JPWO2007020979A1 - ハードマスクの除去用組成物及び除去方法 - Google Patents

ハードマスクの除去用組成物及び除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体素子の製造における半導体基板の加工工程で用いられるスピンコート型の有機系ハードマスクを除去する際に、基板に対してダメージを与えないウエット除去方法及びそれに用いる溶液の除去用組成物を提供しようとするものである。特に有機物・無機物含有ハードマスクを除去するのに好適なハードマスクの除去用組成物及び除去方法を提供するものである。【解決手段】 特定のアルカノールアミン5〜60質量%、第4級アンモニウム水酸化物6〜25質量%、水20〜89質量%及び、水溶性有機溶媒0〜60質量%を含有する溶液組成物を用いることによって、課題が達成できる。【選択図】 なし

Description

本発明は、半導体素子の製造における半導体基板の加工工程で用いられるハードマスクを除去する溶液組成物及びそれを用いたハードマスクの除去方法に関する。
従来から半導体素子の製造において、フォトレジストを用いたリソグラフィーによる加工が行われている。この加工はシリコンウエハー基板等の半導体基板上にフォトレジスト膜を形成し、その上に半導体デバイスのパターンが描かれたマスクパターンを介して紫外線等の活性光線を照射し、現像し、得られたフォトレジストパターンを保護膜として基板をエッチング処理することにより、基板表面に、前記パターンに対応する凹凸を形成する加工法である。
近年、微細化加工の進展に伴い、薄膜のフォトレジストの使用が検討されるようになってきている。これは、膜厚を変えることなくフォトレジストパターンの寸法を小さくした場合、フォトレジストパターンのアスペクト比(高さ/幅)が大きくなり、フォトレジストパターンの倒壊等の発生が考えられるからである。また、フォトレジストはその膜厚が薄いほど解像性が向上する。このようなことから、フォトレジストを薄膜で使用することが望まれている。
そして、このような加工法において、半導体基板とフォトレジストとの間に、反射防止膜や平坦化膜等の有機物質よりなる下層膜、即ち有機下層膜が形成されることがある。この場合、フォトレジストパターンを保護膜として、まず、フォトレジストで保護されていない部分の有機下層膜をエッチングにより除去し、その後、半導体基板の加工が行なわれる。有機下層膜のエッチングは一般にドライエッチングにより行なわれるが、この際、有機下層膜だけでなくフォトレジストもエッチングされ、その膜厚が減少するという問題がある。そのため、有機下層膜としてはフォトレジストと比較し、ドライエッチングによる除去の速度の大きなものが用いられる傾向にある。しかし、フォトレジストも有機下層膜と同様に有機物質で構成されているため、フォトレジストの膜厚の減少を抑えることは困難である。そのため、フォトレジストを薄膜にした場合、フォトレジストと有機下層膜よりなる、半導体基板加工のための保護膜として十分な膜厚を確保できなくなるという問題が生じる。
一方、半導体基板とフォトレジストとの間の下層膜として、ハードマスクとして知られる無機物質からなる膜を使用することが行なわれている。この場合、フォトレジスト(有機物質)とハードマスク(下層膜:無機物質)では、その構成成分に大きな違いが有るため、それらのドライエッチングによって除去される速度は、ドライエッチングに使用されるガス種に大きく依存する。そして、ガス種を適切に選択することにより、フォトレジストの膜厚の大きな減少を伴うことなく、下層膜をドライエッチングによって除去することが可能となる。そのため、フォトレジストとこの下層膜とを使用した場合は、フォトレジストが薄膜であっても、フォトレジストと下層膜よりなる、半導体基板加工のための保護膜の十分な膜厚を確保できると考えられている。
しかしながら、従来、ハードマスクとしての下層膜はCVD装置、真空蒸着装置、及びスパッタリング装置等を使用して、蒸着法によって形成されていた。これに対し、フォトレジストや有機下層膜は半導体基板上へのスピンコート装置等による塗布及びそれに続く焼成(以下、スピンコート法、という)によって形成されている。スピンコート法は蒸着法に比べ装置等が簡便である。そのため、より微細加工に適したハードマスクとして使用できる下層膜をスピンコート法によって形成することが求められている。
