JPWO2006038535A1 - 回折格子および回折格子を含む光学系 - Google Patents
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Abstract
波長の異なる3波長を効率的に回折させる回折格子を提供する。回折格子の形状は、一定周期の階段形状である。第1の光線の波長は、第2の光線の波長よりも短く、第2の光線の波長は、第3の光線の波長よりも短く、第1、第2および第3の光線の波長は、回折格子の1次回折光、0次回折光および-1次回折光の回折効率のピークを示す波長のいずれか異なるものに対応する。当該一定周期を10マイクロメータとした場合に、回折格子面に垂直に入射する第1、第2および第3の光線の回折効率が50%以上である。
Description
本発明は、3波長の光線を回折させる回折格子に関する。本発明は特に、青色波長、赤色波長および赤外波長の光線を高い効率で回折させる回折格子または、青色波長、緑色波長および赤色波長の光線を高い効率で回折させる回折格子に関する。また、本発明は、3波長の光源と、当該3波長の光源からの3波長の光線を回折させる回折格子を含む光学系に関する。
光ピックアップ装置などに使用される、青色波長、赤色波長および赤外波長の3波長の光源は、光軸に対して垂直な方向に間隔を空けて配置される。このため、3波長の光線の光軸ずれが生じる。
3波長の光線の光軸ずれを補償する方法として、多重ホログラム光学素子を使用するものが開示されている(たとえば、特開平2004−213854号公報)。
しかし、多重ホログラム素子は、製造が困難であり、高コストである。
したがって、3波長の光線、特に、光ピックアップ装置などに使用される、青色波長、赤色波長および赤外波長の3波長の光線を回折させる回折格子に対するニーズがある。また、3波長の光源と、光源からの3波長の光線を、光軸を合わせるように回折させる回折格子とを含む光学系に対するニーズがある。
本発明による回折格子は、波長の異なる第1、第2および第3の光線を、回折させる回折格子である。回折格子の形状は、一定周期の階段形状である。第1の光線の波長は、第2の光線の波長よりも短く、第2の光線の波長は、第3の光線の波長よりも短く、第1、第2および第3の光線の波長は、回折格子の1次回折光、0次回折光および-1次回折光の回折効率のピークを示す波長のいずれか異なるものに対応する。当該一定周期を10マイクロメータとした場合に、回折格子面に垂直に入射する第1、第2および第3の光線の回折効率が50%以上である。
本発明による回折格子は、3波長に対して回折効率がほぼピークとなる。また、通常の段差形状であり、構造が簡単である。
本発明の一実施形態によれば、第1、第2および第3の光線の波長が、それぞれ、1次回折光、0次回折光および-1次回折光の回折効率のピークを示す波長に対応する。
したがって、3波長の光源の、光軸と垂直方向の位置が全て異なる場合に対応することができる。
本発明の他の実施形態によれば、第1、第2および第3の光線の波長が、それぞれ、0次回折光の回折効率のピークを示す波長、1次回折光の回折効率のピークを示す波長および0次回折光の回折効率の別のピークを示す波長に対応する。
したがって、3波長の光源のうちの2つの、光軸と垂直方向の位置がほぼ同じであり、他の1つの、光軸と垂直方向の位置が異なる場合に対応することができる。たとえば、青色波長の光源と赤外波長の光源の、光軸と垂直方向の位置がほぼ同じであり、赤色波長の光源の、光軸と垂直方向の位置が異なる場合に対応することができる。
本発明の他の実施形態によれば、第1、第2および第3の光線の波長が、それぞれ、0次回折光の回折効率のピークを示す波長、0次回折光の回折効率の別のピークを示す波長および1次回折光の回折効率のピークを示す波長に対応する。
したがって、3波長の光源のうちの2つの、光軸と垂直方向の位置がほぼ同じであり、他の1つの、光軸と垂直方向の位置が異なる場合に対応することができる。たとえば、青色波長の光源と赤色波長の光源の、光軸と垂直方向の位置がほぼ同じであり、赤外波長の光源の、光軸と垂直方向の位置が異なる場合に対応することができる。
本発明の他の実施形態によれば、階段の段板部分を、階段の底面に対して所定の角度で傾斜させている。
この構成により、より大きな回折効率を得ることができる。
本発明の他の実施形態によれば、第1、第2および第3の光線の波長が、青色波長、赤色波長および赤外波長である。
したがって、ブルーレイディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、コンパクト・ディスク(CD)を対象とする光ピックアップ装置に適用することができる。
本発明の他の実施形態によれば、第1、第2および第3の光線の波長が、青色波長、緑色波長および赤色波長である。
したがって、3つの光源を備えた画像読取り装置に適用することができる。
