JPWO2005073738A1 - 位相測定装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
このような歪み成分を測定することが、例えば特許文献1(特開2001−285211号公報(要約))に示すように行われている。
しかしながら、増幅器に二つ以上の周波数成分を有する信号を与えた場合に、増幅器から出力される歪み成分の位相を測定することは、従来、行われていない。
そこで、本発明は、二つ以上の周波数成分を有する信号を測定対象回路に与えた場合に、測定対象回路から出力される信号の歪みの位相を測定することを課題とする。
上記のように構成された発明によれば、二つ以上の入力周波数成分を有する入力信号を測定対象回路に与えた場合の、測定対象回路の出力を測定する位相測定装置が提供される。
位相取得部は、ローカル周波数に基づいて、前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する。一致時間測定手段は、位相取得部の取得結果に基づき、入力周波数成分の位相が一致する一致時間を測定する。歪み成分位相測定手段は、位相取得部の取得結果に基づき、一致時間における歪み成分の位相を測定する。歪み成分は、入力周波数成分よりも高い周波数を有する高周波歪み成分、および入力周波数成分よりも低い周波数を有する低周波歪み成分のいずれか一つ以上を有する。位相取得部は、入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の両方またはいずれか一方の位相と、高周波歪み成分または低周波歪み成分の位相とを取得する。
本発明においては、前記位相取得部は、前記測定対象回路の出力を、ローカル周波数によって直交変換する直交変換手段と、前記直交変換手段の出力における前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する位相取得手段と、を有することが好ましい。
本発明においては、位相取得部は、(1)入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の位相と、低周波歪み成分の位相と、(2)入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の位相と、高周波歪み成分の位相と、を取得するようにすることが好ましい。
本発明においては、ローカル周波数を設定するローカル周波数設定手段を備え、ローカル周波数設定手段は、(3)歪み成分の最低周波数と入力周波数成分の最高周波数との平均値、および、(4)歪み成分の最高周波数と入力周波数成分の最低周波数との平均値の双方にローカル周波数を設定するようにすることが好ましい。
本発明においては、位相取得部は、(5)入力周波数成分の最低周波数成分および最高周波数成分の位相と、(6)入力周波数成分の最低周波数成分の位相と、低周波歪み成分の位相と、(7)入力周波数成分の最高周波数成分の位相と、高周波歪み成分の位相と、を取得する、ようにすることが好ましい。
本発明においては、ローカル周波数を設定するローカル周波数設定手段を備え、ローカル周波数設定手段は、入力周波数成分の最低周波数と最高周波数との平均値、および(8)歪み成分の最低周波数と入力周波数成分の最低周波数との平均値、および(9)歪み成分の最高周波数と入力周波数成分の最高周波数との平均値、にローカル周波数を設定するようにすることが好ましい。
本発明においては、位相取得部が位相を取得する成分を変更する度に、該変更により変化した入力周波数成分の最高周波数成分または最低周波数成分の位相変化量を取得する位相変化量取得手段と、位相変化量に基づき、歪み成分位相測定手段の測定結果を補正する歪み成分位相補正手段とを備えるようにすることが好ましい。
本発明においては、位相取得部は、(10)入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の位相と、(11)入力周波数成分の最低周波数成分の位相と、低周波歪み成分の内の一部分である隣接低周波歪み成分との位相と、を取得し、歪み成分の最低周波数の位相を取得するまで、すでに位相を取得した低周波歪み成分の位相およびそれよりも低い周波数の低周波歪み成分の位相を取得するようにすることが好ましい。
本発明においては、位相取得部は、(12)入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の位相と、(13)入力周波数成分の最高周波数成分の位相と、高周波歪み成分の内の一部分である隣接高周波歪み成分との位相と、を取得し、歪み成分の最高周波数の位相を取得するまで、すでに位相を取得した高周波歪み成分の位相およびそれよりも高い周波数の高周波歪み成分の位相を取得するようにすることが好ましい。
本発明においては、ローカル周波数を設定するローカル周波数設定手段を備え、ローカル周波数設定手段は、位相取得の際に、位相取得の対象となる信号の周波数の最高値と最低値との平均値にローカル周波数を設定するようにすることが好ましい。
本発明においては、位相取得部が位相を取得する成分を変更する度に、該変更により変化した歪み成分の位相変化量を取得する位相変化量取得手段と、位相変化量に基づき、歪み成分位相測定手段の測定結果を補正する歪み成分位相補正手段とを備えるようにすることが好ましい。
本発明においては、位相取得部は、離散フーリエ変換を行う離散フーリエ変換手段を有するようにすることが好ましい。
本発明においては、表示手段は、歪み成分の位相を角度、歪み成分の振幅を長さとするベクトルを表示する表示手段を備えるようにすることが好ましい。
本発明においては、表示手段は、歪み成分の振幅の対数を長さとするベクトルを表示するようにすることが好ましい。
本発明の他の態様による位相測定方法によれば、二つ以上の入力周波数成分を有する入力信号を測定対象回路に与えた場合の、前記測定対象回路の出力を測定する位相測定方法であって、位相取得部が、ローカル周波数に基づいて、前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する位相取得工程と、一致時間測定手段が、前記位相取得部の取得結果に基づき、前記入力周波数成分の位相が一致する一致時間を測定する一致時間測定工程と、歪み成分位相測定手段が、前記位相取得部の取得結果に基づき、前記一致時間における前記歪み成分の位相を測定する歪み成分位相測定工程と、を備え、前記歪み成分は、前記入力周波数成分よりも高い周波数を有する高周波歪み成分、および前記入力周波数成分よりも低い周波数を有する低周波歪み成分、のいずれか一つ以上を有し、前記位相取得部は、前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の両方またはいずれか一方の位相と、前記高周波歪み成分または前記低周波歪み成分の位相と、を取得するように構成される。
本発明のさらに他の態様によるプログラムによれば、二つ以上の入力周波数成分を有する入力信号を測定対象回路に与えた場合の、前記測定対象回路の出力を測定する位相測定装置であって、ローカル周波数に基づいて、前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する位相取得部を有する位相測定装置における位相測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記位相取得部の取得結果に基づき、前記入力周波数成分の位相が一致する一致時間を測定する一致時間測定処理と、前記位相取得部の取得結果に基づき、前記一致時間における前記歪み成分の位相を測定する歪み成分位相測定処理と、をコンピュータに実行させ、前記歪み成分は、前記入力周波数成分よりも高い周波数を有する高周波歪み成分、および前記入力周波数成分よりも低い周波数を有する低周波歪み成分、のいずれか一つ以上を有し、前記位相取得部は、前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の両方またはいずれか一方の位相と、前記高周波歪み成分または前記低周波歪み成分の位相と、を取得するプログラムである。
本発明のさらに他の態様による記録媒体によれば、二つ以上の入力周波数成分を有する入力信号を測定対象回路に与えた場合の、前記測定対象回路の出力を測定する位相測定装置であって、ローカル周波数に基づいて、前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する位相取得部を有する位相測定装置における位相測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記位相取得部の取得結果に基づき、前記入力周波数成分の位相が一致する一致時間を測定する一致時間測定処理と、前記位相取得部の取得結果に基づき、前記一致時間における前記歪み成分の位相を測定する歪み成分位相測定処理と、をコンピュータに実行させ、前記歪み成分は、前記入力周波数成分よりも高い周波数を有する高周波歪み成分、および前記入力周波数成分よりも低い周波数を有する低周波歪み成分、のいずれか一つ以上を有し、前記位相取得部は、前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の両方またはいずれか一方の位相と、前記高周波歪み成分または前記低周波歪み成分の位相と、を取得する、プログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
