JPWO2006035946A1 - ロッドタイプリニアモータ - Google Patents

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Abstract

フォーサハウジングの材質及びフォーサハウジングに対するコイル部材の組み付け構造を見直すことで、推力の増強を図ることができると共に、かかるフォーサハウジングに対して使用用途に応じた最適な形状を容易に与えることができ、しかも低コストで製作することが可能なリニアモータを提供する。かかるリニアモータは、軸方向に沿って所定のピッチで多数の磁極が配列されたマグネットロッドと、このマグネットロッドが遊嵌する貫通孔を有し、印加される電気信号に応じ前記マグネットロッドと相対的に進退運動するフォーサとから構成され、前記フォーサは、前記貫通孔が形成されたフォーサハウジングと、このフォーサハウジングの貫通孔の内周面に配列されると共に前記電気信号が印加されるコイル部材とから構成され、前記フォーサハウジングは絶縁性を具備した非金属無機材料のモールド成形によって形成されている。

Description

本発明は、N極の磁極とS極の磁極とが交互に並ぶマグネットロッドがコイル部材を内蔵したフォーサを貫通し、これらコイル部材とフォーサとが相対的に進退するタイプのロッドタイプリニアモータ及びその製造方法に関する。
リニアモータは、X−Yテーブルや物品搬送装置等のFA機器において、物品、部材等を直線的に移動させるリニアアクチュエータの駆動源として多用されている。リニアモータを利用した所謂リニアモータアクチュエータは、通常、搬送対象である物品等の可動体を搭載する案内テーブルと、この案内テーブルを直線往復運動自在にする直線案内装置と、前記案内テーブルに対して推力を与えるリニアモータと、前記案内テーブルの位置を検出するリニアエンコーダとから構成されており、かかるリニアエンコーダの検出値に応じて前記リニアモータを制御することで、案内テーブルに任意の移動量を高精度に与えることが可能となっている(特開2002−136097号公報等)。
前記リニアモータとしては、N極の磁極とS極の磁極とが交互に並ぶ固定子としての界磁マグネットをベースプレート上に配設する一方、前記直線案内装置によって支承された案内テーブルの下面側に可動子としてのフォーサを設け、これら界磁マグネットとフォーサとをわずかな隙間を介して対向させたものが知られている。
しかし、このように界磁マグネットをベースプレート上に配設した場合、フォーサと界磁マグネットを対向させるためには、かかる界磁マグネットを跨ぐようにして前記案内テーブルを設ける必要があり、更には界磁マグネットの両側に一対の直線案内装置を設けて前記案内テーブルの直線往復運動を支承する必要があり、アクチュエータの構造そのものが大型化してしまう傾向にある。
一方、リニアモータの他の形式としては、所謂ロッドタイプのものが知られている(特開平11−150973号公報)。このロッドタイプのリニアモータは、棒状に形成されると共に軸方向に沿って所定のピッチでN極及びS極が繰り返し配列され、両端がベースプレート上に支持される固定子としてのマグネットロッドと、このマグネットロッドの周囲に僅かな隙間を介して遊嵌しているフォーサとから構成されており、フォーサ内に設けられたコイル部材に通電することで、かかるフォーサがマグネットロッドの周囲を軸方向に沿って運動するように構成されている。
このロッドタイプのリニアモータでは、前記マグネットロッドの周囲をコイル部材が取り囲んでいることから強力な推力を発揮することができ、かかるリニアモータを用いてアクチュエータを構成した場合には、小型化を図りながらも案内テーブルに対して大きな推力を与えることが可能となる。また、案内テーブルの往復運動を支承する直線案内装置は、通常、ベースプレート上に配設される軌道レールと、この軌道レールに沿って運動するスライダとから構成されているが、このロッドタイプリニアモータでは前記フォーサをスライダに固定し、更にフォーサの上に案内テーブルを固定する所謂ビルトアップ構造を採用することが可能となり、特開2002−136097号公報に開示されるリニアモータアクチュエータのように2軸の直線案内装置を使用するタイプに比べて、アクチュエータそのものを小型化し易いといった特質がある。
特開2002−136097号公報 特開平11−150973号公報
従来のロッドタイプのリニアモータにおけるフォーサは、ヒートシンクを兼ねた金属製のフォーサハウジングと、このフォーサハウジングに形成された貫通孔の内周面に固定される円筒状のコイル部材とから構成されており、コイル部材をフォーサハウジングとは別個に組み立てた後、フォーサハウジングの貫通孔に挿入して固定していた。フォーサハウジングにはコイル部材で発生した熱を素早く放熱することが要求されるため、かかるフォーサハウジングの材料としては熱伝導率に優れたアルミニウム合金が用いられており、また、押し出し成形が容易なアルミニウム合金を用いることで、前記貫通孔や放熱用フィンをフォーサハウジングに比較的容易に形成することができた。
