JPWO2007058212A1 - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

X線のエネルギー特性や、固有フィルタ等の各種不確定要因の影響を排除して高精度に物質の質量を推定することが可能なX線検査装置を提供するために、X線検査装置(10)では、制御コンピュータ(20)によって作成された機能ブロックとして、サンプル画像取得部(31)と、理想カーブ作成部(32)と、カーブ調整部(33)と、質量推定部(34)とを含む。サンプル画像取得部(31)は、予め実質量が分かっている商品(G)について10枚のX線透過画像を取得する。理想カーブ作成部(32)は、X線透過画像に含まれる領域の明るさとその推定質量との関係を示す数式に基づいてテーブルを作成する。カーブ調整部(33)は、入力された各X線透過画像の実質量を参照して、推定質量が実質量に近づくようにテーブルを調整していく。質量推定部(34)は、調整後のテーブルに基づいて単位領域ごとの推定質量を求め、これらを合計して商品(G)の推定合計質量を求める。

Description

本発明は、物質に対して照射されたX線の透過画像に基づいて物質の質量を推定するX線検査装置に関する。
近年、被測定物に対してX線を照射し、その透過X線量に基づいて被測定物の質量を推定(算出)するX線質量推定装置が用いられている。
このX線質量推定装置では、被測定物のX線透過画像を取得し、X線透過画像の物質の厚さが大きいほど暗く写るという性質を利用して、そのX線透過画像に含まれる単位領域当たりの明るさに応じて、例えば、明るさが低ければ質量が大きく、明るさが大きければ質量が小さいということから質量を推定する。
具体的には、物質がないときの画像明るさI0、物質をX線が透過した部分の画像明るさI、物質の厚さtとすると、これらの関係は以下の関係式(1)によって表される。
I/I=e−μt ・・・(1)
ここで、μは、X線エネルギーと物質の種類とで決まる線質量係数であって、値が大きいほどX線をよく吸収することを意味する。
そして、画像の明るさから物質の厚さを推定するためには、以下の関係式(2)が用いられる。
t=−1/μ×In(I/I) ・・・(2)
これらを質量mに変換するためには、適当な係数を掛けた以下の関係式(3)によって表される。
m=ct=−c/μ×In(I/I)=−αIn(I/I) ・・・(3)
(ただし、cは物質の厚さを質量mに変換するための係数)
通常、X線透過画像は、複数の画素によって構成されているため、各画素ごとにmを求め、これらを画像全体について足し合わせることで物質全体の質量を推定することが可能になる。これを式で表すと、以下の数式(4)によって表される。
M=ΣΣm(x,y) ・・・(4)
例えば、特許文献1では、被測定物に対してX線を照射し、その透過したX線を検出して透過X線量に基づいて単位透過領域ごとに被測定物の質量を所定の式から算出し、算出された被測定物の単位透過領域ごとの単位質量を透過X線の全透過領域にわたって積分して被測定物の全体質量を算出するX線質量推定装置が開示されている。
特開2002−296022号公報(平成14年10月9日公開)
しかしながら、上記従来のX線質量推定装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたX線質量推定装置では、単位透過領域ごとに物質の質量を所定式から算出し、単位質量を全領域に渡って積分して全質量を求めているが、X線光子エネルギーは連続スペクトルであって単一のエネルギーではないことから、数式に基づく質量推定方法では高精度に質量推定を行うことができない。
さらに、X線透過画像の明るさは、物質の厚さに加えて、例えば、固有フィルタ、X線検出装置のエネルギー特性、ガンマ補正等の画像前処理等の不確定要因の影響によって変化するため、検査対象物の正確な質量を推定することができない場合がある。
本発明の課題は、X線のエネルギー特性や、固有フィルタ等の各種不確定要因の影響を排除して高精度に物質の質量を推定することが可能なX線検査装置を提供することにある。
第1の発明に係るX線検査装置は、検査対象物に対して照射されたX線の透過量に基づいて検査対象物の重量を推定するX線検査装置であって、照射部と、X線検出部と、サンプル画像取得部と、入力部と、理想カーブ作成部と、カーブ調整部と、質量推定部とを備えている。照射部は、検査対象物に対してX線を照射する。X線検出部は、照射部から照射され、検査対象物を透過したX線量を検出する。サンプル画像取得部は、複数の検査対象物に対して照射されてX線検出部において検出されたX線量に基づいてそれぞれのX線透過画像を取得する。入力部は、X線透過画像が取得されたそれぞれの検査対象物の実質量が入力される。理想カーブ作成部は、X線透過画像に含まれる単位領域ごとの明るさとこれに対応する単位領域ごとの質量との関係を示す理想カーブを作成する。カーブ調整部は、理想カーブ作成部において作成された理想カーブを、入力部に入力された実質量に基づいて各階調ごとに調整する。質量推定部は、カーブ調整部において各階調ごとに調整された理想カーブに基づいて検査対象物の質量を推定する。
ここでは、実質量が分かっている複数の検査対象物に対してX線を照射し、それぞれのサンプル画像(X線透過画像)を取得した後、サンプル画像に含まれる単位領域当たりの質量とその単位領域の明るさとの関係を示す理想カーブを作成する。そして、この理想カーブに基づいて推定される検査対象物の質量と検査対象物の実質量とを比較して、検査対象物の推定質量が実質量に近づくように理想カーブを調整し、調整後のカーブに基づいて、実際に検査を行って取得されたX線透過画像に含まれる単位領域ごとの明るさに基づいて検査対象物の質量を推定する。
ここで、理想カーブとは、単位領域当たりの明るさとその質量との関係を示すグラフあるいはテーブルによって表されるものであって、数式によって表される。
通常、このように数式によって表される単位領域当たりの明るさと質量との関係を示す理想カーブを求めて推定質量を求める方法では、例えば、固有フィルタ、X線検出装置のエネルギー特性、ガンマ補正等の画像の前処理等の数式には含まれない各種の不確定要因によって、実際の質量と理想カーブとの間に誤差が生じてしまう場合がある。このため、この数式によって表される理想カーブに依存した質量推定方法では、正確に質量を推定することは困難であった。
本発明のX線検査装置では、以上のような検査対象物の質量を推定するに際しては、理想カーブを作成した後、この理想カーブに基づいて算出される推定質量が実質量に近づいていくように、例えば、各階調ごとに理想カーブを調整する。
