JPWO2005104309A1 - レーザ発振器およびレーザ加工機 - Google Patents

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Abstract

本発明に係るレーザ発振器およびレーザ加工機は、放電電極(1)を構成する絶縁体板(21)のレーザガス流方向において下流側に、主冷却管である第1の冷却管(22)とは別に第2の冷却管(23)を設置し、前記第1の冷却管(22)と前記第2の冷却管(23)を押さえ部材(29)を介してバネ(27)によって絶縁体板(21)に押圧する構造としたものである。このような構造により、冷却管(22,23)と絶縁体板(21)との温度膨張係数の違いから生じる変形量の違いを吸収することが可能であり、絶縁体板(21)の応力破壊を防止することができるものである。また、絶縁体板(21)が単純な形状となりコストが抑えられる。

Description

本発明は、三軸直交形ガスレーザ発振器およびガスレーザ加工機においてレーザ媒質を励起させる放電電極の冷却構造に関するものである。
第9図は従来の代表的な三軸直交形のレーザ発振器の一例を示す上面断面図、第10図は側面断面図、第11図は横断面図である。各図の断面位置は、第9図はB−B断面、第10図はC−C断面、第11図はA−A断面を示している。図に示したように、レーザ発振器の筐体3内に封入されたガスレーザにおけるレーザ媒質であるCOやCO、He、N、H等のレーザガス2は、筐体3内のブロア4によって、筐体3内の2対の相対する放電電極1とレーザガス2を冷却する熱交換器5との間を循環する。部分反射鏡6と、全反射鏡7、8、9は、それぞれ筺体3の長手方向に配置され、共振器ミラーを構成している。この共振器ミラーを構成しているミラーを総じて内部ミラーと呼ぶ。なお、全反射鏡8はわずかに下向きに傾斜し、全反射鏡7はわずかに上向きに傾斜しており、共振光路はZ字を形成し、図に示すようにレーザビーム15が導かれる。部分反射鏡6及び全反射鏡8を含んだものを第1のレーザビーム反射手段10と称し、全反射鏡7及び全反射鏡9を含んだものを第2のレーザビーム反射手段11と称する。
レーザ発振器の筺体3内には、放電電極1と1の間を通過したレーザガス2を熱交換器5に戻す第1のダクト13がレーザガス2の下流側に設けられている。また、レーザガス2を電極1の間に効率よく流すために、第2のダクト16が、放電電極1と筐体3の間を通過するレーザビーム13の光路を周囲から遮蔽するように設けられている。開口を有したアパーチャー14は、ビームモードの形状を決定したり、レーザ光増幅のガイド軸的役割を果たしたりできるよう、それぞれの反射鏡前部に配置されている。
次に、上記のように構成したレーザ発振器の動作を説明する。まず、放電電極1に高電圧が投入され、放電電極1の間に放電が発生する。この放電により、レーザガス2が励起され、これにより発生した光は共振器ミラーにより共振される。全反射鏡9で反射されたレーザビーム12は全反射鏡8に到達する。全反射鏡8はわずかに下方に傾斜しているので、レーザビーム15は先の光軸よりわずかに下方に傾いて全反射鏡7に達する。全反射鏡7はわずかに上方に傾斜しているので、レーザビーム15は最初の光軸と平行になって部分反射鏡6に到達する。部分反射鏡6に達したレーザビーム15の一部はそのままレーザビーム12となって外部に出力され、残りのレーザビーム15は先に述べたルートと逆のルートを通って全反射鏡9まで戻る。上記のプロセスが繰り返され、レーザビーム15は放電電極1、1に挟まれた放電空間Sを往復する間に増幅されて、部分反射鏡6から外部に出力される。一方、励起後のレーザガス2は放電電極1、1の間から熱交換器5方向に循環し、ここで冷却された後、ブロア4を通って再度放電電極1、1間へ導かれる。
放電電極1の拡大図を第12図に示す。放電電極1は金属製の一対の上部容器17、下部容器18によって放電空間Sを挟むように構成されている。上部容器17と下部容器18の放電空間Sに向いた面は開口しており、それぞれ絶縁体板21によりその開口が塞がれている。絶縁体板21により開口を塞がれた上部容器17と下部容器18の内部は、レーザ媒質であるレーザガス2の雰囲気と区切られた大気雰囲気であり、ベローズ等を介して筺体3の外部、つまり大気につながっている。絶縁体板21の放電空間S側に向いた面の短手方向略中央に、導電体電極20と誘電体19が、絶縁体板21、導電体電極20、誘電体19の順に層をなして設けられている。放電は、導電体電極20に高圧が印加されて発生するので、上部容器17および下部容器18と導電体電極20との間は絶縁体21で絶縁されている。放電による導電体電極20、誘電体19、絶縁体板21の温度上昇は、絶縁体板21の上部容器17もしくは下部容器18内部に向いた面の導電体電極20のほぼ裏側の位置に、熱伝導剤26を介して設けられた金属製の冷却管22により冷却されている。また、導電体電極20は絶縁体板21に設けられた穴を通して冷却管22に接続され、冷却管22を介して高圧に印加されており、上部容器17および下部容器18は接地されている。
