JPWO2007060722A1 - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

受信部は、ネットワークを介して送信装置から第1パケットを受信し、第1パケットに含まれる第2パケットを出力する。処理部は、第2パケットを受信し、第2パケットに対して受信側基準クロックに基づく処理を実施する。受信部の計時回路は、ネットワーククロックに同期して計時動作する。受信部のパケット出力回路は、計時回路の時刻と第1パケットに含まれる第1時刻情報の時刻との比較結果に基づいて、第2パケットを出力するとともに、第2パケットの出力タイミングの正常/異常を示す制御信号を出力する。処理部のクロック調整回路は、第2パケットが送信側基準クロックに基づく時刻を示す第2時刻情報を含み、かつ制御信号が正常を示す場合、受信側基準クロックに基づく時刻と第2時刻情報の時刻との比較結果に基づいて、受信側基準クロックを送信側基準クロックに同期させる。

Description

本発明は、IEEE1394等のネットワークを介してMPEG−2TS(Moving Picture Experts Group phase 2 Transport Stream)により動画像データや音声データを伝送するシステムにおける受信装置に関する。
MPEG−2TS伝送システムでは、受信側のMPEGデコード部において、STC(System Time clock)の値(受信側基準クロックのカウント値)とMPEG−2TSパケットに組み込まれているPCR(Program Clock Reference)の値(送信側基準クロックのカウント値)とを比較し、比較結果に基づいて受信側基準クロックを送信側基準クロックに追従させることが求められる。なお、PCRは、送信側のMPEGエンコード部において一定の時間間隔(0.1秒以下)でMPEG−2TSパケットに組み込まれる。
具体的には、MPEGデコード部は、MPEG−2TSパケットにPCRが組み込まれている場合、STCの値をPCRの値と比較する。STCの値がPCRの値より大きいとき、MPEGデコード部は、受信側基準クロックの周期が送信側基準クロックの周期より短いと判断して、受信側基準クロックの周期を長くする。逆に、STCの値がPCRの値より小さいとき、MPEGデコード部は、受信側基準クロックの周期が送信側基準クロックの周期より長いと判断して、受信側基準クロックの周期を短くする。また、STCの値がPCRの値と一致するとき、MPEGデコード部は、受信側基準クロックが送信側基準クロックと同期していると判断して、受信側基準クロックの調整を実施しない。MPEGデコード部は、このような動作により受信側基準クロックを送信側基準クロックに追従させることで、MPEG−2TSのデコード処理(動画像データや音声データの再生処理)を滞りなく実施できる。
MPEG−2TSは、ATM(Asynchronous Transfer Mode)網によるデータ伝送システムへの適用を想定しているものの、その適用先が限定されている訳ではない。このため、MPEG−2TSは、CS/BSディジタル放送や地上波ディジタル放送等のシステム、あるいはIEEE1394等によるデータ伝送システムにも適用されている。受信側においてMPEG−2TSの規定に従ってPCRにより受信側基準クロックを調整することを可能にするためには、各MPEG−2TSパケットが送信側のMPEGエンコード部から受信側のMPEGデコード部に伝送されるまでの遅延時間が一定である必要がある。このことは、送信側において各MPEG−2TSパケットがMPEGエンコード部からネットワークインタフェース部(パケット送信部)に入力される際と、受信側において各MPEG−2TSパケットがネットワークインタフェース部(パケット受信部)からMPEGデコード部に出力される際とで、MPEG−2TSパケットの時間間隔が維持されていなければならないことを意味する。なぜならば、MPEG−2TSパケットの時間間隔が維持されていないと、MPEGデコード部において、STCの値とPCRの値との差が、受信側基準クロックの進み/遅れによるものなのか、それともMPEG−2TSパケットの時間間隔のばらつきによるものなのかを判定できなくなるためである。
なお、全てのMPEG−2TSパケットについて送信側のMPEGエンコード部から受信側のMPEGデコード部までの伝送遅延時間を完全に同一にすることは、システム設計上、不可能あるいはコスト的に無駄である。このため、MPEGデコード部に対して、STCの値とPCRの値との差についての許容範囲を予め設定し、ジッタを考慮した受信側基準クロックの調整を実施することが求められる。いずれにしても、MPEG−2TS伝送システムでは、MPEG−2TSパケットの時間間隔を許容範囲内で維持する機構が必要とされる。
例えば、IEEE1394によるMPEG−2TS伝送システムでは、送信側のパケット送信部および受信側のパケット受信部は、ネットワーククロックに同期してカウント動作するサイクルタイマをそれぞれ有している。ネットワーククロックは、IEEE1394に接続される各装置に共通して供給されるクロック(周波数:24.576MHz)である。パケット送信部は、MPEGエンコード部から出力されたMPEG−2TSパケットを受信した際、タイムスタンプを含むヘッダをMPEG−2TSパケットに付加してIEEE1394パケットを生成し、IEEE1394パケットをネットワーク(IEEE1394)に出力する。タイムスタンプは、MPEG−2TSパケットの受信時におけるサイクルタイマの値とネットワークを介したパケット伝送により発生する最大遅延時間に対応するオフセット値との加算値を示す。パケット受信部は、ネットワークを介してパケット送信部からIEEE1394パケットを受信し、サイクルタイマの値がIEEE1394パケットのヘッダに含まれるタイムスタンプの値と一致したときに、IEEE1394パケットに含まれるMPEG−2TSパケットをMPEGデコード部に出力する。これにより、パケット送信部におけるMPEG−2TSパケットの入力タイミングの時間間隔と、パケット受信部におけるMPEG−2TSパケットの出力タイミングの時間間隔とを同一にできる。
また、特許文献1には、ネットワーク上で発生する遅延時間のゆらぎを容易かつ確実に吸収し、装置を複雑化かつ大型化することなく、複数のプログラムに対応するデータを送受信する技術が開示されている。特許文献2には、時刻情報が過去のものとなっている場合においても、多大なメモリを使用することなくMPEG−2TSを正しく再現する技術が開示されている。
特開2000−358006号公報 特開平11−215144号公報
前述のように、IEEE1394によるMPEG−2TS伝送システムでは、パケット受信部がMPEG−2TSパケットをタイムスタンプに従って出力することで、MPEG−2TSパケットの時間間隔が維持される。しかしながら、これには、送信側におけるMPEGエンコード部およびパケット送信部間のデータ転送速度と、受信側におけるパケット受信部およびMPEGデコード部間のデータ転送速度とが同等であるという暗黙の前提が必要である。
一般的に、パケット送信部およびパケット受信部は、ネットワークに対する動作については規定されているものの、それ以外の動作については規定されていない。例えば、前述のようなIEEE1394によるMPEG−2TS伝送システムにおいて、送信側におけるMPEGエンコード部およびパケット送信部間のデータ転送速度や、受信側におけるパケット受信部およびMPEGデコード部間のデータ転送速度については何ら規定されていない。
IEEE1394の場合、パケット送信部およびパケット受信部におけるサイクルタイマの基準クロック(ネットワーククロック)の周波数は24.576MHzである。このため、常識的には、MPEGエンコード部およびパケット送信部間のデータ転送の基準クロックと、パケット受信部およびMPEGデコード部間のデータ転送の基準クロックとが24.576MHzのクロックであることが期待されるが、必ずしもその保証はない。例えば、24.576MHzのクロックのサイクル毎に1バイトのデータを転送するデータ転送は、データ転送速度が196.608Mbpsであり、一般的なMPEG−2TSのデータ転送(データ転送速度:数十Mbps)には十分である。従って、通常であれば、MPEGエンコード部およびパケット送信部間のデータ転送と、パケット受信部およびMPEGデコード部間のデータ転送とは、24.576MHzのクロックのサイクル毎に1バイトのデータを転送するデータ転送でも十分であると考えられる。
