JPWO2006003782A1 - シリコン単結晶の製造方法及び製造装置 - Google Patents

シリコン単結晶の製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006003782A1
JPWO2006003782A1 JP2006528465A JP2006528465A JPWO2006003782A1 JP WO2006003782 A1 JPWO2006003782 A1 JP WO2006003782A1 JP 2006528465 A JP2006528465 A JP 2006528465A JP 2006528465 A JP2006528465 A JP 2006528465A JP WO2006003782 A1 JPWO2006003782 A1 JP WO2006003782A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
single crystal
silicon single
gas
resistivity
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006528465A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4529976B2 (ja
Inventor
義博 児玉
義博 児玉
和幸 平原
和幸 平原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
Publication of JPWO2006003782A1 publication Critical patent/JPWO2006003782A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4529976B2 publication Critical patent/JP4529976B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/02Elements
    • C30B29/06Silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B13/00Single-crystal growth by zone-melting; Refining by zone-melting
    • C30B13/08Single-crystal growth by zone-melting; Refining by zone-melting adding crystallising materials or reactants forming it in situ to the molten zone
    • C30B13/10Single-crystal growth by zone-melting; Refining by zone-melting adding crystallising materials or reactants forming it in situ to the molten zone with addition of doping materials
    • C30B13/12Single-crystal growth by zone-melting; Refining by zone-melting adding crystallising materials or reactants forming it in situ to the molten zone with addition of doping materials in the gaseous or vapour state

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

本発明は、FZ法によるシリコン単結晶の製造方法であって、原料棒とする多結晶シリコンの導電型及び抵抗率を予め測定した後、該測定値に基づいて製造される単結晶の抵抗率が所望の値となるようにドーパントガスの導電型、濃度及びガス流量を決定し、該決定されたドーパントガスをガスドープしつつFZ法によりシリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法、及びFZ法によるシリコン単結晶の製造方法であって、不活性ガスをFZの溶融部よりも上方から導入し、下方から排気しながら、ドーパントを含むガスを前記溶融部に近接したノズルより吹き付けてガスドープを行うことにより、シリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法及び製造装置である。これにより、抵抗率が所望の値、特に3000Ω・cm以上のシリコン単結晶であっても効率よく、安定して製造する方法及び装置が提供される。

Description

本発明は、FZ法によるシリコン単結晶の製造方法及び製造装置に関するものであり、特に高抵抗率のシリコン単結晶を効率よく製造する方法及び製造装置に関する。
従来、高耐圧パワーデバイスやサイリスタ等のパワーデバイス用に、フローティングゾーン(Floating Zone、FZ)法により製造されたシリコン単結晶(以下、FZ単結晶と記述することがある)を用いた高抵抗率のシリコンウェーハが使用されてきた。さらに、特に近年では、移動体通信用の半導体デバイスや最先端のC−MOSデバイスでは、寄生容量の低減が必要とされている。信号の伝送ロスやショットキーバリヤダイオードにおける寄生容量は、高抵抗率の基板を用いることによって効果的に低減できることが報告されている。従って、このようなデバイスの用途に用いられる基板として、抵抗率が3000Ω・cm以上の高抵抗率FZシリコン単結晶ウェーハの要求が強くなってきている。
