JP4773149B2 - 投写光学系とそれを用いたビデオプロジェクター - Google Patents

投写光学系とそれを用いたビデオプロジェクター Download PDF

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本発明は、空間変調素子の像をスクリーンに拡大投影する投写光学系、及びこれを用いたビデオプロジェクターに関する。
従来のプロジェクションテレビは、プロジェクターを筺体内に収め、透過型スクリーンに空間変調素子の像を拡大投射している。筺体を薄くするために、投写光学系にはできる限り広角レンズを用い、平面ミラーで光路を折り曲げることにより、できる限り筺体の奥行きを減少させる構成となっている。
また、筺体の奥行きをさらに薄くするために、非球面ミラーを使って、筺体の薄型化を実現できる光学系が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−133483号公報
しかしながら、ミラーは屈折レンズに比べて表面の形状精度を高くしなければならず、非球面ミラーの製造は困難であり、セットコスト上昇の大きな要因となる。
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、非球面ミラーを用いることによる筐体の薄型化を、低コストで実現できる投写光学系及びそれを用いた映像拡大投写システム等を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の投写光学系は、空間変調素子の像をスクリーンに拡大投影する投写光学系であって、前記スクリーンから順に、前記スクリーンに凸面を向け、光軸に対して対称な1枚の非球面ミラーで構成された反射光学系と、複数のレンズで構成された屈折光学系とを備え、前記非球面ミラーは、前記非球面ミラーの光軸を含む断面において、前記非球面ミラーの径方向の微小変位を最大有効半径Ymaxを基準にΔY=0.05Ymaxとし、径方向と直交する方向における微小変位をΔsagとし、前記断面の接線の傾きをΔsag/ΔYとしたときに、前記非球面ミラーの光軸近傍から前記非球面ミラーの最大有効半径までのΔsag/ΔYについて、絶対値の最大値|max(Δsag/ΔY)|が、0.48<|max(Δsag/ΔY)|<0.7を満足し、前記屈折光学系は、前記スクリーンより順に、2面とも非球面で構成される非球面レンズと、2面とも非球面で構成される非球面レンズと、曲率半径の小さい方の面が前記スクリーンに凸面を向けた正レンズと、負レンズと、前記スクリーンに凸面を向けたメニスカスレンズと、両凸の正レンズと、前記スクリーンに凸面を向けたメニスカス負レンズとで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、非球面ミラーを用いることによる筐体の薄型化を、低コストで実現できる。
本発明によれば、製造が困難な非球面ミラーのサイズを小さくすることができ、コストも低減できる。このことにより、非球面ミラーを用いることによる筐体の薄型化を、低コストで実現できる。
前記投写光学系においては、前記屈折光学系は、前記スクリーンより順に、2面とも非球面で構成される非球面レンズと、2面とも非球面で構成される非球面レンズと、4枚以上の球面レンズとで構成されていることが好ましい。この構成によれば、歪曲収差を小さく抑えることができる。
また、前記屈折光学系は、前記スクリーンより順に、2面とも非球面で構成される非球面レンズと、2面とも非球面で構成される非球面レンズと、曲率半径の小さい方の面が前記スクリーンに凸面を向けた正レンズと、負レンズと、スクリーンに凸面を向けたメニスカスレンズと、両凸の正レンズと、前記スクリーンに凸面を向けたメニスカス負レンズとで構成されていることが好ましい。この構成によれば、少ないレンズ構成枚数で色収差を小さく抑えることができる。
また、前記屈折光学系は、前記スクリーンから順に、第1の非球面レンズと、第2の非球面レンズと、4枚以上の球面レンズとで構成され、前記非球面ミラーから前記第1の非球面レンズまでの光軸上の距離をd1とし、前記第1非球面レンズから前記第2非球面レンズまでの光軸上の距離をd2とすると、0.1<d2/d1<0.5を満足することが好ましい。この構成によれば、歪曲収差を小さく抑えることができる。
