JPWO2007023665A1 - 投影光学系、露光装置、およびデバイスの製造方法 - Google Patents

投影光学系、露光装置、およびデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

円弧状の有効結像領域の幅寸法が比較的大きく確保され、たとえば露光装置に適用された場合に露光中も所望の性能を維持することのできる8枚ミラー反射型の投影光学系。第1面(4)の中間像を形成する第1反射結像光学系(G1)と、その中間像の像を第2面(7)上に形成する第2反射結像光学系(G2)とを備えている。第1反射結像光学系は、第1反射鏡M1と第2反射鏡M2と第3反射鏡M3と第4反射鏡M4とを有する。第2反射結像光学系は、第5反射鏡M5と第6反射鏡M6と第7反射鏡M7と第8反射鏡M8とを有する。第1反射鏡M1、第4反射鏡M4、第5反射鏡M5および第8反射鏡M8は凹面状の反射面を有し、第7反射鏡M7は凸面状の反射面を有する。第2反射鏡M2および第3反射鏡M3の一方は凹面状の反射面を有し、他方は凸面状の反射面を有する。円弧状の有効結像領域の幅寸法Dwは所定の条件式(1)を満足する。

Description

本発明は、投影光学系、露光装置、およびデバイスの製造方法に関し、例えばX線を用いてミラープロジェクション方式によりマスク上の回路パターンを感光性基板上に転写するX線投影露光装置に好適な反射型の投影光学系に関するものである。
従来、半導体素子などの製造に使用される露光装置として、X線を用いた露光装置が注目されている。露光光としてX線を用いる場合、使用可能な透過光学材料および屈折光学材料がなくなるため、反射型のマスクを用いるとともに、反射型の投影光学系を用いることになる。従来、露光光としてX線を用いる露光装置に適用可能な投影光学系として、4枚または6枚の反射鏡からなり0.1〜0.2程度の像側開口数を有する4枚ミラー反射型光学系や6枚ミラー反射型光学系が提案されている。
さらに最近では、露光光としてX線を用いる露光装置に適用可能な投影光学系として、たとえば米国特許第5,686,728号明細書や米国特許第6,710,917号明細書に、8枚の反射鏡からなり0.3以上の像側開口数を有する8枚ミラー反射型光学系が提案されている。
米国特許第5,686,728号明細書 米国特許第6,710,917号明細書
上記特許文献に記載された従来の8枚ミラー反射型光学系では、像面上での円弧状の有効結像領域(像面において収差が所要の状態に補正されている領域)の幅寸法(光軸を中心とする円の径方向に沿った寸法)が最大でも2mm程度である。円弧状の有効結像領域の幅寸法が小さい(狭い)と、その狭い領域に光源からの光が集中するため、その領域の温度が上昇し、この温度上昇に起因した歪みが生じて問題となる。
また、円弧状の有効結像領域の幅寸法が小さいと、投影光学系の各反射鏡で反射される光束の範囲も相対的に狭くなるので、各反射鏡の熱歪みも問題となる可能性がある。特に、スループットを向上させるために光源から射出される光の強度を強くする程、この問題は顕著になり、露光中の温度上昇により投影光学系が所望の性能を達成できなくなるという可能性もある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、円弧状の有効結像領域の幅寸法が比較的大きく確保され、たとえば露光装置に適用された場合に露光中も所望の性能を維持することのできる8枚ミラー反射型の投影光学系を提供することを目的とする。また、本発明の投影光学系を露光装置に適用することにより、たとえば露光光としてX線を用いて大きな解像力を確保し、高解像な投影露光を行うことのできる露光装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、8つの反射鏡を備え、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
前記第1面の中間像を形成するための第1反射結像光学系と、前記中間像の像を前記第2面上に形成するための第2反射結像光学系とを備え、
前記第1反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第1反射鏡M1と第2反射鏡M2と第3反射鏡M3と第4反射鏡M4とを有し、
前記第2反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第5反射鏡M5と第6反射鏡M6と第7反射鏡M7と第8反射鏡M8とを有し、
前記第1反射鏡M1、前記第4反射鏡M4、前記第5反射鏡M5、および前記第8反射鏡M8は、凹面状の反射面を有し、
前記第7反射鏡M7は、凸面状の反射面を有し、
前記第2反射鏡M2および前記第3反射鏡M3のうち、一方の反射鏡は凹面状の反射面を有し、他方の反射鏡は凸面状の反射面を有し、
前記第2面上に形成される円弧状の有効結像領域の中心と光軸との間の距離をYcとし、前記有効結像領域の中心と前記光軸とを結ぶ方向に沿った前記有効結像領域の幅寸法をDwとするとき、
0.06<Dw/Yc
の条件を満足することを特徴とする投影光学系を提供する。
本発明の第2形態では、8つの反射鏡を備え、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
前記第1面の中間像を形成するための第1反射結像光学系と、前記中間像の像を前記第2面上に形成するための第2反射結像光学系とを備え、
前記第1反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第1反射鏡M1と第2反射鏡M2と第3反射鏡M3と第4反射鏡M4とを有し、
前記第2反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第5反射鏡M5と第6反射鏡M6と第7反射鏡M7と第8反射鏡M8とを有し、
前記第1反射鏡M1、前記第4反射鏡M4、前記第5反射鏡M5、および前記第8反射鏡M8は、凹面状の反射面を有し、
前記第6反射鏡M6および前記第7反射鏡M7は、凸面状の反射面を有し、
前記第2反射鏡M2および前記第3反射鏡M3のうち、一方の反射鏡は凹面状の反射面を有し、他方の反射鏡は凸面状の反射面を有することを特徴とする投影光学系を提供する。
本発明の第3形態では、前記第1面に設定されたマスクを照明するための照明系と、前記マスクのパターンを前記第2面に設定された感光性基板上へ投影するための第1形態または第2形態の投影光学系とを備えていることを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第4形態では、第3形態の露光装置を用いて前記マスクのパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイスの製造方法を提供する。
本発明の投影光学系では、4つの反射鏡を有する第1反射結像光学系G1と4つの反射鏡を有する第2反射結像光学系G2とを備えた2回結像型の反射光学系において、像面(第2面)上に形成される円弧状の有効結像領域の幅寸法が所定の条件式を満足するように構成されている。その結果、本発明の投影光学系では、円弧状の有効結像領域の幅寸法が比較的大きく確保され、露光装置に適用された場合に露光中も所望の性能を維持することができ、また実質的な露光光量を比較的大きく確保することができる。
本発明の投影光学系を露光装置に適用することにより、露光光としてX線を使用することができる。この場合、投影光学系に対してマスクおよび感光性基板を相対移動させて、マスクのパターンを感光性基板上へ高解像度で且つ高スループットで投影露光することになる。その結果、大きな解像力を有する走査型の露光装置を用いて、良好な露光条件のもとで、高精度なマイクロデバイスを高スループットで製造することができる。
本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 ウェハ上に形成される円弧状の有効結像領域と光軸との位置関係を示す図である。 本実施形態の第1実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。 第1実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。 本実施形態の第2実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。 第2実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。 本実施形態の第3実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。 第3実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。 本実施形態の第4実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。 第4実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。 本実施形態の第5実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。 第5実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。 本実施形態の第6実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。 第6実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例について、そのフローチャートを示す図である。
符号の説明
1 レーザプラズマX線源
2 波長選択フィルタ
3 照明光学系
4 マスク
5 マスクステージ
6 投影光学系
7 ウェハ
8 ウェハステージ
M1〜M8 反射鏡
