JPWO2006001253A1 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

平面アンテナ部材3に複数の同心円でリング状のスロット300〜304を形成し、中心部の導体310,311の厚みを相対的に薄く形成し、周辺部の導体312〜315の厚みを相対的に厚く形成することにより、スロット300〜304でマイクロ波が減衰することがなく通過し易くなり、均一な電界分布が得られ処理空間内に平均的に均一な高密度のプラズマを生じさせることができるので、被処理体をアンテナ部材3に近付けることができ、被処理体を高速かつ均一に処理することが可能になる。

Description

この発明はプラズマ処理装置に関し、特に、マイクロ波を平面アンテナ部材に供給してプラズマを発生して半導体装置などを処理するプラズマ処理装置に関する。
図9は特許第3136054号公報に記載されたプラズマ処理装置の断面図であり、図10は平面アンテナ部材を示す平面図である。
図9において、プラズマ処理装置2は、全体が筒状に形成された処理容器4を有している。処理容器4の天井部は開放され、シール部材5を介して石英板8が機密に設けられ、処理容器4内部に密閉された処理空間Sが形成されている。
処理容器4内には、上面に被処理体としての半導体ウェハWを載置する載置台10が収納されている。載置台10は支持台12によって処理容器4内の底部に絶縁材14を介して設置されている。載置台10にはバイアス用高周波電源20から例えば13.56MHzのバイアス電圧が供給されている。
処理容器4の上部を密閉する石英板8の上部には、平面アンテナ部材3が設けられている。この平面アンテナ部材3は高さの低い中空円筒状容器よりなるラジアル導波箱40の底板として構成され、石英板8の上面に取付けられている。平面アンテナ部材3の上部には誘電体50が設けられている。
平面アンテナ部材3は、例えば直径50cm、厚み1mm以下の銅板で形成されている。この銅板には図10に示すように、中心部より少し外側へ例えば数cm程度離れた位置から開始されて多数のスリット31が渦巻き状に、次第に周縁部に向けて2回渦巻かれて形成されている。平面アンテナ部材3の中心部には、マイクロ波発生器42から同軸導波管44の内側ケーブル44Bを介してマイクロ波が供給されており、スリット31は、マイクロ波を受けて下方に位置する処理空間Sに対して均一な電界分布を形成する。なお、図10において、略1ターンの放射素子32が、その端部を相互に半径方向に異ならせて形成されているが、これはアンテナ効率を上げるためである。
特許第3136054号公報に記載されたプラズマ処理装置によって行われるプラズマCVD,エッチング,酸化,窒化などのプラズマプロセスでは、大口径基板を一括して高速かつ均一に処理することが求められる。
一般に、プラズマによる処理を高速化するためには、半導体ウエハW上でのプラズマ密度を高くする必要がある。そして、マイクロ波励起による高密度プラズマにおいては、プラズマ密度は石英板8から遠ざかる程低くなるため、平面アンテナ部材3に接する石英板8になるべく近いところで均一なプラズマを形成し、そこに半導体ウエハWを設置するようにする必要がある。
ところで、マイクロ波は誘電体50の中を中心から外に向かって広がるように伝播して行くので、中心に近いスロット程、スロットから放射する電界が強い。このため、従来装置では、石英板8とプラズマとの境界に形成される電界強度も、中心の方が高くなるのに対して、周辺部では電界強度が弱くなる傾向にある。その結果、石英板8近傍ではプラズマ分布は不均一になってしまい、平面アンテナ部材3と半導体ウエハWとの間隔Dを所定距離以上離さなければ、半導体ウエハWに作用するプラズマ分布を均一にできなかった。
しかしながら、効率をよくするためには、半導体ウエハWを平面アンテナ部材3に接近させることが求められている。
そこで、この発明の目的は、被処理体を接近させても高速かつ均一に処理できるアンテナ部材を備えるプラズマ処理装置を提供することである。
この発明は、被処理体を載置する載置台を内部に設けた処理容器と、マイクロ波を発生するマイクロ波発生器と、マイクロ波発生器で発生されたマイクロ波を処理容器に導くための導波管と、導波管に接続されて載置台と対向して配置された平面アンテナ部材とを備え、平面アンテナ部材は、実質的に閉鎖したループ溝によって内導体領域と外導体領域とに区分していることを特徴とする。
