JPWO2007040271A1 - 有害小動物の腐乱進行遅延剤、殺鼠剤組成物および腐乱進行遅延方法、並びに間接的害虫防除方法 - Google Patents

有害小動物の腐乱進行遅延剤、殺鼠剤組成物および腐乱進行遅延方法、並びに間接的害虫防除方法 Download PDF

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Abstract

ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を有効成分として含有する、鼠等の有害小動物の死骸の腐乱進行遅延剤であり、これにより有害小動物の死骸の腐乱が進行することによる死骸の外形崩れを防ぐことができ、かつ前記死骸に蛆が発生することによる2次的な衛生被害を防ぐことができる。ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を配合した毒餌を、有害小動物の通過路または巣の近くに配置して、致死した有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延させる。前記腐乱進行遅延剤を配合した毒餌を摂食した有害小動物の死骸を介して害虫を防除することができる。

Description

本発明は、例えば鼠等の有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延することができる腐乱進行遅延剤、殺鼠剤組成物および腐乱進行遅延方法、並びに有害小動物の死骸を介してハエ等の害虫を防除する間接的害虫防除方法に関する。
従来から、有害小動物である鼠の駆除には殺鼠剤が使用されているが(例えば、特許文献1参照)、殺鼠剤で鼠を駆除すると、死んだ鼠(死鼠)にハエが産卵して蛆が発生するため、死骸が腐乱してその外形が崩れるという問題がある。死鼠の外形が崩れると、回収する際に著しい不快感を有するので好ましくない。
また、腐乱した死鼠に発生した蛆による2次的な衛生被害を生ずるという問題があり、衛生上好ましくなく、雑菌が増殖したりする。
上記のような蛆が発生して死鼠が腐乱し、その外形が崩れるという問題は、例えば屋外や天井裏などの人目に触れないところで死んだ鼠に起こりやすく、特に夏場において顕著である。また、腐乱の進行を遅延する上で、防腐剤を殺鼠剤に配合する方法が考えられるが、十分に腐乱の進行を遅延できていないのが現状である。
特開2001−288013号公報
そこで、死鼠の腐乱進行を遅延することができる殺鼠剤、すなわち有害小動物の腐乱進行遅延剤の開発が望まれていた。
本発明の課題は、有害小動物の腐乱進行遅延効果を有する有害小動物の腐乱進行遅延剤、殺鼠剤組成物および腐乱進行遅延方法を提供することである。
本発明の他の課題は、有害小動物の死骸を介して害虫を防除する間接的害虫防除方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する特定の化合物が、有害小動物の腐乱進行遅延効果を有するという、これまでにない新たな知見を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の有害小動物の腐乱進行遅延剤は、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を有効成分として含有することを特徴とする。
特に、死鼠が腐乱するのを遅延するためには、殺鼠剤と、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物とを含む殺鼠剤組成物を使用するのが好ましい。具体的には、有害小動物の腐乱進行を遅延させるには、有害小動物の毒餌に、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を配合するのがよく、これを有害小動物の通過路または巣の近くに配置する。
また、本発明では、前記腐乱進行遅延剤(例えば前記殺鼠剤組成物)を摂食した有害小動物の死骸を介して害虫を防除することができる。
本発明によれば、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する特定の化合物が、有害小動物の腐乱進行を遅延する効果(腐乱進行遅延効果)を有するので、腐乱が進行することによる死骸の外形崩れを防ぐことができ、その結果、死骸処理の不快感を軽減することができる。しかも、該化合物を有効成分として含有すると、有害小動物の死骸に蛆が発生することによる2次的な衛生被害を防ぐことができる。さらに、上記特定の化合物は害虫の防除機能を有するので、該化合物を配合した毒餌を摂食した有害小動物の死骸を介して、該死骸に群がる害虫を防除することができる。このため、死鼠に例えばハエなどの害虫が産卵したら、蛆が発生するのを低減することができる。