しかしながら、例えば、MPEGエンコード部がパーソナルコンピュータであり、オーサリングソフト等でオフライン処理したMPEG−2TSを出力する場合、パーソナルコンピュータ自体が数GHzで高速動作するCPUおよび数百Mバイトのメモリを有するのに対して、OS(オペレーションシステム)のタスクスイッチのオーバヘッドが大きいため、予め送信データをバッファリングしておき、送信タスクに切り替わった時にバッファリングしたデータを出力するというようなシステム構成が採用される可能性がある。このような場合、ある程度長い期間でみれば、MPEGエンコード部およびパケット送信部間のデータ転送レートは所定のビットレートに収まっているものの、一時的には、大量のデータがMPEGエンコード部からパケット送信部に転送されることになる。
例えば、受信側において、パケット受信部が、あるMPEG−2TSパケットP(n)をタイムスタンプT(n)に従ってMPEGデコード部に出力し、次のMPEG−2TSパケットP(n+1)をタイムスタンプT(n+1)に従ってMPEGデコード部に出力する場合を考える。パケット受信部およびMPEGデコード部間のデータ転送では、24.576MHzのクロックのサイクル毎に1バイトのデータが転送されるものとする。
MPEG−2TSパケットは188バイト固定長であるため、MPEG−2TSパケットP(n)のデータ転送の完了時に、パケット受信部のサイクルタイマの値は、MPEG−2TSパケットP(n)のデータ転送の開始時(タイムスタンプT(n)の値)から188進んでいる。このため、次式(1)が成り立つ場合、MPEG−2TSパケットP(n+1)のデータ転送の開始時に、サイクルタイマの値がタイムスタンプT(n+1)の値を超過しているという状況は起こり得ない。従って、MPEG−2TSパケットP(n+1)を正常なタイミングで出力できる。すなわち、MPEG−2TSパケットP(n)およびMPEG−2TSパケットP(n+1)の時間間隔を維持することができる。
T(n+1)−T(n)≧188 ・・・(1)
一方、次式(2)が成り立つ場合、MPEG−2TSパケットP(n+1)のデータ転送の開始時に、サイクルタイマの値がタイムスタンプT(n+1)の値を超過しているという状況が起こってしまう。従って、MPEG−2TSパケットP(n+1)を正常なタイミングで出力できない。すなわち、MPEG−2TSパケットP(n)およびMPEG−2TSパケットP(n+1)の時間間隔を維持することができない。このため、MPEG−2TSパケットP(n+1)をLateパケット(正常なタイミングで出力できないパケット)とみなして破棄せざるを得ない。仮に、MPEG−2TSパケットP(n+1)を異常なタイミングであっても強制的に出力すると、MPEG−2TSパケットP(n+1)にPCRが組み込まれている場合、受信側基準クロックに不要な誤差が生じてしまう。
T(n+1)−T(n)<188 ・・・(2)
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、受信側基準クロックに不要な誤差を生じさせることなくパケット破棄を回避できる受信装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態では、受信部は、ネットワークを介して送信装置から第1パケットを受信し、第1パケットに含まれる第2パケットを出力する。処理部は、第2パケットを受信し、第2パケットに対して受信側基準クロックに基づく処理を実施する。受信部の計時回路は、ネットワーククロックに同期して計時動作する。受信部のパケット出力回路は、計時回路の時刻と第1パケットに含まれる第1時刻情報の時刻との比較結果に基づいて、第2パケットを出力するとともに、第2パケットの出力タイミングの正常/異常を示す制御信号を出力する。例えば、パケット出力回路は、計時回路の時刻が第1時刻情報の時刻より前であるとき、計時回路の時刻の変化により双方が一致するまで待機した後、第2パケットを出力するとともに、正常を示す制御信号を出力する。パケット出力回路は、計時回路の時刻が第1時刻情報の時刻と一致するとき、第2パケットを出力するとともに、正常を示す制御信号を出力する。パケット出力回路は、計時回路の時刻が第1時刻情報の時刻より後であるとき、第2パケットを出力するとともに、異常を示す制御信号を出力する。例えば、第1時刻情報は、送信装置により第1パケットに組み込まれ、ネットワーククロックに基づく時刻にネットワークを介したパケット伝送により発生する最大遅延時間あるいは平均遅延時間を加算した時刻を示す。
処理部のクロック調整回路は、第2パケットが送信側基準クロックに基づく時刻を示す第2時刻情報を含み、かつ制御信号が正常を示す場合、受信側基準クロックに基づく時刻と第2時刻情報の時刻との比較結果に基づいて、受信側基準クロックを送信側基準クロックに同期させる。例えば、クロック調整回路は、第2パケットが第2時刻情報を含み、かつ制御信号が正常を示す場合、受信側基準クロックに基づく時刻と第2時刻情報の時刻との差が許容範囲外であり、かつ受信側基準クロックに基づく時刻が第2時刻情報の時刻より前であるときに受信側基準クロックの周期を短くする。クロック調整回路は、第2パケットが第2時刻情報を含み、かつ制御信号が正常を示す場合、受信側基準クロックに基づく時刻と第2時刻情報の時刻との差が許容範囲外であり、かつ受信側基準クロックに基づく時刻が第2時刻情報の時刻より後であるときに受信側基準クロックの周期を長くする。例えば、第2パケットは、MPEG−2規格に準拠するトランスポートストリームパケットであり、処理部は、MPEG−2規格に従ってデコード処理を実施するMPEGデコード部である。
以上のような受信装置では、受信部のパケット出力回路は、例えば、パケット出力速度が遅いために第2パケットを正常なタイミング(計時回路の時刻が第1時刻情報の時刻と一致するタイミング)で出力できなくなった場合にも、第2パケットを破棄せずに、異常を示す制御信号と共に第2パケットを出力する。また、処理部のクロック調整回路は、第2パケットが第2時刻情報を含んでいても、制御信号が異常を示す場合には、第2時刻情報を用いて受信側基準クロックを調整することはない。従って、正常なタイミングで出力された第2パケットに含まれる第2時刻情報のみが受信側基準クロックの調整に使用される。このため、受信側基準クロックに不要な誤差を生じさせることなくパケット破棄を回避することができる。
ネットワークを介したパケット伝送により発生する最大遅延時間を見積もることが容易である場合には、送信装置において、ネットワーククロックに基づく時刻にネットワークを介したパケット伝送により発生する最大遅延時間を加算した時刻を示す第1時刻情報が第1パケットに組み込まれる。このような場合、送信装置から出力された第1パケットが受信装置の受信部に到達した時点で、受信部の計時回路の時刻が第1パケットに含まれる第1時刻情報の時刻より進んでいるという状況は起こり得ない。従って、ネットワークを介したパケット伝送により発生する遅延時間に起因して、受信部のパケット出力回路が第2パケットを正常なタイミングで出力できなくなることを確実に回避できる。
また、ネットワークを介したパケット伝送により発生する最大遅延時間を見積もることが困難である場合には、送信装置おいて、ネットワーククロックに基づく時刻にネットワークを介したパケット伝送により発生する平均遅延時間を加算した時刻を示す第1時刻情報が第1パケットに組み込まれる。このような場合、送信装置から出力された第1パケットが受信装置の受信部に到達した時点で、受信部の計時回路の時刻が第1パケットに含まれる第1時刻情報の時刻より進んでいるという状況が起こり得る。しかしながら、本発明の受信装置では、このような状況が起こったとき、受信部のパケット出力回路が異常を示す制御信号と共に第2パケットを出力するため、最大遅延時間の代わりに平均遅延時間を用いて第1時刻情報が生成される場合にも、受信側基準クロックに不要な誤差を生じさせることなくパケット破棄を回避することができる。
本発明によれば、受信側基準クロックに不要な誤差を生じさせることなくパケット破棄を回避することができる。
