JP2005154260A - 光学ガラスおよび光学素子製造方法 - Google Patents

光学ガラスおよび光学素子製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】波長が400nmの光に対する透過率が高く、かつ溶融状態における白金合金との接触角が大きいガラスとそのようなガラスからなる光学素子の製造方法の提供。
【解決手段】波長400nmの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値が90%以上である光学ガラスであって、Bを25モル%以上、TeOを0.1〜20モル%含有する光学ガラス。Laを含有する前記光学ガラス。ガラス転移点≦650℃、633nmでの屈折率≧1.70である前記光学ガラス。前記光学ガラスからなる光学素子の製造方法であって、溶融状態の前記光学ガラスを白金合金製流出パイプの流出口から滴下させてプリフォームとし、これを精密プレス成形する光学素子製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、精密プレス成形に好適な光学ガラスおよび同ガラスからなる光学素子(レンズ等)の製造方法に関する。
CD等の光記録媒体への記録はレーザー光をコリメートレンズによって平行光とし、これを対物レンズによって集光して行われる。
このような用途に用いられるレンズは通常、球面状または非球面形状であり、ガラスまたは樹脂のプリフォームを軟化温度まで加熱し精密プレスして作製される。
ガラスを精密プレスしてレンズを作製する場合、ガラスのプリフォームは通常、溶融ガラスを白金または白金合金(以下、これらを白金等と総称する。)からなる流出パイプの流出口から滴下させて作製される。この場合流出パイプの流出口先端部の外側を溶融ガラスが濡れ上がる現象およびこの現象によってプリフォームの脈理が強くなり、またプリフォームの質量ばらつき率が大きくなることが知られている。
前記現象が溶融ガラスと白金等との接触角が小さいことに起因することに着目し、この接触角を大きくできるガラスが提案されている(特許文献1参照。)。
特許第3270022号公報
近年精密プレスによって製造されるガラスレンズの小型化が急速に進んでいる。その結果、たとえばDVDのピックアップ用対物レンズ製造に用いられるプリフォームは数十mgから数百mg程度という極めて軽量のものになってきている。これにともない、前記流出口先端部の直径はより小さくなって前記溶融ガラスが濡れ上がる現象が顕著となり、プリフォームの質量ばらつき率が増大する問題が起こっている。
しかし、前記接触角を大きくできるガラス(以下、従来ガラスという。)ではこのような問題を充分には解決できず、接触角をより大きくできるガラスが求められていた。
さらに、青色レーザーを用いるDVD(以下、青色DVDという。)等に用いられるレンズには、屈折率が高く、アッベ数が大きく、かつ波長が400nmの光の透過率が高いものが求められる。
屈折率が低いものであると、開口数が小さくなり、たとえば対物レンズに使用したときにレンズと記録媒体表面との距離が著しく小さくなりレンズと記録媒体が接触するおそれが強くなる。
また、アッベ数が小さいものであると、波長分散が顕著になり、レーザーの波長ドリフトの際に光の焦点が合わなくなるおそれがある。
また、前記透過率が低いものであると、記録媒体の記録部分に照射されるレーザー光強度が不充分となり照射時間を長くしなければならなくなり、読み込みおよび書き込み速度が遅くなるおそれがある。
しかし、従来ガラスはSiOおよびBを含有し、それらの質量百分率表示含有量の比SiO/Bが0.78より大きいことを特徴とするものであり、このような要求を充分には満たせなかった。すなわち、SiO含有によりガラス転移点(Tg)が高くなるのでLiO含有量を増加させてTgが高くならないようにしなければならず、その結果屈折率が低下する、失透しやすくなる等の問題が発生するおそれがあった。また、Tgを高くすることなく屈折率を高くするべくTiOまたはNbを添加すると波長400nm付近の透過率が低下するおそれがある等の問題があった。
本発明は以上のような問題を解決できる光学ガラスおよび光学素子製造方法の提供を目的とする。
本発明は、波長400nmの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値が90%以上である光学ガラスであって、Bを25モル%以上、TeOを0.1〜20モル%含有する光学ガラスを提供する。
