JPWO2006001507A1 - 情報提供システム、情報提供サーバ、携帯端末、情報提供制御プログラム及び携帯端末制御プログラム - Google Patents
情報提供システム、情報提供サーバ、携帯端末、情報提供制御プログラム及び携帯端末制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
ネットワーク(50)を介して接続される携帯端末(20)からの情報の要求に対応して、情報提供サーバ(10)が前記要求された情報を前記携帯端末20に提供する情報提供システムであって、前記携帯端末(20)から要求された情報を、前記情報提供サーバ(10)により保持された送信済みの情報と照合することにより、前記携帯端末(20)から要求された情報が送信済みか否かを判定し、前記情報の再送を抑止する。
Description
本発明は、情報を提供する技術に関し、特に、情報提供サーバから携帯端末へ情報を提供する際に、既に携帯端末に保持された情報の再送信を抑止する情報提供システム、情報提供サーバ、携帯端末、情報提供制御プログラム及び携帯端末制御プログラムに関する。
携帯端末の機能向上にともなって、情報を提供するサーバからネットワーク経由でファイルを携帯端末にダウンロードする機会が多くなる。このようにファイルの数が飛躍的に多くなる状況においては、既に携帯端末に保持されたファイルを再度転送を受けることも予想される。このような場合、携帯端末にとっては、不要ファイルをダウンロードすることによる時間の損失が発生することのほかに、不要ファイルを後から削除する必要があるという問題も発生する。また、重複したファイルの保持により、もともと容量の少ない携帯端末の記憶容量が一層減少するという問題も発生する。
このような問題を解決する方法の一例が、例えば特開2003−281024号公報(文献1)及び例えば特開2002−91731号公報(文献2)に記載されている。
文献1に開示される方法は、図15に示すように、最初にホストコンピュータ1000が携帯端末に対して、携帯端末のデータフォルダ1051に保持されたファイル情報を要求し、これを取得する。一方、ホストコンピュータ1000は別途作成してある携帯端末毎のホストコンピュータ内のキャッシュフォルダ1001から、携帯端末1050からすでに転送を受けたファイル情報を取得する。次に、ホストコンピュータ1000は携帯端末1050から取得したファイル情報とキャッシュフォルダ1001から取得したファイル情報とを比較し、キャッシュフォルダ1001に記録されていないファイルを特定し、特定されたファイルのみを携帯端末に要求する。携帯端末は、要求のあったファイルをデータフォルダ1051からホストコンピュータ1000へ転送するというものである。
また、文献2の方法は、コンピュータからプリンタへのファイルの転送に関するもので、コンピュータ内のプリンタドライバは、最初に印刷要求のあったデータの内でイメージデータを除く印刷範囲を全てダウンロードする。そして、ハイパーリンク形式に基づくデータ中のリンク先を判定し、同一イメージデータを複数回印刷すると判定した場合に、プリンタにその旨を示す情報をイメージデータのファイルと共に転送する。プリンタはこのイメージデータのファイルを記憶素子上にキャッシュする。この状態で、印刷命令を受けるとプリンタは、イメージデータのリンクのある部分でキャッシュされたイメージデータのファイルを用いて印刷するというものである。
上述した従来の技術は、いずれも以下に述べるような問題点があった。
文献1の方法では、ホストコンピュータが携帯端末からファイルの転送を受ける際に、最初に転送を受けるファイル情報を携帯端末から取得し、既に転送を受けたファイル情報と比較した後、転送を受けていないファイルの転送を受けるというものである。
文献1の方法では、携帯端末からホストコンピュータへファイルの転送を行なうが、この場合、ホストコンピュータからは、携帯端末がどのようなファイルを保持しているかを把握することはできないために、転送を受ける際に常に携帯端末からファイル情報の提供を受ける必要があった。
またこの方法をここで問題とする、サーバからネットワーク経由でファイルを携帯端末にダウンロードする場合に適用すると、携帯端末がサーバから情報の提供を受けることになる。携帯端末には、サーバのファイルを保持するキャッシュフォルダが必要となるが、記憶容量の小さい携帯端末に、サーバに保持された多量のファイルを保持する機構が必要となり、携帯端末の負荷を著しく増加させるという問題が発生する。
このように、文献1の方法をサーバからネットワーク経由でファイルを携帯端末にダウンロードする場合に適用することは困難であるが、文献1の方法は、元来複数の携帯端末からホストコンピュータへ情報の転送を行なう場合の方法であって、その逆のホストコンピュータから複数の携帯端末へ情報転送を行なう場合の方法ではない。
また、文献2の方法は、コンピュータがデータ量の多いイメージデータを含むデータを印刷する方法であり、同一イメージデータを複数回印刷する場合に、予めこのイメージデータをプリンタの記憶にキャッシュしておき、データの印刷時は、コンピュータからイメージデータを複数回転送せずに、プリンタにキャッシュされたイメージデータで印刷することにより、転送時間を短縮するというものである。
文献2の方法は、1つの印刷データに同一イメージデータを複数個含む場合の印刷時間の短縮には有効であるが、ここで問題としている、携帯端末にサーバから提供された複数の同じデータが保持されるという問題を解決するものではない。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解決し、サーバから携帯端末へ情報を提供する際に、既に携帯端末で保有する情報の再送信を抑止する情報提供システム、情報提供サーバ、携帯端末、情報提供制御プログラム及び携帯端末制御プログラムを実現することにある。
このような問題を解決する方法の一例が、例えば特開2003−281024号公報(文献1)及び例えば特開2002−91731号公報(文献2)に記載されている。
文献1に開示される方法は、図15に示すように、最初にホストコンピュータ1000が携帯端末に対して、携帯端末のデータフォルダ1051に保持されたファイル情報を要求し、これを取得する。一方、ホストコンピュータ1000は別途作成してある携帯端末毎のホストコンピュータ内のキャッシュフォルダ1001から、携帯端末1050からすでに転送を受けたファイル情報を取得する。次に、ホストコンピュータ1000は携帯端末1050から取得したファイル情報とキャッシュフォルダ1001から取得したファイル情報とを比較し、キャッシュフォルダ1001に記録されていないファイルを特定し、特定されたファイルのみを携帯端末に要求する。携帯端末は、要求のあったファイルをデータフォルダ1051からホストコンピュータ1000へ転送するというものである。
また、文献2の方法は、コンピュータからプリンタへのファイルの転送に関するもので、コンピュータ内のプリンタドライバは、最初に印刷要求のあったデータの内でイメージデータを除く印刷範囲を全てダウンロードする。そして、ハイパーリンク形式に基づくデータ中のリンク先を判定し、同一イメージデータを複数回印刷すると判定した場合に、プリンタにその旨を示す情報をイメージデータのファイルと共に転送する。プリンタはこのイメージデータのファイルを記憶素子上にキャッシュする。この状態で、印刷命令を受けるとプリンタは、イメージデータのリンクのある部分でキャッシュされたイメージデータのファイルを用いて印刷するというものである。
上述した従来の技術は、いずれも以下に述べるような問題点があった。
文献1の方法では、ホストコンピュータが携帯端末からファイルの転送を受ける際に、最初に転送を受けるファイル情報を携帯端末から取得し、既に転送を受けたファイル情報と比較した後、転送を受けていないファイルの転送を受けるというものである。
文献1の方法では、携帯端末からホストコンピュータへファイルの転送を行なうが、この場合、ホストコンピュータからは、携帯端末がどのようなファイルを保持しているかを把握することはできないために、転送を受ける際に常に携帯端末からファイル情報の提供を受ける必要があった。
またこの方法をここで問題とする、サーバからネットワーク経由でファイルを携帯端末にダウンロードする場合に適用すると、携帯端末がサーバから情報の提供を受けることになる。携帯端末には、サーバのファイルを保持するキャッシュフォルダが必要となるが、記憶容量の小さい携帯端末に、サーバに保持された多量のファイルを保持する機構が必要となり、携帯端末の負荷を著しく増加させるという問題が発生する。
このように、文献1の方法をサーバからネットワーク経由でファイルを携帯端末にダウンロードする場合に適用することは困難であるが、文献1の方法は、元来複数の携帯端末からホストコンピュータへ情報の転送を行なう場合の方法であって、その逆のホストコンピュータから複数の携帯端末へ情報転送を行なう場合の方法ではない。
また、文献2の方法は、コンピュータがデータ量の多いイメージデータを含むデータを印刷する方法であり、同一イメージデータを複数回印刷する場合に、予めこのイメージデータをプリンタの記憶にキャッシュしておき、データの印刷時は、コンピュータからイメージデータを複数回転送せずに、プリンタにキャッシュされたイメージデータで印刷することにより、転送時間を短縮するというものである。
文献2の方法は、1つの印刷データに同一イメージデータを複数個含む場合の印刷時間の短縮には有効であるが、ここで問題としている、携帯端末にサーバから提供された複数の同じデータが保持されるという問題を解決するものではない。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解決し、サーバから携帯端末へ情報を提供する際に、既に携帯端末で保有する情報の再送信を抑止する情報提供システム、情報提供サーバ、携帯端末、情報提供制御プログラム及び携帯端末制御プログラムを実現することにある。
上記目的を達成するための本発明は、ネットワークを介して接続される携帯端末からの情報の要求に対応して、情報提供サーバが前記要求された情報を前記携帯端末に提供する情報提供システムであって、前記携帯端末から要求された情報を、前記情報提供サーバに保持された送信済みの情報と照合することにより、前記携帯端末から要求された情報が送信済みか否かを判定し、前記情報の再送を抑止することを特徴とする。
請求項2の本発明の情報提供システムは、送信済みの前記情報と当該情報を識別する識別情報を対応付けて保持するキャッシュ部を備え、前記携帯端末から要求される情報の識別情報を前記キャッシュ部の識別情報と照合することで、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする。
請求項3の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを前記携帯端末へ送信し、未送信と判定した場合、前記情報提供サーバから前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項4の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから受信した情報と当該情報の識別情報とを対応づけて保持すると共に、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを受信した際に、前記情報を読み出すキャッシュ部を前記携帯端末に備えることを特徴とする。
請求項5の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから前記識別情報のみを受信した場合、前記携帯端末の出力インターフェースに情報を提供するサービス提供部に当該識別情報のみを提供すると、前記サービス提供部で前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得し、前記情報提供サーバから前記情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみを前記サービス提供部に提供し、かつ当該情報と当該情報の識別情報を前記キャッシュ部に保持し、前記サービス提供部で、前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得することを特徴とする。
請求項6の本発明の情報提供システムは、前記送信済みの情報に対応する更新された情報の要求を受信した際に、前記情報提供サーバが接続され、前記要求に対応した情報を提供するデータサーバから更新された情報と当該情報の識別情報を取得し、前記更新された情報と前記キャッシュ部に保持された前記更新された情報の識別情報に対応する情報とが一致しない場合、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換え、前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項7の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから送信された前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末で受信した際、前記識別情報と同一の識別情報に対応する情報が前記携帯端末に備えるキャッシュ部に保持されている場合、前記情報を前記更新情報で書き換えることを特徴とする。
請求項8の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバに備えるキャッシュ部の記憶容量情報を前記携帯端末へ送信すると、前記携帯端末は前記記憶容量情報に基づき、前記携帯端末に備えるキャッシュ部の記憶容量を設定することを特徴とする。
請求項9の本発明の情報提供システムは、前記キャッシュ部に保持された情報の携帯端末の入力インタフェースからの更新がなされると、前記情報に更新されたことを示す更新フラグを付与し、前記情報と識別情報を前記情報提供サーバへ送信した後、前記更新フラグを削除することを特徴とする。
請求項10の本発明の情報提供システムは、前記キャッシュ部の領域に情報を保持する空きがない場合、前記キャッシュ部の第1番目の領域に保持された情報と識別情報を削除し、第2番目の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記第1番目の領域が先頭となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、新規情報と当該情報の識別情報を保持し、前記キャッシュ部の情報が削除された場合、削除された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が削除された情報の保持された領域となるように移動させ、前記キャッシュ部に新規情報を追加する場合、最後尾の情報の次に新規情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項11の本発明の情報提供システムは、前記携帯端末からの情報の要求により、前記識別情報に対応する前記キャッシュ部の情報が参照された場合、参照された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が参照された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、参照された情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項12の本発明の情報提供システムは、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換える際、更新された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記次の領域が更新された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、更新された情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項13の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから前記携帯端末へ送信した情報と当該情報の識別情報の内、前記情報提供サーバで前記情報をハッシュ関数によりハッシュ化した後、ハッシュ化した情報をその識別情報と共に前記キャッシュ部に保持することを特徴とする。
請求項14の本発明の情報提供システムは、前記携帯端末へ送信する情報をハッシュ化した情報とし、前記キャッシュ部に前記情報の識別情報と同一の識別情報に対応し、かつハッシュ化された情報が既に保持されている場合、前記ハッシュ化した情報と前記ハッシュ化された情報の比較を行い、両者に不一致がある場合、前記キャッシュ部に保持された前記ハッシュ化された情報を前記ハッシュ化した情報に書き換えることを特徴とする。
請求項15の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバに接続されたデータサーバから情報と当該情報の識別情報に加えて、その情報更新時間を前記情報提供サーバで取得し、前記情報と当該情報の識別情報を前記情報提供サーバから前記携帯端末へ送信した後、前記情報の識別情報と前記情報更新時間とを対応づけて前記キャッシュ部に保持す
ることを特徴とする。
請求項16の本発明の情報提供システムは、前記情報更新時間を取得する際に、前記情報の識別情報と同一の識別情報が前記キャッシュ部に保持され、なおかつ前記情報の識別情報に対応する情報更新時間と前記同一の識別情報に対応する情報更新時間とが一致しない場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項17の本発明の情報提供システムは、ネットワークを介して携帯端末と当該携帯端末に情報を提供する情報提供サーバが接続され、前記情報提供サーバは複数のデータサーバと接続され、前記情報提供サーバは前記携帯端末から情報の提供要求を受けると、前記情報提供サーバは前記複数のデータサーバのいずれかから情報と当該情報の識別情報を取得し、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ提供する情報提供システムであって、前記携帯端末から利用する情報サービスを識別する識別情報と、受け取る情報を選別する情報項目である情報要求内容を前記情報提供サーバへ送信すると、前記情報提供サーバで前記識別情報に基づき、前記複数のデータサーバの内いずれか1つのデータサーバを選択し、前記情報提供サーバは、前記携帯端末からの前記情報の情報要求内容に対応した情報の提供を前記データベースより受けることを特徴とする。
請求項18の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバが、送信済みの前記情報を保持するキャッシュ部を備え、前記携帯端末から要求された情報を前記キャッシュ部の情報と照合することで、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする。
請求項19の本発明の情報提供システムは、前記照合の際、送信済みデータに基づいてデータを生成するための情報である差分情報と、送信情報が差分情報であるか否かを判定するフラグを前記情報提供サーバで作成し、前記要求された情報は未送信と判定した場合、前記情報提供サーバから、前記差分情報と前記フラグを送信し、送信済みと判定した場合、前記情報提供サーバから、前記フラグを送信することを特徴とする。
請求項20の本発明の情報提供システムは、複数の企業毎に、当該企業に属するデータサーバと携帯端末を設け、前記携帯端末で前記データサーバに格納された情報の提供を前記情報提供サーバから受ける際に、前記携帯端末を保有するそれぞれの企業のデータサーバへ前記要求された情報を企業毎に振分けて要求する振分け制御部を前記情報提供サーバに設けたことを特徴とする。
請求項21の本発明の情報提供システムは、複数の企業毎にデータサーバを設け、前記携帯端末で前記データサーバに格納されたそれぞれの企業の情報の提供を前記情報提供サーバから受けた際に、前記携帯端末を使用する企業毎のトラフィック利用状況を計数し、前記企業毎に携帯端末の利用料金を算出するトラフィック計数管理部を設けたことを特徴とする。
請求項22の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを受信し、前記携帯端末に備えた前記キャッシュ部に当該識別情報が保持されていない場合、前記携帯端末から前記情報提供サーバへ当該識別情報に対応する情報を要求すると、前記情報提供サーバに備えたキャッシュ部から前記情報を読み出し、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項23の本発明の情報提供サーバは、ネットワークを介して、携帯端末及び前記要求に対応した情報を提供するデータサーバに接続され、前記携帯端末からの情報の要求に対応して、前記データサーバから情報を取得して、前記要求された情報を前記携帯端末に提供する情報提供サーバであって、保持している送信済み情報と前記携帯端末から要求された情報を照合することにより、前記携帯端末から要求された情報が送信済みかどうかを判定し、前記情報の再送を抑止することを特徴とする。
請求項24の本発明の情報提供サーバは、送信済みの前記情報と当該情報を識別する識別情報を対応付けて保持するキャッシュ部を備え、前記携帯端末から要求される情報の識別情報を前記キャッシュ部の識別情報と照合することで、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする。
請求項25の本発明の情報提供サーバは、送信済みと判定した場合、前記情報の識別情報のみを前記携帯端末へ送信し、未送信と判定した場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項26の本発明の情報提供サーバは、送信済みの情報に対応する更新された情報の要求を受信した際に、前記データサーバから、更新された情報と当該情報の識別情報を取得し、情報の再送を抑止する再送信抑止制御部で、更新された情報と前記キャッシュ部に保持された前記更新された情報の識別情報に対応する情報との比較を行い、両者が一致しない場合、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換え、前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項27の本発明の情報提供サーバは、前記キャッシュ部の記憶容量情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項28の本発明の情報提供サーバは、前記キャッシュ部の領域に情報を保持する空きがない場合、前記キャッシュ部の第1番目の領域に保持された情報と識別情報を削除し、第2番目の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記第1番目の領域が先頭となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、新規情報と当該情報の識別情報を保持し、前記キャッシュ部の情報が削除された場合、削除された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が削除された情報の保持された領域となるように移動させ、前記キャッシュ部に新規情報を追加する場合、最後尾の情報の次に新規情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項29の本発明の情報提供サーバは、前記携帯端末から要求される情報の識別情報が前記キャッシュ部の識別情報と照合され、前記識別情報に対応する前記キャッシュ部の情報が参照された場合、参照された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が参照された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、参照された情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項30の本発明の情報提供サーバは、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換える際、前記更新された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記次の領域が更新された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、更新された情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項31の本発明の情報提供サーバは、前記携帯端末へ送信した情報と当該情報の識別情報の内、前記情報提供サーバで前記情報をハッシュ関数によりハッシュ化した後、ハッシュ化した情報をその識別情報と共に前記キャッシュ部に保持することを特徴とする。
請求項32の本発明の情報提供サーバは、前記携帯端末へ送信する情報をハッシュ化した情報とし、前記キャッシュ部に前記情報の識別情報と同一の識別情報に対応し、かつハッシュ化された情報が既に保持されている場合、前記ハッシュ化した情報と前記ハッシュ化された情報の比較を行い、両者に不一致がある場合、前記キャッシュ部に保持された前記ハッシュ化された情報を前記ハッシュ化した情報に書き換えることを特徴とする。
請求項33の本発明の情報提供サーバは、前記情報サーバから情報と当該情報の識別情報に加えてその情報更新時間を取得し、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信する際、前記情報の識別情報と前記情報更新時間を前記情報提供サーバに備えるキャッシュ部に保持することを特徴とする。
請求項34の本発明の情報提供サーバは、前記情報更新時間を取得する際に、前記情報の識別情報と同一の識別情報が前記キャッシュ部に保持され、なおかつ前記情報の識別情報に対応する情報更新時間と前記同一の識別情報に対応する情報更新時間とが一致しない場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項35の本発明の携帯端末は、ネットワークを介して情報提供サーバと接続され、情報の要求を前記情報提供サーバに行うと、前記要求した情報の提供を受ける携帯端末であって、前記情報提供サーバから受信した情報と当該情報を識別するための識別情報とを対応づけて保持すると共に、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを受信した際に、前記情報を読み出すキャッシュ部を備えることを特徴とする。
