JPWO2007043149A1 - 骨接合用インプラント及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明の骨接合用インプラント10は、仮骨形成能が抑制された骨接合用インプラントであって、骨接合用インプラント基体12と、骨接合用インプラント基体12の表面に形成された表面層14とを有し、表面層14は、骨との親和性が低い金属を、骨接合用インプラント基体12よりも多く含有することを特徴とする。このため、本発明の骨接合用インプラント10によれば、骨接合用インプラントの表面における仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。その結果、骨接合用インプラントを体内に埋め込んでから骨折治療終了までの間に骨接合用インプラントの周囲に仮骨が形成されてしまうことを低いレベルに抑制することが可能になるため、骨接合用インプラントを体内から抜去する作業を容易化することが可能となる。
Description
本発明は、骨接合用インプラント及びその製造方法に関する。
近年、整形外科用インプラントの材料として、Ti又はTi合金(例えば、Ti−6Al−4V,ELI合金。)が広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。これは、Ti及びTi合金が、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高いという優れた特徴を有するのに加えて、骨との親和性が高いという特徴を有するからである(例えば、特許文献1参照。)。
このため、Ti又はTi合金からなる整形外科用インプラントを用いることにより、整形外科用インプラントと骨とを良好に接合することが可能となる。従って、Ti又はTi合金からなる整形外科用インプラントは、人工関節のように永久に体内に埋め込むことを目的とした体内埋込用途の整形外科用インプラントとして好ましく用いることができる。
ところで、整形外科用インプラントには、上記した体内埋込用途の整形外科用インプラントのほかに、骨折治療を目的とし骨折治療終了後には体内から抜去する、骨折治療用途の整形外科用インプラント(一般的には骨接合用インプラントと呼ばれているため、以下「骨接合用インプラント」という。)がある。
しかしながら、Ti及びTi合金からなる骨接合用インプラントを骨接合用インプラントとして用いた場合には、Ti又はTi合金が骨との親和性が高いことに起因して、骨接合用インプラントを体内に埋め込んでから骨折治療終了までの間に骨接合用インプラントの周囲に仮骨が形成されてしまい、これにより、骨接合用インプラントを体内から抜去する作業が困難になるという問題がある。特に仮骨形成能の高い若い患者の場合などには、骨接合用インプラントを抜去するために仮骨を削り取る作業が必要になったり、骨接合用インプラントを抜去する際に大きな力がかかって二次骨折を引き起こしたりするという問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、骨折治療終了後に骨接合用インプラントを体内から抜去する作業を容易化することが可能な骨接合用インプラント及びその製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の骨接合用インプラントは、仮骨形成能が抑制された骨接合用インプラントであって、骨接合用インプラント基体と、前記骨接合用インプラント基体の表面に形成された表面層とを有し、前記表面層は、骨との親和性が低い金属を、前記骨接合用インプラント基体よりも多く含有することを特徴とする。
このため、本発明の骨接合用インプラントによれば、骨接合用インプラント基体の表面に形成された表面層が、骨との親和性が低い金属を骨接合用インプラント基体よりも多く含有するため、骨接合用インプラントの表面における仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。その結果、骨接合用インプラントを体内に埋め込んでから骨折治療終了までの間に骨接合用インプラントの周囲に仮骨が形成されてしまうことを低いレベルに抑制することが可能になるため、骨接合用インプラントを体内から抜去する作業を容易化することが可能となる。これにより、仮骨形成能の高い若い患者の場合などにおいても、骨接合用インプラントを抜去するために仮骨を削り取る作業が必要になったり、骨接合用インプラントを抜去する際に大きな力がかかって二次骨折を引き起こしたりするという問題を軽減することが可能になる。
また、本発明の骨接合用インプラントによれば、骨接合用インプラント基体及び表面層のそれぞれについて最適な材料を選択することが可能となる。このため、骨接合用インプラント基体の材料として従来から実績のあるTi又はTi合金のような優れた材料を選択するとともに、表面層の材料として骨との親和性が低い材料を選択することが可能になる。
なお、本発明の骨接合用インプラントにおいては、骨との親和性が低い材料が骨接合用インプラント基体に全く含まれない場合ももちろん含まれる。
(2)上記(1)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記表面層は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することが好ましい。
このように、表面層が、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することで、仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。
この観点からいえば、上記(2)に記載の骨接合用インプラントにおいては、表面層は、骨との親和性が低い金属を20重量%以上含有することがより好ましく、骨との親和性が低い金属を50重量%以上含有することがさらに好ましい。なお、上記(2)に記載の骨接合用インプラントにおいては、表面層は、骨との親和性が低い金属を100重量%含有していてもよい。
上記(1)又は(2)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記表面層は、前記骨との親和性が低い金属を含有するほか、その残部としてTi又はTi合金を含有することが好ましい。
このように構成することにより、表面層が、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高いという優れた特徴を有するようになるため、優れた骨接合用インプラントとなる。
(3)本発明の骨接合用インプラントは、仮骨形成能が抑制された骨接合用インプラントであって、骨接合用インプラント基体と、前記骨接合用インプラント基体の表面に形成され、深さ方向に沿って組成が徐々に変化する傾斜合金からなる表面層とを有し、前記表面層における最表面部分は、骨との親和性が低い金属を、前記骨接合用インプラント基体よりも多く含有することを特徴とする。
このため、本発明の骨接合用インプラントによれば、骨接合用インプラント基体の表面に形成された表面層における最表面部分が、骨との親和性が低い金属を骨接合用インプラント基体よりも多く含有するため、骨接合用インプラントの表面における仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。その結果、骨接合用インプラントを体内に埋め込んでから骨折治療終了までの間に骨接合用インプラントの周囲に仮骨が形成されてしまうことを低いレベルに抑制することが可能になるため、骨接合用インプラントを体内から抜去する作業を容易化することが可能となる。これにより、仮骨形成能の高い若い患者の場合などにおいても、骨接合用インプラントを抜去するために仮骨を削り取る作業が必要になったり、骨接合用インプラントを抜去する際に大きな力がかかって二次骨折を引き起こしたりするという問題を軽減することが可能になる。
