JPWO2005120750A1 - エレベータ用巻上機の溝加工装置 - Google Patents
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Abstract
エレベータ用巻上機(1)の駆動綱車(3)に形成された綱溝(3a)が摩耗した際に、この摩耗した綱溝(3a)を切削加工する溝加工装置において、加工装置(4)に固定され、摩耗した綱溝(3a)を切削加工して新たな綱溝(3a)を形成する加工用バイト(6)は、加工装置(4)が固定された架台(5)の一部が巻上機(1)の本体(2)に設けられた互いに直交する2つの基準面に接触することによって位置決めされることにより、駆動綱車(3)に対して所定の位置に配置される。
Description
この発明は、エレベータ用巻上機の駆動綱車に形成された綱溝を切削加工する溝加工装置に関する。
エレベータのかごを懸吊する主索は、エレベータ用巻上機の駆動綱車の外周面に形成された綱溝に巻き掛けられており、この綱溝との間に発生する摩擦力によって駆動綱車の回動に連動して移動する。主索が巻き掛けられた駆動綱車の綱溝は、主索との間に所定の摩擦力が発生するように種々の形状が考案されているが、主索の微小すべり等によって徐々にその摩耗が進行するため、エレベータ装置を長期に渡って運行することにより、牽引力の低下や主索のすべり等の問題が発生することとなっていた。また、駆動綱車の外周面に形成された複数の綱溝は、通常、綱溝毎に摩耗の進行状態が異なるため、摩耗の進行した綱溝に巻き掛けられている主索と、比較的摩耗の進行していない綱溝に巻き掛けられている主索とには、作用する張力に差異が生じてしまい、綱溝の摩耗の偏りを更に進行させる要因となっていた。このような問題を解決するため、従来では、例えば、日本特開昭61−90802号公報に記載されたエレベータ用巻上機の溝加工装置を使用することによって摩耗した綱溝の切削加工を行い、新たな綱溝を形成する方法が採用されていた。しかし、上記特許文献記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置は、巻上機の本体固定部に取り付けられた下部鉄板と、巻上機の軸受箱固定部に取り付けられ、小型旋盤が設置された上部鉄板との水平度をジャッキボルトによって調整する必要があるため、切削加工前の調整作業に多大な時間を要し、作業性が悪いという問題があった。また、下部鉄板と上部鉄板との水平度を調整する機構を有するために、装置自体が大型化し、運搬性が悪いという問題も生じていた。
この発明は、このような従来の問題点を解決するものであり、エレベータ用巻上機の駆動綱車に形成された綱溝が摩耗した際に、この摩耗した綱溝を切削加工する溝加工装置において、エレベータ用巻上機への据付作業性を向上させるとともに、高い切削加工精度を実現することができるようにしたものである。
この発明は、エレベータの主索が巻き掛けられる駆動綱車及びこの駆動綱車を回動可能に支持して少なくとも2つの基準面が設けられた本体を有する巻上機と、この駆動綱車に形成された綱溝を切削加工する加工用バイトが設けられた加工装置とを備え、本体の少なくとも2つの基準面によって加工装置が位置決めされることにより、加工用バイトが駆動綱車に対して所定の位置に配置されるようにしたものである。
[図1]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示す正面図である。
[図2]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示す側面図である。
[図3]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示す要部平面図である。
[図4]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示す要部正面図である。
[図5]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示す要部側面図である。
[図6]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第2の実施例を示すものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその要部平面図である。
[図7]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第3の実施例を示すものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその要部平面図である。
[図8]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第4の実施例を示すものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)は(a)におけるA−A矢視図である。
[図9]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第5の実施例を示すものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその平面図である。
[図2]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示す側面図である。
[図3]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示す要部平面図である。
