JPWO2007037121A1 - 放射線像撮像装置および放射線像撮像装置の撮像方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、撮像動作を行う検出素子の一部によりフォトタイマー機能を実現するとともにその検出素子出力も画像データとして使用可能とするパッシブ方式の放射線像撮像装置を提供する。放射線照射時において、全検出素子G11〜G1nのフォトダイオードにおいて、光電変換動作が行われる。このとき、放射線計測を行うために使用する検出素子のTFTをONとすることで、出力回路群13の各出力回路と接続して、放射線計測を行うために使用する検出素子で光電変換動作して得られた電荷を出力回路に保持する。この出力回路に保持した電荷を、所定間隔毎に出力して、放射線量が所定の指標値以上となったか否かを確認する。

Description

本発明は、医療診断機器、非破壊検査機器等に用いられる放射線を電荷として検出する放射線像撮像装置に関するもので、特に、入射された放射線を電荷に変換し、放射線量に応じた電荷を発生する変換素子の出力を増幅せずに直接出力するパッシブ方式による放射線像撮像装置および放射線像撮像装置の撮像方法に関する。
近年、医療画像診断や非破壊検査等の放射線により取得した画像を利用する領域では、フィルムレス化とネットワーク化に伴い、取得画像のデジタル化が急速に進められており、この実現方法の一つとして被検体を透過した放射線を直接検出しデジタル情報として扱うことのできるフラットパネルディテクター(Flat Panel Detector:FPD)を利用した撮影方法が提案されている。このFPDは、光源であるX線がレンズで集光されないため、被検体を等倍で読み取る必要があり、大面積で構成されることとなる。図17に、FPDを利用した放射線撮影システムの一例を示す。
図17に示すように、被検体900を撮影するための撮影室901には、X線を放射するX線管904と、受信したX線を電荷に変換するFPD903を備える放射線像撮像装置が備えられている。又、別室902には取得した画像を閲覧、保存、加工するためのコンピュータ905が設置されている。そして、X線管904からX線が放射されると、FPD903が披験体900を透過したX線を感知して、感知したX線信号を電荷に変換する。この電荷がデジタルデータとして無線もしくは有線でコンピュータ905に送られ、別室902に待機する利用者が撮像データを瞬時に確認できる。
又、このコンピュータ905に接続されたプリンター906から撮像データを出力することができるとともに、PACS(Picture Archiving andCommunication System)システム907が導入された医療施設であれば、このPACSのサーバに当該撮像データをアップロードすることによって、披験体900のX線撮像データを離れた場所から閲覧することができる。尚、PACSは近年導入されている医療画像の保存・伝送・検索の通信システムであり、最近では施設内だけでなく、施設間で医療画像の伝送・検索ができる構成のものも存在する。
ところで、上述のFPDは、図18の概略的なブロック図に示すような構成となる。この図18に示すFPD903は、センサ受像面の大きさのガラス基板913にマトリクス状に多数のスイッチング素子及び電荷蓄積素子を備えており、これらが集合してパネル912を構成している。そして、この内の一組のスイッチング素子915及び電荷蓄積素子916とによって、検出素子914が構成される。尚、このスイッチング素子としてアモルファスシリコン(a−Si)等で構成される薄膜トランジスタ(Thin Film Trasistor:TFT)が用いられている。
又、パネル912の上面には、X線を電荷に変換するX線変換層911が設けられている。このX線変換層911によって変換された電荷が、電荷蓄積素子916に蓄積される。縦横に配置されるゲートライン917によって指定された検出素子のスイッチング素子915がオン状態に制御されることで、このスイッチング素子915を介して出力される電荷が電荷転送ライン918を通じて読み出される。尚、図18中のX線変換層911を構成する構成要素によって、検知されたX線を電荷に変換する過程の異なる直接変換方式と間接変換方式の2種類が存在する。
直接変換方式では、図19(a)のように、X線変換層911としてアモルファスセレン(a−Se)921が利用される。このアモルファスセレン921は、感知したX線の強弱に応じて一定量の電子と正孔を生成する性質を有しており、これによってX線が直接電荷に変換される。又、このアモルファスセレン921には3000V程度の直流バイアス電圧が印加されており、この印加されるバイアスの極性に従って電荷が検出素子電極に移動して、電荷蓄積素子916に蓄積される。そして、スイッチング素子915によってスイッチング制御されることでこの蓄積された電荷が後段回路に読み出される。
一方、間接変換方式では、図19(b)のように、X線変換層911として、蛍光体925及び光電変換素子926が利用される。この光電変換素子926には、5〜10V程度の直流バイアスが印加されている。又、蛍光体925は、感知したX線の強弱に応じて一定量の光を生成する性質を有しており、この生成された光を光電変換素子926が受光することで、受光した光量に応じて一定量の電荷が生成され、この生成された電荷が電荷蓄積素子916に蓄積されて、スイッチング素子915によってスイッチング制御されることでこの蓄積された電荷が後段回路に読み出される構成である。このとき、光電変換素子926としてフォトダイオードを用いる場合は、通常、フォトダイオードが電荷蓄積素子916を兼ねる。尚、入射されたX線が可視光に変換される現象をシンチレーションと呼び、このシンチレーションを発生させるために設けられる蛍光体925はシンチレータとも呼ばれる。
このような構成のFPDを備える放射線像撮像装置は、被検体900に対するX線の被爆量を最小限に抑えるとともに、良質な画像を得るために電荷蓄積素子916での蓄電量を十分とするように、X線の照射が行われる必要がある。そのため、X線照射時の透過X線量を測定し、良質な画像を形成するために必要な積算X線照射量を確認すると、X線照射を停止させるX線フォトタイマー機能が備えられる(特許文献1参照)。この特許文献1に記載の放射線撮像装置では、光電変換素子に蓄積された電荷を蓄積したままの状態で出力を行う非破壊読み出し動作を行うことで、信号出力後も電荷を保持することができるとされている。そのため、この蓄積された電荷より得られる信号に基づいて透過X線量を確認してX線照射を停止させることができるとされている。
特許第3548507号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、非破壊読み出し動作を行うために、ソースフォロワ回路のように増幅動作を行う素子又は回路を、各検出素子の出力部に設けたアクティブ方式となっている。そのため、この増幅動作を行うために設置される素子の特性にバラツキが各検出素子にある場合、各検出素子の出力特性にもバラツキが生じて、固定パターンノイズ(FPN)として現れる。このFPNは撮像エリアが大きくなるにつれ大きくなる傾向があり、大面積撮像が必要な放射線像撮像装置には不向きである。又、TFTは閾値電圧がシフトするなどの問題があり、アナログ的特性が安定していないため、TFTを用いて広撮像エリアに必要な画素数のアクティブ方式のセンサを実現することは極めて困難である。
このような問題を鑑みて、本発明は、撮像動作を行う検出素子の一部によりフォトタイマー機能を実現するとともにその検出素子出力も画像データとして使用可能とするパッシブ方式の放射線像撮像装置を提供することを目的とする。
1.放射線源から入射した放射線を電気信号に変換し放射線量に応じた電荷を発生する変換素子と該変換素子に接続されたスイッチを有し、マトリクス状に配置された複数の検出素子と、
前記検出素子の前記スイッチと接続されており、マトリクス配置における列毎に配置された複数の電荷転送ラインと、
該電荷転送ラインからの電荷を一時的に保持して、電荷に対応した電気信号を出力する出力回路と、
前記複数の検出素子の中から少なくとも一つの検出素子を、照射される放射線量を測定するための第1検出素子として選択し、
放射線の照射期間、前記第1検出素子を含む前記検出素子全ての前記変換素子で同時に変換動作を行い、且つ、この照射期間に、前記第1検出素子のスイッチをON状態として 前記電荷転送ラインを通して、前記出力回路に前記第1検出素子の変換素子で発生した電荷を蓄積させ、照射期間に応じて蓄積された電荷に相当する電気信号を定期的に読み出すように制御する制御手段を有することを特徴とする放射線像撮像装置。
2.前記制御部が、複数の検出素子を前記第1検出素子として選択することを特徴とする前記1に記載の放射線像撮像装置。
3.前記制御部が、前記複数の第1検出素子からの前記電気信号の信号値を加算平均した値に基づいて、放射線量の測定を行うことを特徴とする前記2に記載の放射線像撮像装置。
4.前記制御部が、前記複数の第1検出素子からの前記電気信号の信号値の最大値に基づいて、放射線量の測定を行うことを特徴とする前記2に記載の放射線像撮像装置。
5.前記第1検出素子を含む前記検出素子全てから、入射された放射線に基づく画像データを出力することを特徴とする前記1乃至4のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
6.前記出力回路が、
前記電荷転送ラインそれぞれと接続されて前記検出素子からの電荷を保持する電荷保持部と、
前記電荷保持部をリセットするリセット部と、
を備え、
放射線照射前に、前記制御部が、前記リセット部による前記電荷保持部のリセットと、前記検出素子全ての前記スイッチをONとすることによる前記変換素子のリセットとを行うことを特徴とする前記1乃至5のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
