JPWO2005013567A1 - 通信区間の品質の分析システム - Google Patents
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Abstract
通信区間の品質の分析システムは、試験計測信号を送信する送信装置と、試験計測信号を送信する受信装置と、送信装置と受信装置との間の試験計測信号の伝送経路上に夫々位置し、試験計測信号を受信装置へ向けて中継するときにその中継時刻を試験計測信号に設定する複数の中継装置と、送信装置と前記受信装置とが試験計測信号を2回以上送受信することによって前記受信装置で取得される、各中継装置の中継時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置から受信し、中継時刻の計測結果に基づいて、中継装置間で構成される通信区間の品質の指標値を算出し、通信区間の通信品質の指標値を出力する分析装置とを備える。
Description
本発明は、通信パス中の通信品質の劣化を生じさせていると認められる区間を検出するための技術に関する。例えば、VoIP(Voice over IP)による音声パス上で音声品質の劣化を生じさせている区間を検出する技術に関する。
近年、VoIP技術により音声情報をIP(Internet Protocol)網を用いて転送し、端末間での通話を実現する技術がある(「インターネット・テレフォニー」技術と呼ばれる)。この技術では、例えば、図33や図34に示すように、IP網と既存の回線交換網との境界部分に両者のプロトコル変換を行うVoIPゲートウェイ(VoIP GW)が設置される。そして、通話に係る双方又は一方の端末が回線交換網に対応する端末(例えばPSTN対応の電話機)である場合には、VoIPゲートウェイにおいて、回線交換網とIP網との間のプロトコル変換(例えば、アナログの音声信号とIP音声パケットとの変換)が行われる。これに対し、通話に係る端末がIP端末(IP電話機)として機能する場合には、その端末に対しては上述したプロトコル変換は行われない。また、IP音声パケットは、通常のIPデータパケットと同様に、IP網内に用意されたルータ(ROUTER)により、IP網内を、その宛先へ向けて転送される。
上記したようなVoIP技術を用いた通話では、IP網における音声品質の劣化を防止することが要求される。このため、従来では、IP網における音声品質が劣化した区間を特定するために、次のような方式が提案されている。
例えば、図33に示すように、IP網を構成するサブネット毎に専用のモニタ装置を用意し、モニタ装置がサブネットを通過するRTP(Real−time Transport Protocol)パケットを監視する。モニタ装置の監視結果は信号ログとして、IP網に接続されている分析装置に通知される。そして、分析装置が各モニタ装置からの信号ログを分析することにより、IP網内で音声品質の劣化が生じている区間を特定する。
或いは、図34に示すように、呼毎の音声品質管理情報を収集する複数のゲートウェイ(VoIPゲートウェイ等のVoIPのエンドポイント)に対して、予めオペレーションサポートシステムにより、遠隔から音声品質管理情報のしきい値を設定し、オペレーションサポートシステムに予め通信機器に割り当てられているIPアドレスの接続関係情報を持たせておき、ゲートウェイに設定したしきい値を越えた場合、オペレーションサポートシステムに該当する呼の品質情報を通知し、オペレーションサポートシステムが、複数のゲートウェイから通知された品質情報を、このオペレーションサポートシステムに持たせておいたIPアドレスの接続関係情報と夫々照合し、品質劣化が起こっている経路を表示する呼毎の音声品質管理方法がある(例えば、特許文献1)。図34において、VoIPのエンドポイントに相当するVoIPゲートウェイ及びIP電話機は、音声品質管理情報のしきい値を越えると、対応する呼の品質情報をアラームとしてオペレーションサポートシステムに相当する分析装置に通知する。
その他、本願発明に関連する先行技術文献として、例えば、下記の特許文献2〜6に開示された技術がある。
特開2002−271392号公報 特開2002−232475号公報 特開2001−177573号公報 特開2000−307637号公報 特開2002−64545号公報 特開2002−141938号公報
上記したようなVoIP技術を用いた通話では、IP網における音声品質の劣化を防止することが要求される。このため、従来では、IP網における音声品質が劣化した区間を特定するために、次のような方式が提案されている。
例えば、図33に示すように、IP網を構成するサブネット毎に専用のモニタ装置を用意し、モニタ装置がサブネットを通過するRTP(Real−time Transport Protocol)パケットを監視する。モニタ装置の監視結果は信号ログとして、IP網に接続されている分析装置に通知される。そして、分析装置が各モニタ装置からの信号ログを分析することにより、IP網内で音声品質の劣化が生じている区間を特定する。
或いは、図34に示すように、呼毎の音声品質管理情報を収集する複数のゲートウェイ(VoIPゲートウェイ等のVoIPのエンドポイント)に対して、予めオペレーションサポートシステムにより、遠隔から音声品質管理情報のしきい値を設定し、オペレーションサポートシステムに予め通信機器に割り当てられているIPアドレスの接続関係情報を持たせておき、ゲートウェイに設定したしきい値を越えた場合、オペレーションサポートシステムに該当する呼の品質情報を通知し、オペレーションサポートシステムが、複数のゲートウェイから通知された品質情報を、このオペレーションサポートシステムに持たせておいたIPアドレスの接続関係情報と夫々照合し、品質劣化が起こっている経路を表示する呼毎の音声品質管理方法がある(例えば、特許文献1)。図34において、VoIPのエンドポイントに相当するVoIPゲートウェイ及びIP電話機は、音声品質管理情報のしきい値を越えると、対応する呼の品質情報をアラームとしてオペレーションサポートシステムに相当する分析装置に通知する。
その他、本願発明に関連する先行技術文献として、例えば、下記の特許文献2〜6に開示された技術がある。
しかしながら、図33や図34に示した従来技術では以下の問題点があった。
第1に、図33に示す方式では、IP網において、音声パケットが通過する全区間にモニタ装置を設置する必要があった。このため、多大なコストを要するという問題があった。
第2に、図33に示すモニタ装置は、VoIPゲートウェイやルータとLAN(Local Area Network)を介して接続される構成を持つ。このため、装置間がLANと異なるネットワーク(例えば、ATM網やISDN網等のWAN)で接続されている場合(図33に示す例では、ルータ#Cとルータ#Dとの間や、ルータ#BとIP電話機#Bとの間)には、その間を結ぶ網構成に応じたモニタ装置を設置しなければならなかった。また、モニタ装置を設置することにより、ネットワーク構成が変化する可能性がある区間があった。
第3に、図33に示す方式では、通話品質の測定に際し、通話装置(電話機)間の経路を予測し、関連するモニタ装置に通話装置のアドレスを設定する必要があった。
第4に、図33に示す方式では、分析装置が複数のモニタ装置から信号Logを収集するため、IP網に対する負荷が多大となっていた。
第5に、図34に示す方式では、分析装置で受信するアラーム数が少ないと、音声品質が劣化している「問題区間」を特定することが困難であった。
第6に、図34に示す方式では、アラーム数が多発しても、通話経路が偏っていると音声品質が劣化している「問題区間」を特定することが困難であった。
第7に、図34に示す方式では、アラームを通知しないVoIP網,例えば、他VoIPキャリア網を経由する通話の場合、自網に「問題区間」があるのか、他VoIPキャリア網に「問題区間」があるのかが特定できなかった。
第8に、図34に示す方式において、アラームの通知が増大することは、ネットワークの負荷の増大につながり、アラームを誘発する問題があった。この問題を解決するために、アラームを通過させるネットワークを別途構成する必要があった。
第1に、図33に示す方式では、IP網において、音声パケットが通過する全区間にモニタ装置を設置する必要があった。このため、多大なコストを要するという問題があった。
第2に、図33に示すモニタ装置は、VoIPゲートウェイやルータとLAN(Local Area Network)を介して接続される構成を持つ。このため、装置間がLANと異なるネットワーク(例えば、ATM網やISDN網等のWAN)で接続されている場合(図33に示す例では、ルータ#Cとルータ#Dとの間や、ルータ#BとIP電話機#Bとの間)には、その間を結ぶ網構成に応じたモニタ装置を設置しなければならなかった。また、モニタ装置を設置することにより、ネットワーク構成が変化する可能性がある区間があった。
第3に、図33に示す方式では、通話品質の測定に際し、通話装置(電話機)間の経路を予測し、関連するモニタ装置に通話装置のアドレスを設定する必要があった。
第4に、図33に示す方式では、分析装置が複数のモニタ装置から信号Logを収集するため、IP網に対する負荷が多大となっていた。
第5に、図34に示す方式では、分析装置で受信するアラーム数が少ないと、音声品質が劣化している「問題区間」を特定することが困難であった。
第6に、図34に示す方式では、アラーム数が多発しても、通話経路が偏っていると音声品質が劣化している「問題区間」を特定することが困難であった。
第7に、図34に示す方式では、アラームを通知しないVoIP網,例えば、他VoIPキャリア網を経由する通話の場合、自網に「問題区間」があるのか、他VoIPキャリア網に「問題区間」があるのかが特定できなかった。
第8に、図34に示す方式において、アラームの通知が増大することは、ネットワークの負荷の増大につながり、アラームを誘発する問題があった。この問題を解決するために、アラームを通過させるネットワークを別途構成する必要があった。
本発明の目的の一つは、品質が劣化していると認められる通信区間を特定するための装置数を従来に比べて減らすことができる技術を提供することである。
また、本発明の目的の一つは、従来技術に比べてネットワークに対する負荷の低減を図ることができる技術を提供することである。
本発明の第1の態様は、
試験計測信号を送信する送信装置と、
前記試験計測信号を送信する受信装置と、
前記送信装置と前記受信装置との間の前記試験計測信号の伝送経路上に夫々位置し、前記試験計測信号を前記受信装置へ向けて中継するときにその中継時刻を前記試験計測信号に設定する複数の中継装置と、
前記送信装置と前記受信装置とが前記試験計測信号を2回以上送受信することによって前記受信装置で取得される、前記各中継装置の中継時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置から受信する受信手段,
前記中継時刻の計測結果に基づいて、中継装置間で構成される通信区間の品質の指標値を算出する算出手段,及び
通信区間の通信品質の指標値を出力する出力手段とを含む分析装置と、を備える通信区間の品質の分析システムである。
好ましくは、第1の態様における送信装置は、前記試験計測信号にその送信時刻を設定し、
前記受信手段は、前記送信時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、送信時刻及び中継時刻の計測結果に基づいて、前記送信装置とその直後に位置する中継装置との間で構成される通信区間の品質の指標値をさらに算出する。
好ましくは、第1の態様における受信手段は、前記受信装置による前記試験計測信号の受信時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、中継時刻及び受信時刻の計測結果に基づいて、前記受信装置とその直前に位置する中継装置との間で構成される通信区間の品質の指標値をさらに算出する。
好ましくは、第1の態様における算出手段は、或る中継装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の中継時刻(T1)と、この中継装置(i)の直前に位置する中継装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の中継時刻(t1)と、前記中継装置(i)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(T2)と、前記中継装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記中継装置(i−1)と前記中継装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記中継装置(i−1)及び前記中継装置(i)の中継時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第1の態様における算出手段は、或る中継装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の中継時刻(T1)と、この中継装置(i)の直前に位置する送信装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の送信時刻(t1)と、前記中継装置(i)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(T2)と、前記送信装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の送信時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記送信装置(i−1)と前記中継装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記送信装置(i−1)及び前記中継装置(i)についての送信時刻及び中継時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第1の態様における算出手段は、前記受信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の受信時刻(T1)と、前記受信装置(i)の直前に位置する中継装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の中継時刻(t1)と、前記受信装置(i)における次の試験計測信号(m)の受信時刻(T2)と、前記中継装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記中継装置(i−1)と前記受信装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記中継装置(i−1)及び前記受信装置(i)についての中継時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第1の態様における送信装置は、自装置と受信装置との間における送信装置と中継装置との間,中継装置間,及び中継装置と受信装置との間のいずれかで構成される試験計測信号の各通信区間の始点及び終点に夫々相当する各装置の試験計測信号に対する送信時刻,中継時刻,及び受信時刻のいずれかを計測するための試験処理を2以上の所定の回数実行し、
各試験処理において、前記送信装置は、
自装置の試験計測信号の送信時刻が設定された一回目の試験計測信号を前記受信装置へ向けて送信し、
その後、この試験計測信号を受信した受信装置から当該試験計測信号が通過した装置数を示す通過装置数を受信し、
前記通過装置数に基づいて前記一回目の試験計測信号に全ての通信区間に対応する中継時刻が設定されたか否かを判定し、中継時刻が設定されている場合において、試験処理の回数が所定の回数に達していなければ次の試験処理を開始し、所定の回数に達していれば、試験処理を終了し、
前記一回目の試験計測信号に全ての通信区間に対応する中継時刻が設定されていなければ、全ての通信区間に対応する中継時刻が前記受信装置で取得されるまで、一回目の試験計測信号に設定されなかった中継時刻を設定するための二回目以降の試験計測信号を必要な数だけ送信する。
好ましくは、第1の態様における中継装置の夫々は、試験計測信号を受信した場合に、自装置が当該試験計測信号に中継時刻を設定すべきか否かを、当該試験計測信号に設定されている判定用情報に基づいて判定し、
中継時刻を設定すべきと判定した場合には、当該試験計測信号に中継情報を設定して送出し、中継時刻を設定すべきでないと判定した場合には、当該試験計測信号に中継時刻を設定することなく送出する。
好ましくは、第1の態様における受信装置は、試験計測信号を受信する毎に、この試験計測信号に自装置の直前に位置する中継装置の中継時刻が設定されているか否かを判定し、
当該中継装置の中継時刻が設定されていない場合には、この試験計測信号に設定されている全ての中継時刻,又は送信時刻及び全ての中継時刻を含む試験ログ信号を生成して前記分析装置に送信し、
当該中継装置の中継時刻が設定されている場合には、この試験計測信号に設定されている全ての中継時刻,又は送信時刻及び全ての中継時刻と、前記受信装置での当該試験計測信号の受信時刻とを含む試験ログ信号を生成して分析装置に送信する。
好ましくは、第1の態様における分析装置の算出手段は、
前記受信手段で受信される前記所定回数の計測処理に応じた複数の試験ログ信号から、計測回数毎の送信時刻,中継時刻,受信時刻を含むレコードからなる計測ログテーブルを生成する計測ログテーブル生成手段と、
計測ログテーブルに設定された、連続する二つの計測回数における送信時刻,中継時刻,及び受信時刻に基づいて、前記送信装置と前記受信装置との間の各通信区間の揺らぎ量を算出する揺らぎ量算出手段と、
前記揺らぎ量算出手段で得られた揺らぎ量の平均値を求め、当該平均値と対応する通信区間の識別情報とを含むレコードからなる揺らぎ算出結果テーブルを生成する揺らぎ算出結果テーブル生成手段と、を含む。
好ましくは、第1の態様における分析装置は、受信装置の指定を含む試験開始指示信号を送信装置に送信し、
前記送信装置は、試験開始指示信号を受信した場合に、この試験開始指示信号で指定された受信装置との間で試験計測信号を送受信するための呼を設定し、前記所定回数の試験処理を実行し、当該試験処理の実行が終了すると、試験終了通知信号を前記分析装置に送信するとともに、前記呼を解放する。
好ましくは、第1の態様における分析装置は、前記試験開始指示信号を送信したときに、この試験開始指示信号で指定した受信装置からの試験ログ信号の受け付けを開始し、前記試験終了通知信号を受信したときに、前記試験ログ信号の受付を終了する。
好ましくは、第1の態様における中継装置は、前記試験計測信号に中継時刻を設定する際に、自装置の識別情報をさらに設定し、
前記分析装置の受信手段は、中継時刻の計測結果とともに前記中継装置の識別情報を受信し、
前記出力手段は、前記指標値とこの指標値に対応する通信区間を構成する中継装置の識別情報を出力する。
好ましくは、前記送信装置,前記中継装置,前記送信装置の夫々は、IPネットワークに接続され、
前記送信装置及び前記受信装置の夫々は、IP電話機,VoIPゲートウェイ,ルータのいずれかであり、
前記中継装置は、ルータである。
本発明の第2の態様は、送信装置の送信時刻が設定された試験信号が送信装置と受信装置との間で2回以上送受信されることにより前記受信装置で取得される前記送信装置の送信時刻と前記受信装置の試験信号の受信時刻との2回以上の計測結果を受信する受信手段と、
前記送信時刻と受信時刻との計測結果に基づいて、前記送信装置と前記受信装置との間で構成される通信区間における品質の指標値を算出する算出手段と、
前記通信区間における品質の指標値を出力する出力手段と
を含む通信区間の品質の分析装置である。
本発明の第3の態様は、中継装置を通過する際にこの中継装置で中継時刻が設定される試験信号がこの試験信号の送信装置と受信装置との間で2回以上送受信されることにより前記受信装置で取得される前記中継時刻と前記受信装置の試験信号の受信時刻との2回以上の計測結果を受信する受信手段と、
前記中継時刻と前記受信時刻との計測結果に基づいて、前記受信装置とその直前に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値を算出する算出手段と、
前記通信区間における品質の指標値を出力する出力手段と
を含む通信区間の品質の分析装置である。
好ましくは、第3の態様における受信手段は、前記受信装置で2回以上受信される試験信号から前記送信装置で試験信号に設定される試験信号の送信時刻の2回以上の計測結果が得られた場合には、その2回以上の送信時刻の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、前記送信時刻と前記中継時刻との計測結果に基づいて、前記送信装置とその直後に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値をさらに算出する。
本発明の第4の態様は、送信装置で送信時刻が設定され、且つ中継装置を通過する際にこの中継装置で中継時刻が設定される試験信号が前記送信装置と受信装置との間で2回以上送受信されることにより前記受信装置で取得される前記送信時刻と前記中継時刻との2回以上の計測結果を受信する受信手段と、
前記送信時刻と前記中継時刻との計測結果に基づいて、前記送信装置とその直後に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値を算出する算出手段と、
前記通信区間における品質の指標値を出力する出力手段と
を含む通信区間の品質の分析装置である。
