JPWO2006016685A1 - カプシノイド含有マイクロカプセルの製造法 - Google Patents

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Abstract

カプシノイドを含有するマイクロカプセルを提供する。カプセル壁材の材料を0.001〜50%含む親水性溶液1重量部に対しカプシノイドを含有する疎水性材料を0.01〜10重量部含む、メジアン径が0.01〜1000μmであるカプシノイド含有マイクロカプセルが提供される。

Description

本発明はカプシノイド含有マイクロカプセルおよびその製造方法に関する。
辛味の少ないトウガラシとして、矢澤等により選抜固定されたトウガラシの無辛味固定品種である「CH−19甘」には、一般のトウガラシ類の辛味や侵襲性を有するカプサイシノイド類化合物(カプサイシン、ジヒドロカプサイシン等、以下単に「カプサイシノイド」ということがある。)はほとんど含まれておらず、代わりに、辛味を呈さない新規なカプシノイド類化合物(バニリルアルコールの脂肪酸エステル、カプシエイト、ジヒドロカプシエイト等、以下単に「カプシノイド」ということがある。)が多量に含有されていることが報告されている(特許文献1)。また、当該カプシノイドは、他のトウガラシ属に属する植物中にも存在することが確認されている(非特許文献1)。
一方、カプシノイドは、その分子構造中にエステル結合を含有するため、水の存在下では不安定であり、極めて分解しやすいという特性を有する。従って、食品に応用する場合、実際の工業生産にあたっては、カプシノイドの分解を抑制し、その安定化を図る必要がある。
特許文献2には、脂肪酸モノグリセリドや多糖を乳化剤として用いる、カプシノイド乳化物が提案されている(特許文献2)。しかし、乳化物では適用可能なpH範囲に制限がある上使用態様が限定的であり、未だ実用性が十分とは云えない。また、特許文献3には、カプサイシノイド類の代表的成分である、カプサイシン含有マイクロカプセルが提案されている(特許文献3)。しかし、前記の通り、カプシノイドはカプサイシノイドとはバニリルアルコールと脂肪酸の結合様式が異なるため、加水分解耐性等の物性が大きく異なることから、カプサイシノイドに適用される技術をカプシノイドにそのまま用いて安定化することは困難である。
食品成分の安定化のためには、種々のカプセルが用いられている。カプセルにも様々な種類があるが、錠剤などのハードカプセル、ソフトカプセルは粒径が1cm〜2cmであり、喫食時に舌で知覚できる大きさである。カプシノイドをカプセル化し、食品に用いる場合にあっても問題となる。
特開平11−246478号公報 特開2003−192576号公報 特開2003−47432号公報 園芸学会雑誌58、601−607頁
本発明の目的は、カプシノイドの安定的かつ工業的な加工利用を可能とすることにあり、カプシノイド含有マイクロカプセルの製造方法及びカプシノイド含有マイクロカプセルを提供することである。
上記課題を解決すべく検討した結果、本発明者らは、カプシノイドをマイクロカプセル化することにより、カプシノイドの安定化を達成した。より詳しくは、従来知られたマイクロカプセルの製造に比して、より簡便なマイクロカプセル化技術を用いることにより、工業的生産に有利に用いることのできる、カプシエイト含有マイクロカプセルを完成した。即ち、本発明は、コアセルベーション法、超音波法、界面沈殿法、噴霧乾燥法、オリフィス法等を用いカプシノイドを含有するマイクロカプセルを簡便に製造し、更に具体的にはカプセル壁材の材料が、多糖類、タンパク質、ポリアミノ酸の中から選択されるいずれか1種以上であるカプシノイド含有マイクロカプセルの製造方法、カプセル壁材の材料に強化剤または乳化剤を含まないカプシノイド含有マイクロカプセルの製造方法に関する。すなわち、カプセル壁材の材料を0.001〜50%含む親水性溶液1重量部に対し疎水性材料を0.01〜10重量部含む混合溶液に0.1秒〜60分間超音波処理を行うことにより、メジアン径が0.01〜1000μmであるカプシノイドを含有するマイクロカプセルを製造する方法を見出し、本発明を完成させるに至った。更には、非動物性材料であるペクチンを含む水相と油相でO/Wエマルションを作製した後、多価陽イオンを混合することにより、カプシノイドを含有する疎水性材料を内包し、メジアン径が0.01〜1000μmであるマイクロカプセルが製造できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明はカプシノイド含有マイクロカプセル(以下単に「マイクロカプセル」ということがある。)に関し、以下の内容を含む。
[1]カプセル壁材の材料を0.001〜50%含む親水性溶液1重量部に対しカプシノイドを含有する疎水性材料を0.01〜10重量部含む、メジアン径が0.010.1〜1000μmであるカプシノイド含有マイクロカプセル。
[2]カプセル壁材の材料が、多糖類、タンパク質、ポリアミノ酸の中から選択されるいずれか1種以上である、[1]記載のマイクロカプセル。
[3]カプセル壁材の材料が、アルギン酸、ペクチン、BSAの中から選択されるいずれか1種以上である、[1]記載のマイクロカプセル。
