JPWO2006068233A1 - 磁気案内装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法 - Google Patents

磁気案内装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

第一方向に沿って設けられた案内面(111)を有する案内部材(110)と、案内面(111)から離間した状態で案内面(111)に対向する対向面(121)を有する移動体(120)と、を備え、案内面(111)と対向面(121)との間に磁気吸引力を作用させて、移動体(120)を、第一方向に直交し且つ案内面(111)と平行な第二方向への移動を規制しつつ、第一方向に沿って移動させるための磁気案内装置(100)にあって、案内面(111)には第一方向に沿って第一の溝部(112)が形成され、対向面(121)には第一溝部(112)と対向するように第一方向に沿って第二の溝部(122)が形成される。

Description

本発明は、磁気案内装置と、磁気案内装置を用いたステージ装置、露光装置等に関する。
本願は、2004年12月24日に出願された特願2004−372923号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
回路パターンが描画されたマスク等に照明光(紫外線、X線、電子線等のエネルギー線)を照射して、等倍、所定の縮小倍率あるいは拡大倍率を有する投影光学系を介して感応基板(レジスト層が塗布された半導体ウエハやガラスプレート等)上に投影露光することにより、半導体デバイスや液晶表示デバイス等の回路パターンを形成するマイクロリソグラフィ装置が知られている。このようなリソグラフィ装置では、マスクや感応基板を載置してレーザ干渉計による位置サーボ制御の下で平面内で精密に移動するステージ装置(マスクステージ、基板ステージ)が設けられる。
ステージ装置では、可動ステージ本体を所定方向に移動させるために、定盤等との間に、案内部材と移動体からなる案内装置が設けられている。案内装置としては、案内部材と移動体との間に磁気吸引力を発生されて、移動方向に直交する方向(非移動方向)への移動を規制する磁気案内装置を用いるステージ装置が提案されている。
特開2004−132435号公報
上述した磁気案内装置は、調整の煩雑さの回避やコストの低減等を図ることが可能であるが、移動体は案内部材に対して磁気吸引力により非接触に拘束されているに過ぎないので、非移動方向への拘束力(言い換えれば、磁気吸引力による復元力)が小さくなってしまう。このため、可動ステージ本体の共振周波数が低くなり、ステージ装置の制御性能の悪化を招いてしまうという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、案内部材と移動体との間に磁気吸引力を作用させた磁気案内装置にあって、移動方向に直交する方向への拘束力を容易に向上させることができる磁気案内装置、及びこれを利用したステージ装置、露光装置等を提案することを目的とする。
本発明に係る磁気案内装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明は、第一方向に沿って設けられた案内面(111)を有する案内部材(110)と、案内面から離間した状態で該案内面に対向する対向面(121)を有する移動体(120)と、を備え、案内面と対向面との間に磁気吸引力を作用させて、移動体(120)を、第一方向に略直交し且つ案内面(111)と略平行な第二方向への移動を規制しつつ、第一方向に沿って移動させるための磁気案内装置(100)にあって、案内面には第一方向に沿って第一の溝部(112)が形成され、対向面には第一溝部と対向するように第一方向に沿って第二の溝部(122)が形成されるようにした。
この発明によれば、案内面と対向面にそれぞれ対向する溝を設けることにより、移動体を第一方向に略直交し且つ案内面と略平行な第二方向への移動を規制する力を容易に向上させることが可能となる。
また、案内面(111)と対向面(121)には、それぞれ複数の溝部(112,122)が形成されるものでは、容易に移動体を第一方向に略直交し且つ案内面と略平行な第二方向への移動を規制する力を増加させることが可能となる。
また、案内部材(110)又は移動体(120)が、案内面(111)と対向面(121)とを介して、第一方向と対向面のそれぞれに対して略直交する面内で磁気回路(M)を形成するための磁石部材(125)を備えるものでは、第一方向に略平行な面内に磁気回路が形成されたものに比べて、移動体の第一方向への移動を円滑に行うことが可能となる。
また、磁気回路(M)が、複数形成されるものでは、容易に移動体を第一方向に略直交し且つ案内面と略平行な第二方向への移動を規制する力を増加させることが可能となる。
また、磁石部材(125)をが、極性が交互となるように配置された複数の永久磁石(125)であるものでは、容易に複数の磁気回路を形成することができる。
また、磁石部材(125)をが、極性が交互となるように配置された複数の電磁石であるものでは、容易に複数の磁気回路を形成することができる。
また、移動体(120)又は案内部材(110)が、移動体が案内面(111)に沿って移動する際に発生する移動体への抵抗力が低減させるように構成されるものでは、移動体への抵抗力が低減されるので、小さな力で円滑な案内を実現することができる。
また、案内部材(110)が磁石部材(125)を備えるときは、移動体(120)は該移動体が案内面(111)に沿って移動する際に発生する移動体への抵抗力が低減されるように構成され、移動体が磁石部材を備えるときは、案内部材は移動体が案内面に沿って移動する際に発生する移動体への抵抗力が低減されるように構成されるものでは、移動体への抵抗力が低減されるので、小さな力で円滑な案内を実現することができる。
また、移動体(120)又は案内部材(110)が、複数の板状部材(114,115)を積層させた積層部(116)を有するものでは、移動体が案内部材に沿って移動した際に、移動体又は案内部材に渦電流が発生しづらくなるので、移動体への抵抗力が低減されて円滑な案内を実現することができる。
また、積層部(116,117)における複数の板状部材(114,115)の各境界面(114a,115a)が、第一方向と対向面(121)とにそれぞれ略直交する面に対して略平行な関係にあるものでは、確実に移動体又は案内部材に渦電流が発生しづらくさせることができる。
また、積層部(116,117)における複数の板状部材(114,115)の各境界面(114a,115a)が、第二方向と対向面(121)とにそれぞれ略直交する面に対して略平行な関係にあるものでは、確実に移動体又は案内部材に渦電流が発生しづらくさせることができる。
また、対向面(121)のうち溝部(112,122)を除く凸部(113,123)の幅員が、板状部材(114,115)の第二方向への許容移動量により規定されるものでは、移動体の第二方向への許容移動量が凸部の幅員に関係することを利用して、容易に許容移動量を調整することができる。
また、対向面(121)のうち溝部(112,122)を除く凸部(113,123)の幅員が、対向面の第一方向の長さ及び板状部材(114,115)の飽和磁束密度に関する関係式に基づいて規定されるものでは、容易に許容移動量を調整することができる。
本発明は、第一方向に沿って設けられた案内面(111)を有する案内部材(110)と、案内面から離間した状態で該案内面に対向する対向面(121)を有する移動体(120)と、を備え、案内面と対向面との間に磁気吸引力を作用させて、移動体を第一方向に略直交し且つ案内面と略平行な第二方向への移動を規制しつつ、第一方向に沿って移動させるための磁気案内装置(100)にあって、案内部材又は移動体の一方は、案内面と対向面とを介して第一方向と対向面のそれぞれに対して略直交する面内で磁気回路(M)を形成するための磁石部材を備えるようにした。