第2図は、増幅器20の動作を説明するための図であり、増幅器20に与えられる入力信号の周波数スペクトル(第2図(a))、増幅器20の出力の周波数スペクトル(第2図(b))、ω0(=(ω10+ω20)/2)=0とした場合の増幅器20の出力の周波数スペクトル(第2図(c))を示す図である。
第3図は、第一の実施形態にかかるローカル周波数ωcの設定法を示す図である。
第4図は、第一の実施形態にかかる位相取得部40の構成を示すブロック図である。
第5図は、第一の実施形態にかかる複素ベクトルs1およびs2の初期状態(時間t=0における状態)を示す図である。
第6図は、第一の実施形態にかかる複素ベクトルs1の位相θ1および複素ベクトルs2の位相θ2の時間tとの関係をグラフに表したものである。
第7図は、第一の実施形態にかかる複素ベクトルs1の位相θ1、複素ベクトルs2の位相θ2および複素ベクトルs3の位相θ3の時間tとの関係をグラフに表したものである。
第8図は、第一の実施形態にかかる表示部70の表示態様を示す図である。
第9図は、第一の実施形態にかかる表示部70の表示態様の変形例を示す図である。
第10図は、第二の実施形態にかかる増幅器測定システムの構成を示すブロック図である。
第11図は、第二の実施形態にかかる一致時間・位相測定部50の構成を示す機能ブロック図である。
第12図は、第二の実施形態にかかるローカル周波数ωcの設定法を示す図である。
第13図は、第三の実施形態にかかる増幅器測定システムの構成を示すブロック図である。
第14図は、第四の実施形態にかかる増幅器測定システムの構成を示すブロック図である。
第15図は、ローカル周波数ωcの設定法を示す図である。
第16図は、ローカル周波数ωcの設定法を示す図である。
第一の実施形態
第1図は、第一の実施形態にかかる増幅器測定システムの構成を示すブロック図である。増幅器測定システムは、入力信号生成部10、増幅器(測定対象回路)20、A/D変換器32、乗算器34a、34b、ローカル周波数設定部36、90度移相器38、位相取得部40、一致時間・位相測定部50、歪み成分位相測定部60、表示部70を備える。
入力信号生成部10は、二つの入力周波数成分ω1、ω2を有する入力信号を生成する。入力信号生成部10は、第一発振器12、第二発振器14、加算器16を有する。第一発振器12は、周波数ω10の信号を生成する。第二発振器14は、周波数ω20の信号を生成する。加算器16は、周波数ω10の信号および周波数ω20の信号を加算して出力する。加算器16の出力が、入力信号である。入力信号は、増幅器20に与えられる。
増幅器(測定対象回路)20は、与えられた入力信号を増幅して出力する。増幅器20の動作を第2図を参照して説明する。増幅器20に与えられる入力信号の周波数スペクトルは、第2図(a)に示すように、周波数ω10および周波数ω20の成分を有する。増幅器20は、入力信号を増幅して出力する。
増幅器20の出力の周波数スペクトルは、第2図(b)に示すようなものである。周波数ω10および周波数ω20の成分のレベルが上昇していることがわかる。しかし、増幅器20を完全な線形回路とすることは困難なため、増幅器20は非線形回路となってしまう。よって、周波数ω10および周波数ω20の成分の他に、周波数ω30および周波数ω40の成分(歪み成分という)が出力されてしまう。
ここで、周波数ω10および周波数ω20を平均した平均周波数ω0(=(ω10+ω20)/2)を0とした場合、増幅器20の出力の周波数スペクトルは第2図(c)のようになる。すなわち、ω10がω1(=ω10−ω0)に、ω20が−ω1(=ω20−ω0)に、ω30が3ω1(=ω30−ω0)に、ω40が−3ω1(=ω40−ω0)になる。なお、ω1>−ω1なので、ω1が入力周波数成分の最高周波数成分、−ω1が入力周波数成分の最低周波数成分となる。
3ω1および−3ω1の成分を3次歪み成分という。歪み成分は3次に限らず、5次(5ω1および−5ω1)、7次(7ω1および−7ω1)、さらに高次の歪み成分が存在する。
位相測定装置1は、A/D変換器32、乗算器34a、34b、ローカル周波数設定部36、90度移相器38、位相取得部40、一致時間・位相測定部50、歪み成分位相測定部60および表示部70を備える。
A/D変換器32は、増幅器20の出力をデジタル信号に変換する。なお、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域をBWとする。
乗算器34aは、A/D変換器32の出力に、ローカル周波数設定部36が出力したcos(ωc・t)を乗算して出力する。乗算器34bは、A/D変換器32の出力に、90度移相器38が出力した−sin(ωc・t)を乗算して出力する。乗算器34a、34bが、周波数ωcによって、直交変換を行なうことになる。
ローカル周波数設定部36は、直交変換のためのローカル周波数ωcを設定する。ローカル周波数ωcの設定法を第3図に示す。第3図においては、周波数−5ω1〜5ω1の信号の位相の測定を前提としている。よって、歪み成分の最高周波数は5ω1、最低周波数は−5ω1となる。なお、ω1−(−ω1)=2ω1=ωsepとする。まず、第3図(a)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0−ωsepとする。これは、ω0=0とすれば、ωc=(ω1+(−5ω1))/2=−2ω1と同じことである。次に、第3図(b)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0+ωsepとする。これは、ω0=0とすれば、ωc=((−ω1)+5ω1)/2=2ω1と同じことである。
90度移相器38は、ローカル周波数設定部36の出力の位相を90度移動させてから出力する。
位相取得部40は、乗算器34a、34bの出力における入力周波数成分(±ω1)および歪み成分(+3ω1など)の位相を取得する。第4図は、位相取得部40の構成を示すブロック図である。位相取得部40は、周波数シフト部44、複素FFT(高速フーリエ変換)部46、位相決定部48を有する。
周波数シフト部44は、乗算器34a、34bの出力の周波数を、ωc−ω0だけ変えて、出力する。例えば、ローカル周波数ωc=ω0−ωsepとした場合は(第3図(a)参照)、ωc−ω0=−ωsepだけ周波数を変え、ローカル周波数ωc=ω0+ωsepとした場合は(第3図(b)参照)、ωc−ω0=ωsepだけ周波数を変える。
さらに、第3図(b)を参照して説明すると、入力周波数成分(−ω1)は、乗算器34a、34bの出力においては、ωcを原点として、周波数−1.5ωsepとして扱われる。入力周波数成分(+ω1)は、乗算器34a、34bの出力においては、ωcを原点として、周波数−0.5ωsepとして扱われる。歪み成分(+3ω1)は、乗算器34a、34bの出力においては、ωcを原点として、周波数0.5ωsepとして扱われる。
しかし、後述するように、第一の実施形態(他の実施形態も同様)においては、入力周波数成分(−ω1)の角速度と入力周波数成分(+ω1)の角速度とは大きさが等しく(ただし正負の符号が異なる)、歪み成分(+3ω1)の角速度は入力周波数成分(+ω1)の角速度の3倍であるということにしなければならない。
そこで、原点をωc(=ω0+ωsep)からω0に移動させる。これにより、乗算器34a、34bの出力の周波数は、周波数シフト部44によってωsepだけ大きくなる。例えば、入力周波数成分(−ω1)は、周波数−1.5ωsep+ωsep=−0.5ωsepとなる。入力周波数成分(+ω1)は、周波数−0.5ωsep+ωsep=0.5ωsepとなる。歪み成分(+3ω1)は、周波数0.5ωsep+ωsep=1.5ωsepとなる。
これにより、入力周波数成分(−ω1)の角速度と入力周波数成分(+ω1)の角速度とは大きさが等しく(ただし正負の符号が異なる)、歪み成分(+3ω1)の角速度は入力周波数成分(+ω1)の角速度の3倍であるということにできる。
複素FFT(高速フーリエ変換)部46は、周波数シフト部44の出力について複素高速フーリエ変換を行う。これにより、入力周波数成分(±ω1)および歪み成分(+3ω1など)の複素ベクトルが得られる。なお、複素FFT部46は、離散フーリエ変換(DFT)を行なうことが好ましい。すなわち、±ω1、±3ω1、±5ω1…、について離散フーリエ変換(DFT)を行なう。