7.前記複数の第1検出素子が、マトリクス配置の複数行にわたって配置される複数の検出素子であることを特徴とする前記1乃至6のいずれかに記載の放射線像撮像装置。
8.前記出力回路が、各行それぞれに対して設けられた複数の出力回路からなることを特徴とする前記7に記載の放射線像撮像装置。
9.前記制御部が、前記第1検出素子を、撮影を行う度に選択することを特徴とする前記1乃至8のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
10.前記制御部が、撮影前に微弱な放射線又は可視光を照射することで、被検体に対する撮影範囲を確認して、前記第1検出素子の選択を行うことを特徴とする前記9に記載の放射線像撮像装置。
11.前記制御部が撮影前に微弱な放射線又は可視光を照射することで、被検体に対する撮影範囲を確認して、放射線の照射範囲を設定することを特徴とする前記1乃至10のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
12.前記出力回路が、
前記電荷転送ラインに反転入力端子が接続され、非反転入力端子に基準電圧が与えられるオペアンプと、
該オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された容量素子と、
を備えることを特徴とする前記1乃至11のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
13.前記出力回路が電荷量を電圧に変換する電荷・電圧変換部を有することを特徴とする前記1乃至12のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
14.前記制御手段は前記電気信号の信号値に基づいて前記放射線源の放射線照射を停止させることを特徴とする前記1乃至13のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
15.入射された放射線を電気信号に変換し放射線量に応じた電荷を発生する変換素子と該変換素子に接続されたスイッチを有し、マトリクス状に配置された複数の検出素子と、
前記検出素子の前記スイッチと接続されており、マトリクス配置における列毎に配置された複数の電荷転送ラインと、
該電荷転送ラインからの電荷を一時的に保持して、電荷に対応した電気信号を出力する出力回路と、
前記複数の検出素子、前記複数の電荷転送ラインと前記出力回路とを制御する制御部とを有する放射線像撮像装置における放射線像撮像装置の撮像方法であって、
前記複数の検出素子の中から少なくとも一つの検出素子を、照射される放射線量を測定するための第1検出素子として選択し、
放射線の照射期間、前記第1検出素子を含む前記検出素子全ての前記変換素子で同時に変換動作を行い、且つ、この照射期間に、前記第1検出素子のスイッチをON状態として前記出力回路に前記第1検出素子の変換素子が発生した電荷を蓄積させ、
照射期間に応じて蓄積された電荷に相当する電気信号を定期的に読み出すことを特徴とする放射線像撮像装置の撮像方法。
16.複数の検出素子を前記第1検出素子として選択することを特徴とする前記15に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
17.前記複数の第1検出素子からの前記電気信号の信号値を加算平均した値に基づいて、放射線量の測定を行うことを特徴とする前記16に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
18.前記複数の第1検出素子からの前記電気信号の信号値の最大値に基づいて、放射線量の測定を行うことを特徴とする前記16に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
19.前記第1検出素子を含む前記検出素子全てから、入射された放射線に基づく画像データを出力することを特徴とする前記15乃至18のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
20.前記第1検出素子を、撮影を行う度に選択することを特徴とする前記15乃至18のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
21.前記電気信号の信号値に基づいて、前記放射線源の放射線照射を停止する工程を含むことを特徴とする前記15乃至20のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
本発明によると、放射線量を測定するための第1検出素子を、放射線撮像を行うための検出素子から選択し、この第1検出素子で変換動作を行うことで得られた電荷を出力回路に保持することで、検出素子からの電荷を増幅する必要がない構成とすることができる。そのため、ソースフォロワ回路のような増幅動作を行う素子又は回路を必要とせず、固定パターンノイズの発生を防ぐことができる。又、特別な出力回路を別途設けることなくフォトタイマー機能を実現することができ、装置構成を簡素化することができる。更に、第1検出素子の出力も画像データとして利用できるため、解像度の劣化を招くことがない。
本発明の各実施形態における放射線像撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の放射線像撮像装置におけるFPDの内部構成を示す概略ブロック図である。 図2のFPDにおける検出素子や出力回路の構成を示す回路図である。 一検出素子を上面から見たときのレイアウト図である。 図4の検出素子のA−Bで切断した断面図である。 図2のFPDの撮像動作の第1例における各信号と出力される画像データの関係を示すタイミングチャートである。 図6の動作例による動作を行うFPDにおける、X線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係を示す図である。 図2に記載のFPDの撮像動作の第2例における各信号と出力される画像データの関係を示すタイミングチャートである。 図8の動作例による動作を行うFPDにおける、X線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係を示す図である。 図2に記載のFPDの撮像動作の第3例における各信号と出力される画像データの関係を示すタイミングチャートである。 図10の動作例による動作を行うFPDにおける、X線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係を示す図である。 可視光を照射して被検体の位置と大きさを確認するときの状態を示す図である。 第2の実施形態の放射線像撮像装置におけるFPDの内部構成を示す概略ブロック図である。 図13のFPDにおける、X線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係を示す図である。 第3の実施形態のFPDにおける、X線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係を示す図である。 第3の実施形態のFPDの撮像動作における各信号と出力される画像データの関係を示すタイミングチャートである。 FPDによるX線撮影システムの概念図である。 FPDの構成を示す概念ブロック図である。 直接変換方式と間接変換方式を比較するためのブロック図である。
符号の説明
1、1a FPD
2 信号処理部
3 メモリ部
4 入出力I/F
5 制御部
100 X線管
101 放射線像撮像装置
102 コンピュータ
11 センサ部
12 垂直走査回路
13 出力回路群
13−1〜13−n 出力回路
14 マルチプレクサ
15 A/D変換回路
16 タイミングジェネレータ
17 バイアスライン
18−1〜18−m 行選択ライン
19−1〜19−n 電荷転送ライン
20 リセットライン
30 フォトダイオード
31 TFT
32 オペアンプ
33 キャパシタ
34 リセット部
40 透明電極膜
41,42 コンタクト
43 ソース領域
44 ドレイン領域
45 チャネル領域
本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
<放射線像撮像装置の構成>
まず、本発明の各実施形態で共通となる放射線像撮像装置の構成について、図面を参照して説明する。図1は、放射線像撮像装置の内部構成を示すブロック図である。
図1に示す放射線像撮像装置101は、外部の放射線源となるX線管100より放射されるX線が入射されるFPD1と、FPD1に入射されたX線に基づく画像データを処理する信号処理部2と、信号処理部2で処理された画像データを記憶するメモリ部3と、メモリ部3で保持された画像データが与えられて外部のコンピュータ102に出力する入出力インターフェース(I/F)4と、信号処理部2で処理された画像データが与えられて放射線像撮像装置101の動作を制御するとともにFPD1及び信号処理部2及び入出力I/F4の動作制御を行う制御部5と、備える。
このような構成の放射線像撮像装置101によると、X線管100よりX線が放射されると、FPD1において、入射されるX線を電荷に変換する。この電荷は、撮影が終了して、信号処理部2に出力されるまで保持される。この放射線像撮像装置101では、FPD1の一部の検出素子をX線量検出用のセンサとして使用する。このX線検出用の検出素子が発生した電荷は、撮影時において、FPD内部(具体的には出力回路)に保持された状態で、その電荷に対応する電気信号値を信号処理部に定期的に出力される。信号処理部2において、この検出素子から出力される電気信号値に基づいて放射されるX線量を確認する。そして、放射されたX線量を表す信号が制御部5に与えられると、この信号により放射されたX線量が所定の指標値以上となったか否かが確認され、所定の指標値以上であることを確認すると、X線管100に対してX線の放射を停止するように指示する。その後、FPD1の全検出素子で取得された電気信号値が画像データとして出力されて、信号処理部2に与えられると、メモリ部3を用いて演算処理を行う。この演算処理された画像データは、メモリ部3に格納されるとともに、入出力I/F4よりコンピュータ102に出力される。