本発明による光学系は、それぞれ波長の異なる3波長の3個の光源と、上記のいずれかの回折格子とを含む光学系であって、回折格子が、3波長の3個の光源からの光線の光軸ずれを補償するように、3波長の光線を回折させる。
したがって、3波長の光源からの光線の光軸ずれを、簡単な構造の回折格子によって補償することができる。
本発明による回折格子は、それぞれ波長の異なる第1、第2および第3の光線を回折させる。本発明による回折格子の回折部の形状は、階段形状であり、階段形状の段差量が、0次回折光の回折効率が、第1、第2および第3の光線のいずれかの波長において回折効率のピークに近づくように、前記いずれかの波長に基づいて定められている。本発明による回折格子において、階段数をN、回折次数をαi、λ0をλiのいずれかの整数倍値、mおよびpを整数とした場合に、波長
λi=[N/(N・m+αi)]・λ0・p
が、第1、第2および第3の光線の波長のそれぞれに対応するように、階段数Nが定められている。
λi=[N/(N・m+αi)]・λ0・p
が、第1、第2および第3の光線の波長のそれぞれに対応するように、階段数Nが定められている。
本発明による回折格子は、3波長に対して回折効率がほぼピークとなる。また、通常の段差形状であり、構造が簡単である。
本発明の一実施形態によれば、前記いずれかの波長における回折格子の屈折率をn、回折格子の周囲の屈折率をn0、回折部に対する入射角をθとして、段差量をλ0・cosθ/(n―n0)の整数倍の値を基準として求める。
本発明の他の実施形態によれば、階段の幅が位相関数および段差量と階段数に基づいて定められる。
本発明の他の実施形態によれば、第1、第2および第3の光線を、それぞれ1次回折光、0次回折光および-1次回折光として回折させる。
したがって、3波長の光源の、光軸と垂直方向の位置が全て異なる場合に対応することができる。
本発明の他の実施形態によれば、第1、第2および第3の光線を、それぞれ0次回折光、1次回折光および0次回折光として回折させる。
したがって、3波長の光源のうちの2つの、光軸と垂直方向の位置がほぼ同じであり、他の1つの、光軸と垂直方向の位置が異なる場合に対応することができる。たとえば、青色波長の光源と赤外波長の光源の、光軸と垂直方向の位置がほぼ同じであり、赤色波長の光源の、光軸と垂直方向の位置が異なる場合に対応することができる。
本発明の他の実施形態によれば、第1、第2および第3の光線を、それぞれ0次回折光、0次回折光および1次回折光として回折させる。
したがって、3波長の光源のうちの2つの、光軸と垂直方向の位置がほぼ同じであり、他の1つの、光軸と垂直方向の位置が異なる場合に対応することができる。たとえば、青色波長の光源と赤色波長の光源の、光軸と垂直方向の位置がほぼ同じであり、赤外波長の光源の、光軸と垂直方向の位置が異なる場合に対応することができる。
本発明の他の実施形態によれば、第1、第2および第3の光線が、青色波長、赤色波長および赤外波長である。
したがって、ブルーレイディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、コンパクト・ディスク(CD)を対象とする光ピックアップ装置に適用することができる。
本発明の他の実施形態によれば、第1、第2および第3の光線の波長が、青色波長、緑色波長および赤色波長である。
したがって、3つの光源を備えた画像読取り装置に適用することができる。
本発明による光学系は、それぞれ波長の異なる3波長の3個の光源と、上記のいずれかの回折格子とを含む光学系であって、回折格子が、3波長の3個の光源からの光線の光軸ずれを補償するように、3波長の光線を回折させる。
したがって、3波長の光源からの光線の光軸ずれを、簡単な構造の回折格子によって補償することができる。
図16は、例として、段数3の階段形状の回折格子を示す。
回折格子設計例1
405(nm)、660(nm)、785(nm)の3波長について次数をそれぞれ1次、0次、-1次にて回折効率値をピークに合わせるように回折格子を設計する。回折格子の階段数をN、λ1、 λ2、 λ3のいずれかの波長の整数倍の値をλ0、回折次数をαi、miおよびpを整数パラメータとした場合に、以下の式を満たすλ1、 λ2、 λ3が、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近づくように、階段数Nおよび整数パラメータmiおよびpを求める。
405(nm)、660(nm)、785(nm)の3波長について次数をそれぞれ1次、0次、-1次にて回折効率値をピークに合わせるように回折格子を設計する。回折格子の階段数をN、λ1、 λ2、 λ3のいずれかの波長の整数倍の値をλ0、回折次数をαi、miおよびpを整数パラメータとした場合に、以下の式を満たすλ1、 λ2、 λ3が、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近づくように、階段数Nおよび整数パラメータmiおよびpを求める。
