは係員(または同行者)Cと共に行われ、そして後側扉85の閉動など、この乗り込みを安全装置(図示せず)が確認した条件下で、係員が昇降用操作盤88を操作することによって昇降台81を上昇させる。
この昇降台81の上昇は、図10に示すように、昇降台81の上面が床体22における身障者用通路24の上面と同一のレベルになるように行われ、そしてレベル検出装置(図示せず)が検出することで自動的に停止し得る。これにより昇降台81を、身障者用通路24の後端に接続状態(連続状態)とし得る。
次いで、前側扉84を前方且つ左右へ開動させるとともに索体46を外した後、昇降台81上の車椅子Kを、図10の仮想線に示すように、係員Cによって床体22の身障者用通路24上に移動させる(乗り移らせる)。その後に身障者用通路24上の車椅子Kを、共通通路25、前部床体28、スライド式床板31、渡し板41へと移動させることで、乗降口6を通って搭乗し得る(機内へ乗り込み得る)。なお、身障者用通路24の後端に接続状態で停止している昇降台81は、前側扉84を閉動させるとともに索体46を掛けた後、昇降用操作盤88を操作することによって下降させ、以て昇降台81を、図9に示すように最初の状態に戻し得る。
以上の動作を繰り返すことで、複数の身障者B、すなわち複数の車椅子Kを、順次搭乗し得る。また、歩行はできるが階段による昇降が困難な身障者の場合には、車椅子Kを使用してもよいし、あるいは身障者が昇降台81上に立った状態で上昇し、乗り移りを歩行で行ってもよい。なお、身障者Bの搭降は、車椅子Kを逆方向へ移動させるなどすることで行える。
前述した小型旅客機に対する健常者Aの搭乗歩行や身障者Bの搭乗移動は、前部床体28などの部分で搭乗整理することで、同時に能率良く行える。また小型旅客機からの健常者Aの搭降や身障者Bの搭降も、乗降口6を通って搭降した複数(単数)の車椅子Kが身障者用通路24で搭降待ちしている間に、健常者Aが健常者通路50などを利用して搭降するなど、同時に能率良く行える。
ここで、前述した実施の形態1に係る構成および作用効果を概略的に記載すると、以下のようになる。
すなわち、この乗客用車両は、車両本体の後部で左右方向の一方側には床部が形成され、前記車両本体の上方には、昇降駆動装置により昇降される床体を有する昇降床装置が設けられ、前記床体は、左右方向の一方側で且つ後半部に切欠部が形成されるとともに、他方側は身障者用通路に形成され、前記切欠部で前記床体と車両本体における床部との間に健常者用通路の階段装置が設けられ、この階段装置は、床体の下降により水平状とされ、床体の上昇により踏板群を水平状として傾斜すべく構成され、前記車両本体の後方で左右方向の他方側には昇降台装置が設けられ、この昇降台装置の昇降台は、その上昇によって前記身障者用通路の後端に接続自在に構成され、前記車両本体における床部の後方には階段部が設けられたものである。
この構成によると、例えば中型旅客機に対して乗降するに、車両本体を中型旅客機の機体に走行させる。このとき昇降床装置は、昇降駆動装置により床体を上昇させており、これにより階段装置は、踏板群を水平状として所定の角度で傾斜している。車両本体の走行は床体を、機体の乗降口に接近させた状態で停車させ、そして機体扉を開動して乗降口を開放させる。これにより健常者は、階段部、床部、階段装置の踏板群(健常者用通路)、床体へと歩行し、乗降口を通って搭乗し得、また逆方向へ歩行することで搭降し得る。また、乗客が車椅子を必要とするまたは階段による昇降が困難な身障者である場合、車椅子または乗客を地上面から昇降台に乗り込ませる。そして昇降台を上昇させて、その上面を床体における身障者用通路の上面と同一のレベルとして接続状態(連続状態)にする。次いで、昇降台上の車椅子または乗客を床体の身障者用通路に乗り移らせることで、乗降口から搭乗し得る。勿論、前記とは逆の動作により、旅客機から乗客を降ろし得る。
そして、前述した中型旅客機に対する健常者の搭乗歩行や身障者の搭乗移動は、床体などの部分で搭乗整理することで同時に行える。また中型旅客機からの健常者の搭降や身障者の搭降も、乗降口を通って搭降した複数(単数)の車椅子が身障者用通路で搭降待ちしている間に、健常者が健常者通路などを利用して搭降するなど、同時に行える。
