JP3530168B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP3530168B2
JP3530168B2 JP2001357463A JP2001357463A JP3530168B2 JP 3530168 B2 JP3530168 B2 JP 3530168B2 JP 2001357463 A JP2001357463 A JP 2001357463A JP 2001357463 A JP2001357463 A JP 2001357463A JP 3530168 B2 JP3530168 B2 JP 3530168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同心円状あるいは
螺旋状の情報トラックを有する光ディスクに対して情報
の記録あるいは再生を行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD(Compact Disc)やMD(Mi
ni Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等のよ
うに、同心円状あるいは、螺旋状の情報トラックを有す
る光ディスクに対して情報の記録あるいは再生を行う光
ディスク装置が開発されている。
【0003】一般に光ディスク装置は、円盤状の光ディ
スクに対しレーザー光を照射して反射光から情報を読み
出す光学ピックアップと、光学ピックアップを光ディス
クの径方向に移動させるトラバースモータと、光ディス
クを回転させるスピンドルモータなどで構成される。
【0004】光学ピックアップは、レーザー光を発する
光源と、光ディスクの回転軸方向および径方向に移動し
得るようにバネなどで支持された対物レンズと、この対
物レンズを回転軸方向および径方向に移動するアクチュ
ータと、反射光を分割し電気信号に変換するフォトディ
テクタなどで構成される。
【0005】このような光ディスク装置では、光ディス
クを回転させながら、フォーカスサーボとトラッキング
サーボを同時に行うことで、光ディスク上の情報トラッ
クに記録されたデータを再生する。フォーカスサーボ
は、対物レンズを光ディスクに対して垂直方向に移動さ
せて、合焦点を光ディスクの反射面にあわせる制御を行
う。トラッキングサーボは、フォーカスサーボをオンし
た後に行い、対物レンズを光ディスクの径方向に移動さ
せて、光スポットが情報トラックに追従するように制御
する。
【0006】フォーカスサーボがオンしているとき、光
スポットと情報トラックの位置のずれを示すトラッキン
グ誤差信号を生成するための信号がフォトディテクタに
より電気信号に変換される。
【0007】図6は、トラッキング誤差信号の波形の一
例である。図6において縦軸はトラッキング誤差信号の
出力値、横軸は光スポットと情報トラックの相対位置を
示す。トラッキング誤差信号は、光スポットと情報トラ
ックの位置ずれ量を表しており、光スポットが情報トラ
ックを1トラック通過する毎に一周期の正弦波状信号が
出力される。信号がゼロレベルのときに光スポットが情
報トラック上に位置し、いわゆるトラッキングオンの状
態であることを示す。信号がゼロレベルであるときは右
上りのときと右下がりのときがあるが、光スポットが情
報トラック上に位置するときは、そのどちらか一方のみ
である。光学ピックアップの特性及び光スポットと情報
トラックの相対移動方向によって、右上り時か右下がり
時のどちらのゼロ点がオントラック点となるかが決ま
る。図6では、右上り時がオントラックであるときの例
を示している。
【0008】トラッキングサーボは、このトラッキング
誤差信号がゼロになるように対物レンズを光ディスクの
径方向に移動させる制御を行う。図7は、1トラック分
のトラッキング誤差信号の波形の一例である。トラッキ
ング誤差信号の一周期は、1トラック間隔を表す。よっ
て、図7の実線で示すように、トラッキング誤差信号の
最小値からオントラック点を経て最大値に至る振幅は、
トラック間隔の1/2を表す。例えば、トラッキング誤
差信号の振幅をTEpp[V]、トラック間隔をTP
[m]とすると、トラッキング誤差信号の単位振幅当た
りの誤差量ΔTP0は、 ΔTP0=TP/(2・TEpp) [m/V] (1) で表される。
【0009】トラッキング誤差信号の振幅は、光ディス
クからの反射光の強さや、フォトディテクタからの電流
信号を電圧に変換するプリアンプの増幅率などにより決
まる。このためトラッキング誤差信号の振幅は、光ディ
スクの反射率のばらつきなどのために一定にはならな
い。
【0010】ここで、例えばトラッキング誤差信号の振
幅が非常に小さい場合、式(1)により、トラッキング誤