例えば、有機ポリマーで構成されるハードマスクや、これと無機系材料との2層ハードマスクが提案され、最新分野で検討されている(例えば、特許文献1参照)。さらに最近は、従来のガス原料を用いたタイプと比較して、形成が用意で低コストであるスピンコート型のハードマスク材も開発されている(例えば、非特許文献1参照)。さらには、有機物・無機物含有ハードマスク材、すなわち有機物と無機物を同材中に含有しているタイプのハードマスク材も検討されている(例えば、特許文献2、3、4参照)。
また、本願と同一の出願人は、ハードマスクとして使用できる下層膜を形成するためのリソグラフィー用下層膜形成組成物を出願している(例えば、特許文献7、8参照)。
特に、有機物・無機物含有ハードマスク材を構成する有機物の主体は、有機高分子で、架橋剤により架橋される部位、あいは熱硬化性の部位を持っているものが好ましく、上層に塗布、形成されるフォトレジスト等に溶解しない成分を持つことが必要とされる。
また、無機物は、高分子部位に金属(例えば、チタン、アルミニウム、タングステン)、珪素等が結合していてもよいし、あるいはこれらの酸化物等を含有した物であってもよい。
これらのスピンコート型のハードマスクは、犠牲膜としての役割があるため、所定の微細凹凸を形成後、レジストと同様に除去されなければならない。除去方法としては、反応性ガスによる方法も存在するが、このような、無機物を含有したハードマスクは基板に用いている被覆材(SiO2被覆、Si34被覆基板、低誘電材料(Low−k材料)被覆材等)との関係でアッシングガスの選択比が非常に狭められる、あるいは基板にダメージ等を与える恐れが存在する。そこでこのような問題を解決するためのハードマスクを除去する方法が要求されている。
更に、ドライエッチングでは、地球温暖化ガスであるフロン系ガス等を必要としているので環境に優しい脱フロンの半導体プロセスの実現が期待され、ハードマスクにもフロン系ガス等によるエッチングを使用することなく除去できることが期待されている。
一方、無機物を含有するハードマスクをウエット除去する文献は見あたらないが、後記する本発明の構成を成す化合物を一部選択しているレジスト等の剥離液は開示されている。
例えば、レジストの側壁保護体積膜の除去としてジメチルスルホキシド、アルコールアミン、水、必要に応じて4級アンモニウム水酸化物からなる除去用液(例えば、特許文献5参照)、シリコン含有2層レジストの除去として、水溶性アミン及び4級アンモニウム水酸化物から選ばれる少なくとも1種と非アミン系水溶性有機溶剤を含む剥離液 (例えば、特許文献6参照)等が存在する。しかし、これらはフォトリソグラフィー分野のレジストを除去するためのものであり、スピンコート型の有機ハードマスクあるいは有機物・無機物含有ハードマスクの除去についての記載もなく、基板へのダメージ等の有無についての示唆もない。
特開2004−186610号公報 特開2001−53068号公報 特開2001−272786号公報 特開2000−100699号公報 特開平7−28254号公報 特開2004−177669号公報 国際公開第2005/064403号パンフレット 国際公開第2006/040956号パンフレット Semiconductor International 日本版 2005.4 26〜31頁
本発明は、半導体素子の製造における半導体基板の加工工程で使用されるスピンコート型の有機系ハードマスクを除去する際に、基板に被覆されているシリコン窒化膜(Si34膜)、シリコン酸窒化膜(SiON膜)、シリコン酸化膜(SiO2膜)等に対してダメージを与えない除去方法及びそれに用いる溶液の除去用組成物を提供しようとするものである。特に有機物・無機物含有ハードマスクを除去するのに好適なハードマスクの除去用組成物及び除去方法を提供するものである。
本発明者らは鋭意研究した結果、特定のアルカノールアミン、第4級アンモニウム水酸化物、水及び、必要に応じて水溶性有機溶媒を含有する溶液の組成物を用いることによって上記の課題が達成できることを見いだし、本発明を成したものである。
すなわち本発明は、以下に記載の発明に関する。
1.(A)成分を5〜60質量%、(B)成分を6〜25質量%、(C)成分を20〜89質量%及び、(D)成分を0〜60質量%含有するハードマスクの除去用組成物であって、
前記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び、(D)成分の合計量は100質量%であり、
前記(A)成分は、アルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種以上のアミン化合物であり、
