JPWO2005033031A1 - 紫外線透過ガラス、およびこれを用いたマイクロプレート - Google Patents
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Abstract
本発明は、質量%で表示して、65〜79%のSiO2、1〜2%のAl2O3、0〜10%のB2O3、0〜10%のMgO、0〜10%のCaO、0〜15%のSrO、5〜15%のNa2O、および0〜15%のK2O、0.002%以下(Fe2O3換算値)の全酸化鉄、0.002%以下のTiO2、および0.1〜3%のClを含む紫外線透過ガラスを提供する。この紫外線透過ガラスは、1mm厚のときの波長240〜300nmの範囲における紫外線透過率が40%以上、50〜350℃の平均熱膨張率が80〜100×10−7/℃の特性を有しうる。
Description
本発明は、紫外線透過ガラス、特に、マイクロプレートなどの生体分析用器具に適した紫外線透過ガラスに関する。
最近、DNA分析などの分野では、光の強度を上げて分析精度をあげるために、紫外光を利用した分析が、広く行われるようになってきている(例えば、特開2002−171988号公報など)。このような分析においては、イソオクタンなどの有機溶剤が用いられることがあるため、分析用器具には、有機溶剤に溶けない材料が必要とされている。
従来、DNA分析に用いられる器具の材料として、ポリスチレンなどの合成樹脂が一般に使用されている。これは加工性に優れているものの、耐有機溶剤性に問題があり、耐有機溶剤性を高めると、紫外線を透過しにくくなるため、このような合成樹脂は、紫外光を用いる分析には適さない。耐有機溶剤性が高く、かつ、紫外線透過率の高いものとしては、石英ガラスがあるが、これは、加工が非常に困難であり、結果として、器具が高価なものとなってしまう。
紫外線の透過率が高いガラスとして、例えば、特開平1−79035号公報に記載のガラスがある。このガラスは、本質的に重量%で約58〜82%のSiO2、15〜18%のB2O3、11.5〜14.5%のAl2O3、1〜2.5%のLiO2、5.5〜6.5%のNa2O、1〜2.0%のK2Oおよび0〜0.6%のClからなる紫外線透過ガラスである。このガラスの熱膨張率(0〜300℃)は56〜62×10−7/℃であり、1mm断面の波長254nmにおける紫外線透過率が少なくとも80%である。
特開平1−79035号公報に記載のガラスは、優れた紫外線透過率を有するが、ガラスの熱膨張率が、安価に入手可能な商業用ソーダライムシリカ系ガラスの熱膨張率よりも大幅に小さい。よって、これらのガラスを接合して使用するときは、ガラスの接合部分に温度差による歪が生じやすく、接合部の強度の維持が困難である。
本発明は、このような課題に着目してなされたものである。その目的とするところは、一般的な商業用のソーダライムシリカ系ガラスと接合可能な紫外線透過ガラスを提供することである。
本発明の紫外線透過ガラスは、質量%で表示して、65〜79%のSiO2、1〜2%のAl2O3、0〜10%のB2O3、0〜10%のMgO、0〜10%のCaO、0〜15%のSrO、5〜15%のNa2O、および0〜15%のK2O、0.002%以下(Fe2O3換算値)の全酸化鉄、0.002%以下のTiO2、および0.1〜3%のClを含む。
本発明によれば、1mm厚のときの波長240〜300nmの範囲における紫外線透過率が40%以上であり、50〜350℃の平均熱膨張率が80〜100×10−7/℃である紫外線透過ガラスを提供することも可能である。
本発明によれば、一般的な商業用ソーダライムシリカ系ガラスと接合して使用できる熱膨張率を有する紫外線透過ガラスが得られる。この紫外線透過ガラスは、耐有機溶剤性に優れているため、紫外光を用いた生体分析用器具に適している。従って、マイクロプレートなどの生体分析用容器として使用する場合には、底板だけに本発明の紫外線透過ガラスを用い、複雑な成形・加工の必要な部分には商業用ソーダライムシリカ系ガラスを用いるというようなガラスの組み合わせが可能となり、トータルで安価な生体分析用器具が提供できる。
