JPWO2006129618A1 - 光学ガラス素子製造方法 - Google Patents
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Abstract
TeO2含有ガラスをプレス成形して得られる光学ガラス素子の透過率を高くできる製造方法の提供。TeO2含有ガラスをプレス成形して光学ガラス素子を製造する方法であって、プレス成形を窒素分圧が102Pa以下である雰囲気の中で行う光学ガラス素子製造方法。プレス成形に用いられる型の前記ガラスと接触する面がカーボンである前記光学ガラス素子製造方法。前記プレス成形をして得られた成形ガラスを、TeO2含有ガラスのガラス転移点より50℃低い温度以上かつ同ガラスの軟化点以下の範囲の温度の酸素含有雰囲気に保持する前記光学ガラス素子製造方法。
Description
TeO2含有ガラスからなる、ガラスレンズなどの光学ガラス素子の製造方法に関する。
CD、CD−R、CD−RW、DVD、MO等の光記録媒体の記録または読み取りは、レーザー光をコリメートレンズによって平行光としこれを対物レンズによって集光して行われる。このようなコリメートレンズおよび対物レンズは通常、ガラスまたは樹脂からなるプリフォームを軟化点まで加熱し精密プレスを行って製造される。
このようなガラスレンズとして屈折率の高いTeO2含有ガラスからなるものが提案されている(特許文献1参照)。
このようなガラスレンズとして屈折率の高いTeO2含有ガラスからなるものが提案されている(特許文献1参照)。
TeO2含有ガラスをプレス成形してレンズ等を製造する場合は通常、成形に用いられる型の酸化を防止するために窒素雰囲気の中でプレス成形が行われる。
しかし、窒素雰囲気の中でTeO2含有ガラスをプレス成形すると同ガラスの色が黄色から褐色に変化し波長が400nm付近での透過率が低下する問題があった。
しかし、窒素雰囲気の中でTeO2含有ガラスをプレス成形すると同ガラスの色が黄色から褐色に変化し波長が400nm付近での透過率が低下する問題があった。
特許文献1に記載されているTeO2含有ガラスはSb、Nb、Ta、Bi等の周期表の4属または5属の元素が添加されているものとされ、これにより前記問題を解決しようとするものである。
近年、前記透過率のより一層の向上が要求されている。本発明はそのような要求に応えるべく光学ガラス素子の新規な製造方法の提供を目的とする。
近年、前記透過率のより一層の向上が要求されている。本発明はそのような要求に応えるべく光学ガラス素子の新規な製造方法の提供を目的とする。
本発明者は、カーボン被覆したタングステンカーバイド(WC)製の型を用いて窒素雰囲気中でTeO2含有ガラスを精密プレスしたときの着色機構を次のように考え、本発明を完成するに至った。すなわち、ガラス転移点(Tg)よりも高い温度の窒素雰囲気中でガラスをプレス成形すると、雰囲気中の窒素がガラス中に入り込み前記カーボンの影響のもとにTeと強固に結合し、着色の原因になると考え、これに基づき研究を進めた結果、上記の目的を達成する下記の構成を要旨とする発明に到達した。
(1)TeO2含有ガラスをプレス成形して光学ガラス素子を製造する方法であって、プレス成形を窒素分圧が102Pa以下である雰囲気の中で行う光学ガラス素子製造方法。
(2)前記雰囲気の圧力が102Pa以下である上記(1)に記載の光学ガラス素子製造方法。
(3)プレス成形に用いられる型の前記ガラスと接触する面がカーボンである上記(1)または(2)に記載の光学ガラス素子製造方法。
(4)前記プレス成形をして得られた成形ガラスを、TeO2含有ガラスのガラス転移点より50℃低い温度以上かつ同ガラスの軟化点以下の範囲の温度の酸素含有雰囲気に保持する上記(1)、(2)または(3)に記載の光学ガラス素子製造方法。
(5)前記酸素含有雰囲気の酸素分圧が3×104Pa以上である上記(4)に記載の光学ガラス素子製造方法。