前記(B)成分は、テトラメチルアンモニウム水酸化物、テトラエチルアンモニウム水酸化物、テトラプロピルアンモニウム水酸化物、テトラブチルアンモニウム水酸化物及び、トリメチル(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム水酸化物の中から選ばれる少なくとも1種以上の第4級アンモニウム水酸化物であり、
前記(C)成分は、水であり、
前記(D)成分は、ジメチルアセトアミド、スルホラン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ベンジルジグリコール、ベンジルグリコール及び、フェニルグリコールの中から選ばれる少なくとも1種以上の水溶性有機溶媒である
ハードマスクの除去用組成物。
2.前記(A)成分のアルカノールアミンが、モノエタノールアミン及びプロパノールアミンの中から選ばれる少なくとも1種である前記1に記載のハードマスクの除去用組成物。
3.前記(B)成分の第4級アンモニウム水酸化物が、テトラメチルアンモニウム水酸化物である前記1又は2に記載のハードマスクの除去用組成物。
4.前記(D)成分の水溶性有機溶媒が、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及びベンジルジグリコール中から選ばれる少なくとも1種である前記1乃至3のいずれか1つに記載のハードマスクの除去用組成物。
5.前記(A)成分としてモノエタノールアミン及びプロパノールアミンの中から選ばれる少なくとも1種を10〜40質量%、前記(B)成分としてテトラメチルアンモニウム水酸化物7.5〜20質量%、前記(C)成分として水を30〜82.5質量%及び、前記(D)成分としてジエチレングリコールモノブチルエーテル及びベンジルグリコールの中から選ばれる少なくとも1種を0〜40質量%含有し、
前記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び、(D)成分の合計量が100質量%である
ハードマスクの除去用組成物。
6.半導体基板の加工工程において、前記1乃至5のいずれか1つに記載のハードマスクの除去用組成物を使用して、有機ハードマスクを除去するハードマスクの除去方法。
7.半導体基板の加工工程において、前記1乃至5のいずれか1つに記載のハードマスクの除去用組成物を使用して、有機物・無機物含有ハードマスクを除去するハードマスクの除去方法。
8.半導体基板の加工工程において、前記1乃至5のいずれか1つに記載のハードマスクの除去用組成物を使用して、有機物が有機高分子で架橋剤により架橋された部位を有し、かつ無機物が無機酸化物である有機物・無機物含有ハードマスクを除去するハードマスクの除去方法。
9.半導体基板の加工工程において、フォトレジストパターン作成後の保護膜を除去後に、浸漬式の洗浄方法、スプレーバッチ式の洗浄機及び、枚葉式洗浄機の中から選ばれる少なくとも一方式を用いて行う前記6乃至8のいずれか1つに記載のハードマスクの除去方法。
本発明の除去用組成物は溶液組成物であり、半導体素子の製造における半導体基板の加工工程で使用されるハードマスクを除去する際に、基板にダメージを与えないことである。すなわち、基板の被覆材として用いられるSi34膜、SiON膜、SiO2膜等に対してダメージを与えないものである。
また、本発明の除去用組成物は、ハードマスクを効率よく除去することができる。すなわち、本発明の除去用組成物を用いたハードマスクの除去方法は、従来の様なドライエッチング、アッシング、更にはエッチング、アッシング残渣を洗浄除去する工程が簡略化され、ハードマスクを除去する際に、レジスト、反射防止膜等のドライエッチング、アッシング残渣を同時に洗浄することもできる。更に本発明の組成物は、水溶性であるため、除去後ただちに純水で洗浄リンスが可能である。
更には、フッ素系ガス等のハロゲンガスを含有したエッチング方法を使用していないので、環境にやさしいウエット方法で用いられる除去用組成物でもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、ハードマスクの除去工程において用いることのできる、特定のアルカノールアミン、第4級アンモニウム水酸化物、水及び、必要に応じて水溶性有機溶媒を含有する溶液の有機系ハードマスクの除去用組成物であり、特に有機物・無機物含有ハードマスクの除去用組成物であり、除去方法である。
まず、本発明の構成成分について詳述する。本発明で(A)成分として用いられるアルカノールアミンには、モノエタノールアミン、プロパノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ブタノールアミン、ペンタノールアミン等がある。これらのアミンは少なくとも1種を用いることができ、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらのなかでモノエタノールアミン及び、プロパノールアミンが好ましい。