[4]0.01〜10重量%のペクチンを含む水相と油相でO/Wエマルションを作製した後、多価陽イオンを混合することで得られる、壁材にペクチン多価陽イオンゲルを含み、カプシノイドを含有する疎水性材料を内包し、メジアン径が0.01〜100μmである[1]乃至[3]のいずれか記載のマイクロカプセル。
[5]多価陽イオンがカルシウムイオンである、[4]記載のマイクロカプセル
[6]O/Wエマルションを作製するときに乳化剤を用いないことを特徴とする[4]又は[5]のいずれか記載のマイクロカプセル
[7]ペクチンがアミド基を持つことを特徴とする[4]乃至[6]のいずれか記載のマイクロカプセル
[8]内包するカプシノイドを含有する疎水性材料がW/Oエマルションであることを特徴とする[4]乃至[7]のいずれか記載のマイクロカプセル
[9]O/Wエマルションを作製し、多価陽イオンを混合した後に、ペクチンメチルエステラーゼを添加することを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか記載のマイクロカプセル
[10]ペクチンメチルエステラーゼを添加した後に、多価陽イオンを添加することを特徴とする[9]記載のマイクロカプセル
[11]カプシノイドを含有する疎水性材料が、カプシエイト、ジヒドロカプシエイト、ノルジヒドロカプシエイトから選ばれる少なくとも1種を含有するものである[1]乃至[10]のいずれか記載のマイクロカプセル
[12]カプセル被膜の材料を0.001〜50%含む親水性溶液1重量部に対しカプシノイドを含有する疎水性材料を0.01〜10重量部含む混合溶液に0.1秒〜60分間超音波処理を行い、メジアン径が0.01〜1000μmである、[1]乃至[3]のいずれか記載のマイクロカプセルを製造する方法。
[13]カプセル被膜の材料が、アルギン酸であり、かつ、強化剤として塩化カルシウムが用いられるものである、[12]記載の方法。
[14]カプセル被膜の材料に強化剤を含まないことを特徴とする[12]記載の方法。
[15]カプセル被膜の材料に乳化剤を含まないことを特徴とする[12記載の方法。
また、本発明は、1)0.01〜10重量%のペクチンを含む水相と油相でO/Wエマルションを作製した後、多価陽イオンを混合することで得られる、壁材にペクチン多価陽イオンゲルを含み、カプシノイドを含有する疎水性材料を内包し、メジアン径が0.01〜1000μmであるマイクロカプセルを含み、また、2)0.01〜10重量%のペクチンを含む水相と油相でO/Wエマルションを作製した後、カルシウムイオンを混合することで得られる、壁材にペクチンカルシウムゲルを含み、カプシノイドを含有する疎水性材料を内包し、メジアン径が0.01〜1000μmであるマイクロカプセルを含み、また、3)O/Wエマルションを作成するときに乳化剤を用いないことを特徴とする1)又は2)のマイクロカプセルを含み、また、4)ペクチンがアミド基を持つことを特徴とする1)ないし3)のマイクロカプセルを含み、また、5)内包するカプシノイドを含有する疎水性材料がW/Oエマルションであることを特徴とする1)ないし4)のマイクロカプセルを含み、また、6)O/Wエマルションを作製し、多価陽イオンを混合した後に、ペクチンメチルエステラーゼを添加することを特徴とする1)ないし5)のカプシノイド含有マイクロカプセルを含み、また、7)ペクチンメチルエステラーゼを添加した後に、多価陽イオンを添加することを特徴とする6)のカプシノイド含有マイクロカプセルをも含む。
発明の効果
本発明によれば、具体的にはカプセル壁材の材料を0.001〜50%含む親水性溶液1重量部に対しカプシノイドを含有する疎水性材料を0.01〜10重量部含む混合溶液に0.1秒〜60分間超音波処理を行い、メジアン径が0.01〜1000μmであるカプシノイド含有マイクロカプセル及び当該マイクロカプセルを製造する方法を提供することができる。また、内包物が疎水性であり、カプセルの壁材が非動物性であるペクチンであり、カプセルの材料として界面活性剤・乳化剤が必須でなく、調製が簡易であり、安定性が良く、かつ1カプセル当りの油内包量の多いカプシノイド含有マイクロカプセルを提供することができる。
ペクチンマイクロカプセルの粒度分布を示す。 アルギン酸マイクロカプセルの粒度分布を示す。
本発明において、カプシノイドとは、無辛味トウガラシにその成分として含有される、バニリルアルコールの脂肪酸エステルをいい、その代表的成分としては、カプシエイト、ジヒドロカプシエイト、ノルジヒドロカプシエイトが含まれる。
カプシノイドは、トウガラシ属に属する植物体に多く含まれるものであるため、トウガラシ属に属する植物体(以下「トウガラシ」という。)の植物体および/または果実から精製・分離することによって調製することができる。精製に使用するトウガラシは、「日光」、「五色」等に代表される在来の辛味を有するトウガラシ品種由来でも良いが、カプシノイドを含有するトウガラシであれば、どのような種類のトウガラシであっても使用可能である。中でも、「CH−19甘」、「万願寺」、「伏見甘長」、ししとう、ピーマン等に代表される在来の無辛味品種のトウガラシには、カプシノイドが多く含まれており、好適に用いることができる。更に、無辛味品種である「CH−19甘」を用いるのが、該成分の含有量が高いために特に好ましい。ここに、「CH−19甘」の用語は、「CH−19甘」及び「CH−19甘」に由来する後代類縁品種等を含むものであって、本明細書において「CH−19甘」とはこれら全てを含む意味に用いられる。精製・分離は、当業者にとって良く知られた溶媒抽出や、シリカゲルクロマトグラフィー等の各種のクロマトグラフィー、調製用高速液体クロマトグラフィー等の手段を単独、または適宜組み合わせることにより行うことができ、例えば、特開平11−246478号公報に記載の方法を用いることができる。
