JPWO2005033990A1 - コンテンツ利用制御プログラム、コンテンツ利用制御方法およびコンテンツ利用制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
第44図は、従来のコンテンツ流通を説明する図である。同図において、流通対象のコンテンツは、デジタル化され配信が可能な書籍、写真、イラスト、音楽、映像、ゲーム等である。
コンテンツ権利者は、コンテンツの著作者、著作権者、権利管理団体、コンテンツの利用に関する許諾を行う者であり、複数存在している。
配信事業者は、コンテンツホルダより利用許諾を得たコンテンツをインターネット、携帯端末、駅端末、衛星等を介して配信する者であり、複数存在している。ユーザは、配信事業者により配信されたコンテンツを有償(または無料)で利用(視聴、表示、再生、実行等)する者であり、複数存在している。
上記において、複数の配信事業者は、各コンテンツ権利者からの許諾に基づいて、様々な配信方法により複数のユーザへコンテンツを配信する。これにより、各ユーザは、配信されたコンテンツを利用することが可能となる。
また、ユーザは、当該コンテンツが有償である場合、所定の決済方法(クレジットカード、銀行振り込み、現金等)により、所定の対価を支払う。各配信事業者は、ユーザからの対価を集金し、売り上げレポートとして、各コンテンツ権利者に報告するとともに、集金された対価を各コンテンツ権利者に分配する。
第45図は、第44図に示したコンテンツ流通によりユーザに配信されたコンテンツの利用形態を示した図である。同図において、例えば、放送局1より配信されたコンテンツC(映像や音声)は、利用装置としてのテレビジョン装置2で蓄積型HDD(ハードディスク)装置3に蓄積される。このコンテンツCは、テレビジョン装置2で利用(この場合、視聴)される。
また、コンテンツCは、蓄積型HDD装置3で可搬型の記録媒体4aや記録媒体4bにもコピーされる。また、コンテンツCは、記録媒体4a等を介して、他利用装置としてのパーソナルコンピュータ5にもコピーされる。このパーソナルコンピュータ5では、コピーされたコンテンツCをインターネット6を介して、送信することも可能である。
さらに、記録媒体4aや記録媒体4bにコピーされたコンテンツCは、他の利用装置(高機能携帯電話機7a、PDA(Personal Digital Assistant)7b、車載利用装置7c等)でも利用可能である。
また、第45図に示したように、従来においては、コンテンツの利用装置が複数ある場合、配信されたコンテンツを別の利用装置で利用する場合、いちいち記録媒体にコピーしなければならず非常に煩雑な作業を要するという問題もあった。さらに、ユーザ側においては、複数の利用装置のデータフォーマットが異なる場合も多く、この場合、あるフォーマットのコンテンツを別のフォーマットの利用装置で利用することができないという問題もあった。このように、従来において、ユーザにとってみれば、複数(異機種)の利用装置でコンテンツを利用する場合に、フォーマットの相違等を意識しなければならず、利便性が低いという問題があった。
一方、コンテンツ権利者にとってみれば、配信されたコンテンツの私的利用に限ってコピーやムーブを認めているものの、その私的利用の範囲を特定することができないため、実質的に野放し状態とされ、著作権保護に関して不利益を被る可能性が高いという問題があった。
すなわち、従来においては、蓄積型HDD装置3に一次蓄積されたコンテンツから他の記録媒体4a、4b等へのコピーに関するルールが、私的利用に限定するというルール以外に実質存在せず、複製先にまで著作権保護が及ばないのである。
さらに、従来においては、インターネット6に接続されたパーソナルコンピュータ5さえあれば、配信されたコンテンツを容易にインターネット6へ送信することができ、その制限をかけることが困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、コンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができるコンテンツ利用制御プログラム、コンテンツ利用制御方法およびコンテンツ利用制御装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、コンテンツの利用に関する許諾情報を登録する許諾情報登録工程と、前記コンテンツの利用主体を登録する利用主体登録工程と、前記許諾情報に基づいて、前記利用主体に前記コンテンツの利用権を取得させる利用権取得工程と、前記利用主体からの利用要求に応じて、前記許諾情報に基づいて、前記コンテンツを利用するためのライセンスを発行するライセンス発行工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、コンテンツの利用に関する許諾情報を登録する許諾情報登録手段と、前記コンテンツの利用主体を登録する利用主体登録手段と、前記許諾情報に基づいて、前記利用主体に前記コンテンツの利用権を取得させる利用権取得手段と、前記利用主体からの利用要求に応じて、前記許諾情報に基づいて、前記コンテンツを利用するためのライセンスを発行するライセンス発行手段と、を備えたことを特徴とする。
かかる発明によれば、コンテンツの利用主体を登録し、コンテンツの利用に関する許諾情報に基づいて、利用主体にコンテンツの利用権を取得させ、利用主体からの利用要求に応じて、許諾情報に基づいて、コンテンツを利用するためのライセンスを発行することとしたので、コンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができる。
このコンテンツ利用制御システムは、プロバイダ端末10、パッケージ装置20、配信装置30、ライセンス発行装置40、利用権・許諾管理装置50、コンテンツの利用装置としてのユーザ端末601〜60n、利用環境情報管理装置70、認証装置80、決済装置90、ログ管理装置100および各装置、各端末を相互接続するネットワークNWから構成されている。
ここで、一実施の形態の動作原理について、第2図〜第4図を参照して説明する。これらの図において、第1図の各部に対応する部分には同一の符号を付ける。
第2図に示したパッケージ装置20において、原コンテンツC0は、異なるフォーマットのコンテンツC1、コンテンツC2にエンコードされる。例えば、コンテンツC1は、携帯電話機での利用に適したフォーマットとされている。一方、コンテンツC2は、パーソナルコンピュータでの利用に適したフォーマットとされている。これらのコンテンツC1およびコンテンツC2は、フォーマットが異なるのみで、内容自体、同一とされており、原コンテンツC0から派生したコンテンツである。
また、パッケージ装置20では、コンテンツ鍵K1でコンテンツC1が暗号化され、コンテンツCK1が生成されるとともに、コンテンツ鍵K2でコンテンツC2が暗号化され、コンテンツCK2が生成される。
パッケージ装置20には、コンテンツCK1およびコンテンツCK2に関するコンテンツ基本情報(メタ情報)および許諾情報が入力される。コンテンツ基本情報は、タイトル、アーティスト、作詞、作曲、収録時間等の情報から構成されている。
許諾情報は、コンテンツCK1およびコンテンツCK2の各許諾条件を表す情報であり、配信期間、金額、複製許可、移動許可、再生回数、再生期間等の情報から構成されている。
パッケージ装置20で生成されたコンテンツCK1およびコンテンツCK2は、配信装置30で管理される。コンテンツ基本情報および許諾情報は、利用権・許諾管理装置50で管理される。この利用権・許諾管理装置50では、利用権情報も管理される。また、コンテンツ鍵K1およびコンテンツ鍵K2は、ライセンス発行装置40で管理される。
第3図に示した利用権・許諾管理装置50では、各ユーザ(Aさん〜Dさん)の利用権(コンテンツの利用権)を管理している。同図において、例えば、ユーザ端末601(Aさんに対応)からコンテンツが要求されると、認証装置80でAさんが認証された後、決済装置90で当該コンテンツの利用料金が決済される。つぎに、利用権・許諾管理装置50では、Aさんが当該コンテンツに関して利用権を有しているか否かが確認される。利用権を有している場合、利用権・許諾管理装置50では、許諾情報が確認される。
つぎに、配信装置30は、要求元のユーザ端末601へ、例えば、コンテンツCK1を配信する。つぎに、ライセンス発行装置40は、コンテンツCK1に対応するコンテンツ鍵K1(第2図参照)に基づいて、ユーザ端末601に対してライセンスL1を発行する。ユーザ端末601では、ライセンスL1(コンテンツ鍵K1)に基づいて、コンテンツCK1が復号された後、利用(視聴等)される。
同様にして、Bさんに対応するユーザ端末60nからもコンテンツが要求されると、上述した動作を経て、配信装置30からユーザ端末60nに対して、コンテンツCK2が配信された後、ライセンス発行装置40からライセンスL2(コンテンツ鍵K2)が発行される。
これにより、ユーザ端末60nでも、ライセンスL2(コンテンツ鍵K2)に基づいて、コンテンツCK2が復号された後、利用(視聴等)される。
ここで、一実施の形態では、ユーザ端末601〜60nをひとまとまりの利用環境(ドメイン)としてみた場合、この利用環境(複数のユーザ端末を含む)に対して、コンテンツの利用を許諾し、利用環境単位でのコンテンツ管理も特徴の一つとされている。
すなわち、第4図に示したように、複数のユーザ端末601〜60n(携帯電話機、パーソナルコンピュータ、PDA、オーディオ、蓄積型HDD装置、車載利用装置、携帯プレーヤ等)を含む利用環境には、利用環境IDが付与されている。利用環境IDは、利用環境を識別するための識別子であり、ユーザ端末601〜60nをそれぞれ識別するためのユーザ端末IDにひも付けられている。
当該利用環境における利用環境IDおよび複数のユーザ端末IDは、利用環境情報管理装置70に登録されている。
同図において、ユーザ端末601によりコンテンツが要求されると、上述した動作を経て、配信装置30からユーザ端末601に対応するフォーマットのコンテンツCK1が配信され、利用される。また、利用環境内の他のユーザ端末の場合にも、当該ユーザ端末が認証され、対応するフォーマットのコンテンツが配信される。ここで、利用環境内ならば、管理された状態で、コンテンツの移動、コピー等が可能である。
一方、例えば、ユーザ端末60nからインターネットINを介してコンテンツCK1が送信された場合、コンテンツCK1を受信した端末は、当該利用環境に含まれないため、認証されず、コンテンツCK1の利用が不可とされる。
第1図に戻り、プロバイダ端末10、パッケージ装置20および配信装置30は、コンテンツプロバイダ(コンテンツ配信事業者)側に設けられている。プロバイダ端末10は、パッケージ装置20に対して、コンテンツID、ファイル名(原コンテンツ)、コンテンツ鍵、許諾情報等の入力作業を行うためのコンピュータ端末である。