FZ法によってシリコン単結晶棒を製造する場合、多結晶シリコンの原料棒の先端を、アルゴン等の不活性ガス雰囲気中でヒータコイル等を用いた高周波誘導加熱により溶解し、種結晶と接触させてなじませた後、部分的な溶融帯域(溶融部)を、通常、原料棒の下部から上部に向かって移動させることにより、種結晶と同じ結晶軸をもつ単結晶を、溶融部下方に成長させる。このとき、ドーパントのドーピング方法としては、N型単結晶にする場合はホスフィン(PH)、P型単結晶にする場合はジボラン(B)をそれぞれ含むアルゴンガスを、ノズルを用いて溶融部に吹きつけるガスドープ法があり、これによりシリコン単結晶の抵抗率を制御することができる(例えば、WOLFGANG KELLER、 ALFRED MUHLBAUER 著、「Floating−zone silicon」、MARCEL DEKKER INC.発行、pp.82−92 参照)。
ところで、FZ法において原料となる多結晶シリコンの製造方法としてシーメンス法が知られている。この方法は、トリクロロシランと水素の混合ガス等からなる原料ガスを赤熱した多結晶シリコン芯棒に接触させて、原料ガスの熱分解等により生じたシリコンをその芯棒の表面に析出させ、次第に径の太い多結晶のシリコン棒に成長させる製造方法である。この場合、密閉したベルジャー(反応炉)に多数のシリコン芯棒を立設した装置が用いられている。そして、通常ベルジャー単位の1回の反応で製造される多結晶シリコン棒を1ロットとしている。
従来、抵抗率が3000Ω・cm以上の高抵抗率FZシリコン単結晶を使用する場合には、単結晶を成長させる際に、上記のように製造した多結晶シリコン棒を原料棒として、ガスドープ等の不純物添加をせずにノンドープでFZ法による単結晶製造を行い、こうして製造したシリコン単結晶の導電型及び抵抗率を測定、評価し、その評価結果から目的とする導電型及び抵抗率に適合するシリコン単結晶を選別して使用していた。
本発明の目的は、抵抗率が所望の値、特に3000Ω・cm以上のシリコン単結晶を効率よく、安定して製造する方法及び装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明は、FZ法によるシリコン単結晶の製造方法であって、原料棒とする多結晶シリコンの導電型及び抵抗率を予め測定した後、該測定値に基づいて製造される単結晶の抵抗率が所望の値となるようにドーパントガスの導電型、濃度及びガス流量を決定し、該決定されたドーパントガスをガスドープしつつFZ法により前記所望の値の抵抗率のシリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法を提供する。
このように、原料棒とする多結晶シリコンの導電型及び抵抗率を予め測定した後、該測定値に基づいて製造される単結晶の抵抗率が所望の値となるようにドーパントガスの導電型、濃度及びガス流量を決定し、該決定されたドーパントガスをガスドープすれば、製造されるシリコン単結晶の抵抗率が所望の値の高抵抗率のものであっても、目標とする導電型及び抵抗率に確実に制御することが可能になるため、効率的で安定した高抵抗率シリコン単結晶の製造が可能になる。
この場合、前記所望の値を3000Ω・cm以上とすることができる。
このように、製造されるシリコン単結晶の抵抗率が特に3000Ω・cm以上の高抵抗率のものであっても、目標とする導電型及び抵抗率に確実に制御することが可能になるため、効率的で安定した高抵抗率シリコン単結晶の製造が可能になる。
この場合、前記予め行なう測定は、前記多結晶シリコンと同一ロットの多結晶シリコンを原料棒としてFZ法によりシリコン単結晶を製造し、該シリコン単結晶を用いて導電型及び抵抗率の測定を行なうことが好ましい。
このように、前記予め行なう測定は、前記多結晶シリコンと同一ロットの多結晶シリコンを原料棒としてFZ法によりシリコン単結晶を製造し、該シリコン単結晶を用いて導電型及び抵抗率の測定を行なえば、より正確に目標とする導電型及び抵抗率に制御することが可能となる。
この場合、前記予め測定した多結晶シリコンの抵抗率が前記製造するシリコン単結晶の目標抵抗率より高い場合は、前記多結晶シリコンと同一の導電型のドーパントをガスドープすることにより、また目標抵抗率より低い場合は、前記多結晶シリコンとは反対の導電型のドーパントをガスドープすることにより、抵抗率が前記所望の値となるシリコン単結晶を製造することが好ましい。
このように、前記予め測定した多結晶シリコンの抵抗率が前記製造するシリコン単結晶の目標抵抗率より高い場合は、それに応じて前記多結晶シリコンと同一の導電型のドーパントをガスドープし、極微量のドープ量により抵抗率を確実に低下させることができ、また目標抵抗率より低い場合は、それに応じて前記多結晶シリコンとは反対の導電型のドーパントをガスドープし、極微量のコンペンセート量で抵抗率を確実に高めることができ、その結果目標とする導電型であって且つ抵抗率が所望の値、特に3000Ω・cm以上のシリコン単結晶を容易に且つ効率的に製造することが可能となる。
また、前記ドーパントをPHまたはBとし、該ドーパントを含むガスをFZの溶融部に近接したノズルより吹き付けてガスドープを行うことが好ましい。
このように、前記ドーパントをPHまたはBとし、該ドーパントを含むガスをFZの溶融部に近接したノズルより吹き付けてガスドープを行えば、より優れた抵抗率制御を行なうことができるので、抵抗率不良のおそれがなくなり、極めて安定したシリコン単結晶の製造が可能となる。
また、不活性ガスを前記溶融部よりも上方から導入し、下方から排気しながらシリコン単結晶を製造することが好ましい。
このように、アルゴン等の不活性ガスを前記溶融部よりも上方から導入し、下方から排気しながらシリコン単結晶を製造すれば、ドーパントガスを溶融部に吹き付けてガスドープを行なう際に溶融部上方の原料棒表面にドーパントが付着することを防止できるため、所望の値、特に3000Ω・cm以上の高抵抗率であっても結晶棒の軸方向に均一な抵抗率分布のシリコン単結晶を安定して製造することができる。
また、前記溶融部の上方にガス整流筒を設置してシリコン単結晶を製造することが好ましい。
