JPWO2006093074A1 - 電子表示媒体および電子表示媒体に用いられる画面表示制御方法 - Google Patents

電子表示媒体および電子表示媒体に用いられる画面表示制御方法 Download PDF

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Abstract

電子ブック1が起動すると、映像取得部2は、利用者の顔の撮像を開始する。次に、解析部4は、映像取得部2が撮像した利用者の顔画像を解析することで利用者の生理状態を推定する。そして、表示制御部5は、当該生理状態に応じて所定時間単位で画面6の輝度・コントラスト等の表示状態を調整する。

Description

本発明は、電子表示媒体に関する発明であって、より特定的には、電子表示媒体の画面表示制御に関する発明である。
近年、電子表示媒体の解像度やコントラストなどハード面の性能の向上と価格の低下、及び紙を使わないというエコロジーの観点から、単行本などを携帯用の表示装置に表示して読むための電子表示装置、いわゆる電子ブックが市販されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−196012号公報
しかしながら、上述したような上記特許文献1に開示された電子ブックにおいては、画面のコントラストや輝度の調整を利用者が自分で行う必要がある。そのため、輝度等の調整操作を行わないまま長時間画面を見続けていると、徐々に眼の疲労、ひいては肉体的な疲労が蓄積してくる。その結果、例えば輝度が変化していないにも関わらず画面が暗く感じ、文字が読みにくくなってくる、あるいは疲労の蓄積による眠気を感じて集中して読むことができない、等の状態になる。更に、電子ブックに限らず、テレビの視聴やパソコン、携帯電話の画面など、電子表示媒体をずっと見続けているとき(視覚情報処理課題に従事しているとき)も、視覚情報(コンテンツ等、画面に表示される内容)の損失を防ぐため、瞬目(瞬き)活動は一般に抑制される。そのため、長時間画面を見続けていると、徐々に眼の疲労、ひいては肉体的な疲労が蓄積してくる。その結果、画面に表示されている画像や文字が見えにくくなってくる、あるいは疲労の蓄積による眠気を感じてくる、等の状態となる。
それ故に、本発明の目的は、利用者の生理状態を推定し、生理状態に応じてコントラストや輝度等の表示制御を行う電子表示媒体を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は以下のような構成を採用した。
本発明の第1の局面は、コンテンツを表示する画面と、利用者の顔画像を撮像する映像取得部と、映像取得部が撮像した顔画像から人間の生理情報を取得し、当該生理情報を解析して利用者の生理状態を推定する解析部と、コンテンツを表示している画面の表示状態を解析部が推定した生理状態に応じて制御する表示制御部とを備える電子表示媒体である。なお、ここでいう電子表示媒体とは、電子ブック、テレビ、パソコン、カーナビゲーション装置や携帯電話等が相当する。また、画面の表示状態の制御とは、画面の輝度・コントラストや、コンテンツの文字、画像の大きさを変化させることをいう。すなわち、ページめくりコマンド等による、表示されるコンテンツ内容そのものが変化するような制御は、ここでいう画面の表示状態の制御には含まれない。
本発明の第2の局面は、第1の局面において、周囲光の明るさを検出する周囲光検出部を更に備え、表示制御部は、解析部が推定した生理状態と周囲光の明るさとに基づいて画面の表示状態の制御を行う。
本発明の第3の局面は、第1の局面において、前記解析部が推定した生理状態に応じて省電力モードに移行または前記電子表示媒体の電源を落とす手段を更に備える。
本発明の第4の局面は、第1の局面において、解析部は、顔画像から眼の付近の領域の画像を切り出す画像切り出し部と、画像切り出し部が切り出した画像から眼球および眼球の周辺器官の運動あるいは変化に関する眼情報を計測する眼情報計測部と、眼情報計測部が計測した眼情報を解析して人間の生理状態を推定する生理状態推定部とを含む。
本発明の第5の局面は、第4の局面において、眼情報計測部は、瞬目に関する情報である瞬目情報を眼情報として計測する。
本発明の第6の局面は、第5の局面において、瞬目情報は、少なくとも瞬目回数あるいは眼が閉じるまでの時間および開くまでの時間を含む
本発明の第7の局面は、第4の局面において、眼情報計測部は、瞳孔に関する情報である瞳孔情報を眼情報として計測する。
本発明の第8の局面は、第7の局面において、瞳孔情報は、少なくとも瞳孔径あるいは瞳孔径の変化率を含む。
本発明の第9の局面は、第1の局面において、表示制御部は、画面の表示状態を変化させない第1の出力モードと、画面のコントラスト、輝度、色調、および表示する画像の大きさのうち少なくともいずれか1つを変更する第2の出力モードと、画面に所定のメッセージを表示する第3の出力モードとの間で出力モードを前記解析部が推定した生理状態に応じて切り替える。
本発明の第10の局面は、解析部は、所定のタイミングで生理情報を取得し、解析して利用者の生理状態を推定する。
本発明の第11の局面は、所定のタイミングとは、視覚情報処理課題の終了時である。ここで、視覚情報処理課題とは、テレビ視聴、電子ブック閲覧、運転、連続監視作業等の、視覚情報処理の対象となる課題をいう。また、その終了時とは、テレビ番組がCMに入ったときや、電子ブックのページめくり操作を行ったとき、運転中に信号で停止したとき等の、一連の視覚情報処理が途切れるタイミングをいう。
本発明の第12の局面は、利用者の顔画像を撮像する映像取得ステップと、映像取得ステップで撮像した顔画像から人間の生理情報を取得し、当該生理情報を解析して利用者の生理状態を推定する解析ステップと、コンテンツを表示している画面の表示状態を解析ステップで推定した生理状態に応じて制御する表示制御ステップとを有する、電子表示媒体に用いられる画面表示制御方法である。
上記第1の局面によれば、利用者の顔画像から利用者の生理状態を推定し、推定した生理状態に応じて画面の表示制御を行う。そのため、利用者の生理状態に応じて電子表示媒体の可読性、視認性を向上させることができる。
上記第2の局面によれば、電子表示媒体の周囲光の変化を加味して画面表示を制御することができる。この結果、より適切な画面表示制御を行うことができる。
上記第3の局面によれば、利用者の生理状態に応じて、電子表示媒体の省電力化を図ることができる。
上記第4乃至8の局面によれば、眼球および眼球の周辺器官の運動あるいは変化に関する情報情報を解析して生理状態を推定するため、利用者の関心度合いや疲労状態や眠気について、より正確に推定することができ、利用者の生理状態により適切に応じた表示制御ができる。
上記第9の局面によれば、第1の局面と同様の効果が得られる。
上記第10の局面によれば、解析処理を行うタイミングを限定することで、電子表示媒体にかかる処理負荷を軽減することができる。
上記第11の局面によれば、視覚情報処理課題の終了時に解析処理を行うことができ、処理負荷を軽減しつつ、より効果的に生理状態の解析を行うことが可能となる。
また、本発明の電子表示媒体に用いられる画面表示制御方法によれば、上記第1の局面と同様の効果を得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子ブック1の外観図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る電子ブック1を示す機能ブロック図である。 図3は、図1の解析部4の機能構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る解析処理を示すフローチャートである。 図5は、瞬目波形の一例を示す図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係る表示制御処理を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第2の実施形態に係る電子ブック1を示す機能ブロック図である。 図8は、図6の解析部40の機能構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る解析処理を示すフローチャートである。 図10は、図8のステップS33で示した生理状態推定処理の詳細を示したフローチャートである。 図11は、本発明の第2の実施形態に係る表示制御処理を示すフローチャートである。 図12は、本発明の実施形態に係るテレビの外観図である。 図13は、本発明の実施形態に係るカーナビゲーション装置の外観図である。 図14は、本発明の実施形態に係るパソコンの外観図である。 図15は、本発明の実施形態に係る携帯電話の外観図である。
符号の説明
1 電子ブック
2 映像取得部
3 コンテンツ取得部
4 解析部
5 表示制御部
6 画面
7 明るさ検出部
10 電子ブック
40 解析部
41 画像切り出し部
42 瞬目計測部
43 生理状態推定部
45 瞳孔計測部
100 テレビ