また、本発明の骨接合用インプラントによれば、骨接合用インプラント基体及び表面層のそれぞれについて最適な材料を選択することが可能となる。このため、骨接合用インプラント基体の材料として従来から実績のあるTi又はTi合金のような優れた材料を選択するとともに、表面層の材料として骨との親和性が低い材料を選択することが可能になる。
さらにまた、本発明の骨接合用インプラントによれば、骨接合用インプラント基体と表面層との密着性を十分に高めることが可能になり、より信頼性の高い骨接合用インプラントを提供することが可能になる。
(4)上記(3)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記表面層における最表面部分は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することが好ましい。
このように、表面層における最表面部分が、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することで、表面層における最表面部分において仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。
この観点からいえば、上記(4)に記載の骨接合用インプラントにおいては、表面層における最表面部分は、骨との親和性が低い金属を20重量%以上含有することがより好ましく、骨との親和性が低い金属を50重量%以上含有することがさらに好ましい。なお、上記(4)に記載の骨接合用インプラントにおいては、表面層における最表面部分は、骨との親和性が低い金属を100重量%含有していてもよい。
上記(3)又は(4)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記表面層は、前記骨との親和性が低い金属を含有するほか、その残部としてTi又はTi合金を含有することが好ましい。
このように構成することにより、表面層が、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高いという優れた特徴を有するようになるため、優れた骨接合用インプラントとなる。
(5)本発明の骨接合用インプラントは、仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントであって、骨接合用インプラント基体と、前記骨接合用インプラントの表面の一部に形成された表面層とを有し、前記表面層は、骨との親和性が低い金属を、前記骨接合用インプラント基体よりも多く含有することを特徴とする。
ところで、骨接合用インプラントにおいては、必ずしも骨接合用インプラント全体にわたって仮骨形成能が抑制されていなければならないという訳ではない。すなわち、骨接合用インプラントの中でも、高い仮骨形成能を有していてもよい部分と、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分とが存在するのである。本発明の骨接合用インプラントによれば、骨接合用インプラント基体の表面のうち低い仮骨形成能を有することが好ましい部分に、骨との親和性が低い金属を骨接合用インプラント基体よりも多く含有する表面層を形成することが可能になるため、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分には、相対的に低い仮骨形成能をもたせるとともに、高い仮骨形成能を有していてもよい部分には、相対的に高い仮骨形成能をもたせることが可能になる。
また、このように構成することにより、一の骨接合用インプラント基体に基づいて骨接合用インプラントを製造することが可能になるため、高い機械的強度を有する骨接合用インプラントを比較的容易な方法で製造することが可能になる。
(6)上記(5)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記表面層は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することが好ましい。
このように、表面層が、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することで、表面層において仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。
この観点からいえば、上記(6)に記載の骨接合用インプラントにおいては、表面層は、骨との親和性が低い金属を20重量%以上含有することがより好ましく、骨との親和性が低い金属を50重量%以上含有することがさらに好ましい。なお、上記(6)に記載の骨接合用インプラントにおいては、表面層は、骨との親和性が低い金属を100重量%含有していてもよい。
上記(5)又は(6)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記表面層は、前記骨との親和性が低い金属を含有するほか、その残部としてTi又はTi合金を含有することが好ましい。
このように構成することにより、表面層が、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高いという優れた特徴を有するようになるため、優れた骨接合用インプラントとなる。
(7)本発明の骨接合用インプラントは、仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントであって、骨接合用インプラント基体と、前記骨接合用インプラントの表面の一部に形成され、深さ方向に沿って組成が徐々に変化する傾斜合金からなる表面層とを有し、前記表面層における最表面部分は、骨との親和性が低い金属を、前記骨接合用インプラント基体よりも多く含有することを特徴とする。
このように構成することによっても、上記(5)に記載の骨接合用インプラントの場合と同様に、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分には、相対的に低い仮骨形成能をもたせるとともに、高い仮骨形成能を有していてもよい部分には、相対的に高い仮骨形成能をもたせることが可能になる。
また、このように構成することによっても、上記(5)に記載の骨接合用インプラントの場合と同様に、一の骨接合用インプラント基体に基づいて骨接合用インプラントを製造することが可能になるため、高い機械的強度を有する骨接合用インプラントを比較的容易な方法で製造することが可能になる。
(8)上記(7)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記表面層における最表面部分は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することが好ましい。
このように、表面層における最表面部分が、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することで、表面層における最表面部分において仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。
この観点からいえば、上記(8)に記載の骨接合用インプラントにおいては、表面層における最表面部分は、骨との親和性が低い金属を20重量%以上含有することがより好ましく、骨との親和性が低い金属を50重量%以上含有することがさらに好ましい。なお、上記(8)に記載の骨接合用インプラントにおいては、表面層における最表面部分は、骨との親和性が低い金属を100重量%含有していてもよい。
上記(7)又は(8)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記表面層は、前記骨との親和性が低い金属を含有するほか、その残部としてTi又はTi合金を含有することが好ましい。