本発明の投影光学系では、第1面(物体面)からの光が、第1反射結像光学系G1を介して、第1面の中間像を形成する。そして、第1反射結像光学系G1を介して形成された第1面の中間像からの光が、第2反射結像光学系G2を介して、中間像の像(第1面の縮小像)を第2面(像面)上に形成する。すなわち、第1面の中間像は、第1反射結像光学系G1と第2反射結像光学系G2との間の光路中に形成される。
第1反射結像光学系G1は、第1面からの光を反射するための第1反射鏡M1と、第1反射鏡M1で反射された光を反射するための第2反射鏡M2と、第2反射鏡M2で反射された光を反射するための第3反射鏡M3と、第3反射鏡M3で反射された光を反射するための第4反射鏡M4とにより構成されている。また、第2反射結像光学系G2は、中間像からの光を反射するための第5反射鏡M5と、第5反射鏡M5で反射された光を反射するための第6反射鏡M6と、第6反射鏡M6で反射された光を反射するための第7反射鏡M7と、第7反射鏡M7で反射された光を反射するための第8反射鏡M8とにより構成されている。
具体的に、第1反射鏡M1、第4反射鏡M4、第5反射鏡M5、および第8反射鏡M8は、凹面状の反射面を有する。第7反射鏡M7は、凸面状の反射面を有する。第2反射鏡M2および第3反射鏡M3のうち、一方の反射鏡は凹面状の反射面を有し、他方の反射鏡は凸面状の反射面を有する。第6反射鏡M6は、凹面状または凸面状の反射面を有する。その結果、第1反射結像光学系G1は凸面状の反射面を1つだけ有し、第2反射結像光学系G2は凸面状の反射面を1つまたは2つ有することになる。
本発明では、結像光学系に含まれる凸面状の反射面の数が多いと収差が相対的に大きく発生するので、第1反射結像光学系G1に含まれる凸面状の反射面の数を最低限(結像のために、あるいはペッツバール和を0に近づけるために最低限1つの凸面状の反射面が必要である)の1つに限定している。なお、縮小投影型の光学系では、像面の近くに配置されている第2反射結像光学系G2の方が、第1反射結像光学系G1に比して光線の広がりが大きい(光束NAが大きい)。従って、第2反射結像光学系G2では、各反射鏡で反射する光束を互いに分離しなければならないという観点から、最大で2つの凸面状の反射面を有することを許容している。
本発明では、上述のような8枚ミラー反射型の基本構成およびパワー配置に基づいて、第2面上に形成される円弧状の有効結像領域の幅寸法を比較的大きく確保することができる。また、本発明では、第1反射結像光学系G1と第2反射結像光学系G2とのバランスが良くなるように、第4反射鏡M4と第5反射鏡M5との間の光路中に中間像を形成している。この場合、第2反射結像光学系G2で収差を補正するのに4つの反射鏡を利用することができ、収差の補正が容易である。その結果、有効結像領域の幅寸法を比較的大きく確保しつつ、広い有効結像領域に亘って収差を良好に補正することができる。
具体的に、本発明の投影光学系では、上述のような8枚ミラー反射型の基本構成において、次の条件式(1)を満足する。条件式(1)において、Ycは第2面上に形成される円弧状の有効結像領域(像面において収差が所要の状態に補正されている領域)の中心と光軸との間の距離であり、Dwは円弧状の有効結像領域の中心と光軸とを結ぶ方向に沿った有効結像領域の幅寸法である。
0.06<Dw/Yc (1)
条件式(1)の下限値を下回ると、円弧状の有効結像領域の幅寸法Dwが小さくなりすぎて、露光装置に適用された場合に露光中所望の性能を維持することができない。換言すれば、本発明の8枚ミラー反射型の投影光学系では、条件式(1)を満足しているので、露光装置に適用された場合に円弧状の有効結像領域(実効露光領域;静止露光領域)の幅寸法を比較的大きく確保することができ、ひいては露光中も所望の性能を維持することができる。
また、本発明の投影光学系を露光装置に適用することにより、露光光としてX線を使用することができる。この場合、投影光学系に対してマスクおよび感光性基板を相対移動させて、マスクのパターンを感光性基板上へ高解像で投影露光することになる。その結果、大きな解像力を有する走査型の露光装置を用いて、良好な露光条件のもとで、高精度なマイクロデバイスを製造することができる。
なお、本発明の投影光学系では、露光装置に適用された場合に露光中も所望の性能をさらに良好に維持するために、像側開口数NAの値に応じて、次の条件式(1A)〜(1F)を満足することが望ましい。具体的に、像側開口数NAが0.15よりも大きく、次の条件式(1A)を満足することが望ましい。
0.064<Dw/Yc (1A)
あるいは、像側開口数NAが0.35よりも大きく且つ0.55以下であり、次の条件式(1B)を満足することが望ましい。
0.06<Dw/Yc<0.2 (1B)
この場合、像側開口数NAが0.35よりも大きく且つ0.45よりも小さく、次の条件式(1C)を満足することがさらに望ましい。
0.064<Dw/Yc<0.09 (1C)
あるいは、像側開口数NAが0.3よりも大きく且つ0.4よりも小さく、次の条件式(1D)を満足することが望ましい。
0.09<Dw/Yc<0.3 (1D)
あるいは、像側開口数NAが0.25よりも大きく且つ0.35よりも小さく、次の条件式(1E)を満足することが望ましい。
0.1<Dw/Yc<0.4 (1E)
あるいは、像側開口数NAが0.15よりも大きく且つ0.25以下であり、次の条件式(1F)を満足することが望ましい。
0.2<Dw/Yc<0.9 (1F)
なお、条件式(1D)において、Dw/Ycの下限値を0.13に設定することがさらに望ましい。条件式(1E)において、Dw/Ycの下限値を0.2に設定することがさらに望ましい。条件式(1F)において、Dw/Ycの上限値を0.8に設定し、下限値を0.3に設定することがさらに望ましい。
また、本発明の投影光学系では、第6反射鏡M6が凸面状の反射面を有することが好ましい。この場合、第2反射結像光学系G2が、2つの凸面状の反射面を有することになる。その結果、NAの大きな所で光束分離を容易に行うことが可能になり、光学系に負担がかからないので、有効結像領域の幅寸法Dwを相対的に大きく確保しても収差を良好に補正することが可能になる。
また、本発明の投影光学系では、第6反射鏡M6が凸面状の反射面を有し、次の条件式(1’)および(2)を満足することが好ましい。条件式(2)において、R6は第6反射鏡M6の反射面の曲率半径(非球面の場合には頂点曲率半径)である。
0.13<Dw/Yc<0.8 (1’)
5.0<|R6|/Yc<50.0 (2)
条件式(1’)の下限値を下回ると、円弧状の有効結像領域の幅寸法Dwが小さくなり過ぎて、露光装置に適用された場合に露光中所望の性能を維持することが難しくなるので好ましくない。一方、条件式(1’)の上限値を上回ると、円弧状の有効結像領域の幅寸法Dwが大きくなり、光束が拡がり過ぎてお互いに干渉し、光学系を構成することが困難になるので好ましくない。
換言すれば、本発明の8枚ミラー反射型の投影光学系において第6反射鏡M6が凸面状の反射面を有するとき、条件式(1’)を満足することにより、露光装置に適用された場合に円弧状の有効結像領域(実効露光領域;静止露光領域)の幅寸法を比較的大きく確保することができ、ひいては露光中も所望の性能を維持することができる。
また、条件式(2)の下限値を下回ると、第6反射鏡M6の反射面の曲率半径R6の絶対値が小さくなり過ぎて、第6反射鏡M6によって大きな収差が発生しやすくなり、その発生量が他の反射鏡で相殺できない量となる可能性があり、残存収差となって結像性能を悪化させる可能性があるので好ましくない。一方、条件式(2)の上限値を上回ると、第6反射鏡M6の反射面の曲率半径R6の絶対値が大きくなり過ぎて、この第6反射鏡M6によって反射される光束が重なり易くなり、有効結像領域の幅寸法Dwを大きく確保することができなくなる可能性があるので好ましくない。
本発明の投影光学系において、第6反射鏡M6が凸面状の反射面を有し、条件式(1’)と条件式(2)とを満足するとき、さらに良好な結像性能を確保し且つ有効結像領域の幅寸法Dwをさらに大きく確保するために、次の条件式(2A)を満足することが好ましい。
8.0<|R6|/Yc<15.0 (2A)
また、本発明の投影光学系において、第6反射鏡M6が凸面状の反射面を有し、条件式(1’)と条件式(2)または(2A)とを満足するとき、露光装置に適用された場合に露光中も所望の性能をさらに良好に維持するために、また実質的な露光光量をさらに大きく確保するために、像側開口数NAの値に応じて、次の条件式(1’D)〜(1’F)を満足することが望ましい。
具体的に、像側開口数NAが0.3よりも大きく且つ0.4よりも小さく、次の条件式(1’D)を満足することが望ましい。
0.13<Dw/Yc<0.3 (1’D)
あるいは、像側開口数NAが0.25よりも大きく且つ0.35よりも小さく、次の条件式(1’E)を満足することが望ましい。
0.2<Dw/Yc<0.4 (1’E)
あるいは、像側開口数NAが0.15よりも大きく且つ0.25以下であり、次の条件式(1’F)を満足することが望ましい。
0.3<Dw/Yc<0.8 (1’F)
本発明の投影光学系では、露光装置に適用された場合に露光中も所望の性能をさらに良好に維持するために、円弧状の有効結像領域の幅寸法Dwが2.5mm以上であることが好ましい。
また、本発明の投影光学系では、次の条件式(3)を満足することが望ましい。条件式(3)において、H0は第1面における最大物体高であり、Mφは8つの反射鏡M1〜M8の有効半径の最大値(すなわち最も大きい反射鏡の有効半径)である。
0.5<H0/Mφ (3)
条件式(3)の下限値を下回ると、最も大きい反射鏡の有効半径Mφが大きくなり過ぎて、光学系が径方向に大型化するので好ましくない。換言すれば、条件式(3)を満足することにより、反射鏡の小型化ひいては光学系の小型化を達成することができるので、反射鏡の研磨、検査、コート等、製造に関わる困難さが軽減される。また、各反射鏡での光線反射角が小さくなるので、各反射鏡での反射率の向上や反射率のばらつきの低減を達成することができる。
また、本発明の投影光学系では、次の条件式(4)を満足することが望ましい。条件式(4)において、L12は第1反射結像光学系G1中の第2面に最も近い反射面と第2反射結像光学系G2中の第1面に最も近い反射面との間の軸上間隔であり、TLは第1面と第2面との間の軸上間隔(すなわち物像間距離)である。
