本発明は、コンテンツのプレビューを配信する配信装置および受信装置に関する。
近年、テレビを初めとする放送受信端末では、番組のチャンネルや放送時間、内容などを表示するプログラムガイドが実現されている。プログラムガイドの機能として、例えば、番組映像の一部を表示することで番組紹介を行うプレビューが提案されている。
例えば、特許文献1には、番組に関するメタデータに、番組映像の部分を示すデータを付加して受信端末に送信することにより、このデータに対応する番組映像の一部分を表示してプレビューとする技術が開示されている。
また、特許文献2には、あるコンテンツに対応するメタデータに、別のコンテンツに関連する情報を付加する技術が開示されている。すなわち、番組のプレビューに対応するメタデータに、番組コンテンツの本編に関する情報(例えば、番組コンテンツ本編の受信方法)を付加することにより、プレビューの配信が実現される。
このように、番組コンテンツの配信に先立ち、ユーザに対して、番組コンテンツの概要を示すプレビューを配信し、ユーザがプレビューを参照して番組コンテンツの概要を把握してから番組コンテンツの配信を要求することにより、ユーザは、所望の番組コンテンツを把握できるので、例えば、有料の番組コンテンツに対して、無駄な出費を抑えることができる。
WO00/45593号公報 特開2004−282634号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術にあっては、番組映像の部分を示すデータに対応するプレビューを切り出して表示する前提として、番組映像全体の受信を行わなければならないという問題がある。また、プレビューは、番組映像から切り出された映像ストリームに限定されてしまうため、プレビューの内容のバリエーションには一定の限界がある。
また、特許文献2記載の技術にあっては、プレビュー及びプレビューに対応するメタデータの実体を生成して受信端末に配信するため、プレビューやプレビューに付加する情報を変更するたびに、変更されない部分も含んだ新たなプレビューの実体を生成して配信し直さなければならず、伝送容量が増大するという問題がある。すなわち、配信側とユーザ側との間で、ユーザが真に参照を希望する部分以外のプレビューの配信を行わなければならず、柔軟性に欠けていたという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みて為されたものであり、配信側とユーザ側との間で、柔軟性に富んだプレビューの配信を実現することができる配信装置、受信装置、および配信システム、ならびに、これらにおける配信方法、受信方法、および送受信方法を提供することを目的とする。
本発明の配信装置は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを管理するプレビューメタデータ管理部と、前記プレビューメタデータを送信する送信部と、を有する構成を採る。
本発明の受信装置は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを受信する受信部と、前記プレビューメタデータに記述された前記参照先情報を用いて前記プレビュー構成データを取得するプレビュー構成データ取得部と、前記プレビュー構成データに基づいて前記プレビューデータを生成するプレビュー生成部と、を有する構成を採る。
本発明の配信システムは、配信装置および受信装置を有する配信システムであって、前記配信装置は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを管理するプレビューメタデータ管理部と、前記プレビューメタデータを送信する送信部と、を有し、前記受信装置は、前記配信装置から送信された前記プレビューメタデータを受信する受信部と、前記プレビューメタデータに記述された前記参照先情報を用いて前記プレビュー構成データを取得するプレビュー構成データ取得部と、前記プレビュー構成データに基づいて前記プレビューを生成するプレビュー生成部と、を有する構成を採る。
本発明の配信方法は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを送信するステップ、を有するようにした。
本発明の受信方法は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを受信するステップと、前記プレビューメタデータに記述された前記参照先情報を用いて前記プレビュー構成データを取得するステップと、前記プレビュー構成データに基づいて前記プレビューデータを生成するステップと、を有するようにした。
本発明の送受信方法は、配信装置が、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを送信するステップと、受信装置が、前記配信装置から送信された前記プレビューメタデータを受信するステップと、前記受信装置が、前記プレビューメタデータに記述された前記参照先情報を用いて前記プレビュー構成データを取得するステップと、前記受信装置が、前記プレビュー構成データに基づいて前記プレビューデータを生成するステップと、を有するようにした。
本発明によれば、プレビューを変更する場合であっても、受信端末が、変更された部分のプレビューを構成するデータのみを取得して変更後のプレビューを再生することができ、柔軟性のあるプレビュー配信を行うことができる。
本発明の一実施の形態に係る配信システムを含むコンテンツ配信システムの構成を示す図
本実施の形態におけるプレビューメタデータの概要を示す図
本実施の形態におけるプレビューメタデータのスキーマの一例を示す図
図3に続く本実施の形態におけるプレビューメタデータのスキーマの一例を示す図
本実施の形態におけるプレビューメタデータの記述例を示す図
本実施の形態におけるサービス記述の記述例を示す図
本実施の形態におけるEPGを示す図
本実施の形態におけるコンテンツ配信システムのプレビュー配信動作を示すシーケンス図
図8に続く本実施の形態におけるコンテンツ配信システムのプレビュー配信動作を示すシーケンス図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本明細書では、プレビュー全体のデータを「プレビューデータ」と、プレビュー全体のデータを構成するデータを「プレビュー構成データ」と、プレビュー構成データの参照先情報を含むデータを「プレビューメタデータ」とそれぞれ称することにする。
また、「プレビューデータ」は、動画や音声、静止画、テキストなどの「プレビュー構成データ」と呼ばれる各種素材からなるマルチメディアデータであり、各種素材のいずれかまたは組み合わせで構成されるマルチメディアプレビューを実現する。
まず、本実施の形態にかかるコンテンツ配信システムの構成について、図1を用いて説明する。
本実施の形態にかかるコンテンツ配信システム100は、番組などのコンテンツを配信するコンテンツサーバ101と、コンテンツの内容等に関するデータであるメタデータを配信するメタデータサーバ102と、コンテンツに関するプレビューを配信するプレビュー構成データサーバ103と、コンテンツ、メタデータ、およびプレビューデータを受信する受信端末104とが、放送網105および通信網106を介して接続された構成を採る。
なお、コンテンツ配信システム100は、放送網105と通信網106とが混在した形態であるが、放送網105だけ、または通信網106だけを用いてもよい。また、コンテンツサーバ101とメタデータサーバ102との間を通信網106にしているが、放送網105にしてもよい。また、コンテンツサーバ101とプレビュー構成データサーバ103との間を通信網106にしているが、放送網105にしてもよい。また、メタデータサーバ102およびプレビュー構成データサーバ103と受信端末104との間を通信網106にしているが、放送網105にしてもよい。なお、メタデータサーバ102から受信端末104に放送されるメタデータは一般にサービスガイドと呼ばれることもある。
まず、コンテンツサーバ101の構成について説明する。
コンテンツサーバ101には、配信するための複数のコンテンツを格納するコンテンツ格納部107が設けられている。コンテンツ格納部107は、大容量の記憶媒体などで構成される。
また、コンテンツサーバ101には、コンテンツ格納部107に格納されたコンテンツを管理するコンテンツ管理部108が設けられている。コンテンツ管理部108は、配信するコンテンツを選択したり、コンテンツの配信先を決定したり、コンテンツに対応するメタデータを識別する識別情報などを管理する。また、コンテンツ管理部108は、配信したコンテンツに対応するメタデータの識別情報を送信部109に送る。
また、コンテンツサーバ101には、コンテンツを放送網105により受信端末104に配信したり、コンテンツに対するメタデータを識別する情報を通信網106によりメタデータサーバ102に送信したり、コンテンツを通信網106によりプレビュー構成データサーバ103に配信する送信部109が設けられている。送信部109は、放送網105を用いた通信機能と、通信網106を用いた通信機能とを持つ。
このようにコンテンツサーバ101は構成されている。
次に、メタデータサーバ102の構成について説明する。
メタデータサーバ102は、コンテンツのメタデータとして、例えば、サービス記述、購入情報、およびプレビューメタデータを扱う。サービス記述は、コンテンツに関する情報であり、コンテンツのタイトルや出演者、時間、ジャンル、コンテンツに対するアクセス情報(例えば、チャンネル番号やIPアドレス、ポート番号)などの記述、または、これらのサービス記述を構成するデータの参照先情報を含む情報である。購入情報は、コンテンツの購入方法に関する情報、または、これらの情報の参照先情報を含む情報である。プレビューメタデータは、コンテンツのプレビューに関する情報であり、プレビュー構成データの参照先情報を含む情報(詳細は後述する)である。
なお、メタデータサーバ102が扱うメタデータは、これらに限定されるわけではなく、コンテンツに関するものであればよい。
メタデータサーバ102には、メタデータ格納手段として、サービス記述を格納するサービス記述格納部112、購入情報を格納する購入情報格納部113、およびプレビューメタデータを格納するプレビューメタデータ格納部114が設けられている。
サービス記述格納部112に格納されるサービス記述および購入情報格納部113に格納される購入情報は、コンテンツサーバ101から提供されてもよいし、図示しない他の外部装置から提供されてもよいし、ユーザの入力操作によって提供されてもよい。
また、メタデータサーバ102には、通信網106を用いた通信手段として、受信部110と、送信部111とが設けられている。なお、メタデータサーバ102は、他の装置と放送網105を用いて接続されている場合は、放送を用いた通信機能を持つ。
すなわち、本明細書における「配信」は、通信を用いた場合と放送を用いた場合との両方を含む概念である。
受信部110は、コンテンツサーバ101から送られてきた、コンテンツに対応するメタデータを識別する情報を受信し、メタデータ管理部115に送る。また、受信部110は、プレビュー構成データサーバ103から送られてきたプレビューメタデータ(詳細は後述する)を受信し、プレビューメタデータ格納部114に格納する。
プレビューメタデータ格納部114に格納されたプレビューメタデータには、プレビューメタデータに含まれる情報(例えば、プレビュー構成データの参照先情報)により関連付け可能なサービス記述および購入情報が対応付けられている。例えば、特定のコンテンツのプレビューデータに関するプレビューメタデータがプレビューメタデータ格納部114に格納されており、かつ、この特定のコンテンツの購入情報が購入情報格納部113に格納されている場合、プレビューメタデータと購入情報とは相互に対応付けられている(リンクの設定)。すなわち、プレビューメタデータ格納部114は、プレビューメタデータとその他の情報との対応関係を管理する機能を有する。
なお、プレビューメタデータとサービス記述や購入情報などの情報との対応付けは、任意の方法で行われる。また、この対応付けは、追加、解除、または変更することができる。
メタデータ管理部115は、動画や音声、静止画、テキストなどの種別毎に所定の情報が記述されたプレビューメタデータを管理する。また、メタデータ管理部115は、受信部110が受信したメタデータを識別する情報、つまり、コンテンツサーバ101が配信するコンテンツに対応するメタデータを識別する情報を解析し、配信するコンテンツに対応するメタデータ(サービス記述、購入情報、プレビューメタデータ)を抽出し、送信部111に送る。
すなわち、メタデータ管理部115は、サービス記述格納部112、購入情報格納部113、およびプレビューメタデータ格納部114に格納された各種の情報から、配信するコンテンツに対応するプレビューメタデータとサービス記述と購入情報とからなるメタデータを生成する。そして、メタデータ管理部115は、生成したメタデータを受信端末104に送信するメタデータとして一時保存する。
換言すれば、メタデータ管理部115は、配信するコンテンツに対応するプレビューメタデータと、プレビューメタデータの付加的な情報であるサービス記述および購入情報とからなるメタデータを、受信端末104に送信するメタデータとして準備する。ここで、プレビューメタデータにどのような付加的情報を含ませるかは、送信側と受信側との間で行われる設定や受信側の受信環境、ユーザの要求などに応じて柔軟に決定することができる。
送信部111は、メタデータ管理部115の管理の下、メタデータ(サービス記述、購入情報、プレビューメタデータ)を受信端末104に送信する。その際、上記のように、メタデータとして、必ずしも、サービス記述、購入情報、およびプレビューメタデータのすべての情報を送る必要はなく、適宜変更することができる。例えば、プレビューメタデータとサービス記述とからなるメタデータを送信することも可能である。
このようにメタデータサーバ102は、構成されている。
次に、プレビュー構成データサーバ103の構成について説明する。
プレビュー構成データサーバ103には、通信網106を用いた通信手段として、受信部116と送信部117とが設けられている。なお、プレビュー構成データサーバ103が他の装置と放送網105を用いて接続されている場合は、放送を用いた通信機能を持つ。
受信部116は、コンテンツサーバ101から送られてきたコンテンツを受信し、プレビュー生成部118に送る。
