JPWO2006075700A1 - 記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

記録媒体(100)は、記録情報を記録するための第1記録層(L0)と第2記録層(L1)とを備えており、第1記録層及び第2記録層の夫々は、記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御するための制御情報を記録するための制御エリア(102、118)を備えており、第1記録層における制御エリアの内周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層における制御エリアの外周側の端部とが所定値以上離れている。

Description

本発明は、例えばDVD等の記録媒体、例えばDVDレコーダ等の記録装置及び方法、並びにコンピュータをこのような記録装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関する。
例えば、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、DVD−ROM等の情報記録媒体では、特許文献1、2等に記載されているように、同一基板上に複数の記録層が積層、または貼り合わされてなる多層型若しくはデュアルレイヤ型の光ディスク等の情報記録媒体も開発されている。そして、このようなデュアルレイヤ型、即ち、二層型の光ディスクに記録を行う、DVDレコーダ等の情報記録装置では、レーザ光の照射側から見て最も手前側(即ち、光ピックアップに近い側)に位置する記録層(本願では適宜「L0層」と称する)に対して記録用のレーザ光を集光することで、L0層に対してデータを加熱などによる熱変化記録方式ないしは相変化記録方式で記録し、L0層等を介して、レーザ光の照射側から見てL0層の奥側(即ち、光ピックアップから遠い側)に位置する記録層(本願では適宜「L1層」と称する)に対して該レーザ光を集光することで、L1層に対して情報を加熱などによる熱変化記録方式ないしは相変化記録方式で記録することになる。
特開2000−311346号公報 特開2001−23237号公報
このような二層型の光ディスク(特に、オポジットトラックパス方式の光ディスク)においては、リードインエリアの端部(特に、内周側の端部)とリードアウトエリアの端部(特に、外周側の端部)との具体的な位置関係は規定されていなかった。しかしながら、リードインエリアの内周側の端部とリードアウトエリアの外周側の端部との間の間隔が大きすぎれば、それだけユーザのデータを記録するための記録容量が小さくなってしまうという技術的な問題点を有している。他方、リードインエリアの内周側の端部とリードアウトエリアの外周側の端部との間の間隔が小さすぎれば、安定的な記録動作ないしは再生動作を確実に担保することが困難ないしは不可能となるという技術的な問題点を有している。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば好適なリードインエリア及びリードアウトエリアが形成される記録媒体、記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(記録媒体)
本発明の記録媒体は上記課題を解決するために、記録情報を記録するための第1記録層と第2記録層とを備えており、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々は、前記記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御するための制御情報を記録するための制御エリア(例えばリードインエリアやリードアウトエリア等)を備えており、前記第1記録層における前記制御エリアの内周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部とが第1所定値以上離れている。
本発明の記録媒体によれば、第1記録層及び第2記録層の夫々に記録情報が記録される。そして、第1記録層及び第2記録層の夫々には、制御情報を記録するための制御エリアが設けられている。尚、制御エリアに記録される制御情報は、その全てが記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御するために用いられる必要はなく、制御エリア全体として、記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御することができれば足りる趣旨である。例えば、制御エリアに意味を有さないダミー情報が記録されたとしても、制御エリア全体として、記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御することができれば足りる趣旨である。
本発明では特に、第1記録層における制御エリアの内周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層における制御エリアの外周側の端部とが第1所定値以上離れている。ここに、「対応している」とは、設計上概ね対向する位置(例えば、略同一の半径位置)に存在することを示す趣旨であり、実際の記録媒体においては、製造工程における影響等により必ずしも対向する位置にあるとは限らない。このとき、「対向する」とは、実際に同一半径位置にある関係を示す。そして、例えば、第1記録層における制御エリアの内周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層における制御エリアの外周側の端部と後の実施例において詳述するように、“0.4mm+トレランス長(相対トレランス)”に相当する長さ以上離れている。このため、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができる。言い換えれば、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができるような好適な制御エリア(即ち、例えばリードインエリアやリードアウトエリア)を設けることができる。
本発明の記録媒体の一の態様は、前記第1記録層における前記制御エリアの内周側の端部と、前記第2記録層における前記制御エリアの内周側の端部とは、同一の半径位置に設けられる。
この態様によれば、第1記録層における制御エリアの内周側の端部と、第2記録層における制御エリアの内周側の端部とを、同一の半径位置に設けつつ、上述した各種利益を享受することができる。
上述の如く第1記録層における制御エリアの内周側の端部と、第2記録層における制御エリアの内周側の端部とが、同一の半径位置に設けられる記録媒体の態様では、前記第2記録層における前記制御エリアは、前記第1記録層における前記制御エリアよりも大きいように構成してもよい。
このように構成すれば、第2記録層における制御エリアを、第1記録層における制御エリアよりも大きくしつつ、上述した各種利益を享受することができる。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々におけるアドレスはデクリメントアドレス方式に準拠して割り当てられており、前記第1記録層は、当該記録媒体を識別するための識別情報が記録された識別エリアを備えており、前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部のアドレスは、“00336Fh”以上である。
この態様によれば、第1記録層における制御エリアの内周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層における制御エリアの外周側の端部とを第1所定値以上離すことができる。従って、好適な制御エリアが形成される。
尚、デクリメントアドレス方式とは、例えばオポジットトラックパス方式の記録媒体であれば、第1記録層においては内周側から外周側に向かうにつれて、第2記録層においては外周側から内周側に向かうにつれてアドレスの値が減少するアドレスの割り当て方式である。即ち、記録情報の記録の方向に対してアドレスの値が減少するアドレスの割り当て方式を示す。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記第1記録層は、当該記録媒体を識別するための識別情報が記録された識別エリアを備えており、前記第1記録層における前記制御エリアの内周側の端部と、前記識別エリアの外周側の端部とは、当該記録媒体の径方向に略186μm離れている。
このように構成すれば、識別エリアが存在していたとしても、好適な制御エリアが形成される。
この態様では、前記識別エリアは、NBCA(Narrow Burst Cutting Area)であるように構成してもよい。
このように構成すれば、NBCAを備えつつも、好適な制御エリアが形成される。
この態様では、前記第1所定値は、当該記録媒体の径方向における0.4mmに、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長を加えた値であるように構成してもよい。
一般的に、記録媒体においては、設計上の第1記録層又は第2記録層のアドレスが規定される位置と、実際に製造される光ディスクのアドレスが規定されている位置とは、製造工程の品質によっては、必ずしも合致するとは限らない。即ち、設計上あるアドレスが位置するべき半径位置からずれた位置に、実際のアドレスが位置している光ディスクが製造されることがあり得る。このため、設計上意図した位置に所定のエリアが配置されず、その結果、記録情報が記録済みである第1記録層のエリア部分を介して、第2記録層へ記録情報を記録することができない場合が考えられる。この場合、第1記録層の記録状態によっては、第2記録層に記録される記録情報の品質にバラツキが生じ、好ましくない。しかるに、このように構成すれば、アドレスの位置ズレを考慮して好適な制御エリアが形成される。尚、「トレランス長」とは、第1記録層における設計上所定位置(例えば、所定半径位置)に規定されるべきアドレスと、第2記録層における該所定位置に関連するアドレスとの相対的な位置ズレの許容範囲を示す。言い換えれば、「トレランス長」は、第1記録層における設計上所定位置に規定されるアドレスと、第2記録層における設計上所定位置に規定されるアドレスとの相対的な位置ズレの許容範囲となる。更に言い換えれば、「トレランス長」は、第1記録層における、所定のアドレスが設計上規定される位置と、実際に製造された記録媒体における所定のアドレスの位置との位置ズレの許容範囲と、第2記録層における、所定のアドレスが設計上規定される位置と、実際に製造された記録媒体における所定のアドレスの位置との位置ズレの許容範囲の和となる。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記第1記録層における前記制御エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部とが第2所定値以上離れている。
