JPWO2006123603A1 - ミラー信号生成方法、ミラー信号生成回路、およびそれを搭載した光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

光ディスクのトラックの状態に基づく信号からミラー信号を生成する場合、トラックの状態に基づく信号を2値化するためのスライスレベルが不安定になる場合があった。ローパスフィルタ部30は、トラックの状態に基づく信号を2値化するためのスライスレベルを、その信号から生成する。サンプル・ホールド部40は、トラッキングサーボが無効のとき所定のタイミングでサンプルしたスライスレベルを保持する。比較部50は、トラックの状態に基づく信号とスライスレベルとを比較し、ミラー信号を生成する。ローパスフィルタ部30は、トラッキングサーボが有効から無効にされるとき、サンプル・ホールド部40に保持されているスライスレベルを利用する。

Description

本発明は、ディスク読みとり信号などからミラー信号を生成するミラー信号生成方法、ミラー信号生成回路、およびそれを搭載した光ディスク装置に関する。
CD−R/RW、DVD−R/RW、ブルーレイなど、様々な規格の光ディスクが普及してきている。このような光ディスク装置にて、トラックジャンプやシーク動作などのピックアップ移動を行う際の移動距離および方向を示す信号として、トラッキングエラー信号やミラー信号がある。このミラー信号は、オントラック/オフトラック状態を示す信号を、所定のスライスレベルでコンパレートして2値化した信号である。オントラック/オフトラック状態を示す信号としては、ディスク読みとり信号(以下、本明細書ではRF信号と適宜表記する。)の振幅大きさであるRFリップル信号(以下、RFRP信号と適宜表記する。)などを用いることができる。
特許文献1は、一般的なミラー信号検出回路を示す。特許文献1の図11の構成では、ドループレートの異なるピークボトムホールド回路を2つ設け、1段目にてRF信号のエンベロープ差信号を取り出し、2段目にてピークボトムホールドを行う。この方法では、例えば、ピークホールドとボトムホールドのレベルを加算して1/2にすることにより、当該エンベロープ差信号のスライスレベルを生成している。
なお、このようなスライスレベル生成方法にて、2段目のピークボトムホールドレベルの加算比を変える方式や、加算後に掛ける定数を工夫するなど、さまざまな方法が検討されているが、いずれにしても2段目のピークボトムホールドレベルを基準としてスライスレベルを生成している。
特開平9−128761号公報
しかしながら、上記の方法ではRF信号にノイズが混入したり、振幅レベルが急変した場合に、スライスレベルが安定せず、正しいミラー信号が得られない場合がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、本発明の総括的な目的は、安定したミラー信号を生成することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一つの実施形態によるミラー信号生成方法は、光ディスクのトラックの状態に基づく信号からミラー信号を生成する方法であって、トラッキングサーボが有効から無効にされるときの、トラックの状態に基づく信号を2値化するためのスライスレベルを、トラッキングサーボが前回の無効のときに所定のタイミングでサンプルして保持しているスライスレベルを利用して、生成する。「光ディスクのトラックの状態に基づく信号」は、光ディスクのRFリップル信号であってもよいし、トラッククロス信号であってもよい。
この態様によると、トラッキングサーボが前回の無効のときに所定のタイミングでサンプルされたスライスレベルを利用することにより、トラッキングサーボが有効から無効にされるときも、安定したスライスレベルを生成することができる。
トラッキングサーボが有効から無効にされるときのスライスレベルを、トラッキングサーボが前回の無効から有効にされるときのタイミングでサンプルしたスライスレベルを利用して、生成してもよい。この態様によると、前回の無効から有効にされるときのタイミングでサンプルしたスライスレベルを利用すると、トラッキングサーボの次の無効期間を安定したスライスレベルで開始することができる。
