JPWO2006112139A1 - 動画像再生装置 - Google Patents

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Abstract

異常検出手段により検出された異常が所定の異常である場合(S4でNO)、リスト修正手段が記憶手段に記憶されている参照画像としての復号後フレームにアクセス可能とするための参照リストを修正し(S7)、フレーム復号手段は、n番目のフレームが他のフレームを使用して復号されるフレームである場合、n番目のフレームのヘッダ情報に基づいて、n番目のフレームの復号時における参照リストによりアクセスできる記憶手段に記憶されている参照画像としての復号後フレームを使用して、n番目のフレームを復号する(S5)。

Description

本発明は、符号化データ誤り耐性を備えた動画像再生装置に関する。
MPEG等の符号化データを復号する動画像再生装置において、符号化データの欠落などへの耐性を備えた従来技術として特開平06−098313号公報(特許文献1)の技術があげられる。当該技術では、伝送中における符号化データの欠落やビット誤りの発生が原因で画像の復号処理に異常が発生した場合、復号済みの画像を用いて復号処理に異常が発生した部分の画像を補間する。以下では、当該技術を用いた動画像再生装置の構成と動作について説明する。
当該技術を用いた動画像再生装置のブロック図を図9に示している。図9において、動画像再生装置は符号化データを復号してヘッダ情報を生成するヘッダ復号部51、符号化データとヘッダ情報および参照画像を用いて画像を再構成する画像復号部52、ヘッダ情報を用いて画像の欠落を検出する画像欠落検出部57、画像の欠落が検出された場合に、欠落した画像を生成する画像修正部55、復号された画像を保持し所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示する画像メモリ56を備えている。
当該技術においてヘッダ情報とは、動画像を符号化する際に画像単位で付加されたパラメータの集合である。ヘッダ情報には符号化データから画像を復号するために必要な情報が含まれる。ヘッダ情報に含まれるパラメータの例として、フレーム番号や画像サイズ、量子化パラメータなどがある。フレーム番号は当該技術において欠落画像を検出するために用いられるパラメータであり、画像の復号順に一定値ずつ増加する特徴を持つ。
上記特徴により2つの画像それぞれに対応するフレーム番号間の差分を調べることで、2つの画像の間に存在するべき画像の数が分かる。以下では、フレーム番号が数字Nである画像のことをフレームNと呼ぶこととする。
次に、当該技術を用いて符号化された動画像を復号する手順を図10に示している。図9、図10を参照しながら、当該技術を説明する。以下ではフレームM、フレームN(M、Nはいずれも正の整数値であり、M<Nである。)を動画像再生装置に続けて入力される2つの画像として、動画像再生装置でフレームNを復号する際の手順を説明する。この場合、フレームMは既に画像が復号化された状態である。
ステップ(以下、Sと称す)51では、ヘッダ復号部51は符号化データからヘッダ情報を復号する。続くS52では、画像欠落検出部57はフレーム番号Nとその前に入力され復号したフレーム番号Mとの差数を調べる。N−M=1ならばフレームM〜N間の画像が欠落していないと判定し、S54に進む。N−M=1でないときはフレームM〜N間の画像が欠落していると判定し、S53に進む。S53では、画像修正部55は画像メモリ56内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像の複製を取り、その複製した画像をフレームM〜N間の欠落した画像として代替することで欠落したフレームM〜N間の画像を補間する。
S54では、画像復号部52はヘッダ復号部51が復号したヘッダ情報に基づいて符号化データから予測残差データや動きベクトルを復号する。そして、予測残差データと動きベクトルと画像メモリ56内の画像を用いてフレームNを復号してS55に進む。S55では、S54で復号したフレームNを画像メモリ56に追加して記録させ、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)に表示させる。
なお、一般的な動画像符号化方式では、符号化対象である画像の部分領域と似た予測画像を復号済領域または参照画像から作成する。そして、前記部分領域と予測画像の差分を予測残差データとして符号化する。参照画像から予測画像を作成する際に、画像を分割した各領域の動きを推定した動きベクトルを利用する方法は動き補償と呼ばれる。また、表示順が符号化対象画像に対して未来と過去それぞれの参照画像を用いて予測画像を生成する手法は両方向予測と呼ばれる。
以上説明したように、従来の動画像再生装置では、復号しようとしている当該画像のフレーム番号と復号しようとしている当該画像の直前に復号された画像のフレーム番号が連続か否かを判定することで画像の欠落を検出する。そして、画像の欠落を検出した場合には画像メモリ56内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像の複製を取り、その複製した画像をフレーム間の欠落した画像として代替することで欠落したフレーム間の画像を補間する。その後に続く画像を復号する場合に欠落した画像が参照画像として必要になったとしても、補間した画像を代替できる。したがって、画像の欠落による参照画像の不足が原因で復号処理が破綻することなく動画像を再生できる。
特開平06−098313号公報
上述の従来技術では続けて復号される2つの画像のフレーム番号を調べることで復号中の異常を検出する。しかしながら、続けて復号される2つの画像のフレーム番号が不連続であることで検出される異常が必ずしも符号化データの欠落による画像欠落であるとは限らない。伝送エラーによって符号化データにビット誤りが混入してフレーム番号が本来とは異なる値として復号される復号誤りが発生する場合にもフレーム番号は不連続となる。ところが、従来の動画像再生装置ではフレーム番号の復号誤りが生じた場合でも画像が欠落したと判定し、欠落した画像を画像メモリ内の参照画像を用いて補間する。ここで、以下に示す2つの問題が発生し、再生画像の品質が低下する原因となる。
第一の問題は、画像の表示順の決定にフレーム番号が使われる場合に、画像が本来と異なるタイミングで表示されることである。一例として、フレーム1〜20から構成される動画像の符号化データにエラーが混入し、復号誤りが生じてフレーム10がフレーム100として復号される場合を考える。ここで、画像の表示順と復号順は同じとする。
ビット誤りが混入した符号化データを従来の動画像再生装置に入力した場合、まずフレーム1〜9が本来のタイミングで表示される。次に動画像再生装置はフレーム10を復号するが、復号誤りによりその画像がフレーム100であると判定する。そして、フレーム10〜99が欠落したと判定し、欠落した画像を画像メモリ56内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像から複製して画像メモリ56内に記憶し、順次表示されていく。そして、フレーム10〜99をすべて表示した後にフレーム100を表示する。つまり、本来10番目に表示されるはずであった画像が100番目に表示される。さらに、復号誤りが生じたフレーム10に続くフレーム11〜20もそれぞれ101〜120番目に表示される。
第二の問題は、復号誤りが生じた画像に続く画像を復号する際に、復号に必要な参照画像が画像メモリに存在しないことである。この問題が生じるのは、動き補償に複数枚の参照画像を利用可能な符号化方式を用いて符号化された動画像を再生する場合である。この問題について図11を用いて詳しく説明する。
まず図11(a)は、ビット誤りや欠落がない符号化データを復号する際の動画像再生装置が正常に動作している状態を表している。ここで、画像メモリには4枚の画像を記録可能であるものとする。また、画像の復号には当該画像の直前に復号された4枚の画像が参照画像として利用されるものとする。つまり、図11(a)においてフレーム6の復号に画像メモリ内のフレーム2〜5が用いられる。
図11(b)は、図11(a)のフレーム6が復号誤りによりフレーム8として復号される場合の動画像再生装置の状態を表している。フレーム8を復号するためにはフレーム4〜7が必要であるが、図11(b)の状態では画像メモリ内にフレーム6、7が存在しない。そこで従来の動画像再生装置では、図11(c)に示すようにフレーム2、3を表示して画像メモリから削除し、フレーム5からフレーム6、7を作成してフレーム2、3に代わって画像メモリに追加して記憶させる。画像メモリが図11(c)の状態であればフレーム8は復号可能になる。
次に、図11(c)の状態でフレーム8を復号して画像メモリに追加するとフレーム4が表示されて図11(d)の状態になる。図11(d)の状態で次に復号する画像はフレーム7である。本来ならばフレーム7の復号時には図11(e)に示すように、フレーム3〜6が必要である。しかし、図11(d)の状態でフレーム3、4は画像メモリから出力され表示済みの状態にあり、画像メモリ内に存在しない。したがって、フレーム7の復号品質が大幅に低下することとなる。
以上で説明したように、フレーム番号に復号誤りが生じた場合、従来の動画像再生装置では復号された画像が本来とは異なる順序で表示される問題と、復号誤りが発生した画像に続く画像を復号する際に参照画像の一部が画像メモリに存在しない問題が生じて再生される動画像の品質が低下する課題があった。
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像の欠落を検出するために用いるフレーム番号に復号誤りが生じた場合でも、画像を本来の表示順で表示可能とし、また、画像復号に必要な参照画像の一部が画像メモリに存在しない場合でも、良好な品質の画像を再生可能とした符号化データ誤り耐性を備えた動画像再生装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従うと、複数のフレームから構成される動画像の符号化データを復号して動画像を再生する動画像再生装置であって、複数のフレームの各々のヘッダ情報を、符号化データから順次復号するヘッダ情報復号手段と、複数のフレームを順次復号するためのフレーム復号手段と、フレーム復号手段により復号される復号後フレームを所定数順次記憶可能な記憶手段と、ヘッダ情報復号手段により復号された、n(2以上の自然数)番目のフレームのヘッダ情報を含む少なくとも2つのヘッダ情報に基づいて、フレームに関する異常があるか否かを検出する異常検出手段と、記憶手段に記憶されている1以上の復号後フレームの各々のヘッダ情報と、1以上の復号後フレームの各々の格納アドレスとを関連付けることで、フレーム復号手段が記憶手段に記憶されている参照画像としての復号後フレームにアクセス可能とするための参照リストを生成するリスト生成手段と、異常検出手段により検出された異常が所定の異常である場合、参照リストを修正するリスト修正手段とを備え、フレーム復号手段は、n番目のフレームが他のフレームを使用して復号されるフレームである場合、n番目のフレームのヘッダ情報に基づいて、n番目のフレームの復号時における参照リストによりアクセスできる記憶手段に記憶されている参照画像としての復号後フレームを使用して、n番目のフレームを復号する。