本発明の有害小動物の腐乱進行遅延剤は、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を有効成分として含有する。前記ハエの殺卵作用を有する化合物としては、例えばトリフルムロン、チオ尿素、ベンゾイル尿素、ジフルベンズロン、ペルフルムロン、N−(4−クロロフェニル)N’−(2,6−ジフルオロベンゾイル)尿素、アラノシン(L−2−アミノ−3−ヒドロキシニトロソアミンプロピオン酸)、カンプトテシン、八ホウ酸二ナトリウム四水和物等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、ハエの殺卵作用を有する化合物で本発明の実施を妨げない化合物であればよい。また、これらの化合物は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を併用することもできる。
前記ハエの殺蛆作用を有する化合物としては、例えばアバメクチン、エマメクチン安息香酸塩(商品名:アファーム)、これらの誘導体およびその類縁体の他、クレゾール、オルトジクロロベンゼン、メタクレゾール、クロルピリホスメチル、ジクロルボス、ダイアジノン、トリクロルホン、ピリダフェンチオン、フェンチオン、プロチオフォス、プロペンタホス、除虫菊エキス、エトック、フィプロニル、クロルフェナピル、ペルメトリン、フタルスリン、プロペタンホス、ジフルベンズロン、ブロモホス等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、ハエの殺蛆作用を有する化合物で本発明の実施を妨げない化合物であればよい。また、これらの化合物は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を併用することもできる。さらに、上記で例示したハエの殺卵作用を有する化合物と併用することも可能である。
本発明において、上記で例示した化合物のうち好ましい化合物としては、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩(アファーム)、これらの誘導体およびその類縁体、フィプロニルが挙げられ、特に好ましい化合物はエマメクチン安息香酸塩(アファーム)およびフィプロニルである。エマメクチン安息香酸塩は、16員環アルカロイドを有するアバメクチンの類縁体である。
上記したハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を有効成分として含有する本発明の腐乱進行遅延剤は、有害小動物の死骸に投与するものではなく、生きた有害小動物に摂食させるものであり、該腐乱進行遅延剤を摂食した有害小動物の死骸に蛆が発生することによる2次的な衛生被害を防ぎ、かつ腐乱が進行することによる死骸の外形崩れを防ぐものである。この点で、例えば死骸をホルマリンに浸漬することによる死骸の保存とは異なる。
上記したハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物が対象とするハエは、特に限定されるものではなく、例えばショウジョウバエ、ノミバエ、ハヤトビバエ、イエバエ、クロバエ、キンバエ、ニクバエ、コバエ、サシバエ等が挙げられる。なお、本発明における蛆とは、ハエ等の幼虫を意味している。
また、本発明の腐乱進行遅延剤が対象とする有害小動物としては、例えば白鼠、ドブ鼠、クマ鼠、ハツカ鼠、エゾヤチ鼠、ハタ鼠、アカ鼠等の鼠;コウベモグラ、アズマモグラ、ヒミズ、ヒメヒミズ、ミズラモグラ、サドモグラ等のモグラ;イタチ;コウモリ;ハト;カラス;その他の死骸を回収する必要がある有害な小動物が挙げられる。
上記した腐乱進行遅延剤の剤形は、ハエの殺卵または殺蛆作用および有害小動物の腐乱進行遅延効果を妨げない範囲内で、任意であるが、前記効果を効率よく発揮させる上で、有害小動物に摂食させるための形態を有するのが好ましい。前記形態としては、食餌形態であれば特に制限されないが、例えば毒餌形態等が挙げられる。
毒餌としては、特に限定されるものではなく、対象とする有害小動物の駆除に用いることができる各種の公知の毒餌が採用可能である。そして、この毒餌に、前記ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物が、有効成分としてハエの殺卵または殺蛆作用および有害小動物の腐乱進行遅延効果をもたらすのに必要な量で配合される。具体的には、前記化合物は、有効成分として毒餌(腐乱進行遅延剤)の総量に対して0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜3重量%、より好ましくは0.01〜1重量%の割合で含有されるのがよい。これにより、毒餌(腐乱進行遅延剤)がハエの殺卵または殺蛆作用および腐乱進行遅延効果を示すことができる。これに対し、含有量が0.001重量%より低いと前記効果が十分でないおそれがある。また、10重量%を超えると、必要以上に含有することになり、有害小動物に対する該毒餌(腐乱進行遅延剤)の摂食性が低下するおそれがある。