プレビュー生成部118は、受信したコンテンツを用いたプレビューデータの生成を行う。具体的には、コンテンツの要約を示すプレビュー構成データである動画プレビューや音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビュー、および、これらのプレビュー構成データの配置情報を生成する。そして、プレビュー生成部118は、生成した動画プレビューを動画プレビュー格納部119に、生成した音声プレビューを音声プレビュー格納部120に、生成した静止画プレビューを静止画プレビュー格納部121に、生成したテキストプレビューをテキストプレビュー格納部122にそれぞれ送る。
また、プレビュー生成部118は、生成した動画プレビューや音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューに関する情報、および、これらのプレビュー構成データの時間的および空間的配置情報を、プレビューメタデータ生成部123に送る。また、プレビュー生成部118は、受信したコンテンツに、コンテンツに関するメタデータ(サービス記述、購入情報)の識別情報が含まれている場合は、この識別情報もプレビューメタデータ生成部123に送る。
なお、プレビュー生成部118がコンテンツからプレビューデータを生成する処理は、従来から提案されているので、詳細な説明を省略する。
動画プレビュー格納部119は、プレビュー生成部118からの動画プレビューを格納する。音声プレビュー格納部120は、プレビュー生成部118からの音声プレビューを格納する。また、静止画プレビュー格納部121は、プレビュー生成部118からの静止画プレビューを格納し、テキストプレビュー格納部122は、プレビュー生成部118からのテキストプレビューを格納する。
プレビューメタデータ生成部123は、プレビュー生成部118から送られてきた動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューに関する情報、および、これらのプレビュー構成データの時間的および空間的配置情報からプレビューメタデータを生成する。そして、プレビューメタデータ生成部123は、生成したプレビューメタデータを、送信部117を介して、メタデータサーバ102に送る。
プレビューメタデータは、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの参照先情報や配置情報などを記述したものである。プレビューメタデータの詳細については、後述する。
また、プレビュー構成データサーバ103には、プレビュー管理部124が設けられている。プレビュー管理部124は、受信部116を介して受信端末104から送られてきた、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの配信要求を受信し、配信要求に対応する動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを、動画プレビュー格納部119、音声プレビュー格納部120、静止画プレビュー格納部121、テキストプレビュー格納部122から抽出する。そして、プレビュー管理部124は、抽出したデータを、送信部117を介して受信端末104に送る。
以上説明したように、プレビュー構成データサーバ103は構成されている。なお、本実施の形態では、プレビュー構成データサーバ103は、コンテンツを受信してプレビューデータを生成する形態で説明しているが、プレビュー構成データサーバ103がプレビューデータを受信する形態でもよい。この場合は、プレビュー生成部118は不要になる。
次に、受信端末104の構成について説明する。
受信端末104には、放送網105および通信網106を用いた機能を持つ通信手段として、受信部125と、送信部126とが設けられている。なお、受信端末104は、他の装置と放送網105を用いて接続されている場合には放送網105を用いた通信機能のみを持ち、通信網106を用いて接続されている場合には通信網106を用いた通信機能のみを持つ。
また、受信端末104には、受信部125を介してメタデータサーバ102から送られてきたメタデータ(サービス記述、購入情報、プレビューメタデータ)を取得するメタデータ解析部127が設けられている。メタデータ解析部127は、メタデータを解析し、メタデータに含まれるコンテンツに関する情報、例えば、プレビューに関する情報、コンテンツのタイトル、チャンネル、出演者、購入に関する情報などを取得し、EPG(Electronic Program Guide)生成部128に送る。
EPG生成部128は、メタデータ解析部127から送られてきた情報を元にEPGを生成して表示部129に送る。EPGは、横軸にチャンネル情報を、縦軸に時間から矩形であり交差点にコンテンツに関する情報(プレビューなど)を配置したものである。なお、EPGの詳細については、後述する。
表示部129は、EPG生成部128から送られてきたEPG、後述するプレビュー生成部132から送られてきたプレビューデータ、コンテンツ処理部133から送られてきたコンテンツなどの情報を表示する。
また、受信端末104には、ユーザが、コンテンツのダウンロードやプレビューデータの配信などの処理に関する各種の入力を行うための入力部130が設けられている。
また、受信端末104には、プレビュー構成データ取得部131が設けられている。プレビュー構成データ取得部131は、受信部125を介してメタデータサーバ102から送られてきたプレビューメタデータに記述されたプレビュー構成データの参照先情報を用いて、プレビュー構成データを取得する。具体的には、プレビュー構成データ取得部131は、受信端末104からのプレビュー配信要求を受信したプレビュー構成データサーバ103から送られてきたプレビュー構成データを、受信部125を介して取得する。
また、受信端末104には、プレビュー生成部132が設けられている。プレビュー生成部132は、EPGを見たユーザが入力部130を用いて選択したプレビューデータを生成する。具体的には、まず、プレビュー生成部132は、ユーザが選択したプレビューデータに対するプレビューメタデータを解析し、プレビューデータを構成するプレビュー構成データである動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを認識する。そして、プレビュー生成部132は、プレビューデータを構成する動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの配信要求を、送信部126を介して、プレビュー構成データサーバ103に送る。そして、プレビュー生成部132は、プレビュー構成データ取得部131で取得された、プレビュー構成データの配信要求を受けてプレビュー構成データサーバ103から送られてきたプレビュー構成データに基づいてプレビューを生成する。プレビューデータの生成は、プレビュー構成データサーバ103から送られてきた動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを、プレビューメタデータに記述された位置的、時間的配置情報に基づいて並べることにより行われる。プレビュー生成部132は、生成したプレビューデータを表示部129に送る。
なお、プレビュー構成データ取得部131とプレビュー生成部132とは、一体化した構成であってもよい。
また、受信端末104の受信能力や受信環境などに応じて、自動的にプレビュー構成データの配信要求を生成するプレビュー配信要求生成部(図示せず)を設けるようにしてもよい。
また、受信端末104には、コンテンツ処理部133が設けられている。コンテンツ処理部133は、受信部125を介して受信したコンテンツを表示部129が表示できる形態に変換し、表示部129に送る。
以上説明したように、受信端末104は構成されている。なお、本実施の形態では、受信端末104が、プレビューに用いる動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを、必要なときに取得する形態で説明しているが、予め動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを受信して蓄積する形態でもよい。これは、放送などで動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューが一方的に送信されてくる場合に好ましい形態である。また、この場合、コンテンツ毎に、プレビューに用いるデータ、サービス記述、購入情報を関連付けて格納することが好ましい。
次に、プレビューメタデータ生成部123が生成するプレビューメタデータについて説明する。まず、プレビューメタデータの概要について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、プレビューメタデータ200には、プレビューメタデータの識別番号201が記述されている。
また、プレビューメタデータ200には、使用期限情報204が記述されている。使用期限情報204には、使用を始めてよい時間である開始時間202と、使用の期限を示す終了時間203とが記述されている。
また、プレビューメタデータ200には、動画(プレビュー構成データ)、音声(プレビュー構成データ)、静止画(プレビュー構成データ)、およびテキスト(プレビュー構成データ)の時間的、空間的配置を示す配置情報205が記述されている。配置情報205は、国際標準規格SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)で記述されている。この配置情報205により、プレビューに用いるデータの構成を複雑に、かつリッチなものにすることができる。また、配置情報205は、国際標準規格で記述されているので、汎用性を持つ。
また、プレビューメタデータ200には、動画(プレビュー構成データ)に関する動画情報206が記述されている。動画情報206は、動画の参照先情報207と、動画の圧縮方法であるコーデック208と、動画が再生できない場合に動画の代わりに再生する代替テキスト209および代替静止画210と、で構成される。
参照先情報207は、動画プレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の動画プレビュー格納部119に関するURIなどの参照先アドレスである。
このように、動画情報206は、動画プレビューの実体でなく、動画プレビューを構成するデータの参照先情報207を記述することにより、動画プレビューのみを変更する場合に、参照先情報207を変更し、または、参照先情報207のリンク先に格納された動画プレビューのみを変更すればよい。これにより、従来の、動画プレビューのみが変更された場合に変更されない他のデータも送信する方法に比べて、大幅にデータ量が削減される。よって、通信網の圧迫を防止し、通信効率が向上する。また、動画プレビューを参照先に格納しておく形態になるので、動画プレビューを他のコンテンツのプレビューと共有することもできる。この結果、動画プレビューの格納領域の削減にもなる。
また、代替テキスト209および代替静止画210により、動画が再生できない場合にも、テキストおよび静止画を用いたプレビューデータを生成することができ、このプレビューデータによりコンテンツの概要を把握することができる。このように、受信端末104の機能に適合したプレビュー配信、つまり、柔軟なプレビュー配信を行うことができる。また、代替テキスト209および代替静止画210には、テキストプレビューおよび静止画プレビューの実体を記述してもよいし、静止画プレビューおよびテキストプレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の静止画プレビュー格納部121およびテキストプレビュー格納部122のURIなどの参照先アドレスを記述してもよい。
また、プレビューメタデータ200には、音声(プレビュー)に関する音声情報211が記述されている。音声情報211は、音声の参照先情報212と、音声の圧縮方法であるコーデック213と、音声が再生できない場合に音声の代わりに再生する代替テキスト214および代替静止画215と、で構成される。
参照先情報212は、音声プレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の音声プレビュー格納部120に関するURIなどの参照先アドレスである。
このように、音声情報211は、音声プレビューの実体でなく、音声プレビューを構成するデータの参照先情報212を記述することにより、音声プレビューのみを変更する場合に、参照先情報212を変更し、または、参照先情報212のリンク先に格納された音声プレビューのみを変更すればよい。これにより、従来の、音声プレビューのみが変更された場合に変更されない他のデータも送信する方法に比べて、大幅にデータ量が削減される。よって、通信網の圧迫を防止し、通信効率が向上する。また、音声プレビューを参照先に格納しておく形態になるので、音声プレビューを他のコンテンツのプレビューと共有することもできる。この結果、音声プレビューの格納領域の削減にもなる。
また、代替テキスト209および代替静止画210により、音声が再生できない場合にも、テキストおよび静止画を用いたプレビューデータを生成することができ、このプレビューデータからコンテンツの概要を把握することができる。このように、受信端末104の機能に応じたプレビュー配信、つまり、柔軟なプレビュー配信を行うことができる。また、代替テキスト214および代替静止画215には、テキストプレビューおよび静止画プレビューの実体を記述してもよいし、静止画プレビューおよびテキストプレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の静止画プレビュー格納部121およびテキストプレビュー格納部122のURIなどの参照先アドレスを記述してもよい。
また、プレビューメタデータ200には、静止画プレビューまたは代替静止画に関する静止画情報216が記述されている。静止画情報216は、静止画の参照先情報217と、静止画を表示可能な形に変換するためのコーデック218と、静止画が表示できない場合に静止画の代わりに表示する代替テキスト219と、で構成される。