上述したように従来の放電電極1の冷却構造では、高電圧が印加される導電体電極20を冷却管22によって冷却していた。三軸直交形のレーザ発振器においては、放電の方向とガスの流れる方向およびレーザビーム15の光路とはそれぞれ直交しており、放電で高温となったレーザガス2が電極間を流れるガス流方向の下流側に流れる。このため、放電電極1はその間を流れるガス流の上流側は、熱交換器5を通った直後のレーザガス2が流れるので温度が低く、下流側は放電後のレーザガス2が流れるので温度が高いという温度分布が形成される。導電体電極20に投入する放電電流を上げた場合や異常放電が起きたときなどは、下流側の温度がよりいっそう高くなり、上流側と下流側との温度差によって生じる応力によって放電電極1の絶縁体板21が破壊される場合があった。
また、例えば日本国特開平5−327071号公報に示されるように、上記従来のレーザ発振器の絶縁体板21および誘電体19を兼ねた構造の誘電体のレーザガス流下流側に、冷却媒体を収容する金属製の冷却器を誘電体に設けられた凹部に設け、電極の下流側を冷却しているものもある。しかし、この場合は誘電体に冷却器を設ける凹部を設けるなど誘電体に加工を加える必要があるため、誘電体の形状が複雑になることから、コストがかかるといった問題があった。また、誘電体と冷却器の材質とは線膨張係数を同等にしなければならず、もし両者の材質の線膨張係数が異なると、温度が変化した場合、両者の熱変形量が異なり、誘電体または冷却器が、変形量の違いによって発生する応力によって破壊するといった問題点もあった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、レーザガス流の下流部を効率よく簡便に冷却する構造を備えた放電電極を有し、安定した放電を持続するレーザ発振器およびレーザ加工機を得ることを目的とする。
本発明に係るレーザ発振器およびレーザ加工機は、放電電極の放電部分よりもレーザガス流方向において下流側に第2の冷却用の部材を設置し、この冷却用の部材を絶縁体板にバネ等の弾性体で押さえつける構造にて設置し、冷却用部材と絶縁体板との温度変化量または線膨張係数の違いから生じる変形量の違いを吸収することが可能な構造とし、放電によって暖められたガスが通過することで暖められる絶縁体板を冷却する構造としたことを特徴とする放電電極を備えたものである。
本発明は、放電電極の放電部分よりもガス流方向下流側に冷却用の部材を設置し、この冷却用の部材を被冷却材にバネ等の弾性体で押さえつける構造とすることにより、絶縁体板が単純な形状となりコストが抑えられる。また、絶縁体板と冷却部材の熱変形量の違いによる応力破壊を防止することができる。
第1図は、本発明の実施の形態1を示すレーザ加工機の概略図である。
第2図は、本発明の実施の形態1を示す三軸直交形レーザ発振器の放電電極の横断面図である。
第3図は、本発明の実施の形態1を示す三軸直交形レーザ発振器の放電電極の上面から見た断面図である。
第4図(a)は、従来の三軸直交形レーザ発振器の放電電極冷却方法における放電電極の温度分布の計算結果である。
第4図(b)は、本発明の実施の形態1を示す三軸直交形レーザ発振器の放電電極冷却方法における放電電極の温度分布の計算結果である。
第5図は、本発明の実施の形態2を示す三軸直交形レーザ発振器の放電電極の横断面図である。
第6図は、本発明の実施の形態3を示す三軸直交形レーザ発振器の放電電極の横断面図である。
第7図は、本発明の実施の形態4を示す三軸直交形レーザ発振器の放電電極の横断面図である。
第8図は、本発明の実施の形態5を示す三軸直交形レーザ発振器の放電電極の横断面図である。
第9図は、一般的な三軸直交形レーザ発振器を示す上面断面図である。
第10図は、一般的な三軸直交形レーザ発振器を示す側面断面図である。
第11図は、一般的な三軸直交形レーザ発振器を示す横断面図である。
第12図は、一般的な三軸直交形レーザ発振器の放電電極を示す横断面図である。
実施の形態1.
