明 細 書 コンテンッ利用制御プログラム、 コンテンッ利用制御方法おょぴコンテンッ利用 制御装置 技術分野
本発明は、 コンテンッの利用制御に用いて好適なコンテンツ利用制御プロダラ ム、コンテンッ利用制御方法おょぴコンテンッ利用制御装置に関するものであり、 特に、 コンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高めることができ、 コンテンツ権 利者の保護を図ることができるコンテンツ利用制御プログラム、 コンテンツ利用 制御方法およびコンテンッ利用制御装置に関するものである。 背景技術
昨今、 AD S L (Asymmetric Digital Subscriber Line) 、 C AT V (CAble Television) 、 F T TH (Fiber To The Home) 等のブロードバンド技術の登場と 一般家庭への普及により映像や音声のネットワーク配信の帯域が拡大しつつあり、 それに足並みを合わせるようにデジタルコンテンツ (以下、 単にコンテンツと称 する)の圧縮技術や、テレビジョン装置、セットトツプボックスの性能も向上し、 コンテンッの流通に関する技術的側面からみた障害が取り払われつつある。
第 4 4図は、 従来のコンテンツ流通を説明する図である。 同図において、 流通 対象のコンテンツは、デジタル化され配信が可能な書籍、写真、ィラスト、音楽、 映像、 ゲーム等である。
コンテンツ権利者は、 コンテンツの著作者、 著作権者、 権利管理団体、 コンテ ンッの利用に関する許諾を行う者であり、 複数存在している。
配信事業者は、 コンテンッホルダより利用許諾を得たコンテンツをィンターネ ット、携帯端末、駅端末、衛星等を介して配信する者であり、複数存在している。 ユーザは、 配信事業者により配信されたコンテンツを有償 (または無料) で利用
(視聴、 表示、 再生、 実行等) する者であり、 複数存在している。
上記において、 複数の配信事業者は、 各コンテンツ権利者からの許諾に基づい て、 様々な配信方法により複数のユーザへコンテンツを配信する。 これにより、 各ユーザは、 配信されたコンテンツを利用することが可能となる。
また、 ユーザは、 当該コンテンツが有償である場合、 所定の決済方法 (クレジ ットカード、 銀行振り込み、 現金等) により、 所定の対価を支払う。 各配信事業 者は、 ユーザからの対価を集金し、 売り上げレポートとして、 各コンテンツ権利 者に報告するとともに、 集金された対価を各コンテンツ権利者に分配する。 第 4 5図は、 第 4 4図に示したコンテンツ流通によりユーザに配信されたコン テンッの利用形態を示した図である。 同図において、 例えば、 放送局 1より配信 されたコンテンツ C (映像や音声) は、 利用装置としてのテレビジョン装置 2で 蓄積型 HD D (ハードディスク) 装置 3に蓄積される。 このコンテンツ Cは、 テ レビジョン装置 2で利用 (この場合、 視聴) される。
また、 コンテンツ Cは、 蓄積型 HD D装置 3で可搬型の記録媒体 4 aや記録媒 体 4 bにもコピーされる。 また、 コンテンツ Cは、 記録媒体 4 a等を介して、 他 利用装置としてのパーソナルコンピュータ 5にもコピーされる。 このパーソナル コンピュータ 5では、 コピーされたコンテンツ Cをインターネット 6を介して、 送信することも可能である。
さらに、 記録媒体 4 aや記録媒体 4 bにコピーされたコンテンツ Cは、 他の利 用装置 (高機能携帯電話機 7 a、 P D A (Personal Digital Assistant) 7 b、 車載利用装置 7 c等) でも利用可能である。
特許文献 1 特開 2 0 0 3— 3 0 5 4 7号公報
ところで、 第 4 4図に示したように、 従来においては、 複数のコンテンツ権利 者、 複数の配信事業者、 複数のユーザの間で、 配信に必要な情報の登録作業が非 常に煩雑であるとともに、 コンテンツや許諾の管理方法が乱立し、 コンテンツの 利用効率が非常に悪いという問題があった。
また、 第 4 5図に示したように、 従来においては、 コンテンツの利用装置が複
数ある場合、 配信されたコンテンツを別の利用装置で利用する場合、 いちいち記 録媒体にコピーしなければならず非常に煩雑な作業を要するという問題もあった。 さらに、 ユーザ側においては、 複数の利用装置のデータフォーマットが異なる場 合も多く、 この場合、 あるフォーマットのコンテンツを別のフォーマットの利用 装置で利用することができないという問題もあった。このように、従来において、 ユーザにとってみれば、 複数 (異機種) の利用装置でコンテンツを利用する場合 に、 フォーマツトの相違等を意識しなければならず、 利便性が低いという問題が めった。
一方、 コンテンツ権利者にとってみれば、 配信されたコンテンツの私的利用に 限ってコピーやムープを認めているものの、 その私的利用の範囲を特定すること ができないため、 実質的に野放し状態とされ、 著作権保護に関して不利益を被る 可能性が高レ、という問題があつた。
すなわち、 従来においては、 蓄積型 HD D装置 3に一次蓄積されたコンテンツ から他の記録媒体 4 a、 4 b等へのコピーに関するルールが、 私的利用に限定す るというルール以外に実質存在せず、 複製先にまで著作権保護が及ばないのであ る。
さらに、 従来においては、 インターネット 6に接続されたパーソナルコンビュ ータ 5さえあれば、 配信されたコンテンツを容易にインターネット 6へ送信する ことができ、 その制限をかけることが困難である。
本発明は、 上記に鑑みてなされたもので、 コンテンツの利用効率、 ユーザ利便 性を高めることができ、 コンテンッ権利者の保護を図ることができるコンテンッ 利用制御プログラム、 コンテンッ利用制御方法おょぴコンテンッ利用制御装置を 提供することを目的とする。 発明の開示
上記目的を達成するために、 本発明は、 コンピュータに、 コンテンツの利用に 関する許諾情報を登録する許諾情報登録工程と、 前記コンテンツの利用主体を登
録する利用主体登録工程と、 前記許諾情報に基づいて、 前記利用主体に前記コン テンッの利用権を取得させる利用権取得工程と、 前記利用主体からの利用要求に 応じて、 前記許諾情報に基づいて、 前記コンテンツを利用するためのライセンス を発行するライセンス発行工程と、 を実行させるためのコンテンッ利用制御プ口 グラムである。
また、 本発明は、 コンテンツの利用に関する許諾情報を登録する許諾情報登録 工程と、 前記コンテンツの利用主体を登録する利用主体登録工程と、 前記許諾情 報に基づいて、 前記利用主体に前記コンテンツの利用権を取得させる利用権取得 工程と、 前記利用主体からの利用要求に応じて、 前記許諾情報に基づいて、 前記 コンテンッを利用するためのラィセンスを発行するライセンス発行工程と、 を含 むことを特徴とする。
また、 本発明は、 コンテンツの利用に関する許諾情報を登録する許諾情報登録 手段と、 前記コンテンツの利用主体を登録する利用主体登録手段と、 前記許諾情 報に基づいて、 前記利用主体に前記コンテンツの利用権を取得させる利用権取得 手段と、 前記利用主体からの利用要求に応じて、 前記許諾情報に基づいて、 前記 コンテンツを利用するためのライセンスを発行するライセンス発行手段と、 を備 えたことを特徴とする。
かかる発明によれば、 コンテンツの利用主体を登録し、 コンテンツの利用に関 する許諾情報に基づいて、 利用主体にコンテンツの利用権を取得させ、 利用主体 力 らの利用要求に応じて、 許諾情報に基づいて、 コンテンツを利用するためのラ ィセンスを発行することとしたので、 コンテンッの利用効率、 ユーザ利便性を高 めることができ、 コンテンッ権利者の保護を図ることができる。 図面の簡単な説明
第 1図は、 本発明にかかる一実施の形態の構成を示すプロック図であり、 第 2 図は、 同一実施の形態の動作原理を説明する図であり、 第 3図は、 同一実施の形 態の動作原理を説明する図であり、 第 4図は、 同一実施の形態の動作原理を説明
する図であり、 第 5図は、 第 1図に示したコンテンツ情報データベース 3 4のテ 一プル構造を示す図であり、 第 6図は、 第 1図に示したコンテンッ鍵情報データ ベース 4 4のテーブル構造を示す図であり、 第 7図は、 第 1図に示した許諾情報 データベース 5 4のテーブル構造を示す図であり、 第 8図は、 第 1図に示したコ ンテンッ基本情報データベース 5 5のテープル構造を示す図であり、 第 9図は、 第 1図に示した利用権情報データベース 5 6のテーブル構造を示す図であり、 第 1 0図は、 第 1図に示した利用環境情報データベース 7 4のテーブル構造を示す 図であり、 第 1 1図は、 第 1図に示したユーザ情報データベース 8 4のテーブル 構造を示す図であり、 第 1 2図は、 第 1図に示したユーザ端末情報データベース 8 5のテーブル構造を示す図であり、 第 1 3図は、 同一実施の形態におけるパッ ケージング処理を説明するシーケンス図であり、 第 1 4図は、 同一実施の形態に おけるパッケージング処理を説明するシーケンス図であり、 第 1 5図は、 同一実 施の形態における利用主体 I D等登録処理を説明するシーケンス図であり、 第 1 6図は、 同一実施の形態における新規利用権購入処理を説明するシーケンス図で あり、 第 1 7図は、 同一実施の形態における新規利用権購入処理を説明するシー ケンス図であり、 第 1 8図は、 同一実施の形態におけるコンテンツ利用処理 (そ の 1 ) を説明するシーケンス図であり、 第 1 9図は、 同一実施の形態におけるコ ンテンッ利用処理 (その 1 ) を説明するシーケンス図であり、 第 2 0図は、 同一 実施の形態におけるコンテンツ利用処理 (その 2 ) を説明するシーケンス図であ り、 第 2 1図は、 同一実施の形態におけるコンテンツ利用処理 (その 2 ) を説明 するシーケンス図であり、 第 2 2図は、 同一実施の形態における利用権返却処理 を説明するシーケンス図であり、 第 2 3図は、 同一実施の形態における利用権再 取得処理を説明するシーケンス図であり、 第 2 4図は、 同一実施の形態における 口グインページ 2 0 0を示す図であり、 第 2 5図は、 同一実施の形態におけるト ップページ 2 1 0を示す図であり、 第 2 6図は、 同一実施の形態におけるコンテ ンッ情報検索ページ 2 2 0を示す図であり、 第 2 7図は、 同一実施の形態におけ るコンテンツ詳細ページ 2 3 0を示す図であり、 第 2 8図は、 同一実施の形態に