このように、前記溶融部の上方にガス整流筒を設置してシリコン単結晶を製造すれば、原料棒表面へのドーパントの付着の防止をより確実に行なうことができる。
また、本発明は、FZ法によるシリコン単結晶の製造方法であって、不活性ガスをFZの溶融部よりも上方から導入し、下方から排気しながら、ドーパントを含むガスを前記溶融部に近接したノズルより吹き付けてガスドープを行うことにより、シリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法を提供する。
このように、不活性ガスをFZの溶融部よりも上方から導入し、下方から排気しながら、ドーパントを含むガスを前記溶融部に近接したノズルより吹き付けてガスドープを行なえば、ドーパントガスを溶融部に吹き付けてガスドープを行なう際に溶融部上方の原料棒表面にドーパントが付着することを防止できるため、抵抗率によらず、結晶棒の軸方向の抵抗率分布が均一なシリコン単結晶を安定して効率よく製造することができる。
この場合、前記溶融部の上方にガス整流筒を設置してシリコン単結晶を製造することが好ましい。
このように、前記溶融部の上方にガス整流筒を設置してシリコン単結晶を製造すれば、原料棒表面へのドーパントの付着防止をより確実に行なうことができる。
また、本発明は、FZ法によるシリコン単結晶の製造装置であって、少なくとも、FZの溶融部に近接し、ドーパントを含むガスを該溶融部に吹き付けてガスドープを行うためのノズルと、不活性ガスを前記溶融部よりも上方から導入し、下方から排気するための給排気機構とを備えるものであることを特徴とするシリコン単結晶の製造装置を提供する。
このように、少なくとも、FZの溶融部に近接し、ドーパントを含むガスを該溶融部に吹き付けてガスドープを行うためのノズルと、不活性ガスを前記溶融部よりも上方から導入し、下方から排気するための給排気機構とを備えるFZ単結晶製造装置であれば、ドーパントガスを溶融部に吹き付けてガスドープを行なう際に溶融部上方の原料棒表面にドーパントが付着することを防止できるものとなるため、抵抗率によらず、結晶棒の軸方向の抵抗率分布が均一なシリコン単結晶を安定して効率よく製造できる製造装置となる。
この場合、前記溶融部の上方に設置されるガス整流筒を備えるものであることが好ましい。
このように、前記溶融部の上方に設置されるガス整流筒を備えるものであれば、原料棒表面へのドーパントの付着防止をより確実に行なうことができる製造装置となる。
本発明に従い、原料棒とする多結晶シリコンの導電型及び抵抗率を予め測定した後、該測定値に基づいて製造される単結晶の抵抗率が所望の値となるようにドーパントガスの導電型、濃度及びガス流量を決定し、該決定されたドーパントガスをガスドープすれば、効率的で安定して所望の高抵抗率シリコン単結晶の製造が可能になる。
また、本発明に従い、不活性ガスをFZの溶融部よりも上方から導入し、下方から排気しながら、ドーパントを含むガスを前記溶融部に近接したノズルより吹き付けてガスドープを行なえば、抵抗率によらず結晶棒の軸方向に均一な抵抗率分布のシリコン単結晶を安定して効率よく製造することができる。
また、本発明に従う製造装置であれば、抵抗率によらず結晶棒の軸方向に均一な抵抗率分布のシリコン単結晶を安定して効率よく製造できる製造装置となる。
本発明に係るシリコン単結晶の製造に用いるFZ単結晶製造装置の一例を示す概略図である。 実施例1、2の結晶軸方向の抵抗率分布を示した図である。 実施例3、4の結晶軸方向の抵抗率分布を示した図である。 実施例5、6の結晶軸方向の抵抗率分布を示した図である。 比較例1の結晶軸方向の抵抗率分布を示した図である。 異なる複数のロットのN型多結晶シリコンを原料棒として、ノンドープで直径150mmのFZ単結晶を製造したときの抵抗率のヒストグラムの一例を示す。
以下、本発明について詳述する。
前述のように、特に抵抗率が3000Ω・cm以上の高抵抗率FZシリコン単結晶を製造する場合には、多結晶シリコンの原料棒からノンドープでFZ法によりシリコン単結晶を製造し、こうして製造したシリコン単結晶の導電型及び抵抗率を測定、評価し、その評価結果から目的とする導電型及び抵抗率に適合するシリコン単結晶を選別して使用していた。
しかし、多結晶シリコンは製造の際にトリクロロシランや水素中及びベルジャーから不純物(ドーパント)が導入されてその導電型及び抵抗率が決まるが、このドーパントの種類及び汚染量は不安定であり多結晶シリコンを反応させるロット間で異なる。従ってこの多結晶シリコンを原料棒としてFZ単結晶を製造した後、FZ単結晶棒の導電型及び抵抗率を測定すると、ロット間で導電型及び抵抗率が大きく異なっていた。図6は、異なる複数のロットの多結晶シリコンを原料棒として、ノンドープで直径150mmのN型FZ単結晶を301本製造したときの抵抗率のヒストグラムの一例を示す。このように、異なる複数のロットの多結晶シリコンから製造したFZ単結晶は抵抗率のバラツキが極めて大きい。例えば5000〜10000Ω・cmの抵抗率のデバイスを作製するとすると、面内抵抗率分布を考慮するとシリコンウェーハの平均抵抗率(シリコン単結晶の抵抗率)は6500〜7700Ω・cmとする必要があり、これに適合するシリコン単結晶は全体のわずか13%しかない。
そのため、予め何本ものシリコン単結晶を製造しておいて、その評価結果から目的とする導電型及び抵抗率に適合する単結晶を選別するといった、製造時の不安定な要因で決まる原料の抵抗率に依存した、極めて効率の低い、高コストの製造方法となっていた。
また、ガスドープにより抵抗率を制御してFZ法によりシリコン単結晶を製造する場合には、結晶棒の軸方向に抵抗率分布が不均一となり、目標の抵抗率のシリコン単結晶を安定して製造できない場合があった。本発明者らは、この原因は、溶融部に吹き付けるドーパントガスの一部が溶融部上方の原料棒表面に付着し、その付着量は結晶成長工程が進行するに従って増加するため、溶融部に供給されるドーパントの量が徐々に増加するためであると考えた。