(6)TeO2含有ガラスが、Ga2O3、Bi2O3、Ta2O5およびTiO2からなる群から選ばれる1以上の成分を含有する上記(1)〜(5)のいずれかに記載の光学ガラス素子製造方法。
(1)TeO2含有ガラスをプレス成形して光学ガラス素子を製造する方法であって、プレス成形を窒素分圧が102Pa以下である雰囲気の中で行う光学ガラス素子製造方法。
(2)前記雰囲気の圧力が102Pa以下である上記(1)に記載の光学ガラス素子製造方法。
(3)プレス成形に用いられる型の前記ガラスと接触する面がカーボンである上記(1)または(2)に記載の光学ガラス素子製造方法。
(4)前記プレス成形をして得られた成形ガラスを、TeO2含有ガラスのガラス転移点より50℃低い温度以上かつ同ガラスの軟化点以下の範囲の温度の酸素含有雰囲気に保持する上記(1)、(2)または(3)に記載の光学ガラス素子製造方法。
(5)前記酸素含有雰囲気の酸素分圧が3×104Pa以上である上記(4)に記載の光学ガラス素子製造方法。
(6)TeO2含有ガラスが、Ga2O3、Bi2O3、Ta2O5およびTiO2からなる群から選ばれる1以上の成分を含有する上記(1)〜(5)のいずれかに記載の光学ガラス素子製造方法。
カーボン被覆したWC製の型を用いてTeO2含有ガラスを精密プレスして得られたレンズなど光学素子の透過率を高くできる。
本発明における光学ガラス素子は典型的にはレンズである。
レンズを製造するためのプレス成形としては、精密プレスが一般的である。精密プレスにおいては、ガラスを加工して得られたプリフォームを加熱して軟化させて型を用い、TeO2含有ガラスのガラス転移点(Tg)より50℃低い温度以上かつ同ガラスの軟化点(Ts)以下の温度範囲とするのが好ましく、さらに、同ガラス転移点以上かつ同ガラスの軟化点より20℃低い温度範囲とすると特に好ましい。前記プリフォームは溶融状態のガラスを直接成形して作製してもよい。
プレス成形に用いられる型のガラスと接触する面は通常はカーボンである。精密プレスに用いられる型として、少なくともその型の面はカーボン被覆されたWC、SiC等が通常用いられる。
レンズを製造するためのプレス成形としては、精密プレスが一般的である。精密プレスにおいては、ガラスを加工して得られたプリフォームを加熱して軟化させて型を用い、TeO2含有ガラスのガラス転移点(Tg)より50℃低い温度以上かつ同ガラスの軟化点(Ts)以下の温度範囲とするのが好ましく、さらに、同ガラス転移点以上かつ同ガラスの軟化点より20℃低い温度範囲とすると特に好ましい。前記プリフォームは溶融状態のガラスを直接成形して作製してもよい。
プレス成形に用いられる型のガラスと接触する面は通常はカーボンである。精密プレスに用いられる型として、少なくともその型の面はカーボン被覆されたWC、SiC等が通常用いられる。
本発明において、プレス成形を行う際の雰囲気の窒素分圧は、102Pa以下である。前記窒素分圧が102Pa超では前記透過率、たとえば波長405nmの光に対する透過率(T405)の低下を抑制できない。窒素分圧は、好ましくは50Pa以下、典型的には10Pa以下であり、5Pa以下であると特に好ましい。なお、窒素分圧は低いほど好ましいが、装置上不可避的に混入する程度(0.1Pa)は存在していてもよい。
プレス成形を行う際の雰囲気としては、窒素分圧を上記の範囲にせしめる限り、He、Ar、Neなどの不活性ガス、O2、H2などの種々の雰囲気をしようできるが、雰囲気としては、O2又は不活性ガスが好ましい。プレス成形を行う際の雰囲気の窒素分圧を上記の範囲にせしめる手段は特に限定されないが、例えば、真空ポンプを用いてプレス成形を行う際の雰囲気圧力をゲージ圧力で102Pa以下、好ましくは50Pa以下にするとによって容易に達成できる。