第1図は、本発明を実施するための実施の形態1におけるレーザ加工機を示す図である。上述の従来技術と同一構成の部分は、従来技術に付した符号と同一の符号を付してその説明を省略する。高周波高圧電源103より高周波高圧電力が供給されたレーザ発振器101から出射されたレーザビーム12は、複数の伝送ミラー104によってレーザ加工機本体100に設置された加工ヘッド105へと導かれ、加工ヘッド105に装着された集光レンズ106によって集光され被加工物107に照射される。被加工物107は、位置を自由に可変される加工ヘッド105から供給される窒素、酸素、エアーなどのアシストガスと集光されたレーザビーム12とによって、所望の位置や形状に、切断、溶接、穴あけ、表面改質などの加工が実施される。上記では加工ヘッド105の位置を可変としたが、互いに直行する2方向の1方向に加工ヘッド105が移動し、もう一方向に被加工物107が移動することにより所望の加工を実施したり、加工ヘッド105が固定で被加工物107を任意に移動可能とすることで所望の加工を実施したりする場合もある。レーザ発振器101及びレーザ加工機本体100は冷却装置102により冷却され、レーザ加工機本体100とレーザ発振器101および冷却装置102は、制御装置108により制御される。以下、本レーザ加工機が備えるレーザ発振器101の構造について詳説する。
本発明を実施するための実施の形態1におけるレーザ発振器は、放電電極以外の構成はほぼ従来のレーザ発振器と同様であるので、放電電極以外の構成については第9図、第10図、第11図を引用して説明する。
第2図は、本発明を実施するための実施の形態1におけるレーザ発振器の内部に設けられた放電電極のうち上側の放電電極の横断面を示す図である。第3図は、前記上側の放電電極の第2図に記載のA−A断面図である。第2図は第3図に記載のB−B断面図になる。第2図において、従来の放電電極と同様な構成部材に関しては同番号を付与する。
第10図および第11図に示したように、放電電極1は、第2図に示した上側放電電極と、この上側放電電極と放電空間Sに対し対称に配置された上側放電電極と同構造の下側放電電極とで構成される。ここでは、第2図に示した上側放電電極にて構成を説明する。
第2図において、上面および下面に開口部を有したアルミやステンレスなどの金属製の容器17は、Oリング28aを間に挟んで上面開口部を金属製の蓋30にて覆われており、下面開口部は同様にOリング28bを間に挟んでセラミクスやガラスなどの絶縁体板21にて覆われている。絶縁体板21の上面および下面には従来の技術のような凹部は設けられておらず、平坦な単純な形状である。上部容器17、蓋30、絶縁体板21および各部材の間に挟み込まれたOリング28により囲まれた空間は、レーザ媒質であるレーザガス2の雰囲気と区切られた大気雰囲気であり、金属製のベローズ25を介して筺体3の外部、つまり大気につながっている。蓋30と容器17は図示省略したネジにより固定されているが、絶縁体板21と容器17との固定については、絶縁体板21をネジで固定すると局部的に応力がかかり絶縁体板21が破壊する可能性があるので、断面L字の押さえつけ部材31を絶縁体板21の周辺部を容器17に押さえつけるように配置し、押さえつけ部材31を容器17に図示省略したネジにて固定する。
絶縁体板21の放電空間S側に向いた面の短手方向中央よりややレーザガス流の上流側には導電体電極20が設けられ、更に導電体電極20の放電空間S側の面にはセラミクスやガラスなどの誘電体19が層をなすように設けられている。導電体電極20は誘電体19の裏面に金属をメタライズして製作してもよい。導電体電極20をレーザガス流のやや上流側に配置するのは、レーザガス流により放電空間Sがレーザガス流の下流側に湾曲した形となるため、上流側よりも下流側で地絡等の可能性がより高くなるので、下流側の絶縁余裕度を確保するためである。
