JPWO2005106560A1 - 画像投写装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、投写光学系のレンズ構成や機構を複雑にすることなく、投写画角が大きくかつ良好な画像投写性能を有した画像投写装置を提供することを目的とする。そして、本発明は、反射型のライトバルブ(1)と、ライトバルブ(1)から与えられる光画像を拡大投写する投写光学系を構成する屈折レンズ群(2A)と、屈折レンズ群(2A)とともに投写光学系を構成する、パワーを有するパワーミラー(3A)と、投写光学系で拡大されたライトバルブ(1)からの光画像を表示する透過型のスクリーン(40)とを有し、最小画角θminが40°を超えるように射出瞳位置を設定し、かつレンズのペッツヴァール部分和を最小画角により決まる値より大きくした。

Description

本発明は、透過式のスクリーンに画像を投写する画像投写装置に関し、特に、反射型ライトバルブの画像をスクリーンに斜め方向から拡大投写する画像投写装置に関する。
従来の画像投写装置は、画面中心の主光線がスクリーンにほぼ垂直に入射する構成を採り、奥行き寸法、すなわち、スクリーンに直交する方向の寸法を小さくすることで薄型化を実現している。このため、スクリーンの背後にパワーを持たない背面ミラーを設け、この背面ミラーにより投写光を一旦反射させてスクリーンに投写するように構成されている。
このような構成を採る場合、さらに薄型化を実現するためには、光学系を広角化する方法と、背面ミラーをスクリーンに対して平行に近づける方法とが考えられるが、どちらの場合も投写光学系と投写光との干渉が生じるため、さらに薄型化を実現できない。
この改善策として、投写光学系をオフアチクシス光学系として、投写光路の干渉を回避して、光学系を広角化・短焦点化して、薄型化する構成が提案されている。
このような構成では、中心投写型に比べ、極めて大きい投写画角の投写光学系が必要とされ、広角化に伴う色収差の低減のため、色収差を生じない反射ミラーを用いることが有利とされ、複数枚の反射ミラーのみで構成されたものや、例えば、特許文献1あるいは特許文献2に示されるような屈折レンズ群とパワーを持つ反射ミラーとで構成されたものが提案されている。
また、スクリーンを構成するフレネルレンズを屈折型とすると、投写画角の大きい領域ではスクリーンの光透過率が悪くなり、スクリーンを構成するフレネルレンズを全反射型とすると、反対に投写画角の小さいところでスクリーンの光透過率が悪くなるため、例えば、特許文献3に示されるように、屈折型と全反射型の混在型とすることで、適切なスクリーンの光透過率を確保する方法が提案されている。
[特許文献1]特開2002−207168号公報(図39)
[特許文献2]国際公開第01/06295号パンフレット(図20)
[特許文献3]国際公開第02/27399号パンフレット(図7)
画像投写装置において薄型化を実現するために、複数枚の反射ミラーのみで構成する場合、ミラーは反射素子であるため、光路の干渉を避けて複数配置することが難しく、光路を複雑に折り返したものとなる。
さらに、ミラーは屈折レンズに比べ位置や角度のずれに対して敏感であるため、複数枚全て高精度で位置合わせする必要があるが、そのためには構造が複雑なものとなってしまう。
また、屈折レンズ群とミラーを併用する場合においても、ミラーの大きな負のパワーによって広角化を実現するには、ミラーで発生する大きな像面湾曲収差をレンズで補正することになり、屈折レンズ群として、強い像面湾曲補正効果を実現するために複雑なレンズ構成となる。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、投写光学系のレンズ構成や機構を複雑にすることなく、投写画角が大きくかつ良好な画像投写性能を有した画像投写装置を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1記載の画像投写装置は、光画像を表示する反射型のライトバルブと、前記ライトバルブの前記光画像を拡大投写する投写光学系と、前記投写光学系で拡大された光画像が投写されるスクリーンとを備え、前記投写光学系は、前記ライトバルブからの光を受けて拡大する屈折レンズ群と、前記屈折レンズ群からの光を受けて拡大反射するパワーを有するパワーミラーとを有し、前記ライトバルブの表示面および前記スクリーンのスクリーン面が光軸に対して直交するように配設され、前記スクリーン面の法線と、前記スクリーンに入射する主光線とのなす角度の最小値を最小画角θminとし、前記屈折レンズ群に関し、第i面の曲率半径をr、前記第i面の屈折率をn、第(i+1)面の屈折率をni+1、レンズ面の総数をNとし、前記屈折レンズ群を構成する複数のレンズの各面のペッツヴァール成分の合計をレンズのペッツヴァール部分和PLとし、PL=Σ{−1/r×(1/ni+1−1/n)}[i=1,...,N]・・・(1)として表す場合、前記投写光学系は、前記最小画角θminが40°を超えるように射出瞳位置(Q)を設定し、かつ、PL>0.0007×θmin−0.026・・・(4)の関係を満足する。
本発明に係る請求項1記載の画像投写装置によれば、最小画角θminが40°を超えるように投写光学系の射出瞳位置を設定することで、レンズのペッツヴァール部分和を低減するための構成が不要になり、さらにレンズのペッツヴァール部分和PLを、数式(4)の右辺により決定される値より大きくすることで、レンズ構成を簡略することができるとともに、レンズ系の偏心感度を小さくできるので、光学設計の負担を軽減できるとともに、簡単な構成で高性能な画像投写装置を得ることができる。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
[図1]本発明に到達するまでの画像投写装置の試行例1の構成および光路を示す図である。
[図2]本発明に到達するまでの画像投写装置の試行例1のレンズ系の構成を示す図である。
[図3]本発明に到達するまでの画像投写装置の試行例1のレンズ各面のpを示す図である。
[図4]本発明に到達するまでの画像投写装置の試行例1における、レンズ各面を偏心させたときのスポットRMS半径の変化を示す図である。
[図5]最小画角とレンズのペッツヴァール部分和の関係を示す図である。
[図6]本発明に到達するまでの画像投写装置の試行例2の構成および光路を示す図である。
[図7]本発明に到達するまでの画像投写装置の試行例2のレンズ系の構成を示す図である。
[図8]本発明に到達するまでの画像投写装置の試行例2における、レンズ各面を偏心させたときのスポットRMS半径の変化を示す図である。
[図9]本発明に係る実施の形態1の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図10]本発明に係る実施の形態1の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図11]本発明に係る実施の形態1の画像投写装置のレンズ系の構成を示す図である。
[図12]本発明に係る実施の形態1の画像投写装置のレンズ各面のpを示す図である。
[図13]本発明に係る実施の形態1の画像投写装置における、レンズ各面を偏心させたときのスポットRMS半径の変化を示す図である。
[図14]屈折型および全反射型フレネルレンズの投写画角と透過率の関係を示す図である。
[図15]本発明に係る実施の形態2の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図16]本発明に係る実施の形態2の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図17]本発明に係る実施の形態2の画像投写装置のレンズ系の構成を示す図である。
[図18]本発明に係る実施の形態2の画像投写装置の部分拡大図である。
[図19]本発明に係る実施の形態3の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図20]本発明に係る実施の形態3の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図21]本発明に係る実施の形態3の画像投写装置のレンズ系の構成を示す図である。
[図22]本発明に係る実施の形態4の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図23]本発明に係る実施の形態4の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図24]本発明に係る実施の形態4の画像投写装置のレンズ系の構成を示す図である。
[図25]本発明に係る実施の形態5の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図26]本発明に係る実施の形態5の画像投写装置の構成および光路を示す図である。
[図27]射出瞳位置の違いによるレンズのペッツヴァール部分和の値の変化を説明する図である。
<本発明に到達するまでの経緯>
発明の実施の形態の説明に先立って、まず、本発明に到達するまでの経緯について説明する。
<試行例1>
発明者らは、まず、従来の画像投写装置における問題点を明確にするために、試行例1として、以下に説明する画像投写装置80を作成して検討を行った。
図1に画像投写装置80の構成および光路を示す。
図1に示すように、画像投写装置80は、反射型のライトバルブ1と、ライトバルブ1から与えられる光画像を拡大投写する投写光学系を構成する屈折レンズ群2と、屈折レンズ群2とともに投写光学系を構成する、パワーを有するパワーミラー3と、投写光学系で拡大されたライトバルブ1からの光画像を表示する透過型のスクリーン4とを有している。なお、ライトバルブ1の中心は、投写光学系の光軸LXから鉛直下方向にオフセットして配置されている。
ここで、ライトバルブ1は、それぞれ個別に角度変更可能な複数の微小なミラーで構成され、図示しない照明光学系からの照明光(入射方向は矢示)を受けて、それぞれのミラーの角度に応じて空間的に強度変調して反射することで光画像を生成するいわゆるデジタルマイクロミラーデバイス(略称DMD:Texas Instruments Incorporated(TI)の登録商標)で構成されている。
DMDは、ONの状態にある微小ミラーが照明光を投写光学系の入射瞳方向に反射し、反射された光は、投写光学系を構成する屈折レンズ群2に入射して、屈折および透過を繰り返し、パワーミラー3によりスクリーン4の方向に反射され、スクリーン4に画像が表示される。なお、OFFの状態の微小ミラーで反射された光は投写光学系に入射せず、画像形成には寄与しない。
なお、本発明はDMD以外の光空間変調素子にも適用可能であるが、以下においてはDMDを用いることを前提として説明を行う。
図2に屈折レンズ群2の構成を示す。屈折レンズ群2は、最もライトバルブ1に近いレンズ21から、最もライトバルブ1から離れたレンズ29まで9枚のレンズを組み合わせて構成されている。なお、ライトバルブ1は、ミラー10の表面を保護するガラス板12とを有しており、ミラー10の表面とガラス板12との間には空気層11が存在する。