好ましくは、第4の態様における受信手段は、前記受信装置での2回以上の試験信号の受信により前記受信装置で試験信号の受信時刻の2回以上の計測結果が取得される場合には、その2回以上の受信時刻の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、前記中継時刻と前記受信時刻との計測結果に基づいて、前記受信装置とその直前に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値をさらに算出する。
好ましくは、第3及び4の態様における受信手段は、前記受信装置で2回以上受信される試験信号から、前記送信装置と前記受信装置との間に位置し試験信号を夫々中継する複数の中継装置の夫々で設定される各中継装置の中継時刻の2回以上の計測結果が前記受信装置で取得される場合には、この2回以上の中継時刻の計測結果を受信し、
前記算出手段は、前記中継時刻の計測結果に基づいて、中継装置間で構成sれる通信区間における品質の指標値をさらに算出する。
好ましくは、第2の態様における算出手段は、前記受信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の受信時刻(T1)と、前記送信装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の送信時刻(t1)と、前記受信装置(i)における次の試験計測信号(m)の受信時刻(T2)と、前記送信装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記送信装置(i−1)と前記受信装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記送信装置(i−1)及び前記受信装置(i)についての送信時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第3の態様における算出手段は、前記受信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の受信時刻(T1)と、前記受信装置(i)の直前に位置する中継装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の中継時刻(t1)と、前記受信装置(i)における次の試験計測信号(m)の受信時刻(T2)と、前記中継装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記中継装置(i−1)と前記受信装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記中継装置(i−1)及び前記受信装置(i)についての中継時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第4の態様における算出手段は、前記送信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の中継時刻(T1)と、この中継装置iの直前に位置する送信装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の送信時刻(t1)と、前記中継装置(i)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(T2)と、前記送信装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の送信時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記送信装置(i−1)と前記中継装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記送信装置(i−1)及び前記中継装置(i)についての送信時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第2〜4の態様における算出手段は、
前記受信手段で受信される前記所定回数の計測処理に応じた複数の試験ログ信号から、計測回数毎の送信時刻,中継時刻,受信時刻を含むレコードからなる計測ログテーブルを生成する計測ログテーブル生成手段と、
計測ログテーブルに設定された、連続する二つの計測回数における送信時刻,中継時刻,及び受信時刻に基づいて、前記送信装置と前記受信装置との間の各通信区間の揺らぎ量を算出する揺らぎ量算出手段と、
前記揺らぎ量算出手段で得られた揺らぎ量の平均値を求め、当該平均値と対応する通信区間の識別情報とを含むレコードからなる揺らぎ算出結果テーブルを生成する揺らぎ算出結果テーブル生成手段と、を含む。
好ましくは、第2〜4の態様は、送信装置と受信装置との間での前記試験計測信号の送受信の開始を前記送信装置に指示するための、受信装置の指定を含む試験開始指示信号を前記送信装置に送信する手段と、
前記送信装置で2回以上の所定回数の前記試験計測信号の送信処理が終了した場合に前記送信装置から送信されてくる試験終了通知信号を受信する手段とをさらに備え、
前記受信手段は、前記試験開始指示信号が送信されてから前記試験終了通知信号が受信されるまでの間、前記試験開始指示信号で指定された受信装置から送信されてくる送信時刻,受信時刻,及び中継時刻の少なくとも一つを前記受信手段で受け付ける。
好ましくは、第2〜4の態様における受信手段は、送信時刻,受信時刻,及び中継時刻の少なくとも一つの計測結果とともに、送信時刻,受信時刻,又は中継時刻を前記試験計測信号に設定した装置の識別情報を受信し、
前記出力手段は、前記指標値とこの指標値に対応する通信区間を構成する装置の識別情報を出力する。
また、本発明の目的の一つは、従来技術に比べてネットワークに対する負荷の低減を図ることができる技術を提供することである。
本発明の第1の態様は、
試験計測信号を送信する送信装置と、
前記試験計測信号を送信する受信装置と、
前記送信装置と前記受信装置との間の前記試験計測信号の伝送経路上に夫々位置し、前記試験計測信号を前記受信装置へ向けて中継するときにその中継時刻を前記試験計測信号に設定する複数の中継装置と、
前記送信装置と前記受信装置とが前記試験計測信号を2回以上送受信することによって前記受信装置で取得される、前記各中継装置の中継時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置から受信する受信手段,
前記中継時刻の計測結果に基づいて、中継装置間で構成される通信区間の品質の指標値を算出する算出手段,及び
通信区間の通信品質の指標値を出力する出力手段とを含む分析装置と、を備える通信区間の品質の分析システムである。
好ましくは、第1の態様における送信装置は、前記試験計測信号にその送信時刻を設定し、
前記受信手段は、前記送信時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、送信時刻及び中継時刻の計測結果に基づいて、前記送信装置とその直後に位置する中継装置との間で構成される通信区間の品質の指標値をさらに算出する。
好ましくは、第1の態様における受信手段は、前記受信装置による前記試験計測信号の受信時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、中継時刻及び受信時刻の計測結果に基づいて、前記受信装置とその直前に位置する中継装置との間で構成される通信区間の品質の指標値をさらに算出する。
好ましくは、第1の態様における算出手段は、或る中継装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の中継時刻(T1)と、この中継装置(i)の直前に位置する中継装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の中継時刻(t1)と、前記中継装置(i)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(T2)と、前記中継装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記中継装置(i−1)と前記中継装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記中継装置(i−1)及び前記中継装置(i)の中継時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第1の態様における算出手段は、或る中継装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の中継時刻(T1)と、この中継装置(i)の直前に位置する送信装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の送信時刻(t1)と、前記中継装置(i)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(T2)と、前記送信装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の送信時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記送信装置(i−1)と前記中継装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記送信装置(i−1)及び前記中継装置(i)についての送信時刻及び中継時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第1の態様における算出手段は、前記受信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の受信時刻(T1)と、前記受信装置(i)の直前に位置する中継装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の中継時刻(t1)と、前記受信装置(i)における次の試験計測信号(m)の受信時刻(T2)と、前記中継装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記中継装置(i−1)と前記受信装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記中継装置(i−1)及び前記受信装置(i)についての中継時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第1の態様における送信装置は、自装置と受信装置との間における送信装置と中継装置との間,中継装置間,及び中継装置と受信装置との間のいずれかで構成される試験計測信号の各通信区間の始点及び終点に夫々相当する各装置の試験計測信号に対する送信時刻,中継時刻,及び受信時刻のいずれかを計測するための試験処理を2以上の所定の回数実行し、
各試験処理において、前記送信装置は、
自装置の試験計測信号の送信時刻が設定された一回目の試験計測信号を前記受信装置へ向けて送信し、
その後、この試験計測信号を受信した受信装置から当該試験計測信号が通過した装置数を示す通過装置数を受信し、
前記通過装置数に基づいて前記一回目の試験計測信号に全ての通信区間に対応する中継時刻が設定されたか否かを判定し、中継時刻が設定されている場合において、試験処理の回数が所定の回数に達していなければ次の試験処理を開始し、所定の回数に達していれば、試験処理を終了し、
前記一回目の試験計測信号に全ての通信区間に対応する中継時刻が設定されていなければ、全ての通信区間に対応する中継時刻が前記受信装置で取得されるまで、一回目の試験計測信号に設定されなかった中継時刻を設定するための二回目以降の試験計測信号を必要な数だけ送信する。
好ましくは、第1の態様における中継装置の夫々は、試験計測信号を受信した場合に、自装置が当該試験計測信号に中継時刻を設定すべきか否かを、当該試験計測信号に設定されている判定用情報に基づいて判定し、
中継時刻を設定すべきと判定した場合には、当該試験計測信号に中継情報を設定して送出し、中継時刻を設定すべきでないと判定した場合には、当該試験計測信号に中継時刻を設定することなく送出する。
好ましくは、第1の態様における受信装置は、試験計測信号を受信する毎に、この試験計測信号に自装置の直前に位置する中継装置の中継時刻が設定されているか否かを判定し、
当該中継装置の中継時刻が設定されていない場合には、この試験計測信号に設定されている全ての中継時刻,又は送信時刻及び全ての中継時刻を含む試験ログ信号を生成して前記分析装置に送信し、
当該中継装置の中継時刻が設定されている場合には、この試験計測信号に設定されている全ての中継時刻,又は送信時刻及び全ての中継時刻と、前記受信装置での当該試験計測信号の受信時刻とを含む試験ログ信号を生成して分析装置に送信する。
好ましくは、第1の態様における分析装置の算出手段は、
前記受信手段で受信される前記所定回数の計測処理に応じた複数の試験ログ信号から、計測回数毎の送信時刻,中継時刻,受信時刻を含むレコードからなる計測ログテーブルを生成する計測ログテーブル生成手段と、
計測ログテーブルに設定された、連続する二つの計測回数における送信時刻,中継時刻,及び受信時刻に基づいて、前記送信装置と前記受信装置との間の各通信区間の揺らぎ量を算出する揺らぎ量算出手段と、
前記揺らぎ量算出手段で得られた揺らぎ量の平均値を求め、当該平均値と対応する通信区間の識別情報とを含むレコードからなる揺らぎ算出結果テーブルを生成する揺らぎ算出結果テーブル生成手段と、を含む。
好ましくは、第1の態様における分析装置は、受信装置の指定を含む試験開始指示信号を送信装置に送信し、
前記送信装置は、試験開始指示信号を受信した場合に、この試験開始指示信号で指定された受信装置との間で試験計測信号を送受信するための呼を設定し、前記所定回数の試験処理を実行し、当該試験処理の実行が終了すると、試験終了通知信号を前記分析装置に送信するとともに、前記呼を解放する。
好ましくは、第1の態様における分析装置は、前記試験開始指示信号を送信したときに、この試験開始指示信号で指定した受信装置からの試験ログ信号の受け付けを開始し、前記試験終了通知信号を受信したときに、前記試験ログ信号の受付を終了する。
好ましくは、第1の態様における中継装置は、前記試験計測信号に中継時刻を設定する際に、自装置の識別情報をさらに設定し、
前記分析装置の受信手段は、中継時刻の計測結果とともに前記中継装置の識別情報を受信し、
前記出力手段は、前記指標値とこの指標値に対応する通信区間を構成する中継装置の識別情報を出力する。
好ましくは、前記送信装置,前記中継装置,前記送信装置の夫々は、IPネットワークに接続され、
前記送信装置及び前記受信装置の夫々は、IP電話機,VoIPゲートウェイ,ルータのいずれかであり、
前記中継装置は、ルータである。
本発明の第2の態様は、送信装置の送信時刻が設定された試験信号が送信装置と受信装置との間で2回以上送受信されることにより前記受信装置で取得される前記送信装置の送信時刻と前記受信装置の試験信号の受信時刻との2回以上の計測結果を受信する受信手段と、
前記送信時刻と受信時刻との計測結果に基づいて、前記送信装置と前記受信装置との間で構成される通信区間における品質の指標値を算出する算出手段と、
前記通信区間における品質の指標値を出力する出力手段と
を含む通信区間の品質の分析装置である。
本発明の第3の態様は、中継装置を通過する際にこの中継装置で中継時刻が設定される試験信号がこの試験信号の送信装置と受信装置との間で2回以上送受信されることにより前記受信装置で取得される前記中継時刻と前記受信装置の試験信号の受信時刻との2回以上の計測結果を受信する受信手段と、
前記中継時刻と前記受信時刻との計測結果に基づいて、前記受信装置とその直前に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値を算出する算出手段と、
前記通信区間における品質の指標値を出力する出力手段と
を含む通信区間の品質の分析装置である。
好ましくは、第3の態様における受信手段は、前記受信装置で2回以上受信される試験信号から前記送信装置で試験信号に設定される試験信号の送信時刻の2回以上の計測結果が得られた場合には、その2回以上の送信時刻の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、前記送信時刻と前記中継時刻との計測結果に基づいて、前記送信装置とその直後に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値をさらに算出する。
本発明の第4の態様は、送信装置で送信時刻が設定され、且つ中継装置を通過する際にこの中継装置で中継時刻が設定される試験信号が前記送信装置と受信装置との間で2回以上送受信されることにより前記受信装置で取得される前記送信時刻と前記中継時刻との2回以上の計測結果を受信する受信手段と、
前記送信時刻と前記中継時刻との計測結果に基づいて、前記送信装置とその直後に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値を算出する算出手段と、
前記通信区間における品質の指標値を出力する出力手段と
を含む通信区間の品質の分析装置である。
好ましくは、第4の態様における受信手段は、前記受信装置での2回以上の試験信号の受信により前記受信装置で試験信号の受信時刻の2回以上の計測結果が取得される場合には、その2回以上の受信時刻の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、前記中継時刻と前記受信時刻との計測結果に基づいて、前記受信装置とその直前に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値をさらに算出する。
好ましくは、第3及び4の態様における受信手段は、前記受信装置で2回以上受信される試験信号から、前記送信装置と前記受信装置との間に位置し試験信号を夫々中継する複数の中継装置の夫々で設定される各中継装置の中継時刻の2回以上の計測結果が前記受信装置で取得される場合には、この2回以上の中継時刻の計測結果を受信し、
前記算出手段は、前記中継時刻の計測結果に基づいて、中継装置間で構成sれる通信区間における品質の指標値をさらに算出する。
好ましくは、第2の態様における算出手段は、前記受信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の受信時刻(T1)と、前記送信装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の送信時刻(t1)と、前記受信装置(i)における次の試験計測信号(m)の受信時刻(T2)と、前記送信装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記送信装置(i−1)と前記受信装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記送信装置(i−1)及び前記受信装置(i)についての送信時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第3の態様における算出手段は、前記受信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の受信時刻(T1)と、前記受信装置(i)の直前に位置する中継装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の中継時刻(t1)と、前記受信装置(i)における次の試験計測信号(m)の受信時刻(T2)と、前記中継装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記中継装置(i−1)と前記受信装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記中継装置(i−1)及び前記受信装置(i)についての中継時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第4の態様における算出手段は、前記送信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の中継時刻(T1)と、この中継装置iの直前に位置する送信装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の送信時刻(t1)と、前記中継装置(i)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(T2)と、前記送信装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の送信時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記送信装置(i−1)と前記中継装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記送信装置(i−1)及び前記中継装置(i)についての送信時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する。
好ましくは、第2〜4の態様における算出手段は、
前記受信手段で受信される前記所定回数の計測処理に応じた複数の試験ログ信号から、計測回数毎の送信時刻,中継時刻,受信時刻を含むレコードからなる計測ログテーブルを生成する計測ログテーブル生成手段と、
計測ログテーブルに設定された、連続する二つの計測回数における送信時刻,中継時刻,及び受信時刻に基づいて、前記送信装置と前記受信装置との間の各通信区間の揺らぎ量を算出する揺らぎ量算出手段と、
