JPWO2005096500A1 - 回路検証装置および回路検証方法並びにそのための信号分配方法 - Google Patents
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Abstract
被検証回路が複数の回路部分に分割される。分割されたそれぞれの回路部分の機能的動作をシミュレーションにより実現するために複数のプログラマブルデバイスが備えられる。被検証回路が使用する同時刻に与えられるべき信号SXを複数のプログラマブルデバイスへ供給する配線は、信号SXが複数のプログラマブルデバイスにそれぞれ到着する時刻の最大スキューがプログラマブルデバイス間でのデータ転送に要する最小の時間よりも小さくなるように設けられる。各プログラマブルデバイスには、信号SXを信号生成装置(400)から入力するための入力端子PXが実現され、信号生成装置から、直接、信号SXを入力することができ、スキューの発生を抑制できる。
Description
本発明は論理回路の設計支援技術に係り、特に複数のプログラマブルデバイスを使用して同期式回路の動作を検証するための回路検証装置および回路検証方法に関する。
ディジタルLSIの動作検証に、FPGA、CPLDなどのプログラマブルデバイスを用いたハードウエアエミュレータの使用が一般的になっている。しかしながら、回路規模が年々大きくなるのに伴い、ディジタルLSI全体を1つのプログラマブルデバイスに割り付けることが次第に困難になってきた。そこで、このような問題点を解決しようとする技術がいくつか提案されている。
たとえば、特開平11−134385号公報には、被検査回路を複数のプログラマブルデバイスに割り付ける方法が開示されている。この方法では、特に、プログラマブルデバイス間にまたがるパス遅延がクリティカルパスになることが多いという観点から、被検査回路を分割する際に、パス遅延のタイミング余裕がある一定以下のネットがプログラマブルデバイス間にまたがらないように割り付けを行う。
しかしながら、特許文献1に開示された回路割付方法では、複数のプログラマブルデバイスに分割された回路に対してほぼ同時刻に変化を伝える必要がある信号については全く考慮されていない。このために回路、特に同期式回路を正しく検証することができない場合がある。この問題が顕著に現れるのは、ディジタルLSIのクロック信号を分配する場合である。以下、具体例を用いて従来の問題点を説明する。
図1は、被検証回路101を2つの部分に分割し、それぞれをプログラマブルデバイス1、2に割り当てた例を示すブロック図である。被検証回路101は縦続接続された3個のフリップフロップ回路A,B,Cからなる。ここでは、フリップフロップ回路(FF)AおよびCからなる最上位回路102がプログラマブルデバイス1に、フリップフロップ回路Bからなる回路部分がプログラマブルデバイス2にそれぞれ割り付けられている。
クロック発生装置103により生成されたクロック信号CLKは、プログラマブルデバイス1の内部配線を通してフリップフロップ回路AおよびCのクロック入力へ供給され、プログラマブルデバイス1のクロック出力端子からプログラマブルデバイス間配線を通してプログラマブルデバイス2へ供給される。また、フリップフロップ回路Aのデータ出力端子D1のデータは、プログラマブルデバイスの内部配線およびプログラマブルデバイス間配線を通してプログラマブルデバイス2のフリップフロップ回路Bのデータ入力端子に転送される。さらに、フリップフロップ回路Bのデータ出力端子D2のデータは、プログラマブルデバイスの内部配線およびプログラマブルデバイス間配線を通してプログラマブルデバイス1のフリップフロップ回路Cのデータ入力端子に転送される。
このような3縦続フリップフロップが2つのプログラマブルデバイス1および2に実装された構成において、配線やデバイスの遅延が理想的である場合には、各フリップフロップの出力はその入力に対して1クロックサイクルずれて出力される。このため、第3段フリップフロップ回路Cのデータ出力端子のデータは第1段フリップフロップ回路Aのデータ入力端子D0と比較して3サイクル遅れるはずである。
しかしながら、現実には、すべての回路素子および配線には遅延が存在する。すなわち、フリップフロップ回路Aのデータ出力端子D1からフリップフロップ回路Bのデータ入力端子までには遅延DYが存在する。一方、プログラマブルデバイス1のCLK入力端子からフリップフロップ回路Bのクロック端子までには遅延DXが存在する。
問題が起きるのは、フリップフロップ回路Bへのクロック信号CLKの入力がデータ入力のタイミングに比べて大きく遅れる(DX>DY)場合である。上述したように、データx0がフリップフロップ回路Aにラッチされて出力端子D1にデータx0が現れ、それからDYだけ遅れてフリップフロップ回路Bのデータ入力端子にデータx0が現れる。その後で、DXだけ遅れたクロック信号CLKがフリップフロップ回路Bのクロック入力端子に入力されるために、フリップフロップ回路Bはその時点のデータ入力x0をラッチしてしまう。この影響で、最終的にフリップフロップ回路Cのデータ出力は、正常な出力と比較して1サイクル早く変化することになる。
このような異常動作は、フリップフロップ回路Bのクロック入力がデータ入力よりも遅れていることに起因する。上述した特許文献1に開示された技術では、クロック信号のように同時刻に与えられるべき信号に対する配慮が全くないために、上記のような異常動作の発生を避けることができず正しい回路検証ができない。
そこで、本発明の目的は、被検査回路を正しく検証できる回路検証装置及び回路検証方法並びにそのための信号分配方法を提供することにある。
たとえば、特開平11−134385号公報には、被検査回路を複数のプログラマブルデバイスに割り付ける方法が開示されている。この方法では、特に、プログラマブルデバイス間にまたがるパス遅延がクリティカルパスになることが多いという観点から、被検査回路を分割する際に、パス遅延のタイミング余裕がある一定以下のネットがプログラマブルデバイス間にまたがらないように割り付けを行う。
しかしながら、特許文献1に開示された回路割付方法では、複数のプログラマブルデバイスに分割された回路に対してほぼ同時刻に変化を伝える必要がある信号については全く考慮されていない。このために回路、特に同期式回路を正しく検証することができない場合がある。この問題が顕著に現れるのは、ディジタルLSIのクロック信号を分配する場合である。以下、具体例を用いて従来の問題点を説明する。
図1は、被検証回路101を2つの部分に分割し、それぞれをプログラマブルデバイス1、2に割り当てた例を示すブロック図である。被検証回路101は縦続接続された3個のフリップフロップ回路A,B,Cからなる。ここでは、フリップフロップ回路(FF)AおよびCからなる最上位回路102がプログラマブルデバイス1に、フリップフロップ回路Bからなる回路部分がプログラマブルデバイス2にそれぞれ割り付けられている。
クロック発生装置103により生成されたクロック信号CLKは、プログラマブルデバイス1の内部配線を通してフリップフロップ回路AおよびCのクロック入力へ供給され、プログラマブルデバイス1のクロック出力端子からプログラマブルデバイス間配線を通してプログラマブルデバイス2へ供給される。また、フリップフロップ回路Aのデータ出力端子D1のデータは、プログラマブルデバイスの内部配線およびプログラマブルデバイス間配線を通してプログラマブルデバイス2のフリップフロップ回路Bのデータ入力端子に転送される。さらに、フリップフロップ回路Bのデータ出力端子D2のデータは、プログラマブルデバイスの内部配線およびプログラマブルデバイス間配線を通してプログラマブルデバイス1のフリップフロップ回路Cのデータ入力端子に転送される。
このような3縦続フリップフロップが2つのプログラマブルデバイス1および2に実装された構成において、配線やデバイスの遅延が理想的である場合には、各フリップフロップの出力はその入力に対して1クロックサイクルずれて出力される。このため、第3段フリップフロップ回路Cのデータ出力端子のデータは第1段フリップフロップ回路Aのデータ入力端子D0と比較して3サイクル遅れるはずである。
しかしながら、現実には、すべての回路素子および配線には遅延が存在する。すなわち、フリップフロップ回路Aのデータ出力端子D1からフリップフロップ回路Bのデータ入力端子までには遅延DYが存在する。一方、プログラマブルデバイス1のCLK入力端子からフリップフロップ回路Bのクロック端子までには遅延DXが存在する。
問題が起きるのは、フリップフロップ回路Bへのクロック信号CLKの入力がデータ入力のタイミングに比べて大きく遅れる(DX>DY)場合である。上述したように、データx0がフリップフロップ回路Aにラッチされて出力端子D1にデータx0が現れ、それからDYだけ遅れてフリップフロップ回路Bのデータ入力端子にデータx0が現れる。その後で、DXだけ遅れたクロック信号CLKがフリップフロップ回路Bのクロック入力端子に入力されるために、フリップフロップ回路Bはその時点のデータ入力x0をラッチしてしまう。この影響で、最終的にフリップフロップ回路Cのデータ出力は、正常な出力と比較して1サイクル早く変化することになる。
このような異常動作は、フリップフロップ回路Bのクロック入力がデータ入力よりも遅れていることに起因する。上述した特許文献1に開示された技術では、クロック信号のように同時刻に与えられるべき信号に対する配慮が全くないために、上記のような異常動作の発生を避けることができず正しい回路検証ができない。