絶縁体板21の容器17内部に向いた面の導電体電極20のほぼ裏側の位置には、熱伝導剤26を介して金属製の第1の冷却管22が設けられ、放電空間Sにおける放電により加熱された導電体電極20、誘電体19、絶縁体板21を冷却している。第1の冷却管22の内部には、冷却用媒体である水等の液体もしくは窒素等の気体を流すことが可能な構造が設けられている。また、導電体電極20は絶縁体板21に設けられた図示省略した穴を通した図示省略した給電線を介して冷却管22に接続され、第3図に示すように冷却管22はベローズ25を通した給電線36を介して高周波高圧電源103に接続されている。これにより導電体電極20に高圧が印加され、放電空間Sにて放電が行われる。また、容器17は接地されており、容器17と導電体電極20との間は絶縁体板21で絶縁されている。
更に、第2図に示すように、絶縁体板21の容器17内部に向いた面のレーザガス流の下流側に、金属製の第2の冷却管23が熱導電剤26を介して配置されている。熱伝導剤26に関しては、熱伝導シートや他の熱伝導剤であるシリコンコンパウンド等の熱伝導性のよいペーストを用いても良い。第2の冷却管23内部には、第1の冷却管22と同様に、冷却用媒体である水等の液体や窒素等の気体を流すことが可能な構造が設けられている。第1の冷却管22は高圧に印加されているが、第2の冷却管23は接地され容器17と接触して配置されている。
第2図において、第1の冷却管22および第2の冷却管23と、容器17の上部に設けられた容器17内部側へ突出したひさし部32との間には、第1の冷却管22および第2の冷却管23を絶縁体板21に押圧するための樹脂製の板状の押さえ部材29が配置されている。押さえ部材29は、第3図に示すように、容器17の長手方向に5枚ほぼ等間隔に複数並んで配置されているが、配置する枚数や間隔は、放電電極の大きさ等により適宜決定すればよい。押さえ部材29は、第1の長辺端面を第1の冷却管22および第2の冷却管23の上面に接している。押さえ部材29と第1の冷却管22とは、図示省略したネジにて結合されている。押さえ部材29の第1の長辺端面の反対側にあたる第2の長辺端面の両端には、貫通しない穴33が設けられており、穴33にはコイル状のバネ27が挿入されておりバネ27の位置が固定されている。バネ27の長さは上記穴の深さよりも長く設定しておき、穴33よりはみ出たバネ27の頭部が容器17のひさし部32により押圧されるように、穴33の位置と深さおよびバネ27の長さを適宜設定する。第1の冷却管22は高圧を印加されているが、容器17およびバネ27とは絶縁体である押さえ部材29にて絶縁されている。
このような構造にすることで、容器17のひさし部32により押圧されたバネ27が穴33の底面を介して押さえ部材29を押圧し、バネ27により押圧された押さえ部材29は、第1の冷却管22および第2の冷却管23を押圧し熱伝導剤26を介して絶縁体板21に密着させると共に、上下方向の位置決めが可能となる。また、第2の冷却管23と押さえ部材29と結合されていないので、押さえ部材29には、第2の冷却管23の容器17と接した面と反対側の側面に隙間を介して近接する突出部34を設け、第2の冷却管23の短手方向の位置決めを可能としている。前記隙間は、第2の冷却管23と押さえ部材29の熱膨張係数の違いを吸収するために設けられたものである。また、バネ27を容器17のひさし部32にて押圧することにより、蓋30を取り外しても冷却管を押圧した状態が維持でき、放電管内部の確認等がしやすいという利点がある。もちろん、蓋30によってバネ27を押圧する構造でもかまわないし、あるいは、容器17と蓋30を一体とし、下面にのみ開口を有した容器によってバネ27を押圧する構造でもかまわない。
ここで、押さえ部材29を板形状として説明したが、バネ27と第1および第2の冷却管22,23との間に挿入されバネ27の位置を固定できるような構造であれば、特に板形状に限定されるものではないことは言うまでもない。