以下の各実施形態における放射線像撮像装置は、図1の構成を共通の構成として備えている。よって、以下の各実施形態では、その放射線像撮像装置のFPDの構成及び動作について説明する。
《第1の実施形態》
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図2は、本実施形態の放射線像撮像装置におけるFPDの内部構成を示す概略ブロック図である。
FPD1は、図2に示すように、フォトダイオードPDと薄膜トランジスタTを備え、そしてマトリクス上に配置された検出素子G11〜Gmnを有するセンサ部11と、データ出力時にセンサ部11の各検出素子G11〜Gmnを垂直方向に走査する垂直走査回路12と、センサ部11の各検出素子G11〜Gmnから出力される電荷を行毎に保持する出力回路群13と、出力回路群13で保持された電荷を列毎のシリアルな電気信号に変換するマルチプレクサ14と、マルチプレクサ14から与えられる電気信号をデジタルデータとなる画像データに変換するA/D変換回路15と、垂直走査回路12、出力回路群13、マルチプレクサ14、及びA/D変換回路15それぞれの動作タイミングを指定するタイミングジェネレータ16と、を備える。
このFPD1は、検出素子G11〜Gmnそれぞれに直流電圧VDDを印加するバイアスライン17と、垂直走査回路12から各行毎に与える信号φV1〜φVmをセンサ部11における各行の検出素子に与えるために行毎に設けられた行選択ライン18−1〜18−mと、センサ部11における検出素子からの電荷を列毎に出力回路群13に出力するために列毎に設けられた電荷転送ライン19−1〜19−nと、タイミングジェネレータ16よりセンサ部11の出力回路群13をリセットするリセット信号φRSTを出力回路群13に与えるリセットライン20と、を備える。尚、タイミングジェネレータ16と、垂直走査回路12、マルチプレクサ14、及びA/D変換回路15との間や、マルチプレクサ14とA/D変換回路15との間にも、信号をやりとりするための信号ラインが接続されるが、その詳細な説明は省略する。
又、出力回路群13には、各列の電荷転送ライン19−1〜19−nと接続された出力回路13−1〜13−nを備える。この出力回路13−1〜13−n及び検出素子G11〜Gmnの構成について、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下では、a行b列の検出素子Gabを代表して、その構成について説明する。即ち、図3には、検出素子Gabと出力回路13−bの回路構成を示す。
検出素子Gabは、図3に示すように、バイアスライン17と接続されて直流電圧VDDがカソードに印加されるフォトダイオード30と、フォトダイオード30のアノードにドレイン電極が接続されるとともに電荷転送ライン19−bにソース電極が接続されたTFT31と、を備える。そして、TFT31のゲート電極は、行選択ライン18−aが接続され、垂直走査回路12からの信号φVaが与えられる。フォトダイオード30は本発明の変換素子、TFT31は本発明のスイッチである。
出力回路13−bは、オペアンプとキャパシタとにより構成されるいわゆるチャージセンシングアンプを備えている。詳しくは、電荷転送ライン19−bに反転入力端子が接続されるとともに非反転入力端子に基準電圧VREFが印加されるオペアンプ32と、オペアンプ32の反転入力端子と出力端子との間に並列に接続されたキャパシタ33及びリセット部34と、を備える。そして、オペアンプ32の出力端子がマルチプレクサ14の入力側に接続されるとともに、タイミングジェネレータ16からリセットライン20を通じて与えられる信号φRSTによって、リセット部34のON/OFFが制御される。このように構成されるチャージセンシングアンプは、電荷をキャパシタ33に保持することで積分機能を具備した読み出し回路であり、キャパシタ33がリセットされない限り、電荷に対応した電気信号を読み出しても電荷は保持されるという特性を備える。キャパシタ33は本発明の電荷保持部である。
このように、検出素子G11〜Gmn及び出力回路13−1〜13−nが構成されるとき、検出素子G11〜Gmn及び出力回路13−1〜13−nのリセット動作を行う場合、タイミングジェネレータ16からハイとなる信号φRSTが与えられて、出力回路13−1〜13−nそれぞれのリセット部34がONとされると同時に、垂直走査回路12から信号φV1〜φVmが与えられて、検出素子G11〜GmnそれぞれのTFT31がONとされる。
このとき、リセット部34がONとなるため、オペアンプ32の出力端子と反転入力端子とが接続されて、キャパシタ33に蓄積された電荷が放電される。又、TFT31がONとなるため、フォトダイオード30のアノードが、TFT31とリセット部34を介してオペアンプ34の出力端子と電気的に接続され、フォトダイオード30のアノードに蓄積された電荷が放電される。よって、フォトダイオード30のアノード及びキャパシタ33がリセットされる。
そして、X線が放射されて撮像動作が行われるときは、信号φRSTがローとされて、リセット部34がOFFとされる。このとき、検出素子Gabが、X線量を計測するためのデータを出力する検出素子とされている場合、信号φVaがハイとされて、TFT31がONとされる。これにより、フォトダイオード30が光電変換されて得られた光電荷がフォトダイオード30のアノードからキャパシタ33に流れ込むため、キャパシタ33に蓄積される。このとき、オペアンプ32の反転入力端子の電圧が、オペアンプ32の非反転入力端子に印加された電圧VREFと略等しい値で一定となるため、キャパシタ33に蓄積された電荷に基づいて、オペアンプ32の出力端子の電圧値が変更する。このオペアンプ32の出力端子の電圧値がマルチプレクサ14に与えられる。
一方、検出素子Gabが、X線量計測のための検出素子でなく、通常の撮像動作を行う検出素子である場合、信号φVaがローとされて、TFT31がOFFとされる。これにより、フォトダイオード30が光電変換されて得られた光電荷がフォトダイオード30のアノードに蓄積されることとなる。そして、検出素子Gabの信号読み出し時において、信号φVaがハイとされてTFT31がONとされることで、フォトダイオード30のアノードに蓄積された電荷がキャパシタ33に蓄積され、オペアンプ32の出力端子の電圧値が変更し、このオペアンプ32の出力端子の電圧値がマルチプレクサ14に与えられる。
又、検出素子Gabは、図4の上面図及び図5の断面図に示されるような構成とされる。まず、フォトダイオード30及びTFT31との配置関係について、図4の上面図を参照して説明する。縦に配線された電荷転送ライン19−1〜19−nとなる信号配線19と、横に配線された行選択ライン18−1〜18−mとなるゲート配線18とによって囲まれた領域に、フォトダイオード30が形成される。このフォトダイオード30は、一方の信号配線19側の2隅が削られたT字形状に配置される。そして、図4中の上下に隣接したフォトダイオード30の削られた隅と信号配線19で囲まれた領域に、そのゲート電極がゲート配線18上に配置されるようにTFT31が形成される。
このように、フォトダイオード30及びTFT31が形成されると、フォトダイオード30の表面に、インジウムースズ酸化物で構成されるITO膜のような透明電極膜40が形成され、そして、TFT31と信号線9との間の領域を縦にバイアスライン17が配線される。このバイアスライン17は透明電極膜40の表面上に配線され、コンタクト41で透明電極膜40と接続されることでフォトダイオード30と電気的に接続される。
又、TFT31のソース電極となるソース領域43が信号配線19とコンタクト42で電気的に接続される。更に、TFT31は、そのドレイン電極となるドレイン領域44がフォトダイオード30と積層部分で電気的に接続され、ソース領域43とドレイン領域44との間にチャネル領域45が形成され、このチャネル領域45がゲート配線18の真上に設置される。即ち、その積層構造においてチャネル領域45の下に形成されるゲート電極となるゲート領域が、ゲート配線18の表面上に形成される。
このように形成されるフォトダイオード30及びTFT31は、図5の断面図のような積層構造となる。1検出素子を構成するフォトダイオード30及びTFT31の積層構造について、図5の断面図を参照して説明する。尚、図5は、図4中のラインA−Bで切断したときの断面図である。
図5に示すように、ガラス基板50表面上に配線されるゲート配線18と電気的に接続されるように、ゲート配線18の表面上にゲート電極層51が形成され、このゲート電極層51及びガラス基板50の表面を覆う絶縁層52が形成される。又、絶縁層52の表面には、ゲート電極層51の真上にチャネル領域45となるチャネル層53が形成され、チャネル層53の一部を除く表面と絶縁膜52の表面とにエッチングストップ層54が形成される。そして、信号配線19に近い側のエッチングストップ層54は、チャネル層53の縁から信号配線19まで形成され、その表面にソース電極層55が形成され、信号配線19と遠い側のエッチングストップ層54は、チャネル層53の縁からフォトダイオード30を形成する領域まで形成され、その表面にドレイン電極層56が形成される。又、ソース電極層55の表面にコンタクト42が形成され、このコンタクト42を通じて信号配線19と電気的に接続される。このようにして、TFT31が形成される。