また、上記のカプシノイドは、例えば、特開平11−246478号公報に記載のような、対応する脂肪酸エステルとバニリルアルコールを出発原料としたエステル交換反応により合成することもできる。或は、その構造式に基づいて、当業者にとって周知のその他の反応手法により合成することも可能であろう。更には、カプシノイドは、酵素を用いる合成法により容易に調製することもできる。例えば、特開2000−312598号公報記載の方法により、所望する化合物に対応する脂肪酸のエステルおよび/又は当該脂肪酸を有するトリグリセリド等の化合物とバニリルアルコールを基質としたリパーゼの逆反応を利用することにより、所望のカプシノイド化合物を得ることができる。
本発明においてマイクロカプセルとはメジアン径が0.01〜1000μmのカプセルを意味する。カプセルの安定性の点や人が感知せず摂取できるという点からはメジアン径が小さいことが好ましい。人が感知せず摂取するにはメジアン径が100μm、より好ましくは10μm以下、更に好ましくは3μm以下であることがより好ましい。またカプセルの製造方法には、複数管のノズルを用いてシームレスカプセルを製造する方法やコアセルベート法による製造方法、打錠によるカプセルの製造方法などがあるが、メジアン径の小さい、かつ、均一なカプセルを製造することができるのも超音波を用いた本発明の特徴である。本発明においてはマイクロカプセルの中にはカプシノイドが有効成分として包含されるため、内包効率の点からはメジアン径は0.1μm〜1000μmであることが好ましく、喫食事の食感の面からは0.01μm〜100μm程度であることが好ましい。
また本発明におけるカプセルの製造方法は、メジアン径が0.01〜1000μm、好ましくは0.01〜100μmのカプセルを製造できるものであれば良く、コアセルベーション法、界面沈殿法、噴霧乾燥法、オリフィス法(シームレスカプセル法)、コーティング法、エクストルージョン法などがあげられる。
本発明においてカプセル壁材の材料は、親水性高分子であれば良いが、その中でも食品材料としてカプセルを使用する場合は、可食性の材料、特に多糖類、タンパク質、ポリアミノ酸が好ましい材料として用いることができる。更に具体的にはポリグルタミン酸(以下、PGA)、アルギン酸、カラギーナン、ペクチン、ゼラチン−アラビアガム混合系の中から選択されるいずれか1種以上である材料を用いることで本発明のマイクロカプセルの安定性がより向上するため好ましい。中でもアルギン酸、ペクチン及びBSAを材料に用いることが特に好ましい。もっとも好ましくは、カプセル壁材となる材料は、ペクチンであることが重要である。その他、ポリアクリル酸、セルロースエーテル類、セルロースエステル類などの各種ポリマーも壁材として使用することができる。また可食性の材料を用いる場合は、カプシノイド含有マイクロカプセルを食品等に混和して利用することが可能となる。
本発明においてカプセル壁材の材料の濃度は、親水性溶液中に0.001〜50%、より好ましくは0.005〜20%、更に好ましくは0.01〜2%である。カプセル壁材の材料がそれ以下の濃度、もしくはそれ以上の濃度であると粒径が大きくなり、カプセル数が減少する点で好ましくない。カプセル壁材の材料としてペクチンを用いる場合、ペクチン濃度は、水溶液中に0.01〜10%、より好ましくは0.1〜3%、更に好ましくは1〜3%である。ペクチン濃度が高すぎるとカプセルが凝集する点で好ましくなく、ペクチン濃度が低すぎるとカプセルの安定性が低く内包油が分離する点で好ましくない。 カプセルの壁材となるペクチンはアミド化されていると疎水結合によりゲル強度が増す点で好ましい。
またカプセル壁材の材料を含む親水性溶液と混合される疎水性材料である、カプシノイド含有溶液は、超音波処理時に疎水性液体もしくは疎水性固体であれば良いが、取り扱いやコスト、カプシノイド安定性、安全性の点から食用油であるとより好ましい。また親水性溶液1重量部に対し疎水性材料は0.01〜10重量部であればよいが、親水性溶液1重量部に対し疎水性材料が1重量部以下の場合、カプセルの内容物が疎水性となりやすく、疎水性材料中にカプシノイドをあらかじめ混合させておくことで、マイクロカプセルとその内容物を別々に製造することなく一度にカプシノイドを含有したマイクロカプセルを製造することができ、好ましい。本文中では、特に断りのない限りはマイクロカプセルの内容物にカプシノイドが混和された疎水性材料の例で説明する。