これにより、複数のサンプル画像に基づいて取得される理想カーブを実質量に基づいて適正に調整することで、単位領域当たりの明るさと質量とを正確に表した理想カーブを得ることができる。この結果、実際の検査対象物のX線透過画像を取得し、この調整後の理想カーブに基づいて算出される単位領域当たりの質量を合計して検査対象物の質量を推定することで、従来よりも高精度な推定質量を得ることができる。
第2の発明に係るX線検査装置は、第1の発明に係るX線検査装置であって、カーブ調整部は、単位領域当たりの明るさaに対応する推定質量m(a)について、±x%についてそれぞれ推定質量m+(a)およびm−(a)を求め、これらの推定質量のうち最もばらつきが小さいものを選択して推定質量m(a)を置き換えながら理想カーブを調整する。
ここでは、m(a)によって表されるX線透過画像に含まれる単位領域当たりの検査対象物の推定質量について、±x%となる推定質量m−(a)およびm+(a)を求め、これらの中から最もばらつきの少ないテーブル(グラフ)を選択し、推定質量m(a)をその値に置き換えることで理想カーブを調整する。
これにより、推定質量m(a)を少しずつずらして最もばらつきのないテーブル(グラフ)を選択することで、理想カーブをより適正に修正して、高精度な推定質量を求めることができる。
第3の発明に係るX線検査装置は、第2の発明に係るX線検査装置であって、カーブ調整部は、推定質量m(a)の置き換えを、明るさaが所定階調になるまで繰り返し行う。
ここでは、例えば、10階調ずつ明るさaを大きくしながら最小10階調から最大210階調まで、上述した推定質量m(a)の置き換えを繰り返し行う。
これにより、各階調についてまんべんなく理想カーブを実質量に近づける調整を行うことができる。この結果、理想カーブを各階調に応じて適正に調整することができるため、より高精度な推定質量を得ることができる。
第4の発明に係るX線検査装置は、第2または第3の発明に係るX線検査装置であって、カーブ調整部は、推定質量m(a)の置き換えを、推定質量m(a)のばらつきが所定範囲内になるまで繰り返し行う。
ここでは、カーブ調整部による理想カーブの調整を、推定質量m(a)のばらつきが所定範囲内になるまで繰り返し行う。
これにより、推定質量m(a)がばらつきのない状態で実質量に近づいてくるまで繰り返しカーブの調整を行うことで、より適正に理想カーブの調整を行うことができる。この結果、より高精度な調整後の理想カーブを取得して、実質量に近い高精度な推定質量を取得することができる。
そして、このばらつきが所定範囲内になるまでという条件と、所定階調になるまでという条件とを組み合わせた場合には、全階調にわたって適正に調整され、かつばらつきの小さい理想カーブの調整を実施することができる。この結果、さらに高精度な調整後の理想カーブを取得して、実質量に近い高精度な推定質量を取得することができる。
第5の発明に係るX線検査装置は、第2から第4の発明のいずれか1つに係るX線検査装置であって、カーブ調整部は、推定質量m(a)の置き換えを、所定回数だけ繰り返し行う。
ここでは、カーブ調整部による理想カーブの調整を、所定回数分だけ繰り返し行う。
これにより、所定回数分の置き換えが完了すると確実に置き換え処理を終了するため、効率よく理想カーブの調整を行うことができる。この結果、高精度な調整後の理想カーブを効率よく取得して、実質量に近い高精度な推定質量を取得することができる。そして、上記各種終了条件と組み合わせた場合には、高精度に調整された理想カーブを取得して正確に質量の推定を行うことが可能になる。
第6の発明に係るX線検査装置は、第2から第5の発明のいずれか1つに係るX線検査装置であって、カーブ調整部は、推定質量m(a)の置き換えを、所定時間が経過するまで繰り返し行う。
ここでは、カーブ調整部による理想カーブの調整を、所定時間が経過するまで繰り返し行う。
これにより、所定時間経過すると置き換えが完了するため、推定質量m(a)の置き換え処理が長時間になってしまうことはない。この結果、高精度な調整後の理想カーブを効率よく取得して、実質量に近い高精度な推定質量を取得することができる。そして、上記各種終了条件と組み合わせた場合には、高精度に調整された理想カーブを取得して正確に質量の推定を行うことが可能になる。
第7の発明に係るX線検査装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係るX線検査装置であって、理想カーブ作成部は、明るさaを10階調ごとに変化させて推定質量m(a)を算出し、その間の値を線形補間することで理想カーブを作成する。
ここでは、明るさaを10階調ごとに理想カーブを作成するための数式に代入して得られた推定質量m(a)の間の値を線形補間することで理想カーブを作成する。
これにより、理想カーブを効率よく作成することができるため、効率よく高精度な推定質量を取得することができる。
第8の発明に係るX線検査装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係るX線検査装置であって、理想カーブ作成部は、X線透過画像に含まれる単位領域当たりの明るさaとその推定質量m(a)との関係を示す所定の数式に基づいて、明るさaと推定質量m(a)との関係を示すテーブルを作成する。
ここでは、X線透過画像に含まれる単位領域の明るさaとその領域に対応する推定質量m(a)との関係を示す所定の数式に基づいてテーブルを作成し、入力された実質量に基づいて実質量に近づくようにこのテーブルを調整する。
これにより、このテーブルに基づいてテーブルに含まれる値の間を補間することで、理想カーブの作成、および理想カーブの調整を行うことができる。この結果、数式に明るさaを代入して推定質量m(a)を算出する場合と比較して、推定質量m(a)の算出時間を大幅に短縮することができる。
第9の発明に係るX線検査装置は、第1から第8の発明のいずれか1つに係るX線検査装置であって、単位領域は、X線透過画像に含まれる1画素である。
ここでは、X線透過画像に含まれる画素単位で、それぞれの明るさ(階調)に対応する質量を推定する。
これにより、X線透過画像の最小単位である画素毎に推定質量を求めてこれを合計することで、検査対象物の推定質量を高精度に求めることができる。