例えば、後の実施例において詳述するように、第1記録層における制御エリアの外周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層における制御エリアの外周側の端部とは、“クリアランス長+トレランス長(後述の相対トレランス)”に相当する長さ以上離れている。このため、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができる。言い換えれば、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができるような好適な制御エリア(即ち、例えばリードインエリアやリードアウトエリア)を設けることができる。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々におけるアドレスはデクリメントアドレス方式に準拠して割り当てられており、前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部のアドレスは、“003329h”以上である。
この態様によれば、第1記録層における制御エリアの内周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層における制御エリアの外周側の端部とを第1所定値以上離すことができる。従って、好適な制御エリアが形成される。
この態様では、前記第2所定値は、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長、並びに前記記録情報を当該記録媒体に記録するためのレーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径及び前記第1記録層と前記第2記録層との夫々の相対的な偏芯ズレの夫々の和を示すクリアランス長の和であるように構成してもよい。
このように構成すれば、例えば後の実施例において詳述するように、アドレスの位置ズレや偏芯ズレやレーザ光のスポットの大きさ等に起因したクリアランスの影響を考慮して、好適な制御エリアが形成される。
この態様では、前記第1記録層における前記制御エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部とは、当該記録媒体の径方向に略105μm離れているように構成してもよい。
このように構成すれば、例えば後の実施例において詳述するように、アドレスの位置ズレやクリアランスの影響を考慮して、好適な制御エリアが形成される。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記第1記録層には、一の方向に向かって前記記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録される。
この態様によれば、オポジットトラックパス方式の記録媒体において、上述した各種利益を享受することができる。
(記録装置)
本発明の記録装置は上記課題を解決するために、記録情報を記録するための第1記録層と第2記録層とを備える記録媒体に前記記録情報を記録する第1記録手段と、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に、前記記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御するための制御情報を記録する第2記録手段と、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部とが第1所定値以上離れて前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御する制御手段とを備える。
本発明の記録装置によれば、第1記録手段の動作により、第1記録層及び第2記録層の夫々を備える記録媒体に、映像情報や音声情報等を含む記録情報を好適に記録することができる。また、第2記録手段の動作により、制御情報を記録することができる。
本発明では特に、制御手段の動作により、第1記録層において制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層において制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部とが第1所定値以上離れて制御情報が記録される。尚、以下では適宜、制御情報が記録されたエリア部分を“制御エリア”と称して説明を進める。例えば、後の実施例において詳述するように、第1記録層の制御エリアの内周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層の制御エリアの外周側の端部とが“0.4mm+トレランス長(相対トレランス)”に相当する長さ以上離れるように制御情報が記録される。このため、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができる。言い換えれば、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができるように、好適に制御情報を記録することができ、その結果好適な制御エリア(即ち、例えばリードインエリアやリードアウトエリア)を設けることができる。
本発明の記録装置の一の態様は、前記制御手段は、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部とが、同一の半径位置に設けられて前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御する。
この態様によれば、第1記録層における制御エリアの内周側の端部と、第2記録層における制御エリアの内周側の端部とを、同一の半径位置に設けつつ、上述した各種利益を享受することができる。
上述の如く第1記録層における制御エリアの内周側の端部と、第2記録層における制御エリアの内周側の端部とが、同一の半径位置に設けられる記録装置の態様では、前記制御手段は、前記第2記録層における前記制御情報が記録されたエリア部分が、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分よりも大きくなって前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御するように構成してもよい。
このように構成すれば、第2記録層における制御エリアを、第1記録層における制御エリアよりも大きくしつつ、上述した各種利益を享受することができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々におけるアドレスはデクリメントアドレス方式に準拠して割り当てられており、前記第1記録層は、当該記録媒体を識別するための識別情報が記録された識別エリアを備えており、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部のアドレスが“00336Fh”以上である。
この態様によれば、第1記録層における制御エリアの内周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層における制御エリアの外周側の端部とを第1所定値以上離すことができる。従って、好適な制御エリアが形成されるように制御情報を記録することができる。
この態様では、前記第1記録層は、当該記録媒体を識別するための識別情報が記録された識別エリアを備えており、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部と、前記識別エリアの外周側の端部とは、当該記録媒体の径方向に略186μm離れているように構成してもよい。
このように構成すれば、制御情報と識別情報とが干渉することが殆どない。従って、好適な制御エリアが形成されるように制御情報を記録することができる。
この態様では、前記識別エリアは、NBCA(Narrow Burst Cutting Area)であるように構成してもよい。
このように構成すれば、NBCAを備えつつも、好適な制御エリアが形成される。
この態様では、前記第1所定値は、当該記録媒体の径方向における0.4mmに、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長を加えた値であるように構成してもよい。
このように構成すれば、アドレスの位置ズレを考慮して、好適な制御エリアが形成されるように制御情報を記録することができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記制御手段は、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部とが第2所定値以上離れて前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御する。
例えば、後の実施例において詳述するように、第1記録層の制御エリアの外周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層の制御エリアの外周側の端部とが“クリアランス長+トレランス長(後述の相対トレランス)”に相当する長さ以上離れるように制御情報が記録される。このため、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができる。言い換えれば、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができるように、好適に制御情報を記録することができ、その結果好適な制御エリア(即ち、例えばリードインエリアやリードアウトエリア)を設けることができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々におけるアドレスはデクリメントアドレス方式に準拠して割り当てられており、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部のアドレスが“003329h”以上である。