また、前記光学ガラスからなる光学素子の製造方法であって、溶融状態の前記光学ガラスを白金製または白金合金製の流出パイプの流出口から滴下させてプリフォームとし、このプリフォームを精密プレス成形して光学素子とすることを特徴とする光学素子製造方法を提供する。
本発明者は、先に述べたような用途に適用可能な光学ガラスにTeOを含有させることによって溶融状態の当該ガラスと白金等との接触角を大きくできることを見出し、本発明に至った。
本発明によれば、白金等との接触角が大きい光学ガラスが得られ、これにより軽量のプリフォームにおいても質量ばらつき率を小さくできプリフォーム作製効率を高くすることができる。
また、SiOを含有しない光学ガラスについても前記接触角を大きくすることが可能になり、屈折率、400nmでの透過率およびアッベ数を高くすることが可能になる。
本発明の光学ガラス(以下、本発明のガラスという。)の、波長400nmの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値(T400)は、好ましくは95%以上、より好ましくは98%以上である。
波長λの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値Tはたとえば次のようにして測定される。
両面が鏡面研磨され、大きさが2cm×2cm、厚みが1mmと5mmの2枚の板状試料について、日立製作所社製分光光度計U−3500(商品名)を用いて波長λの光に対する透過率を測定する。測定によって得られた厚みが1mm、5mmの板状試料の透過率をそれぞれT、Tとして、次式によりTを算出する。
T=100×exp[(2/3)×log(T/T)]。
本発明のガラスの、波長400〜800nmの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値の最小値(Tmin)は97%以上であることが好ましい。97%未満では可視光での汎用レンズ、多波長互換の光記録用レンズとして使用することが困難になるおそれがある。たとえば青色DVDの対物レンズとして使用したい場合には、好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上である。
本発明のガラスの、波長633nmの光に対する屈折率(n)は1.70以上であることが好ましい。1.70未満では光記録媒体への記録に適用可能な薄さであってかつ所望の開口数を有する対物レンズを得ることが困難になるおそれがある。より好ましくは1.78以上である。
本発明のガラスのアッベ数(ν)は35以上であることが好ましい。35未満では、青色DVDの対物レンズとして使用することが困難になるおそれがある。より好ましくは40以上である。なお、νは典型的には55以下である。
本発明のガラスのTgは650℃以下であることが好ましい。650℃超ではプレス温度が高くなりすぎ精密プレスに用いられる型を繰り返し使用することが困難になるおそれがある。より好ましくは630℃以下、特に好ましくは560℃以下である。
液相温度(T)よりも20℃以上高い溶融状態における本発明のガラスの白金に対する接触角(θ)は65°以上であることが好ましい。65°未満では、たとえばピックアップ用対物レンズを精密プレスによって製造する場合に使用されるプリフォームの質量ばらつき率が大きくなりすぎプリフォーム作製効率が低下するおそれがある。より好ましくは80°以上である。なお、ガラスからB(ホウ素)等の揮散成分が揮散してθの測定値が影響を受けることを防止するために、θの測定温度とTの差は典型的には100℃またはそれ以下とし、また、ガラスの温度を上昇させてTに到達後θの測定が終了するまでの時間は典型的には2分間以下とすることが好ましい。
θはたとえば次のようにして測定される。
4mm×4mm×4mmのブロック状のガラスサンプルを白金製の板の上に載せ、これを赤外線集中加熱炉の中に入れて所定の測定温度まで昇温する。当該測定温度における溶融ガラスと白金製板との接触部を同加熱炉の側壁に設けられた観察窓から観察して接触角を測定する。測定温度とTの差は典型的には100℃またはそれ以下である。
本発明のガラスは典型的には1000℃以上の温度で溶解して作製されるがその溶解には通常、白金等からなるルツボ等が用いられる。
次に、本発明のガラスの成分とその含有量についてモル%を単に%と表示して説明する。なお、たとえば「ガラスXがTeOを20モル%含有する。」とは「ガラスXはTeを含有し、そのTeがTeOの形で存在するとして表した含有量が20モル%である。」の意である。また、ガラスが多価元素を含有するときはその多価元素は最も価数の小さい酸化物の形で存在するとし、通常は酸化物を形成しないハロゲン元素等については原子の形で存在するとしてモル%表示含有量を算出する。