好ましくは、複数のフレームの順序は、フレーム復号手段に復号される順序となっている。
好ましくは、ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、リスト生成手段は、記憶手段に記憶されている1以上の復号後フレームの各々のフレーム番号と、1以上の復号後フレームの各々の格納アドレスとを関連付けることで、フレーム復号手段が記憶手段に記憶されている参照画像としての復号後フレームにアクセス可能とするための参照リストを生成する。
好ましくは、ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、所定の異常は、フレーム復号手段がn番目のフレームを復号する場合にフレーム復号手段に使用される参照画像としての復号後フレームが記憶手段に記憶されていないという異常であり、リスト修正手段は、異常検出手段により検出された異常が所定の異常である場合、参照画像としての復号後フレームのフレーム番号と、記憶手段に記憶されている1以上の復号後フレームのうち、表示のために最も遅く使用されるフレームの格納アドレスとを関連付けることで、参照リストを修正する。
好ましくは、ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、所定の異常は、フレーム復号手段がn番目のフレームを復号する場合にフレーム復号手段に使用される参照画像としての復号後フレームが記憶手段に記憶されていないという異常であり、リスト修正手段は、異常検出手段により検出された異常が所定の異常である場合、参照画像としての復号後フレームのフレーム番号と、記憶手段に記憶されている1以上の復号後フレームのうち、表示のために使用される順番が参照画像としての復号後フレームに最も近いフレームの格納アドレスとを関連付けることで、参照リストを修正する。
好ましくは、ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、異常検出手段は、前記n番目のフレームを含む連続する少なくとも3つのフレームにそれぞれ対応する3つのフレーム番号に基づいて、フレームの欠落があるか否かを判定し、異常検出手段によりフレームの欠落があると判定された場合、記憶手段に記憶されており、フレーム復号手段に使用される参照画像としての1以上の復号後フレームのうち、表示のために最も遅く使用されるフレームを複製することで、欠落したフレームを補間する補間手段をさらに備える。
好ましくは、ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、異常検出手段は、n番目のフレームを含む連続する少なくとも3つのフレームにそれぞれ対応する3つのフレーム番号に基づいて、フレームの欠落があるか否かを判定し、補間手段は、異常検出手段により、フレームの欠落があると判定された場合、記憶手段に記憶されており、フレーム復号手段に使用される参照画像としての1以上の復号後フレームのうち、表示のために使用される順番が欠落したフレームに最も近いフレームを複製することで、欠落したフレームを補間する。
好ましくは、ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、異常検出手段は、n番目のフレームを含む連続する少なくとも3つのフレームにそれぞれ対応する3つのフレーム番号に基づいて、3つのフレームのうち、記憶手段に記憶されており、かつ、フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームがあるか否かを判定する。
好ましくは、異常検出手段によりフレーム番号の誤りが生じている復号後フレームがあると判定された場合、フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームのフレーム番号を、3つのフレームのうち、誤りのないフレームのフレーム番号に基づいて修正する番号修正手段をさらに備える。
好ましくは、ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、複数のフレームは、フレーム復号手段により参照画像として使用される複数の参照フレームを含み、異常検出手段は、フレーム復号手段により復号されるn番目のフレームに対応するフレーム番号と、フレーム復号手段により復号される(n−1)番目のフレームに対応するフレーム番号と、フレーム復号手段により復号された複数の参照フレームのうちn番目のフレームに2番目に近い参照フレームに対応するフレーム番号とに基づいて、フレームに関する異常があるか否かを検出する。
好ましくは、異常検出手段により検出された異常は、フレーム復号手段がn番目のフレームを復号する場合にフレーム復号手段に使用される参照画像としての復号後フレームが記憶手段に記憶されていないという異常であり、リスト修正手段は、参照画像としての復号後フレームが記憶手段に記憶されていないという異常がある場合、参照画像としての復号後フレームのフレーム番号と、記憶手段に記憶されている1以上の復号後フレームのうち、表示のために最も遅く使用されるフレームの格納アドレスとを関連付けることで、参照リストを修正する。
好ましくは、異常検出手段により検出された異常は、フレームの欠落があるという異常であり、異常検出手段によりフレームの欠落があると判定された場合、記憶手段に記憶されており、フレーム復号手段に使用される参照画像としての1以上の復号後フレームのうち、表示のために最も遅く使用されるフレームを複製することで、欠落したフレームを補間する補間手段をさらに備える。
好ましくは、異常検出手段により検出された異常は、フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームがあるという異常であり、フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームがある場合、フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームのフレーム番号を、n番目のフレーム、(n−1)番目のフレームおよびn番目のフレームに2番目に近い参照フレームのうち、誤りのないフレームのフレーム番号に基づいて修正する番号修正手段をさらに備える。
本発明の動画像再生装置では、画像の欠落を検出するために用いるフレーム番号に復号誤りが生じた場合でも、画像を本来の表示順で表示可能である。また、画像復号に必要な参照画像の一部が画像メモリに存在しないため画像品質が低下する問題が生じず、良好な品質の画像を再生可能である。
第1および第2の実施形態における動画像再生装置のブロック構成図である。 第1および第2の実施形態における復号異常検出部のブロック構成図である。 第1および第2の実施形態における参照画像リスト生成部のブロック構成図である。 第1の実施形態における動画像再生装置の動作フローチャートである。 本発明における参照画像リスト修正方法の説明図である。 両方向予測画像が存在する場合の本発明における参照画像リスト修正方法の説明図である。 第2の実施形態の説明に用いる記号の定義説明図である。 第2の実施形態における動画像再生装置の動作フローチャートである。 従来技術における動画像再生装置のブロック構成図である。 従来技術における動画像再生装置の動作フローチャートである。 従来技術における課題の説明図である。
符号の説明
1 ヘッダ復号部、2 画像復号部、3 復号異常検出部、4 参照画像リスト生成部、5 画像修正部、6 画像メモリ、8 フレーム番号保持部、9 保持フレーム番号更新部、10 画像欠落可能性有無検出部、11 画像欠落判定部、12 復号誤り判定部、13 参照画像リスト、14 参照画像格納アドレス取得部、15 参照画像リスト構築部、16 参照画像リスト修正部、57 画像欠落検出部。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態における動画像再生装置について説明する。なお、以下の説明では、動画像再生装置にフレームL、M、Nが順に入力されるものとし、復号しようとしている当該画像をフレームNとする。動画像再生装置により再生される動画像は、複数のフレームから構成される。
本実施形態における動画像再生装置1000を図1に示している。図1において、第1の実施形態における動画像再生装置1000は、符号化データを復号してヘッダ情報を生成するヘッダ復号部1と、符号化データとヘッダ情報および参照画像を用いて画像を再構成する画像復号部2と、フレームL、M、Nのそれぞれに対応する3つのフレーム番号を保持し、保持する3つのフレーム番号に基づいて、フレームL〜M間の画像欠落の有無、フレームM〜N間の画像が欠落している可能性の有無、フレームMのフレーム番号への復号誤り発生の有無を検出する復号異常検出部3と、画像の欠落が検出された場合に、欠落した画像を生成する画像修正部5と、復号された画像を保持し所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示する画像メモリ6と、画像復号部2が画像メモリ6の参照画像にアクセス可能とするためのリストである参照画像リストを生成し、その参照画像リストを保持する参照画像リスト生成部4とを備えている。
具体的には、ヘッダ復号部1は、複数のフレームの各々のヘッダ情報を、符号化データから順次復号する。画像復号部2は、複数のフレームを順次復号する。画像メモリ6は、画像復号部2により復号される復号済フレームを所定数(たとえば、4つ)順次記憶可能なメモリである。