画像投写装置80の投写画角範囲は23.4°〜67.4°である。一般に、画角が大きくなると像面湾曲の補正が困難になる。ここで、像面湾曲とは、平面の物体の像が一平面上にできず、湾曲した曲面の上にできることである。収差理論によると、3次収差の領域では、平面の物体の像面は球面となり像高の2乗に比例する。また、像面湾曲の大小は、この球面の曲率半径またはその逆数である曲率によって表され、曲率が大きいほど像面湾曲が大きい。
そして、像面の曲率を表す指標としてペッツヴァール和が用いられ、ペッツヴァール和が大きいことはすなわち像面の湾曲量が大きいことを示す。よって、像面湾曲を補正するためにはペッツヴァール和を0に近づける(絶対値を小さくする)ことが必要となる。
ここでペッツヴァール和P1は以下の数式(1)で与えられる。
P1=Σp=Σ{−1/r×(1/ni+1−1/n)}[i=1,...,N]・・・(1)
ただし、
:第i面のペッツヴァール成分
:第i面の曲率半径
:第i面の屈折率
i+1:第(i+1)面の屈折率
N:面の総数、である。
また、全てのレンズを薄肉レンズとみなした場合のペッツヴァール和P2は以下の数式(2)で与えられる。
P2=Σ(φ/n)[k=1,...,M]・・・(2)
ただし、
φ:第k番目のレンズのパワー
:第k番目のレンズの屈折率
M:レンズの総数、である。
上式(2)から、P2>0の場合にペッツヴァール和を小さくするには、正レンズについては屈折率を大きくし、パワーを小さくすることが有効であり、また、負レンズについては屈折率を小さくし、パワーを大きくすることが有効であることが判る。
一般に、ある面における光線高さをh、その面のパワーをφとすると、光線の屈折角度はh・φに比例することから、光線の屈折角度を一定とすると、光線高さhの大きいところにパワーφが小さく屈折率の大きな正レンズを、光線高さhの小さいところにパワーφが大きく屈折率の小さな負レンズを配置することがより効果的である。
図1に示す画像投写装置80においては、パワーミラー3は負のパワーを持ち、ミラーのp(ペッツヴァール)の符号は正と計算される。よってレンズ群を含めた投写光学系全体のペッツヴァール和の絶対値を小さくするためには、ミラーの正のpを打ち消すように、レンズ群のペッツヴァール部分和の符号を負にするのが望ましい。また、レンズ群のペッツヴァール部分和の符号が正の場合は、できるだけその絶対値を小さくすることが望ましい。
ここで、投写光学系全体のペッツヴァール和のうち、ミラーを除く、レンズ各面のペッツヴァール成分(p)の合計をレンズのペッツヴァール部分和と定義し、上述した投写光学系全体のペッツヴァール和P1と区別するためにPLと付記する。なお、レンズのペッツヴァール部分和PLを求める数式は、数式(1)あるいは数式(2)と同じである。
画像投写装置80ではレンズのペッツヴァール部分和の符合を負とすることでミラーの正のpを打ち消して像面湾曲補正を行っており、以下の表1および表2には画像投写装置80の光学データの一例を示す。
なお、表1において、Surfはライトバルブ1のミラー10(図2)の表面をOBJとし、パワーミラー3の表面をS20として、各構成の表面に対して順に振り充てた面番号S1〜S20を表し、Rは各構成の曲率半径(mm)、dは面間隔(mm)、ndはd線(波長587.6nm)における屈折率、vdはアッベ数を表す。また、面番号S3はレンズ21の入射面であるが、レンズ21は絞りレンズであるので、面番号S3は絞りとして表し、パワーミラー3のミラー面はMirrorと表している。なお、面間隔の数値に付記されたマイナス(−)符号は、当該面が反射面であることを表している。
なお、面番号の*は非球面であることを表し、非球面形状を定義するための数式として、光軸から半径R離れた位置でのサグ量Z(R)を表す数式は以下の数式(3)で与えられる。
Z(R)=cR/[1+{1−(1+k)c1/2]+ΣA・R
[i=1,…]・・・(3)
ただし、
c:面頂点での曲率
k:コーニック係数
:i次の非球面係数、である。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
また、表2には、非球面であるS3、S18、S19、S20のそれぞれにおける、コーニック係数および非球面係数を表している。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
次に、図3に、レンズ各面におけるpを棒グラフとして示す。
図3において横軸に面番号(記号Sは省略)を、縦軸にレンズ各面のpを示す。なお、レンズのペッツヴァール部分和PLも併せて示し、試行例1においては、PLは−0.00056である。ここで、当該PLの値は数式(1)に基づいて算出したものであり、以下の説明において示されるレンズのペッツヴァール部分和PLの値は、数式(1)に基づいて得られるものである。
図3より、レンズのペッツヴァール部分和PLは符号が負で、パワーミラー3(図1)による正のpを打ち消す作用をし、投写光学系全体としてペッツヴァール和が小さくできることが判る。
試行例1における各面のpの値を詳しく見ると、第6〜第8面および第16、第18面においては、マージナル光線高さ(絞りの最外周端縁を通る光線の光軸からの距離)の小さい部分に大きな負のパワーを持たせることにより負の大きなpを発生させていることが判る。
また、第11面および第12面においては、マージナル光線高さの大きい部分に小さな正のパワーを持たせることにより、正のpを小さくしていることが判る。
このような作用により、試行例1においては、レンズのペッツヴァール部分和PLが小さくなっており、像面湾曲が補正されていることが判る。
しかし、以上のような補正を行うには、図2からも判るように複雑なレンズ構成が必要となり、各構成要素の位置ずれ等が性能に及ぼす影響も大きくなる傾向にある。それを説明するために、図4にレンズの各面を偏心させた場合のスポットRMS(平方自乗平均)半径の変化量を示す。
図4において、横軸に面番号(記号Sは省略)、縦軸にレンズの各面を面頂点を中心に鉛直下方向に0.05°傾けた場合のスポットRMS半径の変化量(mm)を示す。
なお、スポットRMS半径の変化量としては、スクリーンの横半分を縦×横:3×2の格子に分割し、その格子点12点の値を平均したものを用いた。
図4より、試行例1においては、光線を大きく発散させている第8面および、マージナル光線高の大きい第9および第10面で特に変化量が大きくなっていることが判る。つまり、レンズのペッツヴァール部分和が小さくなるようなレンズ構成を採用することで、偏心感度が大きくなっていることが判る。
また、図5に、投写画角を変化させた場合の最小画角θminとレンズのペッツヴァール部分和との関係を示す。
図5において、横軸に最小画角θmin(°)、縦軸にレンズのペッツヴァール部分和を示し、図中の×印で示される特性は、試行例1の構成、すなわち図2に示されるレンズ構成を有する場合において投写画角を変化させるように光学データを変更した場合の特性であり、その中でも、数値Aは表1および表2に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の特性である。なお、その他の×印で示される特性は、表1および表2とは異なる光学データを用いて、投写画角を変化させた場合の特性であって、解像力や歪などの光学性能は特性Aの場合とほぼ同等なレベルになるように、それぞれの光学データを最適化している。ここで、最小画角θminとは、スクリーン面の法線と、スクリーンに入射する主光線とのなす角度の最小値を指す。
図5から、試行例1の構成において投写画角を大きくしていくと、レンズのペッツヴァール部分和が大きくても、十分な性能(解像力や歪など)が得られることが判る。これは、最小画角θminがある程度大きければ、レンズのペッツヴァール部分和を低減させなくても、十分な性能が実現できることを示している。
すなわち、投写画角を大きくしていくと、光軸上を含む全投写画角範囲において良好な性能を得ることが困難になるため、実際の使用投写画角範囲でのみ性能を最適化するように光学系を設計した結果、必ずしもレンズのペッツヴァール部分和が小さくなくても、所望の性能が得られたものと考えられる。
逆に、最小画角θminが小さく、広い投写画角範囲にわたって良好な性能を得ようとする場合や、光軸を含む全投写画角範囲において良好な性能を得ようとする場合には、レンズのペッツヴァール部分和を小さくする必要があるため、より複雑なレンズ構成が要求され、コストが高くなる。
また、図5において、最小画角θminが40°以下の場合には、最小画角θminの変化に対するレンズのペッツヴァール部分和はさほど変化しないが、最小画角θminが40°を超えるとレンズのペッツヴァール部分和が急激に変化することが判る。
これは、最小画角θminが40°以下の場合には、最小画角θminを大きくしても、レンズのペッツヴァール部分和を小さな値に保たなければ性能(解像力や歪など)が得られないが、最小画角θminが40°を超えると、レンズのペッツヴァール部分和を大きくしても十分な性能(解像力や歪など)が得られることを意味している。
従って、最小画角θminが40°を超えるように光学系を設計する場合には、レンズのペッツヴァール部分和を低減するための構成が不要になり、レンズ構成を簡略な構成とした場合でも高性能な投写光学系を実現できる。
そこで、最小画角θminおよびレンズのペッツヴァール部分和を大きくするという観点に立って、試行例1の光学系を改良した画像投写装置90を試行例2とし、さらに検討を行った。以下に試行例2について説明する。
<試行例2>
図6に画像投写装置90の構成および光路を示す。なお、図1に示した画像投写装置80と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6に示すように、画像投写装置90は、反射型のライトバルブ1と、ライトバルブ1から与えられる光画像を拡大投写する投写光学系を構成する屈折レンズ群20と、屈折レンズ群20とともに投写光学系を構成する、パワーを有するパワーミラー30と、投写光学系で拡大されたライトバルブ1からの光画像を表示する透過型のスクリーン4とを有している。なお、ライトバルブ1の中心は、投写光学系の光軸LXから垂直下方向にオフセットして配置されている。
図7に屈折レンズ群20の構成を示す。屈折レンズ群20は、最もライトバルブ1に近いレンズ201から、最もライトバルブ1から離れたレンズ210まで10枚のレンズを組み合わせて構成されている。また、レンズ201と202との間には、絞りDPが配設されている。なお、試行例2における解像力や歪などの光学性能は試行例1の場合とほぼ同等なレベルになるように、それぞれの光学データを最適化している。
以下の表3および表4には画像投写装置90の光学データの一例を示す。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
なお、表4には、非球面であるS3、S20、S21およびS22のそれぞれにおける、コーニック係数および非球面係数を表している。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
