JP2003219456A - ユーザデータ位置管理システムおよびユーザ位置連動データ転送装置 - Google Patents

ユーザデータ位置管理システムおよびユーザ位置連動データ転送装置

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JP2003219456A
JP2003219456A JP2002016733A JP2002016733A JP2003219456A JP 2003219456 A JP2003219456 A JP 2003219456A JP 2002016733 A JP2002016733 A JP 2002016733A JP 2002016733 A JP2002016733 A JP 2002016733A JP 2003219456 A JP2003219456 A JP 2003219456A
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Takeshi Kumagai
健 熊谷
Hiroyuki Makino
浩之 牧野
Hirotaka Sunami
浩隆 角南
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体通信機器を利用して、ネットワーク上の
記憶装置に格納されたユーザのデータにアクセスする形
態の情報通信システムで、アクセスの際にかかるネット
ワーク上での遅延を低減し、短い応答時間でアクセス処
理を実行できるようにし、これによりユーザのネットワ
ーク上のデータに対する利用度を高めることを目的とす
る。 【解決手段】地域毎にユーザ位置連動データ転送装置を
設置する。この装置は、検出されたユーザのデータを一
時的に記憶する記憶部を備える。ユーザが別の地域へ移
動すると、移動先の地域のユーザ位置連動データ転送装
置が該ユーザを検出して、該ユーザが今までいた地域の
ユーザ位置連動データ転送装置から、移動先の地域のユ
ーザ位置連動データ転送装置へ、ユーザのデータを移動
する。ユーザのデータがどのユーザ位置連動データ転送
装置にあるかは、ユーザ情報管理サーバが一元管理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信機器
における情報交換システムおよび情報の位置管理と転送
を行なう装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話やPHSなどの移動体通
信機器では、電話帳や画像データ、着信音データなどの
ユーザのデータは、移動体通信機器本体内の記憶装置に
実装されている。しかし、移動体通信機器の普及と高機
能化に伴い、多くの画像データや着信音データ、または
動画データなどの大容量のデータを利用するユーザが増
加している。一方、従来の移動体通信機器本体の記憶部
だけでは、これらを格納するには十分な容量を確保する
ことは困難である。
【0003】また、従来の移動体通信機器には、機器毎
に独自のアプリケーションが搭載されているが、移動体
通信機器が小型であることから、高機能、大規模なアプ
リケーションの搭載は困難である。また、新たにアプリ
ケーションや機能が開発された場合や、従来のアプリケ
ーションのバージョンアップ版が提供された場合、これ
を利用するには、ユーザ個人が、上記のアプリケーショ
ンや修正用パッチをダウンロードしてバージョンアップ
作業を行なうか、新たにアプリケーションを実装した機
器を購入する必要がある。
【0004】これを解決する方法として、移動体通信機
器から接続可能なネットワーク上に大容量の記憶装置を
有するサーバを設置して、ユーザはデータをこのサーバ
上に格納し、ユーザがサーバ上に格納されたデータの読
み込み等の処理をする場合には、移動体通信機器からサ
ーバに接続して、サーバ上のデータに対して処理を行な
う方法が提案されている(特開平10−336238
号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、ユーザ個人のデータが格納される記憶装
置を有するサーバの位置は固定的である。つまり、移動
局から基地局を経てネットワーク上のサーバにアクセス
する場合、サーバが設定されている地域から、移動局が
属する基地局の地域までの距離が遠くなれば、ネットワ
ーク上で多くの中継装置を介することとなる。ネットワ
ーク上の中継装置を多く通過すれば、中継装置の通過に
よる遅延時間は大きくなる。また、ネットワーク上で、
回線に過負荷がかかっている場合や障害が発生している
場合、中継装置でのパケット廃棄などにより再送処理が
発生し得る。このとき、移動局からサーバへ、読み書き
等の処理要求を送信しても、サーバへ要求が到達するま
での時間およびサーバからの応答が移動局へ戻るまでの
時間は長くなる。頻繁にデータの読み取りや書き込みの
処理を行なうことを求めるユーザにとって、ユーザが現
在いる地域によらずに短い応答時間で処理を行なうこと
は必要である。
【0006】本発明は、以上の点を考慮し、ネットワー
ク上の記憶装置に格納されるデータに対して読み込みや
書き込みといったアクセス処理を要求する際に、ユーザ
の現在位置に依らずに応答時間を短くし、これによりユ
ーザのネットワーク上のデータに対する利用度を高める
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、移動体通信ネットワーク上に複数台の
ユーザ位置連動データ転送装置とユーザ情報管理装置を
設ける。ユーザ位置連動データ転送装置は、例えば地域
毎に設置され、各地域に属する移動局のユーザとユーザ
のデータとを管理する機能、ユーザがユーザのデータに
アクセスすることを許可する機能、ユーザがある地域か
ら別の地域へ移動をしたときに、そのユーザのデータ
を、ユーザの移動先の地域へ移動させる機能を有する。
ユーザ情報管理装置は、ユーザ位置連動データ転送装置
と連携して、ユーザを管理しているユーザ位置連動デー
タ転送装置の位置情報や、ユーザの契約情報などを管理
する機能を有する。
【0008】ユーザ位置連動データ転送装置は、自装置
が設置された地域に属している移動局のユーザを検出す
るユーザ検出部と、そのユーザ検出部によって検出され
ているユーザのデータを、ユーザがユーザ検出部によっ
て管理されている間だけ、一時的にユーザの所有するデ
ータを格納する検出ユーザデータ一時記憶部を備えるも
のである。ユーザ検出部によって検出されているユーザ
は、検出ユーザデータ一時記憶部に格納されているユー
ザのデータに対してアクセスし、読み書き等の処理を要
求することが可能である。ユーザがある地域から別の地
域へ移動したときには、ユーザが今までいた地域のユー
ザ位置連動データ転送装置から移動先のユーザ位置連動
データ転送装置へ、ユーザのデータを転送する。
【0009】ユーザ情報管理サーバは、各地域に設置さ
れているユーザ位置連動データ転送装置から、ユーザ位
置連動データ転送装置が管理しているユーザの情報を受
信して、ユーザのデータが格納されている位置情報とし
て保持する。また、ユーザ個人の登録情報を保持する。
ユーザ位置連動データ転送装置から、あるユーザのユー
ザ情報に関する問い合わせ要求を受けたときには、ユー
ザデータ位置情報を検索して、ユーザ位置連動データ転
送装置に検索結果を返信する。
【0010】また、本システムのユーザ位置連動データ
転送装置では、ユーザの移動に伴ってすべてのユーザデ
ータを移動させるのでは、中継ネットワーク上を流れる
トラフィックは増大し負荷が大きくなってしなうことに
鑑み、ユーザのすべてのユーザデータのうち、一部分の
データを選択して移動先の地域へ移動させる。この際、
ユーザデータの重要度や利用頻度に応じて部分的にユー
ザデータを選択して検出ユーザデータ一時記憶部に格納
し、ユーザ位置連動データ転送装置間で相互にユーザデ
ータの移動を行なう。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0012】図1は、本発明の実施の形態に係るシステ
ムの構成を示す。図1において、100は移動局、10
1は基地局、102はユーザ位置連動データ転送装置、
103は検出ユーザデータ一時記憶部、104はホーム
記憶部、105はユーザ情報管理サーバ、106はユー
ザ情報検索部、107はユーザデータ位置情報部、10
8は中継網を示す。
【0013】移動局100は、無線による通信機能を備
えた移動体通信端末である。携帯電話やPHS、また通
信機能を備えたPDAなどの情報端末がこれに該当す
る。移動局100は、一定時間毎、および電源をオンに
したときに、基地局101に検出されるために電波を発
信する。
【0014】基地局101は、従来の移動体通信用の基
地局であって、移動局100からの電波を検出したとき
に、同じ地域内のユーザ位置連動データ転送装置102
へ通知する機能を有する。
【0015】ユーザ位置連動データ転送装置102は、
地域毎に設置され、それぞれ設置された地域内の基地局
101と接続される。ユーザ位置連動データ転送装置1
02が、同じ地域内に設置されている基地局101か
ら、移動局100が検出されたことを示す通知を受けた
とき、ユーザ位置連動データ転送装置102は、該移動
局100のユーザを検出する。そして、検出したユーザ
のユーザデータの一部を、後述する検出ユーザデータ一
時記憶部103に格納する。ユーザである移動局100
が異なる地域へ移動した場合、移動先の地域の検出ユー
ザデータ一時記憶部103と、元の地域の検出ユーザデ
ータ一時記憶部103とが相互に通信して、元の地域の
ユーザ位置連動データ転送装置102の検出ユーザデー
タ一時記憶部103に格納されているデータを、移動先
の地域の検出ユーザデータ一時記憶部103へコピーす
る。
【0016】検出ユーザデータ一時記憶部103は、ユ
ーザ位置連動データ転送装置102に含まれる。検出ユ
ーザデータ一時記憶部103は、ユーザ位置連動データ
転送装置102によって検出されたユーザのデータを格
納する。データの格納期間は一時的である。ユーザであ
る移動局100が他の地域へ移動して、移動先の地域の
ユーザ位置連動データ転送装置102に検出されたと
き、移動先の地域のユーザ位置連動データ転送装置10
2の検出ユーザデータ一時記憶部103へデータがコピ
ーされ、元の地域のユーザ位置連動データ転送装置10
2の検出ユーザデータ一時記憶部103にあったデータ
は削除される。
【0017】ホーム記憶部104は、ユーザ位置連動デ
ータ転送装置102に含まれる。ホーム記憶部104に
は、後述するように決定された何人かのユーザのデータ
が格納される。ホーム記憶部104は、それらのユーザ
に対し、各ユーザの全てのデータを格納する。ユーザの
全てのデータは、1つの地域のユーザ位置連動データ転
送装置102のホーム記憶部104に格納される。これ
に対して、検出ユーザデータ一時記憶部103には、ユ
ーザのデータのうち、利用頻度の高い一部のデータのみ
が格納される。検出ユーザデータ一時記憶部103のデ
ータはユーザの移動に伴って、地域間で移動するが、ホ
ーム記憶部104のデータは固定的で、ユーザが移動し
ても移動することはない。
【0018】あるユーザに対して、どの地域のユーザ位
置連動データ転送装置102のホーム記憶部104に当
該ユーザのデータを格納するか(どのユーザ位置連動デ
ータ転送装置をホームとするか)は、ユーザが本実施の
形態によって提供されるサービスに加入する時点で決定
するか、あるいはサービス事業者が任意に決定する。地
域の決定方法は、ユーザが主に滞在する地域や、ユーザ
の現住所を基準として最寄の地域を決定する方法などが
ある。
【0019】ユーザの移動局100からユーザデータに
対する読み込みや書き込みの処理要求を受けた場合は、
その処理要求に応じて、検出ユーザデータ一時記憶部1
03に対して処理を実行する。しかし、要求されたデー
タが検出ユーザデータ一時記憶部103にない場合は、
ユーザのデータが格納されているホーム記憶部104か
ら該当のデータをコピーする。
【0020】また、ユーザが検出ユーザデータ一時記憶
部103およびホーム記憶部104において利用可能な
容量はあらかじめ設定されている。もし、ユーザがユー
ザデータに対する読み込みや書き込みの処理要求をした
結果、ユーザのデータが検出ユーザデータ一時記憶部1
03において利用可能な容量を上回る場合は、利用頻度
の低いファイルが削除される。その際、ファイルを完全
に消失しないために、ホーム記憶部104に対して、削