はTgの上昇を防止し精密プレスを可能とする等のための成分であり、必須である。その含有量が25モル%未満ではTgが高くなりすぎる。好ましくは30モル%以上である。
また、その含有量は70%以下であることが好ましい。70%超ではnが小さくなる、耐水性等の化学的耐久性が低下する等のおそれがある。より好ましくは65%以下である。
TeOはθを大きくするための成分であり必須である。0.1%未満ではθが充分には大きくならない。好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上、特に好ましくは1.5%以上である。θを特に大きくしたい場合、たとえば86°以上にしたい場合等にはTeOは3%以上であることが好ましい。TeOが20%超では、νが小さくなりすぎる、ガラス溶解を白金製のルツボ等を用いて行う場合ガラスの着色が強くなる等のおそれがある。好ましくは15%以下、より好ましくは10%以下である。
Laは必須ではないが、PbOを含有することなくnを大きくし、またνを大きくしたい等の場合には含有することが好ましい。
Laを含有する場合その含有量は1〜35%であることが好ましい。1%未満ではnまたはνが小さくなるおそれがある。より好ましくは5%以上、特に好ましくは12%以上である。35%超ではガラス化しにくくなる、Tgが高くなる等のおそれがある。より好ましくは30%以下、さらに好ましくは25%以下、特に好ましくは20%以下、最も好ましくは17%以下である。
ZnOは必須ではないが、ガラスを安定化させる等のために含有してもよい。ZnOを含有する場合その含有量は5%以上または25%以下であることが好ましい。5%未満ではガラス安定化等の効果が不充分になるおそれがある。好ましくは7%以上である。25%超ではTgが高くなる等のおそれがある。より好ましくは20%以下、さらに好ましくは18%以下、特に好ましくは18%以下、最も好ましくは12%以下である。
SiOは必須ではないが、ガラスを安定化させる等のために含有してもよい。SiOを含有する場合その含有量は15%以下であることが好ましい。15%超ではTgが高くなる等のおそれがある。より好ましくは10%以下である。
GeOは必須ではないが、ガラスを安定化させる、nを大きくさせる、成形時の失透を抑制する等のために含有してもよい。GeOを含有する場合その含有量は1%以上または20%以下であることが好ましい。1%未満ではガラス安定化等の効果が不充分になるおそれがある。より好ましくは3%以上である。20%超ではTgが高くなる等のおそれがある。より好ましくは15%以下である。
SiOおよびGeOを含有する場合それらの含有量の合計は、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下である。
およびGeOを含有する場合それらの含有量の合計は30〜70%であることが好ましい。
LiOは必須ではないが、ガラスを安定化させる、Tgを低下させる等のために含有してもよい。LiOを含有する場合その含有量は1%以上または15%以下であることが好ましい。1%未満ではガラス安定化等の効果が不充分になるおそれがある。15%超では失透しやすくなるおそれがある。より好ましくは10%以下、特に好ましくは8%以下である。
NaO、KO、RbOおよびCsOはいずれも必須ではないが、ガラスの溶解温度を低下させる等のために含有してもよい。これらのうちの1種以上を含有する場合それらの含有量の合計は10%以下であることが好ましい。10%超ではガラスが不安定になる、nまたは硬度が小さくなる等のおそれがある。硬度を大きくしたい、化学的耐久性を向上させたい等の場合にはこれらはいずれも含有しないことが好ましい。
MgO、CaO、SrOおよびBaOはいずれも必須ではないが、ガラスを安定化させる、nまたは密度を調整する等のために含有してもよい。これらのうちの1種以上を含有する場合それらの含有量の合計は20%以下であることが好ましい。20%超ではガラスがかえって不安定になる、nが小さくなる等のおそれがある。より好ましくは15%以下である。
ZrO、In、GdおよびTaはいずれも必須ではないが、T400またはTminを低下させることなくnを高くする等のために含有してもよい。これらのうちの1種以上を含有する場合それらの含有量の合計は40%以下であることが好ましい。40%超ではガラスが不安定になるおそれがある。前記合計は、好ましくは25%以下、より好ましくは20%以下である。