プロバイダ端末10において、制御部11は、端末各部を制御する。記憶部12は、制御部11で用いられる各種情報を記憶する。入力部13は、キーボード、マウス等である。表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等である。通信部15は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。
パッケージ装置20は、第2図を参照して説明したように、プロバイダ端末10で入力された原コンテンツをエンコードし、複数フォーマットのコンテンツを生成する機能、該コンテンツをコンテンツ鍵で暗号化する機能、暗号化されたコンテンツを配信装置30に登録する機能、コンテンツ鍵をライセンス発行装置40に登録する機能、コンテンツ基本情報および許諾情報を利用権・許諾管理装置50に登録する機能等を備えている。
このパッケージ装置20において、制御部21は、各部を制御する。記憶部22は、制御部21で用いられる各種情報を記憶する。通信部23は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。
配信装置30は、要求元のユーザ端末(ユーザ端末601〜60n、・・・のうちいずれかのユーザ端末)へ所定のコンテンツを配信する機能を備えている。
この配信装置30において、制御部31は、各部を制御する。記憶部32は、制御部31で用いられる各種情報を記憶する。通信部33は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。コンテンツ情報データベース34は、パッケージ装置20で暗号化されたコンテンツに関するコンテンツ情報を格納するデータベースである。
具体的には、コンテンツ情報データベース34は、第5図に示したように、「コンテンツID」、「ファイル名」、「URL(Uniform Resource Locator)」、「決済方法」、「商品コード」等からなるコンテンツ情報を格納している。「コンテンツID」は、当該コンテンツを識別するための識別子である。
「ファイル名」は、当該コンテンツのファイルの名称である。「URL」は、当該コンテンツ(ファイル)が格納されている場所を表す。
「決済方法」は、ユーザが当該コンテンツを利用する際の利用料金(購入金額)の決済方法(クレジットカード、銀行振り込み、現金等)を表す。「商品コード」は、当該コンテンツを商品とした場合のコードを表す。
第1図に戻り、ライセンス発行装置40は、コンテンツ鍵を管理する機能、許諾情報を確認する機能、コンテンツの利用に関する要求を出したユーザ端末(ユーザ端末601〜60n・・・)に対して、ライセンス(コンテンツ鍵、後述するコンディションおよび利用環境情報)を生成し発行する機能等を備えている。
このライセンス発行装置40において、制御部41は、各部を制御する。記憶部42は、制御部41で用いられる各種情報を記憶する。通信部43は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。コンテンツ鍵情報データベース44は、パッケージ装置20で暗号化に用いられたコンテンツ鍵に関するコンテンツ鍵情報を格納するデータベースである。
具体的には、コンテンツ鍵情報データベース44は、第6図に示したように、「コンテンツ鍵」、「コンテンツID」、「プロバイダ」等からなるコンテンツ鍵情報を格納している。
「コンテンツ鍵」は、コンテンツ鍵本体である。「コンテンツID」は、コンテンツ鍵に対応するコンテンツを識別するための識別子である。「プロバイダ」は、当該コンテンツの配信を担当するコンテンツプロバイダに関する情報である。
第1図に戻り、利用権・許諾管理装置50は、ユーザがコンテンツを利用する権利としての利用権を管理する機能、当該コンテンツを利用する際の許諾条件(契約)に関する許諾情報を管理する機能、当該コンテンツの基本情報に関するコンテンツ基本情報を管理する機能等を備えている。
この利用権・許諾管理装置50において、制御部51は、各部を制御する。記憶部52は、制御部51で用いられる各種情報を記憶する。通信部53は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。
許諾情報データベース54は、上述した許諾情報を格納するデータベースである。具体的には、許諾情報データベース54は、第7図に示したように、「許諾ID」、「コンテンツID」、「配信期間」、「金額」、「複製許可」、「移動許可」、「再生回数」、「再生期間」、「プロバイダ」、「権利者名/権利種別」、「再許諾可否」、「許諾地域」、「許諾期間開始」、「許諾期間終了」等からなる許諾情報を格納している。
「許諾ID」は、許諾情報を識別するための識別子である。「コンテンツID」は、許諾に関するコンテンツを識別するための識別子である。「配信期間」は、当該コンテンツを配信している期間である。「金額」は、当該コンテンツの利用の対価としてユーザに請求すべき金額である。
「複製許可」は、ユーザ側に配信された当該コンテンツの複製許可(または不許可)を表す。「移動許可」は、ユーザ側に配信された当該コンテンツの移動(コピーも含む)の許可(または不許可)を表す。
「再生回数」は、ユーザ側に配信された当該コンテンツの再生回数の制限を表す。「再生期間」は、ユーザ側に配信された当該コンテンツの再生期間の制限を表す。「プロバイダ」は、当該コンテンツを配信したコンテンツプロバイダを表す。「権利者名/権利種別」は、当該コンテンツの権利者名および権利の種別を表す。「再許諾可否」は、ユーザ側に配信されたコンテンツを別のユーザ等に再許諾する場合の可否を表す。「許諾地域」は、許諾の地域を表す。「許諾期間開始」は、許諾期間の開始日を表す。「許諾期間終了」は、許諾期間の終了日を表す。
第1図に戻り、コンテンツ基本情報データベース55は、コンテンツ基本情報を格納するデータベースである。具体的には、コンテンツ基本情報データベース55は、第8図に示したように、「コンテンツID」、「タイトル」、「アーティスト」、「作詞」、「作曲」、「収録時間」、「制作日」、「制作場所」、「タイプ」、「サイズ」、「URL」等からなるコンテンツ基本情報を格納している。
「コンテンツID」は、当該コンテンツを識別するための識別子である。「タイトル」は、コンテンツに付与されているタイトル(曲名等)を表す。「アーティスト」は、当該コンテンツを演奏、歌唱等を行うアーティストを表す。「作詞」は、当該コンテンツの作詞者を表す。「作曲」は、当該コンテンツの作曲者を表す。
「収録時間」は、当該コンテンツの収録時間を表す。「制作日」は、当該コンテンツの制作日を表す。「制作場所」は、当該コンテンツの制作場所を表す。「タイプ」は、当該コンテンツのファイルタイプ(フォーマット等)を表す。「サイズ」は、当該コンテンツのファイルサイズを表す。「URL」は、当該コンテンツの格納場所を表す。
第1図に戻り、利用権情報データベース56は、前述した利用権に関する利用権情報を格納するデータベースである。具体的には、利用権情報データベース56は、第9図に示したように、「セッションID」、「ユーザID」、「コンテンツID」、「許諾ID」、「決済方法」、「購入金額」、「購入日時」、「アクションタイプ」、「ステータス」、「利用主体ID」、「利用環境ID」、「利用環境情報」等からなる利用権情報を格納している。
「セッションID」は、セッションを識別するための識別子である。「ユーザID」は、コンテンツの利用権を有するユーザを識別するための識別子である。「コンテンツID」は、当該コンテンツを識別するための識別子である。「許諾ID」は、当該コンテンツに関する許諾を識別するための識別子である。
「決済方法」は、当該コンテンツの利用権を購入する際の決済方法(クレジットカード等)を表す。「購入金額」は、当該コンテンツの利用権を購入する場合の金額を表す。「購入日時」は、当該コンテンツの利用権を購入した日時を表す。「アクションタイプ」は、当該コンテンツの利用権にかかるアクション(購入、取得、返却、再取得)を表す。
「ステータス」は、当該利用権情報の有効または無効を表す。「利用主体ID」は、購入した利用権に基づいてコンテンツを利用する主体を識別するための識別子である。利用主体が利用環境である場合、「利用主体ID」には、利用環境IDが登録される。一方、利用主体がユーザ端末単独である場合、「利用主体ID」には、当該ユーザ端末に対応するユーザ端末IDが登録される。「利用環境ID」は、上記利用環境を識別するための識別子である。利用環境情報は、利用環境情報データベース74に登録されている利用環境情報(利用環境ID、ユーザ端末ID1〜ユーザ端末IDn、・・・)である。
ユーザ端末601〜60nは、第4図に示したように、ある一つの利用環境に含まれており、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、PDA、オーディオ、蓄積型HDD装置、車載利用装置、携帯プレーヤ等である。上記利用環境には、識別子としての利用環境IDが付与されている。
また、ユーザ端末601〜60nのそれぞれには、識別子としてのユーザ端末IDが付与されている。なお、同図においては、上記ユーザ端末601〜60n以外にも他の利用環境(複数のユーザ端末から構成)や、単独で存在するユーザ端末が多数存在している。
ユーザ端末601は、コンテンツの利用に関する要求を出す機能、ライセンス発行装置40で発行されたライセンスと、配信装置30から配信されたコンテンツとで当該コンテンツを利用する機能等を備えている。
このユーザ端末601において、制御部61は、端末各部を制御する。専用プレーヤ62は、当該コンテンツを利用するためのプレーヤである。記憶部63は、制御部61で用いられる各種情報を記憶する。入力部64は、キーボード、テンキー、トラックボール、マウス等である。
表示部65は、LCDやCRTである。通信部66は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。
なお、ユーザ端末602、ユーザ端末603、・・・、ユーザ端末60nも、ユーザ端末601と同一またはほぼ同一の構成とされている。
利用環境情報管理装置70は、上述した利用環境に関する利用環境情報を管理する機能を備えている。この利用環境情報管理装置70において、制御部71は、装置各部を制御する機能を備えている。記憶部72は、制御部71で用いられる各種情報を記憶する。通信部73は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。
利用環境情報データベース74は、利用環境情報を格納するデータベースである。具体的には、利用環境情報データベース74は、第10図に示したように、「利用環境ID」、「ユーザ端末ID1」、「ユーザ端末ID2」、・・・、「ユーザ端末IDn」等からなる利用環境情報を格納している。
「利用環境ID」は、前述した利用環境を識別するための識別子である。「ユーザ端末ID1」、「ユーザ端末ID2」、・・・、「ユーザ端末IDn」のそれぞれは、当該利用環境を構成する複数nのユーザ端末を識別するための識別子である。なお、ユーザ端末が単独で存在する場合には、「利用環境ID」および「ユーザ端末ID1」が登録され、「ユーザ端末ID2」以降は未登録とされる。