本発明を適用したMPEG−2TS伝送システムの一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるパケット受信部のパケット出力処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるMPEGデコード部のクロック調整処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における動作例を示す説明図である。 本発明の一実施形態における別の動作例を示す説明図である。 本発明の第1比較例におけるパケット受信部のパケット出力処理を示すフローチャートである。 本発明の第1比較例におけるMPEGデコード部のクロック調整処理を示すフローチャートである。 本発明の第1比較例における動作例を示す説明図である。 本発明の第2比較例におけるパケット受信部のパケット出力処理を示すフローチャートである。 本発明の第2比較例における動作例を示す説明図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1〜図5は、本発明の一実施形態を示している。図1は、本発明を適用したMPEG−2TS伝送システムの一例を示している。送信装置TDは、MPEGエンコード部MEUおよびパケット送信部PTUを有している。MPEGエンコード部MEUは、MPEG−2規格に従って動画像データおよび音声データのエンコード処理を基準クロックCKTに同期して実施する。MPEGエンコード部MEUは、エンコード処理により得られたMPEG−2TSをパケット化してMPEG−2TSパケットを生成し、MPEG−2TSパケットを所望のタイミングでパケット送信部PTUに出力する。例えば、MPEGエンコード部MEUおよびパケット送信部PTU間のデータ転送では、24.576MHzのクロックのサイクル毎に1バイトのデータが転送される。また、MPEGエンコード部MEUは、MPEG−2TSパケットにPCR(基準クロックCKTのカウント値)を一定の時間間隔で組み込む。
パケット送信部PTUは、サイクルタイマCTTおよびパケット出力回路POCTを有している。サイクルタイマCTTは、ネットワークNW(IEEE1394)に接続される各装置に共通して供給されるネットワーククロック(周波数:24.576MHz)に同期してカウント動作する。パケット出力回路POCTは、MPEGエンコード部MEUから出力されたMPEG−2TSパケットを受信した際、タイムスタンプを含むヘッダをMPEG−2TSパケットに付加してIEEE1394パケットを生成し、IEEE1394パケットを所望のタイミングでネットワークNWに出力する。タイムスタンプは、MPEG−2TSパケットの受信時におけるサイクルタイマCTTの値に、ネットワークNWを介したパケット伝送により発生する最大遅延時間に対応するオフセット値を加算した値を示す。なお、ネットワークNWを介したパケット伝送により発生する最大遅延時間には、例えば、ネットワークNW上で発生する遅延時間に加え、パケット出力回路POCTによりIEEE1394パケットが生成されてからネットワークNWに出力されるまでのバッファリング時間も含まれる。
受信装置RDは、パケット受信部PRUおよびMPEGデコード部MDUを有している。パケット受信部PRUは、サイクルタイマCTRおよびパケット出力回路POCを有している。サイクルタイマCTRは、サイクルタイマCTTと同様に、ネットワーククロックに同期してカウント動作する。パケット出力回路POCRは、ネットワークNWを介して送信装置TDからIEEE1394パケットを受信すると、IEEE1394をバッファメモリ(図示せず)等に格納する。パケット出力回路POCRは、IEEE1394パケットに対するパケット出力処理を実施可能な状態になると、パケット出力処理の対象にすべきIEEE1394パケットをバッファメモリから読み出す。そして、パケット出力回路POCRは、サイクルタイマCTRの値とバッファメモリから読み出したIEEE1394パケットのヘッダに含まれるタイムスタンプの値とを比較し、比較結果に基づいてIEEE1394パケットに含まれるMPEG−2Tパケットを出力するとともに、MPEG−2TSパケットの出力期間を示す制御信号ENBおよびMPEG−TSパケットの先頭位置を示す制御信号SYNCをそれぞれ出力する。
具体的には、パケット出力回路POCRは、サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値より小さいとき、サイクルタイマCTRの値の変化により双方が一致するまで待機した後、MPEG−2TSパケットを出力する。また、パケット出力回路POCRは、MPEG−2TSパケットの出力に伴って、MPEG−2TSパケットの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。パケット出力回路POCRは、サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値と一致するとき、即座に、MPEG−2TSパケットを出力する。また、パケット出力回路POCRは、MPEG−2TSパケットの出力に伴って、MPEG−2TSパケットの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。パケット出力回路POCRは、サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値より大きいとき、即座に、MPEG−2TSパケットを出力する。また、パケット出力回路POCRは、MPEG−2TSパケットの出力に伴って、MPEG−2TSパケットの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させる。
このように、パケット出力回路POCRは、サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値以下であり、MPEG−2TSパケットを正常なタイミングで出力できるとき、MPEG−2TSパケットの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。一方、パケット出力回路POCRは、サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値より大きく、MPEG−2TSパケットを正常なタイミングで出力できないとき、MPEG−2TSパケットの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させない。従って、制御信号SYNCは、MPEG−2TSパケットの出力タイミングの正常/異常を識別するための信号として機能する。なお、パケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)のパケット出力処理の詳細については、図2で説明する。
また、例えば、パケット受信部PRUおよびMPEGデコード部MDU間のデータ転送では、12.288MHzのクロックのサイクル毎に1バイトのデータが転送される。すなわち、パケット受信部PRUおよびMPEGデコード部MDU間のデータ転送速度(パケット受信部PRUにおけるパケット出力速度)は、MPEGエンコード部MEUおよびパケット送信部PTU間のデータ転送速度(パケット送信部PTUにおけるパケット入力速度)の1/2である。
MPEGデコード部MDUは、パケット受信部PRUから出力される制御信号ENBの活性化(”0”から”1”への変化)に応答して、パケット受信部PRUから出力されるMPEG−2TSパケットの取り込み動作を開始する。MPEGデコード部MDUは、制御信号ENBの非活性化(”1”から”0”への変化)に応答して、MPEG−2TSパケットの取り込み動作を終了する。また、MPEGデコード部MDUは、制御信号ENBの活性化に応答して、パケット受信部PRUから出力される制御信号SYNCの論理レベルをフラグ回路(図示せず)等により記憶する。
MPEGデコード部MDUは、クロック調整回路CACを有している。クロック調整回路CACは、制御信号ENBの活性化期間に取り込まれたMPEG−2TSパケットがPCRを含み、かつ制御信号ENBの活性化に応答して記憶された制御信号SYNCの論理レベルが”1”を示すとき、基準クロックCKRを基準クロックCKTに同期させるために、STCの値(基準クロックCKRのカウント値)とPCRの値とを比較し、比較結果に基づいて基準クロックCKRを調整する。なお、MPEGデコード部MDU(クロック調整回路CAC)のクロック調整処理の詳細については、図3で説明する。また、MPEGデコード部MDUは、クロック調整処理の実施後に、MPEG−2TSパケットをデパケット化してMPEG−2TSを生成し、MPEG−2規格に従ってMPEG−2TSのデコード処理を基準クロックCKRに同期して実施する。
図2は、本発明の一実施形態におけるパケット受信部のパケット出力処理を示している。パケット受信部PRUは、以下に示すステップS101〜S106をパケット出力回路POCRが適宜実施することで、IEEE1394パケットに含まれるMPEG−2TSパケットを出力する。