そこで、本発明の目的は、被検査回路を正しく検証できる回路検証装置及び回路検証方法並びにそのための信号分配方法を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、被検証回路の機能的動作をシミュレーションして検証する回路検証装置が提供される。検証に際し、被検証回路が複数の回路部分に分割される。回路検証装置は、分割されたそれぞれの回路部分を実現する複数のシミュレーション部(プログラマブルデバイス)と、複数のシミュレーション部を接続して相互通信を可能にする第1の配線部と、複数のシミュレーション部のうち2以上のシミュレーション部に対して同タイミングで与えるべき第1の信号を生成する第1の信号生成部と、第1の信号を第1の信号生成部から上記2以上のシミュレーション部へ直接供給する第2の配線部とを含む。本回路検証装置においては、上記2以上のシミュレーション部の各々は、第2の配線部に接続して第1の信号を第1の信号生成部から入力するための入力端子を実現する。第2の配線部においては、第1の信号生成部が出力した第1の信号が上記2以上のシミュレーション部にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが、複数のシミュレーション部間での第1の配線部によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さいことを特徴とする。
上記第1の態様による回路検証装置においては、第1の信号は2以上のシミュレーション部でそれぞれ実現される回路部分に同タイミングで与えられるべき信号であり、2以上のシミュレーション部の各々で、第1の信号が入力端子を通して回路部分に供給される。
上記第1の態様による回路検証装置においてはさらに、2以上のシミュレーション部の各々で実現された回路部分に同タイミングで与えられるべき第2の信号を生成する第2の信号生成部を有し、2以上のシミュレーション部の各々は、第2の信号を第1の信号に同期させて回路部分へ供給する同期化部を含んでいても良い。この場合、第2の信号生成部は2以上のシミュレーション部の各々へ配線を通して第2の信号を供給する。また、第2の信号生成部は2以上のシミュレーション部の1つに組み込まれても良く、第2の信号は第1の配線部を通して他のシミュレーション部へ転送される。あるいはまた、第2の信号生成部は2以上のシミュレーション部の各々に組み込まれても良い。
本発明の第2の態様によれば、被検証回路が複数の回路部分に分割され、分割されたそれぞれの回路部分の機能的動作をシミュレーションにより実現する複数のシミュレーション部を有する回路検証装置における信号分配方法が提供される。本信号分配方法においては、複数のシミュレーション部のうち2以上のシミュレーション部に同タイミングで与えられるべき第1の信号を生成し、上記2以上のシミュレーション部の各々に第1の信号を入力するための入力端子を形成し、第1の信号が上記2以上のシミュレーション部の入力端子にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが複数のシミュレーション部間でのデータ転送に要する最小の時間よりも小さくなるように、第1の信号を上記2以上のシミュレーション部の各入力端子へそれぞれ分配することを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、被検証回路の機能的動作をシミュレーションして検証する回路検証装置を実現する回路検証システムが提供される。本回路検証システムは、複数のシミュレーション部と、複数のシミュレーション部を接続して相互通信を可能にする第1の配線部と、複数のシミュレーション部の各々に回路部分を実現させるように被検証回路を複数に分割して実装データを生成する分割処理部と、実装データを複数のシミュレーション部の各々に対して実装するプログラミング部と、複数のシミュレーション部のうち2以上のシミュレーション部に対して同タイミングで与えるべき第1の信号を生成する第1の信号生成部と、第1の信号を第1の信号生成部から上記2以上のシミュレーション部へ直接供給する第2の配線部とを含む。分割処理部は、上記2以上のシミュレーション部の各々に、第2の配線部に接続して第1の信号を第1の信号生成部から入力するための入力端子を実現する。第2の配線部においては、第1の信号生成部が出力した第1の信号が上記2以上のシミュレーション部にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが、複数のシミュレーション部間での第1の配線部によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さいことを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、被検証回路の機能的動作をシミュレーションして検証する回路検証方法が提供される。検証に際し、被検証回路が複数の回路部分に分割される。本回路検証方法においては、分割したそれぞれの回路部分を複数のシミュレーション部にて実現し、複数のシミュレーション部を第1の配線部を通して接続して相互通信を可能にし、複数のシミュレーション部のうち2以上のシミュレーション部に対して同タイミングで与えるべき第1の信号を生成し、第1の信号を第2の配線部を通して上記2以上のシミュレーション部へ直接供給する。2以上のシミュレーション部の各々は、第2の配線部に接続して第1の信号を入力するための入力端子を実現する。第2の配線部においては、第1の信号が上記2以上のシミュレーション部にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが複数のシミュレーション部間での第1の配線部によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さいことを特徴とする。
上記第1の態様による回路検証装置においては、第1の信号は2以上のシミュレーション部でそれぞれ実現される回路部分に同タイミングで与えられるべき信号であり、2以上のシミュレーション部の各々で、第1の信号が入力端子を通して回路部分に供給される。
上記第1の態様による回路検証装置においてはさらに、2以上のシミュレーション部の各々で実現された回路部分に同タイミングで与えられるべき第2の信号を生成する第2の信号生成部を有し、2以上のシミュレーション部の各々は、第2の信号を第1の信号に同期させて回路部分へ供給する同期化部を含んでいても良い。この場合、第2の信号生成部は2以上のシミュレーション部の各々へ配線を通して第2の信号を供給する。また、第2の信号生成部は2以上のシミュレーション部の1つに組み込まれても良く、第2の信号は第1の配線部を通して他のシミュレーション部へ転送される。あるいはまた、第2の信号生成部は2以上のシミュレーション部の各々に組み込まれても良い。
本発明の第2の態様によれば、被検証回路が複数の回路部分に分割され、分割されたそれぞれの回路部分の機能的動作をシミュレーションにより実現する複数のシミュレーション部を有する回路検証装置における信号分配方法が提供される。本信号分配方法においては、複数のシミュレーション部のうち2以上のシミュレーション部に同タイミングで与えられるべき第1の信号を生成し、上記2以上のシミュレーション部の各々に第1の信号を入力するための入力端子を形成し、第1の信号が上記2以上のシミュレーション部の入力端子にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが複数のシミュレーション部間でのデータ転送に要する最小の時間よりも小さくなるように、第1の信号を上記2以上のシミュレーション部の各入力端子へそれぞれ分配することを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、被検証回路の機能的動作をシミュレーションして検証する回路検証装置を実現する回路検証システムが提供される。本回路検証システムは、複数のシミュレーション部と、複数のシミュレーション部を接続して相互通信を可能にする第1の配線部と、複数のシミュレーション部の各々に回路部分を実現させるように被検証回路を複数に分割して実装データを生成する分割処理部と、実装データを複数のシミュレーション部の各々に対して実装するプログラミング部と、複数のシミュレーション部のうち2以上のシミュレーション部に対して同タイミングで与えるべき第1の信号を生成する第1の信号生成部と、第1の信号を第1の信号生成部から上記2以上のシミュレーション部へ直接供給する第2の配線部とを含む。分割処理部は、上記2以上のシミュレーション部の各々に、第2の配線部に接続して第1の信号を第1の信号生成部から入力するための入力端子を実現する。第2の配線部においては、第1の信号生成部が出力した第1の信号が上記2以上のシミュレーション部にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが、複数のシミュレーション部間での第1の配線部によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さいことを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、被検証回路の機能的動作をシミュレーションして検証する回路検証方法が提供される。検証に際し、被検証回路が複数の回路部分に分割される。本回路検証方法においては、分割したそれぞれの回路部分を複数のシミュレーション部にて実現し、複数のシミュレーション部を第1の配線部を通して接続して相互通信を可能にし、複数のシミュレーション部のうち2以上のシミュレーション部に対して同タイミングで与えるべき第1の信号を生成し、第1の信号を第2の配線部を通して上記2以上のシミュレーション部へ直接供給する。2以上のシミュレーション部の各々は、第2の配線部に接続して第1の信号を入力するための入力端子を実現する。第2の配線部においては、第1の信号が上記2以上のシミュレーション部にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが複数のシミュレーション部間での第1の配線部によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さいことを特徴とする。
図1は、縦続接続された3個のフリップフロップ回路を2個のプログラマブルデバイスに割り当てた従来例と、この従来例で生じうる問題点を説明するためのブロック図である。