この態様によれば、第1記録層における制御エリアの内周側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、第2記録層における制御エリアの外周側の端部とを第1所定値以上離すことができる。従って、好適な制御エリアが形成されるように制御情報を記録することができる。
この態様では、前記第2所定値は、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長、並びに前記記録情報を当該記録媒体に記録するためのレーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径及び前記第1記録層と前記第2記録層との夫々の相対的な偏芯ズレの夫々の和を示すクリアランス長の和であるように構成してもよい。
このように構成すれば、例えば後の実施例において詳述するように、アドレスの位置ズレや偏芯ズレやレーザ光のスポットの大きさ等に起因したクリアランスの影響を考慮して、好適な制御エリアが形成される。
この態様では、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部とは、当該記録媒体の径方向に略105μm離れているように構成してもよい。
このように構成すれば、例えば後の実施例において詳述するように、アドレスの位置ズレやクリアランスの影響を考慮して、好適な制御エリアが形成される。
本発明の記録装置の他の態様は、前記第1記録層には、一の方向に向かって前記記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録される。
この態様によれば、オポジットトラックパス方式の記録媒体において、上述した各種利益を享受することができる。
(記録方法)
本発明の記録方法は上記課題を解決するために、記録情報を記録するための第1記録層と第2記録層とを備える記録媒体に前記記録情報を記録する第1記録手段と、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に、前記記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御するための制御情報を記録する第2記録手段とを備える記録装置における記録方法であって、前記記録情報及び前記制御情報の少なくとも一方を記録するように前記第1記録手段及び前記第2記録手段の少なくとも一方を制御する第1制御工程と、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部とが第1所定値以上離れて前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御する第2制御工程とを備える。
本発明の記録方法によれば、上述した本発明の記録装置が有する各種利益と同様の利益を享受することができる。
尚、上述した本発明の記録装置における各種態様に対応して、本発明の記録方法も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム)
本発明のコンピュータプログラムは上記課題を解決するために、上述した本発明の記録装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記記録装置の少なくとも一部(具体的には、例えば前記制御手段)として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の記録装置を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の記録装置における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。
コンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品は上記課題を解決するために、上述した本発明の記録装置(但し、その各種形態も含む)に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記記録装置の少なくとも一部(具体的には、例えば前記制御手段)として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の記録装置を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の記録装置として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
以上説明したように、本発明の記録媒体は、第1記録層における制御エリアの内周側の端部と、第2記録層における制御エリアの外周側の端部とが所定値以上離れている。従って、好適なリードインエリア及びリードアウトエリア(即ち、制御エリア)が形成される。また、本発明の記録装置又は方法は、第1記録手段、第2記録手段及び制御手段、又は第1制御工程及び第2制御工程を備える。従って、好適に制御情報を記録することができ、その結果好適なリードインエリア及びリードアウトエリアが形成される。
本実施例に係る光ディスクの基本構造を示した概略平面図である。 本実施例に係る光ディスクの概略断面図と、これに対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。 本実施例に係る光ディスクの具体的なエリア構成を概念的に示すデータ構造図である。 相対トレランスを概念的に示す図式的概念図である。 位置ズレの大きさに応じた光ディスク上の実際の各エリアの特に半径位置関係を示すデータ構造図である。 NBCAの外周側の端部の半径位置に応じて、リードインエリアの内周側の端部等のアドレスないしは半径位置を変える態様を説明するデータ構成図である。 本実施例に係る光ディスクの他の具体的なエリア構成を概念的に示すデータ構造図である。 クリアランスのうちの偏芯クリアランスを概念的に示す図式的概念図である。 クリアランスのうちスポットクリアランスを概念的に示す図式的概念図である。 本実施例に係る記録再生装置の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係る記録再生装置の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
符号の説明
100、100a 光ディスク
102 リードインエリア
106 NBCA
118 リードアウトエリア
200 記録再生装置
352 光ピックアップ
353 信号記録再生手段
354、359 CPU
355、360 メモリ
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。
(記録媒体の実施例)
初めに、図1から図11を参照して、本発明の記録媒体に係る実施例としての光ディスクについて説明を進める。
(1)基本構造
まず、図1及び図2を参照して、本発明の記録媒体に係る実施例としての光ディスクの基本構造について説明を進める。ここに、図1は、本実施例に係る光ディスク100の基本構造を示した概略平面図であり、図2は、該光ディスク100の概略断面図と、これに対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。
図1に示されるように、光ディスク100は、例えば、DVDと同じく直径12cm程度のディスク本体上の記録面に、センターホール101を中心として、本発明における「制御エリア」の一具体例を構成するリードインエリア102及びリードアウトエリア118、データエリア105及び115、並びにミドルエリア109及び119が設けられている。そして、光ディスク100は、透明基板110上に記録層等が積層されている。そして、この記録層の各記録領域には、例えば、センターホール101を中心にスパイラル状或いは同心円状に、例えば、グルーブトラック及びランドトラック等のトラックが交互に設けられている。また、このトラック上には、データがECCブロックという単位で分割されて記録される。ECCブロックは、記録情報がエラー訂正可能なデータ管理単位である。
尚、本発明は、このような三つのエリアを有する光ディスクには特に限定されない。例えば、リードインエリア102、リードアウトエリア118又はミドルエリア109(119)が存在せずとも、以下に説明するデータ構造等の構築は可能である。また、後述するように、リードインエリア102、リードアウトエリア118又はミドルエリア109(119)は更に細分化された構成であってもよい。
特に、本実施例に係る光ディスク100は、図2に示されるように、例えば、透明基板110に、本発明に係る第1及び第2記録層の一例を構成するL0層及びL1層が積層された構造をしている。このような二層型の光ディスク100の記録再生時には、図2中、下側から上側に向かって照射されるレーザ光LBの集光位置をいずれの記録層に合わせるかに応じて、L0層におけるデータの記録再生が行なわれるか又はL1層におけるデータの記録再生が行われる。特に、L0層においては内周側から外周側に向かってデータが記録され、他方L1層においては外周側から内周側に向かってデータが記録される。即ち、本実施例に係る光ディスク100は、オポジットトラックパス方式の光ディスクに相当する。但し、パラレルトラックパス方式の光ディスクであっても、以下に説明する構成を採用することで、以下に述べる各種利益を享受することができる。
また、本実施例に係る光ディスク100は、リードインエリア102及びリードアウトエリア118の更に内周側に、IDTA(Inner Disc Testing Area)103a(113a)、RMA(Recording Management Area:記録管理エリア)104(114)及び必要に応じてNBCA(Narrow Burst Cutting Area)106を備えており、またミドルエリア109(119)の更に外周側に、ODTA(Outer Disc Testing Area)103b(113b)を備えている。