λ1=[N/(N×m1+α1)]×λ0×p
λ2=[N/(N×m2+α2)]×λ0×p
λ3=[N/(N×m3+α3)]×λ0×p
共通パラメータλ0=1326 N=3 p=1 個別パラメータm1=3 m2=2 m3=2 α1=1 α2=0 α3=-1とすると
λ1=398(nm)
λ2=663(nm)
λ3=796(nm)
となり、λ1、 λ2、 λ3は、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近くなる。差の比率は、それぞれ、1.7%、0.45%、1.4%である。
λ1=398(nm)
λ2=663(nm)
λ3=796(nm)
となり、λ1、 λ2、 λ3は、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近くなる。差の比率は、それぞれ、1.7%、0.45%、1.4%である。
これより希望する3波長に対して回折効率値をピークに合わせるには、回折格子の段数は3段で深さ(段差量の和)は、回折格子への入射角が0である場合、nを回折格子の屈折率として、
λ0/(n-1)×(N-1)
で計算される。屈折率を3波長の平均として、仮に1.4905とすると、回折格子深さは、5.407(um)になる。
λ0/(n-1)×(N-1)
で計算される。屈折率を3波長の平均として、仮に1.4905とすると、回折格子深さは、5.407(um)になる。
図1は、ピッチ10(um)の場合の、波長に対する、設計例1の回折格子の回折効率を示す。
本実施形態においては、405(nm)から785(nm)と波長の範囲が広いので、上記の回折格子深さの値の周辺で、格子深さを変化させて回折効率の計算を行う。回折効率の計算は、ベクトル計算である。ベクトル計算は、入射光の偏光方向や入射角度、格子の周期、基板の屈折率などをパラメータにして表面での反射損失を含む実際的な回折効率をほぼ厳密に求める。ここでピッチとは、回折格子1パターンの幅である。ピッチによって効率が変化する。基本的にピッチが大きくなれば回折効率のピーク位置での回折効率値は上昇する。ただし、回折効率のピーク位置はほとんど変化しない。本来、ピッチは光学系の配置によって定まるが、ここでは、回折効率のピーク位置を確認するために仮に定めている。
数値実施例1
図2は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表3に示す物体高位置に配置されている。青色波長のレーザが出射して距離d1の位置にコリメータレンズ2が配置され、そこから距離d2の位置に回折格子51が配置されている。そこから距離d31の位置に3波長回折格子1が配置されている。赤色波長のレーザが出射して距離d1の位置にコリメータレンズ3が配置され、そこから距離d32の位置に3波長回折格子1が配置されている。赤外波長のレーザが出射して距離d1の位置にコリメータレンズ4が配置され、そこから距離d2の位置に回折格子52が配置されている。そこから距離d31の位置に3波長回折格子1が配置されている。
図2は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表3に示す物体高位置に配置されている。青色波長のレーザが出射して距離d1の位置にコリメータレンズ2が配置され、そこから距離d2の位置に回折格子51が配置されている。そこから距離d31の位置に3波長回折格子1が配置されている。赤色波長のレーザが出射して距離d1の位置にコリメータレンズ3が配置され、そこから距離d32の位置に3波長回折格子1が配置されている。赤外波長のレーザが出射して距離d1の位置にコリメータレンズ4が配置され、そこから距離d2の位置に回折格子52が配置されている。そこから距離d31の位置に3波長回折格子1が配置されている。
ここで、表3は、青色、赤色および赤外波長レーザ光源の物体高位置、表4は、距離のデータ、表5は、コリメータレンズ2、3、4の数値データ、表6は、回折格子51、52の数値データ、表7は、3波長回折格子1の数値データを示す。回折格子51、52は、基板の、反レーザ光源側に配置される。3波長回折格子1は、基板のレーザ光源側に配置される。
回折格子51および回折格子52は、それぞれ、青色波長レーザおよび赤外波長レーザが赤色波長レーザと同じ位置に到達するように回折させる。つぎに、3波長回折格子1の回折作用によって角度補正を行い、青色、赤色、赤外の波長の光軸をひとつに重ねる。
数値実施例2
図3は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表8に示す物体高位置に配置されている。青色波長のレーザが出射して距離d1の位置に回折格子51が配置され、そこから距離d2の位置に3波長回折格子1が配置されている。そこから距離d3の位置にコリメータレンズ6が配置されている。赤色波長のレーザは、途中の回折格子を経由せずに3波長回折格子1に到達する。赤外波長のレーザが出射して距離d1の位置に回折格子52が配置され、そこから距離d2の位置に3波長回折格子1が配置されている。本実施例は、ワンチップ方の3波長レーザを対象としている。