図2は、本発明の第1の実施形態による回路検証システムの概略的ブロック構成図である。
図3は、本発明の第1の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。
図4は、本発明の第2の実施形態による回路検証システムの概略的ブロック構成図である。
図5A、図5Bはそれぞれ本発明の第2の実施形態による回路検証システムの制御動作を示すフローチャート、回路検証動作を示すフローチャートである。
図6は、本発明の第2の実施例による回路検証装置の動作を説明するための概略的ブロック構成図である。
図7は、本発明の第2の実施形態におけるずれ補正回路(同期化回路)の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
図8は、本発明の第3の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。
図9は、本発明の第4の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。
図10A、図10Bはそれぞれ本発明の第5の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図、ずれ補正回路の構成を示す図である。
図11は、本発明の実施例における被検証回路の一例を示す回路図である。
図12は、図11の被検証回路から生成され2個のプログラマブルデバイスに実装された回路検証装置のブロック構成図である。
図13は、図12の各プログラマブルデバイスに実装されたずれ補正回路の一例を示す回路図である。
図14は、図12に示す回路検証装置の動作を説明するタイミングチャートである。
図2は、本発明の第1の実施形態による回路検証システムの概略的ブロック構成図である。
図3は、本発明の第1の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。
図4は、本発明の第2の実施形態による回路検証システムの概略的ブロック構成図である。
図5A、図5Bはそれぞれ本発明の第2の実施形態による回路検証システムの制御動作を示すフローチャート、回路検証動作を示すフローチャートである。
図6は、本発明の第2の実施例による回路検証装置の動作を説明するための概略的ブロック構成図である。
図7は、本発明の第2の実施形態におけるずれ補正回路(同期化回路)の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
図8は、本発明の第3の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。
図9は、本発明の第4の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。
図10A、図10Bはそれぞれ本発明の第5の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図、ずれ補正回路の構成を示す図である。
図11は、本発明の実施例における被検証回路の一例を示す回路図である。
図12は、図11の被検証回路から生成され2個のプログラマブルデバイスに実装された回路検証装置のブロック構成図である。
図13は、図12の各プログラマブルデバイスに実装されたずれ補正回路の一例を示す回路図である。
図14は、図12に示す回路検証装置の動作を説明するタイミングチャートである。
[第1の実施形態]
(システム構成)
図2は本発明の第1の実施形態による回路検証システムの概略的ブロック構成図である。ここでは、被検証回路を分割してN個のプログラマブルデバイスに割り付ける場合を説明する。
回路検証システムは、被検証回路の内容が記述されているファイル10を入力し回路分割処理を実行する回路分割処理装置20を含む。回路検証システムはまた、回路分割処理装置20により生成されたプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nをプログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ書き込むプログラム部(プログラミング部)31.1〜31.Nと、プログラマブルデバイス(シミュレーション部)1〜Nを含む回路検証装置40とを有する。
回路分割処理装置20は、回路解析部201、分割決定部202、分割処理部203、表示部204および入力部205を含むコンピュータシステムである。回路解析部201はファイル10を解析して回路情報を取得する。分割決定部202は、取得した回路情報を用いて被検証回路をN個の部分回路にどのように分割するかを決定する。表示部204はLCD等で実現され、入力部205はキーボードやポインティングデバイスなどである。
分割処理部203は、回路解析部201により得られた回路情報から全ての信号名を取得し、表示部204に表示してユーザに同時刻に与えるべき信号を指定するように促す。ユーザによって同時刻に与えるべき信号名が指定されると、分割処理部203は、回路解析部201からの回路情報および分割決定部202からの回路分割方法に従って回路分割を実行する。その際、分割回路に同時刻に与えるべき信号が使用される場合には、後述するように、スキューの小さくなる配線が組み込まれる。こうして、プログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ実装されるプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nが生成され、プログラム部30.1〜30.Nにより各プログラマブルデバイス1〜Nに書き込まれる。
回路検証装置40は、N個のプログラマブルデバイス1〜N、これらプログラマブルデバイス間で信号を互いに転送するための配線(第1の配線部)401、同時刻に与えるべき少なくとも1つの信号を生成する信号生成部(第1の信号生成部)400を含む。プログラマブルデバイス1〜Nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれることで、信号生成部400から同時刻に与えるべき信号(第1の信号)を入力するピンPX1〜PXNが設定される。以下、本第1の実施形態による回路検証装置40をさらに詳細に説明する。
(回路検証装置)
図3は、第1の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。プログラマブルデバイス(シミュレーション部)1、2、・・・、Nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれることで、回路C1、C2、・・・、CNが割り付けられる。さらに、信号生成部400から同時刻に与えるべき信号SX(第1の信号)をそれぞれの回路C1、C2、・・・、CNに入力するための配線(第2の配線部)L1、L2、・・・、LNおよびピンPX1、PX2、・・・、PXNが形成される。
信号生成部400の出力端子とプログラマブルデバイス1〜NのピンPX1〜PXNとはスキューの小さい配線で接続されることが必要である。より詳しくは、信号生成部400からプログラマブルデバイス1〜Nの回路C1〜CNに信号SXが転送されるとき、配線経路長の違いにより到着時刻DXi(i=L、2、・・・、N)が異なる。この到着時間差の最大値(最大スキュー)が、プログラマブルデバイス間の配線(第1の配線部)401によるデータ転送に要する最小時間DMINより小さいことが必要である。なお、プログラマブルデバイス1〜N内で発生する遅延に関しては、プログラマブルデバイス用の配置配線プログラムが提供する速度制約を利用して、ばらつきを抑えるようにすることができる。
このように各プログラマブルデバイスをプログラムすることで、同時刻に与えるべき信号SXは、プログラマブルデバイス1〜NのそれぞれのピンPX1〜PXNに直接与えることができる。このため、従来のように最上位回路から下位回路へ伝達されることに起因するスキューの発生を抑制することができる。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では同時刻に与えるべき信号SX(第1の信号)を回路C1〜CNにそれぞれ与える構成であった。一方、第2の実施形態では、信号SXを利用して、同時刻に与えるべき別の信号SY(第2の信号)を各プログラマブルデバイスで同期化する。すなわち、スキューの大きな配線を伝搬する信号SYであっても、信号SXに同期することで、実質的に同時刻で各回路に供給することができる。以下、本発明の第2の実施形態を詳細に説明する。
(システム構成)
図4は本発明の第2の実施形態による回路検証システムの概略的ブロック構成図である。ここでは、被検証回路を分割してN個のプログラマブルデバイスに割り付ける場合を説明する。
回路検証システムは、被検証回路の内容が記述されているファイル10を入力し回路分割処理を実行する回路分割処理装置20と、回路分割処理装置20により生成されたプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nをプログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ書き込むプログラム部31.1〜31.Nと、プログラマブルデバイス1〜Nを含む回路検証装置40とを有する。
回路分割処理装置20は、回路解析部201、分割決定部202、分割処理部203,表示部204および入力部205を含むコンピュータシステムである。回路解析部201はファイル10を解析して回路情報を取得する。分割決定部202は、取得した回路情報を用いて被検証回路をN個の部分回路にどのように分割するかを決定する。表示部204はLCD等で実現され、入力部205はキーボードやポインティングデバイスなどである。