NbおよびWOはいずれも必須ではないが、nを大きくする等のために含有してもよい。NbまたはWOを含有する場合それらの含有量の合計は15%以下であることが好ましい。15%超ではガラスが不安定になる、T400またはTminが低下する等のおそれがある。より好ましくは7%以下である。なお、T400またはTminを高くしたい、たとえば97%以上としたい場合にはNbおよびWOのいずれも含有しないことが好ましい。
Gaは必須ではないが、ガラスを安定化させる、nを大きくする等のために含有してもよい。Gaを含有する場合その含有量は1%以上または20%以下であることが好ましい。1%未満ではガラス安定化等の効果が不充分になるおそれがある。より好ましくは2%以上である。20%超ではTgが高くなるおそれがある。より好ましくは15%以下、特に好ましくは10%以下である。
は必須ではないが、nを高くする、成形時の失透を抑制する等のために含有してもよい。Yを含有する場合その含有量は1%以上または20%以下であることが好ましい。1%未満ではnを高くする等の効果が不充分になるおそれがある。より好ましくは2%以上である。20%超ではTgが高くなるおそれがある。より好ましくは10%以下、特に好ましくは5%以下である。
Fは必須ではないが、Tgを低下させる等のために含有してもよい。Fを含有する場合その含有量は3%以下であることが好ましい。3%超では、nが小さくなる、ガラスが不安定になる、溶解時の揮散が顕著になり脈理が強くなる等のおそれがある。nをより大きくしたい場合にはFは含有しないことが好ましい。
本発明のガラスは以上で述べた成分からなることが典型的であるが、本発明の目的を損なわない範囲でそれ以外の成分を含有してもよいのはもちろんである。
しかし、PbOおよびTlOはいずれも含有しないことが好ましい。
また、FeOは不純物として不可避的に含有するおそれが高いものであるが、T400またはTminを低下させる成分であるのでその含有量は0.0001%以下とすることが好ましい。
本発明のガラスの好ましい態様として、下記酸化物基準のモル%表示で、B 25〜70%、La 5〜30%、ZnO 5〜25%、Ga 1〜20%、LiO 0〜15%、GeO 0〜20%、Y 0〜10%、TeO 0.1〜20%、ZrO+In+Gd+Ta 0〜20%、から本質的になり、B+GeOが30〜70モル%であるものが挙げられる。
本発明における光学素子とは典型的にはレンズ、プリズム、ミラーである。
本発明の光学素子製造方法においては、溶融状態の本発明のガラスを周知の方法で、すなわち白金等の流出パイプの流出口から滴下させて典型的には球状のプリフォームを作製する。このときθが大きいので前記流出口の先端部外側における溶融ガラス濡れ上がりは抑制され、前記プリフォームの質量ばらつき率は小さくなる。
前記プリフォームは周知の精密プレス成形方法によって所望の形状の光学素子が製造される。
本発明の光学素子製造方法によって製造されたレンズは、CD、CD−R、CD−RW、DVD、MO等の光記録媒体の記録または読み取りを波長400〜800nmのレーザー光を用いて行う場合の対物レンズ、可視〜近紫外レーザー用コリメートレンズ等に好適である。
表1のB〜FeOの欄にモル%表示で示す組成のガラスが得られるように原料を調合して白金製るつぼに入れ、1100〜1200℃で1時間溶解した。この際白金製スターラにより0.5時間撹拌して溶融ガラスを均質化した。均質化された溶融ガラスは流し出して板状に成形後、徐冷を行った。例1〜6は実施例、例7は比較例である。
原料としては、関東化学社製のいずれも特級の酸化ホウ素、酸化亜鉛、炭酸リチウム、硝酸リチウム、二酸化ジルコニウム、信越化学工業社製のいずれも純度99.9%以上の酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化ガドリニウム、レアメタル社製の特級の酸化ガリウム、新興化学工業社製の純度99.999%以上の二酸化テルル、高純度化学研究所社製の純度99.9%以上の酸化タンタルを使用した。
得られたガラスについて、Tg(単位:℃)、100〜300℃における平均線膨張係数α(単位:×10−7/℃)、T400(単位:%)、Tmin(単位:%)、n、波長405nmの光に対する屈折率n’、アッベ数ν、T(単位:℃)、θ(単位:°)、先に例示した測定方法によってθ測定後サンプルを室温まで冷却してガラスと白金製板の界面におけるガラス表面と白金製板とのなす角度θ’(単位:°)を測定した。表中の「−」は測定しなかったことを示す。