101 カーナビゲーション装置
102 パソコン
103 携帯電話
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、この実施例により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子表示媒体の一例である電子ブックの概観図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係る電子ブックの機能構成を示すブロック図である。図2において、電子ブック1は、映像取得部2、コンテンツ取得部3、解析部4、表示制御部5、画面6とを備えている。
映像取得部2は、電子ブック1の利用者の顔を撮像し、映像データとして解析部4へ出力するものであって、典型的にはカメラである。好ましい例として、映像取得部2は、例えば低照度時に対応すべく、利用者の顔を照明する発光部を備えていても良い。また、当該発光部の光源としては、利用者にまぶしさを与えないようにするため、近赤外光を用いることが考えられる。
コンテンツ取得部3は、例えばCD−ROMやメモリーカード等の可搬性記憶媒体からコンテンツを読み出し、表示制御部5に出力する。また、外部との通信が可能な通信部(図示せず)を設け、アンテナなどを介して、外部からコンテンツを入手してもよい。
解析部4は、映像取得部2が撮像した利用者の画像を解析し、生理状態を推定する。また、解析部4は、推定した生理状態を解析結果として表示制御部5へ出力する。
表示制御部5は、上記取得したコンテンツを画面6に表示する。また、図示しない操作部を通じて入力されるユーザからの指示を受け、コンテンツのページめくり動作等を行う。また、上記解析部4による解析結果に基づいて画面6の輝度・コントラストの調整等の画面表示制御を行う。
画面6は、反射型液晶ディスプレイ等が該当する。ここでは、電子表示媒体の一例として電子ブックをあげているが、電子表示媒体がテレビやパソコンであれば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)等も該当する。
図3は、解析部4の機能構成を示すブロック図である。解析部4は、画像切り出し部41、瞬目計測部42、および生理状態推定部43を備えている。画像切り出し部41は、映像取得部2から出力される映像データから、目付近の小領域の画像データを抽出する。瞬目計測部42は、画像切り出し部41が切り出した眼の付近の画像データから、眼の開き度合いを表す上下まぶたの間隔(以下、眼の開度と称す)を計測する。また、瞬目計測部42は、1フレームごとの眼の開度を計測し、目の開度の時間変化を示す波形(以下、瞬目波形と称す;図5参照)を作成する。生理状態推定部43は、上記瞬目波形に基づいて利用者の生理状態を推定し、解析結果として表示制御部5へ出力する。
本実施形態では、電子ブック1が起動すると共に、カメラ(映像取得部2)が利用者の顔の撮像を開始する。電子ブック1動作中は、1分毎に、その直前1分間の利用者の映像を解析し、瞬目情報を用いて生理状態を推測する。そして、当該生理状態に応じて、画面の表示状態を変化させる。すなわち、電子ブック1は、1分毎に利用者の生理状態に応じて画面の表示状態を変えていく。なお、ここでいう画面の表示状態の変化(画面表示制御)とは、画面の輝度・コントラストや、コンテンツの文字、画像の大きさを変化させることをいう。すなわち、ページめくりコマンド等による、表示されるコンテンツ内容そのものが変化するような制御は、ここでいう画面の表示状態の変化には含まれない。
ここで、生理状態の推定に瞬目情報を用いる理由を説明する。例えば、テレビ観視時には、瞬目回数は顕著に低下する。しかも、テレビ番組が面白い、すなわち興味・関心の度合いが高いときほど瞬目が少なくなる。つまり、関心度の高いものを見ているときは、瞬目回数は少なくなる。また、緊張や作業が長時間続くと、瞼が重い、あるいは眼を開けているのがつらく感じられるようになる。このような場合、すなわち、疲労している状態のときは、瞼が閉じるまでの時間、あるいは瞼が開くまでの時間が有意に長くなる。また、眠くなってきたときは、1〜2秒間の間に数回の瞬目が連続的に発生(これは、瞬目群発と呼ばれる)するようになる。以上のような瞬目の特性を計測すれば、利用者がコンテンツに集中しているか、読み疲れてきているか、あるいは眠い状態なのか等を推定することができる。
以下、図4〜図6を用いて、電子ブックが行う表示制御処理の詳細動作を説明する。まず、利用者が図示しない電源スイッチを入れることで電子ブック1が起動する。電子ブック1の起動後、利用者が、コンテンツの入ったCD−ROMをコンテンツ取得部3に挿入するのを受け、コンテンツ取得部3は、当該CD−ROMからコンテンツを読み込み、表示制御部5にデータを渡す。表示制御部5は、初期設定されている画面設定(輝度・コントラスト等)で、コンテンツの内容を画面6に表示する。併せて、映像取得部2は、利用者の顔撮像を開始する。撮像された画像データは、図示しないバッファに蓄積されていく。ここで、例えば上述した近赤外光による画像においては、虹彩での反射率が高いため、瞳孔だけが暗く、虹彩は眼球の白目より若干暗い程度の明るさとなる。すなわち、近赤外光による画像では、瞳孔が一番暗く、次に虹彩、白目、まぶたなどの皮膚、の順に明るくなる。そのため、この明るさの差を利用して瞳孔やまぶた等を識別することが可能となる。
映像取得部2が撮像を開始してから1分後、解析部4は以下に述べる解析処理を始める。図4は、解析部4が行う解析処理の詳細を示すフローチャートである。まず、画像切り出し部41は、映像取得部2が取得した過去1分間分の映像データを上記バッファから取得する。そして、画像切り出し部41は、1フレーム単位で眼の付近の領域の画像(以下、眼領域画像)を切り出す(ステップS11)。
次に、瞬目計測部42は、上述したような明るさの差を利用して、眼領域画像から眼の開度(眼の開き度合いを表す上下まぶたの間隔)を計測し、上述した瞬目波形を作成する。図5は、瞬目波形の一例である。利用者がまばたきを行うと、目の開度は一瞬小さくなる。そのため、図5において、まばたきした区間は、下向きのパルス状の部分として検出することができる。そして、瞬目計測部42は、瞬目波形から、瞬目回数、瞬目間隔、瞬目の動特性(1回のまばたきにおいて、まぶたが閉じ始めてから完全に閉じるまでの時間や、閉じたまぶたが開き始めてから開き終わるまでの時間)等の瞬目情報を計測する(ステップS12)。次に、生理状態推定部43は、当該瞬目情報に基づき、利用者の生理状態を推定する(ステップS13)。ステップS13における生理状態の推定例として、以下のようなものがあげられる。
例えば、瞬目回数の通常の平均値を毎分20回とすると、
(1)計測された瞬目回数<=20
→コンテンツに熱中している状態:生理状態を「集中状態」とする。
(2)(瞬目回数>20)&(1〜2秒の間に数回の瞬目群発がある)
→覚醒水準(覚醒の程度)が低下している状態:生理状態を「居眠り状態」とする。
(3)瞬目の動特性(例えば、閉じたまぶたが開き始めてから開き終わるまでの時間)が所定値より長い
→疲労している状態:生理状態を「疲労状態」とする。
というように推定することができる。そして、生理状態推定部43は、上述のように推定した生理状態を表示制御部5に出力する(ステップS14)。
次に、表示制御部5は、出力された生理状態に応じて、画面の表示制御を行う。図6は、表示制御部5が行う表示制御処理の詳細を示すフローチャートである。図6において、まず、表示制御部5は、生理状態が集中状態か否かを判定する(ステップS21)。当該判定の結果、集中状態であれば(ステップS21でYES)、表示制御部5は画面6の表示状態は変更せずに(ステップS22)、表示制御処理を終了する。
一方、ステップS21の判定の結果、集中状態でないときは(ステップS21でNO)、次に、表示制御部5は、生理状態が疲労状態か否かを判定する(ステップS23)。当該判定の結果、疲労状態のときは(ステップS23でYES)、利用者の覚醒水準を高めるように誘導するため、画面6の輝度・コントラストを上げる。併せて、利用者が疲労していることを伝える旨のメッセージを画面6に表示する。更に、輝度・コントラストを調整した旨のメッセージを所定時間だけ画面6に表示する。例えば、「疲労状態です」「輝度70%→85%に変更しました」等のメッセージを画面左上端に表示する(ステップS24)。一方、疲労状態でないときは(ステップS23でNO)、利用者は居眠り状態であると推定されるため、表示制御部5は、画面6の輝度・コントラストを下げる。併せて、輝度・コントラストを調整した旨のメッセージを所定時間だけ画面6に表示する。例えば、「輝度70%→50%に変更しました」等のメッセージを画面左上端に表示する(ステップS25)。これにより、利用者が居眠りをしていて画面をあまり注視していない状態のときは、画面の省電力化を図ることができる。また、画面の表示状態を変更した旨を利用者に伝えることもできる。