IDTA103a(113a)及びODTA103b(113b)は、光ディスク100へデータを記録する際のレーザ光LBのレーザパワーを調整(較正)するOPC(Optimum Power Control)処理を実行するための記録エリアである。レーザパワーを段階的に変化させながらIDTA103a(113a)ないしはODTA103b(113b)にOPCパターンが記録され、且つ記録されたOPCパターンの再生品質(例えばアシンメトリ等)が測定されることで、データを記録する際の最適なレーザパワーが算出される。特に、光ディスク100の相対的に内周側の記録エリアにデータを記録する際の最適なレーザパワーは、IDTA103a(113a)にOPCパターンを記録することで算出されることが好ましい。また、光ディスク100の相対的に外周側の記録エリアにデータを記録する際の最適なレーザパワーは、ODTA103b(113b)にOPCパターンを記録することで算出されることが好ましい。そして、他の記録層の影響を受けることなく好適にOPC処理を行なうために、L1層のIDTA113aないしはODTA113bを用いてOPC処理を実行する際には、データが未記録のL0層を介してレーザ光LBが照射されることでOPCパターンが記録される。もちろん、L0層のIDTA103aないしはODTA103bにおいても同様である。
但し、光ディスク100の特にデータエリア105(115)等の通常のデータを記録する記録エリアにおいては、原則として、L0層のデータエリア105にデータを記録した後にL1層のデータエリア115にデータが記録される。即ち、データが記録されたL0層のデータエリア105を介してレーザ光LBを照射することで、L1層のデータエリア115にデータが記録される。他の記録エリアに関しても原則同様である。
RMA104(114)は、光ディスク100へのデータの記録を管理するための各種管理情報を記録するための記録エリアである。具体的には、例えば光ディスク100に記録されたデータの配置ないしは記録状態等を示す管理情報等が記録される。
NBCA106は、本発明における「識別エリア」の一具体例を構成しており、例えば光ディスク100の製造番号等を含む、光ディスク100を識別するための各種識別データが記録されている。特に、この各種識別データは、レーザ光より光ディスク100の記録面上に形成されたバーコード状のカッティングパターンにより記録されている。
また、本実施例に係る光ディスク100は、2層片面、即ち、デュアルレイヤに限定されるものではなく、2層両面、即ちデュアルレイヤーダブルサイドであってもよい。更に、上述の如く2層の記録層を有する光ディスクに限られることなく、3層以上の多層型の光ディスクであってもよい。
また、上述の説明では、ミドルエリア109(119)は既にその位置が固定されたように説明されているが、実際のファイナライズ処理においては、より内周側に配置されていてもよい。その際も、以下に説明するエリアの配置の態様を満たしていることが好ましい。
(2)具体的エリア構成
続いて、図3から図6を参照して、本実施例に係る光ディスク100の具体的なエリア構成について説明を進める。ここでは、図3を用いて、具体的なエリア構成の概略を説明するとともに、図4から図6を用いて適宜補足的なないしはより詳細な説明を加える。ここに、図3は、光ディスク100の具体的なエリア構成(特に、リードインエリア102及びリードアウトエリア118付近のエリア構成)を概念的に示すデータ構造図である。
図3に示すように、NBCA106は、開始位置と終了位置に±0.06mmの公差を持ち、光ディスク100の半径位置が“22.71±0.06mm”から“23.51±0.06mm”の範囲に設けられる。
一方、L0層の位置ズレの許容範囲が40μmであるため、リードインエリア102の内周側の端部の半径位置は、“23.656mm“から“23.696mm“の範囲に設けられる。
したがって、リードインエリア102の内周側の端部と、NBCA106の外周側の端部との間には、径方向に“86μm”から“246μm”の長さを有する空きエリアが設けられる。言い換えれば、リードインエリア102の内周側の端部と、NBCA106の外周側の端部との間には、径方向に少なくとも“86μm”の長さを有する空きエリアが設けられる。該空きエリアには、原則としてデータは記録されない。また、リードインエリア102の外周側の端部のアドレスは、“FFD000h”である。
本実施例では特に、リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレスは、“00336Fh”であり、半径位置は、“24.096mm”から“24.136mm”の範囲にある。これは、リードインエリア102の内周側の端部に対応するL1層のエリア部分から、“0.4mm”+相対トレランスに相当する長さだけ外周側へシフトした位置に相当する。この“0.4mm”という数値は、記録動作ないしは再生動作を好適に行なうことができる、リードアウトエリア118の外周側の端部とリードインエリア102の内周側の端部との間の最小の長さである。即ち、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とが、少なくとも“0.4mm”(“0.4mm”以上)離れていれば、当該光ディスク100に対して好適な記録動作ないしは再生動作を行なうことができる。尚、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の内周側の端部とは対応している。即ち、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の内周側の端部とは、設計上は概ね同一の半径位置に設けられる。
参考までに、RMA104の内周側の端部のアドレスは、“FFDE31h”であり、RMA104の外周側の端部のアドレスは、“FFDBBDh”である。また、RMA104の外周側の端部の半径位置は、“22.58mm”から“22.62mm”の範囲にある。RMA114の内周側の端部のアドレスは、“0024E6h”であり、RMA114の外周側の端部のアドレスは、“0025A2h”である。また、RMA114の内周側の端部の半径位置は、“22.385mm”から“22.425mm”の範囲にあり、RMA114の外周側の端部の半径位置は、“22.475mm”から”22.515mm“の範囲にある。
尚、相対トレランスとは、L0層及びL1層の夫々における、設計上所定のアドレスが本来配置されるべき位置と、実際の光ディスク100上における所定のアドレスが配置されている位置との位置ズレの許容範囲の和を示す。つまり、相対トレランスとは、L0層の所定半径位置に規定されるべきアドレスと、L1層の所定半径位置に関連するアドレス(言い換えれば、L1層の所定半径位置に規定されるべきアドレス)との、相対的な位置ズレの許容範囲(或いは、位置ズレそのもの)を示す。
ここで、相対トレランスについて、図4を参照してより詳細に説明する。ここに、図4は、相対トレランスを概念的に示す図式的概念図である。
図4(a)に示すように、設計上、アドレス“X”が半径位置“r”に規定されるとする。これにより、設計上リードインエリア102やデータエリア105(115)やリードアウトエリア118やミドルエリア109(119)の配置が規定される。このとき、アドレスを規定するランドプリピットないしはウォブルを形成するためのスタンパ等の製造誤差、言い換えればスタンパを製造するためのディスク原盤の製造誤差又は該ディスク原盤を生成するためのカッティングマシンの半径位置誤差やトラックピッチむら等により、アドレス“X”が本来規定されるべき半径位置“r”に的確に規定されない場合があり得る。或いは、光ディスク100を製造する際の熱収縮等における個体差等により、アドレス“X”が本来規定されるべき半径位置“r”に的確に規定されない場合があり得る。
具体的には、図4(b)に示すように、本来アドレス“X”が規定されるべき半径位置“r”に、アドレス“X−ΔX”が規定されることがあり得る。このとき、アドレス“X”は、半径位置“r”よりも“Δr1”だけ内周側にシフトした、半径位置“r−Δr1”に規定されることがあり得る。このΔr1を、記録層毎の位置ズレと称し、その位置ズレの許容範囲を位置トレランスと称する。この位置ズレは記録層毎に生じ得る。即ち、L0層における位置ズレとL1層における位置ズレとは、互いに別個独立に生じ得る。この場合、好適な記録動作ないしは再生動作を担保するという観点から、位置ズレの許容範囲(即ち、位置トレランス)を定めることができる。例えば、光ディスク100の一具体例であるDVD−Rにおいては、位置トレランスは、“−20μm”から“+20μm”と定められている。この許容範囲に基づいて、L0層及びL1層の夫々の位置ズレの最大値の和が相対トレランスとなる。この場合であれば、相対トレランスは、“20+20=40μm”となる。従って、図3に示すように、リードインエリア102の内周側の端部に対応するL1層のエリア部分から、“0.4mm+40μm=0.44mm”だけ外周側へシフトした位置に、リードアウトエリア118の外周側の端部が位置している。
尚、L0層の実際の位置ズレとL1層の実際の位置ズレとの相対的な差を相対トレランスとしてもよい。即ち、L0層において実際に生じている位置ズレの最大値と、L1層において実際に生じている位置ズレの最大値との相対的な差が、光ディスク100の相対トレランスとしてもよい。
このように、本実施例に係る光ディスク100によれば、リードインエリア102の内周側の端部に対応するL1層のエリア部分から、“0.4mm”+相対トレランスに相当する長さだけ外周側へシフトした位置に、リードアウトエリア118の外周側の端部が位置している。これにより、L0層及びL1層の夫々の位置ズレの大きさに応じて、図5を用いて説明するような状態が実現される。ここに、図5は、位置ズレの大きさに応じた光ディスク100上の実際の各エリアの特に半径位置関係を示すデータ構造図である。
尚、図5の説明においては、L0層の位置ズレの最大値を“a”とし、L1層の位置ズレの最大値を“b”としている。従って、この場合、相対トレランスは“a+b”となる。
初めに、L0層の位置ズレ及びL1層の位置ズレが共に“0”(即ち、相対的な位置の差が“0”)である場合について説明する。このとき、半径位置“r”に規定されているL0層のアドレス“X”と、半径位置“r”に規定されているL1層のアドレスとは、互いに対応する関係にあるものとする。例えば、“X”と“Y”とは互いに補数の関係又は所定のオフセット値が加えられている関係にあり、設計上は対向する位置に(同一の半径位置に)規定される関係にあるものとする。ここでは、リードインエリア102の内周側の端部のアドレスが“X”であり、リードアウトエリア118の内周側の端部のアドレスが“Y”であるものとする。このとき、L0層の位置ズレ及びL1層の位置ズレが共に“0”であるため、実際の光ディスク100上においても、図5(a)に示すように、アドレス“X”が示すL0層のエリア部分と、アドレス“Y”が示すL1層のエリア部分とは、互いに対向する関係にある。言い換えれば、設計上規定された半径位置に各エリアは配置されている。従って、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とは、少なくとも“0.4mm”離れている。