そして、本発明者らは、特に抵抗率が3000Ω・cm以上の高抵抗率FZシリコン単結晶への要求が近年強くなっていることに鑑み、上記の問題の解決のため、原料棒とする多結晶シリコンの導電型及び抵抗率を予め測定した後、該測定値に基づいて製造される単結晶の抵抗率が所望の値、特に3000Ω・cm以上となるようにドーパントガスの導電型、濃度及びガス流量を決定し、該決定されたドーパントガスをガスドープすれば、目標とする導電型及び抵抗率に確実に制御することが可能になることに想到した。また不活性ガスをFZの溶融部よりも上方から導入し、下方から排気しながら、ドーパントを含むガスを前記溶融部に近接したノズルより吹き付けてガスドープを行なえば、ガスドープを行なう際に溶融部上方の原料棒表面にドーパントが付着することを防止できることに想到し、本発明を完成させた。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明に係るシリコン単結晶の製造に用いるFZ単結晶製造装置の一例を示す概略図である。
本発明のFZ単結晶製造装置1は、少なくとも、ガスドープを行うためのドープガスノズル22と、チャンバー26内にアルゴン(Ar)ガス等の不活性ガスを上方から導入し、下方から排気するためのガス供給機構28a、排気機構28bとを備える。図1では、供給機構28aはノズル22にドープガスも供給するが、別々に供給するものであってもよい。また、ガス整流筒24を備えることが好ましい。
次に、本発明に係るシリコン単結晶の製造方法について述べる。
まず、本発明ではFZ法によりシリコン単結晶を製造するが、その際に、原料棒とする多結晶シリコンの導電型及び抵抗率を予め測定した後、該測定値に基づいて製造される単結晶の抵抗率が所望の値となるようにドーパントガスの導電型、濃度及びガス流量を決定し、該決定されたドーパントガスをガスドープしつつFZ法によりシリコン単結晶を製造する。この時、好ましくは同一ロットの多結晶シリコンを原料棒としてFZ法によりシリコン単結晶を製造し、該シリコン単結晶を用いて導電型及び抵抗率の測定を行なう。
多結晶シリコン棒を原料棒としてノンドープのFZ単結晶を製造したときの抵抗率は同一ロット間ではほぼ同じ値となるので、上記のように、同一ロットから代表として1本の多結晶シリコン棒を選び、それを原料棒として製造したFZ単結晶の導電型及び抵抗率を測定すれば、同一ロットのその他の多結晶シリコン棒を原料棒としてノンドープのFZ単結晶を製造したときの抵抗率を正確に予測することができる。従って、同一ロットのその他の多結晶シリコン棒を原料棒とした場合、上記抵抗率の測定結果から目標とする導電型及び抵抗率になるように、ガスドープのドーパントの種類を決定し、ドーパント濃度及びガス流量を算出して決定することができる。これによって、元々多結晶シリコン原料棒に不確定に含まれていたドーパントの影響によって発生していた抵抗率のバラツキを解消することができる。
次に、多結晶シリコン棒の溶融を開始する部分をコーン形状に加工し、加工歪みを除去するために表面のエッチングを行なう。その後、チャンバー26内に設置された上軸4の上部保持冶具6にネジ等で固定してシリコン原料棒2をセットし、下軸8の下部保持冶具10には種結晶12を取り付ける。
次に、シリコン原料棒2のコーン部の下端をカーボンリング(不図示)で予備加熱する。その後、ガス供給機構28aによりチャンバー26上部から不活性ガス、例えば窒素ガスを含んだArガスを供給し、チャンバー26下部の排気機構28bにより排気して、例えば炉内圧力を0.05MPa、Arガスの流量を20〜30l/min、チャンバー内窒素濃度を0.1〜0.5%とする。そして、シリコン原料棒2を誘導加熱コイル(高周波コイル)14で加熱溶融した後、コーン部先端を種結晶12に融着させ、絞り16により無転位化し、上軸4と下軸8を回転させながらシリコン原料棒2を例えば2.3mm/minの速度で下降させることで溶融部である溶融帯(メルト)18をシリコン原料棒の下端から上端まで移動させてゾーニングし、抵抗率が所望の値、特に3000Ω・cm以上のシリコン単結晶3を溶融帯18下方に成長させる。該成長は、前記のようにして決定されたドーパントガスをガスドープしつつ行なう。
ガスドープは、公知の方法に従いFZの溶融帯18に近接したドープガスノズル22から前記のように決定された導電型、濃度及びガス流量のドープガスを溶融帯18に吹きつけることにより行うことができる。ドーパントガスについては限定されないが、ジボラン(B)やホスフィン(PH)を用いれば、優れた抵抗率制御ができ、抵抗率不良のおそれがなくなる。これらのドーパントガスをArガスで希釈して所定の濃度のドープガスとすることができる。
このとき、予め測定したシリコン原料棒2の抵抗率が製造するシリコン単結晶の目標抵抗率より高い場合は、シリコン原料棒2と同一の導電型のドーパントをガスドープし、目標抵抗率より低い場合は、シリコン原料棒2とは反対の導電型のドーパントをガスドープすることが好ましい。例えば、シリコン原料棒2の抵抗率が5000Ω・cm以上の場合は、同一導電型のドーパントをガスドープして抵抗率3000Ω・cm以上のFZ単結晶を製造できるし、シリコン原料棒2の抵抗率が1000Ω・cm以上3000Ω・cm未満の場合は、反対導電型のドーパントをガスドープして抵抗率3000Ω・cm以上のFZ単結晶を製造できる。この場合、ドープ量の調整により、シリコン単結晶の導電型を多結晶シリコン棒の導電型と同じものにすることも反対のものにすることもできる。
なお、炉内のガスフローを従来のようにチャンバー下部から供給し、上部から排気する場合、チャンバー内に下方から上方に向かってガスの流れが発生するので、溶融帯に吹き付けたドープガスの一部が溶融帯より上部の原料棒表面に付着するため、原料棒と同じ導電型のドーパントをドープする場合は成長に伴い抵抗率の低下が顕著になる。またこれとは逆に、原料棒と反対の導電型のドーパントでコンペンセートする場合は成長に伴い抵抗率の上昇が顕著となる。
従って、上記のように、チャンバー上部で溶融帯18より上方から窒素ガスを含んだArガスを供給し、チャンバー下部より排気すれば、ドープガスが溶融帯より上部の原料棒表面に付着することがなくなるため、軸方向の抵抗率分布を均一にすることができる。