また、前記スクリーンから前記非球面ミラーまでの光軸上の距離をDとし、前記スクリーン上の光軸から測って最大の有効領域までの光軸からの距離をYとすると、Y/Dが2.5以上であることが好ましい。この構成によれば、筐体の奥行きを薄くできる。
本発明のビデオプロジェクターは、前記各投写光学系を投写手段として用いたビデオプロジェクターであって、光源と、前記光源からの光を青、緑、赤の3色に時間的に制限する手段と、前記光源から放射される光により照明されるとともに時間的に変化する青、緑、赤の3色に対応する光学像を形成する空間光変調素子とを備え、前記空間光変調素子上の光学像を前記投写手段で投写させるように構成されていることを特徴とする。
(実施の形態1)
本発明は、非球面ミラーのサイズに着目し、投写光学系の構成を適切にすることにより、投写光学系のコストを低減しながら、投写光学系の広角化を実現するというものである。また、この投写光学系を投写手段として用いることにより、プロジェクションテレビ等の筺体の奥行きを薄くすることを低コストで実現できる。
広角の投写光学系を実現するためには、歪曲収差を効果的に補正することが重要である。歪曲収差を補正するには、非球面が有効である。また、非球面を配置する位置は、主光線が高いところで非球面と交差する位置が好ましい。
主光線が高いところは、投写光学系で考えれば、空間変調素子の近くか、スクリーンの近くになる。空間変調素子の近くは空間変調素子を照明するための空間が必要で、配置の自由度が少ない。このため、非球面を配置する位置は、スクリーンの近くが適当である。
スクリーンの近くに非球面を配置した場合、その非球面を反射面とすることにより、歪曲収差を補正しながら、投写光学系の広角化を実現できる。
しかし非球面を反射面とした場合、非球面ミラーから射出する光が、屈折光学系で構成される投写レンズ部と干渉しないためには、非球面ミラーと屈折光学系との間隔を大きくとらなければならない。このようにすると、非球面ミラーの歪曲補正能力は高まるが、非球面ミラーの大きさは大きくなってしまう。
ここで、非球面ミラーを製造するためには、樹脂を成形し、反射膜を形成することがコスト的に優れている。一方、反射を利用する非球面ミラーは、屈折を利用する非球面レンズよりも表面の形状精度を高くする必要がある。さらにサイズが大きくなると、成形時における樹脂の流れの問題や、ヒケやソリの問題が大きくなる。
以上より、非球面ミラーを用いることにより、歪曲収差を補正しながら、投写光学系の広角化を実現でき、筐体の薄型化を実現できることになるが、非球面ミラーを大きくすることは、非球面ミラーの製造コストが増大し、重大な課題であるといえる。
非球面ミラーの製造コストを低減するには、非球面ミラーのサイズを小さくする必要がある。非球面ミラーを小さくするためには、投写レンズの絞り位置に非球面ミラーを接近させるか、投写レンズ瞳位置を前進させる必要がある。投写レンズの絞り位置に非球面ミラーを接近させる方法は、投写レンズから射出する光線と非球面ミラーからの射出する光線との干渉のため、接近の程度には限度がある。一方、投写レンズ瞳位置を前進させるためには非球面ミラーの負のパワーを大きくすれば良いこととなる。
非球面ミラーのパワーを大きくすることは、非球面ミラーの形状を変更することとなる。具体的には曲率を大きくすることになる。本発明は、非球面ミラーの形状を適切に構成することにより、非球面ミラーの大きさが小さい広角の投写光学系を実現するというものである。
以下、本発明の実施の形態1に係る投写光学系について、図面を参照しつつ説明する。図1は、実施の形態1に係る投写光学系の構成図である。反射型の空間変調素子1を出た光は、屈折光学系2の各レンズを透過した後、反射光学系を構成する非球面ミラー3で反射しスクリーン4上で結像する。
屈折光学系2は、空間変調素子1側から順に負レンズ2g、正レンズ2f、正レンズ2e、負レンズ2d、正レンズ2c、非球面レンズ2b、非球面レンズ2aの7枚構成である。絞りは屈折光学系2の内部で空間変調素子1に近い側に位置し、後ろ絞り光学系を構成している。空間変調素子1の中心は、投写レンズ光軸から外れた位置にあり、照明光学系(図示せず)からの光は、空間変調素子1と屈折光学系2の間から空間変調素子1に向かって照明される。
非球面レンズ2aと2bとによって、歪曲収差とその他の収差のバランスをとっている。非球面ミラー3は屈折光学系と一体となって投写光学系を構成している。屈折光学系2を透過した光線は、非球面ミラー3で反射され、屈折光学系2のレンズ群と干渉しないようにスクリーン4に到達する。