第1図に戻り、認証装置80は、ユーザを認証する機能、ユーザ端末を認証する機能等を備えている。この認証装置80において、制御部81は、装置各部を制御する機能を備えている。記憶部82は、制御部81で用いられる各種情報を記憶する。通信部83は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。ユーザ情報データベース84は、ユーザ情報を格納するデータベースである。ユーザ端末情報データベース85は、ユーザ端末情報を格納するデータベースである。
具体的には、ユーザ情報データベース84は、第11図に示したように、「ユーザID」、「パスワード」、「ユーザ名」、「電子メールアドレス」、「郵便番号」、「住所」、「性別」、「生年月日」等からなるユーザ情報を格納している。
「ユーザID」は、当該ユーザを識別するための識別子である。「パスワード」は、ユーザの認証時に用いられる。「ユーザ名」は、当該ユーザの氏名である。「電子メールアドレス」は、当該ユーザの連絡先としての電子メールアドレスである。「郵便番号」および「住所」は、当該ユーザの連絡先である。「性別」は、当該ユーザの性別である。「生年月日」は、当該ユーザの生年月日である。
また、ユーザ端末情報データベース85は、第12図に示したように、「ユーザID」、「ユーザ端末ID」等からなるユーザ端末情報を格納するデータベースである。「ユーザID」は、当該ユーザを識別するための識別子である。「ユーザ端末ID」は、当該ユーザ端末を識別するための識別子である。
第1図に戻り、決済装置90は、当該コンテンツの利用権の購入に際して、購入金額を所定の決済方法により決済する機能を備えている。この決済装置90において、制御部91は、装置各部を制御する。記憶部92は、制御部91で用いられる各種情報を記憶する。通信部93は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。
ログ管理装置100は、各装置におけるログ情報を管理する装置である。ログ情報としては、例えば、ライセンス発行装置40におけるライセンス発行ログ情報(セッションID、許諾ID、決済方法、購入日時等)や、配信装置30における配信ログ情報(コンテンツID、許諾ID、ユーザID、利用環境ID、ユーザ端末ID等)等が挙げられる。
このログ管理装置100において、制御部101は、装置各部を制御する。記憶部102は、制御部101で用いられる各種情報を記憶する。通信部103は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。ログ情報データベース104は、上述したログ情報を格納するデータベースである。
つぎに、一実施の形態の動作について、第13図〜第24図に示したシーケンス図を参照しつつ説明する。
(パッケージング処理)
はじめに、第13図を参照しつつ、一実施の形態におけるパッケージング処理について説明する。パッケージング処理は、原コンテンツを所定のフォーマットでエンコードし、コンテンツを生成した後、該コンテンツを暗号化し、このコンテンツを配信装置30に登録するための処理である。
同図に示したステップSA1では、プロバイダ端末10は、オペレータの操作入力に従って、パッケージ装置20に対してコンテンツエンコード要求を出すとともに、原コンテンツを送信する。ステップSA2では、パッケージ装置20は、上記要求に応じて、原コンテンツを所定のフォーマットでエンコードする。
ステップSA3では、パッケージ装置20は、プロバイダ端末10へエンコード終了通知を出すとともに、エンコード済みのコンテンツに対応するコンテンツIDを送信する。
ステップSA4では、プロバイダ端末10は、オペレータの操作入力に従って、パッケージ装置20に対して、コンテンツ配信準備要求を出すとともに、コンテンツID、ファイル名、コンテンツ鍵、許諾情報等を送信する。ステップSA5では、パッケージ装置20は、エンコードされたコンテンツをコンテンツ鍵で暗号化する。
ステップSA6では、パッケージ装置20は、配信装置30に対して、暗号化されたコンテンツ登録要求を出すとともに、コンテンツID、ファイル名等のコンテンツ情報を送信する。ステップSA7では、配信装置30は、コンテンツ情報をコンテンツ情報データベース34(第5図参照)に登録する。
ステップSA8では、配信装置30は、パッケージ装置20に対して、コンテンツ登録終了通知を出すとともに、セッションIDを送信する。
第14図に示したステップSA9では、パッケージ装置20は、ライセンス発行装置40に対して、コンテンツ鍵情報登録要求を出すとともに、コンテンツ鍵、コンテンツID、プロバイダ等からなるコンテンツ鍵情報を送信する。ステップSA10では、ライセンス発行装置40は、コンテンツ鍵情報をコンテンツ鍵情報データベース44(第6図参照)に登録する。
ステップSA11では、ライセンス発行装置40は、パッケージ装置20に対して、コンテンツ鍵情報登録終了通知を出すとともに、セッションIDを送信する。ステップSA12では、パッケージ装置20は、利用権・許諾管理装置50に対して、許諾情報・コンテンツ基本情報登録要求を出すとともに、許諾情報およびコンテンツ基本情報を送信する。
ステップSA13では、利用権・許諾管理装置50は、許諾情報を許諾情報データベース54(第7図参照)に登録するとともに、コンテンツ基本情報をコンテンツ基本情報データベース55(第8図参照)に登録する。
ステップSA14では、利用権・許諾管理装置50は、パッケージ装置20に対して、許諾情報・コンテンツ基本情報登録終了通知を出すとともに、セッションIDを送信する。ステップSA15では、パッケージ装置20は、プロバイダ端末10に対して、コンテンツ配信準備終了通知を出すとともに、セッションIDを送信する。
ここで、一実施の形態においては、原コンテンツを別のフォーマットでエンコードする場合や、別のコンテンツをパッケージングする場合には、上述したパッケージ処理が繰り返し実行される。
(利用主体ID等登録処理)
つぎに、第15図を参照しつつ、一実施の形態における利用主体ID等登録処理について説明する。利用主体ID等登録処理は、前述した利用主体IDおよび利用環境情報を利用権・許諾管理装置50に登録し、利用環境情報を利用環境情報管理装置70に登録するための処理である。
同図に示したステップSB1では、ユーザ端末601〜60nのうち、例えば、代表のユーザ端末601は、利用環境情報管理装置70に対して、利用主体ID等登録要求を出すとともに、利用主体IDおよび利用環境情報を送信する。
この場合、ユーザ端末601〜60nが一つの利用環境に含まれているとすると、利用環境情報は、利用環境ID(当該利用環境に対応)、ユーザ端末ID1(ユーザ端末601に対応)〜ユーザ端末IDn(ユーザ端末60nに対応)である。また、利用主体IDは、利用環境IDである。
ステップSB2では、利用環境情報管理装置70は、利用環境情報を利用環境情報データベース74(第10図参照)に登録する。ステップSB3では、利用環境情報管理装置70は、利用権・許諾管理装置50に対して、利用主体ID等登録要求を出すとともに、利用主体IDおよび利用環境情報を送信する。
ステップSB4では、利用権・許諾管理装置50は、利用主体ID、利用環境情報を利用権情報データベース56(第9図参照)に登録する。ステップSB5では、利用権・許諾管理装置50は、利用環境情報管理装置70に対して、利用主体ID等登録終了通知を出すとともに、利用環境IDを送信する。ステップSB6では、利用環境情報管理装置70は、ユーザ端末601に対して、利用主体ID等登録終了通知を出す。
(新規利用権購入処理)
つぎに、第16図および第17図を参照しつつ、一実施の形態における新規利用権購入処理について説明する。新規利用権購入処理は、登録済みのユーザ(ユーザ端末)が所望するコンテンツの利用権を新規に購入するための処理である。第16図に示したステップSC1では、ユーザ端末601は、認証装置80に対して、ユーザ認証要求を出すとともに、ユーザにより入力されたユーザIDおよびパスワードや、ユーザ端末ID(利用環境ID)を送信する。このユーザ認証要求には、第24図に示したログインページ200(ユーザ端末601が携帯電話機の場合、第32図に示したログインページ300)が用いられる。
ステップSC2では、認証装置80は、ユーザIDおよびパスワードと、ユーザ情報データベース84(第11図参照)とを照合し、ユーザ認証を行うとともに、ユーザ端末IDとユーザ端末情報データベース85(第12図参照)とを照合し、ユーザ端末認証を行う。この場合、ユーザおよびユーザ端末の双方が認証されたものとする。
ステップSC3では、認証装置80は、ユーザ端末601に対して、認証終了通知を出すとともに、セッションIDを送信する。ステップSC4では、ユーザ端末601は、配信装置30に対して、利用権購入要求を出すとともに、セッションID、ユーザ情報(ユーザ端末ID、利用環境ID)、決済方法、商品コード等の情報を送信する。
ここで、利用権購入要求には、トップページ210(第25図参照)、コンテンツ情報検索ページ220(第26図参照)、コンテンツ詳細ページ230(第27図参照)、購入ページ240(第28図参照)等が用いられる。
ステップSC5では、配信装置30は、商品コードをキーとして、コンテンツ情報データベース34(第5図参照)を検索し、決済方法を確認する。ステップSC6では、配信装置30は、決済装置90に対して、商品コードに対応するコンテンツの利用権の購入に関する決済要求を出すとともに、セッションID、ユーザIDおよび決済方法の情報を送信する。
ステップSC7では、決済装置90は、所定の決済方法に基づいて、決済処理を実行する。ステップSC8では、決済装置90は、配信装置30に対して、決済終了を通知する。
第17図に示したステップSC9では、配信装置30は、利用権・許諾管理装置50に対して、利用権新規登録要求を出すとともに、セッションID、ユーザ情報、決済方法等を送信する。ステップSC10では、利用権・許諾管理装置50は、許諾情報データベース54で許諾を照会する。
ステップSC11では、利用権・許諾管理装置50は、ステップSB4(第15図参照)で登録された利用環境情報に対応付けて、利用権情報データベース56に利用権情報(アクションタイプは購入)を登録する。ステップSC12では、利用権・許諾管理装置50は、配信装置30に対して、利用権情報の登録終了通知を出す。
ステップSC13では、配信装置30は、認証装置80に対して、利用権購入終了通知を出す。ステップSC14では、認証装置80は、ユーザ端末601に対して、利用権購入終了通知を出すとともに、当該コンテンツに対応する商品コード等の情報を送信する。
(コンテンツ利用処理(その1))