一方、フォトダイオード30を形成する領域では、ドレイン電極層56の表面上に、p型アモルファスシリコン層57とi型アモルファスシリコン層58とn型アモルファスシリコン層59とが、順番に積層されて、pin型フォトダイオードとなるフォトダイオード30が形成される。又、n型アモルファスシリコン層59の表面上には、光を透過させるとともに低抵抗となる透明電極膜40が形成され、この透明電極膜40の表面の一部にコンタクト41が形成され、このコンタクト41を通じてバイアスライン17と電気的に接続される。このように形成されるフォトダイオード30及びTFT31の表面に、層間絶縁膜60を形成することで、フォトダイオード30及びTFT31を構成する各層の電気的な接続を禁止する。そして、この層間絶縁膜60の表面に、バイアスライン17及び信号配線19を配線する。
又、バイアスライン17及び信号配線19が配線された層間絶縁膜60の表面上には、ガラス基板50上面に形成される積層膜による凹凸を平坦化させるための保護膜層61が積層される。この保護膜層61は、ガラス基板50上部の積層部分の平坦化を行うとともに、検出素子Gabを構成するフォトダイオード30及びTFT31を保護する役目も備えており、例えばスピンコート技術を用いて感光性のポリイミドやアクリル系樹脂等を塗布することで形成される。そして、この保護膜層61の表面上には例えばヨウ化セシウム(CsI)が蒸着されてシンチレータ層62が形成される。このシンチレータ層62は、入射された放射線を可視光に変換する機能を備える。このようにすることで、間接変換方式となるFPD1を構成することができる。尚、本例では、間接変換方式となるFPDを例に挙げて説明するが、直接変換方式となるFPDを用いても構わない。
(1)FPDにおける撮像動作の第1例
上述のように構成されるFPD1による撮像動作の第1例について、図面を参照して説明する。図6は、FPD1における各信号と出力される画像データの関係を示すタイミングチャートである。又、図7は、X線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係を示す図である。尚、図7に示すように、s行目の検出素子Gs1〜Gsnからの電荷に基づく画像データが、X線量計測に使用されるものとする。
まず、検出素子G11〜Gmnそれぞれのフォトダイオード30のアノード及び出力回路13−1〜13−nそれぞれのキャパシタ33をリセットするために、垂直走査回路12からの信号φV1〜φVmとタイミングジェネレータ16からの信号φRSTを同時にハイとする(タイミングA)。これにより、検出素子G11〜GmnそれぞれのTFT31のゲート電極にハイとなる信号φV1〜φVmが与えられてONとなるとともに、出力回路13−1〜13−nそれぞれのリセット部34にハイとなる信号φRSTが与えられてONとなる。これにより、検出素子G11〜Gmnそれぞれのフォトダイオード30のアノード及び出力回路13−1〜13−nそれぞれのキャパシタ33のリセット動作が開始する。
そして、所定時間経過して、検出素子G11〜Gmnそれぞれのフォトダイオード30のアノード及び出力回路13−1〜13−nそれぞれのキャパシタ33のリセットが十分な状態になると、X線計測用の検出素子Gs1〜Gsnに与える信号φVs以外の信号φV1〜φVs−1,φVs+1〜φVmをローとするとともに、出力回路13−1〜13−nに与える信号φRSTをローとする(タイミングB)。尚、信号φVsは、ハイのままとし、検出素子Gs1〜Gsn内のTFT31がONのままとされる。この時刻以降、撮像可能状態となる。その後、オペレータの操作を受けてX線照射を開始する。具体的には、制御部5からハイのパルス信号となるX線制御信号φXが無線もしくは有線でX線管100に与えられることで、X線管100よりX線照射が開始する(タイミングC)。
このようにして、X線管100からのX線照射が行われると、検出素子G11〜GmnにX線が照射されるため、フォトダイオード30によって光電変換動作が行われて入射されたX線量に応じた光電荷が生成される。そして、ハイとなる信号φVsが与えられる検出素子Gs1〜Gsnは、TFT31がONとされて電荷転送ライン19−1〜19−nを介して出力回路13−1〜13−nと電気的に接続されるため、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれのフォトダイオード30で発生した光電荷が、出力回路13−1〜13−nそれぞれのキャパシタ33に蓄積される。又、ローとなる信号φV1〜Vs−1,φVs+1〜φVmが与えられる検出素子G11〜G(s−1)n、G(s+1)1〜Gmnは、TFT31がOFFとされて出力回路13−1〜13−nと電気的に切断された状態であるため、検出素子G11〜G(S−1)n、G(S+1)1〜Gmnそれぞれのフォトダイオード30のアノードに光電荷が蓄積される。
このX線照射時において、所定の間隔T毎に、タイミングジェネレータ16がマルチプレクサ14及びA/D変換回路15を駆動させる。よって、所定間隔T毎に出力回路13−1〜13−nのオペアンプ32に現れる電荷がマルチプレクサ14に入力され、検出素子毎のシリアルな電荷に変換された後、A/D変換回路15でデジタルデータとなる画像データに変換される。即ち、出力回路13−1〜13−nのキャパシタ33に蓄積された電荷量に応じた電圧値となる電荷がマルチプレクサ14に与えられ、出力回路13−1,13−2,…,13−nの順番に電荷がA/D変換回路15に出力されて、デジタルデータである画像データに変換される。
この画像データは、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれに入射されたX線量を表す検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データがシリアルに並んだデータである。そして、この検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データが信号処理部2に出力されると、画像データの加算平均化処理を行うことによって、放射されるX線量を表す実効出力値を取得する。そして、取得した実効出力値が制御部5に与えられ、所定の指標値以上となったか否かが確認される。
このようにして、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれに入射されたX線量を表す画像データが出力されるが、出力回路13−1〜13−nのキャパシタ33及び検出素子Gs1〜Gsnそれぞれのフォトダイオード30がリセットされることがなく、電荷が蓄積されたままである。そのため、所定間隔T毎にマルチプレクサ14を駆動させるたびに、タイミングCでX線放射が開始されてからのX線量を表す光電荷による電荷がマルチプレクサ14に与えられることとなる。よって、時間間隔T毎に、タイミングCでX線放射が開始されてからのX線量を、信号処理部2で確認することができる。
そして、マルチプレクサ14及びA/D変換回路15が所定間隔T毎に複数回動作している間に、制御部5において、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データによる実効出力値が所定の指標値以上となることが確認される。よって、X線放射が開始されてからのX線量が画像出力するのに十分なX線量であることが確認されるため、制御部5が、X線管100に対してX線の放射を停止するように指示する。このとき、制御部5は、FPD1のタイミングジェネレータ16に対して、X線量の測定動作から信号読み出し動作に切り換えるように指示する。
そして、制御部5からハイのパルス信号となるX線制御信号φXがX線管100に与えられることで、X線管100よりX線照射が停止した後(タイミングD)、FPD1の検出素子G11〜Gmnで撮像されて得られた画像データの読み出しが開始する。このFPD1の画像データの読み出す行の順番が、図7に示す順番となる。まず、垂直走査回路12から行選択信号18−sを介して検出素子Gs1〜Gsnに与えられる信号φVsがローとする(タイミングE)。このようにして、検出素子Gs1〜GsnそれぞれのTFT31をOFFとするとともに、キャパシタ33に光電荷を蓄積させた状態とした後、タイミングジェネレータ16によってマルチプレクサ14及びA/D変換回路15をONとし、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データを信号処理部2に出力する。
その後、ハイとなるパルス信号φRSTをタイミングジェネレータ16からリセットライン20を介して出力回路13−1〜13−nに与えることにより、出力回路13−1〜13−nのキャパシタ33をリセットする(タイミングF)。そして、信号φRSTをローとした後、ハイとなるパルス信号φVs+1を垂直走査回路12から行選択信号18−(s+1)を介して検出素子G(s+1)1〜G(s+1)nに与えることで、検出素子G(s+1)1〜G(s+1)nにおいて、TFT31をONとしてフォトダイオード30に蓄積された光電荷を電荷転送ライン19−1〜19−nそれぞれに導出する(タイミングG)。これにより、出力回路13−1〜13−nそれぞれのキャパシタ33には、検出素子G(s+1)1〜G(s+1)nそれぞれのフォトダイオード30に蓄積された光電荷が蓄積される。この信号φVs+1がローとなると、マルチプレクサ14及びA/D変換回路15をONとし、検出素子G(s+1)1〜G(s+1)nそれぞれの画像データを信号処理部2に出力する(タイミングH)。
このようにしてs+1行目の検出素子G(s+1)1〜G(s+1)nそれぞれの画像データが出力されると、ハイとなる信号φRST,φVs+2が順番に、タイミングジェネレータ16及び垂直走査回路12から出力されることで、出力回路13−1〜13−nそれぞれのキャパシタ33がリセットされた後、検出素子G(s+2)1〜G(s+2)nそれぞれのフォトダイオード30に蓄積された光電荷が出力回路13−1〜13−nそれぞれのキャパシタ33に蓄積される。そして、s+2行目の検出素子G(s+2)1〜G(s+2)nそれぞれの画像データが信号処理部2に出力される。