請求項36の本発明の携帯端末は、前記情報提供サーバから前記識別情報のみを受信した場合、出力インターフェースに情報を提供するサービス提供部に、当該識別情報のみを提供し、情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみを前記サービス提供部に提供し、また当該情報と当該情報の識別情報を前記キャッシュ部に保持することを特徴とする。
請求項37の本発明の携帯端末は、前記識別情報のみを受信した場合、前記サービス提供部は、情報の再受信を抑止する再受信抑止制御部に前記識別情報に対応した情報を要求し、前記再受信抑止制御部は前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得して、前記サービス提供部へ提供し、前記情報と当該情報の識別情報を受信した場合、前記サービス提供部は、前記識別情報に対応した情報を前記再受信抑止制御部に要求し、前記再受信抑止制御部は前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得して、前記サービス提供部へ提供することを特徴とする。
請求項38の本発明の携帯端末は、前記受信した情報に対応する更新された情報と当該情報の識別情報を受信した際、前記識別情報と同一の識別情報に対応する情報が前記キャッシュ部に保持されている場合、前記情報を前記更新情報で書き換えることを特徴とする。
請求項39の本発明の携帯端末は、前記情報提供サーバから前記キャッシュ部の記憶容量情報を受信すると、前記記憶容量情報に基づき、前記キャッシュ部の記憶容量を設定することを特徴とする。
請求項40の本発明の携帯端末は、前記キャッシュ部に保持された情報の入力インタフェースからの更新がなされると、前記更新のなされた情報に情報が更新されたことを示す更新フラグを付与し、前記情報と当該情報の識別情報を前記情報提供サーバへ送信した後、前記更新フラグを削除することを特徴とする。
請求項41の本発明の情報提供制御プログラムは、ネットワークを介して、携帯端末及びデータサーバに接続され、前記携帯端末からの情報の要求に対応して、前記データサーバから情報を取得して、前記要求された情報を前記携帯端末に提供する情報提供サーバ上で実行され、送信済み情報と当該情報の識別情報とを対応付けて保持するキャッシュ部の送信済み情報と、前記携帯端末から要求された情報を照合することにより、前記携帯端末から要求された情報が送信済みか否かを判定する機能を実行することを特徴とする。
請求項42の本発明の情報提供制御プログラムは、送信済みと判定した場合、前記情報の識別情報のみを前記携帯端末へ送信し、未送信と判定した場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信する機能を有することを特徴とする。
請求項43の本発明の情報提供制御プログラムは、送信済みの情報に対応する更新された情報の要求を受信した際に、前記データサーバから更新された情報と当該情報の識別情報を取得し、更新された情報と前記キャッシュ部に保持された前記更新された情報の識別情報に対応する情報との比較を行い、両者が一致しない場合、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換え、前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末へ送信する機能を有することを特徴とする。
請求項44の本発明の情報提供制御プログラムは、前記キャッシュ部の記憶容量情報を前記携帯端末へ送信する機能を有することを特徴とする。
請求項45の本発明の情報提供制御プログラムは、前記携帯端末へ送信した情報と当該情報の識別情報の内、前記情報をハッシュ関数によりハッシュ化した後、ハッシュ化した情報を当該情報の識別情報と共に前記キャッシュ部に保持する機能を有することを特徴とする。
請求項46の本発明の情報提供制御プログラムは、前記携帯端末へ送信する情報をハッシュ化した情報とし、前記キャッシュ部に前記情報の識別情報と同一の識別情報に対応し、かつハッシュ化された情報が既に保持されている場合、前記ハッシュ化した情報と前記ハッシュ化された情報の比較を行い、両者に不一致がある場合、前記キャッシュ部に保持された前記ハッシュ化された情報を前記ハッシュ化した情報に書き換えることを特徴とする。
請求項47の本発明の携帯端末制御プログラムは、ネットワークを介して情報提供サーバと接続され、情報の要求を前記情報提供サーバに行うと、前記要求した情報の提供を受け、受信した情報と当該情報を識別するための識別情報とを対応づけて保持するキャッシュ部を備えた携帯端末上で実行され、前記情報提供サーバから識別情報のみを受信した場合、出力インタフェースに情報を提供するサービス提供部に、当該識別情報のみを提供する機能と、情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみを前記サービス提供部に提供する機能を実行することを特徴とする。
請求項48の本発明の携帯端末制御プログラムは、前記識別情報のみを受信した場合、前記キャッシュ部に保持されている前記識別情報に対応した情報を取得し、前記情報と当該情報の識別情報を受信した場合、前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得して、前記サービス提供部へ提供する機能を有することを特徴とする。
請求項49の本発明の携帯端末制御プログラムは、前記受信した情報に対応する更新された情報と当該情報の識別情報を受信した際、前記識別情報と同一の識別情報に対応する情報が前記キャッシュ部に保持されている場合、前記情報を前記更新情報で書き換える機能を有することを特徴とする。
請求項2の本発明の情報提供システムは、送信済みの前記情報と当該情報を識別する識別情報を対応付けて保持するキャッシュ部を備え、前記携帯端末から要求される情報の識別情報を前記キャッシュ部の識別情報と照合することで、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする。
請求項3の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを前記携帯端末へ送信し、未送信と判定した場合、前記情報提供サーバから前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項4の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから受信した情報と当該情報の識別情報とを対応づけて保持すると共に、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを受信した際に、前記情報を読み出すキャッシュ部を前記携帯端末に備えることを特徴とする。
請求項5の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから前記識別情報のみを受信した場合、前記携帯端末の出力インターフェースに情報を提供するサービス提供部に当該識別情報のみを提供すると、前記サービス提供部で前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得し、前記情報提供サーバから前記情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみを前記サービス提供部に提供し、かつ当該情報と当該情報の識別情報を前記キャッシュ部に保持し、前記サービス提供部で、前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得することを特徴とする。
請求項6の本発明の情報提供システムは、前記送信済みの情報に対応する更新された情報の要求を受信した際に、前記情報提供サーバが接続され、前記要求に対応した情報を提供するデータサーバから更新された情報と当該情報の識別情報を取得し、前記更新された情報と前記キャッシュ部に保持された前記更新された情報の識別情報に対応する情報とが一致しない場合、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換え、前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項7の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから送信された前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末で受信した際、前記識別情報と同一の識別情報に対応する情報が前記携帯端末に備えるキャッシュ部に保持されている場合、前記情報を前記更新情報で書き換えることを特徴とする。
請求項8の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバに備えるキャッシュ部の記憶容量情報を前記携帯端末へ送信すると、前記携帯端末は前記記憶容量情報に基づき、前記携帯端末に備えるキャッシュ部の記憶容量を設定することを特徴とする。
請求項9の本発明の情報提供システムは、前記キャッシュ部に保持された情報の携帯端末の入力インタフェースからの更新がなされると、前記情報に更新されたことを示す更新フラグを付与し、前記情報と識別情報を前記情報提供サーバへ送信した後、前記更新フラグを削除することを特徴とする。
請求項10の本発明の情報提供システムは、前記キャッシュ部の領域に情報を保持する空きがない場合、前記キャッシュ部の第1番目の領域に保持された情報と識別情報を削除し、第2番目の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記第1番目の領域が先頭となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、新規情報と当該情報の識別情報を保持し、前記キャッシュ部の情報が削除された場合、削除された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が削除された情報の保持された領域となるように移動させ、前記キャッシュ部に新規情報を追加する場合、最後尾の情報の次に新規情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項11の本発明の情報提供システムは、前記携帯端末からの情報の要求により、前記識別情報に対応する前記キャッシュ部の情報が参照された場合、参照された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が参照された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、参照された情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項12の本発明の情報提供システムは、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換える際、更新された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記次の領域が更新された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、更新された情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項13の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから前記携帯端末へ送信した情報と当該情報の識別情報の内、前記情報提供サーバで前記情報をハッシュ関数によりハッシュ化した後、ハッシュ化した情報をその識別情報と共に前記キャッシュ部に保持することを特徴とする。
請求項14の本発明の情報提供システムは、前記携帯端末へ送信する情報をハッシュ化した情報とし、前記キャッシュ部に前記情報の識別情報と同一の識別情報に対応し、かつハッシュ化された情報が既に保持されている場合、前記ハッシュ化した情報と前記ハッシュ化された情報の比較を行い、両者に不一致がある場合、前記キャッシュ部に保持された前記ハッシュ化された情報を前記ハッシュ化した情報に書き換えることを特徴とする。
請求項15の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバに接続されたデータサーバから情報と当該情報の識別情報に加えて、その情報更新時間を前記情報提供サーバで取得し、前記情報と当該情報の識別情報を前記情報提供サーバから前記携帯端末へ送信した後、前記情報の識別情報と前記情報更新時間とを対応づけて前記キャッシュ部に保持す
ることを特徴とする。
請求項16の本発明の情報提供システムは、前記情報更新時間を取得する際に、前記情報の識別情報と同一の識別情報が前記キャッシュ部に保持され、なおかつ前記情報の識別情報に対応する情報更新時間と前記同一の識別情報に対応する情報更新時間とが一致しない場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項17の本発明の情報提供システムは、ネットワークを介して携帯端末と当該携帯端末に情報を提供する情報提供サーバが接続され、前記情報提供サーバは複数のデータサーバと接続され、前記情報提供サーバは前記携帯端末から情報の提供要求を受けると、前記情報提供サーバは前記複数のデータサーバのいずれかから情報と当該情報の識別情報を取得し、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ提供する情報提供システムであって、前記携帯端末から利用する情報サービスを識別する識別情報と、受け取る情報を選別する情報項目である情報要求内容を前記情報提供サーバへ送信すると、前記情報提供サーバで前記識別情報に基づき、前記複数のデータサーバの内いずれか1つのデータサーバを選択し、前記情報提供サーバは、前記携帯端末からの前記情報の情報要求内容に対応した情報の提供を前記データベースより受けることを特徴とする。
請求項18の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバが、送信済みの前記情報を保持するキャッシュ部を備え、前記携帯端末から要求された情報を前記キャッシュ部の情報と照合することで、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする。
請求項19の本発明の情報提供システムは、前記照合の際、送信済みデータに基づいてデータを生成するための情報である差分情報と、送信情報が差分情報であるか否かを判定するフラグを前記情報提供サーバで作成し、前記要求された情報は未送信と判定した場合、前記情報提供サーバから、前記差分情報と前記フラグを送信し、送信済みと判定した場合、前記情報提供サーバから、前記フラグを送信することを特徴とする。
請求項20の本発明の情報提供システムは、複数の企業毎に、当該企業に属するデータサーバと携帯端末を設け、前記携帯端末で前記データサーバに格納された情報の提供を前記情報提供サーバから受ける際に、前記携帯端末を保有するそれぞれの企業のデータサーバへ前記要求された情報を企業毎に振分けて要求する振分け制御部を前記情報提供サーバに設けたことを特徴とする。
請求項21の本発明の情報提供システムは、複数の企業毎にデータサーバを設け、前記携帯端末で前記データサーバに格納されたそれぞれの企業の情報の提供を前記情報提供サーバから受けた際に、前記携帯端末を使用する企業毎のトラフィック利用状況を計数し、前記企業毎に携帯端末の利用料金を算出するトラフィック計数管理部を設けたことを特徴とする。
請求項22の本発明の情報提供システムは、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを受信し、前記携帯端末に備えた前記キャッシュ部に当該識別情報が保持されていない場合、前記携帯端末から前記情報提供サーバへ当該識別情報に対応する情報を要求すると、前記情報提供サーバに備えたキャッシュ部から前記情報を読み出し、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項23の本発明の情報提供サーバは、ネットワークを介して、携帯端末及び前記要求に対応した情報を提供するデータサーバに接続され、前記携帯端末からの情報の要求に対応して、前記データサーバから情報を取得して、前記要求された情報を前記携帯端末に提供する情報提供サーバであって、保持している送信済み情報と前記携帯端末から要求された情報を照合することにより、前記携帯端末から要求された情報が送信済みかどうかを判定し、前記情報の再送を抑止することを特徴とする。
請求項24の本発明の情報提供サーバは、送信済みの前記情報と当該情報を識別する識別情報を対応付けて保持するキャッシュ部を備え、前記携帯端末から要求される情報の識別情報を前記キャッシュ部の識別情報と照合することで、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする。
請求項25の本発明の情報提供サーバは、送信済みと判定した場合、前記情報の識別情報のみを前記携帯端末へ送信し、未送信と判定した場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項26の本発明の情報提供サーバは、送信済みの情報に対応する更新された情報の要求を受信した際に、前記データサーバから、更新された情報と当該情報の識別情報を取得し、情報の再送を抑止する再送信抑止制御部で、更新された情報と前記キャッシュ部に保持された前記更新された情報の識別情報に対応する情報との比較を行い、両者が一致しない場合、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換え、前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項27の本発明の情報提供サーバは、前記キャッシュ部の記憶容量情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項28の本発明の情報提供サーバは、前記キャッシュ部の領域に情報を保持する空きがない場合、前記キャッシュ部の第1番目の領域に保持された情報と識別情報を削除し、第2番目の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記第1番目の領域が先頭となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、新規情報と当該情報の識別情報を保持し、前記キャッシュ部の情報が削除された場合、削除された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が削除された情報の保持された領域となるように移動させ、前記キャッシュ部に新規情報を追加する場合、最後尾の情報の次に新規情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項29の本発明の情報提供サーバは、前記携帯端末から要求される情報の識別情報が前記キャッシュ部の識別情報と照合され、前記識別情報に対応する前記キャッシュ部の情報が参照された場合、参照された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が参照された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、参照された情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項30の本発明の情報提供サーバは、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換える際、前記更新された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記次の領域が更新された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、更新された情報と識別情報を保持することを特徴とする。
請求項31の本発明の情報提供サーバは、前記携帯端末へ送信した情報と当該情報の識別情報の内、前記情報提供サーバで前記情報をハッシュ関数によりハッシュ化した後、ハッシュ化した情報をその識別情報と共に前記キャッシュ部に保持することを特徴とする。
請求項32の本発明の情報提供サーバは、前記携帯端末へ送信する情報をハッシュ化した情報とし、前記キャッシュ部に前記情報の識別情報と同一の識別情報に対応し、かつハッシュ化された情報が既に保持されている場合、前記ハッシュ化した情報と前記ハッシュ化された情報の比較を行い、両者に不一致がある場合、前記キャッシュ部に保持された前記ハッシュ化された情報を前記ハッシュ化した情報に書き換えることを特徴とする。
請求項33の本発明の情報提供サーバは、前記情報サーバから情報と当該情報の識別情報に加えてその情報更新時間を取得し、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信する際、前記情報の識別情報と前記情報更新時間を前記情報提供サーバに備えるキャッシュ部に保持することを特徴とする。
請求項34の本発明の情報提供サーバは、前記情報更新時間を取得する際に、前記情報の識別情報と同一の識別情報が前記キャッシュ部に保持され、なおかつ前記情報の識別情報に対応する情報更新時間と前記同一の識別情報に対応する情報更新時間とが一致しない場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする。
請求項35の本発明の携帯端末は、ネットワークを介して情報提供サーバと接続され、情報の要求を前記情報提供サーバに行うと、前記要求した情報の提供を受ける携帯端末であって、前記情報提供サーバから受信した情報と当該情報を識別するための識別情報とを対応づけて保持すると共に、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを受信した際に、前記情報を読み出すキャッシュ部を備えることを特徴とする。
請求項36の本発明の携帯端末は、前記情報提供サーバから前記識別情報のみを受信した場合、出力インターフェースに情報を提供するサービス提供部に、当該識別情報のみを提供し、情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみを前記サービス提供部に提供し、また当該情報と当該情報の識別情報を前記キャッシュ部に保持することを特徴とする。
請求項37の本発明の携帯端末は、前記識別情報のみを受信した場合、前記サービス提供部は、情報の再受信を抑止する再受信抑止制御部に前記識別情報に対応した情報を要求し、前記再受信抑止制御部は前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得して、前記サービス提供部へ提供し、前記情報と当該情報の識別情報を受信した場合、前記サービス提供部は、前記識別情報に対応した情報を前記再受信抑止制御部に要求し、前記再受信抑止制御部は前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得して、前記サービス提供部へ提供することを特徴とする。
請求項38の本発明の携帯端末は、前記受信した情報に対応する更新された情報と当該情報の識別情報を受信した際、前記識別情報と同一の識別情報に対応する情報が前記キャッシュ部に保持されている場合、前記情報を前記更新情報で書き換えることを特徴とする。
請求項39の本発明の携帯端末は、前記情報提供サーバから前記キャッシュ部の記憶容量情報を受信すると、前記記憶容量情報に基づき、前記キャッシュ部の記憶容量を設定することを特徴とする。
請求項40の本発明の携帯端末は、前記キャッシュ部に保持された情報の入力インタフェースからの更新がなされると、前記更新のなされた情報に情報が更新されたことを示す更新フラグを付与し、前記情報と当該情報の識別情報を前記情報提供サーバへ送信した後、前記更新フラグを削除することを特徴とする。
請求項41の本発明の情報提供制御プログラムは、ネットワークを介して、携帯端末及びデータサーバに接続され、前記携帯端末からの情報の要求に対応して、前記データサーバから情報を取得して、前記要求された情報を前記携帯端末に提供する情報提供サーバ上で実行され、送信済み情報と当該情報の識別情報とを対応付けて保持するキャッシュ部の送信済み情報と、前記携帯端末から要求された情報を照合することにより、前記携帯端末から要求された情報が送信済みか否かを判定する機能を実行することを特徴とする。
請求項42の本発明の情報提供制御プログラムは、送信済みと判定した場合、前記情報の識別情報のみを前記携帯端末へ送信し、未送信と判定した場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信する機能を有することを特徴とする。
請求項43の本発明の情報提供制御プログラムは、送信済みの情報に対応する更新された情報の要求を受信した際に、前記データサーバから更新された情報と当該情報の識別情報を取得し、更新された情報と前記キャッシュ部に保持された前記更新された情報の識別情報に対応する情報との比較を行い、両者が一致しない場合、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換え、前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末へ送信する機能を有することを特徴とする。
請求項44の本発明の情報提供制御プログラムは、前記キャッシュ部の記憶容量情報を前記携帯端末へ送信する機能を有することを特徴とする。
請求項45の本発明の情報提供制御プログラムは、前記携帯端末へ送信した情報と当該情報の識別情報の内、前記情報をハッシュ関数によりハッシュ化した後、ハッシュ化した情報を当該情報の識別情報と共に前記キャッシュ部に保持する機能を有することを特徴とする。
請求項46の本発明の情報提供制御プログラムは、前記携帯端末へ送信する情報をハッシュ化した情報とし、前記キャッシュ部に前記情報の識別情報と同一の識別情報に対応し、かつハッシュ化された情報が既に保持されている場合、前記ハッシュ化した情報と前記ハッシュ化された情報の比較を行い、両者に不一致がある場合、前記キャッシュ部に保持された前記ハッシュ化された情報を前記ハッシュ化した情報に書き換えることを特徴とする。