その反面、フォーサハウジングが金属製なので、かかるフォーサハウジングとコイル部材との間に絶縁層を設ける必要があり、また、推力を発生するコイル部材とスライダに固定されるフォーサハウジングを強固に接合する必要があった。このため、従来は円筒状に形成されたコイル部材の外周面にエポキシ樹脂等からなる接着剤を塗布した後に、コイル部材をフォーサハウジングの貫通孔内に嵌合させていた。エポキシ樹脂は絶縁性に優れると共に耐熱性にも優れ、コイル部材が発熱した際にも該コイル部材とフォーサハウジングを強固に結合することができ、コイル部材とフォーサハウジングの間の接着剤としては最適なものであった。
しかし、エポキシ樹脂は耐熱性に優れる反面、熱伝導率が低いので、コイル部材で発生した熱がフォーサハウジングに流入し難く、コイル部材により多くの電流を通電することができないとう問題点もあった。例えば、展伸材としてのアルミニウム合金(1000系)の室温(20℃)における熱伝導率は約230W/m・Kであるが、エポキシ樹脂の熱伝導率はその1/1000程度であり、かかるエポキシ樹脂層がコイル部材とフォーサハウジングとの間における熱の移動を阻害していた。このため、コイル部材への通電が制限されてしまい、明らかにリニアモータの推力を制限する一因となっていた。
また、フォーサハウジングが金属製だと、たとえコイル部材とフォーサハウジングとの間に絶縁層を介在させたとしても、コイル部材に通電した際に、フォーサハウジングに渦電流が発生してしまい、これがエネルギロスとなって、リニアモータの推力を低下させる一因ともなっていた。
更に、アルミニウム合金製のフォーサハウジングを低コストで形成するためには押し出し成形が好ましいが、その場合には放熱フィンを貫通孔と同一の方向にしか立設することができず、また、貫通孔の中心に対して著しく偏った断面形状は押し出し成形に適さないといった不具合がある。すなわち、フォーサハウジングの形状に対する制約が大きく、用途に応じた最適な形状のリニアモータを構成し難いといった問題点があった。
また更に、フォーサハウジングとコイル部材を別々に加工した後に、これらを組み付ける工程が必要となり、フォーサの製造工程が多く、製造コストアップの要因ともなっていた。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、フォーサハウジングの材質及びフォーサハウジングに対するコイル部材の組み付け構造を見直すことで、推力の増強を図ることができると共に、かかるフォーサハウジングに対して使用用途に応じた最適な形状を容易に与えることができ、しかも低コストで製作することが可能なロッドタイプリニアモータを提供することにある。
前記目的を達成する本発明のリニアモータは、マグネットロッドと、フォーサとから構成されている。マグネットロッドには軸方向に沿って所定のピッチで多数の磁極が配列される一方、前記フォーサはこのマグネットロッドが遊嵌する貫通孔を有している。また、フォーサは、前記貫通孔が形成されたフォーサハウジングと、このフォーサハウジングの貫通孔の内周面に配列されるコイル部材とから構成されており、前記コイル部材に電気信号を印加すると、マグネットロッドの各磁極とコイル部材との間に磁気吸引力及び磁気反発力が生じ、前記マグネットロッドの軸方向に沿ってフォーサとマグネットロッドが相対的に進退運動するようになっている。
本発明において、前記フォーサハウジングは絶縁性を具備した非金属無機材料のモールド成形によって形成されている。フォーサハウジングそのものを絶縁性部材とすることで、コイル部材とフォーサハウジングとの間に絶縁層を形成する必要がなくなり、コイル部材で発生した熱が直接フォーサハウジングに流入するので、コイル部材の冷却を促進することが可能となる。すなわち、コイル部材に対して印加する電気エネルギを従来よりも増強することが可能となり、その分だけリニアモータの推力の向上を図ることが可能となる。
また、フォーサハウジングそのものを絶縁性部材とすることで、コイル部材への通電の際に渦電流がフォーサハウジングに発生することもないので、エネルギロスを抑え、このてんにおいても推力の増強を図ることが可能となる。
更に、フォーサハウジングとして非金属無機材料、すなわち広義のセラミクスを使用することで、フォーサハウジングそのものの重量を金属製のそれよりも軽量化することができるので、前述した推力の増強と相まって、信号の印加に対するフォーサの運動の応答性を高めることが可能となる。