この発明によれば、第一方向に略平行な面内に磁気回路が形成されたものに比べて、移動体の第一方向への移動を円滑に行うことが可能となる。
また、磁気回路(M)が複数形成されるものでは、容易に移動体を第一方向に略直交し且つ案内面と略平行な第二方向への移動を規制する力を増加させることが可能となる。
本発明は、第一方向に沿って設けられた案内面(111)を有する案内部材(110)と、案内面から離間した状態で該案内面に対向する対向面(121)を有する移動体(120)と、を備え、案内面と対向面との間に磁気吸引力を作用させて、移動体を第一方向に略直交し且つ案内面と略平行な第二方向への移動を規制しつつ、第一方向に沿って移動させるための磁気案内装置(100)にあって、案内部材又は移動体の一方は、案内面と対向面とを介して磁気回路(M)を形成するための磁石部材(125)を備え、案内部材又は移動体は、移動体が案内面に沿って移動する際に発生する移動体への抵抗力が低減されるように構成されるようにした。
この発明によれば、移動体が第一方向に移動する際に、磁気回路の移動により発生する移動体への抵抗力を低減されるので、小さな力で円滑な案内を実現することができる。
また、移動体(120)又は案内部材(110)が、複数の板状部材(114,115)を積層させた積層部(116,117)を有するものでは、移動体が案内部材に沿って移動した際に、移動体又は案内部材に渦電流が発生しづらくなるので、移動体への抵抗力が低減されて円滑な案内を実現することができる。
また、積層部(116,117)における複数の板状部材(114,115)の各境界面(114a,115a)が、第一方向と対向面(121)とにそれぞれ略直交する面に対して略平行な関係にあるものでは、確実に移動体又は案内部材に渦電流が発生しづらくさせることができる。
また、積層部(116,117)における複数の板状部材(114,115)の各境界面(114a,115a)が、第二方向と対向面(121)とにそれぞれ略直交する面に対して略平行な関係にあるものでは、確実に移動体又は案内部材に渦電流が発生しづらくさせることができる。
本発明は、ベース(23)と、ベースに対して相対移動可能なステージ(21)とを備えたステージ装置(20)において、ベースとステージとの間に配置されてベースとステージとを所定方向にのみ相対移動させる案内装置として、上記磁気案内装置(100)を用いるようにした。
この発明によれば、移動方向に直交する方向への拘束力が高いので、ステージ装置の制御性を向上させることができる。
また、ベース(23)は、案内面(111)と、該案内面とは異なる位置に設けられた軸受面(152)とを備え、ステージ(21)は、移動体(120)と、軸受面に対向するように設けられたステージを支持する流体軸受(150)とを備えるものでは、磁気案内装置の案内面と対向面とを一定の距離で離間させることができるので、安定した案内を実現できる。
また、流体軸受(150)が、第二方向に関して磁気案内装置(100)の両側に配置されるものでは、磁気装置の案内面と対向面とが相対回転することを容易に防止することができる。
また、対になる複数の磁気案内装置(100)を備え、少なくとも一対の磁気案内装置は、一方の磁気案内装置によって発生し案内面(111)と対向面(121)との間に作用する磁気吸引力と、他方の磁気案内装置によって発生し案内面と対向面との間に作用する磁気吸引力とが略相殺されるように配置されるものでは、対になる磁気案内装置が互いの磁気吸引力を略相殺(釣り合う)させるので、特別な装置を用いることなく容易に、磁気案内装置の案内面と対向面とを一定の距離で離間させることができる
また、ステージ装置(20)が、ベース(23)とステージ(21)とを相対移動させると共に、ベースとステージとの間に作用する吸引力を発生されるアクチュエータ(24)を備え、磁気案内装置(100)によって発生する磁気吸引力がアクチュエータに発生する吸引力によって略相殺されるものでは、ステージ装置に設けられたアクチュエータを用いることにより、新たに特別な装置を用いることなく容易に、磁気案内装置の案内面と対向面とを一定の距離で離間させることができる。
また、ステージ(21)の移動に伴って移動することで該ステージの移動によって発生する反力を抑制する質量体(24a)を備え、該質量体を案内する案内装置として、上記磁気案内装置(100)を用いるものでは、質量体が円滑に案内されるので、ステージの移動の反力を円滑に抑制することができる。
本発明は、ステージ装置(20)が、第一方向に沿って設けられた案内面(111)を有するベース(23)と、案内面から離間した状態で該案内面に対向する対向面(121)を有し、案内面と対向面との間に作用する磁気吸引力によって、第一方向に略直交し且つ案内面と略平行な第二方向への移動を規制されつつ、第一方向に沿って移動可能なステージと(21)、案内面とは異なる位置でベースとステージとの間に設けられ、ベースに対してステージを支持する流体軸受(150)と、を備えるようにした。
この発明によれば、ベース上にステージを非接触に支持しつつ、円滑に相対移動させることが可能となる。
また、流体軸受(150)が、第二方向に関して案内面(111)又は対向面(121)の両側に配置されるものでは、ステージの回転運動を確実に抑制することができる。
本発明は、マスク(R)を保持するマスクステージ(20)と、基板(W)を保持する基板ステージ(40)とを備え、マスクに形成されたパターン(PA)を基板に露光する露光装置(EX)であって、マスクステージと基板ステージの少なくとも一方に、上記ステージ装置(20)を用いるようにした。
この発明によれば、制御性が高いステージ装置が用いられるので、微細なパターンを基板に露光することができる。
また、基板ステージ(40)に保持された基板(W)に所定のパターン(PA)を形成する露光装置(EX)であって、基板ステージとして、上記ステージ装置(20)を用いるようにしたものでは、基板の位置決め精度等を向上させることができる。
本発明は、リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、リソグラフィ工程において上記露光装置(EX)を用いるようにした。
この発明によれば、高性能なデバイスを効率よく製造することが可能となる。
本発明によれば以下の効果を得ることができる。
本発明の磁気案内装置によれば、移動体を第一方向に略直交し且つ案内面と略平行な第二方向への移動を規制する力を容易に向上させることが可能となる。また、移動体の第一方向への移動を円滑に行うことができるので、少ない推力でステージ装置を駆動することができる。
本発明のステージ装置によれば、ステージの移動方向に直交する方向の剛性が向上するので、高精度な制御を実現することができる。
また、本発明の露光装置によれば、微細なパターンPAをウエハWに露光することができる。
更に、本発明のデバイスの製造方法によれば、高性能なデバイスを効率よく製造することができる。
露光装置を示す概略構成図である。 レチクルステージの詳細を示す斜視図である。 ガイド装置の斜視図である。 ガイド装置の断面図である。 ガイド装置の拡大断面図である。 ガイド装置の拡大断面図である。 ガイド装置とエアベアリングの配置を示す図である。 ガイド装置の変形例を示す斜視図である。 ガイド装置の変形例を示す断面図である。 ガイド装置の変形例を示す斜視図である。 ガイド装置の変形例を示す断面図である。 ガイド装置の配置を示す図である。 ガイド装置の配置を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。 図9におけるウエハ処理ステップの詳細工程の一例を示す図である。