おける購入ページ 2 4 0を示す図であり、 第 2 9図は、 同一実施の形態における マイページ 2 5 0を示す図であり、 第 3 0図は、 同一実施の形態における利用ぺ ージ 2 6 0を示す図であり、 第 3 1図は、 同一実施の形態における返却ページ 2 7 0を示す図であり、 第 3 2図は、 同一実施の形態における携帯電話機用の各ぺ ージの遷移を示す図であり、 第 3 3図は、 同一実施の形態における利用環境の登 録方法を説明する図であり、 第 3 4図は、 同一実施の形態における利用環境のコ ンテンッ利用を説明する図であり、 第 3 5図は、 同一実施の形態におけるコンテ ンッ鍵の生成方法を説明する図であり、 第 3 6図は、 同一実施の形態に適用され るコード生成装置 4 0 0の構成を示す図であり、 第 3 7図は、 同一実施の形態で 用いられる項目テーブル 5 0 0を示す図であり、 第 3 8図は、 同一実施の形態に おける項目番号および項目値番号の入力を説明する図であり、 第 3 9図は、 第 3 6図に示したコード生成装置 4 0 0の動作を説明するフローチャートであり、 第 4 0図は、 同一実施の形態におけるテンプレート 5 1 O Aを説明する図であり、 第 4 1図は、同一実施の形態におけるテンプレート 5 1 0 Bを説明する図であり、 第 4 2図は、同一実施の形態におけるテンプレート 5 1 0 Cを説明する図であり、 第 4 3図は、 同一実施の形態の変形例の構成を示すプロック図であり、 第 4 4図 は、 従来のコンテンツ流通を説明する図であり、 第 4 5図は、 第 4 4図に示した コンテンッ流通によりユーザに配信されたコンテンッの利用形態を示した図であ る。 発明を実施するための最良の形態
以下、 図面を参照して本発明にかかる一実施の形態について詳細に説明する。 第 1図は、 本発明にかかる一実施の形態の構成を示すブロック図である。 この図 には、前述したコンテンツ(デジタルィ匕され配信が可能な書籍、写真、ィラスト、 音楽、 映像、 ゲーム、 ソフトウェア等) の利用を制御するためのコンテンツ利用 制御システムが図示されている。
このコンテンツ利用制御システムは、 プロバイダ端末 1 0、 パッケージ装置 2
0、 配信装置 3 0、 ライセンス発行装置 4 0、 利用権'許諾管理装置 5 0、 コン テンッの利用装置としてのユーザ端末 6 0 i〜6 0 n、利用環境情報管理装置 7 0、 認証装置 8 0、 決済装置 9 0、 ログ管理装置 1 0 0および各装置、 各端末を相互 接続するネットワーク NWから構成されている。
ここで、 一実施の形態の動作原理について、 第 2図〜第 4図を参照して説明す る。これらの図において、第 1図の各部に対応する部分には同一の符号を付ける。 第 2図に示したパッケージ装置 2 0において、 原コンテンツ C Oは、 異なるフ ォーマツ卜のコンテンツ C 1、 コンテンツ C 2にエンコードされる。 例えば、 コ ンテンッ C 1は、携帯電話機での利用に適したフォーマツトとされている。一方、 コンテンツ C 2は、 パーソナルコンピュータでの利用に適したフォーマットとさ れている。 これらのコンテンツ C 1およびコンテンツ C 2は、 フォーマットが異 なるのみで、 内容自体、 同一とされており、 原コンテンツ C 0から派生したコン テンッである。
また、 パッケージ装置 2 0では、 コンテンツ鍵 K 1でコンテンツ C 1が暗号ィ匕 され、 コンテンツ C K 1が生成されるとともに、 コンテンッ鍵 K 2でコンテンツ C 2が喑号ィ匕され、 コンテンツ C K 2が生成される。
パッケージ装置 2 0には、 コンテンツ C K 1およびコンテンツ C K 2に関する コンテンツ基本情報 (メタ情報) および許諾情報が入力される。 コンテンツ基本 情報は、 タイトル、 アーティスト、 作詞、 作曲、 収録時間等の情報から構成され ている。
許諾情報は、 コンテンツ C K 1およびコンテンツ C K 2の各許諾条件を表す情 報であり、 配信期間、 金額、 複製許可、 移動許可、 再生回数、 再生期間等の情報 力 ^構成されている。
パッケージ装置 2 0で生成されたコンテンツ C K 1およびコンテンツ C K 2は、 配信装置 3 0で管理される。 コンテンツ基本情報および許諾情報は、 利用権 ·許 諾管理装置 5 0で管理される。 この利用権 ·許諾管理装置 5 0では、 利用権情報 も管理される。 また、 コンテンツ鍵 K 1およびコンテンツ鍵 K 2は、 ライセンス
発行装置 40で管理される。
第 3図に示した利用権 ·許諾管理装置 50では、 各ユーザ (Aさん〜 Dさん) の利用権 (コンテンツの利用権) を管理している。 同図において、 例えば、 ユー ザ端末 60 i (Aさんに対応) からコンテンツが要求されると、 認証装置 80で Aさんが認証された後、決済装置 90で当該コンテンツの利用料金が決済される。 つぎに、 利用権.許諾管理装置 50では、 Aさんが当該コンテンツに関して利用 権を有している力否かが確認される。 利用権を有している場合、 利用権 ·許諾管 理装置 50では、 許諾情報が確認される。
つぎに、 配信装置 30は、 要求元のユーザ端末 6 へ、 例えば、 コンテンツ CK1を配信する。 つぎに、 ライセンス発行装置 40は、 コンテンツ CK1に対 応するコンテンツ鍵 K1 (第 2図参照) に基づいて、 ユーザ端末 60 こ対して ライセンス L 1を発行する。 ユーザ端末 60 Jでは、 ライセンス L 1 (コンテン ッ鍵 K1) に基づいて、 コンテンツ CK1が復号された後、 利用 (視聴等) され る。
同様にして、 Bさんに対応するユーザ端末 60。からもコンテンツが要求され ると、 上述した動作を経て、 配信装置 30からユーザ端末 60„に対して、 コン テンッ CK 2が配信された後、 ライセンス発行装置 40からライセンス L 2 (コ ンテンッ鍵 K 2) が発行される。
これにより、 ユーザ端末 60 nでも、 ライセンス L 2 (コンテンツ鍵 K 2) に 基づいて、 コンテンツ CK2が復号された後、 利用 (視聴等) される。
ここで、 一実施の形態では、 ユーザ端末 601〜6011をひとまとまりの利用環 境 (ドメイン) としてみた場合、 この利用環境 (複数のユーザ端末を含む) に対 して、 コンテンツの利用を許諾し、 利用環境単位でのコンテンツ管理も特敦のー つとされている。
すなわち、 第 4図に示したように、 複数のユーザ端末 6 (^ 60η (携帯電話 機、 パーソナルコンピュータ、 PDA、 オーディオ、 蓄積型 HDD装置、 車载利 用装置、携帯プレーヤ等)を含む利用環境には、利用環境 I Dが付与されている。
利用環境 I Dは、 利用環境を識別するための識別子であり、 ユーザ端末 6 0 〜 6 0 nをそれぞれ識別するためのユーザ端末 I Dにひも付けられている。
当該利用環境における利用環境 I Dおよび複数のユーザ端末 I Dは、 利用環境 情報管理装置 7 0に登録されている。
同図において、 ユーザ端末 6 0 こよりコンテンツが要求されると、 上述した 動作を経て、 配信装置 3 0からユーザ端末 6 に対応するフォーマツトのコン テンッ C K 1が配信され、 利用される。 また、 利用環境内の他のユーザ端末の場 合にも、 当該ユーザ^末が認証され、 対応するフォーマットのコンテンツが配信 される。 ここで、 利用環境内ならば、 管理された状態で、 コンテンツの移動、 コ ピー等が可能である。
一方、 例えば、 ユーザ端末 6 0 nからインターネット I Nを介してコンテンツ C K 1が送信された場合、 コンテンツ C K 1を受信した端末は、 当該利用環境に 含まれないため、 認証されず、 コンテンツ C K 1の利用が不可とされる。
第 1図に戻り、 プロバイダ端末 1 0、 パッケージ装置 2 0および配信装置 3 0 は、 コンテンツプロバイダ (コンテンツ配信事業者) 側に設けられている。 プロ バイダ端末 1 0は、 パッケージ装置 2 0に対して、 コンテンツ I D、 ファイル名 (原コンテンツ) 、 コンテンツ鍵、 許諾情報等の入力作業を行うためのコンビュ ータ端末である。
プロバイダ端末 1 0において、 制御部 1 1は、 端末各部を制御する。 記憶部 1 2は、制御部 1 1で用いられる各種情報を記憶する。入力部 1 3は、キーボード、 マウス等である。 表示部 1 4は、 L C D (Liquid Crystal Display) や C R T (Cathode Ray Tube)等である。通信部 1 5は、所定の通信プロトコルに従って、 通信を制御する。
パッケージ装置 2 0は、 第 2図を参照して説明したように、 プロバイダ端末 1 0で入力された原コンテンツをェンコ一ドし、 複数フォーマツトのコンテンツを 生成する機能、 該コンテンツをコンテンツ鍵で暗号化する機能、 暗号ィ匕されたコ ンテンッを配信装置 3 0に登録する機能、 コンテンツ鍵をライセンス発行装置 4
0に登録する機能、 コンテンッ基本情報および許諾情報を利用権 ·許諾管理装置 5 0に登録する機能等を備えている。
このパッケージ装置 2 0において、 制御部 2 1は、 各部を制御する。 記憶部 2 2は、 制御部 2 1で用いられる各種情報を記憶する。 通信部 2 3は、 所定の通信 プロトコルに従って、 通信を制御する。
配信装置 3 0は、 要求元のユーザ端末 (ユーザ端末 δ ί^ δ θ ^ · · 'のう ちいずれかのユーザ端末) へ所定のコンテンツを配信する機能を備えている。 この配信装置 3 0において、 制御部 3 1は、 各部を制御する。 記憶部 3 2は、 制御部 3 1で用いられる各種情報を記憶する。 通信部 3 3は、 所定の通信プロト コルに従って、 通信を制御する。 コンテンツ情報データベース 3 4は、 パッケ一 ジ装置 2 0で暗号化されたコンテンツに関するコンテンツ情報を格納するデータ ベースである。
具体的には、コンテンツ情報データベース 3 4は、第 5図に示したように、 「コ ンテンッ I D」 、 「ファイル名」 、 「U R L (Uniform Resource Locator) 」 、 「決済方法」 、 「商品コード」 等からなるコンテンツ情報を格納している。 「コ ンテンッ I D」 は、 当該コンテンツを識別するための識別子である。
「ファイル名」 は、 当該コンテンツのファイルの名称である。 rU R L j は、 当該コンテンツ (ファイル) が格納されている場所を表す。
「決済方法」 は、 ユーザが当該コンテンツを利用する際の利用料金 (購入金額) の決済方法 (クレジットカード、銀行振り込み、 現金等) を表す。 「商品コード」 は、 当該コンテンツを商品とした場合のコードを表す。
第 1図に戻り、 ライセンス発行装置 4 0は、 コンテンツ鍵を管理する機能、 許 諾情報を確認する機能、 コンテンツの利用に関する要求を出したユーザ端末 (ュ 一ザ端末 e o e O n ' · · ) に対して、 ライセンス (コンテンツ鍵、 後述する コンディションおよび利用環境情報) を生成し発行する機能等を備えている。 このライセンス発行装置 4 0において、 制御部 4 1は、 各部を制御する。 記憶 部 4 2は、 制御部 4 1で用いられる各種情報を記憶する。 通信部 4 3は、 所定の
通信プロトコルに従って、 通信を制御する。 コンテンツ鏈情報データベース 4 4 は、 パッケージ装置 2 0で暗号化に用いられたコンテンツ鍵に関するコンテンツ 鍵情報を格納するデータベースである。
具体的には、 コンテンツ鍵情報データベース 4 4は、 第 6図に示したように、 「コンテンツ鍵」 、 「コンテンツ I DJ 、 「プロバイダ」 等からなるコンテンツ 鐽情報を格納している。