つぎに、第18図および第19図を参照しつつ、一実施の形態におけるコンテンツ利用処理(その1)について説明する。コンテンツ利用処理(その1)は、コンテンツ(本体)がユーザ端末に存在せず、コンテンツメタ情報(コンテンツID、商品コード等)のみがユーザ端末に存在している場合に当該コンテンツを利用(映像コンテンツの場合、再生)するための処理である。
このコンテンツ利用処理においては、マイページ250(第29図参照)および利用ページ260(第30図参照)が用いられる。ユーザ端末が携帯電話機である場合には、第32図に示したマイページ310、利用ページ320および利用ページ330が用いられる。
第18図に示したステップSD1では、ユーザUは、例えば、ユーザ端末601の入力部64を用いて、専用プレーヤ62を起動させる。ステップSD2では、ユーザUは、入力部64を用いてコンテンツメタ情報を開く。ステップSD3では、専用プレーヤ62は、制御部61に対して、ライセンス照会要求を出すとともに、コンテンツメタ情報を渡す。
ステップSD4では、制御部61は、記憶部63に当該ライセンスが存在しているか否かを照会する。ステップSD5では、制御部61は、専用プレーヤ62に対して、ライセンス照会結果(ライセンス無し)を通知する。
ステップSD6では、専用プレーヤ62は、制御部61に対して、ライセンス取得要求を出すとともに、コンテンツメタ情報に含まれるコンテンツID、ユーザID等を渡す。ステップSD7では、制御部61は、利用権・許諾管理装置50に対して、ライセンス取得要求を出すとともに、コンテンツID、ユーザID等を送信する。
ステップSD8では、利用権・許諾管理装置50は、コンテンツID、ユーザID等をキーとして、利用権情報データベース56(第9図参照)で利用権を照会する。ステップSD9では、利用権・許諾管理装置50は、ライセンス発行装置40に対してライセンス生成要求を出すとともに、当該利用権に関するセッションID、コンディション、利用環境情報、利用主体ID、ユーザID等をライセンス発行装置40へ送信する。コンディションは、当該コンテンツに対応する許諾情報(第7図参照)に含まれる許諾期間開始、許諾期間終了、複製許可、再生可能回数等の情報であり、コンテンツの利用条件を表す。
ステップSD10では、ライセンス発行装置40は、当該コンテンツに対応するコンテンツ鍵をコンテンツ鍵情報データベース44から取得し、このコンテンツ鍵、コンディションおよび利用環境情報からライセンスを生成する。
ステップSD11では、ライセンス発行装置40は、利用権・許諾管理装置50に対して、ライセンス生成通知を出す。ステップSD12では、利用権・許諾管理装置50は、当該利用権情報(第9図参照)のアクションタイプを購入から取得に変更する。ステップSD13では、ライセンス発行装置40は、ユーザ端末601の制御部61に対して、生成されたライセンスを発行する。
ステップSD14では、制御部61は、専用プレーヤ62に対して、ライセンス取得結果を通知するとともに、発行されたライセンスを渡す。ステップSD15では、専用プレーヤ62は、制御部61に対して、利用環境ID等要求を出す。ステップSD16では、制御部61は、専用プレーヤ62に対して、利用主体IDに対応する利用環境ID等を渡す。
ステップSD17では、専用プレーヤ62は、利用権・許諾管理装置50に対して、適合コンテンツ配信要求を出すとともに、利用環境ID等を送信する。第19図に示したステップSD18では、利用環境ID等をキーとして、利用権情報データベース56(第9図参照)およびコンテンツ基本情報データベース55(第8図参照)から、当該ライセンスに適合するコンテンツを検索する。
例えば、利用権・許諾管理装置50は、利用権情報データベース56(第9図参照)で検索ヒットしたコンテンツIDをキーとして、コンテンツ基本情報データベース55(第8図参照)からURLを検索する。
ステップSD19では、利用権・許諾管理装置50は、専用プレーヤ62に対して、適合コンテンツ検索終了通知を出すとともに、当該コンテンツの格納場所を表す上記URLを通知する。
ステップSD20では、専用プレーヤ62は、配信装置30に対して、上記URLに格納されたコンテンツの配信を要求する。ステップSD21では、配信装置30は、専用プレーヤ62に対して当該コンテンツを配信する。ステップSD22では、専用プレーヤ62は、ライセンス発行装置40より発行されたライセンスを復号する。
ステップSD23では、専用プレーヤ62は、ライセンスに含まれるコンテンツ鍵によりコンテンツを復号する。ステップSD24では、専用プレーヤ62は、ライセンスを書き換える。ステップSD25では、専用プレーヤ62は、制御部61に対して、ライセンス格納要求を出すとともに、ライセンスを渡す。ステップSD26では、制御部61は、ライセンスを記憶部63に格納する。
ステップSD27では、制御部61は、専用プレーヤ62に対して、ライセンス格納結果通知を出す。ステップSD28では、専用プレーヤ62は、ステップSD22で復号されたコンテンツを利用(再生)する。ここで、コンテンツの利用に際しては、ライセンスに含まれるコンディション、利用環境情報により利用が制御される。
そして、コンテンツの利用途中で利用が一時中断された場合、ステップSD29では、専用プレーヤ62は、コンテンツの利用時間軸における一時中断時刻を時間軸情報として格納し、ライセンスを書き換える。
ステップSD30では、専用プレーヤ62は、制御部61に対して、書き換え済みのライセンスを格納する要求を出す。ステップSD31では、制御部61は、当該ライセンスを記憶部63に格納する。ステップSD32では、制御部61は、専用プレーヤ62に対して、ライセンス格納結果通知を出す。
そして、上記一時中断されたコンテンツの利用を継続再開する場合、ステップSD33では、専用プレーヤ62は、ステップSD31で格納されたライセンスに含まれる時間軸情報に基づいて、一時中断した時刻以降からコンテンツを利用する。
(コンテンツ利用処理(その2))
つぎに、第20図および第21図を参照しつつ、一実施の形態におけるコンテンツ利用処理(その2)について説明する。コンテンツ利用処理(その2)は、コンテンツ(本体)およびコンテンツメタ情報(商品コード、コンテンツID等)がユーザ端末に存在している場合に当該コンテンツを利用(映像コンテンツの場合、再生)するための処理である。
第20図に示したステップSE1では、ユーザUは、例えば、ユーザ端末601の入力部64を用いて、専用プレーヤ62を起動させる。ステップSE2では、ユーザUは、入力部64を用いてコンテンツメタ情報を開く。ステップSE3では、専用プレーヤ62は、制御部61に対して、ライセンス照会要求を出すとともに、コンテンツメタ情報を渡す。
ステップSE4では、制御部61は、記憶部63に当該ライセンスが存在しているか否かを照会する。ステップSE5では、制御部61は、専用プレーヤ62に対して、ライセンス照会結果(ライセンス無し)を通知する。
ステップSE6では、専用プレーヤ62は、制御部61に対して、ライセンス取得要求を出すとともに、コンテンツメタ情報に含まれるコンテンツID、ユーザID等を渡す。ステップSE7では、制御部61は、利用権・許諾管理装置50に対して、ライセンス取得要求を出すとともに、コンテンツID、ユーザID等を送信する。
ステップSE8では、利用権・許諾管理装置50は、コンテンツID、ユーザID等をキーとして、利用権情報データベース56(第9図参照)で利用権を照会する。ステップSE9では、利用権・許諾管理装置50は、ライセンス発行装置40に対してライセンス生成要求を出すとともに、当該利用権に関するセッションID、コンディション、利用環境情報、利用主体ID、ユーザID等を送信する。コンディションは、当該コンテンツに対応する許諾情報(第7図参照)に含まれる許諾期間開始、許諾期間終了、複製許可、再生可能回数等の情報であり、コンテンツの利用条件を表す。
ステップSE10では、ライセンス発行装置40は、当該コンテンツに対応するコンテンツ鍵をコンテンツ鍵情報データベース44から取得し、このコンテンツ鍵、コンディションおよび利用環境情報からライセンスを生成する。
ステップSE11では、ライセンス発行装置40は、利用権・許諾管理装置50に対して、ライセンス生成通知を出す。ステップSE12では、利用権・許諾管理装置50は、当該利用権情報(第9図参照)のアクションタイプを購入から取得に変更する。ステップSE13では、ライセンス発行装置40は、ユーザ端末601の制御部61に対して、生成されたライセンスを発行する。
ステップSE14では、制御部61は、専用プレーヤ62に対して、ライセンス取得結果を通知するとともに、発行されたライセンスを渡す。
第21図に示したステップSE15では、専用プレーヤ62は、ライセンス発行装置40より発行されたライセンスを復号する。
ステップSE16では、専用プレーヤ62は、ライセンスに含まれるコンテンツ鍵によりコンテンツを復号する。ステップSE17では、専用プレーヤ62は、ライセンスを書き換える。
ステップSE18では、専用プレーヤ62は、制御部61に対して、ライセンス格納要求を出すとともに、ライセンスを渡す。ステップSE19では、制御部61は、ライセンスを記憶部63に格納する。
ステップSE20では、制御部61は、専用プレーヤ62に対して、ライセンス格納結果通知を出す。ステップSE21では、専用プレーヤ62は、ステップSE16で復号されたコンテンツを利用(再生)する。ここで、コンテンツの利用に際しては、ライセンスに含まれるコンディション、利用環境情報により利用が制御される。
そして、コンテンツの利用途中で利用が一時中断された場合、ステップSE22では、専用プレーヤ62は、コンテンツの利用時間軸における一時中断時刻を時間軸情報として格納し、ライセンスを書き換える。
ステップSE23では、専用プレーヤ62は、制御部61に対して、書き換え済みのライセンスを格納する要求を出す。ステップSE24では、制御部61は、当該ライセンスを記憶部63に格納する。ステップSE25では、制御部61は、専用プレーヤ62に対して、ライセンス格納結果通知を出す。
そして、上記一時中断されたコンテンツの利用を継続再開する場合、ステップSE26では、専用プレーヤ62は、ステップSE21で格納されたライセンスに含まれる時間軸情報に基づいて、一時中断した時刻以降からコンテンツを利用する。
(利用権返却処理)
つぎに、第22図を参照しつつ、一実施の形態における利用権返却処理について説明する。利用権返却処理は、一度取得した利用権を返却するための処理である。この利用権返却処理では、返却ページ270(第31図参照)が用いられる。なお、ユーザ端末が携帯電話機である場合には、第32図に示した返却ページ340が用いられる。
同図に示したステップSF1では、ユーザ端末601は、取得済みの利用権の無効化を実行する。
ステップSF2では、ユーザ端末601は、認証装置80に対して、ユーザ認証要求を出すとともに、ユーザにより入力されたユーザIDおよびパスワードや、ユーザ端末ID(利用環境ID)を送信する。
ステップSF3では、認証装置80は、ユーザIDおよびパスワードと、ユーザ情報データベース84(第11図参照)とを照合し、ユーザ認証を行うとともに、ユーザ端末IDとユーザ端末情報データベース85(第12図参照)とを照合し、ユーザ端末認証を行う。この場合、ユーザおよびユーザ端末の双方が認証されたものとする。