ここで、表3および表4に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する構成での、最小画角θmin=58.8°に対するレンズのペッツヴァール部分和は0.01765であり、図5において数値Bとして△印で示す。
図5に示すように、試行例2においては、試行例1よりも投写画角をさらに大きくして最小画角θminを60°に近い値とした結果、レンズのペッツヴァール部分和がさらに大きくなった場合でも、十分な性能(解像力や歪など)が得られることが判る。
次に、図8にレンズの各面を偏心させた場合のスポットRMS半径の変化量を示す。
図8において、横軸に面番号(記号Sは省略)、縦軸にレンズの各面を面頂点を中心に鉛直下方向に0.05°傾けた場合のスポットRMS半径の変化量(mm)を示す。なお、スポットRMS半径の変化量の取得条件は、画像投写装置80の屈折レンズ群2と同じである。
図8より、試行例2においては、レンズのペッツヴァール部分和を大きくしたために、図4に示した試行例1でのスポットRMS半径の変化量に比べて変化量が小さくなっており、偏心感度が小さくなっていることが判る。
以上説明した試行により、最小画角θminが40°を超えるように光学系を設計することで、レンズのペッツヴァール部分和を低減するための構成が不要になり、レンズ系の偏心感度を小さくできることが判った。
次に、レンズのペッツヴァール部分和の望ましい値について、以下に示す数式(4)を用いて説明する。
PL>0.0007×θmin−0.026・・・(4)
上記数式(4)は、レンズのペッツヴァール部分和は、図5に示す直線Lより上側の値をとることが望ましいことを意味している。
すなわち、投写光学系の射出瞳位置をスクリーンに近づけることにより最小画角を大きくしていくと、最大画角もそれに従って大きくなっていく。しかし、最小画角に相当する光路長の方が短いため、最小画角の増加の割合の方が大きく、最大画角と最小画角との差、つまり実質的な使用投写画角範囲はしだいに狭くなっていく。このような場合、光軸付近の像面湾曲の大きさを表す指標であるレンズのペッツヴァール部分和が大きくなるような簡略な構成を採用しても、広角領域における実質的な狭い使用投写画角範囲でのみ像面湾曲を補正することが可能で、良好な性能を実現できる。また、使用投写画角範囲が狭いほど、像面湾曲の補正も容易になることから、レンズのペッツヴァール部分和を大きくできる。
以上のことから、最小画角を大きくするほど、レンズのペッツヴァール部分和を大きくできることが判る。そして、上記試行例1および2の結果から得られた、最小画角40°以上における最小画角とレンズのペッツヴァール部分和との関係は、図5に示す直線Lで近似でき、最小画角40°以上の場合には、この直線Lに達するまでレンズのペッツヴァール和を大きくしても、より簡略な構成で良好な性能を実現できることを意味している。
先に挙げた、特許文献2においては、実施の形態7としてレンズ群とパワーミラーとから構成され、最小画角θmin=63°の投写光学系が開示されている。数値例から計算されるレンズのペッツヴァール部分和は0.00830であり、これを図5において数値Zとして□印で示す。なお、図5においては、後に説明する本発明に係る実施の形態1〜5の各画像投写装置におけるレンズのペッツヴァール部分和を、数値C〜Fとして示しており、図5から判るように、特許文献2における実施の形態7のレンズのペッツヴァール部分和は、本発明に係る実施の形態1〜5の各画像投写装置におけるレンズのペッツヴァール部分和と比べて、最小画角が同等でありながら半分以下の値となっており、レンズのペッツヴァール部分和が小さい構成となっている。
このように、従来のレンズ群とパワーミラーとから構成される広角の投写光学系においては、像面湾曲を補正するためにレンズのペッツヴァール部分和を小さくしなければならず、そのために複雑なレンズ構成を採用する必要があった。
しかし、上述した発明者らの試行の結果、数式(4)の右辺の値に達するまでレンズのペッツヴァール部分和を大きくしても、実質的な像面湾曲を小さくでき、良好な性能かつ偏心感度の小さい投写光学系を実現できることが判った。
また、レンズのペッツヴァール部分和が大きくてもよいということは、前述のような、像面湾曲を補正するための複雑なレンズ構成を採用することなく、レンズ構成を簡略化できることを意味することから、さらに簡略な構成を実現するには、レンズのペッツヴァール部分和を数式(4)の右辺のよりさらに大きい値とすることが望ましい。
つまり、最小画角を大きくするとともに、レンズのペッツヴァール部分和を数式(4)の右辺の値よりも大きくすることで、性能が良好で、簡略な構成かつ偏心感度の小さい投写光学系を実現できるという結論が得られた。
発明者らは、自らが導いた上記結論に基づいて、最小画角θminが40°を超え、かつ、レンズのペッツヴァール部分和を大きくするような新たな光学系を設計することで、レンズ構成をさらに簡略化した画像投写装置を得ることに成功した。
<A.実施の形態1>
以下、図9〜図14を用いて本発明に係る実施の形態1の画像投写装置100の構成および動作について説明する。
図9および図10に画像投写装置100の構成および光路を示す。なお、図1に示した画像投写装置80と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図9に示すように、画像投写装置100は、反射型のライトバルブ1と、ライトバルブ1から与えられる光画像を拡大投写する投写光学系を構成する屈折レンズ群2Aと、屈折レンズ群2Aとともに投写光学系を構成する、パワーを有するパワーミラー3Aと、投写光学系で拡大されたライトバルブ1からの光画像を表示する透過型のスクリーン40とを有している。ここで、図9において、スクリーン40の延在方向を垂直方向とし、図に向かって上側を垂直上方向、下側を垂直下方向とし、また垂直方向に直交する方向を水平方向と呼称する。これは、以下に説明する全ての実施の形態において共通である。
なお、ライトバルブ1の中心は、投写光学系の光軸LXから垂直下方向にオフセットして配置され、図示しない照明光学系からの照明光は、図中において矢示するように、斜め下方向からライトバルブ1に入射する。なお、光軸LXがスクリーン40の主面に対して直交の関係を保つように屈折レンズ群2Aが配設される。また、ミラー10の主面(ライトバルブ1の表示面)はスクリーン40の主面とほぼ平行な関係を保っており、ライトバルブ1の表示面とスクリーン40の主面とは光軸LXに対して直交な関係にある。なお、この関係は後に説明する実施の形態2〜5についても同様である。
ライトバルブ1のオフセット量を大きくすると、それに比例して投写画像の位置が垂直上方向にシフトするため、装置全体の高さ寸法が大きくなる。従って、オフセット量を調整することで、投写画像の位置を調整できる。なお、本発明においては、光軸から大きく離れた高画角部の、しかもその一部のみを使用するので、ライトバルブ1をオフセットすることが必要である。
また、オフセット量を小さくし過ぎると、図示しない照明光学系からライトバルブ1に入射する照明光と投写レンズ鏡筒との干渉、あるいは照明光学系を構成するレンズおよびミラーまたはその保持部材と投写レンズ鏡筒との干渉が生じる可能性があるので、オフセット量は、装置全体の大きさおよび照明光の干渉を考慮して決定される。
上記より、光軸からライトバルブ中心までの距離で表されるオフセット量Sは、投写画像の縦寸法の半分をHとしたとき、
H<S<2H・・・(5)
であることが望ましい。
オフセット量Sが下限を下回ると、投写レンズ群と投写光束との干渉が生じる。また、上限を上回ると、高さ寸法が大きくなり過ぎ、装置全体が大型化してしまう。
また、上記オフセット量Sは、投写光束の干渉防止や、装置のより一層のコンパクト化を考慮すると、
1.2H<S<1.8H・・・(6)
とすることがより望ましい。
なお、画像投写装置100ではライトバルブ1のオフセット量は7.2mmとなっており、S=1.46Hである。
図9は画像投写装置100を側面方向(スクリーンが左右に延在する方向)から見た場合の構成を示し、パワーミラー3Aはスクリーン40の上下方向に光画像を拡大投写できるように、スクリーン40の上下に対して傾斜した傾斜面を有している。
また、図10には画像投写装置100をスクリーン40の上方から見た場合の構成を示しており、パワーミラー3Aはスクリーン40の左右方向にも光画像を拡大投写できるように、スクリーン40の左右に対してそれぞれ斜交いになる傾斜面を有している。
なお、パワーミラー3Aは実際には光軸LXに対して回転対称な形状を有しているが、図9および図10においては光の当たる有効領域のみを示している。
屈折レンズ群2Aはパワーミラー3Aの反射面に正対するように配置されており、パワーミラー3Aは大きな負のパワーを持ち、屈折レンズ群2Aにより拡大されたライトバルブ1の光画像をさらに大きく拡大するとともに、歪曲の補正を行うように設計されている。パワーミラー3Aを球面とすると、大きな正の歪曲を発生するため、パワーミラー3Aは、周辺ほど曲率が小さくなる非球面形状としている。
図11に、屈折レンズ群2Aの構成を示す。屈折レンズ群2Aは、最もライトバルブ1に近いレンズ211から、最もライトバルブ1から離れたレンズ214まで4枚のレンズを組み合わせて構成されている。また、レンズ211と212との間には、絞りDPが配設されている。なお、ライトバルブ1は、ミラー10の表面を保護するガラス板12を有し、ミラー10の表面とガラス板12との間には空気層11が存在する。
レンズ系についてさらに説明すると、レンズ211は、縮小側に凸形状をなすメニスカスレンズであり、レンズ212とレンズ213とで、一組の正レンズと負レンズとで構成される接合レンズをなし、レンズ214は、拡大側に凸形状をなすメニスカスレンズである。
縮小側に凸形状をなすレンズ211は、縮小側の面が非球面であり、弱い正のパワーを有している。絞りDP近くに配置されているためレンズ径が小さいことと、入射瞳付近は高温となることが予想されることとから、温度特性の安定したガラスの成型品とすることが望ましい。
接合レンズ212および213は、屈折率が小さくアッベ数が大きな正レンズと、屈折率が大きくアッベ数が小さい負レンズとで構成される色消しレンズであり、強い正のパワーを有している。
拡大側に凸形状をなすレンズ214は、両面非球面レンズであり弱い負のパワーを有している。レンズ径が大きいことから樹脂の成型品とすることが望ましい。なお、温度特性を考慮してレンズのパワーは極力小さく設定している。
そして、屈折レンズ群2Aは、全体で正のパワーを有し、ライトバルブ1から与えられる光画像を拡大するとともに、非点収差や色収差等の補正を行うように設計されている。
図11示す屈折レンズ群2Aと、図2および図7にそれぞれ示した屈折レンズ群2および20とを比較すると、屈折レンズ群2Aはレンズ枚数で半分以下となって、レンズ構成が簡略化されていることが判る。
このようにレンズ構成を簡略化できたのは、最小画角θminが40°を超えるように大きくするという技術思想に立脚し、最小画角θminならびにレンズのペッツヴァール部分和を大きくするために投写光学系の射出瞳位置をスクリーンに近づけた結果、投写画角範囲を小さくでき、光学系に対する要求が軽減して光学設計の負担を軽減できるとともに、高画角を達成しながらも、簡略化されたレンズ構成で良好な性能が実現できるようになったからである。