非球面ミラー3は、歪曲収差の補正能力を確保するために、多くの非球面係数で細かく形状を制御している。非球面ミラー3の光軸近傍は、使用しない領域となっている。このため、非球面ミラー3の形状を表す非球面式は、一次の非球面係数を含んでいる。したがって、非球面ミラー3の光軸近傍は、いびつで不連続な形状となっている。
図2と図3は、非球面ミラーのサイズの小型化を説明する図である。図2は、従来の構成において、投写光学系に含まれる非球面ミラー30と、スクリーン4と、スクリーン4の最外部に到達する光線の主光線とを模式的に示したものである。非球面ミラー30に入射する光は、非球面ミラー30の入射点における法線5と角度α1で入射し、非球面ミラー3から射出する光は、法線5と角度α1で射出する。
図3は、非球面ミラーの小型化の原理を示した図である。図3は、図2において、非球面ミラー30を本実施の形態に係る非球面ミラー3に置き換えた構成である。図2と同様に、スクリーン4の最外部に到達する光線の主光線を模式的に示している。非球面ミラー3に入射する光は、非球面ミラー3の入射点における法線7と角度α2で入射し、非球面ミラー3から射出する光は、法線7と角度α2で射出する。
図3の角度α2は、図2の角度α1よりも小さくなっている。一方、図2、図3のいずれにおいても、非球面ミラーから反射した光線はスクリーン4の最外部に到達しているので、反射光線と光軸6(6a)とのなす角度は同じである。このため、図3の構成は、図2の構成に比べ、非球面ミラー3に入射する光線と光軸6とのなす角度が小さくなっていることになる。
このように構成することにより、スクリーン4の最外部に到達する光線の主光線の入射点の位置が光軸に近づくので、非球面ミラー3の大きさを小さくできることになる。このような小型化を実現する条件は、下記の式(1)のようになる。
式(1) α3<α4
角度α3は、図2の非球面ミラー3の法線5と光軸6(6a)とのなす角度、角度α4は、図3の非球面ミラー3の法線7と光軸6(6a)との角度である。なお、角度α3、α4を分かり易くするために、図2、3には光軸6を非球面ミラーの入射点まで平行移動させた線6aを図示している。
以上より、非球面ミラーを小さくする条件は、光軸と非球面ミラーの法線とのなす角度を大きくすることである。すなわち、非球面ミラー3の傾斜角を大きくすることである。
このため、本実施の形態では、非球面ミラー3の形状を適切に構成することにより、非球面ミラー3の大きさが小さい広角の投写光学系を実現した。
非球面ミラー3の形状は、非球面ミラー3の各半径値における傾斜角の最大値を規定している。傾斜角が小さいときは非球面ミラーが持っているパワーが小さいことになる。
本実施の形態に係る非球面ミラー3は、下記の式(2)を満足するようにした。
式(2) 0.48<|max(Δsag/ΔY)|<0.7
式(2)において、ΔY(図1)は、非球面ミラー3の光軸を含む断面において、非球面ミラー3の径方向の微小変位であり、最大有効半径Ymaxを基準にΔY=0.05Ymaxとしたものである。Δsag(図1)は、前記断面において径方向と直交する方向における微小変位である。|max(Δsag/ΔY)|は、前記断面の接線の傾きをΔsag/ΔYとしたときに、非球面ミラー3の光軸近傍から非球面ミラー3の最大有効半径までのΔsag/ΔYについて、絶対値の最大値である。
条件式の値が小さくなるほど、非球面ミラーのパワーが小さくなり、非球面ミラーのサイズが大きくなる。条件式の値が大きくなるほど、非球面ミラーのパワーが大きくなり、非球面ミラーのサイズは小さくなるが、歪曲収差の補正能力が小さくなる。式(2)を満足することにより、非球面ミラーのサイズを小さくしながら、歪曲収差も小さく抑えることができる。
前記の効果を発揮させるためには、下記の式(3)を満足することがより好ましく、式(4)を満足することがさらに好ましい。式(3)、(4)の範囲は、非球面ミラーのサイズの小型化と、歪曲収差の補正能力の両立により適している。
式(3) 0.5<|max(Δsag/ΔY)|<0.6
式(4) 0.52<|max(Δsag/ΔY)|<0.58
以上のように、本実施の形態によれば、非球面ミラーを小さくすることができるので、非球面ミラーを用いることによる筐体の薄型化を、低コストで実現できる。