例えば、小型旅客機に対して乗り降りを行う場合には、車両本体を小型旅客機の機体に接近走行させる。このとき昇降床装置は、昇降駆動装置により床体を下降させており、これにより階段装置を水平状としている。車両本体の走行は、床体を乗降口に接近させた状態で停車させ、そして機体扉を開動して乗降口を開放させる。これにより健常者は、階段部、床部、水平状の階段装置、床体へと歩行し、乗降口を通って搭乗することができ、また逆方向へ歩行することで搭降し得る。また、乗客が車椅子を必要とするまたは階段による昇降が困難な身障者である場合、前述した中型旅客機と同様に、すなわち車椅子を、地上面から昇降台上に乗り込ませた後、昇降台を上昇させて身障者用通路の後端に接続状態とし、次いで、昇降台上の車椅子を、床体の身障者用通路上に乗り移らせることで、搭乗することができ、勿論、身障者の搭降は、車椅子を逆方向へ移動させることにより行える。
前述した小型旅客機に対する健常者の搭乗歩行や身障者の搭乗移動は、床体などの部分で搭乗整理することで同時に行える。また小型旅客機からの健常者の搭降や身障者の搭降も、乗降口を通って搭降した複数(単数)の車椅子が身障者用通路で搭降待ちしている間に、健常者が健常者通路などを利用して搭降するなど、同時に行える。
また、前記階段装置には、その側部に起立横倒自在な可動部材が設けられ、この可動部材は、床体の下降により階段を水平状にした状態での横倒により、その上向き面により健常者用通路を形成し、床体の上昇により踏板群を水平状として傾斜した状態での起立により、側部カバーを形成すべく構成されている。
この構成によると、中型旅客機に対して乗降を行うとき、健常者通路での歩行は、可動部材を起立させて側部カバーを形成していることで、側方への脱落などを防止し得る。また、小型旅客機に対して乗降を行うとき、健常者通路での歩行は、可動部材を横倒させて形成した上向き面を利用して行える。
さらに、昇降台装置は、車両本体の後端に設けられた昇降駆動部と、この昇降駆動部により昇降される昇降台とを有し、この昇降台の側部には側部カバーが設けられるとともに、前後部には、それぞれ開閉自在な扉が設けられたものである。
この構成によると、車椅子は、後側の扉を開動させることで地上と昇降台上との間で移動し得、また前側の扉を開動させることで床体の身障者用通路と昇降台との間で移動し得る。そして、前後の扉を閉動した後、昇降駆動部の作動により昇降台を昇降させることによって、前後の扉と側部カバーとにより昇降台上の車椅子の周囲を囲んだ状態で、車椅子を昇降し得る。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る乗降用車両を、図13〜図27に基づき説明する。
上述した実施の形態1に係る乗降用車両においては、車両の左側に健常者用通路が配置され且つ右側に身障者用通路が配置されるとともに、旅客機の乗り移り部が前記両通路の中央部分にされていたが、本実施の形態2に係る乗降用車両においては、車両の右側に健常者用通路が配置され且つ左側に身障者用通路が配置されるとともに、旅客機への乗り移り部が健常者用通路側に配置されたものである。なお、本実施の形態2に係る構成については、実施の形態1にて説明したものとほぼ構成が同一であるため、その説明を簡単に行うとともに、詳細については実施の形態1の記載を参照するものとする。
すなわち、図13〜図17に示すように、この乗降用車両111は、大きく分けて、走行装置112を有して地上101を走行自在にされた車両本体113と、この車両本体113に昇降駆動装置114を介して昇降自在に設けられて旅客機に対して乗客を乗り降りさせる昇降床装置115と、この昇降床装置115に連結された階段装置116と、車両本体113の後部に配置された身障者用の昇降台装置117とが具備されている。
ところで、この乗降用車両111の動力としては、エンジンにより駆動される油圧駆動システムおよびバッテリによる電気が用いられている。この油圧駆動システムにおいては、高圧側油圧ポンプおよび低圧側油圧ポンプが設けられており、例えば車両本体113の走行用駆動源としては高圧側油圧ポンプからの油圧が用いられ、その他の駆動部に設けられる油圧シリンダについては、低圧側油圧ポンプからの油圧が用いられる。なお、昇降台装置117の駆動源としては、バッテリからの電気(勿論、電動機である)にて駆動される油圧ポンプを有する油圧ユニットが用いられる。
前記車両本体113は、前後方向に長くされた平面視が矩形状のフレーム121と、このフレーム121の左側に設けられた運転室122とから構成されている。
