JPWO2006038276A1 - 個人識別装置 - Google Patents

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Abstract

薄型で、しかも、画質の向上した個人識別装置を提供することにある。赤外光源30と、赤外光源30から生体に照射される光を透過・遮断状態に制御する複数の透過光量制御素子からなる透過光量制御素子群40と、生体から放射される光を受光する複数の受光素子からなる受光素子群50Hとを有する。赤外光源30と透過光量制御素子群40と受光素子群50Hとは、生体に対して同じ方向に配置されている。マイコン20は、透過光量制御素子群40を制御して、赤外光源30からの光を生体の一部の領域に照射したとき、生体から得られる第1の画像と、生体の他の一部の領域に照射したとき得られる第2の画像とを合成して、合成した画像に基づいて、個人を識別する。

Description

本発明は、生体特徴情報を利用した個人識別装置に係り、特に、生体特徴情報として指の血管パターンを利用した個人識別装置に関する。
従来から、自動車のドアロック解除やエンジンを始動させるため、鍵が用いられている。しかしながら、鍵では、鍵を盗難された場合や鍵穴のピッキング等により、自動車のオーナー以外の悪意を持った人物に運転される可能性がある。
そこで、例えば、特開昭61−53972号公報や特開平6−72291号公報に記載のように、鍵の代わりに生体特徴情報である指紋を個人認証の手段として利用して自動車のドアロック解除やエンジンを始動させることにより、セキュリティを高めるための方法が知られている。
しかしながら、指紋は偽造することが可能であるため、例えば、特開2001−184507号公報や特開2003−30632号公報に記載のように、生体特徴情報として個人によって異なる指の血管パターンを含む画像を利用することにより、よりセキュリティを高める方法が知られている。この方法は、指に赤外光や近赤外光の成分を含む光源(以下、「赤外光源」と称する)から光を照射すると、指を透過して指から再放射される赤外光や近赤外光の強度分布に指の血管パターン(主として静脈のパターン)の情報が含まれるので、これを撮像手段により検出し、検出した指の血管パターンとあらかじめ登録した指の血管パターンとの一致・不一致を判定することにより、一致すれば、指の血管パターンを登録した個人と特定し認証するものである。
また、生体特徴情報として指の血管パターンを利用して個人認証を行う個人識別装置と類似した例として、例えば、特開平10−127609号公報に記載のように、赤外光源から生体に向かって赤外光を照射し、その反射光を撮像手段によって撮像して血管パターンを含む画像を利用するものが知られている。
特開昭61−53972号公報 特開平6−72291号公報 特開2001−184507号公報 特開2003−30632号公報 特開平10−127609号公報
しかしながら、特開2003−30632号公報に記載された方法では、指を挟んで光源と撮像手段を設ける構成であるため、装置が大型化するという問題があった。したがって、自動車等のスペースに余裕が無い場合には、搭載し難い。
一方、光源と撮像手段を指の同一面方向に配置すれば、薄型化(小型化)は可能であるが、本来検出したい指からの再放射光の他に、ノイズとなる反射光も頂上されて検出するため、画像の質が低下するという問題が生じることが判明した。
本発明の目的は、薄型で、しかも、取得した画質が向上した個人識別装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、赤外光源と、この赤外光源から生体に照射される光を透過・遮断状態に制御する複数の透過光量制御素子からなる透過光量制御素子群と、前記生体から放射される光を受光する複数の受光素子からなる受光素子群とよりなり、前記赤外光源と前記透過光量制御素子群と前記受光素子群とは、前記生体に対して同じ方向に配置され、さらに、前記透過光量制御素子群を制御して、前記赤外光源からの光を生体の一部の領域に照射したとき、前記生体から得られる生体内部特徴情報が含まれる光を前記受光素子群により取得した第1の画像と、前記透過光量制御素子群を制御して、前記赤外光源からの光を生体の他の一部の領域に照射したとき、前記生体から得られる生体内部特徴情報が含まれる光を前記受光素子群により取得した第2の画像とを合成して、合成した画像に基づいて、個人を識別する制御識別手段とを備えるようにしたものである。
かかる構成により、薄型で、しかも、画質を向上し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記透過光量制御素子群は、液晶により構成したものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記透過光量制御素子群と前記受光素子群は、1つの透明基板に形成したものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記受光素子群の受光面側に、受光面に対し垂直に入射する光の成分のみを透過させる光学素子を配置したものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、少なくとも、前記赤外光源と前記透過光量制御素子群と前記受光素子群は、曲面形状に形成したものである。