0.1<L12/TL<0.7 (4)
条件式(4)の下限値を下回ると、第1反射結像光学系G1と第2反射結像光学系G2との軸上間隔L12が小さくなり過ぎて、第1反射結像光学系G1と第2反射結像光学系G2との間の光路中に中間像を形成することが困難になるので好ましくない。一方、条件式(4)の上限値を上回ると、第1反射結像光学系G1と第2反射結像光学系G2との軸上間隔L12が大きくなり過ぎて、光学系が光軸方向に大型化するので好ましくない。なお、本発明の効果をさらに良好に発揮するには、条件式(4)の下限値を0.15に設定し、上限値を0.5に設定することが好ましい。
また、本発明の投影光学系では、8つのすべての反射鏡M1〜M8が非球面形状に形成された反射面を有することが好ましい。このように非球面を導入することにより、収差を良好に補正して光学性能を向上させることができる。なお、各反射鏡の反射面は光軸に関して回転対称な非球面状に形成され、各反射面を規定する非球面の最大次数は10次以上であることが望ましい。
また、本発明の投影光学系では、第2反射鏡M2の反射面上(すなわち第2反射鏡M2の反射面に接する位置またはその直前)に開口絞りを設けることが好ましい。この構成は、大きな像側開口数NAを確保するのに有利である。この開口絞りにより、光束を任意の大きさに制限することができるので、光量の調節や、第2面(像面)での焦点深度及び被写界深度の調節を行うことができる。
また、本発明の投影光学系では、次の条件式(5)を満足することが望ましい。条件式(5)において、Mφ4は中間像から第1面側へ向かって第1番目に配置されている第4反射鏡M4の有効半径であり、Mφ5は中間像から第2面側へ向かって第1番目に配置されている第5反射鏡M5の有効半径である。
0.85<Mφ4/Mφ5<1.2 (5)
本発明では、条件式(5)を満足することにより、すなわち中間像から第1面側へ向かって第1番目の第4反射鏡M4と中間像から第2面側へ向かって第1番目の第5反射鏡M5との有効半径の比を1に近づけることにより、第1反射結像光学系G1と第2反射結像光学系G2とのバランスが良くなり、収差の補正が容易になるので好ましい。また、一方の反射鏡の有効半径を小さくすると他方の反射鏡の有効半径が大きくなる傾向があるため、2つの反射鏡の有効半径の比を1に近づけることにより、第4反射鏡M4および第5反射鏡M5のいずれか一方が相対的に大きくなる事を防ぐことができる。従って、各反射鏡を全体的にコンパクトに構成することが可能となり、各反射鏡の製造も容易になる。特に、第4反射鏡M4および第5反射鏡M5は相対的に径方向に大型化し易いので、これらの反射鏡の有効半径を小さく抑えることにより、反射面の形状測定や反射面の加工も容易に実施することが可能となる。
また、本発明の投影光学系は、像側(第2面側)にほぼテレセントリックな光学系であることが好ましい。この構成により、たとえば露光装置に適用される場合、投影光学系の焦点深度内でウェハに凹凸があっても良好な結像が可能になる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。また、図2は、ウェハ上に形成される円弧状の有効結像領域と光軸との位置関係を示す図である。図1において、投影光学系の光軸方向すなわち感光性基板であるウェハの法線方向に沿ってZ軸を、ウェハ面内において図1の紙面に平行な方向にY軸を、ウェハ面内において図1の紙面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。
図1の露光装置は、露光光を供給するための光源として、たとえばレーザプラズマX線源1を備えている。X線源1から射出された光は、波長選択フィルタ2を介して、照明光学系3に入射する。ここで、波長選択フィルタ2は、X線源1が供給する光から、所定波長(13.5nm)のX線だけを選択的に透過させ、他の波長光の透過を遮る特性を有する。波長選択フィルタ2を透過したX線は、複数の反射鏡から構成された照明光学系3を介して、転写すべきパターンが形成された反射型のマスク4を照明する。
マスク4は、そのパターン面がXY平面に沿って延びるように、Y方向に沿って移動可能なマスクステージ5によって保持されている。そして、マスクステージ5の移動は、図示を省略したレーザー干渉計により計測されるように構成されている。マスク4上には、Y軸に関して対称な円弧状の照明領域が形成される。照明されたマスク4からの光は、反射型の投影光学系6を介して、感光性基板であるウェハ7上にマスクパターンの像を形成する。
すなわち、ウェハ7上には、図2に示すように、Y軸に関して対称な円弧状の有効結像領域が形成される。図2を参照すると、光軸AXを中心とした半径φを有する円形状の領域(イメージサークル)IF内において、このイメージサークルIFに接するようにX方向の長さがLXでY方向の長さがLYの円弧状の有効結像領域ERが設定されている。ここで、円弧状の有効結像領域ERは光軸AXを中心とする輪帯状の領域の一部であり、長さLYは円弧状の有効結像領域ERの中心と光軸とを結ぶ方向に沿った有効結像領域ERの幅寸法である。
ウェハ7は、その露光面がXY平面に沿って延びるように、X方向およびY方向に沿って二次元的に移動可能なウェハステージ8によって保持されている。なお、ウェハステージ8の移動は、マスクステージ5と同様に、図示を省略したレーザー干渉計により計測されるように構成されている。こうして、マスクステージ5およびウェハステージ8をY方向に沿って移動させながら、すなわち投影光学系6に対してマスク4およびウェハ7をY方向に沿って相対移動させながらスキャン露光(走査露光)を行うことにより、ウェハ7の1つの露光領域にマスク4のパターンが転写される。
このとき、投影光学系6の投影倍率(転写倍率)が1/4である場合、ウェハステージ8の移動速度をマスクステージ5の移動速度の1/4に設定して同期走査を行う。また、ウェハステージ8をX方向およびY方向に沿って二次元的に移動させながら走査露光を繰り返すことにより、ウェハ7の各露光領域にマスク4のパターンが逐次転写される。以下、第1実施例〜第6実施例を参照して、投影光学系6の具体的な構成について説明する。
各実施例において、投影光学系6は、マスク4のパターンの中間像を形成するための第1反射結像光学系G1と、マスクパターンの中間像の像(マスク4のパターンの二次像)をウェハ7上に形成するための第2反射結像光学系G2とから構成されている。すなわち、マスクパターンの中間像は、第1反射結像光学系G1と第2反射結像光学系G2との間の光路中に形成される。第1反射結像光学系G1は4つの反射鏡M1〜M4により構成され、第2反射結像光学系G2は4つの反射鏡M5〜M8により構成されている。
なお、各実施例において、すべての反射鏡M1〜M8の反射面が、光軸に関して回転対称な非球面状に形成されている。また、各実施例において、第2反射鏡M2の反射面上(すなわち第2反射鏡M2の反射面に接する位置あるいはその近傍の位置)に、開口絞りAS(不図示)が設けられている。さらに、各実施例において、投影光学系6は、ウェハ側(像像)にほぼテレセントリックな光学系である。
各実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(サグ量)をzとし、頂点曲率半径をrとし、円錐係数をκとし、n次の非球面係数をCnとしたとき、以下の数式(b)で表される。
z=(y2/r)/{1+{1−(1+κ)・y2/r21/2
+C4・y4+C6・y6+C8・y8+C10・y10+・・・ (b)
[第1実施例]
図3は、本実施形態の第1実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。図3を参照すると、第1実施例の投影光学系では、マスク4からの光は、第1反射鏡M1の凹面状の反射面、第2反射鏡M2の凸面状の反射面、第3反射鏡M3の凹面状の反射面、および第4反射鏡M4の凹面状の反射面で順次反射された後、マスクパターンの中間像I1を形成する。そして、第1反射結像光学系G1を介して形成されたマスクパターン中間像I1からの光は、第5反射鏡M5の凹面状の反射面、第6反射鏡M6の凸面状の反射面、第7反射鏡M7の凸面状の反射面、および第8反射鏡M8の凹面状の反射面で順次反射された後、ウェハ7上にマスクパターンの縮小像(二次像)を形成する。
次の表(1)に、第1実施例にかかる投影光学系の諸元の値を掲げる。表(1)の主要諸元の欄において、λは露光光の波長を、βは投影倍率を、NAは像側(ウェハ側)開口数を、H0はマスク4上における最大物体高を、φはウェハ7上でのイメージサークルIFの半径(最大像高)を、LXは有効結像領域ERのX方向に沿った寸法を、LYは有効結像領域ERのY方向に沿った寸法(幅寸法Dw)をそれぞれ表している。また、表(1)の条件式対応値の欄において、Dwは有効結像領域ERの幅寸法を、Ycは有効結像領域ERの中心と光軸との距離を、Mφは最も大きい反射鏡の有効半径を、L12は第1反射結像光学系G1中のウェハ7に最も近い反射面と第2反射結像光学系G2中のマスク4に最も近い反射面との間の軸上間隔(つまり図3の一点鎖線で示す軸に沿って測定される長さ)を、TLはマスク4とウェハ7との間の軸上間隔を、Mφ4は第4反射鏡M4の有効半径を、Mφ5は第5反射鏡M5の有効半径をそれぞれ表している。
また、面番号は物体面であるマスク面から像面であるウェハ面への光線の進行する方向に沿ったマスク側からの反射面の順序を、rは各反射面の頂点曲率半径(mm)を、dは各反射面の軸上間隔すなわち面間隔(mm)をそれぞれ示している。なお、面間隔dは、反射される度にその符号を変えるものとする。そして、光線の入射方向にかかわらずマスク側に向かって凸面の曲率半径を正とし、凹面の曲率半径を負としている。上述の表記は、以降の表(2)〜表(6)においても同様である。
表(1)
(主要諸元)
λ=13.5nm
β=1/4
NA=0.40
H0=162mm
φ=40.5mm
LX=26mm
LY=3mm