また、前記毒餌には、添加剤として、例えば防腐剤、消臭剤および防臭剤、食餌成分、誘引剤、香料、酸化防止剤、保存料、色素および誤食防止剤等を配合してもよい。毒餌の製剤化についても、特に限定されるものではなく、例えば前記ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物と、毒餌とを別々に製剤化し、ついで、これらを混合し、製剤化してもよい。以下、殺鼠剤組成物について説明するが、他の毒餌についても同様にして適用可能である。
本発明の殺鼠剤組成物は、殺鼠剤と、上記で説明したハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物とを含むものである。これにより、該殺鼠剤組成物を摂食した死鼠に蛆が発生することがなく、また腐乱が進行して死鼠の外形が崩れるのを防ぐことができるので、不快感を有することなく死鼠を回収することができる。
特に、殺鼠剤組成物に配合される前記ハエの殺蛆作用を有する化合物としては、エマメクチン安息香酸塩(アファーム)またはフィプロニルが好ましい。これらの化合物を配合した殺鼠剤組成物は、確実に前記した効果を奏することができる。
殺鼠剤組成物には、前記ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を、殺鼠剤組成物の総量に対して0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%、より好ましくは0.01〜0.1重量%の割合で配合するのが好ましい。特に、前記化合物を殺鼠剤組成物の総量に対して0.005重量%(50ppm)以上、好ましくは0.02重量%(200ppm)以上、より好ましくは0.03重量%(300ppm)以上の割合で配合すると、優れた腐乱進行遅延効果を示すことができる。これに対し、配合量が0.001重量%より低いと、蛆が発生し、死鼠の外形が崩れるおそれがあり、10重量%を超えると、鼠の摂食性が低下するおそれがある。本発明の殺鼠剤組成物が対象とする鼠としては、上記腐乱進行遅延剤で例示した鼠と同じ鼠が例示される。
特に、ハエの殺蛆作用を有する化合物がフィプロニルである場合には、フィプロニルを殺鼠剤組成物の総量に対して0.01重量%(100ppm)以上、好ましくは0.02重量%(200ppm)〜0.05重量%(500ppm)の割合で配合するのがよい。これにより、鼠の摂食性を低下させることなく、優れた腐乱進行遅延効果を示すことができる。
前記殺鼠剤としては、特に限定されるものではなく、殺鼠剤として知られている各種の公知のものが採用可能であり、具体的には、例えばワルファリン、クマテトラリル、ブロマジオロン、ジフェチアロール等のクマリン系化合物の他、シリロシド、ノルボマイド、アンツー、チオウレア誘導体、ダイファンシノン、クロロファシノン、ダイファシノン、ピンドン、ブロマ、ダイオドロン、ブロディファム、フロクマフェン等が挙げられる。これらの化合物は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を併用することもできる。
上記殺鼠剤の含有量は、殺鼠剤組成物の総量に対して1〜1000ppm、好ましくは10〜500ppmであるのがよい。これにより、殺鼠剤組成物が殺鼠力を示すことができる。これに対し、含有量が1ppmより低いと、殺鼠力が低いおそれがあり、1000ppmを超えると、必要以上に含有することになり、鼠の摂食性が低下するおそれがあるので、好ましくない。
前記殺鼠剤組成物には、例えば防腐剤、消臭剤および防臭剤等を含有させてもよい。前記防腐剤としては、殺鼠剤組成物に含有させることができる各種の公知の防腐剤が採用可能であり、具体的には、例えばホウ酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウムの他、塩化セチルピリジニウム等の殺菌剤や、ペニシリン、ストレプトマイシン等の抗生物質等が挙げられ、これらは1種または2種以上を混合して用いてもよい。前記消臭剤および防臭剤としては、例えばラウリル酸メタクリレート、ゲラニルクロトネート、ミリスチル酸アセフェート、パラメチルアセトフェノンベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、アミルシンナミックアルデヒド、安息香酸メチル、安息香酸エチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、ネオリン、サフロール、セダウッド油、セダ菜油、シトロネラ油、ラバンテン油、ペティグレイン油、レモングラス油、緑茶エキス、茶抽出物、ポリフェノール等が挙げられ、これらは1種または2種以上を混合して用いてもよい。