請求項47の本発明の携帯端末制御プログラムは、ネットワークを介して情報提供サーバと接続され、情報の要求を前記情報提供サーバに行うと、前記要求した情報の提供を受け、受信した情報と当該情報を識別するための識別情報とを対応づけて保持するキャッシュ部を備えた携帯端末上で実行され、前記情報提供サーバから識別情報のみを受信した場合、出力インタフェースに情報を提供するサービス提供部に、当該識別情報のみを提供する機能と、情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみを前記サービス提供部に提供する機能を実行することを特徴とする。
請求項48の本発明の携帯端末制御プログラムは、前記識別情報のみを受信した場合、前記キャッシュ部に保持されている前記識別情報に対応した情報を取得し、前記情報と当該情報の識別情報を受信した場合、前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得して、前記サービス提供部へ提供する機能を有することを特徴とする。
請求項49の本発明の携帯端末制御プログラムは、前記受信した情報に対応する更新された情報と当該情報の識別情報を受信した際、前記識別情報と同一の識別情報に対応する情報が前記キャッシュ部に保持されている場合、前記情報を前記更新情報で書き換える機能を有することを特徴とする。
図1は、本発明の第1の実施例における情報提供システムの構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の第1の実施例におけるデータパケットの構造を示す図である。
図3は、本発明の第1の実施例における使用者による要求入力後の処理の流れを説明する概略図である。
図4は、本発明の第1の実施例を説明するための情報提供サーバのサービス提供部の処理を示すフローチャートである。
図5は、本発明の第1の実施例を説明するための情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図6は、本発明の第1の実施例を説明するための携帯端末の再受信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図7は、本発明の第1の実施例における携帯端末のサービス提供部の処理を示すフローチャートである。
図8は、本発明の第1の実施例におけるデータ更新時の不一致を回避する仕組みを説明するための図である。
図9は、本発明の第2の実施例を説明するための図である。
図10は、本発明の第3の実施例を説明するための送信履歴データキャッシュ部のデータ保持を示す図である。
図11は、本発明の第3の実施例を説明するための送信履歴データキャッシュ部部のデータ保持を示す図である。
図12は、本発明の第4の実施例を説明するための図である。
図13は、本発明の第5の実施例を説明するための図である。
図14は、本発明の第6の実施例を説明するための図である。
図15は、背景技術を説明するための図である。
図16は、本発明の第7の実施例を説明するための図である。
図17は、本発明の第8の実施例を説明するための図である。
図18は、本発明の第9の実施例を説明するための図である。
図19は、本発明の第10の実施例を説明するための図である。
図20は、本発明の第11の実施形態を説明するための携帯端末の再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図21は、本発明の第11の実施形態を説明するための情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図22は、本発明の第12の実施形態を説明するための情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図23は、本発明の第13の実施形態を説明するための情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図2は、本発明の第1の実施例におけるデータパケットの構造を示す図である。
図3は、本発明の第1の実施例における使用者による要求入力後の処理の流れを説明する概略図である。
図4は、本発明の第1の実施例を説明するための情報提供サーバのサービス提供部の処理を示すフローチャートである。
図5は、本発明の第1の実施例を説明するための情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図6は、本発明の第1の実施例を説明するための携帯端末の再受信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図7は、本発明の第1の実施例における携帯端末のサービス提供部の処理を示すフローチャートである。
図8は、本発明の第1の実施例におけるデータ更新時の不一致を回避する仕組みを説明するための図である。
図9は、本発明の第2の実施例を説明するための図である。
図10は、本発明の第3の実施例を説明するための送信履歴データキャッシュ部のデータ保持を示す図である。
図11は、本発明の第3の実施例を説明するための送信履歴データキャッシュ部部のデータ保持を示す図である。
図12は、本発明の第4の実施例を説明するための図である。
図13は、本発明の第5の実施例を説明するための図である。
図14は、本発明の第6の実施例を説明するための図である。
図15は、背景技術を説明するための図である。
図16は、本発明の第7の実施例を説明するための図である。
図17は、本発明の第8の実施例を説明するための図である。
図18は、本発明の第9の実施例を説明するための図である。
図19は、本発明の第10の実施例を説明するための図である。
図20は、本発明の第11の実施形態を説明するための携帯端末の再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図21は、本発明の第11の実施形態を説明するための情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図22は、本発明の第12の実施形態を説明するための情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
図23は、本発明の第13の実施形態を説明するための情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施例〕
図1は、第1の実施例による情報提供システムの構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、第1の実施例における情報提供サーバ10は、ネットワーク50を介して携帯端末20と接続されている。情報提供サーバ10は、携帯端末20からの情報の要求に対応して、情報提供サーバ10が要求された情報を携帯端末20へ提供する。この場合、情報及び当該情報の識別情報の送信は、情報を加工処理したデータの送信により行なわれる。以下では、特に必要な場合を除き、情報をデータ、また識別情報をIDと記述することにする。
情報提供サーバ10は、さらにネットワーク60を介してデータサーバ30と接続されている。なお、図では携帯端末20と情報提供サーバ10とデータサーバ30がそれぞれ1台となっているが、いずれも複数であっても良い。
本実施例における携帯端末20は、使用者からの入力インターフェースとしてキーパッドやキーボードを備え、出力インターフェースとして文字や画像を描画可能なモニタを備える。携帯端末の例として、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パソコンなどがある。
携帯端末20は、使用者からの入力の受付や、入力に対して情報を提供するサービス提供部22と、外部に接続されている機器との通信を行う通信制御部21と、同一内容のデータの再受信を抑止する機能を備え、情報提供サーバ10から受けた情報を処理する再受信抑止制御部23と、情報提供サーバ10から提供を受けた情報を保持する受信データキャッシュ部24を備える。
携帯端末20のサービス提供部22は、出力インターフェースを通して使用者にサービスを提供する。ここで言うサービスには、外部接続されたサーバなどに情報を要求し、取得した情報を使用者が参照するサービスが含まれる。このようなサービスの例として、社員の電話番号を確認する電話帳サービスや、上司のスケジュールを参照するスケジューラなどがある。
情報提供サーバ10は、携帯端末20から受けた要求を受けて、情報を携帯端末20へ提供することができる。情報提供サーバ10の例として、企業サーバやWebサーバ、アプリケーションサービスプロバイダが保有するサーバなどがある。
情報提供サーバ10は、携帯端末20からの要求を受ける通信制御部11と、要求を発行するサービス提供部12と、情報の再送信を抑止する機能を備えた再送信抑止提供部13と、送信するデータとそのIDを履歴情報として保持する送信履歴データキャッシュ部14を備える。
サービス提供部12は、携帯端末20から受け取った要求を確認し、データサーバ30へデータの要求を行なうことができる。
再送信抑止制御部13は、データサーバ30から受け取った情報が、既に携帯端末へ送信済みの情報かどうかを判定することができる。
送信履歴データキャッシュ部14は、携帯端末20から情報の提供要求のあった際に、サービス提供部12がデータサーバ30から取得し、携帯端末20へ送信したデータを、データとIDを対応づけて保持することができる。これらのデータ及びIDは、送信済みの情報として保持される。
図は、3つのデータ保持領域にデータのある場合で、IDがID1、ID2、ID3で、それぞれのデータがデータ1、データ2、データ3の3つのデータが保持されている。1つのデータ保持領域には、1つのデータとそのIDが保持される。
また、同じデータが携帯端末20の受信データキャッシュ部24にも保持されている。携帯端末20では、情報提供サーバ10から受信したデータを、データとIDを対応づけて受信データキャッシュ部24に保持することができる。
送信履歴データキャッシュ部14のデータと受信データキャッシュ部24のデータは、データ変更時を除いて、同一に保たれる。
これらのデータはIDを指定することにより、データを読み出すことができる。例えば、携帯端末20の場合、サービス提供部22はIDをキー項目として再受信抑止制御部23にデータ要求を行なうと、再受信抑止制御部23はIDとそれに対応したデータを受信データキャッシュ部24から取得して、サービス提供部22に提供する。
データサーバ30は、外部機器とのインターフェースである通信制御部31と、情報提供サーバ10からの要求を受けて、その要求に適した情報をデータベース33から検出するデータ検出部32と、各種の情報が格納されたデータベース33を備える。データサーバ30は、携帯端末20から情報の提供要求が情報提供サーバ10へなされると、情報に対応したデータとそのIDを情報提供サーバ10へ提供する。
なお、図1では、データサーバ30を情報提供サーバ10から独立したサーバとしているが、データサーバ30を情報提供サーバ10に含めた構成としても良い。例えば、データサーバ30の代わりに、情報提供サーバ10に設置したデータベースを使用しても良い。
次に、上記第1の実施例における動作について図を用いて詳細に説明する。
図2は、本実施例におけるデータパケットの構造を示す図である。なお必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
図2を参照すると、最初に、情報提供サーバ10の送信履歴データキャッシュ部14は3つのデータを3つのデータ保持領域に保持している。携帯端末20から情報の提供要求が情報提供サーバ10に対して行なわれると、情報提供サーバ10はデータサーバ30へ情報要求を行い、データサーバ30からデータ201とそのID200が送信される。
送信履歴データキャッシュ部14では、携帯端末20へ送信するデータ201とそのID200を送信履歴のデータ205とID204として保持する。
同時に、送信履歴データキャッシュ部14は、データ205とID204を、携帯端末20へ、データ207とID206として送信する。
携帯端末20では、データ207を受信すると、受信したデータ212とID211として、受信データキャッシュ部24に保持する。
送信履歴データキャッシュ部14と受信データキャッシュ部24は、データ変更時を除き、同一のデータを保持している。
携帯端末20のサービス提供部22が利用者に提供するサービスには、入力インタフェース、出力インタフェースを介したサービスに加えて、外部に接続された情報提供サーバ10に要求を発行し、その要求に対して情報を受けることで、利用者が情報を参照することができるサービスが含まれる。
このような例として、企業内の社員同士で電話帳情報を参照するサービスや、スケジュールを確認するサービスがある。例えば、電話帳参照機能を提供するサービスであれば探したい相手の姓または氏名などを入力して要求を行い、スケジュール確認であれば参照したい相手日時を入力して要求を行うことになる。この要求は使用者が、サービス提供部22が提供する出力インターフェースを確認し、その中から参照したい項目を入力インターフェースを介して選択及び入力することにより行われる。
以下、使用者による要求入力後の処理の流れについて説明する。最初に、処理の概略を説明し、次に処理の詳細な説明を行なう。
図3は、本実施例における使用者による情報要求入力後の処理の流れを説明する概略図である。
図3を参照すると、携帯端末20のサービス提供部22で入力された情報要求は、再受信抑止制御部23を経由して、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13で受信される。次に、情報要求はサービス提供部12を経由してデータサーバ30で受信される。
データサーバ30では要求された情報に対応したデータを検索して、情報提供サーバ10のサービス提供部12へデータとそのIDを送信する。サービス提供部12はデータを再送信抑止制御部13へ送信する。次に、再送信抑止制御部13はデータを送信履歴データキャッシュ部14に送信する。ここでは、要求データと同じIDがないとして、これを送信履歴データキャッシュ部14で保持する。
次に、再送信抑止制御部13は要求データを携帯端末20へ送信する。携帯端末20では、再受信抑止制御部23でこれを受信し、受信データキャッシュ部24で保持する。
最後に、再受信抑止制御部23はサービス提供部22へデータを提供し、サービス提供部22は出力インターフェースを介して使用者に情報を提供する。
以上に、使用者による要求入力後の処理の概略説明を行なった。
次に、処理の詳細を説明するが、詳細な説明の前に、情報提供サーバ10で新規情報かどうかを判定する方法について、簡単に説明する。
なお必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
最初に、携帯端末20のサービス提供部22は使用者の入力が完了するのを確認する。次に、サービス提供部22から、通信制御部21から入力した情報と、利用中のサービスを識別するための情報が、情報提供サーバ10へ情報要求として送信される。
携帯端末20からの情報要求は、情報提供サーバ10の通信制御部11、再送信抑止制御部13を経由した後、サービス提供部12で取得される。
携帯端末20から情報要求を取得した情報提供サーバ10は、情報を保持するデータサーバ30に対する情報要求を再送信抑止制御部13で発行する。情報要求は、再送信抑止制御部13から、通信制御部11を経由してデータサーバ30に送られる。
データサーバ30は、通信制御部31を経由してデータ検出部32で情報要求を受け、データ検出部32は、使用者による選択及び入力した情報を検索キーとして検索処理を行って、データサーバ30から必要となるデータを取得する。取得したデータは、データ201とID200で構成されており、これらの情報は通信制御部31経由で送信される。
データサーバ30から、データとそのIDを取得した情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、受信した情報が携帯端末20に既に送信されているかどうかを、以下に述べるように送信履歴データキャッシュ部14のデータを参照して判定する。
この確認は、データサーバ30から取得したデータに付与されているIDと、送信履歴データキャッシュ部14に既に保持されている情報のIDとを比較することにより行なわれる。
再送信抑止制御部13による比較の結果、データサーバ30から取得したIDと、送信履歴データキャッシュ部14に既に保持されている情報のIDが一致せず、受け取ったデータに付与されているIDが、送信履歴データキャッシュ部14に存在しない場合には、新規情報であるため、携帯端末20へは送信していないと判定する。
また、データサーバ30から取得したIDと同一のIDが送信履歴データキャッシュ部14に存在する場合には、既に携帯端末20へは送信済みであると判定する。
判定によって、新規情報と判定されたものについてはそのデータとそのIDを、また既に送信済みと判定された情報については、そのIDのみを、再送信抑止制御部13は、通信制御部11経由で携帯端末20に送信する。
なお、再送信抑止制御部13は、データサーバ30から受信したデータから新規情報と判定されたデータのみ、データとそのIDを送信履歴データキャッシュ部14に保持する。
以上のように、前記携帯端末20から要求された情報を、情報提供サーバ10により保持された送信済み情報と照合することにより、前記携帯端末から要求された情報が送信済みか否かを判定し、前記情報の再送を抑止する。
送信済みか否かの判定は、携帯端末20から要求されるデータの識別情報を送信履歴データキャッシュ部14の識別情報と照合することにより行われる。
上記の判定の結果、送信済みと判定した場合には、情報提供サーバ10からデータのIDのみを携帯端末20へ送信し、未送信と判定した場合には、情報提供サーバ10からデータとそのIDを携帯端末20へ送信する。
以上に、情報提供サーバ10で新規情報かどうかを判定する方法について、簡単に説明した。
次に、処理の詳細を説明する。
図4は本実施例を説明するための情報提供サーバ10に設置されたサービス提供部12の処理を示すフローチャートである。なお必要に応じて、図1の主要な部分を参照して説明を行なう。
図4を参照すると、データサーバ30からデータ201とID200を取得すると(ステップ401)、データはサービス提供部12から再送信抑止制御部13に送信される(ステップ402)。
図5は、本発明の実施例を説明するための情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13の処理を示すフローチャートである。以下の説明では必要に応じて図1、図2の主要な部分を参照する。
図5を参照すると、データを取得した再送信抑止制御部13は(ステップ501)、送信履歴データキャッシュ部14に、ID200と同一のIDが存在するかどうかの確認処理を行う(ステップ502)。
確認の結果、送信履歴データキャッシュ部14内に同じIDがあった場合には、すでに送信済みと判定し、そのIDのみを送信済みID208として携帯端末20に向けて送信する処理を行う(ステップ503)。
一方、再送信抑止制御部13は、送信履歴データキャッシュ部14に同じIDがなかった場合には、新規のデータとして、データ206とID207を携帯端末20に向けて送信する処理を行う(ステップ504)。
また同時に、再送信抑止制御部13は、送信履歴データキャッシュ部14にデータ205とID204として保持する(ステップ505)。
送信済みID208あるいは新規データであるデータ207とID207は、再送信抑止制御部13から通信制御部11を経由して携帯端末20に送られる。
このように、再送信抑止制御部13で、既に携帯端末20へ送信済みと判定されたデータについては、送信済みID208のみを送信することで、データと共に送信する場合に比較して、トラフィックの低減を実現している。
図6は、本発明の実施例を説明するための携帯端末20の再受信抑止制御部23の処理を示すフローチャートである。以下の説明では必要に応じて図1、図2の主要な部分を参照する。
携帯端末20では、通信制御部21経由で、送信済みID208あるいは、新規のデータ206とID207で構成された情報を再受信抑止制御部23で取得する(ステップ601)。
再受信抑止制御部23は取得した情報が、IDのみで構成されているかどうかを調べ(ステップ602)、当該情報がIDのみで構成された送信済みID208の場合には、送信済みID208をサービス提供部22に提供する(ステップ603)。
また、再受信抑止制御部23は、当該情報が新規のデータ206とそのID207で構成されている場合には、そのID207のみをサービス提供部22に提供し(ステップ604)、データ206とID207は、受信したデータ212とそのID211として、受信データキャッシュ部24に保持する(ステップ605)。
図7は、本発明の実施例における携帯端末20のサービス提供部22の処理を示すフローチャートである。
受信済みのID208あるいは新規のID206を取得したサービス提供部22は(ステップ701)、ID208あるいはID206をキー項目として、再受信抑止制御部23にデータの要求を行う(ステップ702)。再受信抑止制御部23は、受け取ったIDとそれに対応したデータを受信データキャッシュ部24から取得し、サービス提供部22にそれらのデータを提供する。受け取ったデータによって、サービス提供部22は出力インターフェースを利用して情報を利用者に提供することができる(ステップ703)。
しかし、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13での確認処理(図5のステップ502で示した)において、IDが同一であっても、データサーバ30側でデータの更新がされると、データが一致しないという場合もありうる。データの更新は、バージョンアップあるいはデータ誤りの修正などの際に必要に応じてなされ、IDは不変であるが、データは書き換えられる。
この場合、同一のIDが存在するかどうかの確認処理を行う際に、同一IDだけではなく、データも比較して、更新を確認することで、この更新によるデータの不一致を回避する仕組みが必要となる。以下にこれを回避する仕組みについて説明する。
図8は、本発明の実施例におけるデータ更新時の不一致を回避する仕組みを説明するための図である。以下の説明では必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
図8を参照すると、携帯端末20からの要求により、データサーバ30から更新データ601とそのID600を受け取った情報提供サーバ10の通信制御部11は、再送信抑止制御部13に情報を渡す。このとき、送信履歴データキャッシュ部14には、ID600とIDが同一のID602とそのデータ603が保持されているとする。すなわち、データ603は更新前のデータ、また更新データ601は更新後のデータである。
再送信抑止制御部13は、データ603を、更新データ601と比較する。
比較した結果、データ603と更新データ601に不一致があった場合には、データ603は最新の更新データ601に更新されているとみなし、データ603を更新データ605に変更する。
情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、ID604をID606、更新データ605を更新データ607として、通信制御部11経由で、携帯端末20に向けて送信する。
これらのデータは、携帯端末20の再受信抑止制御部23で受信される。再受信抑止制御部23は、受信データキャッシュ部24を参照し、ID606と同一のID608があり、なおかつ更新データ607が送信されてきている場合には、情報が更新されていると判定する。再受信抑止制御部23は、受信データキャッシュ部24に保持してあるID608とセットのデータ609を、更新データ607に置換え、更新済みデータ611とする。この例では、更新による書き換えのためIDの書き換えは行わない。
このように、情報提供サーバ10からの携帯端末20への情報送信時に、携帯端末20の受信データキャッシュ部24に保持されていると判定した情報に関しては、情報提供サーバ10からIDのみを送信する。また、保持されていない又は更新されていると判定した情報に関しては、そのデータとIDを送信する。同時に、情報提供サーバ10では、当該データと当該IDを送信履歴データキャッシュ部14に保持または更新するという処理により、情報提供サーバ10は、送信履歴データキャッシュ部14の内容と、携帯端末20が保持する受信データキャッシュ部24の内容を、データ更新時以外は、同一に保つことができる。
また、情報提供サーバ10から送信されたデータを圧縮処理して携帯端末20へ送信することによるトラフィック量の低減も可能である。
また、情報提供サーバ10から送信されたデータを暗号化した後、携帯端末20へ送信することも可能である。
以上述べたように、本実施例によれば、情報提供サーバ10の送信履歴データキャッシュ部14と携帯端末20の受信データキャッシュ部24を、データ更新時以外は同一に保たれるが、このために、情報提供サーバ10は、携帯端末20の受信データキャッシュ部24のキャッシュサイズを確定する機能を持つ必要がある。
この携帯端末20のキャッシュサイズを確定する機能とは、使用する携帯端末20の種類によって、利用可能なサイズに違いがある可能性があるため、携帯端末20が最初に情報を要求した際に、携帯端末20に対して、受信データキャッシュ部24として利用可能なサイズを確定するものである。
以下で、キャッシュサイズの確定について、図1の主要な部分を参照して説明を行う。
携帯端末20からの最初の情報提供の要求時に、その要求を受けた情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、自身が保有するキャッシュサイズ確認のための要求コマンドを発行する。そのコマンドの戻り値から、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13では、利用するキャッシュサイズを決定し、自身の送信履歴データキャッシュ部14に携帯端末20に対応したキャッシュサイズを確保する。
キャッシュサイズを確保した後、そのサイズ情報を通信制御部11から、携帯端末20の再受信抑止制御部23に送信する。すると、携帯端末20の再受信抑止制御部23は、受け取ったサイズで受信データキャッシュ部24のサイズを確保する。
以上の実施例の説明は、携帯端末20が1つの場合の例であるが、1つの情報提供サーバ10に対して複数の携帯端末20が接続されることがある。
このような場合、情報提供サーバ10は、各携帯端末20が保有するキャッシュサイズを各携帯端末の固有情報としてデータテーブルなどで保有し、接続してきた携帯端末がどれぐらいのキャッシュを保有しているかデータテーブルで確認し、キャッシュサイズを決定するという方法もある。