ステップSF4では、認証装置80は、ユーザ端末601に対して、認証終了通知を出すとともに、セッションIDを送信する。ステップSF5では、ユーザ端末601は、利用権・許諾管理装置50に対して、利用権返却要求を出すとともに、セッションID、ユーザ情報(ユーザ端末ID、利用環境ID)、ライセンス情報等の情報を送信する。ライセンス情報は、取得済みのライセンスに関する情報である。
ステップSF6では、利用権・許諾管理装置50は、利用権情報データベース56に基づいて、返却対象の利用権を照会する。ステップSF7では、利用権・許諾管理装置50は、利用権情報データベース56における当該利用権のアクションタイプを取得から返却に変更する。これにより、利用権が返却される。ステップSF8では、利用権・許諾管理装置50は、ユーザ端末601に対して、返却終了通知を出すとともに、利用権情報を送信する。
(利用権再取得処理)
つぎに、第23図を参照しつつ、一実施の形態における利用権再取得処理について説明する。利用権再取得処理は、上述した利用権返却処理で利用権を返却した後、再度利用権を取得するための処理である。同図に示したステップSG1では、ユーザ端末601は、端末内における利用権の状態(この場合、返却)を照会する。
ステップSG2では、ユーザ端末601は、認証装置80に対して、ユーザ認証要求を出すとともに、ユーザにより入力されたユーザIDおよびパスワードや、ユーザ端末ID(利用環境ID)を送信する。
ステップSG3では、認証装置80は、ユーザIDおよびパスワードと、ユーザ情報データベース84(第11図参照)とを照合し、ユーザ認証を行うとともに、ユーザ端末IDとユーザ端末情報データベース85(第12図参照)とを照合し、ユーザ端末認証を行う。この場合、ユーザおよびユーザ端末の双方が認証されたものとする。
ステップSG4では、認証装置80は、ユーザ端末601に対して、認証終了通知を出すとともに、セッションIDを送信する。ステップSG5では、ユーザ端末601は、利用権・許諾管理装置50に対して、利用権再取得要求を出すとともに、セッションID、ユーザ情報(ユーザ端末ID、利用環境ID)、ライセンス情報等の情報を送信する。ライセンス情報は、返却済みのライセンスに関する情報である。
ステップSG6では、利用権・許諾管理装置50は、利用権情報データベース56に基づいて、再取得対象の利用権を照会する。ステップSG7では、利用権・許諾管理装置50は、ライセンス発行装置40に対して、ライセンス生成要求を出すとともに、当該利用権に関するセッションID、コンディション、利用環境情報、利用主体ID、ユーザID等を送信する。
コンディションは、当該コンテンツに対応する許諾情報(第7図参照)に含まれる許諾期間開始、許諾期間終了、複製許可、再生可能回数等の情報であり、コンテンツの利用条件を表す。
ステップSG8では、ライセンス発行装置40は、当該コンテンツに対応するコンテンツ鍵をコンテンツ鍵情報データベース44から取得し、このコンテンツ鍵、コンディションおよび利用環境情報からライセンスを生成する。
ステップSG9では、ライセンス発行装置40は、利用権・許諾管理装置50に対して、ライセンス生成通知を出す。ステップSG10では、利用権・許諾管理装置50は、当該利用権情報(第9図参照)のアクションタイプを返却から再取得に変更する。ステップSG11では、ライセンス発行装置40は、ユーザ端末601に対して、生成されたライセンスを発行する。
なお、一実施の形態においては、ライセンスの発行状況、利用権の購入履歴情報、権利者毎の売り上げ情報等がログ情報として各装置からログ管理装置100に転送され、ログ情報データベース104に格納される。
さて、上述した一実施の形態においては、第33図に示した利用環境の登録方法により、利用環境に対して利用権を付与する構成としてもよい。
同図において、ユーザ端末601〜60nは、ある利用環境に存在しており、テレビジョン装置、オーディオ、・・・、携帯電話機である。ここで、ユーザ端末60nを代表とすると、その他のユーザ端末601、602、・・・は、ユーザ端末ID1、ID2、・・・をユーザ端末60nに登録する。ユーザ端末60nには、ユーザID、パスワード、決済ID、自ユーザ端末ID(ユーザ端末60nのユーザ端末ID)、利用環境ID、ユーザ端末ID1、ユーザ端末ID2、・・・が登録されている。
つぎに、第34図に示した、ステップSH1では、上記利用環境ID、自ユーザ端末、ユーザ端末ID1、ユーザ端末ID2、・・・は、利用環境情報として、利用権・許諾管理装置50や利用環境情報管理装置70に登録される。ステップSH2で、ユーザ端末60nに対応する配信要求が出されると、ステップSH3では、配信装置30は、コンテンツをユーザ端末60nへ配信する。また、ユーザ端末60nは、コンテンツの利用権を購入する毎に購入利用権リストLSを生成する。この購入利用権リストLSは、当該利用環境(ユーザ端末601〜60n)でコンテンツを利用できる利用権(利用可能なコンテンツ等)のリストである。
ステップSH4では、ユーザ端末60nは、購入利用権リストを他のユーザ端末601、602、・・・へコピーする。これにより、ステップSH5では、他のユーザ端末601、602、・・・は、利用環境情報に基づいて認証される。ステップSH6で配信要求が出され、ステップSH7では、他のユーザ端末601、602、・・・でも、当該コンテンツの利用が可能とされる。
このように、一実施の形態においては、ある利用環境に存在するユーザ端末601〜60nで購入利用権リストを共有することにより、複数ユーザ端末にまたがってコンテンツ利用が可能となる。なお、一実施の形態においては、不正登録を防ぐため、利用環境情報に登録できるユーザ端末数に制限を設けることが望ましい。
また、一実施の形態においては、利用権情報データベース56(第9図参照)でユーザIDと利用環境情報(利用環境ID、複数または単一のユーザ端末ID)とを対応付けて管理し、利用環境(ユーザ端末)に対して利用権を付与する構成について説明したが、ユーザ端末の他に、複数(または単一)の記録媒体(モバイルカード、セキュアカード、ICカード)もユーザIDと対応付けて管理し、記録媒体に対して利用権を付与する構成としてもよい。
また、一実施の形態においては、第2図に示した原コンテンツC0と、これから派生した別フォーマットのコンテンツC1およびC2とを対応付けて配信装置30で管理する構成としてもよい。コンテンツC1と例えばユーザ端末601とは、利用権情報データベース56で対応付けられて管理されている。一方、コンテンツC2とユーザ端末602とは、利用権情報データベース56で対応付けられて管理されている。
従って、ユーザ端末601からコンテンツ要求があると、利用権情報データベース56が照会され、コンテンツC1およびコンテンツC2のうち、コンテンツC1が自動的に振り分けられ、ユーザ端末601へ配信される。
また、一実施の形態においては、ユーザ端末601がデジタルカメラ機能を有している場合、ユーザ端末601で撮影された画像をコンテンツとして、配信装置30に登録する構成としてもよい。
また、一実施の形態においては、第1図に示したライセンス発行装置40、利用権・許諾管理装置50、利用環境情報管理装置70、認証装置80、決済装置90およびログ管理装置100(または配信装置30、パッケージ装置20、プロバイダ端末10)の各機能を統合し、コンテンツ利用制御装置としてもよい。
また、一実施の形態においては、第35図に示した方法によりコンテンツ鍵を生成してもよい。同図において、ホームサーバHSには、利用環境情報、利用環境ID、利用環境の状態を表す状態情報が格納されている。
例えば、ホームサーバHSにオンラインで接続されているユーザ端末60Aの場合には、ユーザ端末IDおよび利用環境情報に基づいて、端末セッション鍵が生成される。つぎに、端末セッション鍵、利用環境IDおよび状態情報に基づいて、利用環境鍵が生成される。つぎに、利用環境鍵および一方向関数(ハッシュ関数等)に基づいて、コンテンツ鍵が生成される。
また、ホームサーバHSに接続されていないユーザ端末60Bの場合には、利用環境情報がメディアM(可搬型の記録媒体等)に記録される。このメディアMには、メディア識別用のメディアIDが記憶されている。つぎに、ユーザ端末IDおよびメディアMから読み出された利用環境情報に基づいて、端末セッション鍵が生成される。
つぎに、端末セッション鍵およびメディアMから読み出されたメディアIDに基づいて、メディア鍵が生成される。つぎに、メディア鍵および一方向関数に基づいて、コンテンツ鍵が生成される。
また、一実施の形態においては、許諾情報データベース54に格納される許諾情報の情報量をできるだけ低減すべく、許諾情報に代えて、第36図に示したコード生成装置400により生成されたコードを用いてもよい。この場合には、コード生成装置400の機能をプロバイダ端末10またはパッケージ装置20に持たせればよい。
コード生成装置400は、所定のアルゴリズム(例えば、中国剰余定理)に基づいて、コンテンツの利用に関する複数の許諾情報から、効率良くコードを生成する装置である。
コード生成装置400において、入力部401は、キーボード、マウス等の入力デバイスであり、コード生成に必要な各種情報の入力に用いられる。表示部402は、LCDやCRT等であり、コード生成に必要な各種情報を表示する。
制御部403は、コード生成に関する制御を行う。この制御部403の動作の詳細については、後述する。項目テーブル格納部404は、第37図に示した項目テーブル500を格納する。
項目テーブル500は、被コード化情報としての複数の許諾情報を二次元マトリクスにより表現したテーブルである。許諾情報は、コンテンツを利用する際の許諾条件(契約)を表し、前述した許諾情報と同義である。
項目テーブル500において、項目名は、コンテンツの利用許諾に関する項目(「公開区分」、「目的区分」、「課金区分」、「テリトリ区分」)を表す。項目番号は、各項目名に対応付けられた番号であり、マトリクスの行番号である。
各項目には、複数の選択枝がある。例えば、「公開区分」には、「選択しない」、「オープン許諾」、「クローズド許諾」、「その他」という4つの選択枝が存在する。
また、「目的区分」には、「選択しない」、「営利許諾」、「公共許諾」、「非営利許諾」、「プロモーション許諾」および「その他」という6つの選択枝が存在する。
また、「課金区分」には、「選択しない」、「無料」、「有料」および「その他」という4つの選択枝が存在する。また、「テリトリ区分」には、「無し」、「日本」、「韓国」、「中国」、「米国」および「EU」という6つの選択枝が存在する。項目値番号は、各選択枝に対応付けられた番号であり、マトリクスの列番号である。この項目値番号においては、後述する中国剰余定理の適用により、任意の2つが互いに素となるように数字が割り当てられている。