参照先情報217は、静止画プレビューまたは代替静止画の格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の静止画プレビュー格納部121に関するURIなどの参照先アドレスである。
このように、静止画情報216は、静止画プレビューまたは代替静止画の実体でなく、静止画プレビューまたは代替静止画を構成するデータの参照先情報217を記述することにより、静止画プレビューのみを変更する場合に、参照先情報217を変更し、または、参照先情報217のリンク先に格納された静止画プレビューのみを変更すればよい。これにより、従来の、静止画プレビューのみが変更された場合に変更されない他のデータも送信する方法に比べて、大幅にデータ量が削減される。よって、通信網の圧迫を防止し、通信効率が向上する。また、静止画プレビューまたは代替静止画を参照先に格納しておく形態になるので、静止画プレビューまたは代替静止画を他のコンテンツのプレビューと共有することもできる。この結果、静止画プレビューまたは代替静止画の格納領域の削減にもなる。
また、代替テキスト219により、静止画が表示できない場合にも、テキストを用いたプレビューデータを生成することができ、このプレビューデータからコンテンツの概要を把握することができる。このように、受信端末104の機能に応じたプレビュー配信、つまり、柔軟なプレビュー配信を行うことができる。また、代替テキスト219には、テキストプレビューの実体を記述してもよいし、テキストプレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103のテキストプレビュー格納部122に関するURIなどの参照先アドレスを記述してもよい。
また、プレビューメタデータ200には、テキストプレビューまたは代替テキストに関するテキスト情報220が記述されている。テキスト情報220は、テキスト自体であってもよいし、プレビュー構成データサーバ103のテキストプレビュー格納部122に関するURIなどの参照先アドレスでもよい。
また、プレビューメタデータ200には、関連するメタデータの情報であるアクセスオブジェクト221が記述されている。アクセスオブジェクト221は、関連するサービス記述や購入情報の識別情報、関連するメタデータへの参照先情報などである。また、プレビューメタデータ200だけでなく、サービス記述、購入情報、その他の関連するメタデータにも、関連するメタデータの情報が記述されている。
これにより、サービス記述や購入情報など、多くのメタデータを複合したサービスが可能になる。例えば、サービス記述を参照してサービスの内容を把握した後に、サービス記述内のプレビューメタデータを参照し、プレビューデータを参照することが可能になる。さらに、その後、プレビューの内容が気に入ったら、プレビューメタデータ内の購入情報を参照して、購入情報を参照することもできる。また、同じコンテンツに対して複数のプレビューがある場合に、これらを関連付けることもできる。
なお、プレビューメタデータには、サービス記述、購入情報、その他の関連するメタデータからも参照することが可能となっている。これにより、サービス記述や購入情報など、多くのメタデータを複合したサービスが可能になる。
以上のように、プレビューメタデータ200を参照することにより、動画プレビュー構成データ、音声プレビュー構成データ、静止画プレビュー構成データ、およびテキストプレビュー構成データを複雑に複合したプレビューデータを構成することができる。また、プレビューメタデータ200には、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、およびテキストプレビューの実体でなく、これらのプレビュー構成データの参照先情報が記述されている。これにより、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、およびテキストプレビューのいずれかを変更する場合に、変更された動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、およびテキストプレビューのみを配信すればよい。この結果、従来のように、全てのプレビューデータを配信する方法に比べて、圧倒的に配信するデータ量を削減することができる。
次に、プレビューメタデータのスキーマについて、図3および図4を用いて説明する。プレビューメタデータのスキーマ300は、国際標準規格であるXML(eXtensible Markup Language)により記述されている。これにより、スキーマ300は、汎用なものとなっている。
プレビューメタデータのスキーマ300には、図中301に示すように、要素として、プレビューメタデータの識別番号である“PreviewDataID”が定義されている。また、プレビューメタデータのスキーマ300には、図中331に示すように、要素として、プレビューメタデータのバージョン情報である“Version”が定義されている。また、プレビューメタデータのスキーマ300には、図中302に示すように、要素として、プレビューメタデータの使用期限情報である“ValidTime”が定義されている。プレビューメタデータのスキーマ300には、図中303に示すように、要素として、プレビューメタデータの配置情報である“SMIL”が定義されている。また、プレビューメタデータのスキーマ300には、図中304に示すように、要素としてプレビューメタデータの動画情報である“Video”が、図中305に示すように、要素としてプレビューメタデータの音声情報である“Audio”が、図中306に示すように要素としてプレビューメタデータの静止画情報である“Picture”が、図中307に示すように要素としてプレビューメタデータのテキスト情報である“Text”が、それぞれ定義されている。また、スキーマ300には、図中308に示すように、プレビューが低レートのビデオストリームなどである場合のアクセス先情報である“AccessObject”が定義されている。
また、プレビューメタデータのスキーマ300は、図中309に示すように、要素“ValidTime”が、子要素として、開始時間である“StartTime”310と、“EndTime”311とを持つことを定義している。また、スキーマ300は、図中312に示すように、要素“StartTime”310が、属性として“autoStart”を持つと定義している。ここで、属性“autoStart”が“true”の値を持つとき、プレビューは、“StartTime”で指定された時刻に自動的に再生を開始するものとする。また、属性“autoStart”が“false”の値を持つとき、要素“StartTime”310は単にプレビューの有効期限の開始時刻を表すものとする。
また、スキーマ300は、図中313に示すように、要素“SMIL”について定義している。なお、要素“SMIL”は、国際標準規格に基づくものであるので、詳細な説明は省略する。
また、スキーマ300は、図中314に示すように、要素“Video”が、子要素として、参照先情報を示す“VideoURI”315と、圧縮方法を示す“Codec”316と、代替テキストを示す“AlternativeText”317と、代替静止画である“AlternativePicture”318とを持つと定義している。また、“AlternativeText”317および“AlternativePicture”318については、後述する“TextType”と“PictureType”とにより定義されている。
また、スキーマ300は、図中319に示すように、要素“Audio”が、子要素として、参照先情報を示す“AudioURI”320と、圧縮方法を示す“Codec”321と、代替テキストを示す“AlternativeText”322と、代替静止画である“AlternativePicture”323とを持つと定義している。また、“AlternativeText”322および“AlternativePicture”323については、後述する“TextType”と“PictureType”とにより定義されている。
また、スキーマ300は、図中324に示すように、要素“Picture”および“AlternativePicture”が、子要素として、参照先情報を示す“PictureURI”325と、圧縮方法を示す“Codec”326と、代替テキストを示す“AlternativeText”327とを持つと定義している。また、“AlternativeText”327については、後述する“TextType”により定義されている。
また、スキーマ300は、図中328に示すように、要素“Text”および“AlternativeText”が、子要素として、言語を示す“lang”330と、フォントを示す“font”332と、色を示す“color”333と、文字の大きさを示す“size”334とを持つと定義している。
また、スキーマ300は、図中335に示すように、要素“AccessObject”について定義している。要素“AccessObject”は、サービス記述や購入情報の識別情報、関連するメタデータへの参照先情報などを指定することができる。また、例えば、プレビューが低レートのビデオストリームで構成された番組などである場合のアクセス先情報を示す。アクセス先情報の記述の例として、図ではプレビュー用の番組が持つServiceIDを記述している。ServiceIDは図6に記載された番組のサービス記述ではServiceId=”urn:3gpp:1234567890coolcat”と指定されている。
このようなスキーマ300により、動画、音声、静止画、およびテキストを複雑に組み合わせたリッチなプレビューメタデータを記述することができる。
次に、プレビューメタデータの具体例について、図5を用いて説明する。図5に示すプレビューメタデータ500は、図3および図4に示すスキーマ300に基づいた記述である。
図5に示すプレビューメタデータ500には、図中501に示すように、要素“PreviewDataID”として、“1234”が記述されている。また、プレビューメタデータ500には、図中502に示すように、要素“Version”として、“1.0”が記述されている。
また、プレビューメタデータ500には、図中503に示すように、要素“ValidTime”が記述され、図中504に示すように、子要素“StartTime”として、“200501300000”が、図中505に示すように、子要素“EndTime”として、“200502300000”がそれぞれ記述されている。
また、プレビューメタデータ500には、図中506に示すように、要素“SMIL”が記述され、図中507に通信網のビットレイトが“2000”の場合の構成が、図中508に通信網のビットレイトが“16000”の場合の構成がそれぞれ記述されている。
また、プレビューメタデータ500には、図中509に示すように、要素“Video”が記述され、図中510に示すように、子要素“URI”として、“esg:video○○○01”が、図中511に示すように、子要素“Codec”として、“mpeg1”が、図中512に示すように、子要素として、“AlternativeText”が、図中513に示すように、子要素として、“AlternativePicture”がそれぞれ記述されている。
“AlternativeText”512には、図中517に示すように、“XXX Cartoon Movie”が記述され、図中515に示すように、属性“lang”として、“eng”が、図中516に示すように、属性“color”として、“blue”がそれぞれ記述されている。
また、“Alternativepicture”513には、図中521に示すように、子要素“PictureURI”として、“esg:picture○○○02”が、図中518に示すように、子要素“Codec”として、“jpeg”が、図中522に示すように、子要素として、“AlternativeText”がそれぞれ記述されている。さらに、子要素“AlternativeText”522には、図中520に示すように、“XXX Cartoon Movie”が記述され、図中519に示すように、属性“lang”として、“eng”が記述されている。
また、図中514に示す要素“Text”には、図中523に示すように、“Welcome to XXX world!”が記述され、図中524に示すように、属性“lang”として“eng”が、図中525に示すように、属性“color”として、“red”が、図中526に示すように、属性“size”として、“5”がそれぞれ記述されている。
以上のように、プレビューメタデータ500には、プレビューデータを構成する動画、音声、静止画、およびテキストの実体ではなく、これらの情報の参照先情報が記載されている。また、プレビューメタデータ500には、動画が再生できない場合の代替データの定義もされている。また、プレビューメタデータ500には、プレビューデータを構成する動画、音声、静止画、テキストの配置も記述されている。
次に、メタデータサーバ102のサービス記述格納部112に格納されたサービス記述について、図6を用いて説明する。
図6に示すサービス記述600には、図中601に示すように、コンテンツの名称を表すテキストが記述されている。サービス記述600には、図中602に示すように、サービスを行う言語が記述されている。サービス記述600には、図中603に示すように、サービスを受信し参照するためのアクセス先情報がURIにより記述されている。図中603では、アクセス先のIPアドレスやポートなどの情報を記述したファイルを受信端末104がサービス記述と同様に放送により受信し、そのファイルを603に記述されたURIにより受信端末104内部で参照できることを示している。また、サービス記述600には、図中604に示すように、関連するプレビューメタデータのIDが記述されている。
このように、サービス記述600には、コンテンツに関する情報だけでなく、関連するメタデータであるプレビューメタデータの識別情報も記述されている。
次に、受信端末104のEPG生成部128が生成するEPGについて、図7を用いて説明する。
図7に示すように、EPGは、横軸にチャンネル、縦軸に時間を持つ矩形の表になっている。また、EPGの縦軸と横軸とが交差する位置には、対応するチャンネルと時間に放送されるコンテンツに関する情報が記述されている。
具体的には、コンテンツの情報として、図中700に示すような、サービス記述から抽出できる情報、図中701に示すような、購入情報から抽出できる情報、および図中702に示すような、プレビューメタデータから抽出できる情報が記述されている。