前記揺らぎ量算出手段で得られた揺らぎ量の平均値を求め、当該平均値と対応する通信区間の識別情報とを含むレコードからなる揺らぎ算出結果テーブルを生成する揺らぎ算出結果テーブル生成手段と、を含む。
好ましくは、第2〜4の態様は、送信装置と受信装置との間での前記試験計測信号の送受信の開始を前記送信装置に指示するための、受信装置の指定を含む試験開始指示信号を前記送信装置に送信する手段と、
前記送信装置で2回以上の所定回数の前記試験計測信号の送信処理が終了した場合に前記送信装置から送信されてくる試験終了通知信号を受信する手段とをさらに備え、
前記受信手段は、前記試験開始指示信号が送信されてから前記試験終了通知信号が受信されるまでの間、前記試験開始指示信号で指定された受信装置から送信されてくる送信時刻,受信時刻,及び中継時刻の少なくとも一つを前記受信手段で受け付ける。
好ましくは、第2〜4の態様における受信手段は、送信時刻,受信時刻,及び中継時刻の少なくとも一つの計測結果とともに、送信時刻,受信時刻,又は中継時刻を前記試験計測信号に設定した装置の識別情報を受信し、
前記出力手段は、前記指標値とこの指標値に対応する通信区間を構成する装置の識別情報を出力する。
図1は、実施形態による通信区間の品質の分析システムの構成例を示す図であり、
図2は、分析システムにおける計測方法(試験)の概要を示す図であり、
図3は、分析システムにおける計測(試験)シーケンスの例を示す図であり、
図4は、分析装置の構成例を示すブロック図であり、
図5は、送信装置の構成例を示すブロック図であり、
図6は、受信装置の構成例を示すブロック図であり、
図7は、中継装置の構成例を示すブロック図であり、
図8は、試験計測信号のフィールド構成例を示す図であり、
図9は、試験開始指示信号のフィールド構成例を示す図であり、
図10は、試験呼設定信号のフィールド構成例を示す図であり、
図11は、試験呼設定応答信号のフィールド構成例を示す図であり、
図12は、試験ログ信号のフィールド構成例を示す図であり、
図13は、通過試験装置数通知信号のフィールド構成例を示す図であり、
図14は、送信装置で実行される試験計測信号の送信処理の例を示すフローチャートであり、
図15は、中継装置で実行される試験計測信号の中継処理の例を示すフローチャートであり、
図16は、受信装置で実行される試験計測信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図17は、分析装置で作成される計測ログテーブルのデータ構造の例を示す図であり、
図18は、分析装置で作成される揺らぎ算出テーブルのデータ構造の例を示す図であり、
図19は、揺らぎ量算出の原理の説明図であり、
図20は、分析装置で実行される区間「揺らぎ」算出処理の例を示すフローチャートであり、
図21は、分析装置で作成される揺らぎ算出結果テーブルのデータ構造の例を示す図であり、
図22は、送信装置で実行される通過試験装置数通知信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図23は、分析装置で実行される試験開始指示信号の送信処理の例を示すフローチャートであり、
図24は、送信装置で実行される試験開始指示信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図25は、受信装置で実行される試験呼設定信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図26は、分析装置で実行される試験ログ信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図27は、通過装置を明示する場合における、試験計測信号のフィールド構成例を示す図であり、
図28は、通過装置に明示する場合における、試験ログ信号のフィールド構成例を示す図であり、
図29は、通過装置を明示する場合における、送信装置で実行される試験計測信号の送信処理の例を示すフローチャートであり、
図30は、通過装置を明示する場合における、中継装置で実行される試験計測信号の中継処理の例を示すフローチャートであり、
図31は、通過装置を明示する場合における、受信装置で実行される試験計測信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図32は、通過装置を明示する場合における、計測ログテーブルのデータ構造の例を示す図であり、
図33は、従来技術の説明図であり、
図34は、従来技術の説明図である。
図2は、分析システムにおける計測方法(試験)の概要を示す図であり、
図3は、分析システムにおける計測(試験)シーケンスの例を示す図であり、
図4は、分析装置の構成例を示すブロック図であり、
図5は、送信装置の構成例を示すブロック図であり、
図6は、受信装置の構成例を示すブロック図であり、
図7は、中継装置の構成例を示すブロック図であり、
図8は、試験計測信号のフィールド構成例を示す図であり、
図9は、試験開始指示信号のフィールド構成例を示す図であり、
図10は、試験呼設定信号のフィールド構成例を示す図であり、
図11は、試験呼設定応答信号のフィールド構成例を示す図であり、
図12は、試験ログ信号のフィールド構成例を示す図であり、
図13は、通過試験装置数通知信号のフィールド構成例を示す図であり、
図14は、送信装置で実行される試験計測信号の送信処理の例を示すフローチャートであり、
図15は、中継装置で実行される試験計測信号の中継処理の例を示すフローチャートであり、
図16は、受信装置で実行される試験計測信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図17は、分析装置で作成される計測ログテーブルのデータ構造の例を示す図であり、
図18は、分析装置で作成される揺らぎ算出テーブルのデータ構造の例を示す図であり、
図19は、揺らぎ量算出の原理の説明図であり、
図20は、分析装置で実行される区間「揺らぎ」算出処理の例を示すフローチャートであり、
図21は、分析装置で作成される揺らぎ算出結果テーブルのデータ構造の例を示す図であり、
図22は、送信装置で実行される通過試験装置数通知信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図23は、分析装置で実行される試験開始指示信号の送信処理の例を示すフローチャートであり、
図24は、送信装置で実行される試験開始指示信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図25は、受信装置で実行される試験呼設定信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図26は、分析装置で実行される試験ログ信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図27は、通過装置を明示する場合における、試験計測信号のフィールド構成例を示す図であり、
図28は、通過装置に明示する場合における、試験ログ信号のフィールド構成例を示す図であり、
図29は、通過装置を明示する場合における、送信装置で実行される試験計測信号の送信処理の例を示すフローチャートであり、
図30は、通過装置を明示する場合における、中継装置で実行される試験計測信号の中継処理の例を示すフローチャートであり、
図31は、通過装置を明示する場合における、受信装置で実行される試験計測信号の受信処理の例を示すフローチャートであり、
図32は、通過装置を明示する場合における、計測ログテーブルのデータ構造の例を示す図であり、
図33は、従来技術の説明図であり、
図34は、従来技術の説明図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための好適な実施の形態について説明する。実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
〈全体構成〉
図1は、本発明による通信パスの品質劣化区間検出システムの全体構成の例を示す図である。図1に示すシステムは、IP網を構成する複数のルータと、IP網と回線交換網(例えばPSTN)との境界に設置されるVoIPゲートウェイと、回線交換網を介してVoIPゲートウェイに接続される通信端末としての電話機と、IP網を構成するLAN又はルータに接続される通信端末としてのIP電話機と、IP網に接続される分析装置とを備えている。
図1に示すIP網は、ルータA〜Fを含み、VoIPゲートウェイGA〜GDが接続されている。また、電話機T1及びT2が、VoIPゲートウェイGB及びGAに夫々接続されている。また、IP電話機IT1がLANを介してルータRAに接続され、IP電話機IT2がルータRBに接続されている。そして、分析装置10が、ルータRD及びRFを収容するLANに収容されている。
VoIPゲートウェイGA〜GD,及びIP電話機IT1,IT2は、夫々、本発明に係る「送信装置」及び「受信装置」としての機能を有するように構成される。各ルータRA〜RFは、本発明に係る「中継装置」としての機能を有するように構成される。但し、ルータに「送信装置」や「受信装置」としての機能を持たせることもできる。そして、分析装置10は、本発明の「分析装置」としての機能を有するように構成される。
〈計測方法の概要〉
図2は、本発明に係る品質劣化区間を特定するための計測(試験)方法の概要の説明図である。図2には、「試験計測信号」が送信装置20から受信装置30へ「ルータ(Router)#1」、「ルータ#2」、・・・「ルータ#n(nは自然数)」を経由して送られ、分析装置10でログ化される概要が示されている。
図2では、音声の送信側のIP電話機20Aが送信装置20として機能し、受信側のIP電話機30Aが受信装置30として機能し、IP電話機20A−30A間で送受信されるパケットを中継するルータ#1〜#nの夫々が「中継装置」として機能する。
分析装置10が通話(音声通信)に係る音声劣化区間を特定するために、音声情報の送信装置20と受信装置30との間で、試験計測信号を送受信し、受信装置30がその試験計測信号を分析装置10に通知し、分析装置10がデータベースに蓄積(ログ化)する。
試験計測信号として、例えば、RTPパケット(ペイロードタイプ=test)を適用することができる。RTPパケットのペイロード用の領域(ペイロードエリア)には、カウンタの格納領域と、複数のタイムスタンプの格納領域とが用意される。
送信装置20は、試験計測信号(RTPパケット)を送信する際に、そのRTPパケットのペイロードに対し、送信時を示すタイムスタンプ(図2では“TimeStamp#0”)を格納し、次の受信ノード(ここではルータ#1)へ転送する。各中継装置(各ルータ#1〜#n)は、RTPパケットを中継する際に、そのペイロードの該当領域に通過時(中継時)を示すタイムスタンプを格納し、次の受信ノードに転送する。受信装置30は、RTPパケットを受信すると、そのペイロードに受信時を示すタイムスタンプを格納し、分析装置10に通知する。分析装置10は、RTPパケットを受信すると、そのペイロードの内容をデータベース(記憶機能部106:図4)に蓄積(ログ化)する。分析装置10は、ペイロードの内容を分析し、音声劣化区間を特定するための情報を生成する。
図2に示す例では、送信装置20から受信装置30との間で、例えばVoIPによる音声情報を送信装置20から受信装置30へ伝送するための通信パスが設定される。このとき、送信装置−ルータ#1間,各ルータ間,ルータ#n−受信装置間は、夫々音声情報の通信区間を構成する。実施形態による分析装置10は、送信装置20と受信装置30との間で試験計測信号を送受信するための通信パス(試験呼)を設定させ、試験(2回以上の試験計測信号の送受信)により得られるタイムスタンプ(送信時刻,中継時刻,受信時刻)の2回以上の計測結果から、各通信区間の揺らぎ量や揺らぎ量の平均値を各通信区間の品質の指標値として求め、この指標値を通信品質(音声品質等)の劣化が発生していると認められる区間の特定に供するために出力する。出力される指標値は、送信装置や受信装置のアドレスや、通信区間の始点又は終点に相当する各装置の識別情報とともに、提示(例えばディスプレイに表示)することができる。
〈計測シーケンス〉
図3は、計測シーケンスの例を示す図である。図3には、図2に示した送信装置20,ルータ#1〜#n,受信装置30及び分析装置10の動作例が示されている。
図3において、最初に、分析装置10は、送信装置20に対し、送信装置10−受信装置20間の音声通信用のパスに対するパケットの通過試験の開始指示を与える。この開始指示には、試験計測信号の送信回数(試験回数)が含まれている。
すると、送信装置20は、受信装置30に対し、試験用の呼の設定用信号(試験呼設定信号)を送信する。受信装置30は、試験呼設定信号を受信すると、この信号に対応する試験呼設定応答信号を送信装置20に送信する。これによって、試験呼が送信装置20−受信装置30間で設定される。
その後、送信装置20は、受信装置30宛に、試験計測信号を送信する。試験計測信号は、ルータ#1〜#nを経由して、受信装置30に到達する。このとき、送信装置20,ルータ#1〜#n,及び受信装置30では、試験計測信号(RTPパケット)の所定のエリアにタイムスタンプを格納する。そして、受信装置30は、試験ログとして、RTPパケットのペイロードの内容を分析装置10に通知する。
このとき、受信装置30は、RTPパケットそのものを分析装置10に通知しても良く、RTPパケットのペイロードを抽出して分析装置10に通知しても良い。或いは、受信装置30は、RTPパケットのペイロードの内容を分析装置10で保存される記録形式に加工して通知するように構成されていても良い。
その後、受信装置30は、RTPパケットのペイロードに格納されたタイムスタンプの数から、RTPパケットが通過した装置の数(通過試験装置数)を割り出し、この通過試験装置数を送信装置20に通知する。
このような、送信装置20による試験計測信号の送信から、受信装置30による通過試験装置数の送信までの動作(「試験動作」という)は、分析装置10からの開始指示に含まれた試験回数だけ、繰り返し行われる。
そして、試験動作が試験回数だけ行われると、送信装置20は、試験呼の解放信号を受信装置30に送信する。これによって、試験呼が解放される。試験呼が解放されると、送信装置20は、分析装置10に対し、試験終了を通知する。
〈分析装置〉
図4は、分析装置10の構成例を示すブロック図である。分析装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)のような汎用のコンピュータ,専用のコンピュータ,専用のサーバマシン等のコンピュータを用いて構成することができる。
図4に示すように、分析装置10は、制御部101と、制御部101に接続される入力機能部102,表示機能部103,通信機能部104,時計機能部105,及び記憶機能部106とを備える。
入力機能部102は、送信装置20や受信装置30等の試験条件等を人により指定するための機能部位である。入力機能部102は、例えば、キーボード(ボタンやキーを含む)やポインティングデバイス(マウス等)を用いて実現される。
表示機能部103は、試験条件や試験結果を人により確認するための機能部位である。表示機能部103は、ディスプレイ装置を用いて実現される。
通信機能部104は、送信装置20、受信装置30、ネットワークで接続されたその他の装置と通信するための機能部位である。通信機能部104は、LANインターフェイス等のIP網に対する接続(アクセス)形式に応じたネットワークインターフェイス回路を用いて実現される。
記憶機能部106は、プログラムや分析に必要な各種データを記憶する機能部位である。記憶機能部106は、RAMやハードディスクのような読み書き可能な記録媒体を用いて構成される。
記憶機能部106は、プログラムの格納領域の他、計測ログテーブル106a(図17),揺らぎ算出テーブル106b(図18),揺らぎ算出結果テーブル106c(図21),試験計測信号送信数,送信装置アドレス,受信装置アドレス,試験ログ(試験Log)通知先アドレスを夫々格納するための格納領域106A〜106Gを有している。
時計機能部105は、時刻計数を行う機能部位である。時計機能部は、時刻を計時する。
制御部101は、CPU等のプロセッサ,メインメモリ(RAM等),ROM,周辺装置に対する入出力ユニットやデバイスドライバ等で構成される。制御部101は、記憶機能部106に格納されたプログラムを実行することによって、入力機能部102,表示機能部103,通信機能部104,時計機能部105,記憶機能部106を制御し、分析装置10の機能を実現する。なお、制御部101は、専用のハードウェアロジック回路で実現することも可能である。
制御部101が、本発明における受信手段,算出手段(計測ログテーブル生成手段,揺らぎ量算出手段,揺らぎ算出結果テーブル生成手段),及び出力手段に相当する。
〈送信装置〉
図5は、送信装置20の構成例2を示すブロック図である。送信装置20は、IP電話機やVoIPゲートウェイとして機能する専用の装置又はコンピュータ、或いはPC,WS,PDA(Personal Digital Assitants)のような汎用のコンピュータを用いて構成することができる。
図5に示すように、送信装置20は、制御部201と、制御部201に接続される入力機能部202,表示機能部203,通信機能部204,時計機能部205,及び記憶機能部106とを備える。
入力機能部202は、送信装置20の動作条件を人により指定するための機能部位である。入力機能部202は、例えば、ボタンやキーを含むキーボードやポインティングデバイス(マウス等)を用いて実現される。
表示機能部203は、送信装置20の動作条件や様々なデータを人により確認するための機能部位である。表示機能部103は、ディスプレイ装置を用いて構成される。
通信機能部204は、分析装置10、受信装置30、中継装置、ネットワークで接続されたその他の装置と通信するための機能部位である。通信機能部204は、LANインターフェイス等のIP網に対する接続(アクセス)形式に応じたネットワークインターフェイス回路を用いて実現される。
記憶機能部206は、プログラムや分析に必要な各種データを記憶する機能部位である。記憶機能部206は、RAMやハードディスクのような読み書き可能な記録媒体を用いて構成される。
記憶機能部206は、プログラムの格納領域の他、試験信号送信間隔,通過試験装置数,試験計測信号送信数,分析装置アドレス,自装置アドレス,受信装置アドレス,及び受信ポートの識別情報(受信ポート番号)を夫々格納するための格納領域206A〜206Gを有している。
時計機能部205は、時刻計数を行う機能部位であり、現在時刻の計時を行う。
制御部201は、CPU等のプロセッサ,メインメモリ(RAM等),ROM,周辺装置に対する入出力ユニットやデバイスドライバ等で構成される。制御部201は、記憶機能部106に格納されたプログラムを実行することによって、入力機能部202,表示機能部203,通信機能部204,時計機能部205,記憶機能部206を制御し、送信装置20の機能を実現する。なお、制御部201は、専用のハードウェアロジック回路で実現することも可能である。
〈受信装置〉
図6は、受信装置30の構成例を示すブロック図である。送信装置20は、IP電話機やVoIPゲートウェイとして機能する専用の装置又はコンピュータ、或いはPC,WS,PDA(Personal Digital Assitants)のような汎用のコンピュータを用いて構成することができる。
図6に示すように、受信装置30は、制御部301と、制御部301に接続される入力機能部302,表示機能部303,通信機能部304,時計機能部305,及び記憶機能部306とを備える。
入力機能部302は、受信装置30の動作条件を人により指定するための機能部位である。入力機能部302は、例えば、ボタンやキーを含むキーボードやポインティングデバイス(マウス等)を用いて実現される。
表示機能部303は、受信装置30の動作条件や様々なデータを人により確認するための機能部位である。表示機能部303は、ディスプレイ装置を用いて構成される。
通信機能部304は、分析装置10、送信装置20、中継装置、ネットワークで接続されたその他の装置と通信するための機能部位である。通信機能部304は、LANインターフェイス等のIP網に対する接続(アクセス)形式に応じたネットワークインターフェイス回路を用いて実現される。
時計機能部305は、時刻計数を行う機能部位であり、現在時刻の計時を行う。
記憶機能部306は、プログラムや分析に必要な各種データを記憶する機能部位である。記憶機能部306は、RAMやハードディスクのような読み書き可能な記録媒体を用いて構成される。
記憶機能部306は、プログラムの格納領域の他、試験ログ通知先アドレス,送信装置アドレス,自装置アドレス,受信ポートの識別情報(受信ポート番号)を夫々記憶するための格納領域306A〜306Gを有している。
制御部301は、CPU等のプロセッサ,メインメモリ(RAM等),ROM,周辺装置に対する入出力ユニットやデバイスドライバ等で構成される。制御部301は、記憶機能部306に格納されたプログラムを実行することによって、入力機能部302,表示機能部303,通信機能部304,記憶機能部306を制御し、受信装置30の機能を実現する。なお、制御部301は、専用のハードウェアロジック回路で実現することも可能である。
なお、送信装置20又は受信装置30として機能する装置(例えば、IP電話端末やVoIPゲートウェイ)は、送信装置20と受信装置30との双方の機能を併せ持つように構成することができる。
〈中継装置〉