このように構成することにより、表面層が、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高いという優れた特徴を有するようになるため、優れた骨接合用インプラントとなる。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載の骨接合用インプラントにおいては、前記表面層の厚さは、1nm〜1mmの範囲内にあることが好ましい。
すなわち、表面層の厚さを1nm以上としたのは、表面層の厚さを1nm未満とした場合には、骨との親和性を十分に低下させることができない場合が生じるからである。一方、表面層の厚さを1mm以下としたのは、表面層の厚さを1mmを超えるものとした場合には、骨接合用インプラントと表面層との間で剥がれや割れが発生し易くなるからである。また、表面層の厚さを1mmを超えるものとした場合には、表面層を形成するための時間が長くなり骨接合用インプラントを製造する際の生産性が低下するからである。
これらの観点からいえば、表面層の厚さは、100nm〜300μmの範囲内にあることがより好ましく、10μm〜100μmの範囲内にあることがさらに好ましい。
(10)上記(1)〜(9)のいずれかに記載の骨接合用インプラントにおいては、前記骨接合用インプラント基体は、Ti又はTi合金からなることが好ましい。
このように構成することにより、骨接合用インプラントの大部分を占める骨接合用インプラント基体が、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高いという優れた特徴を有するようになるため、優れた骨接合用インプラントとなる。
また、上記(5)〜(8)のいずれかに記載の骨接合用インプラントにおいては、高い仮骨形成能を有していてもよい部分において、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高いという優れた特徴を有するようになるため、優れた骨接合用インプラントとなる。
(11)本発明の骨接合用インプラントは、仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントであって、仮骨形成能を有する第1部分と、前記第1部分よりも仮骨形成能が抑制された第2部分とを有し、前記第2部分は、骨との親和性が低い金属を、前記第1部分よりも多く含有し、前記第1部分と前記第2部分とは接合されていることが好ましい。
このように構成することによっても、上記(5)又は(7)に記載の骨接合用インプラントの場合と同様に、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分には、相対的に低い仮骨形成能をもたせるとともに、高い仮骨形成能を有していてもよい部分には、相対的に高い仮骨形成能をもたせることが可能になる。
(12)上記(11)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記第2部分は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することが好ましい。
このように、第2部分が、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することで、第2部分において仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。
この観点からいえば、上記(12)に記載の骨接合用インプラントにおいては、第2部分は、骨との親和性が低い金属を20重量%以上含有することがより好ましく、骨との親和性が低い金属を50重量%以上含有することがさらに好ましい。
(13)上記(11)又は(12)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記第1部分及び前記第2部分はともに、Ti又はTi合金からなることが好ましい。
このように構成することにより、骨接合用インプラントの構成部分である第1部分及び第2部分がともにTi又はTi合金からなるため、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高いという優れた特徴を有する骨接合用インプラントとなる。
(14)本発明の骨接合用インプラントは、仮骨形成能が抑制された骨接合用インプラントであって、少なくとも前記骨接合用インプラントの最表面部分においては、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することを特徴とする。
このため、本発明の骨接合用インプラントによれば、少なくとも骨接合用インプラントの最表面部分においては、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有するため、骨接合用インプラントの表面における仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。その結果、骨接合用インプラントを体内に埋め込んでから骨折治療終了までの間に骨接合用インプラントの周囲に仮骨が形成されてしまうことを低いレベルに抑制することが可能になるため、骨接合用インプラントを体内から抜去する作業を容易化することが可能となる。これにより、仮骨形成能の高い若い患者の場合などにおいても、骨接合用インプラントを抜去するために仮骨を削り取る作業が必要になったり、骨接合用インプラントを抜去する際に大きな力がかかって二次骨折を引き起こしたりするという問題を軽減することが可能になる。
この観点からいえば、上記(14)に記載の骨接合用インプラントは、少なくとも骨接合用インプラントの最表面部分において、骨との親和性が低い金属を20重量%以上含有することがより好ましく、骨との親和性が低い金属を50重量%以上含有することがさらに好ましい。
なお、上記(14)に記載の骨接合用インプラントにおいては、少なくとも骨接合用インプラントの最表面部分において骨との親和性が低い金属を20重量%以上含有すればよいことから、(a)骨接合用インプラントにおける骨との親和性が低い金属の含有量が不均一であって、骨接合用インプラントの最表面部分においては骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有する一方で、骨接合用インプラントの最表面部分以外の部分においては、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有しない場合のほか、(b)骨接合用インプラントにおける骨との親和性が低い金属の含有量が均一であって、骨接合用インプラントの最表面部分においても骨接合用インプラントの最表面部分以外の部分においても、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有する場合も含まれる。
(15)上記(14)に記載の骨接合用インプラントにおいては、前記骨接合用インプラントは、Ti合金からなることが好ましい。
このように構成することにより、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高いという優れた特徴を維持しながら、仮骨形成能力が低いレベルに抑制された優れた骨接合用インプラントとなる。
(16)上記(1)〜(15)のいずれかに記載の骨接合用インプラントにおいては、前記骨との親和性が低い金属は、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhから選択される1種又は2種以上の金属であることが好ましい。
Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhは、骨との親和性が低いため、上記のように、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhから選択される1種又は2種以上の金属を用いることで、仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。また、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhは、耐食性に優れ、生体適合性が比較的高いため、骨接合用インプラントに用いる材料として好ましく用いることができる。
なかでも、前記骨との親和性が低い金属は、Zrであることが特に好ましい。
Zrは、骨との親和性が低く、耐食性に優れ、生体適合性が高いという特徴に加えて、高強度であり、TiやTi合金とのなじみがよく製造が容易であるという特徴をも有している。このため、上記のようにZrを用いることで、仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になるとともに、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高く、製造が容易であるという優れた特徴を有する骨接合用インプラントとなる。
(17)本発明の骨接合用インプラントの製造方法は、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の骨接合用インプラントを製造するための骨接合用インプラントの製造方法であって、前記骨接合用インプラント基体を準備する第1工程と、前記骨接合用インプラント基体の表面に前記表面層を形成する第2工程とを含むことを特徴とする。
このため、本発明の骨接合用インプラントの製造方法によれば、上記したように仮骨形成能が抑制された、上記(1)〜(4)に記載の骨接合用インプラントを容易に製造することが可能になる。
(18)本発明の骨接合用インプラントの製造方法は、上記(5)〜(8)のいずれかに記載の骨接合用インプラントを製造するための骨接合用インプラントの製造方法であって、前記骨接合用インプラント基体を準備する第1工程と、前記骨接合用インプラント基体の表面の一部に前記表面層を形成する第2工程とを含むことを特徴とする。
このため、本発明の骨接合用インプラントの製造方法によれば、上記したように仮骨形成能が抑制された、上記(5)〜(8)に記載の骨接合用インプラントを容易に製造することが可能になる。
(19)上記(17)又は(18)に記載の骨接合用インプラントの製造方法においては、前記第2工程は、前記骨との親和性が低い金属を含む金属を真空蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングする工程を含むことが好ましい。
このような方法とすることにより、上記したように仮骨形成能が抑制された、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の骨接合用インプラントを比較的容易に製造することが可能になる。
(20)上記(17)又は(18)に記載の骨接合用インプラントの製造方法においては、前記第2工程は、前記骨との親和性が低い金属を含む液体、樹脂又は油脂をコーティングしたものを熱処理して金属化する工程を含むことが好ましい。
このような方法とすることによっても、上記したように仮骨形成能が抑制された、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の骨接合用インプラントを比較的容易に製造することが可能になる。
また、骨接合用インプラント基体が複雑な形状である場合には、このような方法とすることにより、骨接合用インプラントの表面に表面層を比較的容易に形成することができる。
(21)上記(19)又は(20)に記載の骨接合用インプラントの製造方法においては、前記第2工程は、前記骨接合用インプラントと前記表面層とを傾斜合金化するための熱処理工程をさらに含むことが好ましい。
このような方法とすることにより、上記したように仮骨形成能が抑制された、上記(3)、(4)、(7)又は(8)に記載の骨接合用インプラントを比較的容易に製造することが可能になる。
(22)上記(17)又は(18)に記載の骨接合用インプラントの製造方法においては、前記第2工程は、組成を変化させながら前記表面層を形成することが好ましい。
このような方法とすることによっても、上記したように仮骨形成能が抑制された、上記(3)、(4)、(7)又は(8)に記載の骨接合用インプラントを比較的容易に製造することが可能になる。
(23)本発明の骨接合用インプラントの製造方法は、上記(11)〜(13)のいずれかに記載の骨接合用インプラントを製造するための骨接合用インプラントの製造方法であって、前記第1部分と前記第2部分とを準備する第1工程と、前記第1部分と前記第2部分とを接合する第2工程とを含むことを特徴とする。
このため、本発明の骨接合用インプラントの製造方法によれば、上記したように仮骨形成能が抑制された、上記(11)〜(13)のいずれかに記載の骨接合用インプラントを容易に製造することが可能になる。
(24)上記(17)〜(23)のいずれかに記載の骨接合用インプラントの製造方法においては、前記骨との親和性が低い金属は、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhから選択される1種又は2種以上の金属であることが好ましい。
このように、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhから選択される1種又は2種以上の金属を用いることで、仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能で、かつ、耐食性に優れ、生体適合性が比較的高い、骨接合用インプラントを製造することが可能になる。
なかでも、前記骨との親和性が低い金属は、Zrであることが特に好ましい。
このような方法とすることにより、仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になるとともに、耐食性に優れ、高強度であり、生体適合性が高く、製造が容易であるという優れた特徴を有する骨接合用インプラントとなる。
以下、本発明の骨接合用インプラント及びその製造方法を、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る骨接合用インプラント10を説明するために示す図である。図1(a)は骨接合用インプラント10の斜視図であり、図1(b)は骨接合用インプラント10の断面図であり、図1(c)は図1(b)のA1−A1断面図である。
図1は、実施形態1に係る骨接合用インプラント10を説明するために示す図である。図1(a)は骨接合用インプラント10の斜視図であり、図1(b)は骨接合用インプラント10の断面図であり、図1(c)は図1(b)のA1−A1断面図である。
実施形態1に係る骨接合用インプラント10は、仮骨形成能が抑制された骨接合用インプラントであって、図1に示すように、骨接合用インプラント基体12と、骨接合用インプラント基体12の表面に形成された表面層14とを有している。そして、表面層14は、骨との親和性が低い金属を、骨接合用インプラント基体12よりも多く含有することを特徴としている。実施形態1に係る骨接合用インプラント10は、骨接合用ネジである。
実施形態1に係る骨接合用インプラント10においては、表面層14は、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有している。そして、実施形態1に係る骨接合用インプラント10においては、骨との親和性が低い金属として、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhから選択される1種又は2種以上の金属を用いている。