第10の発明に係るX線検査プログラムは、検査対象物に対して照射されたX線の透過量に基づいて検査対象物の重量を推定するX線検査プログラムであって、第1〜第5のステップを備えたX線検査方法をコンピュータに実行させる。第1のステップでは、複数の検査対象物に対して照射されたX線量を検出し、検出されたX線量に基づいてそれぞれのX線透過画像を取得する。第2のステップでは、第1のステップにおいて取得されたX線透過画像のそれぞれの検査対象物の実質量が入力される。第3のステップでは、X線透過画像に含まれる単位領域ごとの明るさとこれに対応する単位領域ごとの質量とに基づいて表される理想カーブを作成する。第4のステップでは、第3のステップにおいて作成された理想カーブを、第2のステップにおいて入力された実質量に基づいて各階調ごとに調整する。第5のステップでは、第4のステップにおいて各階調ごとに調整された理想カーブに基づいて検査対象物の質量を推定する。
ここでは、実質量が分かっている複数の検査対象物に対してX線を照射し、それぞれのサンプル画像(X線透過画像)を取得した後、サンプル画像に含まれる単位領域当たりの質量とその単位領域の明るさとの関係を示す理想カーブを作成する。そして、この理想カーブに基づいて推定される検査対象物の質量と検査対象物の実質量とを比較して、検査対象物の推定質量が実質量に近づくように理想カーブを調整し、調整後のカーブに基づいて、実際に検査を行って取得されたX線透過画像に含まれる単位領域ごとの明るさに基づいて検査対象物の質量を推定する。
ここで、理想カーブとは、単位領域当たりの明るさとその質量との関係を示すグラフあるいはテーブルによって表されるものであって、数式によって表される。
通常、このように数式によって表される単位領域当たりの明るさと質量との関係を示す理想カーブを求めて推定質量を求める方法では、例えば、固有フィルタ、X線検出装置のエネルギー特性、ガンマ補正等の画像の前処理等の数式には含まれない各種の不確定要因によって、実際の質量と理想カーブとの間に誤差が生じてしまう場合がある。このため、この数式によって表される理想カーブに依存した質量推定方法では、正確に質量を推定することは困難であった。
本発明のX線検査プログラムでは、以上のような検査対象物の質量を推定するに際しては、理想カーブを作成した後、この理想カーブに基づいて算出される推定質量が実質量に近づいていくように、例えば、各階調ごとに理想カーブを調整する。
これにより、複数のサンプル画像に基づいて取得される理想カーブを実質量に基づいて適正に調整することで、単位領域当たりの明るさと質量とを正確に表した理想カーブを得ることができる。この結果、実際の検査対象物のX線透過画像を取得し、この調整後の理想カーブに基づいて算出される単位領域当たりの質量を合計して検査対象物の質量を推定することで、従来よりも高精度な推定質量を得ることができる。
第11の発明に係るX線検査装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係るX線検査装置であって、理想カーブ作成部は、明るさaを10階調ごとに変化させて推定質量m(a)を算出し、その間の値を線形補間した関数について移動平均を算出して理想カーブを作成する。
これにより、理想カーブを滑らかな曲線とすることができるため、単純に算出された推定質量値m(a)を結ぶ線形補間しただけのグラフと比較して、質量推定値m(a)の揺らぎ(不連続な変化)を低減して、より高精度に推定質量を算出することができる。
第12の発明に係るX線検査装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係るX線検査装置であって、理想カーブ作成部は、明るさaを10階調ごとに変化させて推定質量m(a)を算出し、その間の値を曲線補間して理想カーブを作成する。
ここで、上記曲線補間は、例えば、ベジェ曲線(n次関数で近似する方法)、スプライン曲線等を用いた補間方法によって行うことが可能である。
これにより、理想カーブを滑らかな曲線とすることができるため、単純に算出された推定質量値m(a)を結ぶ線形補間しただけのグラフと比較して、質量推定値m(a)の揺らぎ(不連続な変化)を低減して、より高精度に推定質量を算出することができる。
本発明の一実施形態に係るX線検査装置の外観斜視図。 図1のX線検査装置の前後の構成を示す図。 図1のX線検査装置のシールドボックス内部の簡易構成図。 図1のX線検査装置による異物混入検査の原理を示す模式図。 図1のX線検査装置が備えている制御コンピュータの構成を示す制御ブロック図。 図5の制御コンピュータに含まれるCPUがX線検査プログラムを読み込むことによって作成される機能ブロック図。 X線透過画像に含まれる単位領域当たりの画像の明るさとその部分の物質の厚さとの関係を示すグラフ。 図1のX線検査装置において取得された商品のX線透過画像10枚を示す図。 図1のX線検査装置によるX線検査プログラムに基づく質量推定方法の流れを示すフローチャート。 (a)は、係数αを最適化する前のテーブルm(a)を示すグラフ。(b)は、係数αを最適化した後のテーブルm(a)を示すグラフ。 (a)〜(c)は、変換テーブルm(a)を最適化していく過程を示すグラフ。 (a)は、商品GのX線透過画像の一例として袋内で粉末がほぼ均等に存在しているものを示す図。(b)は、袋内で粉末が一部に片寄った状態で存在している示す図。 本発明のX線検査装置によって最適化された変換テーブルm(a)と、最適化前の変換テーブルとを用いて求めた図12(a)および図12(b)に示す商品の推定質量の比較結果を示す図。 本発明の他の実施形態に係るX線検査装置において実行されるX線検査方法の処理の流れを示すフローチャート。 本発明のさらに他の実施形態に係るX線検査装置において実行されるX線検査方法の処理の流れを示すフローチャート。 図15のフローチャートにおいて実施される曲線補間の概念を示す説明図。
符号の説明
10 X線検査装置
11 シールドボックス
11a 開口
12 コンベア
12a コンベアベルト
12b コンベアフレーム
12c 開口部
12f コンベアモータ
12g ロータリエンコーダ
13 X線照射器(照射部)
14 X線ラインセンサ(X線検出部)
14a 画素
15 光電センサ
16 遮蔽ノレン
20 制御コンピュータ(サンプル画像取得部、理想カーブ作成部、カーブ調整部、質量推定部)
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 USB(外部接続端子)
25 CF(コンパクトフラッシュ:登録商標)
26 モニタ(入力部)
31 サンプル画像取得部
32 テーブル作成部(理想カーブ作成部)
33 テーブル調整部(カーブ調整部)
34 質量推定部
60 前段コンベア
70 振分機構
70a アーム
80 ラインコンベア
G 商品(検査対象物)
本発明の一実施形態に係るX線検査装置について、図1〜図13を用いて説明すれば以下の通りである。