なお、離散フーリエ変換の演算ポイント数は任意のポイント数を選べるので、所望の周波数f=fs/N×k(fs:A/D変換器32のサンプリング周波数、N:DFT演算ポイント数、k:自然数)となるようなNで演算することにより、サンプリング周波数を変えることなく近傍周波数成分のノイズを受けずに演算できる。
位相決定部48は、入力周波数成分(±ω1)および歪み成分(+3ω1など)の複素ベクトルに基づき、各成分の位相を決定する。位相はtan−1(複素ベクトルの虚部/複素ベクトルの実部)として求めることができる。入力周波数成分+ω1の位相をθ1、入力周波数成分−ω1の位相をθ2、歪み成分+3ω1の位相をθ3、歪み成分−3ω1の位相をθ4、歪み成分+5ω1の位相をθ5、歪み成分−5ω1の位相をθ6(第3図参照)とする。θ1、θ2、θ3…は、時間の関数である。以後、時間tにおける位相を例えばθ1(t)などと表記する。
なお、θ1は、入力周波数成分の最高周波数成分の位相、θ2は、入力周波数成分の最低周波数成分の位相となる。また、θ3およびθ5は、歪み成分のうち、入力周波数成分よりも高い周波数を有する高周波歪み成分の位相となる。さらに、θ4およびθ6は、歪み成分のうち、入力周波数成分よりも低い周波数を有する低周波歪み成分の位相となる。
位相決定部48は、まず、第3図(a)を参照して、θ1、θ2、θ4およびθ6を決定する(第1図の(1)参照)。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0−ωsepとする。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、−5ω1から+ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+ω1−(−5ω1)=6ω1=3ωsepであればよい。
次に、第3図(b)を参照して、θ1、θ2、θ3およびθ5を決定する(第1図の(2)参照)。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0+ωsepとする。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、−ω1から+5ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+5ω1−(−ω1)=6ω1=3ωsepであればよい。
なお、θ1、θ2、θ3、θ4、θ5およびθ6をまとめて計測する場合は、−5ω1から+5ω1までの帯域を測定できる必要がある。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+5ω1−(−5ω1)=10ω1=5ωsepとなる。
よって、第一の実施形態のように、θ1、θ2、θ4およびθ6を決定し、その後、θ1、θ2、θ3およびθ5を決定するようにすれば、BW>3ωsepでよいので、BWが一定とすれば、ωsepをより大きくとることができる。
第1図に戻り、一致時間・位相測定部50は、位相取得部40の取得結果に基づき、入力周波数成分+ω1の位相θ1と、入力周波数成分−ω1の位相θ2とが最初に一致する一致時間Δtおよびその時の位相θ1(Δt)(=θ2(Δt))を測定する。
入力周波数成分+ω1の複素ベクトルs1および入力周波数成分−ω1の複素ベクトルs2は下記の式のように表される。
複素ベクトルs1の位相θ1および複素ベクトルs2の位相θ2の時間tとの関係をグラフに表したものが第6図である。ただし、図示の便宜上、θ1(0)=0としてある。第6図からも明らかなように、時間Δt+n・π/ω1で複素ベクトルs1およびs2の位相が一致し(n=0,1,2,…)、その時の複素ベクトルs1およびs2の位相はθ1(Δt)(n=0,2,4…)あるいはθ1(Δt)+π(n=1,3,5…)である。
歪み成分位相測定部60は、位相取得部40の取得結果に基づき、一致時間Δtにおける歪み成分+3ω1の位相θ3(Δt)を測定する。一致時間Δtは、一致時間・位相測定部50から取得する。なお、他の歪み成分(例えば、−3ω1、±5ω1)の位相θ4、θ5、θ6も同様に取得する。そこで、位相θ3(Δt)の測定法を例にとって、歪み位相の測定法を説明する。他の歪み位相の測定法も同様である。
歪み成分+3ω1の複素ベクトルs3は下記の式のように表される。
よって、複素ベクトルs1が位相θ1(Δt)から1回転すると、複素ベクトルs3が3回転するので、複素ベクトルs3の位相は元に戻る。よって、複素ベクトルs1が位相θ1(Δt)からn回転すると(n=1,2,…)、複素ベクトルs3の位相は、一致時間Δtにおける歪み成分+3ω1の位相θ3(Δt)に戻る。
また、複素ベクトルs1が位相θ1(Δt)から1/2回転すると、複素ベクトルs3が3/2回転するので、複素ベクトルs3の位相はπ進む。よって、複素ベクトルs1が位相θ1(Δt)+πになると、複素ベクトルs3の位相は、θ3(Δt)+πになる。
複素ベクトルs1の位相θ1、複素ベクトルs2の位相θ2および複素ベクトルs3の位相θ3の時間tとの関係をグラフに表したものが第7図である。なお、第7図においては、θ1およびθ2は一点鎖線、θ3は実線で図示している。第7図からも明らかなように、時間Δt+n・π/ω1(n=0,2,4…)で複素ベクトルs3の位相がθ3(Δt)となり、時間Δt+n・π/ω1(n=1,3,5…)で複素ベクトルs3の位相がθ3(Δt)+πとなる。
このように、複素ベクトルs1およびs2が一致する位相はθ1(Δt)あるいはθ1(Δt)+πといった一定の値をとる。しかも、複素ベクトルs1およびs2が一致したときの複素ベクトルs3の位相もまたθ3(Δt)あるいはθ3(Δt)+πといった一定の値をとる。よって、入力周波数成分±ω1の位相を表す値としてθ1(Δt)を、歪み成分+3ω1の位相を表す値としてθ3(Δt)を測定することは有意義である。
なお、複素ベクトルs1およびs2が一致する位相に対する、複素ベクトルs1およびs2が一致したときの複素ベクトルs3の相対位相は、一定の値θ3(Δt)−θ1(Δt)をとる。
また、複素ベクトルs1およびs2が一致したときのθ4、θ5、θ6、…もまた一定の値をとる。よって、複素ベクトルs1およびs2が一致したときのθ4、θ5、θ6、…の相対位相は、一定の値θn(Δt)−θ1(Δt)をとる(n=4,5,6,…)。
表示部70は、一致時間・位相測定部50の測定結果θ1(Δt)および歪み成分位相測定部60の測定結果θ3(Δt)等を表示する。
第8図は、表示部70の表示態様を示す図である。表示部70は、入力周波数成分+ω1および歪み成分成分±3ω1を表示する。ただし、入力周波数成分および歪み成分の位相を角度、入力周波数成分および歪み成分の振幅を長さとするベクトルを表示する。なお、入力周波数成分+ω1の角度は0度とする。また、歪み成分成分±5ω1は、振幅が小さいので、ほとんど原点に重なってしまい、表示できない。
第9図は、表示部70の表示態様の変形例を示す図である。入力周波数成分および歪み成分の振幅の対数を長さとするベクトルを表示する点が、第8図に示す例と異なる。具体的には、振幅スケールをdBcに対数圧縮(キャリアを基本信号の低周波成分とした)する(例えば、振幅のフルレンジを5dBc、原点を−80dBcとする)。これにより、歪み成分成分±5ω1についても、表示できるようになる。
次に、第一の実施形態の動作を説明する。
まず、第一発振器12から出力された周波数ω10の信号と、第二発振器14から出力された周波数ω20の信号とが、加算器16により加算され、入力信号として増幅器20に与えられる。入力信号の周波数スペクトルは第2図(a)に示すようなものである。
入力信号は増幅器20により増幅される。ただし、増幅器20は非線形回路の一種であり、周波数ω10および周波数ω20の成分のみならず、歪み成分(周波数ω30および周波数ω40の成分など)も出力されてしまう(第2図(b)参照)。
増幅器20の出力は位相測定装置1に与えられる。位相測定装置1は、増幅器20の出力を測定するためのものである。
まず、増幅器20の出力は、乗算器34a、34bにより、ローカル周波数ωcによって直交変換される。ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0−ωsepとする。ついで、ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0+ωsepとする。
乗算器34aおよび乗算器34bの出力は、複素FFT部46に与えられる。複素FFT部46は複素高速フーリエ変換を行い、入力周波数成分(±ω1)および歪み成分(+3ω1など)の複素ベクトルを得る。位相決定部48は、複素ベクトルを受け、各成分の位相を決定する。
