JP4488929B2 - リニアモータアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、N極の磁極とS極の磁極とが交互に並ぶ固定子としてのマグネットロッドに対して、可動子としてのコイル部材が相対的に運動するリニアモータアクチュエータに関する。
特開2002−136097号公報 特開平11−150973号公報
リニアモータアクチュエータは、X−Yテーブルや物品搬送装置等のFA機器において、物品、部材等を直線的に移動させる目的で多用されている。この種のリニアモータアクチュエータは、通常、搬送対象である物品等の可動体を搭載する案内テーブルと、この案内テーブルを直線往復運動自在にする直線案内装置と、前記案内テーブルに対して推力を与えるリニアモータと、前記案内テーブルの位置を検出するリニアエンコーダとから構成されており、かかるリニアエンコーダの検出値に応じて前記リニアモータを制御することで、案内テーブルに任意の移動量を高精度に与えることが可能となっている(特開2002−136097号公報等)。
前記リニアモータとしては、N極の磁極とS極の磁極とが交互に並ぶ固定子としての界磁マグネットをベースプレート上に配設する一方、前記直線案内装置によって支承された案内テーブルの下面側に可動子としてのコイル部材を設け、これら界磁マグネットとコイル部材とをわずかな隙間を介して対向させたものが知られている。
しかし、このように界磁マグネットをベースプレート上に配設した場合、コイル部材と界磁マグネットを対向させるためには、かかる界磁マグネットを跨ぐようにして前記案内テーブルを設ける必要があり、更には界磁マグネットの両側に一対の直線案内装置を設けて前記案内テーブルの直線往復運動を支承する必要があり、アクチュエータの構造そのものが大型化してしまう傾向にある。
一方、リニアモータの他の形式としては、所謂シャフト型のものが知られている(特開平11−150973号公報)。このシャフト型のリニアモータは、棒状に形成されると共に軸方向に沿って所定のピッチでN極及びS極が繰り返し配列され、両端がベースプレート上に支持される固定子としてのマグネットロッドと、このマグネットロッドの周囲に僅かな隙間を介して遊嵌しているコイル部材とから構成されており、コイル部材に通電することで、かかるコイル部材がマグネットロッドの周囲を軸方向に沿って運動するように構成されている。
このシャフト型のリニアモータでは、前記マグネットロッドの周囲をコイル部材が取り囲んでいることから強力な推力を発揮することができ、かかるリニアモータを用いてアクチュエータを構成した場合には、小型化を図りながらも案内テーブルに対して大きな推力を与えることが可能となる。また、案内テーブルの往復運動を支承する直線案内装置は、通常、ベースプレート上に配設される軌道レールと、この軌道レールに沿って運動するスライダとから構成されているが、このシャフト型リニアモータでは前記コイル部材をスライダに固定し、更にコイル部材の上に案内テーブルを固定する所謂ビルトアップ構造を採用することが可能となり、特開2002−136097号公報に開示されるリニアモータアクチュエータのように2軸の直線案内装置を使用するタイプに比べて、アクチュエータそのものを小型化し易いといった特質がある。
しかし、リニアモータを構成するコイル部材は通電によって著しく発熱することから、ビルトアップ構造を採用してコイル部材を直接スライダに固定したのでは、かかるコイル部材で発生した熱がスライダに流入してしまい、直線案内装置の移動精度や寿命に悪影響が及ぶ懸念がある。コイル部材からスライダへの熱伝導を防止するためには、これら両者の間に断熱部材を介在させる等の手法が考えられるが、コイル部材とマグネットロッドとの間で発生した推力をスライダに伝達するという観点からすれば、コイル部材は高い剛性でスライダと一体化されることが必要であり、断熱部材にも高い剛性が要求されることから、かかる断熱部材の構造的、材質的制約が大きく、製造コストのアップにつながってしまう。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、アクチュエータ全体の小型化を図りつつも、コイル部材から直線案内装置のスライダに対して熱が流入し難く、しかも低コストで制作することが可能なリニアモータアクチュエータを提供することにある。