符号の説明
20 レチクルステージ(ステージ装置、マスクステージ) 21 レチクル粗動ステージ(ステージ) 23 レチクル定盤(ベース) 24 リニアモータ(アクチュエータ) 24a 固定子(質量体) 40 ウエハステージ(ステージ装置、基板ステージ) 100 ガイド装置(磁気案内装置) 110 ガイド(案内部材) 111 案内面 112 溝(第一の溝部) 113 凸部 114,115 板状部材 114a,115a 境界面 116,117 積層部 120 スライダ(移動体) 121 対向面 122 溝(第二の溝部) 123 凸部 125 永久磁石(磁石部材) 150 エアベアリング(流体軸受) 152 軸受面 200 ガイド装置(磁気案内装置) 210 ガイド装置(磁気案内装置) EX 露光装置 M 磁気回路 R レチクル(マスク) PA パターン W ウエハ(基板)
以下、本発明の磁気案内装置、ステージ装置、露光装置及びデバイスの製造方法の実施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の露光装置EXを示す概略構成図である。
露光装置EXは、レチクル(マスク)Rとウエハ(基板)Wとを一次元方向に同期移動しつつ、レチクルRに形成されたパターンPAを投影光学系30を介してウエハW上の各ショット領域に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、すなわち、いわゆるスキャニング・ステッパである。
露光装置EXは、露光光ELを射出する露光用光源5、露光光ELによりレチクルRを照明する照明光学系10、レチクルRを保持して移動可能なレチクルステージ20、レチクルRから射出される露光光ELをウエハW上に投射する投影光学系30、ウエハWをウエハホルダ46を介して保持しつつ移動可能なウエハステージ40と、露光装置EXを統括的に制御する制御装置50等を備える。
なお、以下の説明において、投影光学系30の光軸AXと一致する方向をZ方向、Z方向に垂直な平面内でレチクルRとウエハWとの同期移動方向(走査方向)をY方向、Z方向及びY方向に垂直な方向(非走査方向)をX方向とする。また、X方向、Y方向、及びZ方向まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX方向、θY方向、及びθZ方向とする。
露光用光源5から射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される紫外域の輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)や、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。
照明光学系10は、レチクルステージ20に支持されているレチクルRを露光光ELで照明するものであり、露光用光源から射出された露光光ELの照度を均一化するオプティカルインテグレータ、オプティカルインテグレータからの露光光ELを集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、露光光ELによるレチクルR上の照明領域をスリット状に設定する可変視野絞り等(いずれも不図示)を有している。レチクルR上の所定の照明領域は、照明光学系10により均一な照度分布の露光光ELで照明される。
レチクルステージ(ステージ装置、マスクステージ)20は、レチクルRを保持して移動可能であって、例えばレチクルRを真空吸着(又は静電吸着)により固定している。レチクルステージ20は、投影光学系30の光軸AXに垂直な平面内、すなわちXY平面内で2次元移動可能及びθz方向に微小回転可能である。レチクルステージ20は、リニアモータ24,ボイスコイルモータ25により駆動される。
レチクルステージ20上には移動鏡28が設けられ、また、移動鏡28に対向する位置にはレーザ干渉計29が設けられている。移動鏡28は、レチクルステージ20の位置を計測するためのレーザ干渉計29用のミラーである。これにより、レチクルステージ20上のレチクルRの2次元方向(XY方向)の位置、及びθZ方向の回転角(場合によってはθX方向、θY方向の回転角も含む)はレーザ干渉計29によりリアルタイムで計測される。レーザ干渉計29の計測結果は、制御装置50に出力され、制御装置50はレーザ干渉計29の計測結果に基づいてリニアモータ24,ボイスコイルモータ25を駆動することで、レチクルステージ20に支持されているレチクルRの位置を制御する。
図2は、レチクルステージ20の詳細を示す斜視図である。
レチクルステージ20は、レチクル定盤(ベース)23上を一対のYリニアモータ24によってY方向に所定ストロークで駆動されるレチクル粗動ステージ(ステージ)21と、このレチクル粗動ステージ21上を一対のXボイスコイルモータ25Xと、一対のYボイスコイルモータ25YとによってX方向,Y方向,θZ方向に微小駆動されるレチクル微動ステージ22とを備えた構成になっている。
各Yリニアモータ(アクチュエータ)24は、レチクル定盤23上に非接触ベアリングである複数のエアベアリング(エアパッド)19によって浮上支持されY方向に移動可能な固定子(質量体)24aと、この固定子24aに対応して設けられ、連結部材26を介してレチクル粗動ステージ21に固定された可動子24bとから構成されている。このため、運動量保存の法則により、レチクル粗動ステージ21の+Y方向の移動に応じて、固定子24aはカウンターマスとして−Y方向に移動する。この固定子24aの移動によりレチクル粗動ステージ21の移動に伴う反力を相殺するとともに、レチクルステージ20の重心位置の変化を防ぐことができる。
レチクル粗動ステージ21は、レチクル定盤23の中央部に形成された上部突出部23bの上面に固定されY方向に延びる一対のガイド装置100によってY方向に案内されるようになっている。また、固定子24aも、Y方向に延びるガイド装置100(不図示)によってY方向に案内されるようになっている。
ガイド装置100は、レチクル定盤23上にY方向に延設されたガイド110と、レチクル粗動ステージ21の底面にガイド110に対して対向するように配置されたスライダ120(図3A及び3B参照)とから構成されるリニアガイドである。また、ガイド110とスライダ120とを所定の距離で離間させつつ、磁気吸引力によりガイド110に対するスライダ120のX方向位置を規制する磁気ガイドとして機能する。レチクル粗動ステージ21をレチクル定盤23に対して非接触で支持するために、レチクル粗動ステージ21の下面には、エアベアリング150(図5参照)が設けられている。また、エアベアリング150が対向する面、すなわち、レチクル定盤23に形成されるエアベアリング150の軸受面152(図5参照)は、ガイド装置100の案内面111とは異なる位置に形成される。なお、ガイド装置100の詳細については、後述する。
レチクル微動ステージ22には、不図示のバキュームチャックを介してレチクルRが吸着保持されるようになっている。レチクル微動ステージ22の−Y方向の端部には、コーナキューブからなる一対のY移動鏡28a,28bが固定され、また、レチクル微動ステージ22の+X方向の端部には、Y方向に延びる平面ミラーからなるX移動鏡28cが固定されている。これら移動鏡28a,28b,28cに対して測長ビームを照射する3つのレーザ干渉計29(図1参照)が各移動鏡との距離を計測することにより、レチクルステージ20のX方向,Y方向,θZ方向の位置が高精度に計測される。
図1に戻り、投影光学系30は、レチクルRのパターンを所定の投影倍率βでウエハWに投影露光するものである。投影光学系30は、ウエハW側の先端部に設けられた光学素子を含む複数の光学素子で構成されており、これら光学素子は鏡筒32で支持されている。