前記走行装置112は、前記フレーム121の前後左右に配置された車輪123と、例えば前部の車輪123を直接駆動する油圧モータ(図示せず)と、車両本体113の前部に設けられた運転室122に配置されたハンドル124により操作される操舵装置125と、前述したようにエンジンにより駆動される油圧駆動システム(図示せず)とから構成されている。なお、操舵装置125は、換向用レバー126と、この換向用レバー126を揺動させる換向用油圧シリンダ127と、左右の換向用レバー126同士を連結する同調用リンク128とから構成されている。
なお、前記車両本体113におけるフレーム121の前後左右位置には、車両本体113を地上に支持させて固定する(位置決めする)ためのアウトリガー129が設けられている。
前記昇降床装置115は、運転室122の右側の車両本体113上に昇降駆動装置114を介して昇降自在に配置された横断面が矩形状の第1通路体(主通路体または後部通路体ともいえる)131と、この第1通路体131に前後方向で出退自在に内嵌された横断面が矩形状の第2通路体(副通路体または前部通路体ともいえる)132と、これら両通路体131,132同士に亘って取り付けられて第2通路体132を第1通路体131に対して出退させる出退用油圧シリンダ(出退装置の一例)133とから構成されている。
前記第1通路体131は、前後方向に長くされるとともに右側後方に切欠部134aが形成された第1床体(昇降床ともいえる)134および上部に立設された横断面が逆U字形状の第1カバー体135とから構成されている。
前記第2通路体132は、前後方向に長くされるとともに右側後方に平面視が矩形状の後方切欠部136aおよび右側前方に平面視が矩形状の前方切欠部136bが形成された第2床体(移動床ともいえる)136並びにこの第2床体136の全面を覆うように立設された横断面が逆U字形状の第2カバー体137とから構成されている。
そして、この第2通路体132の後端部の上下には第1通路体131の構成部材(形鋼など)131aに接触して転動し得る案内ローラ138が設けられるとともに、第1通路体131の前端部には、第2通路体132の下部の構成部材(形鋼など)132aを支持し得る支持ローラ139が設けられている。なお、図示しないが、左右方向を案内するための案内ローラが各案内ローラ138と一緒に設けられている。また、第2床体136の先端には、機体との接触を和らげるために、断面がU字形状(またはD字形状)のゴム製の緩衝材140が幅方向でもって取り付けられている。
ところで、図18に示すように、第2通路体132の第2床体136は、ある程度の厚さ(床体を構成する形鋼の高さに相当する)があり、これが第1通路体131に対して移動すると、当然に、段差部が移動して乗客が歩く際に危険となるため、この段差部によって生じる左右の凹部S1,S2の上方が常に覆われるように、スライド式床板141,142が第2床体136の左側後部と右側後部(右側中間部ともいえる)にそれぞれ配置されている。
具体的に説明すると、第2床体136の左側後部に配置されるスライド式床板141の後端部が、第1床体134の周囲の構成部材134bの端部に取付軸134cを介して支持されるとともに、その前端部が第2床体136上に摺動自在(例えば、少なくとも一方が他方に対して滑りやすい材料により構成されている)に載置されている。そして、同様に、第2床体136の右側後部(切欠部136aの後部)に配置されるスライド式床板142の後端部が、第1床体134の切欠部134aの前側の構成部材134dに取り付けられるとともに、その前端部が第2床体136上に摺動自在(例えば、少なくとも、一方が他方に対して滑りやすい材料により構成されている)に載置されている。なお、図示しないが、各スライド式床板141,142の先端下面には、突部が設けられるとともに、この突部を案内する凹部が第2床体136に形成されている。また、第2床体136の後方切欠部136aに対応する側縁部には手摺136cが設けられている。この手摺136cは、第1床体134と第2床体136とに亘って設けられており、当然に、その水平部分が伸縮自在な二重管構造にされている。