[図4]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示す要部正面図である。
[図5]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示す要部側面図である。
[図6]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第2の実施例を示すものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその要部平面図である。
[図7]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第3の実施例を示すものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその要部平面図である。
[図8]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第4の実施例を示すものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)は(a)におけるA−A矢視図である。
[図9]この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第5の実施例を示すものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその平面図である。
この発明をより詳細に説明するために、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
第1図から第5図は、この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第1の実施例を示すものである。溝加工装置の全体構造を示す第1図から第3図において、エレベータ昇降路上方の機械室や昇降路頂部等に設置された巻上機1は、駆動装置(図示せず)やブレーキ装置(図示せず)等が収納された本体2と、この本体2に対して回動可能に設けられ、本体2の前面側に配置された駆動綱車3とから構成されている。この駆動綱車3は、本体2に回動可能に設けられた回動軸(図示せず)に固定されており、本体2内に備えられた駆動装置によって任意の方向及び任意の速度で回転する。また、駆動綱車3は、その外周面に複数の綱溝3aが無端状に形成されており、この綱溝3aの偏心量が所定値より小さくなるように回動軸に固定されている。一方、駆動綱車3を支持する本体2は、駆動装置やブレーキ装置等からなる内部装置と、この内部装置を収納する筐体2aと、筐体2aの下方両端部に設けられ、巻上機1を機械室の機械台や昇降路梁等の昇降路固定体に固定する支持部2bとから構成されている。巻上機1の最外部を構成するこの筐体2aは、駆動綱車3の回動中心より下方となるその一側面に、所定の垂直度と駆動綱車3の回動軸方向に対して所定の平行度とを有する垂直基準面2cが設けられている。また、この垂直基準面2cが設けられた一側の支持部2b上面には、所定の水平度を有し、駆動綱車3の回動中心までの高さが所定の精度内にある水平基準面2dが設けられている。したがって、巻上機1の本体2は、互いに直交する垂直基準面2c及び水平基準面2dの2面からなるL字状の基準面を有している。
後述する加工装置4は、巻上機1の本体2に架台5を介して固定されており、加工装置4の上部に固定された加工用バイト6が駆動綱車3の回動中心と略同高さとなり、且つ、所定の水平度を有して駆動綱車3の回動軸に対して直交するように配置されている。加工装置4を本体2に固定するこの架台5は、中央部に中空部が形成された略四角環状を呈しており、その一側面に水平に伸びる腕部を有している。そして、この架台5には、腕部に本体2の垂直基準面2cと接触する垂直基準面5aが、また、底面に本体2の水平基準面2dと接触する水平基準面5bが設けられており、この垂直基準面5aと水平基準面5bとは所定の直角度を有している。また、架台5の水平基準面5bの直上部となるその上面には、水平基準面5bと所定の平行度を有し、且つ、この水平基準面5bとの距離が所定の精度内にある加工装置取付面5cが設けられている。一方、架台5を介して巻上機1の本体2に設置される加工装置4は、下面が架台5の加工装置取付面5cに対向するように配置され、この加工装置取付面5cに固定されたベッド4aと、このベッド4a上面に設けられ、ベッド4a上を駆動綱車3の回動軸方向に水平に摺動する往復台4bと、この往復台4bの上面に固定された刃物台4cと、この刃物台4cを往復台4bと直交する方向、即ち、綱溝3aに対して水平に移動させる切込量調整部4dとが備えられている。そして、この加工装置4の下面となるベッド4a下面と加工装置4の上面となる刃物台4c上面とは、所定の平行度を有し、且つ、その2平面間の距離が所定の精度内となるように設けられている。また、加工用バイト6が固定される刃物台4c上面は、架台5の加工装置取付面5cとベッド4a下面との接触部分の直上部となるように配置されている。
第4図はエレベータ用巻上機の溝加工装置の要部正面図を示し、加工装置4の刃物台4cに加工用バイト6を取り付けた状態を示すものである。図において、加工用バイト6は、駆動綱車3の綱溝3aを切削加工するチップ6aと、このチップ6aを保持する略直方体状のホルダ6bとから構成されている。そして、ホルダ6bには、その上面から下面に渡って貫通する複数の貫通孔6cが設けられており、加工用バイト6は、この貫通孔6cを介してボルト6dによって刃物台4cに直接固定されている。
