JPWO2007069668A1 - シャンク及びそれを用いたダイヤモンドスクライバー - Google Patents

シャンク及びそれを用いたダイヤモンドスクライバー Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007069668A1
JPWO2007069668A1 JP2007550212A JP2007550212A JPWO2007069668A1 JP WO2007069668 A1 JPWO2007069668 A1 JP WO2007069668A1 JP 2007550212 A JP2007550212 A JP 2007550212A JP 2007550212 A JP2007550212 A JP 2007550212A JP WO2007069668 A1 JPWO2007069668 A1 JP WO2007069668A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
single crystal
shank
diamond single
diamond
blind hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007550212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4565135B2 (ja
Inventor
訓彦 伊藤
訓彦 伊藤
健三 井上
健三 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Namiki Precision Jewel Co Ltd
Adamant Namiki Precision Jewel Co Ltd
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
Adamant Namiki Precision Jewel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Namiki Precision Jewel Co Ltd, Adamant Namiki Precision Jewel Co Ltd filed Critical Namiki Precision Jewel Co Ltd
Publication of JPWO2007069668A1 publication Critical patent/JPWO2007069668A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4565135B2 publication Critical patent/JP4565135B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D1/00Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor
    • B28D1/22Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by cutting, e.g. incising
    • B28D1/225Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by cutting, e.g. incising for scoring or breaking, e.g. tiles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P5/00Setting gems or the like on metal parts, e.g. diamonds on tools
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/10Glass-cutting tools, e.g. scoring tools
    • C03B33/105Details of cutting or scoring means, e.g. tips
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T83/00Cutting
    • Y10T83/02Other than completely through work thickness
    • Y10T83/0333Scoring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Dicing (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

【課題】 特に高荷重でのスクライブを要する板状材に適した、ダイヤモンドスクライバー及びそれを製造するためのシャンクを提供することである。【解決手段】 ダイヤモンド単結晶3を止まり穴で保持することが出来るとともに、当該止まり穴の入口が矩形であり、当該矩形の各辺を含んだ三角形状の4つの側面を有し、当該4つの側面が交わることを特徴とするシャンク2と、それを用いたダイヤモンドスクライバー1である。【選択図】 図3