位相決定部48の出力の内、入力周波数成分+ω1の位相θ1および入力周波数成分−ω1の位相θ2を受けて、一致時間・位相測定部50が、θ1とθ2とが最初に一致する一致時間Δtおよびその時の位相θ1(Δt)(=θ2(Δt))を測定する(第6図参照)。
位相決定部48の出力の内、歪み成分+3ω1の位相θ3などを受け、さらに、一致時間・位相測定部50から一致時間Δtを受け、歪み成分位相測定部60が、一致時間Δtにおける歪み成分+3ω1の位相θ3(Δt)などを測定する(第7図参照)。
表示部70は、一致時間・位相測定部50の測定結果θ1(Δt)および歪み成分位相測定部60の測定結果θ3(Δt)などを表示する。
第一の実施形態によれば、入力周波数成分±ω1の位相を表す値として有意義なθ1(Δt)を一致時間・位相測定部50により測定する。さらに、歪み成分+3ω1などの位相を表す値として有意義なθ3(Δt)などを歪み成分位相測定部60により測定する。さらに、θ1(Δt)およびθ3(Δt)などを表示部70により表示する。よって、増幅器20から出力される信号の歪みおよび入力周波数成分の位相を表す値として有意義な値を測定し、かつ表示することができる。
さらに、第一の実施形態によれば、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BW>3ωsepでよいので、BWが一定とすれば、θ1、θ2、θ3、θ4、θ5およびθ6をまとめて計測する場合(BW>5ωsep)と比べて、ωsepをより大きくとることができる。
第二の実施形態
第二の実施形態は、ローカル周波数ωcの設定が三段階(ωc=ω0、ωc=ω0−1.5ωsep、ωc=ω0+1.5ωsep)である点で、ローカル周波数ωcの設定が二段階(ωc=ω0−ωsep、ωc=ω0+ωsep)である第一の実施形態と異なる。
第10図は、第二の実施形態にかかる増幅器測定システムの構成を示すブロック図である。増幅器測定システムは、入力信号生成部10、増幅器(測定対象回路)20、A/D変換器32、乗算器34a、34b、ローカル周波数設定部36、90度移相器38、位相取得部40、一致時間・位相測定部50、歪み成分位相測定部60、表示部70を備える。以下、第一の実施形態と同様な部分は同じ番号を付して説明を省略する。
入力信号生成部10、増幅器(測定対象回路)20、A/D変換器32、乗算器34a、34bおよび90度移相器38は、第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
ローカル周波数設定部36は、直交変換のためのローカル周波数ωcを設定する。ローカル周波数ωcの設定法を第12図に示す。第12図においては、周波数−5ω1〜5ω1の信号の位相の測定を前提としている。なお、ω1−(−ω1)=2ω1=ωsepとする。まず、第12図(a)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0とする。次に、第12図(b)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0−1.5ωsepとする。これは、ω0=0とすれば、ωc=(−ω1+(−5ω1))/2=−3ω1と同じことである。最後に、第12図(c)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0+1.5ωsepとする。これは、ω0=0とすれば、ωc=(ω1+5ω1)/2=3ω1と同じことである。
位相取得部40は、乗算器34a、34bの出力における入力周波数成分(±ω1)および歪み成分(+3ω1など)の位相を取得する。位相取得部40の構成は、第一の実施形態と同様である(第4図参照)。位相取得部40は、周波数シフト部44、複素FFT(高速フーリエ変換)部46、位相決定部48を有する。周波数シフト部44および複素FFT(高速フーリエ変換)部46は、第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
位相決定部48は、まず、第12図(a)を参照して、θ1およびθ2を決定する。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0とする(第10図の(1)参照)。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、−ω1から+ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+ω1−(−ω1)=2ω1=ωsepであればよい。
次に、第12図(b)を参照して、θ2、θ4およびθ6を決定する(第10図の(2)参照)。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0−1.5ωsepとする。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、−5ω1から−ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>−5ω1−(−ω1)=4ω1=2ωsepであればよい。
最後に、第12図(c)を参照して、θ1、θ3およびθ5を決定する(第10図の(3)参照)。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0+1.5ωsepとする。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、+ω1から+5ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+5ω1−ω1=4ω1=2ωsepであればよい。
なお、θ1、θ2、θ3、θ4、θ5およびθ6をまとめて計測する場合は、−5ω1から+5ω1までの帯域を測定できる必要がある。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+5ω1−(−5ω1)=10ω1=5ωsepとなる。
よって、第二の実施形態のように、θ1およびθ2を決定し、次にθ2、θ4およびθ6を決定し、最後に、θ1、θ3およびθ5を決定するようにすれば、BW>2ωsepでよいので、BWが一定とすれば、ωsepをより大きくとることができる。
第1図に戻り、一致時間・位相測定部50は、位相取得部40の取得結果に基づき、入力周波数成分+ω1の位相θ1と、入力周波数成分−ω1の位相θ2とが最初に一致する一致時間Δtおよびその時の位相θ1(Δt)(=θ2(Δt))を測定する。
第11図は、一致時間・位相測定部50の構成を示す機能ブロック図である。一致時間・位相測定部50は、一致位相測定部52、一致時間測定部54を有する。
一致位相測定部52は、ローカル周波数ωc=ω0とした場合の、入力周波数成分+ω1の位相θ1と、入力周波数成分−ω1の位相θ2とが一致したときの一致位相θ1(Δt)を測定する。
一致時間測定部54は、ローカル周波数ωcをω0−1.5ωsepとしたときのθ2がθ1(Δt)と一致する時刻Δt2およびローカル周波数ωcをω0+1.5ωsepとしたときのθ1がθ1(Δt)と一致する時刻Δt3を測定する。
歪み成分位相測定部60は、位相取得部40の取得結果に基づき、一致時間Δt2、Δt3における歪み成分+3ω1の位相θ3(Δt3)などを測定する。一致時間Δt2、Δt3は、一致時間・位相測定部50から取得する。なお、他の歪み成分(例えば、−3ω1、±5ω1)の位相θ4、θ5、θ6も同様に取得する。
すなわち、ローカル周波数ωcをω0−1.5ωsepとしたときのθ2がθ1(Δt)と一致する時刻Δt2(この時刻において、θ2がθ1と一致する)における歪み成分−3ω1、−5ω1の位相θ4、θ6を測定する。さらに、ローカル周波数ωcをω0+1.5ωsepとしたときのθ1がθ1(Δt)と一致する時刻Δt3(この時刻において、θ2がθ1と一致する)における歪み成分+3ω1、+5ω1の位相θ3、θ5を測定する。
歪み位相の測定法の詳細は第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
表示部70は、一致時間・位相測定部50の測定結果θ1(Δt)および歪み成分位相測定部60の測定結果θ3(Δt3)等を表示する。表示部70の表示態様は第一の実施形態と同様である。
次に、第二の実施形態の動作を説明する。
まず、第一発振器12から出力された周波数ω10の信号と、第二発振器14から出力された周波数ω20の信号とが、加算器16により加算され、入力信号として増幅器20に与えられる。入力信号の周波数スペクトルは第2図(a)に示すようなものである。
入力信号は増幅器20により増幅される。ただし、増幅器20は非線形回路の一種であり、周波数ω10および周波数ω20の成分のみならず、歪み成分(周波数ω30および周波数ω40の成分など)も出力されてしまう(第2図(b)参照)。