以下、本実施の形態において、光学性能上より好ましい例について説明する。第1の例は、屈折光学系のレンズ群を、スクリーンより順に、2面とも非球面で構成される第1の非球面レンズと、2面とも非球面で構成される第2の非球面レンズと、4枚以上の球面レンズとで構成したものである。
第1の例は、図1の構成では、第1の非球面レンズが非球面レンズ2aに、第2の非球面レンズが非球面レンズ2bに、4枚以上の球面レンズがレンズ2c−2gに対応している。
この構成によれば、非球面ミラーを小さくしたことによる歪曲収差の補正能力の低下を、非球面レンズを付加することにより効果的に補正できる。
第2の例は、図1の例に相当し、屈折光学系2のレンズ群を、スクリーン4より順に、2面とも非球面で構成される非球面レンズ2aと、2面とも非球面で構成される非球面レンズ2bと、曲率半径の小さい方の面がスクリーンに凸面を向けた正レンズ2cと、負レンズ2dと、スクリーンに凸面を向けたメニスカスレンズ2eと、両凸の正レンズ2fと、スクリーンに凸面を向けたメニスカス負レンズ2gとで構成したものである。この構成によれば、色収差を小さく補正できる。
第3の例は、屈折光学系2のレンズ群を、スクリーンから順に、第1の非球面レンズと、第2の非球面レンズと、4枚以上の球面レンズとで構成したものである。第3の例は、図1の構成では、第1の非球面レンズが非球面レンズ2aに、第2の非球面レンズが非球面レンズ2bに、4枚以上の球面レンズがレンズ2c−2gに対応している。この第3の例は、さらに下記の式(5)を満足している。
式(5) 0.1<d2/d1<0.5
式(5)において、d1(図1参照)は非球面ミラー3から第1の非球面レンズ2aまでの光軸上の距離(空気間隔)であり、d2(図1参照)は第1非球面レンズ2aから第2非球面レンズ2bまでの光軸上の距離(空気間隔)である。
非球面ミラーを小さくすることにより、歪曲収差の補正能力が小さくなるが、第3の例においても、第1、第2の例と同様に、非球面レンズを付加しているので、歪曲収差の補正能力の低下を補正している。第3の例は、さらに式(5)で限定することにより、非球面レンズの歪曲収差の補正能力を大きくするように、非球面レンズの位置を適切に規定している。式(5)において、下限を超えると歪曲収差の補正能力が小さくなり過ぎ、上限を超えると非球面ミラーからの光線と非球面レンズが干渉し、映像に影ができ易くなる。
第4の例は、スクリーン4から非球面ミラー3までを光軸上の距離(空気間隔)をD(図1参照)とし、スクリーン4上の光軸から測って最大の有効領域までの光軸からの距離をY(図1参照)とするとき、Y/Dが2.5以上としたものである。
Y/Dは投写光学系の最大画角を意味し、Y/Dを2.5以上とすることで例えばプロジェクションテレビとして構成したときに筺体の奥行きを薄くすることができる。
以下、本発明の実施例を示す。
(実施例1)
実施例1は、図1に示した構成の実施例である。実施例1に係る投写光学系は、Fno.(Fナンバー)=3.4、半画角=70.5°とした。前記式(2)、(5)の値は、以下の通りである。
|max(Δsag/ΔY)|=0.575
d2/d1=0.425
投射光学系の具体的な数値を、表1に示す。表1において、ri(mm)はレンズ各面の曲率半径、di(mm)はレンズ厚またはレンズ間間隔、niは、各レンズのd線での屈折率、νiは各レンズのd線でのアッベ数である。iが1ずつ大きくなるにつれて、スクリーン4側の値になる。このことは、以下の実施例2の表7、実施例3の表13においても同様である。例えば、表1の例では、r1は最も空間変調素子1側のレンズ面の曲率半径であり、r15はミラー3の曲率半径である。d0は空間変調素子1とr1面との間隔であり、d15は非球面ミラー3とスクリーン4との間隔になる。
Figure 0004773149
本実施例の非球面形状を、以下に示す。非球面形状は、レンズの開口の光軸からの距離Yの位置におけるレンズ頂点からの変位量をZとするとき、下記の数式で表される回転対称非球面である。ccは、コーニックコンスタント、Aiは非球面係数である。非球面形状の数式については、以下の実施例においても同様である。
Figure 0004773149
第11面(レンズ2b)の非球面係数を、以下の表2に示す。
Figure 0004773149
第12面(レンズ2b)の非球面係数を、以下の表3に示す。
Figure 0004773149
第13面(レンズ2a)の非球面係数を、以下の表4に示す。