ここで、項目テーブル500における各許諾情報は、項目番号および項目値番号により一意に特定される。第38図に示した例では、網掛け部分が一意に特定された許諾情報500a、500b、500cおよび500dである。
例えば、許諾情報500aは、”「公開区分」を「選択しない」”という内容の許諾情報である。この許諾情報500aは、項目番号(=11)と項目値番号(=0)とのクロスポイントにより一意に特定される。
また、許諾情報500bは、”「目的区分」は「営利許諾」である”という内容の許諾情報である。この許諾情報500bは、項目番号(=13)と項目値番号(=1)とのクロスポイントにより一意に特定される。
また、許諾情報500cは、”「課金区分」は「有料」である”という内容の許諾情報である。この許諾情報500cは、項目番号(=17)と項目値番号(=2)とのクロスポイントにより一意に特定される。
また、許諾情報500dは、”「テリトリ区分」は「日本」である”という内容の許諾情報である。この許諾情報500dは、項目番号(=19)と項目値番号(=1)とのクロスポイントにより一意に特定される。
第36図に戻り、コード生成部405は、例えば、中国剰余定理に基づいて、項目テーブル500(第38図参照)で選択された項目番号および項目値番号(許諾情報)からコードを生成する。なお、コード生成部405の動作の詳細については、後述する。
コード格納部406は、コード生成部405により生成されたコードを格納する。通信部407は、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。
つぎに、一実施の形態の動作について、第39図に示したフローチャートを参照しつつ説明する。第39図は、第36図に示したコード生成装置400の動作を説明するフローチャートである。
第39図に示したステップSI1では、コード生成装置400の制御部403は、第37図に示した項目テーブル500を表示部402に表示させる。ステップSI2では、制御部403は、コード化すべき許諾情報に対応する項目番号および項目値番号をオペレータに入力させる。
ここでコード化すべき許諾情報は、例えば、第38図に示した許諾情報500a、許諾情報500b、許諾情報500cおよび許諾情報500dである。
ステップSI3では、制御部403は、項目番号および項目値番号の入力が終了したか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSI2の処理を実行する。
そして、オペレータは、入力部401を用いて、上記許諾情報500a、許諾情報500b、許諾情報500cおよび許諾情報500dにそれぞれ対応する項目番号および項目値番号をつぎのように入力する。
(項目番号) (項目値番号)
許諾情報500a→ 11 0
許諾情報500b→ 13 1
許諾情報500c→ 17 2
許諾情報500d→ 19 1
制御部403は、上記入力された複数の項目番号および項目値番号を第38図に示したプロファイル501とする。
上記入力が終了すると、制御部403は、ステップSI3の判断結果を「Yes」とする。ステップSI4では、コード生成部405は、中国剰余定理に基づいて、項目番号および項目値番号(プロファイル501:第38図参照)からコードを生成する。
ここで、中国剰余定理は、どの2つも互いに素な自然数m1、・・・mrが与えられたとき、つぎの連立合同式
x≡V1mod(N1)
x≡V2mod(N2)
・
・
・
x≡Vnmod(Nn)
に解が存在し、1つの解をx0とすれば、解全体がつぎの式で与えられるというものである。
{x0+nΠimi|n∈Z}
例えば、3で割ると2余り、5で割ると3余り、7で割ると2余るという整数を求めよという問題の場合には、中国剰余定理より、23が1つの解となる。
この中国剰余定理をコード生成に適用した場合には、「コードを被除数、項目番号を除数とし、項目値番号を剰余とすると、ステップSI2で入力された「複数の項目番号および項目値番号を特定する整数が定まる」ということになる。一実施の形態では、上記整数がコードとして取り扱われる。
一実施の形態に中国剰余定理を適用すると、つぎの連立合同式が得られる。
コード≡V1mod(N1)
コード≡V2mod(N2)
・
・
・
コード≡Vnmod(Nn)
上記連立合同式において、V1、V2、・・・、Vnは、項目番号(同プロファイル501では、11、13、17、19)である。N1、N2、・・・、Nnは、項目値番号(第38図のプロファイル501では、0、1、2、1)である。
すなわち、プロファイル501(第38図参照)で表された各項目番号および項目値番号に中国剰余定理を適用すると、11で割って0余り、13で割って、1余り、17で割って2余り、19で割って1余る整数は、495である(第38図参照)。すなわち、この495がコードである。
ここで、中国剰余定理を適用しない場合、プロファイル501(第38図参照)における項目番号および項目値番号を順番に羅列したものをコードとすると、「110131172191」がコードである。
これに対して、中国剰余定理を適用した場合には、「495」がコードとされ、コード化の効率(圧縮率)を高くすることができる。なお、上記では、コードを10進数で表現しているが、実際には、バイナリコード(2進数)で表現される。
ステップSI5では、制御部403は、コード生成部405で生成されたコード(「495」)をコード格納部406に格納した後、一連の処理を終了する。
このコードは、第1図に示した許諾情報データベース54に代えてコードデータベース(図示略)に格納される。
利用権・許諾管理装置50においては、ステップSI4での逆のロジックによりコードデータベースに格納されたコード(「495」)から項目番号および項目値番号(プロファイル501:第38図参照)を求める。つぎに、利用権・許諾管理装置50は、上記項目番号および項目値番号を項目テーブル格納部404に格納されている項目テーブル500(第37図参照)に適用し、許諾情報を得る。
また、上述したコード生成方法は、利用権・許諾管理装置50でライセンスの生成に用いられるコンディション(許諾情報の一部)をコード化し、データ量を低減させる場合にも適用可能である。
なお、上述においては、コード生成アルゴリズムとしての中国剰余定理の場合について説明したが、他のアルゴリズムを適用してもよい。例えば、一実施の形態においては、素因数分解定理に基づいて、コードを生成してもよい。この素因数分解定理は、「合成数を素数の積に分解することができ、かつその分解の結果はただ一様である」というものである。
すなわち、a=pαqβrγ・・・を素数べきへの分解とすれば、aのすべての約数は、
pxqyrz ・・・
において、0≦x≦α、0≦y≦β、0≦z≦γ、・・・とすることによってもれなく重複なく得られる。
ここで、上記素因数分解定理を一実施の形態に適用した場合、α、β、γ、・・・を各項目値番号とし、p、q、r、・・・を各項目番号とすれば、コードが一意に特定される。
具体的には、項目値番号を5、3、3とし、項目番号を2、3、5とした場合、素因数分解定理を適用すれば、コードは、184(2^5+3^3+5^3)となる。
ここで、素因数分解定理を適用しない場合、プロファイル501(第38図参照)における項目番号および項目値番号を順番に羅列したものをコードとすると、「253353」がコードである。
これに対して、素因数分解定理を適用した場合には、「184」がコードとされ、コード化の効率(圧縮率)を高くすることができる。なお、上記では、コードを10進数で表現しているが、実際には、バイナリコード(2進数)で表現される。
また、一実施の形態においては、第39図に示したステップSI2で、全許諾情報に対応させて複数の項目番号および項目値番号を入力する例について説明したが、第40図、第41図および第42図に示したように項目テーブル500における定型的な許諾情報の組み合わせパターンについて、テンプレート510A、510Bおよび510Cをコード生成装置400で用意しておき、いずれかのテンプレートを選択して、入力にかかる負担を軽減するように構成してもよい。
第40図に示したテンプレート510Aは、同図の項目テーブル500の網掛け部分の許諾情報について、項目番号および項目値番号がデフォルト設定されている。従って、オペレータは、デフォルト設定されている許諾情報について入力が不要となる。第41図および第42図に示したテンプレート510Bおよびテンプレート510Cについても同様である。
以上説明したように、一実施の形態によれば、コンテンツの利用主体(ユーザ端末601〜60n、利用環境等)を登録し、コンテンツの利用に関する許諾情報に基づいて、利用主体にコンテンツの利用権を取得させ、利用主体からの利用要求に応じて、許諾情報に基づいて、コンテンツを利用するためのライセンスを発行することとしたので、コンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができる。
また、一実施の形態によれば、利用要求に応じて、配信装置30で複数のコンテンツの中から利用主体に適合するコンテンツを配信することとしたので、利用主体側でコンテンツのフォーマット等を全く意識することなく、コンテンツを利用でき、さらにユーザ利便性を高めることができる。
また、一実施の形態によれば、第22図に示したように、利用主体からの返却要求に応じて、利用権の返却を受け付けることとしたので、ユーザの利用状況に応じて柔軟に対応することができる。
また、一実施の形態によれば、第22図および第23図に示したように、利用主体からの返却要求に応じて、利用権の返却を受け付け、利用主体からの再取得要求に応じて、利用主体に利用権を再取得させることとしたので、ユーザの利用状況に応じて柔軟に対応することができる。
また、一実施の形態によれば、ライセンスに、利用主体でコンテンツの利用が一時中断された場合に、利用時間軸における一時中断時刻を時間軸情報として格納し、該コンテンツの利用を継続再開する場合、該ライセンスに含まれる時間軸情報に基づいて、一時中断した時刻以降からコンテンツを利用することとしたので、前回利用した部分がカットされ、コンテンツの利用効率を更に高めることができる。
また、一実施の形態によれば、利用主体を、単独のユーザ端末(例えば、ユーザ端末601のみ)としたので、該ユーザ端末を用いてコンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができる。
また、一実施の形態によれば、利用主体を、記録媒体としたので、該記録媒体を用いてコンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができる。
また、一実施の形態によれば、利用主体を、所定の利用環境内で用いられる複数のユーザ端末(例えば、ユーザ端末601〜60n)としたので、利用環境(複数のユーザ端末)に対して利用権を付与することができ、利用環境におけるコンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができる。