投影光学系30は、投影倍率βが、例えば1/4、1/5、あるいは1/8の縮小系である。なお、投影光学系30は等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系30の先端部の光学素子は鏡筒32に対して着脱(交換)可能に設けられる。
ウエハステージ(ステージ装置、基板ステージ)40は、ウエハWを支持するものであって、ウエハWをウエハホルダ46を介して保持しつつ、X方向、Y方向、Z方向、θX方向、θY方向及びθZ方向の6自由度方向に移動可能なXYZステージ41と、XYZステージ41を案内面42a上で移動可能に支持するウエハ定盤42とを備えている。
XYZステージ41は、リニアモータ等のウエハステージ駆動装置43により駆動される。ウエハステージ駆動装置43は、制御装置50により制御され、ウエハWのXY方向における位置(投影光学系30の像面と実質的に平行な方向の位置)が制御される。また、ウエハステージ駆動装置43を駆動することにより、XYZステージ41上のウエハホルダ46に保持されているウエハWのZ方向における位置(フォーカス位置)等が制御される。
XYZステージ41上には移動鏡44が設けられ、また、移動鏡44に対向する位置にはレーザ干渉計45が設けられている。これにより、XYZステージ41上のウエハWの2次元方向の位置、及び回転角はレーザ干渉計45によりリアルタイムで計測される。
計測結果は制御装置50に出力され、制御装置50はレーザ干渉計45等の計測結果に基づいてウエハステージ駆動装置43を介してXYZステージ41を駆動することで、XYZステージ41に支持されているウエハWのX方向,Y方向及びθZ方向の位置決めを行う。
また、XYZステージ41の上面には、ウエハWを吸引するウエハホルダ46が設けられる。XYZステージ41は、エアベアリング47を介して非接触でウエハ定盤42に支持される。
XYZステージ41の上方には、投影光学系30の像面に対するウエハW表面の位置(フォーカス位置)を検出するフォーカス検出系56が配置される。フォーカス検出系56は、ウエハW表面に対して斜め方向より検出光を投射する投光部56aと、ウエハW表面で反射した検出光の反射光を受光する受光部56bとからなる。
受光部56bの受光結果は制御装置50に出力され、制御装置50はフォーカス検出系56の検出結果に基づいてウエハステージ駆動装置43を介してXYZステージ41を駆動することで、XYZステージ41に支持されているウエハWのZ方向,θX方向及びθY方向の位置決めを行う。このようにして、ウエハW表面の位置を投影光学系30の焦点深度内(投影光学系30の像面)に収める。
次に、ガイド装置100について詳述する。図3A及び3Bはガイド装置100の斜視図及び断面図、図4A及び4Bはガイド装置100の拡大断面図である。
ガイド装置(磁気案内装置)100は、案内面111を有するガイド(案内部材)110と、案内面111に対向する対向面121を有するスライダ(移動体)120とから構成される。ガイド110は、炭素鋼板等の強磁性体や珪素鋼板等の電磁鋼板から形成される。また、スライダ120は、炭素鋼板等の強磁性体や珪素鋼板等の電磁鋼板からなる対向面121、永久磁石125及びヨーク126を備える。なお、電磁鋼板等を用いて対向面121を形成することなく、直接、永久磁石125の表面(下面)に対向面121を形成してもよい。
スライダ120とガイド110とは、エアベアリング150(図5参照)により所定距離だけ離間した状態で保持される。これにより、案内面111と対向面121の間に、磁気吸引力が発生した状態で離間、保持される。
したがって、スライダ120は、スライダ120の移動方向(ガイド110の延設方向)であるY方向には円滑に移動可能であるが、移動方向と直交するX方向への移動は磁気吸引力により規制されるようになっている。
スライダ120に配置される永久磁石(磁石部材)125は、移動方向(Y方向)に直交する方向(X方向)に、極性が交互になるように複数並べられる。したがって、図3Bに示すように、XZ平面(Y方向に略直交する面)に沿った面内に、案内面111と対向面121とを介して磁気回路Mが形成される。
このように、移動方向に直交する方向に永久磁石125を並べて、XZ平面に沿った面内に磁気回路Mを形成するのは、以下のような理由があるからである。すなわち、従来のガイド装置では、スライダの対向面に設置される永久磁石125は、移動方向に沿って並べられている。このため、案内面と対向面を介して、YZ平面に略平行な面内(移動方向に略平行な面内)に磁気回路が形成される。移動方向に略平行な面内に磁気回路が形成されると、ガイドの案内面のある一点に注目すると、スライダの移動に伴って磁気回路が通過して、磁束の向きがN極からS極、或いはS極からN極に反転することになる。このため、磁束の向きを反転させる必要から磁気ヒステリシスにより発生する力が大きくなる。この力は、大きな粘性抵抗となってスライダの高速移動の妨げになる。
一方、ガイド装置100では、移動方向に略直交する面内に磁気回路Mが形成されているので、スライダ120の移動に伴って磁気回路のN極或いはS極が通過するだけなので、磁束の向きを反転させる必要がない分だけ、磁気ヒステリシスにより発生する力が小さくなるので、ガイド110を円滑に移動させることができる。
また、案内面111及び対向面121には、それぞれ溝112,122が形成される。案内面111の溝(第一の溝部)112と対向面121の溝(第二の溝部)122とは、対向するように配置される。案内面111及び対向面121にそれぞれ溝112,122を形成するのは、溝112,122を設けた方が、溝112,122がない場合に比べて、スライダ120とガイド110との間にX方向への復元力を大きく発生させることができるからである。すなわち、溝112,122がない場合には、スライダ120´がX方向に移動した際に、スライダ120´とガイド110´の間に存在する両端の磁束(磁気回路M´)が曲げられるに過ぎないので、スライダ120をX方向の所定位置に戻そうする力(復元力)は小さい(図4B参照)。一方、溝112,122がある場合には、スライダ120がX方向に移動した際に、スライダ120とガイド110の凸部113,123毎に磁束(磁気回路M)が曲げられるので、スライダ120をX方向の所定位置に戻す復元力が大きくなる(図4A参照)。つまり、溝112,122を設けることにより、容易かつ確実に、スライダ120がX方向に移動した際に曲げられる磁束を多くして、X方向への強力な復元力を得ることが可能となる。
ところで、スライダ120をガイド110に対してY方向に移動させると、磁気回路Mが金属材料からなる案内面111の内部を移動するので、案内面111の内部に渦電流が発生し、スライダ120にはY方向への移動を妨げる抵抗力が発生する。この抵抗力は、大きな渦電流が発生する程、つまりスライダ120の移動速度が大きい程、大きくなる。渦電流によって生じる抵抗力をキャンセルするためには、スライダ120の駆動力(Yリニアモータ24の推力)を大きくすればよいが、その分、装置の大型化、重量化、高コスト化を招くおそれがある。
そこで、本実施形態では、図3Aに示すように、ガイド110(案内面111)を、複数の薄板状の部材114を積層させた積層部116によって構成している。板状部材114は、珪素鋼板等の電磁鋼板により形成され、各層の境界面114aがXZ平面に略平行となるようにY方向に積層されている。各板状部材114の接着には、エポキシ系接着剤等の電気抵抗の高い接着剤が用いられる。
このような構成において、スライダ120がY方向に沿って移動すると、案内面111には、渦電流が発生する。しかし、案内面111は、薄い板状部材114がY方向に積層された構造になっており、しかも、各板状部材114間には電気抵抗が高い接着剤が介在するので、渦電流は個々の板状部材114内に留められて僅かな量しか発生しなくなる。したがって、案内面111に発生する渦電流が抑えられて、スライダ120に発生する抵抗力が小さくなる。