増幅器20の出力は位相測定装置1に与えられる。位相測定装置1は、増幅器20の出力を測定するためのものである。
まず、増幅器20の出力は、乗算器34a、34bにより、ローカル周波数ωcによって直交変換される。ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0とする。ついで、ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0−1.5ωsepとする。最後に、ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0+1.5ωsepとする。
乗算器34aおよび乗算器34bの出力は、複素FFT部46に与えられる。複素FFT部46は複素高速フーリエ変換を行い、入力周波数成分(±ω1)および歪み成分(+3ω1など)の複素ベクトルを得る。位相決定部48は、複素ベクトルを受け、各成分の位相を決定する。
位相決定部48の出力の内、入力周波数成分+ω1の位相θ1および入力周波数成分−ω1の位相θ2を受けて、一致時間・位相測定部50が、θ1とθ2とが最初に一致する一致時間Δtおよびその時の位相θ1(Δt)(=θ2(Δt))を測定する。
位相決定部48の出力の内、歪み成分+3ω1の位相θ3などを受け、さらに、一致時間・位相測定部50から一致時間Δt2、Δt3を受け、歪み成分位相測定部60が、一致時間Δt2、Δt3における歪み成分+3ω1の位相θ3(Δt3)などを測定する。
表示部70は、一致時間・位相測定部50の測定結果θ1(Δt)および歪み成分位相測定部60の測定結果θ3(Δt3)などを表示する。
第二の実施形態によれば、第一の実施形態と同様な効果を奏する。
さらに、第二の実施形態によれば、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BW>2ωsepでよいので、BWが一定とすれば、θ1、θ2、θ3、θ4、θ5およびθ6をまとめて計測する場合(BW>5ωsep)と比べて、ωsepをより大きくとることができる。
第三の実施形態
第三の実施形態は、第二の実施形態において、ローカル周波数設定部36がローカル周波数ωcをω0からω0−1.5ωsep(ω0+1.5ωsep)に変更した場合に、θ1およびθ2が再現できるように、共通参照信号源80、位相変化量取得部90および歪み成分位相補正部92を設けたものである。
第13図は、第三の実施形態にかかる増幅器測定システムの構成を示すブロック図である。増幅器測定システムは、入力信号生成部10、増幅器(測定対象回路)20、A/D変換器32、乗算器34a、34b、ローカル周波数設定部36、90度移相器38、位相取得部40、一致時間・位相測定部50、歪み成分位相測定部60、表示部70、共通参照信号源80、位相変化量取得部90および歪み成分位相補正部92を備える。以下、第二の実施形態と同様な部分は同じ番号を付して説明を省略する。
入力信号生成部10、増幅器(測定対象回路)20、A/D変換器32、乗算器34a、34b、ローカル周波数設定部36、90度移相器38、位相取得部40、一致時間・位相測定部50、歪み成分位相測定部60および表示部70は、第二の実施形態と同様であり説明を省略する。ただし、一致時間・位相測定部50の一致時間測定部54については、後述する。
共通参照信号源80は、入力信号生成部10およびA/D変換器32に共通する共通参照信号を与える。入力信号生成部10は、共通参照信号に基づき、入力信号の生成タイミングを決定する。A/D変換器32は、共通参照信号に基づき、サンプリングクロックおよびトリガ信号の生成タイミングを決定する。なお、トリガ信号の生成タイミングは、入力信号の一周期の整数倍と同じ周期となるようにする。
位相変化量取得部90は、位相取得部40が位相を取得する成分を変更する度に、その変更により変化した入力周波数成分の最高周波数成分θ1または最低周波数成分θ2の位相変化量を取得する。
具体的には、位相取得部40が位相を取得する成分をθ1およびθ2とした場合に、θ1(0)およびθ2(0)を位相取得部40から取得する。
そして、位相取得部40が位相を取得する成分をθ2、θ4およびθ6に変更した場合に、θ2(T1)を位相取得部40から取得する。ただし、T1は、θ2(T1)=θ2(0)となるような値(T1=2nπ/ω1、nは正の整数)である。しかし、位相取得部40が位相を取得する成分を変更すると誤差が生じてしまい、θ2(T1)=θ2(0)とならない。誤差をΔθ2とすると、θ2(T1)=θ2(0)+Δθ2となる。そこで、Δθ2=θ2(T1)−θ2(0)としてΔθ2を求め、一致時間測定部54および歪み成分位相補正部92に与える。
さらに、位相取得部40が位相を取得する成分をθ1、θ3およびθ5に変更した場合に、θ1(T2)を位相取得部40から取得する。ただし、T2は、θ1(T2)=θ1(0)となるような値(T2=2nπ/ω1、nは正の整数)である。しかし、位相取得部40が位相を取得する成分を変更すると誤差が生じてしまい、θ1(T2)=θ1(0)とならない。誤差をΔθ1とすると、θ1(T2)=θ1(0)+Δθ1となる。そこで、Δθ1=θ1(T2)−θ1(0)としてΔθ1を求め、一致時間測定部54および歪み成分位相補正部92に与える。
一致時間測定部54は、位相変化量取得部90から誤差Δθ1、Δθ2を得て、ローカル周波数ωcをω0−1.5ωsepとしたときのθ2およびローカル周波数ωcをω0+1.5ωsepとしたときのθ1を補正する。すなわち、誤差Δθ2、Δθ1を減じる。そして、誤差Δθ2、Δθ1を減じたθ2、θ1が、θ1(Δt)と一致する時刻Δtを測定する。
歪み成分位相補正部92は、位相決定部48からθ4およびθ6、θ3およびθ5を受ける。そして、θ4およびθ6からは誤差Δθ2を減じ、θ3およびθ5からは誤差Δθ1を減じて、歪み成分位相測定部60に与る。
次に、第三の実施形態の動作を説明する。
まず、第一発振器12から出力された周波数ω10の信号と、第二発振器14から出力された周波数ω20の信号とが、加算器16により加算され、入力信号として増幅器20に与えられる。入力信号の周波数スペクトルは第2図(a)に示すようなものである。
入力信号は増幅器20により増幅される。ただし、増幅器20は非線形回路の一種であり、周波数ω10および周波数ω20の成分のみならず、歪み成分(周波数ω30および周波数ω40の成分など)も出力されてしまう(第2図(b)参照)。
増幅器20の出力は位相測定装置1に与えられる。位相測定装置1は、増幅器20の出力を測定するためのものである。
まず、増幅器20の出力は、乗算器34a、34bにより、ローカル周波数ωcによって直交変換される。ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0とする。ついで、ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0−1.5ωsepとする。最後に、ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0+1.5ωsepとする。
乗算器34aおよび乗算器34bの出力は、複素FFT部46に与えられる。複素FFT部46は複素高速フーリエ変換を行い、入力周波数成分(±ω1)および歪み成分(+3ω1など)の複素ベクトルを得る。位相決定部48は、複素ベクトルを受け、各成分の位相を決定する。
位相変化量取得部90は、位相決定部48からθ1(0)、θ2(0)、θ2(T1)およびθ1(T2)を取得する。そして、誤差Δθ2=θ2(T1)−θ2(0)としてΔθ2を求め、誤差Δθ1=θ1(T2)−θ1(0)としてΔθ1を求める。誤差Δθ1、Δθ2は一致時間測定部54に与えられる。
位相決定部48の出力の内、入力周波数成分+ω1の位相θ1および入力周波数成分−ω1の位相θ2を受けて、一致時間・位相測定部50が、θ1とθ2とが最初に一致する一致時間Δtおよびその時の位相θ1(Δt)(=θ2(Δt))を測定する。なお、一致時間測定部54は、位相変化量取得部90から与えられた誤差Δθ1、Δθ2により、ローカル周波数ωcをω0−1.5ωsepとしたときのθ2およびローカル周波数ωcをω0+1.5ωsepとしたときのθ1を補正する。すなわち、誤差Δθ2、Δθ1を減じる。
位相決定部48の出力の内、歪み成分+3ω1の位相θ3などを歪み成分位相補正部92が受ける。歪み成分位相補正部92には、位相変化量取得部90から誤差Δθ1、Δθ2が与えられる。歪み成分位相補正部92は、θ4およびθ6からは誤差Δθ2を減じ、θ3およびθ5からは誤差Δθ1を減じて、歪み成分位相測定部60に与える。
さらに、歪み成分位相測定部60が、一致時間・位相測定部50から一致時間Δtを受け、一致時間Δtにおける歪み成分+3ω1の位相θ3(Δt)などを測定する。