さらに、溶融帯の上方にガス整流筒24を設置すれば、上方から下方に向かうガスの流れが整流されるため、原料棒表面へのドーパントの付着防止をより確実に行うことができ、軸方向の抵抗率分布をより均一にすることができる。
なお、単結晶育成の際、シリコン原料棒2を育成する際に回転中心となる軸4と、単結晶化の際に単結晶の単結晶の回転中心となる軸8とをずらして(偏芯させて)単結晶を育成することが好ましい。このように両中心をずらすことにより単結晶化の際に溶融状態を攪拌させ、製造する単結晶の品質を均一化することができるので好ましい。偏芯量は例えば単結晶の直径に応じて設定すればよい。
また、上記のようにチャンバー26内を窒素を含む雰囲気にすれば、シリコン単結晶3に窒素がドープされ、シリコン単結晶3の成長時にFPDやスワール欠陥等の結晶欠陥が形成されるのを防止でき、より高品質のシリコン単結晶を成長させることができるので好ましい。この場合、雰囲気中の窒素濃度を0.1〜0.5%とすれば、上記の欠陥形成を防止するのに適当な濃度の窒素がドープされるので好ましい。また、窒素ガスの代わりにアンモニア、ヒドラジン、三フッ化窒素等の窒素を含む化合物ガスを用いてもよい。このときシリコン単結晶にドープされる窒素濃度は、例えば3×1014atoms/cm程度である。
以下に本発明の実施例と比較例をあげてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
直径130mmの多結晶シリコン棒のロットから1本を選び、これを原料棒としてノンドープのFZ法によりシリコン単結晶を製造し、その導電型と抵抗率を測定したところ、導電型がN型で抵抗率が24200Ω・cmであった。この測定結果に基づき、該多結晶シリコン棒と同一ロットの多結晶シリコン棒を原料棒として、Arガスで希釈した原料棒と同一導電型のPHガス(Ar希釈PHガス)のガスドープにより、直径154mm、直胴長さ26cmの原料棒と同じN型の導電型で目標抵抗率が7000Ω・cmのシリコン単結晶をFZ法により製造した。
このとき、溶融帯よりも上方のチャンバー上部から窒素ガスを含んだArガスを20l/min供給し、チャンバー下部から排気して、炉内圧を0.05MPa、窒素濃度を0.30%とした。
そして、上記実測値から決定した条件に従い、目標とする導電型および抵抗率(N型、7000Ω・cm)になるように濃度20ppmのAr希釈PHガス0.5cc/minをArガス5000cc/minと混合し、この混合ガスをノズルから500cc/minで溶融帯に吹き付けてガスドープしながら、2.3mm/minの成長速度でFZ法によりシリコン単結晶を育成した。
そして、シリコン単結晶を製造後、直胴長さ0cm、12cm、26cmの部位からウェーハを採取し、ドライ酸素中で1200℃、100分の熱処理後、任意の直行する2方向に2.5mmピッチで全点の抵抗率ρを4探針測定法により測定し、軸方向抵抗率分布を評価した。
このとき、上記各部位の抵抗率ρは各部位におけるウェーハ全点の平均値とし、上記部位のρの最大値をρmax、最小値をρminとして、軸方向抵抗率分布を次の式で定義した。
軸方向抵抗率分布=(ρmax−ρmin)/ρmin ×100%
さらに、直胴26cmの位置ではライフタイムについても測定した。
その結果、得られた単結晶はN型の導電型で抵抗率は6890〜7440Ω・cmとなり、軸方向抵抗率分布は8.0%であった(図2参照)。また、ライフタイムは1000μsecであった。
(実施例2)
ガス整流筒を設置した以外は実施例1と同じ製造条件でシリコン単結晶を製造し、実施例1と同様の結晶品質特性の評価を行った。
その結果、得られた単結晶はN型の導電型で抵抗率が6650〜6800Ω・cmとなり、軸方向抵抗率分布は2.3%であった(図2参照)。また、ライフタイムは1000μsecであった。
(実施例3)
直径105mmの多結晶シリコン棒のロットから1本を選び、これを原料棒としてノンドープのFZ法によりシリコン単結晶を製造し、その導電型と抵抗率を測定したところ、導電型がN型で抵抗率が1150Ω・cmであった。この測定結果に基づき、該多結晶シリコン棒と同一ロットの多結晶シリコン棒を原料棒として、原料棒と反対導電型のAr希釈Bガスのガスドープにより、直径105mm、直胴長さ105cmの原料棒と同じN型の導電型で目標抵抗率が7500Ω・cmのシリコン単結晶をFZ法により製造した。
このとき、溶融帯よりも上方のチャンバー上部から窒素ガスを含んだArガスを20l/min供給し、チャンバー下部から排気して、炉内圧を0.05MPa、窒素濃度を0.10%とした。
そして、上記実測値から決定した条件に従い、目標とする導電型および抵抗率(N型、7500Ω・cm)になるように濃度20ppmのAr希釈Bガス1.0cc/minをArガス5000cc/minと混合し、この混合ガスをノズルから500cc/minで溶融帯に吹き付けてガスドープしながら、2.4mm/minの成長速度でFZ法によりシリコン単結晶を育成した。
そして、シリコン単結晶を製造後、直胴長さ0cm、30cm、60cm、105cmの部位からウェーハを採取し、実施例1と同じ測定方法により抵抗率、軸方向抵抗率分布を評価した。また、直胴105cmの位置ではライフタイムについても測定した。
その結果、得られた単結晶はN型の導電型で抵抗率は7125〜8150Ω・cmとなり、軸方向抵抗率分布は14.4%であった(図3参照)。また、ライフタイムは800μsecであった。
(実施例4)
ガス整流筒を設置した以外は実施例3と同じ製造条件でシリコン単結晶を製造し、実施例3と同様の結晶品質特性の評価を行った。
その結果、得られた単結晶はN型の導電型で抵抗率が7420〜8114Ω・cmとなり、軸方向抵抗率分布は9.4%であった(図3参照)。また、ライフタイムは900μsecであった。
(実施例5)