また、携帯端末20側で既にキャッシュの一部分を確定領域として確保している場合や、他のアプリケーションがキャッシュを利用する為に一部分を確保している場合には、その残りサイズを送信履歴データキャッシュ部14と受信データキャッシュ部24のキャッシュサイズとすることもできる。
以上説明した第1の実施例によれば、携帯端末から要求のあったデータを情報提供サーバから送信する際に、送信済みデータの保持されたキャッシュ部のデータを参照することにより、データが送信済みかどうかの判定を行なうことが可能となり、サーバから携帯端末へのデータの再送を抑止することができる。
〔第2の実施例〕
次に本発明の第2の実施例について説明する。
第2の実施例によれば、携帯端末20の利用者が受信データキャッシュ部24内の受信データを編集した場合においても、情報提供サーバ10に設置された送信履歴データキャッシュ部14と携帯端末20の受信データキャッシュ部24を同一に保つことができるという特徴を持つ。
図9は、本実施例を説明するための図である。以下の説明では必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
例えば、利用者自身のスケジュールに変更があったとする。このような場合、利用者は、サービス提供部22が提供するスケジュール管理アプリケーションにより、受信データキャッシュ部24内に保持されている利用者自身のスケジュール(図示していない)を参照する。次に、利用者は、変更が発生した項目をサービス提供部22が提供する編集機能により入力インターフェースによって編集する。
このような場合においても、本実施例によれば、情報提供サーバ10の送信履歴データキャッシュ部14の送信履歴と携帯端末20の受信データキャッシュ部24の受信データを、データ更新時以外は同一にすることを可能とする。
図9を参照すると、第1の実施例の構成に比較すると、携帯端末20には、更新フラグ付加部25が追加して設置されている。また、受信データキャッシュ部24のデータ構成については、データ701が更新された場合にフラグを付与する更新フラグ702が追加されている。
この更新フラグ702は、データ701及びID700とセットで管理される。情報提供サーバ10では、送信履歴データキャッシュ部14に、データ701に対応したデータ706とID705を保持する。
処理が行われる前の初期状態においては、データ701とデータ706は同一であり、ID700とID705は同一である。
携帯端末20の受信データキャッシュ部24内にあるデータ701は、サービス提供部22が提供する入力インターフェースにより、利用者は内容の編集を行うことができる。
利用者による編集が行われると、受信データキャッシュ部24内のデータ701は編集された内容に更新され、更新が行われたことを示す更新フラグ702に対して、更新フラグ付加部25によって更新フラグ702が付与される。更新フラグ702は、例えば数字の1、英字のAでも良い。
利用者の編集が終了し、サービス提供部22が提供する入力インターフェースにより、利用者から処理の終了が指示されると、サービス提供部22は、編集処理の終了を再受信抑止制御部23に通知する。
編集終了の通知を受けた再受信抑止制御部23は、更新フラグ付加部25に要求して、受信データキャッシュ部24の更新フラグ702を確認し、フラグが付与されているID700と、データ701を取出し、通信制御部25を経由して、情報提供サーバ10にID700をID703とし、更新されたデータ701を更新データ704として送信する。
送信を行うと、再受信抑止制御部23は、更新フラグ付加部25に更新フラグ702に付与されていた更新フラグを取り除く指示を行い、更新フラグ付加部25は、更新フラグ702を取り除く処理を行う。
情報提供サーバ10は、更新データ704とID703を再送信抑止制御部13で受け取る。再送信抑止制御部13は、ID703と同一のID705に対応するデータ706を取出し、更新データ704とデータ706をサービス提供部12に渡す。サービス提供部12は取得した情報を参照して、送信履歴データキャッシュ14内の情報を携帯端末20から取得した情報に書き換えるか、または、データサーバ30側でも情報が更新されていた場合にそちらの情報に書き換えるかを判定するが、この処理は提供サービスに依存するものであり、場合によりいずれを選択しても良い。
第2の実施例によれば、上記動作により、携帯端末側で情報を編集した際に、サービス提供サーバ10と携帯端末20のキャッシュ内容を、情報更新時以外は一致させることができ、第1の実施例で述べた、再送信抑止機能を実行することでデータ通信量の低減が可能となる。
〔第3の実施例〕
次に本発明の第3の実施例について図を用いて説明する。
ここでは、新規情報を追加する際に、情報量が多いために、第1の実施例で確定した受信データキャッシュ部24のキャッシュサイズを超える可能性がある場合の対応について説明する。本実施例によれば、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13と携帯端末20の再受信抑止制御部23は同一のキャッシュ管理アルゴリズムを保有して処理を行う。
図10は、本実施例を説明するための送信履歴データキャッシュ部14のデータ保持を示す図である。以下の説明では必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
携帯端末20の保有する受信データキャッシュ部24のサイズを第1の実施例の方法で把握した情報提供サーバ10は、同一のキャッシュサイズで送信履歴データキャッシュ部14を確保する。
携帯端末20からの情報要求により、情報提供サーバ10はデータサーバ30に情報要求を行い、データサーバ30から新規データ1104を受け取ったとする。
図10を参照すると、新規データ1104を追加すると、送信履歴データキャッシュ部14でデータ保持領域として確保しているサイズを超えてしまう場合に,再送信抑止制御部13は送信履歴データキャッシュ部14を参照し、キャッシュ管理アルゴリズムを開始する。
まず、送信履歴データキャッシュ部14のデータ保持領域の先頭にあるデータ1100とID1150を削除する。削除したことにより空いた領域に、データ1106とID1156を移動し、続いて空いた領域に残りのデータを順次移動して空きを詰める。これにより、最後に空き領域ができ、そこに新規データ1112とそのID1162を追加する。
なお、データを1つ削除するだけでは新規データを追加する領域が足りない場合には、新規データを追加できる最低限の領域を空けるために、複数のデータを削除する。
このようなアルゴリズムを携帯端末20側の再受信抑止制御部23も備えていることで、新規データを追加する際に、キャッシュサイズが不足することなく処理が可能となる。
上記処理を行う上で、削除される先頭のデータを、利用頻度が低くまた必要性の下がったものにしておくことで、より効率的なキャッシュ領域の利用が可能となる。そこで、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13と携帯端末20の再受信抑止制御部23は、利用頻度及び必要性の低いデータを優先的に先頭にもっていく処理を、それぞれ再受信抑止機能、再受信抑止機能を利用する際に行う。この処理について、以下で説明を行う。
図11は、本実施例を説明するための送信履歴データキャッシュ部14のデータ保持を示す図である。以下の説明では必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
まず、再送信抑止制御部13において、データが参照された場合の処理について説明する。再送信抑止の処理の際にデータの比較を行なうために、データ1201を参照した場合、送信履歴データキャッシュ部14の空いたデータ保持領域の再後尾に、データ1201とそのID1251を移動し、参照データ1208とID1258とする。移動によって空いた領域には、データ1203とID1253をシフトさせ、空いた領域にデータを順次上にシフトして間を詰める。
次に、再送信抑止制御部13において、データが更新された場合の処理について説明する。再送信抑止制御部13において、再送信抑止のためのデータを更新する処理の際に、データ1211とID1261を更新した場合、送信履歴データキャッシュ部14の空き領域の最後尾に、更新データ1218とID1268を保持する。移動によって空いた領域には、ID1262、データ1212をシフトして、ID1256、データ1206とし、空いた領域にデータを順次上にシフトして間を詰める。
次に、再送信抑止制御部13において、データが削除された場合の処理について説明する。再送信抑止制御部13において、再送信抑止処理を行う際に、データ1221が不要となった場合、送信履歴データキャッシュ部14は、データ1211を削除する処理を行う。この削除処理によって空いた領域には、データ1222とID1272をシフトして、データ1226とID1276とし、空いた領域にデータを順次上にシフトして間を詰める。
最後に、再送信抑止制御部13において、新規データが追加される場合の処理について説明する。再送信抑止制御部13において、再送信抑止処理を行う際に、新規データ1235とID1285を受け取った場合、送信履歴データキャッシュ部14に、この新規データ1235を追加する処理を行う。送信履歴データキャッシュ部14内の最後尾のデータ1239の後に、新規データ1240とIDを保持する。
上記のデータ参照、データの更新、データの削除、新規データの追加の処理は、携帯端末20の再受信抑止制御部23及び受信データキャッシュ部24でも同様に行うことができる。
〔第4の実施例〕
次に本発明の第4の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバ10に設置された送信履歴データキャッシュ部14にデータを保持する際に、ハッシュ関数を使用することでキャッシュ記憶の容量を抑えながら、再送信抑止機能を提供するという特徴を持つ。
第1の実施例の構成において、ハッシュ関数を使用して、新規データのキャッシュ保存時にデータをハッシュ化し、送信履歴データキャッシュ部14に保持する。この場合のハッシュ関数は、SHA−1やMD5などを利用することが可能であり、ハッシュ化する手段は限定しない。
データをハッシュ化することで、元のデータよりも少ない量で更新データの違いを発見することができ、送信履歴データキャッシュ部14で利用する保持領域を抑えることが可能となる。
次に、この実施例において、データサーバ30から情報を受け取り、それが更新された情報であった場合の処理について説明する。
図12は、本実施例を説明するための図である。
携帯端末20からの要求によって、情報の要求を行った情報提供サーバ10は、データ803とID802をデータサーバ30から受け取る。情報を受け取った情報提供サーバ10は、その情報を再送信抑止制御部13に渡す。
情報を受け取った再送信抑止制御部13は、そのデータをハッシュ化する。データ803をハッシュ化した後、データ803をハッシュ化したデータと送信履歴データキャッシュ部14に保持されているID802とIDが同一のハッシュデータ801を比較し、値に違いがあった際には、データが更新されていると判定し、ハッシュデータ801を、データ803をハッシュ化したデータに置換え、更新ハッシュデータ804として送信履歴データキャッシュ部14に保持する。
このように、ハッシュ関数を利用することでキャッシュ記憶の容量を抑えながらも、データ再送信信抑止機能を提供することができる。
〔第5の実施例〕
次に本発明の第5の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバ10に設置された送信履歴データキャッシュ部14にデータを保持する際に、そのデータの更新された時間を保持する代わりにデータの保持を省くことで、キャッシュ記憶の容量を抑えながら、再送信抑止機能を提供することができる。
図13は、本実施例を説明するための図である。
第1の実施例の構成において、データサーバ30からは、ID900、データ901、データ更新時間902が送信されるが、送信履歴データキャッシュ部14には提供ID900、データ更新時間902を保持する。このようにすることにより、元のデータよりも少ない量でデータの違いを記録することができ、送信履歴データキャッシュ部14で利
用する保持領域の記憶量を抑えることが可能となる。
次に、この実施例において、データサーバ30から情報を受け取り、それが更新された情報であった場合の処理について説明する。
携帯端末20からの要求によって、情報の要求を行った情報提供サーバ10は、ID900、データ901、データ更新時間902をデータサーバ30から取得する。
情報を取得した情報提供サーバ10は、その情報を再送信抑止制御部13に渡す。情報を取得した再送信抑止制御部13は、同一のID903で保持されているデータ更新時間904とデータ更新時間902を比較し、相違があった際には、データが更新されていると判定し、データ更新時間904をデータ更新時間902に置換え、最新データ更新時間906として送信履歴データキャッシュ部14に保持し、データ901をデータ908とし、またID900をID907として、携帯端末に向けて送信する。
これらの動作により、第5の実施例によれば、データ更新時間の情報を利用して、キャッシュ記憶の容量を抑えながらも、データ再送信抑止機能を提供することができる。
〔第6の実施例〕
次に本発明の第6の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、携帯端末20から使用するサービスに応じて、情報提供サーバ10に接続されているデータサーバ30から適切なものを選択することができる。
図14は、本実施例を説明するための図である。
携帯端末20のサービス提供部22では、複数のサービスを提供しており、利用者はその中から、使用したいサービスを利用する。そのサービスを利用することで、携帯端末20から情報提供サーバ10に対して情報要求が発生し、再受信抑止制御部23で要求パラメータ1303が発行される。
図14を参照すると、要求パラメータ1303には、どのサービスを利用しているかを識別する為の識別情報1304と、受け取る情報を選別するキー項目となる情報要求内容1305が含まれる。
要求パラメータ1303は、通信制御部21経由で情報提供サーバ10に送信される。情報提供サーバ10のサービス提供部12は、要求パラメータの識別情報1304を解析し、要求をかけるべきデータサーバを識別する。
サービス提供部12は、識別情報を取り除いた要求パラメータ1303を、再送信信抑止制御部13から通信制御部11を経由して、適切なデータサーバに送る。ここではサービス提供部12がデータサーバA1300を適切なサーバとして選択したとする。
すると、データサーバA1300から情報要求内容1305に応じた情報が情報提供サーバ10に向けて送信される。
〔第7の実施例〕
次に本発明の第7の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、データサーバ30から情報提供サーバ10に送られた情報を送信履歴データキャッシュ部14のデータと比較し、差分情報を送信することができる。なお、差分情報については後述する。また、前述した実施例とは異なり、IDの使用は行わない。
図16は、本実施例を説明するための図である。
他の実施例と同様に、携帯端末20は情報の要求を情報提供サーバ10に対して行う。情報提供サーバ10は、携帯端末20から要求のあった情報を保有しているデータサーバ30に対して、情報の要求を行う。情報の要求を受けたデータサーバ30は、要求に対応するデータ1411を情報提供サーバ10に向けて送信する。
データ1411を受信した情報提供サーバ10は、送信履歴データキャッシュ部14を参照し、データ1401と比較を行う。
比較した結果、データ1411とデータ1401に違いがあった場合、データ1401に対するデータ1411の差分情報を抽出する。ここで言う「データ1401に対するデータ1411の差分情報」とは、データ1401とデータ1411の違いを示す情報であって、データ1401に基づいてデータ1411を生成するための情報を含んだ情報と定義する。以下では、この差分情報をデータ化したものを差分データ1412と記述する。
また、送信されてきた内容がデータ1411そのものであるのか、差分データ1412であるのかを、携帯端末20が判定できるよう、送信内容を区別するためのフラグ1413を付加する。フラグ1413は送信データが差分データであるのか、通常のデータであるのかを示すフラグであるとする。
携帯端末20への送信の準備が完了したら、データ1401をデータ1411に書き換え、更新データ1402とした後、フラグ1416と差分データ1415を携帯端末20へ送信する。
また、データ1411とデータ1401の差分が無く、既に送信した場合であるには、情報提供サーバ10からは、フラグのみを送信する。
データを受け取った携帯端末20は、フラグ1416から、受信した内容が差分データ1415であると判定し、受信データキャッシュ部24内にある差分データ1415の情報を用いて、データ1405に基づいて更新データ1406を生成し、データ1405をデータ1406に書き換える。
このように、情報の差分のみを抽出して送信することにより、データの再送を抑止できると共に、通信トラフィックを低減することが可能となる。
なお、データ1411とデータ1401の差分が大きいと、差分データ1412がデータ1411のサイズを越えてしまう場合がある。そこで、携帯端末20へ送信する前に、差分データ1412と、データサーバ30から受け取ったデータ1411のサイズ比較を行い、差分データ1412がデータ1411のサイズを越えてしまう場合には、携帯端末20へ送信する情報はデータ1411を選択することとする。その場合には、フラグ1413により、差分データではなく、通常のデータであることを表示するものとする。
〔第8の実施例〕
次に本発明の第8の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、データサーバを保有する企業に所属する社員が携帯端末から自社のデータサーバにアクセスして情報を取得する際に、自社で保有しない情報提供サーバ10の再送抑止機能を利用することができる。
図17は、本実施例を説明するための図である。
企業A300及び企業B350では、それぞれデータサーバ310、360を有し、またそれぞれの企業の社員は携帯端末320、370を利用する。この携帯端末320、370は企業A300または企業B350が社員に支給したものでもあっても良く、あるいは社員の所有物であっても良い。また、図は企業A300と企業B350の2つの企業が情報提供サーバ20を使用した例としているが、企業の数は3つ以上の複数であっても良い。
また、図では各企業の携帯端末を1つしか示していないが、企業A300、企業B350には、携帯端末を有する社員が複数存在しても良い。企業A300および企業B350は、情報提供サーバ10を有する企業に対して、サーバ利用の契約を結んでいるものとする。
企業A300及び企業B350共に、情報提供サーバ10の利用方法は同一であるので、以下では企業A300について説明を行う。
企業A300の社員は、携帯端末320を有する。社員は、最初に、この携帯端末320に、再受信抑止処理機能を内蔵したソフトウェアを情報提供サーバ10からダウンロードする。
ここで、再受信抑止処理機能とは、第1の実施例で述べた携帯端末20の備える機能であって、情報提供サーバ10から識別情報のみを受信した場合、携帯端末20の出力インターフェースに情報を提供するサービス提供部22に当該識別情報のみを提供すると、サービス提供部22で識別情報に対応した情報を受信データキャッシュ部24から取得し、また情報提供サーバ10から情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみをサービス提供部22に提供し、かつ当該情報と当該情報の識別情報を受信データキャッシュ部24に保持し、サービス提供部22で、識別情報に対応した情報を受信データキャッシュ部24から取得する機能を含むものとする。
携帯端末320にソフトウェアのダウンロードが完了すると、このソフトウェアによるサービスを利用することができる。
このソフトウェアによるサービスは、データサーバ310に情報の要求を行うと、その結果を取得するというものである。
当該ソフトウェアにより携帯端末320から情報要求を行うと、ネットワーク100を経由して情報提供サーバ10に要求が送信される。情報提供サーバ10は、振分け制御部15により、この要求がどの携帯端末から発行されているかを判別し、携帯端末320を利用する社員の所属する、データサーバ310を選択する。
携帯端末320からの要求であることを検知した振分け制御部15は、この要求を企業A300のデータサーバ310に送信する。要求を受けたデータサーバ310は、その要求に対応する情報を情報提供サーバ10に向けてネットワーク100を介して送信する。
情報提供サーバ10は要求に対応する情報を受け取ると、その情報を再送信抑止制御部13に提供し、再送信抑止制御部13では第1の実施例あるいは第7の実施例で説明したと同様の再送抑止処理を実行した後、処理を施した情報を振分け制御部15に戻す。
ここで、第1の実施例で説明した再送抑止処理は、携帯端末20から要求された情報を、情報提供サーバ10に保持された送信済みの情報と照合することにより、携帯端末20から要求された情報が送信済みか否かを判定するもので、携帯端末20から要求される情報の識別情報を送信履歴データキャッシュ部14の識別情報と照合することで、情報が送信済みか否かを判定する処理を含む。
また、第7の実施例で説明した再送抑止処理は、携帯端末20から要求された情報を、情報提供サーバ10に保持された送信済みの情報と照合することにより、携帯端末20から要求された情報が送信済みか否かを判定するもので、照合の際、送信済みデータに基づいてデータを生成するための情報である差分情報と、送信情報が差分情報であるのか差分情報以外の情報であるのかを判定するフラグを作成する処理を含む。
処理を施した情報が振分け制御部15に戻されると同時に、再送信抑止制御部13は送信履歴データキャッシュ部14に送信履歴として情報を保持する。なお、送信履歴データキャッシュ部14で履歴を保持する領域は、企業毎に区分し、それをさらに携帯端末毎に区分することとする。
保持の際に使用する領域の判別は、携帯端末が標準的に有する識別情報(固体識別情報)を、振分け制御部15に予め情報テーブルとして登録しておくことにより実現する。
振分け制御部15は再送信抑止制御部13に対して情報を提供する際に、登録された保持領域を識別する情報を共に提供する。
振分け制御部15は、再送抑止処理が施された情報を携帯端末A320に対してネットワーク100を介して送信する。
ここでいう再送抑止処理が施された情報とは、上述した第1の実施例あるいは第7の実施例で説明したと同様の再送抑止処理が施された情報のことを示す。
振分け制御部15から、情報を受け取った携帯端末320では、ソフトウェアに内蔵されている再受信抑止機能により、再受信抑止処理を行う。
以上述べた第8の実施例により、情報提供サーバ10を保有しない企業であっても、再送抑止処理を利用することが可能となり、携帯端末320が使用するネットワーク100を介して行う通信に要する費用を低減することが可能となる。また、情報提供サーバ10を有する企業は、サーバを使用している企業に対して、運用管理費用を請求したり、使用量およびどれ位の通信効率化が図れたかといった情報を付加価値として提供し、対価を受けることが可能となる。
〔第9の実施例〕
次に本発明の第9の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、データサーバを保有する企業に対してサービス提供サーバと携帯端末を提供し、携帯端末からデータサーバにアクセスして情報を取得する際に、再送抑止機能を利用することができる。
図18は、本実施例を説明するための図である。
企業A300はデータサーバ310を有する。企業A300は、データサーバ310を携帯端末320から使用すると共に、再送抑止機能13を利用するために、情報提供サーバ10の管理会社と再送抑止機能の使用契約を結ぶ。
また、その企業から携帯端末320での再送抑止機能使用に関するレンタル契約を結ぶか、または携帯端末320を購入して使用契約を結ぶ。この携帯端末320は、予め再受信抑止機能が内蔵されていても良いし、企業Aで利用開始時に、再受信抑止機能が内蔵されているソフトウェアを情報提供サーバ10からダウンロードしても良い。
企業Aに所属する社員は携帯端末320を使用してデータの要求をデータサーバ310に対して行う。この要求は、先ず情報提供サーバ10にネットワーク経由で送られ、この要求を受けた情報提供サーバ10は振分け制御部15で情報送信先を判別し、データサーバ310に対してネットワーク100を経由して要求を送信する。要求を受けたデータサーバ310は、その要求に対応した情報を、ネットワーク100を経由して情報提供サーバ10に送る。
情報を受け取った情報提供サーバ10の振分け制御部15は、その情報を再送信抑止制御部13に送る。再送信抑止制御部13では、第1の実施例と同様の再送抑止処理を行う。この際の保持領域の判別は、第8の実施例で説明したのと同様の方法を取る。再送抑止制御部13は、処理を施した情報を振分け制御部15に送る。再送抑止処理の施された情報を受け取った振分け制御部15は、ネットワーク100を経由して携帯端末320にその情報を提供する。再送抑止処理の施された情報を受信した携帯端末320は、携帯端末320に内蔵されている再受信抑止制御部23か、又はソフトウェアに内蔵されている再受信抑止機能にて、第1の実施例で述べたのと同様の方法で処理を行った後、情報を利用する。
この第9の実施例によれば、サービス提供サーバ10を保有しない企業であっても、再送抑止処理を利用することにより、携帯端末が使用するネットワーク100経由の通信費を低減することが可能となる。
また、企業Aは、情報提供サーバ10を管理する企業に対して携帯端末の利用契約を結んでいるので、この企業に携帯端末の再受信抑止機能に対する月額使用料金を支払うことになる。その際、携帯端末320からの利用状況をトラフィック計数管理部16によって把握し、データサーバ300へ接続した分のトラフィックのみ計数する。このようにして、業務利用分を企業Aに要求し、それ以外の業務利用外の使用料を、携帯端末を使用している社員に請求することにより、企業の携帯端末使用料を低減する手助けをすることができる。また、使用量およびどれ位の通信効率化が図れたかといった情報を付加価値として提供することや、運用管理費用やメンテナンス料を受けることが可能となる。