プレス成形を行う際の雰囲気としては、窒素分圧を上記の範囲にせしめる限り、He、Ar、Neなどの不活性ガス、O2、H2などの種々の雰囲気をしようできるが、雰囲気としては、O2又は不活性ガスが好ましい。プレス成形を行う際の雰囲気の窒素分圧を上記の範囲にせしめる手段は特に限定されないが、例えば、真空ポンプを用いてプレス成形を行う際の雰囲気圧力をゲージ圧力で102Pa以下、好ましくは50Pa以下にするとによって容易に達成できる。
TeO2含有ガラスは980℃以下の温度で溶解して製造できるものであることが好ましい。そのようなものでないと金製るつぼ(融点:1063℃)を用いてのガラス溶解が困難になり、白金製または白金合金製るつぼを用いて溶解しなければならなくなる。その結果、ガラス中に白金が溶解してT405が低下するおそれがある。
プレス成形される前のTeO2含有ガラスのT405の1mm厚み換算値は90%以上であることが好ましい。90%未満では先に述べたようなレンズとして使用することが困難になるおそれがある。より好ましくは92%以上、特に好ましくは94%以上である。
TeO2含有ガラスの波長405nmの光に対する屈折率(n405)は1.92以上であることが好ましい。1.92未満では、光記録媒体への記録に適用可能な薄さ(典型的な厚みは1.5〜3.5mm。)であって、かつ所望の開口数(典型的には0.65〜0.85。)を有する対物レンズを得ることが困難になる。n405は、より好ましくは1.94以上、特に好ましくは1.97以上、最も好ましくは1.99以上である。なお、n405は典型的には2.1以下である。
TeO2含有ガラスにおけるTeO2の含有量は限定されないが典型的には10%以上であり、n405を高くしたい場合には通常30%以上である。なお、本明細書ではガラス中の各成分含有量はモル百分率で表示する。
T405およびn405を高くしたい場合、TeO2含有ガラスは、酸化物基準のモル%表示で、TeO2 35〜54%、GeO2 0〜10%、B2O3 5〜30%、Ga2O3 0〜15%、Bi2O3 0〜8%、ZnO 3〜20%、MgO+CaO+SrO+BaO 0〜10%、Y2O3+La2O3+Gd2O3 1〜10%、Ta2O5+Nb2O5 0〜5%、TiO2 0〜1.8%、Li2O+Na2O+K2O+Rb2O+Cs2O 0〜6%、から本質的になるものが好ましい。この好ましいガラスは、これら以外の成分を含有してもよい。その場合、そのような成分の含有量の合計は10%以下であることが好ましい。なお、たとえば「GeO2 0〜10%」とは、GeO2は必須ではないがこれを含有する場合その含有量は10%以下、の意味である。
窒素分圧が102Pa以下である雰囲気下でTeO2含有ガラスをプレス成形して得られた成形ガラスを、そのTeO2含有ガラスのガラス転移点より50℃低い温度以上、かつ同ガラスの軟化点以下の温度範囲で酸素含有雰囲気に保持することにより前記成形ガラスの透過率を高くできる場合がある。この場合における当該酸素含有雰囲気の酸素分圧は典型的には3×104Pa以上が好ましく、特には5×104〜5×105Paが好ましい。また、TeO2含有ガラスは典型的にはGa2O3、Bi2O3、Ta2O5およびTiO2からなる群から選ばれる1以上の成分を含有するものである。
表1のTeO2からTiO2までの欄にモル%表示で示す組成となるように原料を調合して450gの調合原料を用意し、これを容量300ccの金製るつぼに入れ、950℃で2.5時間溶解した。この際金製スターラにより1時間撹拌して溶融ガラスを均質化した。均質化された溶融ガラスはカーボン型に流し出して板状に成形後、(Tg−5℃)の温度に4時間保持した後毎分1℃の速度で降温する徐冷を行った。
原料としては、新興化学工業社製の純度99.999%以上の二酸化テルル、関東化学社製の特級の酸化ホウ素、酸化チタン、信越化学工業社製の純度99.9%の酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化ガドリニウム、レアメタル社製の特級の酸化ガリウム、高純度化学研究所社製の純度99.999%以上の酸化亜鉛、純度99.995%以上の酸化ゲルマニウム、純度99.99%以上の酸化ビスマス、純度99.9%以上の酸化タンタル等を使用した。