「コンテンツ鍵」 は、 コンテンツ鐽本体である。 「コンテンツ I D」 は、 コン テンッ键に対応するコンテンッを識別するための識別子である。 「プロバイダ」 は、当該コンテンッの配信を担当するコンテンップロバイダに関する情報である。 第 1図に戻り、 利用権'許諾管理装置 5 0は、 ユーザがコンテンツを利用する 権利としての利用権を管理する機能、当該コンテンツを利用する際の許諾条件 (契 約) に関する許諾情報を管理する機能、 当該コンテンツの基本情報に関するコン テンッ基本情報を管理する機能等を備えている。
この利用権'許諾管理装置 5 0において、 制御部 5 1は、 各部を制御する。 記 憶部 5 2は、 制御部 5 1で用いられる各種情報を記憶する。 通信部 5 3は、 所定 の通信プロトコルに従って、 通信を制御する。
許諾情報データベース 5 4は、 上述した許諾情報を格納するデータベースであ る。 具体的には、 許諾情報データベース 5 4は、 第 7図に示したように、 「許諾 I D」 、 「コンテンツ I DJ 、 「配信期間」 、 「金額」 、 「複製許可」 、 「移動 許可」、 「再生回数」、 「再生期間」、 「プロバイダ」、 「権利者名 Z権利種別」、 「再許諾可否」 、 「許諾地域」 、 「許諾期間開始」 、 「許諾期間終了」 等からな る許諾情報を格納している。
「許諾 I D」 は、許諾情報を識別するための識別子である。 「コンテンツ I D」 は、 許諾に関するコンテンツを識別するための識別子である。 「配信期間」 は、 当該コンテンツを配信している期間である。 「金額」 は、 当該コンテンツの利用 の対価としてユーザに請求すべき金額である。
「複製許可」 は、 ユーザ側に配信された当該コンテンツの複製許可 (または不
許可) を表す。 「移動許可」は、ユーザ側に配信された当該コンテンツの移動(コ ピーも含む) の許可 (または不許可) を表す。
「再生回数」 は、 ユーザ側に配信された当該コンテンツの再生回数の制限を表 す。 「再生期間」 は、 ユーザ側に配信された当該コンテンツの再生期間の制限を 表す。 「プロバイダ」 は、 当該コンテンツを配信したコンテンツプロバイダを表 す。 「権利者名/権利種別」 は、 当該コンテンツの権利者名および権利の種別を 表す。 「再許諾可否」 は、 ユーザ側に配信されたコンテンツを別のユーザ等に再 許諾する場合の可否を表す。 「許諾地域」 は、 許諾の地域を表す。 「許諾期間開 始」 は、 許諾期間の開始日を表す。 「許諾期間終了」 は、 許諾期間の終了日を表 す。
第 1図に戻り、 コンテンッ基本情報データベース 5 5は、 コンテンッ基本情報 を格納するデータベースである。 具体的には、 コンテンツ基本情報データベース 5 5は、 第 8図に示したように、 「コンテンツ I D」 、 「タイトル」 、 「ァーテ ィスト」 、 「作詞」 、 「作曲」 、 「収録時間」 、 「制作日」 、 「制作場所」 、 「タ イブ」、 「サイズ」、 「UR L」等からなるコンテンツ基本情報を格納している。
「コンテンツ I D」 は、 当該コンテンツを識別するための識別子である。 「タ ィトル J は、 コンテンツに付与されているタイトル (曲名等) を表す。 「ァーテ ィスト」 は、 当該コンテンツを演奏、歌唱等を行うアーティストを表す。 「作詞」 は、 当該コンテンツの作詞者を表す。 「作曲」 は、 当該コンテンツの作曲者を表 す。
「収録時間」 は、 当該コンテンツの収録時間を表す。 「制作日」 は、 当該コン テンッの制作日を表す。 「制作場所」は、当該コンテンツの制作場所を表す。 「タ イブ」 は、 当該コンテンツのファイルタイプ (フォーマット等) を表す。 「サイ ズ」 は、 当該コンテンツのファイルサイズを表す。 「U R L」 は、 当該コンテン ッの格納場所を表す。
第 1図に戻り、 利用権情報データベース 5 6は、 前述した利用権に関する利用 権情報を格納するデータベースである。 具体的には、 利用権情報データベース 5
6は、 第 9図に示したように、 「セッション I D」 、 「ユーザ I D」 、 「コンテ ンッ I D」 、 「許諾 I D」 、 「決済方法」 、 「購入金額」 、 「購入日時」 、 「ァ クシヨンタイプ」 、 「ステータス」 、 「利用主体 I DJ 、 「利用環境 I D」 、 「利 用環境情報」 等からなる利用権情報を格納している。
「セッション I D」 は、 セッションを識別するための識別子である。 「ユーザ
I D」 は、 コンテンツの利用権を有するユーザを識別するための識別子である。 「コンテンツ I D」 は、 当該コンテンツを識別するための識別子である。 「許諾 I D」 は、 当該コンテンツに関する許諾を識別するための識別子である。
「決済方法」 は、 当該コンテンツの利用権を購入する際の決済方法 (クレジッ トカード等) を表す。 「購入金額」 は、 当該コンテンツの利用権を購入する場合 の金額を表す。 「購入日時」は、当該コンテンツの利用権を購入した日時を表す。 「アクションタイプ」 は、 当該コンテンツの利用権にかかるアクション (購入、 取得、 返却、 再取得) を表す。
「ステータス」 は、 当該利用権情報の有効または無効を表す。 「利用主体 I D」 は、 購入した利用権に基づいてコンテンツを利用する主体を識別するための識別 子である。 利用主体が利用環境である場合、 「利用主体 I D」 には、 利用環境 I Dが登録される。一方、利用主体がユーザ端末単独である場合、 「利用主体 I DJ には、当該ユーザ端末に対応するユーザ端末 I Dが登録される。 「利用環境 I D」 は、 上記利用環境を識別するための識別子である。 利用環境情報は、 利用環境情 報デ タベース 7 4に登録されている利用環境情報 (利用環境 I D、 ユーザ端末 I D 1〜ユーザ端末 I D n、 · ' ,) である。
ユーザ端末 6 (^ 6 0 nは、 第 4図に示したように、 ある一つの利用環境に含 まれており、 携帯電話機、 パーソナルコンピュータ、 P D A、 オーディオ、 蓄積 型 HD D装置、 車載利用装置、 携帯プレーヤ等である。 上記利用環境には、 識別 子としての利用環境 I Dが付与されている。
また、 ユーザ端末 6 0 i〜6 0 nのそれぞれには、識別子としてのユーザ端末 I Dが付与されている。 なお、 同図においては、 上記ユーザ端末 6 0,〜6 0 n以外
にも他の利用環境 (複数のユーザ端末から構成) や、 単独で存在するユーザ端末 が多数存在している。
ユーザ端末 6 0 は、 コンテンツの利用に関する要求を出す機能、 ライセンス 発行装置 4 0で発行されたライセンスと、 配信装置 3 0から配信されたコンテン ッとで当該コンテンツを利用する機能等を備えている。
このユーザ端末 6 (^において、 制御部 6 1は、 端末各部を制御する。 専用プ レーャ 6 2は、当該コンテンツを利用するためのプレーヤである。記憶部 6 3は、 制御部 6 1で用いられる各種情報を記憶する。 入力部 6 4は、 キーボード、 テン キー、 トラックボール、 マウス等である。
表示部 6 5は、 L C Dや C R Tである。 通信部 6 6は、 所定の通信プロトコル に従って、 通信を制御する。
なお、 ユーザ端末 6 0 2、 ユーザ端末 6 0 3、 · · ·、 ユーザ端末 6 0 nも、 ュ 一ザ端末 6 0 tと同一またはほぼ同一の構成とされている。
利用環境情報管理装置 7 0は、 上述した利用環境に関する利用環境情報を管理 する機能を備えている。この利用環境情報管理装置 7 0において、制御部 7 1は、 装置各部を制御する機能を備えている。 記憶部 7 2は、 制御部 7 1で用いられる 各種情報を記憶する。 通信部 7 3は、 所定の通信プロトコルに従って、 通信を制 御する。
利用環境情報データベース 7 4は、 利用環境情報を格納するデータベースであ る。 具体的には、 利用環境情報データベース 7 4は、 第 1 0図に示したように、 「利用環境 I D」 、 「ユーザ端末 I D 1」 、 「ユーザ端末 I D 2」 、 · · ·、 「ュ 一ザ端末 I D n」 等からなる利用環境情報を格納している。
「利用環境 I D」 は、 前述した利用環境を識別するための識別子である。 「ュ 一ザ端末 I D 1」 、 「ユーザ端末 I D 2」 、 · · ·、 「ユーザ端末 I D n」 のそ れぞれは、 当該利用環境を構成する複数 nのユーザ端末を識別するための識別子 である。 なお、 ユーザ端末が単独で存在する場合には、 「利用環境 I D」 および 「ユーザ端末 I D 1」が登録され、 「ユーザ端末 I D 2」以降は未登録とされる。
第 1図に戻り、 認証装置 8 0は、 ユーザを認証する機能、 ユーザ端末を認証す る機能等を備えている。 この認証装置 8 0において、 制御部 8 1は、 装置各部を 制御する機能を備えている。 記憶部 8 2は、 制御部 8 1で用いられる各種情報を 記憶する。 通信部 8 3は、 所定の通信プロトコルに従って、 通信を制御する。 ュ 一ザ情報データベース 8 4は、 ユーザ情報を格納するデータベースである。 ユー ザ端末情報データベース 8 5は、ユーザ端末情報を格納するデータベースである。 具体的には、 ユーザ情報データベース 8 4は、 第 1 1図に示したように、 「ュ 一ザ I D」 、 「パスワード」 、 「ユーザ名」 、 「電子メールアドレス」 、 「郵便 番号」 、 「住所」 、 「性別 J 、 「生年月日」 等からなるユーザ情報を格納してい る。
「ユーザ I D」 は、 当該ユーザを識別するための識別子である。 「パスヮード」 は、 ユーザの認証時に用いられる。 「ユーザ名」 は、 当該ユーザの氏名である。
「電子メールアドレス」 は、 当該ユーザの連絡先としての電子メールアドレスで ある。 「郵便番号」および「住所」 は、 当該ユーザの連絡先である。 「性別」 は、 当該ユーザの性別である。 「生年月日」 は、 当該ユーザの生年月日である。
また、 ユーザ端末情報データベース 8 5は、 第 1 2図に示したように、 「ユー ザ I D」 、 「ユーザ端末 I Dj 等からなるユーザ端末情報を格納するデータべ一 スである。 「ユーザ I D」 は、 当該ユーザを識別するための識別子である。 「ュ 一ザ端末 I D」 は、 当該ユーザ端末を識別するための識別子である。
第 1図に戻り、 決済装置 9 0は、 当該コンテンツの利用権の購入に際して、 購 入金額を所定の決済方法により決済する機能を備えている。 この決済装置 9 0に おいて、 制御部 9 1は、 装置各部を制御する。 記憶部 9 2は、 制御部 9 1で用い られる各種情報を記憶する。 通信部 9 3は、 所定の通信プロトコルに従って、 通 信を制御する。
口グ管理装置 1 0 0は、 各装置における口グ情報を管理する装置である。 口グ 情報としては、 例えば、 ライセンス発行装置 4 0におけるライセンス発行ログ情 報 (セッション I D、 許諾 I D、 決済方法、 購入日時等) や、 配信装置 3 0にお
ける配信ログ情報 (コンテンツ I D、 許諾 I D、 ユーザ I D、 利用環境 I D、 ュ 一ザ端末 I D等) 等が挙げられる。
このログ管理装置 1 0 0において、 制御部 1 0 1は、 装置各部を制御する。 記 憶部 1 0 2は、制御部 1 0 1で用いられる各種情報を記憶する。通信部 1 0 3は、 所定の通信プロトコルに従って、 通信を制御する。 ログ情報データベース 1 0 4 は、 上述したログ情報を格納するデータベースである。