また、サービス情報から抽出される情報700をマウスなどで選択すると、サービス情報のさらに詳細な情報を記述した画面(不図示)を表示する。また、購入情報から抽出される情報701をマウスなどで選択すると、購入情報のさらに詳細な情報を記述した画面(不図示)を表示する。また、プレビューメタデータから抽出される情報702をマウスなどで選択すると、メタデータを生成し、生成したメタデータの表示画面(不図示)を表示する。
また、チャンネルとしては、図中703に示すような、プレビュー専門のものを備えるようにしてもよい。このプレビュー専門のチャンネルをプレビューメタデータのアクセスオブジェクトに記述しておくことにより、プレビューメタデータから動画や音声などを取得してプレビューデータを生成しなくても、予め生成されたプレビューデータを取得することができる。
以上のようにEPGは構成されている。
次に、本実施の形態にかかるコンテンツ配信システム100のプレビュー配信動作について図8および図9に示すシーケンス図を用いて説明する。
まず、コンテンツサーバ101のコンテンツ管理部108が、コンテンツ格納部107からコンテンツを抽出する。抽出されたコンテンツは、送信部109を介して、受信端末104に放送網105を用いて、プレビュー構成データサーバ103に通信網106を用いて、それぞれ送信される(ST801、ST802)。次に、コンテンツ管理部108は、ST801において送信したコンテンツに関するメタデータ(サービス記述、購入情報)を識別するための情報を、送信部109を介して、通信網106を用いてメタデータサーバ102に送る(ST803)。
これに対して、プレビュー構成データサーバ103は、受信部116において、コンテンツを受信し、プレビュー生成部118に送る。そして、プレビュー生成部118が、所定の方法を用いてコンテンツからプレビューデータを生成し(ST804)、プレビューデータを構成するプレビュー構成データである動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを、それぞれ動画プレビュー格納部119、音声プレビュー格納部120、静止画プレビュー格納部121、およびテキストプレビュー格納部122に格納する(ST805)。また、プレビュー生成部118は、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの参照先情報、これらのプレビュー構成データの時間的、空間的な配置情報、対応する他のメタデータに関する情報、有効期限、およびバージョン情報などをプレビューメタデータ生成部123に送る。また、生成した動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューをプレビュー構成データサーバ103が放送網などにより一方的に受信端末104に送信してもよい。この場合、受信端末104は受信した動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを受信して蓄積すればよい。
これに対して、プレビューメタデータ生成部123は、受信した動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの参照先情報、これらのプレビューの時間的、空間的な配置情報、対応する他のメタデータに関する情報、有効期限、およびバージョン情報などを用いて、例えば、図5に示すようなプレビューメタデータ500を生成する(ST806)。そして、プレビューメタデータ生成部123は、生成したプレビューメタデータを、送信部117、通信網106を介してメタデータサーバ102に送る(ST807)。
これに対して、メタデータサーバ102は、受信部110において、プレビューメタデータを受信し、メタデータ管理部115に送る。メタデータ管理部115は、送られてきたプレビューメタデータをプレビューメタデータ格納部114に格納する。
次に、メタデータサーバ102は、所定のタイミングで、メタデータを受信端末104に送る処理に移行する。まず、メタデータサーバ102のメタデータ管理部115が、ST803において送られてきたメタデータを識別する情報に対応するサービス記述、購入情報、プレビューメタデータを、それぞれサービス記述格納部112、購入情報格納部113、プレビューメタデータ格納部114から抽出する(ST808)。そして、送信部111が、通信網106を介して、抽出したメタデータ(サービス記述、購入情報、プレビューメタデータ)を受信端末104に送信する(ST809〜ST811)。
これに対して、受信端末104は、サービス記述、購入情報、プレビューメタデータを受信部125で受信し、メタデータ解析部127およびプレビュー生成部131に送る。そして、メタデータ解析部127が、サービス記述、購入情報、プレビューメタデータを解析し、サービス記述、購入情報、プレビューメタデータに含まれる情報を抽出し、EPG生成部128に送る(ST812)。具体的には、メタデータ解析部127は、サービス記述からコンテンツのタイトルやサービス内容などを抽出し、購入情報から課金料金や振込み方法などを抽出する。
これに対して、EPG生成部128は、メタデータ解析部127から送られてきた情報をもとに図7に示すEPGを生成して表示部129に送り、表示部129がEPGを表示する(ST813)。
次に、EPGを参照したユーザが、入力部130を用いてプレビューデータを参照する旨の選択をすると(ST814)、プレビュー生成部132が選択されたプレビューデータに対するプレビューメタデータを解析し(ST815)、プレビューデータを生成するのに必要な、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを抽出し、これらの配信要求を、送信部126、通信網106を介してプレビュー構成データサーバ103に送る(ST816)。プレビュー構成データサーバ103が放送網などにより一方的に受信端末104に対して動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを送信している場合は、プレビューデータを生成するのに必要な動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを抽出し、あらかじめ受信して受信端末104内に蓄積しているデータの中から取得してもよい。
例えば、プレビュー生成部132は、図5に示すプレビューメタデータ500の場合は、要素“Video”の子要素“URI”510をプレビュー構成データサーバ103に送る。また、プレビュー生成部132は、受信端末104が動画を表示する能力がないと判断した場合は、動画の代替静止画を要求するために、要素“Alternativepicture”の子要素“pictureURI”521をプレビュー構成データサーバ103に送る。さらに、プレビュー生成部132は、受信端末104が静止画も表示する能力がないと判断した場合は、動画の代替テキストである要素“AlternativeText”512を抽出する。
これに対して、プレビュー構成データサーバ103は、受信端末104から送られてきた、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどの配信要求(具体的には、参照先情報)を、受信部116を介して、プレビュー管理部124が受信する。次に、プレビュー管理部124が、配信要求に記述された動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの参照先情報を解析し、対応するデータをそれぞれ動画プレビュー格納部119、音声プレビュー格納部120、静止画プレビュー格納部121、テキストプレビュー格納部122から抽出する。そして、プレビュー管理部124は、抽出した動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを送信部117および通信網106を介して、受信端末104に送る(ST817)。
これに対して、受信端末104のプレビュー構成データ取得部131は、受信部125を介して、プレビュー構成データサーバ103からの動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを取得する。次に、プレビュー生成部132は、プレビュー構成データ取得部131により取得された動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを、プレビューメタデータの配置情報に基づいて配置することによりプレビューデータを生成する(ST818)。そして、プレビュー生成部132は、生成したプレビューデータを表示部129に送り、表示部129が表示する(ST819)。
表示部129は、プレビューデータの受信状態が悪い場合には、代替静止画や代替テキストを用いてプレビューデータの表示を行ってもよい。例えば、プレビューデータが放送で送信され、表示すべき動画プレビューが受信できていない場合に、受信端末104は、受信済みの代替静止画または代替テキストを抽出し、プレビューデータとして表示してもよい。また、プレビュー構成データサーバ103に対して動画プレビューの配信要求を送信し、所定の時間が経過してもプレビューデータの配信が開始または終了しない場合に、受信端末104は、プレビュー構成データサーバ103に対して動画プレビューの代替静止画または代替テキストの配信要求を送信し、受信した代替静止画または代替テキストをプレビューデータとして表示してもよい。
次に、プレビューデータを参照したユーザが、参照したプレビューデータに対応するコンテンツの配信を選択する旨を入力部130から入力すると(ST820)、コンテンツ処理部133が、コンテンツサーバ101から送られてきたコンテンツを表示部129が表示できる形態に変換し、表示部129に送る。そして、表示部129は、コンテンツを再生・表示する(ST821)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、受信端末104が、プレビューメタデータから能動的にプレビューデータを生成することができる。すなわち、プレビューメタデータは、プレビューデータの実体ではなく、プレビューデータを構成するデータの参照先情報が記述されているので、プレビューデータを変更する場合に、参照先情報を変更することで、プレビューデータを構成するデータの変更を容易に行うことができ、柔軟なプレビュー配信を可能とすることができる。また、プレビューを変更された場合には、参照先情報または参照先情報に格納されたデータが変更されるが、受信端末104は、変更された参照先情報またはデータのみをダウンロードするだけで済み、変更されたプレビュー全体を再度配信する従来の方法に比べて、飛躍的に通信料が減り、通信効率が向上する。
また、本実施の形態のプレビューメタデータには、プレビューデータを構成する複数のデータ(動画、音声、静止画、テキスト)の参照先情報を記述することができ、かつ複数のデータ(動画、音声、静止画、テキスト)の配置情報も記述することができる。よって、複数の異なるデータ(動画、音声、静止画、テキスト)を複合したリッチなプレビューデータを生成することができる。すなわち、プレビューメタデータから、近年の複雑なコンテンツの概要を十分に判断できるプレビューデータを生成することができる。
なお、プレビューメタデータの一部に動画などのプレビュー構成データの実体を含ませておいてもよい。この場合、プレビューメタデータに含ませるプレビュー構成データの実体はデータ量の小さいものであることが好ましい。
また、本実施の形態によれば、プレビューデータを生成するための動画プレビューや音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどのプレビュー構成データをプレビュー構成データサーバ103に格納しておき、受信端末104が必要に応じて使用することができる。このため、受信端末104は、必要な場合にだけプレビュー構成データサーバ103に格納されたこれらのプレビュー構成データを取得すればよいので、大きな記憶装置を備える必要がなく、記憶装置の小型化が図れる。また、動画プレビューや音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどのプレビュー構成データをプレビュー構成データサーバ103に格納しておく形態であるので、プレビュー構成データサーバ103に格納されたこれらのプレビュー構成データを複数の受信端末104で共有することができる。この結果、コンテンツ配信システム100全体の記憶装置の小型化を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、プレビューメタデータにプレビュー構成データの実体(動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなど)への参照先情報を記述しておく形態なので、プレビューデータを更新する場合に、プレビュー構成データサーバ103に格納されたプレビュー構成データの実体のみを書き換えることにより、プレビューデータを更新することができる。すなわち、受信端末104は、プレビュー更新に関する処理を低減して、新しいプレビューデータを取得することができる。
なお、本実施の形態では、コンテンツサーバ101、メタデータサーバ102、プレビュー構成データサーバ103を別々の構成として説明したが、ひとつの構成であってもよい。
また、コンテンツサーバ101、メタデータサーバ102、プレビュー構成データサーバ103、および受信端末104の行う処理をプログラムにし、汎用のコンピュータに実行させる形態であってもよい。
本願は、2005年3月2日出願の特願2005−058116に基づく優先権を主張する。当該出願明細書に記載された内容はすべて、本願明細書に援用される。
本発明のプレビュー配信技術は、配信側とユーザ側との間で、柔軟性に富んだプレビューの配信を実現することができる効果を有し、動画や音声、静止画、テキストなどのマルチメディアコンテンツのプレビューをユーザ端末に配信する配信装置、受信装置、および配信システム、ならびに、これらにおける配信方法、受信方法、および送受信方法として有用である。また、本発明は、予め蓄積しておくプレビュー関連のデータを削減することができるので、移動端末などの比較的記憶容量の少ない装置に応用することにより大きな効果を生む。