分割処理部203は、回路解析部201により得られた回路情報から全ての信号名を取得し、表示部204に表示してユーザに同時刻に与えるべき信号を指定するように促す。ユーザによって同時刻に与えるべき信号名が指定されると、分割処理部203は、回路解析部201からの回路情報および分割決定部202からの回路分割方法に従って回路分割を実行する。その際、分割回路に同時刻に与えるべき信号が使用される場合には、後述するように、ずれ補正回路(あるいは同期化回路)が組み込まれる。こうして、プログラマブルルバイス1〜Nにそれぞれ実装されるプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nが生成され、プログラム部31.1〜31.Nにより各プログラマブルデバイス1〜Nに書き込まれる。
回路検証装置40は、N個のプログラマブルデバイス1〜N、これらプログラマブルデバイス間で信号を互いに転送するための配線401を含む。回路検証装置40は更に、信号(第1の信号)SXを生成する信号生成装置(第1の信号生成部)X402、同時刻に与えるべき少なくとも1つの信号(第2の信号)SYを生成する信号生成装置(第2の信号生成部)Y403および、信号SWを生成する信号生成装置W(ここでは図示せず)を含む。なお、信号SWは、スキュー調整が必要のない配線で最上位回路へ入力する信号である。プログラマブルデバイス1〜Nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれることで、ピンPX1〜PXN、ピンPY1〜PYM、回路C1〜CNおよびずれ補正回路(同期化部)DC1〜DCNが実装されている。
図5Aおよび図5Bは、本第2の実施形態による回路検証システムの制御動作を示すフローチャートである。まず、図5Aにおいて、回路解析部201がファイル10を解析して回路情報を取得すると(ステップS301)、分割処理部203はその回路情報から全ての信号名を取得し、表示部204に表示させ、ユーザに同時刻に与えるべき信号を指定するように要求する(ステップS302)。
ユーザが入力部205を用いて同時刻に与えるべき信号SYを指定すると(ステップS303)、分割処理部203は被検証回路をN個の部分回路にどのように分割するかを決定する(ステップS304)。その際、分割処理部203は分割回路部分に指定された信号SYが使用されるか否かを判断する(ステップS305)。ステップS305において、信号SYを使用する回路である判断されれば(ステップS305のYES)、同時刻に与えられる信号SXをそれぞれ入力するピンPX1〜PXNと、同時刻に与えられるべき信号SYをそれぞれ入力するピンPY1〜PYNと、ずれ補正回路DC1〜DCNとを当該回路に組み込むようにプログラムする(ステップS306)。信号SYを使用しない回路である判断されれば(ステップS305のNO)、ずれ補正回路の組込は行わないか、あるいは、ずれ補正回路の入力端子と出力端子とを直接接続するようにプログラムする。
分割処理部203はプログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ実装されるべきプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nを生成し(ステップS307)、それぞれ対応するプログラム部によりプログラマブルデバイス1〜Nに実装される(ステップS308)。こうしてプログラマブルデバイス1〜Nに分割された被検証回路の検証動作が実行される(ステップS309)。
被検証回路の検証動作は、図5Bに示すように、信号生成装置Y(403),W(図示せず)をアクティブにして信号SYおよびSWを各プログラマブルデバイスへ供給する(ステップS310)。続いて、信号SYを所定の時刻Tで各回路へ供給するために信号生成装置X(402)をアクティブにして信号SXを各プログラマブルデバイスへ供給する(ステップS311)。これによって、同時刻に与えられるべき信号SYはスキューが小さい信号SXに同期して各回路に供給される。
以下、本実施形態の回路検証装置を詳細に説明する。
(回路検証装置)
図6は、本発明の第2の実施形態による回路検証装置の動作を説明するための概略的ブロック構成図である。ここでは簡単のために、2つのプログラマブルデバイスm,nのみが図示されている。回路検証装置は、複数のプログラマブルデバイス間で信号を互いに転送するための配線401、同時刻に与えられる信号SXを生成する信号生成装置X402、同時刻に与えるべき少なくとも1つの信号SYを生成する信号生成装置Y403、および信号SWを生成する信号生成装置W404を含む。
信号生成装置X402から出力された信号SXは、遅延DXi(i=1,2,・・・,N)を伴って、プログラマブルデバイスmおよびnのピンPXmおよびPXnにそれぞれ信号SXmおよびSXnとして到着する。ただし、上述したように、プログラマブルデバイス1〜Nの間で発生する信号SXの到着時刻差の最大値は、プログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間より小さい。同様に、信号生成装置Y403から出力された信号SYは、遅延DYi(i=1,2,・・・,N)を伴って、プログラマブルデバイスmおよびnのピンPYmおよびPYnにそれぞれ信号SYmおよびSYnとして到着する。
プログラマブルデバイスm、nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれることで、回路Cm、Cn、ずれ補正回路(同期化部)DCm、DCnが実装される。ずれ補正回路DCmはピンPXmおよびPYmを通してそれぞれ信号SXmおよびSYmが入力され、信号SXmによって信号SYmが同期化され、同期化信号SYm−Sを回路Cmへ供給する。同様に、ずれ補正回路DCnはピンPXnおよびPYnを通してそれぞれ信号SXnおよびSYnが入力され、信号SXnによって信号SYnが同期化され、同期化信号SYn−Sを回路Cnへ供給する。
なお、ずれ補正回路DCiは、信号SXiをクロック入力、信号SYiをデータ入力、および、同期化信号SYi−Sをデータ出力とするフリップフロップ回路で構成することができる(図13参照)。
図7は、第2の実施形態におけるずれ補正回路(同期化回路)の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。ここで、時刻Tに到着すべき信号SWおよびSYが信号生成装置W404およびY403から出力されるとすると、各回路に対して信号SYを時刻Tで供給するために信号生成装置X402がアクティブになり、信号SXがタイミング信号として出力される。
上述したように、信号生成装置W404から出力された信号SWは、遅延DWm、DWnを伴ってプログラマブルデバイスm,nの回路Cm、Cnにそれぞれ信号SWm、SWnとして到着する。遅延DWmと遅延DWnとの差は特に調整されている必要はない。同様に、信号生成装置Y403から出力された信号SYは、遅延DYm、DYnを伴って、プログラマブルデバイスm、nのピンPYm、PYnにそれぞれ信号SYm、SYnとして到着する。遅延DYmと遅延DYnとの差も特に調整されている必要はない。
一方、信号生成装置X402から出力された信号SXは、遅延DXm、DXnを伴って、プログラマブルデバイスm、nのPXm、PXnにそれぞれ信号SXm、SXnとして到着する。ただし、上述したように、遅延DXmと遅延DXnとの差ΔDX(m,n)は、プログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間DMINより小さい。
ずれ補正回路DCmは信号SXmによって信号SYmを同期化し、同期化信号SYm−Sを回路Cmへ供給する。同様に、ずれ補正回路DCnは信号SXnによって信号SYnが同期化し、同期化信号SYn−Sを回路Cnへ供給する。したがって、実質的な誤差なしに(ΔDX(m,n)<DMIN)ほぼ同時に、同時刻Tに到着すべき信号SYを回路Cm、Cnに供給することができる。したがって、同時刻に与えるべき信号SYのスキューに起因する回路の異常動作が回避され、正しい回路検証を行うことができる。
[第3の実施形態]
図8は本発明の第3の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。ここではN=4の場合が例示されている。すなわち、4個のプログラマブルデバイス1、2、3、4にそれぞれ分割回路C1,C2,C3,C4およびずれ補正回路DC1,DC2,DC3,DC4が割り付けられている。
第3の実施形態では、同時刻に与えるべき信号SYを生成する信号生成装置Y403が1つのプログラマブルデバイス3内に実装されている。信号生成装置Y403からの信号SYはプログラマブルデバイス間を接続する配線401を通して他のプログラマブルデバイスへ転送される。すなわち、第3の実施形態によれば、回路分割処理装置20の分割処理部203(図4)は、プログラマブルデバイス3のデータを生成するときに、信号生成装置Y403を組み込んだデータを生成し、かつ、信号SYを他のプログラマブルデバイスへ転送するように配線がプログラムされる。他のプログラマブルデバイスも同様に、入力した信号SYを他のプログラマブルデバイスへ転送するように配線がプログラムされる。
このような第3の実施形態の構成であっても、第2の実施形態と同様に、各プログラマブルデバイスiにおいて、ずれ補正回路DCiが信号SXiと信号SYiとを入力し、信号SYiの値を信号SXiに同期させて回路Ciへ出力する。それにより、信号SYiは回路Ciへの到着時刻の最大スキューがプログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間より小さい、すなわちスキューが同程度に低減された信号となる。
それに加えて、第3の実施形態では、信号生成装置Y403が1つのプログラマブルデバイス内に構成され、信号SYを他のプログラマブルデバイスへ転送するので、装置の点数が減少するという利点がある。
[第4の実施形態]