すなわち、本発明のリニアモータアクチュエータは、ベースプレートと、このベースプレート上に配設された軌道レールと、この軌道レールに沿って自在に往復運動可能なスライダと、このスライダの直上で前記軌道レールと平行に両端支持されると共に、軸方向に沿って所定のピッチで多数の磁極が配列された固定子としてのマグネットロッドと、前記スライダに固定されると共に前記マグネットロッドの周囲に遊嵌する可動子としてのコイル部材と、前記マグネットロッドの直上に位置すると共に前記コイル部材及びスライダと共に往復運動する案内テーブルとから構成され、前記案内テーブルがサポート部材を介して前記スライダに固定されて、これら案内テーブルとスライダとの間には前記コイル部材の収容空間が形成されると共に、前記コイル部材はスライダに接触することなく前記収容空間内に保持されているものである。
このような本発明のリニアモータアクチュエータによれば、サポート部材を介して案内テーブルをスライダに固定することにより、これらスライダと案内テーブルの間にはリニアモータを構成するコイル部材の収容空間が形成される。コイル部材は前記収容空間内に保持される一方、スライダに対しては非接触に保たれている。コイル部材を前記収容空間内に保持する方法としては、かかるコイル部材を案内テーブルに固定するようにしても良いし、前記サポート部材に固定するようにしても良いが、少なくともスライダとコイル部材との間には隙間が形成され、両者は非接触の状態に保たれている。これにより、コイル部材への通電によって発生した熱がスライダへ直接流入するのを防止することができ、軌道レールに対するスライダの移動精度や、かかるスライダの寿命に悪影響が及ぶのを防ぐことが可能となる。
また、断熱部材を用いることなく、コイル部材からスライダへの熱の流入を防止することができ、しかも簡易な構造でこれを達成することができるので、製造コストを抑えながら前記効果を得ることができる。
更に、スライダとコイル部材との間に隙間が形成されることにより、かかる隙間にウォータージャケットの等のクーラを設置することも可能であり、しかも該クーラには何ら荷重が作用しないので、機械的強度を気にすることなく種々の形式のものを採用することができる。
そして、このようにコイル部材で発生した熱がスライダに伝わるのを防止することができることから、コイル部材の発熱を気にすることなく該コイル部材に通電することができ、通電電流値を高めることでリニアモータに大きな推力を発生させることが可能となる。
以下、添付図面に基づいて本発明のリニアモータアクチュエータを詳細に説明する。
図1は本発明のリニアモータアクチュエータの一実施例を示す概略側面図である。このリニアモータアクチュエータ1は、長尺なベースプレート2と、このベースプレート2上にその長手方向に沿って配設された1条の軌道レール3と、この軌道レールに沿って直線往復運動自在なスライダ4と、このスライダ4に固定されると共に可動体の取付面を備えた案内テーブル5と、この案内テーブル5に対して推力を与えるリニアモータ6とから構成されており、案内テーブル5上に搭載した可動体をベースプレート2の長手方向に沿って往復運動させ、任意の位置に停止させることができるようになっている。
図2は前記リニアモータ6を示す斜視図である。このリニアモータ6は、長尺な円柱状に形成された固定子としてのマグネットロッド6aと、このマグネットロッド6aの周囲に僅かな隙間を介して遊嵌した可動子としてのコイル部材6bとから構成されている。前記マグネットロッド6aには軸方向に沿って複数の永久磁石60が配列されており、外周面は円滑に加工されている。図3に示すように、各永久磁石60はN極及びS極を有しており、互いに隣接する永久磁石60はN極同士またはS極同士が対向するように交互に向きを逆転させて配列されている。これにより、マグネットロッド6aにはその長手方向に沿ってN極の磁極とS極の磁極が交互に並んだ駆動用の着磁部が形成され、これが界磁マグネットとなっている。
図1に示すように、このマグネットロッド6aはその両端が一対のエンドプレート20,21に夫々固定されており、また、一対のエンドプレート20,21はベースプレート2の長手方向の両端部に互いに対向するように固定されている。すなわち、前記マグネットロッド6aはベースプレート2上に両端支持梁の如く固定されている。
一方、コイル部材6bは全体が四角柱状に形成されるハウジング61内に円筒状の励磁コイル62を収納して構成される。前記ハウジング61は熱伝導性に優れたアルミニウムで形成されると共に、その表面には複数の放熱フィン63が前記マグネットロッドの長手方向と平行に立設されており、前記励磁コイル62に通電した際に該励磁コイル62で発生する熱を効率よくハウジング61に伝達すると共に、周辺雰囲気中に放熱し、励磁コイル62そのものを効果的に冷却することができるようになっている。