本発明の紫外線透過ガラスは、1mm厚のときの波長240〜300nmの範囲における紫外線透過率が、好ましくは40%以上であり、50〜350℃の平均熱膨張率が、好ましくは80〜100×10−7/℃である。紫外光を用いた生体分析においては、260nm前後の波長の紫外線が用いられることから、少なくとも240〜300nmの範囲の紫外線透過率は高いことが望まれる。240〜300nmの範囲における紫外線透過率は、検出精度を確保するために40%以上、さらには45%以上、特に50%以上、であることが好ましい。波長260〜300nmの紫外線透過率は60%以上であることが好ましい。
本発明の紫外線透過ガラスは、その用途が制限されるわけではないが、上記程度の紫外線透過率と優れた耐有機溶剤性とを有し、マイクロプレートに適している。本発明の紫外線透過ガラスは、マイクロプレートの凹部に収容した試料に照射される紫外光が透過する部分、すなわち、凹部の底部に接する部分に用いるとよい。
本発明は、その別の側面から、凹部を有するマイクロプレートであって、この凹部の底部に接する板状体が、上記紫外線透過ガラスを含むことを特徴とするマイクロプレートを提供する。このマイクロプレートは、上記板状体に接合されたソーダライムシリカ系ガラスをさらに含んでいてもよい。本発明による別のマイクロプレートは、凹部を有するマイクロプレートであって、この凹部の開口から入射し、凹部の底部を通過する光が通過する部分が、上記紫外線透過ガラスを含むことを特徴とする。
ガラスフリットなどの接合用ガラスを用いてガラス同士を接合する際、接合用ガラスを400〜500℃で溶解して接合することになる。熱膨張率の差が10×10−7/℃以内であれば、熱膨張率の異なるガラス同士の接合は容易である。ここで述べている熱膨張率とは50〜350℃の平均熱膨張率(平均線熱膨張係数)のことである。一般的なソーダライムシリカ系ガラスとの接合のためには、熱膨張率が80〜100×10−7/℃、特に84〜96×10−7/℃であることが好ましい。なお、ソーダライムシリカ系ガラスの50〜350℃における平均熱膨張率は、その組成により多少は異なるが、概ね85〜95×10−7/℃の範囲にある。
本発明の紫外線透過ガラスは、上記範囲の熱膨張率を有し、ソーダライムシリカ系ガラスとの接合に適している。こうして、本発明は、さらに、上記紫外線透過ガラスと、この紫外線透過ガラスに接合されたソーダライムシリカ系ガラスと、を含むガラス物品を提供する。このガラス物品は、マイクロプレートのような生体分析用器具として特に有用であるが、用途がこれに限られるわけではない。
次に、好ましいガラス組成の各成分の限定理由について説明する。以下の各成分は質量%で表示したものである。
SiO2は、ガラスの主成分であり、ガラスの骨格をなす成分である。SiO2の含有率が65%未満であると、ガラスの耐久性が低下し、79%を超えると粘度が高くなりガラスの溶融が困難となる。SiO2の含有率は、69〜73%がより好ましい。
Al2O3は、ガラスの失透を防止し、耐久性を向上させる成分であるが、Al2O3の含有率が高すぎると、ガラスの溶解性が低下するため、Al2O3の含有率は1〜2%とすることが好ましい。
B2O3は、必須ではないが、ガラスの溶解温度を下げ、耐久性を向上させる成分である。B2O3の含有率が高すぎると高温域での粘度の変化が大きくなりガラスの成形に不具合がでること、B2O3の揮発量も増えることから、10%を超えないことが好ましい。より好ましい範囲は0〜3%である。
MgO、CaO、SrOのアルカリ土類金属の酸化物は、ガラスの耐久性を向上させると共に、成形時の失透温度と粘度の調整を行うことが可能な成分であり、ガラスの熱膨張率も調整する成分である。MgO、CaO、SrOの含有率が多すぎると、成形時の失透温度が高くなることと、ガラス中のSi−O結合の歪みが大きくなり、紫外線透過率が下がってしまうという懸念があることから、それぞれ10%、10%、15%を超えないことが好ましい。より好ましい範囲は、MgO:0〜4%、CaO:0〜9%、SrO:0〜5%である。また、MgO、CaO、SrOの含有率の合計を2〜12%とすることが好ましい。