本発明においてマイクロカプセルは、コアセルベーション法、界面沈殿法、噴霧乾燥法、オリフィス法(シームレスカプセル法)、コーティング法、エクストルージョン法等、様々な方法により調整が可能である。一様態として、0.1秒〜60分間超音波処理を行うことにより製造される。ここで超音波処理の強度はマイクロカプセルが形成されれば特に限定はないが通常は1〜10000W、より好ましくは10〜2000Wの超音波強度であることが望ましい。超音波強度が高すぎると、過度のエネルギーによりカプセルが破壊されてしまいカプセル数が減少し、強度が低すぎると乳化が十分に行われず粒径が増加する点で好ましくない。
また、上記の超音波処理によりマイクロカプセルを形成する場合、超音波処理の最低処理時間は0.1秒以上、より好ましくは20秒以上、更に好ましくは30秒以上である。処理時間が短すぎると乳化が十分に行われず粒径が増加する点で好ましくない。また超音波処理の最長処理時間は60分以下、より好ましくは20分以下、更に好ましくは2分以下である。超音波の処理時間が長すぎると過度のエネルギーによりカプセルが破壊されてしまいカプセル数が減少する点で好ましくない。
超音波処理の温度はマイクロカプセルが形成されれば特に限定されないが4〜100℃、より好ましくは10〜60℃である。温度が過度に高いとカプセルが破壊される点で好ましくなく、温度が過度に低いと溶液が凍結するだけでなく溶液粘度が高くなりすぎ乳化エネルギーが伝わりにくく、カプセルが形成されにくい点で好ましくない。
また超音波処理は継続的に行う必要は無く、マイクロカプセルが形成されるのであれば断続的であっても良い。
一般的にカプセルを安定化させるために明礬、塩化カルシウム、塩化カリウムなどの強化剤を加える製法などが知られている。本発明においても強化剤を加えることでより強度の高いマイクロカプセルを形成できるが、上記の、超音波処理によりマイクロカプセルを形成する場合は、食品、医薬品として摂取する場合の安全性、臭い、コスト等の理由のためカプセル壁材の材料に強化剤を含まなくてもマイクロカプセルを安定的に形成することが出来ることも特徴である。
なお本発明において強化剤とは溶液中で陽イオンとなる物質を意味し、添加材料の例として明礬、塩化カルシウム、塩化カリウムなどの金属塩があげられる。これらの金属塩は溶液中で陽イオンとなりカプセル壁材の材料と結合しカプセル壁材を強化する。
本発明においてマイクロカプセルの形成に強化剤は必須ではないが、カプセル強化の為に強化剤を加える場合の濃度は通常2M以下、より好ましくは0.2M以下であるとよい。強化剤濃度が高すぎると粒径が大きくなりまたカプセル同士が凝集しやすくなる点で好ましくない。
カプセル壁材としてペクチンを使用する場合は、ペクチンを含む水相と油相でO/Wエマルションを作製した後に多価陽イオンと混合することが重要である。更に安定性の点から、多価陽イオンはカルシウムイオンであることが好ましい。この際、カルシウムイオン濃度は、0.01〜1000mM、より好ましくは0.01〜100mM、更に好ましくは1〜10mMである。多価陽イオン濃度が高すぎると、カプセルが凝集する点で好ましくなく、多価陽イオン濃度が低すぎるとカプセルの安定性が低く内包油が分離する点で好ましくない。
本発明の一例として、親水性溶液と疎水性材料の混合溶液の容量を1とした時に、0.1以下の容量の強化剤をマイクロシリンジポンプ等の装置を用い混合する事ができる。これにより安定性の高いマイクロカプセルが形成される。強化剤の添加速度が高すぎると凝集が起こりやすくなる点で好ましくない。
一般的にエマルション、サスペンションを作成する際に乳化剤を加えることが知られている。本発明においても、例えばシュガーエステル、モノグリセライド、ソルビタンエステル等の乳化剤を加えてマイクロカプセルを形成できるが、前記の超音波処理によりマイクロカプセルを形成する場合は食品、医薬品として摂取する場合の安全性、臭い、コスト等の理由のためカプセル壁材の材料に乳化剤を含まなくてもマイクロカプセルを安定的に形成することが出来ることも特徴である。
前記の超音波処理によりマイクロカプセルを形成する場合、マイクロカプセルの製造工程において多段階操作が必要なく、一段階でマイクロカプセルを製造することができるのも特徴の一つである。すなわち撹拌機による予備乳化工程や滴下によるカプセル形成工程などを必要としないため工業的な製造において特に有効である。
マイクロカプセルの分離は通常の分離操作、例えばろ過や透析等により行える。また凍結乾燥もしくは噴霧、減圧乾燥することにより粉末として得ることも出来る。また、カプセル壁材としてペクチンを用いる場合、カプセル調製後にペクチンメチルエステラーゼ(以下、PMEという場合有り)と反応させることでカプセルの加熱負荷に対する構造安定性、内包物安定性が向上する。PMEに多価陽イオン、好ましくはカルシウムイオン添加を行うことによりカプセルの加熱負荷に対する構造安定性、内包物安定性が更に向上する。PME濃度は2〜300mPEU/ml、好ましくは20〜300mPEU/mlである。PME濃度が高すぎるとカプセルが凝集する点で好ましくなく、PME濃度が低すぎると安定性向上効果が少ない点で好ましくない。ここでPEUとは、Pectin Esterase Unitの略であり、PME1mlが1分間にペクチンのメチルエステルを分解して1mmolの酸を生産する能力を示す単位である。