また、第2床体136の前方切欠部136bには、起立横倒式(揺動式、傾動式ともいえる)の可動床体143が設けられている。すなわち、この前方切欠部136bの側縁部にヒンジを介して可動床体143が取り付けられるとともに、可動床体143の左側縁部には手摺144が設けられている。なお、可動床体143の起倒方向は左右方向にされている。
そして、この手摺144の上側水平部には、位置決め用のロッド145が揺動自在に吊持されており、可動床体143が倒されて床面として使用される場合には、ロッド145の先端が当該可動床体143側に固定されて手摺の一部となり、また可動床体143が起こされて床面として使用されない場合には、図16に示すように、ロッド145の先端が第2床体136側に固定されて当該可動床体143の固定機能を果たすとともに左側通路からの乗客の進入を阻止する機能を果たす。
そして、前記第2床体136の右側前部(前方切欠部136bに対応する端部)には、前後方向で収納空間部136dが形成されるとともに、この収納空間部136d内には、旅客機の乗降口に接続するための渡し板146がガイドレールなどを介して収納されている。
ところで、第2床体136の前方切欠部136bを形成した理由は、小型旅客機の階段付の機体扉を開けた際の階段を回避するためのものである。したがって、小型旅客機に対しては、可動床体143を起こした状態で旅客機に接近させた後、渡し板146を収納空間部136dから引き出してその前端を旅客機の乗降口に載置すればよい。なお、中型旅客機の場合には、可動床板143を使用するため、水平に倒された状態にされる。
また、前記第2通路体132の第2カバー体137の前部が少し高くされるとともに、この前部には、乗客が旅客機に乗り移る際に風雨に晒されるのを防ぐための蛇腹形式のフード体(幌体でもある)147が支持軸148を介して第2カバー体137の前端に揺動可能に支持されるとともに、第2通路体132側に支持された揺動用油圧シリンダ(揺動装置の一例)149により前方に揺動し得るようにされている。なお、第2カバー体137の前部を高くしたのは、これら通路体131,132をあまり大きくすることなく、少しでも旅客機の機体が大きい場合に対処するためである。
前記フード体147は、支持軸148を介して支持された揺動部材(機体と接触する部分には、ゴムなどの弾性材が設けられている)147aと、幌部147bとから構成されている。したがって、乗客の乗り降り時に、フード体147の前端の揺動部材147aが旅客機の乗降口上側の機体に接触(装着)される。
ところで、上記第1床板134の右側通路および階段装置116が健常者用通路106にされており、したがって第1床板134の左側通路が身障者用通路107にされている。また、階段装置116が配置される後部切欠部134aの長さは、実施の形態1で説明したように、例えば第1床体134の約2/3の長さとされ、そのため、左右における前側の約1/3の部分および第2床板136については、共通通路になるといえる。
前記昇降駆動装置114は、図19〜図22に示すように、車両本体113と第1通路体131の第1床体134との間に配置されて内側リンク部材151と外側リンク部材152とが水平方向の連結軸153を介してX字状に連結されてなるパンタグラフ形式のリンク支持体154と、このリンク支持体154を上下方向で伸縮させる伸縮用油圧シリンダ(伸縮装置の一例)155と、このリンク支持体154の伸縮位置を維持するストッパー体156とから構成されている。
具体的に説明すると、前記内側リンク部材151は、左右一対のリンク151a;151aと、これら左右のリンク151a;151a同士を連結する連結材151bとから構成され、また外側リンク部材152は、左右一対のリンク152aにより構成されており、左右位置でそれぞれ隣接するリンク同士151a;152a、151a;152aが連結軸153により連結されている。
そして、いずれか一方のリンク部材、ここでは内側リンク部材151の上端が第1通路体131の第1床体134に水平方向の連結軸157により連結されるとともに下端に設けられたガイドローラ158が車両本体113側に設けられたガイド部材161の溝部161a内に水平方向で転動可能に配置されている。また、外側リンク部材152の下端が車両本体113側に連結軸159を介して連結されるとともに上端に設けられたガイドローラ160が第1通路体131の第1床体134側に設けられたガイド部材162の溝部162a内に転動可能に配置されている。なお、図19においては、ストッパー体156を省略している。