(ステップS101)パケット出力回路POCRは、サイクルタイマCTRの値がIEEE1394パケットに含まれるタイムスタンプの値以下であるか否かを判定する。サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値以下であるとき、パケット出力処理はステップS102に移行する。サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値より大きいとき、パケット出力処理はステップS105に移行する。
(ステップS102)パケット出力回路POCRは、サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値と一致するか否かを判定する。サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値と一致するとき、パケット出力処理はステップS103に移行する。サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値と一致しないとき(すなわち、サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値より小さいとき)、サイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値と一致するまで、ステップS102が繰り返し実施される。
(ステップS103)パケット出力回路POCRは、MPEG−2TSパケットを正常なタイミングで出力できると判断して、制御信号SYNCおよび制御信号ENBを”1”にそれぞれ設定するとともに、IEEE1394パケットに含まれるMPEG−2TSパケットの先頭1バイトを出力する。この後、パケット出力処理はステップS104に移行する。
(ステップS104)パケット出力回路POCRは、制御信号SYNCを”0”に設定するとともに、MPEG−2TSパケットの残り187バイトを出力する。この後、パケット出力処理はステップS106に移行する。
(ステップS105)パケット出力回路POCRは、MPEG−2TSパケットを正常なタイミングで出力できないと判断して、制御信号ENBを”1”に設定するとともに、IEEE1394パケットに含まれるMPEG−2TSパケットの全188バイトを出力する。この後、パケット出力処理はステップS106に移行する。
(ステップS106)パケット出力回路POCRは、MPEG−2TSパケットの出力が完了すると、制御信号ENBを”0”に設定する。これにより、パケット出力処理は完了する。
図3は、本発明の一実施形態におけるMPEGデコード部のクロック調整処理を示している。MPEGデコーダ部MDUは、以下に示すステップS201〜S206をクロック調整回路CACが適宜実施することで、基準クロックCKRを基準クロックCKTに同期させる。
(ステップS201)クロック調整回路CACは、制御信号ENBの活性化期間に取り込まれたMPEG−2TSパケットにPCRが組み込まれているか否かを判定する。MPEG−2TSパケットにPCRが組み込まれているとき、クロック調整処理はステップS202に移行する。MPEG−2TSパケットにPCRが組み込まれていないとき、基準クロックCKRの調整が実施されることなく、クロック調整処理は完了する。
(ステップS202)クロック調整回路CACは、制御信号ENBの活性化に応答して記憶された制御信号SYNCの論理レベルが”1”であるか否かを判定する。制御信号SYNCの論理レベルが”1”であるとき(すなわち、MPEG−2TSパケットが正常なタイミングで出力されたものであるとき)、クロック調整処理はステップS203に移行する。制御信号SYNCの論理レベルが”0”であるとき(すなわち、MPEG−2TSパケットが正常なタイミングで出力されたものではないとき)、基準クロックCKRの調整が実施されることなく、クロック調整処理は完了する。
(ステップS203)クロック調整回路CACは、STCの値とPCRの値との差が予め設定された許容範囲内であるか否かを判定する。STCの値とPCRの値との差が許容範囲内であるとき、基準クロックCKRの調整が実施されることなく、クロック調整処理は完了する。STCの値とPCRの値との差が許容範囲外であるとき、クロック調整処理はステップS204に移行する。
(ステップS204)クロック調整回路CACは、STCの値がPCRの値より大きいか否かを判定する。STCの値がPCRの値より大きいとき、クロック調整処理はステップS205に移行する。STCの値がPCRの値より小さいとき、クロック調整処理はステップS206に移行する。
(ステップS205)クロック調整回路CACは、基準クロックCKRの周期が基準クロックCKTの周期より短いと判断して、基準クロックCKRの周期を長くする。これにより、クロック調整処理は完了する。
(ステップS206)クロック調整回路CACは、基準クロックCKRの周期が基準クロックCKTの周期より長いと判断して、基準クロックCKRの周期を短くする。これにより、クロック調整処理は完了する。
図4は、本発明の一実施形態における動作例を示している。時刻Taにおいて、送信装置TDのパケット送信部PTU(パケット出力回路POCT)は、MPEGエンコード部MEUから出力されたMPEG−2TSパケットPaを受信すると、タイムスタンプを含むヘッダHをMPEG−2TSパケットPaに付加してIEEE1394パケットPPaを生成する。IEEE1394パケットPPaのヘッダHに含まれるタイムスタンプは、MPEG−2TSパケットPaの受信時(時刻Ta)におけるサイクルタイマCTTの値に、ネットワークNWを介したパケット転送により発生する最大遅延時間Toに対応するオフセット値を加算した値(時刻Ta’=Ta+Toに対応する値)を示す。
時刻Tbにおいて、パケット送信部PTUは、MPEG−2TSパケットPbを受信すると、タイムスタンプを含むヘッダHをMPEG−2TSパケットPbに付加してIEEE1394パケットPPbを生成する。IEEE1394パケットPPbのヘッダHに含まれるタイムスタンプは、MPEG−2TSパケットPbの受信時(時刻Tb)におけるサイクルタイマCTTの値に、最大遅延時間Toに対応するオフセット値を加算した値(時刻Tb’=Tb+Toに対応する値)を示す。
時刻Tcにおいて、パケット送信部PTUは、MPEG−2TSパケットPcを受信すると、タイムスタンプを含むヘッダHをMPEG−2TSパケットPcに付加してIEEE1394パケットPPcを生成する。IEEE1394パケットPPcのヘッダHに含まれるタイムスタンプは、MPEG−2TSパケットPcの受信時(時刻Tc)におけるサイクルタイマCTTの値に、最大遅延時間Toに対応するオフセット値を加算した値(時刻Tc’=Tc+Toに対応する値)を示す。
時刻Tdにおいて、パケット送信部PTUは、MPEG−2TSパケットPdを受信すると、タイムスタンプを含むヘッダHをMPEG−2TSパケットPdに付加してIEEE1394パケットPPdを生成する。IEEE1394パケットPPdのヘッダHに含まれるタイムスタンプは、MPEG−2TSパケットPdの受信時(時刻Td)におけるサイクルタイマCTTの値に、最大遅延時間Toに対応するオフセット値を加算した値(時刻Td’=Td+Toに対応する値)を示す。この後、パケット送信部PTUは、IEEE1394パケットPPa、PPb、PPc、PPdを所望のタイミングでネットワークNWに順次出力する。
受信装置RDのパケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)は、ネットワークNWを介して送信装置TDからIEEE1394パケットPPa、PPb、PPc、PPdを順次受信し、IEEE1394パケットPPa、PPb、PPc、PPdをバッファメモリに順次格納する。パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPaに対するパケット出力処理を実施可能な状態になると、バッファメモリからIEEE1394パケットPPaを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPaのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Ta’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より小さいため、パケット受信部PRUは、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致するまで待機する。