図3は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表8に示す物体高位置に配置されている。青色波長のレーザが出射して距離d1の位置に回折格子51が配置され、そこから距離d2の位置に3波長回折格子1が配置されている。そこから距離d3の位置にコリメータレンズ6が配置されている。赤色波長のレーザは、途中の回折格子を経由せずに3波長回折格子1に到達する。赤外波長のレーザが出射して距離d1の位置に回折格子52が配置され、そこから距離d2の位置に3波長回折格子1が配置されている。本実施例は、ワンチップ方の3波長レーザを対象としている。
ここで、表8は、青色、赤色および赤外波長レーザ光源の物体高位置、表9は、距離のデータ、表10は、回折格子51、52の数値データ、表11は、3波長回折格子1の数値データ、表12は、コリメータレンズ6の数値データ、を示す。回折格子51、52は、基板の、反レーザ光源側に配置される。回折格子51、52のブレーズの向きは逆になる。3波長回折格子1は、基板のレーザ光源側に配置される。
回折格子51および回折格子52は、それぞれ、青色波長レーザおよび赤外波長レーザが赤色波長レーザと同じ位置に到達するように回折させる。つぎに、3波長回折格子1の回折作用によって角度補正を行い、青色、赤色、赤外の波長の光軸をひとつに重ねる。
数値実施例3
図4は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表13に示す物体高位置に配置されている。3波長のレーザが出射して距離d1の位置に3波長回折格子11が配置され、そこから距離d2の位置に3波長回折格子12が配置されている。そこから距離d3の位置にコリメータレンズ6が配置されている。
図4は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表13に示す物体高位置に配置されている。3波長のレーザが出射して距離d1の位置に3波長回折格子11が配置され、そこから距離d2の位置に3波長回折格子12が配置されている。そこから距離d3の位置にコリメータレンズ6が配置されている。
ここで、表13は、青色、赤色および赤外波長レーザ光源の物体高位置、表14は、距離のデータ、表15は、3波長回折格子11の数値データ、表16は、3波長回折格子12の数値データ、表17は、コリメータレンズ6の数値データ、を示す。
3波長回折格子11は、それぞれ、青色波長レーザおよび赤外波長レーザが赤色波長レーザと同じ位置に到達するように回折させる。つぎに、3波長回折格子12の回折作用によって角度補正を行い、青色、赤色、赤外の波長の光軸をひとつに重ねる。ここで、赤色波長レーザは、3波長回折格子11および3波長回折格子12を、0次回折光として通過する。
数値実施例4
図5は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表13に示す物体高位置に配置されている。3波長のレーザが出射して距離d1の位置に3波長回折格子11が配置され、そこから距離d2の位置に3波長回折格子12が配置されている。そこから距離d3の位置にコリメータレンズ6が配置されている。
図5は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表13に示す物体高位置に配置されている。3波長のレーザが出射して距離d1の位置に3波長回折格子11が配置され、そこから距離d2の位置に3波長回折格子12が配置されている。そこから距離d3の位置にコリメータレンズ6が配置されている。
ここで、表18は、青色、赤色および赤外波長レーザ光源の物体高位置、表19は、距離のデータ、表20は、3波長回折格子11の数値データ、表21は、3波長回折格子12の数値データ、表22は、コリメータレンズ6の数値データ、を示す。
3波長回折格子11は、それぞれ、青色波長レーザおよび赤外波長レーザが赤色波長レーザと同じ位置に到達するように回折させる。つぎに、3波長回折格子12の回折作用によって角度補正を行い、青色、赤色、赤外の波長の光軸をひとつに重ねる。ここで、赤色波長レーザは、3波長回折格子11および3波長回折格子12を、0次回折光として通過する。
数値実施例5
図6は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表23に示す物体高位置に配置されている。3波長のレーザが出射して距離d1の位置に3波長回折格子1が配置され、そこから距離d2の位置にコリメータレンズ6が配置されている。
図6は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表23に示す物体高位置に配置されている。3波長のレーザが出射して距離d1の位置に3波長回折格子1が配置され、そこから距離d2の位置にコリメータレンズ6が配置されている。