直径105mmの多結晶シリコン棒のロットから1本を選び、これを原料棒としてノンドープのFZ法によりシリコン単結晶を製造し、その導電型と抵抗率を測定したところ、導電型がP型で抵抗率が2300Ω・cmであった。この測定結果に基づき、該多結晶シリコン棒と同一ロットの多結晶シリコン棒を原料棒として、原料棒と反対導電型のAr希釈PHガスのガスドープにより、直径105mm、直胴長さ105cmの原料棒と反対のN型の導電型で目標抵抗率が7000Ω・cmのシリコン単結晶をFZ法により製造した。
このとき、溶融帯よりも上方のチャンバー上部から窒素ガスを含んだArガスを20l/min供給し、チャンバー下部から排気して、炉内圧を0.05MPa、窒素濃度を0.10%とした。
そして、上記実測値から決定した条件に従い、目標とする導電型および抵抗率(N型、7000Ω・cm)になるように濃度20ppmのAr希釈PHガス4.6cc/minをArガス5000cc/minと混合し、この混合ガスをノズルから500cc/minで溶融帯に吹き付けてガスドープしながら、2.4mm/minの成長速度でFZ法によりシリコン単結晶を育成した。
そして、シリコン単結晶を製造後、直胴長さ0cm、30cm、60cm、105cmの部位からウェーハを採取し、実施例1と同じ測定方法により抵抗率、軸方向抵抗率分布を評価した。また、直胴105cmの位置ではライフタイムについても測定した。
その結果、得られた単結晶はN型の導電型で抵抗率が6620〜6930Ω・cmとなり、軸方向抵抗率分布は4.7%であった(図4参照)。また、ライフタイムは1000μsecであった。
(実施例6)
ガス整流筒を設置した以外は実施例5と同じ製造条件でシリコン単結晶を製造し、実施例5と同様の結晶品質特性の評価を行った。
その結果、得られた単結晶はN型の導電型で抵抗率が6920〜7140Ω・cmとなり、軸方向抵抗率分布は3.2%であった(図4参照)。また、ライフタイムは900μsecであった。
(比較例1)
直径130mmの多結晶シリコンを原料棒として、導電型及び抵抗率の実測は行なわず、ノンドープにより、直径154mm、直胴長さ30cmのN型の導電型で目標抵抗率が7500Ω・cmのシリコン単結晶を製造した。
このとき、溶融部よりも上方のチャンバー上部から窒素ガスを含んだArガスを30l/min供給し、チャンバー下部から排気して、炉内圧を0.05MPa、窒素濃度を0.30%とした。
そして、2.3mm/minの成長速度でFZ法によりシリコン単結晶を育成した。
そして、シリコン単結晶を製造後、直胴長さ0cm、10cm、20cm、30cmの部位からウェーハを採取し、実施例1と同様にして、抵抗率、軸方向抵抗率分布およびライフタイムを測定した。
その結果、N型の導電型で抵抗率が9430〜10206Ω・cmとなり、目標抵抗率から大きく外れた値となった。なお、軸方向抵抗率分布は5.9%であった(図5参照)。また、ライフタイムは900μsecであった。
このように、抵抗率に関しては目標抵抗率から大きく外れた値となったが、軸方向抵抗率分布に関しては、Arガスを上方から供給し、下方から排気したので、小さい値となった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
例えば、予め測定した多結晶シリコンの抵抗率が製造するシリコン単結晶の目標抵抗率と同じ場合は、ドーパントガスのガス流量をゼロと決定し、FZ法によりシリコン単結晶を製造することもできる。

Claims (11)

  1. FZ法によるシリコン単結晶の製造方法であって、原料棒とする多結晶シリコンの導電型及び抵抗率を予め測定した後、該測定値に基づいて製造される単結晶の抵抗率が所望の値となるようにドーパントガスの導電型、濃度及びガス流量を決定し、該決定されたドーパントガスをガスドープしつつFZ法により前記所望の値の抵抗率のシリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。

  2. 請求項1に記載のシリコン単結晶の製造方法において、前記所望の値を3000Ω・cm以上とすることを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。

  3. 請求項1又は請求項2に記載のシリコン単結晶の製造方法において、前記予め行なう測定は、前記多結晶シリコンと同一ロットの多結晶シリコンを原料棒としてFZ法によりシリコン単結晶を製造し、該シリコン単結晶を用いて導電型及び抵抗率の測定を行なうことを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシリコン単結晶の製造方法において、前記予め測定した多結晶シリコンの抵抗率が前記製造するシリコン単結晶の目標抵抗率より高い場合は、前記多結晶シリコンと同一の導電型のドーパントをガスドープすることにより、また目標抵抗率より低い場合は、前記多結晶シリコンとは反対の導電型のドーパントをガスドープすることにより、抵抗率が前記所望の値となるシリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシリコン単結晶の製造方法において、前記ドーパントをPHまたはBとし、該ドーパントを含むガスをFZの溶融部に近接したノズルより吹き付けてガスドープを行うことを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシリコン単結晶の製造方法において、不活性ガスを前記溶融部よりも上方から導入し、下方から排気しながらシリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のシリコン単結晶の製造方法において、前記溶融部の上方にガス整流筒を設置してシリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  8. FZ法によるシリコン単結晶の製造方法であって、不活性ガスをFZの溶融部よりも上方から導入し、下方から排気しながら、ドーパントを含むガスを前記溶融部に近接したノズルより吹き付けてガスドープを行うことにより、シリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  9. 請求項8に記載のシリコン単結晶の製造方法において、前記溶融部の上方にガス整流筒を設置してシリコン単結晶を製造することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  10. FZ法によるシリコン単結晶の製造装置であって、少なくとも、FZの溶融部に近接し、ドーパントを含むガスを該溶融部に吹き付けてガスドープを行うためのノズルと、不活性ガスを前記溶融部よりも上方から導入し、下方から排気するための給排気機構とを備えるものであることを特徴とするシリコン単結晶の製造装置。