[X線検査装置10全体の構成]
本実施形態のX線検査装置10は、図1に示すように、食品等の商品の生産ラインにおいて、例えば、袋入り粉末スープ等の商品(図12(a)等参照)の質量の推定を行う装置である。X線検査装置10は、連続的に搬送されてくる商品に対してX線を照射し、商品を透過したX線量を検出して作成されるX線画像に基づいて商品の質量を推定し、推定した質量が所定範囲内であるか否かの検査を行う。
X線検査装置10の検査対象である商品(検査対象物)Gは、図2に示すように、前段コンベア60によりX線検査装置10に運ばれてくる。商品Gは、X線検査装置10において取得されたX線透過画像に基づいて質量が推定される。このX線検査装置10での質量の推定結果は、X線検査装置10の下流側に配置される振分機構70に送信される。振分機構70は、商品GがX線検査装置10において所定範囲内の質量であると判断された場合には商品Gをそのまま正規のラインコンベア80へと送る。一方、商品GがX線検査装置10において所定範囲外の質量であると判断された場合には、下流側の端部を回転軸とするアーム70aが搬送路を遮るように回動する。これにより、質量が所定範囲外と判断された商品Gを、搬送路から外れた位置に配置された不良品回収箱90によって回収することができる。
X線検査装置10は、図1に示すように、主として、シールドボックス11と、コンベア12と、遮蔽ノレン16と、タッチパネル機能付きのモニタ(入力部)26と、を備えている。そして、その内部には、図3に示すように、X線照射器(照射部)13と、X線ラインセンサ(X線検出部)14と、制御コンピュータ(サンプル画像取得部、理想カーブ作成部、カーブ調整部、質量推定部)20(図5参照)とを備えている。
[シールドボックス11]
シールドボックス11は、商品Gの入口側と出口側の双方の面に、商品を搬出入するための開口11aを有している。このシールドボックス11の中に、コンベア12、X線照射器13、X線ラインセンサ14、制御コンピュータ20などが収容されている。
また、開口11aは、図1に示すように、シールドボックス11の外部へのX線の漏洩を防止するために、遮蔽ノレン16によって塞がれている。この遮蔽ノレン16は、鉛を含むゴム製のノレン部分を有しており、商品が搬出入される際に商品によって押しのけられる。
また、シールドボックス11の正面上部には、モニタ26の他、キーの差し込み口や電源スイッチ等が配置されている。
[コンベア12]
コンベア12は、シールドボックス11内において商品を搬送するものであって、図5の制御ブロックに含まれるコンベアモータ12fによって駆動される。コンベア12による搬送速度は、作業者が入力した設定速度になるように、制御コンピュータ20によるコンベアモータ12fのインバータ制御によって細かく制御される。
また、コンベア12は、図3に示すように、コンベアベルト12a、コンベアフレーム12bを有しており、シールドボックス11に対して取り外し可能な状態で取り付けられている。これにより、食品等の検査を行う場合においてシールドボックス11内を清潔に保つために、コンベアを取り外して頻繁に洗浄することができる。
コンベアベルト12aは、無端状ベルトであって、ベルトの内側からコンベアフレーム12bによって支持されている。そして、コンベアモータ12fの駆動力を受けて回転することで、ベルト上に載置された物体を所定の方向に搬送する。
コンベアフレーム12bは、無端状のベルトの内側からコンベアベルト12aを支持するとともに、図3に示すように、コンベアベルト12aの内側の面に対向する位置に、搬送方向に対して直角な方向に長く開口した開口部12cを有している。開口部12cは、コンベアフレーム12bにおける、X線照射器13とX線ラインセンサ14とを結ぶ線上に形成されている。換言すれば、開口部12cは、コンベアフレーム12bにおけるX線照射器13からのX線照射領域に、商品Gを透過したX線がコンベアフレーム12bによって遮蔽されないように形成されている。
[X線照射器13]
X線照射器13は、図3に示すように、コンベア12の上方に配置されており、コンベアフレーム12bに形成された開口部12cを介して、コンベア12の下方に配置されたX線ラインセンサ14に向かって扇形形状にX線を照射する(図3の斜線部参照)。
[X線ラインセンサ14]
X線ラインセンサ14は、コンベア12(開口部12c)の下方に配置されており、商品Gやコンベアベルト12aを透過してくるX線を検出する。このX線ラインセンサ14は、図3および図4に示すように、コンベア12による搬送方向に直交する向きに一直線に水平配置された複数の画素14aから構成されている。
なお、図4には、X線検査装置10内におけるX線照射状態と、その時のラインセンサ14を構成する各画素14aにおいて検出されるX線量を示すグラフとがそれぞれ示されている。
[モニタ26]
モニタ26は、フルドット表示の液晶ディスプレイである。また、モニタ26は、タッチパネル機能を有しており、初期設定や質量推定後の判定等に関するパラメータ入力などを促す画面を表示する。
また、モニタ26は、X線ラインセンサ14における検出結果に基づいて作成された後、画像処理が施された商品GのX線透過画像を表示する。これにより、商品Gの袋内における粉末の片寄りなどの状態を、ユーザに対して視覚的に認識させることができる。
[制御コンピュータ20]
制御コンピュータ20は、CPU21において、制御プログラムに含まれる画像処理ルーチン、検査判定処理ルーチンなどを実行する。また、制御コンピュータ20は、CF(コンパクトフラッシュ:登録商標)25等の記憶部に、不良商品に対応するX線画像や検査結果、X線画像の補正用データ等を保存蓄積する。
具体的な構成として、制御コンピュータ20は、図5に示すように、CPU21を搭載するとともに、このCPU21が制御する主記憶部としてROM22、RAM23、およびCF25を搭載している。
CF25には、各部を制御するための各種プログラムや、質量推定の基になるX線透過画像に関する情報等が格納されている。
さらに、制御コンピュータ20は、モニタ26に対するデータ表示を制御する表示制御回路、モニタ26のタッチパネルからのキー入力データを取り込むキー入力回路、図示しないプリンタにおけるデータ印字の制御等を行うためのI/Oポート、外部接続端子としてのUSB24等を備えている。
そして、CPU21、ROM22、RAM23、CF25等は、アドレスバスやデータバス等のバスラインを介して相互に接続されている。
さらに、制御コンピュータ20は、コンベアモータ12f、ロータリエンコーダ12g、X線照射器13、X線ラインセンサ14、光電センサ15等と接続されている。