このことについて、以下にさらに説明する。
すなわち、先に説明したように、一般的には、投写画角が大きくなると像面湾曲が大きくなり、その像面湾曲補正のために数式(1)および(2)に示したペッツヴァール和の絶対値を小さくすることが有効とされている。
しかし、上記ペッツヴァール和は、3次収差論に基づいた、光軸付近の像面湾曲の大きさを示す指標であり、本実施の形態のように、光軸から大きく離れた高画角部の、しかもその一部のみを使用する光学系に対しては、像面湾曲の実状を表しているとは言えない。
また、一般的にペッツヴァール和を小さくするためのレンズ構成を採用すると、レンズ全長を一定とした場合には、より急角度で光線を曲げる必要があるため、各レンズのパワーが大きくなり、レンズの偏心感度が大きくなる。これを解消するために、光線の曲げ角度を一定にしようとすると、よりレンズ全長が長くなる。
しかし、本実施の形態の画像投写装置100の投写光学系では、光軸から大きく離れた高画角部の、しかもその一部のみを使用しているため、レンズのペッツヴァール部分和を小さくするという条件を必ずしも満たさなくても、実際に使用する限られた投写画角範囲における像面湾曲は十分に補正できる。
従って、画像投写装置100の投写光学系ではレンズのペッツヴァール部分和を小さくすることに捕らわれず、レンズ構成の簡素化ならびに偏心感度の低減や、解像力の向上や歪補正などの性能を向上させることに力点を置いたレンズ設計を行った。
ここで、以下の表5および表6に画像投写装置100の光学データの一例を示す。
なお、表5において、Surfはライトバルブ1のミラー10(図11)の表面をOBJとし、パワーミラー3Aの表面をS11として、各構成の表面に対して順に振り充てた面番号S1〜S11を表し、Rは各構成の曲率半径(mm)、dは面間隔(mm)、ndはd線(波長587.6nm)における屈折率、vdはアッベ数を表す。また、パワーミラー3Aのミラー面はMirrorと表している。なお、面番号の*は非球面であることを表し、非球面形状を定義するための数式として、先に説明したサグ量Z(R)を表す数式(3)を使用する。
また、ライトバルブ1の対角寸法は20.09mm(アスペクト比16:9)、投写画像の対角寸法は1685.04mm、縮小側Fナンバーは3.5である。なお、これらの条件については後に説明する実施の形態2〜5においても共通である。
Figure 2005106560
また、表6には、非球面であるS3、S9、S10、S11のそれぞれにおける、コーニック係数および非球面係数を表している。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
次に、図12に、図11に示す屈折レンズ群2Aのレンズ各面におけるpの値を棒グラフとして示す。
図12において横軸に面番号(記号Sは省略)を、縦軸にレンズ各面のpの値を示す。また、レンズのペッツヴァール部分和PLも併せて示す。実施の形態1においては、PL=0.01876である。
図12より、レンズのペッツヴァール部分和は符号が正で大きな値となっており、パワーミラー3Aによるプラスのペッツヴァール部分和と加算されるため、投写光学系全体としてペッツヴァール和が大きくなることが判る。
ここで、図13にレンズの各面を偏心させた場合のスポットRMS半径の変化量を示す。図13において、横軸に面番号(記号Sは省略)、縦軸にレンズの各面を面頂点を中心に水直下方向に0.05°傾けた場合のスポットRMS半径の変化量(mm)を示す。
なお、スポットRMS半径の変化量としては、スクリーンの横半分を縦×横:3×2の格子に分割し、その格子点12点の値を平均したものを用いた。
図13より、第3面において変化量が最大値を示しているが、図4を用いて説明した試行例1と比べると、変化量の最大値は小さくなっており、レンズのペッツヴァール部分和が大きくなるようなレンズ構成を採用することで、偏心感度を小さくできることが判る。
また、表5および表6に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置100では、最小画角θminは59.5°となっており、それに対するレンズのペッツヴァール部分和を、先に説明した投写画角を変化させた場合の最小画角θminとレンズのペッツヴァール部分和との関係を示す図5において、数値Cとして○印で示す。
図5から、画像投写装置100の最小画角θminは、数値Bを示す試行例2よりもさらに大きな角度となり、レンズのペッツヴァール部分和も大きくなっていることが判る。
次に、表7に、試行例2の構成における最小像高と最大像高の主光線の、各レンズ面への入射角度(°)と出射角度(°)との角度差を示す。また表8に、実施の形態1の構成における最小像高と最大像高の主光線の、各面への入射角度(°)と出射角度(°)との差を示す。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
Figure 2005106560
Figure 2005106560
一般的に、光線がレンズ面により屈折作用を受ける場合、その面への入射角度と出射角度との角度差が大きいほど、その面で発生する収差の量が大きくなる。よって良好で安定した光学性能を実現するためには、少ないレンズ枚数で光線を急激に屈折させるよりも、多くのレンズでパワーを分割し、緩やかに光線を屈折させるのがよいとされる。つまり、レンズ枚数の少ない場合は個々のレンズ面で光線が大きく屈折されるために、個々のレンズ面で発生する収差量が大きいが、それら組み合わせて打ち消し合い、全体として小さな収差量とするような構成となるため、個々のレンズが偏心を受けたときの性能の劣化量は大きくなってしまう。また、ペッツヴァール和を小さくする構成を採用した場合も同様に、光線を急激に屈折させる必要があるため、偏心感度が大きくなる傾向にある。
しかし、表7と表8との比較から、実施の形態1(表8)においては、試行例2(表7)よりも最小画角が大きく、レンズ枚数が大幅に削減されているにもかかわらず、各面での入射角度と出射角度との差がむしろ小さくなっているのが判る。このことから、少ないレンズ枚数でありながら各面で発生する収差が小さく、さらに構成枚数が少ないので偏心等の誤差が発生する要因も少なく、安定した性能が実現できることが判る。
これは、最小画角を大きくすることで、レンズのペッツヴァール部分和が大きくなるようなレンズ構成を採用することが可能になったため、光線を急激に屈折させる必要が無くなり、少ないレンズ枚数でも良好で偏心感度の小さい安定した性能が実現できたことを意味する。
なお、レンズのペッツヴァール部分和の最適値は、本来最小画角によって一義的に決まるものではなく、投写倍率、パワーミラーのサイズ、装置寸法等の仕様により変わりうる。
一例として、レンズのペッツヴァール部分和の最適値が射出瞳位置により変わる場合を図27を用いて説明する。
図27は、最小画角θminが一定のときの射出瞳位置および画角範囲の関係を示している。図27において、スクリーン40に対して、RおよびSの射出瞳位置を想定し、それぞれの射出瞳位置R、Sに対応する使用画角範囲をu、vとして示す。
図27より、最小画角範囲θminが一定の場合であっても、射出瞳位置によって、使用画角範囲が変化する。つまり、射出瞳位置をスクリーンから遠ざけると使用画角範囲が小さくなり、射出瞳位置をスクリーンに近づけると使用画角範囲が大きくなることが判る。
従って、前者の場合、使用画角範囲が小さく、光路長も長いことから、比較的容易に良好な性能が得られるため、レンズのペッツヴァール部分和を大きくでき、より簡単なレンズ構成が採用できるが、射出瞳位置がスクリーンから遠いため、装置の奥行き寸法および画面下寸法が大きくなる傾向にある。
一方、後者の場合、使用画角範囲が大きく、光路長が短いことから、良好な性能を得ることが困難になり、レンズのペッツヴァール部分和を比較的小さな値とする必要があるが、射出瞳位置がスクリーンに近いため、装置の奥行き寸法および画面下寸法は小さくできる傾向にある。
以上のように、光学性能と装置寸法とのバランスを考慮して射出瞳位置が決定されるため、それに対応して最適なレンズのペッツヴァール部分和の値もある程度変化しうる。
また、実施の形態1の画像投写装置100と、後に説明する実施の形態3の画像投写装置300とを比較すると、最小画角はほぼ同等でありながら、実施の形態3においては、パワーミラーのサイズがより小さくなっているため、レンズのペッツヴァール部分和が約0.003だけ大きくなっている。
上記のように、レンズのペッツヴァール部分和は、最小画角によって一義的に決まるものではない。しかし、本発明に係る画像投写装置においては、マイクロデバイス上に生成された光画像をスクリーンに拡大投写するので、当該マイクロデバイスのサイズとスクリーンのサイズとで決まる拡大倍率や、奥行き寸法や画面下寸法等の装置寸法等の仕様にはおよその制約があることから、レンズのペッツヴァール部分和PLのとりうる範囲を限定することができる。
すなわち、レンズのペッツヴァール部分和が数式(4)を満たすとともに、さらに下記の数式(7)を満たすことがより望ましい。
PL<0.0007×θmin+0.001・・・(7)
ここで、数式(4)はレンズのペッツヴァール部分和の下限を、数式(7)は上限を規定している。
レンズのペッツヴァール部分和が下限より小さくなるとレンズ構造が複雑になり偏心感度が大きくなってしまう。逆にレンズのペッツヴァール部分和が上限より大きくなると、前述の通射出瞳位置がスクリーンから遠くなり過ぎて装置が大型化したり、パワーミラーが小さい、あるいは倍率が大きい等の理由から良好な性能を実現することが困難になる。つまり、投写光学系の射出瞳を最小画角が40°を超えるように設定し、さらに、数式(4)および数式(7)で規定される範囲にレンズのペッツヴァール部分和を設定することにより、簡単な構成でありながら良好で安定な性能が実現できる。
ここで、表1および表2に示した光学データに基づいて得られる投写光学系を有する試行例1の場合、投写光学系の射出瞳位置とスクリーン40との距離は463mmとなるが、表5および表6に示した光学データに基づいて得られる投写光学系を有する実施の形態1においては170mmとなり、よりスクリーン40に近づくように設計されている。
このように、投写光学系の射出瞳位置とスクリーン40との距離を近づけることで、投写画角範囲は小さく、投写画角は大きくできる。
なお、絞り以降のレンズ系による収差(瞳収差)により、近軸(画角0°)と、それ以外の画角の光とで投写光学系の射出瞳位置が異なる。従って、近軸理論から導かれる射出瞳位置をその光学系の射出瞳位置とすることも考えられるが、本実施の形態においては、パワーミラーに奇数次の非球面を用いているので近軸計算が困難であり、また、先に説明したように、光軸から大きく離れた高画角部を使用するので、便宜的に、最小画角と最大画角の射出瞳位置の中間を、その光学系の射出瞳位置として定義した。これについては、後に説明する実施の形態2〜5においても同様である。なお、図9における射出瞳位置を点Qで示す。また、以下に説明する実施の形態2〜5において、図9に対応する各図においても射出瞳位置を点Qで示す。