(光学部材諸元)
面番号 r d
(マスク面) 614.28
1 -1046.58 -320.59 (第1反射鏡M1)
∞ 0.00 (開口絞りAS)
2 -2359.60 252.14 (第2反射鏡M2)
3 -6000.00 -425.83 (第3反射鏡M3)
4 1536.42 1132.65 (第4反射鏡M4)
5 -732.40 -123.97 (第5反射鏡M5)
6 -5896.50 223.97 (第6反射鏡M6)
7 186.82 -323.97 (第7反射鏡M7)
8 385.69 363.97 (第8反射鏡M8)
(ウェハ面)

(非球面データ)
1面
κ=0.000000
4=−0.490353×10-9 6=0.187833×10-13
8=−0.668369×10-18 10=0.156078×10-22
12=−0.263090×10-27 14=0.289428×10-32
16=−0.146699×10-37

2面
κ=0.000000
4=−0.523095×10-8 6=−0.792438×10-13
8=−0.395537×10-17 10=0.1446776×10-20
12=−0.442304×10-24 14=0.656994×10-28
16=−0.375633×10-32

3面
κ=0.000000
4=−0.345747×10-8 6=0.160234×10-13
8=−0.812557×10-19 10=−0.405318×10-23
12=0.251637×10-27 14=−0.643795×10-32
16=0.636242×10-37

4面
κ=0.000000
4=−0.509993×10-9 6=−0.461373×10-15
8=−0.558537×10-19 10=0.135987×10-23
12=−0.229961×10-28 14=0.207457×10-33
16=−0.784057×10-39

5面
κ=0.000000
4=−0.877467×10-9 6=0.419330×10-14
8=−0.522321×10-18 10=0.191134×10-22
12=−0.339849×10-27 14=0.305964×10-32
16=−0.112252×10-37

6面
κ=0.000000
4=−0.486930×10-8 6=0.553011×10-13
8=−0.497239×10-18 10=0.254040×10-23
12=−0.718269×10-28 14=0.424298×10-32
16=−0.641606×10-37

7面
κ=0.000000
4=0.176088×10-7 6=−0.360246×10-12
8=0.370692×10-15 10=−0.278352×10-19
12=0.309556×10-23 14=−0.277603×10-28
16=−0.221395×10-31

8面
κ=0.000000
4=0.747781×10-10 6=0.730980×10-15
8=0.332054×10-20 10=0.126494×10-24
12=−0.273171×10-29 14=0.536041×10-34
16=−0.379263×10-39

(条件式対応値)
Dw=LY=3mm
Yc=φ−Dw/2=39mm
|R6|=5896.50mm
Mφ=237.56mm(第5反射鏡M5において最大)
L12=414.40mm
TL=1392.65mm
Mφ4=227.84mm
Mφ5=237.56mm
(1)Dw/Yc=0.077
(2)|R6|/Yc=151.2>50.0
(3)H0/Mφ=0.682
(4)L12/TL=0.298
(5)Mφ4/Mφ5=0.959
図4は、第1実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。図4では、像高100%、像高96%、および像高93%におけるメリディオナルコマ収差およびサジタルコマ収差を示している。収差図から明らかなように、第1実施例では、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差が良好に補正されていることがわかる。また、図示を省略したが、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差以外の他の諸収差、たとえば球面収差やディストーションなども良好に補正されていることが確認されている。
[第2実施例]
図5は、本実施形態の第2実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。図5を参照すると、第2実施例の投影光学系では、マスク4からの光は、第1反射鏡M1の凹面状の反射面、第2反射鏡M2の凹面状の反射面、第3反射鏡M3の凸面状の反射面、および第4反射鏡M4の凹面状の反射面で順次反射された後、マスクパターンの中間像I1を形成する。そして、第1反射結像光学系G1を介して形成されたマスクパターン中間像I1からの光は、第5反射鏡M5の凹面状の反射面、第6反射鏡M6の凸面状の反射面、第7反射鏡M7の凸面状の反射面、および第8反射鏡M8の凹面状の反射面で順次反射された後、ウェハ7上にマスクパターンの縮小像(二次像)を形成する。次の表(2)に、第2実施例にかかる投影光学系の諸元の値を掲げる。
表(2)
(主要諸元)
λ=13.5nm
β=1/4
NA=0.35
H0=164mm
φ=41mm
LX=26mm
LY=4mm

(光学部材諸元)
面番号 r d
(マスク面) 618.92
1 -1636.50 -415.49 (第1反射鏡M1)
∞ 0.00 (開口絞りAS)
2 2528.81 295.36 (第2反射鏡M2)
3 1392.94 -378.79 (第3反射鏡M3)
4 1236.53 1315.65 (第4反射鏡M4)
5 -772.13 -130.26 (第5反射鏡M5)
6 -6000.00 232.08 (第6反射鏡M6)
7 202.38 -332.08 (第7反射鏡M7)
8 395.89 372.08 (第8反射鏡M8)
(ウェハ面)

(非球面データ)
1面
κ=0.000000
4=−0.217127×10-9 6=0.393782×10-14
8=−0.299814×10-18 10=0.902223×10-23
12=−0.152035×10-27 14=0.964488×10-33
16=0.455030×10-38

2面
κ=0.000000
4=−0.218946×10-8 6=−0.126364×10-13
8=−0.164756×10-17 10=0.616260×10-21
12=−0.146840×10-24 14=0.190021×10-28
16=−0.101697×10-32

3面
κ=0.000000
4=−0.420438×10-8 6=0.171516×10-13
8=−0.331765×10-20 10=−0.948704×10-23
12=0.600014×10-27 14=−0.207904×10-31
16=0.309146×10-36

4面
κ=0.000000
4=−0.320214×10-9 6=−0.872275×10-15
8=0.372560×10-20 10=−0.139110×10-24
12=0.210288×10-29 14=−0.181824×10-34
16=0.660041×10-40

5面
κ=0.000000
4=−0.265916×10-9 6=−0.498664×10-14
8=−0.318509×10-18 10=0.165506×10-22
12=−0.321621×10-27 14=0.300988×10-32
16=−0.113223×10-37

6面
κ=0.000000
4=−0.301025×10-8 6=0.519481×10-13
8=−0.158462×10-17 10=0.751265×10-22
12=−0.246106×10-26 14=0.435279×10-31
16=−0.322162×10-36

7面
κ=0.000000
4=0.172901×10-7 6=0.115045×10-11
8=0.210667×10-15 10=−0.294788×10-20
12=−0.579816×10-23 14=0.205736×10-26
16=−0.202972×10-30

8面
κ=0.000000
4=0.932327×10-10 6=0.769214×10-15
8=0.329356×10-20 10=0.122723×10-24
12=−0.247447×10-29 14=0.359947×10-34
16=−0.140188×10-39