また、一実施の形態によれば、利用主体を、所定の利用環境内で用いられる複数の記録媒体としたので、利用環境(複数の記録媒体)に対して利用権を付与することができ、利用環境におけるコンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができる。
また、一実施の形態によれば、利用主体を、所定の利用環境内で用いられる複数のユーザ端末とし、複数のユーザ端末601〜60nで、購入利用権リストLS(第34図参照)を共有することとしたので、購入利用権リストLSの使い回しによりコンテンツの利用効率をさらに高めることができる。
また、一実施の形態によれば、項目テーブル500(第38図参照)における項目番号(第1の番号)および項目値番号(第2の番号)の入力により、許諾情報の集合から選択された複数の許諾情報にそれぞれ対応する項目番号および項目値番号のグループから、所定のアルゴリズムにより圧縮されたコードを生成することとしたので、コード化の効率を高め、許諾情報の情報量を低減することができる。
また、一実施の形態によれば、第40図〜第42図を参照して説明したように、選択パターンに対応させて項目番号および項目値番号がデフォルト設定されたテンプレート510A〜510Cを用いて、コード化対象の許諾情報を複数選択することとしたので、入力にかかる負担を軽減することができる。
以上本発明にかかる一実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例はこの一実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、前述した一実施の形態においては、第1図に示したプロバイダ端末10、パッケージ装置20、配信装置30、ライセンス発行装置40、利用権・許諾管理装置50、ユーザ端末601〜60n、利用環境情報管理装置70、認証装置80、決済装置90、ログ管理装置100の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを第43図に示したコンピュータ読み取り可能な記録媒体700に記録して、この記録媒体700に記録されたプログラムをコンピュータ600に読み込ませ、実行することにより各機能を実現してもよい。
コンピュータ600は、上記プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)610と、キーボード、マウス等の入力装置620と、各種データを記憶するROM(Read Only Memory)630と、演算パラメータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)640と、記録媒体700からプログラムを読み取る読取装置650と、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置660とから構成されている。
CPU610は、読取装置650を経由して記録媒体700に記録されているプログラムを読み込んだ後、プログラムを実行することにより、前述した各機能を実現する。なお、記録媒体700としては、光ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク等が挙げられる。
以上説明したように、本発明によれば、コンテンツの利用主体を登録し、コンテンツの利用に関する許諾情報に基づいて、利用主体にコンテンツの利用権を取得させ、利用主体からの利用要求に応じて、許諾情報に基づいて、コンテンツを利用するためのライセンスを発行することとしたので、コンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用要求に応じて、複数のコンテンツの中から利用主体に適合するコンテンツを配信することとしたので、利用主体側でコンテンツのフォーマット等を全く意識することなく、コンテンツを利用でき、さらにユーザ利便性を高めることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用主体からの返却要求に応じて、利用権の返却を受け付けることとしたので、ユーザの利用状況に応じて柔軟に対応することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用主体からの返却要求に応じて、利用権の返却を受け付け、利用主体からの再取得要求に応じて、利用主体に利用権を再取得させることとしたので、ユーザの利用状況に応じて柔軟に対応することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、ライセンスに、利用主体でコンテンツの利用が一時中断された場合に、利用時間軸における一時中断時刻を時間軸情報として格納し、該コンテンツの利用を継続再開する場合、該ライセンスに含まれる時間軸情報に基づいて、一時中断した時刻以降からコンテンツを利用することとしたので、前回利用した部分がカットされ、コンテンツの利用効率を更に高めることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用主体を、単独の利用装置としたので、該利用装置を用いてコンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用主体を、記録媒体としたので、該記録媒体を用いてコンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用主体を、所定の利用環境内で用いられる複数の利用装置としたので、利用環境(複数の利用装置)に対して利用権を付与することができ、利用環境におけるコンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用主体を、所定の利用環境内で用いられる複数の記録媒体としたので、利用環境(複数の記録媒体)に対して利用権を付与することができ、利用環境におけるコンテンツの利用効率、ユーザ利便性を高めることができ、コンテンツ権利者の保護を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用主体を、所定の利用環境内で用いられる複数の利用装置とし、複数の利用装置で、利用権の取得リストを共有することとしたので、取得リストの使い回しによりコンテンツの利用効率をさらに高めることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、第1の番号および第2の番号の入力により、情報の集合から選択された複数の情報にそれぞれ対応する第1の番号および第2の番号のグループから、所定のアルゴリズムにより圧縮されたコードを生成し、該コードを許諾情報としたので、コード化の効率を高め、許諾情報の情報量を低減することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、選択パターンに対応させて第1の番号および第2の番号がデフォルト設定されたテンプレートを用いて、コード化対象の情報を複数選択することとしたので、入力にかかる負担を軽減することができるという効果を奏する
Claims (48)
- コンピュータに、
コンテンツの利用に関する許諾情報を登録する許諾情報登録工程と、
前記コンテンツの利用主体を登録する利用主体登録工程と、
前記許諾情報に基づいて、前記利用主体に前記コンテンツの利用権を取得させる利用権取得工程と、
前記利用主体からの利用要求に応じて、前記許諾情報に基づいて、前記コンテンツを利用するためのライセンスを発行するライセンス発行工程と、
を実行させるためのコンテンツ利用制御プログラム。 - 前記コンピュータに、前記利用要求に応じて、複数のコンテンツの中から前記利用主体に適合するコンテンツを配信するコンテンツ配信工程を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記コンピュータに、前記利用主体からの返却要求に応じて、前記利用権の返却を受け付ける利用権返却工程を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記コンピュータに、前記利用主体からの返却要求に応じて、前記利用権の返却を受け付ける利用権返却工程と、前記利用主体からの再取得要求に応じて、前記利用主体に前記利用権を再取得させる利用権再取得工程を実行させることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記ライセンスには、前記利用主体でコンテンツの利用が一時中断された場合に、利用時間軸における一時中断時刻が時間軸情報として格納され、前記利用主体では、該コンテンツの利用を継続再開する場合、該ライセンスに含まれる時間軸情報に基づいて、一時中断した時刻以降からコンテンツを利用することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記利用主体は、単独の利用装置であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記利用主体は、記録媒体であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記利用主体は、所定の利用環境内で用いられる複数の利用装置であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記利用主体は、所定の利用環境内で用いられる複数の記録媒体であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記利用主体は、所定の利用環境内で用いられる複数の利用装置であり、前記複数の利用装置では、前記利用権の取得リストを共有することを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記許諾情報は、第1の番号および第2の番号の入力により、情報の集合からコード化対象の情報を複数選択する選択工程と、選択された複数の情報にそれぞれ対応する第1の番号および第2の番号のグループから、所定のアルゴリズムにより圧縮されたコードを生成するコード生成工程とにより生成された該コードであることを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記情報の集合は、マトリクス状に配置されており、前記第1の番号は、マトリクスの行を特定するための番号であり、前記第2の番号は、前記マトリクスの列を特定するための番号であることを特徴とする請求の範囲第11項に記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記選択工程では、選択パターンに対応させて前記第1の番号および前記第2の番号がデフォルト設定されたテンプレートを用いて、前記コード化対象の情報を複数選択することを特徴とする請求の範囲第11項に記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記所定のアルゴリズムは、中国剰余定理であることを特徴とする請求の範囲第11項に記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記所定のアルゴリズムは、素因数分解定理であることを特徴とする請求の範囲第11項に記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- 前記コードは、バイナリコードであることを特徴とする請求の範囲第11項に記載のコンテンツ利用制御プログラム。