時刻Ta’において、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致すると、パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPaに含まれるMPEG−2TSパケットPaを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPaの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPaの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットPaの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。これにより、IEEE1394パケットPPaに対するパケット出力処理が完了する。
パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPaに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理を実施可能な状態になる。このため、パケット受信部PRUは、バッファメモリからIEEE1394パケットPPbを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPbのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Tb’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より小さいため、パケット受信部PRUは、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致するまで待機する。
時刻Tb’において、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致すると、パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPbに含まれるMPEG−2TSパケットPbを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPbの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPbの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットPbの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。これにより、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理が完了する。
パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理を実施可能な状態になる。このため、パケット受信部PRUは、バッファメモリからIEEE1394パケットPPcを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPcのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Tc’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より小さいため、パケット受信部PRUは、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致するまで待機する。
時刻Tc’において、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致すると、パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPcに含まれるMPEG−2TSパケットPcを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPcの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPcの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットPcの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。これにより、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理が完了する。
パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPdに対するパケット出力処理を実施可能な状態になる。このため、パケット受信部PRUは、バッファメモリからIEEE1394パケットPPdを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPdのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Td’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より小さいため、パケット受信部PRUは、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致するまで待機する。
時刻Td’において、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致すると、パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPdに含まれるMPEG−2TSパケットPdを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPdの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPdの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットPdの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。これにより、IEEE1394パケットPPdに対するパケット出力処理が完了する。
図5は、本発明の一実施形態における別の動作例を示している。送信装置TDのパケット送信部PTU(パケット出力回路POCT)は、図4で説明した動作例と同様に、IEEE1394パケットPPa、PPb、PPc、PPdを順次生成する。そして、パケット送信部PTUは、IEEE1394パケットPPa、PPb、PPc、PPdを所望のタイミングでネットワークNWに順次出力する。なお、図4で説明した動作例に比べて、時刻Ta、Tb間の時間間隔および時刻Tb、Tc間の時間間隔が小さくなっている。
受信装置RDのパケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)は、ネットワークNWを介して送信装置TDからIEEE1394パケットPPa、PPb、PPc、PPdを順次受信し、IEEE1394パケットPPa、PPb、PPc、PPdをバッファメモリに順次格納する。パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPaに対するパケット出力処理を実施可能な状態になると、バッファメモリからIEEE1394パケットPPaを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPaのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Ta’に対応する値)とを比較する。この時点ではサイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値より小さいため、パケット受信部PRUは、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致するまで待機する。