以上のように構成されたエレベータ用巻上機1の溝加工装置を使用して、巻上機1の駆動綱車3外周面の摩耗した綱溝3aを切削加工する場合、作業者は、先ず、予め加工装置4がその加工装置取付面5cに固定されている架台5を巻上機1の本体2に固定する。ここで、架台5の垂直基準面5aが本体2の垂直基準面2cに、また、架台5の水平基準面5bが本体2の水平基準面2dにそれぞれ接触するように架台5を配置することによって、架台5の加工装置取付面5c上に設けられた加工装置4の位置決めが行われ、加工装置4の刃物台4c上面に固定された加工用バイト6が、駆動綱車3の回動中心と略同高さとなり、且つ、所定の水平度を有して駆動綱車3の回動軸に対して直交するように配置される。次に、作業者は、加工装置4の往復台4bを駆動綱車3の回動軸方向に移動させ、加工用バイト6のチップ6aを綱溝3aに対向するように配置する。加工用バイト6の位置を調整後、駆動綱車3を一方向に回転させ、切込量調整部4dの操作によって新規の綱溝3aを加工する。なお、第1図のように加工装置4を配置した場合には、駆動綱車3を反時計回りに回転させることによって綱溝3aの切削加工を行うことが可能となる。次に、切削加工した綱溝3aと隣接する綱溝3aの切削加工を行うため、加工用バイト6のチップ6aをこれから切削加工を行う綱溝3aに対向するように配置する。この位置調整は、第5図に示すように、先ず、往復台4bを駆動綱車3の回動軸方向に水平移動させ、駆動綱車3の綱溝3aのピッチと略同じ幅Wを有するブロック7をベッド4a端部と往復台4bとの間に配置する。次に、加工用バイト6の位置が前回切削加工を行った位置よりもブロック7の幅Wの距離だけ巻上機1の本体2側に移動するように、ブロック7の両側面がベッド4aと往復台4bとに接触するように往復台4bを移動させ、往復台4bをボルト4eによってベッド4aに固定する。なお、ベッド4aと往復台4bとの間に挿入するブロック7の数量を調節することによって、全ての綱溝3aに対向するように加工用バイト6の位置調整を行うことが可能となる。
この発明の第1の実施例によれば、加工装置4が予め固定されている架台5の垂直基準面5aと水平基準面5bとを、巻上機1の本体2に設けられた互いに直交する垂直基準面2c及び水平基準面2dの2面からなる基準面にそれぞれ接触するように配置することによって、架台5の加工装置取付面5c上に設けられた加工装置4の位置決めが行われるため、加工装置4に固定された加工用バイト6の高さと、その水平度と、その駆動綱車3の回動軸に対する角度とをそれぞれ所定の精度内に収めることができ、溝加工装置の据付作業に時間を要せず、短時間で精度の優れた綱溝3aの切削加工を行うことが可能となる。また、複数の綱溝3aに対する加工用バイト6の位置調整も、ベッド4a端部と往復台4bとの間に挿入する幅Wを有するブロック7の数量を調整することによって容易に行うことができるため、作業時間の短縮を図ることが可能である。また、加工用バイト6が固定されている刃物台4cは、架台5の加工装置取付面5cとベッド4a下面との接触部分の直上部となるように配置されているため、加工用バイト6に作用する切削時の主分力を巻上機1の本体2で受けることができ、加工装置4や架台5の小型化を図ることも可能となる。なお、エレベータ装置の通常運転時のように巻上機1に加工装置4を取り付ける必要がない場合には、巻上機1に設けられた垂直基準面2c及び水平基準面2dを保護するカバー等を備える構成としても良い。
また、第6図は、この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第2の実施例を示したものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその要部平面図を示したものである。図において、エレベータ用巻上機1の最外部を構成する筐体2aは、駆動綱車3の回動中心と略同高さとなるその一側面に、所定の垂直度と駆動綱車3の回動軸方向に対して所定の平行度とを有する第一の垂直基準面2eが、また、第一の垂直基準面2eに近接する筐体2aの前面には、所定の垂直度と第一の垂直基準面2eに対して所定の直角度とを有する第二の垂直基準面2fがそれぞれ設けられている。したがって、巻上機1の本体2は、互いに直交する第一の垂直基準面2e及び第二の垂直基準面2fの2面からなるL字状の基準面を有している。
また、加工装置4を巻上機1の本体2に固定する架台8は、平面視が略L字状を呈しており、このL字状を呈する2つの内側面8a及び8bは、所定の直角度を有し略直交している。この架台8の本体2前面側には、内側面8bと所定の平行度を有する加工装置取付面8cが設けられており、この加工装置取付面8cには、加工用バイト6が固定された加工装置4が設置されている。なお、加工装置4は、ベッド4aの往復台4b移動方向一端面が架台8の加工装置取付面8cに接触するように配置されており、架台8の加工装置取付面8cと加工装置4の下面となるベッド4a下面には、それぞれに直交する補強板8dが固定されている。