本発明は、コンテンツのプレビューを配信する配信装置および受信装置に関する。
近年、テレビを初めとする放送受信端末では、番組のチャンネルや放送時間、内容などを表示するプログラムガイドが実現されている。プログラムガイドの機能として、例えば、番組映像の一部を表示することで番組紹介を行うプレビューが提案されている。
例えば、特許文献1には、番組に関するメタデータに、番組映像の部分を示すデータを付加して受信端末に送信することにより、このデータに対応する番組映像の一部分を表示してプレビューとする技術が開示されている。
また、特許文献2には、あるコンテンツに対応するメタデータに、別のコンテンツに関連する情報を付加する技術が開示されている。すなわち、番組のプレビューに対応するメタデータに、番組コンテンツの本編に関する情報(例えば、番組コンテンツ本編の受信方法)を付加することにより、プレビューの配信が実現される。
このように、番組コンテンツの配信に先立ち、ユーザに対して、番組コンテンツの概要を示すプレビューを配信し、ユーザがプレビューを参照して番組コンテンツの概要を把握してから番組コンテンツの配信を要求することにより、ユーザは、所望の番組コンテンツを把握できるので、例えば、有料の番組コンテンツに対して、無駄な出費を抑えることができる。
WO00/45593号公報
特開2004−282634号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術にあっては、番組映像の部分を示すデータに対応するプレビューを切り出して表示する前提として、番組映像全体の受信を行わなければならないという問題がある。また、プレビューは、番組映像から切り出された映像ストリームに限定されてしまうため、プレビューの内容のバリエーションには一定の限界がある。
また、特許文献2記載の技術にあっては、プレビュー及びプレビューに対応するメタデータの実体を生成して受信端末に配信するため、プレビューやプレビューに付加する情報を変更するたびに、変更されない部分も含んだ新たなプレビューの実体を生成して配信し直さなければならず、伝送容量が増大するという問題がある。すなわち、配信側とユーザ側との間で、ユーザが真に参照を希望する部分以外のプレビューの配信を行わなければならず、柔軟性に欠けていたという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みて為されたものであり、配信側とユーザ側との間で、柔軟性に富んだプレビューの配信を実現することができる配信装置、受信装置、および配信システム、ならびに、これらにおける配信方法、受信方法、および送受信方法を提供することを目的とする。
本発明の配信装置は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを管理するプレビューメタデータ管理部
と、前記プレビューメタデータを送信する送信部と、を有する構成を採る。
本発明の受信装置は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを受信する受信部と、前記プレビューメタデータに記述された前記参照先情報を用いて前記プレビュー構成データを取得するプレビュー構成データ取得部と、前記プレビュー構成データに基づいて前記プレビューデータを生成するプレビュー生成部と、を有する構成を採る。
本発明の配信システムは、配信装置および受信装置を有する配信システムであって、前記配信装置は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを管理するプレビューメタデータ管理部と、前記プレビューメタデータを送信する送信部と、を有し、前記受信装置は、前記配信装置から送信された前記プレビューメタデータを受信する受信部と、前記プレビューメタデータに記述された前記参照先情報を用いて前記プレビュー構成データを取得するプレビュー構成データ取得部と、前記プレビュー構成データに基づいて前記プレビューを生成するプレビュー生成部と、を有する構成を採る。
本発明の配信方法は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを送信するステップ、を有するようにした。
本発明の受信方法は、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを受信するステップと、前記プレビューメタデータに記述された前記参照先情報を用いて前記プレビュー構成データを取得するステップと、前記プレビュー構成データに基づいて前記プレビューデータを生成するステップと、を有するようにした。
本発明の送受信方法は、配信装置が、コンテンツのプレビューデータを構成するプレビュー構成データへの参照先情報を記述したプレビューメタデータを送信するステップと、受信装置が、前記配信装置から送信された前記プレビューメタデータを受信するステップと、前記受信装置が、前記プレビューメタデータに記述された前記参照先情報を用いて前記プレビュー構成データを取得するステップと、前記受信装置が、前記プレビュー構成データに基づいて前記プレビューデータを生成するステップと、を有するようにした。
本発明によれば、プレビューを変更する場合であっても、受信端末が、変更された部分のプレビューを構成するデータのみを取得して変更後のプレビューを再生することができ、柔軟性のあるプレビュー配信を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本明細書では、プレビュー全体のデータを「プレビューデータ」と、プレビュー全体のデータを構成するデータを「プレビュー構成データ」と、プレビュー構成データの参照先情報を含むデータを「プレビューメタデータ」とそれぞれ称することにする。
また、「プレビューデータ」は、動画や音声、静止画、テキストなどの「プレビュー構成データ」と呼ばれる各種素材からなるマルチメディアデータであり、各種素材のいずれかまたは組み合わせで構成されるマルチメディアプレビューを実現する。
まず、本実施の形態にかかるコンテンツ配信システムの構成について、図1を用いて説明する。
本実施の形態にかかるコンテンツ配信システム100は、番組などのコンテンツを配信するコンテンツサーバ101と、コンテンツの内容等に関するデータであるメタデータを配信するメタデータサーバ102と、コンテンツに関するプレビューを配信するプレビュー構成データサーバ103と、コンテンツ、メタデータ、およびプレビューデータを受信する受信端末104とが、放送網105および通信網106を介して接続された構成を採る。
なお、コンテンツ配信システム100は、放送網105と通信網106とが混在した形態であるが、放送網105だけ、または通信網106だけを用いてもよい。また、コンテンツサーバ101とメタデータサーバ102との間を通信網106にしているが、放送網105にしてもよい。また、コンテンツサーバ101とプレビュー構成データサーバ103との間を通信網106にしているが、放送網105にしてもよい。また、メタデータサーバ102およびプレビュー構成データサーバ103と受信端末104との間を通信網106にしているが、放送網105にしてもよい。なお、メタデータサーバ102から受信端末104に放送されるメタデータは一般にサービスガイドと呼ばれることもある。
まず、コンテンツサーバ101の構成について説明する。
コンテンツサーバ101には、配信するための複数のコンテンツを格納するコンテンツ格納部107が設けられている。コンテンツ格納部107は、大容量の記憶媒体などで構成される。
また、コンテンツサーバ101には、コンテンツ格納部107に格納されたコンテンツを管理するコンテンツ管理部108が設けられている。コンテンツ管理部108は、配信するコンテンツを選択したり、コンテンツの配信先を決定したり、コンテンツに対応するメタデータを識別する識別情報などを管理する。また、コンテンツ管理部108は、配信したコンテンツに対応するメタデータの識別情報を送信部109に送る。
また、コンテンツサーバ101には、コンテンツを放送網105により受信端末104に配信したり、コンテンツに対するメタデータを識別する情報を通信網106によりメタデータサーバ102に送信したり、コンテンツを通信網106によりプレビュー構成データサーバ103に配信する送信部109が設けられている。送信部109は、放送網10
5を用いた通信機能と、通信網106を用いた通信機能とを持つ。
このようにコンテンツサーバ101は構成されている。
次に、メタデータサーバ102の構成について説明する。
メタデータサーバ102は、コンテンツのメタデータとして、例えば、サービス記述、購入情報、およびプレビューメタデータを扱う。サービス記述は、コンテンツに関する情報であり、コンテンツのタイトルや出演者、時間、ジャンル、コンテンツに対するアクセス情報(例えば、チャンネル番号やIPアドレス、ポート番号)などの記述、または、これらのサービス記述を構成するデータの参照先情報を含む情報である。購入情報は、コンテンツの購入方法に関する情報、または、これらの情報の参照先情報を含む情報である。プレビューメタデータは、コンテンツのプレビューに関する情報であり、プレビュー構成データの参照先情報を含む情報(詳細は後述する)である。
なお、メタデータサーバ102が扱うメタデータは、これらに限定されるわけではなく、コンテンツに関するものであればよい。
メタデータサーバ102には、メタデータ格納手段として、サービス記述を格納するサービス記述格納部112、購入情報を格納する購入情報格納部113、およびプレビューメタデータを格納するプレビューメタデータ格納部114が設けられている。
サービス記述格納部112に格納されるサービス記述および購入情報格納部113に格納される購入情報は、コンテンツサーバ101から提供されてもよいし、図示しない他の外部装置から提供されてもよいし、ユーザの入力操作によって提供されてもよい。
また、メタデータサーバ102には、通信網106を用いた通信手段として、受信部110と、送信部111とが設けられている。なお、メタデータサーバ102は、他の装置と放送網105を用いて接続されている場合は、放送を用いた通信機能を持つ。
すなわち、本明細書における「配信」は、通信を用いた場合と放送を用いた場合との両方を含む概念である。
受信部110は、コンテンツサーバ101から送られてきた、コンテンツに対応するメタデータを識別する情報を受信し、メタデータ管理部115に送る。また、受信部110は、プレビュー構成データサーバ103から送られてきたプレビューメタデータ(詳細は後述する)を受信し、プレビューメタデータ格納部114に格納する。
プレビューメタデータ格納部114に格納されたプレビューメタデータには、プレビューメタデータに含まれる情報(例えば、プレビュー構成データの参照先情報)により関連付け可能なサービス記述および購入情報が対応付けられている。例えば、特定のコンテンツのプレビューデータに関するプレビューメタデータがプレビューメタデータ格納部114に格納されており、かつ、この特定のコンテンツの購入情報が購入情報格納部113に格納されている場合、プレビューメタデータと購入情報とは相互に対応付けられている(リンクの設定)。すなわち、プレビューメタデータ格納部114は、プレビューメタデータとその他の情報との対応関係を管理する機能を有する。
なお、プレビューメタデータとサービス記述や購入情報などの情報との対応付けは、任意の方法で行われる。また、この対応付けは、追加、解除、または変更することができる。
メタデータ管理部115は、動画や音声、静止画、テキストなどの種別毎に所定の情報が記述されたプレビューメタデータを管理する。また、メタデータ管理部115は、受信部110が受信したメタデータを識別する情報、つまり、コンテンツサーバ101が配信するコンテンツに対応するメタデータを識別する情報を解析し、配信するコンテンツに対応するメタデータ(サービス記述、購入情報、プレビューメタデータ)を抽出し、送信部111に送る。
すなわち、メタデータ管理部115は、サービス記述格納部112、購入情報格納部113、およびプレビューメタデータ格納部114に格納された各種の情報から、配信するコンテンツに対応するプレビューメタデータとサービス記述と購入情報とからなるメタデータを生成する。そして、メタデータ管理部115は、生成したメタデータを受信端末104に送信するメタデータとして一時保存する。
換言すれば、メタデータ管理部115は、配信するコンテンツに対応するプレビューメタデータと、プレビューメタデータの付加的な情報であるサービス記述および購入情報とからなるメタデータを、受信端末104に送信するメタデータとして準備する。ここで、プレビューメタデータにどのような付加的情報を含ませるかは、送信側と受信側との間で行われる設定や受信側の受信環境、ユーザの要求などに応じて柔軟に決定することができる。
送信部111は、メタデータ管理部115の管理の下、メタデータ(サービス記述、購入情報、プレビューメタデータ)を受信端末104に送信する。その際、上記のように、メタデータとして、必ずしも、サービス記述、購入情報、およびプレビューメタデータのすべての情報を送る必要はなく、適宜変更することができる。例えば、プレビューメタデータとサービス記述とからなるメタデータを送信することも可能である。
このようにメタデータサーバ102は、構成されている。
次に、プレビュー構成データサーバ103の構成について説明する。
プレビュー構成データサーバ103には、通信網106を用いた通信手段として、受信部116と送信部117とが設けられている。なお、プレビュー構成データサーバ103が他の装置と放送網105を用いて接続されている場合は、放送を用いた通信機能を持つ。
受信部116は、コンテンツサーバ101から送られてきたコンテンツを受信し、プレビュー生成部118に送る。
プレビュー生成部118は、受信したコンテンツを用いたプレビューデータの生成を行う。具体的には、コンテンツの要約を示すプレビュー構成データである動画プレビューや音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビュー、および、これらのプレビュー構成データの配置情報を生成する。そして、プレビュー生成部118は、生成した動画プレビューを動画プレビュー格納部119に、生成した音声プレビューを音声プレビュー格納部120に、生成した静止画プレビューを静止画プレビュー格納部121に、生成したテキストプレビューをテキストプレビュー格納部122にそれぞれ送る。