(6)上記(1)において、好ましくは、前記赤外光源は、複数の赤外光源から構成されるとともに、前記透過光量制御素子群による照射領域に応じて、複数の赤外光源の一部の赤外光源を点灯させるようにしたものである。
(7)上記(6)において、好ましくは、複数の前記赤外光源の内、隣接する赤外光源の間に遮光板を配置したものである。
(8)上記(1)において、好ましくは、前記赤外光源の光の照射方向でない側に配置された光吸収体を備えるものである。
本発明によれば、薄型で、しかも、画質を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態による個人識別装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態による個人識別装置に用いる透過光量制御素子群と受光素子群の配置を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態による個人識別装置によって撮像される血管パターンの第1の例の説明図である。 本発明の第1の実施形態による個人識別装置によって撮像される血管パターンの第2の例の説明図である。 本発明の第1の実施形態による個人識別装置によって得られる合成された血管パターンの一例の説明図である。 本発明の第1の実施形態による個人識別装置におけるレンズアレイの有りの場合の説明図である。 本発明の第1の実施形態による個人識別装置におけるレンズアレイの無しの場合の説明図である。 本発明の第1の実施形態による個人識別装置における個人識別処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による個人識別装置における光量制御処理の内容を示す制御モデル図である。 本発明の第2の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第8の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第9の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第10の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第11の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第12の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第13の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。 本発明の第14の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
10…個人識別装置
20…マイコン
30,31,32…赤外光源
40,41,42…透過光量制御素子群
50…受光素子群
以下、図1〜図7を用いて、本発明の第1の実施形態による個人識別装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1及び図2を用いて、本実施形態による個人識別装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。図2は、本発明の第1の実施形態による個人識別装置の構成を示す斜視図である。なお、図1は、個人識別装置10による識別対象の指Fの軸に垂直な面における断面図である。
個人識別装置10は、マイコン20と、駆動回路22と、不揮発性メモリ24と、赤外光源30と、透過光量制御素子群40と、受光素子群50と、平面レンズアレイ60と、窓70と、スイッチ80とを備えている。
マイコン20は、駆動回路22を介して赤外光源30に通電して発光させる。また、マイコン20は、透過光量制御素子群40を介して指Fに向かって赤外光を照射する。赤外光源30としては、波長800nmの赤外光〜波長950nmの近赤外光を発する発光ダイオードなどを用いることができる。複数個の発光ダイオードが2次元格子状に配置されている。透過光量制御素子群40は、赤外光源30から発せられた光を透過・遮断したり、また、透過する際にその透過光量を増減できるものである。透過光量制御素子群40は、例えば、印加される電圧によって透過光量を制御できる液晶等からなる2次元格子状のパネルを用いる。図示の例では、白抜きで図示している左側1/3程度の透過光量制御素子群40は光透過状態であり、黒く図示している右側2/3程度の透過光量制御素子群40は光遮断状態である。なお、透過光量制御素子群40の詳細については、図3を用いて後述する。また、透過光量制御素子群40を透過状態としているときに、その透過光量を制御する方法については、図7を用いて後述する。