前記ストッパー体156は、図20〜図22に示すように、伸縮用油圧シリンダ155と並行に配置された伸縮体としての油圧シリンダ163と、この油圧シリンダ163のシリンダ本体163aの上面に且つその軸心方向で配置されたラチェット部材164と、このラチェット部材164に設けられたラチェット歯164aに噛合し得る爪歯165aを有する戻り防止部材165と、この戻り防止部材165を揺動させてラチェット歯164aに対する爪歯165aの係合を解除し得る揺動用油圧シリンダ(揺動装置の一例)166とから構成されている。勿論、前記油圧シリンダ163は、車両本体113と内側リンク部材151の連結材151bとの間に取り付けられている。
この構成において、ラチェット歯164aに爪歯165aが係合されて戻り防止部材165が戻り防止姿勢であるときに、伸縮用油圧シリンダ155の伸長によりリンク支持体154を上方に伸長させると、爪歯165aはラチェット歯164aに順番に移動・係合していくことになり、リンク支持体154の上端は上昇するとともにその上昇位置が維持される。
逆に、リンク支持体154を収縮させる場合には、まず、伸縮用油圧シリンダ155を少しだけ伸長させてラチェット歯164aに対する爪歯165aの係合を解除した後、揺動用油圧シリンダ166により戻り防止部材165を上方に揺動させて戻り防止部材165を解除姿勢になし、そして伸縮用油圧シリンダ155を収縮させればよい。
なお、ストッパー体156の伸縮体として油圧シリンダ163を用いたが、これは、単に、伸縮する部材として用いただけであり、したがって油圧シリンダ163としての本来の機能(つまり、作動力の発生)を発揮させる必要がないので、油圧は供給されず、内部に潤滑油程度の油量を入れておけばよい。また、この油圧シリンダ163の取付は、伸縮用油圧シリンダ155とは逆方向にされているが、これは、シリンダ本体163a側にラチェット部材164を配置したいためである。
例えば、前記油圧シリンダ163の替わりに、内側リンク部材151の連結材151bに連結された外筒と、この外筒に出退可能に内嵌されるとともに先端が車両本体113側に連結された内筒とから構成したものでもよく、この場合、外筒側にラチェット部材が設けられる。
前記階段装置116は、図23〜図25に示すように、昇降床装置115が上昇した際に、その通路床面と車両本体113の後部に配置された床部118とを接続するためのもので、当然に、昇降床装置115の昇降に応じて鉛直面内で揺動する(傾動する)ことになるが、いずれの姿勢においても階段を使用できるようにされている。
すなわち、この階段装置116は、前端が水平方向の取付軸171を介して第1通路体131の第1床体134に回動自在に取り付けられた左右一対の側板172と、これら両側板172同士間に亘って且つ所定位置(例えば、上側位置)が水平方向の支持軸173を介して鉛直面内で揺動可能に支持された複数の踏板174と、これら各踏板174の前記支持軸173とは異なる位置(例えば、下側位置)に水平方向の連結軸175を介して連結されて前記側板172および当該踏板174とで平行リンク機構を形成するリンク部材176とから構成されている。なお、このリンク部材176の前端は第1床体134側に水平方向の取付軸177を介して連結されている。また、前記両側板172の後端(下端)には、車両本体113の上面を転動し得るガイドローラ178が設けられ、また両側板172の上面には、手摺179が設けられている。
このように、側板172およびリンク部材176と、各踏板174とによって、平行リンク機構が構成されているため、階段装置116が傾動しても、各踏板174は水平姿勢を維持することができ、したがって乗客の上り下りには支障がない。なお、第1通路体131が最下降位置にある場合には、階段装置116は水平状態となるが、勿論、この場合でも、図25に示すように、踏板174は全て水平姿勢となり、床面が形成される。