除対象のファイルがコピーされる。
【0021】検出ユーザデータ一時記憶部103および
ホーム記憶部104において、ユーザが利用可能な容量
は、ユーザが本実施の形態によって提供されるサービス
に加入する時点で決定する。例えば、頻繁に各種のデー
タにアクセスするユーザや、大容量のデータを扱いたい
ユーザであれば、利用可能な容量を大きくすることで、
効率的にデータを利用することができる。一方、ほとん
ど移動をしないユーザや、サービスをほとんど利用しな
いユーザであれば、利用可能な容量はそれほど多くなく
ても問題無い。サービス業者は、ユーザの利用度に合わ
せて、ホーム記憶部104の容量と、移動できるデータ
の容量の組み合わせをいくつかのプランとして提供し、
それぞれに容量に応じた料金を設定することにより、様
々なユーザに適切なサービスを提供することができる。
【0022】ユーザ情報管理サーバ105は、ユーザ情
報検索部106と、ユーザデータ位置情報部107を有
する。ユーザデータ位置情報部107は、すべてのユー
ザについて、ユーザのデータを検出ユーザデータ一時記
憶部103に格納しているユーザ位置連動データ転送装
置102の位置情報を保持する。
【0023】移動局100が異なる地域に移動して、移
動先のユーザ位置連動データ転送装置102に移動局1
00のユーザが検出されたとき、移動先のユーザ位置連
動データ転送装置102は、今まで当該ユーザのデータ
を検出ユーザデータ一時記憶部103に格納していたユ
ーザ位置連動データ転送装置102の位置情報を知るた
めに、ユーザ情報管理サーバ105に対して、位置情報
の問い合わせ要求を行なう。問い合わせ要求を受けたユ
ーザ情報管理サーバ105は、該当するユーザデータの
位置情報をユーザ情報検索部106で検索する。位置情
報の検索を実行するために、ユーザ情報検索部106は
ユーザデータ位置情報部107を利用する。ユーザ情報
管理サーバ105は、検索結果を移動先のユーザ位置連
動データ転送装置102に返信する。この検索結果によ
り得られた位置情報を利用して、移動先のユーザ位置連
動データ転送装置102は、今までユーザのデータを検
出ユーザデータ一時記憶部103に格納していたユーザ
位置連動データ転送装置102を特定することができ
る。
【0024】図2は、移動局100の概略構成を示すブ
ロック図である。
【0025】図2において、200は入力部、201は
マイク、202は操作ボタン、203は出力部、204
はスピーカ、205はディスプレイ、206はROM、
207はCPU、208は一時記憶バッファ、209は
無線通信部、210はアンテナである。ネットワーク上
に記憶装置を置くため、移動局100の本体からは記憶
部を削減し、一時的に受信した情報を記憶できる一時記
憶バッファ208のみを備える。従来の移動局のような
通話機能が必要なく、ネットワーク上のユーザデータの
利用のみを目的とする端末であれば、マイク201およ
びスピーカ204は不要である。
【0026】ROM206は、移動局100のユーザを
ネットワーク上で識別するための識別子や、移動局10
0の電話番号などを記憶する。ユーザの識別子は、本構
成例においては、移動局100の電話番号と同一とす
る。また、ユーザ位置連動データ転送装置102の検出
ユーザデータ一時記憶部103に対してユーザが読み込
みや書き込みなどの処理要求を送信する場合、ユーザが
正規のユーザであるかを判別するためのユーザ認証を行
なうため、認証に必要なパスワードをROM206に記
憶させる。この場合、ROM206は、パスワードの変
更を考慮して、書き換え可能なRAMまたはフラッシュ
ROMであることが望ましい。
【0027】図3は、基地局101の概略構成を示すブ
ロック図である。
【0028】図3において、300はアンテナ、301
は無線通信部、302はユーザ識別部、303は電話網
通信部、304はパケット生成部、305はネットワー
ク通信部である。基地局101は、従来の移動体通信用
の無線基地局の機能に加えて、移動局100を検出した
ことをユーザ位置連動データ転送装置102へ通知する
ためのパケットを送信するための機能を加えたものであ
り、移動局100の検出通知パケットを作成するパケッ
ト生成部304およびユーザ位置連動データ転送装置1
02へパケットを送信するネットワーク通信部305を
有する。
【0029】図4は、ユーザ位置連動データ転送装置1
02の概略構成を示すブロック図である。
【0030】図4において、400はユーザ検出部、4
01は検出ユーザテーブル、402はユーザ接続部、4
03は接続ユーザテーブル、404はアプリケーショ
ン、405はデータ転送部、406は検出ユーザデータ
一時記憶部(図1の103)、407はホーム記憶部
(図1の104)、408はデータ利用頻度管理部、4
09は課金管理部、410は課金ログである。
【0031】ユーザ検出部400は、本装置102と同
じ地域の基地局101に検出されている移動局100の
ユーザを、検出ユーザテーブル401に登録する。ユー
ザ検出部400は、移動局100が検出されたとき、検
出ユーザテーブル401を検索して、移動局100のユ
ーザが既に登録されているかを確認する。
【0032】ユーザが他の地域から移動してきてユーザ
検出部400に検出されたとき、当該移動局100のユ
ーザは未登録の状態である。この場合、ユーザ検出部4
00は、該ユーザのデータが格納されている位置情報を
取得するために、ユーザ情報管理サーバ105へ問い合
わせ要求を送信して、位置情報を取得する。このとき、
ユーザ情報管理サーバ105より、ユーザの全てのデー
タが格納されているホーム記憶部104の位置情報や、
ユーザが検出ユーザデータ一時記憶部406およびホー
ム記憶部407において利用可能な容量の情報や、ユー
ザのパスワード情報を取得して、検出ユーザテーブル4
01に登録する。該ユーザのデータが格納されている位
置情報を取得したユーザ検出部400は、該ユーザのデ
ータが格納されている検出ユーザデータ一時記憶部40
6から、該ユーザのデータをコピーする処理を開始す
る。
【0033】逆に、ユーザが他の地域へ移動したとき
は、まず移動先の地域のユーザ位置連動データ転送装置
102に検出される。移動先の地域へ検出ユーザデータ
一時記憶部406のデータをコピーすると、元の検出ユ
ーザテーブル401からそのユーザの登録を抹消する。
【0034】検出ユーザテーブル401は、検出されて
いる移動局100のユーザとそのユーザに関する情報を
登録するテーブルである。ユーザに関する情報とは、当
該ユーザの全てのデータが格納されている地域のホーム
記憶部104の位置情報と、検出ユーザデータ一時記憶
部およびホーム記憶部において当該ユーザが利用可能な
データ容量の情報と、データの状態と、ユーザのパスワ
ードに関する情報とが含まれる。
【0035】ユーザ接続部402は、検出ユーザテーブ
ル401に登録されているユーザが、検出ユーザデータ
一時記憶部406に格納されている該ユーザのデータに
対して読み書きの処理要求をしたり、アプリケーション
404の利用を要求したりするときに、ユーザとの接続
を確立して、接続が確立したユーザからの要求のみ実行
する機能を有する。ユーザとの接続を確立する際には、
パスワードによる認証を試みる。接続が確立したユーザ
は、接続ユーザテーブル403に登録される。ユーザが
処理要求を送信してきたとき、ユーザ接続部402は接
続ユーザテーブル403を検索して、該ユーザが接続ユ
ーザテーブル403に登録されているかを検索する。接
続ユーザテーブル403にユーザが登録されている場合
は要求された処理を実行する。ユーザが登録されていな
い場合は、接続を確立するために、ユーザに対してパス
ワードを要求する。ユーザからパスワードを受信した
ら、検出ユーザテーブル401のパスワード情報と照合
して、パスワードが正しいかを判別する。パスワードが
一致した場合は正規のユーザと見なし、接続ユーザテー
ブル403に登録して、要求された処理を実行する。パ
スワードが正しくない場合は、接続を確立せず、要求さ
れた処理は却下する。
【0036】また、ユーザ接続部402は、ユーザの接
続状態を監視する。ユーザが処理を要求してきた場合
は、接続ユーザテーブル403に、処理を要求してきた
時間を記録する。ユーザ接続部402は、最後に処理要
求を受け取ってから一定時間、ユーザから処理要求を受
けなかった場合に、接続状態を解除して、ユーザ接続部
402から該ユーザの登録を抹消する。
【0037】接続ユーザテーブル403は、前述のユー
ザ接続部402において、接続が確立したユーザを登録
したテーブルである。接続ユーザテーブル403には、
接続時間と接続状態を管理するために、接続開始時間
と、最後に処理要求をした時間が記録される。
【0038】アプリケーション404は、ユーザに提供
する各種のソフトウェアである。ユーザは、ユーザ接続
部402によって接続が確立した状態で、このアプリケ
ーション404を利用することができる。アプリケーシ
ョン404の種類としては、文書作成ソフト、画像閲覧
ソフト、メール作成ソフト、インターネット用のブラウ
ザなどが該当する。
【0039】データ転送部405は、中継ネットワーク
を介して、ユーザのデータや、他のユーザ位置連動デー
タ転送装置102およびユーザ情報管理サーバ105の
間で相互に交わされるパケットを送受信する機能を有す
る。
【0040】検出ユーザデータ一時記憶部406(図1
の103)は、ユーザ検出部400によって検出された
ユーザのデータのうち一部のデータを、ユーザがユーザ
検出部400に検出されている間だけ一時的に格納す
る。ユーザが他の地域へ移動して、移動先の地域のユー
ザ位置連動データ転送装置102に検出されたとき、移
動先の地域の検出ユーザデータ一時記憶部へデータがコ
ピーされ、元の地域の検出ユーザデータ一時記憶部40
6にあったデータは削除される。
【0041】検出ユーザデータ一時記憶部406には、
データを構成するそれぞれのファイルについて、検出ユ
ーザデータ一時記憶部406上には存在せずホーム記憶
部407にのみ格納されているファイルについても、フ
ァイル名等のファイル情報が付加される。ファイル情報
には、検出ユーザデータ一時記憶部406上のファイル
の有無や、ファイルの利用頻度を表す情報などが含まれ
る。ユーザからユーザデータに対する処理要求を受けた
場合で、要求されたデータが検出ユーザデータ一時記憶
部406にない場合は、当該ユーザのデータを記憶して
いるホーム記憶部から該当のデータをコピーする。ま
た、ユーザがユーザデータに対する読み込みや書き込み
の処理要求をした結果、ユーザのデータが検出ユーザデ
ータ一時記憶部406において利用可能な容量を上回る
場合は、利用頻度の低いファイルが削除される。その
際、ファイルを完全に消失しないために、当該ユーザの
ホーム記憶部に対して、削除対象のファイルがコピーさ
れる。
【0042】ホーム記憶部407は、ユーザの全てのデ
ータを格納する。ユーザの全てのデータは、そのユーザ
に割り当てられている1つの地域のユーザ位置連動デー
タ転送装置102のホーム記憶部407に格納される。
これに対して、検出ユーザデータ一時記憶部406に
は、ユーザのデータのうち、利用頻度の高い一部のデー
タのみが格納されている。検出ユーザデータ一時記憶部
406のデータは、ユーザの移動に伴って地域間で移動
するが、ホーム記憶部407のデータは、固定的で、ユ
ーザが移動してもホーム記憶部407のデータが移動す
ることはない。
【0043】データ利用頻度管理部408は、ユーザが
検出ユーザデータ一時記憶部406のデータのうち、あ
るファイルに対して処理を要求したときに、そのファイ
ルに関するファイル情報において、利用頻度の情報を更
新する。利用頻度の情報は整数の値で、ユーザがファイ
ルに対して処理を要求する度に、処理回数をカウントす
る。また、ユーザのデータが検出ユーザデータ一時記憶
部406において利用可能な容量を上回る場合は、ファ
イル情報から利用頻度の情報を読み出し、利用頻度の低
いファイルを選択する機能を有する。
【0044】課金管理部409は、ユーザに対する課金
情報を管理する。ユーザがユーザ接続部402に接続し
た時間に応じて料金を請求する場合は、接続状態を終了
したときに、ユーザ接続部402から課金管理部409
へ、接続時間の情報が送信される。また、特定のアプリ
ケーション404に対して利用料金を設定する場合は、
ユーザが該アプリケーション404を利用したときに、
アプリケーション404から課金管理部409へ、利用