図示のように、透過光量制御素子群40の内、左側1/3程度の透過光量制御素子群40が透過状態の場合、赤外光源30からの光は、これらの透過状態の透過光量制御素子群40を透過し、赤外光L1として指Fに照射される。赤外光L1は、一部は指Fの表面で直接反射して反射光L2となり、残りの透過した成分は指Fの内部で散乱光L3として散乱し、また血管V内の血液のヘモグロビンで吸収される。血管Vによって散乱吸収された赤外光は、指Fの掌面(屈側面)から、放射光L4として再び放射する。血管パターンを含む再放射した光L4は、窓70を透過して、平面レンズアレイ60により、指の表面で散乱した光を個々のレンズで集光させて、受光素子群50の各々の素子へ入射する。受光素子群50は、個々の素子で光を電気信号に変換する光電変換素子を用いた2次元の格子状の集合体である。また、レンズアレイ60は、受光素子群50の個々の素子に1対1に対応して、2次元格子状に配置されている。受光素子群50により撮像した血管パターンを含む画像は光電変換されて電気信号となり、スイッチ80がオンになっているタイミングでマイコン20に取り込まれ、個人識別に用いられる。マイコン20は、メモリ24に記憶されている個人の血管パターンと、指Fから検出された血管パターンの一致不一致に基づいて、個人識別する。
ここで、透過光量制御素子群40と受光素子群50とは、1つのガラスのような透明基板に形成することにより、個人識別装置10の組み立て時に工数低減を図ることや薄型化が可能となる。なお、透明基板は、すべての波長で透明である必要はなく、赤外光源30から発光される波長に対し透過する特性であればよいものである。
なお、窓70は平面レンズアレイ60を保護するためのものであるが、さらに、赤外光源の波長帯付近の光のみを透過する特性をもたせ、かつ外側から内部が見えないような機能を持たせてもよいものである。
次に 図2に示すように、個人識別装置10の上面には、窓70及びスイッチ80が配置されている。個人識別時には、指Fは、図示するように、窓70及びスイッチ80の上に載置される。スイッチ80は、マイクロスイッチ等の接点を有するスイッチを用いており、指Fに押圧することにより、スイッチがオンとなる。また、静電容量式や、光電式など他のスイッチを用いることもできる。このとき、スイッチ80の上面の高さを窓70の高さより僅かに(例えば2,3mm)高くしておくと、指Fの先端はスイッチ80に触れているが、指Fの中央部は窓70から浮いた状態とすることができる。指Fが窓70に押し付けられると、指Fの内部であってしかも表面に近い位置に存在する静脈が押しつぶされ、血管のパターンが違ってくる場合がある。このような血管のつぶれによる誤識別を回避するためには、指Fが窓70から浮いた状態とすることが好ましいものである。
次に、図3を用いて、本実施形態による個人識別装置に用いる透過光量制御素子群40と受光素子群50の配置について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態による個人識別装置に用いる透過光量制御素子群40と受光素子群50の配置を示す平面図である。
透過光量制御素子群40は、図3に示すように、横xE個,縦yE個の素子が格子状に配置されている。個々の素子で光の通過量を任意に制御できるようになっている2次元の格子状の集合体である。透過光量制御素子群40としては、例えば、液晶を用いる。すなわち、碁盤状に区切られた液晶の両端の電極間における電圧を変化させることにより通過する光の偏光量を変え、偏光板を通過させると、偏光角に応じて透過する光の量を制御できる。これにより、容易に赤外光の透過量の制御が可能であり、また、現在広く使われているので、本実施例を安価に実現することが可能となる。具体的一例を挙げると、横に100個,縦に140個の素子を格子状に配置し、その領域の広さは、横3cm×縦4.2cm程度である。また、赤外光源30の個数は、透過光量制御素子群40と1対1に対応させる必要はなく、透過光量制御素子群40が横100個×縦140個からなるとき、赤外光源30は、横5個×縦7個の発光ダイオードを用いる。
透過光量制御素子群40に対し、マイコン20は駆動回路22を介して、例えば、透過光量制御素子群40の一部40(1,1)〜(x0,yE)(図中白抜き部分)は光を通過させ、残りの部分(図中黒塗り部分)は光を阻止するように制御し、指Fの限定された範囲に光が照射されるようにする。なお、光を透過させる領域は図示したような帯状に限定されるものではない。すなわち、透過領域が台形状や1点だけなどどんな形状であってもよいものである。
図1に示したように、透過光量制御素子群40を通過した赤外光L1は、一部は指Fの表面で直接反射L2し、残りの透過した成分は指F内部で散乱し、また血管V内の血液のヘモグロビンで吸収される。散乱,吸収された赤外光L3は、指Fの掌面(屈側面)から再び放射する。血管パターンを含む再放射した光L4は平面レンズアレイ60により、指の表面で散乱した光を個々のレンズで集光させて、受光素子群50の各々の素子へ入射する。
受光素子群50は、個々の素子で光を電気信号に変換するフォトダイオードなどの光電変換素子を用いた2次元の格子状の集合体である。受光素子群50を構成する光電変換素子の大きさは、透過光量制御素子群40を構成する個々の素子の大きさが0.3mm×0.3mmの場合、0.02mm×0.02mm程度である。透過光量制御素子群40が横100個×縦140個からなるとき、受光素子群50は、横100個×縦140個のフォトダイオードを用いる。