Na2O、K2Oのアルカリ金属の酸化物は、ガラスの溶解促進剤として用いられる成分であり、特に熱膨張率を変化させる成分である。Na2O、K2Oの含有率が高すぎると、ガラスの耐久性が劣り、ガラス中のSi−O結合の歪みが大きくなり、紫外線透過率が下がってしまうと考えられることから、それぞれ15%を超えないことが好ましい。また、一般的な商業用ソーダライムシリカ系ガラスの熱膨張率により近いものを比較的安価に得ることができるため、Na2Oの含有率を5%以上とすることが好ましい。より好ましい範囲はNa2O:7〜14%、K2O:0〜10%である。また、Na2O、K2Oの合計率の合計は10〜20%とすることが好ましい。
酸化鉄は、ガラス中でFeOとFe2O3の形で存在し、特にFe2O3は紫外線を吸収する成分であるため、できるだけ含有しないことが好ましい。Fe2O3に換算した酸化鉄の含有率は0.002%以下(0〜0.002%)が好ましく、0.001%以下とすることがより好ましい。
TiO2もまた、紫外線を吸収する成分であるため、できるだけ含有しないことが好ましい。TiO2の含有率は0.002%以下(0〜0.002%)が好ましく、0.001%以下とすることがより好ましい。
塩素(Cl)はガラスの骨格に入り込み、紫外線吸収をおこすガラス中の歪んだSi−O結合を修復して、より高い紫外線透過率を得る成分であるため、0.1%〜3%含有することが好ましい。Clの含有率が高すぎるとガラスを作製しにくいことがある。Clの含有率のより好ましい範囲は0.3〜0.9%である。
本発明による紫外線透過ガラスには、上記以外の成分が含まれていてもよいが、その含有率の合計は5%以下、好ましくは1%以下、より好ましくは0.1%以下、さらに好ましくは0.01%以下、特に好ましくは0.001%以下、とするとよい。上記以外の成分としては、上記以外のアルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、さらには、消泡剤、着色剤、酸化剤、還元剤などとして用いられるSb、Zn、Snなどの酸化物や、F、C、SO2などの成分が挙げられる。
Li2OおよびBaOは、環境への配慮、原料コスト、設備への影響を考慮して、それぞれの含有率を制限することが好ましい。Li2Oの含有率は3.8%以下とするとよく、0.1%以下とすることがより好ましい。BaOの含有率は0.5%以下とするとよく、0.1%以下とすることがより好ましい。ガラスの着色剤、特に紫外線吸収剤として用いられるCeO2は、実質的に含有しないこと、具体的にはその含有率を0.01%以下とするとよく、さらに好ましくは0.001%以下とするとよい。
以下、図面を参照しながら、マイクロプレートの形状について例示する。
図1および図2に示すマイクロプレート1では、本発明による紫外線透過ガラス10の表面に、分析や培養を行う試料を保持するための凹部11が形成されている。凹部11は、同形であり、ガラス10の表面にマトリックス状に配置されている。凹部11に保持された試料に凹部11の開口側から照射される紫外光は、試料とともに、凹部11の底部12に接する部分(光線透過部)13を通過する。マイクロプレート1は、光線透過部13が紫外線透過ガラス10により構成されているため、精度の高い測定を行いやすく、凹部11に接する部分がすべて紫外線透過ガラス10により構成されているため、耐有機溶剤性においても問題はない。
図3および図4に示すマイクロプレート3では、凹部31の底部32に接する底板33と、凹部31の側部に接する成形体34とが接合剤35により接合されている。底板33には本発明による紫外線透過ガラスからなる板状体が用いられ、成形体34には凹部31となる貫通孔が形成されたガラス、例えばソーダライムシリカ系ガラス、が用いられている。接合剤35には低融点ガラス等を用いればよい。マイクロプレート3は、紫外線透過率が重視される部分には紫外線透過ガラスを、加工を要する部分には汎用の材料を用いうる合理的な構成を有する。本発明による紫外線透過ガラスとソーダライムシリカ系ガラスとを加熱を伴う方法により接合しても、熱膨張率の差に起因する問題は生じにくい。
凹部の形状は、特に制限されず、図1,2に示したように円錐台状(断面台形)であってもよく、図3,4に示したように直方体状(断面矩形)であってもよい。繰り返し使用する際に必要となる洗浄を容易とするには、前者の凹部11のように底部12に近づくにつれて横断面の面積が小さくなっていく凹部形状が優れている。これを考慮し、底板23、成形体24、および接合剤25を含むマイクロプレート2においても、円錐台状の凹部21を形成してもよい(図5参照)。
マイクロプレート1,2,3は、上記の形態に制限されず、例えば図6および図7に示すように、複数の筒状体44を底板43に接合することにより形成してもよい。このマイクロプレート4では、凹部41の底部42に接する底板43と、凹部41の側部に接する複数の筒状体44および外枠47とが、接合剤45により接合されている。底板43には、本発明による紫外線透過ガラスからなる板状体が用いられる。筒状体44および外枠47には、例えばソーダライムシリカ系ガラスを用いるとよく、接合剤45には、例えば低融点ガラスを用いるとよい。外枠47は、試料の流出等を防ぐために、筒状体44を囲むように配置される。
[実施例1〜6,比較例2]
高純度低鉄二酸化ケイ素、三酸化ニアルミニウム、三酸化ニホウ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウムを、表1に示す割合のガラスとなるように調合した原料を白金柑堀に入れ、電気炉で1470℃に加熱、溶融した。その後、ステンレス板上に溶融ガラスを流しだし、室温まで徐冷した。これらのガラス試料は、各物性を測定するために適当な大きさに切断、研磨した。
高純度低鉄二酸化ケイ素、三酸化ニアルミニウム、三酸化ニホウ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウムを、表1に示す割合のガラスとなるように調合した原料を白金柑堀に入れ、電気炉で1470℃に加熱、溶融した。その後、ステンレス板上に溶融ガラスを流しだし、室温まで徐冷した。これらのガラス試料は、各物性を測定するために適当な大きさに切断、研磨した。
波長240〜300nmの透過率の測定は、1mm厚さのガラス試料について、分光透過率測定装置(株式会社島津製作所製 UV−3100PC,MPC−3100)を用いて行った。50〜350℃の平均熱膨張率の測定は、接触式の測定装置(株式会社リガク製 TAS−100 TMA−8140型)を用いて行った。これらの測定結果を表1に示した。紫外線透過率については、240〜300nmの各波長の透過率でもっとも低い透過率を表示した。
表1から明らかなように、実施例はすべて240〜300nmの紫外線透過率が50%以上、50〜350℃の平均熱膨張率が80〜100×10−7/℃であり、高い紫外線透過率と、一般的なソーダライムシリカ系ガラスと接合可能な熱膨張率とを兼ね備えたガラスであった。
これに対し、比較例1は、特開平1−79035号公報に記載のガラスであるが、紫外線透過率が優れている反面、平均熱膨張率が61×10−7/℃であり、一般的なソーダライムシリカ系ガラスとの接合は困難なガラスであった。また、比較例2は、紫外線透過率が31%と低く、紫外線透過ガラスとしては使用できないものであった。
本発明は、一般的な商業用のソーダライムシリカ系ガラスと接合可能な紫外線透過ガラスを提供するものとして、例えば生体分析の分野において、高い利用価値を有する。
本発明は、紫外線透過ガラス、特に、マイクロプレートなどの生体分析用器具に適した紫外線透過ガラスに関する。
最近、DNA分析などの分野では、光の強度を上げて分析精度をあげるために、紫外光を利用した分析が、広く行われるようになってきている(例えば、特開2002−171988号公報など)。このような分析においては、イソオクタンなどの有機溶剤が用いられることがあるため、分析用器具には、有機溶剤に溶けない材料が必要とされている。
従来、DNA分析に用いられる器具の材料として、ポリスチレンなどの合成樹脂が一般に使用されている。これは加工性に優れているものの、耐有機溶剤性に問題があり、耐有機溶剤性を高めると、紫外線を透過しにくくなるため、このような合成樹脂は、紫外光を用いる分析には適さない。耐有機溶剤性が高く、かつ、紫外線透過率の高いものとしては、石英ガラスがあるが、これは、加工が非常に困難であり、結果として、器具が高価なものとなってしまう。
紫外線の透過率が高いガラスとして、例えば、特開平1−79035号公報に記載のガラスがある。このガラスは、本質的に重量%で約58〜82%のSiO2、15〜18%のB2O3、11.5〜14.5%のAl2O3、1〜2.5%のLiO2、5.5〜6.5%のNa2O、1〜2.0%のK2Oおよび0〜0.6%のClからなる紫外線透過ガラスである。このガラスの熱膨張率(0〜300℃)は56〜62×10-7/℃であり、1mm断面の波長254nmにおける紫外線透過率が少なくとも80%である。
特開平1−79035号公報に記載のガラスは、優れた紫外線透過率を有するが、ガラスの熱膨張率が、安価に入手可能な商業用ソーダライムシリカ系ガラスの熱膨張率よりも大幅に小さい。よって、これらのガラスを接合して使用するときは、ガラスの接合部分に温度差による歪が生じやすく、接合部の強度の維持が困難である。
本発明は、このような課題に着目してなされたものである。その目的とするところは、一般的な商業用のソーダライムシリカ系ガラスと接合可能な紫外線透過ガラスを提供することである。
本発明の紫外線透過ガラスは、質量%で表示して、65〜79%のSiO2、1〜2%のAl2O3、0〜10%のB2O3、0〜10%のMgO、0〜10%のCaO、0〜15%のSrO、5〜15%のNa2O、および0〜15%のK2O、0.002%以下(Fe2O3換算値)の全酸化鉄、0.002%以下のTiO2、および0.1〜3%のClを含む。
本発明によれば、1mm厚のときの波長240〜300nmの範囲における紫外線透過率が40%以上であり、50〜350℃の平均熱膨張率が80〜100×10-7/℃である紫外線透過ガラスを提供することも可能である。
本発明によれば、一般的な商業用ソーダライムシリカ系ガラスと接合して使用できる熱膨張率を有する紫外線透過ガラスが得られる。この紫外線透過ガラスは、耐有機溶剤性に優れているため、紫外光を用いた生体分析用器具に適している。従って、マイクロプレートなどの生体分析用容器として使用する場合には、底板だけに本発明の紫外線透過ガラスを用い、複雑な成形・加工の必要な部分には商業用ソーダライムシリカ系ガラスを用いるというようなガラスの組み合わせが可能となり、トータルで安価な生体分析用器具が提供できる。
本発明の紫外線透過ガラスは、1mm厚のときの波長240〜300nmの範囲における紫外線透過率が、好ましくは40%以上であり、50〜350℃の平均熱膨張率が、好ましくは80〜100×10-7/℃である。紫外光を用いた生体分析においては、260nm前後の波長の紫外線が用いられることから、少なくとも240〜300nmの範囲の紫外線透過率は高いことが望まれる。240〜300nmの範囲における紫外線透過率は、検出精度を確保するために40%以上、さらには45%以上、特に50%以上、であることが好ましい。波長260〜300nmの紫外線透過率は60%以上であることが好ましい。
本発明の紫外線透過ガラスは、その用途が制限されるわけではないが、上記程度の紫外線透過率と優れた耐有機溶剤性とを有し、マイクロプレートに適している。本発明の紫外線透過ガラスは、マイクロプレートの凹部に収容した試料に照射される紫外光が透過する部分、すなわち、凹部の底部に接する部分に用いるとよい。
本発明は、その別の側面から、凹部を有するマイクロプレートであって、この凹部の底部に接する板状体が、上記紫外線透過ガラスを含むことを特徴とするマイクロプレートを提供する。このマイクロプレートは、上記板状体に接合されたソーダライムシリカ系ガラスをさらに含んでいてもよい。本発明による別のマイクロプレートは、凹部を有するマイクロプレートであって、この凹部の開口から入射し、凹部の底部を通過する光が通過する部分が、上記紫外線透過ガラスを含むことを特徴とする。
ガラスフリットなどの接合用ガラスを用いてガラス同士を接合する際、接合用ガラスを400〜500℃で溶解して接合することになる。熱膨張率の差が10×10-7/℃以内であれば、熱膨張率の異なるガラス同士の接合は容易である。ここで述べている熱膨張率とは50〜350℃の平均熱膨張率(平均線熱膨張係数)のことである。一般的なソーダライムシリカ系ガラスとの接合のためには、熱膨張率が80〜100×10-7/℃、特に84〜96×10-7/℃であることが好ましい。なお、ソーダライムシリカ系ガラスの50〜350℃における平均熱膨張率は、その組成により多少は異なるが、概ね85〜95×10-7/℃の範囲にある。
本発明の紫外線透過ガラスは、上記範囲の熱膨張率を有し、ソーダライムシリカ系ガラスとの接合に適している。こうして、本発明は、さらに、上記紫外線透過ガラスと、この紫外線透過ガラスに接合されたソーダライムシリカ系ガラスと、を含むガラス物品を提供する。このガラス物品は、マイクロプレートのような生体分析用器具として特に有用であるが、用途がこれに限られるわけではない。
次に、好ましいガラス組成の各成分の限定理由について説明する。以下の各成分は質量%で表示したものである。
SiO2は、ガラスの主成分であり、ガラスの骨格をなす成分である。SiO2の含有率が65%未満であると、ガラスの耐久性が低下し、79%を超えると粘度が高くなりガラスの溶融が困難となる。SiO2の含有率は、69〜73%がより好ましい。
Al2O3は、ガラスの失透を防止し、耐久性を向上させる成分であるが、Al2O3の含有率が高すぎると、ガラスの溶解性が低下するため、Al2O3の含有率は1〜2%とすることが好ましい。
B2O3は、必須ではないが、ガラスの溶解温度を下げ、耐久性を向上させる成分である。B2O3の含有率が高すぎると高温域での粘度の変化が大きくなりガラスの成形に不具合がでること、B2O3の揮発量も増えることから、10%を超えないことが好ましい。より好ましい範囲は0〜3%である。
MgO、CaO、SrOのアルカリ土類金属の酸化物は、ガラスの耐久性を向上させると共に、成形時の失透温度と粘度の調整を行うことが可能な成分であり、ガラスの熱膨張率も調整する成分である。MgO、CaO、SrOの含有率が多すぎると、成形時の失透温度が高くなることと、ガラス中のSi−O結合の歪みが大きくなり、紫外線透過率が下がってしまうという懸念があることから、それぞれ10%、10%、15%を超えないことが好ましい。より好ましい範囲は、MgO:0〜4%、CaO:0〜9%、SrO:0〜5%である。また、MgO、CaO、SrOの含有率の合計を2〜12%とすることが好ましい。
Na2O、K2Oのアルカリ金属の酸化物は、ガラスの溶解促進剤として用いられる成分であり、特に熱膨張率を変化させる成分である。Na2O、K2Oの含有率が高すぎると、ガラスの耐久性が劣り、ガラス中のSi−O結合の歪みが大きくなり、紫外線透過率が下がってしまうと考えられることから、それぞれ15%を超えないことが好ましい。また、一般的な商業用ソーダライムシリカ系ガラスの熱膨張率により近いものを比較的安価に得ることができるため、Na2Oの含有率を5%以上とすることが好ましい。より好ましい範囲はNa2O:7〜14%、K2O:0〜10%である。また、Na2O、K2Oの含有率の合計は10〜20%とすることが好ましい。
酸化鉄は、ガラス中でFeOとFe2O3の形で存在し、特にFe2O3は紫外線を吸収する成分であるため、できるだけ含有しないことが好ましい。Fe2O3に換算した酸化鉄の含有率は0.002%以下(0〜0.002%)が好ましく、0.001%以下とすることがより好ましい。
TiO2もまた、紫外線を吸収する成分であるため、できるだけ含有しないことが好ましい。TiO2の含有率は0.002%以下(0〜0.002%)が好ましく、0.001%以下とすることがより好ましい。
塩素(Cl)はガラスの骨格に入り込み、紫外線吸収をおこすガラス中の歪んだSi−O結合を修復して、より高い紫外線透過率を得る成分であるため、0.1%〜3%含有することが好ましい。Clの含有率が高すぎるとガラスを作製しにくいことがある。Clの含有率のより好ましい範囲は0.3〜0.9%である。