復号異常検出部3は、フレームN(n番目のフレーム)を含む連続する少なくとも3つのフレームにそれぞれ対応する3つのフレーム番号に基づいて、フレームの欠落があるか否かを判定する。また、復号異常検出部3は、画像復号部2がフレームN(n番目のフレーム)を復号する場合に画像復号部2に使用される参照画像としての復号済フレームが画像メモリ6に記憶されているか否かを判定する。また、復号異常検出部3は、フレームN(n番目のフレーム)を含む連続する少なくとも3つのフレームにそれぞれ対応する3つのフレーム番号に基づいて、3つのフレームのうち、画像メモリ6に記憶されており、かつ、フレーム番号の狂い(誤り)が生じている復号済フレームがあるか否かを判定する。
参照画像リスト生成部4は、画像メモリ6に記憶されている1以上の復号済フレームの各々のフレーム番号と、1以上の復号済フレームの各々の格納アドレスとを関連付けることで、画像復号部2が画像メモリ6に記憶されている参照画像としての復号済フレームにアクセス可能とするための参照画像リストを生成する。
また、画像復号部2は、フレームN(n番目のフレーム)が他のフレームを使用して復号されるフレームである場合、フレームNのヘッダ情報に基づいて、フレームNの復号時における参照画像リストによりアクセスできる画像メモリ6に記憶されている参照画像としての復号済フレームを使用して、フレームNを復号する。なお、フレームNのヘッダ情報には、符号化データから画像を復号するために必要な情報(フレームNを復号するための参照画像のフレーム番号等)が含まれる。
次に本実施形態における動画像再生装置1000の特徴的な構成要素である復号異常検出部3および参照画像リスト生成部4について詳しく説明する。
復号異常検出部3のブロック図を図2に示している。図2に示すように復号異常検出部3は、フレームL〜Nのフレーム番号を保持するフレーム番号保持部8と、保持フレーム番号更新部9と、保持されているフレーム番号に基づきフレームM〜N間の画像の欠落している可能性の有無を検出する画像欠落可能性有無検出部10と、フレームL〜M間の画像欠落の有無を判定する画像欠落判定部11と、フレームMのフレーム番号への復号誤り発生の有無を判定する復号誤り判定部12とから構成されている。
参照画像リスト生成部4のブロック図を図3に示している。図3に示すように参照画像リスト生成部4は、参照画像のフレーム番号と画像メモリ6における当該参照画像の格納アドレスとを関連付けるリストである参照画像リスト13と、フレーム番号を入力として対応する参照画像の画像メモリ6における格納アドレスを出力する参照画像格納アドレス取得部14と、画像メモリ6内に存在する各参照画像に対応するフレーム番号と該参照画像の画像メモリにおける格納アドレスとを関連付けることで参照画像リスト13を構築する参照画像リスト構築部15と、画像欠落の可能性が有るとの検出結果が入力された場合に参照画像リスト13を修正する参照画像リスト修正部16とから構成されている。
次に本実施形態における動画像再生装置の動作について、図4に基づいて説明する。本実施形態では、復号異常検出部3はフレームL〜M間の画像欠落の有無、フレームM〜N間の画像が欠落している可能性の有無、フレームMのフレーム番号への復号誤り発生の有無の判定に基づいて以下に示す、その1〜その4の4つの場合を検出する。
・その1は、N−M=1で、かつ、M−L=1の場合であり、フレームL〜N間の画像欠落もフレームMのフレーム番号の復号誤り発生も無いと判定する場合である。
・その2は、N−Mが1以外で、かつM−L=1の場合であり、フレームM〜N間の画像が欠落している可能性が有ると判定する場合である。
・その3は、N−Lが2以外で、かつ、M−Lが1以外の場合であり、フレームL〜M間の画像が欠落していると判定する場合である。
・その4は、N−L=2で、かつ、M−Lが1以外の場合であり、フレームMのフレーム番号に復号誤りが生じていると判定する場合である。
復号異常検出部3の検出結果に応じて本実施形態における動画像再生装置の動作は異なる。以下では、復号異常検出部3の各検出結果に対応する動作について処理の流れを図4を参照しながら説明する。
その1の場合、S1でヘッダ復号部1は入力された符号化データからヘッダ情報を復号する。その後、S2に進み、復号異常検出部3はフレームL〜M間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、M−Lを演算する。その1の場合は、M−L=1なのでYESとなり、フレームL〜フレームMにおいて画像が欠落している可能性またはフレームMにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性はいずれも無いと判定してS3に進み、画像の欠落の有無を検出する処理(S8)は行なわない。S3では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リストを生成し、S4に進む。S4では、復号異常検出部3はフレームM〜N間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Mを演算する。その1の場合は、N−M=1なのでYESとなり、画像が欠落している可能性は無いと判定してS5に進む。S5では、画像復号部2はフレームNを復号し、S6に進む。S6では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
その2の場合は、S1でヘッダ復号部1は入力された符号化データからヘッダ情報を復号する。その後、S2に進み、復号異常検出部3はフレームL〜M間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、M−Lを演算する。その2の場合は、M−L=1なのでYESとなり、フレームL〜フレームMにおいて画像が欠落している可能性またはフレームMにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性はいずれも無いと判定してS3に進み、画像の欠落の有無を検出する処理(S8)は行なわない。S3では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リストを生成し、S4に進む。S4では、復号異常検出部3はフレームM〜N間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Mを演算する。その2の場合は、N−Mが1以外なのでNOとなり、画像が欠落している可能性が有ると判定してS7に進む。S7では、参照画像リスト生成部4が参照画像リスト13を修正し、S5に進む。参照画像リスト13の修正方法については後述する。S5では、画像復号部2はフレームNを復号し、S6に進む。S6では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
その3の場合は、S1でヘッダ復号部1は入力された符号化データからヘッダ情報を復号する。その後、S2に進み、復号異常検出部3はフレームL〜M間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、M−Lを演算する。その3の場合は、M−Lが1以外なのでNOとなり、フレームL〜フレームMにおいて画像が欠落している可能性またはフレームMにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性のいずれかが有ると判定してS8に進む。S8では、復号異常検出部3が、フレームL〜M間の画像の欠落の有無を判定するために、N−Lを演算する。その3の場合は、N−Lが2以外なのでNOとなり、フレームL〜M間の画像の欠落が有ると判定して、その旨を画像修正部5に通知し、S10に進む。S10では、画像修正部5は画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像の複製を取り、その複製した画像をフレームL〜M間の欠落した画像として代替することで欠落したフレームL〜M間の画像を補間し、S3に進む。
なお、S10では、画像修正部5は画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、表示のために使用される順番が欠落した画像に最も近い画像の複製を取り、その複製した画像をフレームL〜M間の欠落した画像として代替することで欠落したフレームL〜M間の画像を補間してもよい。
S3では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リストを生成し、S4に進む。S4では、復号異常検出部3はフレームM〜N間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Mを演算する。N−M=1の場合はYESとなり、画像が欠落している可能性は無いと判定してS5に進む。N−Mが1以外の場合はNOとなり、画像が欠落している可能性が有ると判定してS7に進む。S7では、参照画像リスト生成部4が参照画像リスト13を修正し、S5に進む。参照画像リスト13の修正方法については後述する。S5では、画像復号部2はフレームNを復号し、S6に進む。S6では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
その4の場合は、S1でヘッダ復号部1は入力された符号化データからヘッダ情報を復号する。その後、S2に進み、復号異常検出部3はフレームL〜M間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、M−Lを演算する。その4の場合は、M−Lが1以外なのでNOとなり、フレームL〜フレームMにおいて画像が欠落している可能性またはフレームMにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性のいずれかが有ると判定してS8に進む。S8では、フレームL〜M間の画像の欠落の有無を判定するために、N−Lを演算する。その4の場合は、N−L=2なのでYESとなり、フレームL〜M間の画像の欠落は無く、フレームMにおけるフレーム番号の復号誤りが生じていると判定して、その旨を画像修正部5に通知し、S9に進む。