上記防腐剤の含有量は、殺鼠剤組成物の総量に対して0.01〜1重量%であるのが好ましく、消臭剤および防臭剤の含有量は、殺鼠剤組成物の総量に対して0.05〜20.0重量%であるのが好ましい。
また、前記殺鼠剤組成物は、鼠の摂食性を向上させる上で、食餌成分を含有するのが好ましい。該食餌成分としては、例えばタンパク質、炭水化物および脂質等が挙げられる。前記タンパク質としては、動物性タンパク質や植物性タンパク質等が挙げられ、前記動物性タンパク質としては、例えばアクチン、アルブミン、卵、カゼイン、フィブリン、フィブリノーゲン、ケラチン、α−,β−,γ−グロブリン、ヘモグロビン、ラクトグロブリン、ミオシン、ペプシン、ホスホリラーゼ、リボヌクレアーゼ、フィシュソリュブル等、あるいはイナゴ、バッタ、カマキリ、コオロギ、ゴキブリ、キリギリス、チョウ、ガ、ハエ、オキアミ、牛、馬、兎、魚類、貝殻類等から得られるものが挙げられる。また、前記植物性タンパク質としては、例えばエデスチン、ゼイン、グリアジン等や、アラチン(落花生)、グロブリン(カボチャ種子、小麦フスマ)、ツェイン(小麦粉)、グルテン(小麦、トウモロコシ)、ファゼオリン(ソラマメ)、大豆等から得られるものが挙げられる。また、上記で例示したもの以外にも、プロリン等の各種アミノ酸をタンパク質の最終分解物として用いてもよく、上記したこれらのタンパク質は1種または2種以上を混合して用いてもよい。
前記炭水化物としては、例えば果汁、ハチミツ、廃糖ミツ、マルチトース、異性果糖、蔗糖、砂糖キビ、砂糖、白糖、黒糖、パラチノース、トレハノース、シュクロース、ソホロース、コウジビオース、ツラノース、ラミナリビオース、ニゲロース、マルトース、セロビオース、ラクトース、キシロビオース、ロイクロース、ゲンチオビオース、イソマルトース、メリビオース、ルチノース、プリムベロース、ビシアノース、ロビノース、D−グルコース、N−アセチル−D−グルコサミン、D−ガラクトース、D−ガラクツロン酸、D−マンノース、D−キシロース、D−フラクトース、L−アラビノース、D−グルクロン酸、D−グルコサミン、L−フコース等や、これらを主な成分として含有する穀類等を用いることができ、これらは1種または2種以上を混合して用いてもよい。
前記脂質としては、植物油、動物油等の油状物(加温により油状となるものを含む)の中の少なくとも1種以上を用いることができ、植物油としては、例えば木ロウ、ヤシ油、カカオ脂、大風子油等の植物脂、ヒマシ油、オリーブ油、落花生油等の不乾性油、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、ゴマ油、綿実油等の半乾性油、アマニ油、キリ油、麻実油、エノ油等の乾性油等が挙げられる。また動物油としては、例えば哺乳類油脂である体脂、バター脂、脚油や、鳥類、は虫類、両性類、昆虫等から得られる油脂、鯨油、イルカ油、イワシ油、ニシン油、タラ肝油、サメ肝油、イカ油、ハマグリ油、卵油、微生物油脂あるいは酵母、細菌等からの油脂等が挙げられ、これらは1種または2種以上を混合して用いてもよい。
上記食餌成分の含有量は、殺鼠剤組成物の総量に対して5〜99重量%であるのが好ましい。これにより、鼠の摂食性を向上させることができる。
また、前記殺鼠剤組成物には、殺鼠剤組成物に通常用いられる各種の添加剤、例えば誘引剤、香料、酸化防止剤、保存料、色素、誤食防止剤等を添加してもよい。前記誘引剤としては、例えばバター、砂糖、糖蜜等が挙げられ、前記香料としては、例えばチーズ香料、バター香料、ピーナッツ香料、ピーチ香料、ストロベリー香料、ミルク香料等が挙げられ、前記酸化防止剤としては、例えばエリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、dl−α−トコフェロール、ノルジヒドログアヤレチック酸、メチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、グアヤク脂、L−システィン塩酸塩等が挙げられ、前記保存料としては、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、ジフェニル、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウム等が挙げられる。