次に(B)成分として用いられる第4級アンモニウム水酸化物には、テトラメチルアンモニウム水酸化物、テトラエチルアンモニウム水酸化物、テトラプロピルアンモニウム水酸化物、テトラブチルアンモニウム水酸化物及び、トリメチル(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム水酸化物の中から選ばれ、これらの第4級アンモニウム水酸化物の少なくとも1種を用いることができる。むろん2種以上組み合わせて用いてもよい。これら第4級アンモニウム水酸化物の中でも、テトラメチルアンモニウム水酸化物が好ましい。
また、必要に応じて用いる(D)成分の水溶性有機溶媒には、ジメチルアセトアミド、スルホラン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、ベンジルジグリコール、ベンジルグリコール及び、フェニルグリコールの中から選ばれ、少なくとも1種を用いることができる。むろん2種以上組み合わせと用いてもよい。これら水溶性有機溶媒のなかでジエチレングリコールモノブチルエーテル及びベンジルジグリコールが好ましい。
次に本発明の組成物を構成する各成分の割合について述べる。
本発明のハードマスクの除去用組成物は、(A)成分を5〜60質量%、(B)成分を6〜25質量%、(C)成分を20〜89質量%及び、(D)成分を0〜60質量%を含有する。但し(A)成分、(B)成分、(C)成分及び、(D)成分の合計量を100質量%とする。
(A)成分が5質量%未満だと、ハードマスクの除去性が劣り、また60質量%を越えても、ハードマスクの除去性が劣る。好ましくは7.5〜50質量%、更に好ましくは10〜40質量%である。
(B)成分が6質量%未満だと、ハードマスクの除去性が劣り、25質量%を越えると、第4級アンモニウム水酸化物の濃度が高くなるので高価格となり好ましくない。好ましくは7.5〜22.5質量%、更に好ましくは7.5〜20質量%である。
(C)成分が20質量%未満だと、安価な水の量が少なくなり高価格となるので、好ましくない。89質量%を越えると除去性が劣る。好ましくは25〜85質量%、更に好ましくは30〜82.5質量%である。
(D)成分が60質量%を越えると、ハードマスクの除去性が劣る。好ましくは0〜50質量%、更に好ましくは0〜40質量%である。
更に、本発明のハードマスクの除去用組成物には、界面活性剤、酸、塩基等を本発明の効果を失しない程度に添加しても良い。
界面活性剤としては、(1)陰イオン界面活性剤(例えば:高級脂肪酸アルカリ塩)、(2)陽イオン界面活性剤(例えば:高級アミンハロゲン酸塩、第4級アンモニウム塩)、(3)両性界面活性剤(例えば:長鎖アミノ酸、スルホベタイン)、(4)非イオン性界面活性剤(例えば、長鎖脂肪酸モノグリセリド、ポリオキシエチレン付加アルキルフェニルエーテル)等を添加することができる。
酸としては、硫酸、硝酸、塩酸、燐酸、フッ酸等を添加することができる。塩基としては、アンモニア等を添加することができる。
次に本発明のハードマスクの除去用組成物の使用方法について述べる。
一般に無機物のハードマスクは、フッ素系ガス等のガスによるエッチングで、基板に目的とするパターンを形成後、ハードマスクの上層の不要なレジストあるいは反射防止膜等の保護膜を、通常酸素ガス等によるガスでアッシング除去するが、基板に残る。
しかしながら、本発明は、スピンコートの有機系ハードコート材を用いた場合に適用するものであって、レジストあるいは反射防止膜等の保護膜をガスでアッシング後に、本発明のハードマスクの除去用組成物の使用することによって、有機系ハードコートを除去するものである。
すなわち、レジスト等の保護膜を除去後に、半導体基板の洗浄に従来使用されている浸漬式の洗浄方法、またスプレーバッチ式の洗浄機に除去用組成物を使用することによってハードマスクを除去することができる。更に、温度50℃で、数分以内に除去できることから、枚葉式洗浄機にも対応できる。
上記のハードマスクを除去する方法における、当該除去用組成物の使用温度は、ハードマスクが除去できる範囲の温度であれば限定されない。例えば、20℃前後の常温から80℃の比較的高温でも十分な効果が得られる。
当該除去用組成物の浸漬、洗浄等の使用時間は、基版上に設けられたハードマスクを除去できる時間であれば限定されない。例えば、浸漬式、スプレーバッチ式を採用した場合には、温度23℃〜50℃で30分〜60分程度までに除去効果が得られる。枚葉式を使用した場合には温度40℃〜80℃で5分くらいまでに除去効果が得られる。
本発明の除去用組成物は、スピンコート型の有機系ハードマスクの除去に適用される。
有機系ハードマスクとしては、有機高分子主体のハードマスクが挙げられ、好ましくは、有機物・無機物含有ハードマスクが挙げられる。
有機・無機含有ハードマスクとしては、構成する有機物の主体は有機高分子で、架橋剤により架橋される部位、あいは熱硬化性の部位を持っているものが好ましく、上層に塗布、形成されるフォトレジスト等に溶解しない成分であることが挙げられる。また、無機物は、シリコン、シリコン酸化物、または金属酸化物が挙げられ、好ましくは、ポリシロキサン、またはポリシランが挙げられる。
有機高分子で架橋剤により架橋された有機・無機含有ハードマスクとしては、有機物としては、ノボラック樹脂またはヒドロキシスチレン系樹脂および熱架橋材パウダーリンク(テトラメトキシグリコールラウリル)が挙げられ、無機物としては、アルコキシシランの加水分解物であるシロキサンポリマーが挙げられる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
<ハードマスク材の準備>
ハードマスク材として、ヒドロキシスチレンポリマー(分子量Mw:10000)を70質量%、熱架橋材パウダーリンク(テトラメトキシグリコールラウリル)を20質量%、ゾルゲルで作製したシロキサンポリマーを10質量%の割合(合計量100質量%)で、それぞれEL(エチルラクテート)に溶解させ、所定のハードマスク材溶液を得た。
<ハードマスクの剥離試験>
上記ハードマスク材溶液をシリコンウエハ−基板に1500rpmで塗布し、温度205℃にて60秒間加熱焼成し、膜厚100nmのハードマスクを作製した。実施例、比較例に示すように、プロパノールアミン、モノエタノールアミン、テトラメチルアンモニウム水酸化物、水、カルビトール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ベンジルジグリコール及び、ジメチルスルホキシドを組み合わせた組成物を用い、この組成物中で温度40℃にて5分間浸漬処理し、ハードマスクの除去試験を行った。
<ハードマスクの除去状況評価>
上記浸漬試験後のハードマスクの状況について、走査電子顕微鏡(SEM)でハードマスクの除去状況を観察した。
表1に実施例1〜6として各成分の組成物とハードマスクの除去の状況の結果を示す。
表2に実施例7〜9として各成分の組成物とハードマスクの除去の状況の結果を示す。
表3に比較例1〜6として各成分の組成物とハードマスクの除去の状況の結果を示す。
表4に比較例7〜10として各成分の組成物とハードマスクの除去の状況の結果を示す。
なお、表1〜4のハードマスクの除去の状況は、株式会社日立製作所製のS-4800走査電子顕微鏡(SEM)を用いた観察で以下のように評価した。
○:完全に剥離除去されている。
×:完全には除去されていない。
Figure 2007020979
Figure 2007020979
Figure 2007020979
Figure 2007020979
なお、各表中の各略称及び各記号は以下のとおりの意味を有する。
PA:プロパノールアミン
MEA:モノエタノールアミン
TMAH:テトラメチルアンモニウム水酸化物
BC:ブチルカルビトール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)
BzDG:ベンジルジグリコール
DMSO:ジメチルスルフォキシド
<基板に対するダメージの評価>
また、シリコンウエハにSi34、SiON、SiO2の各種膜を500nm厚みで被覆した基板に対してのエッチング量を測定した。実施例1〜9に示す組成物を用い、各上記膜を被覆した基板を温度40℃で10分間浸漬させ、浸漬前後の膜厚差を測定した。その結果を表5、6に示す。結果は膜厚がそれぞれ0.1nm未満の減少となり、これらの膜にダメージを与えない組成物であることが分かった。なお、膜厚差はナノメトリクス社製M5100膜厚測定器(ナノスペック)で厚みを測定した。
Figure 2007020979
Figure 2007020979
表1〜4に示すとおり、本発明のアルカノールアミン、第4級アンモニウム水酸化物、水及び、必要に応じて水溶性有機溶媒とを含有するハードデスクの除去用組成物は、ハードマスクを除去する。また、表5、6に示すとおりシリコンウエハ基板の被覆材に対してもダメージを与えない。
本発明の除去組成物は、ハードマスクの除去工程において用いることができる。すなわち、本発明のアルカノールアミン、第4級アンモニウム水酸化物、水及び、必要に応じて水溶性有機溶媒を含有するハードデスクの除去用組成物は、スピンコート法による有機系ハードマスク材、特に有機物・無機物含有ハードマスク材を用いたハードマスク除去工程において有用に用いることができる。

Claims (9)

  1. (A)成分を5〜60質量%、(B)成分を6〜25質量%、(C)成分を20〜89質量%及び、(D)成分を0〜60質量%含有するハードマスクの除去用組成物であって、
    前記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び、(D)成分の合計量は100質量%であり、
    前記(A)成分は、アルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種以上のアミン化合物であり、
    前記(B)成分は、テトラメチルアンモニウム水酸化物、テトラエチルアンモニウム水酸化物、テトラプロピルアンモニウム水酸化物、テトラブチルアンモニウム水酸化物及び、トリメチル(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム水酸化物の中から選ばれる少なくとも1種以上の第4級アンモニウム水酸化物であり、
    前記(C)成分は、水であり、
    前記(D)成分は、ジメチルアセトアミド、スルホラン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ベンジルジグリコール、ベンジルグリコール及び、フェニルグリコールの中から選ばれる少なくとも1種以上の水溶性有機溶媒である
    ハードマスクの除去用組成物。
  2. 前記(A)成分のアルカノールアミンが、モノエタノールアミン及びプロパノールアミンの中から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のハードマスクの除去用組成物。
  3. 前記(B)成分の第4級アンモニウム水酸化物が、テトラメチルアンモニウム水酸化物である請求項1又は請求項2に記載のハードマスクの除去用組成物。
  4. 前記(D)成分の水溶性有機溶媒が、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及びベンジルジグリコール中から選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のハードマスクの除去用組成物。
  5. 前記(A)成分としてモノエタノールアミン及びプロパノールアミンの中から選ばれる少なくとも1種を10〜40質量%、前記(B)成分としてテトラメチルアンモニウム水酸化物7.5〜20質量%、前記(C)成分として水を30〜82.5質量%及び、前記(D)成分としてジエチレングリコールモノブチルエーテル及びベンジルグリコールの中から選ばれる少なくとも1種を0〜40質量%含有し、
    前記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び、(D)成分の合計量が100質量%である
    ハードマスクの除去用組成物。
  6. 半導体基板の加工工程において、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のハードマスクの除去用組成物を使用して、有機ハードマスクを除去するハードマスクの除去方法。
  7. 半導体基板の加工工程において、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のハードマスクの除去用組成物を使用して、有機物・無機物含有ハードマスクを除去するハードマスクの除去方法。
  8. 半導体基板の加工工程において、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のハードマスクの除去用組成物を使用して、有機物が有機高分子で架橋剤により架橋された部位を有し、かつ無機物が無機酸化物である有機物・無機物含有ハードマスクを除去するハードマスクの除去方法。
  9. 半導体基板の加工工程において、フォトレジストパターン作成後の保護膜を除去後に、浸漬式の洗浄方法、スプレーバッチ式の洗浄機及び、枚葉式洗浄機の中から選ばれる少なくとも一方式を用いて行う請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載のハードマスクの除去方法。
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