前記昇降台装置117は、図13〜図15に示すように、車両本体113の後部に水平方向に突設された支持部材113aに立設されたガイド部材181と、このガイド部材181に昇降可能に案内された昇降部材182と、この昇降部材182に昇降可能に案内される昇降台183と、一端部が前記ガイド部材181側に連結され且つ中間部が昇降部材182に回転自在に設けられたスプロケット(図示せず)に巻き付けられるとともに他端部が昇降台183に連結されたチェーン(図示せず)と、前記ガイド部材181に設けられて昇降部材182を昇降させる昇降用油圧シリンダ(昇降装置の一例)184と、この昇降用油圧シリンダ184に油圧を供給する油圧ユニット185とから構成されている。なお、前記ガイド部材181、昇降部材182などの具体的な構成については、上述した実施の形態1にて説明したもの(例えば、外マスト、内マストなどからなる構造)と同一である。同様の理由から、前記スプロケットおよびチェーンについては、図示を省略している。
そして、前記昇降台183は、平面視が矩形状の床板191と、この床板191の左右に立設された側板(側壁部材の一例)192と、床板191の前後に設けられた前側および後側扉193,194とから構成されている。
また、前記昇降台183には、当該昇降台183側で昇降操作を行い得る昇降用操作盤(図示せず)が設けられている。
なお、昇降台183については、通常の昇降範囲を越えた場合に、その昇降動作を停止させるリミットスイッチ(図示せず)が設けられており、また昇降台183の昇降動作については、各扉193,194の閉状態を固定するためのストッパーが働いている場合にだけ、行い得るようにインターロックが掛けられている。
さらに、車両本体113の後部の右側には、床部118に上がるための階段部119が設けられている。
なお、前記第2通路体132の前部には、昇降床装置115を操作し得る床用操作盤(図示せず)が設けられており(勿論、この操作は運転室でも行うことができる)、また第2通路体132の前半部は、左下方の運転室122から旅客機の乗降口が見えるように、骨組みだけの構造にされるとともに、雨または風が強い場合には、引き出し式のシャッター部材195が設けられている。
さらに、図示しないが、第1通路体131の前端の両側に、所定高さでもってレーザ光を照射して旅客機に対する位置を確認するためのレーザ照射器(位置決め装置ともいえる)が設けられている。
次に、前述した乗降用車両111による乗降について説明する。
まず、中型旅客機に対して乗降を行う場合について説明する。
図26に示すように、中型旅客機102Aの場合、その乗降口103が高いため、この位置に合わせて昇降床装置115が上昇される。
すなわち、伸縮用油圧シリンダ155を伸長させて両通路体131,132を上昇位置にさせるとともに、昇降台183を下降位置にしておく(図面では上昇されている)。勿論、両通路体131,132が上昇位置にあるときには、階段装置116の上端部は上昇位置にあるとともにその下端部は床部118上にあり、当然に、踏板174を介して上り下りができる状態にされている。また、天候が悪くない場合には、第2通路体132のシャッター部材195は開放され、運転がし易いようにされている。なお、可動床体143は倒されて使用状態にされている。
この状態で、運転者は、中型旅客機102Aの近傍まで乗降用車両111を走行させ、そしてレーザ光線により、乗降口103に対して車両本体113の位置合わせを行い停車し、その後、アウトリガー129を出して車両本体113の位置を固定する。
次に、係員(例えば、運転者である)が階段装置116を介して第2通路体132まで移動し、床用操作盤により出退用油圧シリンダ133を作動させ、当該第2通路体132を機体表面まで突出させる。そして、係員が旅客機102Aの乗降口103の機体扉を開いた後、必要に応じて、揺動用シリンダ149を作動させて、フード体147の前端を機体側に突出させる。勿論、天候が良い場合には、当該フード体147を使用しなくてもよい。
したがって、健常者については、階段部119から床部118を経て、階段装置116、第1通路体131および第2通路体132の右側通路(健常者用通路106である)を介して、中型旅客機102Aに乗り込むことができる。
一方、車椅子Kを使用する身障者Bについては、昇降台装置117が用いられる。
すなわち、係員が昇降台183の後側扉194を開き、係員(または同行者)Cが車椅子Kを押して乗り込み、後側扉194を閉じてロックを行う。
次に、係員が昇降用操作盤を操作して昇降台183を上昇させ、その床面を第1床体134の床面に一致させる。
次に、係員が昇降台183の前側扉193を開き、係員(または同行者)Cが車椅子Kを押して第1通路体181側に移動させる。