この発明によれば、平面アンテナ部材に閉鎖したループ溝によって内導体と外導体とに区分しているので、平面アンテナ部材の厚みを厚くしてもマイクロ波が減衰することがなく通過しやすくなり、均一な電界分布が得られるので平面的に均一なプラズマ分布が得られ、被処理体をアンテナ部材に近付けることができ、被処理体を高速かつ均一に処理することが可能になる。
一実施形態では、ループ溝は複数設けられていて、それらは同心円で配置されており、より具体的には、ループ溝は複数設けられていて、それらは同心の矩形で配置されている。
好ましくは、ループ溝は平面アンテナ部材の厚み方向に貫通したスロットである。
他の実施形態では、内導体と外導体とがループ溝を横切る接続部材によって接続されている。接続部材で内導体領域と外導体領域とを接続することにより、内導体領域と外導体領域とを同一電位にすることで不必要な異常放電が生じるおそれをなくすことができる。
好ましくは、接続部材は、ループ溝内の高さ方向で内導体領域と外導体領域とを接続している。
平面アンテナ部材は、ループ溝で区分された絶縁部材と、絶縁部材の表面をコーティングしてループ溝で区切られた内導体領域と外導体領域とを構成する導電性部材とを含む。
好ましくは、平面アンテナ部材は、周辺部の厚みが相対的に厚く形成され、中心部が相対的に薄く形成されている。
一実施形態では、平面アンテナ部材は、ループ溝で区分された内導体領域と外導体領域を構成する金属部材と、金属部材を覆う絶縁部材とを含み、他の実施形態では、平面アンテナ部材は、ループ溝で区分された絶縁部材と、絶縁部材の表面をコーティングしてループ溝で区切られた内導体領域と外導体領域とを構成する導電性部材とを含む。
好ましくは、ループ溝を境にして内導体が相対的に薄く形成され、外導体が相対的に厚く形成されている。内導体を薄くし、外導体を厚くすることにより、アンテナ部材の中心における電子密度を小さくし、周辺部の電子密度を大きくすることができ、被処理体を均一に処理することが可能になる。
好ましくは、周辺部の厚く形成された部分に冷却路が形成される。冷却路を形成することで、アンテナ部材の温度を制御することが可能になる。
この発明の一実施形態のプラズマ処理装置に使用されるアンテナ部材の平面図である。 図1に示す線II−IIに沿う縦断面図である。 この発明の一実施形態のプラズマ処理装置に使用されるアンテナ部材の他の例の半径部分を示す断面図である。 この発明の一実施形態のプラズマ処理装置に使用されるアンテナ部材のさらに他の例の半径部分を示す断面図である。 全体を薄く形成したアンテナ部材の半径部分を示す断面図である。 周辺部の厚みが厚く、中心部の厚みが薄く形成されているアンテナ部材の半径部分を示す断面図である。 全体の厚みを厚く形成したアンテナ部材の半径部分を示す断面図である。 周辺部を薄く、中心部を厚く形成したアンテナ部材の半径部分を示す断面図である。 図4A〜図4Dに示したアンテナ部材3a〜3dをアンテナ面からZ=70mmの位置に配置したときの電子密度分布を示した図である。 図4A〜図4Dに示したアンテナ部材3a〜3dをアンテナ面からZ=80mmの位置に配置したときの電子密度分布を示した図である。 図4A〜図4Dに示したアンテナ部材3a〜3dをアンテナ面からZ=100mmの位置に配置したときの電子密度分布を示した図である。 図4A〜図4Dに示したアンテナ部材3a〜3dをアンテナ面からZ=150mmの位置に配置したときの電子密度分布を示した図である。 アンテナ部材の他の例を示す図である。 アンテナ部材の各導体間を導電体で接続した例を示す、平面図である。 アンテナ部材の各導体間を導電体で接続した例を示す、図7Aの線B−Bに沿う断面図である。 アンテナ部材の各導体間を導電体で接続した他の例を示す断面図である。 アンテナ部材の平面図である。 アンテナ部材の各スロット間の結合部分を拡大した断面図である。 アンテナ部材の各スロット間の結合部分の他の例を拡大した断面である。 特許第3136054号公報に記載されたプラズマ処理装置の断面図である。 平面アンテナ部材を示す平面図である。
図1はこの発明の一実施形態のプラズマ処理装置に使用されるアンテナ部材の平面図であり、図2は図1に示す線II−IIに沿う縦断面図である。