時刻Ta’において、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致すると、パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPaに含まれるMPEG−2TSパケットPaを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPaの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPaの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットPaの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。これにより、IEEE1394パケットPPaに対するパケット出力処理が完了する。なお、時刻Ta、Tb間の時間間隔が小さいため、IEEE1394パケットPPaに対するパケット出力処理が完了した時点でのサイクルタイマCTRの値は、時刻Tb’に対応する値を超過している。
パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPaに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理を実施可能な状態になる。このため、パケット受信部PRUは、バッファメモリからIEEE1394パケットPPbを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPbのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Tb’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より大きいため、パケット受信部PRUは、即座に、IEEE1394パケットPPbに含まれるMPEG−2TSパケットPbを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPbの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPbの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させるが、MPEG−2TSパケットPbの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させることはない。これにより、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理が完了する。なお、時刻Ta、Tb間の時間間隔および時刻Tb、Tc間の時間間隔が小さいため、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理が完了した時点でのサイクルタイマCTRの値は、時刻Tc’に対応する値を超過している。
パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理を実施可能な状態になる。このため、パケット受信部PRUは、バッファメモリからIEEE1394パケットPPcを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPcのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Tc’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より大きいため、パケット受信部PRUは、即座に、IEEE1394パケットPPcに含まれるMPEG−2TSパケットPcを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPcの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPcの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させるが、MPEG−2TSパケットPcの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させることはない。これにより、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理が完了する。
パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPdに対するパケット出力処理を実施可能な状態になる。このため、パケット受信部PRUは、バッファメモリからIEEE1394パケットPPdを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPdのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Td’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より小さいため、パケット受信部PRUは、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致するまで待機する。
時刻Td’において、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致すると、パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPdに含まれるMPEG−2TSパケットPdを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPdの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPdの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットPdの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。これにより、IEEE1394パケットPPdに対するパケット出力処理が完了する。
以上のように、本発明の一実施形態では、パケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)は、MPEG−2TSパケットを正常なタイミングで出力できなくなった場合でも、MPEG−2TSパケットを破棄せずに、制御信号SYNCを”0”に非活性化させたままでMPEG−2TSパケットを出力する。また、MPEGデコード部MDU(クロック調整回路CAC)は、MPEG−2TSパケットがPCRを含んでいても、制御信号ENBの活性化に応答して記憶された制御信号SYNCの論理レベルが”0”である場合には、STCの値とPCRの値との比較結果に基づいて基準クロックCKTを調整することはない。従って、正常なタイミングで出力されたMPEG−2TSパケットに含まれるPCRのみが基準クロックCKRの調整に使用される。このため、基準クロックCKRに不要な誤差を生じさせることなくパケット破棄を回避することができる。
図6〜図8は、本発明の第1比較例を示している。本発明の第1比較例を説明するにあたって、本発明の一実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。本発明の第1比較例における受信装置は、パケット受信部のパケット出力処理およびMPEGデコード部のクロック調整処理が異なることを除いて、本発明の一実施形態における受信装置(図1)と同一である。
図6は、本発明の第1比較例におけるパケット受信部のパケット出力処理を示している。本発明の第1比較例におけるパケット受信部のパケット出力処理は、ステップS105が省略され、ステップS101でサイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値より大きいときにパケット出力処理が完了することを除いて、本発明の一実施形態におけるパケット受信部のパケット出力処理(図2)と同一である。すなわち、本発明の第1比較例におけるパケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)は、サイクルタイマCTRの値がIEEE1394パケットのヘッダに含まれるタイムスタンプの値より大きいとき、IEEE1394パケットに含まれるMEPG−2TSパケットをLateパケットとみなして破棄する。