電子ブック1は、上述したような解析処理および表示制御処理を、1分毎に行う。すなわち、電子ブック1は、その動作中は1分毎に利用者の生理状態を推定し、その結果に応じて画面6の表示制御を行っていくことになる。以上で、第1の実施形態に係る表示制御処理は終了する。
このように、第1の実施形態では、利用者の生理状態を推定することにより、生理状態に応じて画面の表示制御を行うことができる。その結果、利用者が疲れているときは、画面の輝度を上げて見易くする等の制御を行うことができる。また、瞬目情報を用いているため、利用者の関心度合いや疲労状態や眠気等について、より正確に推定することができ、利用者の生理状態により適切に応じた表示制御ができる。
なお、表示制御の手法としては、上述の輝度・コントラスト調整の他に、画面の色調を変更しても良い。更に、画面に表示するコンテンツを拡大して表示してもよい。
また、表示制御に関して、画面の表示状態を現状のまま何も変化させない第1の表示モードと、画面のコントラスト、輝度、色調、および表示する画像の大きさのうち少なくともいずれか1つを変更する第2の表示モードと、上述したような利用者が疲労している旨のメッセージを表示する第3の表示モードとを電子ブック1に持たせておいてもよい。そして、表示制御部5は、上述した生理状態に応じて、上記3つの表示モードの切替えを行うようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、図7から図11を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、瞬目情報を用いて生理状態を推定している。これに対して、第2の実施形態では、瞬目情報の代りに瞳孔情報を用いて生理状態を推定する。
ここで、瞳孔と生理状態との関係について説明する。まず、瞳孔の大きさ(瞳孔径)に関して説明する。光が眼に入ったときには瞳孔は小さくなり(対光反応と呼ばれる)、暗いところでは大きくなる。そして、瞳孔径は、若年者では直径最小2mm、最大8mm程度まで変化する。一方、高齢者では、暗いところでも瞳孔径は若年者のようには大きくならず、最大6mm程度までである。また、対光反応についても、若年者と高齢者とでは応答速度特性が異なり、高齢者のほうが反応が遅い。次に、瞳孔径の変化に関して説明する。眼に入射する光の量が一定でも、瞳孔の大きさは低周波で揺らいでいる。そして、緊張時は瞳孔が大きく開いており(散瞳)、動揺も目立たない。しかし、疲労を感じてくる、あるいは眠くなってくると瞳孔は小さくなり(縮瞳)、動揺し始める。そして、疲れているほど、あるいは眠いほど、動揺は大きくなる。また、関心があるものを見るときにも瞳孔は大きくなる。一方、退屈な写真や意味不明な抽象画等の関心の薄いものに対しては、瞳孔の大きさはほとんど変化しない。このように、瞳孔の変化は人間の心理状態を反映する。そのため、瞳孔径や瞳孔反応等を計測すれば、利用者の年齢層や対象物への関心度や疲労状態等を推定することができる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る電子ブック10の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る電子ブック10は、上述した第1の実施形態で図2を用いて説明した電子ブック1に明るさ検出部7を加えたものである。また、解析部が第1の実施形態と異なるため、解析部40として区別する。第2の実施形態における他の構成部は、第1の実施形態と同様であるため、同一部位に同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。図7において、明るさ検出部7は、光センサー等で実現され、電子ブック10の周囲の明るさを検出する。また、周囲の明るさの変化等に関する情報(以下、周囲光情報と称す)を解析部40に出力する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る解析部40の構成を示したブロック図である。図8において、解析部40は、第1の実施形態で図3を用いて説明した解析部4の機能構成の瞬目計測部42を瞳孔計測部45に置き換えたものに相当し、他の構成部は、解析部4と同様である。従って、解析部4と同様の解析部40の構成部については、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。図8において、瞳孔計測部45は、画像切り出し部41が切り出した眼の付近の画像データから、瞳孔径等を計測し、瞳孔情報として生理状態推定部43に出力する。
以下、本発明の第2の実施形態にかかる表示制御処理の詳細動作を説明する。まず、利用者が図示しない電源スイッチを入れることで電子ブック10が起動する。電子ブック10の起動後、利用者が、コンテンツの入ったCD−ROMをコンテンツ取得部3に挿入する。コンテンツ取得部3は、当該CD−ROMからコンテンツを読み込み、表示制御部5にデータを渡す。表示制御部5は、初期設定されている画面設定(輝度・コントラスト等)で、コンテンツの内容(例えば表紙)を画面6に表示する。併せて、映像取得部2は、利用者の顔撮像を開始する。撮像された画像データは、図示しないバッファに蓄積されていく。
映像取得部2が撮像を開始してから1分後、解析部40は以下に述べる解析処理を始める。図9は、解析部40で行われる解析処理を示すフローチャートである。まず、画像切り出し部41は、映像取得部2が取得した過去1分間の映像データを上記バッファから取得する。そして、画像切り出し部41は、1フレーム単位で上記眼領域画像を切り出す。併せて、明るさ検出部7は、過去1分間の周囲光情報を瞳孔計測部45に出力する(ステップS31)。
次に、瞳孔計測部45は、瞳孔径や瞳孔の応答速度特性等の瞳孔情報を計測する(ステップS32)。瞳孔径の計測方法としては、例えば、上記眼領域画像のコントラストを上げて黒い部分(黒目)と白い部分(白目)の面積等を計測する等の手法が考えられる。また、応答速度特性は、例えば電車に乗っていてトンネルの中から外に出たとき等の、明るさ検出部7が周囲の光量の変化を検出したときにおける瞳孔径の変化率を計測することが考えられる。そして、瞳孔計測部45は、計測した瞳孔情報を生理状態推定部43へ出力する。
次に、生理状態推定部43は、瞳孔情報を基に利用者の生理状態を推定する(ステップS33)。図10は、上記ステップS33で示した生理状態推定処理の詳細を示すフローチャートである。図10において、まず、生理状態推定部43は、電子ブックが起動してから本処理までの間に瞳孔径が6mmを越えたことが一度でもあるか否かを判定する(ステップS41)。一度でも6mmを越えたことがあれば(ステップS41でYES)、高齢者ではないと考えられるため、利用者が高齢者か否かを示すフラグである老人瞳孔フラグをOFFにする(ステップS42)。一方、6mmを一度も越えたことがなければ(ステップS41でNO)、老人瞳孔フラグをONにする(ステップS43)。
次に、生理状態推定部43は、ステップS41で切り出した眼領域画像のうち最新の画像における瞳孔径が3mm以下か否かを判定する(ステップS44)。3mm以上のときは(ステップS44でYES)、生理状態推定部43は、処理を次のステップS45に進める。ステップS45においては、生理状態推定部43は、上記応答速度特性が所定値以下で且つ老人瞳孔フラグがOffか否かを判定する(ステップS45)。その結果、本条件を満たしていれば(ステップS45でYES)、生理状態推定部43は、利用者の生理状態を疲労状態とする(ステップS46)。一方、本条件を満たしていないとき(ステップS45でNO)は、生理状態推定部43は、利用者の生理状態を居眠り状態とする(ステップS47)。
一方、ステップS44の判定の結果、瞳孔径が3mmを越えているときは(ステップS44でNO)、生理状態推定部43は、上記最新の画像における瞳孔径が5mmより大きいか否かを判定する(ステップS48)。当該判定の結果、5mmより大きいときは(ステップS48でYES)、生理状態推定部43は、上記応答速度特性が所定値以下で且つ老人瞳孔フラグがOnか否かを判定する(ステップS49)。当該条件を満たしているときは(YES)、生理状態推定部43は、生理状態を老人覚醒状態とする(ステップS50)。一方、本条件を満たしていないとき(NO)は、生理状態推定部43は、生理状態を集中状態とする(ステップS51)。ステップS48の判定の結果、瞳孔径が5mm以下であれば(ステップS48でNO)、生理状態推定部43は、生理状態を通常覚醒状態とする(ステップS52)。以上で生理状態推定処理は終了する。
図9に戻り、生理状態推定部43は、ステップS42で推定した生理状態を表示制御部5に出力する(ステップS34)。以上で、解析部40における解析処理が終了する。
次に、表示制御部5は、出力された生理状態に応じて、画面6の表示制御処理を行う。図11は、表示制御部5が行う表示制御処理の詳細を示すフローチャートである。図11において、まず、表示制御部5は、生理状態が集中状態か否かを判定する(ステップS61)。当該判定の結果、集中状態であれば(ステップS61でYES)、表示制御部5は画面6の表示状態は現状のままにして(ステップS62)、表示制御処理を終了する。