制御コンピュータ20では、コンベアモータ12fに装着されたロータリエンコーダ12gにおいて検出されたコンベア12の搬送速度を受信する。
また、制御コンピュータ20は、コンベアを挟んで配置される一対の投光器および受光器から構成される同期センサとしての光電センサ15からの信号を受信して、被検査物である商品GがX線ラインセンサ14の位置にくるタイミングを検出する。
(制御コンピュータ20によって作成される機能ブロック)
本実施形態では、制御コンピュータ20に含まれるCPU21が、CF25に格納されたX線検査プログラムを読み込んで、図6に示すような機能ブロックを作成する。
具体的には、制御コンピュータ20内に、機能ブロックとして、図6に示すように、サンプル画像取得部31、テーブル作成部(理想カーブ作成部)32、テーブル調整部(カーブ調整部)33および質量推定部34が作成される。
サンプル画像取得部31は、予め質量が分かっている袋入り粉末スープの商品G10個分についてX線透過画像を取得する(以下、10個の商品Gのそれぞれの質量を「実質量」と示す)。
テーブル作成部32は、サンプル画像取得部31において取得された単位領域(1画素)ごとの明るさaについて、その領域における推定質量mを算出するための以下の数式(3)に基づいてテーブル(理想カーブ)m(a)を作成する。
m=ct=−c/μ×In(I/I)=−αIn(I/I) ・・・(3)
(ただし、m:推定質量、c:物の厚さから質量に変換するための係数、t:物質の厚さ、I:物質がないときの明るさ、I:物質を透過したときの明るさ、μ:線吸収係数)
テーブル調整部33は、モニタ26を通じて入力された10個の商品Gのそれぞれの実質量と、上記テーブル(理想カーブ)によって求められる各階調の推定質量を合計した合計推定質量とを比較して、合計推定質量が実質量に近くなるようにテーブルを調整する。
質量推定部34は、テーブル調整部33において調整されたテーブル(理想カーブ)に基づいて、各単位領域(1画素)ごとの明るさに応じて各単位領域ごとに推定質量を取得し、これらを合計して商品Gの推定質量を算出する。
なお、これらの各機能ブロックによる質量推定の方法については、後段にて詳述する。
<制御コンピュータ20による質量推定の流れ>
一般的に、取得したX線透過画像において物質の厚みとその部分の明るさ(物質がないときを1.0として正規化された明るさ)との関係は、上述した数式(1)のような指数関数によって表されるグラフ(I/I=e−μt)と、実際の質量を示すグラフとを比較すると、図7に示すような誤差が生じることが分かっている。特に、実際の質量を示すグラフでは、厚さtが比較的小さい領域において明るさが急激に低下している。これは、比較的エネルギーの小さいX線が先に吸収され、物質を通過するごとにX線の線質が硬くなることに起因するものである。さらに、上述したように、X線透過画像の明るさは、X線のエネルギー分布や物質の厚さ以外にも、固有フィルタの使用の有無、X線検出装置のエネルギー特性、ガンマ補正等の画像処理等のような不確定要因を含んでいる。
ここで、図8には、実質量が8.0gの商品Gを用いて推定質量を求めた10個のX線透過画像が示されている。他のX線透過画像と比較して粉末が袋内で片寄っている下段左端および下段中央のX線透過画像では、推定質量が実質量である8.0gよりも大きい数値となっていることが分かる。
本実施形態のX線検査装置10では、以上のような問題を踏まえ、商品Gについて袋内における粉末の片寄りや各種の不確定要因等の影響を排除して高精度な質量の推定を行うために、図9に示すフローチャートに従って質量の推定を行う。
すなわち、ステップS1では、上述した数式(3)のαに、例えば1.0を代入し、画像明るさ(階調)a(0〜220)に対応する推定質量m(a)をテーブル化する。数式(3)に基づいて作成されるテーブルは、まず、明るさaを10階調ごとに変化させてm(a)に相当するテーブル上に格納し、その間の数値を線形補間によって求める。これにより、制御コンピュータ20のテーブル作成部32において、図10(a)に示すような、明るさと推定質量m(a)との関係を示すテーブル(理想カーブ)が作成される。なお、数式(3)に従って各明るさにおける推定質量を全て求めたのでは時間がかかりすぎることを考慮して、ここでは10階調ごとに数式(3)によって推定質量を求めた後、その間を線形補間によって求めている。
ステップS2では、図8に示すように、予め実質量が8.0gであることが分かっている10個の商品Gに対してX線を照射して、サンプル画像取得部31において10枚のX線透過画像を取得する。そして、取得した10枚のX線透過画像について、テーブルm(a)変換で推定質量を算出し、これらの平均値Maveを求める。なお、幅広い明るさのデータを得るために、10個のサンプル画像は袋内において粉末が片寄ったものや均一なもの等が混在していることが好ましい。
ステップS3では、ステップS2において求められた平均値Maveが、以下の関係式(5)に従って検査物質量Mtと等しくなるようにm(a)を変更していき、図10(b)に実線で示すような変更後のテーブルを初期テーブル(理想カーブ)とする。なお、図10(b)では、破線で変更前のテーブル、実線で変更後の初期テーブル(理想カーブ)を示している。
m(a)=m(a)×Mt/Mave ・・・(5)
ステップS4では、数式(3)の明るさaに10を代入して推定質量m(a)を求める。ここで、明るさaを10からスタートして20,30,・・・と代入していくのは、明るさ0では推定質量が無限大となってしまうためである。このため、明るさaに1を代入するところからスタートして、以下11,21,31,・・・と代入して推定質量を求めるようにしてもよい。
ステップS5では、テーブルm(a)を上下に少しずつずらしてみてどう変化するかを調べるために、テーブルm(a)を±2%して新たにテーブルm+(a)とテーブルm−(a)とを作成する。このとき、a−10とaとの間のテーブルは、m(a−10)とm(a)との間を線形補間することで求め、aとa+10との間のテーブルはm(a)とm(a+10)との間の線形補間によって求めて各テーブルm+(a),m−(a)を作成する。
ステップS6では、ステップS5において新たに作成した2つのテーブルm+(a)およびm−(a)と、元のテーブルm(a)とに基づいて、それぞれ10枚のX線透過画像について推定質量を算出する。
ステップS7では、ステップS6において3つのテーブルm(a),m+(a),m−(a)によって算出された10枚のX線透過画像についての推定質量から、最も標準偏差が小さい(ばらつきが少ない)テーブルを選択し、そのテーブルをm(a)と置き換える。