青色波長レーザおよび赤外波長レーザが赤色波長レーザと同じ位置に到達するようにレーザ光源の角度またはレーザ出射角の取り込み角度を調整しておく。つぎに、3波長回折格子1の回折作用によって角度補正を行い、青色、赤色、赤外の波長の光軸をひとつに重ねる。ここで、赤色波長レーザは、3波長回折格子1を、0次回折光として通過する。
数値実施例6
図7は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザが表27に示す光軸ズレ量を有する。3波長回折格子1から距離d1の位置にフォトディテクタ7が配置されている。
図7は、回折格子設計例1の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザが表27に示す光軸ズレ量を有する。3波長回折格子1から距離d1の位置にフォトディテクタ7が配置されている。
3波長回折格子1の回折作用によって角度補正を行い、光軸のずれた3つの波長を1点で集光させる。
3波長回折格子1のピッチは波長785(nm)の光線と波長660(nm)の光線の光軸ズレ量によって決める。青色波長の発光位置には自由度があるので、波長785(nm)と波長660(nm)の光軸合わせのピッチから逆算して青色波長の発光位置を決めればよい。これによって、3波長分の3つのフォトディテクタが不要となり、部品点数を減らすことができる。
回折格子設計例2
405(nm)、660(nm)、785(nm)の3波長について次数をそれぞれ0次、1次、0次にて回折効率値をピークに合わせるように回折格子を設計する。回折格子の階段数をN、λ1、 λ2、 λ3のいずれかの波長の整数倍の値をλ0、回折次数をαi、miおよびpを整数パラメータとした場合に、以下の式を満たすλ1、 λ2、 λ3が、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近づくように、階段数Nおよび整数パラメータmiおよびpを求める。
405(nm)、660(nm)、785(nm)の3波長について次数をそれぞれ0次、1次、0次にて回折効率値をピークに合わせるように回折格子を設計する。回折格子の階段数をN、λ1、 λ2、 λ3のいずれかの波長の整数倍の値をλ0、回折次数をαi、miおよびpを整数パラメータとした場合に、以下の式を満たすλ1、 λ2、 λ3が、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近づくように、階段数Nおよび整数パラメータmiおよびpを求める。
λ1=[N/(N×m1+α1)]×λ0×p
λ2=[N/(N×m2+α2)]×λ0×p
λ3=[N/(N×m3+α3)]×λ0×p
共通パラメータλ0=796 N=5 p=1 個別パラメータm1=2 m2=1 m3=1 α1=0 α2=1 α3=0とすると
λ1=398(nm)
λ2=663(nm)
λ3=796(nm)
となり、λ1、 λ2、 λ3は、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近くなる。差の比率は、それぞれ、1.7%、0.45%、1.4%である。
λ1=398(nm)
λ2=663(nm)
λ3=796(nm)
となり、λ1、 λ2、 λ3は、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近くなる。差の比率は、それぞれ、1.7%、0.45%、1.4%である。
これより希望する3波長に対して回折効率値をピークに合わせるには、回折格子の段数は5段で深さ(段差量の和)は、回折格子への入射角が0である場合、nを回折格子の屈折率として、
λ0/(n-1)×(N-1)
で計算される。屈折率を3波長の平均として、仮に1.4905とすると、回折格子深さは、6.489(um)になる。
λ0/(n-1)×(N-1)
で計算される。屈折率を3波長の平均として、仮に1.4905とすると、回折格子深さは、6.489(um)になる。
図8は、ピッチ10(um)の場合の、波長に対する、設計例2の回折格子の回折効率を示す。
本実施形態においては、405(nm)から785(nm)と波長の範囲が広いので、上記の回折格子深さの値の周辺で、格子深さを変化させて回折効率の計算を行う。回折効率の計算は、ベクトル計算である。ここでピッチとは、回折格子1パターンの幅である。ピッチによって効率が変化する。基本的にピッチが大きくなれば回折効率のピーク位置での回折効率値は上昇する。ただし、回折効率のピーク位置はほとんど変化しない。本来、ピッチは光学系の配置によって定まるが、ここでは、回折効率のピーク位置を確認するために仮に定めている。
数値実施例7