図7は、本発明の第1比較例におけるMPEGデコード部のクロック調整処理を示している。本発明の第1比較例におけるMPEGデコード部のクロック調整処理は、ステップS203が省略されていることを除いて、本発明の一実施形態におけるMPEGデコード部のクロック調整処理(図3)と同一である。すなわち、本発明の第1比較例におけるMPEGデコード部MDU(クロック調整回路CAC)は、MPEG−2TSパケットにPCRが組み込まれている場合、制御信号SYNCに拘わらず、STCの値とPCRの値との比較結果に基づいて基準クロックCKRを調整する。
図8は、本発明の第1比較例における動作例を示している。この動作例は、パケット受信部PRUによるIEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理およびIEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理が異なることを除いて、図5で説明した本発明の一実施形態における別の動作例と同一である。
受信装置RDのパケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)は、IEEE1394パケットPPaに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理を実施可能な状態になると、バッファメモリからIEEE1394パケットPPbを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPbのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Tb’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より大きいため、パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPbに含まれるMPEG−2TSパケットPbをLateパケットとみなして破棄する。これにより、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理が完了する。
パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理を実施可能な状態になる。このため、パケット受信部PRUは、バッファメモリからIEEE1394パケットPPcを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPcのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Tc’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より小さいため、パケット受信部PRUは、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致するまで待機する。
時刻Tc’において、サイクルタイマCTRの値とタイムスタンプの値とが一致すると、パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPcに含まれるMPEG−2TSパケットPcを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPcの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPcの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットPcの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。これにより、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理が完了する。
以上のように、本発明の第1比較例では、パケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)は、MPEG−2TSパケットを正常なタイミングで出力できなくなった場合、MPEG−2TSパケットをLateパケットとみなして破棄する。このため、パケット送信部PTUにおけるMPEG−2TSパケットの入力タイミングの時間間隔が小さい場合、パケット受信部PRUにおけるパケット出力速度が遅いためにパケット破棄が頻発する恐れがある。
図9および図10は、本発明の第2比較例を示している。本発明の第2比較例を説明するにあたって、本発明の一実施形態および本発明の第1比較例で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。本発明の第2比較例における受信装置は、パケット受信部のパケット出力処理およびMPEGデコード部のクロック調整処理が異なることを除いて、本発明の一実施形態における受信装置(図1)と同一である。
図9は、本発明の第2比較例におけるパケット受信部のパケット出力処理を示している。本発明の第2比較例におけるパケット受信部のパケット出力処理は、ステップS105が省略され、ステップS101でサイクルタイマCTRの値がタイムスタンプの値より大きいときにパケット出力処理がステップS103に移行することを除いて、本発明の一実施形態におけるパケット受信部のパケット出力処理(図2)と同一である。すなわち、本発明の第2比較例におけるパケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)は、サイクルタイマCTRの値がIEEE1394パケットに含まれるタイムスタンプの値より大きいとき、即座に、IEEE1394パケットに含まれるMPEG−2TSパケットを出力するとともに、MPEG−2TSパケットの出力に伴って、MPEG−2TSパケットの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。本発明の第2比較例におけるMPEGデコード部のクロック調整処理は、本発明の第1比較例におけるMPEGデコード部のクロック調整処理(図7)と同一である。
図10は、本発明の第2比較例における動作例を示している。この動作例は、パケット受信部PRUによるIEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理およびIEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理が異なることを除いて、図5で説明した本発明の一実施形態における別の動作例と同一である。
受信装置RDのパケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)は、IEEE1394パケットPPaに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理を実施可能な状態になると、バッファメモリからIEEE1394パケットPPbを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPbのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Tb’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より大きいため、パケット受信部PRUは、即座に、IEEE1394パケットPPbに含まれるMPEG−2TSパケットPbを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPbの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPbの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットPbの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。これにより、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理が完了する。
パケット受信部PRUは、IEEE1394パケットPPbに対するパケット出力処理の完了に伴って、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理を実施可能な状態になる。このため、パケット受信部PRUは、バッファメモリからIEEE1394パケットPPcを読み出し、サイクルタイマCTRの値とIEEE1394パケットPPcのヘッダHに含まれるタイムスタンプの値(時刻Tc’に対応する値)とを比較する。この時点でのサイクルタイマCTRの値はタイムスタンプの値より大きいため、パケット受信部PRUは、即座に、IEEE1394パケットPPcに含まれるMPEG−2TSパケットPcを出力する。また、パケット受信部PRUは、MPEG−2TSパケットPcの出力に伴って、MPEG−2TSパケットPcの全188バイトの出力期間で制御信号ENBを”1”に活性化させ、MPEG−2TSパケットPcの先頭1バイトの出力期間で制御信号SYNCを”1”に活性化させる。これにより、IEEE1394パケットPPcに対するパケット出力処理が完了する。