本発明の別の実施形態によるミラー信号生成回路は、光ディスクのトラックの状態に基づく信号からミラー信号を生成する回路であって、トラックの状態に基づく信号を2値化するためのスライスレベルを、その信号から生成するスライスレベル生成部と、トラッキングサーボが無効のとき所定のタイミングでサンプルしたスライスレベルを保持するためのサンプル・ホールド部と、トラックの状態に基づく信号とスライスレベルとを比較し、ミラー信号を生成する比較部と、を備える。スライスレベル生成部は、トラッキングサーボが有効から無効にされるとき、サンプル・ホールド部に保持されているスライスレベルを利用する。
この態様によると、サンプル・ホールド部に保持されている、トラッキングサーボが前回の無効のときにサンプルされたスライスレベルを利用することにより、トラッキングサーボが有効から無効にされるときも、安定したスライスレベルを生成することができる。
サンプル・ホールド部にスライスレベルをサンプルするためのタイミングを供給する制御信号を生成する制御信号生成部をさらに備えてもよい。制御信号生成部は、トラッキングサーボが無効から有効にされるときのタイミングをサンプル・ホールド部に供給してもよい。この態様によると、サンプル・ホールド部が無効から有効にされるときのタイミングでスライスレベルをサンプルすることができるようになり、そのスライスレベルを利用して、トラッキングサーボの次の無効期間を安定したスライスレベルで開始することができる。
制御信号生成部は、トラッキングサーボが無効のときスライスレベル生成部により生成しているスライスレベルが用いられ、トラッキングサーボが有効のときサンプル・ホールド部に保持されているスライスレベルが用いられるよう指示する制御信号を生成してもよい。
制御信号生成部は、ミラー信号またはミラー信号と周波数が実質的に同じ光ディスク装置内で生成される信号の有意な信号レベルから非有意な信号レベルまでの期間を測定する測定部を含んでもよい。測定部による測定結果が所定の設定値を超えたとき、そのときのスライスレベルをサンプルして保持するよう指示する制御信号を生成してもよい。
この態様によると、スライスレベルがハイレベルまたはローレベル側に偏ったレベルでサンプルされて、保持されることを抑制することができる。
スライスレベル生成部は、トラックの状態に基づく信号の低周波数成分を抽出するためのローパスフィルタを含み、そのローパスフィルタの出力信号をスライスレベルとしてもよい。この態様によると、ノイズに強いスライスレベル生成部を実現することができる。
スライスレベル生成部およびサンプル・ホールド部の処理をプロセッサを用いて、デジタル信号処理により行う。この態様によると、デジタル信号処理を用いることにより、精度よくスライスレベルを生成することができる。例えば、ドループレートを所望の値に設定することができる。また、回路規模を縮小することができる。
本発明のさらに別の実施形態による光ディスク装置は、光ピックアップと、光ピックアップから受けた光ディスクのトラックの状態に基づく信号から、ミラー信号を生成するミラー信号生成回路と、を備える。この態様によると、安定したミラー信号を生成することができる光ディスク装置を実現することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、安定したミラー信号を生成することができる。
本発明の実施形態におけるミラー信号生成回路の構成を示す図である。 実施形態におけるミラー信号生成回路で生成される各信号の波形遷移を示す図である。 サンプル・ホールド部を使用しない場合のスライスレベルの遷移を示す図である。 パルス生成部の構成例を示す図である。 トラッキングループ開状態からトラッキングループ閉状態に移行する直前に、RFRP信号のレベルが低い期間が一定期間以上続いた場合の波形遷移を示す図である。 トラッククロス信号生成部の構成例を示す図である。 本実施形態におけるミラー信号生成回路を搭載した光ディスク装置の構成を示す図である。
符号の説明
12 ピークホールド部、 14 ボトムホールド部、 16 減算部、 20 スイッチ、 30 ローパスフィルタ部、 40 サンプル・ホールド部、 50 比較部、 60 パルス生成部、 62 カウント部、 64 大小比較部、 100 ミラー信号生成回路、 105 光ディスク、 110 光ピックアップ、 120 ドライバ、 150 制御部、 200 光ディスク装置。
本発明は、ミラー信号生成のための最適なスライスレベルを生成し、安定したミラー信号を得るために以下のような回路構成で実現する。図1は、本発明の実施形態におけるミラー信号生成回路100の構成を示す。ミラー信号生成回路100の構成は、主に、ハードウェア的要素およびソフトウェア的要素の連携によって実現される機能ブロックで描いている。この機能ブロックは、ハードウエア的には任意のアナログフロントエンドプロセッサやDSP(Digital Signal Processor)などのマイクロプロセッサ、メモリ、およびオペアンプや容量などのアナログ回路素子などで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。