図1において、アンテナ部材3は、銅などの導電材料で形成されており、複数の同心円でループ状の閉鎖した溝としてのスロット300〜304が形成されて内導体領域と外導体領域に区分されている。これらのスロット300〜304はアンテナ部材3の厚み方向の一方面から他方面に、例えばほぼ1mmの幅で貫通して形成されている。各スロット300,301,302,303のそれぞれの間隔Lは、マイクロ波の管内波長の整数倍に選ばれ、より好ましくはマイクロ波の管内波長の長さに選ばれており、最外周のスロット304とアンテナ部材3の外周縁との間隔はほぼL/2に選ばれている。スロット304とアンテナ部材3の外周縁との間隔をほぼL/2に選んだのは、最外周のスロットに到達したマイクロ波と、該スロットを通過して壁で反射した後戻ってきたマイクロ波の位相が同じになる(往復距離がLであるから)ので、双方のマイクロ波が共鳴して強い電界を形成することができるからである。
アンテナ部材3はスロット300〜304によって、導体310〜315に分離されている。中心側の導体310,311の厚みは相対的に薄く、例えば2mmの厚さで形成されているのに対して、周りの導体312〜315の厚みは相対的に厚く、管内波長のλ/8以上、より好ましくはλ/4以上で具体的には、例えば20mmの厚さで形成されている。このようにアンテナ部材3の厚みを変えることで、厚みの厚い導体312〜315間に形成されたスロット302〜304の先端とプラズマとの距離を接近できるので、局所的にプラズマ密度を調整することが可能となる。したがって、電界の均一性を改善でき、所望のプラズマ分布が得られる。
前述の図9に示したスリット31は、アンテナ部材3の厚みを厚くするとマイクロ波が減衰してしまい、処理効率が悪くなってしまうため、厚みを薄くせざるを得なかった。これに対して、この実施形態では、アンテナ部材3の厚みを厚くしても、複数のスロット300〜304が形成されており、例えばスロット301に着目すると、導体311は同軸導波管の内導体となり、導体312は外導体となってウエブガイドとして作用するのでマイクロ波が通過しやすくなる。その結果、アンテナ部材3の下部における処理空間Sの電界分布を均一にできる。なお、図1では複数のスロット300〜304を同心状に形成しているが、1つのスロットのみを形成してもよい。
また、周辺部の導体312〜314の厚みを厚くすることで、この部分に冷媒を流すための冷却路を形成して、スロット300〜304自身およびアンテナ部材3の温度を制御することも可能になるという副次的な効果も得られる。
図3A〜図3Bはこの発明の一実施形態のプラズマ処理装置に使用されるアンテナ部材の他の例の半径部分を示す断面図である。図2に示したアンテナ部材3は銅などの導電材料で形成したのに対して、図3Aに示したアンテナ部材3eは、例えばセラミックスなどの絶縁部材351の表面に導電性材料352をコーティングし、さらにその上を絶縁部材353で覆ったものである。
金属は熱膨張率が大きいため、温度上昇した場合に寸法変化の影響があるのに対して、絶縁部材351は相対的に熱膨張率が小さいので、導電性材料352を絶縁部材351の表面にコーティングさえしておけば平面アンテナ部材として使用可能となる。また、導電性材料352の表面に絶縁部材353をコーティングすることで異常放電耐性が改善される。
また、図3Bに示したアンテナ部材3fは、セラミックスなどの絶縁部材351の表面に導電性材料352をコーティングし、上部および下部を絶縁部材353に代えて誘電体30で覆ったものである。
図4A〜図4Dには厚みの異なる種々のアンテナ部材の半径部分を示す断面図である。図4A〜図4Dに示したいずれのアンテナ部材3a〜3dも複数の同心円でリング状のスロットが形成されているが、厚みが異なるように形成されている。
すなわち、図4Aに示したアンテナ部材3aは全体を薄く形成したものである。図4Bに示したアンテナ部材3bは、この発明の一実施形態に適用されるものであって、周辺部の厚みが厚く、中心部の厚みが薄く形成されている。図4Cに示したアンテナ部材3cは、この発明の他の実施形態に適用されるものであって、全体の厚みを厚く形成したものであり、その厚みは管内波長のλ/8以上、より好ましくはλ/4以上である。ここで、複数のリング状スロットがある場合、内導体および外導体を区分するスロットはいずれでもよく、選ばれた1つのスロットに対して内側にある導体を内導体とし、外側にある導体を外導体とすることができる。図4Dに示したアンテナ部材3dは周辺部を薄く、中心部を厚く形成したものである。