情報が送信される。課金管理部409は、接続時間の情
報および利用情報を受信したとき、これらの課金対象の
情報を課金ログ410に記録する。
【0045】課金ログ410は、課金管理部409によ
って記録された課金情報である。課金ログ410には、
記録された時間と、課金対象のユーザの識別子と、課金
種別と、課金量が記録される。
【0046】次に、図5〜図11を用いて、ユーザ位置
連動データ転送装置102の各部で記憶するデータの構
造について説明する。
【0047】図5は、ユーザ位置連動データ転送装置1
02の検出ユーザテーブル401に登録される情報であ
って、ユーザ検出部400によって検出されたユーザに
関する情報である。
【0048】図5において、500はユーザ識別子、5
01は該ユーザのホーム記憶部406の位置情報を示す
ホームアドレスである。502は利用可能容量で、50
3は検出ユーザデータ一時記憶部406において該ユー
ザが利用可能な容量、504はホーム記憶部407にお
いて該ユーザが利用可能な容量である。505はデータ
の状態で、506は「自宛へ移動中」状態、507は
「他宛へ移動中」状態、508は「正常状態」である。
509はパスワードである。
【0049】ホーム記憶部の位置情報501は、当該ユ
ーザの全てのデータが格納されているホーム記憶部の位
置情報である。ユーザが処理を要求した対象のデータが
検出ユーザデータ一時記憶部406にない場合は、その
ホーム記憶部から該当のデータをコピーするが、このホ
ーム記憶部を検索するのに用いられる。
【0050】利用可能容量502は、検出ユーザデータ
一時記憶部406において該ユーザが利用可能な容量5
03、およびホーム記憶部において該ユーザが利用可能
な容量504である。
【0051】データの状態505は、検出ユーザデータ
一時記憶部406のデータが他の地域に移動している
か、あるいは他の地域から自装置の地域へ移動している
か、あるいはデータが移動していない正常状態であるか
を示すフラグ情報である。データの状態を示すフラグ
は、他の地域からユーザのデータをコピーしている最中
であることを示す「自宛へ移動中」フラグ506、他の
地域へユーザデータをコピーしている最中であることを
示す「他宛へ移動中」フラグ507、およびユーザのデ
ータが移動していないことを示す「正常状態」フラグ5
08を含む。それぞれのフラグは”0”と”1”の二進
数であり、”0”はその状態でないことを意味し、”
1”はその状態にあることを意味する。「他宛へ移動
中」「自宛へ移動中」「正常状態」の各状態は同時に起
こることはない。そのため、あるフラグが”1”となっ
た場合、その他のフラグは”0”となる。
【0052】パスワード509は、ユーザがユーザ位置
連動データ転送装置102との接続を確立するときに、
そのユーザが正規のユーザであるかを判別するための認
証手段として使われる。
【0053】検出ユーザテーブル401で、ホーム記憶
部の位置情報501および利用可能容量502、50
3、504およびパスワード509は、ユーザ情報管理
サーバ105にユーザ登録情報として記録されている。
ユーザが新たに検出ユーザテーブル401に登録される
とき、ユーザ位置連動データ転送装置102はユーザ情
報管理サーバ105からユーザデータの位置情報および
ユーザ登録情報を取得する。このときに、取得したユー
ザ登録情報が、検出ユーザテーブル401に登録され
る。
【0054】図6は、ユーザ位置連動データ転送装置1
02の接続ユーザテーブル403に登録される情報であ
って、ユーザ接続部402との接続を確立したユーザに
関する情報である。
【0055】図6において、600はユーザ識別子、6
01は接続開始時刻、602は最新要求時刻である。接
続開始時刻601は、ユーザがユーザ接続部402との
接続を確立した時刻で、ユーザの接続時間をもとに利用
料金を決定する場合に、接続時間を算出するために用い
る。最新要求時刻602は、ユーザが最後に処理要求を
出した時刻を表す。最後に処理要求を受け取ってから一
定時間、ユーザから処理要求を受けなかった場合、ユー
ザ接続部402は接続状態を解除して、ユーザ接続部4
02から該ユーザの登録を抹消する。
【0056】図7は、ユーザ位置連動データ転送装置1
02の検出ユーザデータ一時記憶部406およびホーム
記憶部407で、データを格納する領域の構造を示した
ものである。
【0057】図7において、700は番地、701はユ
ーザデータ領域である。検出ユーザデータ一時記憶部4
06およびホーム記憶部407は、一定の容量毎に番地
700の単位で分割され、それぞれがユーザデータ領域
701となる。1つの番地には1ユーザのデータが格納
される。1つの番地に複数のユーザのデータが格納され
ることはない。また、ユーザの利用可能容量が、複数番
地分の容量である場合は、複数の連続した番地を与えら
れる。つまり、ユーザデータを格納する領域は、1つの
番地または複数の連続した番地として確保される。
【0058】図8は、ユーザ位置連動データ転送装置1
02の検出ユーザデータ一時記憶部406およびホーム
記憶部407のユーザデータ領域701に格納されるユ
ーザデータの構造を示したものである。
【0059】図8において、800は利用可能容量、8
01は総容量、802はファイル情報、803はファイ
ルである。ユーザのデータはデータの使用用途や、性質
によってファイルの単位に分けられる。
【0060】利用可能容量800は、当該ユーザが検出
ユーザデータ一時記憶部およびホーム記憶部に格納する
ことが可能なデータの最大容量を示した情報である。利
用可能容量800は、ユーザが本実施の形態によって提
供されるサービスに加入する時の契約によって決定され
る固定的な値である。検出ユーザデータ一時記憶部の場
合、ユーザの全データのうち、移動させることのできる
データの総容量を意味し、ホーム記憶部の場合、ユーザ
が利用可能なデータ領域の総容量を意味する。
【0061】総容量801は、当該ユーザが検出ユーザ
データ一時記憶部およびホーム記憶部に格納しているデ
ータの総容量を示した情報である。検出ユーザデータ一
時記憶部の場合、ユーザの全データのうち、移動させて
いるデータの総容量を意味し、ホーム記憶部の場合、ユ
ーザの全データの総容量を意味する。総容量801は、
検出ユーザデータ一時記憶部とホーム記憶部のそれぞれ
で、必ず利用可能容量800より小さい値となる必要が
ある。ホーム記憶部の場合、総容量801が利用可能容
量800をオーバーする場合は、書き込みを禁止してそ
れ以上のデータの追加を禁止する。検出ユーザデータ一
時記憶部の場合、総容量801が利用可能容量800を
オーバーする場合は、使用頻度の少ないファイルを選択
して、選択したファイルをホーム記憶部にコピーして、
検出ユーザデータ一時記憶部から削除する。検出ユーザ
データ一時記憶部のデータが1つのファイルのみで、か
つ総容量801が利用可能容量800をオーバーする場
合は、書き込みを禁止してそれ以上のデータの追加を禁
止する。
【0062】ファイル情報802は、当該ユーザが格納
しているデータに関して、容量などのファイル情報を示
したものである。ファイル情報の内容は、検出ユーザデ
ータ一時記憶部とホーム記憶部とで異なる。この内容に
ついては、図9および図10に示す。
【0063】ファイル803は、当該ユーザのデータで
ある。ホーム記憶部には全てのファイルが格納される
が、検出ユーザデータ一時記憶部には全てのファイルの
うち、利用頻度の高い一部のファイルが格納される。
【0064】図9は、検出ユーザデータ一時記憶部40
6のユーザデータ領域701に格納されるユーザデータ
の構造のうち、ファイル情報802に記録される内容を
示したものである。ファイル情報802の内容は検出ユ
ーザデータ一時記憶部406とホーム記憶部407と異
なり、ホーム記憶部407のファイル情報802の内容
については、図10において後述する。
【0065】図9において、900はファイル名、90
1はファイルの有無、902は容量、903は重要度フ
ラグ、904はアクセス回数である。
【0066】ファイル名900は、当該ユーザの全ての
データのうち、使用用途やファイルの性質によって分類
された各データに対して名付けられた名称である。ファ
イル名900は、当該検出ユーザデータ一時記憶部40
6上にはないファイルも含めた全てのファイル名がリス
トとして格納される。検出ユーザデータ一時記憶部40
6内にユーザが新たに作成したファイルの情報も含まれ
る。
【0067】ファイル有無901は、当該検出ユーザデ
ータ一時記憶部406にファイルが存在するかどうかを
示す。ファイル有無は”0”または”1”の二進数で表
されて、”0”が「ファイル無」、”1”が「ファイル
有」を意味する。ここでの「ファイル無」とは、当該検
出ユーザデータ一時記憶部406にファイルが存在しな
いことを意味しているが、そのファイルは当該ユーザの
ホーム記憶部に存在する。検出ユーザデータ一時記憶部
およびホーム記憶部のどちらにも存在しないファイル
は、ファイルが削除された時点でファイル情報802か
ら抹消される。
【0068】容量902はファイルのサイズを示す。当
該検出ユーザデータ一時記憶部406に存在するファイ
ルの容量902は、当該検出ユーザデータ一時記憶部4
06に格納されているファイルの容量を意味する。当該
検出ユーザデータ一時記憶部406に存在しないファイ
ルの容量902は、当該ユーザのホーム記憶部に格納さ
れているファイルの容量を意味する。
【0069】重要度フラグ903は、そのファイルの重
要性を示すフラグである。ユーザは検出ユーザデータ一
時記憶部406に存在するファイルに対して、重要度フ
ラグを任意に設定することができる。重要度フラグ90
3は”0”または”1”の二進数であり、”0”が「未
設定」、”1”が「設定」を意味する。検出ユーザデー
タ一時記憶部406のユーザのデータは、格納されてい
るデータの総容量が、利用可能な容量をオーバーしてし
まう場合に、使用頻度の少ないファイルをそのユーザの
ホーム記憶部にコピーしたあとに、検出ユーザデータ一
時記憶部406から削除する。このとき、重要度フラグ
903を「設定」しておいたファイルは、たとえ利用頻
度が少なくても、検出ユーザデータ一時記憶部406か
ら削除されることはなくなり、常に検出ユーザデータ一
時記憶部406に格納しておくことができる。検出ユー
ザデータ一時記憶部406に存在しないファイルの重要
度フラグ903は”0”となる。
【0070】アクセス回数904は、ファイルの利用頻
度を表す。検出ユーザデータ一時記憶部406のデータ
の総容量が利用可能容量を越えてしまう場合、アクセス
回数904が少ないファイルから優先的に、ファイルを
そのユーザのホーム記憶部にコピーしたあと、検出ユー
ザデータ一時記憶部406から削除される。ただし、重
要度フラグ903が「設定」を示す”1”となっている
ファイルについては、削除の対象とならない。
【0071】図10は、ホーム記憶部407のユーザデ
ータ領域701に格納されるユーザデータの構造のう
ち、ファイル情報802に記録される内容を示したもの
である。
【0072】図10において、1000はファイル名、
1001はファイル容量である。ホーム記憶部407に
は当該ユーザのすべてのファイルが存在する。そのた
め、検出ユーザデータ一時記憶部406のファイル情報
にあるようなファイル有無や、重要度フラグや、アクセ
ス回数の情報は不要である。
【0073】ファイル名1000は、当該ユーザのホー
ム記憶部407にある全てのファイル名が登録されてい
る。ただし、検出ユーザデータ一時記憶部において当該
ユーザが新たに作成したファイル名は登録されていな
い。ユーザが新たに作成したファイルは、検出ユーザデ
ータ一時記憶部からホーム記憶部407にコピーされた
時点で、ファイル名が追加される。
【0074】容量1001はファイルの容量を示す。こ
の値はホーム記憶部407上にあるファイルの容量であ
る。検出ユーザデータ一時記憶部においてファイルが書
き換えられた場合は、検出ユーザデータ一時記憶部にお
ける該ファイルの実容量と、ホーム記憶部407のファ
イル情報に登録されている容量の値は不一致となる。検
出ユーザデータ一時記憶部において書き換えられたファ
イルは、検出ユーザデータ一時記憶部からホーム記憶部
407にコピーされた時点で、実容量とファイル情報に
登録されている容量とが一致する。
【0075】図11は、ユーザ位置連動データ転送装置
102の課金ログ410に登録される情報であって、課