差信号が表す単位振幅当たりの誤差量は、非常に大きく
なる。すなわち、この信号を用いてトラッキングサーボ
の制御を行った場合、精度が粗く、制御が不安定になる
可能性がある。
【0011】これらのことから、トラッキング誤差信号
の振幅を適当な大きさになるように調整する必要があ
る。
【0012】以下、従来の光ディスク装置について、図
面を参照しながら説明する。図5は、従来の光ディスク
装置の構成を示すブロック図である。
【0013】図5に示すように、従来の光ディスク装置
は、光学ピックアップ11と、受光信号増幅回路21
と、トラッキング誤差信号生成回路22と、ゲインアン
プ23と、ローパスフィルタ24と、スイッチ25と、
トラッキングループフィルタ26と、ゲイン調整回路2
7と、アナログデジタル変換器29と、デジタルアナロ
グ変換器30、32とを備える。
【0014】光学ピックアップ11は、集光手段であ
り、光源からの光を、同心円状あるいは螺旋状の情報ト
ラックを有する光ディスク1上に集光する対物レンズ1
2と、この対物レンズ12を光ディスク1の径方向に移
動させるトラッキングアクチュエータ13と、光ディス
ク1からの反射光を電気信号に変換するフォトディテク
タ14とを有する。
【0015】受光信号増幅回路21は、フォトディテク
タ14が出力する電流を電圧に変換し、増幅する。
【0016】トラッキング誤差信号生成回路22は、入
力された信号から、光ディスク1に照射された光スポッ
トと光ディスク1内の情報トラックとの位置のずれを示
すトラッキング誤差信号aを生成する。
【0017】ゲインアンプ23は、トラッキング誤差信
号aを増幅した信号bを出力する。この増幅率は可変で
ある。
【0018】ローパスフィルタ24は、ゲインアンプ2
3の出力信号bの高域周波数成分にのるノイズを除去し
出力する。
【0019】スイッチ25は、図示しない制御手段から
の指示によりトラッキングサーボ制御のオンオフを切り
換えるスイッチである。
【0020】トラッキングループフィルタ26は、スイ
ッチ25がオンしているときにローパスフィルタ24の
出力信号cを用いて光スポットを光ディスク1上の情報
トラックに追従させるようにトラッキングアクチュエー
タ13を駆動するサーボ駆動信号を生成するトラッキン
グサーボ手段である。
【0021】ゲイン調整回路27は、入力された信号の
振幅値が基準振幅値と略一致するように、ゲインアンプ
23の増幅率を可変制御する。このゲイン調整回路27
には、ローパスフィルタ24の出力信号がデジタル変換
された信号cが入力されるように構成されている。
【0022】アナログデジタル変換器29は、ローパス
フィルタ24の後段に有り、ローパスフィルタ24の出
力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
【0023】デジタルアナログ変換器30は、トラッキ
ングループフィルタ26の後段に有り、トラッキングル
ープフィルタ26の出力信号をデジタル信号からアナロ
グ信号に変換し、光学ピックアップ11にあるトラッキ
ングアクチュエータ13に入力する。
【0024】デジタルアナログ変換器32は、ゲイン調
整回路27の調整結果である増幅率をデジタル信号から
アナログ信号に変換する。アナログ信号に変換された増
幅率は、ゲインアンプ23に入力される。
【0025】以下、従来のトラッキング誤差信号の振幅
調整の動作について説明する。
【0026】フォーカスサーボをオンしたとき、フォト
ディテクタ14は光ディスクからの反射光を電気信号に
変換し、受光信号増幅回路21に送る。電流である電気
信号を受けた受光信号増幅回路21は、電圧変換し、一
定倍率増幅する。このとき、受光信号増幅回路21の増
幅率は、例えば光学ピックアップの特性と光ディスクの
反射率から決まる一定の値である。トラッキング誤差信
号生成回路22は、受光信号増幅回路21からの出力信
号を受け、トラッキング誤差信号aを生成し出力する。
ゲインアンプ23は、トラッキング誤差信号aを増幅
し、トラッキング誤差信号bを出力する。ローパスフィ
ルタ24は、トラッキング誤差信号bを受け、一定周波
数以上のノイズ成分を除去した信号を出力する。その信
号を受けたアナログデジタル変換器29は、デジタル信
号に変換し、トラッキング誤差信号cを出力する。スイ
ッチ25がオープン状態で、トラッキングサーボがオフ
されているとき、トラッキング誤差信号aは、図6で示
すような正弦波状信号となっている。
【0027】ゲイン調整回路27は、図示しない制御手
段からトラッキング誤差信号の振幅調整を行うように指
示を受けると、まずトラッキング誤差信号cの振幅を一
定時間測定し、その平均振幅値を求める。次に、基準振