ここで、図4を用いて、本実施形態による個人識別装置によって撮像される血管パターンの一例について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態による個人識別装置によって撮像される血管パターンの一例の説明図である。
図4(A)は、図3に示したように、透過光量制御素子群40の左側の一部を透過状態としたときに得られる血管パターンを示している。受光素子群50で撮像される像は、光量制御素子群40で光を透過させない領域に対する指Fの片側の輪郭CF1と、血管パターンBVの一部が得られる。すなわち、図4(A)の左側の部分では、図1に示したように、赤外光源30からの光L1が指Fの表面で反射して反射光L2として、受光素子群50によって検出され、その光量が多いため受光素子群50が飽和して、血管パターンが得られないものである。
また、図4(B)は、図3に示した光量制御素子群40の配置において、透過光量制御素子群40の右側の一部を透過状態としたときに得られる血管パターンを示している。すなわち、図3に示した光量制御素子群40の配置において、光を透過させる領域を例えば(x1,1)〜(xE,yE)領域のように反対側に変更すると、指Fの左側の輪郭CF2と、血管パターンBVの残りの一部が得られる。
図4(C)は、図4(A)の右側の画像と、図4(B)の左側の画像を合成したものを示しており、このように、左右の画像を合成すると、指Fの全体に対するに対する血管パターンBVが得られる。この血管パターンBVは個人により異なっている。この血管パターンBV、または画像処理して特徴抽出処理したパターンはあらかじめ不揮発性メモリ24に登録しておき、照合時の登録パターンとして用いる。
赤外光源と撮像手段を同じ方向に配置した場合、前述したように、赤外光源から発せられた光が指の表面で反射するため、撮像手段はこの反射光によって飽和して、指の血管パターンを得られないことになる。そこで、従来は、指の左右方向に赤外光源を配置し、指の下面側に撮像手段を配置するようにしたり、指を挟んで上方向に赤外光源を配置し、下方向に撮像手段を配置したりしているが、このような構成では、装置が大型化してしまうものであった。
それに対して、本実施形態のように、指の下面側に赤外光源と撮像手段を配置すれば小型化はできるが、赤外光源から発せられた光が指で反射し、この反射光が撮像手段で検出されるため、撮像手段が飽和してコントラストのよい、高画質な画像を得られなくなる。それに対して、本実施形態では、さらに、光量制御素子を用いて、指の一部に光を照射し、指の一方の側から照射した時に得られる画像と、指の他方側から照射した時に得られる画像を合成する手法をとることにより、装置を小型化できるとともに、コントラストのよい画像を得ることができるものである。
次に、図5を用いて、本実施形態による個人識別装置におけるレンズアレイの有無について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態による個人識別装置におけるレンズアレイの有無の場合の説明図である。
図1にて説明したように、図1に示した実施形態では、窓70と受光素子群50との間にレンズアレイ60を配置している。図5(A)に示すように、血管Vから再放射された光は、ほぼ平行光として、レンズアレイ60に入射するため、レンズアレイ60の焦点位置に配置された受光素子群50の受光面によって効率的に光電変換される。一方、指Fの表面等で反射された光は、レンズアレイ60に対して斜め入射するため、レンズアレイ60にて屈折され、受光素子群50以外の場所に導かれる。従って、本来受光したい再放射光を効率的に受光することができる。
一方、図5(B)に示すように、指Fと受光素子群50の距離が近い場合には、レンズアレイは必ずしも必要ないものである。すなわち、指Fの血管Vで再放射された光は、効率的に受光素子群50によって光電変換される。
次に、図6を用いて、本実施形態による個人識別装置における個人識別処理の内容について説明する。個人識別装置10による識別の動作は、図1に示したマイコン20に記憶されたプログラムにより実行される。
図6は、本発明の第1の実施形態による個人識別装置における個人識別処理の内容を示すフローチャートである。
ステップS10において、マイコン20は、個人識別装置10の初期化処理を行なう。
次に、ステップS20において、マイコン20は、所定の範囲内に指Fが置かれているか検出する。具体的には、図1のスイッチ80がオンになっているとき、指Fが所定の位置に置かれていると判断する。指Fがある場合にはステップS30に進み、ない場合にはステップS20において、再度、指Fの検出処理を繰り返す。
所定の範囲内に指Fが置かれていることが検出されると、ステップS30において、マイコン20は、光量制御・画像取得・認証開始検出処理を行なう。なお、光量制御中に指Fが外される場合があるので、適宜、ステップS34の指検出処理を行い、指Fが外された場合には、ステップS20に戻る。