金管理部409によって記録されるユーザに対する課金
に関する情報である。図11において、1100は時
刻、1101はユーザ識別子、1102は課金種別、1
103は課金量である。
【0076】時刻1100は、課金管理部409が課金
情報を課金ログ410に書き込んだ時間である。
【0077】ユーザ識別子1101は、課金対象となる
ユーザの識別子である。
【0078】課金種別1102は、この課金情報がどの
サービスを利用したことによって発生した課金であるか
を示すものである。課金種別の情報は、図11において
は文字列による表記としているが、課金種別毎に種別コ
ードを定義することで、種別コードのみを記憶する形式
を取ると、課金ログ410のデータの容量を削減するこ
とができる。
【0079】課金量1103は、課金の基準となる数値
である。例えばユーザの接続時間に応じて課金を実施す
る場合、課金量は接続時間となる。また、課金量の情報
は、直接利用料金を記述する形式を取ることもできる。
【0080】次に、図12〜図14を用いてユーザ情報
管理サーバ105およびその各部について説明する。
【0081】図12は、ユーザ情報管理サーバ105の
構成を示すブロック図である。図12において、120
0はユーザデータ位置情報部(図1の107)、120
1はユーザ登録情報部、1202はユーザ情報検索部
(図1の106)である。
【0082】ユーザデータ位置情報部1200は、すべ
てのユーザについて、該ユーザのデータを検出ユーザデ
ータ一時記憶部103に格納しているユーザ位置連動デ
ータ転送装置102の位置情報を登録したテーブルであ
る。ユーザデータ位置情報部1200に登録されている
情報は、ユーザの移動に伴って動的に更新される。ユー
ザがある地域から他の地域に移動したとき、検出ユーザ
データ一時記憶部103に格納されているユーザデータ
は、元いた地域のユーザ位置連動データ転送装置102
から移動先の地域のユーザ位置連動データ転送装置10
2へコピーされる。コピーが完了した時点で、移動先の
地域のユーザ位置連動データ転送装置102は、ユーザ
情報管理サーバ105へ、当該ユーザのユーザデータの
位置が自装置へ移ったことを通知する。ユーザ情報管理
サーバ105は、この通知を受信して、ユーザデータ位
置情報部1200に登録されているユーザデータの位置
情報を、移動先のユーザ位置連動データ転送装置102
の位置情報に書き換える。
【0083】ユーザ登録情報部1201は、ユーザが本
実施の形態によって提供されるサービスに加入したとき
に登録するサービス内容に関する情報である。ユーザ登
録情報部1201には、該ユーザの全てのデータが格納
されるホーム記憶部104の位置情報と、ユーザが検出
ユーザデータ一時記憶部103とホーム記憶部104に
おいて利用することのできる容量と、パスワード情報と
が含まれる。
【0084】ユーザ検索部1202は、あるユーザにつ
いて、ユーザの位置情報や登録情報に関する問い合わせ
を受けたときに、ユーザデータ位置情報部1200およ
びユーザ登録情報部1201から該ユーザの情報を検索
する機能を有する。ユーザがある地域から別の地域へ移
動したとき、移動先のユーザ位置連動データ転送装置1
02は、ユーザを検出した時点では、該ユーザのデータ
を格納している検出ユーザデータ一時記憶部103があ
るユーザ位置連動データ転送装置102の位置情報や、
ユーザの登録情報を持たない状態である。そのため、ユ
ーザ情報管理サーバ105に、ユーザデータのある位置
情報や、ユーザの登録情報を問い合わせする。
【0085】図13は、ユーザ情報管理サーバ105の
ユーザデータ位置情報部1200に登録される情報であ
って、すべてのユーザについて、該ユーザのデータを検
出ユーザデータ一時記憶部103に格納しているユーザ
位置連動データ転送装置102の位置情報を示したもの
である。この位置情報は、ユーザの移動に伴って動的に
更新される。
【0086】図13において、1300はユーザ識別
子、1301はそのユーザのユーザデータ位置である。
ユーザデータ位置1301は、ユーザのデータを検出ユ
ーザデータ一時記憶部103に格納しているユーザ位置
連動データ転送装置102の位置情報を示したものであ
る。
【0087】図14は、ユーザ情報管理サーバ105の
ユーザ登録情報部1201に登録される情報であって、
ユーザが本実施の形態によって提供されるサービスに加
入したときに登録するサービス内容に関する情報であ
る。
【0088】図14において、1400はユーザ識別
子、1401はホームアドレスである。1402は利用
可能容量で、1403は検出ユーザデータ一時記憶部1
03の利用可能容量、1404はホーム記憶部104の
利用可能容量である。1405はパスワードである。図
13のユーザデータ位置情報部1200および図14の
ユーザ登録情報部1201の情報は、ユーザがある地域
から別の地域へ移動したとき、移動先のユーザ位置連動
データ転送装置102がユーザ情報管理サーバ105に
問い合わせる情報である。ユーザ情報管理サーバ105
は、この問い合わせを受けて、該ユーザのユーザデータ
の位置情報および登録情報を当該ユーザ位置連動データ
転送装置102に送信する。ユーザの登録情報は、ユー
ザ位置連動データ転送装置102の検出ユーザテーブル
401に登録される。従って、ユーザ登録情報部120
1の情報は、ユーザ位置連動データ転送装置102の検
出ユーザテーブル401(図5)の情報と同一である。
ただし、ユーザ位置連動データ転送装置102の検出ユ
ーザテーブル401には、該ユーザ位置連動データ転送
装置102に検出されているユーザのみ登録されている
が、ユーザ登録情報部1201には全てのユーザの情報
が登録されている。
【0089】ホームアドレス1401は、当該ユーザの
全てのデータが格納されているホーム記憶部104のあ
るユーザ位置連動データ転送装置102の位置情報であ
る。
【0090】利用可能容量1402は、当該ユーザが検
出ユーザデータ一時記憶部103およびホーム記憶部1
04において利用可能なデータの最大容量である。14
03は検出ユーザデータ一時記憶部103において利用
可能な最大容量で、1404はホーム記憶部104にお
いて利用可能な最大容量である。
【0091】パスワード1405は、当該ユーザがユー
ザ位置連動データ転送装置102との接続を確立すると
きに、ユーザが正規のユーザであるかを判別するための
認証手段として使われる。
【0092】図15は、ユーザ位置連動データ転送装置
102が、ユーザの移動局よりデータの読み書きやアプ
リケーション404の利用などの処理要求を受けたとき
の処理実行にかかる動作手順を示す図である。
【0093】移動局100がユーザ位置連動データ転送
装置102に処理要求を送信したとき、ユーザ位置連動
データ転送装置102のユーザ検出部400はその処理
要求を受信し(F1500)、処理要求に含まれるユー
ザ識別子よりユーザを判別する(F1501)。
【0094】次に、ユーザ検出部400は、ユーザ識別
子をもとに検出ユーザテーブル401を検索し(F15
02)、ユーザが検出ユーザテーブル401に登録され
ているかどうかを確認する(F1503)。通常であれ
ば、ユーザの移動局100が基地局101に検出された
時点で、基地局101は同じ地域のユーザ位置連動デー
タ転送装置102に検出を通知し、通知を受けたユーザ
検出部400は該ユーザを検出ユーザテーブル401に
登録した状態となっている。しかし、もしユーザが検出
ユーザテーブル401に登録されていない場合には、処
理要求を一時中断して、ユーザ検出処理を開始する。ユ
ーザ検出処理については、図20にて後述する。処理要
求を一時中断する際、ユーザ検出部400は移動局10
0に「処理中」のメッセージを送信する(F150
4)。その後、ユーザ検出処理を実施して(F150
5)、ユーザが検出ユーザテーブル401に登録された
ら、ユーザからの処理要求に対する処理を継続する。
【0095】ユーザが検出ユーザテーブル401に登録
されている場合、あるいは上記のユーザ検出処理によっ
てユーザが検出ユーザテーブル401に登録された場
合、ユーザ検出部400は、検出ユーザテーブル401
を検索して、ユーザのデータの状態を調べる(F150
6)。ユーザのデータが「正常状態」でない場合は、デ
ータを移動させている最中であり、要求された処理を実
行すると移動中のデータとの同期が取られなくなるた
め、処理を中断する。このときユーザ位置連動データ転
送装置102のユーザ検出部400は、「処理中」のメ
ッセージを移動局100に送信して(F1507)、ユ
ーザの処理要求を中断する(F1508)。
【0096】検出ユーザテーブル401において、ユー
ザの状態が「正常状態」である場合、ユーザ位置連動デ
ータ転送装置102のユーザ接続部402は、接続ユー
ザテーブル403を検索して(F1509)、ユーザが
既に接続中であるかどうかを調べる(F1510)。も
しユーザが接続中でないために、接続ユーザテーブル4
03に登録されていない場合は、ユーザの認証処理を開
始する(F1513)。この認証処理については図16
で後述する。認証が成功したかを調べ(F1514)、
認証に失敗した場合は、ユーザ接続部402はここで処
理要求を中断する(F1515)。認証に成功した場合
は接続状態となり、ユーザからの処理要求に対する処理
を継続する(F1511)。
【0097】接続ユーザテーブル403において、ユー
ザが接続中である場合、または上記の認証処理により接
続状態になった場合は、移動局100より要求された処
理を実行して(F1511)、処理が終了する(F15
12)。
【0098】図16は、ユーザ位置連動データ転送装置
102がユーザを認証するための動作手順を示す図であ
る。ユーザ認証はユーザ接続部402によって実行され
る。ユーザ認証は、ユーザをユーザ位置連動データ転送
装置102の接続ユーザテーブル403に登録して、接
続状態とするのに必要である。ユーザがユーザ位置連動
データ転送装置102の接続ユーザテーブル403に登
録されて、接続状態となることで、ユーザの送信する各
種の処理要求がユーザ接続部402に受け付けられるよ
うになる。
【0099】ユーザ認証が必要となったとき、ユーザ認
証を開始し(F1600)、ユーザ位置連動データ転送
装置102のユーザ接続部402は移動局100へパス
ワードを要求した後、一定時間待機する(F160
1)。この待機時間の間に、移動局100はパスワード
を付加した応答パケットを返信する必要がある(F16
02)。移動局100のパスワードは、移動局100本
体に内蔵されたパスワードか、移動局100のユーザの
キーパッド入力により送信する。もし一定時間内に、移
動局100からユーザ接続部402へ応答パケットが送
信されない場合、ユーザ接続部402はユーザ認証の処
理を中断し(F1603)、処理を終了する(F160
4)。
【0100】一定時間内に応答パケットがあった場合、
ユーザ接続部402は、検出ユーザテーブル401より
ユーザのパスワードを検索し、応答パケットのパスワー
ドと照合する(F1605)。応答パケットに付加され
たパスワードと、登録されているパスワードとが一致す
る場合(F1606)、ユーザ接続部は、移動局100
との接続を確立して、当該ユーザを接続ユーザテーブル
に登録し(F1607)、処理を終了する(F160
8)。
【0101】応答パケットに付加されたパスワードと、
検出ユーザテーブル401のパスワードが一致しない場
合(F1606)、認証失敗となる。このときユーザ接
続部402は、今までにパスワードを間違えた回数をチ
ェックする(F1609)。もし規定回数以上パスワー
ドを間違えた場合は不正ユーザと見なし、接続拒否を示
すパケットをその移動局100に送信し(F161
0)、ユーザ認証の処理を中断して(F1611)、処
理を終了する(F1612)。まだ規定回数以上パスワ
ードを間違えていない場合は、再び移動局100へパス
ワードを要求する(F1601)。
【0102】図17は、ユーザ位置連動データ転送装置
102が移動局100から処理要求を受けて処理を実行
する動作のうち、検出ユーザデータ一時記憶部406の
ユーザデータに対する処理を実行する場合の動作手順を
示す図である。この動作手順の前に、移動局100はユ
ーザ位置連動データ転送装置102に接続状態となって
いる必要がある。その手順に関しては図15および図1
6に示した。
【0103】検出ユーザデータ一時記憶部406のユー
ザデータに対する処理要求を受信したときの動作は、フ