S9では、画像修正部5は画像メモリ6内のフレームMのフレーム番号をN−1に変更し、S3に進む。このフレーム番号の修正は、また後述するように、例えば、図5(e)に示すように画像メモリ6内にあるフレーム8のフレーム番号を6に修正することである。S3では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リストを生成し、S4に進む。S4では、復号異常検出部3はフレームM〜N間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Mを演算する。S9で、画像修正部5が画像メモリ6内のフレームMのフレーム番号をN−1に変更したので、N−M=1となっているため、S4でYESとなり、画像が欠落している可能性は無いと判定してS5に進む。S5では、画像復号部2はフレームNを復号し、S6に進む。S6では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
次に、図4のS7における参照画像リスト生成部4による参照画像リスト13の修正方法について詳しく説明する。参照画像リスト13の修正は以下の手順で行なう。
(1)フレームNの復号に必要な参照画像のフレーム番号を推定する。画像メモリ6には4枚の画像を記録可能であり、画像の復号には当該画像の直前に復号された4枚の画像が参照画像として利用されるものとするならば、たとえば、図5の(a)に示すように、フレーム6の復号には、フレーム2、3、4、5が必要ということになる。
(2)フレームNの復号に必要な参照画像のうち、画像メモリ6内に存在する画像に関しては、参照画像リスト13にその画像のフレーム番号とその画像の画像メモリ6における格納アドレスを対応付けて記録する。
(3)フレームNの復号に必要な参照画像のうち、画像メモリ6内に存在しない画像に関しては、参照画像リスト13にその画像のフレーム番号と、画像メモリ6内に記憶されている画像の中で最も遅く表示される画像の画像メモリ6における格納アドレスを対応付けて記録することにより参照画像リスト13を修正する。
例として、図5を用いて参照画像リスト13の修正方法を説明する。まず、図5(a)は画像欠落や復号誤りが生じていない状況においてフレーム6復号時の画像メモリ6と参照画像リスト13の状態を表している。以下の説明において、画像メモリ6に記録できる画像の数を4とする。また、フレームNの復号にはフレームNの直前に復号した4枚の画像を参照画像として用いるものとする。例えば図5(a)の状態ではフレーム6の復号に、画像メモリ6内のフレーム2〜5が利用される。
次に図5(b)は図4のS4においてN−Mが1以外を検出した時点での画像メモリ6と参照画像リスト13の状態を表している。この状態ではフレーム8の復号に必要なフレーム4〜7のうちフレーム6、7が画像メモリ6内に存在しない。そこで参照画像リスト13においてフレーム6、7のフレーム番号を表示が最も遅い参照画像であるフレーム5の格納アドレスに対応付けることにより参照画像リスト13を修正する。参照画像リスト13を修正後の画像メモリ6と参照画像リスト13の状態は図5(c)に示すようになる。
なお、上述した参照画像リスト13の修正処理(図4のS7)において、参照画像として使用される画像が画像メモリに無い場合の代替画像として画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像を参照画像として用いたが、画像メモリに無いと判定された参照画像が画像メモリにあると仮定した場合の当該参照画像の表示順に最も近い画像を参照画像として用いても構わない。
具体的には、参照画像リスト生成部4は、参照画像として使用される画像が画像メモリに記憶されていない場合、参照画像としての使用される画像(フレーム)のフレーム番号と、画像メモリ6に記憶されている1以上の復号済フレームのうち、表示のために使用される順番が前記参照画像としての復号済フレームに最も近いフレームの格納アドレスとを関連付けることで、参照画像リスト13を修正する。
復号された順で表示される場合には、「表示が最も遅い参照画像」は「一番遅く復号された参照画像、言い換えれば、最も新しく復号された参照画像」であり、「画像メモリに無いと判定された参照画像が画像メモリにあると仮定した場合の当該参照画像の表示順に最も近い画像」は「画像メモリに無いと判定された参照画像が画像メモリにあると仮定した場合の当該参照画像の復号順に最も近い画像」となるはずである。しかし、通常と異なり、復号順と表示順が一致しない場合はそうとはならない。そこで、画像メモリに無いと判定された参照画像が画像メモリにあると仮定した場合の当該参照画像の表示順に最も近い画像を利用することで、復号順と表示順が一致しない場合でも良好な再生画像が得られる。
例えば図6に示すような両方向予測画像が存在し復号順と表示順とが一致しない符号化データを考える。図6においてフレーム4が欠落したとする。この時点で画像メモリに存在する表示が最も遅い画像はフレーム2であり、欠落したフレーム4に表示順が最も近い画像はフレーム3である。このような場合にフレーム3をフレーム4の代替として用いる方がフレーム2をフレーム4の代替として用いる場合に比べて良好な再生動画像が得られる。
次に、図4のS10における欠落画像の補間方法について説明する。この場合、図5(d)に示すように、L、MおよびNは、それぞれ、5、8および9であるとする。S10では不足しているM−L−1枚の画像を表示が最も遅い参照画像から複製して画像メモリ6へ追加する。例えば図5(c)の状態でフレーム8を復号し、次の復号画像がフレーム9であったとする。フレーム9の復号開始時点で画像メモリにはフレーム3〜5、8があり、そこからフレーム3、4を表示し、フレーム6、7をフレーム5から複製することで図5(d)の状態になる。図5(d)の状態ではフレーム9が復号可能である。
なお、S10における欠落画像を補間する方法としては前述した画像メモリ6内の表示が最も遅い参照画像を複製する方法ではなく、該当欠落画像に表示順が最も近い画像メモリ内の参照画像を複製する方法を用いても構わない。
また図4のS9における画像メモリに記録されている、今復号しようとしているフレームNの直前に復号されたフレームMの復号画像のフレーム番号が狂っていると判定された場合に、当該フレーム番号をN−1に修正するのは、例えば、図5(e)に示すように画像メモリ6内にあるフレーム8のフレーム番号を6(=N−1=7−1)に修正することである。このように狂いがないフレーム番号に基づいて、当該狂いであると判定されたフレーム番号を修正する。本実施の形態では、狂いがないフレーム番号としてフレームNの「N」を用いて、当該狂いであると判定された、フレームNの直前に復号されたフレームMのフレーム番号を「N−1」に修正する。このフレーム番号の修正は、復号誤りが生じたフレーム6を本来の順序およびタイミングで表示するために必要である。
以上の動作により、本実施形態における動画像再生装置ではフレーム番号の復号誤りが生じた場合でも画像が正しいタイミングで表示されない問題や、画像復号に必要な参照画像の一部が画像メモリに存在しないため画像品質が低下する問題が生じず、良好な品質の画像を再生可能である。
上記効果を確認するために、[発明が解決しようとする課題]欄で記載した、従来技術において問題の生じる符号化データの例を図4の動画像再生装置の動作フローチャートに適用して、本当に課題が解決されたかを確認する。この従来技術において問題の生じる符号化データの例とはフレーム1〜20から構成される動画像の符号化データにエラーが混入し、復号誤りが生じてフレーム10がフレーム100として復号される場合であり、画像の表示順と復号順は同じとするものであった。
今、フレーム1からフレーム9までが正常に復号されて、次にフレーム10が伝送エラーによって符号化データにビット誤りが混入してフレーム100として復号されようとしている場合である。この場合、動画像再生装置に入力される順はフレームL=8、M=9、N=100の順ということになる。図4のS2では、M−L=1であるから、S3を経由して、S4に進む。S4では、N−M=91となり、1以外であるから、NOとなり、フレーム9〜100間の画像が欠落している可能性が有ると判定してS7に進み、参照画像リストが修正される。なお、この場合は、上述した「その2の場合」に相当する。
「図4のS7における参照画像リスト生成部4による参照画像リスト13の修正方法」について詳しく説明したように、この場合は、
(1)画像メモリ6には4枚の画像を記録可能であり、画像の復号には当該画像の直前に復号された4枚の画像が参照画像として利用されるものとするならば、フレーム100の復号に必要な参照画像のフレーム番号として、フレーム96〜フレーム99が必要ということになる。
(2)フレーム100の復号に必要な参照画像(フレーム96〜フレーム99)はいずれも画像メモリ6内に存在しないので、参照画像リスト13にその画像のフレーム番号96〜99と画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像であるフレーム9の画像の画像メモリ6における格納アドレスを対応付けて記録する。
続けて、S5において、フレーム100の画像がフレーム9の画像を参照画像として復号され、S6において、復号されたフレーム100の画像が画像メモリ6に追加される。
次に、フレーム1からフレーム9までが正常に復号されて、さらに、フレーム100がフレーム9を参照画像にして復号され、続けてフレーム11が復号されようとしている場合である。この場合、動画像再生装置に入力される順はL=9、M=100、N=11の順ということになる。なお、この場合は、上述した「その4の場合」に相当する。
図4のS2では、M−L=91で、1以外であるから、NOとなり、フレームL〜フレームMにおいて画像が欠落している可能性またはフレームMにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性のいずれかが有ると判定してS8に進む。S8では、フレームL〜M(9〜100)間の画像の欠落の有無を判定するために、N−Lを演算する。この場合は、N−L=2なのでYESとなり、フレームL〜M間の画像の欠落は無く、フレームM(100)におけるフレーム番号の復号誤りが生じていると判定して、その旨を画像修正部5に通知し、S9に進む。S9では、画像修正部5は画像メモリ6内のフレームM(100)のフレーム番号をN−1(=10)に変更し、S3に進む。