またPMEに対して多価陽イオン、具体的にはカルシウムイオン等を添加することは必須ではないが、加熱負荷に対する安定性を高めるためにカルシウムイオンを添加する場合は、0.01〜20mMの濃度、より好ましくは1〜10mMの濃度である。カルシウムイオン濃度が高すぎるとカプセルが凝集する点で好ましくなく、カルシウムイオン濃度が低すぎると安定性向上効果が少ない点で好ましくない。またカルシウムイオンを加えないとカルシウムイオンにキレートされないフリーのカルボキシル基が過剰となりカプセルが凝集したりカプセル壁構造が弱くなったりする。
また、カプセル調製前にPME処理を行うとカプセル調製時に全体がゲル化しカプセルが形成されない。よってカプセル調製後にPME処理や塩化カルシウム添加を行うことにより、カプセル壁がさらに強化される。
以下、本発明を実施例に則して説明するが、本発明の技術的範囲はこれら実施例に限定されるものではない。尚、本発明において特に記載がない場合には、「%」は「重量%」を意味する。
以下、本発明を実施例に則して説明するが、本発明の技術的範囲はこれら実施例に限定されるものではない。尚、本発明において特に記載がない場合には、「%」は「重量%」を意味する。
(実施例1)
マイクロカプセルの壁材の検討
マイクロカプセルの壁材と陽イオンとして以下の組み合わせを用いた。
1)ペクチン0.02〜5%、塩化カルシウム0〜700mM、
2)アルギン酸0.25〜1%、塩化カルシウム0〜0.1M、
3)PGA1〜40%、みょうばん2〜200mM、
4)κ−カラギーナン0.1〜1%、塩化カリウム0〜0.2M、
5)ι−カラギーナン0.1〜1%、塩化カルシウム0〜0.2M、
6)ゼラチン−アラビアガム(1対1混合物)0.01〜0.1%
これらの組み合わせでそれぞれの最適条件を検討し、
1)ペクチン2%、塩化カルシウム7mM、
2)アルギン酸0.25%、塩化カルシウム0.05M、
3)PGA1%、みょうばん5mM、
4)κ−カラギーナン0.5%、塩化カリウム0.02M、
5)ι−カラギーナン0.5%、塩化カルシウム0.2M、
6)ゼラチン−アラビアガム0.01%
を選定した。そして50mlステンレスチューブに各壁材溶液と大豆油(味の素製油株式会社製)3mlを加え、ステンレスチューブの周囲を氷冷した状態で超音波処理機Sonifier250(Branson社製)により、出力148Wで2分間処理を行った。超音波処理開始後30秒経過したところでマイクロシリンジポンプIC3100(KD Scientific社製)を用いて各陽イオン溶液を127ml/hの速度で添加したところ、乳白色の分散液を得た。
各マイクロカプセルの油内包率(%)(各サンプルを遠心しカプセルに内包されていない油を分離することで内包油量を測定し、全油量に対する内包油量の割合をだしたもの。油含有量はソックスレー法によった)、メジアン径(μm)、カプセル数(×1012個/L)を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2006016685
表1から、PGA、κ−カラギーナン、ι−カラギーナン、ゼラチン−アラビアガムは油内包率が30%以下と小さいが、ペクチンは油内包率97%、アルギン酸は油内包率94%と内包率が大きく好ましいことが判明した。特にペクチンはメジアン径も1μmと小さいため好ましく、カプセル数も150×1012個/Lと多く好ましいことが判明し、マイクロカプセル素材として有望であることが判明した。
(実施例2)
超音波装置を用いたペクチンカプセルの製造
ペクチン(商品名「LM−104AS」、CPKelco JAPAN製)と脱イオン水を混合し、2%ペクチン水溶液を調製した。次に50mlステンレスチューブに2%ペクチン水溶液27mlと大豆油(味の素製油株式会社製)3mlを加え、ステンレスチューブの周囲を氷冷した状態で超音波処理機Sonifier250(Branson社製)により、出力145Wで2分間処理を行った。超音波処理開始後30秒経過したところでマイクロシリンジポンプIC3100(KD Scientific社製)を用いて7.3mM塩化カルシウム2mlを127ml/hの速度で添加したところ、乳白色の分散液を得た。
大豆油をNile Red、ペクチンをRhodamineで蛍光染色した前記分散液を、共焦点レーザースキャン顕微鏡 LSM510(Carl Zeiss社製)にて観察したところ、大豆油を内包したマイクロカプセルの形成が確認された。またマイクロカプセル分散液の粒度分布をレーザー回折式粒度分布計LA920(堀場製作所社製)にて測定したところシングルピークであり、マイクロカプセルの外径のメジアン径は1.3μmであった(図1)。
(実施例3)
超高剪断処理機を用いたペクチンカプセルの製造
ペクチン(商品名「LM−104AS」、CPKelco JAPAN製)と脱イオン水を混合し、2%ペクチン水溶液を調製した。次に超高剪断処理機(日本精機製作所(株)特注機)の攪拌容器に2%ペクチン水溶液81mlと大豆油(味の素製油株式会社製)9mlを加え、容器の周囲を冷却した状態で超高剪断処理機により、9500rpmで3分間処理を行った。攪拌開始後1分経過したところで7.3mM塩化カルシウム6mlを1分間添加したところ、乳白色の分散液を得た。