また、前記色素としては、例えばアマランス、アマランスアルミニウムレーキ、エリスロシン、エリスロシンアルミニウムレーキ、ニューコクシン、フロキシン、ローズベンガル、アシドレッド、タートラジン、タートラジンアルミニウムレーキ、サンセットイエローFCF、サンセットイエローFCFアルミニウムレーキ、ファストグリーンFCF、ファストグリーンFCFアルミニウムレーキ、ブリリアントブルーFCF、ブリリアントブルーFCFアルミニウムレーキ、インジゴカルミン、インジゴカルミンアルミニウムレーキ、β−カロチン、銅クロロフィル等が挙げられ、前記誤食防止剤としては、例えばトウガラシエッセンス、安息香酸デナトニウム等が挙げられる。
上記誘引剤、香料、酸化防止剤、保存料、色素および誤食防止剤で例示したこれらの化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、あるいは2種以上を併用することもできる。また、これらの添加剤の各含有量は、特に限定されるものではなく、殺鼠剤組成物を摂食した死鼠に蛆が発生することなく、かつ腐乱が進行して死鼠の外形が崩れることがない範囲内で、任意である。
具体的には、例えば前記誘引剤の含有量は、殺鼠剤組成物の総量に対して0〜50重量%であるのが好ましい。また、前記香料、酸化防止剤、保存料、色素および誤食防止剤の各含有量は、殺鼠剤組成物の総量に対してそれぞれ0〜1重量%であるのが好ましい。
腐乱進行遅延剤を配合した上記殺鼠剤組成物は、上記で説明した腐乱進行遅延剤と同様、死鼠に投与するものではなく、生きた鼠に摂食させるものであり、該殺鼠剤組成物を摂食した死鼠に蛆が発生することによる2次的な衛生被害を防ぎ、かつ腐乱が進行することによる死鼠の外形崩れを防ぐものである点で、死骸の保存とは異なる。
なお、上記した殺鼠剤組成物の剤形は、ハエの殺卵または殺蛆作用および死鼠の腐乱進行遅延効果を妨げない範囲内で、任意である。また、殺鼠剤組成物の製剤化についても、特に限定されるものではなく、例えば前記ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物と、殺鼠剤とを別々に製剤化し、ついで、これらを混合し、製剤化してもよい。
次に、本発明の腐乱進行遅延方法について説明する。本発明の腐乱進行遅延方法は、有害小動物の毒餌に、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を配合して、有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延させるものである。具体的には、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を配合した毒餌を、有害小動物の通過路または巣の近くに配置する。これは、上述の通り、前記ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物は、有害小動物の腐乱進行遅延効果を有するので、該化合物を有効成分として含有した毒餌を有害小動物が摂食して致死すると、該有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延することができる。すなわち、有害小動物の死骸に蛆が発生することによる2次的な衛生被害を防ぐことができ、かつ腐乱が進行することによる死骸の外形崩れを防ぐことができ、その結果、死骸処理の不快感を軽減することができる。
前記毒餌は、有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延させるのに有効な量が配置されるのが好ましい。具体的には、有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延させるのに有効な量が、有害小動物の体重1kgあたり3mg以上、好ましくは7mg以上、より好ましくは7〜15mgであるのがよい。これにより、該毒餌を摂食して致死した有害小動物の死骸の腐乱進行を、確実に遅延することができる。
本発明の他の腐乱進行遅延方法は、上記で説明した殺鼠剤組成物を鼠の通過路または巣の近くに配置することにより、該殺鼠剤組成物を摂食した死鼠の腐乱進行を遅延させるものである。上述の通り、本発明にかかる殺鼠剤組成物には、前記ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物が配合されているので、該殺鼠剤組成物を摂食した鼠が、例えば夏場において人目に触れないところで死んだとしても、死鼠に蛆が発生することによる2次的な衛生被害を防ぐことができ、かつ腐乱が進行することによる死鼠の外形崩れを防ぐことができ、その結果、不快感を有することなく死鼠を回収することができる。