また更に、モールド成形によってフォーサハウジングを形成することにより、より複雑な形状のフォーサハウジングを低コストで製作することができ、各種用途に応じ、設置スペースや必要とする推力に応じた最適な形状のリニアモータを低コストで製作することが可能となる。また、マグネットロッドを取り巻く円筒状のコイル部材を先に組み立てておき、かかるコイル部材の周囲にフォーサハウジングを直接モールド成形して両者を結合することも可能となり、フォーサの組立工程を簡易化し、製造コストの低下を図ることも可能となる。
本発明のリニアモータを使用したリニアモータアクチュエータの第1の実施形態を示す側面図である。 図1のII−II線断面図である。 第1の実施形態に係るリニアモータを示す斜視図である。 第1の実施形態に係るリニアモータの動作原理を示す側面図である。 第1の実施形態に係るリニアモータの動作原理を示す正面図である。 第1の実施形態に係る直線案内装置を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るリニアモータアクチュエータのスライドキャリッジの構成を示す側面拡大図である。 本発明のリニアモータの第2の実施形態を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るリニアモータのコイル部材の組み立てを示す側面図である。 第2の実施形態に係るリニアモータのフォーサエンドの組み立てを示す側面図である。 第2の実施形態に係るリニアモータのフォーサフォーサハウジングの成形後を示す側面図である。 図11のXII線矢視図である。 第2の実施形態に係るリニアモータの軸受ブッシュの組み立てを示す側面図である。 第2の実施形態に係るリニアモータのフォーサの組み立て完了後の状態を示す側面図である。 図14のXV矢視図である。
符号の説明
1…リニアモータアクチュエータ、2…ベースプレート、3…軌道レール、4…スライダ、5…案内テーブル、6…リニアモータ、6a…マグネットロッド、6b…フォーサ、61…フォーサハウジング、62…コイル部材
以下、添付図面に基づいて本発明のロッドタイプリニアモータを詳細に説明する。
図1及び図2は本発明のリニアモータを駆動源として利用したアクチュエータの第1の実施形態を示す側面図及び正面断面図である。このリニアモータアクチュエータ1は、長尺なベースプレート2と、このベースプレート2上にその長手方向に沿って配設された1条の軌道レール3と、この軌道レールに沿って直線往復運動自在なスライドキャリッジ110と、このスライドキャリッジ110に含まれると共に多数のボールを介して前記軌道レールに組付けられた1個のスライダ4と、このスライダ4に固定されると共に被搬送体の取付面を備えた可動ステージ5と、この可動ステージ5に対して推力を与えるリニアモータ6とから構成されており、可動ステージ5上に搭載した被搬送体をベースプレート2の長手方向に沿って往復運動させ、任意の位置に停止させることができるようになっている。
図3は前記リニアモータ6を示す斜視図である。このリニアモータ6は、長尺な円柱状に形成された固定子としてのマグネットロッド6aと、このマグネットロッド6aの周囲に僅かな隙間を介して遊嵌した可動子としてのフォーサ6bとから構成されている。前記マグネットロッド6aには軸方向に沿って複数の永久磁石60が配列されており、外周面は円滑に加工されている。図4に示すように、各永久磁石60はN極及びS極を有しており、互いに隣接する永久磁石60はN極同士またはS極同士が対向するように交互に向きを逆転させて配列されている。これにより、マグネットロッド6aにはその長手方向に沿ってN極の磁極とS極の磁極が交互に並んだ駆動用の着磁部が形成され、これが界磁マグネットとなっている。
図1に示すように、このマグネットロッド6aはその両端が一対のエンドプレート20,21に夫々固定されており、また、一対のエンドプレート20,21はベースプレート2の長手方向の両端部に互いに対向するように固定されている。すなわち、前記マグネットロッド6aはベースプレート2上に両端支持梁の如く固定されている。
一方、フォーサ6bは全体が四角柱状に形成されるフォーサハウジング61内に円筒状のコイル部材62を収納して構成される。前記フォーサハウジング61の表面には複数の放熱フィン63が前記マグネットロッド6aの長手方向と平行に立設されており、前記コイル部材62に通電した際に該コイル部材62で発生する熱をフォーサハウジング61に伝達すると共に、周辺雰囲気中に放熱し、コイル部材62そのものを効果的に冷却することができるようになっている。