つぎに、 一実施の形態の動作について、 第 1 3図〜第 2 4図に示したシーケン ス図を参照しつつ説明する。
(パッケージング処理)
はじめに、 第 1 3図を参照しつつ、 一実施の形態におけるパッケージング処理 について説明する。 パッケージング処理は、 原コンテンツを所定のフォーマット でエンコードし、 コンテンツを生成した後、 該コンテンツを暗号ィヒし、 このコン テンッを配信装置 3 0に登録するための処理である。
同図に示したステップ S A 1では、 プロバイダ端末 1 0は、 オペレータの操作 入力に従って、 ノ ッケージ装置 2 0に対してコンテンツエンコード要求を出すと ともに、原コンテンツを送信する。ステップ S A 2では、パッケージ装置 2 0は、 上記要求に応じて、 原コンテンツを所定のフォーマツトでエンコードする。
ステップ S A 3では、 パッケージ装置 2 0は、 プロバイダ端末 1 0へェンコ一 ド終了通知を出すとともに、 ェンコ一ド済みのコンテンツに対応するコンテンツ I Dを送信する。
ステップ S A 4では、プロパイダ端末 1 0は、オペレータの操作入力に従って、 パッケージ装置 2 0に対して、 コンテンツ配信準備要求を出すとともに、 コンテ ンッ I D、 ファイル名、 コンテンツ鍵、 許諾情報等を送信する。 ステップ S A 5 では、 パッケージ装置 2 0は、 エンコードされたコンテンツをコンテンツ鍵で喑 号化する。
ステップ S A 6では、 パッケージ装置 2 0は、 配信装置 3 0に対して、 喑号ィ匕 されたコンテンツ登録要求を出すとともに、 コンテンツ I D、 ファイル名等のコ
ンテンッ情報を送信する。 ステップ S A 7では、 配信装置 30は、 コンテンツ情 報をコンテンツ情報データベース 34 (第 5図参照) に登録する。
ステップ SA8では、 配信装置 30は、 パッケージ装置 20に対して、 コンテ ンッ登録終了通知を出すとともに、 セッション I Dを送信する。
第 14図に示したステップ SA9では、 パッケージ装置 20は、 ライセンス発 行装置 40に対して、コンテンツ鍵情報登録要求を出すとともに、コンテンツ鍵、 コンテンツ I D、 プロバイダ等からなるコンテンツ鍵情報を送信する。 ステップ SA10では、 ライセンス発行装置 40は、 コンテンツ鍵情報をコンテンツ鍵情 報データベース 44 (第 6図参照) に登録する。
ステップ SA1 1では、 ライセンス発行装置 40は、 パッケージ装置 20に対 して、 コンテンツ鍵情報登録終了通知を出すとともに、 セッション I Dを送信す る。 ステップ SA12では、 パッケージ装置 20は、 利用権 ·許諾管理装置 50 に対して、 許諾情報'コンテンツ基本情報登録要求を出すとともに、 許諾情報お よびコンテンツ基本情報を送信する。
ステップ S A 1 3では、 利用権 ·許諾管理装置 50は、 許諾情報を許諾情報デ ータベース 54 (第 7図参照) に登録するとともに、 コンテンツ基本情報をコン テンッ基本情報データベース 55 (第 8図参照) に登録する。
ステップ SA14では、 利用権'許諾管理装置 50は、 パッケージ装置 20に 対して、 許諾情報.コンテンツ基本情報登録終了通知を出すとともに、 セッショ ン I Dを送信する。 ステップ SA15では、 パッケージ装置 20は、 プロバイダ 端末 10に対して、 コンテンツ配信準備終了通知を出すとともに、 セッション I Dを送信する。
ここで、 一実施の形態においては、 原コンテンツを別のフォーマットでェンコ ードする場合や、 別のコンテンツをパッケージングする場合には、 上述したパッ ケージ処理が繰り返し実行される。
(利用主体 I D等登録処理)
つぎに、 第 15図を参照しつつ、 一実施の形態における利用主体 I D等登録処
理について説明する。 利用主体 I D等登録処理は、 前述した利用主体 I Dおよび 利用環境情報を利用権 ·許諾管理装置 5 0に登録し、 利用環境情報を利用環境情 報管理装置 7 0に登録するための処理である。
同図に示したステップ S B 1では、 ユーザ端末 6 0 1〜6 O nのうち、 例えば、 代表のユーザ端末 6 0 iは、 利用環境情報管理装置 7 0に対して、 利用主体 I D 等登録要求を出すとともに、 利用主体 I Dおよび利用環境情報を送信する。
この場合、ユーザ端末 6 (^ δ 0„が一つの利用環境に含まれているとすると、 利用環境情報は、 利用環境 I D (当該利用環境に対応) 、 ユーザ端末 I D 1 (ュ 一ザ端末 6 0!に対応) 〜ユーザ端末 I D η (ユーザ端末 6 0 ηに対応) である。 また、 利用主体 I Dは、 利用環境 I Dである。
ステップ S B 2では、 利用環境情報管理装置 7 0は、 利用環境情報を利用環境 情報データベース 7 4 (第 1 0図参照) に登録する。 ステップ S B 3では、 利用 環境情報管理装置 7 0は、 利用権 ·許諾管理装置 5 0に対して、 利用主体 I D等 登録要求を出すとともに、 利用主体 I Dおよび利用環境情報を送信する。
ステップ S B 4では、 利用権 ·許諾管理装置 5 0は、 利用主体 I D、 利用環境 情報を利用権情報データベース 5 6 (第 9図参照) に登録する。 ステップ S B 5 では、 利用権 ·許諾管理装置 5 0は、 利用環境情報管理装置 7 0に対して、 利用 主体 I D等登録終了通知を出すとともに、 利用環境 I Dを送信する。 ステップ S B 6では、 利用環境情報管理装置 7 0は、 ユーザ端末 6 に対して、 利用主体 I D等登録終了通知を出す。
(新規利用権購入処理)
つぎに、 第 1 6図および第 1 7図を参照しつつ、 一実施の形態における新規利 用権購入処理について説明する。 新規利用権購入処理は、 登録済みのユーザ (ュ 一ザ端末) が所望するコンテンッの利用権を新規に購入するための処理である。 第 1 6図に示したステップ S C 1では、 ユーザ端末 6 0丄は、 認証装置 8 0に対 して、 ユーザ認証要求を出すとともに、 ユーザにより入力されたユーザ I Dおよ びパスワードや、 ユーザ端末 I D (利用環境 I D) を送信する。 このユーザ認証
要求には、 第 2 4図に示したログインページ 2 0 0 (ユーザ端末 6 0 が携帯電 話機の場合、 第 3 2図に示したログインページ 3 0 0 ) が用いられる。
ステップ S C 2では、 認証装置 8 0は、 ユーザ I Dおよびパスワードと、 ユー ザ情報データベース 8 4 (第 1 1図参照) とを照合し、 ユーザ認証を行うととも に、 ユーザ端末 I Dとユーザ端末情報データベース 8 5. (第 1 2図参照) とを照 合し、 ユーザ端末認証を行う。 この場合、 ユーザおよびユーザ端末の双方が認証 されたものとする。
ステップ S C 3では、 認証装置 8 0は、 ユーザ端末 6 0 に対して、 認証終了 通知を出すとともに、 セッション I Dを送信する。 ステップ S C 4では、 ユーザ 端末 6 0ェは、 配信装置 3 0に対して、 利用権購入要求を出すとともに、 セッシ ヨン I D、 ユーザ情報 (ユーザ端末 I D、 利用環境 I D) 、 決済方法、 商品コー ド等の情報を送信する。
ここで、 利用権購入要求には、 トップページ 2 1 0 (第 2 5図参照) 、 コンテ ンッ情報検索ページ 2 2 0 (第 2 6図参照) 、 コンテンツ詳細ページ 2 3 0 (第 2 7図参照) 、 購入ページ 2 4 0 (第 2 8図参照) 等が用いられる。
ステップ S C 5では、 配信装置 3 0は、 商品コードをキーとして、 コンテンツ 情報データベース 3 4 (第 5図参照) を検索し、 決済方法を確認する。 ステップ S C 6では、 配信装置 3 0は、 決済装置 9 0に対して、 商品コードに対応するコ ンテンッの利用権の購入に関する決済要求を出すとともに、 セッション I D、 ュ 一ザ I Dおよび決済方法の情報を送信する。
ステップ S C 7では、 決済装置 9 0は、 所定の決済方法に基づいて、 決済処理 を実行する。 ステップ S C 8では、 決済装置 9 0は、 配信装置 3 0に対して、 決 済終了を通知する。 '
第 1 7図に示したステップ S C 9では、 配信装置 3 0は、 利用権 ·許諾管理装 置 5 0に対して、 利用権新規登録要求を出すとともに、 セッション I D、 ユーザ 情報、 決済方法等を送信する。 ステップ S C 1 0では、 利用権'許諾管理装置 5 0は、 許諾情報データベース 5 4で許諾を照会する。
ステップ S C 1 1では、 利用権'許諾管理装置 5 0は、 ステップ S B 4 (第 1 5図参照) で登録された利用環境情報に対応付けて、 利用権情報データベース 5 6に利用権情報(ァクションタイプは購入)を登録する。ステップ S C 1 2では、 利用権 ·許諾管理装置 5 0は、 配信装置 3 0に対して、 利用権情報の登録終了通 知を出す。
ステップ S C 1 3では、 配信装置 3 0は、 認証装置 8 0に対して、 利用権購入 終了通知を出す。 ステップ S C 1 4では、 認証装置 8 0は、 ユーザ端末 6 0 に 対して、 利用権購入終了通知を出すとともに、 当該コンテンツに対応する商品コ 一ド等の情報を送信する。
(コンテンツ利用処理 (その 1 ) )
つぎに、 第 1 8図および第 1 9図を参照しつつ、 一実施の形態におけるコンテ ンッ利用処理 (その 1 ) について説明する。 コンテンツ利用処理 (その 1 ) は、 コンテンツ (本体) がユーザ端末に存在せず、 コンテンツメタ情報 (コンテンツ I D、 商品コード等) のみがユーザ端末に存在している場合に当該コンテンツを 利用 (映像コンテンツの場合、 再生) するための処理である。
このコンテンツ利用処理においては、 マイページ 2 5 0 (第 2 9図参照) およ び利用ページ 2 6 0 (第 3 0図参照) 力 S用いられる。 ユーザ端末が携帯電話機で ある場合には、 第 3 2図に示したマイページ 3 1 0、 利用ページ 3 2 0およぴ利 用ページ 3 3 0が用いられる。
第 1 8図に示したステップ S D 1では、 ユーザ Uは、 例えば、 ユーザ端末 6 0 の入力部 6 4を用いて、専用プレーヤ 6 2を起動させる。ステップ S D 2では、 ユーザ Uは、 入力部 6 4を用いてコンテンツメタ情報を開く。 ステップ S D 3で は、 専用プレーヤ 6 2は、 制御部 6 1に対して、 ライセンス照会要求を出すとと もに、 コンテンツメタ情報を渡す。
ステップ S D 4では、 制御部 6 1は、 記憶部 6 3に当該ライセンスが存在して いるか否かを照会する。 ステップ S D 5では、 制御部 6 1は、 専用プレーヤ 6 2 に対して、 ライセンス照会結果 (ライセンス無し) を通知する。
ステップ SD6では、 専用プレーヤ 62は、 制御部 61に対して、 ライセンス 取得要求を出すとともに、 コンテンツメタ情報に含まれるコンテンツ I D、 ユー ザ I D等を渡す。 ステップ S D 7では、 制御部 61は、 利用権 ·許諾管理装置 5 0に対して、 ライセンス取得要求を出すとともに、 コンテンツ I D、 ユーザ I D 等を送信する。 .