ァイルの読み込みや書き込みや新規作成の場合と、ファ
イルの削除の場合とで異なる。そこで、データ処理要求
を受信したとき(F1700)、まず要求された処理の
種類を判断する(F1701)。削除要求の場合、当該
ユーザのホーム記憶部上から対象のファイルを削除し、
検出ユーザデータ一時記憶部406からもファイルを削
除し(F1702)、要求された処理を終了する(F1
703)。
【0104】ファイルの読み込みや書き込みや新規作成
を行なう場合、ユーザ接続部402は、検出ユーザデー
タ一時記憶部406を検索して、処理対象のファイルが
検出ユーザデータ一時記憶部406に存在するかを調べ
る(F1704)。対象となるファイルが検出ユーザデ
ータ一時記憶部406に存在せず、当該ユーザのホーム
記憶部に存在する場合は、そのホーム記憶部から対象の
ファイルを取出して、検出ユーザデータ一時記憶部40
6にコピーする処理を行なう(F1705)。このデー
タ取出処理については、図18で後述する。データ取出
処理に成功したら(F1706)、検出ユーザデータ一
時記憶部406に処理対象となるファイルが存在するか
ら、ユーザから要求された処理を継続する。データ取出
処理に失敗した場合(F1706)、移動局にエラーを
通知して(F1707)、処理を終了する(F170
8)。
【0105】検出ユーザデータ一時記憶部406に処理
対象のファイルが存在する場合、またはファイルを新規
作成する場合、またはデータ取出処理によって検出ユー
ザデータ一時記憶部406に処理対象のファイルを移動
してきた場合は、ユーザ接続部402は、処理対象のフ
ァイルの容量を確認する(F1709)。そしてユーザ
接続部402は、データの書き込み、またはファイルの
新規作成などの要求処理によって検出ユーザデータ一時
記憶部406のデータ総容量が増えたときに、利用可能
容量をオーバーするかどうかを調査する(F171
0)。もし利用可能な容量を越えてしまう場合は、検出
ユーザデータ一時記憶部406上の一部のファイルを当
該ユーザのホーム記憶部へコピーして、検出ユーザデー
タ一時記憶部406から削除する、データ返還処理を実
行する(F1711)。この動作手順は図19で後述す
る。データ返還処理が成功したかを調べ(F171
2)、データ返還処理に成功した場合は、ユーザから要
求された処理を継続する(F1715)。データ返還処
理に失敗した場合は、移動局100にエラーを通知して
(F1713)、ユーザから要求された処理を中断する
(F1714)。
【0106】検出ユーザデータ一時記憶部406の容量
が十分にある場合、またはデータ返還処理によって検出
ユーザデータ一時記憶部406によって十分な容量を確
保できた場合は、移動局100から要求された処理を実
行して(F1715)、処理を終了する(F171
6)。
【0107】図18は、ユーザからファイルに対する読
み込みや書き込みの処理要求を受けたときに、処理要求
の対象となるファイルが検出ユーザデータ一時記憶部4
06になく当該ユーザのホーム記憶部にある場合の処理
で、処理要求の対象となるファイルを当該ユーザのホー
ム記憶部104から取出して、検出ユーザデータ一時記
憶部406にコピーするデータ取出処理の動作手順を示
す図である。
【0108】データ移動が必要となったとき、データ取
出処理を開始する(F1800)。まず、ユーザ接続部
402は、処理要求の対象となるファイルの容量を検出
ユーザデータ一時記憶部406のファイル情報より調査
する(F1801)。検出ユーザデータ一時記憶部40
6のファイル情報には、検出ユーザデータ一時記憶部に
は存在せずホーム記憶部にのみ存在するファイルに関す
る容量などの情報が登録されていることは図9において
説明した。
【0109】ユーザ接続部402は、検出ユーザデータ
一時記憶部406において、ユーザが利用可能な空き容
量が、処理対象のファイルを検出ユーザデータ一時記憶
部406にコピーできるほどの十分な空き容量があるか
確認する(F1802)。もし、処理対象のファイルを
コピーするのに十分な空き容量がない場合は、空き容量
を確保するために、検出ユーザデータ一時記憶部406
上の一部のファイルを当該ユーザのホーム記憶部へコピ
ーして、検出ユーザデータ一時記憶部406から削除
し、空き容量を確保するデータ返還処理を実行する(F
1803)。データ返還処理の動作手順は図19で後述
する。データ返還処理が成功したかを調べ(F180
4)、データ返還処理に成功した場合は、データ取出処
理を継続する。データ返還処理に失敗した場合は、移動
局にエラーを通知して(F1805)、データ取出処理
を中断する(F1806)。
【0110】検出ユーザデータ一時記憶部406の空き
容量が十分にある場合、またはデータ返還処理によって
検出ユーザデータ一時記憶部406に十分な空き容量が
確保できた場合、ユーザ接続部402は、検出ユーザテ
ーブル401より、当該ユーザのホーム記憶部104の
位置を確認する(F1807)。そして、そのホーム記
憶部104から処理要求の対象であるファイルを取出し
て、検出ユーザデータ一時記憶部406へコピーし、対
象のファイルを移動する(F1808)。ファイル移動
が成功したかを調べ(F1809)、移動処理が正常に
終了した場合、検出ユーザデータ一時記憶部406上の
ファイル情報を更新して(F1812)、処理を終了す
る(F1813)。もし移動処理が正常に終了しなかっ
た場合は、処理失敗となり(F1810)、中断する
(F1811)。
【0111】図19は、検出ユーザデータ一時記憶部4
06の容量が不足した場合の処理で、検出ユーザデータ
一時記憶部406の一部のファイルをホーム記憶部にコ
ピーして、検出ユーザデータ一時記憶部から削除するデ
ータ返還処理の動作手順を示す図である。
【0112】データ返還処理を開始する(F1900)
と、ユーザ接続部402は、検出ユーザデータ一時記憶
部406上に空けるべき必要容量を確認する(F190
1)。また、ユーザ接続部402は、検出ユーザテーブ
ル401より、ユーザのホーム記憶部104の位置を確
認する(F1902)。
【0113】ここで、検出ユーザデータ一時記憶部40
6において当該ユーザが利用可能な総容量のうち、重要
度フラグが”1”となっているファイルの容量を除いた
残り容量を「利用可能容量」とする(F1903)。ユ
ーザ接続部402は、利用可能容量を算出して、利用可
能容量と必要な容量とを比較し、利用可能容量が必要な
容量より大きいかを比較する(F1904)。もし、利
用可能容量より必要な容量が大きい場合は処理を継続で
きないので、移動局に容量不足による処理失敗を通知し
(F1905)、処理を終了する(F1906)。
【0114】利用可能容量が必要容量より大きい場合
は、次に、検出ユーザデータ一時記憶部406の空き容
量と必要容量とを比較する(F1907)。空き容量が
必要容量より小さい場合は、ユーザ位置連動データ転送
装置102のデータ利用頻度管理部408は検出ユーザ
データ一時記憶部406にある当該ユーザのファイルか
ら利用頻度の低いファイルを1つ選択する(F190
8)。ユーザ位置連動データ転送装置102のデータ転
送部405は、データ利用頻度管理部408によっって
選択されたファイルを当該ユーザのホーム記憶部104
へ移動する(F1909)。ホーム記憶部104に同名
のファイルが存在する場合は上書きする。ホーム記憶部
104への移動が成功したかを調べ(F1910)、こ
こでもしホーム記憶部104への移動に失敗した場合は
(F1911)、処理を中断する(F1912)。ホー
ム記憶部104への移動に成功した場合は、検出ユーザ
データ一時記憶部406からコピーしたファイルを完全
に削除して、空き容量を確保する。それから再度、空き
容量と必要容量とを比較する(F1907)。必要な容
量を確保できるまでこの返還処理を繰り返して、十分な
空き容量を確保する。
【0115】空き容量が必要容量より大きい場合、また
は返還処理の繰り返しによって空き容量が必要容量より
大きくなった場合は、データ返還処理を成功したとみな
し(F1913)、正常終了する(F1914)。
【0116】図20は、移動局100が基地局101に
検出されたときの、ユーザ位置連動データ転送装置10
2の動作手順を示す図である。移動局100が基地局1
01に検出されるのは、移動局100の電源を投入した
ときや、移動局100が異なる地域に移動したとき、ま
たは移動局100が一定時間おきに基地局101に対し
て、位置検出のための電波を送出したときである。
【0117】基地局101が移動局100を検出したと
き、基地局101は検出をユーザ位置連動データ転送装
置102へ通知する(F2000)。ユーザ位置連動デ
ータ転送装置102のユーザ検出部400は、ユーザの
検出を受信すると、検出ユーザテーブル401を検索し
(F2001)、検出されたユーザが既に登録されてい
るかを確認する(F2002)。検出ユーザテーブル4
01にユーザが登録されていない場合、ユーザ追加処理
を開始して(F2003)、処理を終了する(F200
4)。ユーザ追加処理の動作手順については、図21に
後述する。
【0118】検出ユーザテーブル401を検索した結
果、検出されたユーザを自装置で管理している場合は、
そのユーザのデータの状態を確認する(F2005)。
ユーザのデータの状態が「正常状態」である場合は、処
理を終了する(F2006)。ユーザのデータの状態が
「自宛へ移動中」の場合は、データの移動処理を継続し
て(F2007)、処理を終了する(F2008)。
【0119】ユーザのデータの状態が「他宛へ移動中」
の場合は、他の地域へデータが移動している最中である
ので、この移動処理を中止させるために、データを移動
させている宛先のユーザ位置連動データ転送装置102
に対して、移動中止命令を送信する(F2009)。デ
ータを移動させている宛先のユーザ位置連動データ転送
装置102は、移動中止命令を受けたとき、ただちに移
動処理を中止し、そのときまでに移動させて検出ユーザ
データ一時記憶部406に格納しているデータと、その
ユーザのユーザ検出部400の登録情報を削除する。ま
た、移動元のユーザ位置連動データ転送装置102は、
「正常状態」フラグを”1”にして(F2010)、処
理を終了する(F2011)。
【0120】図21は、ユーザ位置連動データ転送装置
102がユーザを新たに検出したとき、ユーザを追加登
録するユーザ追加処理の動作手順を示す図である。
【0121】ユーザ位置連動データ転送装置102のユ
ーザ検出部400がユーザを新たに検出すると、ユーザ
追加処理を開始する(F2100)。まずユーザ検出部
400は、当該ユーザに関する情報を得るために、ユー
ザ情報管理サーバ105へ、当該ユーザのユーザデータ
の位置情報と、ユーザの登録情報を要求する(F210
1)。この要求に応じて、ユーザ情報管理サーバ105
は、自装置内で、該ユーザのデータが検出ユーザデータ
一時記憶部103に格納されているユーザ位置連動デー
タ転送装置102の位置情報および該ユーザの登録情報
を検索し、検索結果を要求元のユーザ位置連動データ転
送装置102へ送信する。ユーザ位置連動データ転送装
置102のユーザ検出部400は、ユーザ情報管理サー
バ105から送信された情報より、ユーザデータの位置
情報と、ユーザの登録情報を取得する(F2102)。
ユーザ検出部400は、該ユーザの識別子と、該ユーザ
の登録情報とを検出ユーザテーブル401に追加する
(F2103)。このときユーザ検出部400は、ユー
ザデータの状態フラグ505を「他宛へ移動中」状態に
する(F2104)。
【0122】ユーザ位置連動データ転送装置102は、
検出ユーザデータ一時記憶部406に、ユーザのデータ
を格納するための領域を確保する(F2105)。この
とき確保する領域のサイズは、ユーザ情報管理サーバ1
05より、ユーザの登録情報として取得した情報の1つ
に含まれており、検出ユーザテーブル401に登録され
ている。
【0123】ユーザデータを格納するための領域を検出
ユーザデータ一時記憶部406に確保した後、ユーザ位
置連動データ転送装置102は、取得したユーザデータ
位置情報をもとに、現時点でユーザのデータを検出ユー
ザデータ一時記憶部406に格納しているユーザ位置連
動データ転送装置102に対して、ユーザデータの移動
要求を送信する(F2106)。現時点でユーザのデー
タを検出ユーザデータ一時記憶部406に格納している
ユーザ位置連動データ転送装置102は、この要求に対
して、ユーザデータの移動を開始する。この動作手順に
ついては、図22にて後述する。