図4及び図5はこのリニアモータ6の作動原理を示す。コイル部材62はU,V及びW相の3つのコイルを1組とするコイル群を有している。いずれの相のコイル部材62もリング状であり、マグネットロッド6aの外周面と僅かな隙間を介して対向している。また、各相のコイル部材62の配列ピッチは永久磁石60の配列ピッチよりも短く設定される。マクネットロッド6aにはS極の磁極からN極の磁極に向かって磁束64が形成されており、フォーサ6bにはその磁束密度を検出する磁極センサ(図示せず)が内蔵されている。従って、この磁極センサの出力する検出信号からコイル部材に対するマグネットロッドの各磁極(N極及びS極)の位置関係が把握される。コイル部材への通電を制御しているコントローラは前記磁極センサの検出信号を受信し、コイル部材とマグネットロッドの各磁極との位置関係に応じた最適な電流を演算し、それを各コイル部材に通電する。その結果、各コイル部材62に流れる電流と永久磁石60によって形成される磁束64との相互作用によって、コイル部材62と永久磁石60の各磁極との間に吸引力及び反発力が発生し、フォーサ6bがマグネットロッド6aの軸線方向に推進されることになる。
図2に示されるように、前記軌道レール3及びスライダ4は前記ベースプレート2上で可動ステージ5を自在に往復運動させる直線案内装置を構成している。図6はこの直線案内装置の一例を示す斜視図である。前記軌道レール3は長手方向に垂直な断面が略矩形状に形成されており、ベースプレート2の全長と略同じ長さに形成されると共に、かかるベースプレート2に対しその長手方向と平行に配設されている。この軌道レール3の両側面には2条ずつ、計4条のボール転走溝30a,30bが長手方向に沿って形成されており、下側に位置するボール転走溝30aは軌道レール3の底面に対して45度下向きに、上側に位置するボール転走溝30bは45度上向きに形成され、前記スライダ4がラジアル荷重、逆ラジアル荷重、水平方向荷重を均等に受けられるようになっている。また、軌道レール3には固定ボルトを挿通させるための取付孔31が長手方向に沿って所定の間隔で設けられている。
一方、この軌道レール3に沿って移動するスライダ4は、軌道レール3の上部が僅かな隙間を介して遊嵌する案内溝を有してサドル状に形成されると共に、多数のボール45が循環するボール無限循環路を具備しており、前記ボール45が軌道レール3のボール転走溝30a,30bを転走することで軌道レール3に沿って連続的に移動することが可能となっている。また、前記ボール45は可撓性を具備した合成樹脂性のボールケージ46に配列されており、ボール45はこのボールケージ46と共にボール無限循環路の内部を循環する。これにより、ボール45は蛇行することなく、常に整列した状態でボール無限循環路の内部を循環することになり、ボール45が循環中に詰まってしまうトラブルを防止し、スライダ4の摺動抵抗の安定化を図ることができるようになっている。このスライダ4は軌道レール3の長手方向と垂直な方向、すなわち該スライダ4の移動方向と垂直な方向に作用する荷重を負荷しており、リニアモータ6のフォーサ6bに対してマグネットロッド6aの軸方向以外の荷重が作用するのを防止している。
前記ベースプレート2には軌道レール3の底部を収容するための固定基準溝22が長手方向に沿って形成されており、軌道レール3はその側面をこの固定基準溝22の側面に突き当てた状態で、固定ボルト23によってベースプレート2に固定されている。この固定基準溝22は前記エンドプレート20,21によって両端支持されたマグネットロッド6aの軸方向と平行に形成されており、これによって軌道レール3とマグネットロッド6aの平行が確保されるようになっている。また、ベースプレート2の幅方向の一端には長手方向に沿って側壁24が立設されており、この側壁24の外側面にはリニアエンコーダを構成するマグネットスケール40がスライダ3の移動方向の全域にわたって固定されている。
更に、前記スライダ4には可動ステージ5を支持するためのサドルプレート8が固定されている。このサドルプレート8は取り付けボルト80によってスライダ4の上部取付面に固定されている。図2に示すように、サドルプレート8の幅方向の一端には前記リニアエンコーダの読み取りヘッド41を固定するためのフランジ部81が突設されており、このフランジ部81はベースプレート2の側壁24を乗り越えるようにして設けられている。リニアエンコーダの読み取りヘッド41は前記フランジ部81から吊り下げられるようにして固定されており、ベースプレート2の側壁24に固定されたマグネットスケール40と対向している。これにより、スライダ4が軌道レール3に沿って移動すると、リニアエンコーダの読み取りヘッド41がマグネットスケール40に沿って移動し、かかる読み取りヘッド41の出力信号からベースプレート2に対するスライダ4の移動量を把握することができるようになっている。
前記リニアエンコーダとしては、このリニアモータアクチュエータの用途に応じた分解能のものを選択して用いることが可能であり、マグネットスケールにおける磁気の変化を検出するタイプのものや、スケール表面に形成されたパターンを光学的に読み取るタイプのもの等、任意に選択することが可能である。