  11. 請求項10に記載のシリコン単結晶の製造装置において、前記溶融部の上方に設置されるガス整流筒を備えるものであることを特徴とするシリコン単結晶の製造装置。

JP2006528465A 2004-06-30 2005-06-13 シリコン単結晶の製造方法 Expired - Fee Related JP4529976B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004193118 2004-06-30
JP2004193118 2004-06-30
PCT/JP2005/010771 WO2006003782A1 (ja) 2004-06-30 2005-06-13 シリコン単結晶の製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006003782A1 true JPWO2006003782A1 (ja) 2008-04-17
JP4529976B2 JP4529976B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=35782594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006528465A Expired - Fee Related JP4529976B2 (ja) 2004-06-30 2005-06-13 シリコン単結晶の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4529976B2 (ja)
WO (1) WO2006003782A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1333114C (zh) * 2006-04-21 2007-08-22 天津市环欧半导体材料技术有限公司 气相掺杂区熔硅单晶的生产方法
JP5070737B2 (ja) * 2006-05-26 2012-11-14 信越半導体株式会社 Cz法により製造したシリコン結晶棒を原料としたfz単結晶シリコンの製造方法
JP5049544B2 (ja) * 2006-09-29 2012-10-17 Sumco Techxiv株式会社 シリコン単結晶の製造方法、シリコン単結晶の製造制御装置、及びプログラム
JP5029637B2 (ja) * 2009-03-13 2012-09-19 信越半導体株式会社 半導体単結晶の製造方法
JP5077320B2 (ja) * 2009-10-20 2012-11-21 信越半導体株式会社 N型シリコン単結晶の製造方法及びリンドープn型シリコン単結晶
CN101979719B (zh) * 2010-11-03 2011-07-13 天津市环欧半导体材料技术有限公司 一种气相重掺磷区熔硅单晶的生产方法
CN103403231B (zh) * 2011-02-23 2016-04-20 信越半导体股份有限公司 N型单晶硅的制造方法及掺磷n型单晶硅
JP2013103874A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Yutaka Kamaike シリコンおよび製造方法
CN107502950A (zh) * 2017-09-04 2017-12-22 青海鑫诺光电科技有限公司 单晶硅的加工设备及其使用方法
JP6954088B2 (ja) * 2017-12-19 2021-10-27 株式会社Sumco シリコン単結晶の製造方法
JP7067267B2 (ja) * 2018-05-23 2022-05-16 信越半導体株式会社 原料結晶の抵抗率の測定方法及びfzシリコン単結晶の製造方法
JP7287521B2 (ja) * 2018-05-23 2023-06-06 信越半導体株式会社 Cz法により製造された原料結晶の抵抗率の測定方法及びfzシリコン単結晶の製造方法
JP7240827B2 (ja) * 2018-07-02 2023-03-16 信越半導体株式会社 原料結晶の抵抗率の測定方法及びfzシリコン単結晶の製造方法
CN109554756A (zh) * 2018-12-27 2019-04-02 西安奕斯伟硅片技术有限公司 一种单晶提拉装置、单晶硅的制备方法及单晶硅
US11585010B2 (en) 2019-06-28 2023-02-21 Globalwafers Co., Ltd. Methods for producing a single crystal silicon ingot using boric acid as a dopant and ingot puller apparatus that use a solid-phase dopant
CN112210818B (zh) * 2020-08-31 2021-07-20 北京理工大学 一种移动式区域熔炼制备单晶金属氘化物的方法
US11795569B2 (en) 2020-12-31 2023-10-24 Globalwafers Co., Ltd. Systems for producing a single crystal silicon ingot using a vaporized dopant