- コンテンツの利用に関する許諾情報を登録する許諾情報登録工程と、
前記コンテンツの利用主体を登録する利用主体登録工程と、
前記許諾情報に基づいて、前記利用主体に前記コンテンツの利用権を取得させる利用権取得工程と、
前記利用主体からの利用要求に応じて、前記許諾情報に基づいて、前記コンテンツを利用するためのライセンスを発行するライセンス発行工程と、
を含むことを特徴とするコンテンツ利用制御方法。 - 前記利用要求に応じて、複数のコンテンツの中から前記利用主体に適合するコンテンツを配信するコンテンツ配信工程を含むことを特徴とする請求の範囲第17項に記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記利用主体からの返却要求に応じて、前記利用権の返却を受け付ける利用権返却工程を含むことを特徴とする請求の範囲第17項に記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記利用主体からの返却要求に応じて、前記利用権の返却を受け付ける利用権返却工程と、前記利用主体からの再取得要求に応じて、前記利用主体に前記利用権を再取得させる利用権再取得工程を含むことを特徴とする請求の範囲第17項に記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記ライセンスには、前記利用主体でコンテンツの利用が一時中断された場合に、利用時間軸における一時中断時刻が時間軸情報として格納され、前記利用主体では、該コンテンツの利用を継続再開する場合、該ライセンスに含まれる時間軸情報に基づいて、一時中断した時刻以降からコンテンツを利用することを特徴とする請求の範囲第17項に記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記利用主体は、単独の利用装置であることを特徴とする請求の範囲第17項〜第21項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記利用主体は、記録媒体であることを特徴とする請求の範囲第17項〜第21項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記利用主体は、所定の利用環境内で用いられる複数の利用装置であることを特徴とする請求の範囲第17項〜第21項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記利用主体は、所定の利用環境内で用いられる複数の記録媒体であることを特徴とする請求の範囲第17項〜第21項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記利用主体は、所定の利用環境内で用いられる複数の利用装置であり、前記複数の利用装置では、前記利用権の取得リストを共有することを特徴とする請求の範囲第17項〜第21項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記許諾情報は、第1の番号および第2の番号の入力により、情報の集合からコード化対象の情報を複数選択する選択工程と、選択された複数の情報にそれぞれ対応する第1の番号および第2の番号のグループから、所定のアルゴリズムにより圧縮されたコードを生成するコード生成工程とにより生成された該コードであることを特徴とする請求の範囲第17項〜第21項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記情報の集合は、マトリクス状に配置されており、前記第1の番号は、マトリクスの行を特定するための番号であり、前記第2の番号は、前記マトリクスの列を特定するための番号であることを特徴とする請求の範囲第27項に記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記選択工程では、選択パターンに対応させて前記第1の番号および前記第2の番号がデフォルト設定されたテンプレートを用いて、前記コード化対象の情報を複数選択することを特徴とする請求の範囲第27項に記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記所定のアルゴリズムは、中国剰余定理であることを特徴とする請求の範囲第27項に記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記所定のアルゴリズムは、素因数分解定理であることを特徴とする請求の範囲第27項に記載のコンテンツ利用制御方法。
- 前記コードは、バイナリコードであることを特徴とする請求の範囲第27項に記載のコンテンツ利用制御方法。
- コンテンツの利用に関する許諾情報を登録する許諾情報登録手段と、
前記コンテンツの利用主体を登録する利用主体登録手段と、
前記許諾情報に基づいて、前記利用主体に前記コンテンツの利用権を取得させる利用権取得手段と、
前記利用主体からの利用要求に応じて、前記許諾情報に基づいて、前記コンテンツを利用するためのライセンスを発行するライセンス発行手段と、
を備えたことを特徴とするコンテンツ利用制御装置。 - 前記利用要求に応じて、複数のコンテンツの中から前記利用主体に適合するコンテンツを配信するコンテンツ配信手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第33項に記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記利用主体からの返却要求に応じて、前記利用権の返却を受け付ける利用権返却手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第33項に記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記利用主体からの返却要求に応じて、前記利用権の返却を受け付ける利用権返却手段と、前記利用主体からの再取得要求に応じて、前記利用主体に前記利用権を再取得させる利用権再取得手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第33項に記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記ライセンスには、前記利用主体でコンテンツの利用が一時中断された場合に、利用時間軸における一時中断時刻が時間軸情報として格納され、前記利用主体では、該コンテンツの利用を継続再開する場合、該ライセンスに含まれる時間軸情報に基づいて、一時中断した時刻以降からコンテンツを利用することを特徴とする請求の範囲第33項に記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記利用主体は、単独の利用装置であることを特徴とする請求の範囲第33項〜第37項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記利用主体は、記録媒体であることを特徴とする請求の範囲第33項〜第37項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記利用主体は、所定の利用環境内で用いられる複数の利用装置であることを特徴とする請求の範囲第33項〜第37項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記利用主体は、所定の利用環境内で用いられる複数の記録媒体であることを特徴とする請求の範囲第33項〜第37項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記利用主体は、所定の利用環境内で用いられる複数の利用装置であり、前記複数の利用装置では、前記利用権の取得リストを共有することを特徴とする請求の範囲第33項〜第37項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記許諾情報は、第1の番号および第2の番号の入力により、情報の集合からコード化対象の情報を複数選択する選択手段と、選択された複数の情報にそれぞれ対応する第1の番号および第2の番号のグループから、所定のアルゴリズムにより圧縮されたコードを生成するコード生成手段とにより生成された該コードであることを特徴とする請求の範囲第33項〜第37項のいずれか一つに記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記情報の集合は、マトリクス状に配置されており、前記第1の番号は、マトリクスの行を特定するための番号であり、前記第2の番号は、前記マトリクスの列を特定するための番号であることを特徴とする請求の範囲第43項に記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記選択手段は、選択パターンに対応させて前記第1の番号および前記第2の番号がデフォルト設定されたテンプレートを用いて、前記コード化対象の情報を複数選択することを特徴とする請求の範囲第43項に記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記所定のアルゴリズムは、中国剰余定理であることを特徴とする請求の範囲第43項に記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記所定のアルゴリズムは、素因数分解定理であることを特徴とする請求の範囲第43項に記載のコンテンツ利用制御装置。
- 前記コードは、バイナリコードであることを特徴とする請求の範囲第43項に記載のコンテンツ利用制御装置。
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飯田尚一,外: "コンテンツ権利許諾情報管理システム「メロディーズ」&「メモリーズ」について", 情報処理学会研究報告, vol. 第2000巻,第77号, JPN6009016947, 2 September 2000 (2000-09-02), pages 19 - 31, ISSN: 0001298340 * |
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Publication number | Publication date |
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