図9は本発明の第4の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。第4の実施形態では、回路C1〜CNおよびずれ補正回路DC1〜DCNに加えて、同時刻に与えるべき信号SYを生成する信号生成装置Y403.1〜Y403.Nがプログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ実装されている。このような論理検証装置を構成するには、回路分割処理装置20の分割処理部203(図4)が各プログラマブルデバイスのデータを生成するときに、信号生成装置Y403のプログラムをコピーして各プログラマブルデバイスに組み込んだデータを生成すればよい。
このような第4の実施形態の構成であっても、第2の実施形態と同様に、各プログラマブルデバイスiにおいて、ずれ補正回路DCiが信号SXiと信号SYiとを入力し、信号SYiの値を信号SXiに同期させて回路Ciへ出力する。それにより、信号SYiは回路Ciへの到着時刻の最大スキューがプログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間より小さい、すなわちスキューが同程度に低減された信号となる。
それに加えて、第4の実施形態では、信号生成装置Y403が各プログラマブルデバイス内に構成されるので、信号SYを他のプログラマブルデバイスへ転送する必要もなく、装置の点数がさらに減少し、構成が簡略化されるという利点がある。
[第5の実施形態]
図10Aは本発明の第5の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図であり、図10Bはずれ補正回路の構成を示す図である。第5の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、プログラマブルデバイス1〜Nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれる。これにより、信号生成装置Z405から同時刻に与えるべき信号SZをそれぞれ入力するピンPX1〜PXN、回路C1〜CN、および、ずれ補正回路DC1〜DCNが構成される。
ただし、図10Bに示すように、各ずれ補正回路DCiは入力端子と出力端子とが直接接続されており、ずれ補正は行われない。信号生成装置Z405からプログラマブルデバイス1〜Nの回路C1〜CNに信号SZが転送されるとき、配線経路長の違いにより到着時刻DZi(i=1,2,…,N)が異なる。ただし、この到着時間差の最大値(最大スキュー)は、第1の実施形態の場合と同様に、プログラマブルデバイス間の配線401によるデータ転送に要する最小時間DMINより小さいことが必要である。なお、プログラマブルデバイス1〜N内で発生する遅延に関しては、プログラマブルデバイス用の配置配線プログラムが提供する速度制約を利用して、ばらつきを抑えるようにすることができる。
このように各プログラマブルデバイスをプログラムすることで、同時刻に与えるべき信号SZは、プログラマブルデバイス1〜NのそれぞれのピンPX1〜PXNに直接与えることができるため、従来のようにプログラマブルデバイス間で伝達されることに起因するスキューの発生を抑制することができる。
(システム構成)
図2は本発明の第1の実施形態による回路検証システムの概略的ブロック構成図である。ここでは、被検証回路を分割してN個のプログラマブルデバイスに割り付ける場合を説明する。
回路検証システムは、被検証回路の内容が記述されているファイル10を入力し回路分割処理を実行する回路分割処理装置20を含む。回路検証システムはまた、回路分割処理装置20により生成されたプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nをプログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ書き込むプログラム部(プログラミング部)31.1〜31.Nと、プログラマブルデバイス(シミュレーション部)1〜Nを含む回路検証装置40とを有する。
回路分割処理装置20は、回路解析部201、分割決定部202、分割処理部203、表示部204および入力部205を含むコンピュータシステムである。回路解析部201はファイル10を解析して回路情報を取得する。分割決定部202は、取得した回路情報を用いて被検証回路をN個の部分回路にどのように分割するかを決定する。表示部204はLCD等で実現され、入力部205はキーボードやポインティングデバイスなどである。
分割処理部203は、回路解析部201により得られた回路情報から全ての信号名を取得し、表示部204に表示してユーザに同時刻に与えるべき信号を指定するように促す。ユーザによって同時刻に与えるべき信号名が指定されると、分割処理部203は、回路解析部201からの回路情報および分割決定部202からの回路分割方法に従って回路分割を実行する。その際、分割回路に同時刻に与えるべき信号が使用される場合には、後述するように、スキューの小さくなる配線が組み込まれる。こうして、プログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ実装されるプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nが生成され、プログラム部30.1〜30.Nにより各プログラマブルデバイス1〜Nに書き込まれる。
回路検証装置40は、N個のプログラマブルデバイス1〜N、これらプログラマブルデバイス間で信号を互いに転送するための配線(第1の配線部)401、同時刻に与えるべき少なくとも1つの信号を生成する信号生成部(第1の信号生成部)400を含む。プログラマブルデバイス1〜Nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれることで、信号生成部400から同時刻に与えるべき信号(第1の信号)を入力するピンPX1〜PXNが設定される。以下、本第1の実施形態による回路検証装置40をさらに詳細に説明する。
(回路検証装置)
図3は、第1の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。プログラマブルデバイス(シミュレーション部)1、2、・・・、Nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれることで、回路C1、C2、・・・、CNが割り付けられる。さらに、信号生成部400から同時刻に与えるべき信号SX(第1の信号)をそれぞれの回路C1、C2、・・・、CNに入力するための配線(第2の配線部)L1、L2、・・・、LNおよびピンPX1、PX2、・・・、PXNが形成される。
信号生成部400の出力端子とプログラマブルデバイス1〜NのピンPX1〜PXNとはスキューの小さい配線で接続されることが必要である。より詳しくは、信号生成部400からプログラマブルデバイス1〜Nの回路C1〜CNに信号SXが転送されるとき、配線経路長の違いにより到着時刻DXi(i=L、2、・・・、N)が異なる。この到着時間差の最大値(最大スキュー)が、プログラマブルデバイス間の配線(第1の配線部)401によるデータ転送に要する最小時間DMINより小さいことが必要である。なお、プログラマブルデバイス1〜N内で発生する遅延に関しては、プログラマブルデバイス用の配置配線プログラムが提供する速度制約を利用して、ばらつきを抑えるようにすることができる。
このように各プログラマブルデバイスをプログラムすることで、同時刻に与えるべき信号SXは、プログラマブルデバイス1〜NのそれぞれのピンPX1〜PXNに直接与えることができる。このため、従来のように最上位回路から下位回路へ伝達されることに起因するスキューの発生を抑制することができる。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では同時刻に与えるべき信号SX(第1の信号)を回路C1〜CNにそれぞれ与える構成であった。一方、第2の実施形態では、信号SXを利用して、同時刻に与えるべき別の信号SY(第2の信号)を各プログラマブルデバイスで同期化する。すなわち、スキューの大きな配線を伝搬する信号SYであっても、信号SXに同期することで、実質的に同時刻で各回路に供給することができる。以下、本発明の第2の実施形態を詳細に説明する。
(システム構成)
図4は本発明の第2の実施形態による回路検証システムの概略的ブロック構成図である。ここでは、被検証回路を分割してN個のプログラマブルデバイスに割り付ける場合を説明する。
回路検証システムは、被検証回路の内容が記述されているファイル10を入力し回路分割処理を実行する回路分割処理装置20と、回路分割処理装置20により生成されたプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nをプログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ書き込むプログラム部31.1〜31.Nと、プログラマブルデバイス1〜Nを含む回路検証装置40とを有する。
回路分割処理装置20は、回路解析部201、分割決定部202、分割処理部203,表示部204および入力部205を含むコンピュータシステムである。回路解析部201はファイル10を解析して回路情報を取得する。分割決定部202は、取得した回路情報を用いて被検証回路をN個の部分回路にどのように分割するかを決定する。表示部204はLCD等で実現され、入力部205はキーボードやポインティングデバイスなどである。
分割処理部203は、回路解析部201により得られた回路情報から全ての信号名を取得し、表示部204に表示してユーザに同時刻に与えるべき信号を指定するように促す。ユーザによって同時刻に与えるべき信号名が指定されると、分割処理部203は、回路解析部201からの回路情報および分割決定部202からの回路分割方法に従って回路分割を実行する。その際、分割回路に同時刻に与えるべき信号が使用される場合には、後述するように、ずれ補正回路(あるいは同期化回路)が組み込まれる。こうして、プログラマブルルバイス1〜Nにそれぞれ実装されるプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nが生成され、プログラム部31.1〜31.Nにより各プログラマブルデバイス1〜Nに書き込まれる。