Figure 0004773149
第14面(レンズ2a)の非球面係数を、以下の表5に示す。
Figure 0004773149
第15面(ミラー3)の非球面係数を、以下の表6に示す。
Figure 0004773149
図4−8に、実施例1のスクリーン上での横収差(mm)を示している。各図に、図中に示した各画角毎の横収差を示している。各図において、(a)図はタンジェンシャル方向の収差、(b)図はサジタル方向の収差を示している。また、各収差図は、図中に示した各波長毎の横収差を示している。このことは、実施例2の図10−14、実施例3の図16−20についても同様である。
(実施例2)
実施例2は、図9に示した構成の実施例である。図9に示した構成は、図1に示した構成に比べ、d2/d1の値が式(5)の下限値に近い値になっている。実施例2に係る投写光学系は、Fno.=3.46、半画角=68.4°とした。前記式(2)、(5)の値は、以下の通りである。
|max(Δsag/ΔY)|=0.541
d2/d1=0.13
具体的な数値を、表7に示す。
Figure 0004773149
第11面(レンズ2b)の非球面係数を、以下の表8に示す。
Figure 0004773149
第12面(レンズ2b)の非球面係数を、以下の表9に示す。
Figure 0004773149
第13面(レンズ2a)の非球面係数を、以下の表10に示す。
Figure 0004773149
第14面(レンズ2a)の非球面係数を、以下の表11に示す。
Figure 0004773149
第15面(ミラー)の非球面係数を、以下の表12に示す。
Figure 0004773149
図10−14に、実施例2のスクリーン上での横収差(mm)を示している。
(実施例3)
実施例3は、図15に示した構成の実施例である。図15に示した構成は、図1に示した構成と同様に、非球面レンズ2a、2bを備えているが、球面レンズの枚数を1枚少なくしている。実施例3に係る投写光学系は、Fno.=3.48、半画角=70.28°とした。前記式(2)、(5)の値は、以下の通りである。
|max(Δsag/ΔY)|=0.558
d2/d1=0.425
具体的な数値を、表13に示す。
Figure 0004773149
第9面(レンズ2b)の非球面係数を、以下の表14に示す。
Figure 0004773149
第10面(レンズ2b)の非球面係数を、以下の表15に示す。
Figure 0004773149
第11面(レンズ2a)の非球面係数を、以下の表16に示す。
Figure 0004773149
第12面(レンズ2a)の非球面係数を、以下の表17に示す。
Figure 0004773149
第13面(ミラー3)の非球面係数を、以下の表18に示す。
Figure 0004773149
図16−20に、実施例3のスクリーン上での横収差(mm)を示している。
(実施の形態2)
図21は本発明の実施の形態3に係る映像拡大投写システムの構成図である。図21において、10は実施の形態1に係る投写光学系、11は光学像を形成する空間光変調素子、13は光源及び反射鏡で構成される光源部である。12は投写された映像のフォーカス面である。
この構成によれば、光源部13により照明される空間光変調素子11に形成された光学像は、投写光学系10によってフォーカス面12に拡大投写される。本実施の形態は、投写光学系10に、実施の形態1に係る投写光学系を用いているので、投写光学系10からフォーカス面12までの距離が短い映像拡大投写システムを低コストで実現できる。
(実施の形態3)
図22は、本発明の実施の形態3に係るビデオプロジェクターの構成図である。
図21と同一構成のものは同一番号を付しており、本実施の形態においても、投写光学系10は実施の形態1に係る投写光学系である。
本発明の実施の形態は色制限手段14を備えており、R、G、Bのフィルターを回転させることにより、光源部13からの光を、青、緑、赤の3色に時間的に制限することができる。
光源部13からの光は、色制限手段14によって青、緑、赤の3色に時間的に分解され、空間光変調素子11を照明する。空間光変調素子11は青、緑、赤の3種の光学像が時間的に分割されて形成され、投写光学系10によって拡大投写される。
本実施の形態は、投写光学系10に、前記実施の形態に係る投写光学系を用いているので、投写光学系10からフォーカス面12までの距離が短いビデオプロジェクターを低コストで実現できる。