図3及び図4はこのリニアモータ6の作動原理を示す。励磁コイル62はU,V及びW相の3つのコイルを1組とするコイル群を有している。いずれの相の励磁コイル62もリング状であり、マグネットロッド6aの外周面と僅かな隙間を介して対向している。また、各相の励磁コイル62の配列ピッチは永久磁石60の配列ピッチよりも短く設定される。マクネットロッド6aにはS極の磁極からN極の磁極に向かって磁束64が形成されており、コイル部材6bにはその磁束密度を検出する磁極センサ(図示せず)が内蔵されている。従って、この磁極センサの出力する検出信号から励磁コイルに対するマグネットロッドの各磁極(N極及びS極)の位置関係が把握される。励磁コイルへの通電を制御しているコントローラは前記磁極センサの検出信号を受信し、励磁コイルとマグネットロッドの各磁極との位置関係に応じた最適な電流を演算し、それを各励磁コイルに通電する。その結果、各励磁コイル62に流れる電流と永久磁石60によって形成される磁束64との相互作用によって、励磁コイル62と永久磁石60の各磁極との間に吸引力及び反発力が発生し、コイル部材6bがマグネットロッド6aの軸線方向に推進されることになる。
図5及び図6は、前記ベースプレート2に対する軌道レール3、スライダ4、案内テーブル5及びコイル部材6bの組み付け状態を示す側面図及び正面断面図であり、図6は図5のVI−VI線断面図を示している。
前記軌道レール3及びスライダ4は前記ベースプレート2上で案内テーブル5を自在に往復運動させる直線案内装置を構成している。前記軌道レール3は長手方向に垂直な断面が略矩形状に形成されており、ベースプレート2の全長と略同じ長さに形成されると共に、かかるベースプレート2に対しその長手方向と平行に配設されている。また、軌道レール3にはその両側面及び上面には長手方向に沿って複数条のボール転走溝が形成されている。
一方、この軌道レール3に沿って移動するスライダ4は、軌道レール3の上部が僅かな隙間を介して遊嵌する案内溝を有してサドル状に形成されると共に、多数のボールが循環するボール無限循環路を具備しており、前記ボールが軌道レール3のボール転走溝を転走することで軌道レール3に沿って連続的に移動することが可能となっている。このスライダ4は軌道レール3の長手方向と垂直な方向、すなわち該スライダ4の移動方向と垂直な方向に作用する荷重を負荷しており、リニアモータ6のコイル部材6bに対してマグネットロッド6aの軸方向以外の荷重が作用するのを防止している。
尚、軌道レール3及びスライダ4の組み合わせとしては市販の直線案内装置 (例えば、THK株式会社製LMガイド)を使用可能であり、案内テーブル5に作用する荷重の大きさや方向などに応じ、市販されている種々のタイフの直線案内装置の中から任意の直線案内装置を選択することができる。
前記ベースプレート2には軌道レール3の底部を収容するための固定基準溝22が長手方向に沿って形成されており、軌道レール3はその側面をこの固定基準溝22の側面に突き当てた状態で、固定ボルト21によってベースプレート2に固定されている。この固定基準溝22は前記エンドプレート20,21によって両端支持されたマグネットロッド6aの軸方向と平行に形成されており、これによって軌道レール3とマグネットロッド6aの平行が確保されるようになっている。また、図6に示すように、ベースプレート2の幅方向の一端には長手方向に沿って側壁24が立設されており、この側壁24の外側面にはリニアエンコーダを構成するマグネットスケール40がスライダ3の移動方向の全域にわたって固定されている。
更に、前記スライダ4には案内テーブル5を支持するためのサドルプレート8が固定されている。このサドルプレート8は取り付けボルト80によってスライダ4の上部取付面に固定されている。図6に示すように、サドルプレート8の幅方向の一端には前記リニアエンコーダの読み取りヘッド41を固定するためのフランジ部81が突設されており、このフランジ部81はベースプレート2の側壁24を乗り越えるようにして設けられている。リニアエンコーダの読み取りヘッド41は前記フランジ部81から吊り下げられるようにして固定されており、ベースプレート2の側壁24に固定されたマグネットスケール40と対向している。これにより、スライダ4が軌道レール3に沿って移動すると、リニアエンコーダの読み取りヘッド41がマグネットスケール40に沿って移動し、かかる読み取りヘッド41の出力信号からベースプレート2に対するスライダ4の移動量を把握することができるようになっている。
前記リニアエンコーダとしては、このリニアモータアクチュエータの用途に応じた分解能のものを選択して用いることが可能であり、マグネットスケールにおける磁気の変化を検出するタイプのものや、スケール表面に形成されたパターンを光学的に読み取るタイプのもの等、任意に選択することが可能である。