ミラー信号生成回路100は、ピークホールド部12、ボトムホールド部14、減算部16、スイッチ20、ローパスフィルタ部30、サンプル・ホールド部40、比較部50およびパルス生成部60を含む。ピークホールド部12、ボトムホールド部14および減算部16は、RFRP信号を生成するための要素である。ピークホールド部12およびボトムホールド部14には、図示しない光ピックアップによりディスクから読み取られた信号を基に生成されたRF信号が入力される。
ピークホールド部12は、入力されるRF信号のピーク値を順次保持し、上側エンベロープ信号を生成する。ボトムホールド部14は、入力されるRF信号のボトム値を順次保持し、下側エンベロープ信号を生成する。減算部16は、ピークホールド部12から入力される上側エンベロープ信号のレベルから、ボトムホールド部14から入力される下側エンベロープ信号のレベルを減算し、RFRP信号を生成する。このRFRP信号は、比較部50に入力される。また、スイッチ20を介してローパスフィルタ部30にも入力される。
スイッチ20、ローパスフィルタ部30およびサンプル・ホールド部40は、比較部50で上記RFRP信号を2値化するための、スライスレベル信号を生成するための要素である。スイッチ20は、上記RFRP信号およびサンプル・ホールド部40からフィードバックしてくる信号のいずれかを選択して、ローパスフィルタ部30に出力する。ローパスフィルタ部30は、入力される信号のうち、所定の遮断周波数以下の周波数成分だけを通過させる。ローパスフィルタ部30は、デジタルフィルタで構成してもよいし、アナログフィルタで構成されてもよい。デジタルフィルタで構成された場合、ドループレートを零に設定することもできる。
サンプル・ホールド部40は、ローパスフィルタ部30の出力信号を所定のタイミングでサンプリングし、所定の期間保持する。このサンプルリングタイミングや保持期間は、パルス生成部60により生成されるパルス信号により制御される。サンプル・ホールド部40は、保持している信号をスライスレベル信号として比較部50に供給する。また、保持している信号を、スイッチ20を介してローパスフィルタ部30にフィードバックする。したがって、ローパスフィルタ部30は、上記RFRP信号が入力されない期間にサンプル・ホールド部40の値を保持していることができ、上記RFRP信号が入力さるように切り替わったとき、その値を保持した状態から当該RFRP信号のフィルタリングを開始することができる。
比較部50は、入力されるRFRP信号と入力されるスライスレベル信号とを比較し、その比較結果に応じて、ハイレベル信号またはローレベル信号を出力する。例えば、RFRP信号がスライスレベル信号を超えていればハイレベル信号を出力し、それ以下であればローレベル信号を出力してもよい。この2値化された比較部50の出力信号がミラー信号となる。
パルス生成部60は、スイッチ20およびサンプル・ホールド部40を制御するためのパルス信号を生成する。例えば、光ピックアップのトラッキングサーボを有効にするためのトラッキングループが閉状態のときローレベル信号を、開状態のときハイレベルの信号を生成する。この場合、スイッチ20は、このパルス信号を受けて、ハイレベル信号の場合、RFRP信号が入力される経路を選択し、ローレベル信号の場合、サンプル・ホールド部40からのフィードバック信号が入力される経路を選択する。サンプル・ホールド部40は、ハイレベル信号の場合、機能を停止していてもく、そのハイレベル信号からローレベル信号への立ち下がりエッジで、ローパスフィルタ部30の出力信号をサンプルする。ローレベル信号の期間、そのサンプルした値を保持する。
次に、実施形態におけるミラー信号生成回路100によるミラー信号生成の様子を示す。図2は、実施形態におけるミラー信号生成回路100で生成される各信号の波形遷移を示す。ミラー信号が必要とされるのは、主に、トラックジャンプ時のようにトラッキングループ閉状態から開状態への切り替えが行われるときである。