表示部70は、一致時間・位相測定部50の測定結果θ1(Δt)および歪み成分位相測定部60の測定結果θ3(Δt)などを表示する。
第三の実施形態によれば、第二の実施形態と同様な効果を奏する。
さらに、第三の実施形態によれば、共通参照信号源80により、位相取得部40が位相を取得する成分を変更する度に、その変更により変化した入力周波数成分の最高周波数成分θ1または最低周波数成分θ2の位相変化量(誤差Δθ1、Δθ2)を少なくすることができる。
さらに、位相変化量取得部90により、位相取得部40が位相を取得する成分を変更する度に、その変更により変化した入力周波数成分の最高周波数成分θ1または最低周波数成分θ2の位相変化量(誤差Δθ1、Δθ2)を取得できる。取得された誤差Δθ1、Δθ2は、一致時間測定部54および歪み成分位相補正部92により用いられ、ローカル周波数ωcをω0−1.5ωsepとしたときのθ2、θ4、θ6およびローカル周波数ωcをω0+1.5ωsepとしたときのθ1、θ3、θ5を補正できる。よって、誤差Δθ1、Δθ2により歪み成分の位相の測定に誤差を生じない。
第四の実施形態
第四の実施形態は、第三の実施形態を、7次以上の歪みの位相を測定できるように改良したものである。
第14図は、第四の実施形態にかかる増幅器測定システムの構成を示すブロック図である。増幅器測定システムは、入力信号生成部10、増幅器(測定対象回路)20、A/D変換器32、乗算器34a、34b、ローカル周波数設定部36、90度移相器38、位相取得部40、一致時間・位相測定部50、歪み成分位相測定部60、表示部70、共通参照信号源80、位相変化量取得部90および歪み成分位相補正部92を備える。以下、第三の実施形態と同様な部分は同じ番号を付して説明を省略する。
入力信号生成部10、増幅器(測定対象回路)20、A/D変換器32および乗算器34a、34bは、第三の実施形態と同様であり説明を省略する。
ローカル周波数設定部36は、直交変換のためのローカル周波数ωcを設定する。ローカル周波数ωcの設定法を第15図および第16図に示す。なお、ω1−(−ω1)=2ω1=ωsepとする。
まず、第15図(a)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0とする。次に、第15図(b)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0−1.5ωsepとする。これは、ω0=0とすれば、ωc=(−ω1+(−5ω1))/2=−3ω1と同じことである。そして、第15図(c)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0−2.5ωsepとする。これは、ω0=0とすれば、ωc=((−3ω1)+(−7ω1))/2=−5ω1と同じことである。
さらに、第16図(a)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0+1.5ωsepとする。これは、ω0=0とすれば、ωc=(ω1+5ω1)/2=−3ω1と同じことである。最後に、第16図(b)に示すように、ローカル周波数ωc=ω0+2.5ωsepとする。これは、ω0=0とすれば、ωc=(3ω1+7ω1)/2=5ω1と同じことである。
なお、ローカル周波数ωcは、位相決定部48が位相取得の対象とする信号の周波数の最高値と最低値との平均となる。例えば、第16図(b)を参照すると、θ3、θ5およびθ7を取得することとなる。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcは、位相決定部48が位相取得の対象とする信号の周波数の最高値7ω1と最低値3ω1との平均5ω1となる。
位相取得部40は、乗算器34a、34bの出力における入力周波数成分(±ω1)および歪み成分(+3ω1など)の位相を取得する。位相取得部40の構成は、第一の実施形態と同様である(第4図参照)。位相取得部40は、周波数シフト部44、複素FFT(高速フーリエ変換)部46、位相決定部48を有する。周波数シフト部44および複素FFT(高速フーリエ変換)部46は、第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
位相決定部48は、まず、第15図(a)を参照して、θ1およびθ2を決定する。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0とする。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、−ω1から+ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+ω1−(−ω1)=2ω1=ωsepであればよい。
次に、第15図(b)を参照して、θ2、θ4およびθ6を決定する。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0−1.5ωsepとする。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、−5ω1から−ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>−5ω1−(−ω1)=4ω1=2ωsepであればよい。
そして、第15図(c)を参照して、θ4、θ6およびθ8を決定する。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0−2.5ωsepとする。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、−7ω1から−3ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>−7ω1−(−3ω1)=4ω1=2ωsepであればよい。
さらに、第16図(a)を参照して、θ1、θ3およびθ5を決定する。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0+1.5ωsepとする。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、+ω1から+5ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+5ω1−ω1=4ω1=2ωsepであればよい。
最後に、第16図(b)を参照して、θ3、θ5およびθ7を決定する。このとき、ローカル周波数設定部36が設定するローカル周波数ωcを、ω0+2.5ωsepとする。
このような場合、ローカル周波数ωcを中心として、+3ω1から+7ω1までの帯域を測定できればよい。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+7ω1−3ω1=4ω1=2ωsepであればよい。
なお、θ1、θ2、θ3、θ4、θ5、θ6、θ7およびθ8をまとめて計測する場合は、−7ω1から+7ω1までの帯域を測定できる必要がある。よって、A/D変換器32が対応可能な周波数帯域BWは、BW>+7ω1−(−7ω1)=14ω1=7ωsepとなる。
よって、第四の実施形態のように、θ1およびθ2を決定し、θ2、θ4、θ6を決定し、θ4、θ6、θ8を決定し、θ1、θ3、θ5を決定し、最後に、θ3、θ5、θ7を決定するようにすれば、BW>2ωsepでよいので、BWが一定とすれば、ωsepをより大きくとることができる。
90度移相器38、位相取得部40、一致時間・位相測定部50、歪み成分位相測定部60、表示部70および共通参照信号源80は、第三の実施形態と同様であり説明を省略する。たたし、一致時間・位相測定部50の一致時間測定部54については、後述する。
位相変化量取得部90は、位相取得部40が位相を取得する成分をθ2、θ4、θ6に、あるいはθ1、θ3、θ5に変更するときに、その変更により変化した入力周波数成分の最高周波数成分θ1または最低周波数成分θ2の位相変化量を取得する。これは、第三の実施形態と同様である。
さらに、位相変化量取得部90は、位相取得部40が位相を取得する成分をθ4、θ6、θ8に変更するときに、その変更により変化した歪み成分の位相θ4の位相変化量を取得する。
具体的には、位相取得部40が位相を取得する成分をθ2、θ4、θ6とした場合に、θ4(T1)を位相取得部40から取得する。
そして、位相取得部40が位相を取得する成分をθ4、θ6およびθ8に変更した場合に、θ4(T3)を位相取得部40から取得する。ただし、T3は、θ4(T1)=θ4(T3)となるような値である。しかし、位相取得部40が位相を取得する成分を変更すると誤差が生じてしまい、θ4(T1)=θ4(T3)とならない。誤差をΔθ4とすると、θ4(T3)=θ4(T1)+Δθ4となる。そこで、Δθ4=θ4(T3)−θ4(T1)としてΔθ4を求め、一致時間測定部54および歪み成分位相補正部92に与える。