S3では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リストを生成し、S4に進む。S4では、復号異常検出部3はフレームM〜N(100を改めた10〜11)間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Mを演算する。S9で、画像修正部5が画像メモリ6内のフレームMのフレーム番号をN−1に変更したので、N−M=1となっているため、S4でYESとなり、画像が欠落している可能性は無いと判定してS5に進む。S5では、画像復号部2はフレームNを復号し、S6に進む。S6では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
上記のように、一時的には、フレーム10が伝送エラーによって符号化データにビット誤りが混入してフレーム100として復号されても、次にフレーム11を復号する際に、正しいフレーム番号であるフレーム10に修正される。このように、従来技術で課題とされた、「画像の表示順の決定にフレーム番号が使われる場合に、画像が本来と異なるタイミングで表示されること」、「復号誤りが生じた画像に続く画像を復号する際に、復号に必要な参照画像が画像メモリに存在しないために復号品質が大幅に低下すること」はすべて解決されたことを理解できる。また、図4に示す動画像再生装置の動作フローチャートを次々と復号される画像のフレーム番号、ヘッダ情報に適用していけば、画像メモリに記憶されている復号済の画像に関する画像の欠落の有無、画像に関するヘッダ情報の復号誤りの復号異常を検出できることになる。
次に、フレーム1〜200から構成される動画像の符号化データにおいて、フレーム1からフレーム9までが正常に復号されていたのに、フレーム10〜99から構成される動画像の符号化データが本当に欠落した場合を想定し、図4の動画像再生装置の動作フローチャートに適用して、本当に課題が解決されたかを確認する。なお、画像の表示順と復号順は同じとする。
今、次にフレーム9が復号された後、フレーム10〜99が本当に欠落し、フレーム100が復号されようとしている場合である。この場合、動画像再生装置に入力される順はフレームL=8、M=9、N=100の順ということになる。図4のS2では、M−L=1であるから、S3を経由して、S4に進む。S4では、N−M=91となり、1以外であるから、NOとなり、フレーム9〜100間の画像が欠落している可能性が有ると判定してS7に進み、参照画像リストが修正される。なお、この場合は、上述した「その2の場合」に相当する。
「図4のS7における参照画像リスト生成部4による参照画像リスト13の修正方法」について詳しく説明したように、この場合は、
(1)画像メモリ6には4枚の画像を記録可能であり、画像の復号には当該画像の直前に復号された4枚の画像が参照画像として利用されるものとするならば、フレーム100の復号に必要な参照画像のフレーム番号として、フレーム96〜フレーム99が必要ということになる。
(2)フレーム100の復号に必要な参照画像(フレーム96〜フレーム99)はいずれも画像メモリ6内に存在しないので、参照画像リスト13にその画像のフレーム番号96〜99と画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像であるフレーム9の画像の画像メモリ6における格納アドレスを対応付けて記録する。
続けて、S5において、フレーム100の画像がフレーム9の画像を参照画像として復号され、S6において、復号されたフレーム100の画像が画像メモリ6に追加される。
次に、フレーム1からフレーム9までが正常に復号されて、さらに、フレーム100がフレーム9を参照画像にして復号され、続けてフレーム101が復号されようとしている場合である。この場合、動画像再生装置に入力される順はL=9、M=100、N=101の順ということになる。なお、この場合は、上述した「その3の場合」に相当する。
図4のS2では、M−L=91で、1以外であるから、NOとなり、フレームL〜フレームMにおいて画像が欠落している可能性またはフレームMにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性のいずれかが有ると判定してS8に進む。S8では、フレームL〜M(9〜100)間の画像の欠落の有無を判定するために、N−Lを演算する。この場合は、N−L=92なのでNOとなり、フレームL〜M間の画像が欠落していると判定され、その旨を画像修正部5に通知し、S10に進む。なお、欠落画像した画像枚数は、M−L−1を演算し、90枚と判明し、フレーム10〜99を補間する必要があることが判明する。
S10では、画像修正部5は画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像の複製を取り、その複製した画像をフレームL〜M間の欠落した画像として代替することで欠落したフレームL〜M間の画像を補間する。S10では、画像修正部5は先ず欠落したフレーム10の画像を補間するために、画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示されるフレーム9の画像から複製して画像メモリ6内に記憶し、次に欠落したフレーム11の画像を補間するために、画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示されるフレーム10の画像から複製して画像メモリ6内に記憶し、・・とフレーム10〜99の90枚の画像を補間し、S3に進む。なお、画像メモリ6の記憶容量をオーバーした画像から順次表示されていく。画像メモリ6には4枚の画像を記録可能としているので、フレーム97〜100の画像が画像メモリ6に記憶して保存され、フレーム96までは表示することになる。
S3では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リストを生成し、S4に進む。S4では、復号異常検出部3はフレーム100〜101(フレームM〜N)間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Mを演算する。1となっているため、S4でYESとなり、フレームM〜Nの画像が欠落している可能性は無いと判定してS5に進む。S5では、画像復号部2はフレーム101(フレームN)を復号し、S6に進む。S6では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
次に、フレーム101までが正常に復号され、フレーム102がフレーム101を参照画像にして復号されようとしている場合である。この場合、動画像再生装置に入力される順はL=100、M=101、N=102の順ということになる。なお、この場合は、上述した「その1の場合」に相当し、S2に進み、M−L=1なのでYESとなり、フレームL〜フレームMにおいて画像が欠落している可能性またはフレームMにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性はいずれも無いと判定し、S4では、N−M=1なのでYESとなり、フレームM〜N間の画像が欠落している可能性は無いと判定し、正常な復号が確認される。
上記のように、画像が欠落した場合でも、画像修正部5は画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像の複製を取り、その複製した画像をフレームL〜M間の欠落した画像として代替することで欠落したフレームL〜M間の画像を補間する。上述した欠落画像の補間(図4のS10)において、既に復号され、画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像の複製を取り、その複製した画像を欠落した画像として代替することで欠落した画像を補間するとしているが、最も遅く表示される画像の代わりに欠落した画像に表示順が最も近い画像を用いることにしても構わない。
さらに、本実施形態ではL、M、Nと3つ連続したフレーム番号について復号異常を検出しているが、たとえばK、L、M、N(但し、K<L<M<Nの整数)と4つ連続したフレーム番号についての復号異常を検出することもできる。この場合は、図4においてフレームL〜M間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、M−Lを演算するS2の「M−L=1?」を、フレームK〜M間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、M−Kを演算するように、S2を「M−K=2?」と置き換え、S2でNOとなり、画像が欠落している可能性が有ると判定した場合のS8では、フレームL〜M間の画像の欠落の有無を判定するために、N−Lを演算する「N−L=2?」を、フレームK〜M間の画像の欠落の有無を判定するために、N−Kを演算する「N−K=3?」と置き換えればよい。このように3つ以上の連続したフレーム番号についても復号異常を検出することができる。
なお、本実施形態における動画像再生装置において、伝送される符号化データにビット誤りなどが含まれると、画像の一部のみが復号されて残りの部分の復号に失敗する場合がある。フレームMの一部のみが復号された場合に、フレームMを破棄してフレームN以降の画像の復号を続けても構わない。もしくは、フレームMの復号に失敗した部分領域をフレームMの復号済領域または復号済画像を利用して補間し、フレームM全体が復号されたものとしてフレームN以降の画像の復号を続けても構わない。画像の一部のみしか復号されない問題が発生した場合、一部のみ復号された画像を破棄する方法と復号に失敗した部分領域を補間する方法のいずれを用いても、問題が発生した画像以降の復号処理が破綻しない。特に、復号に失敗した部分領域を補間する方法を用いる場合には、復号された画像を破棄する方法を用いる場合に比べて再生画像の品質が向上する。
以上説明したように、本実施形態における動画像再生装置では、画像の欠落を検出するために上述のフレーム番号を用いた。しかし、画像毎に一意な1つ以上のパラメータの組み合わせであって、異なる画像間でそのパラメータの組み合わせを比較することで画像間に存在すべき画像数が検出できるならば、そのパラメータの組み合わせをフレーム番号の代わりに用いる構成であっても構わない。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態における動画像再生装置について説明する。以下では、図7に示すように、動画像再生装置で復号しようとしている当該画像(復号中画像)をフレームNとし、そのフレームNの直前に復号された画像(参照画像、非参照画像を問わず)をフレームPとし、復号済の参照画像の内、フレームNに対し復号順が2番目に近い参照画像をフレームLとして説明を行なう。本実施形態における動画像再生装置は、画像の欠落の判定に用いるフレーム番号が参照画像の復号順に増加するパラメータである点が[第1の実施形態]の動画像再生装置と異なる。