(条件式対応値)
Dw=LY=4mm
Yc=φ−Dw/2=39mm
|R6|=6000.00mm
Mφ=244.34mm(第4反射鏡M4において最大)
L12=586.47mm
TL=1577.47mm
Mφ4=244.34mm
Mφ5=231.99mm
(1)Dw/Yc=0.103
(2)|R6|/Yc=153.8>50.0
(3)H0/Mφ=0.671
(4)L12/TL=0.372
(5)Mφ4/Mφ5=1.053
図6は、第2実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。図6では、像高100%、像高95%、および像高90%におけるメリディオナルコマ収差およびサジタルコマ収差を示している。収差図から明らかなように、第2実施例においても第1実施例と同様に、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差が良好に補正されていることがわかる。また、図示を省略したが、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差以外の他の諸収差、たとえば球面収差やディストーションなども良好に補正されていることが確認されている。
[第3実施例]
図7は、本実施形態の第3実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。図7を参照すると、第3実施例の投影光学系では、マスク4からの光は、第1反射鏡M1の凹面状の反射面、第2反射鏡M2の凹面状の反射面、第3反射鏡M3の凸面状の反射面、および第4反射鏡M4の凹面状の反射面で順次反射された後、マスクパターンの中間像I1を形成する。そして、第1反射結像光学系G1を介して形成されたマスクパターン中間像I1からの光は、第5反射鏡M5の凹面状の反射面、第6反射鏡M6の凹面状の反射面、第7反射鏡M7の凸面状の反射面、および第8反射鏡M8の凹面状の反射面で順次反射された後、ウェハ7上にマスクパターンの縮小像(二次像)を形成する。次の表(3)に、第3実施例にかかる投影光学系の諸元の値を掲げる。
表(3)
(主要諸元)
λ=13.5nm
β=1/4
NA=0.30
H0=166mm
φ=41.5mm
LX=26mm
LY=5mm

(光学部材諸元)
面番号 r d
(マスク面) 690.17
1 -4096.57 -570.17 (第1反射鏡M1)
∞ 0.00 (開口絞りAS)
2 1557.29 493.57 (第2反射鏡M2)
3 1542.00 -433.57 (第3反射鏡M3)
4 1586.97 1223.25 (第4反射鏡M4)
5 -896.28 -145.92 (第5反射鏡M5)
6 40438.56 248.88 (第6反射鏡M6)
7 219.59 -348.95 (第7反射鏡M7)
8 415.44 389.14 (第8反射鏡M8)
(ウェハ面)

(非球面データ)
1面
κ=0.000000
4=−0.483330×10-10 6=0.573487×10-15
8=−0.179244×10-18 10=0.702134×10-23
12=−0.154388×10-27 14=0.158340×10-32
16=−0.179820×10-38

2面
κ=0.000000
4=−0.405093×10-9 6=−0.127121×10-14
8=−0.763009×10-19 10=0.179769×10-22
12=−0.265344×10-26 14=0.215606×10-30
16=−0.737322×10-35

3面
κ=0.000000
4=−0.212738×10-8 6=0.475173×10-14
8=0.339618×10-19 10=−0.501477×10-23
12=0.277906×10-27 14=−0.859567×10-32
16=0.113488×10-36

4面
κ=0.000000
4=−0.312683×10-9 6=−0.758371×10-15
8=0.417824×10-20 10=−0.136254×10-24
12=0.212228×10-29 14=−0.190100×10-34
16=0.720404×10-40

5面
κ=0.000000
4=−0.345169×10-9 6=−0.135689×10-14
8=−0.327372×10-18 10=0.152106×10-22
12=−0.294901×10-27 14=0.280270×10-32
16=−0.107465×10-37

6面
κ=0.000000
4=−0.250967×10-8 6=0.679739×10-13
8=−0.319316×10-17 10=0.135706×10-21
12=−0.374881×10-26 14=0.585595×10-31
16=−0.395032×10-36

7面
κ=0.000000
4=0.150624×10-7 6=0.991716×10-12
8=0.166338×10-15 10=−0.142668×10-19
12=−0.150178×10-23 14=0.120639×10-26
16=−0.142962×10-30

8面
κ=0.000000
4=0.820008×10-10 6=0.613165×10-15
8=0.249928×10-20 10=0.925818×10-25
12=−0.242147×10-29 14=0.397522×10-34
16=−0.167577×10-39

(条件式対応値)
Dw=LY=5mm
Yc=φ−Dw/2=39mm
|R6|=40438.56mm
Mφ=232.66mm(第4反射鏡M4において最大)
L12=467.08mm
TL=1546.39mm
Mφ4=232.66mm
Mφ5=226.90mm
(1)Dw/Yc=0.128
(2)|R6|/Yc=1036.9>50.0
(3)H0/Mφ=0.713
(4)L12/TL=0.302
(5)Mφ4/Mφ5=1.025
図8は、第3実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。図8では、像高100%、像高94%、および像高88%におけるメリディオナルコマ収差およびサジタルコマ収差を示している。収差図から明らかなように、第3実施例においても第1実施例および第2実施例と同様に、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差が良好に補正されていることがわかる。また、図示を省略したが、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差以外の他の諸収差、たとえば球面収差やディストーションなども良好に補正されていることが確認されている。
[第4実施例]
図9は、本実施形態の第4実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。図9を参照すると、第4実施例の投影光学系では、マスク4からの光は、第1反射鏡M1の凹面状の反射面、第2反射鏡M2の凹面状の反射面、第3反射鏡M3の凸面状の反射面、および第4反射鏡M4の凹面状の反射面で順次反射された後、マスクパターンの中間像I1を形成する。そして、第1反射結像光学系G1を介して形成されたマスクパターン中間像I1からの光は、第5反射鏡M5の凹面状の反射面、第6反射鏡M6の凸面状の反射面、第7反射鏡M7の凸面状の反射面、および第8反射鏡M8の凹面状の反射面で順次反射された後、ウェハ7上にマスクパターンの縮小像(二次像)を形成する。次の表(4)に、第4実施例にかかる投影光学系の諸元の値を掲げる。
表(4)
(主要諸元)
λ=13.5nm
β=1/4
NA=0.35
H0=168mm
φ=42mm
LX=26mm
LY=6mm

(光学部材諸元)
面番号 r d
(マスク面) 574.44
1 -1438.09 -393.01 (第1反射鏡M1)
∞ 0.00 (開口絞りAS)
2 3866.13 291.66 (第2反射鏡M2)
3 1472.75 -353.10 (第3反射鏡M3)
4 1146.08 1160.96 (第4反射鏡M4)
5 -482.14 -106.78 (第5反射鏡M5)
6 -544.10 208.88 (第6反射鏡M6)
7 258.86 -338.06 (第7反射鏡M7)
8 403.16 378.06 (第8反射鏡M8)
(ウェハ面)

(非球面データ)
1面
κ=0.000000
4=−0.480727×10-9 6=0.17145×10-14
8=0.519061×10-19 10=−0.200289×10-23
12=0.388495×10-28 14=−0.403938×10-33
16=0.200167×10-38

2面
κ=0.000000
4=0.255477×10-8 6=0.176224×10-12
8=0.590733×10-17 10=0.117702×10-20
12=−0.292975×10-24 14=0.576524×10-28
16=−0.425945×10-32

3面
κ=0.000000
4=−0.352219×10-8 6=0.180042×10-13
8=−0.187675×10-18 10=0.567699×10-23
12=−0.207949×10-27 14=0.338569×10-32
16=−0.115858×10-37

4面
κ=0.000000
4=−0.283304×10-9 6=−0.630992×10-15
8=0.197038×10-20 10=−0.745709×10-25
12=0.997049×10-30 14=−0.713015×10-35
16=0.192777×10-40

5面
κ=0.000000
4=0.816361×10-9 6=−0.304667×10-14
8=0.157393×10-18 10=−0.295696×10-23
12=0.343787×10-28 14=−0.199811×10-33
16=0.411332×10-39

6面
κ=0.000000
4=0.447236×10-8 6=0.135751×10-13
8=−0.403434×10-17 10=0.240767×10-21
12=−0.783799×10-26 14=0.136361×10-30
16=−0.985105×10-36

7面
κ=0.000000
4=0.463275×10-7 6=0.159037×10-11
8=0.640137×10-16 10=0.779121×10-20
12=0.182305×10-23 14=−0.403909×10-27
16=0.461146×10-31

8面
κ=0.000000
4=−0.214341×10-10 6=−0.379937×10-15
8=−0.380405×10-20 10=−0.953193×10-25
12=0.128527×10-29 14=−0.361995×10-34
16=0.217037×10-39