このようにして、ガイド110に発生する渦電流を抑えることにより、スライダ120に対する抵抗力の発生を抑えて、僅かな推力でスライダ120を円滑に移動させることが可能となる。
なお、図7A及び7Bに示すように、ガイド110(案内面111)を、珪素鋼板等の電磁鋼板からなる板状部材115をYZ平面に略平行な状態でX方向に沿って積層させた積層部117により構成してもよい。すなわち、珪素鋼板等の電磁鋼板からなる板状部材115の境界面115aをYZ平面に略平行な状態でX方向に積層させる。上述のように、スライダ120をY方向に沿って移動させると、案内面111に渦電流が発生するが、案内面111は、X方向に薄い板状部材115を積層させて形成されており、各板状部材115内には極僅かな渦電流しか発生しない。したがって、案内面111に発生する渦電流が抑えられて、スライダ120に発生する抵抗力が小さくなる。
このようにして、僅かな推力でスライダ120を円滑に移動させることが可能となる。
図5は、ガイド装置100とエアベアリング150の配置を示す図である。
ガイド110(レチクル定盤23)に対してスライダ120(レチクル粗動ステージ21)がZ方向に所定量浮上するように、レチクル定盤23とレチクル粗動ステージ21との間には、エアベアリング(流体軸受)150が設けられている。
図5に示すように、エアベアリング150は、案内面111と対向面121とを挟んでX方向の両側に配置される。レチクル粗動ステージ21側には、空気を噴出するエアベアリング本体151が設けられ、レチクル定盤23が輪には、エアベアリング本体151と対向する位置に軸受面152が形成される。軸受面152は、所定の平面度を有する平坦面としてよい。
このような構造により、ガイド110の案内面111とスライダ120の対向面121とを常に略平行に維持した状態でスライダ120をガイド110に沿って移動させることができる。つまり、レチクル粗動ステージ21が、レチクル定盤23に対してZ方向に所定量浮上した状態で、Y方向に案内されることになる。
また、図5では、エアベアリング本体151がレチクル粗動ステージ21の下面から突出したように図示されているが、レチクル粗動ステージ21の下面に埋め込むように配置してもよい。また、レチクル定盤23側にエアベアリング本体151を設け、レチクル粗動ステージ21側に軸受面152を設けるようにしてもよい。
上述したように、ガイド装置100によれば、案内面111及び対向面121に溝112,122を設けることにより、ガイド装置100における非移動方向(Y方向)の復元力を向上させることができる。また、案内面111と対向面121を介して形成される磁気回路Mが、移動方向に略直交する面内に形成されているので、磁気ヒステリシスにより発生する力を抑えて、ガイド110を円滑に移動させることができる。更に、案内面111における渦電流の発生を抑えることにより、スライダ120における抵抗力の発生が抑えられるので、小さな推力でガイド110を円滑に移動させることができる。
このようなガイド装置100を用いたレチクルステージ20等では、ステージの非移動方向の剛性が向上するので、良好な制御が可能となる。したがって、微細なパターンPAをウエハWに露光することが可能となる。
次に、ガイド装置の変形例について説明する。
図6A及び6Bは、ガイド装置200を示す斜視図及び断面図である。なお、ガイド装置100と同一の構成要素、部材等については、同一符号を付して、その説明を簡略或いは省略する。
ガイド装置(磁気案内装置)200の案内面111と対向面121には、それぞれ複数の溝112,122が形成される。上述したように、溝112,122を設けることにより非移動方向(X方向)への復元力を向上させることができ、特に、複数の溝112,122を形成することにより、復元力の更なる向上が期待できるからである。
溝112,122以外の部分(凸部113,123)の幅員tは、スライダ120のX方向への許容移動距離に応じて規定することができる。すなわち、最も大きな復元力が発生するのは、スライダ120がガイド110に対してX方向に、凸部113,123の幅員tと略同一距離だけ移動した場合である。このため、スライダ120のX方向への許容移動距離に応じて凸部113,123の幅員tを規定すると、より確実にスライダ120のX方向の位置を許容移動距離内に留めておくことが可能となる。
なお、全ての凸部113,123の幅員tを同一にする必要はない。例えば、最外側の凸部113,123の幅員tをX方向への許容移動距離に応じて規定することも可能である。しかし、大きな復元力が発生させるためには、全ての凸部113,123の幅員tを同一にすることが好ましい。溝112,122に関しては、全ての溝112,122の幅員を同一にする必要はない。
また、凸部113,123の幅員tは、対向面121のY方向の長さ及び板状部材114の飽和磁束密度に関する関係式に基づいて規定することもできる。すなわち、一つの永久磁石125から生じる磁束をΦ、ガイド110の各板状部材114の飽和磁束密度をBc、対向面121のY方向の長さをLとすると、
Φ/(凸部の数×幅員t×L)≦Bc(一定値)と表される。つまり、対向面121における凸部113,123の総面積(凸部113,123の数×凸部113,123の幅員t×L)を増やしても、一つの永久磁石125から発生する磁束Φは一定なので、磁束密度Bが小さくなってしまい、復元力は増加せずに却って重力増等の不都合が生じる。
そのような不都合を解消するには、各板状部材114の磁束密度Bが飽和磁束密度Bcと略同一にするように、凸部113,123の数及び凸部113,123の幅員tを規定するとよい。
図7A及び7Bは、他の変形例であるガイド装置210を示す斜視図及び断面図である。
ガイド装置(磁気案内装置)210では、ガイド110に設けられる永久磁石125を移動方向に沿って複数(図4A及び4Bでは4個)配置している。これらの磁石は、案内面111に対向する極性がY方向に沿って交互に入れ替わるように配置される。したがって、ガイド110とスライダ120の間には、YZ平面に略平行な面に沿って、複数の磁気回路が形成される。
ガイド装置210においても、板状部材115をYZ平面に略平行な状態でX方向に沿って積層させることにより、ガイド110(案内面111)に発生する渦電流を抑えて、スライダ120に発生する抵抗力が低減させることができる。なお、板状部材115の材料や、各板状部材115を接着する接着剤は、ガイド装置100の場合と同一である。
これにより、スライダ120をY方向に沿って移動させると、案内面111には渦電流が発生するが、案内面111を形成する各板状部材115はX方向に薄く形成されているので、各板状部材115内に発生する渦電流は極僅かとなる。したがって、ガイド110に発生する渦電流が抑えられて、スライダ120に発生する抵抗力が小さくなる。
なお、図3A及び3Bと同様に、珪素鋼板等の電磁鋼板からなる板状部材114をXZ平面に略平行な状態でY方向に沿って積層させてもよい。案内面111に渦電流が発生しても、案内面111を形成する各板状部材114はY方向に薄く形成されているので、各板状部材114内に発生する渦電流は極僅かとなる。したがって、案内面111に発生する渦電流が抑えられて、スライダ120に発生する抵抗力が小さくなる。
このようにして、僅かな推力でスライダ120を円滑に移動させることが可能となる。