第3図において、第1の冷却管22および第2の冷却管23はウレタン等の絶縁体チューブ24を介して冷却装置102に接続され、冷媒等を内部に流すことで冷却される。第1のチューブ24aは、筺体3外部の冷却装置102よりベローズ25の内部を通り、第1の冷却管22の端部に接続されている。第2のチューブ24bは、押さえ部材29に設けられた穴37を通って、第1の冷却管22のもう一方の端部と第2の冷却管23の端部に接続されている。第3のチューブ24cは、押さえ部材29に設けられた穴37を通って、第2の冷却管23のもう一方の端部からベローズ25内部を通って筺体3外部の冷却装置102へと導かれている。このような構成にすることで、第1の冷却管22と第2の冷却管23それぞれ個別に冷却装置102との間にチューブを設ける場合に比べ、チューブ24を1系統にすることができるため、ベローズ25の径を細くすることができる。また第1の冷却管22と第2の冷却管23を接続する第2のチューブ24bを、第3図に示すように、第1の冷却管22と第2の冷却管23のそれぞれ反対側の端部を接続することで、第2のチューブ24bの長さを長くすることができ、高圧に印加されている第1の冷却管22と接地されている第2の冷却管23との間で水を介した放電を抑制することができる。ちなみに、冷却水はイオン交換された純水で、導電性が低いことを逐次検出している。
次に、第2の冷却管23を放電部よりガス流方向において下流側に設置することによる効果を詳説する。三軸直交形のレーザ発振器においては、放電の方向とガスの流れる方向は直交しており、放電で高温となったレーザガスが電極間を流れるガス流方向の下流側に流れる。このため、放電電極はその間を流れるガス流の上流側は温度が低く、下流側は温度が高いという温度分布が形成される。電極に投入する放電電流を上げた場合や異常放電が起きたときなどは下流側の温度がよりいっそう高くなり、上流側と下流側との温度差によって高い応力が生じる。このため、温度の上がる下流側に第2の冷却管を設置することで下流側の温度上昇を低減することができ、その結果、温度上昇によって生じる応力を約1/2に低減できることが計算結果からもとめられている。例えば第4図(a)は第2の冷却管がない場合の放電電極の温度上昇によって生じる温度分布を示したものであり、第4図(b)は第2の冷却管を設置した場合の温度分布の計算結果を示す。第4図よりわかるように第2の冷却管を設置した場合、放電電極の温度分布の勾配が緩やかで最高温度も低くなっており、第2の冷却管の効果が明確に示されている。
上記のように構成されたレーザ発振器においては、第1の冷却管22および第2の冷却管23を、押さえ部材29を介してバネ27によって絶縁体板21に押さえつけて接触させ固着しない構造とし、従来技術のように絶縁体板21に凹部など設け第2の冷却管を該凹部に設け位置を固定するような構造としないことで、第1の冷却管22および第2の冷却管23と絶縁体21は自由に変形することができる。これにより、アルミや銅などの金属などで作られた第1の冷却管22および第2の冷却管23と、セラミクスやガラスなどで作られた絶縁体板21との線膨張係数の違いにより、温度変化時に変形量が異なっても応力が発生しないため、絶縁体板21が破壊に至ることを防止することができる。また、絶縁体板が単純な形状となり絶縁体板の製作コストが抑えられる。更に、容器17の上面に蓋30を設置することにより、蓋30を取り外し上面開口部より容器17内部の冷却管22、23を組み立てることができるため、組立て性が向上する。
上記のように構成されたレーザ加工機においては、第2の冷却管23を放電空間Sよりレーザガス流方向において下流側にて絶縁体板21に接するように配置するとともに、冷却管22、23と絶縁体板21を固着したり絶縁体板21に設けた凹部に冷却管22、23を設けたりせず、絶縁体板21と冷却管22、23が自由に変形できるような構造とすることで、放電電力を従来よりも上げることが可能となる。この結果、放電電力をより上げることが可能となるため、発振器の出力を上げることが可能となり、加工速度の向上及び、加工可能板厚の増大などが期待できる。また、異常放電が発生した場合においても絶縁体板の破壊が起きる可能性が著しく低減するため、レーザ加工機として、ダウンタイムの少ない安定した加工を提供することができる。
実施の形態2.