【0124】ユーザ位置連動データ転送装置102は、
現時点でユーザのデータを検出ユーザデータ一時記憶部
406に格納しているユーザ位置連動データ転送装置1
02からユーザデータを受信して、自装置の検出ユーザ
データ一時記憶部406に格納する(F2107)。こ
の処理は、全てのユーザデータを受信し終えるまで継続
する(F2108,F2109)。
【0125】全てのユーザデータを受信し終えた後、ユ
ーザ位置連動データ転送装置102は、ユーザ情報管理
サーバ105に、ユーザデータ位置情報変更要求を送信
する(F2110)。この要求には、ユーザのデータを
検出ユーザデータ一時記憶部406に格納しているユー
ザ位置連動データ転送装置102が自装置に変更された
事を示す情報が含まれる。ユーザ情報管理サーバ105
は、この要求を受信して、ユーザデータの位置情報を変
更して、位置情報を変更したことを示す情報を、ユーザ
位置連動データ転送装置102へ送信する(F211
1)。
【0126】ユーザ位置連動データ転送装置102は、
今までユーザのデータを検出ユーザデータ一時記憶部4
06に格納していたユーザ位置連動データ転送装置10
2に対して、ユーザデータの移動が完了したことを示す
通知を送信する(F2112)。また、ユーザ位置連動
データ転送装置102のユーザ検出部400は、検出ユ
ーザテーブル401において、該ユーザのデータの状態
フラグ505を「正常状態」として(F2113)、処
理を終了する(F2114)。
【0127】図22は、ユーザ位置連動データ転送装置
102が他のユーザ位置連動データ転送装置102より
ユーザのデータを移動する要求を受けたときの動作手順
を示す図である。本動作手順は、図21において説明し
たユーザ追加処理と連動して行なわれる動作であり、ユ
ーザ追加処理を実行しているユーザ位置連動データ転送
装置102から、ユーザのデータを移動する要求を受け
たユーザ位置連動データ転送装置102が、該ユーザの
データをすべて移動し、該ユーザのデータをすべて移動
し終えた後に、該ユーザのデータを削除するまでのユー
ザ削除処理の動作手順を示したものである。
【0128】ユーザ追加処理を実行しているユーザ位置
連動データ転送装置102からユーザデータ移動要求を
受信したとき、ユーザ削除処理を開始する(F220
0)。まずユーザ位置連動データ転送装置102のユー
ザ検出部400は、要求元である移動先装置からユーザ
データ移動要求を受信し(F2201)、検出ユーザテ
ーブル401からユーザのデータの状態フラグ505を
確認する(F2202)。ユーザのデータの状態は「他
宛へ移動中」であるかを調べる(F2203)。ユーザ
のデータの状態が「他宛へ移動中」である場合、データ
を移動させている対象の装置に移動中止命令を送信して
から、処理を継続する(F2205)。データを移動さ
せている宛先のユーザ位置連動データ転送装置102
は、移動中止命令を受けたとき、ただちに移動処理を中
止し、それまでに移動させて検出ユーザデータ一時記憶
部406に格納しているデータと、そのユーザのユーザ
検出部400の登録情報を削除する。
【0129】ユーザのデータの状態が「他宛へ移動中」
ではない場合、ユーザ検出部400はユーザのデータの
状態を「他宛へ移動中」状態にして、処理を継続する
(F2204)。ユーザ位置連動データ転送装置102
は、ユーザデータの移動要求を送信してきたユーザ位置
連動データ転送装置102に対して、検出ユーザデータ
一時記憶部406に格納されているユーザデータの送信
を開始する(F2206)。送信処理は、すべてのデー
タを送信し終えるまで継続する(F2207)。
【0130】ユーザ位置連動データ転送装置102がす
べてのデータを送信し終えて、ユーザデータの移動要求
を送信してきたユーザ位置連動データ転送装置102か
ら移動完了の通知を受信したとき、ユーザ位置連動デー
タ転送装置102は、検出ユーザデータ一時記憶部40
6から当該ユーザデータを削除する(F2209)。ユ
ーザ接続部402は、接続ユーザテーブル403に該ユ
ーザの登録があった場合、接続ユーザテーブル403か
ら当該ユーザの登録を削除する(F2210)。ユーザ
検出部400は、検出ユーザテーブル401からユーザ
の登録を削除する(F2211)。ユーザ位置連動デー
タ転送装置102から当該ユーザの情報が完全に削除さ
れて、処理は終了する(F2212)。
【0131】なお、上記実施の形態では、ユーザ位置連
動データ転送装置の間でユーザデータの移動を行なう際
には、検出ユーザデータ一時記憶部に記憶されている当
該ユーザのユーザデータをすべて移動するようにしてい
るが、重要度フラグやアクセス回数の情報に基づいて、
重要度の高いデータあるいは使用頻度の高いデータを選
択して移動するようにしてもよい。また、上記実施形態
では、ホーム記憶部407(図10)には各ユーザファ
イルの重要度フラグやアクセス回数の情報を持たない例
で説明したが、持たせるようにしてもよい。ホーム記憶
部のユーザファイルに重要度フラグやアクセス回数を持
たせることにより、重要度の高いデータあるいは使用頻
度の高いデータを選択してホーム記憶部から検出ユーザ
データ一時記憶部に転送するようにできる。そのために
は、例えば、図21のユーザ追加処理で、ユーザデータ
が未だどの検出ユーザデータ一時記憶部にも取り出され
ていないとき、そのユーザのホーム記憶部407から重
要度の高いデータあるいは使用頻度の高いデータを選択
して取り出して検出ユーザデータ一時記憶部に転送する
ようにすればよい。
【0132】以上に示した実施の形態では、ユーザが地
域間を移動した場合に、ユーザの移動局100が基地局
101に検出されると、必ずユーザデータの移動が発生
する。この方式では、ユーザの意思に関係無くデータの
移動が発生するため、例えば、データの移動により課金
を発生させるようなサービスではユーザに多大な課金が
発生する可能性がある。また、データの移動中はデータ
に対するアクセス処理を実行できないため、ユーザが移
動しながらデータにアクセスすることは困難である。
【0133】そこで、この問題を解決する方法として、
ユーザの意思によって、検出ユーザデータ一時記憶部1
03(406)のデータがユーザの移動に伴って移動を
しないモードに設定変更することが可能な方式を提案す
る。この方式では、ユーザが検出ユーザデータ一時記憶
部103のデータを移動させないモードに設定すること
により、ユーザが他の地域に移動しても、検出ユーザデ
ータ一時記憶部103のデータは移動しないようにな
る。ユーザが異なる地域で処理要求を送信した場合は、
ユーザが現在いる地域のユーザ位置連動データ転送装置
102は、ユーザのデータを一時的に保持しているユー
ザ位置連動データ転送装置102に向けて当該ユーザの
処理要求を送信する。また、ユーザのデータを一時的に
保持しているユーザ位置連動データ転送装置102がそ
の処理要求の実行結果である応答をユーザに返す場合
は、ユーザが現在いる地域のユーザ位置連動データ転送
装置102に対して応答を返して、ユーザが現在いる地
域のユーザ位置連動データ転送装置102がその応答を
ユーザに返す。このように、検出ユーザデータ一時記憶
部103のデータを移動させないモードに設定されてい
る場合で、ユーザが異なる地域に移動した場合には、移
動先の地域のユーザ位置連動データ転送装置102は、
ユーザとユーザのデータを一時的に記憶しているユーザ
位置連動データ転送装置102との間で交換される処理
要求と応答とを交換する役割を果たす。
【0134】以下、図1で示した実施の形態の構成にお
いて、検出ユーザデータ一時記憶部103のデータを移
動させないモードの設定を行なうために、変更および追
加すべき事項について、上記実施の形態の変形例として
説明する。また、検出ユーザデータ一時記憶部103の
データを移動させないモードを「データ固定モード」と
呼ぶことにする。
【0135】図23は、図4で示したユーザ位置連動デ
ータ転送装置102の構成を示すブロック図に、データ
固定モードを実現する機能を追加したものである。
【0136】遠隔ユーザテーブル2300は、ユーザ検
出部400に追加するテーブルである。遠隔ユーザテー
ブル2300は、データ固定モードが設定されているユ
ーザが、当該ユーザのデータが一時的に保持されている
地域とは異なる地域に移動して、移動先の地域のユーザ
位置連動データ転送装置102に検出されたときに、該
ユーザ位置連動データ転送装置102の検出ユーザテー
ブル401の代わりに登録されるテーブルである。デー
タ固定モードが設定されていないユーザは、移動先で検
出されるとその移動先の地域のユーザ位置連動データ転
送装置102の検出ユーザテーブル401に登録される
が、データ固定モードが設定されたユーザは、移動先で
検出されるとその移動先の地域のユーザ位置連動データ
転送装置102の遠隔ユーザテーブル2300に登録さ
れる。
【0137】図24は、図5で示したユーザ位置連動デ
ータ転送装置102の検出ユーザテーブルに、データ固
定モードのフラグの欄を追加したものである。データ固
定2400は、データ固定モードであるかそうではない
かを示すフラグ情報である。データ固定は”0”と”
1”の二進数の何れかの値を取り、”1”はデータ固定
モードであること、”0”はデータ固定モードではない
ことを示す。
【0138】図25は、ユーザ位置連動データ転送装置
102の遠隔ユーザテーブル2300に登録される情報
であって、データ固定モードが設定されているユーザが
他の地域に移動して、移動先のユーザ位置連動データ転
送装置102に検出されたときに登録される情報であ
る。
【0139】図25において、2500はユーザ識別
子、2501はユーザデータ位置である。ユーザデータ
位置2501は、ユーザのデータが一時的に記憶されて
いる地域のユーザ位置連動データ転送装置102の位置
情報を示すものである。データ固定モードでは、ユーザ
の現在いる地域と該ユーザのデータを格納する検出ユー
ザデータ一時記憶部103のある地域とが異なる場合が
ある。ユーザデータ位置の情報は、異なる地域にいるユ
ーザがデータに対するアクセスをする場合に必要とな
る。
【0140】図26は、図13で示したユーザ情報管理
サーバ105のユーザデータ位置情報部1200に、デ
ータ固定モードに係る情報を追加したものである。図2
6において、2600はデータ固定、2601は遠隔ユ
ーザ位置である。
【0141】データ固定2600は、データ固定モード
であるかそうではないかを示すフラグ情報である。デー
タ固定2600は”0”と”1”の二進数の何れかの値
を取り、”1”はデータ固定モードであること、”0”
はデータ固定モードではないことを示す。
【0142】遠隔ユーザ位置2601は、データ固定モ
ードが設定されているユーザの現在いる地域のユーザ位
置連動データ転送装置の位置を示す。データ固定モード
が設定されていない場合は、この位置情報は表記されな
いが、表記されていたとしても意味を持たない。この情
報は、ユーザが複数の地域間を移動したときに、各地域
のユーザ位置連動データ転送装置102の遠隔ユーザテ
ーブル2300にユーザが登録されてしまうことを防ぐ
ものである。ユーザが地域間を移動して、新たなユーザ
位置連動データ転送装置102の遠隔ユーザテーブル2
300に登録されたとき、ユーザ情報管理サーバ105
は、今までユーザがいた地域の遠隔ユーザテーブル23
00に対して、該ユーザの登録を削除する要求を送信す
る。
【0143】図27は、ユーザがデータ固定モードを設
定したときのユーザ位置連動データ転送装置102の動
作手順を示す図である。
【0144】ユーザからデータ固定モードを設定する要
求を受けると(F2700)、ユーザ位置連動データ転
送装置102は、図24の検出ユーザテーブル401の
当該ユーザのデータ固定フラグ(2400)を”1”に
する(F2701)。次に、ユーザ情報管理サーバ10
5に対して、当該ユーザのデータ固定モードを設定した
ことを通知して(F2702)、処理を終了する(F2
703)。データ固定モード設定の通知を受信したユー
ザ情報管理サーバ105は、図26のユーザデータ位置
情報部1200のデータ固定フラグ(2600)を”
1”にする。遠隔ユーザ位置(2601)には、初期値
としてユーザデータ位置(1301)と同じアドレスを
登録する。
【0145】図28は、ユーザがデータ固定モードを解
除したときのユーザ位置連動データ転送装置102の動
作手順を示す図である。
【0146】ユーザからデータ固定モードを解除する要