以上のように構成されたエレベータ用巻上機1の溝加工装置を使用して、巻上機1の駆動綱車3外周面の摩耗した綱溝3aを切削加工する場合、作業者は、先ず、予め加工装置4がその加工装置取付面8cに固定されている架台8を巻上機1の本体2に固定する。ここで、架台8の互いに直交する内側面8a及び8bがそれぞれ巻上機1の本体2の第一及び第二の垂直基準面2e及び2fに接触するように架台8を配置することによって、架台8の加工装置取付面5cに設けられた加工装置4の位置決めが行われ、加工装置4の刃物台4c上面に固定された加工用バイト6が、駆動綱車3の回動中心と略同高さとなり、且つ、所定の水平度を有して駆動綱車3の回動軸に対して直交するように配置される。なお、その他は第1の実施例と同様の作業を行うことによって駆動綱車3に形成された複数の綱溝3aのそれぞれに対して切削加工を行うことが可能となる。
この発明の第2の実施例によれば、巻上機1の本体2に形成された互いに直交する第一の垂直基準面2e及び第二の垂直基準面2fの2面からなる略L字状の基準面は、駆動綱車3近傍の筐体2a一側面及び前面に設けられているため、架台8を小型にすることが可能となり、溝加工装置の運搬性及び据付性がさらに向上する。なお、その他は第1の実施例と同様の構成及び効果を有している。
第7図は、この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第3の実施例を示したものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその要部平面図を示したものである。図において、エレベータ用巻上機1の最外部を構成する筐体2aには、駆動綱車3の回動中心より少し上方となるその一側面に、所定の垂直度と駆動綱車3の回動軸方向に対して所定の平行度とを有する第一の垂直基準面2eが、また、第一の垂直基準面2eに近接する筐体2aの前面には、所定の垂直度と第一の垂直基準面2eに対して所定の直角度とを有する第二の垂直基準面2fがそれぞれ設けられている。したがって、巻上機1の本体2は、互いに直交する第一の垂直基準面2e及び第二の垂直基準面2fの2面からなるL字状の基準面を有している。
また、平面視が略L字状を呈する架台8の加工装置取付面8cに設けられた加工装置4は、第2の実施例とは上下逆向きに配置されており、加工装置取付面8cとベッド4aとに直交する補強板8dは、加工装置4の上方に設けられている。即ち、加工用バイト6が加工装置4の最下部に、ベッド4aが加工装置4の最上部にそれぞれ配置されている。
以上のように構成されたエレベータ用巻上機1の溝加工装置を使用して、巻上機1の駆動綱車3外周面の摩耗した綱溝3aを切削加工する場合、切削加工時の主分力が、加工用バイト6に対して上方に作用するように駆動綱車3を回転させれば良い。即ち、第7図(a)において、駆動綱車3を時計回りに回転させることになる。
この発明の第3の実施例によれば、駆動綱車3の綱溝3aを切削加工する際の主分力が、駆動綱車3の側方に配置された加工用バイト6に対して上方に作用するように加工装置4が配置されているため、綱溝3aの切削時に発生する切粉の排出性が向上する。なお、その他は第2の実施例と同様の構成及び効果を有している。
第8図は、この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第4の実施例を示したものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)は(a)のA−A矢視図を示したものである。図において、エレベータ用巻上機1の最外部を構成する筐体2aは、駆動綱車3の回動中心より下方となるその一側面に、所定の垂直度と駆動綱車3の回動軸方向に対して所定の平行度とを有する垂直基準面2cが設けられている。また、この垂直基準面2cが設けられた一側の支持部2bの上面には、所定の水平度を有し、駆動綱車3の回動中心までの高さが所定の精度内にある水平基準面2dが設けられている。したがって、巻上機1の本体2は、互いに直交する垂直基準面2c及び水平基準面2dの2面からなるL字状の基準面を有している。
第1の実施例と同様に、本体2の垂直基準面2c及び水平基準面2dに接触することによって位置決めされて本体2に固定された架台9は、その上面に加工装置取付面9aが設けられており、この加工装置取付面9aに加工装置4が固定されている。ここで、加工装置4のベッド4aの下部には、所定の角度を有する傾斜面が設けられており、この傾斜面と架台9上面の水平な加工装置取付面9aとが接触するように、加工装置4と架台9とが固定されている。即ち、加工装置4は、刃物台4cに固定された加工用バイト6が駆動綱車3の斜め下方で、駆動綱車3の回動中心方向を向き、且つ、この加工用バイト6が切込量調整部4dの操作によって駆動綱車3の回動中心方向に移動するように配置されている。
以上のように構成されたエレベータ用巻上機1の溝加工装置を使用して、巻上機1の駆動綱車3外周面の摩耗した綱溝3aを切削加工する場合、加工用バイト6に作用する主分力B1と背分力B2との合力Bが、加工装置4の傾斜面と架台9の加工装置取付面9aとの接触部分の方向を向くように配置されているため、綱溝3aの切削時に作用する力を合理的に支持することができ、架台9を小型にすることが可能となる。
第9図は、この発明にかかるエレベータ用巻上機の溝加工装置の第5の実施例を示したものであり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその平面図を示したものである。図において、エレベータ用巻上機1の最外部を構成する筐体2aには、その上面に、所定の水平度を有し、駆動綱車3の回動中心からの高さが所定の精度内にある水平基準面2gが、また、水平基準面2gに近接する筐体2aの前面には、所定の垂直度と水平基準面2gに対して所定の直角度とを有する垂直基準面2hとがそれぞれ備えられている。したがって、巻上機1の本体2は、互いに直交する水平基準面2g及び垂直基準面2hの2面からなるL字状の基準面を有している。