図9は、回折格子設計例2の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表32に示す物体高位置に配置されている。3波長のレーザが出射して距離d1の位置に3波長回折格子1が配置され、そこから距離d2の位置にコリメータレンズ6が配置されている。
図9は、回折格子設計例2の3波長回折格子を使用した光学系を示す。青色、赤色および赤外波長レーザ光源が表32に示す物体高位置に配置されている。3波長のレーザが出射して距離d1の位置に3波長回折格子1が配置され、そこから距離d2の位置にコリメータレンズ6が配置されている。
青色波長レーザおよび赤外波長レーザが赤色波長レーザと同じ位置に到達するようにレーザ光源の角度またはレーザ出射角の取り込み角度を調整しておく。つぎに、3波長回折格子1の回折作用によって角度補正を行い、青色、赤色、赤外の波長の光軸をひとつに重ねる。ここで、青色波長レーザおよび赤外波長レーザは、3波長回折格子1を、0次回折光として通過する。
回折格子設計例3
405(nm)、660(nm)、785(nm)の3波長について次数をそれぞれ0次、0次、1次にて回折効率値をピークに合わせるように回折格子を設計する。回折格子の階段数をN、λ1、 λ2、 λ3のいずれかの波長の整数倍の値をλ0、回折次数をαi、miおよびpを整数パラメータとした場合に、以下の式を満たすλ1、 λ2、 λ3が、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近づくように、階段数Nおよび整数パラメータmiおよびpを求める。
405(nm)、660(nm)、785(nm)の3波長について次数をそれぞれ0次、0次、1次にて回折効率値をピークに合わせるように回折格子を設計する。回折格子の階段数をN、λ1、 λ2、 λ3のいずれかの波長の整数倍の値をλ0、回折次数をαi、miおよびpを整数パラメータとした場合に、以下の式を満たすλ1、 λ2、 λ3が、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近づくように、階段数Nおよび整数パラメータmiおよびpを求める。
λ1=[N/(N×m1+α1)]×λ0×p
λ2=[N/(N×m2+α2)]×λ0×p
λ3=[N/(N×m3+α3)]×λ0×p
共通パラメータλ0=1990 N=2 p=1 個別パラメータm1=5 m2=3 m3=2 α1=0 α2=0 α3=1とすると
λ1=398(nm)
λ2=663(nm)
λ3=796(nm)
となり、λ1、 λ2、 λ3は、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近くなる。差の比率は、それぞれ、1.7%、0.45%、1.4%である。
λ1=398(nm)
λ2=663(nm)
λ3=796(nm)
となり、λ1、 λ2、 λ3は、それぞれ、405(nm)、660(nm)、785(nm)に近くなる。差の比率は、それぞれ、1.7%、0.45%、1.4%である。
これより希望する3波長に対して回折効率値をピークに合わせるには、回折格子の段数は2段で深さ(段差量の和)は、回折格子への入射角が0である場合、nを回折格子の屈折率として、
λ0/(n-1)×(N-1)
で計算される。屈折率を3波長の平均として、仮に1.4905とすると、回折格子深さは、4.06 (um)になる。
λ0/(n-1)×(N-1)
で計算される。屈折率を3波長の平均として、仮に1.4905とすると、回折格子深さは、4.06 (um)になる。
図10は、ピッチ10(um)の場合の、波長に対する、設計例3の回折格子の回折効率を示す。
本実施形態においては、405(nm)から785(nm)と波長の範囲が広いので、上記の回折格子深さの値の周辺で、格子深さを変化させて回折効率の計算を行う。回折効率の計算は、ベクトル計算である。ここでピッチとは、回折格子1パターンの幅である。ピッチによって効率が変化する。基本的にピッチが大きくなれば回折効率のピーク位置での回折効率値は上昇する。ただし、回折効率のピーク位置はほとんど変化しない。本来、ピッチは光学系の配置によって定まるが、ここでは、回折効率のピーク位置を確認するために仮に定めている。
回折格子設計例4
回折格子設計例4は、回折格子設計例3を変形したものである。2段形状の場合はテーパーを用いることによって1次光と-1次光のバランスを調整できる。
回折格子設計例4は、回折格子設計例3を変形したものである。2段形状の場合はテーパーを用いることによって1次光と-1次光のバランスを調整できる。
図12は、回折格子の断面形状を示す。図12において、2つのテーパー部分の傾きは同一であり、この2つのテーパー部分の高さの和がt1になる。テーパーの最適高さt1は取り扱う最短の波長w1、最長の波長w2、屈折率nから以下の式によって0.41(um)と計算される。
t1=w1/(n-1)/2
(0.405(um)/(1.49-1)/2=0.4132(um))