一方、ステップS61の判定の結果、集中状態でないときは(ステップS61でNO)、次に、表示制御部5は、生理状態が通常覚醒状態か否かを判定する(ステップS63)。当該判定の結果、通常覚醒状態のときは(ステップS63でYES)、予め定められている若年者向けの輝度・コントラストでの画面表示の設定を行う(ステップS64)。
一方、ステップS63の判定の結果、通常覚醒状態でないときは(ステップS63でNO)、次に、表示制御部5は、生理状態が老人状態か否かを判定する(ステップS65)。当該判定の結果、老人覚醒状態のときは(ステップS65でYES)、予め定められている高齢者向けの輝度・コントラスト設定を行う(ステップS64)。ここで、高齢者は若年者よりも感度が落ちてくる(例えば、色覚機能の加齢効果により青系統の色に対する感度が低下する)ことに鑑みて、当該高齢者向けの設定内容には、若年者向けの設定に比べ相対的に高い値が用いられる。
一方、ステップS65の判定の結果、老人覚醒状態でないときは(ステップS65でNO)、次に、表示制御部5は、生理状態が疲労状態か否かを判定する(ステップS67)。当該判定の結果、疲労状態のときは(ステップS67でYES)、利用者が覚醒するように誘導するため、画面6の輝度・コントラストを上げる。併せて、利用者が疲労していることを伝える旨のメッセージを画面6に表示する(ステップS68)。一方、疲労状態でないときは(ステップS67でNO)、居眠り状態であるとして、表示制御部5は、画面6の省電力化を図るために輝度・コントラストを下げる(ステップS69)。また、このとき、上述した第1の実施形態におけるステップS24やS25と同様に、輝度やコントラストを変更した旨のメッセージを画面6上に表示する。以上で、表示制御部5における表示制御処理が終了する。
このように、第2の実施形態では、瞳孔情報を用いて利用者の生理状態を推定することにより、利用者の生理状態に応じた表示制御ができる。また、瞳孔情報を用いているため、利用者の関心度合い、眼の疲労状態、眠気、利用者の年齢層等について、より正確に推定することができ、利用者の生理状態により適切に応じた表示制御ができる。
なお、上述した応答速度特性に基づいて高齢者か若年者かを判定するほか、事前に利用者の年齢を入力させて、老人瞳孔フラグのON/OFFを決定してもよい。
また、上記ステップS25およびS69における省電力化について、上述したように輝度やコントラストを下げる他、電子ブック1における電力供給の制御を行うようにしてもよい。例えば、電子ブック1の電力供給制御を管理する電力制御部を更に電子ブック1に設けておく。そして、上述のステップS25およびS69において、表示制御部5は、その時点で表示しているコンテンツのページ番号等の表示コンテンツ内容に関する情報を、図示しない揮発性メモリあるいはハードディスク等の記憶媒体に保持する。次に、電力制御部が画面6への電力供給を停止することで、省電力モードに移行するようにすればよい。その後、利用者が所定の操作を行うことにより、電力制御部は、画面6の電力供給を再開する(省電力モードの解除)。併せて、表示制御部5は、上記表示コンテンツ内容に関する情報に基づいて、省電力モード移行直前のコンテンツ内容を画面6に表示する。このような制御を行うことにより、利用者が居眠りをしていてコンテンツを読んでいないときには、画面6への電源供給を停止して、電子ブックの省電力化を図ることができる。また、省電力モード移行直前のコンテンツ内容に関する情報を保持しておくことで、再開動作の迅速化を図ることもできる。
更に、上記ステップS25およびS69における省電力化について、上記電力制御部は、電子ブック1自体の電源を落とす制御を行っても良い。上述した画面6への電力供給停止の場合は、上記揮発性メモリ等には電力が供給されつづけている。これに比べ、電子ブック1自体の電源を落とすことによって、より一層、電子ブック1の省電力化を図ることができる。なお、この場合は、電子ブック1の再起動が必要となるため、上述のような省電力モード直前のコンテンツの内容に関する情報に基づいた表示はできない。
また、上述した瞬目情報と瞳孔情報とを併用して利用者の生理情報を推定してもよい。これにより、より正確に利用者の生理状態を推定することができる。
また、上述したような電子ブック1に限らず、テレビやパソコンのモニタ、カーナビのモニタや携帯電話について、上記映像取得部2、解析部4、および表示制御部5を設けて、上述した解析処理や表示制御処理を行っても良い。この際、上記映像取得部2は、画面6近傍に搭載するようにすることが望ましい。一般に、コンテンツ等を視聴する際、利用者は画面6を見るため、画面6近傍にカメラを取り付けるようにすることで顔画像を撮像しやすくなるからである。図12は、上述したようなカメラを搭載したテレビ100の外観図である。図12においては、画面6の上部に映像取得部2(カメラ)が搭載されている。なお、映像取得部2の搭載位置は、これに限らず、画面6の下部や、左側あるいは右側であっても良い。更には、複数のカメラを搭載して用いても良い。このようなテレビ100においては、映像取得部2で利用者の顔を撮像し、上述したような生理状態の解析を行い、解析結果に応じて、上述したような表示制御処理を行うことで、画面6の輝度やコントラストを調整する。
図13は、上記映像取得部2を搭載したカーナビゲーション装置101(以下、カーナビ)の外観図である。また、図14は、上記映像取得部2を搭載したパソコン102の外観図である。また、図15は、上記映像取得部2を搭載した携帯電話103の外観図である。いずれの場合も、上記テレビ100と同様に映像取得部2で顔画像を撮像し、生理状態を解析して、解析結果に応じて、上述のように各画面6の表示制御処理を行う。なお、図14における映像取得部2は、USB(Universal Serial Bus)などを介して着脱可能である。
また、上記実施形態では、解析処理を一分毎に行っていたが、これに限らず、所定のタイミングで解析処理を行うようにしてもよい。例えば、上記電子ブック1の場合、顔画像の撮像は常時行うが、解析処理については、電子ブック1のページめくりボタンが押されたときやコンテンツ切替操作が行われたときに開始するようにしてもよい。また、解析の対象となるデータも、例えば、ページめくりボタンが押されてから3〜5分間で得られた映像データだけを解析するようにしてもよい。これは、以下のような理由による。視覚情報処理課題(テレビ視聴、電子ブック閲覧、運転、連続監視作業等)に従事してるときは、視覚情報の損失を防ぐために瞬目活動は一般に抑制される。しかし、この反動で、課題終了後の瞬目率は上昇すると共に、瞬目群発の個数も増加する。そこで、コンテンツを連続してみているときのデータは解析せずに、操作ボタンの入力等が起こった際の、視覚情報処理課題が終了したタイミングからのデータを取得して、上記解析処理を行うものである。これによって、より一層効率的な処理を行うことができる。上記テレビ100の場合であれば、例えば、音声信号のステレオ/モノラルの切り替わりを検出することで番組からCMに入ったことを検出するようなCM検出手段を設けておく。そして、CMが検出されたときから1分〜3分間の映像データについて上記解析処理を行い、その結果に応じて上記表示制御処理を行うようにすればよい。これは、メインのコンテンツ(番組など)からCMに切り替わったときが、視覚情報処理課題が終了したタイミングと考えられるからである。
また、上記カーナビ101の場合は、例えば、速度センサを用いて車の速度を検出する速度検出手段を設ける。そして、速度が0のとき、すなわち車が停止したタイミングで、上記解析処理を行うようにすればよい。これは、運転中は、一般に進行方向を見ており、カーナビを見るのは、信号待ち等の車が停止しているときであると考えられるからである。すなわち、車が停止したタイミングが、視覚情報処理課題が終了したタイミングであると考えられるため、このタイミングで上記解析処理を行うものである。また、例えば、渋滞のときのように、速度が所定値以下になった状態が一定時間継続しているときに行うようにしても良い。渋滞中は、視覚情報処理課題に従事していなくとも、疲れが溜まりやすいからである。
また、例えば、パソコン102でCADソフトを使用している場合は、利用者が作業対象である図面(のデータ)を別の図面に切り替えたタイミングで上記解析処理を行うようにすればよい。当該タイミングが視覚情報処理課題が終了したタイミングであると考えられるためである。
また、映像取得部2による顔画像の撮像も、常時行わずに、上記解析処理を行うタイミングに併せるようにしてもよい。これにより、処理負荷の軽減や消費電力の抑制を図ることができる。
本発明にかかるおよび電子表示媒体は、人間の生理状態に応じた表示制御ができ、特に高齢者に適した電子表示媒体として有用である。
本発明は、電子表示媒体に関する発明であって、より特定的には、電子表示媒体の画面表示制御に関する発明である。