例えば、ある明るさ(階調)aにおいては、m(a)よりもm+(a)の方が標準偏差が小さい場合には、その明るさaに相当する部分については、テーブルm(a)をテーブルm+(a)に置き換える。一方、m(a)がm+(a)よりも標準偏差が小さい場合には、その明るさaに相当する部分については、テーブルm(a)を置き換えることなくそのまま維持する。
具体的には、図11(a)に示すように、明るさa=10の部分において、実線で示すテーブルm(10)、上側の破線で示すテーブルm+(10)、下側の破線で示すテーブルm−(10)の標準偏差を比較して、最も標準偏差が小さいm+(10)を選択する。すると、図11(b)に示すように、明るさa=10の部分についてはテーブルm(10)がテーブルm+(10)へと置き換えられる。
ステップS8では、明るさaが210であるか否かを判定し、Noの場合には、ステップS10へと進んで明るさaを10ずつ増やしながらa=210になるまで上記ステップS7におけるm(a)の置き換え処理を繰り返す。
つまり、明るさa=20,30,40,・・・について同様にしてテーブルの置き換えを繰り返し行い、図11(c)に実線で示すようなテーブルを作成する。
なお、このステップS7における処理が、テーブル調整部33によるテーブル、すなわち理想カーブの調整処理に相当する。
ステップS9では、置き換え処理によって調整後のテーブルm(a)に従って10枚のX線透過画像の質量を求め、そのばらつきが0.1g以下になるか否かを判定する。ここで、0.1gより大きい場合には、ステップS4まで戻ってばらつきが0.1g以下になるまで上述した処理を繰り返し行う。
本発明のX線検査装置10では、以上のような処理を経て、商品Gを撮像したX線透過画像から商品Gの質量を推定するための変換テーブルm(a)(図11(c)参照)を作成する。これにより、図11(c)に示すような最適化された調整後の変換テーブルm(a)を用いて検査対象となる商品Gの質量の推定を行うことで、従来の数式に依存した質量推定方法と比較して、高精度な質量推定結果を得ることができる。
ここで、実質量10.0gの商品Gについて、最適化前後における変換テーブルを用いて検査を行った結果を図13に示す。
変換テーブルm(a)を最適化する前の結果では、図12(a)および図12(b)に示すように、袋内で粉末が均一のもの(10.34g)と片寄ったもの(9.79g)とで推定質量の誤差が0.55gあったのに対して、変換テーブルm(a)を上述した図9に示すフローチャートに従って最適化した後の結果では、袋内で粉末が均一なもの(10.03g)と片寄ったもの(9.95g)とで推定質量の誤差が0.08gと小さくなっていることが分かる。さらに、最適化後の変換テーブルに基づいて求められた推定質量の方が、均一なもの、片寄ったものの双方について、実質量10.0gに対する誤差が、従来の0.34g、0.21gから0.03g、0.05gと大幅に小さくなっていることが分かる。
このように、図13に示す結果から、図9に示すフローチャートに従って最適化された変換テーブルm(a)に基づいて推定質量を算出することで、従来よりも正確に商品Gの推定質量を求めることが可能になることが分かる。
[本X線検査装置10の特徴]
(1)
本実施形態のX線検査装置10では、図5に示すように、制御コンピュータ20に搭載されたCPU21がCF25に格納されたX線検査プログラムを読み込んで、図6に示すような機能ブロックを形成する。この機能ブロックは、サンプル画像取得部31と、テーブル作成部32と、テーブル調整部33と、質量推定部34とを含んでいる。サンプル画像取得部31は、予め実質量が分かっている商品Gについて10枚のX線透過画像を取得する。テーブル作成部32は、X線透過画像に含まれる単位領域ごとの明るさとその部分の推定質量との関係を示す上述した数式(3)に基づいて、テーブル(理想カーブ)m(a)を作成する。テーブル調整部33は、モニタ26を通じて入力された各X線透過画像の実質量を参照して、10階調ごとに推定質量が実質量に近づくようにテーブルm(a)を調整していく。質量推定部34は、調整後のテーブルm(a)に基づいて、単位領域ごとの推定質量を求め、これらを合計して商品Gの推定合計質量を求める。
これにより、実質量を参照して調整されたテーブルm(a)を用いて推定質量を求めることで、数式(3)に基づいて作成されたテーブルm(a)をそのまま用いて推定質量を求める従来の方法と比較して、より実質量に近い高精度な推定質量を求めることが可能になる。
(2)
本実施形態のX線検査装置10では、テーブル作成部32によって作成されたテーブルm(a)について、±2%して新たなテーブルm+(a)、m−(a)を作成し、図11(a)〜図11(c)に示すように、これらのテーブルm(a)、m+(a)、m−(a)を所定階調ごとに比較して最も標準偏差が小さいものをm(a)として繰り返し置き換えながらテーブルm(a)を調整する。
これにより、数式(3)に基づいて作成されたテーブルm(a)を、より実質量に近い質量を推定できるように最適化することができるため、従来よりも高精度な推定質量を求めることが可能になる。
(3)
本実施形態のX線検査装置10では、図9のステップS8に示すように、上述したテーブルm(a)の最適化処理(置き換え)を、明るさaが10階調から10階調ずつ増やして210階調になるまで繰り返し行う。
これにより、テーブルm(a)の最適化処理の終了条件として所定階調数を設定することで、それぞれの階調(明るさ)ごとに最適化されたテーブルm(a)を得ることができる。この結果、より高精度な推定質量を得ることが可能になる。
(4)
本実施形態のX線検査装置10では、図9のステップS9に示すように、上述したテーブルm(a)の最適化処理(置き換え)を、10個のX線透過画像について求めた推定質量のばらつきが0.1g以下になるまで繰り返し行う。
これにより、推定質量を求めるための基になるテーブルm(a)の最適化処理をばらつきが所定量以下になるまで繰り返し行うことで、さらに細かくテーブルm(a)を最適化して高精度な推定質量を求めることが可能になる。また、図9のステップS8、ステップS9に示すように、テーブルm(a)の最適化処理の終了条件として、所定階調になるまでという第1条件と、ばらつきが所定量以下になるまでという第2条件とを組み合わせることで、より詳細なテーブルm(a)の調整を行うことができるため、さらに高精度な推定質量を求めることができる。
(5)