幅値に対する測定した平均振幅値の割合から、ローパス
フィルタ24の出力信号cの振幅が基準振幅値になるよ
うに増幅率を算出し、ゲインアンプ23に指示を出す。
例えば、基準振幅値をN、測定結果である平均振幅値を
TCとし、測定時のゲインアンプ23の増幅率をG0と
した場合、増幅率GCは、 GC=N/TC × G0 (2) となる。
【0028】ゲイン調整回路27は、このようにして算
出した増幅率GCを、デジタルアナログ変換器32によ
りアナログ信号に変換して、ゲインアンプ23に反映し
調整を終了する。また、このようにしてゲインアンプ2
3に増幅率を反映した後、複数回同様の調整処理をする
ことで、精度を上げる方法もある。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】このようなゲイン調整
方法で最も重要なのは、トラッキング誤差信号の振幅を
正確に測定することにある。
【0030】ゲイン調整中に、外部から振動を加えられ
るなどして対物レンズが瞬間的に高速に移動することが
ある。すると、光ディスク上の情報トラックに対する光
スポットの径方向相対速度が一時的に大きくなり、トラ
ッキング誤差信号aの周波数が高くなる。また、偏心成
分の大きい光ディスクの場合、光ディスクが一回転する
時に光スポットが横切るトラック数は大きくなる。この
ため、光スポットに対する情報トラックの径方向相対速
度が大きくなり、トラッキング誤差信号aの周波数が高
くなる。
【0031】このようにしてトラッキング誤差信号aの
周波数が高くなると、比較的低周波数のカットオフ周波
数特性をもつローパスフィルタ24の出力信号cの振幅
は、減衰する恐れがある。
【0032】信号cが上記理由により信号bに対して一
時的に減衰しているときにゲイン調整を行うと、ゲイン
調整回路27は信号cをもとにゲイン調整を行っている
ために、誤った調整を行うことになる。つまり、振幅が
減衰した信号cに対してゲイン調整処理を行うため、調
整結果は正常値より大きめの増幅率になる。
【0033】本発明は、上述したようなゲイン調整の誤
りをなくし、より正確にトラッキング誤差信号の振幅調
整を行い、より安定に光スポットを情報トラックに追従
させることのできる光ディスク装置を提供することを目
的とするものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の光ディスク装置は、光源か
らの光を光ディスク上に光スポットとして集光させる集
光手段と、光ディスクからの反射光を電流に変換するフ
ォトディテクタと、集光手段を光ディスクの径方向に移
動させるトラッキングアクチュエータとを有した光学ピ
ックアップと、フォトディテクタが出力する電流を電圧
に変換し、増幅する受光信号増幅回路と、受光信号増幅
回路の出力信号をもとに、光スポットと光ディスク上の
情報トラックとの径方向の位置ずれを示すトラッキング
誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、
トラッキング誤差信号を増幅する増幅率が可変なゲイン
アンプと、ゲインアンプの出力信号の高域ノイズ成分を
除去するローパスフィルタと、ローパスフィルタの出力
信号に基づいて光スポットを情報トラックに追従させる
ようにトラッキングアクチュエータを駆動するサーボ駆
動信号を生成するトラッキングサーボ手段と、ゲインア
ンプの出力信号を入力してその振幅値を求め、振幅値が
基準振幅値と略一致するように、ゲインアンプの増幅率
を可変制御するゲイン調整手段とを備えている。
【0035】この構成によれば、外部からの加振や偏心
成分の大きい光ディスクなどが原因で、トラッキング誤
差信号が一時的に高い周波数になり、ローパスフィルタ
の出力信号が減衰した場合においても、ゲインアンプの
増幅率を可変制御するゲイン調整手段の入力信号を、ロ
ーパスフィルタで減衰する前のゲインアンプの出力信号
としているため、トラッキング誤差信号の振幅調整を正
確に行い、より安定に光スポットを情報トラックに追従
させることができる。
【0036】本発明の請求項2記載の光ディスク装置
は、請求項1記載の光ディスク装置において、アナログ
信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回
路と、アナログデジタル変換回路のサンプリング周波数
の1/2以上の周波数成分を除去するアンチエリアジン
グフィルタとを設け、受光信号増幅回路の出力信号をア
ンチエリアジングフィルタに入力し、アンチエリアジン
グフィルタの出力信号をアナログデジタル変換回路を介
してトラッキング誤差信号生成手段に入力するようにし
たことを特徴とする。
【0037】この構成により、ゲイン調整手段へ入力す