その後、同様にして、タイミングジェネレータ16からの信号φRSTと垂直走査回路12からの信号φVs+3〜φVmとが、ハイとなるパルス信号として交互に出力され、図7のように、s+3行目〜m行目の検出素子G(s+3)1〜Gmnが行毎に動作し、検出素子G(s+3)1〜Gmnの画像データが信号処理部2に出力される。そして、m行目の検出素子Gm1〜Gmnの画像データが出力されると、タイミングジェネレータ16からの信号φRSTと垂直走査回路12からの信号φV1〜φVs−1とが、ハイとなるパルス信号として交互に出力され、図7のように、1行目〜s−1行目の検出素子G11〜G(S−1)nが行毎に動作し、検出素子G11〜G(S−1)nの画像データが信号処理部2に出力される。
このように、本例では、s行目の検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データにより放射されるX線量が測定され、X線量が所定の指標値以上となったとき、まず、検出素子Gs1〜Gmnに対して、s行目から順番にm行目まで行毎に画像データの読み出し動作を行う。そして、m行目の検出素子Gm1〜Gmnの画像データの読み出しを行った後、検出素子G11〜G(S−1)nに対して、1行目から順番にs−1行目まで行毎に画像データの読み出し動作を行う。
(2)FPDにおける撮像動作の第2例
上述のように構成されるFPD1による撮像動作の第2例について、図面を参照して説明する。図8は、FPD1における各信号と出力される画像データの関係を示すタイミングチャートである。又、図9は、X線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係を示す図である。
本例においても、上述の第1例と同様、まず、信号φRST,φV1〜φVmを同時にハイとして、検出素子G11〜Gmnのフォトダイオード30と出力回路13−1〜13−nのキャパシタ33をリセットした後、信号φVs以外の信号をローとするとともに、制御部5よりX線制御信号φXがX線管100に与えられて、X線管100によるX線照射が開始される(タイミングA〜C)。そして、X線管100からのX線照射が行われている間、所定の間隔T毎に、マルチプレクサ14及びA/D変換回路15を駆動させて、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれに入射されたX線量を表す画像データを信号処理部2に出力し、制御部5において、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データによる実効出力値が所定の指標値以上であるか否かが確認される。
このように、X線照射時に検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データによりX線量が確認され、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データによる実効出力値が所定の指標値以上となることを制御部5が確認すると、第1例と同様、制御部5よりX線制御信号φXがX線管100に与えられて、X線管100によるX線照射が停止された後、検出素子Gs1〜Gsnに与えられる信号φVsをローとし(タイミングD,E)、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データを信号処理部2に出力する。
その後、ハイとなるパルス信号φRSTをタイミングジェネレータ16からリセットライン20を介して出力回路13−1〜13−nに与えることにより、出力回路13−1〜13−nのキャパシタ33をリセットすると(タイミングF)、第1例と異なり、ハイとなるパルス信号φV1を垂直走査回路12から行選択信号18−1を介して検出素子G11〜G1nに与える(タイミングG)。これにより、検出素子G11〜G1nにおいて、TFT31をONとしてフォトダイオード30に蓄積された光電荷を電荷転送ライン19−1〜19−nそれぞれに導出して、出力回路13−1〜13−nそれぞれのキャパシタ33に蓄積する。この信号φV1をローとした後、マルチプレクサ14及びA/D変換回路15をONとし、検出素子G11〜G1nそれぞれの画像データを信号処理部2に出力する(タイミングH)。
その後、同様にして、タイミングジェネレータ16からの信号φRSTと垂直走査回路12からの信号φV2〜φVs−1とが、ハイとなるパルス信号として交互に出力され、図9のように、2行目〜s−1行目の検出素子G21〜G(s−1)nが行毎に動作し、検出素子G21〜G(s−1)nの画像データが信号処理部2に出力される。そして、s−1行目の検出素子G(s−1)1〜G(s−1)nの画像データが出力されると、タイミングジェネレータ16からの信号φRSTと垂直走査回路12からの信号φVs+1〜φVmとが、ハイとなるパルス信号として交互に出力され、図9のように、s+1行目〜m行目の検出素子G(s+1)1〜Gmnが行毎に動作し、検出素子G(s+1)1〜Gmnの画像データが信号処理部2に出力される。
このように、本例では、s行目の検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データにより放射されるX線量が測定され、X線量が所定の指標値以上となったとき、まず、s行目の検出素子Gs1〜Gsn画像データの読み出し動作を行った後、検出素子G11〜G(s−1)nに対して、1行目から順番にs−1行目まで行毎に画像データの読み出し動作を行う。そして、s−1行目の検出素子G(s−1)1〜G(s−1)nの画像データの読み出しを行った後、検出素子G(s+1)1〜Gmnに対して、s+1行目から順番にm行まで行毎に画像データの読み出し動作を行う。
(3)FPDにおける撮像動作の第3例
上述のように構成されるFPD1による撮像動作の第3例について、図面を参照して説明する。図10は、FPD1における各信号と出力される画像データの関係を示すタイミングチャートである。又、図11は、X線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係を示す図である。
本例においても、上述の第2例と同様、まず、信号φRST,φV1〜φVmを同時にハイとして、検出素子G11〜Gmnのフォトダイオード30と出力回路13−1〜13−nのキャパシタ33をリセットした後、信号φVs以外の信号をローとするとともに、制御部5よりX線制御信号φXがX線管100に与えられて、X線管100によるX線照射が開始される(タイミングA〜C)。そして、X線管100からのX線照射が行われている間、所定の間隔T毎に、マルチプレクサ14及びA/D変換回路15を駆動させて、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれに入射されたX線量を表す画像データを信号処理部2に出力し、制御部5において、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データによる実効出力値が所定の指標値以上であるか否かが確認される。
このように、X線照射時に検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データによりX線量が確認され、検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データによる実効出力値が所定の指標値以上となることを制御部5が確認すると、第1例と同様、制御部5よりX線制御信号φXがX線管100に与えられて、X線管100によるX線照射が停止される(タイミングD)。このとき、第2例と異なり、このX線照射の停止と同時に、検出素子Gs1〜Gsnに与えられる信号φVsをローとする。
その後、ハイとなるパルス信号φRSTをタイミングジェネレータ16からリセットライン20を介して出力回路13−1〜13−nに与えることにより、出力回路13−1〜13−nのキャパシタ33をリセットした後(タイミングF)、ハイとなるパルス信号φV1を垂直走査回路12から行選択信号18−1を介して検出素子G11〜G1nに与える(タイミングG)。これにより、検出素子G11〜G1nそれぞれの画像データを信号処理部2に出力する(タイミングH)。
その後、同様にして、タイミングジェネレータ16からの信号φRSTと垂直走査回路12からの信号φV2〜φVs−1とが、ハイとなるパルス信号として交互に出力され、図11のように、2行目〜s−1行目の検出素子G21〜G(s−1)nが行毎に動作し、検出素子G21〜G(s−1)nの画像データが信号処理部2に出力される。そして、s−1行目の検出素子G(s−1)1〜G(S−1)nの画像データが出力されると、タイミングジェネレータ16からの信号φRSTと垂直走査回路12からの信号φVs+1〜φVmとが、ハイとなるパルス信号として交互に出力され、図11のように、s+1行目〜m行目の検出素子G(s+1)1〜Gmnが行毎に動作し、検出素子G(s+1)1〜Gmnの画像データが信号処理部2に出力される。
このように、本例では、s行目の検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データにより放射されるX線量が測定され、X線量が所定の指標値以上となったとき、第2例と異なり、s行目の検出素子Gs1〜Gsnの画像データの読み出し動作を行うことなく、まず、検出素子G11〜G(s−1)nに対して、1行目から順番にs−1行目まで行毎に画像データの読み出し動作を行う。そして、s−1行目の検出素子G(s−1)1〜G(s−1)nの画像データの読み出しを行った後、検出素子G(s+1)1〜Gmnに対して、s+1行目から順番にm行目まで行毎に画像データの読み出し動作を行う。