ステップ SD 8では、 利用権'許諾管理装置 50は、 コンテンツ I D、 ユーザ I D等をキーとして、 利用権情報データベース 56 (第 9図参照) で利用権を照 会する。 ステップ SD9では、 利用権 ·許諾管理装置 50は、 ライセンス発行装 置 40に対してライセンス生成要求を出すとともに、 当該利用権に関するセッシ ヨン I D、 コンディション、 利用環境情報、 利用主体 I D、 ユーザ I D等をライ センス発行装置 40へ送信する。 コンディションは、 当該コンテンツに対応する 許諾情報 (第 7図参照) に含まれる許諾期間開始、 許諾期間終了、 複製許可、 再 生可能回数等の情報であり、 コンテンッの利用条件を表す。
ステップ SD 10では、 ライセンス発行装置 40は、 当該コンテンツに対応す るコンテンツ鍵をコンテンツ鍵情報データベース 44から取得し、 このコンテン ッ鍵、 コンディションおよび利用環境情報からライセンスを生成する。
ステップ S.D1 1では、 ライセンス発行装置 40は、 利用権'許諾管理装置 5 0に対して、 ライセンス生成通知を出す。 ステップ SD 12では、 利用権.許諾 管理装置 50は、 当該利用権情報 (第 9図参照) のアクションタイプを購入から 取得に変更する。 ステップ SD 13では、 ライセンス発行装置 40は、 ユーザ端 末 60 の制御部 61に対して、 生成されたライセンスを発行する。
ステップ SD 14では、 制御部 61は、 専用プレーヤ 62に対して、 ライセン ス取得結果を通知するとともに、 発行されたライセンスを渡す。 ステップ SD 1 5では、専用プレーヤ 62は、制御部 61に対して、利用環境 I D等要求を出す。 ステップ S D 16では、 制御部 61は、 専用プレーヤ 62に対して、 利用主体 I Dに対応する利用環境 I D等を渡す。
ステップ SD 17では、 専用プレーヤ 62は、 利用権 ·許諾管理装置 50に対
して、 適合コンテンツ配信要求を出すとともに、 利用環境 I D等を送信する。 第 19図に示したステップ SD 18では、 利用環境 I D等をキーとして、 利用権情 報データベース 56 (第 9図参照) およぴコンテンッ基本情報データベース 55 (第 8図参照) 力 ら、 当該ライセンスに適合するコンテンツを検索する。
例えば、 利用権 .許諾管理装置 50は、 利用権情報データベース 56 (第 9図 参照) で検索ヒットしたコンテンツ I Dをキーとして、 コンテンツ基本情報デー タベース 55 (第 8図参照) 力ら URLを検索する。
ステップ SD 19では、 利用権 ·許諾管理装置 50は、 専用プレーヤ 62に対 して、 適合コンテンツ検索終了通知を出すとともに、 当該コンテンツの格納場所 を表す上記 URLを通知する。
ステップ SD20では、 専用プレーヤ 62は、 配信装置 30に対して、 上記 U RLに格納されたコンテンツの配信を要求する。 ステップ SD21では、 配信装 置 30は、 専用プレーヤ 62に対して当該コンテンツを配信する。 ステップ SD 22では、 専用プレーヤ 62は、 ライセンス発行装置 40より発行されたライセ ンスを復号する。
ステップ SD 23では、 専用プレーヤ 62は、 ライセンスに含まれるコンテン ッ鍵によりコンテンツを復号する。ステップ SD 24では、専用プレーヤ 62は、 ライセンスを書き換える。 ステップ SD25では、 専用プレーヤ 62は、 制御部 61に対して、 ライセンス格納要求を出すとともに、 ライセンスを渡す。 ステツ プ S D 26では、 制御部 61は、 ライセンスを記憶部 63に格納する。
ステップ SD27では、 制御部 61は、 専用プレーヤ 62に対して、 ライセン ス格納結果通知を出す。 ステップ SD28では、 専用プレーヤ 62は、 ステップ SD 22で復号されたコンテンツを利用 (再生) する。 ここで、 コンテンツの利 用に際しては、 ライセンスに含まれるコンディション、 利用環境情報により利用 が制御される。
そして、 コンテンツの利用途中で利用が一時中断された場合、 ステップ SD2 9では、 専用プレーヤ 62は、 コンテンツの利用時間軸における一時中断時刻を
時間軸情報として格納し、 ライセンスを書き換える。 ·
ステップ SD30では、 専用プレーヤ 62は、 制御部 61に対して、 書き換え 済みのライセンスを格納する要求を出す。ステップ SD 31では、制御部 61は、 当該ライセンスを記憶部 63に格納する。ステップ S D 32では、制御部 61は、 専用プレーヤ 62に対して、 ライセンス格納結果通知を出す。
そして、 上記一時中断されたコンテンツの利用を継続再開する場合、 ステップ SD33では、 専用プレーヤ 62は、 ステップ SD 31で格納されたライセンス に含まれる時間軸情報に基づいて、 一時中断した時刻以降からコンテンツを利用 する。 '
(コンテンツ利用処理 (その 2) )
つぎに、 第 20図および第 21図を参照しつつ、 一実施の形態におけるコンテ ンッ利用処理 (その 2) について説明する。 コンテンツ利用処理 (その 2) は、 コンテンツ (本体) およびコンテンツメタ情報 (商品コード、 コンテンツ I D等) がユーザ端末に存在している場合に当該コンテンツを利用 (映像コンテンツの場 合、 再生) するための処理である。
第 20図に示したステップ SE 1では、 ユーザ Uは、 例えば、 ユーザ端末 60 iの入力部 64を用いて、専用プレーヤ 62を起動させる。ステップ SE 2では、 ユーザ Uは、 入力部 64を用いてコンテンツメタ情報を開く。 ステップ SE 3で は、 専用プレーヤ 62は、 制御部 61に対して、 ライセンス照会要求を出すとと もに、 コンテンツメタ情報を渡す。
ステップ SE4では、 制御部 61は、 記憶部 63に当該ライセンスが存在して いるか否かを照会する。 ステップ SE 5では、 制御部 6 1は、 専用プレーヤ 62 に対して、 ライセンス照会結果 (ライセンス無し) を通知する。
ステップ SE6では、 専用プレーヤ 62は、 制御部 61に対して、 ライセンス 取得要求を出すとともに、 コンテンツメタ情報に含まれるコンテンツ I D、 ユー ザ I D等を渡す。 ステップ SE 7では、 制御部 61は、 利用権 ·許諾管理装置 5 0に対して、 ライセンス取得要求を出すとともに、 コンテンツ I D、 ユーザ I D
等を送信する。
ステップ SE8では、 利用権 ·許諾管理装置 50は、 コンテンツ I D、 ユーザ I D等をキーとして、 利用権情報データベース 56 (第 9図参照) で利用権を照 会する。 ステップ SE 9では、 利用権'許諾管理装置 50は、 ライセンス発行装 置 40に対してライセンス生成要求を出すとともに、 当該利用権に関するセッシ ヨン I D、 コンディション、 利用環境情報、 利用主体 I D、 ユーザ I D等を送信 する。 コンディションは、 当該コンテンツに対応する許諾情報 (第 7図参照) に 含まれる許諾期間開始、許諾期間終了、複製許可、再生可能回数等の情報であり、 コンテンツの利用条件を表す。
ステップ SE 10では、 ライセンス発行装置 40は、 当該コンテンツに対応す るコンテンツ鍵をコンテンツ鍵情報データベース 44から取得し、 このコンテン ッ鍵、 コンディションおよび利用環境情報からライセンスを生成する。
ステップ SE 1 1では、 ライセンス発行装置 40は、 利用権 '許諾管理装置 5 0に対して、 ライセンス生成通知を出す。 ステップ SE 12では、 利用権'許諾 管理装置 50は、 当該利用権情報 (第 9図参照) のアクションタイプを購入から 取得に変更する。 ステップ SE 13では、 ライセンス発行装置 40は、 ユーザ端 末 60 の制御部 61に対して、 生成されたライセンスを発行する。
ステップ SE 14では、 制御部 61は、 専用プレーヤ 62に対して、 ライセン ス取得結果を通知するとともに、 発行されたライセンスを渡す。
第 21図に示したステップ SE 15では、 専用プレーヤ 62は、 ライセンス発 行装置 40より発行されたライセンスを復号する。
ステップ SE 16では、 専用プレーヤ 62は、 ライセンスに含まれるコンテン ッ鍵によりコンテンツを復号する。ステップ SE 17では、専用プレーヤ 62は、 ライセンスを書き換える。
ステップ SE 18では、 専用プレーヤ 62は、 制御部 61に対して、 ライセン ス格納要求を出すとともに、 ライセンスを渡す。 ステップ SE 19では、 制御部 61は、 ライセンスを記憶部 63に格納する。
ステップ S E 2 0では、 制御部 6 1は、 専用プレーヤ 6 2に対して、 ライセン ス格納結果通知を出す。 ステップ S E 2 1では、 専用プレーヤ 6 2は、 ステップ S E 1 6で復号されたコンテンツを利用 (再生) する。 ここで、 コンテンツの利 用に際しては、 ライセンスに含まれるコンディション、 利用環境情報により利用 が制御される。
そして、 コンテンツの利用途中で利用が一時中断された場合、 ステップ S E 2 2では、 専用プレーヤ 6 2は、 コンテンツの利用時間軸における一時中断時刻を 時間軸情報として格納し、 ライセンスを書き換える。
ステップ S E 2 3では、 専用プレーヤ 6 2は、 制御部 6 1に対して、 書き換え 済みのライセンスを格納する要求を出す。ステップ S E 2 4では、制御部 6 1は、 当該ライセンスを記憶部 6 3に格納する。ステップ S E 2 5では、制御部 6 1は、 専用プレーヤ 6 2に対して、 ライセンス格納結果通知を出す。
そして、 上記一時中断されたコンテンツの利用を継続再開する場合、 ステップ S E 2 6では、 専用プレーヤ 6 2は、 ステップ S E 2 1で格納されたライセンス に含まれる時間軸情報に基づいて、 一時中断した時刻以降からコンテンツを利用 する。
(利用権返却処理)
つぎに、 第 2 2図を参照しつつ、 一実施の形態における利用権返却処理につい て説明する。 利用権返却処理は、 一度取得した利用権を返却するための処理であ る。この利用権返却処理では、返却ページ 2 7 0 (第 3 1図参照)が用いられる。 なお、 ユーザ端末が携帯電話機である場合には、 第 3 2図に示した返却ページ 3 4 0が用いられる。
同図に示したステップ S F 1では、 ユーザ端末 6 0ェは、 取得済みの利用権の 無効化を実行する。
ステップ S F 2では、 ユーザ端末 6 0 iは、 認証装置 8 0に対して、 ユーザ認 証要求を出すとともに、ユーザにより入力されたユーザ I Dおよびパスヮ一ドゃ、 ユーザ端末 I D (利用環境 I D) を送信する。
ステップ S F 3では、 認証装置 8 0は、 ユーザ I Dおよびパスワードと、 ユー ザ情報データベース 8 4 (第 1 1図参照) とを照合し、 ユーザ認証を行うととも に、 ユーザ端末 I Dとユーザ端末情報データベース 8 5 (第 1 2図参照) とを照 合し、 ユーザ端末認証を行う。 この場合、 ユーザおょぴユーザ端末の双方が認証 されたものとする。