次に、本発明の間接的害虫防除方法について説明する。本発明の間接的害虫防除方法は、上記で説明した有害小動物の腐乱進行遅延剤を摂食した有害小動物の死骸を介し、害虫を防除するものである。ここで、本発明にかかる腐乱進行遅延剤に含有されるハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物は、有害小動物の腐乱進行遅延効果に加えて、害虫を防除(殺虫、ノックダウン等)する効果も有する。このため、該化合物を含有する腐乱進行遅延剤を摂食した有害小動物の死骸は、該死骸に群がる害虫を間接的に防除することができる。
防除される害虫としては、有害小動物の死骸に群がる害虫であれば特に限定されるものではなく、例えば上記で例示したハエの他、シナハマダラカ、アカイエカ、コガタアカイエカ、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ、トウゴウヤブカ等の蚊;シクロアブ、ウシアブ、メクラアブ、ゴマフアブ等のアブ;クロオオブユ、キアシオオブユ、アオキツメトゲブユ等のブユ;トクナガクロズカカ、オオシマヌカカ、ニワトリヌカカ等のヌカカ;キイロスズメバチ、セグロアシナガバチ、ミツバチ等のハチ;ハネアリ等のアリ等が挙げられる。
本発明の他の間接的害虫防除方法は、上記で説明した殺鼠剤組成物を摂食した死鼠を介して害虫を防除するものである。上述の通り、前記ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物は、有害小動物の腐乱進行遅延効果に加えて、害虫を防除(殺虫、ノックダウン等)する効果があるので、前記化合物を含有する該殺鼠剤組成物を摂食した死鼠を介して間接的に害虫を防除することができる。
これにより、例えば夏場において、鼠が人目に触れないところで死んだとしても、死鼠は所定の殺鼠剤組成物を摂食しているので、間接的に害虫を防除する効果(間接的害虫防除効果)を発揮して、ハエ等の害虫が死鼠に群がるのを抑制することができる。
なお、本発明の腐乱進行遅延剤は、毒餌の形態に限定されるものではなく、食餌の形態で毒餌と混合したり、あるいは毒餌と並置して使用してもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
殺鼠剤組成物の総量に対して殺鼠剤(ジフェチアロール)を25ppm、ハエの殺蛆作用を有する化合物(エマメクチン安息香酸塩)を0.1重量%の割合でそれぞれ配合し、殺鼠剤組成物(顆粒)を調製した。ついで、該殺鼠剤組成物を摂食したドブ鼠の死鼠と、該死鼠に蛆を植え付けさせるためのキンバエ成虫(雌雄混合50頭)と、水を収容し上面が開口した水容器と、角砂糖とをケージ(幅:50cm、奥行:30cm、高さ:50cm)に入れ、室温25℃、湿度50%前後で10日間放置後、死鼠の外形崩れの有無および蛆の発生の有無について評価した。また、間接的害虫防除効果についても評価した。各評価方法を以下に示すと共に、その結果を表1に示す。なお、上記水容器および角砂糖は、キンバエ成虫の栄養補給を目的としている。
(死鼠の外形崩れの有無)
室温25℃、湿度50%前後で10日間放置後の死鼠の外形を目視観察することにより評価した。なお、評価基準は以下のように設定した。
○:死鼠の外形が崩れていない
×:死鼠の外形が崩れている
(蛆の発生の有無)
室温25℃、湿度50%前後で10日間放置後の死鼠を目視観察することにより評価した。なお、評価基準は以下のように設定した。
○:蛆が発生していない
×:蛆が発生している
(間接的害虫防除効果1)
室温25℃、湿度50%前後で5日間放置後のキンバエ成虫の生存を目視観察することにより評価した。なお、評価基準は以下のように設定した。
○:キンバエ成虫が全て致死している
×:キンバエ成虫が1頭以上生存している
(間接的害虫防除効果2)
上記間接的害虫防除効果1の評価結果が○、すなわち室温25℃、湿度50%前後で5日間放置後にキンバエ成虫が全て致死している場合には、さらに新しくキンバエ成虫(雌雄混合50頭)をケージに入れ、室温25℃、湿度50%前後で5日間放置後(上記死鼠の外形崩れの有無および蛆の発生の有無の評価において、5〜10日目に該当)、新しく入れたキンバエ成虫の生存を目視観察することにより評価した。なお、評価基準は以下のように設定した。
○:キンバエ成虫が全て致死している
×:キンバエ成虫が1頭以上生存している