(条件式対応値)
Dw=LY=6mm
Yc=φ−Dw/2=39mm
|R6|=544.10mm
Mφ=252.45mm(第4反射鏡M4において最大)
L12=470.56mm
TL=1423.06mm
Mφ4=252.45mm
Mφ5=229.97mm
(1’)Dw/Yc=0.154
(2)|R6|/Yc=13.95
(3)H0/Mφ=0.665
(4)L12/TL=0.331
(5)Mφ4/Mφ5=1.098
図10は、第4実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。図10では、像高100%、像高93%、および像高86%におけるメリディオナルコマ収差およびサジタルコマ収差を示している。収差図から明らかなように、第4実施例においても第1実施例〜第3実施例と同様に、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差が良好に補正されていることがわかる。また、図示を省略したが、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差以外の他の諸収差、たとえば球面収差やディストーションなども良好に補正されていることが確認されている。
[第5実施例]
図11は、本実施形態の第5実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。図11を参照すると、第5実施例の投影光学系では、マスク4からの光は、第1反射鏡M1の凹面状の反射面、第2反射鏡M2の凹面状の反射面、第3反射鏡M3の凸面状の反射面、および第4反射鏡M4の凹面状の反射面で順次反射された後、マスクパターンの中間像I1を形成する。そして、第1反射結像光学系G1を介して形成されたマスクパターン中間像I1からの光は、第5反射鏡M5の凹面状の反射面、第6反射鏡M6の凸面状の反射面、第7反射鏡M7の凸面状の反射面、および第8反射鏡M8の凹面状の反射面で順次反射された後、ウェハ7上にマスクパターンの縮小像(二次像)を形成する。次の表(5)に、第5実施例にかかる投影光学系の諸元の値を掲げる。
表(5)
(主要諸元)
λ=13.5nm
β=1/4
NA=0.3
H0=176mm
φ=44mm
LX=26mm
LY=10mm

(光学部材諸元)
面番号 r d
(マスク面) 760.23
1 -3240.17 -503.13 (第1反射鏡M1)
∞ 0.00 (開口絞りAS)
2 1307.73 453.32 (第2反射鏡M2)
3 985.72 -393.32 (第3反射鏡M3)
4 1230.44 958.91 (第4反射鏡M4)
5 -448.68 -100.12 (第5反射鏡M5)
6 -449.21 200.12 (第6反射鏡M6)
7 295.16 -322.82 (第7反射鏡M7)
8 396.16 362.82 (第8反射鏡M8)
(ウェハ面)

(非球面データ)
1面
κ=0.000000
4=0.336144×10-9 6=−0.183014×10-14
8=0.611653×10-19 10=−0.236919×10-23
12=0.834293×10-28 14=−0.186023×10-32
16=0.183215×10-37

2面
κ=0.000000
4=−0.184273×10-9 6=−0.272371×10-14
8=−0.499580×10-19 10=0.394720×10-23
12=−0.849953×10-27 14=0.836092×10-31
16=−0.329935×10-35

3面
κ=0.000000
4=−0.243751×10-8 6=0.685487×10-14
8=−0.427509×10-19 10=−0.799913×10-24
12=0.456330×10-28 14=−0.157178×10-32
16=0.221022×10-37

4面
κ=0.000000
4=−0.327130×10-9 6=−0.558339×10-15
8=−0.120344×10-19 10=0.232465×10-24
12=−0.346399×10-29 14=0.270910×10-34
16=−0.935974×10-40

5面
κ=0.000000
4=0.553261×10-9 6=0.466315×10-14
8=−0.589319×10-19 10=0.100641×10-23
12=−0.760718×10-29 14=0.353039×10-34
16=−0.922030×10-40

6面
κ=0.000000
4=0.410307×10-8 6=−0.114627×10-13
8=0.629088×10-18 10=−0.885802×10-22
12=0.614843×10-26 14=−0.200625×10-30
16=0.322162×10-35

7面
κ=0.000000
4=0.127776×10-7 6=0.540836×10-12
8=−0.454270×10-16 10=0.178687×10-19
12=−0.561231×10-23 14=0.945578×10-27
16=−0.699724×10-31

8面
κ=0.000000
4=0.120958×10-9 6=0.119111×10-14
8=0.102490×10-19 10=−0.827807×10-25
12=0.946779×10-29 14=−0.273355×10-33
16=0.338716×10-38

(条件式対応値)
Dw=LY=10mm
Yc=φ−Dw/2=39mm
|R6|=449.21mm
Mφ=237.64mm(第4反射鏡M4において最大)
L12=292.95mm
TL=1416.00mm
Mφ4=237.64mm
Mφ5=218.50mm
(1’)Dw/Yc=0.256
(2)|R6|/Yc=11.52
(3)H0/Mφ=0.741
(4)L12/TL=0.207
(5)Mφ4/Mφ5=1.088
図12は、第5実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。図12では、像高100%、像高89%、および像高77%におけるメリディオナルコマ収差およびサジタルコマ収差を示している。収差図から明らかなように、第5実施例においても第1実施例〜第4実施例と同様に、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差が良好に補正されていることがわかる。また、図示を省略したが、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差以外の他の諸収差、たとえば球面収差やディストーションなども良好に補正されていることが確認されている。
[第6実施例]
図13は、本実施形態の第6実施例にかかる投影光学系の構成を示す図である。図13を参照すると、第6実施例の投影光学系では、マスク4からの光は、第1反射鏡M1の凹面状の反射面、第2反射鏡M2の凹面状の反射面、第3反射鏡M3の凸面状の反射面、および第4反射鏡M4の凹面状の反射面で順次反射された後、マスクパターンの中間像I1を形成する。そして、第1反射結像光学系G1を介して形成されたマスクパターン中間像I1からの光は、第5反射鏡M5の凹面状の反射面、第6反射鏡M6の凸面状の反射面、第7反射鏡M7の凸面状の反射面、および第8反射鏡M8の凹面状の反射面で順次反射された後、ウェハ7上にマスクパターンの縮小像(二次像)を形成する。次の表(6)に、第6実施例にかかる投影光学系の諸元の値を掲げる。
表(6)
(主要諸元)
λ=13.5nm
β=1/4
NA=0.20
H0=196mm
φ=49.0mm
LX=26mm
LY=20mm

(光学部材諸元)
面番号 r d
(マスク面) 538.59
1 -1614.79 -418.59 (第1反射鏡M1)
∞ 0.00 (開口絞りAS)
2 1420.88 322.40 (第2反射鏡M2)
3 537.13 -262.40 (第3反射鏡M3)
4 806.79 1236.65 (第4反射鏡M4)
5 -584.42 -156.20 (第5反射鏡M5)
6 -431.38 256.20 (第6反射鏡M6)
7 474.30 -407.60 (第7反射鏡M7)
8 498.30 447.60 (第8反射鏡M8)
(ウェハ面)

(非球面データ)
1面
κ=0.000000
4=−0.936325×10-9 6=−0.374535×10-15
8=0.120552×10-18 10=−0.603200×10-23
12=0.226759×10-27 14=−0.433963×10-32
16=0.300721×10-37

2面
κ=0.000000
4=0.14556910-8 6=0.130305×10-13
8=0.288744×10-16 10=−0.494080×10-19
12=0.527970×10-22 14=−0.304921×10-25
16=0.721823×10-29

3面
κ=0.000000
4=−0.360946×10-8 6=0.662389×10-14
8=0.610638×10-18 10=−0.101801×10-21
12=0.753451×10-26 14=−0.284951×10-30
16=0.432128×10-35

4面
κ=0.000000
4=−0.242980×10-9 6=−0.323320×10-15
8=−0.389364×10-20 10=0.527716×10-25
12=−0.603878×10-30 14=0.365779×10-35
16=−0.973273×10-41

5面
κ=0.000000
4=0.204762×10-9 6=0.341285×10-14
8=−0.950018×10-19 10=0.175594×10-23
12=−0.191132×10-28 14=0.115231×10-33
16=−0.293933×10-39

6面
κ=0.000000
4=0.365416×10-10 6=0.140726×10-13
8=−0.685356×10-17 10=0.626948×10-21
12=−0.323188×10-25 14=0.908127×10-30
16=−0.107245×10-34

7面
κ=0.000000
4=0.173457×10-7 6=0.137342×10-12
8=−0.525501×10-17 10=0.569263×10-20
12=−0.237279×10-23 14=0.539415×10-27
16=−0.477824×10-31

8面
κ=0.000000
4=0.666843×10-10 6=0.325887×10-15
8=0.197007×10-20 10=−0.101960×10-25
12=−0.163295×10-29 14=0.121569×10-33
16=−0.230387×10-38