上述したガイド装置100,200,210の適用例として、レチクル粗動ステージ21のガイド機構として用いた例について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、上述したカウンターマスとしてY方向に移動するリニアモータの固定子(質量体)24aのガイド機構として用いることもできる。また、レチクルステージ20のような一方向に移動するステージ装置に限らず、ウエハステージ40のようなXY方向の二方向に移動するステージ装置であってもよい。勿論、ガイド装置100,200,210をZ方向への移動する部材の案内装置として用いてもよい。
また、ガイド装置100,200,210は、それぞれ案内面111と対向面121との間に磁気吸引力が作用するように構成されている。そのため、エアベアリング150等でレチクル粗動ステージ21の自重を支えている構成において、このようなガイド装置100,200,210を採用すると、レチクル粗動ステージ21の自重分に加えて、前記磁気吸引力をキャンセルするように、案内面111と対向面121とが離れる方向に作用する力を発生させる必要がある。そこで、対となる複数のガイド装置100,200,210を用意し、対の一方のガイド装置100,200,210において発生する磁気吸引力と、対の他方ガイド装置100,200,210において発生する磁気吸引力とが、互いに略相殺されるようにして、非接触状態を維持するように構成してもよい。
そのための構成として、例えば、図8Aに示す構成を用いることができる。図8Aにおいて、レチクル粗動ステージ21の上面とレチクル定盤23との間、及びレチクル粗動ステージ21の下面とレチクル定盤23との間に、対となるガイド装置100,200,210が配置される。磁気吸引力を発生させる永久磁石125は、ともにスライダ120側に設けられるものとする。このとき、レチクル粗動ステージ21の上面とレチクル定盤23との間に配置されたガイド装置100,200,210においては、+Z方向の磁気吸引力F1が作用する。
これに対して、レチクル粗動ステージ21の下面とレチクル定盤23との間に配置されたガイド装置100,200,210においては、−Z方向の磁気吸引力F2が作用する。これら磁気吸引力F1とF2の大きさを等しくすれば、互いの磁気吸引力F1,F2が釣り合った状態になり、前述のようにエアベアリング等を用いなくても、前記磁気吸引力をキャンセルすることができる。そのため、エアベアリングは、レチクル粗動ステージ21の自重を支持するだけの容量に設定すれば足りるようになる。また、磁気吸引力F1とF2の大きさを調整して、エアベアリングを設けなくてもレチクル粗動ステージ21が浮上できるようにしてもよい。
なお、レチクル粗動ステージ21の上面に配置されるガイド装置100,200,210と、レチクル粗動ステージ21の下面に配置されるガイド装置100,200,210とは、XY平面上で略同じ位置に配置して、磁気吸引力F1,F2が略同位置でレチクル粗動ステージ21に作用するように構成してもよいが、これに限定されるものではない。
また、レチクル粗動ステージ21をレチクル定盤23に対して移動させるアクチュエータ24等として、レチクル粗動ステージ21とレチクル定盤23との間に吸引力が発生するような種類のものを用い、その吸引力とガイド装置100,200,210の磁気吸引力が互いに相殺されるように構成してもよい。
そのための構成として、例えば、図8Bに示す構成を用いることができる。図8Bにおいて、レチクル粗動ステージ21の上面とレチクル定盤23との間には、ガイド装置100,200,210が配置される。磁気吸引力を発生する永久磁石125は、スライダ120側に設けられるものとする。
これに対し、レチクル粗動ステージ21の下面とレチクル定盤23との間には、アクチュエータ240が配置される。アクチュエータ240は、Y方向の駆動力を発生させて、レチクル粗動ステージ21をレチクル定盤23に対してY方向に移動させるものであるが、その構造上、移動子240aと固定子240bとの間に吸引力F4を発生させるようになっている。そのようなアクチュエータ240としては、例えば、三相コア付きリニアモータとして一般的な有鉄心リニアモータを用いることができる。有鉄心リニアモータにおいては、その移動子と固定子との間に、互いを相対移動させる駆動力の他に互いを引き付け合う磁気吸引力も作用する。なお、有鉄心モータの相数は、三相に限らず任意であって、方式も限定されるものではない。例えば、パルスモータとしての構造を備えたものや、磁性材料に誘導子歯を設け、いわゆる電磁ギアの原理によって推力を発生するタイプのものであってもよい。例えば、特開2003−022960号公報には、そのような有鉄心モータが開示されており、露光装置用のステージに利用されている。
ガイド装置100,200,210においては、+Z方向の磁気吸引力F3が作用し、アクチュエータ240においては、−Z方向の吸引力F4が作用するように設定される。これら磁気吸引力F3と吸引力F4の大きさを等しくすれば、互いの吸引力F3,F4が釣り合った状態となり、前述のようにエアベアリング等を用いなくても、前記磁気吸引力をキャンセルすることができる。そのため、エアベアリング150は、レチクル粗動ステージ21の自重を支持するだけの容量に設定すれば足りる。また、磁気吸引力F3と吸引力F4の大きさを調整して、エアベアリング150を設けなくてもレチクル粗動ステージ21が浮上できるようにしてもよい。
なお、ガイド装置100,200,210と、アクチュエータ240とは、XY平面上で略同じ位置に配置して、磁気吸引力F3と吸引力F4が略同位置でレチクル粗動ステージ21に作用するように構成してもよいが、これに限定されるものではない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。本発明は、例えば以下のような変更をも含むものとする。
例えば、案内面111と対向面121との間に、磁気回路Mによる磁気吸引力を作用させるために、スライダ120(レチクル粗動ステージ21)側に永久磁石125とヨーク126を設けたが、案内面111(ガイド110)側に永久磁石125とヨーク126とを配置するようにしてもよい。この場合は、渦電流対策として、スライダ120の対向面121部分を、前述のようにY方向に積層させた板状部材によって構成することができる。
また、ガイド110とレチクル定盤23とを個別の部材として説明したが、これらを一体化した構成としてもよい。例えば、レチクル定盤23全体を磁性体や電磁鋼板で形成するとともに、案内面111を形成すべき位置に溝部112を設け、更に溝部112を挟んだ両側にこの溝部112と平行に2本の溝を設けてもよい。この場合、溝部112を含む前記2本の溝の間に形成される領域が、案内面111として機能することになる。更に、渦電流対策として、レチクル定盤23を、前述のように、Y方向に積層させた板状部材によって構成してもよい。
また、磁気回路Mを形成するために、永久磁石125に代えて、電磁石を用いてもよい。この場合も、移動方向(Y方向)に直交する方向(X方向)に磁極が交互に現れるように(例えば、図3Aに示すように)、供給する電流を適宜設定すればよい。
また、渦電流への対策として、案内面111や対向面121を複数の板状部材を積層した構成としたが、他の手段を用いて渦電流の発生を抑えるようにしてもよい。例えば、案内面111や対向面121を形成する材料そのものを、渦電流が発生しづらい材料から選択してもよい。