図2は、トラッキングサーボを有効にするためのトラッキングループが閉状態または開状態と変化する場合を示す。RFRP信号は、RF信号再生前やトラックジャンプまたはシーク中などのトラッキングループ開状態では、ディスクの偏心やレンズ移動などで、レンズがトラックをよぎるので、図のように波形レベルが上下する。トラッキングループ閉状態では、オントラック状態が維持されるため、波形レベルが安定する。なお、オントラック時は、RF信号の振幅が大きいので比較的高いレベルで推移する。
このようなRFRP信号は、ローパスフィルタ部30の出力信号であるスライスレベルで2値化される。ローパスフィルタ部30の出力信号は、トラッキングループ閉状態では、サンプル・ホールド部40に保持され、スライスレベルは一定のレベルに維持される。トラッキングループ閉状態では、ローパスフィルタ部30にRFRP信号が入力される。トラッキングループ閉状態から開状態へ移行する際、閉状態で保持されていたスライスレベルから波形変化が開始するため、安定したレベルに遷移する過渡期間がなく、すぐに安定したレンジ内でスライスレベルが推移する。したがって、常に安定したスライスレベルが維持され、そのスライスレベルを利用して2値化されたミラー信号も安定する。
図3は、サンプル・ホールド部を使用しない場合のスライスレベルの遷移を示す。トラッキングループ開状態でも閉状態でも、RFRP信号からスライスレベルを生成すると、図のように、トラッキングループが閉状態から開状態に移行する際に、正しいスライスレベルが得られないことがわかる。すなわち、ローパスフィルタの積分的作用により、正しいスライスレベルに安定するまで時間がかかる。
図4は、パルス生成部60の構成例を示す。上記の説明では、パルス生成部60は、トラッキングループ閉状態でスライスレベルをホールドするよう制御するためにハイレベルをとり、トラッキングループ開状態でRFRP信号をサンプルするよう制御するためにローレベルをとるパルスを生成する例を説明した。図5は、トラッキングループ開状態からトラッキングループ閉状態に移行する直前に、RFRP信号のレベルが低い期間が一定期間以上続いた場合の波形遷移を示す。
図5(a)は、上述した例のように、トラッキングループの開閉状態とサンプル・ホールドパルスが同期している場合の波形遷移を示す。図のように、RFRP信号のレベルが低い時間が長く続く場合、スライスレベルが偏ってしまう。このような状態はトラックジャンプ終了時などによくみられる現象である。スライスレベルが偏って低下してきたときに、トラッキングループの開状態から閉状態に移行すると、その低いスライスレベルがサンプル・ホールド部40に保持されてしまう。
図4の構成例は、このような状態に対しても安定したスライスレベルを維持することができる構成である。図4にて、パルス生成部60は、カウント部62および大小比較部64を含む。カウント部62は、入力されるミラー信号の変動時間つまりローレベルからハイレベル、またはハイレベルからローレベルに至る時間を測定する。カウント部62は、インターバルカウンタで構成されてもよい。一般に、このようなカウンタはトラックジャンプの速度制御に必要であるため、サーボプロセッサの機能として光ディスク装置内に備わっている場合が多い。
大小比較部64は、カウント部62にてカウントされた値と、あらかじめ設定した所定の設定値とを比較して、それらの大小関係をサンプル・ホールドパルスとして出力する。ここで、所定の設定値は、これ以上サンプルし続けるとローパスフィルタ部30の出力信号が時定数によって、ハイレベルまたはローレベル方向に是認することができない偏りが生じるか否かを判定するための値である。この値は実験やシミュレーションにより求めてもよい。
大小比較部64は、カウント部62のカウント値がこの所定の設定値より大きい場合、そのときのスライスレベルをホールドするよう、ローレベルのサンプル・ホールドパルスを出力する。これにより、ミラー信号の速度が遅くなった場合に、自動的にローパスフィルタ部30がホールド状態となり、安定したスライスレベルを保持することができる。なお、ミラー信号の速度が遅いとは、ミラー信号の変動区間が長く、周波数が低い場合をいう。また、トラッキングループ閉状態でハイレベルをとり、トラッキングループ開状態でローレベルをとるパルスと、大小比較部64の出力パルスと論理積をとってもよい。
図5(b)は、図4の構成のパルス生成部60により制御されている場合の波形遷移を示す。トラッキングループ開状態からトラッキングループ閉状態に移行する直前に、RFRP信号のレベルが低い期間が一定期間以上続いた場合でも、スライスレベルがローレベル方向に大きく偏る前に、サンプル・ホールドパルスが反転するため、偏りの小さいスライスレベルを保持することができる。