近年、電子表示媒体の解像度やコントラストなどハード面の性能の向上と価格の低下、及び紙を使わないというエコロジーの観点から、単行本などを携帯用の表示装置に表示して読むための電子表示装置、いわゆる電子ブックが市販されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−196012号公報
しかしながら、上述したような上記特許文献1に開示された電子ブックにおいては、画面のコントラストや輝度の調整を利用者が自分で行う必要がある。そのため、輝度等の調整操作を行わないまま長時間画面を見続けていると、徐々に眼の疲労、ひいては肉体的な疲労が蓄積してくる。その結果、例えば輝度が変化していないにも関わらず画面が暗く感じ、文字が読みにくくなってくる、あるいは疲労の蓄積による眠気を感じて集中して読むことができない、等の状態になる。更に、電子ブックに限らず、テレビの視聴やパソコン、携帯電話の画面など、電子表示媒体をずっと見続けているとき(視覚情報処理課題に従事しているとき)も、視覚情報(コンテンツ等、画面に表示される内容)の損失を防ぐため、瞬目(瞬き)活動は一般に抑制される。そのため、長時間画面を見続けていると、徐々に眼の疲労、ひいては肉体的な疲労が蓄積してくる。その結果、画面に表示されている画像や文字が見えにくくなってくる、あるいは疲労の蓄積による眠気を感じてくる、等の状態となる。
それ故に、本発明の目的は、利用者の生理状態を推定し、生理状態に応じてコントラストや輝度等の表示制御を行う電子表示媒体を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は以下のような構成を採用した。
本発明の第1の発明は、コンテンツを表示する画面と、利用者の顔画像を撮像する映像取得部と、映像取得部が撮像した顔画像から人間の生理情報を取得し、当該生理情報を解析して利用者の生理状態を推定する解析部と、コンテンツを表示している画面の表示状態を解析部が推定した生理状態に応じて制御する表示制御部とを備え、解析部は、視覚情報処理課題を終了したときに生理情報の取得を開始し、当該取得の開始から所定時間経過後に当該生理情報の取得を終了する、電子表示媒体である。なお、ここでいう電子表示媒体とは、電子ブック、テレビ、パソコン、カーナビゲーション装置や携帯電話等が相当する。また、画面の表示状態の制御とは、画面の輝度・コントラストや、コンテンツの文字、画像の大きさを変化させることをいう。すなわち、ページめくりコマンド等による、表示されるコンテンツ内容そのものが変化するような制御は、ここでいう画面の表示状態の制御には含まれない。また、視覚情報処理課題とは、テレビ視聴、電子ブック閲覧、運転、連続監視作業等の、視覚情報処理の対象となる課題をいう。また、その終了時とは、テレビ番組がCMに入ったときや、電子ブックのページめくり操作を行ったとき、運転中に信号で停止したとき等の、一連の視覚情報処理が途切れるタイミングをいう。
本発明の第2の発明は、第1の発明において、電子表示媒体は、さらにコンテンツを切り替える操作ボタンを備え、解析部は、操作ボタンからの入力があったときを視覚情報処理課題が終了したときとして生理情報の取得を開始する。
本発明の第3の発明は、第1の発明において、画面は、コンテンツとして、番組とCMとを選択的に表示し、電子表示媒体は、さらに番組からCMへとコンテンツが切り替わったことを検出するCM検出手段を備え、解析部は、番組からCMへとコンテンツが切り替わったときを視覚情報処理課題が終了したときとして生理情報の取得を開始する。
本発明の第4の発明は、利用者の顔画像を撮像する映像取得ステップと、映像取得ステップが撮像した顔画像から人間の生理情報を取得し、当該生理情報を解析して利用者の生理状態を推定する解析ステップと、コンテンツを表示している画面の表示状態を解析ステップが推定した生理状態に応じて制御する表示制御ステップとを備え、解析ステップは、視覚情報処理課題を終了したときに生理情報の取得を開始し、当該取得の開始から所定時間経過後に当該生理情報の取得を終了する、電子表示媒体に用いられる画面表示制御方法である。
上記第1の発明によれば、利用者の顔画像から利用者の生理状態を推定し、推定した生理状態に応じて画面の表示制御を行う。そのため、利用者の生理状態に応じて電子表示媒体の可読性、視認性を向上させることができる。
また、視覚情報処理課題の終了時に解析処理を行うことができ、処理負荷を軽減しつつ、より効果的に生理状態の解析を行うことが可能となる。
上記第2乃至第3の発明によれば、第1の発明と同様の効果が得られる。
また、本発明の電子表示媒体に用いられる画面表示制御方法によれば、上記第1の発明と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、この実施例により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子表示媒体の一例である電子ブックの概観図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係る電子ブックの機能構成を示すブロック図である。図2において、電子ブック1は、映像取得部2、コンテンツ取得部3、解析部4、表示制御部5、画面6とを備えている。
映像取得部2は、電子ブック1の利用者の顔を撮像し、映像データとして解析部4へ出力するものであって、典型的にはカメラである。好ましい例として、映像取得部2は、例えば低照度時に対応すべく、利用者の顔を照明する発光部を備えていても良い。また、当該発光部の光源としては、利用者にまぶしさを与えないようにするため、近赤外光を用いることが考えられる。
コンテンツ取得部3は、例えばCD−ROMやメモリーカード等の可搬性記憶媒体からコンテンツを読み出し、表示制御部5に出力する。また、外部との通信が可能な通信部(図示せず)を設け、アンテナなどを介して、外部からコンテンツを入手してもよい。
解析部4は、映像取得部2が撮像した利用者の画像を解析し、生理状態を推定する。また、解析部4は、推定した生理状態を解析結果として表示制御部5へ出力する。
表示制御部5は、上記取得したコンテンツを画面6に表示する。また、図示しない操作部を通じて入力されるユーザからの指示を受け、コンテンツのページめくり動作等を行う。また、上記解析部4による解析結果に基づいて画面6の輝度・コントラストの調整等の画面表示制御を行う。
画面6は、反射型液晶ディスプレイ等が該当する。ここでは、電子表示媒体の一例として電子ブックをあげているが、電子表示媒体がテレビやパソコンであれば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)等も該当する。
図3は、解析部4の機能構成を示すブロック図である。解析部4は、画像切り出し部41、瞬目計測部42、および生理状態推定部43を備えている。画像切り出し部41は、映像取得部2から出力される映像データから、目付近の小領域の画像データを抽出する。瞬目計測部42は、画像切り出し部41が切り出した眼の付近の画像データから、眼の開き度合いを表す上下まぶたの間隔(以下、眼の開度と称す)を計測する。また、瞬目計測部42は、1フレームごとの眼の開度を計測し、目の開度の時間変化を示す波形(以下、瞬目波形と称す;図5参照)を作成する。生理状態推定部43は、上記瞬目波形に基づいて利用者の生理状態を推定し、解析結果として表示制御部5へ出力する。
本実施形態では、電子ブック1が起動すると共に、カメラ(映像取得部2)が利用者の顔の撮像を開始する。電子ブック1動作中は、1分毎に、その直前1分間の利用者の映像を解析し、瞬目情報を用いて生理状態を推測する。そして、当該生理状態に応じて、画面の表示状態を変化させる。すなわち、電子ブック1は、1分毎に利用者の生理状態に応じて画面の表示状態を変えていく。なお、ここでいう画面の表示状態の変化(画面表示制御)とは、画面の輝度・コントラストや、コンテンツの文字、画像の大きさを変化させることをいう。すなわち、ページめくりコマンド等による、表示されるコンテンツ内容そのものが変化するような制御は、ここでいう画面の表示状態の変化には含まれない。
ここで、生理状態の推定に瞬目情報を用いる理由を説明する。例えば、テレビ観視時には、瞬目回数は顕著に低下する。しかも、テレビ番組が面白い、すなわち興味・関心の度合いが高いときほど瞬目が少なくなる。つまり、関心度の高いものを見ているときは、瞬目回数は少なくなる。また、緊張や作業が長時間続くと、瞼が重い、あるいは眼を開けているのがつらく感じられるようになる。このような場合、すなわち、疲労している状態のときは、瞼が閉じるまでの時間、あるいは瞼が開くまでの時間が有意に長くなる。また、眠くなってきたときは、1〜2秒間の間に数回の瞬目が連続的に発生(これは、瞬目群発と呼ばれる)するようになる。以上のような瞬目の特性を計測すれば、利用者がコンテンツに集中しているか、読み疲れてきているか、あるいは眠い状態なのか等を推定することができる。