(実施の形態4)
図23は本発明の実施の形態4に係るプロジェクションテレビの構成図である。図21と同一構成のものは同一番号を付しており、本実施の形態においても、投写光学系10は実施の形態1に係る投写光学系である。
図23において、20は実施の形態4に係るビデオプロジェクター、15は光を折り曲げるミラー、16は透過型スクリーン、30は筐体で構成されるリアプロジェクターである。ビデオプロジェクター20から投写される映像はミラー15によって反射され、透過型スクリーン16に結像される。
本実施の形態は、ビデオプロジェクター20に実施の形態3で示したビデオプロジェクターを用いているので、筐体の奥行きが薄いプロジェクションテレビを低コストで実現できる。
以上のように、本発明に係る投写光学系は、非球面ミラーを用いることによる筐体の薄型化を、低コストで実現できるので、本発明は例えば映像拡大投写システム、ビデオプロジェクター、プロジェクションテレビに有用である。
本発明の一実施の形態に係る投写光学系の構成図。 非球面ミラーを用いた投写光学系の非球面ミラーと主光線を表した従来の光路図。 非球面ミラーを用いた投写光学系の非球面ミラーと主光線を表した本発明の一実施の形態に係る光路図。 本発明の実施例1の0.2画角における横収差図。 本発明の実施例1の0.4画角における横収差図。 本発明の実施例1の0.7画角における横収差図。 本発明の実施例1の0.9画角における横収差図。 本発明の実施例1の1.0画角における横収差図。 本発明の実施例2に係る投写光学系の構成図。 本発明の実施例2の0.2画角における横収差図。 本発明の実施例2の0.4画角における横収差図。 本発明の実施例2の0.7画角における横収差図。 本発明の実施例2の0.9画角における横収差図。 本発明の実施例2の1.0画角における横収差図。 本発明の実施例3に係る投写光学系の構成図。 本発明の実施例3の0.2画角における横収差図。 本発明の実施例3の0.4画角における横収差図。 本発明の実施例3の0.7画角における横収差図。 本発明の実施例3の0.9画角における横収差図。 本発明の実施例3の1.0画角における横収差図。 本発明の一実施の形態に係る映像拡大投写システムの構成図。 本発明の一実施の形態に係るビデオプロジェクターの構成図。 本発明の一実施の形態に係るプロジェクションテレビの構成図。
符号の説明
1,11 空間変調素子
2 屈折光学系
3 非球面ミラー
4,12,16 スクリーン
10 投写光学系
13 光源部
14 色制限手段
20 ビデオプロジェクター

Claims (2)

  1. 空間変調素子の像をスクリーンに拡大投影する投写光学系であって、前記スクリーンから順に、前記スクリーンに凸面を向け、光軸に対して対称な1枚の非球面ミラーで構成された反射光学系と、複数のレンズで構成された屈折光学系とを備え、
    前記非球面ミラーは、前記非球面ミラーの光軸を含む断面において、前記非球面ミラーの径方向の微小変位を最大有効半径Ymaxを基準にΔY=0.05Ymaxとし、径方向と直交する方向における微小変位をΔsagとし、前記断面の接線の傾きをΔsag/ΔYとしたときに、前記非球面ミラーの光軸近傍から前記非球面ミラーの最大有効半径までのΔsag/ΔYについて、絶対値の最大値|max(Δsag/ΔY)|が、0.48<|max(Δsag/ΔY)|<0.7を満足し、
    前記屈折光学系は、前記スクリーンより順に、2面とも非球面で構成される非球面レンズと、2面とも非球面で構成される非球面レンズと、曲率半径の小さい方の面が前記スクリーンに凸面を向けた正レンズと、負レンズと、前記スクリーンに凸面を向けたメニスカスレンズと、両凸の正レンズと、前記スクリーンに凸面を向けたメニスカス負レンズとで構成されていることを特徴とする投写光学系。
  2. 請求項1に記載の投写光学系を投写手段として用いたビデオプロジェクターであって、
    光源と、前記光源からの光を青、緑、赤の3色に時間的に制限する手段と、前記光源から放射される光により照明されるとともに時間的に変化する青、緑、赤の3色に対応する光学像を形成する空間光変調素子とを備え、
    前記空間光変調素子上の光学像を前記投写手段で投写させるように構成されているビデオプロジェクター。
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