Description

本発明は、ダイヤモンド単結晶を保持するためのシャンクと、前記シャンクにダイヤモンド単結晶を載置したダイヤモンドスクライバーに関する。
ダイヤモンド単結晶は、極めて高い耐磨耗性や、特異な半導体的性質を有していることが古くから知られており、ダイヤモンドスクライバー,ダイヤモンドドリル,研削バイト,電子線源(フィールドエミッター),接触式粗さ検出器,硬度測定用圧子,スクラッチ試験用圧子,又はAFM用探針等の応用製品に幅広く用いられている。
その中でも、単結晶サファイヤ基板や板ガラスなどの板状材を割断するために、これら板状材の主面上に罫書き線を入れるための道具として、ダイヤモンドスクライバーが広く用いられている。このダイヤモンドスクライバーの先端にあるダイヤモンド単結晶は、例えば先端部分を平坦にした四角錐形状となっており、その四角錐の尾根に当る部分と平坦にした先端部分との交点に当る部分を前記の板状材に当接させて、罫書き線を形成する。そして、このダイヤモンド単結晶を固着して保持するための部材として、シャンクが用いられている。
シャンクにダイヤモンド単結晶を固着させる方法としては、金属からなるシャンクの一端に同軸的に穿設された円筒形の凹孔に対して前記ダイヤモンド単結晶の他端を挿入し、ダイヤモンド単結晶の{1 0 0}面が前記シャンクの軸と垂直になるように、鑞材で固着する方法が、従来知られている(特許文献1)。
特公昭47−20236号公報(「発明の詳細な説明」第8段落、第4図)
しかしながら、特許文献1に示すシャンクを用いた場合には、ダイヤモンド単結晶をシャンクに取付ける前に、ダイヤモンド単結晶を研磨用の冶工具に取付けて先端を研磨する必要がある等、ダイヤモンド単結晶を研磨する工程が煩雑になるという問題点があった。
また、特許文献1のシャンクにダイヤモンド単結晶を固着させて、ダイヤモンドスクライバーをはじめとした応用製品を形成させる場合には、鑞材を軟化させる際にダイヤモンド単結晶が自由に動きやすく、当該ダイヤモンド単結晶の{1 0 0}面が、前記シャンクの中心軸に対して垂直な状態から容易に外れてしまう。そのため、シャンク上においてダイヤモンド単結晶の結晶方位を最適な状態にすることが困難であり、ダイヤモンド単結晶の優れた性質を完全に引き出すことが出来ないという問題点があった。
その一方で、特にダイヤモンドスクライバーに応用する場合には、厚さのある板状材を割断する場合には深いスクライブラインが求められるため、また、ケミカルポリッシュを行った面にスクライブラインを形成する場合には、ダイヤモンドスクライバーがケミカルポリッシュを行った面上で滑ることを防ぐため、いずれも高荷重でスクライブを行う必要がある。しかし、特許文献1のシャンクを用いた場合には、ダイヤモンド単結晶の耐摩耗性が引き出せず、容易にチッピングが発生するため、ダイヤモンドスクライバーの寿命が非常に短いものになるという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、第1には、ダイヤモンド単結晶の性質を最大限に引き出すことの出来るようなシャンクを提供することである。第2には、特に高荷重でのスクライブを要する板状材に適した、ダイヤモンドスクライバーを提供することである。
本発明者は、ダイヤモンド単結晶を載置するシャンクのうち、ダイヤモンド単結晶と当接する部分の形状を制御することにより、当該ダイヤモンド単結晶を最適な状態にしてシャンクの上に配置することが出来ることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、請求項1に係る発明は、ダイヤモンド単結晶を止まり穴で保持することが出来るとともに、当該止まり穴の入口が矩形であり、当該矩形の各辺を含んだ三角形状の4つの側面を有し、当該4つの側面が一点で交わることを特徴とするシャンクである。
天然に産出し、又は高温高圧法や気相合成法等によって工業的に生産されたダイヤモンド単結晶は、一般にミラー指数で{1 1 1}面を主面に有した正八面体形状のものと、{1 1 1}面及び{1 0 0}面を主面に有したものとが知られているが、各面が互いになす角度が大きく、結晶方位の判別が容易である点から、正八面体形状のものを用いることが好ましい。そして、前記シャンクの止まり穴が有する三角形状の4つの側面は、ダイヤモンド単結晶の{1 1 1}面のうち4面と係合するように形成されている。
また、請求項2に係る発明は、ダイヤモンド単結晶を止まり穴で保持することが出来るとともに、当該止まり穴の入口が矩形であり、当該矩形の各辺を含んだ三角形状及び略三角形状の4つの側面を有し、当該4つの側面のうち対向する2面が交わって形成される溝部を有することを特徴とするシャンクである。
ここで、シャンクに嵌め合わされるダイヤモンド単結晶は、各{1 1 1}面が成長する速度に差異が生じるため、正八面体からは若干ずれた形状を有していることが多い。ここで、四角錐状の止まり穴の底部に溝部を形成することで、当該止まり穴の形状は、底が一点になる四角錐から若干ずれた形状になる。止まり穴の形状を四角錐から若干ずらすことで、正八面体からは若干ずれた形状を有するダイヤモンド単結晶の4つの面と当該止まり穴とが、良く係合するように形成されている。
また、請求項3に係る発明は、請求項2記載の構成に加えて、当該ダイヤモンド単結晶の略正八面体形状が有する一辺の長さに対して1%以上10%未満の長さであることを特徴とするシャンクである。
ここで、前記溝部の長さが前記略正八面体形状の一辺の長さに対して1%以上であれば、ダイヤモンド単結晶の形状のずれを十分に補正することが出来、逆に10%未満であれば、略正八面体形状のダイヤモンド単結晶を安定的に支持することが容易になるため、いずれも満たしていることが好ましい。
