JPWO2006137374A1 - 長尺物の取付機構 - Google Patents

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Abstract

長尺物の取付機構において、蛍光ランプ1の両端部に設けられた各取付部3に、下方に向けて突出する突出板3a,3aが設けられると共に、各突出板3aの下端部における外側部に、外向きに突出し、かつ、他方の取付部3を向く側の部分の突出長が徐々に減少する取外用勾配3cを形成した爪部3bが弾性によって引き込み可能に設けられ、各取付受部7に、嵌込孔7a,7aが形成されると共に、各嵌込孔7aの外側の端縁部に内向きに突出する係止部7bが設けられた構成とすることにより、一方の取付部3の係止を外して持ち上げるだけで、他方の取付部3の係止も自動的に外れる。

Description

本発明は、直管型の蛍光ランプ等のような長尺物の取付機構に関するものである。
直管型の蛍光ランプは、通常は設置部に設置された蛍光ランプ点灯装置に取り付けられて使用される。蛍光ランプ点灯装置は、蛍光ランプを設置部に支持すると共に、この蛍光ランプに点灯回路を介して電源を供給するための装置である。しかしながら、従来の直管型の蛍光ランプは、両端の口金から端子として突出する口金ピンを蛍光ランプ点灯装置の両端部のソケットにそれぞれ装着する必要があり、この装着作業が必ずしも容易ではなかった。
そこで、本願出願人は、日本国特許出願 特願2005−39257において、図9に示すように、蛍光ランプ1における蛍光管2の両端部の取付部3,3から下方に突出した突出板3a・・・を、蛍光ランプ点灯装置6の両端部に設けられた取付受部7,7の嵌込孔7a・・・に挿入して係止部7b・・・に係止するだけで取り付けられるようにした発明を提案した。
上記蛍光ランプ1は、左右方向に長尺な蛍光管2の両端部に樹脂製の取付部3,3を配設したものであり、各取付部3には、前後方向に並んで下方に突出する一対の突出板3a,3aが設けられている。そして、各突出板3aの下端部には、前後方向に並んで対となる他方の突出板3aとは反対側となる外向きに突出する爪部3bが設けられている。
各突出板3aは、前後方向に薄く左右方向にある程度の長さを有する樹脂板であり、上端が取付部3の比較的上部で本体に一体成形により繋がると共に、この取付部3の底面よりも十分に下方まで突出して上下方向に長くなっているので、一対の突出板3a,3aを前後方向の両側から押せば、樹脂の弾性によって、爪部3b,3bを設けた下端部が内側(互いに接近する方向)に撓むようになっている。
各爪部3bは、突出板3aの左右方向の全長にわたってこの突出板3aの下端部の外側面から突設されている。また、これらの各爪部3bには、前後方向への突出長が下端から徐々に増大し上端で最大となるような嵌込用勾配が形成されている。
蛍光ランプ点灯装置6は、内部に蛍光管2の点灯回路を備え、この点灯回路を覆う樹脂製のケースの両端部上面に、蛍光ランプ1の取付部3,3を係止するための取付受部7,7が設けられている。各取付受部7には、前後方向に並んだ一対の嵌込孔7a,7aが設けられている。各嵌込孔7aは、取付受部7のケース上面に開口する、左右方向の長さが突出板3aよりも十分に長く、前後方向の幅がこの突出板3aの前後方向の厚さに爪部3bの最大突出長を加えた長さより十分に広いスリット状の開口孔である。
また、各嵌込孔7aのケース内部側には、図示部分断面に示すように、開口孔の端縁を下方に案内するように下方に向けて少し突出する方形のスリーブが形成されていて、このスリーブにおける他方の嵌込孔7aとは反対側(外側)の端縁部が内側に突出して係止部7bが形成されている。つまり、実際には、一対の嵌込孔7aの間隔距離が一対の突出板3aの間隔距離よりも短く形成されているにすぎないが、この結果、一対の突出板3aを一対の嵌込孔7aに挿入しようとすると、各突出板3aの外側に突出する爪部3bが各嵌込孔7aの外側の端縁部に衝突することになるので、このことから、各嵌込孔7aの外側の端縁部が本来よりも内側に余分に突出し、この突出した部分が係止部7bであると称している。
上記蛍光ランプ1は、両端部の取付部3,3の突出板3a・・・を蛍光ランプ点灯装置6の両端部の取付受部7,7の嵌込孔7a・・・に挿入するだけで、各突出板3aの爪部3bが各嵌込孔7aの係止部7bに係止されるので、図10に示すように、この蛍光ランプ点灯装置6に取り付けられることになる。つまり、図9の矢印に示すように、蛍光ランプ1を蛍光ランプ点灯装置6の真上から下降させて、各対の突出板3a,3aを各対の嵌込孔7a,7aに挿入しようとすると、各突出板3aの爪部3bが各嵌込孔7aの係止部7bに衝突することになる。しかし、各爪部3bには、突出長が下端から徐々に増大する嵌込用勾配が形成されているので、この嵌込用勾配が係止部7bの上端の縁に当接することにより、この爪部3bが内側に押される。
そして、この状態で蛍光ランプ1をさらに下方に押すと、突出板3aの下端が内側に撓みながら爪部3bと共に嵌込孔7aに入り込む。しかも、爪部3bが係止部7bの下端より下方に達すると、樹脂の弾性によって突出板3aの下端の撓みが真っ直ぐに戻り、この爪部3bが係止部7bの下端に係止されて上方には戻れないようになる。従って、蛍光ランプ1は、両端部の取付部3,3が蛍光ランプ点灯装置6の取付受部7,7から外れないようになるので、これによって確実に取り付けられる。