マイクロカプセル分散液の粒度分布をレーザー回折式粒度分布計LA920(堀場製作所社製)にて測定したところシングルピークであり、マイクロカプセルの外径のメジアン径は4.1μmであった。
(実施例4)
ペクチン濃度、カルシウム濃度がマイクロカプセルの粒径に与える影響
ペクチン(LM−104AS CPKelco JAPAN)の濃度を0.02%、0.2%、2%、5%と変化させ、実施例2と同様の方法によりマイクロカプセルを調製した。
また、各濃度のペクチンについて、塩化カルシウムを30秒後に2ml添加したが、その塩化カルシウム濃度を0mM、7mM、70mM、700mM、と変化させた。
各マイクロカプセルの粒径を表2に示す。なお表に示している数字は特に断りがない限りメジアン径(μm)を示す。なお、ゲル化が激しくサンプルが一つの塊となり、粒度分布測定不可能なものを「凝集」と示した。
Figure 2006016685
表2に示すように、ペクチン濃度、塩化カルシウム濃度が高くなるにつれて粒子同士が凝集する傾向が得られた。なお、2%ペクチン、7mM塩化カルシウムの条件において最も凝集が少なく、メジアン径が小さいカプセルが得られた。
(実施例5)
ペクチンのエステル化度、アミド基の有無によるマイクロカプセルの安定性評価
以下の表3の様に、エステル化度(DE値)を31、34、36と変化させたペクチンと、種類をLMA、LMCと変化させたペクチンを用いて実施例1と同様の方法によりマイクロカプセルを調製した。調製したマイクロカプセルを120℃で30分加熱処理し、加熱前後の安定性を評価した。
Figure 2006016685
加熱前後のメジアン径、カプセル数を表4に示す。調製後のマイクロカプセル分散液は全て分離のない白濁液となっていた。加熱後LMA(アミド化タイプ)では安定分散していたが、LMCである12CG、13CGは共に分離した。
Figure 2006016685
表4に示すように、すべてのマイクロカプセルが加熱後、凝集もしくは合一してメジアン径が大きくなった。しかし、LMAペクチンは、エステル化度が高いほどメジアン径変化は少なくDE値が36の101ASはメジアン径変化が約1.5倍と少なく粒度分布もシングルピークのままであり、カプセルの構造安定性が最も高かった。LMCペクチンは加熱することにより凝集もしくは合一が格段に進み、メジアン径が大きくなるためマイクロカプセルの調製に適していないことが分かった。
(実施例6)
ペクチンメチルエステラーゼ、カルシウム濃度がマイクロカプセルの安定性に与える影響
実施例2と同様の方法により製造したマイクロカプセル分散液5mLと濃度を変化させたPME溶液5mLを混合し、pH4、反応温度40℃、反応時間4時間の条件で振とう機で反応させ、その後濃度を変化させた塩化カルシウム溶液を1ml添加した。混合したPME(製品名:NOVO SHAPE、ノボザイム社製)濃度は、0、2.5、25、250、500mPEU/mlであり、添加した塩化カルシウム濃度は7、10、15、25、450mMである。その結果を表5に示す。
Figure 2006016685
表5から、PME濃度500mPEU/mlでは全ての塩化カルシウム濃度において、PME濃度250mPEU/mlでは15mM以上の塩化カルシウムで、それ以外のPME濃度では25mM以上の塩化カルシウムで全体がゲル化することが判明した。
(実施例7)
PME処理後の塩化カルシウム添加の有無が加熱耐性に与える影響
実施例2と同様の方法により製造したマイクロカプセル分散液に濃度を変化させたPME溶液を混合し、その後7mM塩化カルシウム1mlを添加したサンプル、無添加のサンプルを作製した(すべてpH4)。これに対し120℃、30分加熱を行い、加熱前後のメジアン径を測定した。混合したPME(製品名:NOVO SHAPE、ノボザイム社製)濃度は、0、2.5、25、250mPEU/mlであった。その結果を表6に示す。
なお、コントロール(Cont.)は実施例2の製法により作製したマイクロカプセルを用いた。
Figure 2006016685
表6から、PME処理を行った後に塩化カルシウムを添加しないものについてはPME濃度が高いほど加熱後合一もしくは凝集してメジアン径が大きくなるが、PME処理を行った後に塩化カルシウムを添加したものは、加熱後であってもメジアン径が維持されることが判明した。上記結果より、PME処理を行う場合にはPME処理の後に、塩化カルシウムを添加することによりカプセルの構造が加熱負荷に対して耐性をもつことが判明した。またPME濃度が0〜250mPEU/mlの間では、250mPEU/mlのPMEに塩化カルシウムを添加したカプセルが最も安定性が高く好ましいことが判明した。
(実施例8)
超音波装置を用いたカプシノイド含有マイクロカプセルの製造
ペクチン(商品名「LM−104AS」、CPKelco JAPAN製)と脱イオン水を混合し、2%ペクチン水溶液を調製した。次に50mlステンレスチューブに2%ペクチン水溶液27mlとカプシノイド(純度はカプシノイドとして97.5%、カプシエイトとジヒドロカプシエイトの比は約2:1)を2%含有する大豆油(味の素製油株式会社製)3mlを加え、ステンレスチューブの周囲を氷冷した状態で超音波処理機Sonifier250(Branson社製)により、出力145Wで2分間処理を行った。超音波処理開始後30秒経過したところでマイクロシリンジポンプIC3100(KD Scientific社製)を用いて7.3mM塩化カルシウム2mlを127ml/hの速度で添加した。生成した乳白色の分散液に250mPEU/mlのPME溶液5mLを混合し、pH4、反応温度40℃、反応時間4時間の条件で振とう機で反応させた。その後7.3mM塩化カルシウム1mlを添加したサンプルを作製した。