画像取得処理では、マイコン20は、駆動回路22を動作して、赤外光源20を点灯するとともに、透過光量制御素子群40を制御して、最初に、例えば、図3に示したように、透過光量制御素子群40の左側の所定位置の素子群を透過状態として、図4(A)に示したような指Fの右側の画像を取得し、次に、透過光量制御素子群40の右側の所定位置の素子群を透過状態として、図4(B)に示したような指Fの左側の画像を取得する。また、画像取得処理をしているとき、透過光量制御素子群40の個々の素子を透過する透過光量を制御して、指Fに照射される光量を最適化するための光量制御処理を実行する。
ここで、最初に、図7を用いて、本実施形態による個人識別装置における光量制御処理の内容について説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態による個人識別装置における光量制御処理の内容を示す制御モデル図である。なお、この制御モデルはマイコン20内のプログラムにより実行される。
減算器SUBでは、画像の目標明るさTBRと、受光素子群50で捕らえた指Fの血管パターンが得られる領域の明るさFBRの差分を求める。係数器Pでは、減算器SUBの出力に係数K1(>0)を掛けた値を求める。積分器Iでは、1画像取り込み毎に、係数器Pの出力を積分する。即ち、目標明るさTBRと実際に求められた画像明るさFBRの差分に対して、PI演算を施し、積分器Iの出力値を、次画像を取得する際の透過光量制御素子群40における透過光量制御値LP+1としている。つまり、実際に取得した画像の指の血管パターンが得られる領域の明るさFBRを用いてネガティブフィードバックしている。
したがって、指の血管パターンが得られる領域の明るさFBRが目標明るさTBRよりも小さい場合、透過光量制御素子40の透過量が大きくなり、指Fに照射される光量出力が大きくなるようにフィードバックされる。一方、指の血管パターンが得られる領域の明るさFBRが目標明るさTBRよりも大きい場合、光量出力が小さくなるようにフィードバックされる。これによって、透過光量制御素子群40を個々にきめ細かく制御して、指の血管パターンが得られる領域内にて明るさにムラがなく、さらにコントラストのよい画像を取得できる。
ステップS30の光量制御・画像取得・認証開始検出処理では、最後に、認証開始検出処理において、マイコン20は、照合処理を開始すべきかどうか判定する。この判定は、指Fが置かれて、安定した画像が得られたかにより行なわれる。安定した画像が得られたか否かは、画像の目標明るさTBRと、指Fの血管パターンが得られる領域の明るさFBRの差分値の変動が少なくなったとき、フィードバックループが安定し、安定した画像が得られたと判定している。
次に、ステップS40の照合処理を実行する。
最初に、ステップS41において、マイコン20は、赤外光源30を消灯する。
次に、ステップS42において、マイコン20は、ステップS30の画像取込処理で得た左画像と右画像を合成して1枚の画像にする。
次に、ステップS43において、マイコン20は、取得された強度分布に対して、演算処理を行ない、血管パターンBVの特徴パターンを算出する。この特徴パターンを照合パターンとする。なお、本ステップにおける処理の方法については、特開2001−184507号公報に開示されているように、積分処理、微分処理を組み合わせたフィルタ処理を行うことにより実現可能である。
次に、ステップS44において、マイコン20は、抽出した照合パターンと、あらかじめ不揮発性メモリ24に記憶された単数、もしくは複数の登録パターンとの照合を行なう。ここでは、ステップS43において抽出した照合パターンと、不揮発性メモリ24から呼び出した登録パターンを比較して、両者の相違の程度を算出する。
次に、ステップS45において、マイコン20は、ステップS44で算出された相違の程度から、照合結果の判定を行なう。もし、相違の程度が小さい結果があれば、登録されている本人であると判断し、ステップS50へ移行する。また、相違が大きければ、未登録者、または照合失敗として、ステップS46へ移行する。
ステップS46では、マイコン20は、全登録パターンを照合したか判断し、全パターンが照合されて、該当登録パターンが無ければステップS20へ戻る。照合していない登録パターンがあれば、ステップS44へ戻り、照合を繰り返す。
ステップS45において、マイコン20は、登録された本人と確認された場合、ステップS50にて、ドアロック解除やエンジン始動許可のコマンドを発行したりすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、赤外光源と受光素子を指に対して同方向に配置して、個人識別装置を薄型化できるとともに、赤外光源と指の間に透過光量の遮断・透過状態を制御できる透過光量制御素子を設けて、指の一部に光を照射して左画像と右画像を得た後、両者を合成するようにしているので得られる画像の画質を向上できるものである。
次に、図8を用いて、本発明の第2の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示した個人識別装置10の構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Aでは、受光素子群50の受光面側に、受光面に対し垂直に入射する光の成分のみを透過させる光学素子65を配置している。光学素子65としては、特定方向への光の伝搬方向を制御するフィルタ,例えば、3M社のライトコントロールフィルム等を用いることができる。