本実施形態のX線検査装置10では、図9のステップS1に示すように、明るさaを10階調ずつ変化させて数式(3)に基づいて推定質量を算出し、その間を線形補間することでテーブルm(a)を作成する。
これにより、テーブルm(a)の全ての階調について数式(3)を用いてテーブルm(a)を作成する場合と比較して、テーブルm(a)の作成時間を大幅に短縮して、効率よく推定質量を求めることが可能になる。
(6)
本実施形態のX線検査装置10では、推定質量を求めるための道具として、X線透過画像に含まれる単位領域ごとの明るさaとその部分の推定質量との関係を示すテーブルm(a)を用いている。
これにより、数式に基づいて推定質量を求める方法と比較して、大幅に推定質量の算出時間を短縮することができる。
(7)
本実施形態のX線検査装置10では、X線透過画像に含まれる単位領域として、1画素ごとに明るさおよびその推定質量を求めている。
これにより、X線透過画像に含まれる最小単位である1画素を単位として推定質量を求めることで、より高精度な推定質量を求めることが可能になる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、X線透過画像に含まれる単位領域における明るさaとその領域の推定質量との関係を示すテーブルm(a)を作成して商品Gの推定質量を求める例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、テーブルm(a)については必ずしも作成する必要はなく、数式によって表される部分については数式を用いてもよい。ただし、上記実施形態のように、テーブルm(a)を用いて推定質量を求めた場合には、数式を用いた場合と比較して推定質量を求めるための処理時間を大幅に短縮できる点で、上記実施形態のようにテーブルを用いることがより好ましい。
(B)
上記実施形態では、図9に示すように、テーブルm(a)の最適化処理のS5〜S8のループを、明るさを10階調ずつ大きくしていって220階調になるまで繰り返し行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
最適化処理の終了条件としては、明るさが220階調になることに限らず、例えば、他の階調数に達したことにより終了させてもよいし、所定回数繰り返した後、あるいは所定時間経過後に終了させるように制御してもよい。または、これらの終了条件を複数組み合わせてもよい。
(C)
上記実施形態では、図9に示すように、テーブルm(a)の最適化処理のS4〜S10のループを、ばらつきが0.1g以下になるまで繰り返し行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
最適化処理の終了条件としては、ばらつきが0.1g以下になることに限らず、例えば、ばらつきが0.1g以外の他の数値以下になることで終了させてもよいし、所定回数繰り返した後、あるいは所定時間経過後に終了させるように制御してもよい。または、これらの終了条件を複数組み合わせてもよい。
(D)
上記実施形態では、X線透過画像のサンプル画像として、予め質量が分かっている10個の商品Gに対応する10枚のX線透過画像を取得する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
サンプル画像の数としては、10枚に限定されるものではなく、例えば、5枚以下であってもよいし、20枚以上であってもよい。
(E)
上記実施形態では、推定質量m(a)、m+(a)およびm−(a)のうち、最も標準偏差が小さいものを選択して、m(a)を置き換える処理を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、選択する手段としては標準偏差に限らず、分散等の他のばらつきの要素を見て行うこともできる。
(F)
上記実施形態では、X線検査装置10に対して本発明を適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、X線検査装置の記憶部に格納されているX線検査プログラムに対して本発明を適用することもできる。この場合には、CPUがこのX線検査プログラムを読み込んで、図9に示すフローチャートに従って処理を行うX線検査方法をコンピュータに実行させればよい。
(G)
上記実施形態では、ステップS5において、テーブルm(a)を上下に少しずつずらしてみてどう変化するかを調べるために、テーブルm(a)を±2%して新たにテーブルm+(a)とテーブルm−(a)とを作成し、a−10とaとの間のテーブルは、m(a−10)とm(a)との間を線形補間することで求め、aとa+10との間のテーブルはm(a)とm(a+10)との間の線形補間によって求めて各テーブルm+(a),m−(a)を作成する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図14に示すように、ステップS5の後、ステップS5aを挿入して線形補間によって求められたテーブルを調整してもよい。
具体的には、ステップS5aにおいて、線形補間したテーブルについて、以下の数式1に基づいて移動平均を算出して、グラフ化した際に滑らかな曲線となるようにし、テーブルの揺らぎ(推定質量のばらつき)を低減する。
Figure 2007058212
これにより、線形補間によって作成されたテーブルと比較して、各画素における明るさが少し変化しただけで推定質量が不連続に変化してしまうことを防止することができるため、より高精度に推定質量を算出することが可能になる。
(H)
上記実施形態では、ステップS1において、明るさaを10階調ごとに変化させてm(a)に相当するテーブル上に格納し、その間の数値を線形補間によって求め、制御コンピュータ20のテーブル作成部32において、図10(a)に示すような、明るさと推定質量m(a)との関係を示すテーブル(理想カーブ)を作成する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図15に示すように、ステップS5の代わりに、ステップS5bを挿入して曲線補間によって求められたテーブルを調整してもよい。
具体的には、ステップS5bにおいて、m(a)を+10%したときのテーブルm+(a),−10%したときのテーブルm−(a)を作成し、a−10とaとの間のテーブルはm(a−10)とm(a)との間の曲線補間で求め、aとa+10との間のテーブルはm(a)とm(a+10)との間の曲線補間によって求める。