図7は、中継装置40の構成例を示すブロック図である。中継装置40は、例えば、ルータ装置を用いて構成される。図7に示すように、中継装置40は、制御部401,入力機能部402,表示機能部403,通信機能部404,時計機能部405,記憶機能部406を備えている。
入力機能部402は、中継装置40の動作条件を人により指定するための機能部位である。入力機能部402は、例えば、ボタンやキーを含むキーボードやポインティングデバイス(マウス等)を用いて実現することができる。
表示機能部403は、中継装置30の動作条件や様々なデータを人により確認するための機能部位である。表示機能部403は、ディスプレイ装置を用いて構成することができる。
通信機能部404は、分析装置10、送信装置20、受信装置30、ネットワークで接続されたその他の装置と通信するための機能部位である。通信機能部404は、LANインターフェイス等の接続先のネットワークのプロトコルに従ったネットワークインターフェイス回路を用いて実現される。
時計機能部405は、時刻計数を行う機能部位である。
記憶機能部406は、プログラムや分析に必要な各種データを記憶する機能部位である。記憶機能部406は、RAMやハードディスクのような読み書き可能な記録媒体を用いて構成される。
制御部401は、CPU等のプロセッサ,メインメモリ(RAM等),ROM,周辺装置に対する入出力ユニットやデバイスドライバ等で構成される。制御部401は、記憶機能部406に格納されたプログラムを実行することによって、入力機能部402,表示機能部403,通信機能部404,時計機能部405,記憶機能部406を制御し、中継装置40の機能を実現する。なお、制御部401は、専用のハードウェアロジック回路で実現することも可能である。
〈試験計測信号の構成〉
図8は、試験計測信号のフィールド構成例を示す図である。上述したように、試験計測信号として、ペイロードタイプが“テスト”のRTPパケットを試験計測信号として適用することができる。
RTPパケットのペイロード用のエリアには、シーケンス番号(SQN),カウンタ(Counter),スタートカウンタ(StartCounter),複数のタイムスタンプ(TimeStamp#0〜#L(Lは自然数))を格納するためのフィールドが用意される。ここで、“L”は、試験計測信号へのタイムスタンプの設定可能数から1を減じた値(設定可能数−1)となる定数である。
ここに、シーケンス番号は、個々の試験計測信号を識別するための識別情報であり、試験計測信号の重複受信を検出するために利用される。
カウンタの値は、中継装置40で試験計測信号が中継される都度、カウントアップされる。カウンタの値は、各中継装置40で、タイムスタンプの設定位置を特定するために利用される。
スタートカウンタとして、送信装置20と受信装置30との間のどこからタイムスタンプの設定を開始するかを示す値が設定される。スタートカウンタの値は、カウンタの値とともに用いられ、各中継装置40でタイムスタンプの設定位置を特定するために利用される。
タイムスタンプは、試験計測信号の送信装置20における送信時刻,各中継装置40の通過時刻,受信装置30における受信時刻を示す情報である。タイムスタンプは、計測対象の区間の内容に応じて、送信装置20,中継装置40,受信装置30で設定される。
〈試験開始指示信号の構成〉
図9は、試験開始指示信号のフィールド構成例を示す図である。試験開始指示信号は、受信装置アドレスと、試験ログ通知先アドレスとを夫々格納するためのフィールドを有する。
受信装置アドレスは、試験計測信号の送信先に該当する受信装置30のアドレスである。受信装置アドレスは、送信装置20に対して試験計測信号の送信先の受信装置30を指定するために利用される。
試験ログ通知先アドレスは、分析装置10のアドレスである。試験ログ通知先アドレスは、試験ログ信号の送信先に該当する分析装置10を指定するために利用される。
〈試験呼設定信号の構成〉
図10は、試験呼設定信号のフィールド構成例を示す図である。試験呼設定信号は、送信装置アドレスと、試験ログ通知先アドレスとを夫々格納するためのフィールドを有する。
送信装置アドレスは、送信装置20のアドレスであり、試験計測信号の送信元の送信装置20を明示するために利用される。試験ログ通知先アドレスは、分析装置10のアドレスであり、試験Log信号の送信先に該当する分析装置10を指定するために利用される。
〈試験呼設定応答信号の構成〉
図11は、試験呼設定応答信号のフィールド構成例を示す図である。試験呼設定応答信号は、受信ポートの識別情報(受信ポート番号)を格納するフィールドを含んでいる。
受信ポート番号は、試験計測信号の送信先に該当する受信装置30が試験計測信号を待ち受ける受信ポートを明示するために利用される。
〈試験ログ信号の構成〉
図12は、試験ログ信号のフィールド構成例を示す図である。試験ログ信号は、送信装置アドレス,受信装置アドレス,シーケンス番号(SQN),カウンタ(Counter),スタートカウンタ(StartCounter),及び中継装置40の数に応じた数のタイムスタンプ(TimeStamp)を格納するためのフィールドを含む。
送信装置アドレスは、送信装置20のアドレスであり、試験計測信号の送信元の送信装置20を明示するために利用される。受信装置アドレスは、受信装置30のアドレスであり、試験計測信号の送信先の受信装置30を明示するために利用される。
“SQN”、“Counter”、“StratCounter”、“TimeStamp”は、試験計測信号の対応する(試験計測信号に含まれた)“SQN”、“Counter”、“StratCounter”、“TimeStamp”を試験ログ信号に設定する(格納する)ために利用される。
〈通過試験装置数通知信号の構成〉
図13は、通過試験装置数通知信号のフィールド構成例を示す図である。通過試験装置数通知信号は、中継装置数を格納するためのフィールドを含む。中継装置数は、試験計測信号が経由(通過)した中継装置40の個数を明示するために利用される。
〈試験計測信号の送信処理〉
図14は、送信装置20での試験計測信号の送信処理の例を示すフローチャートである。この送信処理は、送信装置20の制御部201(図5)が記憶機能部206に格納されたプログラムを実行することによって行われる。送信処理は、分析装置10からの試験開始指示信号に基づく試験呼の設定の後(図3参照)に開始される。
図14において、最初に、制御部201は、変数“k”の値を零に設定するとともに、通過試験装置数の値を零に設定する(S001)。
次に、制御部201は、記憶機能部206の格納領域206Bに格納されている通過試験装置数を参照し、“k*L≦通過試験装置数”の条件が満たされるか否かを判定する(S002)。このとき、上記条件が満たされる間は、以下のS003〜S013の処理が繰り返して行われる。なお、試験呼が設定された直後の状態(S001が終了した状態)では、通過試験装置数206Bの値は零となっている。
次に、制御部201は、変数“m”の値を零に設定する(S003)。
次に、制御部201は、記憶機能部206にの格納領域203Cに格納されている試験計測信号送信数を参照し、“m≦試験計測信号送信数”の条件が満たされるか否かを判定する(S004)。このとき、上記条件が満たされる間は、以下のS005〜S012の処理が繰り返して行われる。なお、S003が終了した状態では、格納領域206Cには、分析装置10から通知された試験計測信号送信数の値が設定された状態となっている。
次に、制御部201は、試験計測信号(RTPパケット)のペイロードエリアにおけるカウンタのフィールドに零を設定する(S005)。
次に、制御部201は、試験計測信号のペイロードエリアにおけるシーケンス番号のフィールドに現在の変数“m”の値を設定する(S006)。
次に、制御部201は、試験計測信号のペイロードエリアにおけるスタートカウンタのフィールドに現在の“k*L”の値を設定する(S007)。
次に、制御部201は、現在の変数“k”の値が零か否かを判定する(S008)。このとき、変数“k”の値が零でない場合(S008;k≠0)には、処理がS010に進み、そうでない場合(S008;k=0)には、処理がS009に進む。
S009では、制御部201は、試験計測信号のペイロードエリアにおける最初のタイムスタンプの格納位置(TimeStamp#0)に、時計機能部205から得られる現在時刻を設定する。
S010では、制御部201は、記憶機能部206の格納領域206Fに格納されている受信装置アドレスと、格納領域206Gに格納されている受信ポート番号とを読み出して試験計測信号に設定し、通信機能部204から受信装置30へ向けて送出する。
そして、制御部201は、記憶機能部206の格納領域206Aに格納されている試験信号送信間隔に示される期間、処理を中断する(S011)。
その後、試験信号送信間隔が経過すると、制御部201は、変数“m”に1を加算し(S012)、処理をS004に戻す。このとき、制御部201は、“m≦試験計測信号送信数”が満たされない場合には、処理をS013に進める。以上の処理によって、送信装置20は、試験計測信号送信数206Cに示される規定回数だけ、試験計測信号を送信することになる。
S013では、制御部201は、変数“k”の値に1を加え、処理をS002に戻す。S002において、制御部201は、再び“k*L≦通過試験装置数”の条件が満たされるか否かを判定する。但し、再度のS002の判定処理で参照される通過試験装置数の値(格納領域206Bに設定されている値)は、受信装置30から送信装置20に通知された通過試験装置数となっている。そして、当該条件が満たされない場合には、制御装置201は、この試験計測信号の送信処理を終了する。
なお、スタートカウンタの値として設定される“k*L”の値は、試験計測信号の通過試験装置数(試験計測信号が通過する中継装置40の数n:受信装置30を含むとn+1)が定数“L”以上である場合を想定して設定される。
即ち、通過試験装置数が定数“L”以上である場合には、送信装置20を“0”とし、そこから“L”の位置までに存在する中継装置40までを対象とするS003〜S012の処理(k=0)が行われる。その後、“L”の位置に存する中継装置40から“2L”の位置に存在する中継装置40(受信装置30が含まれる場合もある)までを対象としたS003〜S012の処理(k=1)が行われる。このようにして、S002の条件(k*L≦通過試験装置数)が満たされなくなるまでS003〜S012の処理が繰り返して行われる。すると、送信装置20と受信装置30との間(音声パス上)に存在する全ての装置(送信装置20,受信装置30及び中継装置40)のタイムスタンプを得ることができる。
〈試験計測信号の中継処理〉
図15は、中継処理40での試験計測信号の中継処理の例を示すフローチャートである。この中継処理は、中継装置40の制御部401(図7)が記憶機能部406に格納されたプログラムを実行することによって行われる。この中継処理は、中継装置40が試験計測信号を通信機能部404で受信した場合に開始される。
図15において、最初に、制御部401は、試験計測信号のペイロードのカウンタ値のフィールドを参照し、変数“i”の値をこのカウンタ値で示される値に設定する(S101)。
次に、制御部401は、変数“i“の値に1を加算する(S102)。
次に、制御部401は、試験計測信号のカウンタの値に変数“i”の値を設定する(S103)。
次に、制御部401は、変数“i”の値が次の条件を満たすか否かを判定する(S104)。
“試験計測信号のスタートカウンタの値 ≦ i ≦ 試験計測信号のスタートカウンタの値+L”
このとき、変数“i”の値が上記条件を満たす場合(「試験計測信号」.[StartCounter]≦i≦「試験計測信号」.[StartCounter]+L)には、制御部401は、現在の“i”の値に対応するタイムスタンプの格納フィールド([TineStamp#i])に対し、時計機能部405から得られる現在時刻を設定する(S105)。そして、処理がS106に進む。
これに対し、変数“i”の値が上記条件を満たさない場合(S104;NO)には、処理がS106に進む。即ち、タイムスタンプは設定されない。当該中継装置40がこの試験計測信号にタイムスタンプを設定するためのフィールドが残されていないからである。
S106では、制御部401は、試験計測信号を通信機能部404から受信装置30へ向けて送信する。そして、この中継処理を終了する。
〈試験計測信号の受信処理〉
図16は、受信装置30での試験計測信号の受信処理の例を示すフローチャートである。この受信処理は、受信装置30の制御部301(図6)が記憶機能部306に格納されたプログラムを実行することによって行われる。受信処理は、受信装置30が試験計測信号を通信機能部304の指定受信ポートでで受信した場合に開始される。
図16において、最初に、制御部301は、変数iの値を試験計測信号のカウンタのフィールドに格納された値に設定する(S201)。
次に、制御部301は、変数“i”の値に1を加算する(S202)。
次に、制御部301は、通過試験装置数通過信号の中継装置数のフィールドに対し、変数“i”の値を設定する(S203)。
次に、制御部301は、記憶機能部306の格納領域306Bに格納されている送信装置アドレスを読み出して通過試験装置数通過信号に設定し、送信装置20宛で通信機能部304から送信する(S204)。
次に、制御部301は、変数“i”の値が次の条件を満たすか否かを判定する(S205)。
“試験計測信号のスタートカウンタの値 ≦ i ≦ 試験計測信号のスタートカウンタの値+L”
このとき、変数“i”の値が上記条件を満たす場合(「試験計測信号」.[StartCounter]≦i≦「試験計測信号」.[StartCounter]+L)には、制御部301は、現在のiの値に対応するタイムスタンプの格納フィールド([TineStamp#i])に対し、時計機能部305から得られる現在時刻を設定する(S206)。そして、処理がS207に進む。
これに対し、変数“i”の値が上記条件を満たさない場合(S205;NO)には、処理がS207に進む。即ち、タイムスタンプは設定されない。受信装置30がこの試験計測信号に対してタイムスタンプを設定するためのフィールドが残されていないためである。
S207では、制御部301は、試験計測信号のカウンタのフィールドに対し、現在の変数“i”の値を設定する。
次に、制御部301は、試験計測信号をもとに試験ログ信号(図12)を編集する(S208)。
次に、制御部301は、記憶機能部306の格納領域306Bに格納されている送信装置アドレスを読み出し、試験ログ信号の送信装置アドレスのフィールドに設定する(S209)。
次に、制御部301は、記憶機能部306の格納領域306Cに格納されている自装置アドレスを読み出し、試験ログ信号の受信装置アドレスのフィールドに設定する(S210)。
最後に、制御部301は、記憶機能部306の格納領域306Aに格納されている試験ログ通知先アドレスを読み出して試験ログ信号に設定し、分析装置10宛に通信機能部304から送信する(S211)。そして、当該処理を終了する。
〈計測ログテーブルの構成〉
図17は、分析装置10の記憶機能部106の格納領域106Aに格納される計測ログテーブル106aの構成例を示す図である。図17に示すように、計測ログテーブル106aは、“送信装置アドレス”,“受信装置アドレス”,“シーケンス番号(SQN)”,“カウンタ(Counter)”,“スタートカウンタ(StartCounter)”,“タイムスタンプ#0〜#L(TimeStamp#0−#L)”の各項目を含む複数のレコードから構成される。
計測ログテーブル106aにおける“送信装置アドレス”、“受信装置アドレス”、“SQN”、“Counter”、“StratCounter”、及び“TimeStamp”の各フィールドは、試験ログ信号に含まれた対応する[送信装置アドレス]、[受信装置アドレス]、[SQN]、[Counter]、[StratCounter]、及び[TimeStamp]をテーブル106A内に設定(格納)するために利用される。
分析装置10の制御部101は、受信装置30からの試験ログ信号が通信機能部304で受信された場合に、その試験ログ信号に含まれた情報を計測ログテーブル106aに書き込む。
なお、図17では、送信装置アドレスとして送信装置20のアドレス“A”が格納され、受信装置アドレスとして受信装置30のアドレス“B”が格納されている。また、シーケンス番号として、試験計測信号送信数に応じた“0”〜“m”の値が格納される。また、カウンタの値として、中継装置40に受信装置30を加えた“n+1”が格納される。また、スタートカウンタの値として、“0(k=0)”,“L(k=1)”,“k*L(k=2,3,・・・)”を示す値が格納される。そして、タイムスタンプとして、送信装置20における送信時刻,中継装置40の通過時刻,受信装置30による受信時刻が夫々格納される。
〈揺らぎ算出テーブル〉
図18は、分析装置10の記憶機能部106の格納領域106Bに格納される揺らぎ算出テーブル106bの構成例を示す図である、図18に示すように、揺らぎ算出テーブル106bは、“送信装置アドレス”,“受信装置アドレス”,“時間ID”,“区間ID”,及び“揺らぎ量”の各項目を格納する領域を有し、これらの項目を含む複数のレコードを格納する。
ここに、“送信装置アドレス”は、送信装置20のアドレスであり、試験計測信号の送信元の送信装置20を識別するために利用される。“受信装置アドレス”は、受信装置30のアドレスであり、試験計測信号の送信先の受信装置30を識別するために利用される。時間IDは、或る1つの試験計測信号とその直前の試験計測信号との送信間隔に相当する時間区間を特定するための時間区間の識別情報である。区間IDは、1つの中継装置40(又は受信装置30)とその直前に存する中継装置40(又は送信装置20)との間の中継区間を特定する識別情報であり、中継区間を識別するために利用される。“揺らぎ量”は、時間ID及び区間IDに対応する揺らぎ量である。この揺らぎ量は、図19に示す算出原理に基づいて算出される計算結果である。
〈揺らぎ量の算出原理〉
図19は、揺らぎ量の算出原理の説明図である。図19には、ルータ#i−1とルータ#iとの間の揺らぎ量を算出する場合が示されている。図19において、[t1]は、ルータ#i−1での“試験計測信号(SQN=m−1)”の送信時刻である。[t2]は、ルータ#i−1での“試験計測信号(SQN=m)”の送信時刻である。[T1]は、ルータ#iでの“試験計測信号(SQN=m−1)”の受信時刻である。[T2]は、ルータ#iでの“試験計測信号(SQN=m)”の受信時刻である。
また、[T]は、“試験計測信号(SQN=m)”が“試験計測信号(SQN=m−1)”と同程度遅延したと仮定した場合のルータ#iでの受信予想時刻(到着予定時刻)である。[ρ]は、“試験計測信号(SQN=m−1)”を基準とした“試験計測信号(SQN=m)”の揺らぎ量であり、[T2]と[T]の時間差である。
さらに、[ΔT]は、ルータ#i−1からルータ#iへの試験計測信号の平均到達遅延時間である。[ρ1]は、“試験計測信号(SQN=m−1)”の到達遅延揺らぎ時間である。[ρ2]は、“試験計測信号(SQN=m)”の到達遅延揺らぎ時間である。
ここに、「ρ=ρ2−ρ1」であり、ゆえに「ρ=T2−T=T2−T1+t1−t2」により「揺らぎ量」を評価(算出)することができる。
〈揺らぎ算出処理〉
図20は、分析装置10による各区間の揺らぎ算出処理の例を示すフローチャートである。図20には、図18に示したような送信装置アドレス“A”且つ受信装置アドレス“B”のレコードについて揺らぎ量を算出する場合の処理が示されている。この算出処理は、分析装置10の制御部101(図4)がプログラムを実行することによって行われる。また、この算出処理は、図3に示したような送信装置20と受信装置30との間の計測シーケンス(試験)が終了し、分析装置10にて当該試験に基づく試験ログテーブル106a(図17)が作成された後に開始される。
図20において、最初に、制御部101は、変数“k”の値を零に設定する(S301)。
次に、制御部101は、“k*L≦(試験ログテーブル106aのスタートカウンタの最大値)”の条件が満たされるか否かを判定し(S302)、この条件が満たされる間、以下のS303〜S315の処理を繰り返し行う。これに対し、この条件が満たされなくなると、制御部101は、揺らぎ算出処理を終了する。
S303では、制御部101は、変数“m”の値を1に設定する(S303)。
次に、制御部101は、記憶機能部106から試験計測信号送信数106Dを読み出し、“m≦試験計測信号送信数”の条件が満たされるか否かを判定し(S304)、この条件が満たされる間、以下のS305〜S314の処理を繰り返し行う。
S305では、制御部101は、変数“i”の値を1に設定する。
次に、制御部101は、“i≦L”の条件が満たされるか否かを判定し(S306)、この条件が満たされる間、以下のS307〜S313の処理を繰り返し行う。
S307では、制御部101は、上記原理で定義した“T2”の値として、現在の変数“m”の値に対応するシーケンス番号(SQN)を持ち、且つ現在の変数“i”の値に対応する装置(中継装置40又は受信装置30)のタイムスタンプを試験ログテーブル106aから得る。
次に、制御部101は、上記原理で定義した“T1”の値として、現在の変数“m”から1を減じた値に対応するシーケンス番号を持ち、且つ現在の変数“i”の値に対応する装置(中継装置40又は受信装置30)のタイムスタンプを試験ログテーブル106aから得る(S308)。
次に、制御部101は、上記原理で定義した“t2”の値として、現在の変数“m”の値に対応するシーケンス番号(SQN)を持ち、且つ現在の変数“i”から1を減じた値に対応する装置(中継装置40又は送信装置20)のタイムスタンプを試験ログテーブル106aから得る。