求を受けると(F2800)、ユーザが現在いる地域の
ユーザ位置連動データ転送装置102は、ユーザの一時
データが格納されているユーザ位置連動データ転送装置
102に対して、データ固定モードの解除要求を送信す
る(F2801)。なお、データ固定モードの解除要求
に限らず、全てのユーザからの要求は、ユーザが現在い
る地域のユーザ位置連動データ転送装置102からユー
ザのデータが一時的に格納されているユーザ位置連動デ
ータ転送装置102へ送信される。ユーザから処理要求
を受けたときのユーザ位置連動データ転送装置102の
動作処理については図31にて後述する。
【0147】ユーザの一時データが格納されているユー
ザ位置連動データ転送装置102は、データ固定モード
の解除要求を受けたとき、図24の検出ユーザテーブル
401の当該ユーザのデータ固定フラグ2400を”
0”にする。次に、ユーザ情報管理サーバ105に対し
ても、データ固定モードの解除要求を送信する(F28
02)。データ固定モードの解除要求を受信したユーザ
情報管理サーバ105は、図26のユーザデータ位置情
報部1200の当該ユーザのデータ固定フラグ2600
を”0”にする。
【0148】ユーザが現在いる地域のユーザ位置連動デ
ータ転送装置102は、ユーザ検出処理を開始する(F
2803)。データ固定モードの解除によって、ユーザ
の一時データの移動が可能となるため、ユーザが異なる
地域にいれば、ユーザ検出処理によってユーザの一時デ
ータが同じ地域内に移動される。
【0149】図29は、図20で示したユーザ検出処理
に、データ固定モードを実現するための動作手順を追加
したものである。
【0150】基地局101が移動局100を検出したと
き、基地局101はこの検出をユーザ位置連動データ転
送装置102へ通知する(F2000)。ユーザ位置連
動データ転送装置102のユーザ検出部400は、ユー
ザの検出を受信すると、検出ユーザテーブル401を検
索し(F2001)、検出されたユーザが既に登録され
ているかを確認する(F2002)。ユーザが検出ユー
ザテーブル401に登録されていない場合は、次に遠隔
ユーザテーブル2300を検索して(F2902)、ユ
ーザが登録されているかを確認する(F2903)。遠
隔ユーザテーブル2300にユーザが登録されている場
合は、そのまま終了する(F2904)。遠隔ユーザテ
ーブル2300にもユーザが登録されていない場合は、
ユーザ追加処理を開始して(F2003)、処理を終了
する(F2004)。ユーザ追加処理については図21
で示したが、データ固定モードを実現するのに必要な動
作手順を加えたものを図30にて後述する。
【0151】図30は、図21で示したユーザ追加処理
にデータ固定モードを実現するための動作手順を追加し
たものである。
【0152】ユーザ位置連動データ転送装置102のユ
ーザ検出部400がユーザを新たに検出すると、ユーザ
追加処理を開始する(F2100)。まずユーザ検出部
400は、当該ユーザに関する情報を得るために、ユー
ザ情報管理サーバ105へ、当該ユーザのユーザデータ
の位置情報と、ユーザの登録情報を要求する(F210
1)。この要求に応じて、ユーザ情報管理サーバ105
は、自装置内で、該ユーザのデータが検出ユーザデータ
一時記憶部103に格納されているユーザ位置連動デー
タ転送装置102の位置情報、該ユーザの登録情報、お
よびデータ固定モードの有無を検索し、検索結果を要求
元のユーザ位置連動データ転送装置102へ送信する。
ユーザ位置連動データ転送装置102のユーザ検出部4
00は、ユーザ情報管理サーバ105から送信された情
報より、ユーザデータの位置情報と、ユーザの登録情報
を取得する(F2102)。
【0153】次に、取得した情報より、データ固定モー
ドが設定されているかどうかを確認する(F300
0)。データ固定モードが設定されていない場合は、図
21で既に示したF2103以降の処理を継続して(F
3001)、処理を終了する(F3002)。
【0154】データ固定モードが設定されている場合
は、遠隔ユーザテーブル2300に、該ユーザのユーザ
識別子とユーザデータの位置情報を登録する(F300
3)。次に、ユーザ情報管理サーバ105に対して、該
ユーザが本装置の遠隔ユーザテーブル2300に登録さ
れたことを通知して(F3004)、処理を終了する
(F3005)。
【0155】遠隔ユーザテーブル2300への登録通知
を受信したユーザ情報管理サーバ105は、図26のユ
ーザデータ位置情報部1200の遠隔ユーザ位置情報
に、遠隔ユーザテーブル2300にユーザを登録した装
置の位置情報を登録する。また、今まで遠隔ユーザ位置
に登録されていた位置情報に対しては、遠隔ユーザテー
ブル2300から該ユーザの登録を削除する要求を送信
する。該ユーザの登録削除要求を受けた装置は、自装置
の遠隔ユーザテーブル2300から該ユーザの登録情報
を削除する。これにより、データ固定モードでユーザが
複数の地域を移動したときに、今までいた地域の遠隔ユ
ーザテーブル2300からは、ユーザの登録情報は削除
されることになる。
【0156】図31は、図15で示したユーザから処理
要求を受けたときの動作手順にデータ固定モードを実現
するための動作手順を追加したものである。
【0157】移動局100がユーザ位置連動データ転送
装置102に処理要求を送信したとき、ユーザ位置連動
データ転送装置102のユーザ検出部400はその処理
要求を受信し(F1500)、処理要求に含まれるユー
ザ識別子よりユーザを判別する(F1501)。次に、
ユーザ検出部400は、ユーザ識別子をもとに検出ユー
ザテーブル401を検索し(F1502)、そのユーザ
が検出ユーザテーブル401に登録されているかどうか
を確認する(F1503)。ユーザが検出ユーザテーブ
ル401に登録されている場合は、図15で既に示した
F1506以降の処理を継続して(F3100)、処理
を終了する(F3101)。
【0158】ユーザが検出ユーザテーブル401に登録
されていない場合は、遠隔ユーザテーブル2300を検
索して(F3102)、ユーザが登録されているかどう
かを確認する(F3103)。ユーザが登録されていな
い場合、移動局100に「処理中」のメッセージを送信
して(F1504)、ユーザ検出処理を実施する(F1
505)。ここで行なわれるユーザ検出処理は、データ
固定モードを追加した図29のユーザ検出処理であるた
め、ユーザが検出ユーザテーブル401ではなく、遠隔
ユーザテーブル2300に登録される場合もあり得る。
そのため、ユーザ検出処理が終了した後は、F1502
の検出ユーザテーブル401の検索処理を再び実行す
る。
【0159】ユーザが遠隔ユーザテーブルに登録されて
いる場合は、ユーザが現在いる地域のユーザ位置連動デ
ータ転送装置102は、ユーザの一時データがあるユー
ザ位置連動データ転送装置102に対して処理要求を送
信する(F3104)。ユーザの一時データがあるユー
ザ位置連動データ転送装置102では、同じ地域にユー
ザはいないが、検出ユーザテーブル401に該ユーザが
登録されたままの状態となっている。処理要求を受けた
とき、同じように図31の処理を実行するが、検出ユー
ザテーブル401にユーザが登録されているため、F3
100の処理を実行する。これにより、ユーザの処理が
実行されることになる。
【0160】ユーザの一時データがあるユーザ位置連動
データ転送装置102では、ユーザの処理要求に対する
応答をユーザが現在いる地域のユーザ位置連動データ転
送装置102に返信する。ユーザが現在いる地域のユー
ザ位置連動データ転送装置102は、この応答を受信し
たとき、応答内容をユーザに送信して(F3105)、
処理を終了する(F3106)。
【0161】以上のように、データ固定モードが設定さ
れている場合は、ユーザのいる地域とユーザの一時デー
タを格納するユーザ位置連動データ転送装置102のあ
る地域とが異なるが、該ユーザとユーザ位置連動データ
転送装置102の間の処理要求と応答の交換は、ユーザ
が現在いる地域のユーザ位置連動データ転送装置102
が中継することになる。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によっれ
ば、ユーザが現在いる地域内、または最も近い地域にユ
ーザのデータを移動させることで、ユーザがデータに対
するアクセスを試みるときにかかる応答時間を短縮する
ことが可能であり、ユーザがデータに対してアクセスす
る際の利用度を高めることができる。また、ユーザのデ
ータのうち、一部のデータのみを移動させることによ
り、すべてのデータをユーザの移動に合わせて移動させ
た場合に比べて、中継ネットワークにかかる負荷を低減
することが可能である。ユーザのデータに対する利用頻
度に基づき、利用頻度の高いデータを選択して移動させ
ることにより、ユーザの利用度を維持することができ
る。さらに、ユーザの移動に伴って最寄の地点に移動さ
せることができるデータの容量と、ユーザがネットワー
ク上で利用できるデータの総容量をそれぞれ決定する必
要があるが、これらの容量の組み合わせをサービスとし
て提供し、容量に応じてサービスの利用料金を設定する
ことで、ユーザは、ユーザが利用したいデータの規模
や、ユーザの利用頻度に合わせた、適切なサービスを選
択することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステムの構成を示
す。
【図2】移動局の構成を示すブロック図である。
【図3】基地局の構成を示すブロック図である。
【図4】ユーザ位置連動データ転送装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】ユーザ位置連動データ転送装置の検出ユーザテ
ーブルに登録される情報を示す図である。
【図6】ユーザ位置連動データ転送装置の接続ユーザテ
ーブルに登録される情報を示す図である。
【図7】ユーザ位置連動データ転送装置の検出ユーザデ
ータ一時記憶部およびホーム記憶部で、データを格納す
る領域の構造を示したものである。
【図8】ユーザ位置連動データ転送装置の検出ユーザデ
ータ一時記憶部およびホーム記憶部のユーザデータ領域
に格納されるユーザデータの構造を示したものである。
【図9】検出ユーザデータ一時記憶部のユーザデータ領
域に格納されるユーザデータの構造のうち、ファイル情
報に記録される内容を示したものである。
【図10】ホーム記憶部のユーザデータ領域に格納され
るユーザデータの構造のうち、ファイル情報に記録され
る内容を示したものである。
【図11】ユーザ位置連動データ転送装置の課金ログに
登録される情報を示す図である。
【図12】ユーザ情報管理サーバの構成を示すブロック
図である。
【図13】ユーザ情報管理サーバのユーザデータ位置情
報部に登録される情報を示す図である。
【図14】ユーザ情報管理サーバのユーザ登録情報部に
登録される情報を示す図である。
【図15】ユーザ位置連動データ転送装置がユーザの移
動局より、データの読み書きやアプリケーションの利用
などの処理要求を受けたときの処理実行にかかる動作手
順を示す図である。
【図16】ユーザ位置連動データ転送装置がユーザを認
証するための動作手順を示す図である。
【図17】ユーザ位置連動データ転送装置が移動局から
処理要求を受けて、処理を実行する動作のうち、検出ユ
ーザデータ一時記憶部のユーザデータに対する処理を実
行する場合の動作手順を示す図である。
【図18】ユーザからファイルに対する読み込みや書き
込みの処理要求を受けたときに、処理要求の対象となる
ファイルが検出ユーザデータ一時記憶部になくホーム記
憶部にある場合の処理で、処理要求の対象となるファイ
ルをホーム記憶部から取出して、検出ユーザデータ一時
記憶部にコピーするデータ取出処理の際の動作手順を示
す図である。
【図19】検出ユーザデータ一時記憶部の容量が不足し
た場合の処理で、検出ユーザデータ一時記憶部の一部の
ファイルをホーム記憶部にコピーして、検出ユーザデー
タ一時記憶部から削除するデータ返還処理の動作手順を
示す図である。
【図20】移動局が基地局に検出されたときの、ユーザ
位置連動データ転送装置の動作手順を示す図である。
【図21】ユーザ位置連動データ転送装置がユーザを新
たに検出したとき、ユーザを追加登録するユーザ追加処
理の動作手順を示す図である。
【図22】ユーザ位置連動データ転送装置が他のユーザ
位置連動データ転送装置より、ユーザのデータを移動す
る要求を受けたときの動作手順を示す図である。