しかも、位相変化量取得部90は、位相取得部40が位相を取得する成分をθ3、θ5、θ7に変更するときに、その変更により変化した歪み成分の位相θ3の位相変化量を取得する。
具体的には、位相取得部40が位相を取得する成分をθ1、θ3、θ5とした場合に、θ3(T2)を位相取得部40から取得する。
そして、位相取得部40が位相を取得する成分をθ3、θ5およびθ7に変更した場合に、θ3(T4)を位相取得部40から取得する。ただし、T4は、θ3(T4)=θ3(T2)となるような値である。しかし、位相取得部40が位相を取得する成分を変更すると誤差が生じてしまい、θ3(T4)=θ3(T2)とならない。誤差をΔθ3とすると、θ3(T4)=θ3(T2)+Δθ3となる。そこで、Δθ3=θ3(T4)−θ3(T2)としてΔθ3を求め、一致時間測定部54および歪み成分位相補正部92に与える。
一致時間測定部54は、位相変化量取得部90から誤差Δθ1、Δθ2を得て、ローカル周波数ωcをω0−1.5ωsepとしたときのθ2およびローカル周波数ωcをω0+1.5ωsepとしたときのθ1を補正する。すなわち、誤差Δθ2、Δθ1を減じる。そして、誤差Δθ2、Δθ1を減じたθ2、θ1が、θ1(Δt)と一致する時刻Δtを測定する。
さらに、一致時間測定部54は、位相変化量取得部90から誤差Δθ3、Δθ4を得て、ローカル周波数ωcをω0−2.5ωsepとしたときのθ4およびローカル周波数ωcをω0+2.5ωsepとしたときのθ3を補正する。すなわち、誤差Δθ4、Δθ3を減じる。また、一致時間測定部54は、歪み成分位相測定部60から、一致時間Δtにおける位相θ4、θ3を取得する。
そして、一致時間測定部54は、一致時間Δtにおける位相θ4に、ローカル周波数ωcをω0−2.5ωsepとしたときのθ4から誤差Δθ4を減じた値が一致する時刻Δtを測定する。さらに、一致時間測定部54は、一致時間Δtにおける位相θ3に、ローカル周波数ωcをω0+2.5ωsepとしたときのθ3から誤差Δθ3を減じた値が一致する時刻Δtを測定する。
歪み成分位相補正部92は、位相決定部48からθ4およびθ6、θ3およびθ5を受ける。そして、θ4およびθ6からは誤差Δθ2を減じ、θ3およびθ5からは誤差Δθ1を減じて、歪み成分位相測定部60に与える。
さらに、歪み成分位相補正部92は、位相決定部48からθ4、θ6、θ8およびθ3、θ5、θ7を受ける。そして、θ4、θ6およびθ8からは誤差Δθ4を減じ、θ3、θ5およびθ7からは誤差Δθ3を減じて、歪み成分位相測定部60に与える。
歪み成分位相測定部60は、位相取得部40の取得結果に基づき、一致時間Δtにおける歪み成分の位相θ4、θ6、θ8およびθ3、θ5、θ7を測定する。
次に、第四の実施形態の動作を説明する。
まず、第一発振器12から出力された周波数ω10の信号と、第二発振器14から出力された周波数ω20の信号とが、加算器16により加算され、入力信号として増幅器20に与えられる。入力信号の周波数スペクトルは第2図(a)に示すようなものである。
入力信号は増幅器20により増幅される。ただし、増幅器20は非線形回路の一種であり、周波数ω10および周波数ω20の成分のみならず、歪み成分(周波数ω30および周波数ω40の成分など)も出力されてしまう(第2図(b)参照)。
増幅器20の出力は位相測定装置1に与えられる。位相測定装置1は、増幅器20の出力を測定するためのものである。
まず、増幅器20の出力は、乗算器34a、34bにより、ローカル周波数ωcによって直交変換される。ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0とする。ついで、ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0−1.5ωsep、ついでω0−2.5ωsepとする。そして、ローカル周波数設定部36が、ローカル周波数ωcを、ω0+1.5ωsepとし、最後にω0+2.5ωsepとする。
乗算器34aおよび乗算器34bの出力は、複素FFT部46に与えられる。複素FFT部46は複素高速フーリエ変換を行い、入力周波数成分(±ω1)および歪み成分(+3ω1など)の複素ベクトルを得る。位相決定部48は、複素ベクトルを受け、各成分の位相を決定する。
位相変化量取得部90は、位相決定部48からθ1(0)、θ2(0)、θ2(T1)およびθ1(T2)を取得する。そして、誤差Δθ2=θ2(T1)−θ2(0)としてΔθ2を求め、誤差Δθ1=θ1(T2)−θ1(0)としてΔθ1を求める。誤差Δθ1、Δθ2は一致時間測定部54に与えられる。
あるいは、位相変化量取得部90は、誤差Δθ3、Δθ4を求めて、一致時間測定部54に与える。
位相決定部48の出力の内、入力周波数成分+ω1の位相θ1および入力周波数成分−ω1の位相θ2を受けて、一致時間・位相測定部50が、θ1とθ2とが最初に一致する一致時間Δtおよびその時の位相θ1(Δt)(=θ2(Δt))を測定する。
なお、一致時間測定部54は、位相変化量取得部90から与えられた誤差Δθ1、Δθ2により、ローカル周波数ωcをω0−1.5ωsepとしたときのθ2およびローカル周波数ωcをω0+1.5ωsepとしたときのθ1を補正する。すなわち、誤差Δθ2、Δθ1を減じる。
そして、一致時間測定部54は、一致時間Δtにおける位相θ4に、ローカル周波数ωcをω0−2.5ωsepとしたときのθ4から誤差Δθ4を減じた値が一致する時刻Δtを測定する。さらに、一致時間測定部54は、一致時間Δtにおける位相θ3に、ローカル周波数ωcをω0+2.5ωsepとしたときのθ3から誤差Δθ3を減じた値が一致する時刻Δtを測定する。
位相決定部48の出力の内、歪み成分+3ω1の位相θ3などを歪み成分位相補正部92が受ける。歪み成分位相補正部92には、位相変化量取得部90から誤差Δθ1、Δθ2が与えられる。歪み成分位相補正部92は、θ4およびθ6からは誤差Δθ2を減じ(θ2、θ4、θ6を測定する場合)、θ3およびθ5からは誤差Δθ1を減じて(θ1、θ3、θ5を測定する場合)、歪み成分位相測定部60に与える。あるいは、歪み成分位相補正部92は、θ4、θ6およびθ8からは誤差Δθ4を減じ(θ4、θ6およびθ8を測定する場合)、θ3、θ5およびθ7からは誤差Δθ3を減じて(θ3、θ5およびθ7を測定する場合)、歪み成分位相測定部60に与える。
さらに、歪み成分位相測定部60が、一致時間・位相測定部50から一致時間Δtを受け、一致時間Δtにおける歪み成分+3ω1の位相θ3(Δt)などを測定する。
表示部70は、一致時間・位相測定部50の測定結果θ1(Δt)および歪み成分位相測定部60の測定結果θ3(Δt)などを表示する。
第四の実施形態によれば、第三の実施形態と同様な効果を奏する。
さらに、第四の実施形態によれば、7次歪みの位相(θ7、θ8)を計測することも可能である。なお、第四の実施形態によれば、7次以上の歪み(例えば、9次、11次など)の位相の計測も同様に行える。以下に、9次歪み成分および11次歪み成分の位相の計測を例にとって説明する。
9次歪みの高周波歪み成分の位相θ9、11次歪みの高周波歪み成分の位相θ11とする。7次歪みの高周波歪み成分の位相θ7は、θ3、θ5およびθ7の測定結果に基づき決定される(第16図(b)参照)。これと同様に、位相θ9は、θ5、θ7およびθ9の測定結果に基づき決定され、位相θ11は、θ7、θ9およびθ11の測定結果に基づき決定される。
また、9次歪みの低周波歪み成分の位相θ10、11次歪みの低周波歪み成分の位相θ12とする。7次歪みの低周波歪み成分の位相θ8は、θ4、θ6およびθ8の測定結果に基づき決定される(第15図(c)参照)。これと同様に、位相θ10は、θ6、θ8およびθ10の測定結果に基づき決定され、位相θ12は、θ8、θ10およびθ12の測定結果に基づき決定される。
また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータのメディア読み取り装置に、上記の各部分(例えば一致時間・位相測定部50および歪み成分位相測定部60)を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の実施形態を実現できる。
Claims (17)
- 二つ以上の入力周波数成分を有する入力信号を測定対象回路に与えた場合の、前記測定対象回路の出力を測定する位相測定装置であって、
ローカル周波数に基づいて、前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する位相取得部と、
前記位相取得部の取得結果に基づき、前記入力周波数成分の位相が一致する一致時間を測定する一致時間測定手段と、