次に、制御部101は、上記原理で定義した“t1”の値として、現在の変数“m”から1を減じた値に対応するシーケンス番号を持ち、且つ現在の変数“i”から1を減じた値に対応する装置(中継装置40又は送信装置20)のタイムスタンプを試験ログテーブル106aから得る(S308)。
次に、制御部101は、“T2”,“T1”,“t2”,“t1”の各値が全て有効値であるか否かを判定する(S311)。このとき、これらの値の全てが有効値であれば(S311;YES)、処理がS312に進み、そうでなければ(S311;NO)、処理がS313に進む。
S312では、制御部101は、揺らぎ算出テーブル106b(図18)の送信装置アドレス“A”且つ受信装置アドレス“B”のレコードに対し、現在の変数“m”の値を時間IDとして設定(格納)するとともに、現在の“k*L”に現在の“i”を加えた値を区間IDとして設定(格納)する。さらに、制御部101は、S307〜S310で得られた“T2”,“T1”,“t2”,“t1”の値を“(T2−T1−t2+t1)2”の揺らぎ量の算出式に代入して揺らぎ量を算出し、該当レコードに設定(格納)する。
S313では、制御部101は、変数“i”の値に1を加えて、処理をS306に戻す。S305で“i≦L”の条件が満たされなくなった場合には、制御部101は、変数“m”に1を加え(S314)、処理をS304に戻す。S304で条件が満たされなくなった場合には、制御部101は、変数“k”に1を加え(S315)、処理をS302に戻す。
以上のように、各区間の揺らぎ量が図19に示す原理に基づいて上述したような処理により算出される。従って、区間の始点及び終点における各装置間で、時計機能部より得られる時刻を合わせておく必要がない。
〈揺らぎ量算出結果テーブルの構成〉
図21は、分析装置10の記憶機能部106の格納領域106Cに作成される揺らぎ量算出結果テーブル106cの構成例である。揺らぎ量算出結果テーブル106cは、“送信装置アドレス”,“受信装置アドレス”,“区間ID”及び“揺らぎ量の平均”の各項目を含む複数のレコードを保持するように構成されており、レコード毎に、レコードの各項目を格納するためのフィールドを有している。
“送信装置アドレス”は、試験対象の送信装置20のアドレスであり、試験計測信号の送信元の送信装置20を識別するために利用される。“受信装置アドレス”は、試験対象の受信装置30のアドレスであり、試験計測信号の送信先の受信装置30を識別するために利用される。“区間ID”は、1つの中継装置40(又は受信装置30)とその直前の中継装置40(又は送信装置20)との中継区間を識別するために利用される。“揺らぎ量の平均”は、“区間ID”に対応する揺らぎ算出テーブル106b(図18)に格納された“揺らぎ量”の平均値である。
揺らぎ量算出結果テーブル106cに対する各項目の書込処理は、制御部101によって、上述した揺らぎ算出処理(図20)が終了した後に行われる。制御部101は、自動的に、又は入力機能部102からの指示に基づいて、揺らぎ算出結果テーブル106cに格納されたレコードを“揺らぎ量の平均”の値が大きい順で並び替えることができる。これによって、複数のレコードが音声劣化の大きい区間順で整列される。
制御部101は、揺らぎ算出結果テーブル106cの格納内容(複数のレコード)を、表示機能部103が有する表示画面上に表示させる。これによって、分析装置10のユーザ(例えば、ネットワーク管理者)に対し、試験対象の送信装置20と受信装置30との間の音声パスを構成する各区間の“揺らぎ量の平均”を、区間順、又は揺らぎ量の平均の多い順で提示することができる。
〈通過試験装置数通知信号の受信処理〉
図22は、送信装置20による通過試験装置数通知信号の受信処理の例を示すフローチャートである。この受信処理は、送信装置20の制御部201(図5)がプログラムを実行することによって行われる。また、当該受信処理は、送信装置20が受信装置30からの通過試験装置数通知信号(図13)を通信機能部204で受信した場合に開始される。
図22において、制御部201は、通過試験装置数通知を通信機能部204から受け取ると、これに含まれる中継装置数を、記憶機能部206の格納領域206Bに、“通過試験装置数”として設定(上書き)する(S401)。そして、当該受信処理を終了する。
〈試験開始指示信号の送信処理〉
図23は、分析装置10による試験開始指示信号(図9)の送信処理の例を示すフローチャートである。この送信処理は、分析装置10の制御部101(図4)がプログラムを実行することによって行われる。当該送信処理は、例えば、制御部101が、入力機能部102によって入力パラメータとして入力(指定)される送信装置アドレス及び受信装置アドレスを受け取ることによって開始する。
図23において、最初に、制御部101は、試験ログテーブル106a(図17)から、入力パラメータとしての送信装置アドレス及び受信装置アドレスと同じアドレスが設定されているレコードを削除する(S501)。
次に、制御部101は、試験ログ通知先アドレスを捕捉する(S502)。この場合、制御部101は、記憶機能部106の格納領域106Gに予め格納されている複数の試験ログ通知先アドレスの中から、所定の試験ログ通知先アドレスを自動的に捕捉するようにしても良く、或いは、入力機能部102によって入力又は指定される試験ログ通知先アドレスを捕捉するようにしても良い。
次に、制御部101は、S502で捕捉した試験ログ通知先アドレスを、試験開始指示信号の試験ログ通知先アドレスのフィールドに設定する(S503)。
次に、制御部101は、記憶機能部106に格納されている受信装置アドレスを読み出し、試験開始指示信号の受信装置アドレスのフィールドに設定する(S504)。
次に、制御部101は、試験ログ通知先アドレスによる試験ログ信号の受信処理を開始する(S505)。
次に、制御部101は、入力パラメータとしての送信装置アドレスで指定された送信装置20へ試験開始指示信号を通信機能部106から送信する(S506)。このとき、送信装置アドレスは、格納領域106Eに設定される。
次に、制御部101は、送信装置アドレスで指定される送信装置20からの試験終了通知信号の受信を待機する状態となる(S507)。
最後に、制御部101は、試験終了通知信号を受信すると、試験ログ通知先アドレス106Gによる試験ログ信号の受信処理を停止し(S508)、当該処理を終了する。
〈試験開始指示信号の受信処理〉
図24は、送信装置20による試験開始指示信号の受信処理の例である。当該処理は、送信装置20の制御部201(図5)が記憶機能部206に格納されているプログラムを実行することによって行われる。また、当該処理は、送信装置20の通信機能部204で分析装置10からの試験開始指示信号が受信され、制御部201が試験開始指示を通信機能部204から受信したときに開始される。
図24において、最初に、制御部201は、試験呼設定信号に含まれていた試験ログ通知先アドレス(図9)を、試験呼設定信号(図10)の試験ログ通知先アドレスのフィールドに設定する(S601)。
次に、制御部201は、記憶機能部206の格納領域206Eに格納されている自装置アドレスを読み出し、試験呼設定信号の送信装置アドレスのフィールドに設定する(S602)。
次に、制御部201は、試験開始指示信号中の受信装置アドレスで指定された受信装置30を宛先として、試験呼設定信号を送信する(S603)。試験呼設定信号は通信機能部204から宛先の受信装置30へ向けて送出される。
次に、制御部201は、試験開始指示信号の受信装置アドレスで指定された受信装置30からの試験呼設定応答信号を待ち受ける状態となる(S604)。
そして、制御部201は、試験呼設定信号に対する応答が正常か否かを判定する(S605)。即ち、制御部201は、上記した待ち受け状態において、試験呼設定応答信号を受信した場合には応答が“正常”であると判定し、試験呼設定異常信号を受信した場合には応答が“異常”であると判定する。応答が正常である場合には処理がS606に進み、異常である場合にはS611に進む。
なお、S605の判定処理は、次のように行うようにしても良い。即ち、制御部201は、試験呼設定信号を送信すると、試験呼設定応答信号(図11)を待ち受けるためのタイマ(図示せず)の計時を開始する。そして、タイマがタイムアウトになる前に試験呼設定応答信号を受信できた場合には、応答が正常であると判定し、そうでない場合(タイムアウト前に試験呼設定応答信号を受信できなかっった場合)には、応答が異常である(S605;異常)と判定する。このようにすれば、受信装置30が試験呼設定異常信号を送信しなくて済む。また、このようなタイムアウト処理が試験呼設定応答/異常信号の送受信とともに行われ、制御部が異常信号の受信又はタイムアウトで異常を判定するようにしても良い。
S606に処理が進んだ場合には、制御部201は、試験開始指示信号で指定される受信装置アドレスの値を、記憶機能部206の格納領域206Fに設定する。
次に、制御部201は、試験呼設定応答信号に含まれている受信ポート番号を、記憶機能部206の格納領域206Gに設定する(S607)。
次に、制御部201は、受信装置30からの試験呼設定応答信号で指定された受信ポートにむけて、試験計測信号の送信処理(図14)を行う(S608)。
そして、制御部201は、試験計測信号の送信処理が終了すると、試験終了通知信号を生成し、通信機能部206を介して分析装置10へ送信する(S609)。
最後に、制御部201は、試験呼解放信号を生成し、通信機能部206を介して受信装置30へ送信し(S610)、当該処理を終了する。
ところで、制御部201は、S605にて“異常”と判定した場合には、試験異常終了通知信号を生成し、通信機能部206を介して分析装置10へ送信し(S611)、当該処理を終了する。
〈試験呼設定信号の受信処理〉
図25は、受信装置30による試験呼設定信号の受信処理の例を示すフローチャートである。当該処理は、受信装置30の制御部301が記憶機能部306に格納されたプログラムを実行することによって行われる。当該処理は、受信装置30が送信装置20からの試験呼設定信号を受信することによって開始される。
図25において、最初に、制御部301は、試験呼設定信号(図10)中の試験ログ通知先アドレスの値を、記憶機能部306の格納領域306Aに設定する(S701)。
次に、制御部301は、試験呼設定信号中の送信装置アドレスの値を、記憶機能部306の格納領域306Bに設定する(S702)。
次に、制御部301は、試験計測信号の受信に用いる受信ポートを捕捉し(S703)、捕捉が正常か否かを判定する(S704)。捕捉が正常である場合(S704;正常)には、処理がS705に進み、そうでない場合(S704;異常)には処理がS710に進む。
S705では、制御部301は、正常に捕捉した受信ポートの受信ポート番号を試験呼設定応答信号(図11)の受信ポートのフィールドに設定するとともに、記憶機能部306の格納領域306Dに設定する。
次に、制御部301は、試験呼設定応答信号を、試験呼設定信号の送信元の送信装置20へ送信する(S706)。
次に、制御部301は、S703で正常に捕捉された受信ポートによる試験計測信号の受信処理(図16)を開始する(S707)。
一方、制御部301は、送信装置20からの試験呼解放信号を受信待ちする状態になる(S708)。
そして、制御部301は、試験呼解放信号を受信すると、試験計測信号の受信処理を停止し(S709)、当該処理を終了する。
ところで、制御部301は、受信ポートの捕捉が異常であると判定した場合(S704;異常)には、試験呼設定異常信号を生成し、送信装置20へ送信し(S710)、当該処理を終了する。
〈試験ログ信号の受信処理〉
図26は、分析装置10による試験ログ信号の受信処理の例を示すフローチャートである。当該処理は、分析装置10の制御部101がプログラムを実行することによって行われる。当該処理は、試験開始指示信号の送信処理(図23)において、S504の処理の終了後に開始され、試験終了信号の受信によって停止する。図26に示す処理は、試験ログ信号(図12)を受信する毎に行われる。
図26において、最初に、制御部101は、変数“SA”の値を、受信装置30から受信された試験ログ信号に含まれている送信装置アドレスの値に設定する(S801)。
次に、制御部101は、変数“RA”の値を、試験ログ信号に含まれている受信装置アドレスの値に設定する(S802)。
次に、制御部101は、変数“SQN”の値を、試験ログ信号に含まれているシーケンス番号(SQN)の値に設定する(S803)。
次に、制御部101は、変数“StartCounter”の値を、試験ログ信号に含まれているスタートカウンタ[StartCounter]の値に設定する(S804)。
次に、制御部101は、上記した変数“SA”,“RA”,“SQN”,及び“StartCounter”の値と同じ値のレコードが計測ログテーブル106a(図17)にあるか否かを判定する(S805)。このとき、該当するレコードがあれば、当該処理が終了し、該当するレコードがなければ、制御部101は、試験ログテーブル106aに試験ログ信号の内容を追加し(S806)、当該処理を終了する。
〈通過装置を明示する場合〉
上述した実施形態では、試験計測信号の送信,中継,受信を夫々行う装置(送信装置20,受信装置30,中継装置40:これらをまとめて「通過装置」という)の識別情報が分析装置10に通知されない態様であった。これに対し、通過装置の識別情報を通知する場合(通過装置を明示する場合)は、以下のように構成される。
前提として、試験計測信号を送信,中継,受信する送信装置20,中継装置40,受信装置30の夫々は、対応する記憶機能部206,306,406において、自装置の識別子を格納している。この自装置の識別しは、装置IDとして利用される。
図27は、通過装置を明示する場合の試験計測信号のフィールド構成例を示す図である。図27において、“SQN”,“Counter”,“TimeStamp”,“StratCounter”は、図8に示した試験計測信号と同じ情報である。“装置ID”は、通過装置の識別情報であり、試験計測信号に係る通過装置を特定するために利用される。各中継装置40での装置IDの設定位置は、“StratCounter”と“Counter”との各値により特定される。図27に示す例では、タイムスタンプの格納フィールドと1対1で対応する複数の装置IDの格納フィールド(装置ID#0〜#L)が用意されており上述したタイムスタンプの格納位置の特定方法と同様の方法で、装置IDの格納位置が特定される。
図28は、通過装置を明示する場合の試験ログ信号のフィールド構成例を示す図である。図28において、“送信装置アドレス”,“受信装置アドレス”,“SQN”,“Counter”,“StratCounter”,“TimeStamp”は、図12に示した試験ログ信号と同様である。“装置ID”は、試験計測信号に設定される装置IDに対応するものであり、試験計測信号で得られた装置IDを分析装置10に通知するために設定される。
図29は、通過装置を明示する場合の送信装置20による試験計測信号の送信処理を示すフローチャートである。図29に示す処理は、図14に示したフローチャートのS009とS010との間にS009Aの処理が挿入されている点を除き、図14の処理と同様である。
S009Aでは、制御部201は、試験計測信号の装置ID#0のフィールド(図27)に対し、自装置識別子を設定する。これによって、送信装置20から送出される試験計測信号に、送信装置20の識別情報が付与される。
図30は、通過装置を明示する場合の中継装置40による試験計測信号の中継処理を示すフローチャートである。図30に示す処理は、図15に示したフローチャートのS105とS106との間にS105Aの処理が挿入されている点を除き、図15の処理と同様である。
S105Aでは、制御部401は、試験計測信号の“装置ID#i”のフィールド(図27)に対し、自装置識別子を設定する。これによって、中継装置40を通過する試験計測信号に、当該中継装置40の識別情報が付与される。
図31は、通過装置を明示する場合の受信装置30による試験計測信号の受信処理を示すフローチャートである。図31に示す処理は、図16に示したフローチャートのS206とS207との間にS206Aの処理が挿入されている点を除き、図16の処理と同様である。
S206Aでは、制御部301は、試験計測信号の“装置ID#i”のフィールド(図27)に対し、自装置識別子を設定する。これによって、受信装置30で受信される試験計測信号に、当該受信装置30の識別情報が付与される。
そして、図31に示す受信処理が終了すると、試験計測信号の格納内容が設定された試験ログ信号が分析装置10に送信され、分析装置10にて試験ログ信号に基づく計測ログテーブル106aが作成される。
図32は、通過装置を明示する場合の計測ログテーブル106a2の構成例を示す図である。計測ログテーブル106a2において、[送信装置アドレス]、[受信装置アドレス]、[SQN]、[Counter]、[StratCounter]、[TimeStamp]は、図17に示した計測ログテーブル106aと同じ構成である。これに対し、計測ログテーブル106a2には、試験ログ信号に格納されている対応する[装置ID]を設定するためのフィールドが用意されている。
このように、試験計測信号の通過装置(送信装置20,中継装置40及び受信装置30)の夫々の識別情報が分析装置10に通知され、試験ログテーブル106a2に設定される。これによって、分析装置10では、音声パスの各区間の始点及び終点に該当する通過装置を特定することができる。
従って、各区間の揺らぎ量の算出(揺らぎ算出結果テーブル106aの作成)に際し、区間IDと対応付けて、その区間の始点及び終点に夫々該当する装置IDが設定された揺らぎ算出結果テーブルを作成することができる。これによって、揺らぎ算出結果テーブルを用いて揺らぎ量が大きい区間、即ち音声品質の劣化を生じている区間が特定される際に、その区間の始点及び終点に該当する通過装置を特定及び把握することができる。
〈動作例〉
次に、上述したシステムの動作例1について説明する。
図1に示すようなシステムにおいて、予め定められた試験スケジュール、IP電話利用者からのクレーム、VoIPゲートウェイ等からのアラーム通知等に基づき、例えば、ユーザのマニュアル操作により、分析装置10に対して、外部より分析開始を指示する。或いは、分析装置10が、上述したスケジュール,クレーム,アラーム通知に応じて、自動的に分析を開始する。
すると、分析装置10は、“試験開始指示信号の送信処理(図23)”を実行し、図3に示すように、試験開始指示信号(図9)を送信装置20へ送り、送信装置20からの試験終了通知信号を待つ。
送信装置20は、試験開始指示信号を受け取ると、“試験開始指示信号の受信処理(図24)”を実行し、図3に示すように試験呼設定信号(図10)を受信装置30へ送り、受信装置30からの試験呼設定応答信号(図11)を待つ。
受信装置30は、試験呼設定信号を受け取ると、“試験呼設定信号の受信処理(図25)”を実行し、図3に示すように試験呼設定応答信号を送信装置20へ送る。そして、受信装置30は、送信装置20からの試験計測信号(図8)の受信を開始し、試験呼解放信号を待つ。
送信装置20は、受信装置30からの試験呼設定応答信号を受け取ると、“試験開始指示信号の受信処理(図24)”での試験呼設定応答信号の受信待状態から復帰し、“試験計測信号の送信処理(図14)”を実行し、図3に示すように、試験計測信号を受信装置30へ向けて送出する。
中継装置40は、試験計測信号を受信すると、“試験計測信号の中継処理(図15)”を実行し、図3に示すように、試験計測信号を受信装置30へ向けて送出する。
受信装置30は、試験計測信号を受信すると、“試験計測信号の受信処理(図16)”を実行し、図3に示すように、通過試験装置数通知信号(図13)を送信装置20へ向けて送出するとともに、試験ログ信号(図12)を分析装置10へ向けて送出する。
送信装置20は、受信装置30からの通過試験装置数通知信号を受け取ると、“通過試験装置数通知信号の受信処理(図22)”を実行し、通過試験装置数の値(領域206Bの値;図5)を変更する。
これにより、“試験計測信号の送信処理(図14)”で参照される通過試験装置数が変更される。従って、図3に示すように、受信装置30へ向けての試験計測信号の送出が、必要な数だけ継続される。
分析装置10は、受信装置30からの試験ログ信号を受け取ると、“試験Log信号の受信処理(図26)”を実行し、試験ログテーブル106a(図17)へデータを蓄積する。
送信装置20は、“試験計測信号の送信処理(図14)”の実行を終えると、“試験開始指示信号の受信処理(図24)”の処理に復帰する。そして、送信装置20は、図3に示すように、試験終了通知信号を分析装置10へ向けて送出するとともに、試験呼解放信号を受信装置30へ向けて送出する。
受信装置30は、試験呼解放信号を受け取ると、“試験呼設定信号の受信処理(図25)”の試験呼解放信号の受信待状態から復帰し、“試験計測信号の受信処理”を停止する。
分析装置10は、送信装置20から試験終了通知信号を受け取ると、“試験開始指示信号の送信処理(図23)”の試験終了通知信号の受信待状態から復帰し、“試験ログ信号の受信処理”を停止する。
分析装置10は、“区間揺らぎ算出処理(図20)”を実行し、計測ログテーブル106a(図17)に格納されたデータを揺らぎ算出テーブル106b(図18)へと加工する。さらに、分析装置10は、“区間ID”に対応した揺らぎ算出テーブル106bの揺らぎ量の平均値を計算し、“揺らぎ算出結果テーブル106cへと加工する。