本実施形態によれば、装置を薄型化できるとともに、光学素子65により斜め方向から入射する光の成分を除去できるので、よりコントラストの良い画像を取得することができる。
次に、図9を用いて、本発明の第3の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示した個人識別装置10の構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Bでは、赤外光源30Bと、透過光量制御素子群40Bと、受光素子群50Bと、レンズアレイ60Bと、窓70Bを、指Fの掌面に沿って曲面形状としている。
なお、以上の例では、赤外光源30Bと、透過光量制御素子群40Bと、受光素子群50Bと、レンズアレイ60Bと、窓70Bを曲面形状としているが、これらの内、少なくとも、受光素子群50Bと、レンズアレイ60Bと、窓70Bとを曲面形状としてもよいものである。
本実施形態によれば、装置を薄型化でき、画質を向上できるとともに、指Fの置く位置を明示しやすくなる。また、得られる画像が指の軸を中心とする回転方向に軸を持つことから、指Fが軸を中心に回転しても、位置は変わるが同じパターンを得ることが可能となる。
次に、図10を用いて、本発明の第4の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示した個人識別装置10の構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Cでは、赤外光源30の一部の赤外光源30aを点灯させるようにしている。透過光量制御素子群40の内、透過状態にある素子群が図示の左側の白抜きで示した素子群40bとすると、点灯させる赤外光源30aは、透過状態にある素子群40b内のものとしている。なお、透過状態にある素子群40bの領域と赤外光源30の内一部点灯する赤外光源30aとは、要求される画像に応じて適宜変更可能である。また、透過状態にある素子群40bの領域内のすべての赤外光源30を点灯させる必要はなく、一部を消灯することで、照射した光が指Fの表面で反射した成分を装置10C内に入射させることにより、指への不要な再反射光を減らすことができる。
本実施形態によれば、装置を薄型化でき、画質を向上できるとともに、赤外光源30の点灯を少なくすることができるので、個人識別装置10Cの消費電力の低減を図ることができる。
次に、図11を用いて、本発明の第5の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図11は、本発明の第5の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示した個人識別装置10の構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Dでは、赤外光源30の隣接間に遮光板35を配置している。遮光板35は、例えば、板材の上に光吸収性塗料を塗布して形成される。
本実施形態によれば、装置を薄型化できるとともに、指Fに垂直に入射する光の成分が多くなって、コントラストの良い画像を取得できるようになる。
次に、図12を用いて、本発明の第6の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図12は、本発明の第6の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示した個人識別装置10の構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Eでは、赤外光源30からの光が照射しない方向に、光吸収体36を配置している。
本実施形態によれば、装置を薄型化できるとともに、指Fから直接反射して戻ってきた光を吸収することができ、コントラストの良い画像を取得できるようになる。
次に、図13を用いて、本発明の第7の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図13は、本発明の第7の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示した個人識別装置10の構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Fでは、赤外光源として、2箇所の第1赤外光源31と第2赤外光源32と、これらに対応した第1透過光量制御素子群41と、第2透過光量制御素子群42とを用いている。また、第1赤外光源31と第2赤外光源32は、指Fを挟み込めるように向かい合わせで配置してある。
ここで、第1透過光量制御素子群41と、第2透過光量制御素子群42は、図7にて説明したように、光量制御をするために用いられている。そして、第1赤外光源31と第2赤外光源32とは、指Fを挟み込む位置に配置してあるため、指Fからの反射光が直接受光素子に入射することはないので、図1の実施形態で示したような左画像と右画像を取得した後、両者を合成することは行わず、一度に指Fの全体の血管画像を取得する。