る信号をローパスフィルタの前段のゲインアンプの出力
信号とするように構成することが容易に実現でき、か
つ、アナログデジタル変換に必要なアンチエリアジング
フィルタとトラッキングサーボに必要なローパスフィル
タを分離することが可能となる。これにより、ローパス
フィルタの特性を、トラッキングサーボの安定性などを
評価した結果をもとに細かく調整することが容易にな
る。
【0038】本発明の請求項3記載の光ディスク装置
は、請求項2記載の光ディスク装置において、トラッキ
ング誤差信号の周波数を検出し、検出した周波数が所定
周波数よりも高いか否かを判定する周波数判定手段を設
け、ゲイン調整手段は、周波数検出回路の判定結果を受
け、検出した周波数が所定周波数よりも高いときのゲイ
ンアンプからの入力信号を無視するようにしたことを特
徴とする。
【0039】この構成によれば、外部からの加振や偏心
成分の大きい光ディスクなどが原因で、トラッキング誤
差信号を生成するための信号が一時的に高い周波数にな
り、アンチエリアジングフィルタなどによりトラッキン
グ誤差信号が一時的に減衰した場合においても、ゲイン
調整手段において周波数の高いときの入力信号をその処
理に反映させないことにより、トラッキング誤差信号の
振幅調整を正確に行い、より安定に光スポットを情報ト
ラックに追従させることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1による光ディスク装置について、図面を参
照しながら説明する。図1は、本実施の形態1による光
ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【0041】図1に示すように、本実施の形態1による
光ディスク装置は、光学ピックアップ11と、受光信号
増幅回路21と、トラッキング誤差信号生成回路22
と、ゲインアンプ23と、ローパスフィルタ24と、ス
イッチ25と、トラッキングループフィルタ26と、ゲ
イン調整回路27と、アンチエリアジングフィルタ28
と、アナログデジタル変換器29と、デジタルアナログ
変換器30とを備える。なお、ゲイン調整回路27とア
ンチエリアジングフィルタ28とアナログデジタル変換
器29以外の構成及び動作は、従来例と同様であり、そ
の説明を省略する。
【0042】ゲイン調整回路27は、入力された信号の
振幅値が基準振幅値と略一致するように、ゲインアンプ
23の増幅率を可変制御する。このゲイン調整回路27
には、ゲインアンプ23の出力信号bが入力されるよう
に構成されている。
【0043】アンチエリアジングフィルタ28は、受光
信号増幅回路21の出力信号を受け、アナログデジタル
変換器29のサンプリング周波数の1/2以上の周波数
成分を除去する。ここで、アンチエリアジングフィルタ
28のカットオフ周波数は、ローパスフィルタ24のカ
ットオフ周波数より高く構成する。すなわち、アンチエ
リアジングフィルタ28のカットオフ周波数をアナログ
デジタル変換に必要最低限の高い周波数とし、ローパス
フィルタ24のカットオフ周波数をトラッキングサーボ
に必要最低限の低い周波数に設定する。
【0044】アナログデジタル変換器29は、アンチエ
リアジングフィルタ28の出力信号を受け、デジタル信
号に変換する。デジタル変換された信号は、トラッキン
グ誤差信号生成回路22に入力される。
【0045】次に、実施の形態1による光ディスク装置
におけるトラッキング誤差信号の振幅調整の動作につい
て説明する。
【0046】フォーカスサーボをオンしたとき、フォト
ディテクタ14は光ディスクからの反射光を電気信号に
変換し、受光信号増幅回路21に送る。電流である電気
信号を受けた受光信号増幅回路21は、電圧変換し、一
定倍率増幅する。このとき、受光信号増幅回路21の増
幅率は、例えば光学ピックアップの特性と光ディスクの
反射率から決まる一定の代表値である。アンチエリアジ
ングフィルタ28は、受光信号増幅回路21の出力信号
を受け、アナログデジタル変換器29のサンプリング周
波数の1/2以上の周波数成分を除去し、アナログデジ
タル変換器29に入力する。アナログデジタル変換器2
9は、入力された信号をデジタル変換して、トラッキン
グ誤差信号生成回路22に出力する。トラッキング誤差
信号生成回路22は、アナログデジタル変換器29から
の出力信号を受け、トラッキング誤差信号aを生成し出
力する。ゲインアンプ23は、トラッキング誤差信号a
を増幅し、トラッキング誤差信号bを出力する。ローパ
スフィルタ24は、トラッキング誤差信号bを受け、一
定周波数以上のノイズ成分を除去した信号cを出力す
る。スイッチ25がオープン状態で、トラッキングサー
ボがオフされているとき、トラッキング誤差信号aは、