また、請求項4に係る発明は、請求項2記載の構成に加えて、2つの隣り合った当該側面に挟まれた辺の長さに対して1%以上10%未満の長さであることを特徴とするシャンクである。
ここで、前記溝部の長さが前記側面に挟まれた辺の長さに対して1%以上であれば、ダイヤモンド単結晶の形状の歪みに対しての補正効果を有することが出来、逆に10%以下であれば、略正八面体形状のダイヤモンド単結晶のがたつきを防止することが出来るため、いずれも満たしていることが好ましい。
また、請求項5に係る発明は、請求項1〜4記載のシャンクの先端にダイヤモンド単結晶を載置して形成されることを特徴とするダイヤモンドスクライバーである。
本発明の請求項1に係るシャンクによれば、ダイヤモンド単結晶を当該シャンクに固定させる際に、当該シャンクが有する止まり穴の4つの側面に、ダイヤモンド単結晶の正八面体形状のうち4面を嵌め合わせることで固定することができる。そのため、ダイヤモンド単結晶を当該シャンクに固定させる際に、当該ダイヤモンド単結晶が動きにくくなることから、当該ダイヤモンド単結晶の耐摩耗性や半導体的性質等の性質の強く出る面が、ダイヤモンドスクライバーをはじめとした応用製品の設計上の方向から大きくずれることが無くなる。したがって、当該ダイヤモンド単結晶の性質を最大限に引き出せるような、シャンクを提供することが出来るという効果を奏する。
また、本発明の請求項2及び3に係るシャンクによれば、シャンクの止まり穴の底に溝部を形成させることで、ダイヤモンド単結晶の若干歪みの生じた正八面体形状に良く嵌め合わせることが出来る。そのため、自然界において産出され又は工業的に生産される、粒状のダイヤモンド単結晶を非常に好ましく固定することの出来るような、シャンクを提供することが出来るという効果を奏する。
さらに、請求項4に係るダイヤモンドスクライバーによれば、ダイヤモンド単結晶の耐摩耗性の性質を最大限に引き出せるようなシャンクを用いることで、特に厚みのある板状体やケミカルポリッシュを施した表面を有した板状体に対して切削を行った場合においても、チッピングを防ぎ、かつ切削寿命の長いダイヤモンドスクライバーを提供することが出来るという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
<本発明に係るシャンクの形態について>
本実施形態は、特徴的な形状を有した、ダイヤモンド単結晶3を保持するためのシャンク2に関するものである。
本実施形態に係るシャンク2の材料としては、剛性が高く、かつダイヤモンド単結晶3及び接着剤4の両方との接着性の良い材料であることが好ましく、具体的にはFe,Ni,Zn,Cr,Ti等の金属もしくはそれらの合金が挙げられる。当該シャンク2の形状は、例えば前記材料を溶融させて金型に流し込み、冷却後に前記金型から取り出す方法を用いることにより、形成することが出来る。
そして、当該シャンク2のダイヤモンド単結晶3を保持する部分には止まり穴を有している。そして、この止まり穴は、入口が矩形であり、その矩形の各辺を含んだ4つの三角形状(略三角形状を含む)の側面を有したものである。ここで、例えば図1に示すように、これら4つの側面が一点で交わるような構成とすることも可能であるが、例えば図2に示すように、これら4つの側面のうち対向する2面が交わり、溝部2tを形成する構成がなお好ましい。
一方で、当該シャンク2により保持されるダイヤモンド単結晶3は、ミラー指数で{1 1 1}面を主面とした略正八面体の形状を有するものを用いることが好ましい。ここで、自然界において産出され,又は高温高圧法や気相合成法等の工業的手段により製造されたダイヤモンド単結晶3は、<1 1 1>方向と等価な各方向の結晶成長量には各々差異が生じるため、その形状は、完全な正八面体形状からは多少の歪みが生じていることが多い。
具体的には、例えば<1 0 0>方向からダイヤモンド単結晶3を見た場合において、<1 1 1>方向及び<1 -1 -1>方向へのダイヤモンドの成長量が、<1 -1 1>方向及び<1 1 -1>方向への成長量と等しい場合には、当該ダイヤモンド単結晶3の<1 0 0>方向の先端は1点に集まることとなる(図3(a))。しかしながら、<1 1 1>方向及び<1 -1 -1>方向へのダイヤモンドの成長量が、<1 -1 1>方向及び<1 1 -1>方向への成長量よりも多い場合には、当該ダイヤモンド単結晶3の<1 0 0>方向の先端は1点に集まらず、{1 -1 1}面と{1 1 -1}面とが交わって、直線状の頂稜部3tが形成される(図3(b))。ここで、頂稜部3tの長さは、ダイヤモンド単結晶3が成長した条件によっても大きく異なるものの、ダイヤモンド単結晶3の略正八面体形状が有する1辺の長さの10%未満であることが多い。
したがって、シャンク2の止まり穴について、前記4つの側面のうち対向する2面が交わり、溝部2tを形成しているような構成を取れば、ダイヤモンド単結晶3をシャンク2に固定させる際に、頂稜部3tと溝部2tとを重ね合わせることで、ダイヤモンド単結晶3の歪みをシャンク2の形状によって吸収することが可能になるため、好ましい。
なお、上記の<1 -1 -1>方向とは、ミラー指数の
Figure 2007069668
方向のことである。
また、当該シャンク2の外側の形状については、図1及び図2に示した形状に限られず、各応用製品に応じた種々の形状をなすことが可能である。
<本発明に係るシャンクを用いた応用製品の製造について>
以下において、上記実施形態に係るシャンク2を用いた応用製品の製造に係る好ましい実施形態を、応用製品の例として4ポイントスクライバーの場合を用いて説明する。
まず、上記実施形態に示されたシャンク2を用意する。ここで、応用製品として4ポイントスクライバーを製造する場合には、棒状のシャンク2の先端に上記のような止まり穴が形成されたものを用いるとともに、当該シャンク2の外形は、図4(a)及び図4(b)に示すような四角柱状に形成されていることが好ましい(図5(a))。