また、実施の形態1では、押さえ部材29にて第1の冷却管22および第2の冷却管23の両方の冷却管を絶縁体板21に押圧するように構成したが、第5図に示すように、第1の冷却管22と第2の冷却管23を押圧する弾性体をそれぞれ独立した第1の押さえ部材29aと第2の押さえ部材29bを介して取り付けてもよい。
この場合、第1の冷却管22と第2の冷却管23の高さ方向の熱変形量が異なった場合、実施の形態1では押さえ部材29に傾きが発生し第1の冷却管22と第2の冷却管23それぞれを適切に押圧できない可能性があるが、本実施の形態2の場合、第1の冷却管22と第2の冷却管23それぞれ個別に絶縁体板に押圧するので、高さ方向の熱変形量の差を考慮する必要が無い。
ところで、本実施の形態2の放電電極の構造を記載した第5図は、実施の形態1との差異以外の部分は簡略して記載しているが、基本的に実施の形態1で記載の第2図、第3図と同様な構造を有している。以下の実施の形態においても、本実施の形態と同様に簡略した図を用いる。
実施の形態3.
なお、実施の形態1では第1の冷却管22および第2の冷却管23を押さえ部材29を介してバネ27にて絶縁体板21に押圧するように構成したが、第6図に示すように、第1の冷却管22および第2の冷却管23を直接、樹脂製もしくはゴム製などの絶縁物でできた弾性体38にて押圧してもよい。
この場合、実施の形態2と同様に、第1の冷却管22と第2の冷却管23それぞれ個別に絶縁体板に押圧するので、高さ方向の熱変形量の差を考慮する必要が無い。また、第1の冷却管22と容器17との間の絶縁は絶縁物弾性体38により確保されるので、実施の形態1におけるバネ27と冷却管22,23の間の押さえ部材29が不要であり、部品数を減らすことができ、コンパクト化、低コスト組立て性向上等の利点がある。
実施の形態4.
また、実施の形態1では押さえ部材29と第1の冷却管22とをネジにて結合するように構成したが、第7図に示すように、押さえ部材29に第1の冷却管22の短手方向の位置を規制する切りかき35を設けて、ネジでの結合を削除してもよい。また、切りかき35と第1の冷却管22の側面との間には、第1の冷却管22の熱膨張を吸収できる程度の隙間を設けることが望ましい。
この場合、第1の冷却管22にネジ止めするための特別な構造を設ける必要がなく、もちろんネジも必要ないことから、低コスト組立て性向上等の利点がある。
実施の形態5.