さらに、最小画角θminが40°を超える大きな値に設定したことで、スクリーン40の構成を簡略化できるという利点もある。
図14に、屈折型フレネルレンズと全反射型フレネルレンズの、投写画角に対する光透過率の一例を示す。
図14において、横軸に投写画角(°)を示し、縦軸に光透過率(%)を示し、屈折型フレネルレンズの透過特性を特性C1として示し、全反射型フレネルレンズの透過特性を特性C2として示す。
図14から、屈折型フレネルレンズにおいては、投写画角が大きくなると透過率の低下劣化の割合が大きくなる傾向にあり、画面中心の画角が0°となる中心投写光学系を有する画像投写装置のスクリーンに適していることが判る。
一方、全反射型フレネルレンズにおいては、投写画角が大きくなるほど透過率も大きくなり、特に投写画角が約47°以上では透過率がほぼ一定である。よって、特に投写画角の大きい斜め投写光学系を有する画像投写装置のスクリーンに適していることが判る。なお、最小画角が40°の場合には、全反射型フレネルレンズの光透過率は約70%となっている。
本実施の形態の画像投写装置100においては、極めて高画角(最小画角約60°)の投写光学系を用いるので、全反射型フレネルレンズのみでスクリーン40を構成することが可能となり、屈折型フレネルレンズを併せて用いる場合に比べてスクリーンの構造が簡単になって低コスト化を図ることができる。
なお、投写光がフレネルレンズで屈折する場合、フレネル反射による反射光が必ず発生する。その反射光は、本来の意図された光路とは違う光路を進み、迷光となって投写画像の画質を低下させる要因となりうる。
例えば、スクリーンに対面する位置に背面ミラーがある場合、スクリーンを出た迷光が背面ミラーで反射されて再びスクリーンに入射し、ゴーストを発生させることがある。しかし、本実施の形態の画像投写装置100においては、極めて高画角の投写光学系を用いるので、背面ミラーを用いなくても十分な薄型化が可能なので、背面ミラーを用いておらず、この問題を回避できる。
また、背面ミラーを用いないことにより、装置の低コスト化、軽量化、筐体構造の簡素化が実現でき、またミラーの反射損失による光効率の劣化を防止できる。
以上説明した実施の形態1の画像投写装置100によれば、光学設計の負担を軽減でき、レンズ構成を簡略化できるため、簡単な構成で高性能な画像投写装置を提供できる。また、最小画角θminを大きくしたことで、スクリーンを構成するフレネルレンズに全反射型フレネルレンズを使用できるため、スクリーンの構造が簡単になり低コスト化を図ることができる。
<B.実施の形態2>
以下、図15〜図18を用いて本発明に係る実施の形態2の画像投写装置200の構成および動作について説明する。
図15および図16に画像投写装置200の構成および光路を示す。なお、図9および図10に示した画像投写装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図15に示すように、画像投写装置200は、反射型のライトバルブ1と、ライトバルブ1から与えられる光画像を拡大投写する投写光学系を構成する屈折レンズ群2Bと、屈折レンズ群2Bとともに投写光学系を構成する、パワーを有するパワーミラー3Bと、投写光学系で拡大されたライトバルブ1からの光画像を表示する透過型のスクリーン40と、光学的な位置関係として屈折レンズ群2Bとパワーミラー3Bとの間に配置され、パワーを有さず光軸LXを水平面内で折り曲げる平面ミラー6とを有している。なお、ライトバルブ1の中心は、投写光学系の光軸LXから垂直下方向にオフセットして配置されている。なお、画像投写装置200ではライトバルブ1のオフセット量は7.2mmとなっている。
図15は画像投写装置200を側面方向(スクリーンが左右に延在する方向)から見た場合の構成を示し、パワーミラー3Bはスクリーン40の上下方向に光画像を拡大投写できるように、スクリーン40の上下に対し斜交いになる傾斜面を有している。
また、図16には画像投写装置200をスクリーン40の上方から見た場合の構成を示しており、パワーミラー3Bはスクリーン40の左右方向にも光画像を拡大投写できるように、スクリーン40の左右に対してそれぞれ斜交いになる傾斜面を有している。
なお、パワーミラー3Bは実際には光軸LXに対して回転対称な形状を有しているが、図15および図16においては光の当たる有効領域のみを示している。
屈折レンズ群2Bは、水平方向においてパワーミラー3Bの横に位置するように配設され、平面ミラー6は光軸LXの折り曲げ角度がβ1となるように、パワーミラー3Bの左右の傾斜面に対して斜交いになるように配設されている。
パワーミラー3Bは大きな負のパワーを持ち、屈折レンズ群2Bにより拡大されたライトバルブ1の光画像をさらに大きく拡大するとともに、歪曲の補正を行うように設計されている。パワーミラー3Bを球面とすると、大きな正の歪曲を発生するため、パワーミラー3Bは、周辺ほど曲率が小さくなる非球面形状としている。
図17に、屈折レンズ群2Bの構成を示す。屈折レンズ群2Bは、最もライトバルブ1に近いレンズ221から、最もライトバルブ1から離れたレンズ225まで5枚のレンズを組み合わせて構成されている。また、レンズ221と222との間には、絞りDPが配設されている。
レンズ系についてさらに説明すると、レンズ221は、縮小側に凸形状をなすメニスカスレンズであり、レンズ222とレンズ223とで、一組の正レンズと負レンズとで構成される接合レンズをなし、レンズ224は、縮小側に曲率の大きい面を向けた正レンズであり、レンズ225は、拡大側に凸形状をなすメニスカスレンズである。なお、レンズ221の縮小側の面、およびレンズ225の両面は非球面である。
図11を用いて説明した実施の形態1の屈折レンズ群2Aの構成に、正レンズ224を追加することにより、接合レンズのパワーを弱くしている。
画像投写装置200においては、光学的な位置関係として屈折レンズ群2Bとパワーミラー3Bとの間に平面ミラー6を配置し、光軸LXを平面ミラー6によって水平面内で折り曲げて、パワーミラー3Bに光画像を投写する構成を採用することで、装置全体の薄型化を図れるとともに、投写光学系をよりコンパクトに配置可能となる。
ここで、以下の表9および表10に画像投写装置200の光学データの一例を示す。
なお、表9において、Surfはライトバルブ1のミラー10(図17)の表面をOBJとし、パワーミラー3Bの表面をS14として、各構成の表面に対して順に振り充てた面番号S1〜S14を表している。
Figure 2005106560
また、表10には、非球面であるS3、S11、S12、S14のそれぞれにおける、コーニック係数および非球面係数を表している。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
表9および表10に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置200では、最小画角θminは57.3°、それに対するレンズのペッツヴァール部分和PLは0.02029であり、最小画角θminとレンズのペッツヴァール部分和との関係を示す図5において、数値Dとして○印で示す。
図16に示す光軸LXの折り曲げ角度β1(°)は以下の数式(8)を満たすことが望ましい。
46°≦β1≦60°・・・(8)
上記数式(8)において、折り曲げ角度β1が下限値より小さくなると、屈折レンズ群2Bから平面ミラー6に向かう光線とパワーミラー3Bとの干渉が生じる。また、ライトバルブ1がパワーミラー3Bより大きくスクリーン40とは反対側に突出することになるので、画像投写装置200の奥行き寸法が大きくなる。
折り曲げ角度β1が上限値より大きくなると、パワーミラー3Bの左右の傾斜面に対して斜交いになるように配設された平面ミラー5の、パワーミラー3Bからより遠い側の端縁部がスクリーン40の位置よりも突出することになり、この場合も画像投写装置200の奥行き寸法が大きくなる。また、平面ミラー6のパワーミラー3Bにより近い側の端縁部と、パワーミラー3Bからスクリーン40に向かう光線との干渉が生じることになる。
しかし、上記数式(8)を満たすことで、画像投写装置200の奥行き寸法が大きくなることを防止でき、また、投写光学系の構成要素と光線との干渉を防止することができる。
なお、表9および表10に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置200では、最小画角θminは57.3°となっており、光軸の折り曲げ角度β1は56°となっている。
また、上記数式(8)の条件を満たした上で、平面ミラー6を光線との干渉がないように配置するためには、屈折レンズ群2Bからパワーミラー3Bに向かう光画像の上部端縁の光線高さを低くして、平面ミラー6の上部と、パワーミラー3Bからスクリーンに向かう光画像の下部端縁の光線との干渉を避けることが望ましい。このため、実施の形態1の画像投写装置100のパワーミラー3Aよりパワーミラー3Bの大きさを小さくしている。
また、上記条件に加えて、以下の数式(9)を満たすことが望ましい。
0.4<L1/L2<0.9・・・(9)
ここで、L1およびL2については、図16を部分的に拡大した図18を用いて説明する。
図18に示すようにL1は、パワーミラー3Bの面頂点からスクリーン40の直下位置までの水平距離(スクリーン40をパワーミラー3Bの面頂点に対面する位置まで仮想的に延在させた場合の面頂点との水平距離)であり、L2は、屈折レンズ群2Bの最もスクリーンに近いレンズ225の面頂点と、パワーミラー3Bの面頂点との光軸に沿った距離を表す。
上記数式(9)において、L1/L2の値が下限値以下になると、距離L2に比べて距離L1が小さくなり過ぎ、平面ミラー6と光線との干渉のために、光路を折り曲げることが困難になるとともに、画像投写装置200を収納する筐体内に各構成要素をコンパクトに収めることが困難となる。
L1/L2の値が上限値以上の場合であって、距離L1が大きくなり過ぎた場合は、画像投写装置200装置の薄型化が達成できなくなり、距離L2が小さくなり過ぎた場合は、パワーミラー3Bを小さくしてレンズ系のパワーを大きくしなければならず、歪曲や非点収差を補正することが困難となる。
しかし、上記数式(9)を満たすことで、光路の折り曲げに支障が生じず、画像投写装置200を収納する筐体内に各構成要素をコンパクトに収めることが容易となり、画像投写装置200の奥行き寸法が大きくなることを防止できる。また、レンズ系のパワーを過剰に大きくせずに済むので、歪曲や非点収差の補正が容易となる。
また、筐体内に各構成要素をコンパクトに収めるためにパワーミラーを小さくしたが、パワーミラーを小さくすることで、以下の利点がある。すなわち、パワーミラー3Bは面積の大きな非球面であり、生産性を考慮すると、樹脂のモールド成型で製作することが望ましいが、その場合、金型への樹脂充填の際の均一性、冷却時間、ヒケ等による形状誤差といった要因により、成型体が大きくなればなるほど製造誤差の増大や、製造コストの増大につながるので、パワーミラーを小さくすることで、このような問題を解消できる。