ハエの殺蛆作用を有する化合物として、前記エマメクチン安息香酸塩に代えてフィプロニルを用いた以外は、上記実施例1と同様にして殺鼠剤組成物(顆粒)を調製した。ついで、上記実施例1と同様にして、死鼠の外形崩れの有無、蛆の発生の有無および間接的害虫防除効果1,2について評価した。その結果を表1に示す。
[比較例1]
ハエの殺蛆作用を有する化合物(エマメクチン安息香酸塩)を配合しない以外は、上記実施例1と同様にして殺鼠剤組成物(顆粒)を調製した。ついで、上記実施例1と同様にして、死鼠の外形崩れの有無、蛆の発生の有無および間接的害虫防除効果1,2について評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2007040271
表1から明らかなように、ハエの殺蛆作用を有する化合物(エマメクチン安息香酸塩・フィプロニル)を配合した殺鼠剤組成物を摂食した実施例1および実施例2の死鼠は、外形崩れがなく、蛆も発生していないのがわかる。また、蛆の植え付けのために死鼠と一緒に入れたキンバエ成虫は、5日目までに全て致死しており(間接的害虫防除効果1)、5日目に新しく入れたキンバエ成虫も、10日目までに全て致死しているのがわかる(間接的害虫防除効果2)。これに対し、ハエの殺蛆作用を有する化合物を配合していない殺鼠剤組成物を摂食した比較例1の死鼠は、外形が崩れており、蛆も大量に発生した。また、キンバエ成虫は、ほぼ全頭生存していた。
フィプロニルの鼠への投与量が、蛆の発生抑制効果および死鼠の外形崩れに及ぼす影響について評価した。具体的には、殺鼠剤組成物の総量に対して殺鼠剤(ジフェチアロール)を25ppm、ハエの殺蛆作用を有する化合物(フィプロニル)を0.01重量%(100ppm)の割合でそれぞれ配合し、殺鼠剤組成物(顆粒)を調製した。
ついで、該殺鼠剤組成物を表2に示す摂食量でラットに摂食させた後、早くラットを死に至らしめるためにジフェチアロールを25ppm含有する顆粒をラットに与えた。このラットの死鼠と、該死鼠に蛆を植え付けさせるためのキンバエ成虫(雌雄混合30頭)と、水を収容し上面が開口した水容器と、角砂糖とをケージ(幅:50cm、奥行:30cm、高さ:50cm)に入れ、室温25℃、湿度50%前後で7日間放置後、蛆の発生抑制効果および死鼠の外形崩れの有無について評価した。各評価方法を以下に示すと共に、その結果を表2に示す。なお、上記水容器および角砂糖は、上記実施例1と同様に、キンバエ成虫の栄養補給を目的としている。また、各評価において、測定数(n)は、n=10とした。表1中の「フィプロニル投与量」とは、ラット1kgあたりのフィプロニル投与量を意味している。
(蛆の発生抑制効果)
室温25℃、湿度50%前後で7日間放置後の死鼠を目視観察することにより評価した。なお、評価基準は以下のように設定した。
○:産卵は確認したが、孵化せず
△:卵は孵化したが、1齢幼虫の状態で致死した
×:3齢以上の蛆の発生が認められ、死鼠が腐乱した
なお、通常のキンバエの発生過程は、以下の通りである。
(キンバエの発生過程)
投入2日後:産卵
投入4日後:蛆発生(1齢)
投入7日後:蛆発生(3齢)
(死鼠の外形崩れの有無)
室温25℃、湿度50%前後で7日間放置後の死鼠の外形を目視観察することにより評価した。なお、評価基準は、上記実施例1と同じように設定した。
上記実施例3において、フィプロニルの配合量を0.01重量%(100ppm)に代えて0.02重量%(200ppm)にした以外は、上記実施例3と同様にして殺鼠剤組成物(顆粒)を調製した。ついで、該殺鼠剤組成物について、測定数(n)をn=6とした以外は、上記実施例3と同様にして、蛆の発生抑制効果および死鼠の外形崩れの有無について評価した。その結果を表2に示す。
[比較例2]
上記実施例3において、フィプロニルを配合しない以外は、上記実施例3と同様にして殺鼠剤組成物(顆粒)を調製した。ついで、該殺鼠剤組成物について、測定数(n)をn=3とした以外は、上記実施例3と同様にして、蛆の発生抑制効果および死鼠の外形崩れの有無について評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2007040271
表2から明らかなように、実施例3,4の殺鼠剤組成物は、フィプロニルを配合していない比較例2の殺鼠剤組成物よりも、蛆の発生を抑制し、死鼠の腐乱進行を遅延させているのがわかる。
上記実施例3において、フィプロニルの配合量を0.01重量%(100ppm)に代えて0.03重量%(300ppm)にした以外は、上記実施例3と同様にして殺鼠剤組成物(顆粒)を調製した。
ついで、該殺鼠剤組成物を表3に示す摂食量でラットに摂食させた。この際、殺鼠剤組成物の投与量は、ラットの体重を測定した後、フィプロニル投与量がラット1kgあたり7.5mg(すなわち7.5mg/kg)となるように計算して投与した。また、該殺鼠剤組成物の完食を確認した後、早くラットを死に至らしめるため、ジフェチアロールを25ppm含有する顆粒を約20g摂食させた。