また、プレビュー生成部118は、生成した動画プレビューや音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューに関する情報、および、これらのプレビュー構成データの時間的および空間的配置情報を、プレビューメタデータ生成部123に送る。また、プ
レビュー生成部118は、受信したコンテンツに、コンテンツに関するメタデータ(サービス記述、購入情報)の識別情報が含まれている場合は、この識別情報もプレビューメタデータ生成部123に送る。
なお、プレビュー生成部118がコンテンツからプレビューデータを生成する処理は、従来から提案されているので、詳細な説明を省略する。
動画プレビュー格納部119は、プレビュー生成部118からの動画プレビューを格納する。音声プレビュー格納部120は、プレビュー生成部118からの音声プレビューを格納する。また、静止画プレビュー格納部121は、プレビュー生成部118からの静止画プレビューを格納し、テキストプレビュー格納部122は、プレビュー生成部118からのテキストプレビューを格納する。
プレビューメタデータ生成部123は、プレビュー生成部118から送られてきた動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューに関する情報、および、これらのプレビュー構成データの時間的および空間的配置情報からプレビューメタデータを生成する。そして、プレビューメタデータ生成部123は、生成したプレビューメタデータを、送信部117を介して、メタデータサーバ102に送る。
プレビューメタデータは、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの参照先情報や配置情報などを記述したものである。プレビューメタデータの詳細については、後述する。
また、プレビュー構成データサーバ103には、プレビュー管理部124が設けられている。プレビュー管理部124は、受信部116を介して受信端末104から送られてきた、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの配信要求を受信し、配信要求に対応する動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを、動画プレビュー格納部119、音声プレビュー格納部120、静止画プレビュー格納部121、テキストプレビュー格納部122から抽出する。そして、プレビュー管理部124は、抽出したデータを、送信部117を介して受信端末104に送る。
以上説明したように、プレビュー構成データサーバ103は構成されている。なお、本実施の形態では、プレビュー構成データサーバ103は、コンテンツを受信してプレビューデータを生成する形態で説明しているが、プレビュー構成データサーバ103がプレビューデータを受信する形態でもよい。この場合は、プレビュー生成部118は不要になる。
次に、受信端末104の構成について説明する。
受信端末104には、放送網105および通信網106を用いた機能を持つ通信手段として、受信部125と、送信部126とが設けられている。なお、受信端末104は、他の装置と放送網105を用いて接続されている場合には放送網105を用いた通信機能のみを持ち、通信網106を用いて接続されている場合には通信網106を用いた通信機能のみを持つ。
また、受信端末104には、受信部125を介してメタデータサーバ102から送られてきたメタデータ(サービス記述、購入情報、プレビューメタデータ)を取得するメタデータ解析部127が設けられている。メタデータ解析部127は、メタデータを解析し、メタデータに含まれるコンテンツに関する情報、例えば、プレビューに関する情報、コン
テンツのタイトル、チャンネル、出演者、購入に関する情報などを取得し、EPG(Electronic Program Guide)生成部128に送る。
EPG生成部128は、メタデータ解析部127から送られてきた情報を元にEPGを生成して表示部129に送る。EPGは、横軸にチャンネル情報を、縦軸に時間から矩形であり交差点にコンテンツに関する情報(プレビューなど)を配置したものである。なお、EPGの詳細については、後述する。
表示部129は、EPG生成部128から送られてきたEPG、後述するプレビュー生成部132から送られてきたプレビューデータ、コンテンツ処理部133から送られてきたコンテンツなどの情報を表示する。
また、受信端末104には、ユーザが、コンテンツのダウンロードやプレビューデータの配信などの処理に関する各種の入力を行うための入力部130が設けられている。
また、受信端末104には、プレビュー構成データ取得部131が設けられている。プレビュー構成データ取得部131は、受信部125を介してメタデータサーバ102から送られてきたプレビューメタデータに記述されたプレビュー構成データの参照先情報を用いて、プレビュー構成データを取得する。具体的には、プレビュー構成データ取得部131は、受信端末104からのプレビュー配信要求を受信したプレビュー構成データサーバ103から送られてきたプレビュー構成データを、受信部125を介して取得する。
また、受信端末104には、プレビュー生成部132が設けられている。プレビュー生成部132は、EPGを見たユーザが入力部130を用いて選択したプレビューデータを生成する。具体的には、まず、プレビュー生成部132は、ユーザが選択したプレビューデータに対するプレビューメタデータを解析し、プレビューデータを構成するプレビュー構成データである動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを認識する。そして、プレビュー生成部132は、プレビューデータを構成する動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの配信要求を、送信部126を介して、プレビュー構成データサーバ103に送る。そして、プレビュー生成部132は、プレビュー構成データ取得部131で取得された、プレビュー構成データの配信要求を受けてプレビュー構成データサーバ103から送られてきたプレビュー構成データに基づいてプレビューを生成する。プレビューデータの生成は、プレビュー構成データサーバ103から送られてきた動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを、プレビューメタデータに記述された位置的、時間的配置情報に基づいて並べることにより行われる。プレビュー生成部132は、生成したプレビューデータを表示部129に送る。
なお、プレビュー構成データ取得部131とプレビュー生成部132とは、一体化した構成であってもよい。
また、受信端末104の受信能力や受信環境などに応じて、自動的にプレビュー構成データの配信要求を生成するプレビュー配信要求生成部(図示せず)を設けるようにしてもよい。
また、受信端末104には、コンテンツ処理部133が設けられている。コンテンツ処理部133は、受信部125を介して受信したコンテンツを表示部129が表示できる形態に変換し、表示部129に送る。
以上説明したように、受信端末104は構成されている。なお、本実施の形態では、受
信端末104が、プレビューに用いる動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを、必要なときに取得する形態で説明しているが、予め動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを受信して蓄積する形態でもよい。これは、放送などで動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューが一方的に送信されてくる場合に好ましい形態である。また、この場合、コンテンツ毎に、プレビューに用いるデータ、サービス記述、購入情報を関連付けて格納することが好ましい。
次に、プレビューメタデータ生成部123が生成するプレビューメタデータについて説明する。まず、プレビューメタデータの概要について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、プレビューメタデータ200には、プレビューメタデータの識別番号201が記述されている。
また、プレビューメタデータ200には、使用期限情報204が記述されている。使用期限情報204には、使用を始めてよい時間である開始時間202と、使用の期限を示す終了時間203とが記述されている。
また、プレビューメタデータ200には、動画(プレビュー構成データ)、音声(プレビュー構成データ)、静止画(プレビュー構成データ)、およびテキスト(プレビュー構成データ)の時間的、空間的配置を示す配置情報205が記述されている。配置情報205は、国際標準規格SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)で記述されている。この配置情報205により、プレビューに用いるデータの構成を複雑に、かつリッチなものにすることができる。また、配置情報205は、国際標準規格で記述されているので、汎用性を持つ。
また、プレビューメタデータ200には、動画(プレビュー構成データ)に関する動画情報206が記述されている。動画情報206は、動画の参照先情報207と、動画の圧縮方法であるコーデック208と、動画が再生できない場合に動画の代わりに再生する代替テキスト209および代替静止画210と、で構成される。
参照先情報207は、動画プレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の動画プレビュー格納部119に関するURIなどの参照先アドレスである。
このように、動画情報206は、動画プレビューの実体でなく、動画プレビューを構成するデータの参照先情報207を記述することにより、動画プレビューのみを変更する場合に、参照先情報207を変更し、または、参照先情報207のリンク先に格納された動画プレビューのみを変更すればよい。これにより、従来の、動画プレビューのみが変更された場合に変更されない他のデータも送信する方法に比べて、大幅にデータ量が削減される。よって、通信網の圧迫を防止し、通信効率が向上する。また、動画プレビューを参照先に格納しておく形態になるので、動画プレビューを他のコンテンツのプレビューと共有することもできる。この結果、動画プレビューの格納領域の削減にもなる。
また、代替テキスト209および代替静止画210により、動画が再生できない場合にも、テキストおよび静止画を用いたプレビューデータを生成することができ、このプレビューデータによりコンテンツの概要を把握することができる。このように、受信端末104の機能に適合したプレビュー配信、つまり、柔軟なプレビュー配信を行うことができる。また、代替テキスト209および代替静止画210には、テキストプレビューおよび静止画プレビューの実体を記述してもよいし、静止画プレビューおよびテキストプレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の静止画プレビュー格納部1
21およびテキストプレビュー格納部122のURIなどの参照先アドレスを記述してもよい。
また、プレビューメタデータ200には、音声(プレビュー)に関する音声情報211が記述されている。音声情報211は、音声の参照先情報212と、音声の圧縮方法であるコーデック213と、音声が再生できない場合に音声の代わりに再生する代替テキスト214および代替静止画215と、で構成される。
参照先情報212は、音声プレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の音声プレビュー格納部120に関するURIなどの参照先アドレスである。
このように、音声情報211は、音声プレビューの実体でなく、音声プレビューを構成するデータの参照先情報212を記述することにより、音声プレビューのみを変更する場合に、参照先情報212を変更し、または、参照先情報212のリンク先に格納された音声プレビューのみを変更すればよい。これにより、従来の、音声プレビューのみが変更された場合に変更されない他のデータも送信する方法に比べて、大幅にデータ量が削減される。よって、通信網の圧迫を防止し、通信効率が向上する。また、音声プレビューを参照先に格納しておく形態になるので、音声プレビューを他のコンテンツのプレビューと共有することもできる。この結果、音声プレビューの格納領域の削減にもなる。
また、代替テキスト209および代替静止画210により、音声が再生できない場合にも、テキストおよび静止画を用いたプレビューデータを生成することができ、このプレビューデータからコンテンツの概要を把握することができる。このように、受信端末104の機能に応じたプレビュー配信、つまり、柔軟なプレビュー配信を行うことができる。また、代替テキスト214および代替静止画215には、テキストプレビューおよび静止画プレビューの実体を記述してもよいし、静止画プレビューおよびテキストプレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の静止画プレビュー格納部121およびテキストプレビュー格納部122のURIなどの参照先アドレスを記述してもよい。
また、プレビューメタデータ200には、静止画プレビューまたは代替静止画に関する静止画情報216が記述されている。静止画情報216は、静止画の参照先情報217と、静止画を表示可能な形に変換するためのコーデック218と、静止画が表示できない場合に静止画の代わりに表示する代替テキスト219と、で構成される。
参照先情報217は、静止画プレビューまたは代替静止画の格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103の静止画プレビュー格納部121に関するURIなどの参照先アドレスである。
このように、静止画情報216は、静止画プレビューまたは代替静止画の実体でなく、静止画プレビューまたは代替静止画を構成するデータの参照先情報217を記述することにより、静止画プレビューのみを変更する場合に、参照先情報217を変更し、または、参照先情報217のリンク先に格納された静止画プレビューのみを変更すればよい。これにより、従来の、静止画プレビューのみが変更された場合に変更されない他のデータも送信する方法に比べて、大幅にデータ量が削減される。よって、通信網の圧迫を防止し、通信効率が向上する。また、静止画プレビューまたは代替静止画を参照先に格納しておく形態になるので、静止画プレビューまたは代替静止画を他のコンテンツのプレビューと共有することもできる。この結果、静止画プレビューまたは代替静止画の格納領域の削減にもなる。