また、2つの透過光量制御素子群41,42の透過光量に大きな差をつけ、かつ交互に透過光量の大きさを反転させて図4(A),(B)のような画像を取得し、図4(C)のように合成しても良い。
さらに、画像を取得するために、レンズ61とイメージセンサ51を用いている。ここでは、イメージセンサ51として、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを用いる。
本実施形態によれば、画質を向上できるとともに、一般的なCCDやCMOSのイメージセンサが利用可能となる。
次に、図14を用いて、本発明の第8の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図14は、本発明の第8の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図13と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図13に示した個人識別装置10Fの構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Gでは、赤外光源30と透過光量制御素子群40と、レンズ61とイメージセンサ51とを、指Fを挟み込めるように向かい合わせで配置している。
ここで、第1透過光量制御素子群40は、図13と同様に、光量制御をするために用いられている。そして、赤外光源30とイメージセンサ51とは、指Fを挟み込む位置に配置してあるため、指Fからの反射光が直接受光素子に入射することはないので、図1の実施形態で示したような左画像と右画像を取得した後、両者を合成することは行わず、一度に指Fの全体の血管画像を取得する。
本実施形態によれば、画質を向上できるとともに、一般的なCCDやCMOSのイメージセンサが利用可能となる。
次に、図15を用いて、本発明の第8の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図15は、本発明の第8の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示した個人識別装置10の構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Hでは、図1の透過光量制御素子群40は用いずに、受光素子群50Hを形成したシリコンなどの半導体基板52において、複数の受光素子50の間に、孔52を設けている。赤外光源30から発光される光は孔53を通過し、指Fへ照射される。指Fから血管パターンを含む再放射した光は、受光素子群50Hで受光されて、像を得ることができる。
本実施形態によれば、薄型の構成とすることができる。
次に、図16を用いて、本発明の第9の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図16は、本発明の第9の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図15と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図15に示した個人識別装置10Hの構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Iでは、半導体基板52の受光素子50がない面と孔53の内周を導体54で覆っている。導体54は、グラウンド電位に接続されている。半導体基板52の表面を導体54で覆うことにより、赤外光源30から発光される光によって生じる光電効果がおきにくくなり、また電子が励起されても、導体54により吸収することができる。これにより、基板の電位を一定に保つことが可能となり、得られる画像のノイズを低減できる。
本実施形態によれば、薄型の構成とすることができるとともに、得られる画像のノイズを低減できる。
次に、図17を用いて、本発明の第10の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図17は、本発明の第10の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図15と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図15に示した個人識別装置10Hの構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Jでは、半導体基板52の孔53と同じ位置に孔を設けた光不透過性部材56を半導体基板52と赤外光源30の間に配置している。光不透過性部材56で覆うことにより、赤外光源30から発光される光によって生じる光電効果がおきにくくなる。したがって、基板の電位を一定に保つことが可能となり、得られる画像にノイズが入りにくくなる。
本実施形態によれば、薄型の構成とすることができるとともに、得られる画像のノイズを低減できる。