【図23】図4で示したユーザ位置連動データ転送装置
の構成を示すブロック図に、データ固定モードを実現す
る機能を追加したものである。
【図24】図5で示したユーザ位置連動データ転送装置
の検出ユーザテーブルに、データ固定モードを追加した
ものである。
【図25】ユーザ位置連動データ転送装置の遠隔ユーザ
テーブルに登録される情報を示す図である。
【図26】図13で示したユーザ情報管理サーバのユー
ザデータ位置情報部に、データ固定モードを追加したも
のである。
【図27】ユーザがデータ固定モードを設定したときの
ユーザ位置連動データ転送装置の動作手順を示す図であ
る。
【図28】ユーザがデータ固定モードを解除したときの
ユーザ位置連動データ転送装置の動作手順を示す図であ
る。
【図29】図20で示したユーザ検出処理に、データ固
定モードを実現するための動作手順を追加した処理を示
す図である。
【図30】図21で示したユーザ追加処理にデータ固定
モードを実現するための動作手順を追加した処理を示す
図である。
【図31】図15で示したユーザから処理要求を受けた
ときの動作手順にデータ固定モードを実現するための動
作手順を追加した処理を示す図である。
【符号の説明】
100…移動局 101…基地局 102…ユーザ位置連動データ転送装置 103…検出ユーザデータ一時記憶部 104…ホーム記憶部 105…ユーザ情報管理サーバ 106…ユーザ情報検索部 107…ユーザデータ位置情報部 108…中継網 200…入力部 201…マイク 202…操作ボタン 203…出力部 204…スピーカ 205…ディスプレイ 206…ROM 207…CPU 208…一時記憶バッファ 209…無線通信部 210…アンテナ 300…アンテナ 301…無線通信部 302…ユーザ識別部 303…電話網通信部 304…パケット生成部 305…ネットワーク通信部 400…ユーザ検出部 401…検出ユーザテーブル 402…ユーザ接続部 403…接続ユーザテーブル 404…アプリケーション 405…データ転送部 406…検出ユーザデータ一時記憶部 407…ホーム記憶部 408…データ利用頻度管理部 409…課金管理部 410…課金ログ 1200…ユーザデータ位置情報部 1201…ユーザ登録情報部 1202…ユーザ情報検索部 2300…遠隔ユーザテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 浩之 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所ネットワークプラットフ ォーム事業部内 (72)発明者 角南 浩隆 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所ネットワークプラットフ ォーム事業部内 Fターム(参考) 5K024 AA72 CC11 GG01 GG05 GG08 GG10 5K067 AA15 AA21 BB04 BB21 DD11 DD51 DD57 EE02 EE10 EE16 FF02 HH11 HH17 HH22 JJ53 JJ64 JJ76 KK15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザが所持する移動局による移動体通信
    を行なうための中継ネットワークに適用するユーザデー
    タ位置管理システムであって、 中継ネットワークに、ユーザ情報管理装置と各地域に割
    り当てた複数台のユーザ位置連動データ転送装置を接続
    し、 前記ユーザ位置連動データ転送装置は、 自装置が割り当てられた地域内に位置する移動局のユー
    ザを検出するユーザ検出手段と、 前記ユーザ検出手段によって検出されたユーザが利用す
    るためのユーザデータを一時的に格納する検出ユーザデ
    ータ一時記憶手段と、 ユーザがある地域から別の地域へ移動したとき、前記ユ
    ーザ情報管理装置に問い合わせを発行して該ユーザが今
    までいた地域のユーザ位置連動データ転送装置の位置情
    報を取得し、そのユーザ位置連動データ転送装置の検出
    ユーザデータ一時記憶手段から移動先のユーザ位置連動
    データ転送装置の検出ユーザデータ一時記憶手段へ、該
    ユーザのユーザデータを転送するデータ転送手段と、 前記ユーザ検出手段によって検出されたユーザから前記
    検出ユーザデータ一時記憶手段に格納されている該ユー
    ザデータにアクセスする処理の要求があったとき、該ユ
    ーザが正規のユーザであるか否かを判断し、該ユーザが
    正規のユーザであればそのユーザの移動局との間で接続
    関係を確立し、接続関係が確立しているユーザからの処
    理要求を受けるユーザ接続手段とを備え、 前記ユーザ情報管理装置は、 各ユーザに関し、ユーザデータが格納されているユーザ
    位置連動データ転送装置を表す位置情報を保持するユー
    ザデータ位置情報保持手段と、 前記ユーザ位置連動データ転送装置から、あるユーザの
    ユーザデータに関する問い合わせ要求を受けたとき、前
    記ユーザデータ位置情報保持手段を参照して該ユーザデ
    ータの位置情報を検索し、問い合わせ要求元のユーザ位
    置連動データ転送装置に検索結果を返信するユーザ情報
    検索手段とを備えたことを特徴とするユーザデータ位置
    管理システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のユーザデータ位置管理シ
    ステムにおいて、 前記ユーザ位置連動データ転送装置は、前記データ転送
    手段によるユーザデータのユーザ位置連動データ転送装
    置間での移動があったとき、前記ユーザ情報管理装置に
    対してユーザデータ位置情報変更要求を送信する手段を
    さらに備え、 前記ユーザ情報管理装置は、前記ユーザデータ位置情報
    変更要求を受信したときに、前記ユーザデータ位置情報
    保持手段に保持されているユーザデータの位置情報を書
    き替えて、各ユーザのユーザデータが存在するユーザ位
    置連動データ転送装置の位置を管理する手段をさらに備
    えたことを特徴とするユーザデータ位置管理システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のユーザデータ位置管理シ
    ステムにおいて、 前記ユーザ位置連動データ転送装置は、 あらかじめ当該ユーザ位置連動データ転送装置に割り当
    てられているユーザについて、そのユーザのユーザデー
    タのすべてを格納するホーム記憶手段と、 ユーザが自己のユーザデータを利用したとき、その頻度
    を管理するデータ利用頻度管理手段とをさらに備え、 前記データ転送手段は、前記データ利用頻度管理手段で
    管理されている頻度に基づいて、前記ホーム記憶手段に
    格納されているユーザのすべてのユーザデータのうち、
    利用頻度の高いデータを選択して検出ユーザデータ一時
    記憶手段に転送することを特徴とするユーザ位置連動デ
    ータ転送装置。
  4. 【請求項4】ユーザが所持する移動局による移動体通信
    を行なうための中継ネットワークに複数台接続され、ユ
    ーザが利用するユーザデータを管理するユーザ位置連動
    データ転送装置であって、 あらかじめ当該ユーザ位置連動データ転送装置をホーム
    とすべく割り当てられているユーザについて、そのユー
    ザのユーザデータのすべてを格納するホーム記憶手段
    と、 当該ユーザ位置連動データ転送装置が割り当てられた地
    域内に位置する移動局のユーザを検出するユーザ検出手
    段と、 前記ユーザ検出手段によって検出されたユーザが利用す
    るためのユーザデータを部分的かつ一時的に格納する検
    出ユーザデータ一時記憶手段と、 ユーザがある地域から別の地域へ移動したとき、該ユー
    ザが今までいた地域のユーザ位置連動データ転送装置の
    検出ユーザデータ一時記憶手段から移動先のユーザ位置
    連動データ転送装置の検出ユーザデータ一時記憶手段
    へ、該ユーザのユーザデータを転送するデータ転送手段
    と、 ユーザから自己のユーザデータにアクセスする処理の要
    求があったとき、該ユーザが前記ユーザ検出手段により
    検出されていることを確認した後、アクセスを要求され
    たユーザデータが前記検出ユーザデータ一時記憶手段に
    格納されているときはそのユーザデータにアクセスして
    要求された処理を実行し、アクセスを要求されたユーザ
    データが前記検出ユーザデータ一時記憶手段に格納され
    ていないときは該ユーザのすべてのユーザデータを記憶
    しているホーム記憶手段から当該ユーザデータを取り出
    して前記検出ユーザデータ一時記憶手段に格納した後そ
    のユーザデータにアクセスして要求された処理を実行す
    る要求処理手段とを備えたことを特徴とするユーザ位置
    連動データ転送装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のユーザ位置連動データ転
    送装置において、 前記要求処理手段は、処理を要求したユーザが前記ユー
    ザ検出手段により検出されていないユーザであったとき
    には、前記ユーザ検出手段による該ユーザの検出処理を
    実行し、該ユーザが今までいた地域のユーザ位置連動デ
    ータ転送装置の検出ユーザデータ一時記憶手段から該ユ
    ーザのユーザデータを読み出して、自機の検出ユーザデ
    ータ一時記憶手段に格納し、その後、そのユーザデータ
    にアクセスして要求された処理を実行するものであるこ
    とを特徴とするユーザ位置連動データ転送装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載のユーザ位置連動データ転
    送装置において、 前記検出ユーザデータ一時記憶手段は、各ユーザデータ
    に、重要度または利用頻度の情報を付けて記憶するもの
    であり、 前記要求処理手段は、要求されたユーザデータをそのユ
    ーザのホーム記憶手段から取り出して前記検出ユーザデ
    ータ一時記憶手段に格納する場合、該検出ユーザデータ
    一時記憶手段の記憶容量が不足するときには、そのユー
    ザデータを要求したユーザの他のユーザデータを前記検
    出ユーザデータ一時記憶手段から検索し、検索されたユ
    ーザデータの中から前記重要度が低いものまたは前記利
    用頻度が低いものをそのユーザのホーム記憶手段に戻し
    て前記検出ユーザデータ一時記憶手段から削除し、その
    後、前記要求されたユーザデータを前記検出ユーザデー
    タ一時記憶手段に格納し、要求された処理を実行するも
    のであることを特徴とするユーザ位置連動データ転送装
    置。
  7. 【請求項7】請求項4に記載のユーザ位置連動データ転
    送装置において、 前記検出ユーザデータ一時記憶手段にあるユーザデータ
    を移動させないモードを設定・解除する手段をさらに備
    え、 前記データ転送手段は、前記モードが設定されているユ
    ーザのユーザデータについては転送を行なわないように
    するとともに、 前記要求処理手段は、ユーザから自己のユーザデータに
    アクセスする処理の要求があった場合、そのユーザに前
    記モードが設定されているときには、そのユーザのユー
    ザデータが格納されているユーザ位置連動データ転送装
    置を探し、そのユーザ位置連動データ転送装置に対して
    前記処理要求を転送することを特徴とするユーザ位置連
    動データ転送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011524123A (ja) * 2008-05-30 2011-08-25 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 位置ベースのサービスのためのモバイル・サーバ・プロトコル
JP2015537477A (ja) * 2013-04-16 2015-12-24 小米科技有限▲責▼任公司Xiaomi Inc. 情報取得方法、装置、端末、プログラム及び記録媒体

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