原料としては、新興化学工業社製の純度99.999%以上の二酸化テルル、関東化学社製の特級の酸化ホウ素、酸化チタン、信越化学工業社製の純度99.9%の酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化ガドリニウム、レアメタル社製の特級の酸化ガリウム、高純度化学研究所社製の純度99.999%以上の酸化亜鉛、純度99.995%以上の酸化ゲルマニウム、純度99.99%以上の酸化ビスマス、純度99.9%以上の酸化タンタル等を使用した。
得られたガラスA〜Dについて、Tg、屈伏点Ta、軟化点Ts(いずれも単位は℃)、波長405nmの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値TI(単位:%)、n405、d線における屈折率ndおよびアッベ数νdを測定した。これらの測定法を以下に述べる。
Tg、Ta:直径5mm、長さ20mmの円柱状に加工したサンプルについて、熱機械分析装置(マックサイエンス社製、DILATOMETER5000)を用いて5℃/分の速度で昇温して測定した。
Tg、Ta:直径5mm、長さ20mmの円柱状に加工したサンプルについて、熱機械分析装置(マックサイエンス社製、DILATOMETER5000)を用いて5℃/分の速度で昇温して測定した。
Ts:直径10mm、長さ10mmの円柱状に加工したサンプルについて、粘度測定装置(オプト企業社製、WRVM−313)を用いて測定した。
TI:両面が鏡面研磨され、大きさが2cm×2cm、厚みが1mmと5mmの2枚の板状試料について、分光光度計(日立製作所社製、U−3500)を用いて波長405nmの光に対する透過率を測定する。測定によって得られた厚みが1mm、5mmの板状試料の透過率をそれぞれT1mm、T5mmとして、次式によりTI(単位:%)を算出する。
TI=100×exp[(2/3)×loge(T5mm/T1mm)]。
n405、nd、νd:ガラスを一辺が30mm、厚みが10mmの三角形状プリズムに加工し、精密分光計(カルニュー光学社製、GMR−1)により測定した。
TI=100×exp[(2/3)×loge(T5mm/T1mm)]。
n405、nd、νd:ガラスを一辺が30mm、厚みが10mmの三角形状プリズムに加工し、精密分光計(カルニュー光学社製、GMR−1)により測定した。
表2のガラス欄に示すガラスからなる板状ガラスを厚み5mm、大きさ10mm×15mmに加工しその表面を酸化セリウム粉末スラリーで鏡面研磨してプレス用サンプルとし、同表に示すプレス雰囲気およびプレス温度(単位:℃)でプレス成形し、さらに酸素熱処理を行った。プレス成形後のサンプル(プレス品)の厚みを同表のプレス品厚み(単位:mm)の欄に示す。例1〜4は実施例、例5は比較例である。
プレス成形は次のようにして行った。すなわち、プレス用サンプルを厚みが10mm、大きさが30mm×30mmである鏡面研磨グラッシーカーボン板2枚の間にはさみ、これを精密プレス成形装置(東芝機械社製、GMP−207HV)にセットした。次に、表2に示したプレス温度まで昇温し、0.2×103Nの力を印加して330秒間保持してプレス用サンプルのプレス成形を行った。
プレス雰囲気が「真空」とされているものは精密プレス装置のチャンバー内圧力を1.2±0.8Paとしてプレス成形を行い、プレス雰囲気が「窒素」とされているものは同チャンバー内を窒素ガスで充満させた雰囲気(ゲージ圧力で(1.0±0.1)×105Pa)でプレス成形を行った。