また、前述した実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置を例に挙げて説明したが、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置にも本発明を適用することができる。更に、本発明は半導体素子の製造に用いられる露光装置だけではなく、液晶表示素子(LCD)等を含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパターンをセラミックウエハ上へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等にも適用することができる。更には、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光やVUV(真空紫外)光などを用いる露光装置では一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネシウム、又は水晶などが用いられる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置、又は電子線露光装置などでは透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウエハなどが用いられる。
レチクルステージの移動により発生する反力は、投影光学系に伝わらないように、特開平8−330224号公報(対応USP5,874,820)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
また、ウエハステージの移動により発生する反力は、投影光学系に伝わらないように、特開平8−166475号公報(対応USP5,528,118)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
次に、本発明の実施形態による露光装置及び露光方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。
図9は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS10(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS11(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステップS12(ウエハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
次に、ステップS13(ウエハ処理ステップ)において、ステップS10〜ステップS12で用意したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS14(デバイス組立ステップ)において、ステップS13で処理されたウエハを用いてデバイス組立を行う。このステップS14には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS15(検査ステップ)において、ステップS14で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図10は、半導体デバイスの場合におけるステップS13の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS21(酸化ステップ)おいては、ウエハの表面を酸化させる。ステップS22(CVDステップ)においては、ウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成ステップ)においては、ウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24(イオン打込みステップ)においては、ウエハにイオンを打ち込む。以上のステップS21〜ステップS24のそれぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウエハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS25(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップS26(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウエハに転写する。次に、ステップS27(現像ステップ)においては露光されたウエハを現像し、ステップS28(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS29(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
また、半導体素子等のマイクロデバイスだけではなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置等で使用されるレチクル又はマスクを製造するために、マザーレチクルからガラス基板やシリコンウエハ等ヘ回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。ここで、DUV(深紫外)やVUV(真空紫外)光等を用いる露光装置では、一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネシウム、又は水晶等が用いられる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置や電子線露光装置等では、透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウエハ等が用いられる。なお、このような露光装置は、WO99/34255号、WO99/50712号、WO99/66370号、特開平11−194479号、特開2000−12453号、特開2000−29202号等に開示されている。
また、本発明は、投影光学系と基板(ウエハ)との間に供給された液体を介して基板上に所定のパターンを形成する液浸露光装置にも、必要な液体対策を適宜施したうえで適用可能である。液浸露光装置の構造及び露光動作は、例えば、国際公開第99/49504号パンフレット、特開平6−124873号、及び特開平10−303114号に開示されている。また、本発明は、ツインステージ型の露光装置にも適用できる。ツインステージ型の露光装置の構造及び露光動作は、例えば、特開平10−163099号、特開平10−214783号、特表2000−505958号或いは米国特許6,208,407号に開示されている。また、本発明は、特開平11−135400号に開示されているように、ウエハ等の被処理基板を保持して移動可能な露光ステージと、各種計測部材やセンサを備えた計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。

Claims (30)

  1. 第一方向に沿って設けられた案内面を有する案内部材と、前記案内面から離間した状態で該案内面に対向する対向面を有する移動体と、を備え、
    前記案内面と前記対向面との間に磁気吸引力を作用させて、前記移動体を、前記第一方向に直交し且つ前記案内面と平行な第二方向への移動を規制しつつ、前記第一方向に沿って移動させるための磁気案内装置にあって、
    前記案内面には前記第一方向に沿って第一の溝部が形成され、
    前記対向面には前記第一の溝部と対向するように前記第一方向に沿って第二の溝部が形成されることを特徴とする磁気案内装置。
  2. 前記案内面と前記対向面には、それぞれ複数の溝部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の磁気案内装置。
  3. 前記案内部材又は前記移動体は、前記案内面と前記対向面とを介して、前記第一方向と前記対向面のそれぞれに対して直交する面内で磁気回路を形成するための磁石部材を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁気案内装置。
  4. 前記磁気回路は、複数形成されることを特徴とする請求項3に記載の磁気案内装置。
  5. 前記磁石部材は、極性が交互となるように配置された複数の永久磁石であることを備えることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の磁気案内装置。