また、上記蛍光ランプ1は、各取付部3の下面から一対の端子4,4を突出させると共に、蛍光ランプ点灯装置6の各取付受部7のケース上面にも、これらの端子4,4を挿入するための端子孔7c,7cを形成している。各端子4は、蛍光管2の両端面から引き出された図示しないリード線に接続された導電性の金属板であり、各取付部3の下面から電源プラグの栓刃状に対になって突出している。
また、端子孔7c,7cは、各取付受部7のケース上面に設けられたコンセント状の一対の開口孔であり、各端子孔7cの下方のケース内部には図示しない端子受金具が配置されている。そして、蛍光ランプ1を取り付けるために各突出板3aを嵌込孔7aに挿入すると、これらの各端子4も同時に端子孔7cに入り込み、ケース内部で端子受金具に接続されるようになっている。従って、蛍光ランプ点灯装置6は、点灯回路からこれらの端子受金具を介して蛍光ランプ1に電源を供給することができるようになる。
なお、上記蛍光ランプ1は、蛍光管2の両端部に従来のような口金が設けられず、しかも、これらの口金から口金ピンが左右方向に突出するということもないので、天井や壁面等に複数本を左右方向に隣接させて配置した場合に、これら左右に並んだ各蛍光ランプ1の間に非発光領域がほとんど生じず、照明効果を高めることができるという利点も有する。
上記蛍光ランプ1を蛍光ランプ点灯装置6から取り外す場合には、蛍光ランプ1の両端部の取付部3,3に両手を添えて、各取付部3の突出板3a,3aを両側から指で挟むように押すことにより、これらの突出板3a,3aの下端部を内側に撓ませて爪部3b,3bの係止部7b,7bへの係止を解除する。そして、両端部の取付部3,3を同時に上方に引き上げれば、突出板3a,3aを爪部3b,3bと共に嵌込孔7a,7aから引き抜いて、蛍光ランプ1を蛍光ランプ点灯装置6から取り外すことができる。
ところが、上記蛍光ランプ1は、特に例えば天井に設置して広い室内照明に用いるようなものの場合、左右の長さが極めて長い場合があり、両手を広げても蛍光ランプ1の両端部の取付部3,3に手が届かないことがある。また、それほど長くない蛍光ランプ1の場合であっても、例えば天井の蛍光ランプ1を取り外すために脚立の上で片手で自分自身を支えたり、蛍光ランプ1を覆っていたセードを片手で支える必要が生じて、同時に両手を使うことができない場合もある。このため、片手で一方の取付部3の係止だけを解除して蛍光ランプ1を取り外そうとすると、他方の取付部3の係止は解除されていないために、爪部3bや蛍光管2に無理な力が加わり破損するおそれが生じる。
しかも、天井に設置された蛍光ランプ1の場合には、図とは上下方向が逆になるので、片手で一方の取付部3の係止を解除しただけで、蛍光ランプ1の自重により一方側が下がって斜めになり、この蛍光ランプ1から手を離しただけで破損のおそれが生じる。従って、蛍光ランプ1が長尺な場合や設置状況によっては、一人では蛍光ランプ点灯装置6から取り外すことができないことがあり、この蛍光ランプ1の交換等の際に不便が生じるという問題が生じていた。
なお、上記蛍光ランプ1を蛍光ランプ点灯装置6に取り付ける場合にも同様の問題は生じ得るが、実際には、爪部3bに嵌込用勾配があれば、片手だけを使って、一方の取付部3と他方の取付部3を順に、又は、双方の取付部3,3を同時に係止させることができる。
本発明は、長尺物の両端部の取付部を係止する爪部に取外用勾配を形成することにより、一方の取付部の係止を外すだけで、他方の取付部の係止も自動的に外れるようにした長尺物の取付機構を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、左右に長尺な長尺物の両端部に設けられた取付部をそれぞれ下方の設置部の左右の取付受部に係止することにより取り付ける長尺物の取付機構において、各取付部に、下方に向けて突出する突出部が設けられると共に、この突出部の下端部における前後方向の両外側部に、左右方向に沿った所定長にわたって外向きに突出し、かつ、他方の取付部を向く側の部分の突出長がこの他方の取付部側ほど減少する取外用勾配を形成した爪部が、弾性によって突出方向とは逆向きに引き込み可能に設けられ、各取付受部に、取付部の突出部を嵌め込む嵌込部が形成されると共に、この嵌込部の前後方向の両外側の端縁部に、左右方向に沿った所定長以上の長さにわたって、互いに向かい合う内側に向けて突出する係止部が設けられたことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記各取付部に、前後方向に並んで下方に突出する一対の突出部が設けられると共に、前記爪部が、この対となる各突出部の下端部における他方の突出部とは反対側となる外側部に設けられ、前記各取付受部に、取付部の一対の突出部を嵌め込む一対の嵌込部が形成され、前記係止部がこの対となる各嵌込部における他方の嵌込部とは反対側の端縁部に突設されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記各爪部が、対となる各突出部の下端部における他方の突出部と向かい合う内側部に、左右方向に沿った所定長にわたって内側に向けて突出し、かつ、他方の取付部を向く側の部分の突出長がこの他方の取付部側ほど減少する取外用勾配を形成した爪部が、弾性によって突出方向とは逆向きに引き込み可能に設けられ、前記各嵌込部が、対となる他方の嵌込部とは反対側に端縁部を有する孔状、又は、この他