以上の説明は企業Aの場合について行ったが、企業Bあるいは3つ以上の企業の場合についても全く同様である。
〔第10の実施例〕
次に本発明の第10の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバと携帯端末の保有するキャッシュに不一致が発生した場合に回復処理を行うことができる。
図19は、本実施例を説明するための図である。
本発明の第1の実施例および第2の実施例において、情報提供サーバ10から携帯端末20に対して新規データを送信している途中に通信の一時断が発生し、情報提供サーバ10の送信履歴データキャッシュ部14にはデータが保存されたが、携帯端末20の受信データキャッシュ部24にはデータが保存されなかった場合の処理について図1を参照して説明する。
このような場合、通信の一時断が発生した後も、携帯端末20から情報提供サーバ10に向けて、情報の要求処理が実行される。通信断直後に通信断前と同じ情報の要求が発生しても、何度か違う要求処理が発生した後に通信断前と同じ情報の要求が発生しても良い。
通信断前に発行された要求が携帯端末20から発行されると、情報提供サーバ10は、その要求を受け、データサーバ30に対して情報の要求を行い、データサーバ30から情報提供サーバ10に情報が提供される。情報提供サーバ10では、データサーバ30から受け取ったデータと送信履歴データキャッシュ部14内のデータとを比較し、既に保有する情報に関しては、送信済と判定し、IDのみを携帯端末20に送信する。
情報提供サーバ10からIDを受け取った携帯端末20の再受信抑止制御部23は、IDのみである為、受信済の情報であるとみなし、受信データキャッシュ部24を確認してこのIDとペアで保存されているデータを取得しようと試みる。
しかしながら、情報提供サーバ10からの送信中に通信断が発生したことにより、携帯端末20はこのIDを受信しておらず、IDとデータは受信データキャッシュ部24には存在しない。この為、再受信抑止制御部23は回復処理として、存在しないIDとデータを再取得するために以下の動作を実行する。
再受信抑止制御部23は、受信データキャッシュ部内に存在しなかったIDを未保有ID1501として情報提供サーバ10に発行する。この未保有ID1501を受け取った情報提供サーバ10は、再送信抑止制御部23にこの未保有ID1501を渡す。再送信抑止制御部23では、送信履歴データキャッシュ部14からこの携帯端末が未保有であったID1505とデータ1506を抽出し、これらを携帯端末20に向けて送信する。
未保有ID1505と未保有データ1506を受信した携帯端末20は、これらを再受信抑止制御部23に渡す。再受信抑止制御部23は、未保有ID1508と未保有データ1509を、受信データキャッシュ部24に保存する。
〔第11の実施例〕
次に本発明の第11の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバと携帯端末の保有するキャッシュの不整合が発生していないかどうかを携帯端末からの要求に付与された不整合検出情報によって確認することができる。
図20は本実施例を説明するための携帯端末20に設置された再受信抑止制御部23の処理を示すフローチャートである。また、図21は本実施例を説明するための情報提供サーバ10に設置された再送信抑止制御部13の処理を示すフローチャートである。なお必要に応じて、図1の主要な部分を参照して説明を行なう。
本発明の第1の実施例および第2の実施例において、携帯端末20から情報提供サーバ10に情報要求を行う際に、携帯端末20の受信データキャッシュ部24で有する情報と情報提供サーバ10の保有する送信履歴データキャッシュ部14内の情報と不整合が発生していないかどうかを確認する不整合検出情報を付与する処理について図1を参照して説明する。
携帯端末20が要求を発行するとき、再受信抑止制御部23は、送信データキャッシュ部24を参照し、保存されているデータIDとデータ本体の全情報から不整合を確認可能とする不整合検出情報を生成する(ステップ1601)。これは、全データIDとデータ本文をハッシュ化し、それらの結果からXOR演算処理(排他的論理和)を行うことにより不整合検出情報を生成する。この不整合検出情報は、情報提供サーバ10と不整合識別が可能とすることができるのであれば、CRC、SHA、MD5など他の生成方法を取っても良い。
不整合を確認するための不整合検出情報を生成したら、要求情報にこの識別子をパラメータとして付与し、情報提供サーバ10に送信する(ステップ1602)。この要求を受け取った情報提供サーバ10は(ステップ1701)、再送信抑止制御部13にて、送信履歴データキャッシュ部14を参照し、端末側で行ったのと同様の不整合検出情報の生成処理を行う。不整合検出情報を生成したら、受信した携帯端末20の不整合検出情報と比較する(ステップ1702)。
携帯端末20から送信された不整合検出情報と、情報提供サーバ10内で生成された不整合検出情報が一致していたら、キャッシュ内での不整合は発生していないと判定し、本発明の第1および第2で説明した再送信抑止処理を行い、携帯端末20に情報提供を行う(ステップ1703)。もし、不整合検出情報の不一致が発生した場合は、携帯端末20の受信データキャッシュ部24の内容と情報提供サーバ10側の送信履歴データキャッシュ部14の内容に不整合が発生したと判定し、以下の処理を実行する。
携帯端末20からの要求に対応した情報をデータサーバ30に要求し、その結果としてデータサーバ30から取得した情報を、本発明の第1および第2で説明した情報の保存処理を、再送信抑止制御部13が送信履歴データキャッシュ部14に対して行う(ステップ1704)。保存処理が終了した後、送信履歴データキャッシュ部14内にある全てのデータIDおよびデータ本体と、不整合が発生したことを識別する不整合検出フラグを付与して携帯端末20に向けて送信する(ステップ1705)。
全データIDとデータ本体を受け取った携帯端末20は、これらを再受信抑止制御部23に渡す(ステップ1603)。再受信抑止制御部23は、不整合検出フラグを確認し、付与されていることを確認すると、受信データキャッシュ部24にある情報を削除し(ステップ1605)、受け取った全てのデータIDとデータ本体を保存する(ステップ1606)。不整合検出フラグが付与されていない場合は、本発明の第1の実施例および第2の実施例の再送信抑止処理を実施する(ステップ1607)。
〔第12の実施例〕
次に本発明の第12の実施例について説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバがデータサーバから提供される情報にデータIDが付与されていなくても、再送信抑止処理をおこなうことができる。
本発明の第1の実施例および第2の実施例において、情報提供サーバ10がデータサーバ30から情報を取得する際に、情報にデータIDが付与されていない場合でも再送信抑止処理が行えるよう、データIDを付与する処理について図1及び図22を参照して説明する。
図22は、本実施例による情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートであり、第1の実施例による処理を示す図5と比較し、データサーバ30から取得した情報にデータIDが付与されているかどうかを判定するステップ1801と、データIDが付与されていない場合の処理(ステップ1802〜1804)が追加されている。
情報提供サーバ10は、携帯端末20からの要求を受けて、データサーバ30に情報の要求を行う。データサーバ30は、その要求に対して適切な情報を情報提供サーバ10に提供する。
ここで、受け取った情報がデータID、データ本体という構成を取っておらず、データ本体のみで構成されていた場合、情報にデータIDが付与されていないと判定し(ステップ1801)、再送信抑止処理部は送信履歴データキャッシュ部14内にあるデータ本体一覧と、取得したデータ本体一覧とを比較する(ステップ1802)。もし、一致するデータ本体がなければ、新規にデータIDを生成して(ステップ1803)、データ本体に付与して送信履歴データキャッシュ部14に保存する(ステップ1804)。
また、データサーバ30から受け取った新規データ本体一覧に存在しないデータ本体が送信履歴データキャッシュ部14内に存在する場合には、不要になった情報であると判定し、データ本体とそれに付随するデータIDを削除する。以降は、本発明の第1の実施例および第2の実施例において説明した、再送信抑止制御部13での携帯端末20に向けた送信情報の生成を行うことで、再送信抑止処理が行われる。
〔第13の実施例〕
次に本発明の第13の実施例について説明する。
本実施例によれば、再送信抑止処理を行った情報の順序に意味を持たせ、処理性能の劣る携帯端末において、ソート処理を省いて負荷を軽減することができる。本発明の第1の実施例および第2の実施例において、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13が、携帯端末20に情報を提供する際に、予め携帯端末20のサービス提供部22での情報の利用を容易にするよう、情報の順序に意味を持たせる処理について図1及び図23を参照して説明する。
図23は、本実施例による情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13の処理を示すフローチャートであり、第1の実施例による処理を示す図5と比較し、データサーバ30から取得した情報のソート処理に伴うステップ1901〜1903が追加されている。にデータIDが付与されているかどうかを判定するステップ1801と、データIDが付与されていない場合の処理(ステップ1802〜1804)が追加されている。
情報提供サーバ10は、携帯端末20からの要求を受けて、データサーバ30に情報の要求を行う。データサーバ30は、その要求に対して適切な情報を情報提供サーバ10に提供する。
本発明の第1の実施例および第2の実施例では、再送信抑止を行った結果の情報は、送信履歴データキャッシュ部14に保存されている情報の順序となるため、データサーバ30から受信した順序とは一致していない。
もしここで、データサーバ30から受け取った情報の順序が、携帯端末20のサービス提供部22で画面を生成する際に、データサーバ30から受信した情報の順序で受け取ることができれば、ソート処理なしで表示可能であったとする。
例えば、データサーバ30から受信した情報が携帯端末20でメインメニューを生成する情報であった場合、データサーバ30から受け取った情報が、[ID1:電話帳、ID2:スケジューラ、ID3:メール、ID4:業務連絡、ID5:情報検索]であり、送信履歴データキャッシュ部14に保存されている情報の順序が、[ID1:電話帳、ID3:メール、ID2:スケジューラ、ID4:業務連絡]であったとする。このような状況の場合、以下の処理を実行する。
情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、本発明の第1の実施例および第2の実施例で再送信抑止処理を行った結果として情報を生成する。上記の例を元にすると、生成される情報は、データIDとデータ本体で構成された[ID1、ID3、ID2、ID4、ID5:情報検索]という並びとなる。生成された情報と、データサーバ30から受け取った情報と比較して、順序が一致していない場合、データサーバ30が受け取った情報に合わせて、生成した情報の順序を[ID1、ID2、ID3、ID4、ID5:情報検索]の並びに変更する(ステップ1901)。
順序の変更が完了した情報を、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、順序づけ処理を行ったことを識別するフラグを付与して(ステップ1902)、携帯端末20に送信する(ステップ504)。この情報を受け取った再受信抑止制御部23は、識別フラグを確認したら、受信した情報の順序のまま、データIDをサービス提供部22に受け渡す。
サービス提供部22は再受信抑止制御部23から受け取ったデータIDの順序どおりにデータ本体の要求を再受信抑止制御部23に対して行う。再受信抑止制御部23から受け取った情報を、サービス提供部22は、順序を変更せずにそのまま自身の管理する出力インターフェースに一覧表示を実行する。
本発明の情報提供サーバ10は、その動作をハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各手段を実行する情報提供制御プログラム(アプリケーション)70をコンピュータ処理装置である情報提供サーバ10で実行することにより、ソフトウェア的に実現することができる。情報提供制御プログラム70は、磁気ディスク、半導体記憶その他の記録媒体に保持され、その記録媒体から情報提供サーバ10にロードされ、その動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
本発明の携帯端末20も、またその動作をハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各手段を実行する携帯端末制御プログラム(アプリケーション)80をコンピュータ処理装置である携帯端末20で実行することにより、ソフトウェア的に実現することができる。この携帯端末制御プログラム80は、磁気ディスク、半導体記憶その他の記録媒体に保持され、その記録媒体から携帯端末20にロードされ、その動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
以上好ましい複数の実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施例に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
本発明の情報提供システム、情報提供サーバ、携帯端末、情報提供制御プログラム及び携帯端末制御プログラムによれば、以下に述べるような効果が達成される。
第1に、携帯端末から要求のあったデータを情報提供サーバから送信する際に、送信済みデータの保持されたキャッシュ部のデータを参照することにより、データが送信済みかどうかの判定を行なうことが可能となり、サーバから携帯端末へのデータの再送信を抑止することができる。
第2に、携帯端末から要求のあったデータをサーバから送信する際に、送信済みの場合においても、データの識別番号のみを送付するため、携帯端末では受信済みデータの保持されたキャッシュ部から識別番号の同じデータを読み出すことができると共に、データを再送信する場合に比較して、通信のトラフィック量を低減することができる。
図1は、第1の実施例による情報提供システムの構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、第1の実施例における情報提供サーバ10は、ネットワーク50を介して携帯端末20と接続されている。情報提供サーバ10は、携帯端末20からの情報の要求に対応して、情報提供サーバ10が要求された情報を携帯端末20へ提供する。この場合、情報及び当該情報の識別情報の送信は、情報を加工処理したデータの送信により行なわれる。以下では、特に必要な場合を除き、情報をデータ、また識別情報をIDと記述することにする。
情報提供サーバ10は、さらにネットワーク60を介してデータサーバ30と接続されている。なお、図では携帯端末20と情報提供サーバ10とデータサーバ30がそれぞれ1台となっているが、いずれも複数であっても良い。
本実施例における携帯端末20は、使用者からの入力インターフェースとしてキーパッドやキーボードを備え、出力インターフェースとして文字や画像を描画可能なモニタを備える。携帯端末の例として、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パソコンなどがある。
携帯端末20は、使用者からの入力の受付や、入力に対して情報を提供するサービス提供部22と、外部に接続されている機器との通信を行う通信制御部21と、同一内容のデータの再受信を抑止する機能を備え、情報提供サーバ10から受けた情報を処理する再受信抑止制御部23と、情報提供サーバ10から提供を受けた情報を保持する受信データキャッシュ部24を備える。
携帯端末20のサービス提供部22は、出力インターフェースを通して使用者にサービスを提供する。ここで言うサービスには、外部接続されたサーバなどに情報を要求し、取得した情報を使用者が参照するサービスが含まれる。このようなサービスの例として、社員の電話番号を確認する電話帳サービスや、上司のスケジュールを参照するスケジューラなどがある。
情報提供サーバ10は、携帯端末20から受けた要求を受けて、情報を携帯端末20へ提供することができる。情報提供サーバ10の例として、企業サーバやWebサーバ、アプリケーションサービスプロバイダが保有するサーバなどがある。
情報提供サーバ10は、携帯端末20からの要求を受ける通信制御部11と、要求を発行するサービス提供部12と、情報の再送信を抑止する機能を備えた再送信抑止提供部13と、送信するデータとそのIDを履歴情報として保持する送信履歴データキャッシュ部14を備える。
サービス提供部12は、携帯端末20から受け取った要求を確認し、データサーバ30へデータの要求を行なうことができる。
再送信抑止制御部13は、データサーバ30から受け取った情報が、既に携帯端末へ送信済みの情報かどうかを判定することができる。
送信履歴データキャッシュ部14は、携帯端末20から情報の提供要求のあった際に、サービス提供部12がデータサーバ30から取得し、携帯端末20へ送信したデータを、データとIDを対応づけて保持することができる。これらのデータ及びIDは、送信済みの情報として保持される。
図は、3つのデータ保持領域にデータのある場合で、IDがID1、ID2、ID3で、それぞれのデータがデータ1、データ2、データ3の3つのデータが保持されている。1つのデータ保持領域には、1つのデータとそのIDが保持される。
また、同じデータが携帯端末20の受信データキャッシュ部24にも保持されている。携帯端末20では、情報提供サーバ10から受信したデータを、データとIDを対応づけて受信データキャッシュ部24に保持することができる。
送信履歴データキャッシュ部14のデータと受信データキャッシュ部24のデータは、データ変更時を除いて、同一に保たれる。
これらのデータはIDを指定することにより、データを読み出すことができる。例えば、携帯端末20の場合、サービス提供部22はIDをキー項目として再受信抑止制御部23にデータ要求を行なうと、再受信抑止制御部23はIDとそれに対応したデータを受信データキャッシュ部24から取得して、サービス提供部22に提供する。
データサーバ30は、外部機器とのインターフェースである通信制御部31と、情報提供サーバ10からの要求を受けて、その要求に適した情報をデータベース33から検出するデータ検出部32と、各種の情報が格納されたデータベース33を備える。データサーバ30は、携帯端末20から情報の提供要求が情報提供サーバ10へなされると、情報に対応したデータとそのIDを情報提供サーバ10へ提供する。
なお、図1では、データサーバ30を情報提供サーバ10から独立したサーバとしているが、データサーバ30を情報提供サーバ10に含めた構成としても良い。例えば、データサーバ30の代わりに、情報提供サーバ10に設置したデータベースを使用しても良い。
次に、上記第1の実施例における動作について図を用いて詳細に説明する。
図2は、本実施例におけるデータパケットの構造を示す図である。なお必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
図2を参照すると、最初に、情報提供サーバ10の送信履歴データキャッシュ部14は3つのデータを3つのデータ保持領域に保持している。携帯端末20から情報の提供要求が情報提供サーバ10に対して行なわれると、情報提供サーバ10はデータサーバ30へ情報要求を行い、データサーバ30からデータ201とそのID200が送信される。
送信履歴データキャッシュ部14では、携帯端末20へ送信するデータ201とそのID200を送信履歴のデータ205とID204として保持する。
同時に、送信履歴データキャッシュ部14は、データ205とID204を、携帯端末20へ、データ207とID206として送信する。
携帯端末20では、データ207を受信すると、受信したデータ212とID211として、受信データキャッシュ部24に保持する。
送信履歴データキャッシュ部14と受信データキャッシュ部24は、データ変更時を除き、同一のデータを保持している。
携帯端末20のサービス提供部22が利用者に提供するサービスには、入力インタフェース、出力インタフェースを介したサービスに加えて、外部に接続された情報提供サーバ10に要求を発行し、その要求に対して情報を受けることで、利用者が情報を参照することができるサービスが含まれる。
このような例として、企業内の社員同士で電話帳情報を参照するサービスや、スケジュールを確認するサービスがある。例えば、電話帳参照機能を提供するサービスであれば探したい相手の姓または氏名などを入力して要求を行い、スケジュール確認であれば参照したい相手日時を入力して要求を行うことになる。この要求は使用者が、サービス提供部22が提供する出力インターフェースを確認し、その中から参照したい項目を入力インターフェースを介して選択及び入力することにより行われる。
以下、使用者による要求入力後の処理の流れについて説明する。最初に、処理の概略を説明し、次に処理の詳細な説明を行なう。
図3は、本実施例における使用者による情報要求入力後の処理の流れを説明する概略図である。
図3を参照すると、携帯端末20のサービス提供部22で入力された情報要求は、再受信抑止制御部23を経由して、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13で受信される。次に、情報要求はサービス提供部12を経由してデータサーバ30で受信される。
データサーバ30では要求された情報に対応したデータを検索して、情報提供サーバ10のサービス提供部12へデータとそのIDを送信する。サービス提供部12はデータを再送信抑止制御部13へ送信する。次に、再送信抑止制御部13はデータを送信履歴データキャッシュ部14に送信する。ここでは、要求データと同じIDがないとして、これを送信履歴データキャッシュ部14で保持する。
次に、再送信抑止制御部13は要求データを携帯端末20へ送信する。携帯端末20では、再受信抑止制御部23でこれを受信し、受信データキャッシュ部24で保持する。
最後に、再受信抑止制御部23はサービス提供部22へデータを提供し、サービス提供部22は出力インターフェースを介して使用者に情報を提供する。
以上に、使用者による要求入力後の処理の概略説明を行なった。
次に、処理の詳細を説明するが、詳細な説明の前に、情報提供サーバ10で新規情報かどうかを判定する方法について、簡単に説明する。
なお必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
最初に、携帯端末20のサービス提供部22は使用者の入力が完了するのを確認する。次に、サービス提供部22から、通信制御部21から入力した情報と、利用中のサービスを識別するための情報が、情報提供サーバ10へ情報要求として送信される。
携帯端末20からの情報要求は、情報提供サーバ10の通信制御部11、再送信抑止制御部13を経由した後、サービス提供部12で取得される。
携帯端末20から情報要求を取得した情報提供サーバ10は、情報を保持するデータサーバ30に対する情報要求を再送信抑止制御部13で発行する。情報要求は、再送信抑止制御部13から、通信制御部11を経由してデータサーバ30に送られる。
データサーバ30は、通信制御部31を経由してデータ検出部32で情報要求を受け、データ検出部32は、使用者による選択及び入力した情報を検索キーとして検索処理を行って、データサーバ30から必要となるデータを取得する。取得したデータは、データ201とID200で構成されており、これらの情報は通信制御部31経由で送信される。
データサーバ30から、データとそのIDを取得した情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、受信した情報が携帯端末20に既に送信されているかどうかを、以下に述べるように送信履歴データキャッシュ部14のデータを参照して判定する。
この確認は、データサーバ30から取得したデータに付与されているIDと、送信履歴データキャッシュ部14に既に保持されている情報のIDとを比較することにより行なわれる。
再送信抑止制御部13による比較の結果、データサーバ30から取得したIDと、送信履歴データキャッシュ部14に既に保持されている情報のIDが一致せず、受け取ったデータに付与されているIDが、送信履歴データキャッシュ部14に存在しない場合には、新規情報であるため、携帯端末20へは送信していないと判定する。
また、データサーバ30から取得したIDと同一のIDが送信履歴データキャッシュ部14に存在する場合には、既に携帯端末20へは送信済みであると判定する。
判定によって、新規情報と判定されたものについてはそのデータとそのIDを、また既に送信済みと判定された情報については、そのIDのみを、再送信抑止制御部13は、通信制御部11経由で携帯端末20に送信する。
なお、再送信抑止制御部13は、データサーバ30から受信したデータから新規情報と判定されたデータのみ、データとそのIDを送信履歴データキャッシュ部14に保持する。
以上のように、前記携帯端末20から要求された情報を、情報提供サーバ10により保持された送信済み情報と照合することにより、前記携帯端末から要求された情報が送信済みか否かを判定し、前記情報の再送を抑止する。
送信済みか否かの判定は、携帯端末20から要求されるデータの識別情報を送信履歴データキャッシュ部14の識別情報と照合することにより行われる。
上記の判定の結果、送信済みと判定した場合には、情報提供サーバ10からデータのIDのみを携帯端末20へ送信し、未送信と判定した場合には、情報提供サーバ10からデータとそのIDを携帯端末20へ送信する。
以上に、情報提供サーバ10で新規情報かどうかを判定する方法について、簡単に説明した。
次に、処理の詳細を説明する。
図4は本実施例を説明するための情報提供サーバ10に設置されたサービス提供部12の処理を示すフローチャートである。なお必要に応じて、図1の主要な部分を参照して説明を行なう。
図4を参照すると、データサーバ30からデータ201とID200を取得すると(ステップ401)、データはサービス提供部12から再送信抑止制御部13に送信される(ステップ402)。