US11866844B2 (en) 2020-12-31 2024-01-09 Globalwafers Co., Ltd. Methods for producing a single crystal silicon ingot using a vaporized dopant

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0365586A (ja) * 1989-07-31 1991-03-20 Shin Etsu Handotai Co Ltd 単結晶成長装置
JP2002134518A (ja) * 2000-10-27 2002-05-10 Mitsubishi Materials Silicon Corp 抵抗率を調整したシリコンウェーハ及びそのウェーハの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002226295A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Shin Etsu Handotai Co Ltd チョクラルスキー法によるシリコン単結晶製造工程の管理方法及びチョクラルスキー法による高抵抗シリコン単結晶の製造方法並びにシリコン単結晶

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0365586A (ja) * 1989-07-31 1991-03-20 Shin Etsu Handotai Co Ltd 単結晶成長装置
JP2002134518A (ja) * 2000-10-27 2002-05-10 Mitsubishi Materials Silicon Corp 抵抗率を調整したシリコンウェーハ及びそのウェーハの製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6009042782, 干川圭吾編, アドバンスト エレクトロニクスI−4 バルク結晶成長技術, 19940520, 初版, p.26−27, 株式会社培風館 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP4529976B2 (ja) 2010-08-25
WO2006003782A1 (ja) 2006-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4529976B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
JP5070737B2 (ja) Cz法により製造したシリコン結晶棒を原料としたfz単結晶シリコンの製造方法
US6899760B2 (en) Silicon single crystal growing furnace supplemented with low melting point dopant feeding instrument and the low melting point dopant feeding method thereof
US6623801B2 (en) Method of producing high-purity polycrystalline silicon
KR101522480B1 (ko) 실리콘 단결정 제조 방법, 실리콘 단결정, 및 웨이퍼
JP5246163B2 (ja) Igbt用のシリコン単結晶ウェーハ及びigbt用のシリコン単結晶ウェーハの製造方法
JP4367213B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
JP5176101B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法および装置並びにシリコン単結晶インゴット
KR100720366B1 (ko) 에피텍셜 웨이퍼 기판에 사용되는 증가형 n-타입 실리콘물질 및 이의 제조방법
JP5399212B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
US8083852B2 (en) Single crystal growth method and single crystal pulling apparatus
JP6119642B2 (ja) 半導体単結晶の製造方法
JP5437565B2 (ja) 半導体単結晶の製造装置
JP6756244B2 (ja) 半導体シリコン単結晶の製造方法
KR20050120707A (ko) 단결정의 제조방법
JP2619611B2 (ja) 単結晶の製造装置および製造方法
JP6720841B2 (ja) 半導体シリコン単結晶の製造方法
JP5201730B2 (ja) Fz法シリコン単結晶の製造方法
WO2017169290A1 (ja) シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
JP2015101521A (ja) 半導体結晶の製造方法
JP5316487B2 (ja) シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
KR20030069822A (ko) 고도핑 실리콘 단결정의 제조방법
KR100324481B1 (ko) 초크랄스키법에 의한 실리콘 단결정 성장용 흑연 도가니
WO2004065667A1 (ja) 単結晶の製造方法
KR20110086976A (ko) 단결정 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100518

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4529976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees