JP5679951B2 - メディアファイルを記憶する方法 - Google Patents

Description

本発明は、コンテンツ配信に関し、より具体的にはクライアント・サーバ環境におけるコンテンツ配信に関する。

近年、インターネット上での音楽の送付つまり配信が人気を得てきている。ＭＰ３およびＭＰＥＧ４のような効率的ファイルフォーマットの発展のために、メディアファイルのサイズはインターネットを介したダウンロードを実用的にするだけ充分に小さくなってきている。また技術的発展は、高速インターネット接続およびメモリの低コストにつながっている。これら発展の組み合わせは、音楽およびビデオのためのようなメディアファイルのダウンロードを扱い得るものにし、それほど時間を必要とするものではなくしている。

音楽配信の一つの有名なアプローチは、ダウンロードに利用可能な多くのソングの記憶のための中央化されたサーバを用いるｍｐ３．ｃｏｍである。音楽配信の他の有名なアプローチは、ピアツーピア共有が利用されたＮａｐｓｔｅｒだった。ピアツーピア共有については、中央化されたサーバ上ではなく、多くのユーザのユーザマシン上に無数のソングが常駐する。

音楽配信のためのこれらオンラインアプローチには、大規模な著作権違反が伴った。音楽業界は、特にこれらオンライン音楽配信ウェブサイトの人気および関連する無許可複製およびメディアファイルの共有に懸念を示した。その著作権およびアーチストのためのロイヤルティ収入を保護するべく、音楽業界はこれら流行のオンライン音楽配信ウェブサイトを阻止するために法的措置を執った。

よって、ユーザにメディアファイルをダウンロードする容易さと便利さを提供しつつ、同時にメディアファイル中に含まれるコンテンツに対する著作権者の権利を保護する確実でコントロールされた環境を提供するオンラインコンテンツ配信への改良されたアプローチの要求が存在する。

大きく言って、本発明は、ネットワークベースのコンテンツ配信に関する。コンテンツの配信はセキュアなだけではなく、コントロールされている。このセキュリティは、ダウンロード中のメディアファイル内のコンテンツへのアクセスを制限し、それと同時にサーバまたはクライアントにおいて記憶されているあいだもアクセスを制限する。ある実施形態において、それぞれのメディアファイルは異なる、ランダムに生成されたキーで暗号化される。メディアファイルの配信に対するコントロールは、クライアントから他のクライアントへのメディアファイルの後に続く配信を制限するよう働きえる。他の実施形態において、このコントロールは、メディアファイルが同じユーザに関連する制限された数の異なるクライアント上で共有されることを許容しえる。このクライアントはアプリケーションで変わりえるが、一般に、メモリ記憶を有するコンピューティングデバイスである。しばしばクライアントは、コンテンツを記憶し、そのユーザに提示することができるパーソナルコンピュータまたは他のコンピューティングデバイスである。

本発明は、方法、システム、デバイス、装置、またはコンピュータで読み取り可能な媒体を含む多くのやり方で実現されえる。本発明のいくつかの実施形態が以下に説明される。

メディアファイルを、それらがダウンロードの準備ができているように中央化されたメディア記憶に記憶する方法として本発明のある実施形態は、メディアアイテムに関するメディアファイルを受け取ることであって、前記メディアファイルのそれぞれが少なくともメディアコンテンツデータを有する、受け取ること、前記メディアファイルのそれぞれについてダウンロードキーを生成することであって、前記ダウンロードキーは前記メディアファイルのそれぞれについて異なる、生成すること、前記メディアファイルのそれぞれを、前記ダウンロードキーの対応するもので暗号化することによって暗号化されたメディアファイルを作ること、および前記暗号化されたメディアファイルを前記中央化されたメディア記憶に記憶することを含む。

ローカルマシンにおいて使用するためのメディアファイルを中央サーバマシンから獲得する方法として本発明のある実施形態は、複数の入手可能なメディアファイルからメディアファイルを特定することであって、前記メディアファイルのそれぞれは少なくともメディアコンテンツデータを有する、特定すること、前記特定されたメディアファイルへのアクセスを購入すること、前記特定されたメディアファイルに対応するダウンロードキーを獲得すること、前記特定されたメディアファイルをその暗号化されたかたちで前記ローカルマシンにダウンロードすること、前記特定されたメディアファイルをその暗号化されないかたちに前記ダウンロードキーを用いて復号すること、少なくとも１つのユーザキーを得ることであって、前記ユーザキーは前記ローカルマシンのユーザに関連付けられている、得ること、少なくとも実質的にランダムであるコンテンツキーを生成すること、前記特定されたメディアファイルの前記メディアコンテンツデータを前記コンテンツキーで暗号化すること、前記コンテンツキーを前記ユーザキーで暗号化することによって暗号化されたコンテンツキーを作ること、前記特定されたメディアファイルを変更することによって、ユーザキー参照および前記暗号化されたコンテンツキーをさらに含むようにすること、および前記変更されたメディアファイルを前記ローカルマシンに記憶することを含む。

ローカルマシンにおいて使用するためのメディアファイルを中央サーバマシンから獲得する方法として本発明の他の実施形態は、複数の入手可能なメディアファイルからメディアファイルを特定することであって、前記メディアファイルのそれぞれは少なくともメディアコンテンツデータを有する、特定すること、前記特定されたメディアファイルへのアクセスを購入すること、前記特定されたメディアファイルに対応するダウンロードキーを獲得すること、前記特定されたメディアファイルをその暗号化されたかたちで前記ローカルマシンにダウンロードすること、少なくとも１つのユーザキーを得ることであって、前記ユーザキーは前記ローカルマシンのユーザに関連付けられている、得ること、少なくとも実質的にランダムであるコンテンツキーを生成すること、前記特定されたメディアファイルの前記メディアコンテンツデータを前記ダウンロードキーおよび前記コンテンツキーで転写すること、前記コンテンツキーを前記ユーザキーで暗号化することによって暗号化されたコンテンツキーを作ること、前記特定されたメディアファイルを変更することによって、ユーザキー参照および前記暗号化されたコンテンツキーをさらに含むようにすること、および前記変更されたメディアファイルを前記ローカルマシンに記憶することを含む。

ローカルマシンにおいて使用するためのメディアファイルを中央サーバマシンから獲得する方法として本発明のさらに他の実施形態は、複数の入手可能なメディアファイルからメディアファイルを特定することであって、前記メディアファイルのそれぞれは少なくともメディアコンテンツデータを有する、特定すること、前記特定されたメディアファイルへのアクセスを購入すること、少なくとも１つのユーザキーを得ることであって、前記ユーザキーは前記ローカルマシンのユーザに関連付けられている、得ること、少なくとも実質的にランダムであるコンテンツキーを生成すること、前記特定されたメディアファイルの前記メディアコンテンツデータを前記コンテンツキーで暗号化すること、前記コンテンツキーを前記ユーザキーで暗号化することによって暗号化されたコンテンツキーを作ること、および前記特定されたメディアファイルを変更することによって、ユーザキー参照および前記暗号化されたコンテンツキーをさらに含むようにすることを含む。

コンテンツデータをメディアファイルからユーザに示す方法として本発明のある実施形態は、示すべきメディアファイルを特定することであって、前記特定されたメディアファイルは少なくとも暗号化されたメディアコンテンツデータ、ユーザキー参照、および暗号化されたコンテンツキーを有する、特定すること、ユーザキーを前記ユーザキー参照に基づいて前記特定されたメディアファイル内で得ること、前記暗号化されたコンテンツキーを前記特定されたメディアファイルから得ること、前記暗号化されたコンテンツキーを前記ユーザキーを用いて復号することによって、前記コンテンツキーを得ること、前記特定されたメディアファイルの前記暗号化されたメディアコンテンツデータを前記コンテンツキーで復号すること、および前記特定されたメディアファイルの前記メディアコンテンツデータを示すことを含む。

メディアファイルを、それらがダウンロードの準備ができているように中央化されたメディア記憶に記憶し、同時にローカルマシンにおいて使用するためのメディアファイルを中央サーバマシンから獲得するコンピュータプログラムコードを少なくとも含むコンピュータで読み取り可能な媒体として本発明のある実施形態は、メディアアイテムに関するメディアファイルを受け取るコンピュータプログラムコードであって、前記メディアファイルのそれぞれが少なくともメディアコンテンツデータを有する、受け取るコンピュータプログラムコード、前記メディアファイルのそれぞれについてダウンロードキーを生成するコンピュータプログラムコードであって、前記ダウンロードキーは前記メディアファイルのそれぞれについて異なる、生成するコンピュータプログラムコード、前記メディアファイルのそれぞれを、前記ダウンロードキーの対応するもので暗号化することによって暗号化されたメディアファイルを作るコンピュータプログラムコード、前記暗号化されたメディアファイルを前記中央化されたメディア記憶に記憶するコンピュータプログラムコード、複数の入手可能なメディアファイルから購入されるべきメディアファイルを特定するコンピュータプログラムコードであって、前記メディアファイルのそれぞれは少なくともメディアコンテンツデータを有する、特定するコンピュータプログラムコード、前記特定されたメディアファイルへのアクセスを購入するコンピュータプログラムコード、前記特定されたメディアファイルに対応するダウンロードキーを獲得するコンピュータプログラムコード、および前記特定されたメディアファイルをその暗号化されたかたちで前記ローカルマシンにダウンロードするコンピュータプログラムコードを含む。

ローカルマシンにおいて使用するためのメディアファイルを中央サーバマシンから獲得するコンピュータプログラムコードを少なくとも含むコンピュータで読み取り可能な媒体として本発明のある実施形態は、特定のメディアファイルを前記ローカルマシンにおいて前記サーバマシンから受け取るコンピュータプログラムコードであって、前記特定のメディアファイルは少なくともメディアコンテンツデータを有する、受け取るコンピュータプログラムコード、前記特定のメディアファイルをその暗号化されないかたちに前記ダウンロードキーを用いて復号するコンピュータプログラムコード、少なくとも１つのユーザキーを得るコンピュータプログラムコードであって、前記ユーザキーは前記ローカルマシンのユーザに関連付けられている、得るコンピュータプログラムコード、少なくとも実質的にランダムであるコンテンツキーを生成するコンピュータプログラムコード、前記特定のメディアファイルの前記メディアコンテンツデータを前記コンテンツキーで暗号化するコンピュータプログラムコード、前記コンテンツキーを前記ユーザキーで暗号化することによって暗号化されたコンテンツキーを作るコンピュータプログラムコード、前記特定のメディアファイルを変更することによって、ユーザキー参照および前記暗号化されたコンテンツキーをさらに含むようにするコンピュータプログラムコード、および前記変更されたメディアファイルを前記ローカルマシンに記憶するコンピュータプログラムコードを含む。

ローカルマシンにおいて使用するためのメディアファイルを中央サーバマシンから獲得するコンピュータプログラムコードを少なくとも含むコンピュータで読み取り可能な媒体として本発明のある実施形態は、特定のメディアファイルを前記ローカルマシンにおいて前記サーバマシンから受け取るコンピュータプログラムコードであって、前記特定のメディアファイルは少なくともメディアコンテンツデータを有する、受け取るコンピュータプログラムコード、前記特定のメディアファイルをその暗号化されないかたちに前記ダウンロードキーを用いて復号するコンピュータプログラムコード、少なくとも１つのユーザキーを得るコンピュータプログラムコードであって、前記ユーザキーは前記ローカルマシンのユーザに関連付けられている、得るコンピュータプログラムコード、少なくとも実質的にランダムであるコンテンツキーを生成するコンピュータプログラムコード、前記特定のメディアファイルの前記メディアコンテンツデータを前記ダウンロードキーおよび前記コンテンツキーを用いて転写するコンピュータプログラムコード、前記コンテンツキーを前記ユーザキーで暗号化することによって暗号化されたコンテンツキーを作るコンピュータプログラムコード、前記特定のメディアファイルを変更することによって、ユーザキー参照および前記暗号化されたコンテンツキーをさらに含むようにするコンピュータプログラムコード、および前記変更されたメディアファイルを前記ローカルマシンに記憶するコンピュータプログラムコードを含む。

ローカルマシンにおいて使用するためのメディアファイルを中央サーバマシンから獲得するコンピュータプログラムコードを少なくとも含むコンピュータで読み取り可能な媒体として本発明のある実施形態は、特定のメディアファイルを前記ローカルマシンにおいて前記サーバマシンから受け取るコンピュータプログラムコードであって、前記特定のメディアファイルは少なくともメディアコンテンツデータを有する、受け取るコンピュータプログラムコード、前記特定のメディアファイルをその暗号化されないかたちに前記ダウンロードキーを用いて復号するコンピュータプログラムコード、少なくとも１つのユーザキーを得るコンピュータプログラムコードであって、前記ユーザキーは前記ローカルマシンのユーザに関連付けられている、得るコンピュータプログラムコード、少なくとも実質的にランダムであるコンテンツキーを生成するコンピュータプログラムコード、前記特定のメディアファイルの前記メディアコンテンツデータを前記コンテンツキーで暗号化するコンピュータプログラムコード、前記コンテンツキーを前記ユーザキーで暗号化することによって暗号化されたコンテンツキーを作るコンピュータプログラムコード、および前記特定のメディアファイルを変更することによって、ユーザキー参照および前記暗号化されたコンテンツキーをさらに含むようにするコンピュータプログラムコードを含む。

メディア配信システムとして本発明のある実施形態は、少なくともメディア記憶およびメディアサーバを含む。メディア記憶は、複数のメディアファイルを記憶し、前記メディアファイルは少なくともメディアコンテンツデータを有する。メタデータはもし提供されるなら関連付けられるメディアアイテムの特性を記述する。前記メディアサーバはダウンロードキーを、記憶されるべき前記メディアファイルのそれぞれについて生成し、前記ダウンロードキーは前記メディアファイルのそれぞれについて異なり、前記メディアファイルのそれぞれを前記ダウンロードキーのうちの前記対応する１つで暗号化することによって暗号化されたメディアファイルを作り、前記暗号化されたメディアファイルを前記メディア記憶に記憶するよう動作する。

メディア配信システムとして本発明の他の実施形態は、少なくともメディア記憶およびメディアサーバを含む。メディア記憶は、複数のメディアファイルを記憶し、前記メディアファイルは少なくとも暗号化されたメディアコンテンツデータを有する。前記メディアサーバは、前記メディアファイルが前記メディアサーバによって維持されるユーザアカウントによって許可されているユーザマシン上だけで示されえるように前記メディアファイルをセキュアなやり方でマシン群に配信するよう動作する。

本発明の他の実施形態は、特定のユーザによって購入された前記メディアファイルのセットが前記特定のユーザと関連付けられた限定された個数のマシン上での使用について許可されえるメディア配信システムに関する。

ローカルマシンにおいてメディアファイルを示すコンピュータプログラムコードを少なくとも含むコンピュータで読み取り可能な媒体として本発明のある実施形態は、示すべきメディアファイルを特定するコンピュータプログラムコードであって、前記特定されたメディアファイルは少なくとも暗号化されたメディアコンテンツデータ、ユーザキー参照、および暗号化されたコンテンツキーを有する、特定するコンピュータプログラムコード、ユーザキーを前記ユーザキー参照に基づいて前記特定されたメディアファイル内で得るコンピュータプログラムコード、前記暗号化されたコンテンツキーを前記特定されたメディアファイルから得るコンピュータプログラムコード、前記暗号化されたコンテンツキーを前記ユーザキーを用いて復号することによって、前記コンテンツキーを得るコンピュータプログラムコード、前記特定されたメディアファイルの前記暗号化されたメディアコンテンツデータを前記コンテンツキーで復号するコンピュータプログラムコード、および前記特定されたメディアファイルの前記メディアコンテンツデータを示すコンピュータプログラムコードを含む。

本発明の他の局面および優位性は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せるなら明らかになり、ここで図面は本発明の原理を例によって示す。

［発明を実施するための最良の形態］
本発明は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明によって容易に理解されよう。図面において同様の参照番号は同様の構成要素を表す。

本発明は、ネットワークベースのコンテンツの配信に関する。コンテンツの配信はセキュアであるだけでなくコントロールされている。このセキュリティは、ダウンロードのあいだ、かつサーバまたはクライアントに記憶されているあいだにメディアファイル内のコンテンツへのアクセスを制限する。ある実施形態において、それぞれのメディアファイルは、異なる、ランダムに配信されたキーで暗号化される。メディアファイルの配信へのコントロールは、クライアントから他のクライアントへのメディアファイルの後に続く配信を制限するよう働きえる。他の実施形態において、このコントロールは、メディアファイルが、同じユーザに関係した限られた数の異なるクライアント上で共有されることを許可しえる。このクライアント群は、アプリケーションによって異なりえるが一般にはメモリ記憶を有するコンピューティングデバイスである。しばしば、このクライアントは、コンテンツを記憶およびそのユーザに提示することができるパーソナルコンピュータまたは他のコンピューティングデバイスである。

本発明は、クライアント・サーバ環境におけるコンテンツのコントロールされた配信のための方法およびシステムに関する。コントロールされた配信は、コンテンツへの無許可アクセスを制限するだけでなく、許可されたユーザによってコンテンツへの使用権を制限もするために暗号化およびユーザアカウントを利用する。

このコンテンツは例えば、オーディオ、ビデオ、または画像データでありえる。このコンテンツはまた、メディアコンテンツまたはメディア（オーディオ、ビデオ、または画像データを指すとき）とも呼ばれえる。このコンテンツは典型的には、メディアファイルとして知られるファイルに含まれる。このようなメディアファイルは、ディジタル形式を有し、データ記憶媒体上に記憶される。例えば、データ記憶媒体は、コンパクトディスク、磁気記憶装置、半導体メモリデバイス、光学記憶装置などに関係しえる。

本発明のある実施形態によるメディア配信システムのブロック図である。 本発明のある実施形態によるメディアサーバのブロック図である。 本発明のある実施形態によるメディア記憶処理のフロー図である。 本発明のある実施形態によるメディア購入およびダウンロード処理のフロー図である。 本発明のある実施形態によるメディア購入およびダウンロード処理のフロー図である。 本発明の他の実施形態によるメディア購入およびダウンロード処理のフロー図である。 本発明の他の実施形態によるメディア購入およびダウンロード処理のフロー図である。 本発明のさらに他の実施形態によるメディア購入およびダウンロード処理のフロー図である。 本発明のさらに他の実施形態によるメディア購入およびダウンロード処理のフロー図である。 本発明のある実施形態による再生処理のフロー図である。

本発明のこの局面の実施形態は、以下に図１〜７を参照して説明される。しかし当業者は、これら図を参照してここで与えられた詳細な記載は例示的目的であって、本発明はこれら限定された実施形態を超えた範囲に達することがわかろう。

図１は、本発明のある実施形態によるメディア配信システム１００のブロック図である。メディア配信システム１００は、メディアサーバ１０２を含む。このメディアサーバ１０２は、メディアファイルを記憶、管理およびダウンロードする。メディアファイルは、ローカルメディアソース１０４またはリモートメディアソース１０６によってメディアサーバ１０２に与えられる。ローカルメディアソース１０４は、コンパクトディスク（ＣＤ）、磁気記憶デバイス、ディジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、またはディスクドライブの形でありえる。典型的には、ローカルメディアソース１０４は、メディア会社に提供され、ホスティング位置においてメディアサーバ１０２に届けられえる取り外し可能な媒体である。リモートメディアソース１０６は、インターネットのようなデータネットワーク１０８を通してメディアサーバ１０２に結合するコンピューティングデバイスに関連しえる。リモートメディアソース１０６は、メディアファイルをデータネットワーク１０８を通してメディアサーバ１０２へ送信またはストリーミングできる。メディアソース１０４、１０６からメディアサーバ１０２において受け取られたメディアファイルは、処理されてからメディア記憶１１０に記憶されえる。メディアファイルのメディアサーバ１０２における処理は、暗号化を用いてファイルを安全にしえ、また予想されるユーザ（すなわち購入者）にダウンロードするようメディアファイルを準備しえる。

メディア配信システム１００は、クライアントマシン１１２および１１４のユーザがメディアサーバ１０２にデータネットワーク（インターネット）１０８を介してアクセスすることを可能にする。したがって、クライアントマシン１１２および１１４のユーザは、メディアサーバ１０２と相互作用することができる。そのような相互作用を通して、クライアントマシン１１２および１１４のユーザは、メディア記憶１１０に記憶されたメディアファイルをブラウズし、購入のためにメディアファイルを選択し、購入したメディアファイルをダウンロードし、その後、それぞれのクライアントマシン１１２および１１４において購入したメディアファイルを再生することができる。メディア配信システム１００は、暗号化プロセスを通じてメディアファイルへのアクセスに対して制限を課するよう動作する。メディア配信システム１００はまた、ダウンロードされた購入したメディアファイルに対して使用制限が課せられるようにする。

クライアントマシン１１２および１１４は、汎用または特定目的のためのコンピューティングデバイスである。最近では、コンピューティングデバイスは、より小さく、よりコンパクトになっている。このコンピューティングデバイスはまた主に静止した、または携帯での使用のために設計されえる。本発明が適する携帯コンピューティングデバイスの一つのタイプは、ハンドヘルドコンピューティングデバイスとして知られる。ハンドヘルドコンピューティングデバイスは時には、汎用のパーソナルコンピュータであるよりは、特別なコンピューティングデバイスである。例えば、ハンドヘルドコンピューティングデバイスの一つのタイプは、携帯（またはパーソナル）メディアプレーヤーである。メディアプレーヤーはまた、家庭用電子製品とも呼ばれる。メディアプレーヤーは、ＭＰ３ファイル、ＭＰＥＧファイル、アドバンストオーディオコーディング（ＡＡＣ）ファイル、コンパクトディスクまたはＤＶＤのようなメディアをユーザのために再生する。ある実施形態において、メディアプレーヤーは、メディアプレーヤーによって再生されるメディアコンテンツの大量記憶を提供するためにディスクドライブを利用しえる。

図２は、本発明のある実施形態によるメディアサーバ２００のブロック図である。メディアサーバ２００は例えば、図１に示されるメディアサーバ１０２として用いるのに適する。この点で、メディアサーバ２００はネットワーク（例えばデータネットワーク１０８）およびメディア記憶（例えばメディア記憶１１０）に結合する。

メディアサーバ２００は、メディア記憶マネージャ２０２、メディア購入マネージャ２０４、メディアダウンロードマネージャ２０６、およびユーザアカウント２０８を含む。メディア記憶マネージャ２０２は、入力メディアファイルを受け取り、結果として生じるダウンロードのためにメディアファイルを処理し、ファイルをメディア記憶に記憶するよう動作する。メディア購入マネージャ２０４は、メディアサーバ２００とのオンライン・インタラクションを通じてクライアントマシン（例えば図１に示されるクライアントマシン１１２および１１４）のユーザが１つ以上のメディアファイルを購入することを手伝う。典型的には、メディア購入マネージャ２０４は、ユーザが電子商取引トランザクションを完了するのを手伝うことによって、ユーザが１つ以上のメディアファイルを受け取り、利用する権利を購入することを可能にする。メディアダウンロードマネージャ２０６は、メディアファイルを購入したユーザの適切なクライアントマシンに、購入されたメディアファイルをダウンロードすることを促進する。ユーザアカウント２０８は、システムのユーザに関するユーザ情報を記憶する。ある実施形態において、ユーザ情報は、それぞれのユーザに関連付けられたユーザキー群のセットを含む。このユーザキー群は、それについてのアクセス権を購入した特定のユーザについてメディアファイルを暗号化するとき、メディアサーバ２００によって用いられる。ユーザについてのユーザキー群の管理を通して、メディアサーバ２００は、メディアファイルを受け取ったり、利用したりすることができるクライアントマシンの個数またはタイプを制限しえる。

図３は、本発明のある実施形態によるメディア記憶処理３００のフロー図である。メディア記憶処理３００は、例えば、図１に示されるメディアサーバ１０２または図２に示されるメディア記憶マネージャ２０２によって実行される。

メディア記憶処理３００は、初めにメディアファイルをメディアサーバにおいて受け取る（３０２）。メディアファイルは、それがメディアデータを含むように構築され、さらにメタデータを含みえる。メタデータは、データの特性を記述する。例えば、メタデータは、名前、アーチスト、著作権情報、タイトルなどのような特性を示しえる。メディアファイルのメタデータは、オプションとして、例えばグローバルキーと共に暗号化される（３０４）。ある実施形態において、グローバルキーは、メディアサーバにおける全てのメディアファイルについてのメタデータを暗号化するのに用いられる。他の実施形態においてはもし所望であれば、異なるメディアサーバについては異なるグローバルキーが用いられえる。典型的にはメタデータは、それほど機密性が高くないので暗号化するための共通グローバルキーの使用が適切である。しかし、もしより強力な暗号化が望まれるなら、セキュリティのレベルを上げるために、より特別なキーが用いられえる。他の実施形態においては、メタデータは暗号化されない。

ダウンロードキーもメディアファイルについて生成される（３０６）。このダウンロードキーは、記憶されるべきそれぞれのメディアファイルについて生成される実質的にランダムな秘密鍵である。次に、メディアファイルがこのダウンロードキーで暗号化される（３０８）。ここで、メディアファイルは、その特定のメディアファイルに対応するダウンロードキーで暗号化される（３０８）。この時点で、メディアファイル（暗号化されたメディアファイル）は、暗号化を通じて機密が確保され、潜在的ユーザにダウンロードする準備ができている。メディアファイルが暗号化された（３０８）後、暗号化されたメディアファイルは中央メディア記憶に記憶される（３１０）。ある実施形態において、中央メディア記憶は図１のメディア記憶１１０である。操作３１０に続いて、メディア記憶処理３００は完了し終了する。

いったん中央メディア記憶に記憶されると、暗号化されたメディアファイルは、購入され、メディアファイルへの無許可のアクセスを防ぐために、購入者にその暗号化されたフォーマットで送信されえる。したがって暗号化されたメディアファイルを中央メディア記憶に記憶することによって、メディアファイルは暗号化されて記憶され、ほとんどまたは全く追加の処理なしでダウンロードされるべく用意ができている。その結果、サーバはより効率的であり、メディアファイルのダウンロードに対するより多くの要求を扱うことができる。

図４Ａおよび４Ｂは、本発明のある実施形態によるメディア購入およびダウンロード処理４００のフロー図である。メディア購入およびダウンロード処理４００は例えば、図１に示されるメディアサーバ１０２または図２に示されるメディアサーバ２００のメディア購入マネージャ２０４およびメディアダウンロードマネージャ２０６によって実行される。

メディア購入およびダウンロード処理４００は最初に、購入可能であるメディアファイルをユーザがブラウズすることを許可する（４０２）。ここでは、メディアファイルのうちの１つ以上を購入するかどうかをユーザが決定するのを助けるために、ユーザはメディアファイルをブラウズすることができる。しばしばユーザは、メディアファイルについてのメタデータの少なくとも一部を見て、メディアファイルに関連付けられたテキストを見て、および／またはメディアファイルに関するオーディオ、グラフィックスまたはビデオを試すことができる。

ブラウズ（４０２）した後、ユーザは購入のためのメディアファイルを選択する（４０４）。それから、ユーザはそのメディアファイルを購入し（４０６）、関連付けられたダウンロードキーを受け取る。ユーザはまた、メディアファイルが購入されるときにグローバルキーを受け取りえる。ここで、メディアファイルの購入は、クレジットカード、デビットカード、または支払い支援（例えば、PayPal、Neteller、プリペイドATMなど）のようなさまざまな金融送金手段の任意のものを通して、ユーザがメディアファイルへのアクセスのために支払いをする電子商取引のトランザクションでありえる。

次に、メディアファイルはユーザへダウンロードされる（４０８）。ある実施形態において、メディアファイルのダウンロード４０８は、データネットワークを通してユーザへ、すなわちユーザのクライアントマシンへメディアファイルをストリーミングすることによって実行されえる。ここで、メディアファイルのダウンロード４０８は効率的であるが、それはメディアファイルが記憶されている方法のために、処理が重い変換なしでその迅速なダウンロードが促進されるからである。

いったんメディアファイルがダウンロードされる（４０８）と、メディアファイルはそれからユーザのローカルマシンにおいてダウンロードキーを用いて復号される（４１０）。さらにこの時点で、もしメディアファイルそのもののメタデータが暗号化されているなら、そのメタデータもメディアファイルへのアクセス権を購入したユーザへ前に提供されたグローバルキーを用いて復号されえる。

メディアアイテムの購入４０６に続いて、ユーザに関連付けられたユーザキーが取り出される（４１２）。ユーザキーのうちの一つが選択される（４１４）。ユーザキーは、セキュリティを改善するために回転（例えば循環）されえる。ある実施形態において、許可されえる異なるクライアントマシンの個数は制限されえ、それにより所定の制限された個数のクライアントマシンより多いマシン上で、ダウンロードされたメディアファイルを利用するユーザの能力が制限される。

ユーザがユーザキーのうちの一つを選択（４１４）した後、ランダムコンテンツキーが生成される（４１６）。ランダムコンテンツキーは、実質的にランダムに生成されるか、または疑似ランダムに生成されるキーである。それから、メディアファイルのメディア部がランダムコンテンツキーで暗号化される（４１８）。ランダムコンテンツキーはそれから、選択されたユーザキーでそれ自身が暗号化される（４２０）。

次に、メディアファイルは、ユーザキー参照および暗号化されたランダムコンテンツキーをさらに含むように変更される（４２２）。オプションとして、メディアファイルは、メディアファイルへのアクセス権を購入したユーザを識別する情報を含むようにさらに変更されえる。例えば、メディアファイルは、グローバルキー（アクセス権を購入したユーザに関連付けられる）の暗号化されたバージョンをメディアファイル内に格納することによってユーザ識別情報を含むように変更されえる。オプションとして、メディアファイルのメディア部は、ユーザ識別可能な情報でディジタル的に透かしが入れられることによって変更されえる。

クライアントマシン上でメディアファイルを利用するためには、適切なユーザキーが必要とされ、このユーザキー参照はユーザキーが位置特定されることを可能にする（もしそれが存在するなら）。ある実施形態において、もしユーザキーが存在するなら、ユーザキーは、ユーザのクライアントマシンのローカルデータ記憶内に記憶される。同様に、変更されたメディアファイルは、ローカルデータ記憶に記憶される（４２４）。例えば、ローカルデータ記憶は、ディスクドライブ、ランダムアクセスメモリ、取り外し可能な媒体などでありえる。また、ある実施形態においては、ローカルデータ記憶内の変更されたメディアファイルの記憶を管理するためにデータベースが利用されえる。操作４２４に続いて、メディア購入およびダウンロード処理４００は完了し終了する。

メディアファイルは、暗号化されていようといまいと、さまざまなファイルフォーマットを有しえる。例えば、ある適切なファイルフォーマットはＭＰＥＧ４フォーマットである。他の適切なフォーマットには、QuickTimeムービー、ＭＰＥＧ−１フォーマットおよびＭＰＥＧ−２フォーマットが含まれる。

図５Ａおよび５Ｂは、本発明の他の実施形態によるメディア購入およびダウンロード処理５００のフロー図である。メディア購入およびダウンロード処理５００は例えば、図１に示されるメディアサーバ１０２によってまたは図２に示されるメディアサーバ２００のメディア購入マネージャ２０４およびメディアダウンロードマネージャ２０６によって実行される。

メディア購入およびダウンロード処理５００は最初に、購入可能であるメディアファイルをユーザがブラウズすることを許可する（５０２）。ここでは、メディアファイルのうちの１つ以上を購入するかどうかをユーザが決定するのを助けるために、ユーザはメディアファイルをブラウズすることができる。しばしばユーザは、メディアファイルについてのメタデータの少なくとも一部を見て、メディアファイルに関連付けられたテキストを見て、および／またはメディアファイルに関するオーディオ、グラフィックスまたはビデオを試すことができる。

ブラウズ（５０２）した後、ユーザは購入のためのメディアファイルを選択する（５０４）。それから、ユーザはそのメディアファイルを購入し（５０６）、関連付けられたダウンロードキーを受け取る。ユーザはまた、メディアファイルが購入されるときにグローバルキーを受け取りえる。ここで、メディアファイルの購入は、クレジットカード、デビットカード、または支払い支援（例えば、PayPal、Neteller、プリペイドATMなど）のようなさまざまな金融送金手段の任意のものを通して、ユーザがメディアファイルへのアクセスのために支払いをする電子商取引のトランザクションでありえる。

次に、メディアファイルはユーザへダウンロードされる（５０８）。ある実施形態において、メディアファイルのダウンロード５０８は、データネットワークを通してユーザへ、すなわちユーザのクライアントマシンへメディアファイルをストリーミングすることによって実行されえる。ここで、メディアファイルのダウンロード５０８は効率的であるが、それはメディアファイルが記憶されている方法のために、処理が重い変換なしでその迅速なダウンロードが促進されるからである。

メディアアイテムの購入５０６に続いて、ユーザに関連付けられたユーザキーが取り出される（５１０）。それから、ユーザキーのうちの一つが選択される（５１２）。ユーザキーは、セキュリティを改善するために回転（例えば循環）されえる。ある実施形態において、許可されえる異なるクライアントマシンの個数は制限されえ、それにより所定の制限された個数のクライアントマシンより多いマシン上で、ダウンロードされたメディアファイルを利用するユーザの能力が制限される。

ユーザがユーザキーのうちの一つを選択（５１２）した後、ランダムコンテンツキーが生成される（５１４）。ランダムコンテンツキーは、実質的にランダムに生成されるか、または疑似ランダムに生成されるキーである。それから、メディアファイルのメディア部がダウンロードキーおよびランダムコンテンツキーを用いて転写される（５１６）。ランダムコンテンツキーはそれから、選択されたユーザキーでそれ自身が暗号化される（５１８）。

次に、メディアファイルは、ユーザキー参照および暗号化されたランダムコンテンツキーをさらに含むように変更される（５２０）。オプションとして、メディアファイルは、メディアファイルへのアクセス権を購入したユーザを識別する情報を含むようにさらに変更されえる。例えば、メディアファイルは、グローバルキー（アクセス権を購入したユーザに関連付けられる）の暗号化されたバージョンをメディアファイル内に格納することによってユーザ識別情報を含むように変更されえる。

クライアントマシン上でメディアファイルを利用するためには、適切なユーザキーが必要とされ、このユーザキー参照はユーザキーが位置特定されることを可能にする（もしそれが存在するなら）。ある実施形態において、もしユーザキーが存在するなら、ユーザキーは、ユーザのクライアントマシンのローカルデータ記憶内に記憶される。同様に、変更されたメディアファイルは、ローカルデータ記憶に記憶される（５２２）。例えば、ローカルデータ記憶は、ディスクドライブ、ランダムアクセスメモリ、取り外し可能な媒体などでありえる。また、ある実施形態においては、ローカルデータ記憶内の変更されたメディアファイルの記憶を管理するためにデータベースが利用されえる。操作５２２に続いて、メディア購入およびダウンロード処理５００は完了し終了する。

図６Ａおよび６Ｂは、本発明のさらに他の実施形態によるメディア購入およびダウンロード処理６００のフロー図である。メディア購入およびダウンロード処理６００は例えば、図１に示されるメディアサーバ１０２によってまたは図２に示されるメディアサーバ２００のメディア購入マネージャ２０４およびメディアダウンロードマネージャ２０６によって実行される。

メディア購入およびダウンロード処理６００は最初に、購入可能であるメディアファイルをユーザがブラウズすることを許可する（６０２）。ここでは、メディアファイルのうちの１つ以上を購入するかどうかをユーザが決定するのを助けるために、ユーザはメディアファイルをブラウズすることができる。しばしばユーザは、メディアファイルについてのメタデータの少なくとも一部を見て、メディアファイルに関連付けられたテキストを見て、および／またはメディアファイルに関するオーディオ、グラフィックスまたはビデオを試すことができる。

ブラウズ（６０２）した後、ユーザは購入のためのメディアファイルを選択する（６０４）。それから、ユーザはそのメディアファイルを購入する（６０６）。ここで、メディアファイルの購入は、クレジットカード、デビットカード、または支払い支援（例えば、PayPal、Neteller、プリペイドATMなど）のようなさまざまな金融送金手段の任意のものを通して、ユーザがメディアファイルへのアクセスのために支払いをする電子商取引のトランザクションでありえる。

メディアアイテムの購入６０６に続いて、ユーザに関連付けられたユーザキーが取り出される（６０８）。それから、ユーザキーのうちの一つが選択される（６１０）。ユーザキーは、セキュリティを改善するために回転（例えば循環）されえる。ある実施形態において、許可されえる異なるクライアントマシンの個数は制限されえ、それにより所定の制限された個数のクライアントマシンより多いマシン上で、ダウンロードされたメディアファイルを利用するユーザの能力が制限される。

ユーザがユーザキーのうちの一つを選択（６１０）した後、ランダムコンテンツキーが生成される（６１２）。ランダムコンテンツキーは、実質的にランダムに生成されるか、または疑似ランダムに生成されるキーである。それから、メディアファイルのメディア部がランダムコンテンツキーで暗号化される（６１４）。ランダムコンテンツキーはそれから、選択されたユーザキーでそれ自身が暗号化される（６１６）。

次に、メディアファイルは、ユーザキー参照および暗号化されたランダムコンテンツキーをさらに含むように変更される（６１８）。オプションとして、メディアファイルは、メディアファイルへのアクセス権を購入したユーザを識別する情報を含むようにさらに変更されえる。例えば、メディアファイルは、グローバルキー（アクセス権を購入したユーザに関連付けられる）の暗号化されたバージョンをメディアファイル内に格納することによってユーザ識別情報を含むように変更されえる。オプションとして、メディアファイルのメディア部は、ユーザ識別可能な情報でディジタル的に透かしが入れられることによって変更されえる。

メディアファイルがそれからユーザにダウンロードされる（６２０）。この実施形態において、メディアファイルのダウンロード６２０は、メディアファイルをデータネットワークを通してユーザに、すなわちユーザのクライアントマシンにストリーミングすることによって実行されえる。

クライアントマシン上でメディアファイルを利用するためには、適切なユーザキーが必要とされ、このユーザキー参照はユーザキーが位置特定されることを可能にする（もしそれが存在するなら）。ある実施形態において、もしユーザキーが存在するなら、ユーザキーは、ユーザのクライアントマシンのローカルデータ記憶内に記憶される。同様に、変更されたメディアファイルは、ローカルデータ記憶に記憶される（６２２）。例えば、ローカルデータ記憶は、ディスクドライブ、ランダムアクセスメモリ、取り外し可能な媒体などでありえる。また、ある実施形態においては、ローカルデータ記憶内の変更されたメディアファイルの記憶を管理するためにデータベースが利用されえる。操作６２２に続いて、メディア購入およびダウンロード処理６００は完了し終了する。

図７は、本発明のある実施形態による再生処理７００のフロー図である。再生処理７００は、図１に示されるクライアントマシン１１２またはクライアント１１４のようなクライアントマシン（ユーザマシン）において実行される。クライアントマシンは、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルディジタルアシスタント、メディアプレーヤー、およびさまざまな他のデバイスでありえる。

再生処理７００は、クライアントマシンのユーザが再生のためにローカルデータ記憶内のメディアファイルをブラウズすること（７０２）を可能にする。換言すれば、再生のために利用可能であるメディアファイルがユーザによって検索され、スキャンされ、またはレビュー（例えばブレビュー）されえる。典型的には、ユーザはメディアファイルを通してメディアファイルについてのメタデータを用いてブラウズするか、またはおそらくはメディアファイルのサンプルを試す。次は、再生されるべきメディアファイルが選択される（７０４）。それから、ユーザキー参照が選択されたメディアファイルから得られる（７０６）。前述のように、ローカルメディア記憶に記憶されているメディアファイルは、メディアファイル内に含まれたユーザキー参照を有する。したがって、ユーザキー参照は、選択されたメディアファイルから獲得されえる（７０６）。ユーザキーはそれから、選択されたメディアファイルから得られた（７０６）ユーザキー参照に基づいてクライアントマシン（例えばローカルデータ記憶）内で位置特定される（７０８）。

次に、判定７１０は、ユーザキーが見つかったかを決定する。判定７１０が、ユーザキーが見つけられないと決定するなら、ユーザはクライアントマシンをメディアファイルにアクセスするのに適切に設定されておらず、したがって、ユーザアカウントがメディアサーバでセットアップ（７１２）されなければならない。これは、ユーザがメディアサーバとクライアントマシンを介してやりとりして、クライアントマシンに特定のユーザアカウントをセットアップすることを要求する。ユーザアカウントのセットアップ７１２に続いて、再生処理７００は、ユーザキーが位置特定されえるよう、操作７０８および後続の操作を反復するために元に戻る。

一方、判定７１０が、ユーザキーが見つかったと決定するとき、暗号化されたランダムコンテンツキーは選択されたメディアファイルから得られる（７１４）。再び、選択されたメディアファイルの性質から、それは暗号化されたランダムコンテンツキーを含む。それから、暗号化されたランダムコンテンツキーは、ユーザキーで復号される（７１６）。復号７１６から生じるランダムコンテンツキーは、それからメディアファイルの暗号化されたメディア部を復号する（７１８）のに用いられえる。この時点で、メディアファイルのメディア部は「嫌疑が晴れて」いる。最後に、メディアファイルのメディア部はクライアントマシンにおいて再生される（７２０）。操作７２０に続いて、再生処理７００は、完了し終了する。

本発明の上述のさまざまな局面、特徴、実施形態または実現例は、単独で、またはさまざまな組み合わせにおいて用いられえる。

メディアファイルは、オーディオアイテム（例えば、音楽のようなオーディオファイルまたはソング）、ビデオアイテム（例えば、ビデオファイルまたはムービー）、または画像アイテム（例えば、写真）に関しえる。

本発明は好ましくはソフトウェアによって実現されるが、ハードウェアにおいても、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせにおいても実現されえる。本発明はまた、コンピュータで読み取り可能な媒体上のコンピュータによって読み取り可能なコードとして実現されえる。コンピュータで読み取り可能な媒体は、その後にコンピュータシステムによって読み取られえる任意のデータ記憶デバイスである。コンピュータで読み取り可能な媒体の例には、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、磁気テープ、光データ記憶デバイス、および搬送波が含まれる。コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータによって読み取り可能なコードが分散化されたやり方で記憶され実行されるようにネットワークで結合されたコンピュータシステム上にも配信されえる。

本発明の効果は数多くある。異なる実施形態または実現例は、以下の効果の１つ以上を生みえるが、必ずしも生まなくてもよい。本発明のある効果は、暗号化およびユーザアカウントが用いられて、コンテンツのコントロールされた配信を提供することである。コントロールされた配信は、コンテンツへの無許可のアクセスを制限するだけでなく、無許可ユーザによるコンテンツに対する使用権限を制限する。本発明の他の効果は、メディアファイルに特定の暗号化がサーバ側において利用されえ、一方、ユーザに特定の暗号化がクライアント側において使用されえることである。本発明の他の効果は、メディアファイルがおいて記憶および許可された（例えば、そのような権利を購入することによって）任意のユーザへのダウンロードのためにサーバ側において共通して暗号化されえることである。本発明の他の効果は、クライアント側における全てのメディアファイルが異なるキーで暗号化されるように、メディアファイルがクライアント側においてランダムな基準を用いて再暗号化されえることである。本発明のさらに他の効果は、もし所望であれば、購入されたメディアファイルは、メディアファイル内のコンテンツが制限された個数のクライアント（ユーザマシン）上でだけ再生されるように制限された使用権を有しえることである。本発明のさらに他の効果は、クライアント側におけるメディアファイルがメタデータ（暗号化されずに記憶されている）についてブラウズされえ、一方、メディアコンテンツデータへのアクセスは暗号化を通して保護されていることである。

本発明の多くの特徴および優位性は、記載された説明から明らかであり、よって添付の特許請求の範囲によって、本発明のそのような特徴および優位性の全てをカバーすることが意図される。さらに、多くの変更および改変が当業者には容易に可能であるので、本発明は、図示され記載されたものと全く同じ構成および動作に限定されるべきではない。したがって、全ての適切な改変物および等価物は本発明の範囲に入るものとされる。

Claims (1)

1. メディアファイルを、それらがダウンロードの準備ができているようにメディア記憶に記憶する方法であって、メディアサーバとしてのコンピュータによって実現される方法であり、
   メディアアイテムに関するメディアファイルであって、メディアソース内のメディアファイルを、複数の異なるメディアソースを含むメディアソース群から受け取ることであって、前記メディアファイルのそれぞれが、少なくとも、暗号化されるメディアコンテンツデータと、関連付けられたメディアアイテムの特性を記述し、前記メディアコンテンツデータとは異なる暗号化キーで暗号化されるメタデータと、を有する、受け取ること、
   前記メディアファイルのそれぞれについてダウンロードキーを生成することであって、前記ダウンロードキーは前記メディアファイルのそれぞれについて異なる、生成すること、
   前記メディアファイルのそれぞれの前記メタデータを、前記メディアファイルが受け取られる前記メディアサーバに固有であって、前記各メディアファイルのメタデータに共通のグローバルキーで、暗号化すること、その後、
   前記メディアファイルのそれぞれの前記メディアコンテンツデータを、前記ダウンロードキーのうち対応するもので暗号化することによって暗号化されたメディアファイルを作ること、および
   前記暗号化されたメディアファイルを前記メディア記憶に記憶すること
   を含む方法。

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