以上説明した実施の形態2の画像投写装置200によれば、投写光学系内に平面ミラーを配置して光軸を水平面内で折り曲げることにより、投写光学系をよりコンパクトにして筐体内に収納でき、装置全体を薄型化できる。
<C.実施の形態3>
以下、図19〜図21を用いて本発明に係る実施の形態2の画像投写装置200の構成および動作について説明する。
図19および図20に画像投写装置300の構成および光路を示す。なお、図9および図10に示した画像投写装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図19に示すように、画像投写装置300は、反射型のライトバルブ1と、ライトバルブ1から与えられる光画像を拡大投写する投写光学系を構成する屈折レンズ群2Cと、屈折レンズ群2Cとともに投写光学系を構成する、パワーを有するパワーミラー3Cと、投写光学系で拡大されたライトバルブ1からの光画像を表示する透過型のスクリーン40と、光学的な位置関係として屈折レンズ群2Cとパワーミラー3Cとの間に順に配置され、パワーを有さず、光軸LXをそれぞれ垂直方向および水平方向に折り曲げる平面ミラー61および62(第1および第2の平面ミラー)を有している。
なお、ライトバルブ1の中心は、投写光学系の光軸LXから垂直下方向にオフセットして配置されている。なお、画像投写装置300ではライトバルブ1のオフセット量は7.2mmとなっている。
図19は画像投写装置300を側面方向(スクリーンが左右に延在する方向)から見た場合の構成を示し、パワーミラー3Cはスクリーン40の上下方向に光画像を拡大投写できるように、スクリーン40の上下に対し斜交いになる傾斜面を有している。
また、図20には画像投写装置300をスクリーン40の上方から見た場合の構成を示しており、パワーミラー3Cはスクリーン40の左右方向にも光画像を拡大投写できるように、スクリーン40の左右に対してそれぞれ斜交いになる傾斜面を有している。
なお、パワーミラー3Cは実際には光軸LXに対して回転対称な形状を有しているが、図19および図20においては光の当たる有効領域のみを示している。
屈折レンズ群2Cは、パワーミラー3Cの鉛直下に、その光軸LXがスクリーン面の法線に平行になるように配置されている。そして、平面ミラー61および62によって、光軸LXを垂直面内で180°折り曲げて、パワーミラー3Cに光画像を投写する構成となっている。
平面ミラー61は光がスクリーン40の方向に反射されるように配設され、光軸LXを角度α1で垂直方向に折り曲げる構成となっている。
また、平面ミラー62は反射光がパワーミラー3Cに投写されるように配設され、光軸LXが再びスクリーン面の法線に平行になるように角度α2で水平方向に折り曲げる構成となっている。
パワーミラー3Cは大きな負のパワーを持ち、屈折レンズ群2Cにより拡大されたライトバルブ1の光画像をさらに大きく拡大するとともに、歪曲の補正を行うように設計されている。パワーミラー3Cを球面とすると、大きな正の歪曲を発生するため、パワーミラー3Cは、周辺ほど曲率が小さくなる非球面形状としている。
図21に、屈折レンズ群2Cの構成を示す。屈折レンズ群2Cは、最もライトバルブ1に近いレンズ221から、最もライトバルブ1から離れたレンズ236まで6枚のレンズを組み合わせて構成されている。また、レンズ231と232との間には、絞りDPが配設されている。
レンズ系についてさらに説明すると、レンズ231は、縮小側に凸形状をなすメニスカスレンズであり、レンズ232とレンズ233とで、一組の正レンズと負レンズとで構成される接合レンズをなし、レンズ234は、拡大側に曲率の大きい面を向けた両凸レンズであり、レンズ235および236は、拡大側に凸形状をなすメニスカスレンズである。なお、レンズ231の縮小側の面、およびレンズ236の両面は非球面である。
図17を用いて説明した実施の形態2の屈折レンズ群2Bの構成に、負レンズ235を追加することにより正の歪曲を発生させ、レンズ236の歪曲補正量を小さくしている。
画像投写装置300においては、光学的な位置関係として屈折レンズ群2Cとパワーミラー3Cとの間に平面ミラー61および62を配置し、光軸LXを平面ミラー61および62によって垂直面内で180°折り曲げて、パワーミラー3Cに光画像を投写する構成を採用することで、装置全体の薄型化が図れるとともに、投写光学系をよりコンパクトに配置可能となる。
ここで、以下の表11および表12に画像投写装置300の光学データの一例を示す。
なお、表11において、Surfはライトバルブ1のミラー10(図21)の表面をOBJとし、パワーミラー3Cの表面をS17として、各構成の表面に対して順に振り充てた面番号S1〜S17を表している。
Figure 2005106560
また、表12には、非球面であるS3、S13、S14、S17のそれぞれにおける、コーニック係数および非球面係数を表している。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
表11および表12に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置300では、最小画角θminは58.2°、それに対するレンズのペッツヴァール部分和PLは0.02186であり、最小画角θminとレンズのペッツヴァール部分和との関係を示す図5において、数値Eとして○印で示す。
図19に示す光軸LXの折り曲げ角度α1(°)は以下の数式(10)を満たすことが望ましい。
100°≦α1≦140°・・・(10)
上記数式(10)において、折り曲げ角度α1が下限値より小さくなると、折り曲げ角度α2が大きくなり過ぎ、パワーミラー3Cからスクリーン40に向かう光線と平面ミラー62との干渉が生じ、また、平面ミラー62の下部端縁部がスクリーン40の位置よりも突出することになり、画像投写装置300の奥行き寸法が大きくなる。
折り曲げ角度α1が上限値より大きくなると屈折レンズ群2と平面ミラー61との干渉が生じる。
なお、表11および表12に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置300では、最小画角θminは58.2°となっており、光軸の折り曲げ角度α1およびα2は、それぞれ110°および70°となっている。
また、上記条件に加えて、実施の形態2において説明した数式(9)の条件を満たすことが望ましい。
なお、この場合L1は、パワーミラー3Cの面頂点からスクリーン40の直下位置までの水平距離(スクリーン40をパワーミラー3Cの面頂点に対面する位置まで仮想的に延在させた場合の面頂点との水平距離)であり、L2は、屈折レンズ群2Cの最もスクリーンに近いレンズ236の面頂点と、パワーミラー3Cの面頂点との光軸に沿った距離を表す。
しかし、数式(9)の条件を満たすことで、光路の折り曲げに支障が生じず、画像投写装置300を収納する筐体内に各構成要素をコンパクトに収めることが容易となり、画像投写装置300の奥行き寸法が大きくなることを防止できる。また、レンズ系のパワーを過剰に大きくせずに済むので、歪曲や非点収差の補正が容易となる。
以上説明した実施の形態3の画像投写装置300によれば、投写光学系内に2つの平面ミラーを配置して光軸を垂直面内で180°折り曲げることにより、投写光学系をよりコンパクトにして筐体内に収納でき、装置全体を薄型化できる。
<D.実施の形態4>
以下、図22〜図24を用いて本発明に係る実施の形態4の画像投写装置400の構成および動作について説明する。
図22および図23に画像投写装置400の構成および光路を示す。なお、図9および図10に示した画像投写装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図22に示すように、画像投写装置400は、反射型のライトバルブ1と、ライトバルブ1から与えられる光画像を拡大投写する投写光学系を構成する屈折レンズ群2Dと、屈折レンズ群2Dとともに投写光学系を構成する、パワーを有するパワーミラー3Dと、投写光学系で拡大されたライトバルブ1からの光画像を表示する透過型のスクリーン40と、光学的な位置関係として屈折レンズ群2Dとパワーミラー3Dとの間に配置され、パワーを有さず、光軸LXを水平面内で折り曲げる平面ミラー64と、幾何学的な位置関係としてスクリーン40の背面側にスクリーン面に平行に配置され、また、光学的な位置関係としてパワーミラー3Dとスクリーン40との間に配置され、光軸LXを垂直面内で180°折り曲げる背面ミラー7とを有している。
なお、ライトバルブ1の中心は、投写光学系の光軸LXから垂直下方向にオフセットして配置されている。なお、画像投写装置400ではライトバルブ1のオフセット量は8.5mmとなっている。
図22は画像投写装置400を側面方向(スクリーンが左右に延在する方向)から見た場合の構成を示し、パワーミラー3Dは背面ミラー7の上下方向に光画像を拡大投写できるように、背面ミラー7の上下に対し斜交いになる傾斜面を有している。
また、図23には画像投写装置400をスクリーン40の上方から見た場合の構成を示しており、パワーミラー3Dは背面ミラー7の左右方向にも光画像を拡大投写できるように、背面ミラー7の左右に対してそれぞれ斜交いになる傾斜面を有している。
なお、パワーミラー3Dは実際には光軸LXに対して回転対称な形状を有しているが、図22および図23においては光の当たる有効領域のみを示している。
屈折レンズ群2Dは、水平方向においてパワーミラー3Dの横に位置するとともに、スクリーン40および背面ミラー7を、仮想的に下方に延在させた場合にスクリーン40と背面ミラー7との間に位置するように配設され、平面ミラー64は光軸LXの折り曲げ角度がβ2となるように、パワーミラー3Dの左右の傾斜面に対して斜交いになるように配設されている。
パワーミラー3Dは大きな負のパワーを持ち、屈折レンズ群2Dにより拡大されたライトバルブ1の光画像をさらに大きく拡大するとともに、歪曲の補正を行うように設計されている。パワーミラー3Dを球面とすると、大きな正の歪曲を発生するため、パワーミラー3Dは、周辺ほど曲率が小さくなる非球面形状としている。
図24に、屈折レンズ群2Dの構成を示す。屈折レンズ群2Dは、最もライトバルブ1に近いレンズ221から、最もライトバルブ1から離れたレンズ247まで7枚のレンズを組み合わせて構成されている。また、レンズ241と242との間には、絞りDPが配設されている。
レンズ系についてさらに説明すると、レンズ241は、縮小側に凸形状をなすメニスカスレンズであり、レンズ242は拡大側に凸形状をなすメニスカスレンズであり、レンズ243とレンズ244とで、一組の正レンズと負レンズとで構成される接合レンズをなし、レンズ245は、拡大側に曲率の大きい面を向けた両凸レンズであり、レンズ246および247は、拡大側に凸形状をなすメニスカスレンズである。なお、レンズ241の縮小側の面、およびレンズ247の両面は非球面である。
画像投写装置400においては、ライトバルブ1のオフセット量は、8.5mmとなっており、他の実施の形態の装置に比べてオフセット量が大きくなっている。