一方、L0層の位置ズレが負の最大値“−a”であり、L1層の位置ズレが正の最大値“+b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、実際にアドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“a”だけずれており、L1層においては、実際にアドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図5(b)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r−a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r+b”の半径位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図5(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。具体的には例えば、リードインエリア102の内周側の端部は、より内周側へとシフトし、リードアウトエリア118の外周側の端部は、より外周側へとシフトする。この場合であっても、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とは、少なくとも0.4mm離れている。
他方、L0層の位置ズレが正の最大値“+a”であり、L1層の位置ズレが負の最大値“−b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、実際にアドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“a”だけずれており、L1層においては、実際にアドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図5(c)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r+a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r−b”の位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図5(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。具体的には例えば、リードインエリア102の内周側の端部は、より外周側へとシフトし、リードアウトエリア118の外周側の端部は、より内周側へとシフトする。この場合であっても、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とは、少なくとも“0.4mm”離れている。
このように、L0層及びL1層の夫々に位置ズレが生じていたとしても、図3に示したようにリードインエリア102及びリードアウトエリア118を設けることで、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とを、少なくとも0.4mm離すことができる。このため、アドレスの位置ズレ等が生じていたとしても、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができる。言い換えれば、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができるような好適なリードインエリア102及びリードアウトエリア118を設けることができる。これらは、特にリードアウトエリア118の外周側の端部のアドレスないしは半径位置を規定することで実現されている。
特に、光ディスク100にはNBCA106が設けられているため、リードインエリア102の内周側の端部は、NBCA106の外周側端部よりも外周側へ配置される。しかしながら、上述の如くリードインエリア102及びリードアウトエリア118を設けることで、NBCA106が設けられていても、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とを、少なくとも0.4mm離すことができる。
また、相対トレランスの大きさに応じてリードインエリア102及びリードアウトエリア118を設けることができる。このため、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の必要以上に離す必要がなくなり、結果としてデータエリア105(115)のサイズを相対的に増大させることができるという利点をもあわせ持っている。
尚、上述した光ディスク100では、リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレスを“00336Fh”と指定しているが、好適な記録動作ないしは再生動作を担保するという観点からすれば、リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレスは“00336Fh”以上(すなわち、さらに外周側方向)であればよい。但し、データエリア105(115)のサイズを相対的に増大させるという観点からは、リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレスは“00336Fh”ないしはそれに近い値であることが好ましい。
また、NBCA106は、必ずしも図3に示したような径方向の長さを有するとは限らない。例えば、NBCA106の径方向の長さが、図3に示したような径方向の長さよりも短くなる場合も存在する。その場合は、NBCA106の外周側の端部の半径位置に応じて、リードインエリア102の内周側の端部や外周側の端部、或いはリードアウトエリア118の内周側の端部や外周側の端部のアドレスないしは半径位置を変えてもよい。NBCA106の外周側の端部の半径位置に応じて、リードインエリア102の内周側の端部等のアドレスないしは半径位置を変える態様について図6を参照しながら説明する。ここに、図6は、NBCA106の外周側の端部の半径位置に応じて、リードインエリア102の内周側の端部等のアドレスないしは半径位置を変える態様を説明するデータ構成図である。
図6(a)に示すように、NBCA106の外周側の端部の半径位置が“r1mm”であるとすると、リードインエリア102の内周側の端部の半径位置は、“r1+0.126mm(ないしは、r1+0.126mm以上)”となる。そして、リードアウトエリア118の外周側の端部は、リードインエリア102の内周側の端部に対応するL1層のエリア部分から、“0.4mm+相対トレランス(ないしは、0.4mm+相対トレランス以上)”に相当する長さだけ外周側へシフトした位置に設けられる。
他方、図6(b)に示すように、NBCA106の外周側の端部の半径位置が“r2mm(r2<r1)”であるとすると、リードインエリア102の内周側の端部の半径位置は、“r2+0.126mm(ないしは、r2+0.126mm以上)”となる。そして、リードアウトエリア118の外周側の端部は、リードインエリア102の内周側の端部に対応するL1層のエリア部分から、“0.4mm+相対トレランス(ないしは、0.4mm+相対トレランス以上)”に相当する長さだけ外周側へシフトした位置に設けられる。
まとめると、NBCA106の外周側の端部から少なくとも0.126mm(126μm)だけ外周側へシフトした位置にリードインエリア102の内周側の端部が設けられ、該リードインエリア102の内周側の端部に対応するL1層のエリア部分から少なくとも“0.4mm+相対トレランス”に相当する長さだけ外周側へシフトした位置に、リードアウトエリア118の外周側の端部が設けられる。或いは、NBCA106の外周側の端部から少なくとも0.086mm(86μm)だけ外周側へシフトした位置にリードインエリア102の内周側の端部が設けられるように構成してもよい。
このように構成しても、上述したように、L0層及びL1層の夫々に位置ズレが生じていたとしても、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とを、少なくとも0.4mm離すことができる。即ち、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができるような好適なリードインエリア102及びリードアウトエリア106を設けることができる。その他の各利益についても同様に享受することができることはいうまでもない。
尚、L0層及びL1層の夫々の位置ズレの有無ないしはその程度にかかわらず、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とを、少なくとも“0.4mm”離すことができれば、リードインエリア102の内周側の端部や外周側の端部、或いはリードアウトエリア118の内周側の端部や外周側の端部のアドレスないしは半径位置は上で説明した具体的な数値には限定されない。但し、上述した実施例の如く、アドレスないしは半径位置を予め規定しておけば、後述の記録再生装置の記録動作中にアドレスないしは半径位置を決定する必要がなくなるため好ましい。
(3)他の具体的エリア構成
続いて、図7から図9を参照しながら、他の具体的エリア構成について説明する。ここでは、図7を用いて、他の具体的なエリア構成の概略を説明するとともに、図8及び図9を用いて適宜補足的なないしはより詳細な説明を加える。ここに、図7は、光ディスク100の具体的なエリア構成(特に、リードインエリア102及びリードアウトエリア118付近のエリア構成)を概念的に示すデータ構造図である。尚、上述の図1から図6において説明した構成要素と同一の構成要素については、同一の参照符号を使用し、その詳細な説明を省略する。
ここでは、他の具体的エリア構成として、NBCA106が設けられていない光ディスク100aのエリア構成について説明を進める。