本発明による紫外線透過ガラスには、上記以外の成分が含まれていてもよいが、その含有率の合計は5%以下、好ましくは1%以下、より好ましくは0.1%以下、さらに好ましくは0.01%以下、特に好ましくは0.001%以下、とするとよい。上記以外の成分としては、上記以外のアルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、さらには、消泡剤、着色剤、酸化剤、還元剤などとして用いられるSb、Zn、Snなどの酸化物や、F、C、SO2などの成分が挙げられる。
Li2OおよびBaOは、環境への配慮、原料コスト、設備への影響を考慮して、それぞれの含有率を制限することが好ましい。Li2Oの含有率は3.8%以下とするとよく、0.1%以下とすることがより好ましい。BaOの含有率は0.5%以下とするとよく、0.1%以下とすることがより好ましい。ガラスの着色剤、特に紫外線吸収剤として用いられるCeO2は、実質的に含有しないこと、具体的にはその含有率を0.01%以下とするとよく、さらに好ましくは0.001%以下とするとよい。
以下、図面を参照しながら、マイクロプレートの形状について例示する。
図1および図2に示すマイクロプレート1では、本発明による紫外線透過ガラス10の表面に、分析や培養を行う試料を保持するための凹部11が形成されている。凹部11は、同形であり、ガラス10の表面にマトリックス状に配置されている。凹部11に保持された試料に凹部11の開口側から照射される紫外光は、試料とともに、凹部11の底部12に接する部分(光線透過部)13を通過する。マイクロプレート1は、光線透過部13が紫外線透過ガラス10により構成されているため、精度の高い測定を行いやすく、凹部11に接する部分がすべて紫外線透過ガラス10により構成されているため、耐有機溶剤性においても問題はない。
図3および図4に示すマイクロプレート3では、凹部31の底部32に接する底板33と、凹部31の側部に接する成形体34とが接合剤35により接合されている。底板33には本発明による紫外線透過ガラスからなる板状体が用いられ、成形体34には凹部31となる貫通孔が形成されたガラス、例えばソーダライムシリカ系ガラス、が用いられている。接合剤35には低融点ガラス等を用いればよい。マイクロプレート3は、紫外線透過率が重視される部分には紫外線透過ガラスを、加工を要する部分には汎用の材料を用いうる合理的な構成を有する。本発明による紫外線透過ガラスとソーダライムシリカ系ガラスとを加熱を伴う方法により接合しても、熱膨張率の差に起因する問題は生じにくい。
凹部の形状は、特に制限されず、図1,2に示したように円錐台状(断面台形)であってもよく、図3,4に示したように直方体状(断面矩形)であってもよい。繰り返し使用する際に必要となる洗浄を容易とするには、前者の凹部11のように底部12に近づくにつれて横断面の面積が小さくなっていく凹部形状が優れている。これを考慮し、底板23、成形体24、および接合剤25を含むマイクロプレート2においても、円錐台状の凹部21を形成してもよい(図5参照)。
マイクロプレート1,2,3は、上記の形態に制限されず、例えば図6および図7に示すように、複数の筒状体44を底板43に接合することにより形成してもよい。このマイクロプレート4では、凹部41の底部42に接する底板43と、凹部41の側部に接する複数の筒状体44および外枠47とが、接合剤45により接合されている。底板43には、本発明による紫外線透過ガラスからなる板状体が用いられる。筒状体44および外枠47には、例えばソーダライムシリカ系ガラスを用いるとよく、接合剤45には、例えば低融点ガラスを用いるとよい。外枠47は、試料の流出等を防ぐために、筒状体44を囲むように配置される。
[実施例1〜6,比較例2]