図6で示すような正弦波状信号となっている。
【0047】ゲイン調整回路27は、図示しない制御手
段からトラッキング誤差信号の振幅調整を行うように指
示を受けると、まずトラッキング誤差信号bの振幅を一
定時間測定し、その平均振幅値を求める。次に、基準振
幅値に対する測定した平均振幅値の割合から、ゲインア
ンプ23の出力信号bの振幅が基準振幅値になるように
増幅率を算出し、ゲインアンプ23に指示を出す。例え
ば、基準振幅値をN、測定結果である平均振幅値をTB
とし、測定時のゲインアンプ23の増幅率をG0とした
場合、増幅率GBは、 GB=N/TB × G0 (3) となる。
【0048】ゲイン調整回路27は、このようにして算
出した増幅率GBをゲインアンプ23に反映して調整を
終了する。また、このようにしてゲインアンプ23に増
幅率を反映した後、複数回同様の調整処理をすること
で、精度を上げる方法もある。
【0049】ここで、ゲイン調整回路27で測定を行っ
たトラッキング誤差信号bは、ローパスフィルタ24の
前段の信号である。このため、外部からの加振や偏心成
分の大きい光ディスクなどが原因でトラッキング誤差信
号aの周波数が一時的に高くなったとしても、トラッキ
ング誤差信号bは信号cのように減衰することはない。
また、アンチエリアジングフィルタ28のカットオフ周
波数は、ローパスフィルタ24のそれに対して高く構成
しているため、従来例と比較して、トラッキング誤差信
号の周波数が大きくなった場合においても、誤ったゲイ
ン調整は行われなくなる。この結果、トラッキング誤差
信号の振幅調整を正確に行い、より安定に光スポットを
情報トラックに追従させることができる。
【0050】また、本発明の実施の形態1による光ディ
スク装置では、ローパスフィルタ24が、アナログデジ
タル変換器29の後段にあるように構成している。これ
により、ローパスフィルタ24とゲイン調整回路27
は、デジタル信号処理で制御することができ、ゲイン調
整回路27へ入力する信号をローパスフィルタ24の前
段の信号bとなるように構成することが容易に実現でき
る。また、従来のローパスフィルタを、本実施の形態1
のようにアナログデジタル変換に必要なアンチエリアジ
ングフィルタ28とトラッキングサーボに必要なローパ
スフィルタ24とに分離することが可能となる。アンチ
エリアジングフィルタ28のカットオフ周波数特性は、
アナログデジタル変換器29のサンプリング周波数に応
じて一意に決まるのに対し、ローパスフィルタ24のカ
ットオフ周波数は、トラッキングサーボの安定性などを
評価した結果から細かく調整し設定するのが常である。
そうしたことからも、アンチエリアジングフィルタ28
とローパスフィルタ24を分離し、かつ、一般に特性を
変更することが容易なデジタル処理によってローパスフ
ィルタ24を構成することは、実用上のメリットが大き
い。
【0051】なお、図1の構成では、トラッキング誤差
信号生成回路22からトラッキングループフィルタ26
までの処理をデジタル処理するように構成したが、デジ
タル処理するかアナログ処理するかは任意に構成するこ
とができ、基本的には図2に示すように構成できる。す
なわち、ゲイン調整回路27の入力信号をローパスフィ
ルタ24の前段のトラッキング誤差信号bとすること
で、トラッキング誤差信号生成回路22から出力される
トラッキング誤差信号aの周波数が一時的に高くなった
としても、ゲイン調整回路27へ入力されるトラッキン
グ誤差信号bは、ローパスフィルタ24の影響で信号c
のように減衰することがなく、正確にゲイン調整を行う
ことができるため、より安定に光スポットを情報トラッ
クに追従させることができる。
【0052】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2による光ディスク装置について、図面を参照しなが
ら説明する。図3は、本実施の形態2による光ディスク
装置の構成を示すブロック図である。
【0053】図3に示すように、本実施の形態2による
光ディスク装置は、光学ピックアップ11と、受光信号
増幅回路21と、トラッキング誤差信号生成回路22
と、ゲインアンプ23と、ローパスフィルタ24と、ス
イッチ25と、トラッキングループフィルタ26と、ゲ
イン調整回路27と、アンチエリアジングフィルタ28
と、アナログデジタル変換器29と、デジタルアナログ
変換器30と、周波数検出回路31とを備える。なお、
周波数検出回路31以外の構成及び動作は、図1と同様
であり、その説明を省略する。
【0054】周波数検出回路31は、ゲインアンプ23
の出力信号bを受けるとその周波数を検出する。検出し
た周波数が所定周波数より高い場合、周波数検出回路3