また、代替テキスト219により、静止画が表示できない場合にも、テキストを用いたプレビューデータを生成することができ、このプレビューデータからコンテンツの概要を把握することができる。このように、受信端末104の機能に応じたプレビュー配信、つまり、柔軟なプレビュー配信を行うことができる。また、代替テキスト219には、テキストプレビューの実体を記述してもよいし、テキストプレビューの格納先、この場合は、プレビュー構成データサーバ103のテキストプレビュー格納部122に関するURIなどの参照先アドレスを記述してもよい。
また、プレビューメタデータ200には、テキストプレビューまたは代替テキストに関するテキスト情報220が記述されている。テキスト情報220は、テキスト自体であってもよいし、プレビュー構成データサーバ103のテキストプレビュー格納部122に関するURIなどの参照先アドレスでもよい。
また、プレビューメタデータ200には、関連するメタデータの情報であるアクセスオブジェクト221が記述されている。アクセスオブジェクト221は、関連するサービス記述や購入情報の識別情報、関連するメタデータへの参照先情報などである。また、プレビューメタデータ200だけでなく、サービス記述、購入情報、その他の関連するメタデータにも、関連するメタデータの情報が記述されている。
これにより、サービス記述や購入情報など、多くのメタデータを複合したサービスが可能になる。例えば、サービス記述を参照してサービスの内容を把握した後に、サービス記述内のプレビューメタデータを参照し、プレビューデータを参照することが可能になる。さらに、その後、プレビューの内容が気に入ったら、プレビューメタデータ内の購入情報を参照して、購入情報を参照することもできる。また、同じコンテンツに対して複数のプレビューがある場合に、これらを関連付けることもできる。
なお、プレビューメタデータには、サービス記述、購入情報、その他の関連するメタデータからも参照することが可能となっている。これにより、サービス記述や購入情報など、多くのメタデータを複合したサービスが可能になる。
以上のように、プレビューメタデータ200を参照することにより、動画プレビュー構成データ、音声プレビュー構成データ、静止画プレビュー構成データ、およびテキストプレビュー構成データを複雑に複合したプレビューデータを構成することができる。また、プレビューメタデータ200には、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、およびテキストプレビューの実体でなく、これらのプレビュー構成データの参照先情報が記述されている。これにより、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、およびテキストプレビューのいずれかを変更する場合に、変更された動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、およびテキストプレビューのみを配信すればよい。この結果、従来のように、全てのプレビューデータを配信する方法に比べて、圧倒的に配信するデータ量を削減することができる。
次に、プレビューメタデータのスキーマについて、図3および図4を用いて説明する。プレビューメタデータのスキーマ300は、国際標準規格であるXML(eXtensible Markup Language)により記述されている。これにより、スキーマ300は、汎用なものとなっている。
プレビューメタデータのスキーマ300には、図中301に示すように、要素として、プレビューメタデータの識別番号である“PreviewDataID”が定義されている。また、プレビューメタデータのスキーマ300には、図中331に示すように、要素として、プレビューメタデータのバージョン情報である“Version”が定義されて
いる。また、プレビューメタデータのスキーマ300には、図中302に示すように、要素として、プレビューメタデータの使用期限情報である“ValidTime”が定義されている。プレビューメタデータのスキーマ300には、図中303に示すように、要素として、プレビューメタデータの配置情報である“SMIL”が定義されている。また、プレビューメタデータのスキーマ300には、図中304に示すように、要素としてプレビューメタデータの動画情報である“Video”が、図中305に示すように、要素としてプレビューメタデータの音声情報である“Audio”が、図中306に示すように要素としてプレビューメタデータの静止画情報である“Picture”が、図中307に示すように要素としてプレビューメタデータのテキスト情報である“Text”が、それぞれ定義されている。また、スキーマ300には、図中308に示すように、プレビューが低レートのビデオストリームなどである場合のアクセス先情報である“AccessObject”が定義されている。
また、プレビューメタデータのスキーマ300は、図中309に示すように、要素“ValidTime”が、子要素として、開始時間である“StartTime”310と、“EndTime”311とを持つことを定義している。また、スキーマ300は、図中312に示すように、要素“StartTime”310が、属性として“autoStart”を持つと定義している。ここで、属性“autoStart”が“true”の値を持つとき、プレビューは、“StartTime”で指定された時刻に自動的に再生を開始するものとする。また、属性“autoStart”が“false”の値を持つとき、要素“StartTime”310は単にプレビューの有効期限の開始時刻を表すものとする。
また、スキーマ300は、図中313に示すように、要素“SMIL”について定義している。なお、要素“SMIL”は、国際標準規格に基づくものであるので、詳細な説明は省略する。
また、スキーマ300は、図中314に示すように、要素“Video”が、子要素として、参照先情報を示す“VideoURI”315と、圧縮方法を示す“Codec”316と、代替テキストを示す“AlternativeText”317と、代替静止画である“AlternativePicture”318とを持つと定義している。また、“AlternativeText”317および“AlternativePicture”318については、後述する“TextType”と“PictureType”とにより定義されている。
また、スキーマ300は、図中319に示すように、要素“Audio”が、子要素として、参照先情報を示す“AudioURI”320と、圧縮方法を示す“Codec”321と、代替テキストを示す“AlternativeText”322と、代替静止画である“AlternativePicture”323とを持つと定義している。また、“AlternativeText”322および“AlternativePicture”323については、後述する“TextType”と“PictureType”とにより定義されている。
また、スキーマ300は、図中324に示すように、要素“Picture”および“AlternativePicture”が、子要素として、参照先情報を示す“PictureURI”325と、圧縮方法を示す“Codec”326と、代替テキストを示す“AlternativeText”327とを持つと定義している。また、“AlternativeText”327については、後述する“TextType”により定義されている。
また、スキーマ300は、図中328に示すように、要素“Text”および“AlternativeText”が、子要素として、言語を示す“lang”330と、フォントを示す“font”332と、色を示す“color”333と、文字の大きさを示す“size”334とを持つと定義している。
また、スキーマ300は、図中335に示すように、要素“AccessObject”について定義している。要素“AccessObject”は、サービス記述や購入情報の識別情報、関連するメタデータへの参照先情報などを指定することができる。また、例えば、プレビューが低レートのビデオストリームで構成された番組などである場合のアクセス先情報を示す。アクセス先情報の記述の例として、図ではプレビュー用の番組が持つServiceIDを記述している。ServiceIDは図6に記載された番組のサービス記述ではServiceId=”urn:3gpp:1234567890coolcat”と指定されている。
このようなスキーマ300により、動画、音声、静止画、およびテキストを複雑に組み合わせたリッチなプレビューメタデータを記述することができる。
次に、プレビューメタデータの具体例について、図5を用いて説明する。図5に示すプレビューメタデータ500は、図3および図4に示すスキーマ300に基づいた記述である。
図5に示すプレビューメタデータ500には、図中501に示すように、要素“PreviewDataID”として、“1234”が記述されている。また、プレビューメタデータ500には、図中502に示すように、要素“Version”として、“1.0”が記述されている。
また、プレビューメタデータ500には、図中503に示すように、要素“ValidTime”が記述され、図中504に示すように、子要素“StartTime”として、“200501300000”が、図中505に示すように、子要素“EndTime”として、“200502300000”がそれぞれ記述されている。
また、プレビューメタデータ500には、図中506に示すように、要素“SMIL”が記述され、図中507に通信網のビットレイトが“2000”の場合の構成が、図中508に通信網のビットレイトが“16000”の場合の構成がそれぞれ記述されている。
また、プレビューメタデータ500には、図中509に示すように、要素“Video”が記述され、図中510に示すように、子要素“URI”として、“esg:video○○○01”が、図中511に示すように、子要素“Codec”として、“mpeg1”が、図中512に示すように、子要素として、“AlternativeText”が、図中513に示すように、子要素として、“AlternativePicture”がそれぞれ記述されている。
“AlternativeText”512には、図中517に示すように、“XXX
Cartoon Movie”が記述され、図中515に示すように、属性“lang”として、“eng”が、図中516に示すように、属性“color”として、“blue”がそれぞれ記述されている。
また、“Alternativepicture”513には、図中521に示すように、子要素“PictureURI”として、“esg:picture○○○02”が、図中518に示すように、子要素“Codec”として、“jpeg”が、図中522
に示すように、子要素として、“AlternativeText”がそれぞれ記述されている。さらに、子要素“AlternativeText”522には、図中520に示すように、“XXX Cartoon Movie”が記述され、図中519に示すように、属性“lang”として、“eng”が記述されている。
また、図中514に示す要素“Text”には、図中523に示すように、“Welcome to XXX world!”が記述され、図中524に示すように、属性“lang”として、“eng”が、図中525に示すように、属性“color”として、“red”が、図中526に示すように、属性“size”として、“5”がそれぞれ記述されている。
以上のように、プレビューメタデータ500には、プレビューデータを構成する動画、音声、静止画、およびテキストの実体ではなく、これらの情報の参照先情報が記載されている。また、プレビューメタデータ500には、動画が再生できない場合の代替データの定義もされている。また、プレビューメタデータ500には、プレビューデータを構成する動画、音声、静止画、テキストの配置も記述されている。
次に、メタデータサーバ102のサービス記述格納部112に格納されたサービス記述について、図6を用いて説明する。
図6に示すサービス記述600には、図中601に示すように、コンテンツの名称を表すテキストが記述されている。サービス記述600には、図中602に示すように、サービスを行う言語が記述されている。サービス記述600には、図中603に示すように、サービスを受信し参照するためのアクセス先情報がURIにより記述されている。図中603では、アクセス先のIPアドレスやポートなどの情報を記述したファイルを受信端末104がサービス記述と同様に放送により受信し、そのファイルを603に記述されたURIにより受信端末104内部で参照できることを示している。また、サービス記述600には、図中604に示すように、関連するプレビューメタデータのIDが記述されている。
このように、サービス記述600には、コンテンツに関する情報だけでなく、関連するメタデータであるプレビューメタデータの識別情報も記述されている。
次に、受信端末104のEPG生成部128が生成するEPGについて、図7を用いて説明する。
図7に示すように、EPGは、横軸にチャンネル、縦軸に時間を持つ矩形の表になっている。また、EPGの縦軸と横軸とが交差する位置には、対応するチャンネルと時間に放送されるコンテンツに関する情報が記述されている。
具体的には、コンテンツの情報として、図中700に示すような、サービス記述から抽出できる情報、図中701に示すような、購入情報から抽出できる情報、および図中702に示すような、プレビューメタデータから抽出できる情報が記述されている。
また、サービス情報から抽出される情報700をマウスなどで選択すると、サービス情報のさらに詳細な情報を記述した画面(不図示)を表示する。また、購入情報から抽出される情報701をマウスなどで選択すると、購入情報のさらに詳細な情報を記述した画面(不図示)を表示する。また、プレビューメタデータから抽出される情報702をマウスなどで選択すると、メタデータを生成し、生成したメタデータの表示画面(不図示)を表示する。