図5は、本発明の実施例を説明するための情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13の処理を示すフローチャートである。以下の説明では必要に応じて図1、図2の主要な部分を参照する。
図5を参照すると、データを取得した再送信抑止制御部13は(ステップ501)、送信履歴データキャッシュ部14に、ID200と同一のIDが存在するかどうかの確認処理を行う(ステップ502)。
確認の結果、送信履歴データキャッシュ部14内に同じIDがあった場合には、すでに送信済みと判定し、そのIDのみを送信済みID208として携帯端末20に向けて送信する処理を行う(ステップ503)。
一方、再送信抑止制御部13は、送信履歴データキャッシュ部14に同じIDがなかった場合には、新規のデータとして、データ206とID207を携帯端末20に向けて送信する処理を行う(ステップ504)。
また同時に、再送信抑止制御部13は、送信履歴データキャッシュ部14にデータ205とID204として保持する(ステップ505)。
送信済みID208あるいは新規データであるデータ207とID207は、再送信抑止制御部13から通信制御部11を経由して携帯端末20に送られる。
このように、再送信抑止制御部13で、既に携帯端末20へ送信済みと判定されたデータについては、送信済みID208のみを送信することで、データと共に送信する場合に比較して、トラフィックの低減を実現している。
図6は、本発明の実施例を説明するための携帯端末20の再受信抑止制御部23の処理を示すフローチャートである。以下の説明では必要に応じて図1、図2の主要な部分を参照する。
携帯端末20では、通信制御部21経由で、送信済みID208あるいは、新規のデータ206とID207で構成された情報を再受信抑止制御部23で取得する(ステップ601)。
再受信抑止制御部23は取得した情報が、IDのみで構成されているかどうかを調べ(ステップ602)、当該情報がIDのみで構成された送信済みID208の場合には、送信済みID208をサービス提供部22に提供する(ステップ603)。
また、再受信抑止制御部23は、当該情報が新規のデータ206とそのID207で構成されている場合には、そのID207のみをサービス提供部22に提供し(ステップ604)、データ206とID207は、受信したデータ212とそのID211として、受信データキャッシュ部24に保持する(ステップ605)。
図7は、本発明の実施例における携帯端末20のサービス提供部22の処理を示すフローチャートである。
受信済みのID208あるいは新規のID206を取得したサービス提供部22は(ステップ701)、ID208あるいはID206をキー項目として、再受信抑止制御部23にデータの要求を行う(ステップ702)。再受信抑止制御部23は、受け取ったIDとそれに対応したデータを受信データキャッシュ部24から取得し、サービス提供部22にそれらのデータを提供する。受け取ったデータによって、サービス提供部22は出力インターフェースを利用して情報を利用者に提供することができる(ステップ703)。
しかし、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13での確認処理(図5のステップ502で示した)において、IDが同一であっても、データサーバ30側でデータの更新がされると、データが一致しないという場合もありうる。データの更新は、バージョンアップあるいはデータ誤りの修正などの際に必要に応じてなされ、IDは不変であるが、データは書き換えられる。
この場合、同一のIDが存在するかどうかの確認処理を行う際に、同一IDだけではなく、データも比較して、更新を確認することで、この更新によるデータの不一致を回避する仕組みが必要となる。以下にこれを回避する仕組みについて説明する。
図8は、本発明の実施例におけるデータ更新時の不一致を回避する仕組みを説明するための図である。以下の説明では必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
図8を参照すると、携帯端末20からの要求により、データサーバ30から更新データ601とそのID600を受け取った情報提供サーバ10の通信制御部11は、再送信抑止制御部13に情報を渡す。このとき、送信履歴データキャッシュ部14には、ID600とIDが同一のID602とそのデータ603が保持されているとする。すなわち、データ603は更新前のデータ、また更新データ601は更新後のデータである。
再送信抑止制御部13は、データ603を、更新データ601と比較する。
比較した結果、データ603と更新データ601に不一致があった場合には、データ603は最新の更新データ601に更新されているとみなし、データ603を更新データ605に変更する。
情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、ID604をID606、更新データ605を更新データ607として、通信制御部11経由で、携帯端末20に向けて送信する。
これらのデータは、携帯端末20の再受信抑止制御部23で受信される。再受信抑止制御部23は、受信データキャッシュ部24を参照し、ID606と同一のID608があり、なおかつ更新データ607が送信されてきている場合には、情報が更新されていると判定する。再受信抑止制御部23は、受信データキャッシュ部24に保持してあるID608とセットのデータ609を、更新データ607に置換え、更新済みデータ611とする。この例では、更新による書き換えのためIDの書き換えは行わない。
このように、情報提供サーバ10からの携帯端末20への情報送信時に、携帯端末20の受信データキャッシュ部24に保持されていると判定した情報に関しては、情報提供サーバ10からIDのみを送信する。また、保持されていない又は更新されていると判定した情報に関しては、そのデータとIDを送信する。同時に、情報提供サーバ10では、当該データと当該IDを送信履歴データキャッシュ部14に保持または更新するという処理により、情報提供サーバ10は、送信履歴データキャッシュ部14の内容と、携帯端末20が保持する受信データキャッシュ部24の内容を、データ更新時以外は、同一に保つことができる。
また、情報提供サーバ10から送信されたデータを圧縮処理して携帯端末20へ送信することによるトラフィック量の低減も可能である。
また、情報提供サーバ10から送信されたデータを暗号化した後、携帯端末20へ送信することも可能である。
以上述べたように、本実施例によれば、情報提供サーバ10の送信履歴データキャッシュ部14と携帯端末20の受信データキャッシュ部24を、データ更新時以外は同一に保たれるが、このために、情報提供サーバ10は、携帯端末20の受信データキャッシュ部24のキャッシュサイズを確定する機能を持つ必要がある。
この携帯端末20のキャッシュサイズを確定する機能とは、使用する携帯端末20の種類によって、利用可能なサイズに違いがある可能性があるため、携帯端末20が最初に情報を要求した際に、携帯端末20に対して、受信データキャッシュ部24として利用可能なサイズを確定するものである。
以下で、キャッシュサイズの確定について、図1の主要な部分を参照して説明を行う。
携帯端末20からの最初の情報提供の要求時に、その要求を受けた情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、自身が保有するキャッシュサイズ確認のための要求コマンドを発行する。そのコマンドの戻り値から、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13では、利用するキャッシュサイズを決定し、自身の送信履歴データキャッシュ部14に携帯端末20に対応したキャッシュサイズを確保する。
キャッシュサイズを確保した後、そのサイズ情報を通信制御部11から、携帯端末20の再受信抑止制御部23に送信する。すると、携帯端末20の再受信抑止制御部23は、受け取ったサイズで受信データキャッシュ部24のサイズを確保する。
以上の実施例の説明は、携帯端末20が1つの場合の例であるが、1つの情報提供サーバ10に対して複数の携帯端末20が接続されることがある。
このような場合、情報提供サーバ10は、各携帯端末20が保有するキャッシュサイズを各携帯端末の固有情報としてデータテーブルなどで保有し、接続してきた携帯端末がどれぐらいのキャッシュを保有しているかデータテーブルで確認し、キャッシュサイズを決定するという方法もある。
また、携帯端末20側で既にキャッシュの一部分を確定領域として確保している場合や、他のアプリケーションがキャッシュを利用する為に一部分を確保している場合には、その残りサイズを送信履歴データキャッシュ部14と受信データキャッシュ部24のキャッシュサイズとすることもできる。
以上説明した第1の実施例によれば、携帯端末から要求のあったデータを情報提供サーバから送信する際に、送信済みデータの保持されたキャッシュ部のデータを参照することにより、データが送信済みかどうかの判定を行なうことが可能となり、サーバから携帯端末へのデータの再送を抑止することができる。
〔第2の実施例〕
次に本発明の第2の実施例について説明する。
第2の実施例によれば、携帯端末20の利用者が受信データキャッシュ部24内の受信データを編集した場合においても、情報提供サーバ10に設置された送信履歴データキャッシュ部14と携帯端末20の受信データキャッシュ部24を同一に保つことができるという特徴を持つ。
図9は、本実施例を説明するための図である。以下の説明では必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
例えば、利用者自身のスケジュールに変更があったとする。このような場合、利用者は、サービス提供部22が提供するスケジュール管理アプリケーションにより、受信データキャッシュ部24内に保持されている利用者自身のスケジュール(図示していない)を参照する。次に、利用者は、変更が発生した項目をサービス提供部22が提供する編集機能により入力インターフェースによって編集する。
このような場合においても、本実施例によれば、情報提供サーバ10の送信履歴データキャッシュ部14の送信履歴と携帯端末20の受信データキャッシュ部24の受信データを、データ更新時以外は同一にすることを可能とする。
図9を参照すると、第1の実施例の構成に比較すると、携帯端末20には、更新フラグ付加部25が追加して設置されている。また、受信データキャッシュ部24のデータ構成については、データ701が更新された場合にフラグを付与する更新フラグ702が追加されている。
この更新フラグ702は、データ701及びID700とセットで管理される。情報提供サーバ10では、送信履歴データキャッシュ部14に、データ701に対応したデータ706とID705を保持する。
処理が行われる前の初期状態においては、データ701とデータ706は同一であり、ID700とID705は同一である。
携帯端末20の受信データキャッシュ部24内にあるデータ701は、サービス提供部22が提供する入力インターフェースにより、利用者は内容の編集を行うことができる。
利用者による編集が行われると、受信データキャッシュ部24内のデータ701は編集された内容に更新され、更新が行われたことを示す更新フラグ702に対して、更新フラグ付加部25によって更新フラグ702が付与される。更新フラグ702は、例えば数字の1、英字のAでも良い。
利用者の編集が終了し、サービス提供部22が提供する入力インターフェースにより、利用者から処理の終了が指示されると、サービス提供部22は、編集処理の終了を再受信抑止制御部23に通知する。
編集終了の通知を受けた再受信抑止制御部23は、更新フラグ付加部25に要求して、受信データキャッシュ部24の更新フラグ702を確認し、フラグが付与されているID700と、データ701を取出し、通信制御部25を経由して、情報提供サーバ10にID700をID703とし、更新されたデータ701を更新データ704として送信する。
送信を行うと、再受信抑止制御部23は、更新フラグ付加部25に更新フラグ702に付与されていた更新フラグを取り除く指示を行い、更新フラグ付加部25は、更新フラグ702を取り除く処理を行う。
情報提供サーバ10は、更新データ704とID703を再送信抑止制御部13で受け取る。再送信抑止制御部13は、ID703と同一のID705に対応するデータ706を取出し、更新データ704とデータ706をサービス提供部12に渡す。サービス提供部12は取得した情報を参照して、送信履歴データキャッシュ14内の情報を携帯端末20から取得した情報に書き換えるか、または、データサーバ30側でも情報が更新されていた場合にそちらの情報に書き換えるかを判定するが、この処理は提供サービスに依存するものであり、場合によりいずれを選択しても良い。
第2の実施例によれば、上記動作により、携帯端末側で情報を編集した際に、サービス提供サーバ10と携帯端末20のキャッシュ内容を、情報更新時以外は一致させることができ、第1の実施例で述べた、再送信抑止機能を実行することでデータ通信量の低減が可能となる。
〔第3の実施例〕
次に本発明の第3の実施例について図を用いて説明する。
ここでは、新規情報を追加する際に、情報量が多いために、第1の実施例で確定した受信データキャッシュ部24のキャッシュサイズを超える可能性がある場合の対応について説明する。本実施例によれば、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13と携帯端末20の再受信抑止制御部23は同一のキャッシュ管理アルゴリズムを保有して処理を行う。
図10は、本実施例を説明するための送信履歴データキャッシュ部14のデータ保持を示す図である。以下の説明では必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
携帯端末20の保有する受信データキャッシュ部24のサイズを第1の実施例の方法で把握した情報提供サーバ10は、同一のキャッシュサイズで送信履歴データキャッシュ部14を確保する。
携帯端末20からの情報要求により、情報提供サーバ10はデータサーバ30に情報要求を行い、データサーバ30から新規データ1104を受け取ったとする。
図10を参照すると、新規データ1104を追加すると、送信履歴データキャッシュ部14でデータ保持領域として確保しているサイズを超えてしまう場合に,再送信抑止制御部13は送信履歴データキャッシュ部14を参照し、キャッシュ管理アルゴリズムを開始する。
まず、送信履歴データキャッシュ部14のデータ保持領域の先頭にあるデータ1100とID1150を削除する。削除したことにより空いた領域に、データ1106とID1156を移動し、続いて空いた領域に残りのデータを順次移動して空きを詰める。これにより、最後に空き領域ができ、そこに新規データ1112とそのID1162を追加する。
なお、データを1つ削除するだけでは新規データを追加する領域が足りない場合には、新規データを追加できる最低限の領域を空けるために、複数のデータを削除する。
このようなアルゴリズムを携帯端末20側の再受信抑止制御部23も備えていることで、新規データを追加する際に、キャッシュサイズが不足することなく処理が可能となる。
上記処理を行う上で、削除される先頭のデータを、利用頻度が低くまた必要性の下がったものにしておくことで、より効率的なキャッシュ領域の利用が可能となる。そこで、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13と携帯端末20の再受信抑止制御部23は、利用頻度及び必要性の低いデータを優先的に先頭にもっていく処理を、それぞれ再受信抑止機能、再受信抑止機能を利用する際に行う。この処理について、以下で説明を行う。
図11は、本実施例を説明するための送信履歴データキャッシュ部14のデータ保持を示す図である。以下の説明では必要に応じて、図1の主要な部分を参照する。
まず、再送信抑止制御部13において、データが参照された場合の処理について説明する。再送信抑止の処理の際にデータの比較を行なうために、データ1201を参照した場合、送信履歴データキャッシュ部14の空いたデータ保持領域の再後尾に、データ1201とそのID1251を移動し、参照データ1208とID1258とする。移動によって空いた領域には、データ1203とID1253をシフトさせ、空いた領域にデータを順次上にシフトして間を詰める。
次に、再送信抑止制御部13において、データが更新された場合の処理について説明する。再送信抑止制御部13において、再送信抑止のためのデータを更新する処理の際に、データ1211とID1261を更新した場合、送信履歴データキャッシュ部14の空き領域の最後尾に、更新データ1218とID1268を保持する。移動によって空いた領域には、ID1262、データ1212をシフトして、ID1256、データ1206とし、空いた領域にデータを順次上にシフトして間を詰める。
次に、再送信抑止制御部13において、データが削除された場合の処理について説明する。再送信抑止制御部13において、再送信抑止処理を行う際に、データ1221が不要となった場合、送信履歴データキャッシュ部14は、データ1211を削除する処理を行う。この削除処理によって空いた領域には、データ1222とID1272をシフトして、データ1226とID1276とし、空いた領域にデータを順次上にシフトして間を詰める。
最後に、再送信抑止制御部13において、新規データが追加される場合の処理について説明する。再送信抑止制御部13において、再送信抑止処理を行う際に、新規データ1235とID1285を受け取った場合、送信履歴データキャッシュ部14に、この新規データ1235を追加する処理を行う。送信履歴データキャッシュ部14内の最後尾のデータ1239の後に、新規データ1240とIDを保持する。
上記のデータ参照、データの更新、データの削除、新規データの追加の処理は、携帯端末20の再受信抑止制御部23及び受信データキャッシュ部24でも同様に行うことができる。
〔第4の実施例〕
次に本発明の第4の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバ10に設置された送信履歴データキャッシュ部14にデータを保持する際に、ハッシュ関数を使用することでキャッシュ記憶の容量を抑えながら、再送信抑止機能を提供するという特徴を持つ。
第1の実施例の構成において、ハッシュ関数を使用して、新規データのキャッシュ保存時にデータをハッシュ化し、送信履歴データキャッシュ部14に保持する。この場合のハッシュ関数は、SHA−1やMD5などを利用することが可能であり、ハッシュ化する手段は限定しない。
データをハッシュ化することで、元のデータよりも少ない量で更新データの違いを発見することができ、送信履歴データキャッシュ部14で利用する保持領域を抑えることが可能となる。
次に、この実施例において、データサーバ30から情報を受け取り、それが更新された情報であった場合の処理について説明する。
図12は、本実施例を説明するための図である。
携帯端末20からの要求によって、情報の要求を行った情報提供サーバ10は、データ803とID802をデータサーバ30から受け取る。情報を受け取った情報提供サーバ10は、その情報を再送信抑止制御部13に渡す。
情報を受け取った再送信抑止制御部13は、そのデータをハッシュ化する。データ803をハッシュ化した後、データ803をハッシュ化したデータと送信履歴データキャッシュ部14に保持されているID802とIDが同一のハッシュデータ801を比較し、値に違いがあった際には、データが更新されていると判定し、ハッシュデータ801を、データ803をハッシュ化したデータに置換え、更新ハッシュデータ804として送信履歴データキャッシュ部14に保持する。
このように、ハッシュ関数を利用することでキャッシュ記憶の容量を抑えながらも、データ再送信信抑止機能を提供することができる。
〔第5の実施例〕
次に本発明の第5の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバ10に設置された送信履歴データキャッシュ部14にデータを保持する際に、そのデータの更新された時間を保持する代わりにデータの保持を省くことで、キャッシュ記憶の容量を抑えながら、再送信抑止機能を提供することができる。
図13は、本実施例を説明するための図である。
第1の実施例の構成において、データサーバ30からは、ID900、データ901、データ更新時間902が送信されるが、送信履歴データキャッシュ部14には提供ID900、データ更新時間902を保持する。このようにすることにより、元のデータよりも少ない量でデータの違いを記録することができ、送信履歴データキャッシュ部14で利
用する保持領域の記憶量を抑えることが可能となる。
次に、この実施例において、データサーバ30から情報を受け取り、それが更新された情報であった場合の処理について説明する。
携帯端末20からの要求によって、情報の要求を行った情報提供サーバ10は、ID900、データ901、データ更新時間902をデータサーバ30から取得する。
情報を取得した情報提供サーバ10は、その情報を再送信抑止制御部13に渡す。情報を取得した再送信抑止制御部13は、同一のID903で保持されているデータ更新時間904とデータ更新時間902を比較し、相違があった際には、データが更新されていると判定し、データ更新時間904をデータ更新時間902に置換え、最新データ更新時間906として送信履歴データキャッシュ部14に保持し、データ901をデータ908とし、またID900をID907として、携帯端末に向けて送信する。
これらの動作により、第5の実施例によれば、データ更新時間の情報を利用して、キャッシュ記憶の容量を抑えながらも、データ再送信抑止機能を提供することができる。
〔第6の実施例〕
次に本発明の第6の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、携帯端末20から使用するサービスに応じて、情報提供サーバ10に接続されているデータサーバ30から適切なものを選択することができる。
図14は、本実施例を説明するための図である。
携帯端末20のサービス提供部22では、複数のサービスを提供しており、利用者はその中から、使用したいサービスを利用する。そのサービスを利用することで、携帯端末20から情報提供サーバ10に対して情報要求が発生し、再受信抑止制御部23で要求パラメータ1303が発行される。
図14を参照すると、要求パラメータ1303には、どのサービスを利用しているかを識別する為の識別情報1304と、受け取る情報を選別するキー項目となる情報要求内容1305が含まれる。
要求パラメータ1303は、通信制御部21経由で情報提供サーバ10に送信される。情報提供サーバ10のサービス提供部12は、要求パラメータの識別情報1304を解析し、要求をかけるべきデータサーバを識別する。
サービス提供部12は、識別情報を取り除いた要求パラメータ1303を、再送信信抑止制御部13から通信制御部11を経由して、適切なデータサーバに送る。ここではサービス提供部12がデータサーバA1300を適切なサーバとして選択したとする。
すると、データサーバA1300から情報要求内容1305に応じた情報が情報提供サーバ10に向けて送信される。
〔第7の実施例〕
次に本発明の第7の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、データサーバ30から情報提供サーバ10に送られた情報を送信履歴データキャッシュ部14のデータと比較し、差分情報を送信することができる。なお、差分情報については後述する。また、前述した実施例とは異なり、IDの使用は行わない。
図16は、本実施例を説明するための図である。
他の実施例と同様に、携帯端末20は情報の要求を情報提供サーバ10に対して行う。情報提供サーバ10は、携帯端末20から要求のあった情報を保有しているデータサーバ30に対して、情報の要求を行う。情報の要求を受けたデータサーバ30は、要求に対応するデータ1411を情報提供サーバ10に向けて送信する。
データ1411を受信した情報提供サーバ10は、送信履歴データキャッシュ部14を参照し、データ1401と比較を行う。
比較した結果、データ1411とデータ1401に違いがあった場合、データ1401に対するデータ1411の差分情報を抽出する。ここで言う「データ1401に対するデータ1411の差分情報」とは、データ1401とデータ1411の違いを示す情報であって、データ1401に基づいてデータ1411を生成するための情報を含んだ情報と定義する。以下では、この差分情報をデータ化したものを差分データ1412と記述する。
また、送信されてきた内容がデータ1411そのものであるのか、差分データ1412であるのかを、携帯端末20が判定できるよう、送信内容を区別するためのフラグ1413を付加する。フラグ1413は送信データが差分データであるのか、通常のデータであるのかを示すフラグであるとする。
携帯端末20への送信の準備が完了したら、データ1401をデータ1411に書き換え、更新データ1402とした後、フラグ1416と差分データ1415を携帯端末20へ送信する。
また、データ1411とデータ1401の差分が無く、既に送信した場合であるには、情報提供サーバ10からは、フラグのみを送信する。
データを受け取った携帯端末20は、フラグ1416から、受信した内容が差分データ1415であると判定し、受信データキャッシュ部24内にある差分データ1415の情報を用いて、データ1405に基づいて更新データ1406を生成し、データ1405をデータ1406に書き換える。
このように、情報の差分のみを抽出して送信することにより、データの再送を抑止できると共に、通信トラフィックを低減することが可能となる。
なお、データ1411とデータ1401の差分が大きいと、差分データ1412がデータ1411のサイズを越えてしまう場合がある。そこで、携帯端末20へ送信する前に、差分データ1412と、データサーバ30から受け取ったデータ1411のサイズ比較を行い、差分データ1412がデータ1411のサイズを越えてしまう場合には、携帯端末20へ送信する情報はデータ1411を選択することとする。その場合には、フラグ1413により、差分データではなく、通常のデータであることを表示するものとする。
〔第8の実施例〕
次に本発明の第8の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、データサーバを保有する企業に所属する社員が携帯端末から自社のデータサーバにアクセスして情報を取得する際に、自社で保有しない情報提供サーバ10の再送抑止機能を利用することができる。
図17は、本実施例を説明するための図である。