分析装置10は、表示機能部103から揺らぎ算出結果テーブル106cの内容を出力することができる。ネットワークの管理者は、揺らぎ算出結果テーブル106cの格納内容で示される試験の結果に基づき、音声品質の劣化が生じていると認められる「問題区間」を特定することができる。そして、ネットワークの管理者は、例えばマニュアル操作により、「問題区間」に関連する装置の切り替え、取り替え、経路の切り替えによる「問題区間」の迂回を実施することが可能となる。また、上述した「問題区間」の迂回に係る動作(経路の切替等)が、分析装置10からの指示に基づき自動的に行われるように構成することもできる。
通過装置を明示する場合の動作例は、図8に示す試験計測信号,図12に示す試験ログ信号,図14に示す試験計測信号の送信処理,図15に示す試験計測信号の中継処理,図16に示す試験計測信号の受信処理,及び図17に示す試験ログテーブル106aの代わりに、図27に示す試験計測信号,図28に示す試験ログ信号,図29に示す試験計測信号の送信処理,図30に示す試験計測信号の中継処理,図31に示す試験計測信号の受信処理,図32に示す試験ログテーブル106a2が夫々適用される点を除き、上述した動作例と同様である。
〈実施形態の作用〉
上述した通信パスの品質劣化区間を特定するためのシステムによると、対象となる通信パス(音声パス)の送信装置20と受信装置30との間で、試験計測信号を所定の回数送受信することで、通信パスの各区間の始点又は終点に該当する装置のタイムスタンプ(送信時刻,通過時刻,及び受信時刻)を得る。そして、れられたタイムスタンプを用いて、夫々の区間における揺らぎ量の平均値を求める。これによって、通信品質(音声品質)の劣化を生じさせていると認められる平均揺らぎ量を持つ区間を特定することができる。そして、当該区間に対する迂回処理や改善の為の処理を行うことができる。
実施形態のシステムによれば、従来技術のように、音声パケットが通過する全ての区間にモニタ装置を設置する必要がない。従って、コストの低減を図ることができ、従来技術で説明した第1の問題を解決することができる。
また、モニタ装置を設置する必要がない点で、従来技術で説明した第2,第3の問題を解決することができる。
さらに、実施形態のシステムは、受信装置が分析装置に試験ログ信号を送信する。この構成によれば、従来技術において各区間に対応するモニタ装置の夫々が分析装置に信号ログ信号を送信する場合よりも、分析装置に対する信号(パケット)の数を減らすことができる。従って、ネットワークに対する負荷を軽減することができ、従来技術で説明した第4の問題を解決することができる。
さらに、従来技術のように、分析装置で受信するアラームから「問題区間」を割り出すのではなく、通信パスに対する試験を行う。従って、分析装置で受信するアラーム数が少なかったり通話経路が偏っていたりするために「問題区間」の特定が困難となる状況が生じない。これによって、従来技術で説明した第5及び6の問題を解決することができる。
また、実施形態のシステムによれば、音声パスが他のキャリア網を経由し、この他のキャリア網上の中継装置からタイムスタンプを得られなくても、自己の網からのタイムスタンプを得ることができる。これによって、少なくとも自己の網に「問題区間」があるか否かを判断できるので、自己の網と他のキャリア網とのどちらに「問題区間」があるのかを特定することができる。これによって、従来技術で説明した第7の問題を解決することができる。
また、実施形態のシステムによれば、アラームを分析装置に通知する構成では無いので、アラーム通知の増大によるアラームの誘発は生じない。従って、従来技術のように、アラームを通過させるネットワークを別途構成する必要はない。これによって、従来技術で説明した第8の問題を解決することができる。
上述した従来技術に対する利点を言い換えると、実施形態のシステムによれば、従来技術に比べて装置数を減少することができる。また、従来技術よりも少ないネットワーク負荷で問題区間を特定することができる。
また、実施形態のシステムでは、図19に示した原理に基づいて品質の指標値となる揺らぎ量や揺らぎ量の平均値を求める。このため、タイムスタンプ(TimeStamp)の付与に関して、「試験計測信号」を扱う装置が「時計(時計機能部の時刻)」を合わせる必要がない。
但し、分析装置10等にて各装置の「時計(時計機能部で計時される時刻)」に対する補正情報を作成し、分析装置がその補正情報に基づいて計測ログテーブル106a,106a2の[TimeStamp]の値を補正するように構成することができる。
また、実施形態のシステムでは、IP電話やVoIPゲートウェイが送信装置20や受信装置30の機能を持つ構成としたが、ルータに対して送信装置20および受信装置30の機能を持たせることが可能である。これによって、VoIP負荷の少ない区間についても、予防保全的に「試験」を実施することができる。
また、ルータに送信装置20および受信装置30の機能を持たせることにより、VoIP負荷の少ない区間や少ない時間帯に、試験測定信号の送受信による試験を実施し、「問題区間」を特定したり、「問題区間」のないことを保証したりすることができる。
また、ルータに送信装置20および受信装置30の機能を持たせることにより、他VoIPキャリア等との接続において、品質保証の責任区間内について、「問題区間」の特定や「問題区間」のないことを保証することができる。
また、VoIPに限らず、例えば、実時間性を重視する通信(RTP等)を中継する装置群において、図3に示すような「試験」を実施し、「問題区間」の特定や「問題区間」のないことを保証することができる。
〈全体構成〉
図1は、本発明による通信パスの品質劣化区間検出システムの全体構成の例を示す図である。図1に示すシステムは、IP網を構成する複数のルータと、IP網と回線交換網(例えばPSTN)との境界に設置されるVoIPゲートウェイと、回線交換網を介してVoIPゲートウェイに接続される通信端末としての電話機と、IP網を構成するLAN又はルータに接続される通信端末としてのIP電話機と、IP網に接続される分析装置とを備えている。
図1に示すIP網は、ルータA〜Fを含み、VoIPゲートウェイGA〜GDが接続されている。また、電話機T1及びT2が、VoIPゲートウェイGB及びGAに夫々接続されている。また、IP電話機IT1がLANを介してルータRAに接続され、IP電話機IT2がルータRBに接続されている。そして、分析装置10が、ルータRD及びRFを収容するLANに収容されている。
VoIPゲートウェイGA〜GD,及びIP電話機IT1,IT2は、夫々、本発明に係る「送信装置」及び「受信装置」としての機能を有するように構成される。各ルータRA〜RFは、本発明に係る「中継装置」としての機能を有するように構成される。但し、ルータに「送信装置」や「受信装置」としての機能を持たせることもできる。そして、分析装置10は、本発明の「分析装置」としての機能を有するように構成される。
〈計測方法の概要〉
図2は、本発明に係る品質劣化区間を特定するための計測(試験)方法の概要の説明図である。図2には、「試験計測信号」が送信装置20から受信装置30へ「ルータ(Router)#1」、「ルータ#2」、・・・「ルータ#n(nは自然数)」を経由して送られ、分析装置10でログ化される概要が示されている。
図2では、音声の送信側のIP電話機20Aが送信装置20として機能し、受信側のIP電話機30Aが受信装置30として機能し、IP電話機20A−30A間で送受信されるパケットを中継するルータ#1〜#nの夫々が「中継装置」として機能する。
分析装置10が通話(音声通信)に係る音声劣化区間を特定するために、音声情報の送信装置20と受信装置30との間で、試験計測信号を送受信し、受信装置30がその試験計測信号を分析装置10に通知し、分析装置10がデータベースに蓄積(ログ化)する。
試験計測信号として、例えば、RTPパケット(ペイロードタイプ=test)を適用することができる。RTPパケットのペイロード用の領域(ペイロードエリア)には、カウンタの格納領域と、複数のタイムスタンプの格納領域とが用意される。
送信装置20は、試験計測信号(RTPパケット)を送信する際に、そのRTPパケットのペイロードに対し、送信時を示すタイムスタンプ(図2では“TimeStamp#0”)を格納し、次の受信ノード(ここではルータ#1)へ転送する。各中継装置(各ルータ#1〜#n)は、RTPパケットを中継する際に、そのペイロードの該当領域に通過時(中継時)を示すタイムスタンプを格納し、次の受信ノードに転送する。受信装置30は、RTPパケットを受信すると、そのペイロードに受信時を示すタイムスタンプを格納し、分析装置10に通知する。分析装置10は、RTPパケットを受信すると、そのペイロードの内容をデータベース(記憶機能部106:図4)に蓄積(ログ化)する。分析装置10は、ペイロードの内容を分析し、音声劣化区間を特定するための情報を生成する。
図2に示す例では、送信装置20から受信装置30との間で、例えばVoIPによる音声情報を送信装置20から受信装置30へ伝送するための通信パスが設定される。このとき、送信装置−ルータ#1間,各ルータ間,ルータ#n−受信装置間は、夫々音声情報の通信区間を構成する。実施形態による分析装置10は、送信装置20と受信装置30との間で試験計測信号を送受信するための通信パス(試験呼)を設定させ、試験(2回以上の試験計測信号の送受信)により得られるタイムスタンプ(送信時刻,中継時刻,受信時刻)の2回以上の計測結果から、各通信区間の揺らぎ量や揺らぎ量の平均値を各通信区間の品質の指標値として求め、この指標値を通信品質(音声品質等)の劣化が発生していると認められる区間の特定に供するために出力する。出力される指標値は、送信装置や受信装置のアドレスや、通信区間の始点又は終点に相当する各装置の識別情報とともに、提示(例えばディスプレイに表示)することができる。
〈計測シーケンス〉
図3は、計測シーケンスの例を示す図である。図3には、図2に示した送信装置20,ルータ#1〜#n,受信装置30及び分析装置10の動作例が示されている。
図3において、最初に、分析装置10は、送信装置20に対し、送信装置10−受信装置20間の音声通信用のパスに対するパケットの通過試験の開始指示を与える。この開始指示には、試験計測信号の送信回数(試験回数)が含まれている。
すると、送信装置20は、受信装置30に対し、試験用の呼の設定用信号(試験呼設定信号)を送信する。受信装置30は、試験呼設定信号を受信すると、この信号に対応する試験呼設定応答信号を送信装置20に送信する。これによって、試験呼が送信装置20−受信装置30間で設定される。
その後、送信装置20は、受信装置30宛に、試験計測信号を送信する。試験計測信号は、ルータ#1〜#nを経由して、受信装置30に到達する。このとき、送信装置20,ルータ#1〜#n,及び受信装置30では、試験計測信号(RTPパケット)の所定のエリアにタイムスタンプを格納する。そして、受信装置30は、試験ログとして、RTPパケットのペイロードの内容を分析装置10に通知する。
このとき、受信装置30は、RTPパケットそのものを分析装置10に通知しても良く、RTPパケットのペイロードを抽出して分析装置10に通知しても良い。或いは、受信装置30は、RTPパケットのペイロードの内容を分析装置10で保存される記録形式に加工して通知するように構成されていても良い。
その後、受信装置30は、RTPパケットのペイロードに格納されたタイムスタンプの数から、RTPパケットが通過した装置の数(通過試験装置数)を割り出し、この通過試験装置数を送信装置20に通知する。
このような、送信装置20による試験計測信号の送信から、受信装置30による通過試験装置数の送信までの動作(「試験動作」という)は、分析装置10からの開始指示に含まれた試験回数だけ、繰り返し行われる。
そして、試験動作が試験回数だけ行われると、送信装置20は、試験呼の解放信号を受信装置30に送信する。これによって、試験呼が解放される。試験呼が解放されると、送信装置20は、分析装置10に対し、試験終了を通知する。
〈分析装置〉
図4は、分析装置10の構成例を示すブロック図である。分析装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)のような汎用のコンピュータ,専用のコンピュータ,専用のサーバマシン等のコンピュータを用いて構成することができる。
図4に示すように、分析装置10は、制御部101と、制御部101に接続される入力機能部102,表示機能部103,通信機能部104,時計機能部105,及び記憶機能部106とを備える。
入力機能部102は、送信装置20や受信装置30等の試験条件等を人により指定するための機能部位である。入力機能部102は、例えば、キーボード(ボタンやキーを含む)やポインティングデバイス(マウス等)を用いて実現される。
表示機能部103は、試験条件や試験結果を人により確認するための機能部位である。表示機能部103は、ディスプレイ装置を用いて実現される。
通信機能部104は、送信装置20、受信装置30、ネットワークで接続されたその他の装置と通信するための機能部位である。通信機能部104は、LANインターフェイス等のIP網に対する接続(アクセス)形式に応じたネットワークインターフェイス回路を用いて実現される。
記憶機能部106は、プログラムや分析に必要な各種データを記憶する機能部位である。記憶機能部106は、RAMやハードディスクのような読み書き可能な記録媒体を用いて構成される。
記憶機能部106は、プログラムの格納領域の他、計測ログテーブル106a(図17),揺らぎ算出テーブル106b(図18),揺らぎ算出結果テーブル106c(図21),試験計測信号送信数,送信装置アドレス,受信装置アドレス,試験ログ(試験Log)通知先アドレスを夫々格納するための格納領域106A〜106Gを有している。
時計機能部105は、時刻計数を行う機能部位である。時計機能部は、時刻を計時する。
制御部101は、CPU等のプロセッサ,メインメモリ(RAM等),ROM,周辺装置に対する入出力ユニットやデバイスドライバ等で構成される。制御部101は、記憶機能部106に格納されたプログラムを実行することによって、入力機能部102,表示機能部103,通信機能部104,時計機能部105,記憶機能部106を制御し、分析装置10の機能を実現する。なお、制御部101は、専用のハードウェアロジック回路で実現することも可能である。
制御部101が、本発明における受信手段,算出手段(計測ログテーブル生成手段,揺らぎ量算出手段,揺らぎ算出結果テーブル生成手段),及び出力手段に相当する。
〈送信装置〉
図5は、送信装置20の構成例2を示すブロック図である。送信装置20は、IP電話機やVoIPゲートウェイとして機能する専用の装置又はコンピュータ、或いはPC,WS,PDA(Personal Digital Assitants)のような汎用のコンピュータを用いて構成することができる。
図5に示すように、送信装置20は、制御部201と、制御部201に接続される入力機能部202,表示機能部203,通信機能部204,時計機能部205,及び記憶機能部106とを備える。
入力機能部202は、送信装置20の動作条件を人により指定するための機能部位である。入力機能部202は、例えば、ボタンやキーを含むキーボードやポインティングデバイス(マウス等)を用いて実現される。
表示機能部203は、送信装置20の動作条件や様々なデータを人により確認するための機能部位である。表示機能部103は、ディスプレイ装置を用いて構成される。
通信機能部204は、分析装置10、受信装置30、中継装置、ネットワークで接続されたその他の装置と通信するための機能部位である。通信機能部204は、LANインターフェイス等のIP網に対する接続(アクセス)形式に応じたネットワークインターフェイス回路を用いて実現される。
記憶機能部206は、プログラムや分析に必要な各種データを記憶する機能部位である。記憶機能部206は、RAMやハードディスクのような読み書き可能な記録媒体を用いて構成される。
記憶機能部206は、プログラムの格納領域の他、試験信号送信間隔,通過試験装置数,試験計測信号送信数,分析装置アドレス,自装置アドレス,受信装置アドレス,及び受信ポートの識別情報(受信ポート番号)を夫々格納するための格納領域206A〜206Gを有している。
時計機能部205は、時刻計数を行う機能部位であり、現在時刻の計時を行う。
制御部201は、CPU等のプロセッサ,メインメモリ(RAM等),ROM,周辺装置に対する入出力ユニットやデバイスドライバ等で構成される。制御部201は、記憶機能部106に格納されたプログラムを実行することによって、入力機能部202,表示機能部203,通信機能部204,時計機能部205,記憶機能部206を制御し、送信装置20の機能を実現する。なお、制御部201は、専用のハードウェアロジック回路で実現することも可能である。
〈受信装置〉
図6は、受信装置30の構成例を示すブロック図である。送信装置20は、IP電話機やVoIPゲートウェイとして機能する専用の装置又はコンピュータ、或いはPC,WS,PDA(Personal Digital Assitants)のような汎用のコンピュータを用いて構成することができる。
図6に示すように、受信装置30は、制御部301と、制御部301に接続される入力機能部302,表示機能部303,通信機能部304,時計機能部305,及び記憶機能部306とを備える。
入力機能部302は、受信装置30の動作条件を人により指定するための機能部位である。入力機能部302は、例えば、ボタンやキーを含むキーボードやポインティングデバイス(マウス等)を用いて実現される。
表示機能部303は、受信装置30の動作条件や様々なデータを人により確認するための機能部位である。表示機能部303は、ディスプレイ装置を用いて構成される。
通信機能部304は、分析装置10、送信装置20、中継装置、ネットワークで接続されたその他の装置と通信するための機能部位である。通信機能部304は、LANインターフェイス等のIP網に対する接続(アクセス)形式に応じたネットワークインターフェイス回路を用いて実現される。
時計機能部305は、時刻計数を行う機能部位であり、現在時刻の計時を行う。
記憶機能部306は、プログラムや分析に必要な各種データを記憶する機能部位である。記憶機能部306は、RAMやハードディスクのような読み書き可能な記録媒体を用いて構成される。
記憶機能部306は、プログラムの格納領域の他、試験ログ通知先アドレス,送信装置アドレス,自装置アドレス,受信ポートの識別情報(受信ポート番号)を夫々記憶するための格納領域306A〜306Gを有している。
制御部301は、CPU等のプロセッサ,メインメモリ(RAM等),ROM,周辺装置に対する入出力ユニットやデバイスドライバ等で構成される。制御部301は、記憶機能部306に格納されたプログラムを実行することによって、入力機能部302,表示機能部303,通信機能部304,記憶機能部306を制御し、受信装置30の機能を実現する。なお、制御部301は、専用のハードウェアロジック回路で実現することも可能である。
なお、送信装置20又は受信装置30として機能する装置(例えば、IP電話端末やVoIPゲートウェイ)は、送信装置20と受信装置30との双方の機能を併せ持つように構成することができる。
〈中継装置〉
図7は、中継装置40の構成例を示すブロック図である。中継装置40は、例えば、ルータ装置を用いて構成される。図7に示すように、中継装置40は、制御部401,入力機能部402,表示機能部403,通信機能部404,時計機能部405,記憶機能部406を備えている。
入力機能部402は、中継装置40の動作条件を人により指定するための機能部位である。入力機能部402は、例えば、ボタンやキーを含むキーボードやポインティングデバイス(マウス等)を用いて実現することができる。
表示機能部403は、中継装置30の動作条件や様々なデータを人により確認するための機能部位である。表示機能部403は、ディスプレイ装置を用いて構成することができる。
通信機能部404は、分析装置10、送信装置20、受信装置30、ネットワークで接続されたその他の装置と通信するための機能部位である。通信機能部404は、LANインターフェイス等の接続先のネットワークのプロトコルに従ったネットワークインターフェイス回路を用いて実現される。
時計機能部405は、時刻計数を行う機能部位である。
記憶機能部406は、プログラムや分析に必要な各種データを記憶する機能部位である。記憶機能部406は、RAMやハードディスクのような読み書き可能な記録媒体を用いて構成される。
制御部401は、CPU等のプロセッサ,メインメモリ(RAM等),ROM,周辺装置に対する入出力ユニットやデバイスドライバ等で構成される。制御部401は、記憶機能部406に格納されたプログラムを実行することによって、入力機能部402,表示機能部403,通信機能部404,時計機能部405,記憶機能部406を制御し、中継装置40の機能を実現する。なお、制御部401は、専用のハードウェアロジック回路で実現することも可能である。
〈試験計測信号の構成〉
図8は、試験計測信号のフィールド構成例を示す図である。上述したように、試験計測信号として、ペイロードタイプが“テスト”のRTPパケットを試験計測信号として適用することができる。
RTPパケットのペイロード用のエリアには、シーケンス番号(SQN),カウンタ(Counter),スタートカウンタ(StartCounter),複数のタイムスタンプ(TimeStamp#0〜#L(Lは自然数))を格納するためのフィールドが用意される。ここで、“L”は、試験計測信号へのタイムスタンプの設定可能数から1を減じた値(設定可能数−1)となる定数である。
ここに、シーケンス番号は、個々の試験計測信号を識別するための識別情報であり、試験計測信号の重複受信を検出するために利用される。
カウンタの値は、中継装置40で試験計測信号が中継される都度、カウントアップされる。カウンタの値は、各中継装置40で、タイムスタンプの設定位置を特定するために利用される。