なお、実施形態1に係る骨接合用インプラント10においては、表面層14においては、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有させるとともに、残部を金属Ti又はTi合金としている。
また、実施形態1に係る骨接合用インプラント10においては、骨接合用インプラント基体12においては、骨との親和性が低い金属の含有量を5重量%以下とするとともに、残部を金属Ti又はTi合金としている。
実施形態1に係る骨接合用インプラント10においては、表面層14の厚さを、1nm〜1mmの範囲内の値としている。
実施形態1に係る骨接合用インプラント10は、以上のように構成されているため、以下のような効果を有する。
すなわち、実施形態1に骨接合用インプラント10によれば、骨接合用インプラント基体12の表面に形成された表面層14が、骨との親和性が低い金属を骨接合用インプラント基体12よりも多く含有するために、骨接合用インプラント10の表面における仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。その結果、骨接合用インプラント10を体内に埋め込んでから骨折治療終了までの間に骨接合用インプラント10の周囲に仮骨が形成されてしまうことを低いレベルに抑制することが可能になるため、骨接合用インプラント10を体内から抜去する作業を容易化することが可能となる。これにより、仮骨形成能の高い若い患者の場合などにおいても、骨接合用インプラントを抜去するために仮骨を削り取る作業が必要になったり、骨接合用インプラントを抜去する際に大きな力がかかって二次骨折を引き起こしたりするという問題を軽減することが可能になる。
また、実施形態1に係る骨接合用インプラント10によれば、骨接合用インプラント基体12及び表面層14のそれぞれについて最適な材料を選択することが可能となる。このため、骨接合用インプラント基体12としては従来から実績のあるTi又はTi合金のような優れた材料を選択するとともに、表面層14としては骨との親和性が低い材料を選択することが可能になる。
さらにまた、実施形態1に係る骨接合用インプラント10によれば、表面層14が骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することで、仮骨形成能を低いレベルに抑制することが可能になる。
実施形態1に係る骨接合用インプラント10は、以下の工程を含む骨接合用インプラントの製造方法により製造することができる。
(1)第1工程
Ti合金からなる骨接合用インプラント基体12を準備する。
Ti合金からなる骨接合用インプラント基体12を準備する。
(2)第2工程
骨接合用インプラント基体12の表面に表面層14を形成する。表面層14の形成は、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhから選択される1種又は2種以上の金属をスパッタリングすることにより行う。
骨接合用インプラント基体12の表面に表面層14を形成する。表面層14の形成は、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhから選択される1種又は2種以上の金属をスパッタリングすることにより行う。
以上の工程を行うことにより、実施形態1に係る骨接合用インプラント10を容易に製造することが可能になる。
第2工程は、骨との親和性が低い金属を含む金属をスパッタリングすることにより行う代わりに、骨との親和性が低い金属を含む金属を真空蒸着又はイオンプレーティングすることにより行うこともできる。
また、第2工程は、骨との親和性が低い金属(金属イオン、金属錯体イオンを含む。)を含む液体、樹脂又は油脂をコーティングしたものを熱処理して金属化することにより行うこともできる。
[実施形態2]
図2は、実施形態2に係る骨接合用インプラント20を説明するために示す図である。図2(a)は骨接合用インプラント20の断面図であり、図2(b)は図2(a)の要部拡大図である。図2(b)の表面層24においては、骨との親和性が低い金属が多く含まれる領域ほど濃い灰色となるように示している。
図2は、実施形態2に係る骨接合用インプラント20を説明するために示す図である。図2(a)は骨接合用インプラント20の断面図であり、図2(b)は図2(a)の要部拡大図である。図2(b)の表面層24においては、骨との親和性が低い金属が多く含まれる領域ほど濃い灰色となるように示している。
実施形態2に係る骨接合用インプラント20は、基本的には、実施形態1に係る骨接合用インプラント10とよく似た構成を有しているが、実施形態1に係る骨接合用インプラント10とは、表面層の構成が異なる。すなわち、実施形態2に係る骨接合用インプラント20は、図2(b)に示すように、深さ方向に沿って組成が徐々に変化する傾斜合金からなる表面層24を有している。そして、表面層24における最表面部分は、骨との親和性が低い金属を、骨接合用インプラント基体22よりも多く含有することを特徴としている。実施形態2に係る骨接合用インプラント20は、骨接合用ネジである。
このように、実施形態2に係る骨接合用インプラント20は、表面層の構成が実施形態1に係る骨接合用インプラント10の場合とは異なるが、表面層24における最表面部分が、骨との親和性が低い金属を、骨接合用インプラント基体22よりも多く含有するため、骨接合用インプラント20の表面における仮骨形成能を低いレベルに抑制することができる。その結果、実施形態1に係る骨接合用インプラント10の場合と同様に、骨接合用インプラント20を体内に埋め込んでから骨折治療終了までの間に骨接合用インプラント20の周囲に仮骨が形成されてしまうことを低いレベルに抑制することが可能になるため、骨接合用インプラント20を体内から抜去する作業を容易化することが可能となる。これにより、仮骨形成能の高い若い患者の場合などにおいても、骨接合用インプラントを抜去するために仮骨を削り取る作業が必要になったり、骨接合用インプラントを抜去する際に大きな力がかかって二次骨折を引き起こしたりするという問題を軽減することが可能になる。
また、実施形態2に係る骨接合用インプラント20によれば、骨接合用インプラント基体22及び表面層24のそれぞれについて最適な材料を選択することが可能となる。このため、実施形態1に係る骨接合用インプラント10の場合と同様に、骨接合用インプラント基体22の材料として従来から実績のあるTi又はTi合金のような優れた材料を選択するとともに、表面層24の材料として骨との親和性の低い材料を選択することが可能になる。
さらにまた、実施形態2に係る骨接合用インプラント20によれば、骨接合用インプラント基体22と表面層24との密着性を十分に高めることが可能になり、より信頼性の高い骨接合用インプラントを提供することが可能になる。
実施形態2に係る骨接合用インプラント20は、これ以外の点では、実施形態1に係る骨接合用インプラント10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る骨接合用インプラント10が有する効果のうち該当する効果を有する。
実施形態2に係る骨接合用インプラント20も、実施形態1に係る骨接合用インプラント20と同様に、骨接合用インプラント基体22を準備する第1工程と、骨接合用インプラント基体22の表面に表面層24を形成する第2工程とを含む製造方法により製造することができる。
第2工程は、骨との親和性が低い金属を含む金属を真空蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングして表面層24を形成した後、骨接合用インプラント基体22と表面層24とを傾斜合金化するための熱処理を施すことにより行う。