図7はスライドキャリッジ110の構造を示す側面図である。前記サドルプレート8の移動方向の前後両端には一対のサポートプレート9a,9bが立設されており、可動ステージ5はこれら2枚のサポートプレート9a,9bに固定されている。各サポートプレート9a,9bは固定ボルト90によってサドルプレート8及び可動ステージ5に固定されており、その中心には図2に示すように、前記マグネットロッド6aが貫通する開放孔91が形成されている。そして、サドルプレート8と可動ステージ5の間にはサポートプレート9a,9bによって前後から挟まれた空間が存在するが、この空間が前記リニアモータ6のフォーサ6bの収容空間92となっている。
尚、前記サドルプレート8はスライダ4と一体に形成することも可能であり、サポートプレート8をスライダ4の前後に直接立設することができるのであれば、敢えて設けるには及ばない。
前記フォーサ6bはサドルルプレート8及びサポートプレート9a,9bには直接固定されず、可動ステージ5を貫通する吊り下げボルト50によって該可動ステージ5の下面に固定され、その状態で前記マグネットロッド6aに遊嵌している。また、フォーサ6bへの通電によって発生した熱が可動ステージ5に対して流入するのを防止するため、可動ステージ5とフォーサ6bとの間には断熱部材52が介装され、更に吊り下げボルト50と可動ステージ5の間にも断熱部材53が介装されている。
このようにフォーサ6bは可動ステージ5から吊り下げられた状態で前記収容空間92に位置しており、サドルプレート8とサポートプレート9a,9bに対しては非接触の状態が保たれている。すなわち、フォーサ6bとサドルプレート8、フォーサ6bとサポートプレート9a,9bとの間には空間が形成され、フォーサ6bへの通電によって発生した熱がスライダ4へ直接的に流入するのを防止している。
スライドキャリッジ110は前記スライダ4、可動ステージ5及びフォーサ6bの結合体として構成されているが、図2の正面断面図に示すように、このスライドキャリッジ110の移動経路の両側には一対のサイドカバー25a,25bが設けられる一方、可動ステージ5の上方にもトップカバー26が設けられ、軌道レール3やマクネットロッド6aに塵芥が付着するのを防止している。これらサイドカバー25a,25b及びトップカバー26はベースプレート2の両端に立設された一対のエンドプレート20,21に固定されている。
一方、図示外のコントロールボックスから前記フォーサ6bのコイル部材62へ給電を行うと共に、前記リニアエンコーダの読取ヘッド41の出力信号をコントロールボックスに送信するため、前記スライドキャリッジには信号中継基板101が取り付けられ、フラットケーブル100によって前記コントロールボックスと接続されている。前記サドルプレート8のフランジ部81の上面には基板ブラケット82が固定されており、前記信号中継基板101はこの基板ブラケット82の取付ウェブ83上に固定されている。前記フラットケーブル100はコイル部材62に対して通電するための信号ラインと読取ヘッド41の出力信号を送信するための信号ラインを配列したものであり、前記信号中継基板101とフォーサ6bの入力ポート、読取ヘッド41の出力ポートとの間は更に別の信号ケーブルで接続されている。
図2に示すように、前記サイドカバー25bとベースプレート2の側壁24との間がフラットケーブル100の収容空間102となっており、ベースプレート2の側壁の下端にはフラットケーブル100を載置するためのケーブルブラケット27が該ベースプレート2の長手方向に沿って取り付けられている。図1に示すように、フラットケーブル100はエンドプレート21の下端とケーブルブラケット27との隙間から前記収容空間102内に挿入されており、かかる収容空間102の内部でゆるやかに屈曲して方向転換した後に、前記信号中継基板101に取り付けられている。
本実施形態において、前記リニアモータ6の可動子であるフォーサ6bのハウジング61は絶縁性を具備した非金属無機材料から形成されている。具体的には、セメント等と同様な水硬性組成物であり、水硬性粉体(ポルトランドセメント、珪酸カルシウム、カルシウムアルミネート等)と非水硬性粉体(水酸化カルシウム、炭酸カルシウム粉末、スラグ粉末等)とを一定の割合で混合した水硬性組成物を前記放熱フィン63などを含む所定の形状にモールド成形して未硬化成形体を得た後、これを脱型してから水分を供給して水和反応を開始させ、養生を行う。養生方法としては公知の方法、例えば常圧蒸気養生、高圧蒸気養生、熱水養生を用いることが可能である。