図7において、参照画像のフレームにはフレーム番号4(フレームL)、5(フレームM)、6と付され、非参照画像のフレームには当該非参照画像の直前に復号された参照画像のフレーム番号と同じフレーム番号を用いている。たとえばフレームP、Nはいずれも非参照画像であるため、その直前に復号された参照画像Mのフレーム番号5と同じフレーム番号5を用いている。なお、参照画像とは後に復号される他のフレームの画像を復号するのに必要とされる画像のことをいい、その画像を参照画像とするか非参照画像とするかは予め定められている。一般的な動画像符号化方式において用いられる参照画像の復号順に増加するパラメータの例としては、H.264/AVCで規定されているシンタックス要素であるframe_numがあげられる。
本実施形態における動画像再生装置の構成は[第1の実施形態]における動画像再生装置1000の構成と同じであり、図1で表される。それぞれの符号も図1における符号をそのまま流用する。復号異常検出部3はフレームL、M、N、Pそれぞれに対応するフレーム番号を保持し、3つのフレームL、P、Nのフレーム番号に基づいて、フレームL〜P間の画像欠落の有無、フレームP〜N間の画像が欠落している可能性の有無、フレームPのフレーム番号への復号誤り発生の有無を検出する。また、本実施形態における復号異常検出部3の構成、参照画像リスト生成部4の構成も[第1の実施形態]における復号異常検出部3の構成、参照画像リスト生成部4の構成と同じであり、それぞれ図2、図3で表される。それぞれの符号も図2、図3における符号をそのまま流用する。
具体的には、復号異常検出部3は、画像復号部2により復号されるフレームN(n番目のフレーム)に対応するフレーム番号と、画像復号部2により復号される(n−1)番目のフレーム(フレームP)に対応するフレーム番号と、画像復号部2により復号された復号済の参照画像のうちフレームN(n番目のフレーム)に2番目に近い参照画像に対応するフレーム番号とに基づいて、フレームに関する異常があるか否かを検出する。
ここで、検出された異常は、画像復号部2がフレームNを復号する場合に画像復号部2に使用される参照画像としてのフレームが画像メモリ6に記憶されていないという異常である。また、検出された異常は、フレームの欠落があるという異常である。また、検出された異常は、フレーム番号の誤りが生じている復号済フレームがあるという異常である。
次に本実施形態における動画像再生装置の動作について、図8に基づいて説明する。本実施形態では、復号異常検出部3はフレームL〜P間の画像欠落の有無、フレームP〜N間の画像が欠落している可能性の有無、フレームPのフレーム番号への復号誤り発生の有無の判定に基づいて以下に示す、その5〜その8の4つの場合を検出する。なお、変数aの値はフレームNが参照画像ならば1、参照画像でないならば0とする。
・その5は、N−P=aで、かつ、P−L=1の場合であり、フレームL〜N間の画像が欠落している可能性が無いと判定する場合である。
・その6は、N−Pがa以外で、かつP−L=1の場合であり、フレームP〜N間の画像が欠落している可能性が有ると判定する場合である。
・その7は、N−Lが1+a以外で、かつ、P−Lが1以外の場合であり、フレームL〜P間の画像が欠落していると判定する場合である。
・その8は、N−L=1+aで、かつ、P−Lが1以外の場合であり、フレームPのフレーム番号に復号誤りが生じていると判定する場合である。
復号異常検出部3の検出結果に応じて本実施形態における動画像再生装置の動作は異なる。以下では、復号異常検出部3の各検出結果に対応する動作について処理の流れを説明する。
その5の場合、S11でヘッダ復号部1は入力された符号化データからヘッダ情報を復号する。その後、S12に進み、フレームNが参照画像か否かを判定する。S12で、フレームNが参照画像ならS13に進み、a=1とし、フレームNが参照画像でないならばS14に進み、a=0とする。S13、S14からS15に進み、復号異常検出部3はフレームL〜P間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、P−Lを演算する。その5の場合は、P−L=1なのでYESとなり、フレームL〜フレームPにおいて画像が欠落している可能性またはフレームPにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性はいずれも無いと判定してS16に進み、画像の欠落の有無を検出する処理(S17)は行なわない。
S16では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リストを生成し、S20に進む。S20では、復号異常検出部3はフレームP〜N間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Pを演算する。その5の場合は、N−P=aなのでYESとなり、画像が欠落している可能性は無いと判定してS21に進む。S21では、画像復号部2はフレームNを復号し、S23に進む。S23では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
その6の場合は、S11でヘッダ復号部1は入力された符号化データからヘッダ情報を復号する。その後、S12に進み、フレームNが参照画像か否かを判定する。S12で、フレームNが参照画像ならS13に進み、a=1とし、フレームNが参照画像でないならばS14に進み、a=0とする。S13、S14からS15に進み、復号異常検出部3はフレームL〜P間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、P−Lを演算する。その6の場合は、P−L=1なのでYESとなり、フレームL〜フレームPにおいて画像が欠落している可能性またはフレームPにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性はいずれも無いと判定してS16に進み、画像の欠落の有無を検出する処理(S17)は行なわない。
S16では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リスト13を生成し、S20に進む。S20では、復号異常検出部3はフレームP〜N間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Pを演算する。その6の場合は、N−Pはa以外なのでNOとなり、画像が欠落している可能性が有ると判定してS22に進む。S22では、参照画像リスト生成部4は参照画像リスト13を修正する。S22における参照画像リストの修正方法は[第1の実施形態]の動画像再生装置における参照画像リストの修正方法(図4のS7)と同様である。続くS21では、画像復号部2はフレームNを復号し、S23に進む。S23では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
その7の場合は、S11でヘッダ復号部1は入力された符号化データからヘッダ情報を復号する。その後、S12に進み、フレームNが参照画像か否かを判定する。S12で、フレームNが参照画像ならS13に進み、a=1とし、フレームNが参照画像でないならばS14に進み、a=0とする。S13、S14からS15に進み、復号異常検出部3はフレームL〜P間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、P−Lを演算する。その7の場合は、P−Lが1以外なのでNOとなり、フレームL〜フレームPにおいて画像が欠落している可能性またはフレームPにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性のいずれかが有ると判定してS17に進む。S17では、フレームL〜P間の画像の欠落の有無を判定するために、N−Lを演算する。その7の場合は、N−Lが1+a以外なのでNOとなり、画像の欠落が有ると判定して、その旨を画像修正部5に通知し、S19に進む。S19では、画像修正部5は画像メモリ6内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像の複製を取り、その複製した画像をフレームL〜P間の欠落した画像として代替することで欠落したフレームL〜P間の画像を補間し、S16に進む。なお、S19における欠落画像の補間方法に関し、本実施形態における動画像再生装置では、[第1の実施形態](図4のS10)と異なり、欠落した画像が参照画像である場合には補間するが、欠落した画像が参照画像でない非参照画像の場合には補間しない。この点はまた後述する。
S16では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リスト13を生成し、S20に進む。S20では、復号異常検出部3はフレームP〜N間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Pを演算する。N−P=aの場合はYESとなり、フレームP〜N間の画像が欠落している可能性は無いと判定してS21に進む。N−Pがa以外の場合はNOとなり、フレームP〜N間の画像が欠落している可能性があると判定してS22に進む。S22では、参照画像リスト生成部4は参照画像リスト13を修正する。S22における参照画像リストの修正方法は[第1の実施形態]の動画像再生装置における参照画像リストの修正方法(図4のS7)と同様である。続くS21では、画像復号部2はフレームNを復号し、S23に進む。S23では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
その8の場合は、S11でヘッダ復号部1は入力された符号化データからヘッダ情報を復号する。その後、S12に進み、フレームNが参照画像か否かを判定する。S12で、フレームNが参照画像ならS13に進み、a=1とし、フレームNが参照画像でないならばS14に進み、a=0とする。S13、S14からS15に進み、復号異常検出部3はフレームL〜P間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、P−Lを演算する。その8の場合は、P−Lが1以外なのでNOとなり、フレームL〜フレームPにおいて画像が欠落している可能性またはフレームPにおけるフレーム番号の復号誤りが生じている可能性のいずれかが有ると判定してS17に進む。S17では、フレームL〜P間の画像の欠落の有無を判定するために、N−Lを演算する。その8の場合は、N−L=1+aなのでYESとなり、フレームL〜P間の画像は欠落していないと判定し、フレームPにおけるフレーム番号の復号誤りが発生していると判定して画像修正部5に通知し、S18に進む。S18では、画像修正部5はフレームPのフレーム番号をN−aに変更し、S16に進む。