そして、車椅子Kを、そのまま第1通路体131から第2通路体132に移動させ、最終的に、第2床体136の右側から乗降口103に移動させて乗り込めばよい。
勿論、旅客機から降りる場合は、上記と逆の手順で行えばよい。
乗降が済むと、係員が床用操作盤を操作して、フード体147を引き込むとともに第2通路体132を引き込み、そして昇降台183を下降させればよい。
次に、小型旅客機の場合について説明する。
図27に示すように、小型旅客機102Bの場合、乗降口103が低いため、第1通路体131は下降された状態にされている。この状態では、階段装置116における全ての踏板174は、同一のレベルとなるようにされており、乗客が歩くことができる。勿論、昇降台183は下降位置にされている。
さらに、小型旅客機102Bの場合には、内面に階段が設けられた機体扉104が外側に円弧状に開かれて、階段が外側にある状態にされており、したがって可動床体143は起立した非使用状態にされている。
また、天候が悪くない場合には、第2通路体132のシャッター部材195は開放されている。
この状態で、運転者は、乗降用車両111を小型旅客機102Bの近傍まで走行させ、レーザ光線により乗降口103に位置合わせして停車させた後、アウトリガー129を出して車両本体113の位置を固定する。
次に、出退用油圧シリンダ133により、第2通路体132を機体表面まで突出させた後、揺動用油圧シリンダ149によりフード体147の前端を機体側に突出させる。勿論、天候が良い場合には、フード体147を使用しなくてもよい。
次に、第2床体136の切欠部136bの収納空間部136d内に収納された渡し板146を引き出し、その先端を小型旅客機102Bの乗降口103に載置して、この渡し板146を介して移動し得るようにする。
したがって、健常者については、階段部119から床部118を経て、水平状態にされた階段装置116を介して、第1通路体131および第2通路体132の右側を介して小型旅客機102Bに乗り込むことができる。
一方、車椅子Kを使用する身障者Bについては、昇降台装置117が用いられる。
すなわち、係員(例えば運転者)が昇降台183の後側扉194を開き、係員(または同行者)Cが車椅子Kを押して乗り込み、後側扉194を閉じてロックを行う。
次に、係員が昇降用操作盤にて操作を行い、昇降台183を少し上昇させて、その床面を第1通路体131の第1床体134の床面に一致させる。
次に、係員が昇降台183の前側扉193を開き、係員(または同行者)Cが車椅子を押して第1通路体181側に移動させる。
そして、第1通路体131および第2通路体132の左側(身障者用通路107である)を移動させ、最終的に、右側から乗降口103に移動させて乗り込めばよい。
勿論、旅客機から降りる場合は、上記と逆の手順で行えばよい。
乗降が済むと、係員が床用操作盤を操作して、フード体147を引き込むとともに、第2通路体132も引き込み、そして昇降台183を下降させればよい。
ところで、上記の説明においては、旅客機の大きさが2種類の場合、すなわち中型旅客機および小型旅客機の場合、言い換えれば、昇降床装置115が最下降位置にある場合と最上昇位置にある場合について説明したが、伸縮用油圧シリンダ155を適宜作動させることにより、乗降口103がその途中の任意の高さにある場合でも、対応することができる。
このように、旅客機の機体の大きさ(乗降口の高さ)に応じて昇降駆動装置により昇降させ得る床体の一側部に健常者用通路となる階段装置を配置するとともに、その他側部に、昇降台装置の昇降台に対向する身障者用通路を設けたので、一台の乗降用車両により、機体の大きさに関係なく、健常者と身障者とを同時に乗降させることができる。
ところで、上述した実施の形態1で説明したが実施の形態2において説明しなかった乗降用車両としての機能上必要な構成部材(例えば、テレビカメラなどである)については、当然に、実施の形態2についても設けられている。
ここで、前述した実施の形態2の構成を概略的に記載すると、以下のようになる。
この乗客用車両は、走行装置により走行自在にされた車両本体と、この車両本体に昇降駆動装置を介して昇降自在に設けられて旅客機に対して乗客を乗り降りさせる昇降床装置とを具備するものであって、