前記フォーサハウジング61に対するコイル部材62の組み付けを考慮すると、前記フォーサハウジング61はコイル部材62の外側に直接モールド成形するのが好ましい。これにより、フォーサハウジング61とコイル部材62を接着剤を用いずに簡便に一体化することができ、フォーサ6bの製造コストを低減化することができる。モールド成形としては、押し出し成形、射出成形を適用することが可能であるが、フォーサハウジング61に複雑な形状を与えるのであれば、後者の射出成形が好ましい。この射出成形の場合、円筒状に組み立てたコイル部材62をインサータとしてモールド内にセットした後、かかるモールド内に水硬性組成物を射出し、コイル部材62の周囲にフォーサハウジング61の未硬化成形体を形成する。成形されたフォーサハウジング61は円筒状に形成されたコイル部材62の軸方向の両端面にも被さっており、これによりコイル部材62のフォーサハウジング61に対する抜け止めがなされている。そして、モールドから脱型した未硬化成形体を養生することにより、コイル部材62と一体化し且つ硬化したフォーサハウジング61を得ることができる。
このようにコイル部材62の外側に絶縁性のフォーサハウジング61を直接成形することにより、コイル部材62とフォーサハウジング61が隙間なく接触し、しかも絶縁層等が両者の間に介在しないので、コイル部材62への通電により発生した熱がフォーサハウジング61に流入し易くなり、コイル部材62の冷却を促進することができるようになっている。これにより、コイル部材62に通電する電流値を従来よりも高めに設定することが可能となり、リニアモータ6に一層大きな推力を発生させることが可能となる。
また、コイル部材62に通電しても、絶縁性のフォーサハウジング61には渦電流が生じないので、かかる渦電流の発生によってエネルギが無駄に消費されてしまうこともなく、この点においてもリニアモータ6の推力を向上させることが可能となる。
この実施形態で用いたフォーサハウジング61の物性は、比熱1400J/kg・K、熱伝導率2.5W/m・K、体積固有抵抗1×1014Ω・cmであった。このフォーサハウジング61の熱伝導率は展伸材としてのアルミニウム合金の1/100程度であるが、フォーサハウジング61とコイル部材62の接着剤として従来利用されていたエポキシ樹脂の20倍以上あり、コイル部材62で発生した熱がフォーサハウジング61へ流入する速度を従来よりも十分に高めることができた。その結果、コイル部材62の冷却を促進することができ、前述の如くリニアモータ6の推力を向上させることができた。
尚、押し出し成形、射出成形が可能な水硬性組成物としては、特開2004−10387号公報、特開2004−2100号公報に開示があり、これらに開示された水硬性組成物を使用することにより、前記フォーサハウジングを形成することができる。
図8は、本発明を適用したリニアモータの第2の実施の形態を示すものである。第1の実施の形態で使用したロッドタイプリニアモータ6では、マグネットロッド6aがベースプレート2に対して固定され、スライドキャリッジ1の一部を構成するフォーサ6bが前記マグネットロッド6aに沿って往復動していたが、この第2の実施形態のリニアモータ150ではフォーサ150aを各種機械装置に固定し、このフォーサ150aを貫通するマグネットロッド150bを進退させて使用する場合を想定している。
前記マグネットロッド150bは、ステンレス製パイプ151と、このパイプ151の中空部内に配列された多数の永久磁石152と、かかるパイプ151の両端を塞ぐ一対のエンドプラグ153とから構成されており、前記パイプ151内で互いに隣接する永久磁石152はN極同士またはS極同士を対向させている。これにより、マグネットロッド150bにはその長手方向に沿ってN極の磁極とS極の磁極が交互に並んだ駆動用の着磁部が形成され、これが界磁マグネットとなっている。
一方、前記フォーサ150aは前記マグネットロッド150bの軸方向に垂直な断面が長方形状をなす四角柱状に形成されており、その中心には前記マグネットロッド150bが貫通する貫通孔が形成されている。このフォーサ150aは、コイル部材154を収納したフォーサハウジング155と、このフォーサハウジング155の長手方向の前後両端部に固定された軸受支持部材としての一対のフォーサエンド156と、このフォーサエンド156に嵌合すると共に前記マグネットロッド150bの進退を支承する一対の軸受ブッシュ157とから構成されている。前記コイル部材154はフォーサハウジング155に形成された貫通孔の内周面に配列されている。マグネットロッド150bは前記軸受ブッシュ157に摺接するが、前記フォーサエンド156及びコイル部材154とは0.2mm程度の隙間を介して非接触に保たれている。また、前記フォーサハウジング155の表面には複数の放熱フィンが立設されており、前記コイル部材154に通電した際に該コイル部材154で発生する熱をフォーサハウジング155に伝達すると共に、周辺雰囲気中に放熱し、コイル部材154そのものを効果的に冷却することができるようになっている。