次に、シャンク2に形成されている止まり穴に対し、ダイヤモンド単結晶3を嵌め合わせる工程を行う(図5(b))。具体的には、ダイヤモンド単結晶3の{1 1 1}面と等価な4つの面と、当該シャンク2の止まり穴が有する4つの側面とを重ね合せるようにして、ダイヤモンド単結晶3を当該シャンク2の止まり穴に嵌め込み、仮載置して載置方向を決定する。
ここで、シャンク2が、止まり穴を形成する4側面のうち、対向する2面によって形成される溝部2tを有する構成の場合には、ダイヤモンド単結晶3の頂稜部3tと当該シャンク2の溝部2tとが同じ方向を向くようにして、ダイヤモンド単結晶3を当該シャンク2の穴に嵌め込んで載置することが好ましい。ダイヤモンド単結晶3をこのようにシャンク2に載置することで、当該ダイヤモンド単結晶3が当該シャンク2に載置した際に、当該ダイヤモンド単結晶3に傾きが生じることを防止し、当該止まり穴の中心軸とダイヤモンド単結晶3の<1 0 0>方向とを高精度に合わせることが出来るからである。
次に、ダイヤモンド単結晶3とシャンク2との間に接着剤4を載せて、必要に応じて当該ダイヤモンド単結晶3と当該シャンク2との接着面に圧力をかけながら、当該ダイヤモンド単結晶3を当該シャンク2に接着する(図5(c))。そして、接着剤4を冷却又は乾燥させることにより、当該ダイヤモンド単結晶3を当該シャンク2に固定させる。ここで接着剤4としては、常温又は加熱条件下で液体となるものを好ましく用いることができ、その具体例としてはエポキシ系接着剤や鑞材等が挙げられる。
そして、シャンク2の所定の部分にダイヤモンド単結晶3が接着固定されたところで、余分な接着剤4を必要に応じて除去した後で、当該ダイヤモンド単結晶3に対して、使用する用途に応じた形状への成形加工を行う。例えば、応用製品として4ポイントスクライバーを製造する場合には、当該ダイヤモンド単結晶3に対して、図6に示すように、当該シャンク2の軸と垂直に先端面3bを形成する(図5(d))。ここで、ダイヤモンド単結晶3の成形手段としては、研削加工,レーザ加工,反応性イオンエッチング(RIE),熱化学加工,集束イオンビーム(FIB),ウェットエッチング等の公知の成形手段を用いることが出来る。
そして、使用する用途に応じて形成された各面を研磨加工により整えることで、所望の結晶面及び結晶方位が高精度に現れるとともに、ダイヤモンド単結晶3の性質を最大限に引き出した応用製品を製造することが出来る。応用製品の例としては、ダイヤモンド単結晶3の性質によって、ダイヤモンドスクライバー,ダイヤモンドドリル,研削バイト,電子線源(フィールドエミッター),接触式粗さ検出器,硬度測定用圧子,スクラッチ試験用圧子,又はAFM用探針として用いることが出来る。従って、上記4ポイントスクライバーの例においては、先端面3bと尾根部3cにより形成される頂点を刃先3aとした、4ポイントのダイヤモンドスクライバー1を製造することが出来る(図5(e))。ここで、ダイヤモンド単結晶3への研磨加工の手段としては、スカイフ研磨をはじめとした公知の研磨手段を用いることが出来る。
本実施形態では、4ポイントスクライバーを例に説明したが、本発明は、4ポイントスクライバーに限定されず、種々のポイントを有するダイヤモンドスクライバー1に対しても、好ましく適用することができる。
本発明を、以下の実施例を用いて詳細に説明する。
[実施例1]
本実施例は、先端の止まり穴に溝部を有した棒状のシャンクを用い、これにダイヤモンド単結晶を接着固定させて、4ポイントのダイヤモンドスクライバーを形成したものである。
本実施例で用いるダイヤモンド単結晶としては、1辺の長さが1.45mm(重さ約0.005g)の略正八面体形状のものを用いる。一方で、本実施例で用いるシャンクは、先端部に矩形の入口を有する止まり穴を有している。その矩形の入口は長辺が1.50mm、短辺が1.45mmであり、止まり穴の深さが約1mmである。そして、この止まり穴の底には長さ0.05mmの溝部が形成されている。
ここで、ダイヤモンド単結晶が有する直線状の頂稜部と前記止まり穴の溝部とを合わせるようにして、ダイヤモンド単結晶を止まり穴に嵌め込み、接着剤を用いてこれらを固定した。そして、このダイヤモンド単結晶の先端部について、前記のシャンクの軸と垂直に先端面を設けて、4ポイントのダイヤモンドスクライバーを形成させた。
その結果、止まり穴の中心軸とダイヤモンド単結晶の<1 0 0>方向との誤差は、約2°以内に抑えられ、耐摩耗性を最大限に引き出した4ポイントのダイヤモンドスクライバーを形成することが出来た。
本実施形態に係るシャンクの一例を示す図である。ここで、(a)は平面図であり、(b)は側面の断面図である。 本実施形態のうち好ましい形態に係る、シャンクの一例を示す図である。ここで、(a)は平面図であり、(b)は側面の断面図である。 本実施形態に係る、ダイヤモンド単結晶の先端形状の拡大図である。 本実施形態に係る、4ポイントダイヤモンドスクライバーを示す図である。(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 本実施形態に係り、4ポイントのダイヤモンドスクライバーを製造する場合における、ダイヤモンド単結晶のシャンクへの取付け工程を説明する断面図である。 本実施形態に係る、ダイヤモンドスクライバーに設けられたダイヤモンド単結晶の拡大図である。ここで、(a)は正面から見たダイヤモンド単結晶の拡大図であり、(b)は側面から見たダイヤモンド単結晶の拡大図である。
符号の説明
1 ダイヤモンドスクライバー
2 シャンク
2t 溝部
3 ダイヤモンド単結晶
3a 刃先
3b 先端面
3c 尾根部
3t 頂稜部
4 接着剤