図7に示すように、NBCA106が設けられていない光ディスク100aにおいては、リードインエリア102の内周側の端部のアドレスは、“FFDBBBh”であり、その半径位置は、“22.58mm”から“22.62mm”の範囲にある。また、リードインエリア102の内周側の端部に対応するエリア部分に相当する、リードアウトエリア118の内周側の端部のアドレスは、“002682h”である。リードアウトエリア118内には、付加的なIDTAである、Optional IDTAが設けられている。Optinal IDTAの内周側の端部は、リードアウトエリア118の内周側の端部から、“相対トレランス+クリアランス”に相当する長さだけ外周側へシフトした位置に設けられる。例えば、相対トレランスが“40μm”であり、クリアランスが“84μm”であるとすると、Optinal IDTAの内周側の端部は、リードアウトエリア118の内周側の端部から、“40+84=124μm”だけ外周側へシフトした位置に設けられる。
リードインエリア102の外周側の端部のアドレスは、“FFD000h”であり、その半径位置は、“23.96mm”から“24mm”の範囲にある。そして、リードインエリア102の外周側の端部に対応するL1層のエリア部分から、“相対トレランス+クリアランス”に相当する長さだけ(例えば“40+65=105μm”)外周側へシフトした位置に、リードアウトエリア118の外周側の端部が設けられる。リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレスは、“003329h”であり、その半径位置は、“24.065mm”から“24.105mm”の範囲となる。従って、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とは、概ね“1.5mm”程度離れている。
尚、本実施例におけるクリアランスとは、L0層及びL1層の中心位置のずれに相当する偏芯に係るクリアランス(以下、適宜“偏芯クリアランス”と称する)と、デフォーカスされたレーザ光のビームスポットの大きさに係るクリアランス(以下、適宜“スポットクリアランス”と称する)との和に相当する。
ここで、クリアランスについて、図8及び図9を参照してより詳細に説明する。ここに、図8は、クリアランスのうちの偏芯クリアランスを概念的に示す図式的概念図であり、図9は、クリアランスのうちスポットクリアランスを概念的に示す図式的概念図である。
図8(a)に示すように、偏芯が存在しない光ディスク100であれば、L0層の半径位置“r”に規定されるアドレス“X”と、L1層の半径位置“r”に規定されるアドレス“Y”とは、半径位置“r”のトラックの一周にわたって対向する関係にある。尚、偏芯とは、各層の中心位置のズレを指すが、ここではL0層及びL1層を貼り合わせる際の相対的な中心位置のズレを偏芯と称する。
他方で、図8(b)に示すように、偏芯が存在している光ディスク100では、L1層の半径位置“r”に規定されるアドレス“X”と、L1層の半径位置“r”に規定される“Y”とは、半径位置“r”のトラックの一周の間で2点でしか対向しない。即ち、本来対向する位置に規定されるはずのL0層のアドレス“X”と、L1層のアドレス“Y”とがほとんどの場所で対向しない。具体的には、偏芯の許容最大値が偏芯クリアランスに相当する。図8(b)に、偏芯の許容最大値が“Δr2”の場合を示す。この場合、L1層のアドレス“Y”に対して、外周側に、偏芯の量に相当する“Δr2”だけずれた場所にL0層のアドレス“X”が位置する。即ちこのアドレス“X”と“Y”の位置の差“Δr2”が、偏芯クリアランスである。
また図9(a)に示すように、レーザ光LBがL1層にフォーカスされている(焦点が合わせられている)場合、L0層上には、所定半径“Δr3”のビームスポットが形成される。このとき、上述したように、データが記録されたL0層を介してレーザ光LBを照射することでL1層にデータを記録する場合を考える。図9(a)に示すように、L0層のアドレス“X”までデータが記録されている場合に、該アドレス“X”に対向するL1層のアドレス“Y”にレーザ光LBのフォーカスを合わせると、レーザ光LBの左側半分は、データが記録されたL0層を介してL1層に照射されるが、一方でレーザ光LBの右側半分は、データが未記録のL0層を介してL1層に照射される。従って、単にデータが記録済みのL0層に対向するL1層にデータを記録するのみでは、データが記録されたL0層を介してレーザ光LBを照射することでL1層に好適にデータを記録することはできない。
このため、図9(b)に示すように、L1層にデータを記録する場合のレーザ光LBのフォーカス位置は、データが記録されたL0層のアドレス“X”に対向するL1層のアドレス“Y”が示す位置から、ビームスポットの半径“Δr3”に相当する距離だけ内周側にシフトさせる必要がある。具体的には、ビームスポットの半径“Δr3”に相当するアドレスの変量“ΔX”だけ内周側にシフトしたアドレス“Y−ΔX”が示す位置にレーザ光LBをフォーカスする必要がある。図9で導入した“Δr3”が「スポットクリアランス」である。このビームスポットの半径の許容最大値をもって、スポットクリアランスの値とする。ここで改めて“Δr3”をレーザ光LBがL1層にフォーカスした際のL0層におけるビームスポット半径の許容最大値とすれば、“Δr3”がスポットクリアランスとなる。
従って、図7におけるクリアランスは、図8の偏芯クリアランス“Δr2”と図9のスポットクリアランス“Δr3”の和に相当する。
以上説明したように、他の具体的エリア構成を有する光ディスク100aであっても、L0層及びL1層の夫々に位置ズレが生じていたとしても、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とを、少なくとも0.4mm離すことができる。このため、アドレスの位置ズレ等が生じていたとしても、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができる。言い換えれば、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができるような好適なリードインエリア102及びリードアウトエリア106を設けることができる。
特に、リードインエリア102の外周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とを、“相対トレランス+クリアランス”に相当する長さだけ離すことができる。言い換えれば、リードインエリア102に隣接するデータエリア105の内周側の端部と、リードアウトエリア118に隣接するデータエリア115の内周側の端部とを、“相対トレランス+クリアランス”に相当する長さだけ離すことができる。従って、L0層及びL1層の夫々に位置ズレが生じていたとしても、偏芯が生じていたとしても、或いはレーザ光LBのスポット径を考慮しても、L0層のデータエリア105を介してレーザ光LBを照射することで、L1層のデータエリア115にデータを記録することができる。従って、データが記録されたL0層のデータエリア105を介してレーザ光LBを照射することで、L1層のデータエリア115にデータが記録されるという原則を遵守することができる。
尚、係る他の具体的エリア構成(具体的には、リードインエリア102の内周側の端部と、リードアウトエリア118の外周側の端部とが、“相対トレランス+クリアランス”に相当する長さだけ離れている構成)を、図1から図6を参照して説明した光ディスク100が採用してもよいことはいうまでもない。
(記録再生装置の実施例)
次に図10及び図11を参照して、本発明の記録装置に係る実施例としての記録再生装置200の構成及び動作について説明する。
(1)基本構成
先ず、図10を参照して、本実施例に係る記録再生装置200の基本的構成について説明する。ここに、図10は、本実施例に係る記録再生装置200の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。尚、記録再生装置200は、光ディスク100にデータを記録する機能と、光ディスク100に記録されたデータを再生する機能とを備える。
図10に示すように、記録再生装置200は、実際に光ディスク100がローディングされ且つデータの記録やデータの再生が行なわれるディスクドライブ300と、該ディスクドライブ300に対するデータの記録及び再生を制御するパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ400とを備えている。
ディスクドライブ300は、光ディスク100、スピンドルモータ351、光ピックアップ352、信号記録再生手段353、CPU(ドライブ制御手段)354、メモリ355、データ入出力制御手段306、及びバス357を備えて構成されている。また、ホストコンピュータ400は、CPU359、メモリ360、操作/表示制御手段307、操作ボタン310、表示パネル311、及びデータ入出力制御手段308を備えて構成される。
スピンドルモータ351は光ディスク100を回転及び停止させるもので、光ディスク100へのアクセス時に動作する。より詳細には、スピンドルモータ351は、図示しないサーボユニット等によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転及び停止させるように構成されている。
光ピックアップ352は、本発明における「第1記録手段」及び「第2記録手段」の夫々の一具体例を構成しており、光ディスク100への記録再生を行うために、例えば半導体レーザ装置とレンズ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ352は、光ディスク100に対してレーザービーム等の光ビームを、再生時には読み取り光として第1のパワーで照射し、記録時には書き込み光として第2のパワーで且つ変調させながら照射する。
信号記録再生手段353は、スピンドルモータ351と光ピックアップ352を制御することで光ディスク100に対して記録再生を行う。より具体的には、信号記録再生手段353は、例えば、レーザダイオードドライバ(LDドライバ)及びヘッドアンプ等によって構成されている。レーザダイオードドライバは、光ピックアップ352内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。ヘッドアンプは、光ピックアップ352の出力信号、即ち、光ビームの反射光を増幅し、該増幅した信号を出力する。より詳細には、信号記録再生手段353は、OPC処理時には、CPU354の制御下で、図示しないタイミング生成器等と共に、OPCパターンの記録及び再生処理により最適なレーザパワーの決定が行えるように、光ピックアップ352内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。