高純度低鉄二酸化ケイ素、三酸化ニアルミニウム、三酸化ニホウ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウムを、表1に示す割合のガラスとなるように調合した原料を白金柑堀に入れ、電気炉で1470℃に加熱、溶融した。その後、ステンレス板上に溶融ガラスを流しだし、室温まで徐冷した。これらのガラス試料は、各物性を測定するために適当な大きさに切断、研磨した。
高純度低鉄二酸化ケイ素、三酸化ニアルミニウム、三酸化ニホウ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウムを、表1に示す割合のガラスとなるように調合した原料を白金柑堀に入れ、電気炉で1470℃に加熱、溶融した。その後、ステンレス板上に溶融ガラスを流しだし、室温まで徐冷した。これらのガラス試料は、各物性を測定するために適当な大きさに切断、研磨した。
波長240〜300nmの透過率の測定は、1mm厚さのガラス試料について、分光透過率測定装置(株式会社島津製作所製 UV−3100PC,MPC−3100)を用いて行った。50〜350℃の平均熱膨張率の測定は、接触式の測定装置(株式会社リガク製 TAS−100 TMA−8140型)を用いて行った。これらの測定結果を表1に示した。紫外線透過率については、240〜300nmの各波長の透過率でもっとも低い透過率を表示した。
表1から明らかなように、実施例はすべて240〜300nmの紫外線透過率が50%以上、50〜350℃の平均熱膨張率が80〜100×10-7/℃であり、高い紫外線透過率と、一般的なソーダライムシリカ系ガラスと接合可能な熱膨張率とを兼ね備えたガラスであった。
これに対し、比較例1は、特開平1−79035号公報に記載のガラスであるが、紫外線透過率が優れている反面、平均熱膨張率が61×10-7/℃であり、一般的なソーダライムシリカ系ガラスとの接合は困難なガラスであった。また、比較例2は、紫外線透過率が31%と低く、紫外線透過ガラスとしては使用できないものであった。
本発明は、一般的な商業用のソーダライムシリカ系ガラスと接合可能な紫外線透過ガラスを提供するものとして、例えば生体分析の分野において、高い利用価値を有する。
Claims (12)
- 質量%で表示して、
65〜79%のSiO2、
1〜2%のAl2O3、
0〜10%のB2O3、
0〜10%のMgO、
0〜10%のCaO、
0〜15%のSrO、
5〜15%のNa2O、
0〜15%のK2O、
0.002%以下(Fe2O3換算値)の全酸化鉄、
0.002%以下のTiO2、および
0.1〜3%のCl、を含む紫外線透過ガラス。 - 質量%で表示して、SiO2の含有率が69〜73%である、請求項1に記載の紫外線透過ガラス。
- 質量%で表示して、Clの含有率が0.3〜0.9%である、請求項1に記載の紫外線透過ガラス。
- 質量%で表示して、B2O3の含有率が0〜3%である、請求項1に記載の紫外線透過ガラス。
- 質量%で表示して、MgO、CaOおよびSrOの含有率の合計が2〜12%である、請求項1に記載の紫外線透過ガラス。
- 質量%で表示して、Na2Oの含有率が7〜14%である、請求項1に記載の紫外線透過ガラス。
- 質量%で表示して、Na2OおよびK2Oの含有率の合計が10〜20%である、請求項1に記載の紫外線透過ガラス。
- 1mm厚のときの波長240〜300nmの範囲における紫外線透過率が40%以上であり、50〜350℃の平均熱膨張率が80〜100×10−7/℃である、請求項1に記載の紫外線透過ガラス。
- 凹部を有するマイクロプレートであって、
前記凹部の底部に接する板状体が、請求項1に記載の紫外線透過ガラスを含むことを特徴とするマイクロプレート。 - 前記板状体に接合されたソーダライムシリカ系ガラスをさらに含む請求項9に記載のマイクロプレート。
- 凹部を有するマイクロプレートであって、
前記凹部の開口から入射し、前記凹部の底部を通過する光が通過する部分が、請求項1に記載の紫外線透過ガラスを含むことを特徴とするマイクロプレート。 - 請求項1に記載の紫外線透過ガラスと、前記紫外線透過ガラスに接合されたソーダライムシリカ系ガラスと、を含むガラス物品。
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