また、第2工程は、骨との親和性が低い金属を含む液体、樹脂又は油脂をコーティングしたものを熱処理して金属化して表面層24を形成した後、骨接合用インプラント基体22と表面層24とを傾斜合金化するための熱処理を施すことにより行うこともできる。骨接合用インプラントが複雑な形状である場合には、このような方法とすることにより、骨接合用インプラント基体の表面に表面層を比較的容易に形成することができる。
また、第2工程は、組成を変化させながら、骨との親和性が低い金属を含む金属を真空蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングして表面層を形成することにより行うこともできる。
さらにまた、第2工程は、組成を変化させながら、骨との親和性が低い金属を含む液体、樹脂又は油脂をコーティングしたものを熱処理して金属化して表面層を形成することにより行うこともできる。
[実施形態3]
図3は、実施形態3に係る骨接合用インプラント30の断面図である。
実施形態3に係る骨接合用インプラント30は、仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントである。そして、図3に示すように、骨接合用インプラント基体32と、骨接合用インプラント基体32の表面の一部に形成された表面層34とを有し、表面層34は、骨との親和性が低い金属を、骨接合用インプラント基体32よりも多く含有することを特徴としている。実施形態3に係る骨接合用インプラント30は、骨接合用ネジである。
図3は、実施形態3に係る骨接合用インプラント30の断面図である。
実施形態3に係る骨接合用インプラント30は、仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントである。そして、図3に示すように、骨接合用インプラント基体32と、骨接合用インプラント基体32の表面の一部に形成された表面層34とを有し、表面層34は、骨との親和性が低い金属を、骨接合用インプラント基体32よりも多く含有することを特徴としている。実施形態3に係る骨接合用インプラント30は、骨接合用ネジである。
上記したように、骨接合用インプラントにおいては、必ずしも骨接合用インプラント全体にわたって仮骨形成能が抑制されていなければならないという訳ではない。すなわち、骨接合用インプラントの中でも、高い仮骨形成能を有していてもよい部分と、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分とが存在するのである。例えば、骨接合用ネジにおいては、骨の中に入ることとなるネジ部の周囲にはもともと仮骨が形成される空間は少ないため、高い仮骨形成能を有していてもよい部分(ネジ部36)となる。その一方、骨の外に露出することとなる頭部の周囲には仮骨が形成される空間が広く残されているため、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(頭部38)となる。
実施形態3に係る骨接合用インプラント30によれば、骨接合用インプラント30のうち低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(頭部38)に、骨との親和性が低い金属を骨接合用インプラント基体32よりも多く含有する表面層34を形成しているため、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(頭部38)には、相対的に低い仮骨形成能をもたせるとともに、高い仮骨形成能を有していてもよい部分(ネジ部36)には、相対的に高い仮骨形成能をもたせることが可能になる。
また、実施形態3に係る骨接合用インプラント30によれば、一の骨接合用インプラント基体32に基づいて骨接合用インプラントを製造することが可能になるため、高い機械的強度を有する骨接合用インプラントを比較的容易な方法で製造することが可能になる。
実施形態3に係る骨接合用インプラント30は、骨接合用インプラント基体32を準備する第1工程と、骨接合用インプラント基体32の表面の一部に表面層34を形成する第2工程とを行うことにより製造することができる。
表面層34の形成は、実施形態1に係る骨接合用インプラント10の場合や実施形態2に係る骨接合用インプラント20の場合と同様の方法で行うことができる。
[実施形態4]
図4は、実施形態4に係る骨接合用インプラント40の断面図である。
実施形態4に係る骨接合用インプラント40は、実施形態3に係る骨接合用インプラント30の場合と同様に、仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントである。そして、図4に示すように、骨接合用インプラント基体42と、骨接合用インプラント基体42の表面の一部に形成された表面層44とを有し、表面層44は、骨との親和性が低い金属を、骨接合用インプラント基体42よりも多く含有することを特徴としている。実施形態4に係る骨接合用インプラント40は、骨接合用ネジである。
図4は、実施形態4に係る骨接合用インプラント40の断面図である。
実施形態4に係る骨接合用インプラント40は、実施形態3に係る骨接合用インプラント30の場合と同様に、仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントである。そして、図4に示すように、骨接合用インプラント基体42と、骨接合用インプラント基体42の表面の一部に形成された表面層44とを有し、表面層44は、骨との親和性が低い金属を、骨接合用インプラント基体42よりも多く含有することを特徴としている。実施形態4に係る骨接合用インプラント40は、骨接合用ネジである。
上記したように、骨接合用インプラントにおいては、必ずしも骨接合用インプラント全体にわたって仮骨形成能が抑制されていなければならないという訳ではない。すなわち、骨接合用インプラントの中でも、高い仮骨形成能を有していてもよい部分と、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分とが存在するのである。例えば、骨接合用ネジにおいては、骨の外に露出することとなる頭部の周囲には仮骨除去のための作業空間が確保でき比較的仮骨を除去し易い環境にあるため、高い仮骨形成能を有していてもよい部分(頭部48)となるとも考えられる。また、骨の中に入ることとなるネジ部の周囲には仮骨除去のための作業空間を確保できずに比較的仮骨を除去し難い環境にあるため、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(ネジ部46)となるとも考えられる。
実施形態4に係る骨接合用インプラント40によれば、骨接合用インプラント40のうち低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(ネジ部46)に、骨との親和性が低い金属を骨接合用インプラント基体42よりも多く含有する表面層44を形成することが可能になるため、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(ネジ部46)には、相対的に低い仮骨形成能をもたせるとともに、高い仮骨形成能を有していてもよい部分(頭部48)には、相対的に高い仮骨形成能をもたせることが可能になる。