上述した説明では、ミラー信号を生成するために、RFRP信号を用いる例を説明した。この点、光ディスク装置内にて他に利用できる信号があれば、それを利用してもよい。例えばトラッククロス信号を利用することができる。トラッククロス信号とは、トラック上で最大となりトラック間中央で最小となるトラック横断信号を指す。
図6は、トラッククロス信号生成部18の構成例を示す。受光素子70は、メインビームMに関する反射光成分を受光するための4分割された受光領域A、B、C、Dと、一方のサブビームに関する反射光成分を受光するためのトラッキング方向に2分割された受光領域E1、E2と、他方のサブビームに関する反射光成分を受光するためのトラッキング方向に2分割された受光領域F1、F2とを有する。
上記受光素子70から求められるトラッククロス信号TCは、
TC={(A+D)+(B+C)}−K*{(E1+F1)+(E2+F2)}…(式1)
で示される。
このトラッククロス信号TCは、光ピックアップの高速シーク時のトラック跨ぎ数をカウントしたり、トラックエラー信号との位相差が90°であるという特徴を利用してシーク時のトラッキングサーボ引込みなどに利用される。上記式1中の定数Kの値は、メインビームとサブビームとのゲイン比を表しており、このK値な適切な値に設定することにより、トラッククロス信号TCのオフセットを除去する。
上記式2を実現するために、(A+D)、(B+C)、(E1+F1)および(E2+F2)なる加算処理をそれぞれ行なう第1加算アンプ80、第2加算アンプ82、第3加算アンプ84および第4加算アンプ86が設けられる。また、これらの加算アンプ80〜86の演算結果に基づき、{(A+D)+(B+C)}および{(E1+F1)+(E2+F2)}なる加算処理を行なう第5加算アンプ88および第6加算アンプ90が設けられている。そして、第6加算アンプの出力側にはゲインがKに設定されるゲイン調整アンプ92が設けられる。さらに、最終的に(式1)を実行する演算アンプ94が設けられる。なお、迷光の影響を除去するなどを行うためのゲイン可変アンプ96が設けられてもよい。その場合、ゲイン可変アンプ96には、所定のオフセット量TCOFSが入力される。
トラッククロス信号生成部18は、図1に示したピークホールド部12、ボトムホールド部14および減算部16の代わりに、ローパスフィルタ部30および比較部50に接続されることができる。すなわち、ローパスフィルタ部30および比較部50にRFRP信号の代わりにトラッククロス信号が入力されることになる。
このような手法は、メインビームとサブビームとを用いたピックアップ方式でのみ有効であるが、CD−R、DVD±Rなどの未記録メディアで、RF信号が生成されない場合に、ミラー信号を生成する方式として用いることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、RFRP信号やトラッククロス信号のスライスレベルを生成するために、ローパスフィルタの出力信号を使用するので、ピークボトムホールド回路を使用する方式にくらべて、ノイズや振幅変動に強く、安定したミラー信号が得ることができる。また、ローパスフィルタとサンプル・ホールド回路で構成するので、小規模で単純な構成で実現することができる。さらに、DSPで実現すれば、構成がより小型化し、また、デジタル的にレベルを保持するため、スライスレベルのホールドのドループを零にすることができる。
さらに、ミラー信号の変動間隔を測定して所定間隔よりも長い場合、サンプル・ホールド回路をホールドする機能を持たせることができ、その場合、スライスレベルがハイレベルまたはローレベルの一方に偏ることを防ぐことができ、安定したミラー信号を得ることができる。
次に、上記実施形態にて説明したミラー信号生成回路100を搭載した光ディスク装置200について説明する。図7は、本実施形態におけるミラー信号生成回路100を搭載した光ディスク装置200の構成を示す。光ピックアップ110は、光ディスク105にレーザを照射し、反射光を受光する。制御部150は、光ディスク装置200全体を制御する。制御部150内に本実施形態におけるミラー信号生成回路100が搭載される。ドライバ120は、制御部150の指示にしたがい光ピックアップ110を駆動する。本実施形態では、ミラー信号生成回路100で生成されたミラー信号に応じて、トラックジャンプなど光ピックアップ110の移動を制御する。以上説明したように本実施形態によれば、上述したミラー信号生成回路と同様の効果を奏する光ディスク装置を実現することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、図4にて、カウント部62にはミラー信号が入力された。この点、ミラー信号の代わりにトラッキングエラー信号やトラッククロス信号が入力されてもよい。トラッキングエラー信号やトラッククロス信号は、光ディスクシステムにて、ミラー信号と位相が異なるが周波数が同じとなるので、同様の効果を得ることができる。