なお、θ’は一般的に、冷却時にガラスが収縮して液面であった面の高さが低くなるという理由によりθより小さくなり、また、冷却時の条件の影響を受けやすいのでθの大小関係とθ’の大小関係は必ずしも一致しない。
Tg、α、n、n’、νおよびTの測定方法を以下に述べる。
Tg:直径5mm、長さ20mmの円柱状に加工したサンプル、リガク社製熱機械分析装置TMA8140(商品名)を用いて5℃/分の昇温速度で測定した。
α:直径5mm、長さ20mmの円柱状に加工したサンプル、リガク社製熱機械分析装置TMA8140(商品名)を用いて5℃/分の昇温速度で測定した。
n:両面が鏡面研磨された、大きさが2cm×2cm、厚みが1mmの板状試料を、Metricon社製屈折率測定装置Model2010 PRISM COUPLER(商品名)により測定し、波長633nmの光に対する屈折率を得た。
n’、ν:ガラスを一辺が30mm、厚みが10mmの三角形状プリズムに加工し、カルニュー光学社製精密分光計GMR−1(商品名)により測定した。
:4mm×4mm×4mmのガラスブロックを、Pt合金(Ptが95%、Auが5%)の皿に乗せ、ガラスが軟化する温度よりも100℃以上高い、所定の温度の電気炉内で5時間保持した後、炉外に取り出して静置した。その後、ガラスを目視、または200倍の倍率の顕微鏡で観察し、結晶成分が観察されなかった温度のなかで、最も低い温度をTとした。
Figure 2005154260
また、表2〜4のBからNaO、WOまたはNbまでの欄にモル%表示で示す組成のガラスが得られるように原料を調合して白金製るつぼに入れ、1100〜1200℃で1時間溶解した。この際白金製スターラにより0.5時間撹拌して溶融ガラスを均質化した。均質化された溶融ガラスは流し出して板状に成形後、徐冷を行った。
原料としては、関東化学社製の特級の酸化ホウ素、酸化亜鉛、炭酸リチウム、硝酸リチウム、二酸化ジルコニウム、炭酸ナトリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、信越化学工業社製の純度99.999%酸化ランタン、純度99.9%酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化ガドリニウム、レアメタル社製の特級の酸化ガリウム、新興化学工業社製の純度99.999%以上の二酸化テルル、アサヒメタル社製の特級の酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化タングステン、高純度化学研究所社製の純度99.999%以上の酸化亜鉛、同社製の純度99.9%以上の酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化ホウ素、酸化ガリウムを使用した。
例8〜32のガラスについても例1〜7について行ったと同様にして、Tg、α、Tmin、n、n’、νを測定した。結果を表に示す。
Figure 2005154260
Figure 2005154260
Figure 2005154260

Claims (6)

  1. 波長400nmの光に対する内部透過率の1mm厚み換算値が90%以上である光学ガラスであって、Bを25モル%以上、TeOを0.1〜20モル%含有する光学ガラス。
  2. Laを含有する請求項1に記載の光学ガラス。
  3. 下記酸化物基準のモル%表示で、B 25〜70%、La 5〜30%、ZnO 5〜25%、Ga 1〜20%、LiO 0〜15%、GeO 0〜20%、Y 0〜10%、TeO 0.1〜20%、ZrO+In+Gd+Ta 0〜20%、から本質的になり、B+GeOが30〜70モル%である請求項2に記載の光学ガラス。
  4. ガラス転移点が650℃以下、波長が633nmの光に対する屈折率が1.70以上である請求項1、2または3に記載の光学ガラス。
  5. アッベ数が35以上である請求項1、2、3または4に記載の光学ガラス。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光学ガラスからなる光学素子の製造方法であって、溶融状態の前記光学ガラスを白金製または白金合金製の流出パイプの流出口から滴下させてプリフォームとし、このプリフォームを精密プレス成形して光学素子とすることを特徴とする光学素子製造方法。
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