ステップ S F 4では、 認証装置 8 0は、 ユーザ端末 6 0 iに対して、 認証終了 通知を出すとともに、 セッション I Dを送信する。 ステップ S F 5では、 ユーザ 端末 6 0 iは、 利用権 ·許諾管理装置 5 0に対して、 利用権返却要求を出すとと もに、 セッション I D、 ユーザ情報 (ユーザ端末 I D、 禾 IJ用環境 I D ) 、 ライセ ンス情報等の情報を送信する。 ライセンス情報は、 取得済みのライセンスに関す る情報である。
ステップ S F 6では、 利用権'許諾管理装置 5 0は、 利用権情報データベース 5 6に基づいて、 返却対象の利用権を照会する。 ステップ S F 7では、 利用権. 許諾管理装置 5 0は、 利用権情報データベース 5 6における当該利用権のァクシ ヨンタイプを取得から返却に変更する。 これにより、 利用権が返却される。 ステ ップ S F 8では、 利用権 ·許諾管理装置 5 0は、 ユーザ端末 6 0 iに対して、 返 却終了通知を出すとともに、 利用権情報を送信する。
(利用権再取得処理)
つぎに、 第 2 3図を参照しつつ、 一実施の形態における利用権再取得処理につ いて説明する。 利用権再取得処理は、 上述した利用権返却処理で利用権を返却し た後、 再度利用権を取得するための処理である。 同図に示したステップ S G 1で は、 ユーザ端末 6 0ェは、 端末内における利用権の状態 (この場合、 返却) を照 会する。
ステップ S G 2では、 ユーザ端末 6 0 丄は、 認証装置 8 0に対して、 ユーザ認 証要求を出すとともに、ユーザにより入力されたユーザ I Dおよびパスヮードゃ、 ユーザ端末 I D (利用環境 I D ) を送信する。
ステップ S G 3では、 認証装置 8 0は、 ユーザ I Dおよびパスワードと、 ユー
ザ情報データベース 8 4 (第 1 1図参照) とを照合し、 ユーザ認証を行うととも に、 ユーザ端末 I Dとユーザ iffi末情報データベース 8 5 (第 1 2図参照) とを照 合し、 ユーザ端末認証を行う。 この場合、 ユーザおょぴユーザ端末の双方が認証 されたものとする。
ステップ S G 4では、 認証装置 8 0は、 ユーザ端末 6 0 に対して、 認証終了 通知を出すとともに、 セッション I Dを送信する。 ステップ S G 5では、 ユーザ 端末 6 0 iは、 利用権 ·許諾管理装置 5 0に対して、 利用権再取得要求を出すと ともに、 セッション I D、 ユーザ情報 (ユーザ端末 I D、 利用環境 I D) 、 ライ センス情報等の情報を送信する。 ライセンス情報は、 返却済みのライセンスに関 する情報である。
ステップ S G 6では、 利用権 ·許諾管理装置 5 0は、 利用権情報データベース 5 6に基づいて、 再取得対象の利用権を照会する。 ステップ S G 7では、 利用権 '許諾管理装置 5 0は、 ライセンス発行装置 4 0に対して、 ライセンス生成要求 を出すとともに、 当該利用権に関するセッション I D、 コンディション、 利用環 境情報、 利用主体 I D、 ユーザ I D等を送信する。
コンディションは、 当該コンテンツに対応する許諾情報 (第 7図参照) に含ま れる許諾期間開始、 許諾期間終了、 複製許可、 再生可能回数等の情報であり、 コ ンテンッの利用条件を表す。
ステップ S G 8では、 ライセンス発行装置 4 0は、 当該コンテンツに対応する コンテンツ鍵をコンテンツ鍵情報データベース 4 4から取得し、 このコンテンツ 鍵、 コンディションおよび利用環境情報からライセンスを生成する。
ステップ S G 9では、 ライセンス発行装置 4 0は、 利用権'許諾管理装置 5 0 に対して、 ライセンス生成通知を出す。 ステップ S G 1 0では、 利用権'許諾管 理装置 5 0は、 当該利用権情報 (第 9図参照) のアクションタイプを返却から再 取得に変更する。 ステップ S G 1 1では、 ライセンス発行装置 4 0は、 ユーザ端 末 6 0 こ対して、 生成されたライセンスを発行する。
なお、 一実施の形態においては、 ライセンスの発行状況、 利用権の購入履歴情
報、 権利者毎の売り上げ情報等がログ情報として各装置からログ管理装置 1 0 0 に転送され、 口グ情報データベース 1 0 4に格納される。
さて、 上述した一実施の形態においては、 第 3 3図に示した利用環境の登録方 法により、 利用環境に対して利用権を付与する構成としてもよレ、。
同図において、 ユーザ端末 6 0 〜6 0 nは、 ある利用環境に存在しており、 テ レビジョン装置、 オーディオ、 · · ·、 携帯電話機である。 ここで、 ユーザ端末 6 0 nを代表とすると、 その他のユーザ端末 6 0い 6 0 2、 · · 'は、 ユーザ端 末 I D 1、 I D 2、 · · ·をユーザ端末 6 0 nに登録する。ユーザ端末 6 0 nには、 ユーザ I D、 パスワード、 決済 I D、 自ユーザ端末 I D (ユーザ端末 6 0„のュ 一ザ端末 I D) 、 利用環境 I D、 ユーザ端末 I D 1、 ユーザ端末 I D 2、 · · · が登録されている。
つぎに、 第 3 4図に示した、 ステップ S H Iでは、 上記利用環境 I D、 自ユー ザ端末、ユーザ端末 I D 1、ユーザ端末 I D 2、 · · ·は、利用環境情報として、 利用権 ·許諾管理装置 5 0や利用環境情報管理装置 7 0に登録される。 ステップ S H 2で、 ユーザ端末 6 0„に対応する配信要求が出されると、 ステップ S H 3 では、 配信装置 3 0は、 コンテンツをユーザ端末 6 0 nへ配信する。 また、 ユー ザ端末 6 0 nは、 コンテンッの利用権を購入する毎に購入利用権リスト L Sを生 成する。 この購入利用権リスト L Sは、当該利用環境(ユーザ端末 6 0丄〜 6 0 n) でコンテンツを利用できる利用権 (利用可能なコンテンツ等) のリストである。 ステップ S H 4では、 ユーザ端末 6 0 nは、 購入利用権リストを他のユーザ端 末 6 0い 6 0 2、 · · 'へコピーする。 これにより、 ステップ S H 5では、 他の ユーザ端末 6 0い 6 0 2、 · · ·は、 利用環境情報に基づいて認証される。 ステ ップ S H 6で配信要求が出され、 ステップ S H 7では、 他のユーザ端末 6 0い 6 0 2、 · · 'でも、 当該コンテンツの利用が可能とされる。
このように、 一実施の形態においては、 ある利用環境に存在するユーザ端末 6 (^ 6 0 nで購入利用権リストを共有することにより、複数ユーザ端末にまたが つてコンテンツ利用が可能となる。 なお、 一実施の形態においては、 不正登録を
防ぐため、 利用環境情報に登録できるユーザ端末数に制限を設けることが望まし い。
また、 一実施の形態においては、 利用権情報データベース 5 6 (第 9図参照) でユーザ I Dと利用環境情報(利用環境 I D、複数または単一のユーザ端末 I D) とを対応付けて管理し、 利用環境 (ユーザ端末) に対して利用権を付与する構成 について説明したが、 ユーザ端末の他に、 複数 (または単一) の記録媒体 (モバ ィルカード、 セキュアカード、 I Cカード) もユーザ I Dと対応付けて管理し、 記録媒体に対して利用権を付与する構成としてもよレ、。
また、 一実施の形態においては、 第 2図に示した原コンテンツ C Oと、 これか ら派生した別フォーマツトのコンテンツ C 1および C 2とを対応付けて配信装置 3 0で管理する構成としてもよい。 コンテンツ C 1と例えばユーザ端末 6 0 1と は、 利用権情報データベース 5 6で対応付けられて管理されている。 一方、 コン テンッ C 2とユーザ端末 6 0 2とは、 利用権情報データベース 5 6で対応付けら れて管理されている。
従って、 ユーザ端末 6 からコンテンツ窭求があると、 利用権情報データべ ース 5 6が照会され、 コンテンツ C 1およびコンテンツ C 2のうち、 コンテンツ C 1が自動的に振り分けられ、 ユーザ端末 6 (^へ配信される。
また、.一実施の形態においては、 ユーザ端末 6 がデジタルカメラ機能を有 している場合、 ユーザ端末 6 0 丄で撮影された画像をコンテンツとして、 配信装 置 3 0に登録する構成としてもよい。
また、 一実施の形態においては、 第 1図に示したライセンス発行装置 4 0、 利 用権 ·許諾管理装置 5 0、 利用環境情報管理装置 7 0、 認証装置 8 0、 決済装置 9 0およびログ管理装置 1 0 0 (または配信装置 3 0、 ノ、。ッケージ装置 2 0、 プ ロバイダ端末 1 0 ) の各機能を統合し、 コンテンツ利用制御装置としてもよい。 また、 一実施の形態においては、 第 3 5図に示した方法によりコンテンツ鍵を 生成してもよい。 同図において、 ホームサーバ H Sには、 利用環境情報、 利用環 境 I D、 利用環境の状態を表す状態情報が格納されている。
例えば、 ホームサーバ H Sにオンラインで接続されているユーザ端末 6 O Aの 場合には、 ユーザ端末 I Dおよび利用環境情報に基づいて、 端末セッション鍵が 生成される。 つぎに、 端末セッション鍵、 利用環境 I Dおよび状態情報に基づい て、 利用環境鍵が生成される。 つぎに、 利用環境鍵および一方向関数 レ、ッシュ 関数等) に基づいて、 コンテンツ鍵が生成される。
また、 ホームサーバ H Sに接続されていないユーザ端末 6 0 Bの場合には、 利 用環境情報がメディア M (可搬型の記録媒体等) に記録される。 このメディア M には、 メディア識別用のメディア I Dが記憶されている。 つぎに、 ユーザ端末 I Dおよびメディア Mから読み出された利用環境情報に基づいて、 端末セッション 鍵が生成される。
つぎに、 端末セッション鍵おょぴメディア Mから読み出されたメディア I Dに 基づいて、 メディア鍵が生成される。 つぎに、 メディア键および一方向関数に基 づいて、 コンテンツ鍵が生成される。
また、 一実施の形態においては、 許諾情報データベース 5 4に格納される許諾 情報の情報量をできるだけ低減すべく、 許諾情報に代えて、 第 3 6図に示したコ ード生成装置 4 0 0により生成されたコードを用いてもよい。 この場合には、 コ ード生成装置 4 0 0の機能をプロバイダ端末 1 0またはパッケージ装置 2 0に持 たせればよい。
コード生成装置 4 0 0は、 所定のアルゴリズム (例えば、 中国剰余定理) に基 づいて、 コンテンツの利用に関する複数の許諾情報から、 効率良くコードを生成 する装置である。
コード生成装置 4 0 0において、 入力部 4 0 1は、 キーボード、 マウス等の入 カデパイスであり、 コード生成に必要な各種情報の入力に用いられる。 表示部 4 0 2は、 L C Dや C R T等であり、 コード生成に必要な各種情報を表示する。 制御部 4 0 3は、 コード生成に関する制御を行う。 この制御部 4 0 3の動作の 詳細については、 後述する。 項目テーブル格納部 4 0 4は、 第 3 7図に示した項 目テーブル 5 0 0を格納する。