尚、本例においては、第2例のように、画像データの読み出しが、s行目の検出素子Gs1〜GsnによるX線量の測定後、1行目の検出素子G11〜G1nより順番に、s行目の検出素子Gs1〜Gsn以外の検出素子G11〜G(s−1)n,G(s+1)1〜Gmnの画像データを出力するものとしたが、第1例と同様に、s+1行目の検出素子G(s+1)1〜G(s+1)nの画像データより順番に、検出素子G11〜G(s−1)n、G(s+1)1〜Gmnの画像データを出力するものとしても構わない。このとき、検出素子G(s+1)1〜Gmnに対して1行毎の読み出し動作を行った後、又、検出素子G11〜G(s−1)nに対して1行毎の読み出し動作を行うこととなる。
又、本例において、画像データの読み出しを行うことのないX線量測定用のs行目の検出素子Gs1〜Gsnの画像データについては、信号処理部2において、隣接するs−1,s+1行目それぞれの検出素子G(s−1)1〜G(s−1)n,G(s+1)1〜G(s+1)nの画像データに基づく補間処理を行うことで、生成されるものとしても構わない。
更に、第1例及び第2例のように、X線量測定用のs行目の検出素子Gs1〜Gsnも含む全検出素子G11〜Gmnの画像データを読み出す場合、X線量測定用のs行目の検出素子Gs1〜Gsnの画像データについて破棄するものとしても構わない。このとき、s行目の検出素子Gs1〜Gsnの画像データについて、隣接するs−1,s+1行目それぞれの検出素子G(s−1)1〜G(s−1)n,G(s+1)1〜G(s+1)nの画像データに基づく補間処理を行うことで、生成されるものとしても構わない。
尚、放射線像撮像装置101において、FPD1が撮影動作を行うとき、X線量を測定するためのs行目の検出素子Gs1〜Gsnについて、固定されるものとしても構わないし、撮影毎に別の行に切り換えるものとしても構わない。撮影毎に別の行に切り換える場合、被検体に応じて、最適となる行を設定し、設定した行の検出素子によってX線量を測定するように指定する。
又、X線量を測定するためのs行目の検出素子Gs1〜Gsnを切り換えるとき、被検体をFPD1の前に固定した状態で微弱なX線又は可視光を照射し、FPD1における撮影エリアに対する被検体の位置と大きさを確認することで、X線量を測定するためのs行目の検出素子Gs1〜Gsnを設定するようにしても構わない。
即ち、微弱なX線やフォトダイオード30に対して感度を有する可視光を照射して被検体の位置と大きさを確認する場合は、実際に1フレームの画像をFPD1により撮影する。そして、撮影して得られた画像データの値が所定値以下となる検出素子が連続する位置を被検体が配置された位置として認識し、センサ部11を構成する検出素子G11〜Gmnに対する被検体の位置と大きさを確認する。そして、確認したセンサ部11の検出素子G11〜Gmnに対する被検体の位置と大きさに基づいて、X線量を測定するために最適となるs行目の検出素子Gs1〜Gsnを設定する。
又、可視光を照射して被検体の位置と大きさを確認する場合は、図12のように、FPD1の表面上に投影される影200により、センサ部11を構成する検出素子G11〜Gmnに対する被検体の位置と大きさを確認する。このとき、FPD1の表面には、センサ部11の検出素子G11〜Gmnの各行の位置を表す大まかな目安となる印が記されており、この印と影200との関係によって、センサ部11の検出素子G11〜Gmnに対する被検体の位置と大きさが確認される。そして、確認したセンサ部11の検出素子G11〜Gmnに対する被検体の位置と大きさに基づいて、X線量を測定するために最適となるs行目の検出素子Gs1〜Gsnを設定する。
このように、被検体をFPD1の前に固定した状態で微弱なX線又は可視光を照射し、FPD1における撮影エリアに対する被検体の位置と大きさを確認する場合、確認した被検体の位置と大きさにより、X線を照射する範囲を設定するものとしても構わない。
又、上述のs行目の検出素子Gs1〜Gsn全てを、X線量を測定するための検出素子として用いるものとしたが、1行分の検出素子全てをX線量測定用の検出素子とする必要はなく、s行目の検出素子Gs1〜Gsnの内の複数検出素子を使用するものとしても構わない。更に、信号処理部2において、s行目の検出素子Gs1〜Gsnの画像データの加算平均化処理を行うことによって、放射されるX線量を表す実効出力値を取得するものとしたが、s行目の検出素子Gs1〜Gsnの画像データの最大出力値を検出し、この最大出力値を放射されるX線量を表す実効出力値とするものとしても構わない。
《第2の実施形態》
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図13は、本実施形態の放射線像撮像装置におけるFPDの内部構成を示す概略ブロック図である。尚、図13に示すFPDの備える検出素子及び出力回路の構成については、第1の実施形態と同様、図3のような構成となる。
本実施形態の放射線像撮像装置におけるFPD1aは、図13に示すように、m行n列の検出素子Gx11〜Gxmnを備えるセンサ部11xと、m行n列の検出素子Gy11〜Gymnを備えるセンサ部11yと、センサ部11の各検出素子Gx11〜Gxmnから出力される電荷を行毎に保持する出力回路13x−1〜13x−nによる出力回路群13xと、センサ部11の各検出素子Gy11〜Gymnから出力される電荷を行毎に保持する出力回路13y−1〜13y−nによる出力回路群13yと、垂直走査回路12と、マルチプレクサ14と、A/D変換回路15と、タイミングジェネレータ16と、を備える。このとき、センサ部11xの1〜n列の各検出素子と、センサ部11yの1〜n列の各検出素子とが、同一列に配置されるように、検出素子Gx11〜Gxmn,Gy11〜Gymnが構成される。
このFPD1aは、検出素子Gx11〜Gxmn,Gy11〜Gymnそれぞれに直流電圧VDDを印加するバイアスライン17と、垂直走査回路12から各行毎に与える信号φV1〜φVmをセンサ部11x,11yそれぞれにおける各行の検出素子に与えるためにセンサ部11x,11yの同一行毎に設けられた行選択ライン18−1〜18−mと、センサ部11x,11yそれぞれにおける検出素子からの電荷を列毎に出力回路群13x,13yそれぞれに出力するために列毎に設けられた電荷転送ライン19x−1〜19x−n,19y−1〜19y−nと、タイミングジェネレータ16よりセンサ部11x,11yの全検出素子及び出力回路群13x,13yをリセットするリセット信号φRSTを出力回路群13x,13yに与えるリセットライン20と、を備える。
このように各ラインが配線されるとき、行選択ライン18−k(kは、1≦k≦mの整数)に対して、検出素子Gxk1〜Gxkn,Gyk1〜Gyknが接続され、信号φVkが垂直走査回路12より与えられる。信号φVkが与えられて、検出素子Gxk1〜Gxkn,Gyk1〜Gyknの画像データが出力されるとき、検出素子Gxk1〜Gxkn,Gyk1〜Gyknそれぞれで蓄積された光電荷が、出力回路13x−1〜13x−n,13y−1〜13y−nそれぞれに蓄積される。そして、出力回路13x−1〜13x−n,13y−1〜13y−nそれぞれの電荷がマルチプレクサ14に与えられた後、1検出素子毎に電荷がA/D変換回路15に与えられて、デジタルデータとなる画像データとして信号処理部2に出力される。尚、タイミングジェネレータ16と、垂直走査回路12、マルチプレクサ14、及びA/D変換回路15との間や、マルチプレクサ14とA/D変換回路15との間にも、信号をやりとりするための信号ラインが接続されるが、その詳細な説明は省略する。
このFPD1aにおいて、センサ部11x,11yそれぞれのs行目の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnを、X線照射時のX線量測定用の検出素子とするとき、第1の実施形態における第1〜第3例と同様の動作を行うことで、X線量測定を行った撮影動作を行うことができる。このとき、例えば、第1例のように動作させるとき、第1の実施形態と同様、信号φRST,φV1〜φVnの関係が、図6のタイミングチャートのような状態になる。よって、X線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係が図14に示すようになる。
即ち、図14に示すように、センサ部11x,11yそれぞれのs行目の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnの画像データによりX線量が測定され、所定の指標値以上となったことが確認されると、センサ部11x,11yそれぞれのs行目〜m行目の検出素子Gxs1〜Gxmn,Gys1〜Gymnの画像データの読み出し動作がs行目から順番に1行毎に行われる。そして、センサ部11x,11yそれぞれのm行目の検出素子Gxm1〜Gxmn,Gym1〜Gymnの画像データが出力されると、次に、センサ部11x,11yそれぞれの1行目〜s−1行目の検出素子Gx11〜Gx(s−1)n,Gy11〜Gy(s−1)nの画像データの読み出し動作が1行目から順番に1行毎に行われる。
このように動作するとき、s行目の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnの画像データが出力されてX線量の測定が行われているとき、信号処理部2では、s行目の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnの画像データの加算平均化処理を行うことによって、放射されるX線量を表す実効出力値を取得する。この放射されるX線量を表す実効出力値については、s行目の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnの画像データの最大値としても構わない。