次に、図18を用いて、本発明の第11の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図18は、本発明の第11の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図15と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図15に示した個人識別装置10Hの構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Kでは、赤外光源30の一部の赤外光源30aを点灯させるようにしている。
本実施形態によれば、薄型の構成とすることができるとともに、個人識別装置の消費電力を低減できる。
次に、図19を用いて、本発明の第12の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図19は、本発明の第12の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図15と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図15に示した個人識別装置10Hの構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Lでは、赤外光源30の隣接間に遮光板35を配置している。遮光板35は、例えば、板材の上に光吸収性塗料を塗布して形成される。
本実施形態によれば、薄型の構成とすることができるとともに、指Fに垂直に入射する光の成分が多くなって、コントラストの良い画像を取得できるようになる。
次に、図20を用いて、本発明の第13の実施形態による個人識別装置の構成について説明する。
図20は、本発明の第13の実施形態による個人識別装置の構成を示す断面図である。なお、図19と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図19に示した個人識別装置10Lの構成に対し、本実施形態の個人識別装置10Mでは、赤外光源30からの光が照射しない方向に、光吸収体36を配置している。
本実施形態によれば、薄型の構成とすることができるとともに、指Fから直接反射して戻ってきた光を吸収することができ、コントラストの良い画像を取得できるようになる。
なお、以上の実施形態に示した個人識別装置は、ドアロック解除やエンジン始動許可のコマンドを発行、あるいは、自動料金収受システム(ETC)における本人認証に利用可能である。また、自動車のみならず、電車や船舶などの輸送機器、パソコンなどのキーボード、マウスなどの入力機器、金融機関における現金自動預払機(ATM)や現金自動支払機(CD)、携帯電話、ビルや家屋などのドア、など入退室や計算機へのログイン認証が必要な多種の機器への組み込みが可能である。

Claims (9)

  1. 赤外光源と、
    この赤外光源から生体に照射される光を透過・遮断状態に制御する複数の透過光量制御素子からなる透過光量制御素子群と、
    前記生体から放射される光を受光する複数の受光素子からなる受光素子群とよりなり、
    前記赤外光源と前記透過光量制御素子群と前記受光素子群とは、前記生体に対して同じ方向に配置されたことを特徴とする個人識別装置。
  2. 請求項1記載の個人識別装置において、さらに、
    さらに、前記透過光量制御素子群を制御して、前記赤外光源からの光を生体の一部の領域に照射したとき、前記生体から得られる生体内部特徴情報が含まれる光を前記受光素子群により取得した第1の画像と、前記透過光量制御素子群を制御して、前記赤外光源からの光を生体の他の一部の領域に照射したとき、前記生体から得られる生体内部特徴情報が含まれる光を前記受光素子群により取得した第2の画像とを合成して、合成した画像に基づいて、個人を識別する制御識別手段とを備えたことを特徴とする個人識別装置。
  3. 請求項1記載の個人識別装置において、
    前記透過光量制御素子群は、液晶により構成されていることを特徴とする個人識別装置。
  4. 請求項1記載の個人識別装置において、
    前記透過光量制御素子群と前記受光素子群は、1つの透明基板に形成されていることを特徴とする個人識別装置。
  5. 請求項1記載の個人識別装置において、
    前記受光素子群の受光面側に、受光面に対し垂直に入射する光の成分のみを透過させる光学素子を配置したことを特徴とする個人識別装置。
  6. 請求項1記載の個人識別装置において、
    少なくとも、前記赤外光源と前記透過光量制御素子群と前記受光素子群は、曲面形状に形成されていることを特徴とする個人識別装置。
  7. 請求項1記載の個人識別装置において、
    前記赤外光源は、複数の赤外光源から構成されるとともに、
    前記透過光量制御素子群による照射領域に応じて、複数の赤外光源の一部の赤外光源を点灯させることを特徴とする個人識別装置。
  8. 請求項7記載の個人識別装置において、
    複数の前記赤外光源の内、隣接する赤外光源の間に遮光板を配置したことを特徴とする個人識別装置。
  9. 請求項1記載の個人識別装置において、
    前記赤外光源の光の照射方向でない側に配置された光吸収体を備えることを特徴とする個人識別装置。
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