またテーパーを用いた際のトータル段差量t3はテーパーを用いない場合の段差量をt2として、先に計算されたt2=4.06(um)をもちいると以下の式によって4.26(um)と計算される。
t3=t1/2+t2
(t3=0.41(um)/2+4.06(um)=4.26(um))
図11は、ピッチ7(um)の場合の、波長に対する、設計例3の回折格子の回折効率を示す。
(t3=0.41(um)/2+4.06(um)=4.26(um))
図11は、ピッチ7(um)の場合の、波長に対する、設計例3の回折格子の回折効率を示す。
本実施形態においては、405(nm)から785(nm)と波長の範囲が広いので、上記の回折格子深さの値の周辺で、格子深さを変化させて回折効率の計算を行う。回折効率の計算は、ベクトル計算である。ここでピッチとは、回折格子1パターンの幅である。ピッチによって効率が変化する。基本的にピッチが大きくなれば回折効率のピーク位置での回折効率値は上昇する。ただし、回折効率のピーク位置はほとんど変化しない。本来、ピッチは光学系の配置によって定まるが、ここでは、回折効率のピーク位置を確認するために仮に定めている。
回折格子設計例5
473(nm)、532(nm)、635(nm)3波長について次数をそれぞれ1次、0次、-1次にて効率値をピークに合わせるように回折格子を設計する。回折格子の階段数をN、λ1、 λ2、 λ3のいずれかの波長の整数倍の値をλ0、回折次数をαi、miおよびpを整数パラメータとした場合に、以下の式を満たすλ1、 λ2、 λ3が、それぞれ、473(nm)、532(nm)、635(nm)に近づくように、階段数Nおよび整数パラメータmiおよびpを求める。
473(nm)、532(nm)、635(nm)3波長について次数をそれぞれ1次、0次、-1次にて効率値をピークに合わせるように回折格子を設計する。回折格子の階段数をN、λ1、 λ2、 λ3のいずれかの波長の整数倍の値をλ0、回折次数をαi、miおよびpを整数パラメータとした場合に、以下の式を満たすλ1、 λ2、 λ3が、それぞれ、473(nm)、532(nm)、635(nm)に近づくように、階段数Nおよび整数パラメータmiおよびpを求める。
λ1=[N/(N×m1+α1)]×λ0×p
λ2=[N/(N×m2+α2)]×λ0×p
λ3=[N/(N×m3+α3)]×λ0×p
共通パラメータλ0=539 N=7 p=1 個別パラメータm1=1 m2=1 m3=1 α1=1 α2=0 α3=-1とすると
λ1=472(nm)
λ2=539(nm)
λ3=629(nm)
となり、λ1、 λ2、 λ3は、それぞれ、473(nm)、532(nm)、635(nm)に近くなる。差の比率はそれぞれ0.3(%) 1.3(%) 1.0(%)である。
λ2=[N/(N×m2+α2)]×λ0×p
λ3=[N/(N×m3+α3)]×λ0×p
共通パラメータλ0=539 N=7 p=1 個別パラメータm1=1 m2=1 m3=1 α1=1 α2=0 α3=-1とすると
λ1=472(nm)
λ2=539(nm)
λ3=629(nm)
となり、λ1、 λ2、 λ3は、それぞれ、473(nm)、532(nm)、635(nm)に近くなる。差の比率はそれぞれ0.3(%) 1.3(%) 1.0(%)である。
これより希望する3波長に対して回折効率値をピークに合わせるには、回折格子の段差は7段で深さ(段差量の和)は、回折格子への入射角が0である場合、nを回折格子の屈折率として、
λ0/(n-1)×(N-1)
で計算される。屈折率を3波長の平均として、仮に1.4937とすると、回折格子深さは6.549となる。
λ0/(n-1)×(N-1)
で計算される。屈折率を3波長の平均として、仮に1.4937とすると、回折格子深さは6.549となる。
図13は、ピッチ20(um)の場合の、波長に対する、設計例5の回折格子の回折効率を示す。
本実施形態においては、473(nm)から635(nm)と波長の範囲が広いので、上記の回折格子深さの値の周辺で、格子深さを変化させて回折効率の計算を行う。回折効率の計算は、ベクトル計算である。ここでピッチとは、回折格子1パターンの幅である。ピッチによって効率が変化する。基本的にピッチが大きくなれば回折効率のピーク位置での回折効率値は上昇する。ただし、回折効率のピーク位置はほとんど変化しない。本来、ピッチは光学系の配置によって定まるが、ここでは、回折効率のピーク位置を確認するために仮に定めている。
本設計例の応用例を以下に示す。
図14は、DNA・タンパク質などを測定する、従来の3励起波長同時傾向測定用システムの構成を示す(特開2001-268318)。1つのミラー113と2つのダイクロックミラー115および117によって、473(nm)、532(nm)、635(nm)の3波長のレーザ光の光路を重ね合わせている。3波長のレーザ光は、レーザ光源101、103および105から、それぞれ、コリメートレンズ107、109および111を経て1つのミラー113と2つのダイクロックミラー115および117に至る。重ね合わされた光は、ミラー119、穴あきミラー121、対物レンズ123を経て、スライドガラス125に至る。反射光は、対物レンズ123、穴あきミラー121、ミラー127、レンズ129、ピンホール板131のピンホールを経て、光電子倍増管133によって測定される。