前記昇降床装置が、幅方向(左右)のいずれか一側部に健常者用通路が形成されるとともに他側部に身障者用通路が形成された昇降床と、この昇降床に前後方向で出退可能に設けられた移動床と、前記昇降床の切欠部に対応する位置で鉛直面内で揺動自在に配置されて健常者用通路を形成する階段装置と、前記昇降床の身障者用通路の後方位置で車両本体に設けられた昇降台装置とから構成され、
前記昇降駆動装置が、一対のリンクがX字状に連結されてなるパンタグラフ形式のリンク支持体と、このリンク支持体を昇降させる昇降装置とから構成され、
前記階段装置が、前端が水平軸を介して床体に揺動可能に取り付けられた左右一対の側板と、これら両側板同士間に亘って且つ鉛直面内で揺動可能に支持された複数の踏板と、これら各踏板の支持位置とは異なる位置に揺動可能に連結されて前記側板および前記踏板とで平行リンク機構を形成するリンク部材とから構成されたものである。
なお、実施の形態2にて説明した第1通路体131に対応する実施の形態1に係る構成部材は、床体22、中間部ダクト体27および後部ダクト体38であり、また第2通路体132に対応する実施の形態1に係る構成部材は、前部床体28および前部ダクト体32である。
ところで、上述した各実施の形態において、健常者用通路と障害者用通路とを左右逆に設けてもよい。
また、上述した各実施の形態においては、昇降駆動装置および昇降台装置における駆動装置として、それぞれ油圧シリンダを用いたが、ラック・ピニオン機構またはウインチ装置などを用いてもよい。
さらに、上述した各実施の形態においては、駆動装置として油圧シリンダを用いたが、空圧シリンダ、電動シリンダなどを用いてもよい。
産業上の利用分野
本発明は、上述したように、乗客が健常者または身障者である場合でも、また旅客機の大きさが異なる場合でも、一台の乗降用車両にて、乗客の乗り降りを安全に且つ迅速に行うことができ、したがって旅客ターミナルなどの空港施設において非常に有用なものである。

Claims (6)

  1. 車両本体の後部で且つ一側部に床部が形成され、前記車両本体の上方に、昇降駆動装置により昇降される床体を有する昇降床装置が設けられ、前記床体は、その一側部で且つ後半部に切欠部が形成されるとともに他側部は身障者用通路とされ、前記切欠部における前記床体側に、前記床体と前記床部との間で健常者用通路となる階段装置が、鉛直面内で揺動可能に取り付けられ、
    前記車両本体の後方で且つ他側部に昇降台を有する昇降台装置が設けられ、この昇降台は、その上昇によって前記身障者用通路の後端に対向し得るように構成されたことを特徴とする乗降用車両。
  2. 車両本体の床部の後方に階段部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の乗降用車両。
  3. 階段装置は、
    複数の踏板を有する階段本体が設けられ、前記階段本体の側部に起立横倒自在な可動部材が設けられ、この可動部材は、床体の下降により前記階段本体が水平状となる横倒姿勢によりその上面に健常者用通路が形成されるとともに、床体の上昇により各踏板が水平状となる階段本体が傾斜した起立姿勢により側部カバーとなるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の乗降用車両。
  4. 階段装置は、
    前端が水平軸を介して床体に揺動可能に取り付けられた左右一対の側板と、これら両側板同士間に亘って且つ鉛直面内で揺動可能に支持された複数の踏板と、これら各踏板の支持位置とは異なる位置に揺動可能に連結されて前記側板および前記踏板とで平行リンク機構を形成するリンク部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の乗降用車両。
  5. 昇降台装置は、
    車両本体の後端に昇降可能に設けられた昇降台と、この昇降台を昇降させる昇降駆動部とを有し、
    且つこの昇降台の側部には側壁部材が設けられるとともに、前後部には、それぞれ開閉自在な扉が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗降用車両。
  6. 床体は、
    昇降駆動装置側に支持された昇降床と、この昇降床の前部に且つその前端から出退自在に設けられた移動床と、前記移動床を前記昇降床から出退させる出退装置とを有することを特徴とする請求項1に記載の乗降用車両。
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