メモリ355は、記録再生データのバッファ領域や、信号記録再生手段353で使用出来るデータに変換する時の中間バッファとして使用される領域などディスクドライブ300におけるデータ処理全般及びOPC処理において使用される。また、メモリ355はこれらレコーダ機器としての動作を行うためのプログラム、即ちファームウェアが格納されるROM領域と、記録再生データの一時格納用バッファや、ファームウェアプログラム等の動作に必要な変数が格納されるRAM領域などから構成される。
CPU(ドライブ制御手段)354は、信号記録再生手段353及びメモリ355と、バス357を介して接続され、各種制御手段に指示を行うことで、ディスクドライブ300全体の制御を行う。通常、CPU354が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ355に格納されている。
データ入出力制御手段306は、ディスクドライブ300に対する外部からのデータ入出力を制御し、メモリ355上のデータバッファへの格納及び取り出しを行う。ディスクドライブ300とSCSIや、ATAPIなどのインタフェースを介して接続されている外部のホストコンピュータ400から発行されるドライブ制御命令は、データ入出力制御手段306を介してCPU354に伝達される。また、記録再生データも同様にデータ入出力制御手段306を介して、ホストコンピュータ400とやり取りされる。
操作/表示制御手段307はホストコンピュータ400に対する動作指示受付と表示を行うもので、例えば記録又は再生といった操作ボタン310による指示をCPU359に伝える。CPU359は、操作/表示制御手段307からの指示情報を元に、データ入出力手段308を介して、ディスクドライブ300に対して制御命令(コマンド)を送信し、ディスクドライブ300全体を制御する。同様に、CPU359は、ディスクドライブ300に対して、動作状態をホストに送信するように要求するコマンドを送信することができる。これにより、記録中や再生中といったディスクドライブ300の動作状態が把握できるためCPU359は、操作/表示制御手段307を介して蛍光管やLCDなどの表示パネル311にディスクドライブ300の動作状態を出力することができる。
メモリ360は、ホストコンピュータ400が使用する内部記憶装置であり、例えばBIOS(Basic Input/Output System)等のファームウェアプログラムが格納されるROM領域、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の動作に必要な変数等が格納されるRAM領域などから構成される。また、データ入出力制御手段308を介して、図示しないハードディスク等の外部記憶装置に接続されていてもよい。
以上説明した、ディスクドライブ300とホストコンピュータ400を組み合わせて使用する一具体例は、映像を記録再生するレコーダ機器等の家庭用機器である。このレコーダ機器は放送受信チューナや外部接続端子からの映像信号をディスクに記録し、テレビなど外部表示機器にディスクから再生した映像信号を出力する機器である。メモリ360に格納されたプログラムをCPU359で実行させることでレコーダ機器としての動作を行っている。また、別の具体例では、ディスクドライブ300はディスクドライブ(以下、適宜ドライブと称す)であり、ホストコンピュータ400はパーソナルコンピュータやワークステーションである。パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとドライブはSCSIやATAPIといったデータ入出力制御手段306及び308を介して接続されており、ホストコンピュータ400にインストールされているライティングソフトウェア等のアプリケーションが、ディスクドライブ300を制御する。
(2)動作原理
続いて、図11を参照して、本実施例に係る記録装置200の動作原理について説明する。ここに、図11は、本実施例に係る記録再生装置200の動作の流れ(特に、記録動作の流れ)を概念的に示すフローチャートである。
図11に示すように、初めに、本発明の制御手段の一具体例を構成するCPU354ないしは359の制御の下に、記録動作の対象となっている光ディスクにNBCA106が設けられているか否かが判定される(ステップS101)。
ステップS101の判定の結果、NBCA106が設けられていると判定された場合(ステップS101:Yes)、続いて、CPU354ないしは359の制御の下に、リードアウトエリア118(図11中では、“LO”と略記)の外周側の端部のアドレスとして固定アドレスを用いるか否かが判定される(ステップS102)。
ステップS102の判定の結果、固定アドレスを用いると判定された場合(ステップS102:Yes)、リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレスとして、“00336Fh”が割り当てられる(ステップS103)。
他方、ステップS102の判定の結果、固定アドレスを用いないと判定された場合(ステップS102:No)、リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレスとして、NBCA106の外周側の端部の位置に基づいて算出されるアドレス値が割り当てられる(ステップS104)。具体的には、図6を用いて説明したようなリードアウトエリア118の外周側の端部に相当するアドレス値が割り当てられる。
他方、ステップS101の判定の結果、NBCA106が設けられていないと判定された場合(ステップS101:No)、リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレスとして、“003329h”が割り当てられる。
もちろん、ステップS102、S103ないしはS104の段階で、その他のエリアのアドレス等を割り当てるように構成してもよいことはいうまでもない。その場合も、上述の図1から図9を参照しながら説明した光ディスク100(100a)と同様のエリア構成となるようなアドレス等が割り当てられる。
その後、ステップS102、S103ないしはステップS104において割り当てられたアドレスに従ってエリア構成された光ディスクに対して、特にそのデータエリア105(115)にデータが記録される(ステップS106)。データエリア105(115)へのデータの記録が終了した後、ファイナライズ処理が行なわれる(ステップS107)。具体的には、リードインエリア102やリードアウトエリア118やミドルエリア109(119)に必要な制御データないしは管理データ或いはダミーデータ(例えば、“00h”データ等)等が記録される。ファイナライズ処理の終了によって、光ディスク100(100a)へのデータの記録動作が終了する。
以上説明したように、本実施例に係る記録再生装置200によれば、図1から図9を参照しながら説明した光ディスク100(100a)と同様のエリア構成を有する光ディスクに対してデータを記録することができる。従って、好適な記録動作ないしは再生動作を担保することができるような好適なリードインエリア102及びリードアウトエリア106を設けることができる。その他、上述した光ディスク100(100a)の各種利益を享受することができることは言うまでもない。
本実施例に係る記録再生装置200は特に、NBCA106の有無に応じて、リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレス等を割り当てることができる。従って、記録動作の対象となっている光ディスク毎により最適な形で、エリアの割り当てを行うことができる。これにより、光ディスクの記録容量を浪費することなく、好適なリードインエリア102及びリードアウトエリア106を設けることができる。
更には、ステップS102やステップS104のように、予め定められたアドレス値を、リードアウトエリア118の外周側の端部のアドレス値として割り当てることもできる。従って、エリア構成をするたびに記録再生装置200自身が所定の演算等を行なう必要がない。これにより、記録動作時の記録再生装置200の処理負荷を相対的に低減させることができるという利点をもあわせ持っている。
また、上述の実施例では、記録媒体の一例として光ディスク100及び記録再生装置の一例として光ディスク100に係るレコーダ或いはプレーヤについて説明したが、本発明は、光ディスク及びそのレコーダに限られるものではなく、他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種記録媒体並びにそのレコーダ或いはプレーヤにも適用可能である。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう記録媒体、記録装置及び方法、並びに記録制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラムは、例えば、DVD等の高密度光ディスクに利用可能であり、更にDVDレコーダ等の情報記録装置に利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な情報記録装置等にも利用可能である。

Claims (26)

  1. 記録情報を記録するための第1記録層と第2記録層とを備えており、
    前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々は、前記記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御するための制御情報を記録するための制御エリアを備えており、
    前記第1記録層における前記制御エリアの内周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部とが第1所定値以上離れていることを特徴とする記録媒体。
  2. 前記第1記録層における前記制御エリアの内周側の端部と、前記第2記録層における前記制御エリアの内周側の端部とは、同一の半径位置に設けられることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録媒体。