図15は、本設計例の回折格子1を使用した、3励起波長同時傾向測定用システムの構成を示す。3波長回折格子1によって、473(nm)、532(nm)、635(nm)の3波長のレーザ光の光路を重ね合わせている。
Claims (18)
- 波長の異なる第1、第2および第3の光線を、回折させる回折格子であって、回折格子の形状が、一定周期の階段形状であり、第1の光線の波長は、第2の光線の波長よりも短く、第2の光線の波長は、第3の光線の波長よりも短く、第1、第2および第3の光線の波長は、回折格子の1次回折光、0次回折光および-1次回折光の回折効率のピークを示す波長のいずれか異なるものに対応し、当該一定周期を10マイクロメータとした場合に、回折格子面に垂直に入射する第1、第2および第3の光線の回折効率が50%以上である回折格子。
- 第1、第2および第3の光線の波長が、それぞれ、1次回折光、0次回折光および-1次回折光の回折効率のピークを示す波長に対応する、請求項1に記載の回折格子。
- 第1、第2および第3の光線の波長が、それぞれ、0次回折光の回折効率のピークを示す波長、1次回折光の回折効率のピークを示す波長および0次回折光の回折効率の別のピークを示す波長に対応する、請求項1に記載の回折格子。
- 第1、第2および第3の光線の波長が、それぞれ、0次回折光の回折効率のピークを示す波長、0次回折光の回折効率の別のピークを示す波長および1次回折光の回折効率のピークを示す波長に対応する、請求項1に記載の回折格子。
- 階段の段板部分を、階段の底面に対して所定の角度で傾斜させた、請求項1に記載の回折格子。
- 第1、第2および第3の光線の波長が、青色波長、赤色波長および赤外波長である請求項1から5のいずれか一項に記載の回折格子。
- 第1、第2および第3の光線の波長が、青色波長、緑色波長および赤色波長である請求項1から5のいずれか一項に記載の回折格子。
- それぞれ波長の異なる3波長の3個の光源と、請求項1から7のいずれかに記載の回折格子とを含む光学系であって、回折格子が、3波長の3個の光源からの光線の光軸ずれを補償するように、3波長の光線を回折させる光学系。
- それぞれ波長の異なる第1、第2および第3の光線を回折させる回折格子であって、回折格子の形状が、一定周期の階段形状であり、階段形状の段差量が、0次回折光の回折効率が、第1、第2および第3の光線のいずれかの波長において回折効率のピークに近づくように、前記いずれかの波長に基づいて定められており、
階段数をN、回折次数をαi、λ0をλiのいずれかの整数倍値、mおよびpを整数とした場合に、波長
λi=[N/(N・m+αi)]・λ0・p
が、第1、第2および第3の光線の波長のそれぞれに対応するように、階段数Nが定められた回折格子。 - 前記いずれかの波長における回折格子の屈折率をn、回折格子の周囲の屈折率をn0、回折部に対する入射角をθとして、段差量をλ0・cosθ/(n−n0)の整数倍の値を基準として求める請求項9に記載の回折格子。
- 回折部における階段の幅が位相関数および段差量と階段数に基づいて定められる請求項9または10に記載の回折格子。
- 第1、第2および第3の光線を、それぞれ1次回折光、0次回折光および-1次回折光として回折させる請求項9から11のいずれか一項に記載の回折格子。
- 第1、第2および第3の光線を、それぞれ0次回折光、1次回折光および0次回折光として回折させる請求項9から11のいずれか一項に記載の回折格子。
- 第1、第2および第3の光線を、それぞれ0次回折光、0次回折光および1次回折光として回折させる請求項9から11のいずれか一項に記載の回折格子。
- 第1、第2および第3の光線が、青色波長、赤色波長および赤外波長である請求項9から14のいずれか一項に記載の回折格子。
- 第1、第2および第3の光線が、青色波長、緑色波長および赤色波長である請求項9から14のいずれか一項に記載の回折格子。
- 回折部の形状が2段の階段形状であり、山の部分と谷の部分とが等しい傾きを有し、段差量と、一方の部分の傾きの高さとの和が、前記いずれかの波長における回折格子の屈折率をn、回折格子の周囲の屈折率をn0、回折部に対する入射角をθとしてλ0・cosθ/(n−n0)の整数倍の値を基準として求められる請求項9に記載の回折格子。
- それぞれ波長の異なる3波長の3個の光源と、請求項9から17のいずれかに記載の回折格子とを含む光学系であって、回折格子が、3波長の3個の光源からの光線の光軸ずれを補償するように、3波長の光線を回折させる光学系。
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