方の嵌込部とは反対側に端縁部を有さない案内溝状であり、前記各係止部が、対となる各嵌込部における他方の嵌込部と向かい合う側の端縁部に突設されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記各爪部に取外用勾配が形成されず、前記各係止部に、他方の取付受部を向く側の部分の突出長がこの他方の取付受部側ほど減少する取外用勾配が形成されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、前記各爪部が引き込み可能とはならずに固定され、前記各係止部が、弾性によって突出方向とは逆向きに引き込み可能に設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記各嵌込部の端縁部から突出する係止部の上端部に、さらに僅かに突出する仮止め用突起が設けられたことを特徴とする。
なお、本願における前後、左右及び上下の方向は、特に実際の方向を示す場合のほかは、三次元において互いに直交する方向を示すための便宜上のものにすぎない。例えば天井に長尺物を設置する場合には、上下方向が実際には逆となる。また、例えば壁面に長尺物を横向きに設置する場合には、左右方向が実際の水平方向における壁面に平行な方向となり、上下方向が実際の水平方向における壁面に直交する方向となり、前後方向が実際の垂直方向となる。さらに、例えば壁面に長尺物を縦向きに設置する場合には、前後方向が実際の水平方向における壁面に平行な方向となり、上下方向が実際の水平方向における壁面に直交する方向となり、左右方向が実際の垂直方向となる。
請求項1の発明によれば、長尺物の両端部の取付部の突出部を設置部の取付受部の嵌込部に嵌め込み、各突出部の爪部を嵌込部の係止部に係止することにより、この長尺物を設置部に取り付けることができる。そして、いずれか一方の取付部の突出部の爪部を弾性によって引き込ませることにより係止部への係止を解除し、この一方の取付部を上方に引き上げると、長尺物全体が一方の端部を上方に向けて斜めになるので、他方の端部の取付部の突出部における爪部の一方側が上方に持ち上がって、取外用勾配が係止部に当接する。すると、この取外用勾配は、一方側ほど突出長が減少するので、この一方側から係止部に当接されて持ち上げられることにより、爪部を弾性によって引き込ませることができ、これによって他方の取付部の突出部の爪部全体の係止部への係止を解除することができる。従って、いずれか一方の取付部でのみ突出部の爪部を引き込ませる操作を行って係止を解除し、この一方の取付部を持ち上げるだけで、自動的に他方の取付部の係止も解除できるので、片手で容易に長尺物の取り外しを行うことができるようになる。
なお、長尺物のいずれの取付部の係止も解除することなく、いずれかの取付部だけを上方に持ち上げようとしたり、双方の取付部を同時に真っ直ぐ上方に持ち上げようとしても、左右の取付部の爪部における取外用勾配以外の部分が確実に係止部に係止されているので、この長尺物の取り付けが不確実になるようなおそれは生じない。
請求項2の発明によれば、各取付部に前後方向に並んだ一対の突出部が設けられるので、これらの突出部を樹脂等の弾性体によって作製すれば、これら一対の突出部を両側から挟むように押すことにより、前後方向の外側に突出する爪部を弾性により内側に引き込ませることができ、この爪部が引き込み可能となる構造を容易に構成することができるようになる。また、各取付受部にも一対の嵌込部が形成されるので、突出部とこれを嵌め込む嵌込部との位置関係が明確となり、長尺物の取り付け作業を分かりやすくすることができる。
なお、突出部は、前後方向の適度な弾性が生じるように前後方向に薄い板状の突出板として構成することが好ましく、嵌込部も、この突出板を挿入する開口孔状の嵌込孔として構成することが好ましい。
請求項3の発明によれば、各取付部に前後方向に並んだ一対の突出部が設けられるので、これらの突出部を樹脂等の弾性体によって作製すれば、これら一対の突出部を両側に押し広げるようにすることにより、前後方向の内側に突出する爪部を弾性により外側に引き込ませることができ、この爪部が引き込み可能となる構造を容易に構成することができるようになる。しかも、各嵌込部が他方の嵌込部とは反対側に端縁部を有さない案内溝状とすれば、これらの嵌込部を開口孔状とする必要がなくなり、取付受部の前後方向の両外側面に形成することができるようになるので、取付受部の構造も簡素化することができるようになる。
請求項4の発明によれば、取外用勾配が係止部側に形成されるので、この取外用勾配が爪部に形成された場合と同様に、いずれか一方の取付部でのみ突出部の爪部を引き込ませる操作を行って係止を解除し、この一方の取付部を持ち上げるだけで、自動的に他方の取付部の係止も解除できるようになる。
請求項5の発明によれば、係止部が引き込み可能となるように設けられるので、爪部が引き込み可能になる場合と同様に、いずれか一方の取付受部でのみ嵌込部の係止部を引き込ませる操作を行って係止を解除し、この一方の取付部を持ち上げるだけで、自動的に他方の取付部の係止も解除できるようになる。
請求項6の発明によれば、爪部が係止部により本来の係止を行われる前に、仮止め用突起に仮係止されるので、この爪部が係止部に確実に係止されることなく放置された場合であっても、不用意に長尺物が外れるのを防止することができる。特に、長尺物を天井に設置する場合には、この係止が確実に行われなかった場合に、長尺物が落下するのを防止することができるようになる。