回路検証装置40は、N個のプログラマブルデバイス1〜N、これらプログラマブルデバイス間で信号を互いに転送するための配線401を含む。回路検証装置40は更に、信号(第1の信号)SXを生成する信号生成装置(第1の信号生成部)X402、同時刻に与えるべき少なくとも1つの信号(第2の信号)SYを生成する信号生成装置(第2の信号生成部)Y403および、信号SWを生成する信号生成装置W(ここでは図示せず)を含む。なお、信号SWは、スキュー調整が必要のない配線で最上位回路へ入力する信号である。プログラマブルデバイス1〜Nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれることで、ピンPX1〜PXN、ピンPY1〜PYM、回路C1〜CNおよびずれ補正回路(同期化部)DC1〜DCNが実装されている。
図5Aおよび図5Bは、本第2の実施形態による回路検証システムの制御動作を示すフローチャートである。まず、図5Aにおいて、回路解析部201がファイル10を解析して回路情報を取得すると(ステップS301)、分割処理部203はその回路情報から全ての信号名を取得し、表示部204に表示させ、ユーザに同時刻に与えるべき信号を指定するように要求する(ステップS302)。
ユーザが入力部205を用いて同時刻に与えるべき信号SYを指定すると(ステップS303)、分割処理部203は被検証回路をN個の部分回路にどのように分割するかを決定する(ステップS304)。その際、分割処理部203は分割回路部分に指定された信号SYが使用されるか否かを判断する(ステップS305)。ステップS305において、信号SYを使用する回路である判断されれば(ステップS305のYES)、同時刻に与えられる信号SXをそれぞれ入力するピンPX1〜PXNと、同時刻に与えられるべき信号SYをそれぞれ入力するピンPY1〜PYNと、ずれ補正回路DC1〜DCNとを当該回路に組み込むようにプログラムする(ステップS306)。信号SYを使用しない回路である判断されれば(ステップS305のNO)、ずれ補正回路の組込は行わないか、あるいは、ずれ補正回路の入力端子と出力端子とを直接接続するようにプログラムする。
分割処理部203はプログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ実装されるべきプログラマブルデバイスのデータ30.1〜30.Nを生成し(ステップS307)、それぞれ対応するプログラム部によりプログラマブルデバイス1〜Nに実装される(ステップS308)。こうしてプログラマブルデバイス1〜Nに分割された被検証回路の検証動作が実行される(ステップS309)。
被検証回路の検証動作は、図5Bに示すように、信号生成装置Y(403),W(図示せず)をアクティブにして信号SYおよびSWを各プログラマブルデバイスへ供給する(ステップS310)。続いて、信号SYを所定の時刻Tで各回路へ供給するために信号生成装置X(402)をアクティブにして信号SXを各プログラマブルデバイスへ供給する(ステップS311)。これによって、同時刻に与えられるべき信号SYはスキューが小さい信号SXに同期して各回路に供給される。
以下、本実施形態の回路検証装置を詳細に説明する。
(回路検証装置)
図6は、本発明の第2の実施形態による回路検証装置の動作を説明するための概略的ブロック構成図である。ここでは簡単のために、2つのプログラマブルデバイスm,nのみが図示されている。回路検証装置は、複数のプログラマブルデバイス間で信号を互いに転送するための配線401、同時刻に与えられる信号SXを生成する信号生成装置X402、同時刻に与えるべき少なくとも1つの信号SYを生成する信号生成装置Y403、および信号SWを生成する信号生成装置W404を含む。
信号生成装置X402から出力された信号SXは、遅延DXi(i=1,2,・・・,N)を伴って、プログラマブルデバイスmおよびnのピンPXmおよびPXnにそれぞれ信号SXmおよびSXnとして到着する。ただし、上述したように、プログラマブルデバイス1〜Nの間で発生する信号SXの到着時刻差の最大値は、プログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間より小さい。同様に、信号生成装置Y403から出力された信号SYは、遅延DYi(i=1,2,・・・,N)を伴って、プログラマブルデバイスmおよびnのピンPYmおよびPYnにそれぞれ信号SYmおよびSYnとして到着する。
プログラマブルデバイスm、nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれることで、回路Cm、Cn、ずれ補正回路(同期化部)DCm、DCnが実装される。ずれ補正回路DCmはピンPXmおよびPYmを通してそれぞれ信号SXmおよびSYmが入力され、信号SXmによって信号SYmが同期化され、同期化信号SYm−Sを回路Cmへ供給する。同様に、ずれ補正回路DCnはピンPXnおよびPYnを通してそれぞれ信号SXnおよびSYnが入力され、信号SXnによって信号SYnが同期化され、同期化信号SYn−Sを回路Cnへ供給する。
なお、ずれ補正回路DCiは、信号SXiをクロック入力、信号SYiをデータ入力、および、同期化信号SYi−Sをデータ出力とするフリップフロップ回路で構成することができる(図13参照)。
図7は、第2の実施形態におけるずれ補正回路(同期化回路)の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。ここで、時刻Tに到着すべき信号SWおよびSYが信号生成装置W404およびY403から出力されるとすると、各回路に対して信号SYを時刻Tで供給するために信号生成装置X402がアクティブになり、信号SXがタイミング信号として出力される。
上述したように、信号生成装置W404から出力された信号SWは、遅延DWm、DWnを伴ってプログラマブルデバイスm,nの回路Cm、Cnにそれぞれ信号SWm、SWnとして到着する。遅延DWmと遅延DWnとの差は特に調整されている必要はない。同様に、信号生成装置Y403から出力された信号SYは、遅延DYm、DYnを伴って、プログラマブルデバイスm、nのピンPYm、PYnにそれぞれ信号SYm、SYnとして到着する。遅延DYmと遅延DYnとの差も特に調整されている必要はない。
一方、信号生成装置X402から出力された信号SXは、遅延DXm、DXnを伴って、プログラマブルデバイスm、nのPXm、PXnにそれぞれ信号SXm、SXnとして到着する。ただし、上述したように、遅延DXmと遅延DXnとの差ΔDX(m,n)は、プログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間DMINより小さい。
ずれ補正回路DCmは信号SXmによって信号SYmを同期化し、同期化信号SYm−Sを回路Cmへ供給する。同様に、ずれ補正回路DCnは信号SXnによって信号SYnが同期化し、同期化信号SYn−Sを回路Cnへ供給する。したがって、実質的な誤差なしに(ΔDX(m,n)<DMIN)ほぼ同時に、同時刻Tに到着すべき信号SYを回路Cm、Cnに供給することができる。したがって、同時刻に与えるべき信号SYのスキューに起因する回路の異常動作が回避され、正しい回路検証を行うことができる。
[第3の実施形態]
図8は本発明の第3の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。ここではN=4の場合が例示されている。すなわち、4個のプログラマブルデバイス1、2、3、4にそれぞれ分割回路C1,C2,C3,C4およびずれ補正回路DC1,DC2,DC3,DC4が割り付けられている。
第3の実施形態では、同時刻に与えるべき信号SYを生成する信号生成装置Y403が1つのプログラマブルデバイス3内に実装されている。信号生成装置Y403からの信号SYはプログラマブルデバイス間を接続する配線401を通して他のプログラマブルデバイスへ転送される。すなわち、第3の実施形態によれば、回路分割処理装置20の分割処理部203(図4)は、プログラマブルデバイス3のデータを生成するときに、信号生成装置Y403を組み込んだデータを生成し、かつ、信号SYを他のプログラマブルデバイスへ転送するように配線がプログラムされる。他のプログラマブルデバイスも同様に、入力した信号SYを他のプログラマブルデバイスへ転送するように配線がプログラムされる。
このような第3の実施形態の構成であっても、第2の実施形態と同様に、各プログラマブルデバイスiにおいて、ずれ補正回路DCiが信号SXiと信号SYiとを入力し、信号SYiの値を信号SXiに同期させて回路Ciへ出力する。それにより、信号SYiは回路Ciへの到着時刻の最大スキューがプログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間より小さい、すなわちスキューが同程度に低減された信号となる。
それに加えて、第3の実施形態では、信号生成装置Y403が1つのプログラマブルデバイス内に構成され、信号SYを他のプログラマブルデバイスへ転送するので、装置の点数が減少するという利点がある。
[第4の実施形態]
図9は本発明の第4の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図である。第4の実施形態では、回路C1〜CNおよびずれ補正回路DC1〜DCNに加えて、同時刻に与えるべき信号SYを生成する信号生成装置Y403.1〜Y403.Nがプログラマブルデバイス1〜Nにそれぞれ実装されている。このような論理検証装置を構成するには、回路分割処理装置20の分割処理部203(図4)が各プログラマブルデバイスのデータを生成するときに、信号生成装置Y403のプログラムをコピーして各プログラマブルデバイスに組み込んだデータを生成すればよい。