尚、本実施形態においては、センサ部をセンサ部11x,11yに2分割し、2行分のX線量測定用の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnを設けるものとしたが、出力回路13x−1〜13x−n,13y−1〜13y−nそれぞれに接続される電荷転送ライン19x−1〜19x−n,19y−1〜19y−nと接続される検出素子の行が交互に配置されるものとしても構わない。又、2行分のX線量測定用の検出素子に限らず、3行以上のx行分(xは、3以上の整数)のX線量測定用の検出素子が設けられるものとしても構わない。このとき、x行分のX線量測定用の検出素子それぞれと接続されるn個の出力回路による出力回路群をx群設置する。
又、本実施形態において、第3例のように、X線量測定用のs行目の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnの画像データの読み出しを行うことのない動作を行う場合、第1の実施形態と同様、信号処理部2において、隣接するs−1,s+1行目それぞれの検出素子Gx(s−1)1〜Gx(s−1)n,Gx(s+1)1〜Gx(s+1)nの画像データに基づく補間処理を行うことで、検出素子Gxs1〜Gxsnの画像データが生成され、又、隣接するs−1,s+1行目それぞれの検出素子Gy(s−1)1〜Gy(s−1)n,Gy(s+1)1〜Gy(s+1)nの画像データに基づく補間処理を行うことで、検出素子Gys1〜Gysnの画像データが生成されるものとしても構わない。
更に、第1例及び第2例のように、X線量測定用のs行目の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnも含む全検出素子Gx11〜Gxmn,Gy11〜Gymnの画像データを読み出す場合において、X線量測定用のs行目の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnの画像データについて破棄するものとしても構わない。このとき、s行目の検出素子Gxs1〜Gxsn,Gys1〜Gysnそれぞれの画像データについて、隣接するs−1の検出素子Gx(s−1)1〜Gx(s−1)n,Gy(s−1)1〜Gy(s−1)nとs+1行目それぞれの検出素子Gx(s+1)1〜Gx(s+1)n,Gy(s+1)1〜Gy(s+1)nの画像データに基づく補間処理を行うことで、生成されるものとしても構わない。
《第3の実施形態》
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図15は、本実施形態の放射線像撮像装置におけるX線量計測のための検出素子の並ぶ行と、画像データを出力する行毎の順番との関係を示す図である。尚、本実施形態の放射線像撮像装置におけるFPDの構成、及び、おのFPDの備える検出素子及び出力回路の構成については、第1の実施形態と同様、図2及び図3のような構成となる。
本実施形態では、図15に示すように、第1の実施形態と異なり、X線照射時のX線量測定用の検出素子をs行目の検出素子Gs1〜Gsnだけでなく、t行目の検出素子Gt1〜GtnもX線量測定用の検出素子とする。即ち、X線照射時におけるX線量測定が、s行目及びt行目それぞれの検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnからの画像データによって行われ、出力回路13−1〜13−nそれぞれには、2検出素子分の電荷がキャパシタ33に保持されることとなり、信号処理部2には、2検出素子分の画像データが加算された画像データが出力される。
よって、本実施形態の放射線像撮像装置のFPD1における撮像動作が、図16のタイミングチャートに従った動作となる。尚、この撮像動作は、第1の実施形態の第3例と類似した動作となる。即ち、まず、信号φRST,φV1〜φVnをハイとして、検出素子G11〜Gmnのフォトダイオード30及び出力回路13−1〜13−nのキャパシタ33をリセットした後(タイミングA)、信号φVs,φVt以外の信号をローとして、検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtn以外の検出素子のTFT31をOFFとする(タイミングB)。その後、制御部5よりX線制御信号φXがX線管100に与えられて、X線管100によるX線照射が開始される(タイミングC)。
そして、X線管100からのX線照射が行われている間、所定の間隔T毎に、マルチプレクサ14及びA/D変換回路15を駆動させて、s行目及びt行目それぞれの検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnそれぞれに入射されたX線量を表す画像データを信号処理部2に出力し、制御部5において、検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnそれぞれの画像データによる実効出力値が所定の指標値以上であるか否かが確認される。尚、出力回路13−1〜13−nそれぞれのキャパシタ33には、2検出素子分の電荷が蓄積されることとなり、2検出素子分の電荷が出力されるため、出力回路13−1〜13−nそれぞれからの出力値が飽和する可能性がある。そのため、出力回路13−1〜13−nそれぞれのゲインを、第1及び第2の実施形態と比べて下げることが好ましい。
このように、X線照射時に検出素子Gs1〜Gsnそれぞれの画像データによりX線量が確認され、検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnそれぞれの画像データによる実効出力値が所定の指標値以上となることを制御部5が確認すると、制御部5よりX線制御信号φXがX線管100に与えられて、X線管100によるX線照射が停止される(タイミングD)。このとき、信号処理部2では、s,t行目の検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnの画像データの加算平均化処理を行うことによって、放射されるX線量を表す実効出力値を取得する。この放射されるX線量を表す実効出力値については、各列の2検出素子分の画像データにおける最大値としても構わない。又、このX線照射の停止と同時に、検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnに与えられる信号φVsをローとする。
その後、ハイとなるパルス信号φRSTをタイミングジェネレータ16からリセットライン20を介して出力回路13−1〜13−nに与えることにより、出力回路13−1〜13−nのキャパシタ33をリセットした後(タイミングF)、ハイとなるパルス信号φV1を垂直走査回路12から行選択信号18−1を介して検出素子G11〜G1nに与える(タイミングG)。これにより、検出素子G11〜G1nそれぞれの画像データを信号処理部2に出力する(タイミングH)。
その後、同様にして、タイミングジェネレータ16からの信号φRSTと垂直走査回路12からの信号φV2〜φVs−1とが、ハイとなるパルス信号として交互に出力され、図15のように、2行目〜s−1行目の検出素子G21〜G(s−1)nが行毎に動作し、検出素子G21〜G(s−1)nの画像データが信号処理部2に出力される。そして、s−1行目の検出素子G(s−1)1〜G(s−1)nの画像データが出力されると、タイミングジェネレータ16からの信号φRSTと垂直走査回路12からの信号φVs+1〜φVt−1とが、ハイとなるパルス信号として交互に出力され、図15のように、s+1行目〜t−1行目の検出素子G(s+1)1〜G(t−1)nが行毎に動作し、検出素子G(s+1)1〜G(t−1)nの画像データが信号処理部2に出力される。又、t−1行目の検出素子G(t−1)1〜G(t−1)nの画像データが出力されると、タイミングジェネレータ16からの信号φRSTと垂直走査回路12からの信号φVt+1〜φVmとが、ハイとなるパルス信号として交互に出力され、図15のように、t+1行目〜m行目の検出素子G(t+1)1〜Gmnが行毎に動作し、検出素子G(t+1)1〜Gmnの画像データが信号処理部2に出力される。
このように、本実施形態では、s行目及びt行目の検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnそれぞれの2検出素子分ずつの画像データにより放射されるX線量が測定され、X線量が所定の指標値以上となったとき、検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnの画像データの読み出し動作を行うことなく、まず、検出素子G11〜G(s−1)nに対して、1行目から順番にs−1行目まで行毎に画像データの読み出し動作を行う。そして、検出素子G(s+1)1〜G(t−1)nに対して、s+1行目から順番にt−1行目まで行毎に画像データの読み出し動作を行った後、検出素子G(t+1)1〜Gmnに対して、t+1行目から順番にm行目まで行毎に画像データの読み出し動作を行う。
尚、本実施形態において、検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnそれぞれの2検出素子分ずつの画像データにより放射されるX線量が測定された後、1行目から順番に画像データの出力が行われるものとしたが、検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtn以外の検出素子に対して、s+1行目又はt+1行目から順番に画像データの出力が行われるものとしても構わない。又、第1の実施形態の第1例及び第2例の動作のように、検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnそれぞれの2検出素子分ずつの画像データにより放射されるX線量が測定された後、検出素子G11〜Gmn全ての画像データを出力した後、検出素子Gs1〜Gsn,Gt1〜Gtnの画像データを破棄するものとしても構わない。