(条件式対応値)
Dw=LY=20mm
Yc=φ−Dw/2=39mm
|R6|=431.38mm
Mφ=298.19mm(第4反射鏡M4において最大)
L12=570.46mm
TL=1556.65mm
Mφ4=298.19mm
Mφ5=290.37mm
(1’)Dw/Yc=0.513
(2)|R6|/Yc=11.06
(3)H0/Mφ=0.657
(4)L12/TL=0.366
(5)Mφ4/Mφ5=1.027
図14は、第6実施例の投影光学系におけるコマ収差を示す図である。図14では、像高100%、像高80%、および像高59%におけるメリディオナルコマ収差およびサジタルコマ収差を示している。収差図から明らかなように、第6実施例においても第1実施例〜第5実施例と同様に、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差が良好に補正されていることがわかる。また、図示を省略したが、有効結像領域ERに対応する領域において、コマ収差以外の他の諸収差、たとえば球面収差やディストーションなども良好に補正されていることが確認されている。
第1実施例〜第3実施例では、条件式(1)および(1A)を満足しているが、条件式(1’)および条件式(2)を満足していない。また、第1実施例および第2実施例では第6反射鏡M6が凸面状の反射面を有するが、第3実施例では第6反射鏡M6が凹面状の反射面を有する。さらに、0.4の像側開口数を確保している第1実施例では条件式(1B)および(1C)を満足し、0.35の像側開口数を確保している第2実施例では条件式(1D)を満足し、0.3の像側開口数を確保している第3実施例では条件式(1E)を満足している。
第4実施例〜第6実施例では、条件式(1)および(1A)を満足しているだけでなく、第6反射鏡M6が凸面状の反射面を有し、条件式(1’)および条件式(2)を満足している。さらに、0.35の像側開口数を確保している第4実施例では条件式(1D),(1’D)を満足し、0.3の像側開口数を確保している第5実施例では条件式(1E),(1’E)を満足し、0.2の像側開口数を確保している第6実施例では条件式(1F),(1’F)を満足している。
以上のように、第1実施例〜第3実施例では、波長が13.5nmのレーザプラズマX線に対して、0.4〜0.3の像側開口数を確保するとともに、ウェハ7上において諸収差が良好に補正された26mm×3〜5mmの円弧状の有効結像領域を確保することができる。第4実施例〜第6実施例では、波長が13.5nmのレーザプラズマX線に対して、0.35〜0.2の像側開口数を確保するとともに、ウェハ7上において諸収差が良好に補正された26mm×6〜20mmの円弧状の有効結像領域を確保することができる。したがって、各実施例では、ウェハ7において、たとえば26mm×66mmの大きさを有する各露光領域に、マスク4のパターンを走査露光により0.1μm以下の高解像で転写することができる。
また、第1実施例〜第3実施例では、最も大きい第4反射鏡M4または第5反射鏡M5の有効半径が約233〜約244mm程度であり、十分に小さく抑えられている。第4実施例〜第6実施例では、最も大きい第4反射鏡M4の有効半径が約238〜約298mm程度であり、十分に小さく抑えられている。このように、各実施例において、反射鏡の大型化が抑えられ、光学系の小型化が図られている。また、第1実施例〜第3実施例では、物体(マスク)から像(ウェハ)までの距離(物像間距離)TLが約1393mm〜約1577mmの範囲に小さく抑えられている。第4実施例〜第6実施例では、物像間距離TLが約1416mm〜約1557mmの範囲に小さく抑えられている。このように、各実施例において、光学系の光軸方向の大型化を抑えつつ光学性能を良好に維持している。
具体的に、第1実施例では、結像倍率が1/4の8枚ミラー反射型光学系において、0.4の像側開口数NAを確保しながら、幅寸法Dwが3mmの円弧状の有効結像領域を実現している。すなわち、第1実施例では、前述の特許文献に記載された従来の2mm幅の円弧状の有効結像領域を有する8枚ミラー反射型光学系に比して1.5倍の幅寸法の有効結像領域が実現されるので、像面上あるいは物面上において、光束が狭い領域に絞られて照明される事を緩和する事ができる。その結果、物面上に配置されるレチクル等や像面上に配置されるウェハ等の構造物の温度上昇や温度上昇に起因する歪みを抑制することが可能となる。なお、投影光学系の各ミラーにおいて、結像に寄与する有効光束が照射される領域も広くなるので、各ミラーの温度上昇や歪みを抑制する事も可能である。特に、光が照明された部材に非等方な歪が生じると他の補正手段で補正する事が困難であるため、特に、本発明の効果が顕著となる。また、光源のEtenduを十分に大きくすることが可能であれば、幅寸法Dwを増やした分だけ露光光量も大きくなるので、露光時間を従来に比べて短くして、装置のスループットを向上させることも可能である。
第1実施例に比して、第2実施例では、同じく結像倍率が1/4の8枚ミラー反射型光学系において、像側開口数NAを0.35に減じることにより、円弧状の有効結像領域の幅寸法Dwを4mmに増やしている。さらに、第3実施例では、同じく結像倍率が1/4の8枚ミラー反射型光学系において、像側開口数NAを0.3に減じることにより、円弧状の有効結像領域の幅寸法Dwを5mmに増やしている。従って、第2実施例および第3実施例では、第1実施例に比べて、光束が狭い領域に集中する事を更に緩和する事が可能である。
一方、第4実施例では、結像倍率が1/4の8枚ミラー反射型光学系において、0.35の像側開口数NAを確保しながら、幅寸法Dwが6mmの円弧状の有効結像領域を実現している。すなわち、第4実施例では、前述の特許文献に記載された従来の2mm幅の円弧状の有効結像領域を有する8枚ミラー反射型光学系に比して3倍の幅寸法の有効結像領域が実現されるので、像面上あるいは物面上において、光束が狭い領域に絞られて照明される事を緩和する事ができる。その結果、物面上に配置されるレチクル等や像面上に配置されるウェハ等の構造物の温度上昇や温度上昇に起因する歪みを抑制することが可能となる。なお、投影光学系の各ミラーにおいて、結像に寄与する有効光束が照射される領域も広くなるので、各ミラーの温度上昇や歪みを抑制する事も可能である。特に、光が照明された部材に非等方な歪が生じると他の補正手段で補正する事が困難であるため、特に、本発明の効果が顕著となる。また、光源のEtenduを十分に大きくすることが可能であれば、幅寸法Dwを増やした分だけ露光光量も大きくなるので、露光時間を従来に比べて短くして、装置のスループットを向上させることも可能である。
第4実施例に比して、第5実施例では、同じく結像倍率が1/4の8枚ミラー反射型光学系において、像側開口数NAを0.3に減じることにより、円弧状の有効結像領域の幅寸法Dwを10mmに増やしている。さらに、第6実施例では、同じく結像倍率が1/4の8枚ミラー反射型光学系において、像側開口数NAを0.2に減じることにより、円弧状の有効結像領域の幅寸法Dwを20mmに増やしている。従って、第5実施例および第6実施例では、第4実施例に比べて、光束が狭い領域に集中する事を更に緩和する事が可能である。また、第1〜第3実施例に比べて第4実施例〜第6実施例では第6面の第6反射鏡M6の曲率半径R6を相対的に小さくし、凸面形状とすることによって、円弧状の有効結像領域の幅寸法を相対的に大きくする事が可能となっている。
上述の実施形態にかかる露光装置では、照明系によってマスクを照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、本実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図15のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図15のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、その1ロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、本実施形態の露光装置を用いて、マスク(レチクル)上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。
その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
なお、上述の本実施形態では、X線を供給するための光源としてレーザプラズマX線源を用いているが、これに限定されることなく、X線としてたとえばシンクロトロン放射(SOR)光を用いることもできる。
また、上述の本実施形態では、X線を供給するための光源を有する露光装置に本発明を適用しているが、これに限定されることなく、X線以外の他の波長光を供給する光源を有する露光装置に対しても本発明を適用することができる。
さらに、上述の本実施形態では、露光装置の投影光学系に本発明を適用しているが、これに限定されることなく、他の一般的な投影光学系に対しても本発明を適用することができる。
さらに、本実施形態の露光装置は、上述した各構成要素を含むサブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。
各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。

Claims (28)