マイクロカプセル分散液の粒度分布をレーザー回折式粒度分布計LA920(堀場製作所社製)にて測定したところシングルピークであり、マイクロカプセルの外径のメジアン径は1.8μmであった。
(比較例1)
超音波装置を用いたカプシノイド乳化物の製造
Tween20(Sigma製)と脱イオン水を混合し、0.5%Tween20水溶液を調製した。次に50mlステンレスチューブに0.5%Tween20溶液27mlとカプシノイドを2%含む大豆油(味の素製油株式会社製)3mlを加え、ステンレスチューブの周囲を氷冷した状態で超音波処理機Sonifier250(Branson社製)により、出力145Wで2分間処理を行い、乳白色の分散液を得た。
乳化分散液の粒度分布をレーザー回折式粒度分布計LA920(堀場製作所社製)にて測定したところシングルピークであり、メジアン径は0.8μmであった。
(実施例9)
内包カプシノイドの加熱安定性評価
実施例8で得られたマイクロカプセル分散液、および比較例1で得られた乳化分散液を、それぞれ濃塩酸にてpH4に調整した後、硝子容器(125X20CV、Chromacol LTD製)に分注した。硝子容器をステンレス製耐圧リアクター(TVS−N2−50、耐圧硝子工業(株)製)に入れ、250kPaの加圧下、120℃30分間加熱処理を行い、カプシノイド濃度の変化を観察した。その結果を表7に示す。なお、カプシノイド濃度は、マイクロカプセル分散液および乳化分散液を、酢酸エチルに1:1の割合で溶解し、高速液体クロマトグラフィー(カラム:J’sphere ODS−H80、移動相:80%メタノール、流速:1ml/min、温度:40℃、検出器:蛍光検出器(Ex280nm,Em320nm))により測定した。
Figure 2006016685
表7の数値は、加熱前のカプシノイド濃度を100%とし、加熱後のカプシノイドの濃度の残存率で示した。表7の結果から、マイクロカプセル分散液は乳化分散液と比べ、内包カプシノイドの加熱安定性に優れていることが分かった。
(実施例10)
内包カプシノイドの保存安定性評価
実施例9でpH調整、加熱処理をおこなったマイクロカプセル分散液、および乳化分散液を、密閉容器に分注し、5℃、24℃、44℃で30日間保存し、カプシノイド濃度の変化を観察した。その結果を表8に示す。
Figure 2006016685
(実施例11)
起音波装置を用いたアルギン酸カプセルの製造
アルギン酸(medium viscosity A−2033、SIGMA社製)と脱イオン水を混合し、0.25%アルギン酸水溶液を調製した。次に50mlステンレスチューブに0.25%アルギン酸水溶液27mlと大豆油(味の素製油株式会社製)3mlを加え、ステンレスチューブの周囲を氷冷した状態で超音波処理機Sonifier250(Branson社製)により、出力148Wで2分間処理を行い乳白色の分散液を得た。
大豆油をNile Red、アルギン酸をRhodamineで蛍光染色した前記分散液を、共焦点レーザースキャン顕微鏡LSM510(Carl Zeiss社製)にて観察したところ、大豆油を内包したマイクロカプセルの形成が確認された。またマイクロカプセル分散液の粒度分布をレーザー回折式粒度分布計LA920(堀場製作所社製)にて測定したところシングルピークであり、マイクロカプセルの外径のメジアン径が1.5μmであった。結果を図2に示す。
(実施例12)
アルギン酸と強化剤を用いたカプセル評価
アルギン酸(Medium Viscosity A−2033、SIGMA社製)について実施例1と同様に脱イオン水と混合し、各濃度の溶液を調製し、大豆油と混合して2分間超音波処理を行った。超音波処理開始後30秒経過したところで各濃度の強化剤を添加しマイクロカプセルを調製した。
調製した各サンプルの安定性(粒度分布の形状)、粒径について評価を行った。本発明における評価項目は以下の基準に従った。
シングルピークで、メジアン径が3μm以下のもの:◎
シングルピークで、メジアン径が3μm以上のもの:○
カプセルが形成されにくいもの:△
カプセルが形成されないもの:×
評価結果を表10に示す。
Figure 2006016685
(実施例13)
カプシノイド含有マイクロカプセルの調製
アルギン酸(medium viscosity A−2033、SIGMA社製)と脱イオン水を混合し、1.0%アルギン酸水溶液を調製した。次に50mlステンレスチューブに1.0%アルギン酸水溶液27mlとカプシノイド(純度はカプシノイドとして97.5%、カプシエイトとジヒドロカプシエイトの比は約2:1)を2%含む大豆油(味の素製油株式会社製)3mlを加え、ステンレスチューブの周囲を氷冷した状態で超音波処理機Sonifier250(Branson社製)により、出力148Wで2分間処理を行った。超音波処理開始後30秒経過したところでマイクロシリンジポンプIC3100(KD Scientific社製)を用いて50mM塩化カルシウム2mlを127ml/hの速度で添加したところ、乳白色の分散液を得た。