オフセット量を大きくすると、パワーミラー3Dの有効領域は、光軸LXから離れるので、オフセット量を大きくしながらも、パワーミラー3Dの光軸LXからの有効半径を等しいとすると、パワーミラー3Dの有効領域は小さくなり、パワーミラー3Dを小さくしたことに等しくなる。
この結果、画像投写装置400においては、実施の形態3の画像投写装置300よりもパワーミラー3Dの有効領域の最大横幅が約12mm小さくなっており、パワーミラー3Dでの歪曲補正が困難となる。これを補うために、屈折レンズ群2Dにレンズを追加して、光学系の性能を確保している。
画像投写装置400においては、光学的な位置関係として屈折レンズ群2Dとパワーミラー3Dとの間に平面ミラー64を配置し、光軸LXを平面ミラー64によって水平面内で折り曲げて、パワーミラー3Dに光画像を投写するとともに、光学的な位置関係としてパワーミラー3Dとスクリーン40との間に背面ミラー7を配置し、光軸を180°折り曲げて光画像をスクリーン40に投写する構成を採用することで、装置のより一層の薄型化を図ることができる。
ここで、背面ミラー7を配置して光路を折り曲げるためには、平面ミラー64からパワーミラー3Dに向かう光線と背面ミラー7との干渉が生じないこと、およびパワーミラー3Dがスクリーン40より外側に突出しないこととが望ましい。
このために、画像投写装置400においては、パワーミラー3Dからスクリーン40までの距離を大きくしている。しかし、パワーミラー3Dからスクリーン40までの距離を大きくすると、投写画角が小さくなるので、ライトバルブ1のオフセット量を大きくすることにより、投写画角が大きくなるようにしている。
ここで、以下の表13および表14に画像投写装置400の光学データの一例を示す。
なお、表13において、Surfはライトバルブ1のミラー10(図24)の表面をOBJとし、背面ミラー7の表面をS19として、各構成の表面に対して順に振り充てた面番号S1〜S19を表している。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
また、表14には、非球面であるS3、S15、S16、S18のそれぞれにおける、コーニック係数および非球面係数を表している。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
表13および表14に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置400では、最小画角θminは59.8°、それに対するレンズのペッツヴァール部分和PLは0.01736であり、最小画角θminとレンズのペッツヴァール部分和との関係を示す図5において、数値Fとして○印で示す。
図23に示す光軸LXの折り曲げ角度β2(°)は以下の数式(11)を満たすことが望ましい。
46°≦β2≦90°・・・(11)
上記数式(11)において、折り曲げ角度β2が下限値より小さくなると、屈折レンズ群2Dとパワーミラー3Dとの干渉が生じる。
折り曲げ角度β2が上限値より大きくなると、平面ミラー64を大きくする必要が生じるとともに、屈折レンズ群2Dあるいはライトバルブ1がスクリーン40から大きく離れてしまい、装置の薄型化が実現できなくなる。
なお、表13および表14に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置400では、最小画角θminは51.6°となっており、光軸の折り曲げ角度β2は56°となっている。
また、上記条件に加えて、以下の数式(12)を満たすことが望ましい。
θ/ω<1・・・(12)
ここで、θはパワーミラー3Dから射出する主光線群が光軸LXとなす角度の最大値と最小値との差であり、また、ωは屈折レンズ群2Dから射出する主光線群が光軸LXとなす角度の最大値と最小値との差であり、屈折レンズ群2Dの設計値によって決まる。
上記数式(12)を満たさない場合であって、θが大き過ぎる場合には、スクリーン40上での投写画角範囲が大きくなり過ぎ、平面ミラー64とパワーミラー3Dとの間の光線と背面ミラー7との干渉が生じる可能性がある。また、ωが小さい場合には、パワーミラー3Dの有効領域が小さくなり、歪曲や非点収差をはじめとする各収差をパワーミラー3Dで有効に補正することが困難となったり、あるいは平面ミラー64とパワーミラー3Dとの間の光線と背面ミラー7との干渉が生じる可能性がある。
しかし、数式(12)の条件を満たすことで、平面ミラー64とパワーミラー3Dとの間の光線と背面ミラー7との干渉を生じさせることなく光路を折り曲げることができるとともに、パワーミラー3Dにおいて歪曲や非点収差の補正を有効に行うことができる。
以上説明した実施の形態4の画像投写装置400によれば、光学的な位置関係として屈折レンズ群2Dとパワーミラー3Dとの間に平面ミラー64を配置し、光軸LXを平面ミラー64によって水平面内で折り曲げるとともに、光学的な位置関係としてパワーミラー3Dとスクリーン40との間に背面ミラー7を配置し、光軸を180°折り曲げて光画像をスクリーン40に投写する構成を採用することで、装置全体をより一層薄型化できる。
<E.実施の形態5>
以下、図25および図26を用いて本発明に係る実施の形態5の画像投写装置500の構成および動作について説明する。
図25および図26に画像投写装置500の構成および光路を示す。なお、図9および図10に示した画像投写装置100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図25に示すように、画像投写装置500は、反射型のライトバルブ1と、ライトバルブ1から与えられる光画像を拡大投写する投写光学系を構成する屈折レンズ群2Dと、屈折レンズ群2Dとともに投写光学系を構成する、パワーを有するパワーミラー3Eと、投写光学系で拡大されたライトバルブ1からの光画像を表示する透過型のスクリーン40と、光学的な位置関係として屈折レンズ群2Dとパワーミラー3Eとの間に配置され、パワーを有さず、光軸LXを垂直面内で折り曲げる平面ミラー65と、幾何学的な位置関係としてスクリーン40の背面側にスクリーン面に平行に配置され、また、光学的な位置関係としてパワーミラー3Eとスクリーン40との間に配置され、光軸LXを垂直面内で180°折り曲げる背面ミラー71とを有している。
なお、ライトバルブ1の中心は、投写光学系の光軸LXから垂直下方向にオフセットして配置されている。なお、画像投写装置500ではライトバルブ1のオフセット量は8.5mmとなっている。
図25は画像投写装置500を側面方向(スクリーンが左右に延在する方向)から見た場合の構成を示し、パワーミラー3Eは背面ミラー71の上下方向に光画像を拡大投写できるように、背面ミラー71の上下に対し斜交いになる傾斜面を有している。
また、図26には画像投写装置500をスクリーン40の上方から見た場合の構成を示しており、パワーミラー3Eは背面ミラー71の左右方向にも光画像を拡大投写できるように、背面ミラー71の左右に対してそれぞれ斜交いになる傾斜面を有している。
なお、パワーミラー3Eは実際には光軸LXに対して回転対称な形状を有しているが、図25および図26においては光の当たる有効領域のみを示している。
屈折レンズ群2Dは、パワーミラー3Eの鉛直下に、光軸LXがスクリーン面の法線に対して傾斜を有するように配設されるとともに、スクリーン40および背面ミラー71を仮想的に下方に延在させた場合にスクリーン40と背面ミラー71との間に位置するように配設され、平面ミラー65は反射光がパワーミラー3Eに投写されるように配設され、光軸LXがスクリーン面の法線に平行になるように角度α3で垂直面内で折り曲げる構成となっている。
パワーミラー3Eは大きな負のパワーを持ち、屈折レンズ群2Dにより拡大されたライトバルブ1の光画像をさらに大きく拡大するとともに、歪曲の補正を行うように設計されている。パワーミラー3Eを球面とすると、大きな正の歪曲を発生するため、パワーミラー3Eは、周辺ほど曲率が小さくなる非球面形状としている。
なお、屈折レンズ群2Dの構成については図24に示しているので説明は省略する。
画像投写装置500においては、屈折レンズ群2Dをパワーミラー3Eの鉛直下に配置し、光学的な位置関係として屈折レンズ群2Dとパワーミラー3Eとの間に平面ミラー65を配置し、光軸LXを平面ミラー65によって垂直面内で折り曲げて、パワーミラー3Eに光画像を投写するとともに、光学的な位置関係としてパワーミラー3Eとスクリーン40との間に背面ミラー71を配置し、光軸を180°折り曲げて光画像をスクリーン40に投写する構成を採用することで、平面ミラー65が背面ミラー71よりも突出する量を低減して、装置のより一層の薄型化を図ることができる。
ここで、以下の表15および表16に画像投写装置500の光学データの一例を示す。
なお、表15において、Surfはライトバルブ1のミラー10(図24)の表面をOBJとし、背面ミラー71の表面をS19として、各構成の表面に対して順に振り充てた面番号S1〜S19を表している。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
また、表16には、非球面であるS3、S15、S16、S18のそれぞれにおける、コーニック係数および非球面係数を表している。
Figure 2005106560
Figure 2005106560
表15および表16に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置500では、最小画角θminは59.8°、それに対するレンズのペッツヴァール部分和PLは0.01736であり、最小画角θminとレンズのペッツヴァール部分和との関係を示す図5において、数値F(実施の形態4と同じ)として○印で示す。
図25に示す光軸LXの折り曲げ角度α3(°)は以下の数式(13)を満たすことが望ましい。
40°≦α3≦50°・・・(13)
上記数式(13)において、折り曲げ角度α3が下限値より小さくなると、ライトバルブ1がスクリーン40から背面ミラー71はと反対側に突出してしまう。あるいは屈折レンズ群2Dから平面ミラー65に向かう光線とパワーミラー3Eとの干渉が生じる。
折り曲げ角度α3が上限値より大きくなると、平面ミラー65を大きくする必要が生じ、装置の奥行き寸法が大きくなる。また、装置の高さ寸法も大きくなってしまう。
なお、表15および表16に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置500では、最小画角θminは51.6°となっており、光軸の折り曲げ角度α3は、46°となっている。
また、上記条件に加えて、実施の形態4において説明した数式(12)の条件を満たすことが望ましい。
数式(12)の条件を満たすことで、平面ミラー6とパワーミラー3Eとの間の光線と背面ミラー71との干渉を生じさせることなく光路を折り曲げることができるとともに、パワーミラー3Eにおいて歪曲や非点収差の補正を有効に行うことができる。
以上説明した実施の形態5の画像投写装置500によれば、屈折レンズ群2Dをパワーミラー3Eの鉛直下に配置し、光軸LXを平面ミラー65によって垂直面内で折り曲げる構成を採用することで、実施の形態4において説明した平面ミラー6よりも平面ミラー65を小さくでき、平面ミラー65が背面ミラー71よりも突出する量を低減して、装置全体をさらに薄型化できる。