以下、図4〜図6を用いて、電子ブックが行う表示制御処理の詳細動作を説明する。まず、利用者が図示しない電源スイッチを入れることで電子ブック1が起動する。電子ブック1の起動後、利用者が、コンテンツの入ったCD−ROMをコンテンツ取得部3に挿入するのを受け、コンテンツ取得部3は、当該CD−ROMからコンテンツを読み込み、表示制御部5にデータを渡す。表示制御部5は、初期設定されている画面設定(輝度・コントラスト等)で、コンテンツの内容を画面6に表示する。併せて、映像取得部2は、利用者の顔撮像を開始する。撮像された画像データは、図示しないバッファに蓄積されていく。ここで、例えば上述した近赤外光による画像においては、虹彩での反射率が高いため、瞳孔だけが暗く、虹彩は眼球の白目より若干暗い程度の明るさとなる。すなわち、近赤外光による画像では、瞳孔が一番暗く、次に虹彩、白目、まぶたなどの皮膚、の順に明るくなる。そのため、この明るさの差を利用して瞳孔やまぶた等を識別することが可能となる。
映像取得部2が撮像を開始してから1分後、解析部4は以下に述べる解析処理を始める。図4は、解析部4が行う解析処理の詳細を示すフローチャートである。まず、画像切り出し部41は、映像取得部2が取得した過去1分間分の映像データを上記バッファから取得する。そして、画像切り出し部41は、1フレーム単位で眼の付近の領域の画像(以下、眼領域画像)を切り出す(ステップS11)。
次に、瞬目計測部42は、上述したような明るさの差を利用して、眼領域画像から眼の開度(眼の開き度合いを表す上下まぶたの間隔)を計測し、上述した瞬目波形を作成する。図5は、瞬目波形の一例である。利用者がまばたきを行うと、目の開度は一瞬小さくなる。そのため、図5において、まばたきした区間は、下向きのパルス状の部分として検出することができる。そして、瞬目計測部42は、瞬目波形から、瞬目回数、瞬目間隔、瞬目の動特性(1回のまばたきにおいて、まぶたが閉じ始めてから完全に閉じるまでの時間や、閉じたまぶたが開き始めてから開き終わるまでの時間)等の瞬目情報を計測する(ステップS12)。次に、生理状態推定部43は、当該瞬目情報に基づき、利用者の生理状態を推定する(ステップS13)。ステップS13における生理状態の推定例として、以下のようなものがあげられる。
例えば、瞬目回数の通常の平均値を毎分20回とすると、
(1)計測された瞬目回数<=20
→コンテンツに熱中している状態:生理状態を「集中状態」とする。
(2)(瞬目回数>20)&(1〜2秒の間に数回の瞬目群発がある)
→覚醒水準(覚醒の程度)が低下している状態:生理状態を「居眠り状態」とする。
(3)瞬目の動特性(例えば、閉じたまぶたが開き始めてから開き終わるまでの時間)が所定値より長い
→疲労している状態:生理状態を「疲労状態」とする。
というように推定することができる。そして、生理状態推定部43は、上述のように推定した生理状態を表示制御部5に出力する(ステップS14)。
次に、表示制御部5は、出力された生理状態に応じて、画面の表示制御を行う。図6は、表示制御部5が行う表示制御処理の詳細を示すフローチャートである。図6において、まず、表示制御部5は、生理状態が集中状態か否かを判定する(ステップS21)。当該判定の結果、集中状態であれば(ステップS21でYES)、表示制御部5は画面6の表示状態は変更せずに(ステップS22)、表示制御処理を終了する。
一方、ステップS21の判定の結果、集中状態でないときは(ステップS21でNO)、次に、表示制御部5は、生理状態が疲労状態か否かを判定する(ステップS23)。当該判定の結果、疲労状態のときは(ステップS23でYES)、利用者の覚醒水準を高めるように誘導するため、画面6の輝度・コントラストを上げる。併せて、利用者が疲労していることを伝える旨のメッセージを画面6に表示する。更に、輝度・コントラストを調整した旨のメッセージを所定時間だけ画面6に表示する。例えば、「疲労状態です」「輝度70%→85%に変更しました」等のメッセージを画面左上端に表示する(ステップS24)。一方、疲労状態でないときは(ステップS23でNO)、利用者は居眠り状態であると推定されるため、表示制御部5は、画面6の輝度・コントラストを下げる。併せて、輝度・コントラストを調整した旨のメッセージを所定時間だけ画面6に表示する。例えば、「輝度70%→50%に変更しました」等のメッセージを画面左上端に表示する(ステップS25)。これにより、利用者が居眠りをしていて画面をあまり注視していない状態のときは、画面の省電力化を図ることができる。また、画面の表示状態を変更した旨を利用者に伝えることもできる。
電子ブック1は、上述したような解析処理および表示制御処理を、1分毎に行う。すなわち、電子ブック1は、その動作中は1分毎に利用者の生理状態を推定し、その結果に応じて画面6の表示制御を行っていくことになる。以上で、第1の実施形態に係る表示制御処理は終了する。
このように、第1の実施形態では、利用者の生理状態を推定することにより、生理状態に応じて画面の表示制御を行うことができる。その結果、利用者が疲れているときは、画面の輝度を上げて見易くする等の制御を行うことができる。また、瞬目情報を用いているため、利用者の関心度合いや疲労状態や眠気等について、より正確に推定することができ、利用者の生理状態により適切に応じた表示制御ができる。
なお、表示制御の手法としては、上述の輝度・コントラスト調整の他に、画面の色調を変更しても良い。更に、画面に表示するコンテンツを拡大して表示してもよい。
また、表示制御に関して、画面の表示状態を現状のまま何も変化させない第1の表示モードと、画面のコントラスト、輝度、色調、および表示する画像の大きさのうち少なくともいずれか1つを変更する第2の表示モードと、上述したような利用者が疲労している旨のメッセージを表示する第3の表示モードとを電子ブック1に持たせておいてもよい。そして、表示制御部5は、上述した生理状態に応じて、上記3つの表示モードの切替えを行うようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、図7から図11を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、瞬目情報を用いて生理状態を推定している。これに対して、第2の実施形態では、瞬目情報の代りに瞳孔情報を用いて生理状態を推定する。
ここで、瞳孔と生理状態との関係について説明する。まず、瞳孔の大きさ(瞳孔径)に関して説明する。光が眼に入ったときには瞳孔は小さくなり(対光反応と呼ばれる)、暗いところでは大きくなる。そして、瞳孔径は、若年者では直径最小2mm、最大8mm程度まで変化する。一方、高齢者では、暗いところでも瞳孔径は若年者のようには大きくならず、最大6mm程度までである。また、対光反応についても、若年者と高齢者とでは応答速度特性が異なり、高齢者のほうが反応が遅い。次に、瞳孔径の変化に関して説明する。眼に入射する光の量が一定でも、瞳孔の大きさは低周波で揺らいでいる。そして、緊張時は瞳孔が大きく開いており(散瞳)、動揺も目立たない。しかし、疲労を感じてくる、あるいは眠くなってくると瞳孔は小さくなり(縮瞳)、動揺し始める。そして、疲れているほど、あるいは眠いほど、動揺は大きくなる。また、関心があるものを見るときにも瞳孔は大きくなる。一方、退屈な写真や意味不明な抽象画等の関心の薄いものに対しては、瞳孔の大きさはほとんど変化しない。このように、瞳孔の変化は人間の心理状態を反映する。そのため、瞳孔径や瞳孔反応等を計測すれば、利用者の年齢層や対象物への関心度や疲労状態等を推定することができる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る電子ブック10の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る電子ブック10は、上述した第1の実施形態で図2を用いて説明した電子ブック1に明るさ検出部7を加えたものである。また、解析部が第1の実施形態と異なるため、解析部40として区別する。第2の実施形態における他の構成部は、第1の実施形態と同様であるため、同一部位に同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。図7において、明るさ検出部7は、光センサー等で実現され、電子ブック10の周囲の明るさを検出する。また、周囲の明るさの変化等に関する情報(以下、周囲光情報と称す)を解析部40に出力する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る解析部40の構成を示したブロック図である。図8において、解析部40は、第1の実施形態で図3を用いて説明した解析部4の機能構成の瞬目計測部42を瞳孔計測部45に置き換えたものに相当し、他の構成部は、解析部4と同様である。従って、解析部4と同様の解析部40の構成部については、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。図8において、瞳孔計測部45は、画像切り出し部41が切り出した眼の付近の画像データから、瞳孔径等を計測し、瞳孔情報として生理状態推定部43に出力する。