プレス雰囲気が「真空」とされているものは精密プレス装置のチャンバー内圧力を1.2±0.8Paとしてプレス成形を行い、プレス雰囲気が「窒素」とされているものは同チャンバー内を窒素ガスで充満させた雰囲気(ゲージ圧力で(1.0±0.1)×105Pa)でプレス成形を行った。
表2中のTPはプレス成形後のサンプルの波長405nmの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値であり、次のようにして測定した。すなわち、プレス品についてその透過率Tp’(単位:%)およびガラス表面での反射率R(単位:%)を測定し、プレス品の厚みをL(mm)として、Tp=(Tp’+R)(1/L)により算出した。
また、ΔPは(TP−TI)である。
また、ΔPは(TP−TI)である。
酸素熱処理は次のようにして行った。すなわち、プレス品を0.001Nの硝酸水溶液に10秒間浸漬後、純水中で5分間、イソプロピルアルコール中で5分間それぞれ超音波洗浄を行った。このようにして洗浄されたプレス品をアルミナ製管状炉内に入れ、炉内圧力を(1.06±0.05)×105Paの範囲で一定にし、かつ酸素ガスで炉内を充満させながら425℃まで昇温しその後降温する熱処理を行った。当該熱処理は、炉内雰囲気温度が50℃から350℃までは40分間、350℃から400℃までは30分間、400℃から425℃までは30分間で上昇し、425℃に60分間保持後、425℃から100℃まで180分間で下降するようにして行った。
表2中のTOは酸素熱処理後のサンプルの波長405nmの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値であり、TPの場合と同様にして測定した。例5のように、窒素分圧の高い状態で一度プレスすると、その後の酸素雰囲気で熱処理しても透過率は低いままで回復しない。
また、ΔOは(TO−TP)である。
表2中のTOは酸素熱処理後のサンプルの波長405nmの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値であり、TPの場合と同様にして測定した。例5のように、窒素分圧の高い状態で一度プレスすると、その後の酸素雰囲気で熱処理しても透過率は低いままで回復しない。
また、ΔOは(TO−TP)である。
透過率の高いTeO2含有ガラスからなる透過率の高いレンズを製造できる。
なお、2005年5月30日に出願された日本特許出願2005−157419号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
なお、2005年5月30日に出願された日本特許出願2005−157419号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
Claims (6)
- TeO2含有ガラスをプレス成形して光学ガラス素子を製造する方法であって、プレス成形を窒素分圧が102Pa以下である雰囲気の中で行うことを特徴とする光学ガラス素子製造方法。
- 前記雰囲気の圧力が102Pa以下である請求項1に記載の光学ガラス素子製造方法。
- プレス成形に用いられる型の前記ガラスと接触する面がカーボンである請求項1または2に記載の光学ガラス素子製造方法。
- 前記プレス成形をして得られた成形ガラスを、TeO2含有ガラスのガラス転移点より50℃低い温度以上かつ同ガラスの軟化点以下の範囲の温度の酸素含有雰囲気に保持する請求項1、2または3に記載の光学ガラス素子製造方法。
- 前記酸素含有雰囲気の酸素分圧が3×104Pa以上である請求項4に記載の光学ガラス素子製造方法。
- TeO2含有ガラスが、Ga2O3、Bi2O3、Ta2O5およびTiO2からなる群から選ばれる1以上の成分を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の光学ガラス素子製造方法。
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