スタートカウンタとして、送信装置20と受信装置30との間のどこからタイムスタンプの設定を開始するかを示す値が設定される。スタートカウンタの値は、カウンタの値とともに用いられ、各中継装置40でタイムスタンプの設定位置を特定するために利用される。
タイムスタンプは、試験計測信号の送信装置20における送信時刻,各中継装置40の通過時刻,受信装置30における受信時刻を示す情報である。タイムスタンプは、計測対象の区間の内容に応じて、送信装置20,中継装置40,受信装置30で設定される。
〈試験開始指示信号の構成〉
図9は、試験開始指示信号のフィールド構成例を示す図である。試験開始指示信号は、受信装置アドレスと、試験ログ通知先アドレスとを夫々格納するためのフィールドを有する。
受信装置アドレスは、試験計測信号の送信先に該当する受信装置30のアドレスである。受信装置アドレスは、送信装置20に対して試験計測信号の送信先の受信装置30を指定するために利用される。
試験ログ通知先アドレスは、分析装置10のアドレスである。試験ログ通知先アドレスは、試験ログ信号の送信先に該当する分析装置10を指定するために利用される。
〈試験呼設定信号の構成〉
図10は、試験呼設定信号のフィールド構成例を示す図である。試験呼設定信号は、送信装置アドレスと、試験ログ通知先アドレスとを夫々格納するためのフィールドを有する。
送信装置アドレスは、送信装置20のアドレスであり、試験計測信号の送信元の送信装置20を明示するために利用される。試験ログ通知先アドレスは、分析装置10のアドレスであり、試験Log信号の送信先に該当する分析装置10を指定するために利用される。
〈試験呼設定応答信号の構成〉
図11は、試験呼設定応答信号のフィールド構成例を示す図である。試験呼設定応答信号は、受信ポートの識別情報(受信ポート番号)を格納するフィールドを含んでいる。
受信ポート番号は、試験計測信号の送信先に該当する受信装置30が試験計測信号を待ち受ける受信ポートを明示するために利用される。
〈試験ログ信号の構成〉
図12は、試験ログ信号のフィールド構成例を示す図である。試験ログ信号は、送信装置アドレス,受信装置アドレス,シーケンス番号(SQN),カウンタ(Counter),スタートカウンタ(StartCounter),及び中継装置40の数に応じた数のタイムスタンプ(TimeStamp)を格納するためのフィールドを含む。
送信装置アドレスは、送信装置20のアドレスであり、試験計測信号の送信元の送信装置20を明示するために利用される。受信装置アドレスは、受信装置30のアドレスであり、試験計測信号の送信先の受信装置30を明示するために利用される。
“SQN”、“Counter”、“StratCounter”、“TimeStamp”は、試験計測信号の対応する(試験計測信号に含まれた)“SQN”、“Counter”、“StratCounter”、“TimeStamp”を試験ログ信号に設定する(格納する)ために利用される。
〈通過試験装置数通知信号の構成〉
図13は、通過試験装置数通知信号のフィールド構成例を示す図である。通過試験装置数通知信号は、中継装置数を格納するためのフィールドを含む。中継装置数は、試験計測信号が経由(通過)した中継装置40の個数を明示するために利用される。
〈試験計測信号の送信処理〉
図14は、送信装置20での試験計測信号の送信処理の例を示すフローチャートである。この送信処理は、送信装置20の制御部201(図5)が記憶機能部206に格納されたプログラムを実行することによって行われる。送信処理は、分析装置10からの試験開始指示信号に基づく試験呼の設定の後(図3参照)に開始される。
図14において、最初に、制御部201は、変数“k”の値を零に設定するとともに、通過試験装置数の値を零に設定する(S001)。
次に、制御部201は、記憶機能部206の格納領域206Bに格納されている通過試験装置数を参照し、“k*L≦通過試験装置数”の条件が満たされるか否かを判定する(S002)。このとき、上記条件が満たされる間は、以下のS003〜S013の処理が繰り返して行われる。なお、試験呼が設定された直後の状態(S001が終了した状態)では、通過試験装置数206Bの値は零となっている。
次に、制御部201は、変数“m”の値を零に設定する(S003)。
次に、制御部201は、記憶機能部206にの格納領域203Cに格納されている試験計測信号送信数を参照し、“m≦試験計測信号送信数”の条件が満たされるか否かを判定する(S004)。このとき、上記条件が満たされる間は、以下のS005〜S012の処理が繰り返して行われる。なお、S003が終了した状態では、格納領域206Cには、分析装置10から通知された試験計測信号送信数の値が設定された状態となっている。
次に、制御部201は、試験計測信号(RTPパケット)のペイロードエリアにおけるカウンタのフィールドに零を設定する(S005)。
次に、制御部201は、試験計測信号のペイロードエリアにおけるシーケンス番号のフィールドに現在の変数“m”の値を設定する(S006)。
次に、制御部201は、試験計測信号のペイロードエリアにおけるスタートカウンタのフィールドに現在の“k*L”の値を設定する(S007)。
次に、制御部201は、現在の変数“k”の値が零か否かを判定する(S008)。このとき、変数“k”の値が零でない場合(S008;k≠0)には、処理がS010に進み、そうでない場合(S008;k=0)には、処理がS009に進む。
S009では、制御部201は、試験計測信号のペイロードエリアにおける最初のタイムスタンプの格納位置(TimeStamp#0)に、時計機能部205から得られる現在時刻を設定する。
S010では、制御部201は、記憶機能部206の格納領域206Fに格納されている受信装置アドレスと、格納領域206Gに格納されている受信ポート番号とを読み出して試験計測信号に設定し、通信機能部204から受信装置30へ向けて送出する。
そして、制御部201は、記憶機能部206の格納領域206Aに格納されている試験信号送信間隔に示される期間、処理を中断する(S011)。
その後、試験信号送信間隔が経過すると、制御部201は、変数“m”に1を加算し(S012)、処理をS004に戻す。このとき、制御部201は、“m≦試験計測信号送信数”が満たされない場合には、処理をS013に進める。以上の処理によって、送信装置20は、試験計測信号送信数206Cに示される規定回数だけ、試験計測信号を送信することになる。
S013では、制御部201は、変数“k”の値に1を加え、処理をS002に戻す。S002において、制御部201は、再び“k*L≦通過試験装置数”の条件が満たされるか否かを判定する。但し、再度のS002の判定処理で参照される通過試験装置数の値(格納領域206Bに設定されている値)は、受信装置30から送信装置20に通知された通過試験装置数となっている。そして、当該条件が満たされない場合には、制御装置201は、この試験計測信号の送信処理を終了する。
なお、スタートカウンタの値として設定される“k*L”の値は、試験計測信号の通過試験装置数(試験計測信号が通過する中継装置40の数n:受信装置30を含むとn+1)が定数“L”以上である場合を想定して設定される。
即ち、通過試験装置数が定数“L”以上である場合には、送信装置20を“0”とし、そこから“L”の位置までに存在する中継装置40までを対象とするS003〜S012の処理(k=0)が行われる。その後、“L”の位置に存する中継装置40から“2L”の位置に存在する中継装置40(受信装置30が含まれる場合もある)までを対象としたS003〜S012の処理(k=1)が行われる。このようにして、S002の条件(k*L≦通過試験装置数)が満たされなくなるまでS003〜S012の処理が繰り返して行われる。すると、送信装置20と受信装置30との間(音声パス上)に存在する全ての装置(送信装置20,受信装置30及び中継装置40)のタイムスタンプを得ることができる。
〈試験計測信号の中継処理〉
図15は、中継処理40での試験計測信号の中継処理の例を示すフローチャートである。この中継処理は、中継装置40の制御部401(図7)が記憶機能部406に格納されたプログラムを実行することによって行われる。この中継処理は、中継装置40が試験計測信号を通信機能部404で受信した場合に開始される。
図15において、最初に、制御部401は、試験計測信号のペイロードのカウンタ値のフィールドを参照し、変数“i”の値をこのカウンタ値で示される値に設定する(S101)。
次に、制御部401は、変数“i“の値に1を加算する(S102)。
次に、制御部401は、試験計測信号のカウンタの値に変数“i”の値を設定する(S103)。
次に、制御部401は、変数“i”の値が次の条件を満たすか否かを判定する(S104)。
“試験計測信号のスタートカウンタの値 ≦ i ≦ 試験計測信号のスタートカウンタの値+L”
このとき、変数“i”の値が上記条件を満たす場合(「試験計測信号」.[StartCounter]≦i≦「試験計測信号」.[StartCounter]+L)には、制御部401は、現在の“i”の値に対応するタイムスタンプの格納フィールド([TineStamp#i])に対し、時計機能部405から得られる現在時刻を設定する(S105)。そして、処理がS106に進む。
これに対し、変数“i”の値が上記条件を満たさない場合(S104;NO)には、処理がS106に進む。即ち、タイムスタンプは設定されない。当該中継装置40がこの試験計測信号にタイムスタンプを設定するためのフィールドが残されていないからである。
S106では、制御部401は、試験計測信号を通信機能部404から受信装置30へ向けて送信する。そして、この中継処理を終了する。
〈試験計測信号の受信処理〉
図16は、受信装置30での試験計測信号の受信処理の例を示すフローチャートである。この受信処理は、受信装置30の制御部301(図6)が記憶機能部306に格納されたプログラムを実行することによって行われる。受信処理は、受信装置30が試験計測信号を通信機能部304の指定受信ポートでで受信した場合に開始される。
図16において、最初に、制御部301は、変数iの値を試験計測信号のカウンタのフィールドに格納された値に設定する(S201)。
次に、制御部301は、変数“i”の値に1を加算する(S202)。
次に、制御部301は、通過試験装置数通過信号の中継装置数のフィールドに対し、変数“i”の値を設定する(S203)。
次に、制御部301は、記憶機能部306の格納領域306Bに格納されている送信装置アドレスを読み出して通過試験装置数通過信号に設定し、送信装置20宛で通信機能部304から送信する(S204)。
次に、制御部301は、変数“i”の値が次の条件を満たすか否かを判定する(S205)。
“試験計測信号のスタートカウンタの値 ≦ i ≦ 試験計測信号のスタートカウンタの値+L”
このとき、変数“i”の値が上記条件を満たす場合(「試験計測信号」.[StartCounter]≦i≦「試験計測信号」.[StartCounter]+L)には、制御部301は、現在のiの値に対応するタイムスタンプの格納フィールド([TineStamp#i])に対し、時計機能部305から得られる現在時刻を設定する(S206)。そして、処理がS207に進む。
これに対し、変数“i”の値が上記条件を満たさない場合(S205;NO)には、処理がS207に進む。即ち、タイムスタンプは設定されない。受信装置30がこの試験計測信号に対してタイムスタンプを設定するためのフィールドが残されていないためである。
S207では、制御部301は、試験計測信号のカウンタのフィールドに対し、現在の変数“i”の値を設定する。
次に、制御部301は、試験計測信号をもとに試験ログ信号(図12)を編集する(S208)。
次に、制御部301は、記憶機能部306の格納領域306Bに格納されている送信装置アドレスを読み出し、試験ログ信号の送信装置アドレスのフィールドに設定する(S209)。
次に、制御部301は、記憶機能部306の格納領域306Cに格納されている自装置アドレスを読み出し、試験ログ信号の受信装置アドレスのフィールドに設定する(S210)。
最後に、制御部301は、記憶機能部306の格納領域306Aに格納されている試験ログ通知先アドレスを読み出して試験ログ信号に設定し、分析装置10宛に通信機能部304から送信する(S211)。そして、当該処理を終了する。
〈計測ログテーブルの構成〉
図17は、分析装置10の記憶機能部106の格納領域106Aに格納される計測ログテーブル106aの構成例を示す図である。図17に示すように、計測ログテーブル106aは、“送信装置アドレス”,“受信装置アドレス”,“シーケンス番号(SQN)”,“カウンタ(Counter)”,“スタートカウンタ(StartCounter)”,“タイムスタンプ#0〜#L(TimeStamp#0−#L)”の各項目を含む複数のレコードから構成される。
計測ログテーブル106aにおける“送信装置アドレス”、“受信装置アドレス”、“SQN”、“Counter”、“StratCounter”、及び“TimeStamp”の各フィールドは、試験ログ信号に含まれた対応する[送信装置アドレス]、[受信装置アドレス]、[SQN]、[Counter]、[StratCounter]、及び[TimeStamp]をテーブル106A内に設定(格納)するために利用される。
分析装置10の制御部101は、受信装置30からの試験ログ信号が通信機能部304で受信された場合に、その試験ログ信号に含まれた情報を計測ログテーブル106aに書き込む。
なお、図17では、送信装置アドレスとして送信装置20のアドレス“A”が格納され、受信装置アドレスとして受信装置30のアドレス“B”が格納されている。また、シーケンス番号として、試験計測信号送信数に応じた“0”〜“m”の値が格納される。また、カウンタの値として、中継装置40に受信装置30を加えた“n+1”が格納される。また、スタートカウンタの値として、“0(k=0)”,“L(k=1)”,“k*L(k=2,3,・・・)”を示す値が格納される。そして、タイムスタンプとして、送信装置20における送信時刻,中継装置40の通過時刻,受信装置30による受信時刻が夫々格納される。
〈揺らぎ算出テーブル〉
図18は、分析装置10の記憶機能部106の格納領域106Bに格納される揺らぎ算出テーブル106bの構成例を示す図である、図18に示すように、揺らぎ算出テーブル106bは、“送信装置アドレス”,“受信装置アドレス”,“時間ID”,“区間ID”,及び“揺らぎ量”の各項目を格納する領域を有し、これらの項目を含む複数のレコードを格納する。
ここに、“送信装置アドレス”は、送信装置20のアドレスであり、試験計測信号の送信元の送信装置20を識別するために利用される。“受信装置アドレス”は、受信装置30のアドレスであり、試験計測信号の送信先の受信装置30を識別するために利用される。時間IDは、或る1つの試験計測信号とその直前の試験計測信号との送信間隔に相当する時間区間を特定するための時間区間の識別情報である。区間IDは、1つの中継装置40(又は受信装置30)とその直前に存する中継装置40(又は送信装置20)との間の中継区間を特定する識別情報であり、中継区間を識別するために利用される。“揺らぎ量”は、時間ID及び区間IDに対応する揺らぎ量である。この揺らぎ量は、図19に示す算出原理に基づいて算出される計算結果である。
〈揺らぎ量の算出原理〉
図19は、揺らぎ量の算出原理の説明図である。図19には、ルータ#i−1とルータ#iとの間の揺らぎ量を算出する場合が示されている。図19において、[t1]は、ルータ#i−1での“試験計測信号(SQN=m−1)”の送信時刻である。[t2]は、ルータ#i−1での“試験計測信号(SQN=m)”の送信時刻である。[T1]は、ルータ#iでの“試験計測信号(SQN=m−1)”の受信時刻である。[T2]は、ルータ#iでの“試験計測信号(SQN=m)”の受信時刻である。
また、[T]は、“試験計測信号(SQN=m)”が“試験計測信号(SQN=m−1)”と同程度遅延したと仮定した場合のルータ#iでの受信予想時刻(到着予定時刻)である。[ρ]は、“試験計測信号(SQN=m−1)”を基準とした“試験計測信号(SQN=m)”の揺らぎ量であり、[T2]と[T]の時間差である。
さらに、[ΔT]は、ルータ#i−1からルータ#iへの試験計測信号の平均到達遅延時間である。[ρ1]は、“試験計測信号(SQN=m−1)”の到達遅延揺らぎ時間である。[ρ2]は、“試験計測信号(SQN=m)”の到達遅延揺らぎ時間である。
ここに、「ρ=ρ2−ρ1」であり、ゆえに「ρ=T2−T=T2−T1+t1−t2」により「揺らぎ量」を評価(算出)することができる。
〈揺らぎ算出処理〉
図20は、分析装置10による各区間の揺らぎ算出処理の例を示すフローチャートである。図20には、図18に示したような送信装置アドレス“A”且つ受信装置アドレス“B”のレコードについて揺らぎ量を算出する場合の処理が示されている。この算出処理は、分析装置10の制御部101(図4)がプログラムを実行することによって行われる。また、この算出処理は、図3に示したような送信装置20と受信装置30との間の計測シーケンス(試験)が終了し、分析装置10にて当該試験に基づく試験ログテーブル106a(図17)が作成された後に開始される。
図20において、最初に、制御部101は、変数“k”の値を零に設定する(S301)。
次に、制御部101は、“k*L≦(試験ログテーブル106aのスタートカウンタの最大値)”の条件が満たされるか否かを判定し(S302)、この条件が満たされる間、以下のS303〜S315の処理を繰り返し行う。これに対し、この条件が満たされなくなると、制御部101は、揺らぎ算出処理を終了する。
S303では、制御部101は、変数“m”の値を1に設定する(S303)。
次に、制御部101は、記憶機能部106から試験計測信号送信数106Dを読み出し、“m≦試験計測信号送信数”の条件が満たされるか否かを判定し(S304)、この条件が満たされる間、以下のS305〜S314の処理を繰り返し行う。
S305では、制御部101は、変数“i”の値を1に設定する。
次に、制御部101は、“i≦L”の条件が満たされるか否かを判定し(S306)、この条件が満たされる間、以下のS307〜S313の処理を繰り返し行う。
S307では、制御部101は、上記原理で定義した“T2”の値として、現在の変数“m”の値に対応するシーケンス番号(SQN)を持ち、且つ現在の変数“i”の値に対応する装置(中継装置40又は受信装置30)のタイムスタンプを試験ログテーブル106aから得る。
次に、制御部101は、上記原理で定義した“T1”の値として、現在の変数“m”から1を減じた値に対応するシーケンス番号を持ち、且つ現在の変数“i”の値に対応する装置(中継装置40又は受信装置30)のタイムスタンプを試験ログテーブル106aから得る(S308)。
次に、制御部101は、上記原理で定義した“t2”の値として、現在の変数“m”の値に対応するシーケンス番号(SQN)を持ち、且つ現在の変数“i”から1を減じた値に対応する装置(中継装置40又は送信装置20)のタイムスタンプを試験ログテーブル106aから得る。
次に、制御部101は、上記原理で定義した“t1”の値として、現在の変数“m”から1を減じた値に対応するシーケンス番号を持ち、且つ現在の変数“i”から1を減じた値に対応する装置(中継装置40又は送信装置20)のタイムスタンプを試験ログテーブル106aから得る(S308)。
次に、制御部101は、“T2”,“T1”,“t2”,“t1”の各値が全て有効値であるか否かを判定する(S311)。このとき、これらの値の全てが有効値であれば(S311;YES)、処理がS312に進み、そうでなければ(S311;NO)、処理がS313に進む。
S312では、制御部101は、揺らぎ算出テーブル106b(図18)の送信装置アドレス“A”且つ受信装置アドレス“B”のレコードに対し、現在の変数“m”の値を時間IDとして設定(格納)するとともに、現在の“k*L”に現在の“i”を加えた値を区間IDとして設定(格納)する。さらに、制御部101は、S307〜S310で得られた“T2”,“T1”,“t2”,“t1”の値を“(T2−T1−t2+t1)2”の揺らぎ量の算出式に代入して揺らぎ量を算出し、該当レコードに設定(格納)する。
S313では、制御部101は、変数“i”の値に1を加えて、処理をS306に戻す。S305で“i≦L”の条件が満たされなくなった場合には、制御部101は、変数“m”に1を加え(S314)、処理をS304に戻す。S304で条件が満たされなくなった場合には、制御部101は、変数“k”に1を加え(S315)、処理をS302に戻す。
以上のように、各区間の揺らぎ量が図19に示す原理に基づいて上述したような処理により算出される。従って、区間の始点及び終点における各装置間で、時計機能部より得られる時刻を合わせておく必要がない。
〈揺らぎ量算出結果テーブルの構成〉
図21は、分析装置10の記憶機能部106の格納領域106Cに作成される揺らぎ量算出結果テーブル106cの構成例である。揺らぎ量算出結果テーブル106cは、“送信装置アドレス”,“受信装置アドレス”,“区間ID”及び“揺らぎ量の平均”の各項目を含む複数のレコードを保持するように構成されており、レコード毎に、レコードの各項目を格納するためのフィールドを有している。
“送信装置アドレス”は、試験対象の送信装置20のアドレスであり、試験計測信号の送信元の送信装置20を識別するために利用される。“受信装置アドレス”は、試験対象の受信装置30のアドレスであり、試験計測信号の送信先の受信装置30を識別するために利用される。“区間ID”は、1つの中継装置40(又は受信装置30)とその直前の中継装置40(又は送信装置20)との中継区間を識別するために利用される。“揺らぎ量の平均”は、“区間ID”に対応する揺らぎ算出テーブル106b(図18)に格納された“揺らぎ量”の平均値である。