大豆油をNile Red、アルギン酸をRhodamineで蛍光染色した前記分散液を、共焦点レーザースキャン顕微鏡LSM510(Carl Zeiss社製)にて観察したところ、大豆油を内包したマイクロカプセルの形成が確認された。またマイクロカプセル分散液の粒度分布をレーザー回折式粒度分布計LA920(堀場製作所社製)にて測定したところシングルピークであり、マイクロカプセルの外径のメジアン径が5.3μmであった
(実施例14)
内包カプシノイドの保存安定性評価
実施例1で得られたマイクロカプセル分散液を、濃塩酸にてpH4に調整した後、密閉容器に分注し、5℃、24℃、44℃で30日間保存し、カプシノイド濃度の変化を観察した。その結果を表1に示す。なお、カプシノイド濃度は、マイクロカプセル分散液を、酢酸エチルに1:1の割合で溶解し、高速液体クロマトグラフィー(カラム:J’sphere ODS−H80、移動相:80%メタノール、流速:1ml/min、温度:40℃、検出器:蛍光検出器(Ex280nm,Em320nm))により測定した。
結果を表11に示す。
Figure 2006016685
表11の数値は、保存前のカプシノイド濃度を100%とし、保存後のカプシノイドの濃度の残存率で示した。表1の結果から、マイクロカプセル分散液は5℃および24℃での内包カプシノイドの保存安定性に優れていることが分かった。
(参考例)
本発明のカプシノイドは特開2000−312598号公報に記載の方法を参考に、カプサイシンを含水メタノール性塩酸中で環流することにより得た脂肪酸メチルとバニリルアルコールを出発物質として酵素的に合成したものを用いた。具体的には、脂肪酸メチルとバニリルアルコールのモル比は1:5、用いた酵素は固定化リパーゼ(Novozyme435:Novozyme製)、反応条件は25℃45時間で合成した。収量は71.7%、純度はカプシノイドとして97.5%、カプシエイトとジヒドロカプシエイトの比は約2:1であった。

Claims (15)

  1. カプセル壁材の材料を0.001〜50%含む親水性溶液1重量部に対しカプシノイドを含有する疎水性材料を0.01〜10重量部含む、メジアン径が0.01〜1000μmであるカプシノイド含有マイクロカプセル。
  2. カプセル壁材の材料が、多糖類、タンパク質、ポリアミノ酸の中から選択されるいずれか1種以上である、請求項1記載のマイクロカプセル。
  3. カプセル壁材の材料が、アルギン酸、ペクチン、BSAの中から選択されるいずれか1種以上である、請求項1記載のマイクロカプセル。
  4. 0.01〜10重量%のペクチンを含む水相と油相でO/Wエマルションを作製した後、多価陽イオンを混合することで得られる、壁材にペクチン多価陽イオンゲルを含み、カプシノイドを含有する疎水性材料を内包し、メジアン径が0.01〜100μmである請求項1乃至3のいずれか記載のマイクロカプセル。
  5. 多価陽イオンがカルシウムイオンである、請求項4記載のマイクロカプセル
  6. O/Wエマルションを作製するときに乳化剤を用いないことを特徴とする請求項4又は5のいずれか記載のマイクロカプセル
  7. ペクチンがアミド基を持つことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか記載のマイクロカプセル
  8. 内包するカプシノイドを含有する疎水性材料がW/Oエマルションであることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか記載のマイクロカプセル
  9. O/Wエマルションを作製し、多価陽イオンを混合した後に、ペクチンメチルエステラーゼを添加することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載のマイクロカプセル
  10. ペクチンメチルエステラーゼを添加した後に、多価陽イオンを添加することを特徴とする請求項9記載のマイクロカプセル
  11. カプシノイドを含有する疎水性材料が、カプシエイト、ジヒドロカプシエイト、ノルジヒドロカプシエイトから選ばれる少なくとも1種を含有するものである請求項1乃至10のいずれか記載のマイクロカプセル
  12. カプセル被膜の材料を0.001〜50%含む親水性溶液1重量部に対しカプシノイドを含有する疎水性材料を0.01〜10重量部含む混合溶液に0.1秒〜60分間超音波処理を行い、メジアン径が0.01〜1000μmである、請求項1乃至3のいずれか記載のマイクロカプセルを製造する方法。
  13. カプセル被膜の材料が、アルギン酸であり、かつ、強化剤として塩化カルシウムが用いられるものである、請求項12記載の方法。
  14. カプセル被膜の材料に強化剤を含まないことを特徴とする請求項12記載の方法。
  15. カプセル被膜の材料に乳化剤を含まないことを特徴とする請求項12記載の方法。
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