<変形例>
以上説明した実施の形態4および5では、平面ミラー6および65が、それぞれ背面ミラー7および71よりスクリーン40と反対側に突出しているが、この配置に限定されるものではなく、例えば、パワーミラー3Dおよび3Eとスクリーン40の距離をより大きくとることや、あるいはパワーミラー3Dおよび3Eを小さくすることにより、平面ミラー6および65が突出しない構成とすることができる。
また、以上の説明において、投写光学系を構成する屈折レンズ群とパワーミラーとは、光軸を共通とする軸対称系であるとしたが、これに限らず、屈折レンズ群の一部あるいは全体、パワーミラーならびにスクリーンのうちのいずれかまたは複数を偏心させてもよい。また、屈折レンズ群の一部またはパワーミラーを自由曲面としてもよい。
また、本発明における画像投写装置はスクリーンを透過式とするリア投写型として説明したが、これに限らず、フロント投写型とすることももちろん可能である。
また、リア投写、フロント投写にかかわらず、本画像投写装置を上下左右に組み合わせて、マルチ画面を構成することも可能である。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
折り曲げ角度β1が上限値より大きくなると、パワーミラー3Bの左右の傾斜面に対して斜交いになるように配設された平面ミラーの、パワーミラー3Bからより遠い側の端縁部がスクリーン40の位置よりも突出することになり、この場合も画像投写装置200の奥行き寸法が大きくなる。また、平面ミラー6のパワーミラー3Bにより近い側の端縁部と、パワーミラー3Bからスクリーン40に向かう光線との干渉が生じることになる。
<C.実施の形態3>
以下、図19〜図21を用いて本発明に係る実施の形態の画像投写装置300の構成および動作について説明する。
図21に、屈折レンズ群2Cの構成を示す。屈折レンズ群2Cは、最もライトバルブ1に近いレンズ231から、最もライトバルブ1から離れたレンズ236まで6枚のレンズを組み合わせて構成されている。また、レンズ231と232との間には、絞りDPが配設されている。
図24に、屈折レンズ群2Dの構成を示す。屈折レンズ群2Dは、最もライトバルブ1に近いレンズ241から、最もライトバルブ1から離れたレンズ247まで7枚のレンズを組み合わせて構成されている。また、レンズ241と242との間には、絞りDPが配設されている。
この結果、画像投写装置400においては、実施の形態3の画像投写装置300よりもパワーミラー3Dの有効領域の最大横幅が約12mm小さくなっており、パワーミラー3Dでの歪曲補正が困難となる。これを補うために、屈折レンズ群2にレンズを追加して、光学系の性能を確保している。
なお、表13および表14に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置400では、最小画角θminは59.8°となっており、光軸の折り曲げ角度β2は56°となっている。
なお、表15および表16に示した光学データに基づいて得られる光学系を有する場合の画像投写装置500では、最小画角θminは59.8°となっており、光軸の折り曲げ角度α3は、46°となっている。
数式(12)の条件を満たすことで、平面ミラー65とパワーミラー3Eとの間の光線と背面ミラー71との干渉を生じさせることなく光路を折り曲げることができるとともに、パワーミラー3Eにおいて歪曲や非点収差の補正を有効に行うことができる。
以上説明した実施の形態5の画像投写装置500によれば、屈折レンズ群2Dをパワーミラー3Eの鉛直下に配置し、光軸LXを平面ミラー65によって垂直面内で折り曲げる構成を採用することで、実施の形態4において説明した平面ミラー64よりも平面ミラー65を小さくでき、平面ミラー65が背面ミラー71よりも突出する量を低減して、装置全体をさらに薄型化できる。
<変形例>
以上説明した実施の形態4および5では、平面ミラー64および65が、それぞれ背面ミラー7および71よりスクリーン40と反対側に突出しているが、この配置に限定されるものではなく、例えば、パワーミラー3Dおよび3Eとスクリーン40の距離をより大きくとることや、あるいはパワーミラー3Dおよび3Eを小さくすることにより、平面ミラー64および65が突出しない構成とすることができる。

Claims (10)

  1. 光画像を表示する反射型のライトバルブ(1)と、
    前記ライトバルブ(1)の前記光画像を拡大投写する投写光学系と、
    前記投写光学系で拡大された光画像が投写されるスクリーン(40)と、を備え、
    前記投写光学系は、
    前記ライトバルブ(1)からの光を受けて拡大する屈折レンズ群(2A、2B、2C、2E、2D、2E)と、
    前記屈折レンズ群(2A〜2E)からの光を受けて拡大反射するパワーを有するパワーミラー(3A、3B、3C、3E、3D、3E)と、を有し、
    前記ライトバルブ(1)の表示面および前記スクリーン(40)のスクリーン面が光軸(LX)に対して直交するように配設され、
    前記スクリーン面の法線と、前記スクリーン(40)に入射する主光線とのなす角度の最小値を最小画角θminとし、
    前記屈折レンズ群(2A〜2E)に関し、
    第i面の曲率半径をr
    前記第i面の屈折率をn
    第(i+1)面の屈折率をni+1
    レンズ面の総数をNとし、
    前記屈折レンズ群(2A〜2E)を構成する複数のレンズの各面のペッツヴァール成分の合計をレンズのペッツヴァール部分和PLとし、
    PL=Σ{−1/r×(1/ni+1−1/n)}[i=1,...,N]・・・(1)
    として表す場合、
    前記投写光学系は、
    前記最小画角θminが40°を超えるように射出瞳位置(Q)を設定し、かつ、
    PL>0.0007×θmin−0.026・・・(4)
    の関係を満足する画像投写装置。
  2. 前記投写光学系で拡大された光画像を前記パワーミラー(3A)から前記スクリーン(40)に直接に投写する、請求項1記載の画像投写装置。
  3. 前記屈折レンズ群(2B)は、
    水平方向において前記パワーミラー(3B)の横に位置するように配設され、
    前記投写光学系は、
    光学的な位置関係として前記屈折レンズ群(2B)と前記パワーミラー(3B)との間に配置され、パワーを有さず前記光軸(LX)を前記パワーミラー(3B)の側に水平面内で折り曲げる平面ミラー(6)をさらに有し、
    前記平面ミラー(6)は、前記光軸(LX)の折り曲げ角度β1が以下の数式(8)で表される条件、
    46°≦β1≦60°・・・(8)
    を満たすように配設される、請求項1記載の画像投写装置。
  4. 前記屈折レンズ群(2C)は、
    前記パワーミラー(3C)の鉛直下に、前記光軸(LX)が前記スクリーン面の法線に平行になるように配置され、
    前記投写光学系は、
    光学的な位置関係として前記屈折レンズ群(2C)と前記パワーミラー(3C)との間に配置され、パワーを有さず、前記光軸(LX)をそれぞれ角度α1およびα2で垂直方向および水平方向に折り曲げることで、前記光軸(LX)を垂直面内で180°折り曲げる第1および第2の平面ミラー(61、62)を有し、
    前記第1の平面ミラー(61)は、前記光軸(LX)の折り曲げ角度α1が以下の数式(10)で表される条件、
    100°≦α1≦140°・・・(10)
    を満たすように配設される、請求項1記載の画像投写装置。
  5. 前記投写光学系は、
    前記パワーミラー(3B、3C)の面頂点から前記スクリーン直下位置までの水平距離をL1とし、
    前記屈折レンズ群(2B、2C)の最も前記スクリーンに近いレンズ(225、236)の面頂点と、前記パワーミラーの面頂点との前記光軸(LX)に沿った距離をL2とした場合、
    以下の数式(9)で表される条件、
    0.4<L1/L2<0.9・・・(9)
    を満たすように配設される、請求項3または請求項4記載の画像投写装置。
  6. 前記投写光学系は、
    光学的な位置関係として前記屈折レンズ群(2D)と前記パワーミラー(3D)との間に配置され、パワーを有さず、前記光軸(LX)を水平面内で折り曲げる平面ミラー(64)と、
    幾何学的な位置関係として前記スクリーン(40)の背面側に前記スクリーン面に平行に配置され、光学的な位置関係として前記パワーミラー(3D)と前記スクリーン(40)との間に配置され、前記光軸(LX)を垂直面内で180°折り曲げる背面ミラー(7)とを有し、
    前記屈折レンズ群(2D)は、
    水平方向において前記パワーミラー(3D)の横に位置するとともに、前記スクリーン(40)および前記背面ミラー(7)を、仮想的に下方に延在させた場合に両者の間に位置するように配設され、
    前記平面ミラー(64)は、前記光軸(LX)の折り曲げ角度β2が以下の数式(11)で表される条件、
    46°≦β2≦90°・・・(11)
    を満たすように配設される、請求項1記載の画像投写装置。
  7. 前記投写光学系は、
    光学的な位置関係として前記屈折レンズ群(2D)と前記パワーミラー(3E)との間に配置され、パワーを有さず、前記光軸(LX)を垂直面内で折り曲げる平面ミラー(65)と、
    幾何学的な位置関係として前記スクリーン(40)の背面側に前記スクリーン面に平行に配置され、光学的な位置関係として前記パワーミラー(3E)と前記スクリーン(40)との間に配置され、前記光軸(LX)を垂直面内で180°折り曲げる背面ミラー(71)とを有し、
    前記屈折レンズ群(2D)は、
    前記パワーミラー(3E)の鉛直下に、前記光軸(LX)がスクリーン面の法線に対して傾斜を有するように配設されるとともに、前記スクリーン(40)および前記背面ミラー(71)を、仮想的に下方に延在させた場合に両者の間に位置するように配設され、
    前記平面ミラー(65)は、前記光軸(LX)の折り曲げ角度α3が以下の数式(13)で表される条件、
    40°≦α3≦50°・・・(13)
    を満たすように配設される、請求項1記載の画像投写装置。
  8. 前記パワーミラー(3D、3E)から射出する主光線群が前記光軸(LX)となす角度の最大値と最小値との差をθとし、
    前記屈折レンズ群(2D)から射出する主光線群が前記光軸(LX)となす角度の最大値と最小値との差をωとした場合、
    前記θと前記ωとの関係が、以下の数式(12)で表される条件、
    θ/ω<1・・・(12)
    を満たすように配設される、請求項6または請求項7記載の画像投写装置。
  9. 前記ライトバルブ(1)の中心は、前記投写光学系の前記光軸(LX)から垂直下方向にオフセットして配置される、請求項1記載の画像投写装置。
  10. 前記スクリーン(40)は、全反射型フレネルレンズで構成される透過型のスクリーンである、請求項1記載の画像投写装置。
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