以下、本発明の第2の実施形態にかかる表示制御処理の詳細動作を説明する。まず、利用者が図示しない電源スイッチを入れることで電子ブック10が起動する。電子ブック10の起動後、利用者が、コンテンツの入ったCD−ROMをコンテンツ取得部3に挿入する。コンテンツ取得部3は、当該CD−ROMからコンテンツを読み込み、表示制御部5にデータを渡す。表示制御部5は、初期設定されている画面設定(輝度・コントラスト等)で、コンテンツの内容(例えば表紙)を画面6に表示する。併せて、映像取得部2は、利用者の顔撮像を開始する。撮像された画像データは、図示しないバッファに蓄積されていく。
映像取得部2が撮像を開始してから1分後、解析部40は以下に述べる解析処理を始める。図9は、解析部40で行われる解析処理を示すフローチャートである。まず、画像切り出し部41は、映像取得部2が取得した過去1分間の映像データを上記バッファから取得する。そして、画像切り出し部41は、1フレーム単位で上記眼領域画像を切り出す。併せて、明るさ検出部7は、過去1分間の周囲光情報を瞳孔計測部45に出力する(ステップS31)。
次に、瞳孔計測部45は、瞳孔径や瞳孔の応答速度特性等の瞳孔情報を計測する(ステップS32)。瞳孔径の計測方法としては、例えば、上記眼領域画像のコントラストを上げて黒い部分(黒目)と白い部分(白目)の面積等を計測する等の手法が考えられる。また、応答速度特性は、例えば電車に乗っていてトンネルの中から外に出たとき等の、明るさ検出部7が周囲の光量の変化を検出したときにおける瞳孔径の変化率を計測することが考えられる。そして、瞳孔計測部45は、計測した瞳孔情報を生理状態推定部43へ出力する。
次に、生理状態推定部43は、瞳孔情報を基に利用者の生理状態を推定する(ステップS33)。図10は、上記ステップS33で示した生理状態推定処理の詳細を示すフローチャートである。図10において、まず、生理状態推定部43は、電子ブックが起動してから本処理までの間に瞳孔径が6mmを越えたことが一度でもあるか否かを判定する(ステップS41)。一度でも6mmを越えたことがあれば(ステップS41でYES)、高齢者ではないと考えられるため、利用者が高齢者か否かを示すフラグである老人瞳孔フラグをOFFにする(ステップS42)。一方、6mmを一度も越えたことがなければ(ステップS41でNO)、老人瞳孔フラグをONにする(ステップS43)。
次に、生理状態推定部43は、ステップS41で切り出した眼領域画像のうち最新の画像における瞳孔径が3mm以下か否かを判定する(ステップS44)。3mm以上のときは(ステップS44でYES)、生理状態推定部43は、処理を次のステップS45に進める。ステップS45においては、生理状態推定部43は、上記応答速度特性が所定値以下で且つ老人瞳孔フラグがOffか否かを判定する(ステップS45)。その結果、本条件を満たしていれば(ステップS45でYES)、生理状態推定部43は、利用者の生理状態を疲労状態とする(ステップS46)。一方、本条件を満たしていないとき(ステップS45でNO)は、生理状態推定部43は、利用者の生理状態を居眠り状態とする(ステップS47)。
一方、ステップS44の判定の結果、瞳孔径が3mmを越えているときは(ステップS44でNO)、生理状態推定部43は、上記最新の画像における瞳孔径が5mmより大きいか否かを判定する(ステップS48)。当該判定の結果、5mmより大きいときは(ステップS48でYES)、生理状態推定部43は、上記応答速度特性が所定値以下で且つ老人瞳孔フラグがOnか否かを判定する(ステップS49)。当該条件を満たしているときは(YES)、生理状態推定部43は、生理状態を老人覚醒状態とする(ステップS50)。一方、本条件を満たしていないとき(NO)は、生理状態推定部43は、生理状態を集中状態とする(ステップS51)。ステップS48の判定の結果、瞳孔径が5mm以下であれば(ステップS48でNO)、生理状態推定部43は、生理状態を通常覚醒状態とする(ステップS52)。以上で生理状態推定処理は終了する。
図9に戻り、生理状態推定部43は、ステップS42で推定した生理状態を表示制御部5に出力する(ステップS34)。以上で、解析部40における解析処理が終了する。
次に、表示制御部5は、出力された生理状態に応じて、画面6の表示制御処理を行う。図11は、表示制御部5が行う表示制御処理の詳細を示すフローチャートである。図11において、まず、表示制御部5は、生理状態が集中状態か否かを判定する(ステップS61)。当該判定の結果、集中状態であれば(ステップS61でYES)、表示制御部5は画面6の表示状態は現状のままにして(ステップS62)、表示制御処理を終了する。
一方、ステップS61の判定の結果、集中状態でないときは(ステップS61でNO)、次に、表示制御部5は、生理状態が通常覚醒状態か否かを判定する(ステップS63)。当該判定の結果、通常覚醒状態のときは(ステップS63でYES)、予め定められている若年者向けの輝度・コントラストでの画面表示の設定を行う(ステップS64)。
一方、ステップS63の判定の結果、通常覚醒状態でないときは(ステップS63でNO)、次に、表示制御部5は、生理状態が老人状態か否かを判定する(ステップS65)。当該判定の結果、老人覚醒状態のときは(ステップS65でYES)、予め定められている高齢者向けの輝度・コントラスト設定を行う(ステップS64)。ここで、高齢者は若年者よりも感度が落ちてくる(例えば、色覚機能の加齢効果により青系統の色に対する感度が低下する)ことに鑑みて、当該高齢者向けの設定内容には、若年者向けの設定に比べ相対的に高い値が用いられる。
一方、ステップS65の判定の結果、老人覚醒状態でないときは(ステップS65でNO)、次に、表示制御部5は、生理状態が疲労状態か否かを判定する(ステップS67)。当該判定の結果、疲労状態のときは(ステップS67でYES)、利用者が覚醒するように誘導するため、画面6の輝度・コントラストを上げる。併せて、利用者が疲労していることを伝える旨のメッセージを画面6に表示する(ステップS68)。一方、疲労状態でないときは(ステップS67でNO)、居眠り状態であるとして、表示制御部5は、画面6の省電力化を図るために輝度・コントラストを下げる(ステップS69)。また、このとき、上述した第1の実施形態におけるステップS24やS25と同様に、輝度やコントラストを変更した旨のメッセージを画面6上に表示する。以上で、表示制御部5における表示制御処理が終了する。
このように、第2の実施形態では、瞳孔情報を用いて利用者の生理状態を推定することにより、利用者の生理状態に応じた表示制御ができる。また、瞳孔情報を用いているため、利用者の関心度合い、眼の疲労状態、眠気、利用者の年齢層等について、より正確に推定することができ、利用者の生理状態により適切に応じた表示制御ができる。
なお、上述した応答速度特性に基づいて高齢者か若年者かを判定するほか、事前に利用者の年齢を入力させて、老人瞳孔フラグのON/OFFを決定してもよい。
また、上記ステップS25およびS69における省電力化について、上述したように輝度やコントラストを下げる他、電子ブック1における電力供給の制御を行うようにしてもよい。例えば、電子ブック1の電力供給制御を管理する電力制御部を更に電子ブック1に設けておく。そして、上述のステップS25およびS69において、表示制御部5は、その時点で表示しているコンテンツのページ番号等の表示コンテンツ内容に関する情報を、図示しない揮発性メモリあるいはハードディスク等の記憶媒体に保持する。次に、電力制御部が画面6への電力供給を停止することで、省電力モードに移行するようにすればよい。その後、利用者が所定の操作を行うことにより、電力制御部は、画面6の電力供給を再開する(省電力モードの解除)。併せて、表示制御部5は、上記表示コンテンツ内容に関する情報に基づいて、省電力モード移行直前のコンテンツ内容を画面6に表示する。このような制御を行うことにより、利用者が居眠りをしていてコンテンツを読んでいないときには、画面6への電源供給を停止して、電子ブックの省電力化を図ることができる。また、省電力モード移行直前のコンテンツ内容に関する情報を保持しておくことで、再開動作の迅速化を図ることもできる。
更に、上記ステップS25およびS69における省電力化について、上記電力制御部は、電子ブック1自体の電源を落とす制御を行っても良い。上述した画面6への電力供給停止の場合は、上記揮発性メモリ等には電力が供給されつづけている。これに比べ、電子ブック1自体の電源を落とすことによって、より一層、電子ブック1の省電力化を図ることができる。なお、この場合は、電子ブック1の再起動が必要となるため、上述のような省電力モード直前のコンテンツの内容に関する情報に基づいた表示はできない。
また、上述した瞬目情報と瞳孔情報とを併用して利用者の生理情報を推定してもよい。これにより、より正確に利用者の生理状態を推定することができる。