本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプと蛍光ランプ点灯装置の左端部を拡大して示した部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプの左端部の取付部を下方より見上げて示した部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプを蛍光ランプ点灯装置に取り付ける直前の一部断面側面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプを蛍光ランプ点灯装置に取り付ける途中の一部断面側面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプを蛍光ランプ点灯装置に取り付けた後の一部断面側面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、片手で蛍光ランプを蛍光ランプ点灯装置から取り外す途中の正面図である。 本発明の他の実施形態を示すものであって、係止部に仮止め用突起を形成した場合の取付部と取付受部を拡大して示した部分拡大一部断面側面図である。 本発明の他の実施形態を示すものであって、爪部を内向きに突設した場合の蛍光ランプと蛍光ランプ点灯装置の左端部を拡大して示した部分拡大斜視図である。 従来例を示すものであって、蛍光ランプを蛍光ランプ点灯装置に取り付ける前の一部断面斜視図である。 従来例を示すものであって、蛍光ランプを蛍光ランプ点灯装置に取り付けられた後の斜視図である。
符号の説明
1 蛍光ランプ
3 取付部
3a 突出板
3b 爪部
3c 取外用勾配
6 蛍光ランプ点灯装置
7 取付受部
7a 嵌込孔
7b 係止部
7d 仮止め用突起
7e 嵌込部
7f 取外用勾配
以下、本発明の最良の実施形態について図1〜図8を参照して説明する。なお、これらの図においても、図9及び図10に示した従来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
本実施形態では、図9及び図10に示した従来例と同様に、左右に長尺な直管型の蛍光ランプ1を設置部に設置した蛍光ランプ点灯装置6に取り付ける取付機構について説明する。蛍光ランプ点灯装置6の構成は、この従来例と全く同じである。また、蛍光ランプ1も、左右方向に長尺な蛍光管2の両端部に樹脂製の取付部3,3を配設したものであり、各取付部3に一対の突出板3a,3aが設けられると共に、これらの突出板3a,3aの下端部に外向きに突出する爪部3b,3bが設けられている構成も、この従来例と同様である。なお、これら各取付部3は、下面から一対の端子4,4を突出させている構成も、この従来例と同様である。
しかしながら、本実施形態では、図1及び図2に示すように、各取付部3の一対の突出板3a,3aの爪部3b,3bにおける他方の取付部3を向く側に、取外用勾配3c,3cが設けられている構成が従来例と相違する。つまり、図9に示した従来例の爪部3bは、突出板3aの下端部における対となる他方の突出部とは反対側の外側面から左右方向の全長にわたって突設されたものであり、かつ、この左右方向の全長にわたる外側面からの突出長が下端ではほとんど0であるが、上方に向かうほど徐々にこの突出長が増大して、爪部3bの上端で最大となる嵌込用勾配が形成されている。
本実施形態の爪部3bは、これに加えて、他方の取付部3を向く側(図1及び図2に示す左端部の取付部3の場合には、右側)のほぼ半分の部分の突出長が、この他方の取付部3側ほど減少する取外用勾配3cが設けられている。従って、この爪部3bによる係止部7bとの係止は、他方の取付部3とは反対側では従来例と同様に行われるので、全体としても確実な係止が行われるが、この取外用勾配3cが設けられた部分では、他方の取付部3側に近づくほど、局所的に係止が不確実になる。
上記構成の蛍光ランプ1を蛍光ランプ点灯装置6に取り付ける手順を説明する。図3に示すように、蛍光ランプ1の各取付部3が蛍光ランプ点灯装置6の各取付受部7の真上に配置されるようにする。この蛍光ランプ1をそのまま下降させると、端子4,4が取付受部7の図3には表れない端子孔7c,7cに入り込み、続いて突出板3a,3aも嵌込孔7a,7aに入り込もうとする。ただし、これらの嵌込孔7a,7aの外側の端縁部からは、係止部7b,7bが内側に突出しているので、突出板3a,3aの爪部3b,3bに形成された、上方ほど突出長が増大する嵌込用勾配の斜面がこの係止部7b,7bの上端の縁に衝突する。
そこで、蛍光ランプ1をさらに下方に押し込むと、係止部7b,7bの上端の縁が爪部3b,3bの嵌込用勾配を内側に押して、突出板3a,3aの下端を内側に撓ませ、爪部3b,3bも突出方向とは反対の内側に引き込むようになるので、図4に示すように、嵌込孔7a,7aに突出板3a,3aが爪部3b,3bと共に自動的に入り込む。
そして、蛍光ランプ1をさらに下方に押し込むと、爪部3b,3bの突出端が係止部7b,7bの突出端面を摺接しながら下降して係止部7b,7bの下端を通り過ぎる。すると、図5に示すように、弾性によって突出板3a,3aの撓みが再び真っ直ぐに戻り、爪部3b,3bも外側に突出した状態に復帰するので、内側に突出した係止部7b,7bと噛み合って係止が行われ、蛍光ランプ1が再び上方に戻ることができなようになる。