S16では、参照画像リスト生成部4は画像メモリ6を調べて参照画像リスト13を生成し、S20に進む。S20では、復号異常検出部3はフレームP〜N間の画像が欠落している可能性の有無を判定するため、N−Pを演算する。S18で、画像修正部5が画像メモリ6内のフレームPのフレーム番号をN−aに変更したので、N−P=aとなっているため、S20でYESとなり、フレームP〜N間の画像が欠落している可能性は無いと判定してS21に進む。S21では、画像復号部2はフレームNを復号し、S23に進む。S23では、復号されたフレームNは画像メモリ6に保存され、所定のタイミングで外部の表示装置(図示せず)にて表示される。
本実施形態において、図8のS22における参照画像リストの修正方法は[第1の実施形態]の動画像再生装置における参照画像リストの修正方法(図4のS7)と同様である。しかし、図8のS19における欠落画像の補間方法に関しては、[第1の実施形態]における動画像再生装置で用いられる欠落画像の補間方法(図4のS10)と異なるため、以下で詳しく説明する。
本実施形態における動画像再生装置では、欠落した画像が参照画像である場合には補間するが、欠落した画像が参照画像でない非参照画像の場合には補間しない。図8のS19における欠落画像の補間方法において、フレームL〜P間のフレームL、P以外の参照画像の数は、フレームPが参照画像の場合にはP−L−1、フレームPが参照画像でない非参照画像の場合にはP−Lとなる。画像修正部5は前記枚数分に不足する欠落した参照画像を参照画像メモリ内の表示が最も遅い画像を複製することで補間し、画像メモリに記録する。
欠落した非参照画像の補間が必要とされない理由は次の通りである。本実施形態における動画像再生装置では、ある時刻に相当する出力タイミングを持つ非参照画像が画像メモリ内にない場合、直前に表示した画像をそのまま表示し続ける。つまり、欠落した非参照画像については表示時に該当画像の直前に表示された画像に置き換わるため、画像メモリ内で欠落した非参照画像を補間する必要はない。一方、参照画像に関しては、他の画像の復号時に利用されるため、画像メモリ内で補間しておく必要がある。
以上の動作により、本実施形態の動画像再生装置では、フレーム番号が参照画像の復号順に増加する場合に、画像の欠落やフレーム番号の復号誤りに起因する画像品質の低下を防ぐことが可能である。
なお、本実施形態における動画像再生装置においても、[第1の実施形態]の動画像再生装置の場合と同様に、フレームMの一部のみが復号されて残りの部分の復号に失敗した場合に、一部のみ復号されたフレームMを画像メモリに記録せずに破棄して、フレームN以降の画像の復号を続けても構わない。もしくはフレームMの復号に失敗した部分をフレームMの復号済領域または復号済画像を利用して補間し、フレームM全体が復号されたものとしてフレームM以降の画像の復号を続けても構わない。
上記のように、復号しようとするフレーム画像の復号直前に連続して復号された複数の復号済画像のフレーム番号を用いて、まず復号済画像における画像の欠落可能性または画像のフレーム番号自体が狂っている可能性を判別する。そして、いずれかの可能性が有ると判別された場合には、さらに、復号しようとする画像のフレーム番号と、復号しようとする画像の復号直前に復号された複数の画像のフレーム番号の内の早い時期に復号された参照画像のフレーム番号とを用いて復号済画像における画像欠落かフレーム番号自体の狂いかのいずれが発生したかを判定し、判定結果に対応し、欠落した画像の補間およびフレーム番号自体の狂いの修正のいずれかを行なう。その後、保持する複数の参照画像の画像メモリ6における格納アドレスを求めるための参照画像リストを生成して復号しようとする画像を復号する。
画像復号部2が復号しようとしている復号対象フレーム画像に対応するフレーム番号が、各フレーム画像に予め定められた所定ルールに従った順番で割り当てられたフレーム番号になっていない不適合フレーム番号と判別した場合に、当該判別された不適合フレーム番号から割出される参照画像が画像メモリ6にあるか否かを判別し、無い場合には画像メモリ6に記憶されている復号済画像を参照画像として代替使用して画像複合部2により復号対象画像を復号させる。
[まとめ]
ここで、実施の形態で説明した技術的思想をまとめておく。
(1)順次画像を復号する際に必要となるフレーム番号の狂いの原因として、符号化画像の欠落ばかりでなくフレーム番号自体のデータ化けもあり、そのフレーム番号自体のデータ化けであったにもかかわらず画像データの欠落と誤認して欠落したと判断した数だけの画像データを補間した場合には、補間する必要がないにもかかわらず補間することになる。そのために、補間した画像の表示のために、補間した分以降の画像データの表示の順番が繰り下がってずれてしまい、正規の順番通りに画像表示できない、他の画像の表示が遅れるという、第1の欠点が生じる。
さらに、画像の復号に際してその復号する画像の近隣に既に復号された複数の参照画像データを参照するのであるが、復号すべき画像と参照すべき近隣の復号画像との間に不必要に補間された画像データが介在することとなるために、本来参照すべき近隣の画像データが画像メモリから押し出されて表示された後となる場合があり、本来参照すべき近隣の画像データがなくなって参照できないという第2の欠点が生じる。
(2)そこで、この2つの問題を解決するべく、フレーム番号の狂いの原因が、本当に画像データの欠落であるかまたは欠落ではなくフレーム番号自体のデータ化けであるかを判別する判別機能を持ち、その判別結果にしたがっての原因別の適切な制御処理を行なうようにすることが考えられる。
まず、フレーム番号の狂いの原因を判別するにおいて、次のような自然法則があることを見出した。つまり、画像データの欠落が原因の場合には、異常な番号となっているフレーム番号の次の画像データのフレーム番号は、異常なフレーム番号の1つ前の画像データのフレーム番号よりも3つ以上遅いフレーム番号となっている場合がほとんどであり、一方、フレーム番号自体のデータ化けが原因の場合には、異常なフレーム番号の次の画像データのフレーム番号は異常なフレーム番号の1つ前の画像データのフレーム番号よりも2つ遅い(2加算した値の)フレーム番号であることがほとんどであるという、自然法則を見出した。この自然法則は、ノイズ等によって、フレーム番号のデータ自体が化けてしまうデータ化けの現象が、前後に隣接する画像データの両フレーム番号ともにノイズ化けするという連続したデータ化けが、確率的にほとんど発生しないという経験則を前提にしている。
(3)そこで、本発明では、前述の自然法則を利用し、少なくとも3つの隣接する画像データのフレーム番号同士の整合性をチェックすることにより、フレーム番号の狂いの原因が画像データの欠落かあるいはフレーム番号自体のデータ化けかを判別することを可能とした。
(4)ところが、前述の自然法則に従えば、ある復号順番の画像データを復号する際に、当該画像データのフレーム番号が通し番号でなかった場合に、その原因を突き止めるには、当該画像データのフレーム番号と当該画像データの前後に隣接する画像データのフレーム番号との少なくとも3つのフレーム番号が必要となり、どうしても、復号しようとする画像データよりも1つ後に復号される予定の画像データのフレーム番号が必要となる。したがって、フレーム番号が狂っている画像データを復号する段階では、そのフレーム番号の狂いの原因を断定することができない。
そこで、本発明では、その画像データのフレーム番号の狂いがいずれの原因であったとしても、前述の第1の欠点、第2の欠点を解決できるようにするべく、まず、狂っているフレーム番号と1つ前に復号された画像データのフレーム番号との間の画像データを補完する補完処理を行なうことなく、それに先立って、狂っているフレーム番号の画像データの復号処理を取り合えず優先して実行する。
そして次の画像データの復号順番がきた段階で、その画像データのフレーム番号を入手して、3つのフレーム番号が揃ったところで遅ればせながら既に復号済の画像データのフレーム番号の狂いの原因を判別する。すなわち、取合えず画像データの復号処理を優先実行した、狂っているフレーム番号の次に復号しようとしているフレーム画像のフレーム番号と、前記狂っているフレーム番号を除く既に復号されている画像のフレーム番号とを対比して、当該復号しようとしているフレーム番号が所定ルールに適合している(通し番号である)か否かを判別し、適合していない場合に前記狂っているフレーム番号の発生原因がフレーム画像の欠落と判定する一方、所定ルールに適合している場合に前記狂っているフレーム番号の発生原因がフレーム番号自体のデータ化けであると判定する。
そして、その判別結果、本当に画像データが欠落していたのであれば、その欠落分の画像データをその段階で初めて補間する処理を行なう。一方、フレーム番号の狂いの原因がフレームデータのデータ化けであった場合には、無駄な画像データの補間を一切行なわないようにする。
しかし、狂っている(通し番号でない)フレーム番号の画像データの復号処理を優先実行するにおいて、その狂っているフレーム番号から割出される参照画像データが画像メモリに存在しない場合があり、参照画像が取得できずに装置に破綻を来たしてしまう新たな不都合が生じる。そこで、本発明は、必要な参照画像を画像メモリに存在する画像で代替使用するようにした。異常原因が画像データの欠落である場合を考慮して、画像メモリに存在しない参照画像について、画像メモリに記憶されている復号済画像の内で表示順が最も遅い画像、または画像メモリに記憶されている復号済画像の内、画像メモリに無いと判定された参照画像が画像メモリにあると仮定した場合の当該参照画像の表示順に最も近い画像で代替するようにした。