図5A〜図5Dは、アンテナ部材3a〜3dの処理空間S側の下方向(Z方向)において、アンテナ面の上面をZ=0としたとき、Z=70mm,80mm,100mm,150mmの位置におけるそれぞれの電子密度分布を示したものであり、縦軸に電子密度ne(cm−3)を示し、横軸に半径方向の距離(r)を示している。なお、図5A〜図5Dはいずれも処理空間S内の圧力を0.5Torrとし、マイクロ波の入射電力を3000Wとしたときの電子密度分布を示している。
図5A〜図5Dの波形aは図4Aのアンテナ部材3aによる電子密度分布を示し、波形bは図4Bのアンテナ部材3bによる電子密度分布を示し、波形cは図4Cのアンテナ部材3cによる電子密度分布を示し、波形dは図4Dのアンテナ部材3dによる電子密度分布を示している。
図5A〜図5Dの各波形を対比すれば明らかなように、図5Aに示すZ=70mm付近では、波形dは中心付近の電子密度分布が大きく周辺との差が大きい。これはアンテナ部材3dの中心部付近の厚みが厚く形成されているのに対して周辺部の厚みを薄く形成したことによるものである。波形aは、アンテナ部材3dの波形dよりも中心における電子密度は小さいがやはり周辺部の電子密度に比べて大きくなっている。これはアンテナ部材aが全体が薄く形成されていることによる。これに対して、波形b,cは中心部分と周辺部分との電子密度の差が小さく均一な電界が得られることがわかる。これはアンテナ部材3b,3cの周辺部を厚く形成したことによるものである。
図5Bに示すZ=80mm付近では、アンテナ部材3a,3dによる波形a,dは中心部付近と周辺部付近における電子密度分布の差が大きく、アンテナ部材3b,3cによる波形b,cは中心部と周辺部との電子密度分布の差が小さく均一にすることができる。図5Cに示すZ=100mm付近および図5Dに示すZ=150mmのようにZ方向の距離が大きくなるほど波形a〜dの電子密度の絶対値は低下する。
これらの特性により、r=0〜150mmで例えば電子密度差が±10%程度の均一性が得られるのはアンテナ部材3a,3dでは150mm付近であり、アンテナ部材3bでは80mm付近であり、アンテナ部材3cではZ=100mm付近という結果になった。したがって、高密度かつ均一なプラズマ分布を実現するためには図4Bに示すアンテナ部材3bが最も優れていることになる。
図6はアンテナ部材の他の例を示す図である。この例は、アンテナ部材30を全体が矩形状となるように形成したものであり、複数の同心の矩形でループ状の閉鎖した溝としてのスロット330〜334が形成されていて、これらのスロット330〜334により導体340〜345に分離されている。この例においても、図1に示したアンテナ部材3と同様にして、中心側の導体340,341の厚みは相対的に薄く、周りの導体342〜345の厚みが相対的に厚く形成されている。その他の条件などは図1と同様に選ばれている。
図7A〜図7Cはアンテナ部材の各導体間を導電体で接続した例を示し、図7Aは平面図であり、図7Bは図7Aの線B−Bに沿う断面図であり、図7Cは導電体の他の例を示す図である。
図1に示したアンテナ部材3において、各導体310〜315は各スロット300〜304で電気的に分離されているので、マイクロ波は各スロットを通過する際に減衰することがないという利点がある。しかし、各導体310〜315で電荷がチャージされてしまい、不必要な異常放電が生じるおそれがある。
そこで、図7Aに示した例は、各導体310〜315間を複数の接続部材としての導電体320で電気的に接続し、各導体310〜315のそれぞれを同一電位にすることで不必要な異常放電が生じるおそれをなくすことができる。
導電体320は、図7Bに示すように高さ方向の下半分が導体314と315とを接続し、上半分が導体314,315の表面から突出している。あるいは、図7Cに示すように、導電体320の高さ方向の全ての部分が導体314と315とを接続するようにしてもよい。要するに、各導体310〜315の間に設けられているスロット300〜304の高さ方向の全部ではなく、その一部が導電体320で接続されていればよく、導電体320の厚みは可能な限り薄くするのが好ましい。
なお、図6に示したアンテナ部材30においても、図7に示した導電体320を設けるようにしてもよい。
図8A〜図8Cはアンテナ部材の各スロット間に結合部分を形成した例を示す図である。図8Aはアンテナ部材の平面図であり、図8Bは結合部分の拡大した断面図であり、図8Cは結合部分の他の例を示す断面図である。