  1. 8つの反射鏡を備え、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
    前記第1面の中間像を形成するための第1反射結像光学系と、前記中間像の像を前記第2面上に形成するための第2反射結像光学系とを備え、
    前記第1反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第1反射鏡M1と第2反射鏡M2と第3反射鏡M3と第4反射鏡M4とを有し、
    前記第2反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第5反射鏡M5と第6反射鏡M6と第7反射鏡M7と第8反射鏡M8とを有し、
    前記第1反射鏡M1、前記第4反射鏡M4、前記第5反射鏡M5、および前記第8反射鏡M8は、凹面状の反射面を有し、
    前記第7反射鏡M7は、凸面状の反射面を有し、
    前記第2反射鏡M2および前記第3反射鏡M3のうち、一方の反射鏡は凹面状の反射面を有し、他方の反射鏡は凸面状の反射面を有し、
    前記第2面上に形成される円弧状の有効結像領域の中心と光軸との間の距離をYcとし、前記有効結像領域の中心と前記光軸とを結ぶ方向に沿った前記有効結像領域の幅寸法をDwとするとき、
    0.06<Dw/Yc
    の条件を満足することを特徴とする投影光学系。
  2. 像側開口数NAが0.15よりも大きく、
    0.064<Dw/Yc
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  3. 像側開口数NAが0.35よりも大きく且つ0.55以下であり、
    0.06<Dw/Yc<0.2
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  4. 像側開口数NAが0.35よりも大きく且つ0.45よりも小さく、
    0.064<Dw/Yc<0.09
    の条件を満足することを特徴とする請求項3に記載の投影光学系。
  5. 像側開口数NAが0.3よりも大きく且つ0.4よりも小さく、
    0.09<Dw/Yc<0.3
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  6. 像側開口数NAが0.25よりも大きく且つ0.35よりも小さく、
    0.1<Dw/Yc<0.4
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  7. 像側開口数NAが0.15よりも大きく且つ0.25以下であり、
    0.2<Dw/Yc<0.9
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  8. 像側開口数NAが0.3よりも大きく且つ0.4よりも小さく、
    0.13<Dw/Yc<0.3
    の条件を満足することを特徴とする請求項5に記載の投影光学系。
  9. 像側開口数NAが0.25よりも大きく且つ0.35よりも小さく、
    0.2<Dw/Yc<0.4
    の条件を満足することを特徴とする請求項6に記載の投影光学系。
  10. 像側開口数NAが0.15よりも大きく且つ0.25以下であり、
    0.3<Dw/Yc<0.8
    の条件を満足することを特徴とする請求項7に記載の投影光学系。
  11. 前記第6反射鏡M6は凸面状の反射面を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の投影光学系。
  12. 前記第6反射鏡M6は、凸面状の反射面を有し、
    前記第6反射鏡M6の反射面の曲率半径をR6とするとき、
    5.0<|R6|/Yc<50.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の投影光学系。
  13. 前記第6反射鏡M6は、凸面状の反射面を有し、
    前記第6反射鏡M6の反射面の曲率半径をR6とするとき、
    0.13<Dw/Yc<0.8
    5.0<|R6|/Yc<50.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の投影光学系。
  14. 8.0<|R6|/Yc<15.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項13に記載の投影光学系。
  15. 前記有効結像領域の幅寸法Dwは2.5mm以上であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の投影光学系。
  16. 前記第1面における最大物体高をH0とし、前記8つの反射鏡M1〜M8の有効半径の最大値をMφとするとき、
    0.5<H0/Mφ
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の投影光学系。
  17. 前記第1反射結像光学系中の第2面に最も近い反射面と前記第2反射結像光学系中の第1面に最も近い反射面との間の軸上間隔をL12とし、前記第1面と前記第2面との間の軸上間隔をTLとするとき、
    0.1<L12/TL<0.7
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の投影光学系。
  18. 前記8つの反射鏡M1〜M8の全ては、非球面形状に形成された反射面を有することを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の投影光学系。
  19. 前記第2反射鏡M2の反射面上に開口絞りが設けられていることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の投影光学系。
  20. 8つの反射鏡を備え、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
    前記第1面の中間像を形成するための第1反射結像光学系と、前記中間像の像を前記第2面上に形成するための第2反射結像光学系とを備え、
    前記第1反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第1反射鏡M1と第2反射鏡M2と第3反射鏡M3と第4反射鏡M4とを有し、
    前記第2反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第5反射鏡M5と第6反射鏡M6と第7反射鏡M7と第8反射鏡M8とを有し、
    前記第1反射鏡M1、前記第4反射鏡M4、前記第5反射鏡M5、および前記第8反射鏡M8は、凹面状の反射面を有し、
    前記第6反射鏡M6および前記第7反射鏡M7は、凸面状の反射面を有し、
    前記第2反射鏡M2および前記第3反射鏡M3のうち、一方の反射鏡は凹面状の反射面を有し、他方の反射鏡は凸面状の反射面を有することを特徴とする投影光学系。
  21. 前記第2面上に形成される円弧状の有効結像領域の中心は、前記投影光学系の光軸から所定距離だけ離れて位置していることを特徴とする請求項20に記載の投影光学系。
  22. 前記中間像から前記第1面側へ向かって第1番目に配置されている前記第4反射鏡M4の有効半径をMφ4とし、前記中間像から前記第2面側へ向かって第1番目に配置されている前記第5反射鏡M5の有効半径をMφ5とするとき、
    0.85<Mφ4/Mφ5<1.2
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載の投影光学系。
  23. 前記第1面に設定されたマスクを照明するための照明系と、前記マスクのパターンを前記第2面に設定された感光性基板上へ投影するための請求項1乃至22のいずれか1項に記載の投影光学系とを備えていることを特徴とする露光装置。
  24. 露光装置の製造方法であって、
    8つの反射鏡を備え、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系を供給する工程を有し、
    前記供給工程は、前記第1面の中間像を形成するための第1反射結像光学系と、前記中間像の像を前記第2面上に形成するための第2反射結像光学系とを供給する工程を有し、
    前記第1反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第1反射鏡M1と第2反射鏡M2と第3反射鏡M3と第4反射鏡M4とが配置され、
    前記第2反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第5反射鏡M5と第6反射鏡M6と第7反射鏡M7と第8反射鏡M8とが配置され、
    前記第1反射鏡M1、前記第4反射鏡M4、前記第5反射鏡M5、および前記第8反射鏡M8として、凹面状の反射面を有する反射鏡が供給され、
    前記第7反射鏡M7として、凸面状の反射面を有する反射鏡が供給され、
    前記第2反射鏡M2および前記第3反射鏡M3のうち、一方の反射鏡は凹面状の反射面が供給され、他方の反射鏡は凸面状の反射面が供給され、
    前記第2面上に形成される円弧状の有効結像領域の中心と光軸との間の距離をYcとし、前記有効結像領域の中心と前記光軸とを結ぶ方向に沿った前記有効結像領域の幅寸法をDwとするとき、
    0.06<Dw/Yc
    の条件を満足させることを特徴とする露光装置の製造方法。
  25. 露光装置の製造方法であって、
    8つの反射鏡を備え、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系を供給する工程を有し、
    前記供給工程は、前記第1面の中間像を形成するための第1反射結像光学系と、前記中間像の像を前記第2面上に形成するための第2反射結像光学系とを供給する工程を有し、
    前記第1反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第1反射鏡M1と第2反射鏡M2と第3反射鏡M3と第4反射鏡M4とが配置され、
    前記第2反射結像光学系は、前記第1面側から光の入射順に、第5反射鏡M5と第6反射鏡M6と第7反射鏡M7と第8反射鏡M8とが配置され、
    前記第1反射鏡M1、前記第4反射鏡M4、前記第5反射鏡M5、および前記第8反射鏡M8として、凹面状の反射面を有する反射鏡が供給され、
    前記第6反射鏡M6および前記第7反射鏡M7として、凸面状の反射面を有する反射鏡が供給され、
    前記第2反射鏡M2および前記第3反射鏡M3のうち、一方の反射鏡は凹面状の反射面が供給され、他方の反射鏡は凸面状の反射面が供給されることを特徴とする露光装置の製造方法。
  26. 請求項24または25に記載の露光装置の製造方法によって製造された露光装置を用いて前記マスクのパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
    前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とするデバイスの製造方法。
  27. 8つの反射鏡を備え、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
    前記第1面の中間像を形成するための第1反射結像光学系と、前記中間像の像を前記第2面上に形成するための第2反射結像光学系とを備え、
    前記第2面上に形成される円弧状の有効結像領域の中心と光軸との間の距離をYcとし、前記有効結像領域の中心と前記光軸とを結ぶ方向に沿った前記有効結像領域の幅寸法をDwとするとき、
    0.09<Dw/Yc
    の条件を満足することを特徴とする投影光学系。
  28. 8つの反射鏡を備え、第1面の縮小像を第2面上に形成する投影光学系において、
    前記第2面上に形成される円弧状の有効結像領域の中心と光軸とを結ぶ方向に沿った前記有効結像領域の幅寸法をDwとするとき、
    2mm<Dw
    の条件を満足することを特徴とする投影光学系。
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