項目テーブル 5 0 0は、 被コード化情報としての複数の許諾情報を二次元マト リクスにより表現したテーブルである。 許諾情報は、 コンテンツを利用する際の 許諾条件 (契約) を表し、 前述した許諾情報と同義である。
項目テーブル 5 0 0において、 項目名は、 コンテンツの利用許諾に関する項目 ( 「公開区分」 、 「目的区分」 、 「課金区分」 、 「テリ トリ区分」 ) を表す。 項 目番号は、 各項目名に対応付けられた番号であり、 マトリクスの行番号である。 各項目には、複数の選択枝がある。例えば、 「公開区分」には、 「選択しない」、 「オープン許諾」 、 「クローズド許諾」 、 「その他」 という 4つの選択枝が存在 する。
また、 「目的区分」 には、 「選択しない J 、 「営利許諾」 、 「公共許諾」 、 「非 営利許諾」 、 「プロモーション許諾」 および 「その他」 という 6つの選択枝が存 在する。
また、 「課金区分」 には、 「選択しない」 、 「無料」 、 「有料」 および 「その 他」 という 4つの選択枝が存在する。 また、 「テリ トリ区分」 には、 「無し」 、 「日本」 、 「韓国」 、 「中国」 、 「米国」 および 「E U」 という 6つの選択枝が 存在する。 項目値番号は、 各選択枝に対応付けられた番号であり、 マトリクスの 列番号である。この項目値番号にぉレ、ては、後述する中国剰余定理の適用により、 任意の 2つが互いに素となるように数字が割り当てられている。
ここで、 項目テープノレ 5 0 0における各許諾情報は、 項目番号および項目値番 号により一意に特定される。 第 3 8図に示した例では、 網掛け部分が一意に特定 された許諾情報 5 0 0 a、 5 0 0 b、 5 0 0 cおよび 5 0 0 dである。
例えば、 許諾情報 5 0 0 aは、 " 「公開区分」 を 「選択しない」 " という内容 の許諾情報である。 この許諾情報 5 0 0 aは、 項目番号 (= 1 1 ) と項目値番号 (= 0 ) とのクロスポイントにより一意に特定される。
また、 許諾情報 5 0 0 bは、 " 「目的区分」 は 「営利許諾 j である" とレヽぅ内 容の許諾情報である。 この許諾情報 5 0 0 bは、 項目番号 (= 1 3 ) と項目値番 号 (= 1 ) とのクロスポイントにより一意に特定される。
また、 許諾情報 5 0 0 cは、 " 「課金区分」 は 「有料」 である" という内容の 許諾情報である。 この許諾情報 5 0 0 cは、項目番号(= 1 7 ) と項目値番号(= 2 ) とのクロスポイントにより一意に特定される。
また、 許諾情報 5 0 0 dは、 " 「テリ トリ区分」 は 「日本」 である" という内 容の許諾情報である。 この許諾情報 5 0 0 dは、 項目番号 (= 1 9 ) と項目値番 号 (= 1 ) とのクロスポイントにより一意に特定される。
第 3 6図に戻り、 コード生成部 4 0 5は、 例えば、 中国剰余定理に基づいて、 項目テーブル 5 0 0 (第 3 8図参照)で選択された項目番号および項目値番号(許 諾情報) からコードを生成する。 なお、 コード生成部 4 0 5の動作の詳細につい ては、 後述する。
コ一ド格納部 4 0 6は、 コード生成部 4 0 5により生成されたコードを格納す る。 通信部 4 0 7は、 所定の通信プロトコルに従って、 通信を制御する。
つぎに、 一実施の形態の動作について、 第 3 9図に示したフローチャートを参 照しつつ説明する。 第 3 9図は、 第 3 6図に示したコード生成装置 4 0 0の動作 を説明するフローチャートである。
第 3 9図に示したステップ S I 1では、 コード生成装置 4 0 0の制御部 4 0 3 は、 第 3 7図に示した項目テーブル 5 0 0を表示部 4 0 2に表示させる。 ステツ プ S I 2では、 制御部 4 0 3は、 コード化すべき許諾情報に対応する項目番号お よび項目値番号をオペレータに入力させる。
ここでコード化すべき許諾情報は、 例えば、 第 3 8図に示した許諾情報 5 0 0 a、 許諾情報 5 0 0 b、 許諾情報 5 0 0 cおよび許諾情報 5 0 0 dである。 ステップ S I 3では、 制御部 4 0 3は、 項目番号およぴ項目値番号の入力が終 了した力否かを判断し、 この場合、 判断結果を 「N o」 として、 ステップ S I 2 の処理を実行する。
そして、 オペレータは、 入力部 4 0 1を用いて、 上記許諾情報 5 0 0 a、 許諾 情報 5 0 0 b、 許諾情報 5 0 0 cおよび許諾情報 5 0 0 dにそれぞれ対応する項 目番号および項目値番号をつぎのように入力する。
(項目番号) (項目値番号)
許諾情報 500 a. 1 1 0
許諾情報 500 b. 13
許諾情報 500 c- 17 2
許諾情報 500 d- 19 1
制御部 403は、 上記入力された複数の項目番号および項目値番号を第 38図 に示したプロファイル 501とする。
上記入力が終了すると、 制御部 403は、 ステップ S I 3の判断結果を 「Ye s」 とする。 ステップ S I 4では、 コード生成部 405は、 中国剰余定理に基づ いて、 項目番号および項目値番号 (プロファイル 501 :第 38図参照) からコ 一ドを生成する。
ここで、 中国剰余定理は、 どの 2つも互いに素な自然数 mい · · ' mrが与え られたとき、 つぎの連立合同式
x≡Vimo d (Nx)
x≡Vnmo d (Nn)
に解が存在し、 1つの解を x。とすれば、 解全体がつぎの式で与えられるとい うものである。
{xo + nTTimiln Z}
例えば、 3で割ると 2余り、 5で割ると 3余り、 7で割ると 2余るという整数 を求めよという問題の場合には、 中国剰余定理より、 23が 1つの解となる。 この中国剰余定理をコード生成に適用した場合には、 「コードを被除数、 項目 番号を除数とし、 項目値番号を剰余とすると、 ステップ S I 2で入力された 「複 数の項目番号および項目値番号を特定する整数が定まる」 ということになる。 一
1
34 実施の形態では、 上記整数がコードとして取り扱われる。
一実施の形態に中国剰余定理を適用すると、 つぎの連立合同式が得られる。 コード
Ο d (N
x)
コー K≡V2mo d (N2)
コー K≡Vnm o d (Nn)
上記連立合同式において、 Vい V2、 · · ·、 Vnは、 項目番号 (同プロファ ィル 5 0 1では、 1 1、 1 3、 1 7、 1 9) である。 Nい N2、 · · ·、 Nnは、 項目値番号 (第 3 8図のプロファイル 5 0 1では、 0、 1、 2、 1) である。 すなわち、 プロファイル 5 0 1 (第 3 8図参照) で表された各項目番号および 項目値番号に中国剰余定理を適用すると、 1 1で割って 0余り、 1 3で割って、 1余り、 1 7で割って 2余り、 1 9で割って 1余る整数は、 4 9 5である (第 3 8図参照) 。 すなわち、 この 49 5がコードである。
ここで、 中国剰余定理を適用しない場合、 プロフアイノレ 5 0 1 (第 3 8図参照) における項目番号および項目値番号を順番に羅列したものをコードとすると、 「1 1 0 1 3 1 1 7 2 1 9 1」 がコードである。
これに対して、中国剰余定理を適用した場合には、 「4 9 5 jがコードとされ、 コード化の効率 (圧縮率) を高くすることができる。 なお、 上記では、 コードを 1 0進数で表現しているが、実際には、バイナリコード(2進数)で表現される。 ステップ S I 5では、 制御部 40 3は、 コード生成部 40 5で生成されたコー ド ( 「4 9 5」 ) をコード格納部 40 6に格納した後、 一連の処理を終了する。 このコードは、 第 1図に示した許諾情報データベース 54に代えてコードデー タベース (図示略) に格納される。
利用権 ·許諾管理装置 50におレ、ては、 ステップ S I 4での逆のロジックによ りコードデータベースに格納されたコード ( 「4 9 5」 ) から項目番号および項
目値番号 (プロフアイノレ 50 1 :第 38図参照) を求める。 つぎに、 利用権'許 諾管理装置 50は、 上記項目番号および項目値番号を項目テーブル格納部 404 に格納されている項目テーブル 500 (第 37図参照) に適用し、 許諾情報を得 る。
また、 上述したコード生成方法は、 利用権 ·許諾管理装置 50でライセンスの 生成に用いられるコンディション (許諾情報の一部) をコード化し、 データ量を 低減させる場合にも適用可能である。
なお、 上述においては、 コード生成アルゴリズムとしての中国剰余定理の場合 について説明したが、 他のアルゴリズムを適用してもよい。 例えば、 一実施の形 態においては、 素因数分解定理に基づいて、 コードを生成してもよい。 この素因 数分解定理は、 「合成数を素数の積に分解することができ、 かつその分解の結果 はただ一様である」 というものである。
すなわち、 a = paq r v ' · 'を素数べきへの分解とすれば、 aのすベての 約数は、
p q y r z · · ·
において、 0≤x≤ 、 0≤y≤|3, 0≤ z≤7, · · 'とすることによって もれなく重複なく得られる。
ここで、 上記素因数分解定理を一実施の形態に適用した場合、 α、 β、 γ、 · • ·を各項目値番号とし、 p、 q、 r、 ' ' 'を各項目番号とすれば、 コードが 一意に特定される。
具体的には、項目値番号を 5、 3、 3とし、項目番号を 2、 3、 5とした場合、 素因数分解定理を適用すれば、 コードは、 1 84 (2Λ5 + 3Λ3 + 5Λ3) とな る。
ここで、 素因数分解定理を適用しない場合、 プロファイル 50 1 (第 38図参 照)における項目番号およぴ項目値番号を順番に羅列したものをコードとすると、 「25 3 3 53」 がコードである。
これに対して、 素因数分解定理を適用した場合には、 「1 84」 がコ^-ドとさ
れ、 コード化の効 Φ (圧縮率) を高くすることができる。 なお、 上記では、 コー ドを 1 0進数で表現しているが、 実際には、 バイナリコード (2進数) で表現さ れる。
また、 一実施の形態においては、 第 3 9図に示したステップ S I 2で、 全許諾 情報に対応させて複数の項目番号および項目値番号を入力する例について説明し たが、 第 4 0図、 第 4 1図および第 4 2図に示したように項目テーブル 5 0 0に おける定型的な許諾情報の組み合わせパターンについて、テンプレート 5 1 0 Α、 5 1 0 Βおよび 5 1 0 Cをコード生成装置 4 0 0で用意しておき、 いずれかのテ ンプレートを選択して、 入力にかかる負担を軽減するように構成してもよい。 第 4 0図に示したテンプレート 5 1 O Aは、 同図の項目テーブル 5 0 0の網掛 け部分の許諾情報について、 項目番号および項目値番号がデフオルト設定されて いる。 従って、 オペレータは、 デフォルト設定されている許諾情報について入力 が不要となる。 第 4 1図および第 4 2図に示したテンプレート 5 1 0 Bおよびテ ンプレート 5 1 0 Cについても同様である。