以上のように、本発明の第2比較例では、パケット受信部PRU(パケット出力回路POCR)は、MPEG−2TSパケットを正常なタイミングで出力できなくなった場合でも、MPEG−2TSパケットを出力する。しかしながら、MPEGデコード部MDUは、MEG−2TSパケットの出力タイミングの正常/異常を識別できない。このため、異常なタイミングで出力されたMPEG−2TSパケットに含まれるPCRを用いて基準クロックCKRの調整が実施されてしまう。この結果、基準クロックCKRに許容ジッタ以上の誤差が生じてしまう。
本発明の第1および第2比較例に対して、前述した本発明の一実施形態では、パケット受信部PRUにおけるパケット出力速度が遅いためにMPEG−2TSパケットを正常なタイミングで出力できなくなった場合でも、基準クロックCKRに不要な誤差を生じさせることなくパケット破棄を回避することができる。このため、パケット受信部PRUおよびMPEGデコード部MDU間のデータ転送の基準クロックは、24.576MHzのクロックである必要はなく、MPEGエンコード部MEUおよびパケット送信部PTU間のデータ転送の平均ビットレートを満たすことが可能なクロックあればよい。低周波数のクロックを利用できるため、受信装置RDのシステム設計が容易になり、消費電力やノイズの面でも多大な効果を奏する。
また、MPEGデコード部MDUでは、正常なタイミングで出力されたMPEG−2TSパケットに含まれるPCRのみが基準クロックCKRの調整に使用される。しかしながら、PCRは数十ms単位でMPEG−2TSパケットに組み込まれるため、元々、基準クロックCKRの調整は緩やかな制御である。従って、一部のPCRが基準クロックCKRの調整に使用されなくても、実用上の問題はなく、パケット破棄が発生する場合(第1比較例)、あるいは異常なタイミングで出力されたMPEG−2TSパケットに含まれるPCRが基準クロックCKRの調整に使用される場合(第2比較例)に比べれば、デメリットは殆ど無いものと考えられる。
なお、前述した本発明の一実施形態では、ネットワークNWを介して伝送されるパケット(IEEE1394パケット)に含まれるタイムスタンプが、サイクルタイマCTTの値とネットワークNWを介したパケット伝送により発生する最大遅延時間に対応するオフセット値との加算値を示す例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。IEEE1394等によるデータ伝送システムのように、小規模で、伝送帯域が保証されているデータ伝送システムでは、最大遅延時間を見積もることは比較的容易である。しかしながら、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等によるデータ伝送システムのように、伝送帯域やネットワーク上で発生する遅延時間が大きく、最大遅延時間を見積もることが困難である場合も多い。このため、ネットワークNWを介して伝送されるパケットに含まれるタイムスタンプが、サイクルタイマCTTの値とネットワークNWを介したパケット伝送により発生する平均遅延時間に対応するオフセット値との加算値を示すようにしてもよい。この場合、ネットワークNWを介したパケット伝送により平均遅延時間を超える遅延時間が発生すると、送信装置TDから出力されたパケットが受信装置RDに到達した時点で、サイクルタイマCTRの値がパケットに含まれるタイムスタンプの値を超過しているという状況が起こり得る。しかしながら、このような状況が起こったとき、パケット受信部PRUが制御信号SYNCを”0”に非活性化させたままでMPEG−2TSパケットを出力するため、最大遅延時間の代わりに平均遅延時間を用いた場合にも、基準クロックCKRに不要な誤差を生じさせることなくパケット破棄を回避することができる。
また、前述した本発明の一実施形態では、MPEG−2TS伝送システムに本発明を適用した例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、受信側基準クロックを送信側基準クロックに同期させるための機構を同様の構成で実現しているその他のデータ伝送システムに本発明を適用してもよい。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、前述の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
本発明は、IEEE1394等のネットワークを介してMPEG−2TSにより動画像データおよび音声データを伝送するシステムにおける受信装置に適用できる。

Claims (6)

  1. ネットワークを介して送信装置から第1パケットを受信し、前記第1パケットに含まれる第2パケットを出力する受信部と、
    前記第2パケットを受信し、前記第2パケットに対して受信側基準クロックに基づく処理を実施する処理部とを備え、
    前記受信部は、ネットワーククロックに同期して計時動作する計時回路と、前記計時回路の時刻と前記第1パケットに含まれる第1時刻情報の時刻との比較結果に基づいて、前記第2パケットを出力するとともに、前記第2パケットの出力タイミングの正常/異常を示す制御信号を出力するパケット出力回路とを備え、
    前記処理部は、前記第2パケットが送信側基準クロックに基づく時刻を示す第2時刻情報を含み、かつ前記制御信号が正常を示す場合、前記受信側基準クロックに基づく時刻と前記第2時刻情報の時刻との比較結果に基づいて、前記受信側基準クロックを前記送信側基準クロックに同期させるクロック調整回路を備えていることを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1記載の受信装置において、
    前記パケット出力回路は、
    前記計時回路の時刻が前記第1時刻情報の時刻より前であるとき、前記計時回路の時刻の変化により双方が一致するまで待機した後、前記第2パケットを出力するとともに、正常を示す前記制御信号を出力し、
    前記計時回路の時刻が前記第1時刻情報の時刻と一致するとき、前記第2パケットを出力するとともに、正常を示す前記制御信号を出力し、
    前記計時回路の時刻が前記第1時刻情報の時刻より後であるとき、前記第2パケットを出力するとともに、異常を示す前記制御信号を出力することを特徴とする受信装置。
  3. 請求項1記載の受信装置において、
    前記クロック調整回路は、
    前記第2パケットが前記第2時刻情報を含み、かつ前記制御信号が正常を示す場合、
    前記受信側基準クロックに基づく時刻と前記第2時刻情報の時刻との差が許容範囲外であり、かつ前記受信側基準クロックに基づく時刻が前記第2時刻情報の時刻より前であるときに前記受信側基準クロックの周期を短くし、
    前記受信側基準クロックに基づく時刻と前記第2時刻情報の時刻との差が許容範囲外であり、かつ前記受信側基準クロックに基づく時刻が前記第2時刻情報の時刻より後であるときに前記受信側基準クロックの周期を長くすることを特徴とする受信装置。
  4. 請求項1記載の受信装置において、
    前記第1時刻情報は、前記送信装置により前記第1パケットに組み込まれ、前記ネットワーククロックに基づく時刻に前記ネットワークを介したパケット伝送により発生する最大遅延時間を加算した時刻を示すことを特徴とする受信装置。
  5. 請求項1記載の受信装置において、
    前記第1時刻情報は、前記送信装置により前記第1パケットに組み込まれ、前記ネットワーククロックに基づく時刻に前記ネットワークを介したパケット伝送により発生する平均遅延時間を加算した時刻を示すことを特徴とする受信装置。
  6. 請求項1記載の受信装置において、
    前記第2パケットは、MPEG−2規格に準拠するトランスポートストリームパケットであり、
    前記処理部は、MPEG−2規格に従ってデコード処理を実施するMPEGデコード部であることを特徴とする受信装置。
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