ついで、キンバエ成虫(雌雄混合30頭)をケージに入れる回数を7日おきに3回にした以外は、上記実施例3と同様にして、蛆の発生抑制効果および死鼠の外形崩れの有無について評価した。すなわち、まず、前記殺鼠剤組成物を摂食したラットの死鼠と、キンバエ成虫とを上記実施例3と同様にしてケージに入れ7日間放置する(ハエ添加1回目・1週間目)。ついで、新しくキンバエ成虫をケージに入れて7日間放置した後(ハエ添加2回目・2週間目)、さらに新しくキンバエ成虫をケージに入れて7日間放置する(ハエ添加3回目・3週間目)。そして、7日間放置後毎に死鼠を目視観察した以外は、上記実施例3と同様にして、蛆の発生抑制効果および死鼠の外形崩れの有無について評価した。その結果を表3に示す。
[比較例3]
ジフェチアロールを25ppm含有する顆粒を約20g摂食させてラットを致死させた。ついで、測定数(n)をn=2とした以外は、上記実施例5と同様にして、蛆の発生抑制効果および死鼠の外形崩れの有無について評価した。その結果を表3に示す。
Figure 2007040271
表3から明らかなように、実施例5の殺鼠剤組成物は、比較例3よりも、蛆の発生を抑制し、死鼠の腐乱進行を遅延させているのがわかる。

Claims (17)

  1. ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を有効成分として含有することを特徴とする、有害小動物の死骸の腐乱進行遅延剤。
  2. 前記ハエの殺蛆作用を有する化合物がエマメクチン安息香酸塩またはフィプロニルである請求項1記載の腐乱進行遅延剤。
  3. 有害小動物に摂食させるための形態を有する請求項1または2記載の腐乱進行遅延剤。
  4. 毒餌形態を有する請求項3記載の腐乱進行遅延剤。
  5. 前記ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を、腐乱進行遅延剤の総量に対して0.001〜10重量%の割合で配合する請求項1〜4のいずれかに記載の腐乱進行遅延剤。
  6. 殺鼠剤と、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物とを含むことを特徴とする殺鼠剤組成物。
  7. さらに食餌成分を含有する請求項6記載の殺鼠剤組成物。
  8. 前記ハエの殺蛆作用を有する化合物がエマメクチン安息香酸塩またはフィプロニルである請求項6または7記載の殺鼠剤組成物。
  9. 前記ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を、殺鼠剤組成物の総量に対して0.001〜10重量%の割合で配合する請求項6〜8のいずれかに記載の殺鼠剤組成物。
  10. 有害小動物の毒餌に、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を配合することを特徴とする、有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延させる方法。
  11. ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物を配合した毒餌を、有害小動物の通過路または巣の近くに配置することを特徴とする、有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延させる方法。
  12. 前記毒餌は、有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延させるのに有効な量が配置される請求項11記載の方法。
  13. 有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延させるのに有効な量が、有害小動物1kgあたり3mg以上である請求項12記載の方法。
  14. 請求項6記載の殺鼠剤組成物を鼠の通過路または巣の近くに配置することを特徴とする、死鼠の腐乱進行を遅延させる方法。
  15. 有害小動物の死骸の腐乱進行を遅延させるための、ハエの殺卵または殺蛆作用を有する化合物の使用。
  16. 請求項1記載の腐乱進行遅延剤を摂食した有害小動物の死骸を介して害虫を防除することを特徴とする間接的害虫防除方法。
  17. 請求項6記載の殺鼠剤組成物を摂食した死鼠を介して害虫を防除することを特徴とする間接的害虫防除方法。
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