  3. 前記第2記録層における前記制御エリアは、前記第1記録層における前記制御エリアよりも大きいことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の記録媒体。
  4. 前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々におけるアドレスはデクリメントアドレス方式に準拠して割り当てられており、
    前記第1記録層は、当該記録媒体を識別するための識別情報が記録された識別エリアを備えており、
    前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部のアドレスは、“00336Fh”以上であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録媒体。
  5. 前記第1記録層は、当該記録媒体を識別するための識別情報が記録された識別エリアを備えており、
    前記第1記録層における前記制御エリアの内周側の端部と、前記識別エリアの外周側の端部とは、当該記録媒体の径方向に略186μm離れていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録媒体。
  6. 前記識別エリアは、NBCA(Narrow Burst Cutting Area)であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の記録媒体。
  7. 前記第1所定値は、当該記録媒体の径方向における0.4mmに、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長を加えた値であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の記録媒体。
  8. 前記第1記録層における前記制御エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部とが第2所定値以上離れていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録媒体。
  9. 前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々におけるアドレスはデクリメントアドレス方式に準拠して割り当てられており、
    前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部のアドレスは、“003329h”以上であることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の記録媒体。
  10. 前記第2所定値は、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長、並びに前記記録情報を当該記録媒体に記録するためのレーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径及び前記第1記録層と前記第2記録層との夫々の相対的な偏芯ズレの夫々の和を示すクリアランス長の和であることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の記録媒体。
  11. 前記第1記録層における前記制御エリアの外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層における前記制御エリアの外周側の端部とは、当該記録媒体の径方向に略105μm離れていることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の記録媒体。
  12. 前記第1記録層には、一の方向に向かって前記記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録媒体。
  13. 記録情報を記録するための第1記録層と第2記録層とを備える記録媒体に前記記録情報を記録する第1記録手段と、
    前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に、前記記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御するための制御情報を記録する第2記録手段と、
    前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部とが第1所定値以上離れて前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  14. 前記制御手段は、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部とが、同一の半径位置に設けられて前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御することを特徴とする請求の範囲第13項に記載の記録装置。
  15. 前記制御手段は、前記第2記録層における前記制御情報が記録されたエリア部分が、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分よりも大きくなって前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御することを特徴とする請求の範囲第14項に記載の記録装置。
  16. 前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々におけるアドレスはデクリメントアドレス方式に準拠して割り当てられており、
    前記第1記録層は、当該記録媒体を識別するための識別情報が記録された識別エリアを備えており、
    前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部のアドレスが“00336Fh”以上であることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の記録装置。
  17. 前記第1記録層は、当該記録媒体を識別するための識別情報が記録された識別エリアを備えており、
    前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部と、前記識別エリアの外周側の端部とは、当該記録媒体の径方向に略186μm離れていることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の記録装置。
  18. 前記識別エリアは、NBCA(Narrow Burst Cutting Area)であることを特徴とする請求の範囲第16項に記載の記録装置。
  19. 前記第1所定値は、当該記録媒体の径方向における0.4mmに、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長を加えた値であることを特徴とする請求の範囲第16項に記載の記録装置。
  20. 前記制御手段は、前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部とが第2所定値以上離れて前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御することを特徴とする請求の範囲第13項に記載の記録装置。
  21. 前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々におけるアドレスはデクリメントアドレス方式に準拠して割り当てられており、
    前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部のアドレスが“003329h”以上であることを特徴とする請求の範囲第20項に記載の記録装置。
  22. 前記第2所定値は、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長、並びに前記記録情報を当該記録媒体に記録するためのレーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径及び前記第1記録層と前記第2記録層との夫々の相対的な偏芯ズレの夫々の和を示すクリアランス長の和であることを特徴とする請求の範囲第20項に記載の記録装置。
  23. 前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部とは、当該記録媒体の径方向に略105μm離れていることを特徴とする請求の範囲第20項に記載の記録装置。
  24. 前記第1記録層には、一の方向に向かって前記記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録されることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の記録装置。
  25. 記録情報を記録するための第1記録層と第2記録層とを備える記録媒体に前記記録情報を記録する第1記録手段と、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に、前記記録情報の記録及び再生の少なくとも一方を制御するための制御情報を記録する第2記録手段とを備える記録装置における記録方法であって、
    前記記録情報及び前記制御情報の少なくとも一方を記録するように、前記第1記録手段及び前記第2記録手段の少なくとも一方を制御する第1制御工程と、
    前記第1記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の内周側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記第2記録層において前記制御情報が記録されたエリア部分の外周側の端部とが第1所定値以上離れて前記制御情報が記録されるように前記第2記録手段を制御する第2制御工程と
    を備えることを特徴とする記録方法。
  26. 請求の範囲第13項に記載の記録装置に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記制御手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

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