第8図は、この発明を実施するための実施の形態5における放電電極の横断面図である。第8図において、放電電極の構造は実施の形態1と同様であるが、容器17内で絶縁体板21のレーザガス流の下流側にあたる部分に接するように温度センサ40が設けられており、温度センサ40と制御装置108とは、ベローズ25を通した信号線にて接続されている。上記構成により、制御装置108は温度センサ40により、絶縁体板21のレーザガス流の下流側の温度をモニターすることができ、温度によりレーザ発振器を制御することができる。
異常放電が発生した場合、絶縁体板21のレーザガス流下流側の温度が規定値以上に上昇するので、温度センサ40に接続された制御装置108が異常を感知して発振器の放電電流を止めるよう制御し、異常放電が発生しつづけることによる放電電極のダメージを回避することができる。また、第2の冷却管23が設けられているので、異常放電が発生した場合、絶縁体板21のレーザガス流下流側の温度上昇の速度が第2の冷却管23を設置しない場合に比べ緩和されるので、温度センサ40にバイメタル方式の時定数が数秒程度の安価なセンサを使用しても、絶縁体板21が破壊に至る温度に上昇するまでに検知することができる。この結果、レーザ加工機のダウンタイムを短くする、もしくは無くす事ができる。
以上のように、本発明に係るレーザ発振器およびレーザ加工機は、特に高出力レーザ加工に用いられるのに適している。

Claims (12)

  1. 一対の放電電極の間にレーザガスを流し、前記放電電極間に高圧を印加して前記放電電極の間で放電を発生させ、前記レーザガスを励起してレーザ発振を行うレーザ発振器において、
    前記放電電極を構成する一対の絶縁体板の略中央に設けられた第1の冷却管と、
    前記絶縁体板の前記レーザガスの流れる方向の下流側に設けられた第2の冷却管と、
    前記第1の冷却管と前記第2の冷却管を前記絶縁体板に押圧する弾性体とを備えたことを特徴とするレーザ発振器。
  2. 前記一対の絶縁体板は、導電体電極を第1の面に設け、前記第1の面を対向するように配置され、
    前記第1の冷却管は、前記絶縁体板の前記第1の面の裏側の第2の面に設けられ、
    前記第2の冷却管は、前記絶縁体板の前記第2の面の前記レーザガスの流れる方向の下流側に設けられたことを特徴とするレーザ発振器。
  3. 前記弾性体は、
    前記第1の冷却管と前記第2の冷却管を直接押圧するものであることを特徴とする請求の範囲1または2に記載のレーザ発振器。
  4. 前記弾性体は、
    前記第1の冷却管と前記第2の冷却管を個別に押圧するものであることを特徴とする請求の範囲1または2に記載のレーザ発振器。
  5. 前記弾性体は、
    押さえ部材を介して前記第1の冷却管および前記第2の冷却管とを押圧するものであることを特徴とする請求の範囲1または2に記載のレーザ発振器。
  6. 前記押さえ部材は、
    前記第1の冷却管および前記第2の冷却管とを同時に押圧するものであることを特徴とする請求の範囲5に記載のレーザ発振器。
  7. 前記押さえ部材は、
    前記第1の冷却管を押圧する第1の押さえ部材と、
    前記第2の冷却管を押圧する第2の押さえ部材とから成るものであることを特徴とする請求の範囲5に記載のレーザ発振器。
  8. 前記押さえ部材は、
    前記第1の冷却管および/または前記第2の冷却管の位置を規制する位置規制手段を有するものであることを特徴とする請求の範囲5に記載のレーザ発振器。
  9. 前記位置規制手段は、
    前記押さえ部材に設けられた切りかき部であることを特徴とする請求の範囲8に記載のレーザ発振器。
  10. 前記位置規制手段は、
    前記押さえ部材に設けられた突起部であることを特徴とする請求の範囲8に記載のレーザ発振器。
  11. 前記絶縁体板の前記レーザガスの流れ方向の下流側に設けられた温度センサと、
    前記温度センサからの信号を受信し、設定温度以上に温度が上昇した場合、レーザ発振を停止するよう発振器を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする請求の範囲1または2に記載のレーザ発振器。
  12. 一対の放電電極の間にレーザガスを流し、前記放電電極に高圧を印加して前記放電電極の間で放電を発生させ、前記レーザガスを励起してレーザ発振を行うレーザ発振器より出力されたレーザビームにてレーザ加工を行うレーザ加工機において、
    請求の範囲1または2に記載のレーザ発振器を備えたことを特徴とするレーザ加工機。
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