企業A300及び企業B350では、それぞれデータサーバ310、360を有し、またそれぞれの企業の社員は携帯端末320、370を利用する。この携帯端末320、370は企業A300または企業B350が社員に支給したものでもあっても良く、あるいは社員の所有物であっても良い。また、図は企業A300と企業B350の2つの企業が情報提供サーバ20を使用した例としているが、企業の数は3つ以上の複数であっても良い。
また、図では各企業の携帯端末を1つしか示していないが、企業A300、企業B350には、携帯端末を有する社員が複数存在しても良い。企業A300および企業B350は、情報提供サーバ10を有する企業に対して、サーバ利用の契約を結んでいるものとする。
企業A300及び企業B350共に、情報提供サーバ10の利用方法は同一であるので、以下では企業A300について説明を行う。
企業A300の社員は、携帯端末320を有する。社員は、最初に、この携帯端末320に、再受信抑止処理機能を内蔵したソフトウェアを情報提供サーバ10からダウンロードする。
ここで、再受信抑止処理機能とは、第1の実施例で述べた携帯端末20の備える機能であって、情報提供サーバ10から識別情報のみを受信した場合、携帯端末20の出力インターフェースに情報を提供するサービス提供部22に当該識別情報のみを提供すると、サービス提供部22で識別情報に対応した情報を受信データキャッシュ部24から取得し、また情報提供サーバ10から情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみをサービス提供部22に提供し、かつ当該情報と当該情報の識別情報を受信データキャッシュ部24に保持し、サービス提供部22で、識別情報に対応した情報を受信データキャッシュ部24から取得する機能を含むものとする。
携帯端末320にソフトウェアのダウンロードが完了すると、このソフトウェアによるサービスを利用することができる。
このソフトウェアによるサービスは、データサーバ310に情報の要求を行うと、その結果を取得するというものである。
当該ソフトウェアにより携帯端末320から情報要求を行うと、ネットワーク100を経由して情報提供サーバ10に要求が送信される。情報提供サーバ10は、振分け制御部15により、この要求がどの携帯端末から発行されているかを判別し、携帯端末320を利用する社員の所属する、データサーバ310を選択する。
携帯端末320からの要求であることを検知した振分け制御部15は、この要求を企業A300のデータサーバ310に送信する。要求を受けたデータサーバ310は、その要求に対応する情報を情報提供サーバ10に向けてネットワーク100を介して送信する。
情報提供サーバ10は要求に対応する情報を受け取ると、その情報を再送信抑止制御部13に提供し、再送信抑止制御部13では第1の実施例あるいは第7の実施例で説明したと同様の再送抑止処理を実行した後、処理を施した情報を振分け制御部15に戻す。
ここで、第1の実施例で説明した再送抑止処理は、携帯端末20から要求された情報を、情報提供サーバ10に保持された送信済みの情報と照合することにより、携帯端末20から要求された情報が送信済みか否かを判定するもので、携帯端末20から要求される情報の識別情報を送信履歴データキャッシュ部14の識別情報と照合することで、情報が送信済みか否かを判定する処理を含む。
また、第7の実施例で説明した再送抑止処理は、携帯端末20から要求された情報を、情報提供サーバ10に保持された送信済みの情報と照合することにより、携帯端末20から要求された情報が送信済みか否かを判定するもので、照合の際、送信済みデータに基づいてデータを生成するための情報である差分情報と、送信情報が差分情報であるのか差分情報以外の情報であるのかを判定するフラグを作成する処理を含む。
処理を施した情報が振分け制御部15に戻されると同時に、再送信抑止制御部13は送信履歴データキャッシュ部14に送信履歴として情報を保持する。なお、送信履歴データキャッシュ部14で履歴を保持する領域は、企業毎に区分し、それをさらに携帯端末毎に区分することとする。
保持の際に使用する領域の判別は、携帯端末が標準的に有する識別情報(固体識別情報)を、振分け制御部15に予め情報テーブルとして登録しておくことにより実現する。
振分け制御部15は再送信抑止制御部13に対して情報を提供する際に、登録された保持領域を識別する情報を共に提供する。
振分け制御部15は、再送抑止処理が施された情報を携帯端末A320に対してネットワーク100を介して送信する。
ここでいう再送抑止処理が施された情報とは、上述した第1の実施例あるいは第7の実施例で説明したと同様の再送抑止処理が施された情報のことを示す。
振分け制御部15から、情報を受け取った携帯端末320では、ソフトウェアに内蔵されている再受信抑止機能により、再受信抑止処理を行う。
以上述べた第8の実施例により、情報提供サーバ10を保有しない企業であっても、再送抑止処理を利用することが可能となり、携帯端末320が使用するネットワーク100を介して行う通信に要する費用を低減することが可能となる。また、情報提供サーバ10を有する企業は、サーバを使用している企業に対して、運用管理費用を請求したり、使用量およびどれ位の通信効率化が図れたかといった情報を付加価値として提供し、対価を受けることが可能となる。
〔第9の実施例〕
次に本発明の第9の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、データサーバを保有する企業に対してサービス提供サーバと携帯端末を提供し、携帯端末からデータサーバにアクセスして情報を取得する際に、再送抑止機能を利用することができる。
図18は、本実施例を説明するための図である。
企業A300はデータサーバ310を有する。企業A300は、データサーバ310を携帯端末320から使用すると共に、再送抑止機能13を利用するために、情報提供サーバ10の管理会社と再送抑止機能の使用契約を結ぶ。
また、その企業から携帯端末320での再送抑止機能使用に関するレンタル契約を結ぶか、または携帯端末320を購入して使用契約を結ぶ。この携帯端末320は、予め再受信抑止機能が内蔵されていても良いし、企業Aで利用開始時に、再受信抑止機能が内蔵されているソフトウェアを情報提供サーバ10からダウンロードしても良い。
企業Aに所属する社員は携帯端末320を使用してデータの要求をデータサーバ310に対して行う。この要求は、先ず情報提供サーバ10にネットワーク経由で送られ、この要求を受けた情報提供サーバ10は振分け制御部15で情報送信先を判別し、データサーバ310に対してネットワーク100を経由して要求を送信する。要求を受けたデータサーバ310は、その要求に対応した情報を、ネットワーク100を経由して情報提供サーバ10に送る。
情報を受け取った情報提供サーバ10の振分け制御部15は、その情報を再送信抑止制御部13に送る。再送信抑止制御部13では、第1の実施例と同様の再送抑止処理を行う。この際の保持領域の判別は、第8の実施例で説明したのと同様の方法を取る。再送抑止制御部13は、処理を施した情報を振分け制御部15に送る。再送抑止処理の施された情報を受け取った振分け制御部15は、ネットワーク100を経由して携帯端末320にその情報を提供する。再送抑止処理の施された情報を受信した携帯端末320は、携帯端末320に内蔵されている再受信抑止制御部23か、又はソフトウェアに内蔵されている再受信抑止機能にて、第1の実施例で述べたのと同様の方法で処理を行った後、情報を利用する。
この第9の実施例によれば、サービス提供サーバ10を保有しない企業であっても、再送抑止処理を利用することにより、携帯端末が使用するネットワーク100経由の通信費を低減することが可能となる。
また、企業Aは、情報提供サーバ10を管理する企業に対して携帯端末の利用契約を結んでいるので、この企業に携帯端末の再受信抑止機能に対する月額使用料金を支払うことになる。その際、携帯端末320からの利用状況をトラフィック計数管理部16によって把握し、データサーバ300へ接続した分のトラフィックのみ計数する。このようにして、業務利用分を企業Aに要求し、それ以外の業務利用外の使用料を、携帯端末を使用している社員に請求することにより、企業の携帯端末使用料を低減する手助けをすることができる。また、使用量およびどれ位の通信効率化が図れたかといった情報を付加価値として提供することや、運用管理費用やメンテナンス料を受けることが可能となる。
以上の説明は企業Aの場合について行ったが、企業Bあるいは3つ以上の企業の場合についても全く同様である。
〔第10の実施例〕
次に本発明の第10の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバと携帯端末の保有するキャッシュに不一致が発生した場合に回復処理を行うことができる。
図19は、本実施例を説明するための図である。
本発明の第1の実施例および第2の実施例において、情報提供サーバ10から携帯端末20に対して新規データを送信している途中に通信の一時断が発生し、情報提供サーバ10の送信履歴データキャッシュ部14にはデータが保存されたが、携帯端末20の受信データキャッシュ部24にはデータが保存されなかった場合の処理について図1を参照して説明する。
このような場合、通信の一時断が発生した後も、携帯端末20から情報提供サーバ10に向けて、情報の要求処理が実行される。通信断直後に通信断前と同じ情報の要求が発生しても、何度か違う要求処理が発生した後に通信断前と同じ情報の要求が発生しても良い。
通信断前に発行された要求が携帯端末20から発行されると、情報提供サーバ10は、その要求を受け、データサーバ30に対して情報の要求を行い、データサーバ30から情報提供サーバ10に情報が提供される。情報提供サーバ10では、データサーバ30から受け取ったデータと送信履歴データキャッシュ部14内のデータとを比較し、既に保有する情報に関しては、送信済と判定し、IDのみを携帯端末20に送信する。
情報提供サーバ10からIDを受け取った携帯端末20の再受信抑止制御部23は、IDのみである為、受信済の情報であるとみなし、受信データキャッシュ部24を確認してこのIDとペアで保存されているデータを取得しようと試みる。
しかしながら、情報提供サーバ10からの送信中に通信断が発生したことにより、携帯端末20はこのIDを受信しておらず、IDとデータは受信データキャッシュ部24には存在しない。この為、再受信抑止制御部23は回復処理として、存在しないIDとデータを再取得するために以下の動作を実行する。
再受信抑止制御部23は、受信データキャッシュ部内に存在しなかったIDを未保有ID1501として情報提供サーバ10に発行する。この未保有ID1501を受け取った情報提供サーバ10は、再送信抑止制御部23にこの未保有ID1501を渡す。再送信抑止制御部23では、送信履歴データキャッシュ部14からこの携帯端末が未保有であったID1505とデータ1506を抽出し、これらを携帯端末20に向けて送信する。
未保有ID1505と未保有データ1506を受信した携帯端末20は、これらを再受信抑止制御部23に渡す。再受信抑止制御部23は、未保有ID1508と未保有データ1509を、受信データキャッシュ部24に保存する。
〔第11の実施例〕
次に本発明の第11の実施例について図を用いて説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバと携帯端末の保有するキャッシュの不整合が発生していないかどうかを携帯端末からの要求に付与された不整合検出情報によって確認することができる。
図20は本実施例を説明するための携帯端末20に設置された再受信抑止制御部23の処理を示すフローチャートである。また、図21は本実施例を説明するための情報提供サーバ10に設置された再送信抑止制御部13の処理を示すフローチャートである。なお必要に応じて、図1の主要な部分を参照して説明を行なう。
本発明の第1の実施例および第2の実施例において、携帯端末20から情報提供サーバ10に情報要求を行う際に、携帯端末20の受信データキャッシュ部24で有する情報と情報提供サーバ10の保有する送信履歴データキャッシュ部14内の情報と不整合が発生していないかどうかを確認する不整合検出情報を付与する処理について図1を参照して説明する。
携帯端末20が要求を発行するとき、再受信抑止制御部23は、送信データキャッシュ部24を参照し、保存されているデータIDとデータ本体の全情報から不整合を確認可能とする不整合検出情報を生成する(ステップ1601)。これは、全データIDとデータ本文をハッシュ化し、それらの結果からXOR演算処理(排他的論理和)を行うことにより不整合検出情報を生成する。この不整合検出情報は、情報提供サーバ10と不整合識別が可能とすることができるのであれば、CRC、SHA、MD5など他の生成方法を取っても良い。
不整合を確認するための不整合検出情報を生成したら、要求情報にこの識別子をパラメータとして付与し、情報提供サーバ10に送信する(ステップ1602)。この要求を受け取った情報提供サーバ10は(ステップ1701)、再送信抑止制御部13にて、送信履歴データキャッシュ部14を参照し、端末側で行ったのと同様の不整合検出情報の生成処理を行う。不整合検出情報を生成したら、受信した携帯端末20の不整合検出情報と比較する(ステップ1702)。
携帯端末20から送信された不整合検出情報と、情報提供サーバ10内で生成された不整合検出情報が一致していたら、キャッシュ内での不整合は発生していないと判定し、本発明の第1および第2で説明した再送信抑止処理を行い、携帯端末20に情報提供を行う(ステップ1703)。もし、不整合検出情報の不一致が発生した場合は、携帯端末20の受信データキャッシュ部24の内容と情報提供サーバ10側の送信履歴データキャッシュ部14の内容に不整合が発生したと判定し、以下の処理を実行する。
携帯端末20からの要求に対応した情報をデータサーバ30に要求し、その結果としてデータサーバ30から取得した情報を、本発明の第1および第2で説明した情報の保存処理を、再送信抑止制御部13が送信履歴データキャッシュ部14に対して行う(ステップ1704)。保存処理が終了した後、送信履歴データキャッシュ部14内にある全てのデータIDおよびデータ本体と、不整合が発生したことを識別する不整合検出フラグを付与して携帯端末20に向けて送信する(ステップ1705)。
全データIDとデータ本体を受け取った携帯端末20は、これらを再受信抑止制御部23に渡す(ステップ1603)。再受信抑止制御部23は、不整合検出フラグを確認し、付与されていることを確認すると、受信データキャッシュ部24にある情報を削除し(ステップ1605)、受け取った全てのデータIDとデータ本体を保存する(ステップ1606)。不整合検出フラグが付与されていない場合は、本発明の第1の実施例および第2の実施例の再送信抑止処理を実施する(ステップ1607)。
〔第12の実施例〕
次に本発明の第12の実施例について説明する。
本実施例によれば、情報提供サーバがデータサーバから提供される情報にデータIDが付与されていなくても、再送信抑止処理をおこなうことができる。
本発明の第1の実施例および第2の実施例において、情報提供サーバ10がデータサーバ30から情報を取得する際に、情報にデータIDが付与されていない場合でも再送信抑止処理が行えるよう、データIDを付与する処理について図1及び図22を参照して説明する。
図22は、本実施例による情報提供サーバの再送信抑止制御部の処理を示すフローチャートであり、第1の実施例による処理を示す図5と比較し、データサーバ30から取得した情報にデータIDが付与されているかどうかを判定するステップ1801と、データIDが付与されていない場合の処理(ステップ1802〜1804)が追加されている。
情報提供サーバ10は、携帯端末20からの要求を受けて、データサーバ30に情報の要求を行う。データサーバ30は、その要求に対して適切な情報を情報提供サーバ10に提供する。
ここで、受け取った情報がデータID、データ本体という構成を取っておらず、データ本体のみで構成されていた場合、情報にデータIDが付与されていないと判定し(ステップ1801)、再送信抑止処理部は送信履歴データキャッシュ部14内にあるデータ本体一覧と、取得したデータ本体一覧とを比較する(ステップ1802)。もし、一致するデータ本体がなければ、新規にデータIDを生成して(ステップ1803)、データ本体に付与して送信履歴データキャッシュ部14に保存する(ステップ1804)。
また、データサーバ30から受け取った新規データ本体一覧に存在しないデータ本体が送信履歴データキャッシュ部14内に存在する場合には、不要になった情報であると判定し、データ本体とそれに付随するデータIDを削除する。以降は、本発明の第1の実施例および第2の実施例において説明した、再送信抑止制御部13での携帯端末20に向けた送信情報の生成を行うことで、再送信抑止処理が行われる。
〔第13の実施例〕
次に本発明の第13の実施例について説明する。
本実施例によれば、再送信抑止処理を行った情報の順序に意味を持たせ、処理性能の劣る携帯端末において、ソート処理を省いて負荷を軽減することができる。本発明の第1の実施例および第2の実施例において、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13が、携帯端末20に情報を提供する際に、予め携帯端末20のサービス提供部22での情報の利用を容易にするよう、情報の順序に意味を持たせる処理について図1及び図23を参照して説明する。
図23は、本実施例による情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13の処理を示すフローチャートであり、第1の実施例による処理を示す図5と比較し、データサーバ30から取得した情報のソート処理に伴うステップ1901〜1903が追加されている。にデータIDが付与されているかどうかを判定するステップ1801と、データIDが付与されていない場合の処理(ステップ1802〜1804)が追加されている。
情報提供サーバ10は、携帯端末20からの要求を受けて、データサーバ30に情報の要求を行う。データサーバ30は、その要求に対して適切な情報を情報提供サーバ10に提供する。
本発明の第1の実施例および第2の実施例では、再送信抑止を行った結果の情報は、送信履歴データキャッシュ部14に保存されている情報の順序となるため、データサーバ30から受信した順序とは一致していない。
もしここで、データサーバ30から受け取った情報の順序が、携帯端末20のサービス提供部22で画面を生成する際に、データサーバ30から受信した情報の順序で受け取ることができれば、ソート処理なしで表示可能であったとする。
例えば、データサーバ30から受信した情報が携帯端末20でメインメニューを生成する情報であった場合、データサーバ30から受け取った情報が、[ID1:電話帳、ID2:スケジューラ、ID3:メール、ID4:業務連絡、ID5:情報検索]であり、送信履歴データキャッシュ部14に保存されている情報の順序が、[ID1:電話帳、ID3:メール、ID2:スケジューラ、ID4:業務連絡]であったとする。このような状況の場合、以下の処理を実行する。
情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、本発明の第1の実施例および第2の実施例で再送信抑止処理を行った結果として情報を生成する。上記の例を元にすると、生成される情報は、データIDとデータ本体で構成された[ID1、ID3、ID2、ID4、ID5:情報検索]という並びとなる。生成された情報と、データサーバ30から受け取った情報と比較して、順序が一致していない場合、データサーバ30が受け取った情報に合わせて、生成した情報の順序を[ID1、ID2、ID3、ID4、ID5:情報検索]の並びに変更する(ステップ1901)。
順序の変更が完了した情報を、情報提供サーバ10の再送信抑止制御部13は、順序づけ処理を行ったことを識別するフラグを付与して(ステップ1902)、携帯端末20に送信する(ステップ504)。この情報を受け取った再受信抑止制御部23は、識別フラグを確認したら、受信した情報の順序のまま、データIDをサービス提供部22に受け渡す。
サービス提供部22は再受信抑止制御部23から受け取ったデータIDの順序どおりにデータ本体の要求を再受信抑止制御部23に対して行う。再受信抑止制御部23から受け取った情報を、サービス提供部22は、順序を変更せずにそのまま自身の管理する出力インターフェースに一覧表示を実行する。
本発明の情報提供サーバ10は、その動作をハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各手段を実行する情報提供制御プログラム(アプリケーション)70をコンピュータ処理装置である情報提供サーバ10で実行することにより、ソフトウェア的に実現することができる。情報提供制御プログラム70は、磁気ディスク、半導体記憶その他の記録媒体に保持され、その記録媒体から情報提供サーバ10にロードされ、その動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
本発明の携帯端末20も、またその動作をハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各手段を実行する携帯端末制御プログラム(アプリケーション)80をコンピュータ処理装置である携帯端末20で実行することにより、ソフトウェア的に実現することができる。この携帯端末制御プログラム80は、磁気ディスク、半導体記憶その他の記録媒体に保持され、その記録媒体から携帯端末20にロードされ、その動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
以上好ましい複数の実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施例に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
本発明の情報提供システム、情報提供サーバ、携帯端末、情報提供制御プログラム及び携帯端末制御プログラムによれば、以下に述べるような効果が達成される。
第1に、携帯端末から要求のあったデータを情報提供サーバから送信する際に、送信済みデータの保持されたキャッシュ部のデータを参照することにより、データが送信済みかどうかの判定を行なうことが可能となり、サーバから携帯端末へのデータの再送信を抑止することができる。
第2に、携帯端末から要求のあったデータをサーバから送信する際に、送信済みの場合においても、データの識別番号のみを送付するため、携帯端末では受信済みデータの保持されたキャッシュ部から識別番号の同じデータを読み出すことができると共に、データを再送信する場合に比較して、通信のトラフィック量を低減することができる。
Claims (75)
- ネットワークを介して接続される携帯端末からの情報の要求に対応して、情報提供サーバが前記要求された情報を前記携帯端末に提供する情報提供システムであって、
前記携帯端末から要求された情報を、前記情報提供サーバに保持された送信済みの情報と照合することにより、
前記携帯端末から要求された情報が送信済みか否かを判定し、前記情報の再送を抑止することを特徴とする情報提供システム。 - 前記情報提供サーバが、送信済みの前記情報と当該情報を識別する識別情報を対応付けて保持するキャッシュ部を備え、前記携帯端末から要求される情報の識別情報を前記キャッシュ部の識別情報と照合することで、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
- 送信済みと判定した場合、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを前記携帯端末へ送信し、
未送信と判定した場合、前記情報提供サーバから前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項2に記載の情報提供システム。 - 前記情報提供サーバから受信した情報と当該情報の識別情報とを対応づけて保持すると共に、前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを受信した際に、前記情報を読み出すキャッシュ部を前記携帯端末に備えることを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供サーバから前記識別情報のみを受信した場合、前記携帯端末の出力インターフェースに情報を提供するサービス提供部に当該識別情報のみを提供すると、前記サービス提供部で前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得し
前記情報提供サーバから前記情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみを前記サービス提供部に提供し、かつ当該情報と当該情報の識別情報を前記キャッシュ部に保持し、前記サービス提供部で、前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得することを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。 - 前記送信済みの情報に対応する更新された情報の要求を受信した際に、前記情報提供サーバが接続され、前記要求に対応した情報を提供するデータサーバから更新された情報と当該情報の識別情報を取得し、前記更新された情報と前記キャッシュ部に保持された前記更新された情報の識別情報に対応する情報とが一致しない場合、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換え、前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供サーバから送信された前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末で受信した際、前記識別情報と同一の識別情報に対応する情報が前記携帯端末に備えるキャッシュ部に保持されている場合、前記情報を前記更新情報で書き換えることを特徴とする請求項6に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供サーバに備えるキャッシュ部の記憶容量情報を前記携帯端末へ送信すると、前記携帯端末は前記記憶容量情報に基づき、前記携帯端末に備えるキャッシュ部の記憶容量を設定することを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の情報提供システム。
- 前記キャッシュ部に保持された情報の携帯端末の入力インタフェースからの更新がなされると、前記情報に更新されたことを示す更新フラグを付与し、前記情報と識別情報を前記情報提供サーバへ送信した後、前記更新フラグを削除することを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