また、上述したような電子ブック1に限らず、テレビやパソコンのモニタ、カーナビのモニタや携帯電話について、上記映像取得部2、解析部4、および表示制御部5を設けて、上述した解析処理や表示制御処理を行っても良い。この際、上記映像取得部2は、画面6近傍に搭載するようにすることが望ましい。一般に、コンテンツ等を視聴する際、利用者は画面6を見るため、画面6近傍にカメラを取り付けるようにすることで顔画像を撮像しやすくなるからである。図12は、上述したようなカメラを搭載したテレビ100の外観図である。図12においては、画面6の上部に映像取得部2(カメラ)が搭載されている。なお、映像取得部2の搭載位置は、これに限らず、画面6の下部や、左側あるいは右側であっても良い。更には、複数のカメラを搭載して用いても良い。このようなテレビ100においては、映像取得部2で利用者の顔を撮像し、上述したような生理状態の解析を行い、解析結果に応じて、上述したような表示制御処理を行うことで、画面6の輝度やコントラストを調整する。
図13は、上記映像取得部2を搭載したカーナビゲーション装置101(以下、カーナビ)の外観図である。また、図14は、上記映像取得部2を搭載したパソコン102の外観図である。また、図15は、上記映像取得部2を搭載した携帯電話103の外観図である。いずれの場合も、上記テレビ100と同様に映像取得部2で顔画像を撮像し、生理状態を解析して、解析結果に応じて、上述のように各画面6の表示制御処理を行う。なお、図14における映像取得部2は、USB(Universal Serial Bus)などを介して着脱可能である。
また、上記実施形態では、解析処理を一分毎に行っていたが、これに限らず、所定のタイミングで解析処理を行うようにしてもよい。例えば、上記電子ブック1の場合、顔画像の撮像は常時行うが、解析処理については、電子ブック1のページめくりボタンが押されたときやコンテンツ切替操作が行われたときに開始するようにしてもよい。また、解析の対象となるデータも、例えば、ページめくりボタンが押されてから3〜5分間で得られた映像データだけを解析するようにしてもよい。これは、以下のような理由による。視覚情報処理課題(テレビ視聴、電子ブック閲覧、運転、連続監視作業等)に従事してるときは、視覚情報の損失を防ぐために瞬目活動は一般に抑制される。しかし、この反動で、課題終了後の瞬目率は上昇すると共に、瞬目群発の個数も増加する。そこで、コンテンツを連続してみているときのデータは解析せずに、操作ボタンの入力等が起こった際の、視覚情報処理課題が終了したタイミングからのデータを取得して、上記解析処理を行うものである。これによって、より一層効率的な処理を行うことができる。上記テレビ100の場合であれば、例えば、音声信号のステレオ/モノラルの切り替わりを検出することで番組からCMに入ったことを検出するようなCM検出手段を設けておく。そして、CMが検出されたときから1分〜3分間の映像データについて上記解析処理を行い、その結果に応じて上記表示制御処理を行うようにすればよい。これは、メインのコンテンツ(番組など)からCMに切り替わったときが、視覚情報処理課題が終了したタイミングと考えられるからである。
また、上記カーナビ101の場合は、例えば、速度センサを用いて車の速度を検出する速度検出手段を設ける。そして、速度が0のとき、すなわち車が停止したタイミングで、上記解析処理を行うようにすればよい。これは、運転中は、一般に進行方向を見ており、カーナビを見るのは、信号待ち等の車が停止しているときであると考えられるからである。すなわち、車が停止したタイミングが、視覚情報処理課題が終了したタイミングであると考えられるため、このタイミングで上記解析処理を行うものである。また、例えば、渋滞のときのように、速度が所定値以下になった状態が一定時間継続しているときに行うようにしても良い。渋滞中は、視覚情報処理課題に従事していなくとも、疲れが溜まりやすいからである。
また、例えば、パソコン102でCADソフトを使用している場合は、利用者が作業対象である図面(のデータ)を別の図面に切り替えたタイミングで上記解析処理を行うようにすればよい。当該タイミングが視覚情報処理課題が終了したタイミングであると考えられるためである。
また、映像取得部2による顔画像の撮像も、常時行わずに、上記解析処理を行うタイミングに併せるようにしてもよい。これにより、処理負荷の軽減や消費電力の抑制を図ることができる。
本発明にかかるおよび電子表示媒体は、人間の生理状態に応じた表示制御ができ、特に高齢者に適した電子表示媒体として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る電子ブック1の外観図 本発明の第1の実施形態に係る電子ブック1を示す機能ブロック図 図1の解析部4の機能構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係る解析処理を示すフローチャート 瞬目波形の一例を示す図 本発明の第1の実施形態に係る表示制御処理を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る電子ブック1を示す機能ブロック図 図6の解析部40の機能構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態に係る解析処理を示すフローチャート 図8のステップS33で示した生理状態推定処理の詳細を示したフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る表示制御処理を示すフローチャート 本発明の実施形態に係るテレビの外観図 本発明の実施形態に係るカーナビゲーション装置の外観図 本発明の実施形態に係るパソコンの外観図 本発明の実施形態に係る携帯電話の外観図
符号の説明
1 電子ブック
2 映像取得部
3 コンテンツ取得部
4 解析部
5 表示制御部
6 画面
7 明るさ検出部
10 電子ブック
40 解析部
41 画像切り出し部
42 瞬目計測部
43 生理状態推定部
45 瞳孔計測部
100 テレビ
101 カーナビゲーション装置
102 パソコン
103 携帯電話

Claims (12)

  1. コンテンツを表示する画面と、
    利用者の顔画像を撮像する映像取得部と、
    前記映像取得部が撮像した顔画像から人間の生理情報を取得し、当該生理情報を解析して利用者の生理状態を推定する解析部と、
    コンテンツを表示している前記画面の表示状態を前記解析部が推定した生理状態に応じて制御する表示制御部とを備える電子表示媒体。
  2. 周囲光の明るさを検出する周囲光検出部を更に備え、
    前記表示制御部は、前記解析部が推定した生理状態と周囲光の明るさとに基づいて前記画面の表示状態の制御を行うことを特徴とする、請求項1記載の電子表示媒体。
  3. 前記解析部が推定した生理状態に応じて省電力モードに移行または前記電子表示媒体の電源を落とす手段を更に備えることを特徴とする、請求項1記載の電子表示媒体。
  4. 前記解析部は、
    前記顔画像から眼の付近の領域の画像を切り出す画像切り出し部と、
    前記画像切り出し部が切り出した画像から眼球および眼球の周辺器官の運動あるいは変化に関する眼情報を計測する眼情報計測部と、
    前記眼情報計測部が計測した前記眼情報を解析して人間の生理状態を推定する生理状態推定部とを含むことを特徴とする、請求項1記載の電子表示媒体。
  5. 前記眼情報計測部は、瞬目に関する情報である瞬目情報を眼情報として計測することを特徴とする、請求項4記載の電子表示媒体。
  6. 前記瞬目情報は、少なくとも瞬目回数あるいは眼が閉じるまでの時間および開くまでの時間を含むことを特徴とする請求項5記載の電子表示媒体。
  7. 前記眼情報計測部は、瞳孔に関する情報である瞳孔情報を眼情報として計測することを特徴とする、請求項4記載の電子表示媒体。
  8. 前記瞳孔情報は、少なくとも瞳孔径あるいは瞳孔径の変化率を含むことを特徴とする、請求項7記載の電子表示媒体。
  9. 前記表示制御部は、前記画面の表示状態を変化させない第1の出力モードと、前記画面のコントラスト、輝度、色調、表示する画像および文字の大きさのうち少なくともいずれか1つを変更する第2の出力モードと、前記画面に所定のメッセージを表示する第3の出力モードとの間で出力モードを前記解析部が推定した生理状態に応じて切り替えることを特徴とする、請求項1記載の電子表示媒体。
  10. 前記解析部は、所定のタイミングで前記生理情報を取得し、解析して前記利用者の生理状態を推定する、請求項1に記載の電子表示媒体。
  11. 前記所定のタイミングは、視覚情報処理課題の終了時である、請求項11に記載の電子表示媒体。
  12. 利用者の顔画像を撮像する映像取得ステップと、
    前記映像取得ステップで撮像した顔画像から人間の生理情報を取得し、当該生理情報を解析して利用者の生理状態を推定する解析ステップと、
    電子書籍コンテンツを表示している画面の表示状態を前記解析ステップで推定した生理状態に応じて制御する表示制御ステップとを有する、電子表示媒体に用いられる画面表示制御方法。
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