この第2の実施の形態においても、前記フォーサハウジング155は絶縁性を具備した非金属無機材料から形成されている。具体的には、第1の実施の形態と同様に、セメント等と同様な水硬性組成物であり、水硬性粉体(ポルトランドセメント、珪酸カルシウム、カルシウムアルミネート等)と非水硬性粉体(水酸化カルシウム、炭酸カルシウム粉末、スラグ粉末等)とを一定の割合で混合した水硬性組成物から形成されている。この水硬性組成物をモールドに流し込み、前記放熱フィンなどを含む所定形状に成形して未硬化成形体を得た後、これを脱型してから水分を供給して水和反応を開始させ、養生を行うことで、前記フォーサハウジング155を製作している。
図9乃至図15は、前記フォーサハウジング155及びフォーサ150aの製造過程を示すものである。先ず、図9は基準軸160を用いたコイル部材154の組立工程を示すものである。ここで使用する基準軸160は前記マグネットロッド150bの直径よりも僅かに大きな直径を有し、例えばマグネットロッド150bの直径がφ5.5mmだとすると、前記基準軸160の直径はφ5.9mm程度である。コイル部材154はU,V及びW相の3つのコイルを1組とするコイル群を有しており、前記基準軸160の周囲に巻回すようにして組み立てられている。いずれの相のコイル部材154もリング状であり、各相のコイル部材154の配列ピッチはマグネットロッド150bにおける永久磁石152の配列ピッチよりも短く設定されている。
次に、図10に示すように、前記基準軸160の周囲にコイル部材154が組み立てられた後、かかる基準軸160の両端からは一対のフォーサエンド156が介装される。各フォーサエンド156には基準軸160の直径に合致した内径の貫通孔156aが形成されており、基準軸160は隙間なくフォーサエンド156の貫通孔156aに嵌合する。すなわち、フォーサエンド156は基準軸160の周囲に組み立てられたコイル部材154と該基準軸を介して位置決めされている。また、フォーサエンド156には前記貫通孔156aと同一軸芯上に位置する基準孔156bが形成されると共に、後述するモールド成形の際に前記水硬性組成物が充填される空所156cが形成されている。
このようにして基準軸160の周囲にコイル部材154が組み立てられ、このコイル部材154をフォーサエンド156によって挟み込んだ後、これらを基準軸160と共にインサータとしてモールド内にセットし、かかるモールド内に水硬性組成物を射出し、コイル部材154の周囲にフォーサハウジング155となる未硬化成形体を形成する。図11及び図12に示すように、成形された水硬性組成物はコイル部材154を覆うと共にフォーサエンド156の空所156cにも充填されており、かかる空所156c内には段部が形成されていることから、前記未硬化成形体の形成後はフォーサエンド156とコイル部材154が該未硬化成形体によって一体化されている。そして、モールドから脱型した未硬化成形体を養生することにより、コイル部材154及びフォーサエンド156と一体化し且つ硬化したフォーサハウジング155を得ることができる。
このようにしてフォーサハウジング155の硬化が完了したならば、前記基準軸160をフォーサハウジング155から抜き出した後、図13に示すように、フォーサエンド156の貫通孔156aと同一軸芯上に形成された基準孔156bに対して軸受ブッシュ157を嵌合させる。前述のように、フォーサエンド155の貫通孔はコイル部材154の中心に対して位置決めされていることから、前記基準孔156cもコイル部材154の中心に対して位置決めされている結果となり、この基準孔156cに対して外径寸法を管理された軸受ブッシュ157を嵌合させれば、かかる軸受ブッシュ157の中心がコイル部材154の中心に対して正確に位置決めされることになる。
フォーサハウジング155の両端に位置するフォーサエンド156の夫々に対して軸受ブッシュ157の嵌合が完了したならば、図14に示すように、フォーサハウジング155に前記マグネットロッド150bを挿通させ、このマグネットロッド150bをフォーサハウジング155の両端の軸受ブッシュ157で支承する。前述の如く、軸受ブッシュ157の中心はコイル部材154の中心に対して正確に位置決めされているので、軸受ブッシュ157によって支承されたマグネットロッド150bの中心はコイル部材154の中心と正確に合致し、マグネットロッド150bの外周面とコイル部材154の内周面との間には均一な隙間が形成される。
フォーサハウジング155に対するマグネットロッド150bの組み付けが完了したならば、図15に示すように、前記軸受ブッシュ157を固定ねじ158によってフォーサエンド156にねじ止めし、フォーサ150aの製作が完了する。
このような第2の実施形態のフォーサ150aでは、基準軸160を介してフォーサエンド156とコイル部材154とが同一軸芯上に位置決めされると共に、この位置決め状態を保ったままフォーサエンド156とコイル部材154が水硬性組成物のモールド成形によって一体化され、更に、かかるフォーサエンド156を用いて軸受ブッシュ157が位置決めされるので、軸受ブッシュ157に嵌合するマグネットロッド150bをコイル部材154に対して同一軸芯上に正確に位置決めすることが可能となる。すなわち、マグネットロッド150bとコイル部材154との隙間を微小に且つ均一に保つことが可能となり、ステンレス製のマグネットロッドがコイル部材に接触して、コイル部材を流れる電流がマグネットロッドにリークするのを防止することができる。従って、マグネットロッド150bを進退させる際の推力を最大限に発揮させることができる他、かかる推力にむらが発生するのを防止することができるものである。

Claims (7)

  1. 軸方向に沿って所定のピッチで多数の磁極が配列されたマグネットロッドと、このマグネットロッドが遊嵌する貫通孔を有し、印加される電気信号に応じ前記マグネットロッドと相対的に進退運動するフォーサとから構成されるリニアモータにおいて、
    前記フォーサは、前記貫通孔が形成されたフォーサハウジングと、このフォーサハウジングの貫通孔の内周面に配列されると共に前記電気信号が印加されるコイル部材とから構成され、
    前記フォーサハウジングは絶縁性を具備した非金属無機材料のモールド成形によって形成されていることを特徴とするロッドタイプリニアモータ。
  2. 前記非金属無機材料は水硬性組成物であることを特徴とする請求項1記載のロッドタイプリニアモータ。
  3. 前記コイル部材は、前記フォーサハウジングのモールド成形によって該フォーサハウジングと一体化されていることを特徴とする請求項1記載のロッドタイプリニアモータ。
  4. 前記フォーサハウジングの貫通孔の両端開口部には、前記コイル部材と隣接して且つコイル部材と同一軸心上に一対の軸受支持部材が設けられ、これら軸受支持部材は前記フォーサハウジングのモールド成形によって該フォーサハウジング及びコイル部材と一体化され、
    これら軸受支持部材の夫々に軸受ブッシュを固定して、前記フォーサに対するマグネットロッドの進退を支承したことを特徴とする請求項3記載のロッドタイプリニアモータ。
  5. 請求項1記載のロッドタイプリニアモータの製造方法であって、
    前記マグネットロッドの外周面とコイル部材の内周面との隙間分だけ前記マグネットロッドの直径よりも大きな直径の基準軸を準備し、
    この基準軸の外周面に接して前記コイル部材を組み立てた後、これら基準軸とコイル部材をモールド型内にインサートし、
    前記モールド型内のキャビティに絶縁性を具備した非金属無機材料を射出して、前記コイル部材と一体化されたフォーサハウジングを成形し、この後、
    前記基準軸をコイル部材及びフォーサハウジングから抜き出して貫通孔を形成し、この貫通孔に前記マグネットロッドを挿入することを特徴とするロッドタイプリニアモータの製造方法。
  6. 前記基準軸に対して緊密に嵌合する一対の軸受支持部材を前記コイル部材の両側に隣接して設け、非金属無機材料によるフォーサハウジングの射出成形の際に、これら軸受支持部材がコイル部材及びフォーサハウジングと一体化され、更に、
    前記基準軸をフォーサハウジングから抜き出した後、一対の軸受部材の夫々に対して軸受ブッシュを固定し、これらの軸受ブッシュにマグネットロッドを進退自在に嵌合させたことを特徴とする請求項5記載のロッドタイプリニアモータの製造方法。
  7. ベースプレートと、このベースプレート上に配設された軌道レールと、この軌道レールに沿って自在に往復運動可能なスライダと、このスライダの直上で前記軌道レールと平行に両端支持された固定子としてのマグネットロッドと、前記スライダに固定されると共に前記マグネットロッドの周囲に遊嵌する可動子としてのフォーサと、前記マグネットロッドの直上に位置すると共に前記フォーサ及びスライダと共に往復運動する案内テーブルとから構成されるリニアモータアクチュエータにおいて、
    前記フォーサは、前記貫通孔が形成されたフォーサハウジングと、このフォーサハウジングの貫通孔の内周面に配列されると共に前記電気信号が印加されるコイル部材とから構成され、
    前記フォーサハウジングは絶縁性を具備した非金属無機材料のモールド成形によって形成されていることを特徴とするリニアモータアクチュエータ。
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