- 前記キャッシュ部の領域に情報を保持する空きがない場合、前記キャッシュ部の第1番目の領域に保持された情報と識別情報を削除し、第2番目の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記第1番目の領域が先頭となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、新規情報と当該情報の識別情報を保持し、
前記キャッシュ部の情報が削除された場合、削除された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が削除された情報の保持された領域となるように移動させ、
前記キャッシュ部に新規情報を追加する場合、最後尾の情報の次に新規情報と識別情報を保持することを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。 - 前記携帯端末からの情報の要求により、前記識別情報に対応する前記キャッシュ部の情報が参照された場合、参照された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が参照された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、参照された情報と識別情報を保持することを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
- 前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換える際、更新された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記次の領域が更新された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、更新された情報と識別情報を保持することを特徴とする請求項6に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供サーバから前記携帯端末へ送信した情報と当該情報の識別情報の内、前記情報提供サーバで前記情報をハッシュ関数によりハッシュ化した後、ハッシュ化した情報をその識別情報と共に前記キャッシュ部に保持することを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
- 前記携帯端末へ送信する情報をハッシュ化した情報とし、前記キャッシュ部に前記情報の識別情報と同一の識別情報に対応し、かつハッシュ化された情報が既に保持されている場合、前記ハッシュ化した情報と前記ハッシュ化された情報の比較を行い、両者に不一致がある場合、前記キャッシュ部に保持された前記ハッシュ化された情報を前記ハッシュ化した情報に書き換えることを特徴とする請求項13に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供サーバに接続されたデータサーバから情報と当該情報の識別情報に加えて、その情報更新時間を前記情報提供サーバで取得し、前記情報と当該情報の識別情報を前記情報提供サーバから前記携帯端末へ送信した後、前記情報の識別情報と前記情報更新時間とを対応づけて前記キャッシュ部に保持することを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
- 前記情報更新時間を取得する際に、前記情報の識別情報と同一の識別情報が前記キャッシュ部に保持され、なおかつ前記情報の識別情報に対応する情報更新時間と前記同一の識別情報に対応する情報更新時間とが一致しない場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項15に記載の情報提供システム。
- ネットワークを介して携帯端末と当該携帯端末に情報を提供する情報提供サーバが接続され、前記情報提供サーバは複数のデータサーバと接続され、前記情報提供サーバは前記携帯端末から情報の提供要求を受けると、前記情報提供サーバは前記複数のデータサーバのいずれかから情報と当該情報の識別情報を取得し、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ提供する情報提供システムであって、
前記携帯端末から利用する情報サービスを識別する識別情報と、受け取る情報を選別する情報項目である情報要求内容を前記情報提供サーバへ送信すると、
前記情報提供サーバで前記識別情報に基づき、前記複数のデータサーバの内いずれか1つのデータサーバを選択し、
前記情報提供サーバは、前記携帯端末からの前記情報の情報要求内容に対応した情報の提供を前記データベースより受けることを特徴とする情報提供システム。 - 前記情報提供サーバが、送信済みの前記情報を保持するキャッシュ部を備え、前記携帯端末から要求された情報を前記キャッシュ部の情報と照合することで、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
- 前記照合の際、送信済みデータに基づいてデータを生成するための情報である差分情報と、送信情報が差分情報であるか否かを判定するフラグを前記情報提供サーバで作成し、前記要求された情報は未送信と判定した場合、前記情報提供サーバから、前記差分情報と前記フラグを送信し、
送信済みと判定した場合、前記情報提供サーバから、前記フラグを送信することを特徴とする請求項18に記載の情報提供システム。 - 複数の企業毎に、当該企業に属するデータサーバと携帯端末を設け、前記携帯端末で前記データサーバに格納された情報の提供を前記情報提供サーバから受ける際に、前記携帯端末を保有するそれぞれの企業のデータサーバへ前記要求された情報を企業毎に振分けて要求する振分け制御部を前記情報提供サーバに設けたことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
- 複数の企業毎にデータサーバを設け、前記携帯端末で前記データサーバに格納されたそれぞれの企業の情報の提供を前記情報提供サーバから受けた際に、前記携帯端末を使用する企業毎のトラフィック利用状況を計数し、前記企業毎に携帯端末の利用料金を算出するトラフィック計数管理部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを受信し、前記携帯端末に備えた前記キャッシュ部に当該識別情報が保持されていない場合、前記携帯端末から前記情報提供サーバへ当該識別情報に対応する情報を要求すると、前記情報提供サーバに備えたキャッシュ部から前記情報を読み出し、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
- ネットワークを介して、携帯端末及び前記要求に対応した情報を提供するデータサーバに接続され、前記携帯端末からの情報の要求に対応して、前記データサーバから情報を取得して、前記要求された情報を前記携帯端末に提供する情報提供サーバであって、
保持している送信済み情報と前記携帯端末から要求された情報を照合することにより、
前記携帯端末から要求された情報が送信済みかどうかを判定し、前記情報の再送を抑止することを特徴とする情報提供サーバ。 - 送信済みの前記情報と当該情報を識別する識別情報を対応付けて保持するキャッシュ部を備え、前記携帯端末から要求される情報の識別情報を前記キャッシュ部の識別情報と照合することで、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする請求項23に記載の情報提供サーバ。
- 送信済みと判定した場合、前記情報の識別情報のみを前記携帯端末へ送信し、
未送信と判定した場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項24に記載の情報提供サーバ。 - 送信済みの情報に対応する更新された情報の要求を受信した際に、前記データサーバから、更新された情報と当該情報の識別情報を取得し、情報の再送を抑止する再送信抑止制御部で、更新された情報と前記キャッシュ部に保持された前記更新された情報の識別情報に対応する情報との比較を行い、両者が一致しない場合、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換え、前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項25に記載の情報提供サーバ。
- 前記キャッシュ部の記憶容量情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項23から請求項26のいずれか1項に記載の情報提供サーバ。
- 前記キャッシュ部の領域に情報を保持する空きがない場合、前記キャッシュ部の第1番目の領域に保持された情報と識別情報を削除し、第2番目の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記第1番目の領域が先頭となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、新規情報と当該情報の識別情報を保持し、
前記キャッシュ部の情報が削除された場合、削除された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が削除された情報の保持された領域となるように移動させ、
前記キャッシュ部に新規情報を追加する場合、最後尾の情報の次に新規情報と識別情報を保持することを特徴とする請求項25に記載の情報提供サーバ。 - 前記携帯端末から要求される情報の識別情報が前記キャッシュ部の識別情報と照合され、前記識別情報に対応する前記キャッシュ部の情報が参照された場合、参照された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と識別情報を、前記次の領域が参照された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、参照された情報と識別情報を保持することを特徴とする請求項25に記載の情報提供サーバ。
- 前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換える際、前記更新された情報の保持された領域に続く次の領域以降の情報と当該情報の識別情報を、前記次の領域が更新された情報の保持された領域となるように移動させ、最後尾の情報保持領域に、更新された情報と識別情報を保持することを特徴とする請求項26に記載の情報提供サーバ。
- 前記携帯端末へ送信した情報と当該情報の識別情報の内、前記情報提供サーバで前記情報をハッシュ関数によりハッシュ化した後、ハッシュ化した情報をその識別情報と共に前記キャッシュ部に保持することを特徴とする請求項25に記載の情報提供サーバ。
- 前記携帯端末へ送信する情報をハッシュ化した情報とし、前記キャッシュ部に前記情報の識別情報と同一の識別情報に対応し、かつハッシュ化された情報が既に保持されている場合、前記ハッシュ化した情報と前記ハッシュ化された情報の比較を行い、両者に不一致がある場合、前記キャッシュ部に保持された前記ハッシュ化された情報を前記ハッシュ化した情報に書き換えることを特徴とする請求項31に記載の情報提供サーバ。
- 前記情報サーバから情報と当該情報の識別情報に加えてその情報更新時間を取得し、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信する際、前記情報の識別情報と前記情報更新時間を前記情報提供サーバに備えるキャッシュ部に保持することを特徴とする請求項25に記載の情報提供サーバ。
- 前記情報更新時間を取得する際に、前記情報の識別情報と同一の識別情報が前記キャッシュ部に保持され、なおかつ前記情報の識別情報に対応する情報更新時間と前記同一の識別情報に対応する情報更新時間とが一致しない場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項33に記載の情報提供サーバ。
- ネットワークを介して情報提供サーバと接続され、情報の要求を前記情報提供サーバに行うと、前記要求した情報の提供を受ける携帯端末であって、
前記情報提供サーバから受信した情報と当該情報を識別するための識別情報とを対応づけて保持すると共に、
前記情報提供サーバから前記情報の識別情報のみを受信した際に、前記情報を読み出すキャッシュ部を備えることを特徴とする携帯端末 - 前記情報提供サーバから前記識別情報のみを受信した場合、出力インターフェースに情報を提供するサービス提供部に、当該識別情報のみを提供し、
情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみを前記サービス提供部に提供し、また当該情報と当該情報の識別情報を前記キャッシュ部に保持することを特徴とする請求項35に記載の携帯端末。 - 前記識別情報のみを受信した場合、前記サービス提供部は、情報の再受信を抑止する再受信抑止制御部に前記識別情報に対応した情報を要求し、前記再受信抑止制御部は前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得して、前記サービス提供部へ提供し、
前記情報と当該情報の識別情報を受信した場合、前記サービス提供部は、前記識別情報に対応した情報を前記再受信抑止制御部に要求し、前記再受信抑止制御部は前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得して、前記サービス提供部へ提供することを特徴とする請求項36に記載の携帯端末。 - 前記受信した情報に対応する更新された情報と当該情報の識別情報を受信した際、前記識別情報と同一の識別情報に対応する情報が前記キャッシュ部に保持されている場合、前記情報を前記更新情報で書き換えることを特徴とする請求項36に記載の携帯端末。
- 前記情報提供サーバから前記キャッシュ部の記憶容量情報を受信すると、前記記憶容量情報に基づき、前記キャッシュ部の記憶容量を設定することを特徴とする請求項35から請求項38のいずれか1項に記載の記載の携帯端末。
- 前記キャッシュ部に保持された情報の入力インタフェースからの更新がなされると、前記更新のなされた情報に情報が更新されたことを示す更新フラグを付与し、前記情報と当該情報の識別情報を前記情報提供サーバへ送信した後、前記更新フラグを削除することを特徴とする請求項35に記載の携帯端末。
- ネットワークを介して、携帯端末及びデータサーバに接続され、前記携帯端末からの情報の要求に対応して、前記データサーバから情報を取得して、前記要求された情報を前記携帯端末に提供する情報提供サーバ上で実行され、
送信済み情報と当該情報の識別情報とを対応付けて保持するキャッシュ部の送信済み情報と、前記携帯端末から要求された情報を照合することにより、
前記携帯端末から要求された情報が送信済みか否かを判定する機能を実行することを特徴とする情報提供制御プログラム。 - 送信済みと判定した場合、前記情報の識別情報のみを前記携帯端末へ送信し、
未送信と判定した場合、前記情報と当該情報の識別情報を前記携帯端末へ送信する機能を有することを特徴とする請求項41に記載の情報提供制御プログラム。 - 送信済みの情報に対応する更新された情報の要求を受信した際に、前記データサーバから更新された情報と当該情報の識別情報を取得し、更新された情報と前記キャッシュ部に保持された前記更新された情報の識別情報に対応する情報との比較を行い、両者が一致しない場合、前記キャッシュ部に保持された前記情報を前記更新された情報で書き換え、前記更新された情報と識別情報を前記携帯端末へ送信する機能を有することを特徴とする請求項42に記載の情報提供制御プログラム。
- 前記キャッシュ部の記憶容量情報を前記携帯端末へ送信する機能を有することを特徴とする請求項41から請求項43のいずれか1項に記載の情報提供制御プログラム。
- 前記携帯端末へ送信した情報と当該情報の識別情報の内、前記情報をハッシュ関数によりハッシュ化した後、ハッシュ化した情報を当該情報の識別情報と共に前記キャッシュ部に保持する機能を有することを特徴とする請求項42に記載の情報提供制御プログラム。
- 前記携帯端末へ送信する情報をハッシュ化した情報とし、前記キャッシュ部に前記情報の識別情報と同一の識別情報に対応し、かつハッシュ化された情報が既に保持されている場合、前記ハッシュ化した情報と前記ハッシュ化された情報の比較を行い、両者に不一致がある場合、前記キャッシュ部に保持された前記ハッシュ化された情報を前記ハッシュ化した情報に書き換えることを特徴とする請求項45に記載の情報提供制御プログラム。
- ネットワークを介して情報提供サーバと接続され、情報の要求を前記情報提供サーバに行うと、前記要求した情報の提供を受け、受信した情報と当該情報を識別するための識別情報とを対応づけて保持するキャッシュ部を備えた携帯端末上で実行され、
前記情報提供サーバから識別情報のみを受信した場合、出力インタフェースに情報を提供するサービス提供部に、当該識別情報のみを提供する機能と、
情報と当該情報の識別情報を受信した場合、当該識別情報のみを前記サービス提供部に提供する機能を実行することを特徴とする携帯端末制御プログラム。 - 前記識別情報のみを受信した場合、前記キャッシュ部に保持されている前記識別情報に対応した情報を取得し、
前記情報と当該情報の識別情報を受信した場合、前記識別情報に対応した情報を前記キャッシュ部から取得して、前記サービス提供部へ提供する機能を有することを特徴とする請求項47に記載の携帯端末制御プログラム。 - 前記受信した情報に対応する更新された情報と当該情報の識別情報を受信した際、前記識別情報と同一の識別情報に対応する情報が前記キャッシュ部に保持されている場合、前記情報を前記更新情報で書き換える機能を有することを特徴とする請求項48に記載の携帯端末制御プログラム。
- 前記携帯端末から要求する情報に、前記携帯端末のキャッシュ部に保持される情報と前記情報提供サーバのキャッシュ部に保持される情報間の不整合を確認するための不整合検出情報を付与し、
前記情報提供サーバは、前記情報提供サーバ側で生成した前記不整合検出情報と、前記携帯端末から要求される情報に付与される不整合検出情報とを照合し、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。 - 前記不整合検出情報は、前記キャッシュ部に保持されている識別情報と情報とから情報間の不整合を検出可能な情報であることを特徴とする請求項50に記載の情報提供システム。
- 前記不整合検出情報が不一致の場合、不整合を示すフラグを付して要求された前記情報を前記携帯端末へ送信し、
前記携帯端末が、前記フラグが付された前記情報が送信された場合に、前記情報を前記キャッシュ部に保存することを特徴とする請求項50又は請求項51に記載の情報提供システム。 - 前記情報提供サーバが接続され、前記携帯端末からの要求に対応した情報を提供するデータサーバを備え、
前記情報提供サーバが、前記データサーバから取得した情報と前記キャッシュ部で保持する情報とが一致するか否かを判定し、
不一致の場合、前記データサーバから取得した情報を、当該情報を識別する前記識別情報を付与して前記キャッシュ部に保持することを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。 - 不一致と判定した前記情報と対応する前記識別情報とを前記キャッシュ部から削除することを特徴とする請求項53に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供サーバが接続され、前記携帯端末からの要求に対応した情報を提供するデータサーバを備え、
前記情報提供サーバが、前記データサーバから取得した情報を、前記携帯端末における処理の順序に基づいて順序付けして前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末が、前記情報を並び替えすることなく受信した順序に従って処理することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。 - 前記情報提供サーバが、前記順序付けされた前記情報に、当該情報が順序付けされていることを示すフラグを付加して送信し、
前記携帯端末が、前記フラグ順序情報を取得することによって、受信した前記情報を当該順序にしたがって処理することを特徴とする請求項55に記載の情報提供システム。 - 前記情報提供サーバが、前記情報を保持するキャッシュ部を備え、
前記データサーバから取得した情報を、前記携帯端末における処理の順序に基づいて順序付けして前記キャッシュ部に保持することを特徴とする請求項55又請求項56に記載の情報提供システム。 - 前記携帯端末から要求される情報に、前記キャッシュ部に保持する情報と前記携帯端末に保持される情報間の不整合を確認するための不整合検出情報を付与し、
生成した前記不整合検出情報と、前記携帯端末から要求される情報に付与される不整合検出情報とを照合し、前記情報が送信済みか否かを判定することを特徴とする請求項25に記載の情報提供サーバ。 - 前記不整合検出情報は、前記キャッシュ部に保持されている識別情報と情報とから情報間の不整合を検出可能な情報であることを特徴とする請求項58に記載の情報提供サーバ。
- 前記不整合検出情報が不一致の場合、不整合を示すフラグを付して要求された前記情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項58又は請求項59に記載の情報提供サーバ。
- 前記携帯端末からの要求に対応した情報を提供するデータサーバに接続し、
前記データサーバから取得した情報と前記キャッシュ部で保持する情報とが一致するか否かを判定し、
不一致の場合、前記データサーバから取得した情報を、当該情報を識別する前記識別情報を付与して前記キャッシュ部に保持することを特徴とする請求項25に記載の情報提供サーバ。 - 不一致と判定した前記情報と対応する前記識別情報とを前記キャッシュ部から削除することを特徴とする請求項61に記載の情報提供サーバ。
- 前記携帯端末からの要求に対応した情報を提供するデータサーバに接続し、
前記データサーバから取得した情報を、前記携帯端末における処理の順序に基づいて順序付けして前記携帯端末に送信することを特徴とする請求項23に記載の情報提供サーバ。 - 前記順序付けされた前記情報に、当該情報が順序付けされていることを示すフラグを付加して前記携帯端末に送信することを特徴とする請求項63に記載の情報提供サーバ。
- 前記情報を保持するキャッシュ部を備え、
前記データサーバから取得した情報を、前記携帯端末における処理の順序に基づいて順序付けして前記キャッシュ部に保持することを特徴とする請求項63又請求項64に記載の情報提供サーバ。 - 要求する情報に、前記キャッシュ部に保持される情報と前記情報提供サーバに保持される情報間の不整合を確認するための不整合検出情報を付与して前記情報提供サーバに送信し、
前記情報提供サーバが、前記情報提供サーバ側で生成した前記不整合検出情報と、前記要求される情報に付与される不整合検出情報とを照合して前記不整合検出情報が不一致の場合、不整合を示すフラグを付された、要求した前記情報を前記情報提供サーバから受信して前記キャッシュ部に保存することを特徴とする請求項35に記載の携帯端末。 - 前記情報提供サーバが、接続する、前記要求に対応した情報を提供するデータサーバから取得し、前記要求に対応した処理の順序に基づいて順序付けした情報を前記情報提供サーバから受信し、
前記情報を並び替えすることなく受信した順序に従って処理することを特徴とする請求項35に記載の携帯端末。 - 前記情報提供サーバが、当該情報が順序付けされていることを示すフラグを付加した、前記順序付けされた前記情報を前記情報提供サーバから受信し、
前記フラグ順序情報を取得することによって、受信した前記情報を当該順序にしたがって処理することを特徴とする請求項67に記載の携帯端末。 - 前記携帯端末から要求する情報に、前記携帯端末のキャッシュ部に保持される情報と前記情報提供サーバのキャッシュ部に保持される情報間の不整合を確認するための不整合検出情報を付与し、
前記情報提供サーバは、前記情報提供サーバ側で生成した前記不整合検出情報と、前記携帯端末から要求される情報に付与される不整合検出情報とを照合し、前記情報が送信済みか否かを判定する機能を有することを特徴とする請求項46に記載の情報提供制御プログラム。 - 前記不整合検出情報が不一致の場合、不整合を示すフラグを付して要求された前記情報を前記携帯端末へ送信し、
前記携帯端末が、前記フラグが付された前記情報が送信された場合に、前記情報を前記キャッシュ部に保存する機能を有することを特徴とする請求項69に記載の情報提供制御プログラム。 - 前記情報提供サーバが接続され、前記携帯端末からの要求に対応した情報を提供するデータサーバを備え、
前記情報提供サーバが、前記データサーバから取得した情報と前記キャッシュ部で保持する情報とが一致するか否かを判定し、
不一致の場合、前記データサーバから取得した情報を、当該情報を識別する前記識別情報を付与して前記キャッシュ部に保持する機能を有することを特徴とする請求項46に記載の情報提供制御プログラム。 - 不一致と判定した前記情報と対応する前記識別情報とを前記キャッシュ部から削除する機能を有することを特徴とする請求項71に記載の情報提供制御プログラム。
- 前記情報提供サーバが接続され、前記携帯端末からの要求に対応した情報を提供するデータサーバを備え、
前記情報提供サーバが、前記データサーバから取得した情報を、前記携帯端末における処理の順序に基づいて順序付けして前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末が、前記情報を並び替えすることなく受信した順序に従って処理する機能を有することを特徴とする請求項41に記載の情報提供制御プログラム。 - 前記情報提供サーバが、前記順序付けされた前記情報に、当該情報が順序付けされていることを示すフラグを付加して送信し、
前記携帯端末が、前記フラグ順序情報を取得することによって、受信した前記情報を当該順序にしたがって処理する機能を有することを特徴とする請求項73に記載の情報提供制御プログラム。 - 前記情報提供サーバが、前記情報を保持するキャッシュ部を備え、
前記データサーバから取得した情報を、前記携帯端末における処理の順序に基づいて順序付けして前記キャッシュ部に保持する機能を有することを特徴とする請求項73又請求項74に記載の情報提供制御プログラム。
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