曲線補間の方法としては、図16に示すような、n次関数で近似するいわゆるベジェ曲線を用いた補間方法を用いることができる。これによれば、N個の制御点からベジェ曲線と呼ばれる補間方法を採用すると、N−1次関数によって曲線補間できる。例えば、4個の制御点を結ぶ曲線を作成すると、3次の関数によって表される曲線を求めることができる。すなわち、図16に示すP1〜P4の4つの制御点が与えられている場合には、まず、P1〜P2をt:1−tの比率で分割する点P5を設定する。そして、同様にP2〜P3,P3〜P4についても同じ比率で分割する点P6およびP7を設定する。次に、P5〜P6、P6〜P7について同じ比率で分割する点P8,P9を設定した後、最後にこのP8〜P9を同じ比率で分割する点P10を求める。この操作を、0≦t≦1について連続して実施し、P10の軌跡に沿ってベジェ曲線を描くことで、曲線補間を行うことができる。
この結果、線形補間によって作成されたテーブルと比較して、各画素における明るさが少し変化しただけで推定質量が不連続に変化してしまうことを防止することができるため、より高精度に推定質量を算出することが可能になる。
なお、曲線補間を行う方法としては、上述した他の実施形態(G)および(H)において説明した方法に限定されるものではなく、例えば、スプライン曲線等によって補間することも可能である。
本発明のX線検査装置は、従来よりも高精度な推定質量を得ることができるという効果を奏することから、X線透過画像に含まれる領域における明るさから質量を推定するX線質量推定装置に対して広く適用可能である。

Claims (12)

  1. 検査対象物に対して照射されたX線の透過量に基づいて前記検査対象物の重量を推定するX線検査装置であって、
    前記検査対象物に対してX線を照射する照射部と、
    前記照射部から照射されて前記検査対象物を透過したX線量を検出するX線検出部と、
    複数の前記検査対象物に対して照射され、前記X線検出部において検出されたX線量に基づいてそれぞれのX線透過画像を取得するサンプル画像取得部と、
    前記X線透過画像が取得されたそれぞれの前記検査対象物の実質量が入力される入力部と、
    前記X線透過画像に含まれる単位領域ごとの明るさとこれに対応する単位領域ごとの質量との関係を示す理想カーブを作成する理想カーブ作成部と、
    前記理想カーブ作成部において作成された前記理想カーブを、前記入力部に入力された前記実質量に基づいて各階調ごとに調整するカーブ調整部と、
    前記カーブ調整部において各階調ごとに調整された前記理想カーブに基づいて前記検査対象物の質量を推定する質量推定部と、
    を備えているX線検査装置。
  2. 前記カーブ調整部は、前記単位領域当たりの明るさaに対応する推定質量m(a)について、±x%についてそれぞれ推定質量m+(a)およびm−(a)を求め、これらの推定質量のうち最もばらつきが小さいものを選択して前記推定質量m(a)を置き換えながら前記理想カーブを調整する、
    請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記カーブ調整部は、前記推定質量m(a)の置き換えを、前記明るさaが所定階調になるまで繰り返し行う、
    請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記カーブ調整部は、前記推定質量m(a)の置き換えを、前記推定質量m(a)のばらつきが所定範囲内になるまで繰り返し行う、
    請求項2または3に記載のX線検査装置。
  5. 前記カーブ調整部は、前記推定質量m(a)の置き換えを、所定回数だけ繰り返し行う、
    請求項2から4のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  6. 前記カーブ調整部は、前記推定質量m(a)の置き換えを、所定時間が経過するまで繰り返し行う、
    請求項2から5のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  7. 前記理想カーブ作成部は、前記明るさaを10階調ごとに変化させて前記推定質量m(a)を算出し、その間の値を線形補間することで前記理想カーブを作成する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  8. 前記理想カーブ作成部は、前記X線透過画像に含まれる前記単位領域当たりの明るさaとその推定質量m(a)との関係を示す所定の数式に基づいて、前記明るさaと前記推定質量m(a)との関係を示すテーブルを作成する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  9. 前記単位領域は、前記X線透過画像に含まれる1画素である、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  10. 検査対象物に対して照射されたX線の透過量に基づいて前記検査対象物の重量を推定するX線検査プログラムであって、
    複数の前記検査対象物に対して照射されたX線量を検出し、前記検出されたX線量に基づいてそれぞれのX線透過画像を取得する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて取得された前記X線透過画像のそれぞれの前記検査対象物の実質量が入力される第2のステップと、
    前記X線透過画像に含まれる単位領域ごとの明るさとこれに対応する単位領域ごとの質量とに基づいて表される理想カーブを作成する第3のステップと、
    前記第3のステップにおいて作成された前記理想カーブを、前記第2のステップにおいて入力された前記実質量に基づいて各階調ごとに調整する第4のステップと、
    前記第4のステップにおいて各階調ごとに調整された前記理想カーブに基づいて前記検査対象物の質量を推定する第5のステップと、
    を備えているX線検査方法をコンピュータに実行させるX線検査プログラム。
  11. 前記理想カーブ作成部は、前記明るさaを10階調ごとに変化させて前記推定質量m(a)を算出し、その間の値を線形補間した関数について移動平均を算出して前記理想カーブを作成する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  12. 前記理想カーブ作成部は、前記明るさaを10階調ごとに変化させて前記推定質量m(a)を算出し、その間の値を曲線補間して前記理想カーブを作成する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のX線検査装置。
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