以上説明したように、 一実施の形態によれば、 コンテンツの利用主体 (ユーザ 端末6 0 1〜6 0„、 利用環境等) を登録し、 コンテンツの利用に関する許諾情報 に基づいて、 利用主体にコンテンツの利用権を取得させ、 利用主体からの利用要 求に応じて、 許諾情報に基づいて、 コンテンツを利用するためのライセンスを発 行することとしたので、 コンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高めることがで き、 コンテンツ権利者の保護を図ることができる。
また、 一実施の形態によれば、 利用要求に応じて、 配信装置 3 0で複数のコン テンッの中から利用主体に適合するコンテンツを配信することとしたので、 利用 主体側でコンテンツのフォーマツト等を全く意識することなく、 コンテンツを利 用でき、 さらにユーザ利便性を高めることができる。
また、 一実施の形態によれば、 第 2 2図に示したように、 利用主体からの返却 要求に応じて、 利用権の返却を受け付けることとしたので、 ユーザの利用状況に 応じて柔軟に対応することができる。
また、 一実施の形態によれば、 第 2 2図おょぴ第 2 3図に示したように、 利用 主体からの返却要求に応じて,、 利用権の返却を受け付け、 利用主体からの再取得 要求に応じて、 利用主体に利用権を再取得させることとしたので、 ユーザの利用 状況に応じて柔軟に対応することができる。
また、 一実施の形態によれば、 ライセンスに、 利用主体でコンテンツの利用が 一時中断された場合に、 利用時間軸における一時中断時刻を時間軸情報として格 納し、 該コンテンツの利用を継続再開する場合、 該ライセンスに含まれる時間軸 情報に基づいて、 一時中断した時刻以降からコンテンツを利用することとしたの で、 前回利用した部分がカットされ、 コンテンツの利用効率を更に高めることが できる。 '
また、 一実施の形態によれば、 利用主体を、 単独のユーザ端末 (例えば、 ユー ザ端末 6 0 のみ) としたので、 該ユーザ端末を用いてコンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高めることができ、コンテンッ権利者の保護を図ることができる。 また、 一実施の形態によれば、 利用主体を、 記録媒体としたので、 該記録媒体 を用いてコンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高めることができ、 コンテンツ 権利者の保護を図ることができる。
また、 一実施の形態によれば、 利用主体を、 所定の利用環境内で用いられる複 数のユーザ端末 (例えば、 ユーザ端末 6 (^ 6 0 n) としたので、 利用環境 (複 数のユーザ端末) に対して利用権を付与することができ、 利用環境におけるコン テンッの利用効率、 ユーザ利便性を高めることができ、 コンテンツ権利者の保護 を図ることができる。
また、 一実施の形態によれば、 利用主体を、 所定の利用環境内で用いられる複 数の記録媒体としたので、 利用環境 (複数の記録媒体) に対して利用権を付与す ることができ、 利用環境におけるコンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高める ことができ、 コンテンツ権利者の保護を図ることができる。
また、 一実施の形態によれば、 利用主体を、 所定の利用環境内で用いられる複 数のユーザ端末とし、 複数のユーザ端末 6 0 〜 6 0 nで、 購入利用権リスト L S
(第 3 4図参照) を共有することとしたので、 購入利用権リスト L Sの使い回し によりコンテンッの利用効率をさらに高めることができる。
また、 一実施の形態によれば、 項目テーブル 5 0 0 (第 3 8図参照) における 項目番号 (第 1の番号) および項目値番号 (第 2の番号) の入力により、 許諾情 報の集合から選択された複数の許諾情報にそれぞれ対応する項目番号および項目 値番号のグループから、 所定のアルゴリズムにより圧縮されたコードを生成する こととしたので、 コード化の効率を高め、 許諾情報の情報量を低減することがで さる。
また、一実施の形態によれば、第 4 0図〜第 4 2図を参照して説明したように、 選択パターンに対応させて項目番号および項目値番号がデフオルト設定されたテ ンプレート 5 1 0 A〜 5 1 0 Cを用いて、 コード化対象の許諾情報を複数選択す ることとしたので、 入力にかかる負担を軽減することができる。
以上本発明にかかる一実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、 具 体的な構成例はこの一実施の形態に限られるものではなく、 本発明の要旨を逸脱 しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、 前述した一実施の形態においては、 第 1図に示したプロバイダ端末 1 0、 パッケージ装置 2 0、 配信装置 3 0、 ライセンス発行装置 4 0、 利用権 '許 諾管理装置 5 0、 ユーザ端末 6 0 〜 6 0 n、利用環境情報管理装置 7 0、認証装 置 8 0、 決済装置 9 0、 ログ管理装置 1 0 0の各機能を実現するためのコンビュ ータプログラムを第 4 3図に示したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 7 0 0 に記録して、 この記録媒体 7 0 0に記録されたプログラムをコンピュータ 6 0 0 に読み込ませ、 実行することにより各機能を実現してもよい。
コンピュータ 6 0 0は、上記プログラムを実行する C P U (Central Processing Unit) 6 1 0と、 キーボード、 マウス等の入力装置 6 2 0と、 各種データを記憶 する R OM (Read Only Memory) 6 3 0と、 演算パラメータ等を記憶する R AM (Random Access Memory) 6 4 0と、 記録媒体 7 0 0からプログラムを読み取る 読取装置 6 5 0と、 ディスプレイ、 プリンタ等の出力装置 6 6 0とから構成され
ている。
C P U 6 1 0は、 読取装置 6 5 0を経由して記録媒体 7 0 0に記録されている プログラムを読み込んだ後、 プログラムを実行することにより、 前述した各機能 を実現する。 なお、 記録媒体 7 0 0としては、 光ディスク、 フレキシブルディフ、 ク、 ハードディスク等が挙げられる。
以上説明したように、 本発明によれば、 コンテンツの利用主体を登録し、 コン テンッの利用に関する許諾情報に基づいて、 利用主体にコンテンツの利用権を取 得させ、 利用主体からの利用要求に応じて、 許諾情報に基づいて、 コンテンツを 利用するためのライセンスを発行することとしたので、 コンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高めることができ、 コンテンツ権利者の保護を図ることができる という効果を奏する。
また、 本発明によれば、 利用要求に応じて、 複数のコンテンツの中から利用主 体に適合するコンテンッを配信することとしたので、 利用主体側でコンテンツの フォーマツト等を全く意識することなく、 コンテンツを利用でき、 さらにユーザ 利便性を高めることができるという効果を奏する。
また、 本発明によれば、 利用主体からの返却要求に応じて、 利用権の返却を受 け付けることとしたので、 ユーザの利用状況に応じて柔軟に対応することができ るという効果を奏する。
また、 本発明によれば、 利用主体からの返却要求に応じて、 利用権の返却を受 け付け、 利用主体からの再取得要求に応じて、 利用主体に利用権を再取得させる こととしたので、 ユーザの利用状況に応じて柔軟に対応することができるという 効果を奏する。
また、 本発明によれば、 ライセンスに、 利用主体でコンテンツの利用が一時中 断された場合に、 利用時間軸における一時中断時刻を時間軸情報として格納し、 該コンテンッの利用を継続再開する場合、 該ライセンスに含まれる時間軸情報に 基づいて、 一時中断した時刻以降からコンテンツを利用することとしたので、 前 回利用した部分がカツトされ、 コンテンツの利用効率を更に高めることができる
という効果を奏する。
また、 本努明によれば、 利用主体を、 単独の利用装置としたので、 該利用装置 を用いてコンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高めることができ、 コンテンツ 権利者の保護を図ることができるという効果を奏する。
また、 本発明によれば、 利用主体を、 記録媒体としたので、 該記録媒体を用い てコンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高めることができ、 コンテンツ権利者 の保護を図ることができるという効果を奏する。
また、 本発明によれば、 利用主体を、 所定の利用環境内で用いられる複数の利 用装置としたので、 利用環境 (複数の利用装置) に対して利用権を付与すること ができ、 利用環境におけるコンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高めることが でき、 コンテンッ権利者の保護を図ることができるという効果を奏する。
また、 本発明によれば、 利用主体を、 所定の利用環境内で用いられる複数の記 録媒体としたので、 利用環境 (複数の記録媒体) に対して利用権を付与すること ができ、 利用環境におけるコンテンツの利用効率、 ユーザ利便性を高めることが でき、 コンテンツ権利者の保護を図ることができるという効果を奏する。
また、 本発明によれば、 利用主体を、 所定の利用環境内で用いられる複数の利 用装置とし、複数の利用装置で、利用権の取得リストを共有することとしたので、 取得リストの使い回しによりコンテンツの利用効率-をさらに高めることができる という効果を奏する。
また、 本宪明によれば、 第 1の番号および第 2の番号の入力により、 情報の集 合から選択された複数の情報にそれぞれ対応する第 1の番号および第 2の番号の グループから、 所定のアルゴリズムにより圧縮されたコードを生成し、 該コード を許諾情報としたので、 コード化の効率を高め、 許諾情報の情報量を低減するこ とができるという効果を奏する。
また、 本発明によれば、 選択パターンに対応させて第 1の番号おょぴ第 2の番 号がデフォルト設定されたテンプレートを用いて、 コード化対象の情報を複数選 択することとしたので、 入力にかかる負担を軽減することができるという効果を
奏する 産業上の利用可能性
以上のように、 本発明にかかるコンテンツ利用制御プログラム、 コンテンツ利 用制御方法およびコンテンッ利用制御装置は、 デジタル化されたコンテンツの利 用制御に対して有用である。