このような第4の実施形態の構成であっても、第2の実施形態と同様に、各プログラマブルデバイスiにおいて、ずれ補正回路DCiが信号SXiと信号SYiとを入力し、信号SYiの値を信号SXiに同期させて回路Ciへ出力する。それにより、信号SYiは回路Ciへの到着時刻の最大スキューがプログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間より小さい、すなわちスキューが同程度に低減された信号となる。
それに加えて、第4の実施形態では、信号生成装置Y403が各プログラマブルデバイス内に構成されるので、信号SYを他のプログラマブルデバイスへ転送する必要もなく、装置の点数がさらに減少し、構成が簡略化されるという利点がある。
[第5の実施形態]
図10Aは本発明の第5の実施形態による回路検証装置の概略的ブロック構成図であり、図10Bはずれ補正回路の構成を示す図である。第5の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、プログラマブルデバイス1〜Nには、それぞれ対応するプログラマブルデバイスのデータが書き込まれる。これにより、信号生成装置Z405から同時刻に与えるべき信号SZをそれぞれ入力するピンPX1〜PXN、回路C1〜CN、および、ずれ補正回路DC1〜DCNが構成される。
ただし、図10Bに示すように、各ずれ補正回路DCiは入力端子と出力端子とが直接接続されており、ずれ補正は行われない。信号生成装置Z405からプログラマブルデバイス1〜Nの回路C1〜CNに信号SZが転送されるとき、配線経路長の違いにより到着時刻DZi(i=1,2,…,N)が異なる。ただし、この到着時間差の最大値(最大スキュー)は、第1の実施形態の場合と同様に、プログラマブルデバイス間の配線401によるデータ転送に要する最小時間DMINより小さいことが必要である。なお、プログラマブルデバイス1〜N内で発生する遅延に関しては、プログラマブルデバイス用の配置配線プログラムが提供する速度制約を利用して、ばらつきを抑えるようにすることができる。
このように各プログラマブルデバイスをプログラムすることで、同時刻に与えるべき信号SZは、プログラマブルデバイス1〜NのそれぞれのピンPX1〜PXNに直接与えることができるため、従来のようにプログラマブルデバイス間で伝達されることに起因するスキューの発生を抑制することができる。
次に、図面を煩雑にしないためにプログラマブルデバイスの数が2個(N=2)の場合を例にとって、本発明の実施例を詳細に説明する。
図11は被検証回路の一例を示す回路図である。ここでは、被検証回路50は回路(記憶素子)AおよびBを含み、信号SWは回路AおよびBへそのまま供給されるものとする。一方、信号SYはインバータIVを介して回路Aへ供給され、回路Bにはそのまま供給されるものとする。また、上述したように、信号SYは同時刻に与えなければならない記憶素子のクロック信号であり、信号SWはその必要がない信号と仮定する。
このような被検証回路50のデータファイル10が、図4に示すような回路分割処理装置20に与えられると、上述したように、分割処理部203は、信号名SXおよびSYと回路AおよびBに含まれる全ての信号名を表示部204に表示する。そして、ユーザによって、信号SYが回路AおよびBに同時に与えなければならない信号であると指定されると、分割処理部203は分割処理を実行し、プログラマブルデバイス1および2に実装すべき回路およびずれ補正回路のデータを生成する。
図12は、図11の被検証回路50から生成され2個のプログラマブルデバイスに実装された回路検証装置のブロック構成図である。信号SWは同時刻に与えるべき信号ではないので、プログラマブルデバイス1とプログラマブルデバイス2を接続している配線等を使用して接続し、プログラマブルデバイス2の回路Bに対して信号SWの値を伝える。また、信号SYと回路Aの間に接続されているインバータIVは削除され、回路Aに属する記憶素子のクロック信号に対する論理を反転した回路を生成する。このようにしても機能的にはまったく問題がなく、インバータを省くことで不必要な遅延を起こすことをなくす。
図13は、図2の各プログラマブルデバイスに実装されたずれ補正回路の一例を示す回路図である。ずれ補正回路は、信号SYをデータ入力とし、信号SXをクロック入力とするフリップフロップ回路を用いて構成している。
図14は、図12に示す回路検証装置の動作を説明するタイミングチャートである。ここで、時刻Tに到着すべき信号SWおよびSYが信号生成装置W404およびY403から出力されるとすると、各回路に対して信号SYを時刻Tで供給するために信号生成装置402がアクティブになり、信号SXがタイミング信号として出力される。
信号生成装置W403から出力された信号SWは、遅延DW1、DW2を伴ってプログラマブルデバイス1、2の回路A、Bにそれぞれ信号SW1、SW2として到着する。同様に、信号生成装置Y403から出力された信号SYは、遅延DY1、DY2を伴って、プログラマブルデバイス1、2にそれぞれ信号SY1、SY2として到着する。
一方、信号生成装置X402から出力された信号SXは、遅延DX1、DX2を伴って、プログラマブルデバイス1、2にそれぞれ信号SX1、SX2として到着する。ただし、上述したように、遅延DX1と遅延DX2との差ΔDX(A,B)は、プログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間DMINより小さい。
ずれ補正回路DC1は信号SX1によって信号SY1を同期化し、同期化信号SY1−Sを回路Aに供給する。同様に、ずれ補正回路DC2は信号SX2によって信号SY2を同期化し、同期化信号SY2−Sを回路Bに供給する。したがって、実質的な誤差なしに(ΔDX(A,B)<DMIN)ほぼ同時に、同時刻Tに到着すべき信号SYを回路A、Bに供給することができる。
本発明によれば、2以上のシミュレーション手段の各々において、同タイミングで与えられるべき信号(第1の信号)を第2の配線手段を通して入力するための入力端子が実現され、この入力端子を通して第1の信号を信号生成手段から直接入力する。第1の信号が第2の配線手段を通して2以上のシミュレーション手段にそれぞれ到着する時刻の最大スキューは、シミュレーション手段間での第1の配線手段によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さい。これにより、従来のようにシミュレーション手段間で転送されることに起因するスキューを抑制することができ、回路検証の信頼性がより向上する。
各シミュレーション手段は、当該回路部分にスキューの小さい第1の信号をそのまま入力信号として使用することができる。また、別の第2の信号を入力して、スキューの小さい第1の信号に同期させて回路部分に供給することもできる。この場合、第2の信号がスキューの大きな配線を通して入力しても、第1の信号に同期して供給される。これにより、第2の信号を各シミュレーション手段の回路部分に対して同タイミングで供給することが可能となる。すなわち、第2の信号をスキュー条件の緩やかな配線を用いて分配することができ、回路検証装置の設計自由度および信頼性を向上させることができる。
図11は被検証回路の一例を示す回路図である。ここでは、被検証回路50は回路(記憶素子)AおよびBを含み、信号SWは回路AおよびBへそのまま供給されるものとする。一方、信号SYはインバータIVを介して回路Aへ供給され、回路Bにはそのまま供給されるものとする。また、上述したように、信号SYは同時刻に与えなければならない記憶素子のクロック信号であり、信号SWはその必要がない信号と仮定する。
このような被検証回路50のデータファイル10が、図4に示すような回路分割処理装置20に与えられると、上述したように、分割処理部203は、信号名SXおよびSYと回路AおよびBに含まれる全ての信号名を表示部204に表示する。そして、ユーザによって、信号SYが回路AおよびBに同時に与えなければならない信号であると指定されると、分割処理部203は分割処理を実行し、プログラマブルデバイス1および2に実装すべき回路およびずれ補正回路のデータを生成する。
図12は、図11の被検証回路50から生成され2個のプログラマブルデバイスに実装された回路検証装置のブロック構成図である。信号SWは同時刻に与えるべき信号ではないので、プログラマブルデバイス1とプログラマブルデバイス2を接続している配線等を使用して接続し、プログラマブルデバイス2の回路Bに対して信号SWの値を伝える。また、信号SYと回路Aの間に接続されているインバータIVは削除され、回路Aに属する記憶素子のクロック信号に対する論理を反転した回路を生成する。このようにしても機能的にはまったく問題がなく、インバータを省くことで不必要な遅延を起こすことをなくす。
図13は、図2の各プログラマブルデバイスに実装されたずれ補正回路の一例を示す回路図である。ずれ補正回路は、信号SYをデータ入力とし、信号SXをクロック入力とするフリップフロップ回路を用いて構成している。
図14は、図12に示す回路検証装置の動作を説明するタイミングチャートである。ここで、時刻Tに到着すべき信号SWおよびSYが信号生成装置W404およびY403から出力されるとすると、各回路に対して信号SYを時刻Tで供給するために信号生成装置402がアクティブになり、信号SXがタイミング信号として出力される。
信号生成装置W403から出力された信号SWは、遅延DW1、DW2を伴ってプログラマブルデバイス1、2の回路A、Bにそれぞれ信号SW1、SW2として到着する。同様に、信号生成装置Y403から出力された信号SYは、遅延DY1、DY2を伴って、プログラマブルデバイス1、2にそれぞれ信号SY1、SY2として到着する。
一方、信号生成装置X402から出力された信号SXは、遅延DX1、DX2を伴って、プログラマブルデバイス1、2にそれぞれ信号SX1、SX2として到着する。ただし、上述したように、遅延DX1と遅延DX2との差ΔDX(A,B)は、プログラマブルデバイス間のデータ転送に要する最小時間DMINより小さい。