フレーム番号の狂いが発生し、その原因が画像の欠落である場合に、補間もせずに規格通りに復号処理を行なうと参照画像が取得できずにデコーダが破綻してしまう可能性がある。そのため、従来はフレーム番号の狂いを見つけるとすぐに画像の欠落と判定して画像を補間し、復号が継続できるようにしていた。一方、本発明では実施形態で説明している参照画像リストを使って、画像を補間することなくフレーム番号の狂いが生じた画像を復号している。そうすることで、もし画像の欠落が発生していたとしてもデコーダが破綻することはない。また、フレーム番号化けが発生していたとしても、補間による画像メモリの書きかえが起こらないため、以降の画像を復号する際に用いる参照画像が不足することもなくなる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
ビット誤りが混入した符号化データを従来の動画像再生装置に入力した場合、まずフレーム1〜9が本来のタイミングで表示される。次に動画像再生装置はフレーム10を復号するが、復号誤りによりその画像がフレーム100であると判定する。そして、フレーム10〜99が欠落したと判定し、欠落した画像を画像メモリ56内に記憶されている画像の中で、最も遅く表示される画像から複製して画像メモリ56内に記憶し、順次表示されていく。そして、フレーム10〜99をすべて表示した後にフレーム100を表示する。つまり、本来10番目に表示されるはずであった画像が100番目に表示される。さらに、復号誤りが生じたフレーム10に続くフレーム11〜20もそれぞれ101〜10番目に表示される。

Claims (13)

  1. 複数のフレームから構成される動画像の符号化データを復号して動画像を再生する動画像再生装置であって、
    前記複数のフレームの各々のヘッダ情報を、前記符号化データから順次復号するヘッダ情報復号手段(1)と、
    前記複数のフレームを順次復号するためのフレーム復号手段(2)と、
    前記フレーム復号手段により復号される復号後フレームを所定数順次記憶可能な記憶手段(6)と、
    前記ヘッダ情報復号手段により復号された、n(2以上の自然数)番目のフレームの前記ヘッダ情報を含む少なくとも2つの前記ヘッダ情報に基づいて、フレームに関する異常があるか否かを検出する異常検出手段(3)と、
    前記記憶手段に記憶されている1以上の前記復号後フレームの各々の前記ヘッダ情報と、前記1以上の復号後フレームの各々の格納アドレスとを関連付けることで、前記フレーム復号手段が前記記憶手段に記憶されている参照画像としての復号後フレームにアクセス可能とするための参照リスト(13)を生成するリスト生成手段(4)と、
    前記異常検出手段により検出された異常が所定の異常である場合、前記参照リストを修正するリスト修正手段(4,16)とを備え、
    前記フレーム復号手段は、前記n番目のフレームが他のフレームを使用して復号されるフレームである場合、前記n番目のフレームの前記ヘッダ情報に基づいて、前記n番目のフレームの復号時における前記参照リストによりアクセスできる前記記憶手段に記憶されている前記参照画像としての復号後フレームを使用して、前記n番目のフレームを復号する、動画像再生装置。
  2. 前記複数のフレームの順序は、前記フレーム復号手段に復号される順序となっている、請求の範囲第1項に記載の動画像再生装置。
  3. 前記ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、
    前記リスト生成手段は、前記記憶手段に記憶されている1以上の前記復号後フレームの各々のフレーム番号と、前記1以上の復号後フレームの各々の格納アドレスとを関連付けることで、前記フレーム復号手段が前記記憶手段に記憶されている参照画像としての復号後フレームにアクセス可能とするための参照リストを生成する、請求の範囲第1項に記載の動画像再生装置。
  4. 前記ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、
    前記所定の異常は、前記フレーム復号手段が前記n番目のフレームを復号する場合に前記フレーム復号手段に使用される前記参照画像としての復号後フレームが前記記憶手段に記憶されていないという異常であり、
    前記リスト修正手段は、前記異常検出手段により検出された異常が前記所定の異常である場合、前記参照画像としての復号後フレームのフレーム番号と、前記記憶手段に記憶されている前記1以上の復号後フレームのうち、表示のために最も遅く使用されるフレームの格納アドレスとを関連付けることで、前記参照リストを修正する、請求の範囲第1項に記載の動画像再生装置。
  5. 前記ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、
    前記所定の異常は、前記フレーム復号手段が前記n番目のフレームを復号する場合に前記フレーム復号手段に使用される前記参照画像としての復号後フレームが前記記憶手段に記憶されていないという異常であり、
    前記リスト修正手段は、前記異常検出手段により検出された異常が前記所定の異常である場合、前記参照画像としての復号後フレームのフレーム番号と、前記記憶手段に記憶されている前記1以上の復号後フレームのうち、表示のために使用される順番が前記参照画像としての復号後フレームに最も近いフレームの格納アドレスとを関連付けることで、前記参照リストを修正する、請求の範囲第1項に記載の動画像再生装置。
  6. 前記ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、
    前記異常検出手段は、前記n番目のフレームを含む連続する少なくとも3つのフレームにそれぞれ対応する3つのフレーム番号に基づいて、フレームの欠落があるか否かを判定し(S2,S8)、
    前記異常検出手段によりフレームの欠落があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されており、前記フレーム復号手段に使用される前記参照画像としての前記1以上の復号後フレームのうち、表示のために最も遅く使用されるフレームを複製することで、欠落したフレームを補間する補間手段(5)をさらに備える、請求の範囲第1項に記載の動画像再生装置。
  7. 前記ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、
    前記異常検出手段は、前記n番目のフレームを含む連続する少なくとも3つのフレームにそれぞれ対応する3つのフレーム番号に基づいて、フレームの欠落があるか否かを判定し(S2,S8)、
    前記補間手段は、前記異常検出手段により、フレームの欠落があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されており、前記フレーム復号手段に使用される前記参照画像としての前記1以上の復号後フレームのうち、表示のために使用される順番が欠落したフレームに最も近いフレームを複製することで、前記欠落したフレームを補間する、請求の範囲第1項に記載の動画像再生装置。
  8. 前記ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、
    前記異常検出手段は、前記n番目のフレームを含む連続する少なくとも3つのフレームにそれぞれ対応する3つのフレーム番号に基づいて、前記3つのフレームのうち、前記記憶手段に記憶されており、かつ、フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームがあるか否かを判定する、請求の範囲第1項に記載の動画像再生装置。
  9. 前記異常検出手段により前記フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームがあると判定された場合、前記フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームのフレーム番号を、前記3つのフレームのうち、誤りのないフレームのフレーム番号に基づいて修正する番号修正手段(5)をさらに備える、請求の範囲第8項に記載の動画像再生装置。
  10. 前記ヘッダ情報は、フレームを特定するためのフレーム番号を含み、
    前記複数のフレームは、前記フレーム復号手段により前記参照画像として使用される複数の参照フレームを含み、
    前記異常検出手段は、前記フレーム復号手段により復号される前記n番目のフレームに対応するフレーム番号と、前記フレーム復号手段により復号される(n−1)番目のフレームに対応するフレーム番号と、前記フレーム復号手段により復号された複数の前記参照フレームのうち前記n番目のフレームに2番目に近い参照フレームに対応するフレーム番号とに基づいて、フレームに関する異常があるか否かを検出する、請求項1に記載の動画像再生装置。
  11. 前記異常検出手段により検出された異常は、前記フレーム復号手段が前記n番目のフレームを復号する場合に前記フレーム復号手段に使用される前記参照画像としての復号後フレームが前記記憶手段に記憶されていないという異常であり、
    前記リスト修正手段は、前記参照画像としての復号後フレームが前記記憶手段に記憶されていないという異常がある場合、前記参照画像としての復号後フレームのフレーム番号と、前記記憶手段に記憶されている前記1以上の復号後フレームのうち、表示のために最も遅く使用されるフレームの格納アドレスとを関連付けることで、前記参照リストを修正する、請求の範囲第10項に記載の動画像再生装置。
  12. 前記異常検出手段により検出された異常は、フレームの欠落があるという異常であり、
    前記異常検出手段によりフレームの欠落があると判定された場合、前記記憶手段に記憶されており、前記フレーム復号手段に使用される前記参照画像としての前記1以上の復号後フレームのうち、表示のために最も遅く使用されるフレームを複製することで、欠落したフレームを補間する補間手段(5)をさらに備える、請求の範囲第10項に記載の動画像再生装置。
  13. 前記異常検出手段により検出された異常は、フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームがあるという異常であり、
    前記フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームがある場合、前記フレーム番号の誤りが生じている復号後フレームのフレーム番号を、前記n番目のフレーム、前記(n−1)番目のフレームおよび前記n番目のフレームに2番目に近い参照フレームのうち、誤りのないフレームのフレーム番号に基づいて修正する番号修正手段(5)をさらに備える、請求の範囲第10項に記載の動画像再生装置。
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