1は、ゲイン調整回路27に対して振幅の測定結果を用
いないように指示を出す。また、検出した周波数が所定
周波数以下の場合は、ゲイン調整回路27に対して振幅
測定結果を採用するように指示を出す。
【0055】図4は、周波数検出回路31があるときの
ゲイン調整時のトラッキング誤差信号bの波形の一例で
ある。
【0056】例えば、信号bの一周期毎に、ゲイン調整
回路27において振幅を、周波数検出回路31において
周波数を測定したとする。振幅測定結果が、図4に示す
ようにA1〜A9、周波数検出結果が、f1〜f9であ
り、このとき、例えば、周波数検出結果f1、f2、f
3、f8及びf9は、ある所定周波数f0より低く、f
4、f5、f6及びf7は、所定周波数f0より高いと
する。
【0057】ゲイン調整回路27は、平均振幅値TBを
求めるために、各周期毎に測定した振幅値を加算してい
く。このとき、周波数検出回路31から、所定周波数f
0より低いか高いかの情報を得て、f0より高い周波数
であったときの測定振幅値は加算しないように演算す
る。図4の場合、平均振幅値TBは、下記の(4)式の
ように計算される。
【0058】 TB=(A1+A2+A3+A8+A9)/5 (4) このようにして、算出した平均振幅値TBは、外部から
の加振や偏心成分の大きい光ディスクなどが原因で、受
光信号増幅回路21から出力されたトラッキング誤差信
号aを生成するための信号の周波数が一時的に高くな
り、アンチエリアジングフィルタ28の出力信号が一時
的に減衰したとしても、ゲイン調整処理において周波数
が高いときの信号は測定結果として反映されないため、
誤ったゲイン調整を行わなくなる。この結果、トラッキ
ング誤差信号の振幅調整を正確に行い、より安定に光ス
ポットを情報トラックに追従させることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク装置によれば、受光信号増幅回路の出力信号をもとに
トラッキング誤差信号生成手段がトラッキング誤差信号
を生成し、そのトラッキング誤差信号をゲイン調整手段
により増幅率が可変制御されるゲインアンプにより増幅
し、そのゲインアンプの出力信号の高域ノイズ成分をロ
ーパスフィルタで除去し、そのローパスフィルタの出力
信号に基づいてトラッキングサーボ手段がトラッキング
アクチュエータを駆動する構成において、ゲイン調整手
段が、ゲインアンプの出力信号を入力してその振幅値を
求め、振幅値が基準振幅値と略一致するように、ゲイン
アンプの増幅率を可変制御するようにしている。これに
より、外部からの加振や偏心成分の大きい光ディスクな
どが原因で、トラッキング誤差信号が一時的に高い周波
数になり、ローパスフィルタの出力信号が減衰した場合
においても、ゲイン調整手段の入力信号を、ローパスフ
ィルタで減衰する前のゲインアンプの出力信号としてい
るため、トラッキング誤差信号の振幅調整を正確に行
い、より安定に光スポットを情報トラックに追従させる
ことができる。
【0060】また、アナログ信号をデジタル信号に変換
するアナログデジタル変換回路と、アナログデジタル変
換回路のサンプリング周波数の1/2以上の周波数成分
を除去するアンチエリアジングフィルタとを設け、受光
信号増幅回路の出力信号をアンチエリアジングフィルタ
に入力し、アンチエリアジングフィルタの出力信号をア
ナログデジタル変換回路を介してトラッキング誤差信号
生成手段に入力するように構成することで、ゲイン調整
手段へ入力する信号をローパスフィルタの前段のゲイン
アンプの出力信号とするように構成することが容易に実
現でき、かつ、アナログデジタル変換に必要なアンチエ
リアジングフィルタとトラッキングサーボに必要なロー
パスフィルタを分離することが可能となる。これによ
り、ローパスフィルタの特性を、トラッキングサーボの
安定性などを評価した結果をもとに細かく調整すること
が容易になる。
【0061】さらに、トラッキング誤差信号の周波数を
検出し、検出した周波数が所定周波数よりも高いか否か
を判定する周波数判定手段を設け、ゲイン調整手段は、
周波数検出回路の判定結果を受け、検出した周波数が所
定周波数よりも高いときのゲインアンプからの入力信号
を無視するようにした構成とすることで、外部からの加
振や偏心成分の大きい光ディスクなどが原因で、トラッ
キング誤差信号を生成するための信号が一時的に高い周
波数になり、アンチエリアジングフィルタなどによりト
ラッキング誤差信号が一時的に減衰した場合において
も、ゲイン調整手段において周波数の高いときの入力信
号をその処理に反映させないことにより、トラッキング
誤差信号の振幅調整を正確に行い、より安定に光スポッ