加工装置4を巻上機1の本体2に固定する略L字状の架台8は、直交する2つの内側面8a及び8bが水平基準面2gと垂直基準面2hとにそれぞれ接触するように筐体2aに固定されている。また、この架台8の巻上機1前面側には加工装置取付面8cが設けられており、この加工装置取付面8cに補強板8dを介して加工装置4が設けられている。ここで、加工装置4は、刃物台4cに固定された加工用バイト6が、駆動綱車3の回動軸のほぼ上方に位置し、且つ、切込量調整部4dの操作によって垂直方向に移動するように配置されている。
この発明の第5の実施例によれば、加工装置4が駆動綱車3の上方に配置されているため、切削加工の際に作業者が容易に加工用バイト6を確認することが可能であり、調整及び切削加工における作業性を向上させることが可能である。また、加工装置4が、平面図上、巻上機1の両側から突出しないため、巻上機1の両側の作業スペースが狭い場所でも切削加工を行うことができる。なお、その他は、第1の実施例と同様の構成及び効果を有している。
以上のように、この発明のエレベータ用巻上機の溝加工装置によれば、巻上機の本体に設けられた少なくとも2つの基準面によって加工装置を位置決めすることにより、駆動綱車に形成された綱溝を切削加工する加工用バイトを駆動綱車に対して所定の位置に配置することが可能となるため、綱溝切削加工前の加工用バイトの角度調整等が不要となり、巻上機への据付作業性を向上させるとともに、高い切削加工精度を実現することができる。
Claims (11)
- エレベータの主索が巻き掛けられる駆動綱車及びこの駆動綱車を回動可能に支持して少なくとも2つの基準面が設けられた本体を有する巻上機と、前記駆動綱車に形成された綱溝を切削加工する加工用バイトが設けられた加工装置とを備え、前記加工用バイトは、前記加工装置が前記本体の少なくとも2つの基準面によって位置決めされることにより、前記駆動綱車に対して所定の位置に配置されることを特徴とするエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- エレベータの主索が巻き掛けられる駆動綱車及びこの駆動綱車を回動可能に支持して少なくとも2つの基準面が設けられた本体を有する巻上機と、前記駆動綱車に形成された綱溝を切削加工する加工用バイトが設けられた加工装置と、この加工装置を前記巻上機の前記本体に固定する架台とを備え、前記加工用バイトは、前記加工装置が固定された前記架台の一部が前記本体の少なくとも2つの基準面に接触することによって位置決めされることにより、前記駆動綱車に対して所定の位置に配置されることを特徴とするエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- 巻上機の本体に設けられた2つの基準面のうち、その1つの基準面は、前記本体側面に設けられ、且つ、所定の垂直度を有することを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- 巻上機の本体に設けられた2つの基準面のうち、その1つの基準面は、前記巻上機を固定する支持部上面に設けられ、且つ、所定の水平度を有することを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- 巻上機の本体に設けられた2つの基準面のうち、その1つの基準面は、駆動綱車が配置された前記本体の前面に設けられ、且つ、所定の垂直度を有することを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- 巻上機の本体に設けられた2つの基準面のうち、その1つの基準面は、前記本体上面に設けられ、且つ、所定の水平度を有することを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- 架台は、巻上機の本体側面に設けられた基準面と、前記巻上機を固定する支持部上面に設けられた基準面とにそれぞれ接触することによって位置決めされることを特徴とする請求の範囲第2項に記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- 架台は、巻上機の本体側面に設けられた基準面と、駆動綱車が配置された前記本体前面に設けられた基準面とにそれぞれ接触することによって位置決めされることを特徴とする請求の範囲第2項に記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- 架台は、巻上機の本体上面に設けられた基準面と、駆動綱車が配置された前記本体前面に設けられた基準面とにそれぞれ接触することによって位置決めされることを特徴とする請求の範囲第2項に記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- 巻上機に設けられた2つの基準面は、互いに直交することを特徴とする請求の範囲第1項から第9項に記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置。
- 加工装置は、加工用バイトの駆動綱車回動軸方向の位置決めを、駆動綱車外周面に形成された綱溝の溝間隔と同じ幅を有するブロックによって行うことを特徴とする請求の範囲第1項から第10項の何れかに記載のエレベータ用巻上機の溝加工装置。
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