図5に示すように、前記サドルプレート8の移動方向の前後両端には一対のサホートプレート9a,9bが立設されており、案内テーブル5はこれら2枚のサポートプレート9a,9bに固定されている。各サポートプレート9a,9bは固定ボルト90によってサドルプレート8及び案内テーブル5に固定されており、その中心には図6に示すように、前記マグネットロッド6aが貫通する開放孔91が形成されている。
そして、サドルプレート8と案内テーブル5の間にはサポートプレート9a,9bによって前後から挟まれた空間が存在するが、この空間が前記リニアモータ6のコイル部材6bの収容空間92となっている。
尚、前記サドルプレート8はスライダ4と一体に形成することも可能であり、サポートプレート8をスライダ4の前後に直接立設することができるのであれば、敢えて設けるには及ばない。
また、一対のサボートプレート9a,9bは本発明のサポート部材に相当するものであるが、かかるサポート部材は案内テーブル5とスライダ4との間にコイル部材6bの収容空間92を形成するものであれば、必ずしも2枚のサポートプレートとして構成される必要はなく、例えば、案内テーブル5とスライダ4とを互いに非接触に結合する断面略U字型のブラケットであっても差し支えない。
前記コイル部材6bはサドルルプレート8及びサポートプレート9a,9bには直接固定されず、案内テーブル5を貫通する吊り下げボルト50によって該案内テーブル5の下面に固定され、その状態で前記マグネットロッド6aに遊嵌している。また、コイル部材6bへの通電によって発生した熱が案内テーブル5に対して流入するのを防止するため、案内テーブル5とコイル部材6bとの間には断熱部材52が介装され、更に吊り下げボルト50と案内テーブル5の間にも断熱部材53が介装されている。
このようにコイル部材6bは案内テーブル5から吊り下げられた状態で前記収容空間92に位置しており、サドルプレート8とサポートプレート9a,98bに対しては非接触の状態が保たれている。すなわち、コイル部材6bとサドルプレート8、コイル部材6bとサポートプレート9a,9bとの間には空間が形成されている。
以上のように構成されたこのリニアモータアクチュエータでは、前記コイル部材6bの励磁コイル62に対して通電することにより、かかる励磁コイル62とマグネットロッド6aの各磁極60との間に吸引力及び反発力が発生し、前記コイル部材6bに固定された案内テーブル5がマグネットロッド6aの軸方向へ推進される。また、コイル部材6bの励磁コイル62に対する通電はリニアエンコーダの検出信号に応じて制御され、それによって案内テーブル5をベースフレート2上の所定の位置で停止させることができるようになっている。
このようなリニアモータアクチュエータ1では案内テーブル5に対して連続的に往復運動を与えると、励磁コイル62が通電によって発熱し、かかる熱エネルギがコイル部材6bのハウジング61を通じて周辺部材に流入していくことになる。しかし、この実施例のリニアモータアクチュエータ1では、コイル部材6bのハウジング61を案内テーブル5から吊り下げて固定しており、かかるコイル部材6bはスライダ4に固定されたサドルプレート8及びサホートプレート9a,9bには接していないので、コイル部材6bとこれらサドルプレート8及びサポートプレート9a,9bの間には空気層が存在している。このため、コイル部材6bで発生した熱エネルギがスライダ4に対して流入するのを効果的に防止することができ、運転中におけるスライダ4の昇温を防止することができるものである。従って、軌道レール3に対するスライダ4の移動精度が低下したり、スライダ4に保持されているグリースなどの潤滑剤が早期に酸化したりしてしまうのを防止することができ、軌道レール3及びスライダ4から構成される直線案内装置の寿命が短命化するのを防止することも可能となる。
また、コイル部材6bの収容空間92はその前後こそはサポートプレート9a,9bによって挟まれているが、コイル部材6bの移動方向の左右は外部雰囲気に開放されており、コイル部材6bのハウジング61に立設した放熱フィン62が開放部に面することによって、かかる放熱フィンが空冷され易くなっている。これによってもコイル部材6bで発生した熱エネルギがスライダ4へ伝わるのを効果的に防止することができるようになっている。