また、上記突出板3a,3aと爪部3b,3bが嵌込孔7a,7aに入り込むと、先に端子孔7c,7cに入り込んでいた端子4,4が端子受金具5,5の接続部に入り込み、図5に示したように爪部3b,3bが係止部7b,7bに係止されたときには、これらの端子4,4が端子受金具5,5に確実に接続されるようになる。従って、爪部3bと係止部7bの係止により蛍光ランプ1が蛍光ランプ点灯装置6に取り付けられると、この蛍光ランプ点灯装置6内の点灯回路が端子受金具5・・・から端子4を介して蛍光管2に電源を供給して点灯させることができるようになる。
上記構成の蛍光ランプ1を、まず従来のように両手を使って蛍光ランプ点灯装置6から取り外す手順を説明する。図5に示す蛍光ランプ1の両端部の取付部3,3に両手を添えて、各取付部3の突出板3a,3aを両側から指で挟むように押すことにより、これらの突出板3a,3aの下端部を内側に撓ませて爪部3b,3bを突出方向とは逆向きに引き込ませる。すると、爪部3b,3bの係止部7b,7bへの係止が解除されるので、各取付部3を両方同時に上方に引き上げれば、突出板3a,3aを嵌込孔7a,7aから引き抜くことができ、蛍光ランプ1を蛍光ランプ点灯装置6から取り外すことができる。
次に、上記構成の蛍光ランプ1を片手だけを使って蛍光ランプ点灯装置6から取り外す手順を説明する。図5に示す蛍光ランプ1の一方の端部の取付部3に片手を添えて、この取付部3の突出板3a,3aを両側から指で挟むように押すことにより、これらの突出板3a,3aの下端部を内側に撓ませて爪部3b,3bを突出方向とは逆向きに引き込ませる。すると、爪部3b,3bの係止部7b,7bへの係止が解除されるので、図6に示すように、この一方(図6では右側)の端部の取付部3を上方に引き上げれば、突出板3a,3aを嵌込孔7a,7aから引き抜くことができる。
ただし、従来であれば、このように一方の取付部3の係止だけを解除して蛍光ランプ1を持ち上げると、他方の取付部3の係止が解除されていない爪部3bが破損したり、蛍光管2に強い曲げ応力が加わってガラス管が折れて割れるおそれが生じる。しかしながら、本実施形態の蛍光ランプ1は、各取付部3の爪部3b,3bに取外用勾配3c,3cが形成されているので、これらの各取付部3を真っ直ぐ上方に持ち上げることはできないが、このように一方の取付部3だけを持ち上げて、他方の取付部3の爪部3b,3bに図6の矢印で示す回転方向の力を加えることにより、取外用勾配3c,3cの側から自動的に爪部3b,3bの係止を解除することができるようになる。
即ち、蛍光ランプ1に上記回転方向の力が加わると、他方の取付部3の爪部3b,3bに形成された取外用勾配3c,3cにおける一方の取付部3を向く側(図6では右側)の端が係止部7b,7bの下端の縁に下方から押し当たる。そして、これらの取外用勾配3c,3cの一方側の端は、突出長が最少で係止部7b,7bへの係止が最も不確実な部分であるため、容易にこの部分での係止が外れることになる。
しかも、これらの取外用勾配3c,3cは、他方側(図6では左側)ほど突出長が増大する勾配を有するので、蛍光ランプ1にさらに回転方向の力を加わえることにより、既に係止が外れた一方側の端が係止部7b,7bの下端の縁に押されて、突出板3a,3aを内側に撓ませるようになる。すると、爪部3b,3bが突出方向とは反対の内側に引き込むことになるので、取外用勾配3c,3cでの係止部7b,7bとの係止が一方側の端から他方側に向けて順次外れるようになり、最後には図6に示したように取外用勾配3c,3cが形成されていない爪部3b,3bの係止も解除される。
従って、この他方の取付部3の爪部3b,3bの係止が完全に解除された後は、真っ直ぐ上方に持ち上げても、突出板3a,3aを嵌込孔7a,7aから引き抜くことができるので、片手だけで蛍光ランプ1を蛍光ランプ点灯装置6から取り外すことができるようになる。
また、この蛍光ランプ1は、上記と同様の手順により、他方側の取付部3から外すこともできるので、取り外し作業の前に左右いずれの側の取付部3から外すべきかを確認する必要も生じない。
以上説明したように、本実施形態によれば、蛍光ランプ1のいずれか一方の取付部3の爪部3b,3bの係止を操作によって解除して、この一方の取付部3を持ち上げるだけで、他方の取付部3の爪部3b,3bの係止も、取外用勾配3c,3cにより自動的に解除することができるので、片手だけを使って蛍光ランプ1の取り外しを行うことができるようになる。
また、両手が使える場合でも、もう一方の手で蛍光ランプ1全体を支える等してより安全に取り外すことができるようになる。従って、例えば天井等に極めて長い蛍光ランプ1が設置されているような場合であっても、一人で容易に交換作業ができるようになり、利便性を高めることができるようになる。
なお、上記実施形態では、爪部3bの嵌込用勾配の下端での突出長がほとんど0となっている場合を示したが、この下端においてもある程度爪部3bが突出していてもよい。ただし、蛍光ランプ1を取り付けるために一対の爪部3b,3bが下降したときに、一対の係止部7b,7bの上端の縁が最初にこれらの爪部3b,3bの嵌込用勾配の斜面に同時に当接するようになっている方が挿入が容易となるので、嵌込用勾配の下端ではできるだけ突出長が少ないことが好ましい。
また、突出板3aは、下端が爪部3bよりも下方にさらに少し突出すると共に、この突出した部分の外側面に、爪部3bの嵌込用勾配と連続して下方ほど板厚が薄くなるような勾配が形成されることにより、この下端が尖ったくさび状となっていてもよい。このように突出板3aの下端が尖ったくさび状になっていれば、蛍光ランプ1を取り付ける際の嵌込孔7aへの挿入作業がより容易になる。
さらに、爪部3bの嵌込用勾配は、上記実施形態のような傾斜した一平面状のものには限定されず、連続した曲面によって形成されていてもよく、複数の平面や曲面が不連続に繋がって形成されたものであってもよい。
さらに、爪部3bに嵌込用勾配が形成されず、上下方向の突出長が等しくなっていてもよく、この爪部3bの突出形状は必ずしも特定のものに限定されない。このように、爪部3bに嵌込用勾配が形成されない場合には、係止部7bに嵌込用勾配を形成してもよく、双方に嵌込用勾配が形成されていてもよい。ただし、爪部3bと係止部7bのいずれにも嵌込用勾配が形成されていない場合には、蛍光ランプ1を取り付けるために突出板3aを嵌込孔7aに挿入する際にも、操作によって爪部3bを引き込ませる必要が生じる。
また、上記実施形態では、取外用勾配3cが爪部3bの左右方向の全長うち、ほぼ半分の部分に形成される場合を示したが、爪部3bの左右方向の全長の一部であって、蛍光ランプ1における当該取付部3とは別の端部の取付部3を向く側に形成されるのであれば、形成領域の広狭は問わない。ただし、取外用勾配3cが広い範囲に形成されると、爪部3bによる係止が不確実になる部分が多くなりすぎ、狭い範囲に形成されると、片手での取り外しが円滑に行えなくなるおそれが生じる。
さらに、上記実施形態では、取外用勾配3cが左右方向に沿うよりも少し前後に傾斜した垂直面として形成される場合を示したが、別の端部の取付部3を向く側ほど突出長が減少するような面であれば、必ずしもこのような垂直面である必要はなく、むしろこの取外用勾配3cは、上方ほど突出長が減少するようになっていることが好ましい。なぜなら、取外用勾配3cが別の端部の取付部3を向く側だけでなく、上方の突出長も減少するような面であれば、係止部7bの下端の縁に下方から押し当たった際に、突出長が最少の部分が当接することになり、より円滑に係止が外れるようになるからである。
さらに、この取外用勾配3cも、上記実施形態のような一平面状のものには限定されず、連続した曲面によって形成されていてもよく、複数の平面や曲面が不連続に繋がって形成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、板状の突出板3aを用いる場合を示したが、この突出板3aは、弾性によって爪部3bを引き込み可能にするものであれば、必ずしも1枚の板状である必要はなく、1本以上の棒状や格子状等の突出部であってもよい。このように、突出板3a等の突出部の弾性を利用すれば、爪部3bの引き込み可能な構造を簡単な構成により実現することができ、しかも、板状の突出板3aであれば、製造も容易となる。
ただし、各爪部3bを引き込み可能にする構造は、突出板3a等の突出部の弾性を利用したものに限定されるものではなく、例えば突出板3aの下端部に爪部3bを前後方向に所定位置まで往復摺動可能に配置すると共に、この爪部3bをバネ等の弾性体で所定位置に付勢しておくようにしてもよい。しかも、このように突出板3a等の弾性を利用しない場合には、一対の突出板3a,3aに代えて、各取付部3に一つずつのブロック状等の突出部を設けるだけでもよい。そして、この場合の爪部3b,3bは、一つのブロック状等の突出部の下端部における前後方向の両外側部に設けられることになる。
また、上記実施形態では、一対の突出板3a,3aを両側から指で挟むように押すことにより、爪部3b,3bの係止を解除する場合を示したが、この係止の解除方法も任意であり、例えば取付部3や取付受部7に設けたボタンやレバー等を押すことにより爪部3b,3bが引き込んで係止が解除されるような解除機構が設けられていてもよい。特に、爪部3bがバネ等の弾性体に付勢されて引き込み可能となるような場合には、このような解除機構を用いる方が便利である。
ところで、このようなボタン等が一旦押すと手を離しても係止が解除されたままになる場合には、片手で一方の取付部3のボタン等を押して係止を解除した後に、同じ片手で他方の取付部3のボタン等を押して係止を解除することもできるが、例えば天井に設置した極めて長い蛍光ランプ1の場合には、片手を一方の取付部3から他方の取付部3に移動する間にも蛍光ランプ1を支え続ける必要があるので、本実施形態のように、片手で一方の取付部3の係止を解除してそのまま持ち上げる(蛍光ランプ1が天井に設置されている場合には、引き下げる)だけで他方の取付部3の係止も自動的に解除されるような機構の方が有用なものとなる。
また、上記実施形態では、一対の突出板3a,3aを挿入する際の位置を分かりやすくするために、取付受部7にも一対の嵌込孔7a,7aを形成する場合を示したが、係止部7b,7bを突設するために両外側に端縁部があればよいので、1箇所の前後方向に幅のある嵌込孔を形成して、ここに一対の突出板3a,3aを共に挿入するようにしてもよい。しかも、一対の突出板3a,3aに代えて例えば一つのブロック状の突出部を設ける場合には、嵌込孔もこのような1箇所だけのものを形成する必要が生じる。
さらに、これら一対の嵌込孔7a,7aや1箇所の嵌込孔に代えて、取付受部7にスリット状や溝状等の嵌込部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、係止部7bが上下方向のある程度の長さにわたって均等な突出長で内側に突出し、この係止部7bの下端でのみ、突出板3aの下端部の爪部3bを係止する場合を示したが、図7に示すように、係止部7bの上端部にも、この係止部7bよりもさらに僅かに突出した仮止め用突起7dを設けることもできる(請求項6)。
係止部7bにこのような仮止め用突起7dを設けると、特に例えば天井に蛍光ランプ1が設置されている場合に、爪部3bの係止部7bへの本来の係止が解除された後でも、不用意にこの蛍光ランプ1が落下するのを防止することができる。しかも、蛍光ランプ1は、取り付けの際の爪部3bの係止が不完全であっても、端子4・・・が端子受金具5・・・に接続されていれば点灯することはできるので、この係止が不完全であることに気付かずに使用されるおそれがある。しかしながら、係止部7bにこのような仮止め用突起7dが設けられていれば、例えば天井に設置された蛍光ランプ1の係止が不完全で振動等を受けて徐々に下がって来たとしても、爪部3bがこの仮止め用突起7dに仮係止されるので、使用中に蛍光ランプ1が突然落下して来るというような事故を防止することができる。
そして、図7で示した場合には、爪部3bが係止部7bに仮係止された状態では、端子4と端子受金具5の接続も遮断されるようになっているので、蛍光管2が点灯しなくなることにより、蛍光ランプ1が蛍光ランプ点灯装置6から外れそうになっていることに気が付き、取り付けをやり直すことができるようになる。
また、上記実施形態では、一対の突出板3a,3aから爪部3b,3bが外向きに突出する場合を示したが、図8に示すように、これら一対の突出板3a,3aの下端部における内側面から内向きに爪部3b,3bを突出させることもできる(請求項3)。
この場合、各取付部3には、突出板3a,3aが一対必要となるが、板状以外の一対の突出部を用いることもできる。このような内向きの爪部3b,3bを引き込み可能とするために一対の突出板3a,3aの弾性を利用する場合には、係止部7b,7bとの係止を解除する際に、これらの突出板3a,3aを内側から押し広げる必要があるので、この操作が困難であるときには、爪部3b,3bを外側に移動させて引き込ませるための別の解除機構を設けることが好ましい。このように一対の爪部3b,3bが内向きに突設されている場合、一対の嵌込孔7a,7aには、互いに向かい合う側の端縁部から係止部7b,7bを外向きに突設することになる。
しかも、このような一対の嵌込孔7a,7aに代えて、図8に示したように、互いに反対側の端縁部を有さない案内溝状の嵌込部7e,7eとすることもできる。つまり、これらの嵌込部7e,7eは、取付受部7の前後方向の両側面を溝状に窪ませて形成することができるので、取付受部7の構造を簡素化することができる。嵌込部7e,7eがこのような案内溝状である場合には、この溝の底面の上部を外向きに突出させることにより係止部7b,7bとすることができる。さらに、このような嵌込部は、取付受部7の前後方向の両側面を窪ませることなくそのまま利用することも可能である。
また、上記実施形態では、爪部3bに取外用勾配3cを形成した場合を示したが、図8に示したように、嵌込部7eの係止部7bに取外用勾配7fを形成することもできる(請求項4)。
この取外用勾配7fは、別の端部の取付受部7を向く側の係止部7bの突出長がこの別の取付受部7側ほど減少するような面である。即ち、爪部3bにおける別の端部の取付部3を向く側の係止部7bへの係止が不確実になればよいので、この爪部3bに取外用勾配3cを形成する代わりに、係止部7bにこのような取外用勾配7fを形成しても、同様の効果を得ることができる。しかも、図8では、この取外用勾配7fが下方ほど突出長が減少するように形成されているので、爪部3bとの係止がより円滑に自動的に解除されるようになる。
さらに、図8に示したような爪部3bが内向きに突出する場合に限らず、上記実施形態のように爪部3bが外向きに突出する場合であっても、同様に係止部7bに取外用勾配7fを形成することができる。そして、このような取外用勾配7fも、取外用勾配3cと同様に、一平面状のものには限定されず、連続した曲面によって形成されていてもよく、複数の平面や曲面が不連続に繋がって形成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、爪部3bが弾性によって引き込み可能となる場合を示したが、係止部7bが弾性によって引き込み可能となっていてもよい(請求項5)。
この場合の係止部7bは、例えば取付受部7から立設した弾性を有する樹脂板の上部に形成してもよいし、取付受部7の上端部に前後方向に所定位置まで往復摺動可能に配置すると共に、この係止部7bをバネ等の弾性体で所定位置に付勢しておくようにしてもよい。この係止部7bによる係止の解除方法も、爪部3bの場合と同様に任意であり、例えばこの係止部7bを支持する樹脂板を指で押したり、取付部3や取付受部7に設けたボタンやレバー等を押すことにより係止部7bが引き込んで係止が解除されるような解除機構を設けてもよい。
また、上記実施形態では、取付部3や蛍光ランプ点灯装置6のケースが樹脂製である場合を示したが、これらの材料は任意であり、例えば絶縁が確実に行われるのであれば金属製であってもよい。ただし、弾性体以外の材料を用いる場合には、爪部3b等を引き込み可能とするために別途弾性体を用いる必要があり、このような弾性体を用いる部分に限らず、複数の材料を組み合わせて構成することもできる。
また、上記実施形態では、設置部に蛍光ランプ点灯装置6を設置して蛍光ランプ1を取り付ける場合を示したが、この蛍光ランプ点灯装置6は、設置部に埋め込まれていたり一体化されていてもよく、設置部に取付受部7,7のみが設けられ、点灯回路等は他の場所に設置することもできる。
さらに、蛍光管2に電源を供給するための端子4・・・と端子受金具5・・・による接続構造も、取付部3,3を取付受部7,7に係止した際に確実に接続が行われるものであれば、このようなプラグとコンセント状のものに限らず任意である。即ち、例えば取付受部7の接点に取付部3の凸状の端子が押し当たるような接続構造であってもよいし、電磁誘導等による非接触の接続構造であってもよい。
また、上記実施形態では、蛍光ランプ1を取り付ける場合を示したが、両端部の取付部を取付受部に係止して取り付ける長尺物であれば、例えばネオン管、タオル掛けや衣類掛けのバー、展示ディスプレイ用のバー、又は、着脱可能な物干し竿等の任意の長尺物に実施可能である。そして、蛍光ランプ1以外のほとんどの長尺物は、設置部に取付受部があればよいので、蛍光ランプ点灯装置6は不要である。さらに、電気的な接続を行わない長尺物であれば、端子4…と端子受金具5…等の接続構造も不要であり、取付部や取付受部の絶縁を考慮する必要もなくなる。
長尺物の両端部の取付部の突出部を設置部の取付受部の嵌込部に嵌め込み、各突出部の爪部を嵌込部の係止部に係止することにより、この長尺物を設置部に取り付けることができる。
そして、いずれか一方の取付部の突出部の爪部を弾性によって引き込ませることにより係止部への係止を解除し、この一方の取付部を上方に引き上げると、長尺物全体が一方の端部を上方に向けて斜めになるので、他方の端部の取付部の突出部における爪部の一方側が上方に持ち上がって、取外用勾配が係止部に当接する。すると、この取外用勾配は、一方側ほど突出長が減少するので、この一方側から係止部に当接されて持ち上げられることにより、爪部を弾性によって引き込ませることができ、これによって他方の取付部の突出部の爪部全体の係止部への係止を解除することができる。
従って、いずれか一方の取付部でのみ突出部の爪部を引き込ませる操作を行って係止を解除し、この一方の取付部を持ち上げるだけで、自動的に他方の取付部の係止も解除できるので、片手で容易に長尺物の取り外しを行うことができるようになる。

Claims (6)

  1. 左右に長尺な長尺物の両端部に設けられた取付部をそれぞれ下方の設置部の左右の取付受部に係止することにより取り付ける長尺物の取付機構において、
    各取付部に、下方に向けて突出する突出部が設けられると共に、この突出部の下端部における前後方向の両外側部に、左右方向に沿った所定長にわたって外向きに突出し、かつ、他方の取付部を向く側の部分の突出長がこの他方の取付部側ほど減少する取外用勾配を形成した爪部が、弾性によって突出方向とは逆向きに引き込み可能に設けられ、
    各取付受部に、取付部の突出部を嵌め込む嵌込部が形成されると共に、この嵌込部の前後方向の両外側の端縁部に、左右方向に沿った所定長以上の長さにわたって、互いに向かい合う内側に向けて突出する係止部が設けられたことを特徴とする長尺物の取付機構。
  2. 前記各取付部に、前後方向に並んで下方に突出する一対の突出部が設けられると共に、前記爪部が、この対となる各突出部の下端部における他方の突出部とは反対側となる外側部に設けられ、
    前記各取付受部に、取付部の一対の突出部を嵌め込む一対の嵌込部が形成され、前記係止部がこの対となる各嵌込部における他方の嵌込部とは反対側の端縁部に突設されたことを特徴とする請求項1に記載の長尺物の取付機構。
  3. 前記各爪部が、対となる各突出部の下端部における他方の突出部と向かい合う内側部に、左右方向に沿った所定長にわたって内側に向けて突出し、かつ、他方の取付部を向く側の部分の突出長がこの他方の取付部側ほど減少する取外用勾配を形成した爪部が、弾性によって突出方向とは逆向きに引き込み可能に設けられ、
    前記各嵌込部が、対となる他方の嵌込部とは反対側に端縁部を有する開口孔状、又は、この他方の嵌込部とは反対側に端縁部を有さない案内溝状であり、
    前記各係止部が、対となる各嵌込部における他方の嵌込部と向かい合う側の端縁部に突設されたことを特徴とする請求項2に記載の長尺物の取付機構。
  4. 前記各爪部に取外用勾配が形成されず、
    前記各係止部に、他方の取付受部を向く側の部分の突出長がこの他方の取付受部側ほど減少する取外用勾配が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の長尺物の取付機構。
  5. 前記各爪部が引き込み可能とはならずに固定され、
    前記各係止部が、弾性によって突出方向とは逆向きに引き込み可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の長尺物の取付機構。
  6. 前記各嵌込部の端縁部から突出する係止部の上端部に、さらに僅かに突出する仮止め用突起が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の長尺物の取付機構。

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