  6. 前記磁石部材は、極性が交互となるように配置された複数の電磁石であることを備えることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の磁気案内装置。
  7. 前記移動体又は前記案内部材は、前記移動体が前記案内面に沿って移動する際に発生する前記移動体への抵抗力が低減させるように構成されることを特徴とする請求項3から請求項6のうちいずれか一項に記載の磁気案内装置。
  8. 前記案内部材が磁石部材を備えるときは、前記移動体は、該移動体が前記案内面に沿って移動する際に発生する前記移動体への抵抗力が低減されるように構成され、
    前記移動体が前記磁石部材を備えるときは、前記案内部材は、前記移動体が前記案内面に沿って移動する際に発生する前記移動体への抵抗力が低減されるように構成されることを特徴とする請求項3から請求項6のうちいずれか一項に記載の磁気案内装置。
  9. 前記移動体又は前記案内部材は、複数の板状部材を積層させた積層部を有することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の磁気案内装置。
  10. 前記積層部における前記複数の板状部材の各境界面は、前記第一方向と前記対向面とにそれぞれ直交する面に対して平行な関係にあることを特徴とする請求項9に記載の磁気案内装置。
  11. 前記積層部における前記複数の板状部材の各境界面は、前記第二方向と前記対向面とにそれぞれ直交する面に対して平行な関係にあることを特徴とする請求項9に記載の磁気案内装置。
  12. 前記対向面のうち前記溝部を除く凸部の幅員は、前記板状部材の前記第二方向への許容移動量により規定されることを特徴とする請求項1から請求項11のうちいずれか一項に記載の磁気案内装置。
  13. 前記対向面のうち前記溝部を除く凸部の幅員は、前記対向面の前記第一方向の長さ及び前記板状部材の飽和磁束密度に関する関係式に基づいて規定されることを特徴とする請求項9から請求項11のうちいずれか一項に記載の磁気案内装置。
  14. 第一方向に沿って設けられた案内面を有する案内部材と、前記案内面から離間した状態で該案内面に対向する対向面を有する移動体と、を備え、
    前記案内面と前記対向面との間に磁気吸引力を作用させて、前記移動体を、前記第一方向に直交し且つ前記案内面と平行な第二方向への移動を規制しつつ、前記第一方向に沿って移動させるための磁気案内装置にあって、
    前記案内部材又は前記移動体の一方は、前記案内面と前記対向面とを介して前記第一方向と前記対向面のそれぞれに対して直交する面内で磁気回路を形成するための磁石部材を備えることを特徴とする磁気案内装置。
  15. 前記磁気回路が複数形成されることを特徴とする請求項14に記載の磁気案内装置。
  16. 第一方向に沿って設けられた案内面を有する案内部材と、前記案内面から離間した状態で該案内面に対向する対向面を有する移動体と、を備え、
    前記案内面と前記対向面との間に磁気吸引力を作用させて、前記移動体を、前記第一方向に直交し且つ前記案内面と平行な第二方向への移動を規制しつつ、前記第一方向に沿って移動させるための磁気案内装置にあって、
    前記案内部材又は前記移動体の一方は、前記案内面と前記対向面とを介して磁気回路を形成するための磁石部材を備え、
    前記案内部材又は前記移動体は、前記移動体が前記案内面に沿って移動する際に発生する前記移動体への抵抗力が低減されるように構成されることを特徴とする磁気案内装置。
  17. 前記移動体又は前記案内部材は、複数の板状部材を積層させた積層部を有することを特徴とする請求項16に記載の磁気案内装置。
  18. 前記積層部における前記複数の板状部材の各境界面は、前記第一方向と前記対向面とにそれぞれ直交する面に対して平行な関係にあることを特徴とする請求項17に記載の磁気案内装置。
  19. 前記積層部における前記複数の板状部材の各境界面は、前記第二方向と前記対向面とにそれぞれ直交する面に対して平行な関係にあることを特徴とする請求項17に記載の磁気案内装置。
  20. ベースと、前記ベースに対して相対移動可能なステージとを備えたステージ装置において、
    前記ベースと前記ステージとの間に配置されて前記ベースと前記ステージとを所定方向にのみ相対移動させる案内装置として、請求項1から請求項19のうちいずれか一項に記載の磁気案内装置を用いることを特徴とするステージ装置。
  21. 前記ベースは、前記案内面と、該案内面とは異なる位置に設けられた軸受面とを備え、
    前記ステージは、前記移動体と、前記軸受面に対向するように設けられた前記ステージを支持する流体軸受とを備えることを特徴とする請求項20に記載のステージ装置。
  22. 前記流体軸受は、前記第二方向に関して前記磁気案内装置の両側に配置されることを特徴とする請求項21に記載のステージ装置。
  23. 対になる複数の磁気案内装置を備え、
    少なくとも一対の磁気案内装置は、一方の前記磁気案内装置によって発生し前記案内面と前記対向面との間に作用する磁気吸引力と、他方の前記磁気案内装置によって発生し前記案内面と前記対向面との間に作用する磁気吸引力とが略相殺されるように配置されることを特徴とする請求項21に記載のステージ装置。
  24. 前記ベースと前記ステージとを相対移動させると共に、前記ベースと前記ステージとの間に作用する吸引力を発生されるアクチュエータを備え、
    前記磁気案内装置によって発生する磁気吸引力が前記アクチュエータに発生する吸引力によって略相殺されることを特徴とする請求項23に記載のステージ装置。
  25. 前記ステージの移動に伴って移動することで該ステージの移動によって発生する反力を抑制する質量体を備え、
    該質量体を案内する案内装置として、請求項1から請求項19のうちいずれか一項に記載の磁気案内装置を用いることを特徴とする請求項20に記載のステージ装置。
  26. 第一方向に沿って設けられた案内面を有するベースと、
    前記案内面から離間した状態で該案内面に対向する対向面を有し、前記案内面と前記対向面との間に作用する磁気吸引力によって、前記第一方向に直交し且つ前記案内面と平行な第二方向への移動を規制されつつ、前記第一方向に沿って移動可能なステージと、
    前記案内面とは異なる位置で前記ベースと前記ステージとの間に設けられ、前記ベースに対して前記ステージを支持する流体軸受と、を備えることを特徴とするステージ装置。
  27. 前記流体軸受は、前記第二方向に関して前記案内面又は前記対向面の両側に配置されることを特徴とする請求項26に記載のステージ装置。
  28. マスクを保持するマスクステージと、基板を保持する基板ステージとを備え、前記マスクに形成されたパターンを前記基板に露光する露光装置であって、
    前記マスクステージと前記基板ステージの少なくとも一方に、請求項20から請求項27のうちいずれか一項に記載のステージ装置を用いることを特徴とする露光装置。
  29. 基板ステージに保持された基板に所定のパターンを形成する露光装置であって、
    前記基板ステージとして、請求項20から請求項27のうちいずれか一項に記載のステージ装置を用いたことを特徴とする露光装置。
  30. リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、前記リソグラフィ工程において請求項28又は請求項29に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。

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