更に、前記サポートプレート9a,9bに形成された開放孔91の面積はこれを貫通するマグネットロッド6aの断面積よりも著しく大きく、マグネットロッドの外周面と開放孔の内周面との間には十分な大きさの空間が設けられている。このため、案内テーブル5、サポートプレート9a,9b、サドルプレート8及びコイル部材6bがスライダ4と一体となって軌道レール3に沿って運動すると、移動方向の前側に位置するサポートプレート9a(又は9b)の開放孔91からコイル部材6bの収容空間92に対して空気が流入する一方、収容空間92内の空気が後側に位置するサポートプレート9b(又は9a)の開放孔91から収容空間92外へ排出されることになる。これによってもコイル部材6bのハウジング61の空冷を促進することが可能となっている。特に、前記ハウジング61にはマグネットロッド6aの長手方向、すなわちコイル部材6bの移動方向に沿って放熱フィン63が立設されていることから、前述した収容空間92内の空気の流動方向は放熱フィン63の立設方向と合致しており、放熱フィン63の周囲における空気の流動が一層促進されることになる。従って、サポートプレート9a,9bの開放孔91はコイル部材6bの冷却を一層促進するものである。
また更に、この実施例ではコイル部材6bとサドルプレート8との間には何も配置せず、そのまま断熱のための空間として利用したが、コイル部材6bを積極的に冷却するという観点からすれば、コイル部材6bとサドルプレート8との間にウォータジャケット等のクーラを設けることもできる。その場合、コイル部材6bは案内テープル5から吊り下げられて固定されているので、クーラはコイル部材6bに接触さえしていれば、特に機械的強度を必要とされず、その分だけクーラの設計を容易に行うことが可能となる。従って、リニアモータ6に強大な推力が要求される用途に使用する場合、すなわちコイル部材6bの発熱量が大きくなると考えられる用途に使用する場合には、設計の自由度を高めることができ、低コストで製造することが可能となる。
本発明のリニアモータアクチュエータの実施例の概略を示す側面図である。 実施例に係るリニアモータを示す斜視図である。 実施例に係るリニアモータの動作原理を示す側面図である。 実施例に係るリニアモータの動作原理を示す正面図である。 実施例に係るリニアモータアクチュエータの腰部を示す側面拡大図である。 図5のVI−VI線断面図である。
符号の説明
1…リニアモータアクチュエータ、2…ベースプレート、3…軌道レール、4…スライダ、5…案内テーブル、6…リニアモータ、6a…マグネットロッド、6b…コイル部材、9a,9b…サポートプレート、92…収容空間

Claims (6)

  1. ベースプレートと、このベースプレート上に配設された軌道レールと、この軌道レールに跨って遊嵌する共に当該軌道レールに沿って自在に往復運動可能なスライダと、前記軌道レールと平行に両端支持されると共に、軸方向に沿って所定のピッチで多数の磁極が配列された固定子としてのマグネットロッドと、前記スライダに固定されると共に前記マグネットロッドの周囲に遊嵌する可動子としてのコイル部材と、前記コイル部材及びスライダと共に往復運動する案内テーブルとから構成され、前記軌道レール、スライダ、マグネットロッド及び案内テーブルは、前記ベースプレートに対してその法線方向にこの順で配置されるリニアモータアクチュエータにおいて、
    前記案内テーブルはサポート部材を介して前記スライダに固定されて、これら案内テーブルとスライダとの間には前記コイル部材の収容空間が形成されると共に、前記コイル部材は前記案内テーブルに固定された状態で前記収容空間内に保持されて前記スライダと非接触であることを特徴とするリニアモータアクチュエータ。
  2. 前記コイル部材は案内テーブルの下面側に保持されていることを特徴とする請求項1記載のリニアモータアクチュエータ。
  3. 前記コイル部材はサポート部材とも非接触であることを特徴とする請求項2記載のリニアモータアクチュエータ。
  4. 前記サポート部材は前記コイル部材の収容空間を挟むようにしてスライダに立設された一対のサポートプレートを含み、かかる収容空間が外部雰囲気に開放されていることを特徴とする請求項1記載のリニアモータアクチュエータ。
  5. 一対のサポートプレートはスライダの移動方向の前後両端において前記収容空間を挟むように立設され、かかるサポートプレートには前記マグネットロッドの貫通する開放孔が設けられていることを特徴とする請求項4記載のリニアモータアクチュエータ。
  6. 前記コイル部材には前記収容空間の開放部に対応して放熱フィンが形成されていることを特徴とする請求項5記載のリニアモータアクチュエータ。
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