また、図1のローパスフィルタ部30に代えて、ピークホールドとボトムホールドのレベルを加算して1/2にするといった、一般的なピークボトム回路でスライスレベルを生成する構成にも本発明は適用可能である。この場合でも、トラッキングループ閉状態から開状態へ移行する際、その変化によるスライスレベルの不安定な動きを抑制することができる。
本発明に係るミラー信号生成回路は、安定したミラー信号を生成することができる。

Claims (10)

  1. 光ディスクのトラックの状態に基づく信号からミラー信号を生成する方法であって、
    トラッキングサーボが有効から無効にされるときの、前記トラックの状態に基づく信号を2値化するためのスライスレベルを、トラッキングサーボが前回の無効のときに所定のタイミングでサンプルして保持しているスライスレベルを利用して、生成することを特徴とするミラー信号生成方法。
  2. トラッキングサーボが有効から無効にされるときの前記スライスレベルを、トラッキングサーボが前回の無効から有効にされるときのタイミングでサンプルしたスライスレベルを利用して、生成することを特徴とする請求項1に記載のミラー信号生成方法。
  3. 光ディスクのトラックの状態に基づく信号からミラー信号を生成する回路であって、
    前記トラックの状態に基づく信号を2値化するためのスライスレベルを、その信号から生成するスライスレベル生成部と、
    トラッキングサーボが無効のとき所定のタイミングでサンプルした前記スライスレベルを保持するためのサンプル・ホールド部と、
    前記トラックの状態に基づく信号と前記スライスレベルとを比較し、ミラー信号を生成する比較部と、を備え、
    前記スライスレベル生成部は、トラッキングサーボが有効から無効にされるとき、前記サンプル・ホールド部に保持されているスライスレベルを利用することを特徴とするミラー信号生成回路。
  4. 前記サンプル・ホールド部に前記スライスレベルをサンプルするためのタイミングを供給する制御信号を生成する制御信号生成部をさらに備え、
    前記制御信号生成部は、トラッキングサーボが無効から有効にされるときのタイミングを前記サンプル・ホールド部に供給することを特徴とする請求項3に記載のミラー信号生成回路。
  5. 前記制御信号生成部は、トラッキングサーボが無効のとき前記スライスレベル生成部により生成しているスライスレベルが用いられ、トラッキングサーボが有効のとき前記サンプル・ホールド部に保持されているスライスレベルが用いられるよう指示する制御信号を生成することを特徴とする請求項4に記載のミラー信号生成回路。
  6. 前記制御信号生成部は、
    前記ミラー信号または前記ミラー信号と周波数が実質的に同じ光ディスク装置内で生成される信号の有意な信号レベルから非有意な信号レベルまでの期間を測定する測定部を含み、
    前記測定部による測定結果が所定の設定値を超えたとき、そのときの前記スライスレベルをサンプルして保持するよう指示する制御信号を生成することを特徴とする請求項4または5に記載のミラー信号生成回路。
  7. 前記スライスレベル生成部は、前記トラックの状態に基づく信号の低周波数成分を抽出するためのローパスフィルタを含み、そのローパスフィルタの出力信号を前記スライスレベルとすることを特徴とする請求項3または4に記載のミラー信号生成回路。
  8. 前記スライスレベル生成部および前記サンプル・ホールド部の処理をプロセッサを用いて、デジタル信号処理により行うことを特徴とする請求項3または4に記載のミラー信号生成回路。
  9. 同一半導体基板上に集積化されたことを特徴とする請求項3または4に記載のミラー信号生成回路。
  10. 光ピックアップと、
    前記光ピックアップから受けた光ディスクのトラックの状態に基づく信号から、ミラー信号を生成する請求項3または4に記載のミラー信号生成回路と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
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