Claims (5)

  1. ダイヤモンド単結晶を止まり穴で保持することが出来るとともに、
    当該止まり穴の入口が矩形であり、
    当該矩形の各辺を含んだ三角形状の4つの側面を有し、
    当該4つの側面が一点で交わることを特徴とするシャンク。
  2. ダイヤモンド単結晶を止まり穴で保持することが出来るとともに、
    当該止まり穴の入口が矩形であり、
    当該矩形の各辺を含んだ三角形状及び略三角形状の4つの側面を有し、
    当該4つの側面のうち対向する2面が交わって形成される溝部を有することを特徴とするシャンク。
  3. 当該溝部の長さが、当該ダイヤモンド単結晶の略正八面体形状が有する一辺の長さに対して1%以上10%未満の長さであることを特徴とする、請求項2記載のシャンク。
  4. 当該溝部の長さが、2つの隣り合った当該側面に挟まれた辺の長さに対して1%以上10%未満の長さであることを特徴とする、請求項2記載のシャンク。
  5. 請求項1〜4記載のシャンクの先端にダイヤモンド単結晶を載置して形成されることを特徴とするダイヤモンドスクライバー。
JP2007550212A 2005-12-14 2006-12-14 シャンク及びそれを用いたダイヤモンドスクライバー Active JP4565135B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005360105 2005-12-14
JP2005360105 2005-12-14
PCT/JP2006/324895 WO2007069668A1 (ja) 2005-12-14 2006-12-14 シャンク及びそれを用いたダイヤモンドスクライバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007069668A1 true JPWO2007069668A1 (ja) 2009-05-21
JP4565135B2 JP4565135B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=38162970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007550212A Active JP4565135B2 (ja) 2005-12-14 2006-12-14 シャンク及びそれを用いたダイヤモンドスクライバー