このように、実施形態4に係る骨接合用インプラント40は、実施形態3に係る骨接合用インプラント30の場合とは、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分と、高い仮骨形成能を有していてもよい部分との関係が逆になっているが、実施形態3に係る骨接合用インプラント30の場合と同様に、骨接合用インプラントのうち低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(ネジ部46)に、骨との親和性が低い金属を骨接合用インプラント基体42よりも多く含有する表面層44を形成しているため、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(ネジ部46)には、相対的に低い仮骨形成能をもたせるとともに、高い仮骨形成能を有していてもよい部分(頭部48)には、相対的に高い仮骨形成能をもたせることが可能になる。
なお 実施形態4に係る骨接合用インプラント40は、これ以外の点では、実施形態3に係る骨接合用インプラント30と同様の構成を有するため、実施形態3に係る骨接合用インプラント30が有する効果のうち該当する効果を有する。
実施形態4に係る骨接合用インプラント40は、骨接合用インプラント基体42を準備する第1工程と、骨接合用インプラント基体42の表面の一部に表面層44を形成する第2工程とを行うことにより製造することができる。
表面層44の形成は、実施形態1に係る骨接合用インプラント10の場合、実施形態2に係る骨接合用インプラント20の場合、実施形態3に係る骨接合用インプラント30の場合と同様の方法で行うことができる。
[実施形態5]
図5は、実施形態5に係る骨接合用インプラント50の断面図である。
実施形態5に係る骨接合用インプラント50は、仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントである。そして、図5に示すように、仮骨形成能を有する第1部分56と、第1部分56よりも仮骨形成能が抑制された第2部分58とを有し、第2部分58は、骨との親和性が低い金属を、第1部分56よりも多く含有し、第1部分56と第2部分58とは接合されていることを特徴としている。実施形態5に係る骨接合用インプラント50は、骨接合用ネジである。
図5は、実施形態5に係る骨接合用インプラント50の断面図である。
実施形態5に係る骨接合用インプラント50は、仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントである。そして、図5に示すように、仮骨形成能を有する第1部分56と、第1部分56よりも仮骨形成能が抑制された第2部分58とを有し、第2部分58は、骨との親和性が低い金属を、第1部分56よりも多く含有し、第1部分56と第2部分58とは接合されていることを特徴としている。実施形態5に係る骨接合用インプラント50は、骨接合用ネジである。
このように構成することによっても、実施形態3に係る骨接合用インプラント30や実施形態4に係る骨接合用インプラント40の場合と同様に、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(第2部分58)には、相対的に低い仮骨形成能をもたせるとともに、高い仮骨形成能を有していてもよい部分(第1部分56)には、相対的に高い仮骨形成能をもたせることが可能になる。
実施形態5に係る骨接合用インプラント50は、第1部分56と第2部分58とを準備する第1工程と、第1部分56と第2部分58とを接合する第2工程とを行うことにより製造することができる。
[実施形態6]
図6は、実施形態6に係る骨接合用インプラント60を説明するために示す図である。図6(a)は骨接合用インプラント60が体内に埋め込まれている状態を示す図であり、図6(b)は図6(a)の要部拡大図である。
図6は、実施形態6に係る骨接合用インプラント60を説明するために示す図である。図6(a)は骨接合用インプラント60が体内に埋め込まれている状態を示す図であり、図6(b)は図6(a)の要部拡大図である。
実施形態6に係る骨接合用インプラント60は、図6に示すように、骨接合用プレートである。実施形態6に係る骨接合用インプラント60においては、骨接合用プレートの裏面が第1部分66に対応し、骨接合用プレートの表面及び側面が第2部分68に対応している。そして、実施形態6に係る骨接合用インプラント60においては、第2部分68の最表面部分に、骨との親和性が低い金属を、第1部分66の最表面部分よりも多く含有させることとしている。これにより、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(骨接合用プレートの表面及び側面)には、相対的に低い仮骨形成能をもたせるとともに、高い仮骨形成能を有していてもよい部分(骨接合用プレートの裏面)には、相対的に高い仮骨形成能をもたせることが可能になる。
このように、実施形態6に係る骨接合用インプラント60は、実施形態3〜5に係る骨接合用インプラント30〜50の場合とは、骨接合用インプラントの種類が異なるが、実施形態3〜5に係る骨接合用インプラント30〜50の場合と同様に、低い仮骨形成能を有することが好ましい部分(骨接合用プレートの表面及び側面)には、相対的に低い仮骨形成能をもたせるとともに、高い仮骨形成能を有していてもよい部分(骨接合用プレートの裏面)には、相対的に高い仮骨形成能をもたせることが可能になる。
なお 実施形態6においては、図6に示すように、骨接合用インプラント60を骨に固定するための骨接合用ネジとして、実施形態3に係る骨接合用インプラント30を用いている。
以下、実施例を参照しながら、本発明の骨接合用インプラントにおける仮骨形成能抑制効果を説明する。
[実施例1]
直径10mm、厚さ3mmの純チタンの基板上に、スパッタリングにより厚さ35μmのZr薄膜を形成し、これを実施例1に係る試料とした。
直径10mm、厚さ3mmの純チタンの基板上に、スパッタリングにより厚さ35μmのZr薄膜を形成し、これを実施例1に係る試料とした。
[比較例1]
実施例1における直径10mm、厚さ3mmの純チタンの基板をそのまま比較例1に係る試料とした。
実施例1における直径10mm、厚さ3mmの純チタンの基板をそのまま比較例1に係る試料とした。
次に、実施例1に係る試料及び比較例1に係る試料のそれぞれを、Hanks溶液(310K)中に14日間浸漬した。その後、実施例1に係る試料及び比較例1に係る試料のそれぞれをHanks溶液から出し、(1)電子プローブマイクロアナライザ(日本電子株式会社JXA−8621MX)における走査電子顕微鏡機能によるSEM写真観察及び(2)光電子分光装置(SSI社SSX−100)によるXPSスペクトル観察を行い、リン酸カルシウムが析出しているかどうかを観察して、仮骨形成能についての評価を行った。
図7は、実施例におけるSEM写真を示す図である。図7(a)は実施例1に係る試料におけるSEM写真を示す図であり、図7(b)は比較例1に係る試料におけるSEM写真を示す図である。
図7からも明らかなように、比較例1に係る試料では、リン酸カルシウムの析出物が観察された(図7(b)中の符号A参照。)が、実施例1に係る試料では、リン酸カルシウムの析出物は観察されなかった。
図8は、実施例におけるXPSスペクトルを示す図である。図8(a)は実施例1に係る試料におけるXPSスペクトルを示す図であり、図8(b)は比較例1に係る試料におけるXPSスペクトルを示す図である。図8におけるXPSスペクトルは、約1mmのスポット径で測定して得られたものである。
図8からも明らかなように、比較例1に係る試料では、350eV近傍にカルシウムに帰属されるシグナルが観察された(図8(b)中の符号B参照。)が、実施例1に係る試料では、そのようなシグナルは観察されなかった。
以上の結果からも明らかなように、実施例1に係る試料においては、比較例1に係る試料の場合とは異なり、Hanks溶液(310°K)中に14日間浸漬したにもかかわらず、リン酸カルシウムの析出が認められなかった。このことから、実施例1に係る試料においては、仮骨形成能が抑制されていることが確認できた。
以上、本発明の骨接合用インプラント及びその製造方法を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