トを情報トラックに追従させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1による光ディスク装置の
他の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態2による光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態2の光ディスク装置におけ
るゲイン調整時のトラッキング誤差信号の一例を示す波
形図である。
【図5】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック図
である。
【図6】トラッキング誤差信号の一例を示す波形図であ
る。
【図7】1トラック分のトラッキング誤差信号の一例を
示す波形図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 11 光学ピックアップ 12 対物レンズ 13 トラッキングアクチュエータ 14 フォトディテクタ 21 受光信号増幅回路 22 トラッキング誤差信号生成回路 23 ゲインアンプ 24 ローパスフィルタ 25 スイッチ 26 トラッキングループフィルタ 27 ゲイン調整回路 28 アンチエリアジングフィルタ 29 アナログデジタル変換器 30,32 デジタルアナログ変換器 31 周波数検出回路 a トラッキング誤差信号生成回路22が出力し
たトラッキング誤差信号 b ゲインアンプ23が出力したトラッキング誤
差信号 c ローパスフィルタ24が出力したトラッキン
グ誤差信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−293246(JP,A) 特開 平8−325235(JP,A) 特開 平9−35434(JP,A) 特開 平9−320076(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10 G11B 21/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を光ディスク上に光スポッ
    トとして集光させる集光手段と、前記光ディスクからの
    反射光を電流に変換するフォトディテクタと、前記集光
    手段を前記光ディスクの径方向に移動させるトラッキン
    グアクチュエータとを有した光学ピックアップと、 前記フォトディテクタが出力する電流を電圧に変換し、
    増幅する受光信号増幅回路と、 前記受光信号増幅回路の出力信号をもとに、前記光スポ
    ットと前記光ディスク上の情報トラックとの径方向の位
    置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成するトラッキ
    ング誤差信号生成手段と、 前記トラッキング誤差信号を増幅する増幅率が可変なゲ
    インアンプと、 前記ゲインアンプの出力信号の高域ノイズ成分を除去す
    るローパスフィルタと、 前記ローパスフィルタの出力信号に基づいて前記光スポ
    ットを前記情報トラックに追従させるように前記トラッ
    キングアクチュエータを駆動するサーボ駆動信号を生成
    するトラッキングサーボ手段と、 前記ゲインアンプの出力信号を入力してその振幅値を求
    め、前記振幅値が基準振幅値と略一致するように、前記
    ゲインアンプの増幅率を可変制御するゲイン調整手段と
    を備えた光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
    アナログデジタル変換回路と、 前記アナログデジタル変換回路のサンプリング周波数の
    1/2以上の周波数成分を除去するアンチエリアジング
    フィルタとを設け、 前記受光信号増幅回路の出力信号を前記アンチエリアジ
    ングフィルタに入力し、前記アンチエリアジングフィル
    タの出力信号を前記アナログデジタル変換回路を介して
    前記トラッキング誤差信号生成手段に入力するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記トラッキング誤差信号の周波数を検
    出し、検出した周波数が所定周波数よりも高いか否かを
    判定する周波数判定手段を設け、 前記ゲイン調整手段は、前記周波数検出回路の判定結果
    を受け、前記検出した周波数が所定周波数よりも高いと
    きの前記ゲインアンプからの入力信号を無視するように
    したことを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
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