前記位相取得部の取得結果に基づき、前記一致時間における前記歪み成分の位相を測定する歪み成分位相測定手段と、
を備え、
前記歪み成分は、
前記入力周波数成分よりも高い周波数を有する高周波歪み成分、および
前記入力周波数成分よりも低い周波数を有する低周波歪み成分、
のいずれか一つ以上を有し、
前記位相取得部は、
前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の両方またはいずれか一方の位相と、
前記高周波歪み成分または前記低周波歪み成分の位相と、
を取得する、
位相測定装置。 - 請求項1に記載の位相測定装置であって、
前記位相取得部は、
前記測定対象回路の出力を、ローカル周波数によって直交変換する直交変換手段と、
前記直交変換手段の出力における前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する位相取得手段と、
を有する位相測定装置。 - 請求項2に記載の位相測定装置であって、
前記位相取得部は、
前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の位相と、前記低周波歪み成分の位相と、
前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の位相と、前記高周波歪み成分の位相と、
を取得する、
位相測定装置。 - 請求項3に記載の位相測定装置であって、
前記ローカル周波数を設定するローカル周波数設定手段を備え、
前記ローカル周波数設定手段は、
前記歪み成分の最低周波数と前記入力周波数成分の最高周波数との平均値、および
前記歪み成分の最高周波数と前記入力周波数成分の最低周波数との平均値、
の双方に前記ローカル周波数を設定する、
位相測定装置。 - 請求項2に記載の位相測定装置であって、
前記位相取得部は、
前記入力周波数成分の最低周波数成分および最高周波数成分の位相と、
前記入力周波数成分の最低周波数成分の位相と、前記低周波歪み成分の位相と、
前記入力周波数成分の最高周波数成分の位相と、前記高周波歪み成分の位相と、
を取得する、
位相測定装置。 - 請求項5に記載の位相測定装置であって、
前記ローカル周波数を設定するローカル周波数設定手段を備え、
前記ローカル周波数設定手段は、
前記入力周波数成分の最低周波数と最高周波数との平均値、および
前記歪み成分の最低周波数と前記入力周波数成分の最低周波数との平均値、および
前記歪み成分の最高周波数と前記入力周波数成分の最高周波数との平均値、
に前記ローカル周波数を設定する、
位相測定装置。 - 請求項5または6に記載の位相測定装置であって、
前記位相取得部が位相を取得する成分を変更する度に、該変更により変化した前記入力周波数成分の最高周波数成分または最低周波数成分の位相変化量を取得する位相変化量取得手段と、
前記位相変化量に基づき、前記歪み成分位相測定手段の測定結果を補正する歪み成分位相補正手段と、
を備えた位相測定装置。 - 請求項2に記載の位相測定装置であって、
前記位相取得部は、
前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の位相と、
前記入力周波数成分の最低周波数成分の位相と、前記低周波歪み成分の内の一部分である隣接低周波歪み成分との位相と、
を取得し、
前記歪み成分の最低周波数の位相を取得するまで、すでに位相を取得した前記低周波歪み成分の位相およびそれよりも低い周波数の前記低周波歪み成分の位相を取得する、
位相測定装置。 - 請求項2に記載の位相測定装置であって、
前記位相取得部は、
前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の位相と、
前記入力周波数成分の最高周波数成分の位相と、前記高周波歪み成分の内の一部分である隣接高周波歪み成分との位相と、
を取得し、
前記歪み成分の最高周波数の位相を取得するまで、すでに位相を取得した前記高周波歪み成分の位相およびそれよりも高い周波数の前記高周波歪み成分の位相を取得する、
位相測定装置。 - 請求項8または9に記載の位相測定装置であって、
前記ローカル周波数を設定するローカル周波数設定手段を備え、
前記ローカル周波数設定手段は、
位相取得の際に、位相取得の対象となる信号の周波数の最高値と最低値との平均値に前記ローカル周波数を設定する、
位相測定装置。 - 請求項8または9に記載の位相測定装置であって、
前記位相取得部が位相を取得する成分を変更する度に、該変更により変化した前記歪み成分の位相変化量を取得する位相変化量取得手段と、
前記位相変化量に基づき、前記歪み成分位相測定手段の測定結果を補正する歪み成分位相補正手段と、
を備えた位相測定装置。 - 請求項1に記載の位相測定装置であって、
前記位相取得部は、離散フーリエ変換を行う離散フーリエ変換手段を有する、
位相測定装置。 - 請求項1に記載の位相測定装置であって、
前記歪み成分の位相を角度、前記歪み成分の振幅を長さとするベクトルを表示する表示手段を備えた位相測定装置。 - 請求項13に記載の位相測定装置であって、
前記表示手段は、前記歪み成分の振幅の対数を長さとするベクトルを表示する、
位相測定装置。 - 二つ以上の入力周波数成分を有する入力信号を測定対象回路に与えた場合の、前記測定対象回路の出力を測定する位相測定方法であって、
位相取得部が、ローカル周波数に基づいて、前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する位相取得工程と、
一致時間測定手段が、前記位相取得部の取得結果に基づき、前記入力周波数成分の位相が一致する一致時間を測定する一致時間測定工程と、
歪み成分位相測定手段が、前記位相取得部の取得結果に基づき、前記一致時間における前記歪み成分の位相を測定する歪み成分位相測定工程と、
を備え、
前記歪み成分は、
前記入力周波数成分よりも高い周波数を有する高周波歪み成分、および
前記入力周波数成分よりも低い周波数を有する低周波歪み成分、
のいずれか一つ以上を有し、
前記位相取得部は、
前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の両方またはいずれか一方の位相と、
前記高周波歪み成分または前記低周波歪み成分の位相と、
を取得する、
位相測定方法。 - 二つ以上の入力周波数成分を有する入力信号を測定対象回路に与えた場合の、前記測定対象回路の出力を測定する位相測定装置であって、ローカル周波数に基づいて、前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する位相取得部を有する位相測定装置における位相測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記位相取得部の取得結果に基づき、前記入力周波数成分の位相が一致する一致時間を測定する一致時間測定処理と、
前記位相取得部の取得結果に基づき、前記一致時間における前記歪み成分の位相を測定する歪み成分位相測定処理と、
をコンピュータに実行させ、
前記歪み成分は、
前記入力周波数成分よりも高い周波数を有する高周波歪み成分、および
前記入力周波数成分よりも低い周波数を有する低周波歪み成分、
のいずれか一つ以上を有し、
前記位相取得部は、
前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の両方またはいずれか一方の位相と、
前記高周波歪み成分または前記低周波歪み成分の位相と、
を取得する、
プログラム。 - 二つ以上の入力周波数成分を有する入力信号を測定対象回路に与えた場合の、前記測定対象回路の出力を測定する位相測定装置であって、ローカル周波数に基づいて、前記入力周波数成分および歪み成分の位相を取得する位相取得部を有する位相測定装置における位相測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
前記位相取得部の取得結果に基づき、前記入力周波数成分の位相が一致する一致時間を測定する一致時間測定処理と、
前記位相取得部の取得結果に基づき、前記一致時間における前記歪み成分の位相を測定する歪み成分位相測定処理と、
をコンピュータに実行させ、
前記歪み成分は、
前記入力周波数成分よりも高い周波数を有する高周波歪み成分、および
前記入力周波数成分よりも低い周波数を有する低周波歪み成分、
のいずれか一つ以上を有し、
前記位相取得部は、
前記入力周波数成分の最高周波数成分および最低周波数成分の両方またはいずれか一方の位相と、
前記高周波歪み成分または前記低周波歪み成分の位相と、
を取得する、
プログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
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