10,20,30,40,50,60…骨接合用インプラント、12,22,32,42,52,62…骨接合用インプラント基体、14,24,34,44,54,64…表面層、36,46…ネジ部、38,48…頭部、56,66…第1部分、58,68…第2部分、A…リン酸カルシウムの析出物、B…Caのシグナル
Claims (24)
- 仮骨形成能が抑制された骨接合用インプラントであって、
骨接合用インプラント基体と、前記骨接合用インプラント基体の表面に形成された表面層とを有し、
前記表面層は、骨との親和性が低い金属を、前記骨接合用インプラント基体よりも多く含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項1に記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記表面層は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 仮骨形成能が抑制された骨接合用インプラントであって、
骨接合用インプラント基体と、前記骨接合用インプラント基体の表面に形成され、深さ方向に沿って組成が徐々に変化する傾斜合金からなる表面層とを有し、
前記表面層における最表面部分は、骨との親和性が低い金属を、前記骨接合用インプラント基体よりも多く含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項3に記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記表面層における最表面部分は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントであって、
骨接合用インプラント基体と、前記骨接合用インプラントの表面の一部に形成された表面層とを有し、
前記表面層は、骨との親和性が低い金属を、前記骨接合用インプラント基体よりも多く含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項5に記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記表面層は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントであって、
骨接合用インプラント基体と、前記骨接合用インプラントの表面の一部に形成され、深さ方向に沿って組成が徐々に変化する傾斜合金からなる表面層とを有し、
前記表面層における最表面部分は、骨との親和性が低い金属を、前記骨接合用インプラント基体よりも多く含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項7に記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記表面層における最表面部分は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記表面層の厚さは、1nm〜1mmの範囲内にあることを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記骨接合用インプラント基体は、Ti又はTi合金からなることを特徴とする骨接合用インプラント。 - 仮骨形成能が部分的に抑制された骨接合用インプラントであって、
仮骨形成能を有する第1部分と、前記第1部分よりも仮骨形成能が抑制された第2部分とを有し、
前記第2部分は、骨との親和性が低い金属を、前記第1部分よりも多く含有し、
前記第1部分と前記第2部分とは接合されていることを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項11に記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記第2部分は、前記骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項11又は12に記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記第1部分及び前記第2部分はともに、Ti又はTi合金からなることを特徴とする骨接合用インプラント。 - 仮骨形成能が抑制された骨接合用インプラントであって、
少なくとも前記骨接合用インプラントの最表面部分においては、骨との親和性が低い金属を5重量%以上含有することを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項14に記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記骨接合用インプラントは、Ti合金からなることを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項1〜15のいずれかに記載の骨接合用インプラントにおいて、
前記骨との親和性が低い金属は、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhから選択される1種又は2種以上の金属であることを特徴とする骨接合用インプラント。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の骨接合用インプラントを製造するための骨接合用インプラントの製造方法であって、
前記骨接合用インプラント基体を準備する第1工程と、
前記骨接合用インプラント基体の表面に前記表面層を形成する第2工程とを含むことを特徴とする骨接合用インプラントの製造方法。 - 請求項5〜8のいずれかに記載の骨接合用インプラントを製造するための骨接合用インプラントの製造方法であって、
前記骨接合用インプラント基体を準備する第1工程と、
前記骨接合用インプラント基体の表面の一部に前記表面層を形成する第2工程とを含むことを特徴とする骨接合用インプラントの製造方法。 - 請求項17又は18に記載の骨接合用インプラントの製造方法において、
前記第2工程は、前記骨との親和性が低い金属を含む金属を真空蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングする工程を含むことを特徴とする骨接合用インプラントの製造方法。 - 請求項17又は18に記載の骨接合用インプラントの製造方法において、
前記第2工程は、前記骨との親和性が低い金属を含む液体、樹脂又は油脂をコーティングしたものを熱処理して金属化する工程を含むことを特徴とする骨接合用インプラントの製造方法。 - 請求項19又は20に記載の骨接合用インプラントの製造方法において、
前記第2工程は、前記骨接合用インプラント基体と前記表面層とを傾斜合金化するための熱処理工程をさらに含むことを特徴とする骨接合用インプラントの製造方法。 - 請求項17又は18に記載の骨接合用インプラントの製造方法において、
前記第2工程は、組成を変化させながら前記表面層を形成することを特徴とする骨接合用インプラントの製造方法。 - 請求項11〜13のいずれかに記載の骨接合用インプラントを製造するための骨接合用インプラントの製造方法であって、
前記第1部分と前記第2部分とを準備する第1工程と、
前記第1部分と前記第2部分とを接合する第2工程とを含むことを特徴とする骨接合用インプラントの製造方法。 - 請求項17〜23のいずれかに記載の骨接合用インプラントの製造方法において、
前記骨との親和性が低い金属は、Zr、Ta、Nb、Si、Au、Pt、Pd及びRhから選択される1種又は2種以上の金属であることを特徴とする骨接合用インプラントの製造方法。
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