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20090183617A1 (ja)
JP (1) JP4565135B2 (ja)
TW (1) TW200732263A (ja)
WO (1) WO2007069668A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5031500B2 (ja) * 2007-09-18 2012-09-19 オーエスジー株式会社 ダイヤモンド切削部材の製造方法
JP5301307B2 (ja) * 2009-02-09 2013-09-25 オーエスジー株式会社 単結晶ダイヤモンドエンドミル、およびその製造方法
JP5001398B2 (ja) * 2010-04-09 2012-08-15 三星ダイヤモンド工業株式会社 ダイヤモンドスクライビング工具及びその製造方法
JP6266458B2 (ja) 2013-08-09 2018-01-24 株式会社日立ハイテクサイエンス イリジウムティップ、ガス電界電離イオン源、集束イオンビーム装置、電子源、電子顕微鏡、電子ビーム応用分析装置、イオン電子複合ビーム装置、走査プローブ顕微鏡、およびマスク修正装置
KR101847921B1 (ko) * 2014-03-31 2018-04-11 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 취성 재료 기판의 분단 방법
US20160120380A1 (en) * 2014-11-04 2016-05-05 Franklin Cosom, JR. Toilet manipulating device
JP6476892B2 (ja) * 2015-01-20 2019-03-06 三星ダイヤモンド工業株式会社 マルチポイントダイヤモンドツール
JP6638285B2 (ja) * 2015-09-29 2020-01-29 三星ダイヤモンド工業株式会社 ツールホルダ及びツールホルダユニット
CN106052930B (zh) * 2016-08-08 2018-08-07 中国地质大学(武汉) 一种金刚石钻头胎体对金刚石把持力的测试装置及方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5515860B2 (ja) * 1976-04-26 1980-04-26
JPH0196073A (ja) * 1987-10-08 1989-04-14 Sumitomo Electric Ind Ltd ダイヤモンドの鑞付け方法
JPH07289321A (ja) * 1994-04-26 1995-11-07 Toyo Retsukusu Kk 装飾体の製造方法
JP2005088455A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Namiki Precision Jewel Co Ltd ダイヤモンドスクライバー

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2542704A (en) * 1947-09-25 1951-02-20 Gregor H Rakowitzky Gem holder for grinding machines
US4417423A (en) * 1981-10-13 1983-11-29 Rca Corporation Stylus manufacturing method
JP2006007677A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 National Institute For Materials Science ダイヤモンド多結晶体スクライバー

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5515860B2 (ja) * 1976-04-26 1980-04-26
JPH0196073A (ja) * 1987-10-08 1989-04-14 Sumitomo Electric Ind Ltd ダイヤモンドの鑞付け方法
JPH07289321A (ja) * 1994-04-26 1995-11-07 Toyo Retsukusu Kk 装飾体の製造方法
JP2005088455A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Namiki Precision Jewel Co Ltd ダイヤモンドスクライバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP4565135B2 (ja) 2010-10-20
WO2007069668A1 (ja) 2007-06-21
TW200732263A (en) 2007-09-01
US20090183617A1 (en) 2009-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4565135B2 (ja) シャンク及びそれを用いたダイヤモンドスクライバー
JP5014327B2 (ja) ダイヤモンド切削部材およびその製造方法
JP5235935B2 (ja) 切削工具インサートおよびその作成方法
JP3406774B2 (ja) ダイヤモンド被覆した差込み工具及びその製造方法
JP5567622B2 (ja) スタイラス
JP6118970B2 (ja) ナノインデンテーション試験用圧子の製造方法
JPS6135330A (ja) 超ミクロトーム用工具の加工方法
KR101611889B1 (ko) 스크라이빙 휠
CN109454282A (zh) 一种聚晶金刚石刀头加工刀具的制造工艺
US5785039A (en) Single-crystalline diamond tip for dresser and dresser employing the same
TW201808569A (zh) 刻劃輪
CN103979785B (zh) 保持具单元及刻划装置
JP5468100B2 (ja) スタイラス
JP4818317B2 (ja) ダイヤモンド切削工具
JP5001398B2 (ja) ダイヤモンドスクライビング工具及びその製造方法
JP5031500B2 (ja) ダイヤモンド切削部材の製造方法
US7946020B2 (en) Manufacturing of micro-objects such as miniature diamond tool tips
JP2001179517A (ja) ダイヤモンドドリル及びその製造方法
JP2003205479A (ja) 押込加工用工具
JP2006007677A (ja) ダイヤモンド多結晶体スクライバー
JP2006339431A (ja) 窒化物半導体基板の加工方法
JP2613851B2 (ja) ギャングソーブレード
JP2012047625A (ja) ナノインデンテーション試験用圧子及びその製造方法
JP2016011912A (ja) 測定子、コンタクトゲージ及び加工測定装置
JP2005302782A (ja) ダイヤモンドスクライバ及びそのポイント部使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091104

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20091113

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4565135

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250