また、チャンネルとしては、図中703に示すような、プレビュー専門のものを備えるようにしてもよい。このプレビュー専門のチャンネルをプレビューメタデータのアクセスオブジェクトに記述しておくことにより、プレビューメタデータから動画や音声などを取得してプレビューデータを生成しなくても、予め生成されたプレビューデータを取得することができる。
以上のようにEPGは構成されている。
次に、本実施の形態にかかるコンテンツ配信システム100のプレビュー配信動作について図8および図9に示すシーケンス図を用いて説明する。
まず、コンテンツサーバ101のコンテンツ管理部108が、コンテンツ格納部107からコンテンツを抽出する。抽出されたコンテンツは、送信部109を介して、受信端末104に放送網105を用いて、プレビュー構成データサーバ103に通信網106を用いて、それぞれ送信される(ST801、ST802)。次に、コンテンツ管理部108は、ST801において送信したコンテンツに関するメタデータ(サービス記述、購入情報)を識別するための情報を、送信部109を介して、通信網106を用いてメタデータサーバ102に送る(ST803)。
これに対して、プレビュー構成データサーバ103は、受信部116において、コンテンツを受信し、プレビュー生成部118に送る。そして、プレビュー生成部118が、所定の方法を用いてコンテンツからプレビューデータを生成し(ST804)、プレビューデータを構成するプレビュー構成データである動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを、それぞれ動画プレビュー格納部119、音声プレビュー格納部120、静止画プレビュー格納部121、およびテキストプレビュー格納部122に格納する(ST805)。また、プレビュー生成部118は、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの参照先情報、これらのプレビュー構成データの時間的、空間的な配置情報、対応する他のメタデータに関する情報、有効期限、およびバージョン情報などをプレビューメタデータ生成部123に送る。また、生成した動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューをプレビュー構成データサーバ103が放送網などにより一方的に受信端末104に送信してもよい。この場合、受信端末104は受信した動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを受信して蓄積すればよい。
これに対して、プレビューメタデータ生成部123は、受信した動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの参照先情報、これらのプレビューの時間的、空間的な配置情報、対応する他のメタデータに関する情報、有効期限、およびバージョン情報などを用いて、例えば、図5に示すようなプレビューメタデータ500を生成する(ST806)。そして、プレビューメタデータ生成部123は、生成したプレビューメタデータを、送信部117、通信網106を介してメタデータサーバ102に送る(ST807)。
これに対して、メタデータサーバ102は、受信部110において、プレビューメタデータを受信し、メタデータ管理部115に送る。メタデータ管理部115は、送られてきたプレビューメタデータをプレビューメタデータ格納部114に格納する。
次に、メタデータサーバ102は、所定のタイミングで、メタデータを受信端末104に送る処理に移行する。まず、メタデータサーバ102のメタデータ管理部115が、ST803において送られてきたメタデータを識別する情報に対応するサービス記述、購入
情報、プレビューメタデータを、それぞれサービス記述格納部112、購入情報格納部113、プレビューメタデータ格納部114から抽出する(ST808)。そして、送信部111が、通信網106を介して、抽出したメタデータ(サービス記述、購入情報、プレビューメタデータ)を受信端末104に送信する(ST809〜ST811)。
これに対して、受信端末104は、サービス記述、購入情報、プレビューメタデータを受信部125で受信し、メタデータ解析部127およびプレビュー生成部131に送る。そして、メタデータ解析部127が、サービス記述、購入情報、プレビューメタデータを解析し、サービス記述、購入情報、プレビューメタデータに含まれる情報を抽出し、EPG生成部128に送る(ST812)。具体的には、メタデータ解析部127は、サービス記述からコンテンツのタイトルやサービス内容などを抽出し、購入情報から課金料金や振込み方法などを抽出する。
これに対して、EPG生成部128は、メタデータ解析部127から送られてきた情報をもとに図7に示すEPGを生成して表示部129に送り、表示部129がEPGを表示する(ST813)。
次に、EPGを参照したユーザが、入力部130を用いてプレビューデータを参照する旨の選択をすると(ST814)、プレビュー生成部132が選択されたプレビューデータに対するプレビューメタデータを解析し(ST815)、プレビューデータを生成するのに必要な、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを抽出し、これらの配信要求を、送信部126、通信網106を介してプレビュー構成データサーバ103に送る(ST816)。プレビュー構成データサーバ103が放送網などにより一方的に受信端末104に対して動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューを送信している場合は、プレビューデータを生成するのに必要な動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを抽出し、あらかじめ受信して受信端末104内に蓄積しているデータの中から取得してもよい。
例えば、プレビュー生成部132は、図5に示すプレビューメタデータ500の場合は、要素“Video”の子要素“URI”510をプレビュー構成データサーバ103に送る。また、プレビュー生成部132は、受信端末104が動画を表示する能力がないと判断した場合は、動画の代替静止画を要求するために、要素“Alternativepicture”の子要素“pictureURI”521をプレビュー構成データサーバ103に送る。さらに、プレビュー生成部132は、受信端末104が静止画も表示する能力がないと判断した場合は、動画の代替テキストである要素“AlternativeText”512を抽出する。
これに対して、プレビュー構成データサーバ103は、受信端末104から送られてきた、動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどの配信要求(具体的には、参照先情報)を、受信部116を介して、プレビュー管理部124が受信する。次に、プレビュー管理部124が、配信要求に記述された動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューの参照先情報を解析し、対応するデータをそれぞれ動画プレビュー格納部119、音声プレビュー格納部120、静止画プレビュー格納部121、テキストプレビュー格納部122から抽出する。そして、プレビュー管理部124は、抽出した動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを送信部117および通信網106を介して、受信端末104に送る(ST817)。
これに対して、受信端末104のプレビュー構成データ取得部131は、受信部125
を介して、プレビュー構成データサーバ103からの動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを取得する。次に、プレビュー生成部132は、プレビュー構成データ取得部131により取得された動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどを、プレビューメタデータの配置情報に基づいて配置することによりプレビューデータを生成する(ST818)。そして、プレビュー生成部132は、生成したプレビューデータを表示部129に送り、表示部129が表示する(ST819)。
表示部129は、プレビューデータの受信状態が悪い場合には、代替静止画や代替テキストを用いてプレビューデータの表示を行ってもよい。例えば、プレビューデータが放送で送信され、表示すべき動画プレビューが受信できていない場合に、受信端末104は、受信済みの代替静止画または代替テキストを抽出し、プレビューデータとして表示してもよい。また、プレビュー構成データサーバ103に対して動画プレビューの配信要求を送信し、所定の時間が経過してもプレビューデータの配信が開始または終了しない場合に、受信端末104は、プレビュー構成データサーバ103に対して動画プレビューの代替静止画または代替テキストの配信要求を送信し、受信した代替静止画または代替テキストをプレビューデータとして表示してもよい。
次に、プレビューデータを参照したユーザが、参照したプレビューデータに対応するコンテンツの配信を選択する旨を入力部130から入力すると(ST820)、コンテンツ処理部133が、コンテンツサーバ101から送られてきたコンテンツを表示部129が表示できる形態に変換し、表示部129に送る。そして、表示部129は、コンテンツを再生・表示する(ST821)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、受信端末104が、プレビューメタデータから能動的にプレビューデータを生成することができる。すなわち、プレビューメタデータは、プレビューデータの実体ではなく、プレビューデータを構成するデータの参照先情報が記述されているので、プレビューデータを変更する場合に、参照先情報を変更することで、プレビューデータを構成するデータの変更を容易に行うことができ、柔軟なプレビュー配信を可能とすることができる。また、プレビューを変更された場合には、参照先情報または参照先情報に格納されたデータが変更されるが、受信端末104は、変更された参照先情報またはデータのみをダウンロードするだけで済み、変更されたプレビュー全体を再度配信する従来の方法に比べて、飛躍的に通信料が減り、通信効率が向上する。
また、本実施の形態のプレビューメタデータには、プレビューデータを構成する複数のデータ(動画、音声、静止画、テキスト)の参照先情報を記述することができ、かつ複数のデータ(動画、音声、静止画、テキスト)の配置情報も記述することができる。よって、複数の異なるデータ(動画、音声、静止画、テキスト)を複合したリッチなプレビューデータを生成することができる。すなわち、プレビューメタデータから、近年の複雑なコンテンツの概要を十分に判断できるプレビューデータを生成することができる。
なお、プレビューメタデータの一部に動画などのプレビュー構成データの実体を含ませておいてもよい。この場合、プレビューメタデータに含ませるプレビュー構成データの実体はデータ量の小さいものであることが好ましい。
また、本実施の形態によれば、プレビューデータを生成するための動画プレビューや音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどのプレビュー構成データをプレビュー構成データサーバ103に格納しておき、受信端末104が必要に応じて使用することができる。このため、受信端末104は、必要な場合にだけプレビュー構成データサーバ103に格納されたこれらのプレビュー構成データを取得すればよいので、大きな
記憶装置を備える必要がなく、記憶装置の小型化が図れる。また、動画プレビューや音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなどのプレビュー構成データをプレビュー構成データサーバ103に格納しておく形態であるので、プレビュー構成データサーバ103に格納されたこれらのプレビュー構成データを複数の受信端末104で共有することができる。この結果、コンテンツ配信システム100全体の記憶装置の小型化を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、プレビューメタデータにプレビュー構成データの実体(動画プレビュー、音声プレビュー、静止画プレビュー、テキストプレビューなど)への参照先情報を記述しておく形態なので、プレビューデータを更新する場合に、プレビュー構成データサーバ103に格納されたプレビュー構成データの実体のみを書き換えることにより、プレビューデータを更新することができる。すなわち、受信端末104は、プレビュー更新に関する処理を低減して、新しいプレビューデータを取得することができる。
なお、本実施の形態では、コンテンツサーバ101、メタデータサーバ102、プレビュー構成データサーバ103を別々の構成として説明したが、ひとつの構成であってもよい。
また、コンテンツサーバ101、メタデータサーバ102、プレビュー構成データサーバ103、および受信端末104の行う処理をプログラムにし、汎用のコンピュータに実行させる形態であってもよい。
本願は、2005年3月2日出願の特願2005−058116に基づく優先権を主張する。当該出願明細書に記載された内容はすべて、本願明細書に援用される。
本発明のプレビュー配信技術は、配信側とユーザ側との間で、柔軟性に富んだプレビューの配信を実現することができる効果を有し、動画や音声、静止画、テキストなどのマルチメディアコンテンツのプレビューをユーザ端末に配信する配信装置、受信装置、および配信システム、ならびに、これらにおける配信方法、受信方法、および送受信方法として有用である。また、本発明は、予め蓄積しておくプレビュー関連のデータを削減することができるので、移動端末などの比較的記憶容量の少ない装置に応用することにより大きな効果を生む。
本発明の一実施の形態に係る配信システムを含むコンテンツ配信システムの構成を示す図
本実施の形態におけるプレビューメタデータの概要を示す図
本実施の形態におけるプレビューメタデータのスキーマの一例を示す図
図3に続く本実施の形態におけるプレビューメタデータのスキーマの一例を示す図
本実施の形態におけるプレビューメタデータの記述例を示す図
本実施の形態におけるサービス記述の記述例を示す図
本実施の形態におけるEPGを示す図
本実施の形態におけるコンテンツ配信システムのプレビュー配信動作を示すシーケンス図
図8に続く本実施の形態におけるコンテンツ配信システムのプレビュー配信動作を示すシーケンス図