図8Aに示した例は、各導体311〜315のそれぞれの電位を同一にするために、各スロット300〜304の一部を貫通させることなく一部分を残すように接続部材としての結合部分321を形成したものである。この例でも、各導体310〜315間で不必要な異常放電が生じるおそれをなくすことができる。また、結合部分321は図6に示したアンテナ部材30に適用してもよい。
図8Bに示した例は、スロット301により厚みの薄い導体311と厚みの厚い導体312とに区分されているが、これに限ることなく、図8Cに示すように、高さ方向で厚みの薄い部分と厚みの厚い部分とからなる段差部を有する導体316を設けるようにしてもよい。すなわち、スロットを境にして厚みの薄い導体と、厚みの厚い導体を設ける必要はなく、また、図8Cにおける内導体としては、導体310,311,316に相当する。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明のプラズマ処理装置は、マイクロ波を供給することでアンテナ部材近傍に均一な電界を形成し、処理空間内に平面的に均一な高密度プラズマを生じさせることができるので、半導体ウエハなどをプラズマCVD,エッチング,酸化,窒化などのプラズマプロセス処理するのに利用できる。

Claims (13)

  1. 被処理体を載置する載置台を内部に設けた処理容器と、
    マイクロ波を発生するマイクロ波発生器と、
    前記マイクロ波発生器で発生されたマイクロ波を前記処理容器に導くための導波管と、
    前記導波管に接続されて前記載置台と対向して配置された平面アンテナ部材とを備え、 前記平面アンテナ部材は、実質的に閉鎖したループ溝によって内導体領域と外導体領域とに区分していることを特徴とする、プラズマ処理装置。
  2. 前記ループ溝は複数設けられていて、それらは同心円で配置されている、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記ループ溝は複数設けられていて、それらは同心の矩形で配置されている、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記ループ溝は、前記平面アンテナ部材の厚み方向に貫通したスロットである、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記内導体領域と前記外導体領域とが前記ループ溝を横切る接続部材によって接続されている、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記接続部材は、前記ループ溝内の高さ方向で前記内導体領域と前記外導体領域とを接続している、請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記平面アンテナ部材は、周辺部の厚みが相対的に厚く形成され、中心部が相対的に薄く形成されている、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記平面アンテナ部材は、
    前記ループ溝で区分された前記内導体領域と前記外導体領域を構成する金属部材と、
    前記金属部材を覆う絶縁部材とを含む、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記平面アンテナ部材は、
    前記ループ溝で区分された絶縁部材と、
    前記絶縁部材の表面をコーティングして前記ループ溝で区切られた前記内導体領域と前記外導体領域とを構成する導電性部材とを含む、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記ループ溝を境にして前記内導領域体が相対的に薄く形成され、前記外導体領域が相対的に厚く形成されている、請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記ループ溝に隣接する内導体領域は、厚み方向に薄い部分と厚い部分とが形成された段差部を含む、請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記周辺部の厚く形成された部分に冷却路が形成される、請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記平面アンテナ部材は、その厚みがλ/8以上で形成されている、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
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