又、本例において、X線量測定用のs行目の検出素子Gs1〜Gsnの画像データについては、信号処理部2において、隣接するs−1,s+1行目それぞれの検出素子G(s−1)1〜G(s−1)n,G(s+1)1〜G(s+1)nの画像データに基づく補間処理を行うことで、生成されるとともに、X線量測定用のt行目の検出素子Gt1〜Gtnの画像データについては、信号処理部2において、隣接するt−1,t+1行目それぞれの検出素子G(t−1)1〜G(t−1)n,G(t+1)1〜G(t+1)nの画像データに基づく補間処理を行うことで、生成されるものとしても構わない。
更に、第2及び第3の実施形態の放射線像撮像装置において、第1の実施形態と同様、FPDが撮影動作を行うとき、X線量を測定するための検出素子の位置について、固定されるものとしても構わないし、撮影毎に別の行に切り換えるものとしても構わない。撮影毎に別の行に切り換える場合、被検体に応じて、最適となる行を設定し、設定した行の検出素子によってX線量を測定するように指定する。
又、X線量を測定するためのs行目の検出素子Gs1〜Gsnを切り換えるとき、被検体をFPD1の前に固定した状態で微弱なX線又は可視光を照射し、FPD1における撮影エリアに対する被検体の位置と大きさを確認することで、X線量を測定するためのs行目の検出素子Gs1〜Gsnを設定するようにしても構わない。
又、第1〜第3の実施形態の放射線像撮像装置において、各検出素子のリセットを全検出素子同時に一度だけ行うものとしたが、行毎に複数回のリセットを行うものとしても構わない。即ち、信号φRSTをハイとしている間に、信号φV1〜φVnを順番にハイとするものとしても構わない。
なお、本発明の放射線像撮像装置は、放射線によって披検物を撮影し、取得された画像を用いて分析を行う医療診断機器、非破壊検査機器等の画像分析装置に好適に利用され得る。

Claims (21)

  1. 放射線源から入射した放射線を電気信号に変換し放射線量に応じた電荷を発生する変換素子と該変換素子に接続されたスイッチを有し、マトリクス状に配置された複数の検出素子と、
    前記検出素子の前記スイッチと接続されており、マトリクス配置における列毎に配置された複数の電荷転送ラインと、
    該電荷転送ラインからの電荷を一時的に保持して、電荷に対応した電気信号を出力する出力回路と、
    前記複数の検出素子の中から少なくとも一つの検出素子を、照射される放射線量を測定するための第1検出素子として選択し、
    放射線の照射期間、前記第1検出素子を含む前記検出素子全ての前記変換素子で同時に変換動作を行い、且つ、この照射期間に、前記第1検出素子のスイッチをON状態として 前記電荷転送ラインを通して、前記出力回路に前記第1検出素子の変換素子で発生した電荷を蓄積させ、照射期間に応じて蓄積された電荷に相当する電気信号を定期的に読み出すように制御する制御手段を有することを特徴とする放射線像撮像装置。
  2. 前記制御部が、複数の検出素子を前記第1検出素子として選択することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の放射線像撮像装置。
  3. 前記制御部が、前記複数の第1検出素子からの前記電気信号の信号値を加算平均した値に基づいて、放射線量の測定を行うことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の放射線像撮像装置。
  4. 前記制御部が、前記複数の第1検出素子からの前記電気信号の信号値の最大値に基づいて、放射線量の測定を行うことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の放射線像撮像装置。
  5. 前記第1検出素子を含む前記検出素子全てから、入射された放射線に基づく画像データを出力することを特徴とする請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
  6. 前記出力回路が、
    前記電荷転送ラインそれぞれと接続されて前記検出素子からの電荷を保持する電荷保持部と、
    前記電荷保持部をリセットするリセット部と、
    を備え、
    放射線照射前に、前記制御部が、前記リセット部による前記電荷保持部のリセットと、前記検出素子全ての前記スイッチをONとすることによる前記変換素子のリセットとを行うことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
  7. 前記複数の第1検出素子が、マトリクス配置の複数行にわたって配置される複数の検出素子であることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第6項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
  8. 前記出力回路が、各行それぞれに対して設けられた複数の出力回路からなることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の放射線像撮像装置。
  9. 前記制御部が、前記第1検出素子を、撮影を行う度に選択することを特徴とする請求の範囲第1項乃至第8項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
  10. 前記制御部が、撮影前に微弱な放射線又は可視光を照射することで、被検体に対する撮影範囲を確認して、前記第1検出素子の選択を行うことを特徴とする請求の範囲第9項に記載の放射線像撮像装置。
  11. 前記制御部が撮影前に微弱な放射線又は可視光を照射することで、被検体に対する撮影範囲を確認して、放射線の照射範囲を設定することを特徴とする請求の範囲第1項乃至第10項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
  12. 前記出力回路が、
    前記電荷転送ラインに反転入力端子が接続され、非反転入力端子に基準電圧が与えられるオペアンプと、
    該オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された容量素子と、
    を備えることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第11項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
  13. 前記出力回路が、電荷量を電圧に変換する電荷・電圧変換部を有することを特徴とする請求の範囲第1項乃至第12項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
  14. 前記制御手段、は前記電気信号の信号値に基づいて前記放射線源の放射線照射を停止させることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第13項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置。
  15. 入射された放射線を電気信号に変換し放射線量に応じた電荷を発生する変換素子と該変換素子に接続されたスイッチを有し、マトリクス状に配置された複数の検出素子と、
    前記検出素子の前記スイッチと接続されており、マトリクス配置における列毎に配置された複数の電荷転送ラインと、
    該電荷転送ラインからの電荷を一時的に保持して、電荷に対応した電気信号を出力する出力回路と、
    前記複数の検出素子、前記複数の電荷転送ラインと前記出力回路とを制御する制御部とを有する放射線像撮像装置における放射線像撮像装置の撮像方法であって、
    前記複数の検出素子の中から少なくとも一つの検出素子を、照射される放射線量を測定するための第1検出素子として選択し、
    放射線の照射期間、前記第1検出素子を含む前記検出素子全ての前記変換素子で同時に変換動作を行い、且つ、この照射期間に、前記第1検出素子のスイッチをON状態として前記出力回路に前記第1検出素子の変換素子が発生した電荷を蓄積させ、
    照射期間に応じて蓄積された電荷に相当する電気信号を定期的に読み出すことを特徴とする放射線像撮像装置の撮像方法。
  16. 複数の検出素子を前記第1検出素子として選択することを特徴とする請求の範囲第15項に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
  17. 前記複数の第1検出素子からの前記電気信号の信号値を加算平均した値に基づいて、放射線量の測定を行うことを特徴とする請求の範囲第16項に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
  18. 前記複数の第1検出素子からの前記電気信号の信号値の最大値に基づいて、放射線量の測定を行うことを特徴とする請求の範囲第16項に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
  19. 前記第1検出素子を含む前記検出素子全てから、入射された放射線に基づく画像データを出力することを特徴とする請求の範囲第15項乃至第18項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
  20. 前記第1検出素子を、撮影を行う度に選択することを特徴とする請求の範囲第15項乃至第18項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
  21. 前記電気信号の信号値に基づいて、前記放射線源の放射線照射を停止する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第15項乃至第20項のいずれか1項に記載の放射線像撮像装置の撮像方法。
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