ずれ補正回路DC1は信号SX1によって信号SY1を同期化し、同期化信号SY1−Sを回路Aに供給する。同様に、ずれ補正回路DC2は信号SX2によって信号SY2を同期化し、同期化信号SY2−Sを回路Bに供給する。したがって、実質的な誤差なしに(ΔDX(A,B)<DMIN)ほぼ同時に、同時刻Tに到着すべき信号SYを回路A、Bに供給することができる。
本発明によれば、2以上のシミュレーション手段の各々において、同タイミングで与えられるべき信号(第1の信号)を第2の配線手段を通して入力するための入力端子が実現され、この入力端子を通して第1の信号を信号生成手段から直接入力する。第1の信号が第2の配線手段を通して2以上のシミュレーション手段にそれぞれ到着する時刻の最大スキューは、シミュレーション手段間での第1の配線手段によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さい。これにより、従来のようにシミュレーション手段間で転送されることに起因するスキューを抑制することができ、回路検証の信頼性がより向上する。
各シミュレーション手段は、当該回路部分にスキューの小さい第1の信号をそのまま入力信号として使用することができる。また、別の第2の信号を入力して、スキューの小さい第1の信号に同期させて回路部分に供給することもできる。この場合、第2の信号がスキューの大きな配線を通して入力しても、第1の信号に同期して供給される。これにより、第2の信号を各シミュレーション手段の回路部分に対して同タイミングで供給することが可能となる。すなわち、第2の信号をスキュー条件の緩やかな配線を用いて分配することができ、回路検証装置の設計自由度および信頼性を向上させることができる。
Claims (15)
- 被検証回路の機能的動作をシミュレーションして検証する回路検証装置において、
前記被検証回路が複数の回路部分に分割され、
分割されたそれぞれの回路部分を実現する複数のシミュレーション手段と、
前記複数のシミュレーション手段を接続して相互通信を可能にする第1の配線手段と、
前記複数のシミュレーション手段のうち2以上のシミュレーション手段に対して同タイミングで与えるべき第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、
前記第1の信号を前記第1の信号生成手段から前記2以上のシミュレーション手段へ直接供給する第2の配線手段とを含み、
前記2以上のシミュレーション手段の各々は、前記第2の配線手段に接続して前記第1の信号を前記第1の信号生成手段から入力するための入力端子を実現し、かつ、前記第2の配線手段は、前記第1の信号生成手段が出力した前記第1の信号が前記2以上のシミュレーション手段にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが前記複数のシミュレーション手段間での前記第1の配線手段によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さいことを特徴とする回路検証装置。 - 前記第1の信号は前記2以上のシミュレーション手段でそれぞれ実現される回路部分に同タイミングで与えられるべき信号であり、
前記2以上のシミュレーション手段の各々で、前記第1の信号が前記入力端子を通して前記回路部分に供給されることを特徴とする請求項1に記載の回路検証装置。 - さらに、前記2以上のシミュレーション手段の各々で実現された回路部分に同タイミングで与えられるべき第2の信号を生成する第2の信号生成手段を有し、
前記2以上のシミュレーション手段の各々は、前記第2の信号を前記第1の信号に同期させて前記回路部分へ供給する同期化手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の回路検証装置。 - 前記第2の信号生成手段は前記2以上のシミュレーション手段の各々へ配線を通して前記第2の信号を供給することを特徴とする請求項3に記載の回路検証装置。
- 前記第2の信号生成手段は前記2以上のシミュレーション手段の1つに組み込まれ、当該第2の信号は前記第1の配線手段を通して他のシミュレーション手段へ転送されることを特徴とする請求項3に記載の回路検証装置。
- 前記第2の信号生成手段は前記2以上のシミュレーション手段の各々に組み込まれたことを特徴とする請求項3に記載の回路検証装置。
- 被検証回路が複数の回路部分に分割され、分割されたそれぞれの回路部分の機能的動作をシミュレーションにより実現する複数のシミュレーション手段を有する回路検証装置における信号分配方法において、
前記複数のシミュレーション手段のうち2以上のシミュレーション手段に同タイミングで与えられるべき第1の信号を生成し、
前記2以上のシミュレーション手段の各々に前記第1の信号を入力するための入力端子を形成し、
前記第1の信号が前記2以上のシミュレーション手段の入力端子にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが前記複数のシミュレーション手段間でのデータ転送に要する最小の時間よりも小さくなるように、前記第1の信号を前記2以上のシミュレーション手段の各入力端子へそれぞれ分配することを特徴とする回路検証装置における信号分配方法。 - 前記第1の信号は前記2以上のシミュレーション手段でそれぞれ実現された回路部分に同タイミングで与えられるべき信号であり、
前記2以上のシミュレーション手段の各々は前記回路部分の入力を前記入力端子に変更し、前記第1の信号が前記入力端子を通して前記回路部分に供給されることを特徴とする請求項7に記載の信号分配方法。 - さらに、前記2以上のシミュレーション手段の各々で実現された回路部分に同タイミングで与えられるべき第2の信号を生成し、
前記2以上のシミュレーション手段の各々で前記第2の信号を前記第1の信号に同期させることで同期第2の信号を生成し、
前記2以上のシミュレーション手段の各々は前記回路部分の入力を前記同期第2の信号に変更することを特徴とする請求項7に記載の信号分配方法。 - 被検証回路の機能的動作をシミュレーションして検証する回路検証装置を実現する回路検証システムにおいて、
複数のシミュレーション手段と、
前記複数のシミュレーション手段を接続して相互通信を可能にする第1の配線手段と、
前記複数のシミュレーション手段の各々に回路部分を実現させるように前記被検証回路を複数に分割して実装データを生成する分割処理手段と、
前記実装データを前記複数のシミュレーション手段の各々に対して実装するプログラミング手段と、
前記複数のシミュレーション手段のうち2以上のシミュレーション手段に対して同タイミングで与えるべき第1の信号を生成する第1の信号生成手段と、
前記第1の信号を前記第1の信号生成手段から前記2以上のシミュレーション手段へ直接供給する第2の配線手段とを含み、
前記分割処理手段は、前記2以上のシミュレーション手段の各々に、前記第2の配線手段に接続して前記第1の信号を前記第1の信号生成手段から入力するための入力端子を実現し、
前記第2の配線手段は、前記第1の信号生成手段が出力した前記第1の信号が前記2以上のシミュレーション手段にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが前記複数のシミュレーション手段間での前記第1の配線手段によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さいことを特徴とする回路検証システム。 - 前記第1の信号は前記2以上のシミュレーション手段でそれぞれ実現される回路部分に同タイミングで与えられるべき信号であり、
前記分割処理手段は、前記2以上のシミュレーション手段の各々が前記回路部分の入力を前記入力端子に変更し、前記第1の信号が前記入力端子を通して前記回路部分に供給されるように設定することを特徴とする請求項10に記載の回路検証システム。 - さらに、前記2以上のシミュレーション手段の各々で実現された回路部分に同タイミングで与えられるべき第2の信号を生成する第2の信号生成手段を含み、
前記分割処理手段は、前記2以上のシミュレーション手段の各々において、前記第2の信号を前記第1の信号に同期させて同期第2の信号を生成する同期化手段を実現し、前記回路部分の入力を前記同期第2の信号に変更するように設定することを特徴とする請求項10に記載の回路検証システム。 - 被検証回路の機能的動作をシミュレーションして検証する回路検証方法において、
前記被検証回路を複数の回路部分に分割し、
分割したそれぞれの回路部分を複数のシミュレーション手段にて実現し、
前記複数のシミュレーション手段を第1の配線手段を通して接続して相互通信を可能にし、
前記複数のシミュレーション手段のうち2以上のシミュレーション手段に対して同タイミングで与えるべき第1の信号を生成し、
前記第1の信号を第2の配線手段を通して前記2以上のシミュレーション手段へ直接供給し、
前記2以上のシミュレーション手段の各々は、前記第2の配線手段に接続して前記第1の信号を入力するための入力端子を実現し、
前記第2の配線手段は、前記第1の信号が前記2以上のシミュレーション手段にそれぞれ到着する時刻の最大スキューが前記複数のシミュレーション手段間での前記第1の配線手段によるデータ転送に要する最小の時間よりも小さいことを特徴とする回路検証方法。 - 前記第1の信号は前記2以上のシミュレーション手段でそれぞれ実現される回路部分に同タイミングで与えられるべき信号であり、
前記2以上のシミュレーション手段の各々が前記回路部分の入力を前記入力端子に変更し、前記第1の信号が前記入力端子を通して前記回路部分に供給されることを特徴とする請求項13に記載の回路検証方法。 - さらに、前記2以上のシミュレーション手段の各々で実現された回路部分に同タイミングで与えられるべき第2の信号を生成し、
前記2以上のシミュレーション手段の各々で前記第2の信号を前記第1の信号に同期させることで同期第2の信号を生成し、
前記2以上のシミュレーション手段の各々は前記回路部分の入力を前記同期第2の信号に変更することを特徴とする請求項13に記載の回路検証方法。
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