揺らぎ量算出結果テーブル106cに対する各項目の書込処理は、制御部101によって、上述した揺らぎ算出処理(図20)が終了した後に行われる。制御部101は、自動的に、又は入力機能部102からの指示に基づいて、揺らぎ算出結果テーブル106cに格納されたレコードを“揺らぎ量の平均”の値が大きい順で並び替えることができる。これによって、複数のレコードが音声劣化の大きい区間順で整列される。
制御部101は、揺らぎ算出結果テーブル106cの格納内容(複数のレコード)を、表示機能部103が有する表示画面上に表示させる。これによって、分析装置10のユーザ(例えば、ネットワーク管理者)に対し、試験対象の送信装置20と受信装置30との間の音声パスを構成する各区間の“揺らぎ量の平均”を、区間順、又は揺らぎ量の平均の多い順で提示することができる。
〈通過試験装置数通知信号の受信処理〉
図22は、送信装置20による通過試験装置数通知信号の受信処理の例を示すフローチャートである。この受信処理は、送信装置20の制御部201(図5)がプログラムを実行することによって行われる。また、当該受信処理は、送信装置20が受信装置30からの通過試験装置数通知信号(図13)を通信機能部204で受信した場合に開始される。
図22において、制御部201は、通過試験装置数通知を通信機能部204から受け取ると、これに含まれる中継装置数を、記憶機能部206の格納領域206Bに、“通過試験装置数”として設定(上書き)する(S401)。そして、当該受信処理を終了する。
〈試験開始指示信号の送信処理〉
図23は、分析装置10による試験開始指示信号(図9)の送信処理の例を示すフローチャートである。この送信処理は、分析装置10の制御部101(図4)がプログラムを実行することによって行われる。当該送信処理は、例えば、制御部101が、入力機能部102によって入力パラメータとして入力(指定)される送信装置アドレス及び受信装置アドレスを受け取ることによって開始する。
図23において、最初に、制御部101は、試験ログテーブル106a(図17)から、入力パラメータとしての送信装置アドレス及び受信装置アドレスと同じアドレスが設定されているレコードを削除する(S501)。
次に、制御部101は、試験ログ通知先アドレスを捕捉する(S502)。この場合、制御部101は、記憶機能部106の格納領域106Gに予め格納されている複数の試験ログ通知先アドレスの中から、所定の試験ログ通知先アドレスを自動的に捕捉するようにしても良く、或いは、入力機能部102によって入力又は指定される試験ログ通知先アドレスを捕捉するようにしても良い。
次に、制御部101は、S502で捕捉した試験ログ通知先アドレスを、試験開始指示信号の試験ログ通知先アドレスのフィールドに設定する(S503)。
次に、制御部101は、記憶機能部106に格納されている受信装置アドレスを読み出し、試験開始指示信号の受信装置アドレスのフィールドに設定する(S504)。
次に、制御部101は、試験ログ通知先アドレスによる試験ログ信号の受信処理を開始する(S505)。
次に、制御部101は、入力パラメータとしての送信装置アドレスで指定された送信装置20へ試験開始指示信号を通信機能部106から送信する(S506)。このとき、送信装置アドレスは、格納領域106Eに設定される。
次に、制御部101は、送信装置アドレスで指定される送信装置20からの試験終了通知信号の受信を待機する状態となる(S507)。
最後に、制御部101は、試験終了通知信号を受信すると、試験ログ通知先アドレス106Gによる試験ログ信号の受信処理を停止し(S508)、当該処理を終了する。
〈試験開始指示信号の受信処理〉
図24は、送信装置20による試験開始指示信号の受信処理の例である。当該処理は、送信装置20の制御部201(図5)が記憶機能部206に格納されているプログラムを実行することによって行われる。また、当該処理は、送信装置20の通信機能部204で分析装置10からの試験開始指示信号が受信され、制御部201が試験開始指示を通信機能部204から受信したときに開始される。
図24において、最初に、制御部201は、試験呼設定信号に含まれていた試験ログ通知先アドレス(図9)を、試験呼設定信号(図10)の試験ログ通知先アドレスのフィールドに設定する(S601)。
次に、制御部201は、記憶機能部206の格納領域206Eに格納されている自装置アドレスを読み出し、試験呼設定信号の送信装置アドレスのフィールドに設定する(S602)。
次に、制御部201は、試験開始指示信号中の受信装置アドレスで指定された受信装置30を宛先として、試験呼設定信号を送信する(S603)。試験呼設定信号は通信機能部204から宛先の受信装置30へ向けて送出される。
次に、制御部201は、試験開始指示信号の受信装置アドレスで指定された受信装置30からの試験呼設定応答信号を待ち受ける状態となる(S604)。
そして、制御部201は、試験呼設定信号に対する応答が正常か否かを判定する(S605)。即ち、制御部201は、上記した待ち受け状態において、試験呼設定応答信号を受信した場合には応答が“正常”であると判定し、試験呼設定異常信号を受信した場合には応答が“異常”であると判定する。応答が正常である場合には処理がS606に進み、異常である場合にはS611に進む。
なお、S605の判定処理は、次のように行うようにしても良い。即ち、制御部201は、試験呼設定信号を送信すると、試験呼設定応答信号(図11)を待ち受けるためのタイマ(図示せず)の計時を開始する。そして、タイマがタイムアウトになる前に試験呼設定応答信号を受信できた場合には、応答が正常であると判定し、そうでない場合(タイムアウト前に試験呼設定応答信号を受信できなかっった場合)には、応答が異常である(S605;異常)と判定する。このようにすれば、受信装置30が試験呼設定異常信号を送信しなくて済む。また、このようなタイムアウト処理が試験呼設定応答/異常信号の送受信とともに行われ、制御部が異常信号の受信又はタイムアウトで異常を判定するようにしても良い。
S606に処理が進んだ場合には、制御部201は、試験開始指示信号で指定される受信装置アドレスの値を、記憶機能部206の格納領域206Fに設定する。
次に、制御部201は、試験呼設定応答信号に含まれている受信ポート番号を、記憶機能部206の格納領域206Gに設定する(S607)。
次に、制御部201は、受信装置30からの試験呼設定応答信号で指定された受信ポートにむけて、試験計測信号の送信処理(図14)を行う(S608)。
そして、制御部201は、試験計測信号の送信処理が終了すると、試験終了通知信号を生成し、通信機能部206を介して分析装置10へ送信する(S609)。
最後に、制御部201は、試験呼解放信号を生成し、通信機能部206を介して受信装置30へ送信し(S610)、当該処理を終了する。
ところで、制御部201は、S605にて“異常”と判定した場合には、試験異常終了通知信号を生成し、通信機能部206を介して分析装置10へ送信し(S611)、当該処理を終了する。
〈試験呼設定信号の受信処理〉
図25は、受信装置30による試験呼設定信号の受信処理の例を示すフローチャートである。当該処理は、受信装置30の制御部301が記憶機能部306に格納されたプログラムを実行することによって行われる。当該処理は、受信装置30が送信装置20からの試験呼設定信号を受信することによって開始される。
図25において、最初に、制御部301は、試験呼設定信号(図10)中の試験ログ通知先アドレスの値を、記憶機能部306の格納領域306Aに設定する(S701)。
次に、制御部301は、試験呼設定信号中の送信装置アドレスの値を、記憶機能部306の格納領域306Bに設定する(S702)。
次に、制御部301は、試験計測信号の受信に用いる受信ポートを捕捉し(S703)、捕捉が正常か否かを判定する(S704)。捕捉が正常である場合(S704;正常)には、処理がS705に進み、そうでない場合(S704;異常)には処理がS710に進む。
S705では、制御部301は、正常に捕捉した受信ポートの受信ポート番号を試験呼設定応答信号(図11)の受信ポートのフィールドに設定するとともに、記憶機能部306の格納領域306Dに設定する。
次に、制御部301は、試験呼設定応答信号を、試験呼設定信号の送信元の送信装置20へ送信する(S706)。
次に、制御部301は、S703で正常に捕捉された受信ポートによる試験計測信号の受信処理(図16)を開始する(S707)。
一方、制御部301は、送信装置20からの試験呼解放信号を受信待ちする状態になる(S708)。
そして、制御部301は、試験呼解放信号を受信すると、試験計測信号の受信処理を停止し(S709)、当該処理を終了する。
ところで、制御部301は、受信ポートの捕捉が異常であると判定した場合(S704;異常)には、試験呼設定異常信号を生成し、送信装置20へ送信し(S710)、当該処理を終了する。
〈試験ログ信号の受信処理〉
図26は、分析装置10による試験ログ信号の受信処理の例を示すフローチャートである。当該処理は、分析装置10の制御部101がプログラムを実行することによって行われる。当該処理は、試験開始指示信号の送信処理(図23)において、S504の処理の終了後に開始され、試験終了信号の受信によって停止する。図26に示す処理は、試験ログ信号(図12)を受信する毎に行われる。
図26において、最初に、制御部101は、変数“SA”の値を、受信装置30から受信された試験ログ信号に含まれている送信装置アドレスの値に設定する(S801)。
次に、制御部101は、変数“RA”の値を、試験ログ信号に含まれている受信装置アドレスの値に設定する(S802)。
次に、制御部101は、変数“SQN”の値を、試験ログ信号に含まれているシーケンス番号(SQN)の値に設定する(S803)。
次に、制御部101は、変数“StartCounter”の値を、試験ログ信号に含まれているスタートカウンタ[StartCounter]の値に設定する(S804)。
次に、制御部101は、上記した変数“SA”,“RA”,“SQN”,及び“StartCounter”の値と同じ値のレコードが計測ログテーブル106a(図17)にあるか否かを判定する(S805)。このとき、該当するレコードがあれば、当該処理が終了し、該当するレコードがなければ、制御部101は、試験ログテーブル106aに試験ログ信号の内容を追加し(S806)、当該処理を終了する。
〈通過装置を明示する場合〉
上述した実施形態では、試験計測信号の送信,中継,受信を夫々行う装置(送信装置20,受信装置30,中継装置40:これらをまとめて「通過装置」という)の識別情報が分析装置10に通知されない態様であった。これに対し、通過装置の識別情報を通知する場合(通過装置を明示する場合)は、以下のように構成される。
前提として、試験計測信号を送信,中継,受信する送信装置20,中継装置40,受信装置30の夫々は、対応する記憶機能部206,306,406において、自装置の識別子を格納している。この自装置の識別しは、装置IDとして利用される。
図27は、通過装置を明示する場合の試験計測信号のフィールド構成例を示す図である。図27において、“SQN”,“Counter”,“TimeStamp”,“StratCounter”は、図8に示した試験計測信号と同じ情報である。“装置ID”は、通過装置の識別情報であり、試験計測信号に係る通過装置を特定するために利用される。各中継装置40での装置IDの設定位置は、“StratCounter”と“Counter”との各値により特定される。図27に示す例では、タイムスタンプの格納フィールドと1対1で対応する複数の装置IDの格納フィールド(装置ID#0〜#L)が用意されており上述したタイムスタンプの格納位置の特定方法と同様の方法で、装置IDの格納位置が特定される。
図28は、通過装置を明示する場合の試験ログ信号のフィールド構成例を示す図である。図28において、“送信装置アドレス”,“受信装置アドレス”,“SQN”,“Counter”,“StratCounter”,“TimeStamp”は、図12に示した試験ログ信号と同様である。“装置ID”は、試験計測信号に設定される装置IDに対応するものであり、試験計測信号で得られた装置IDを分析装置10に通知するために設定される。
図29は、通過装置を明示する場合の送信装置20による試験計測信号の送信処理を示すフローチャートである。図29に示す処理は、図14に示したフローチャートのS009とS010との間にS009Aの処理が挿入されている点を除き、図14の処理と同様である。
S009Aでは、制御部201は、試験計測信号の装置ID#0のフィールド(図27)に対し、自装置識別子を設定する。これによって、送信装置20から送出される試験計測信号に、送信装置20の識別情報が付与される。
図30は、通過装置を明示する場合の中継装置40による試験計測信号の中継処理を示すフローチャートである。図30に示す処理は、図15に示したフローチャートのS105とS106との間にS105Aの処理が挿入されている点を除き、図15の処理と同様である。
S105Aでは、制御部401は、試験計測信号の“装置ID#i”のフィールド(図27)に対し、自装置識別子を設定する。これによって、中継装置40を通過する試験計測信号に、当該中継装置40の識別情報が付与される。
図31は、通過装置を明示する場合の受信装置30による試験計測信号の受信処理を示すフローチャートである。図31に示す処理は、図16に示したフローチャートのS206とS207との間にS206Aの処理が挿入されている点を除き、図16の処理と同様である。
S206Aでは、制御部301は、試験計測信号の“装置ID#i”のフィールド(図27)に対し、自装置識別子を設定する。これによって、受信装置30で受信される試験計測信号に、当該受信装置30の識別情報が付与される。
そして、図31に示す受信処理が終了すると、試験計測信号の格納内容が設定された試験ログ信号が分析装置10に送信され、分析装置10にて試験ログ信号に基づく計測ログテーブル106aが作成される。
図32は、通過装置を明示する場合の計測ログテーブル106a2の構成例を示す図である。計測ログテーブル106a2において、[送信装置アドレス]、[受信装置アドレス]、[SQN]、[Counter]、[StratCounter]、[TimeStamp]は、図17に示した計測ログテーブル106aと同じ構成である。これに対し、計測ログテーブル106a2には、試験ログ信号に格納されている対応する[装置ID]を設定するためのフィールドが用意されている。
このように、試験計測信号の通過装置(送信装置20,中継装置40及び受信装置30)の夫々の識別情報が分析装置10に通知され、試験ログテーブル106a2に設定される。これによって、分析装置10では、音声パスの各区間の始点及び終点に該当する通過装置を特定することができる。
従って、各区間の揺らぎ量の算出(揺らぎ算出結果テーブル106aの作成)に際し、区間IDと対応付けて、その区間の始点及び終点に夫々該当する装置IDが設定された揺らぎ算出結果テーブルを作成することができる。これによって、揺らぎ算出結果テーブルを用いて揺らぎ量が大きい区間、即ち音声品質の劣化を生じている区間が特定される際に、その区間の始点及び終点に該当する通過装置を特定及び把握することができる。
〈動作例〉
次に、上述したシステムの動作例1について説明する。
図1に示すようなシステムにおいて、予め定められた試験スケジュール、IP電話利用者からのクレーム、VoIPゲートウェイ等からのアラーム通知等に基づき、例えば、ユーザのマニュアル操作により、分析装置10に対して、外部より分析開始を指示する。或いは、分析装置10が、上述したスケジュール,クレーム,アラーム通知に応じて、自動的に分析を開始する。
すると、分析装置10は、“試験開始指示信号の送信処理(図23)”を実行し、図3に示すように、試験開始指示信号(図9)を送信装置20へ送り、送信装置20からの試験終了通知信号を待つ。
送信装置20は、試験開始指示信号を受け取ると、“試験開始指示信号の受信処理(図24)”を実行し、図3に示すように試験呼設定信号(図10)を受信装置30へ送り、受信装置30からの試験呼設定応答信号(図11)を待つ。
受信装置30は、試験呼設定信号を受け取ると、“試験呼設定信号の受信処理(図25)”を実行し、図3に示すように試験呼設定応答信号を送信装置20へ送る。そして、受信装置30は、送信装置20からの試験計測信号(図8)の受信を開始し、試験呼解放信号を待つ。
送信装置20は、受信装置30からの試験呼設定応答信号を受け取ると、“試験開始指示信号の受信処理(図24)”での試験呼設定応答信号の受信待状態から復帰し、“試験計測信号の送信処理(図14)”を実行し、図3に示すように、試験計測信号を受信装置30へ向けて送出する。
中継装置40は、試験計測信号を受信すると、“試験計測信号の中継処理(図15)”を実行し、図3に示すように、試験計測信号を受信装置30へ向けて送出する。
受信装置30は、試験計測信号を受信すると、“試験計測信号の受信処理(図16)”を実行し、図3に示すように、通過試験装置数通知信号(図13)を送信装置20へ向けて送出するとともに、試験ログ信号(図12)を分析装置10へ向けて送出する。
送信装置20は、受信装置30からの通過試験装置数通知信号を受け取ると、“通過試験装置数通知信号の受信処理(図22)”を実行し、通過試験装置数の値(領域206Bの値;図5)を変更する。
これにより、“試験計測信号の送信処理(図14)”で参照される通過試験装置数が変更される。従って、図3に示すように、受信装置30へ向けての試験計測信号の送出が、必要な数だけ継続される。
分析装置10は、受信装置30からの試験ログ信号を受け取ると、“試験Log信号の受信処理(図26)”を実行し、試験ログテーブル106a(図17)へデータを蓄積する。
送信装置20は、“試験計測信号の送信処理(図14)”の実行を終えると、“試験開始指示信号の受信処理(図24)”の処理に復帰する。そして、送信装置20は、図3に示すように、試験終了通知信号を分析装置10へ向けて送出するとともに、試験呼解放信号を受信装置30へ向けて送出する。
受信装置30は、試験呼解放信号を受け取ると、“試験呼設定信号の受信処理(図25)”の試験呼解放信号の受信待状態から復帰し、“試験計測信号の受信処理”を停止する。
分析装置10は、送信装置20から試験終了通知信号を受け取ると、“試験開始指示信号の送信処理(図23)”の試験終了通知信号の受信待状態から復帰し、“試験ログ信号の受信処理”を停止する。
分析装置10は、“区間揺らぎ算出処理(図20)”を実行し、計測ログテーブル106a(図17)に格納されたデータを揺らぎ算出テーブル106b(図18)へと加工する。さらに、分析装置10は、“区間ID”に対応した揺らぎ算出テーブル106bの揺らぎ量の平均値を計算し、“揺らぎ算出結果テーブル106cへと加工する。
分析装置10は、表示機能部103から揺らぎ算出結果テーブル106cの内容を出力することができる。ネットワークの管理者は、揺らぎ算出結果テーブル106cの格納内容で示される試験の結果に基づき、音声品質の劣化が生じていると認められる「問題区間」を特定することができる。そして、ネットワークの管理者は、例えばマニュアル操作により、「問題区間」に関連する装置の切り替え、取り替え、経路の切り替えによる「問題区間」の迂回を実施することが可能となる。また、上述した「問題区間」の迂回に係る動作(経路の切替等)が、分析装置10からの指示に基づき自動的に行われるように構成することもできる。
通過装置を明示する場合の動作例は、図8に示す試験計測信号,図12に示す試験ログ信号,図14に示す試験計測信号の送信処理,図15に示す試験計測信号の中継処理,図16に示す試験計測信号の受信処理,及び図17に示す試験ログテーブル106aの代わりに、図27に示す試験計測信号,図28に示す試験ログ信号,図29に示す試験計測信号の送信処理,図30に示す試験計測信号の中継処理,図31に示す試験計測信号の受信処理,図32に示す試験ログテーブル106a2が夫々適用される点を除き、上述した動作例と同様である。
〈実施形態の作用〉
上述した通信パスの品質劣化区間を特定するためのシステムによると、対象となる通信パス(音声パス)の送信装置20と受信装置30との間で、試験計測信号を所定の回数送受信することで、通信パスの各区間の始点又は終点に該当する装置のタイムスタンプ(送信時刻,通過時刻,及び受信時刻)を得る。そして、れられたタイムスタンプを用いて、夫々の区間における揺らぎ量の平均値を求める。これによって、通信品質(音声品質)の劣化を生じさせていると認められる平均揺らぎ量を持つ区間を特定することができる。そして、当該区間に対する迂回処理や改善の為の処理を行うことができる。
実施形態のシステムによれば、従来技術のように、音声パケットが通過する全ての区間にモニタ装置を設置する必要がない。従って、コストの低減を図ることができ、従来技術で説明した第1の問題を解決することができる。
また、モニタ装置を設置する必要がない点で、従来技術で説明した第2,第3の問題を解決することができる。
さらに、実施形態のシステムは、受信装置が分析装置に試験ログ信号を送信する。この構成によれば、従来技術において各区間に対応するモニタ装置の夫々が分析装置に信号ログ信号を送信する場合よりも、分析装置に対する信号(パケット)の数を減らすことができる。従って、ネットワークに対する負荷を軽減することができ、従来技術で説明した第4の問題を解決することができる。
さらに、従来技術のように、分析装置で受信するアラームから「問題区間」を割り出すのではなく、通信パスに対する試験を行う。従って、分析装置で受信するアラーム数が少なかったり通話経路が偏っていたりするために「問題区間」の特定が困難となる状況が生じない。これによって、従来技術で説明した第5及び6の問題を解決することができる。
また、実施形態のシステムによれば、音声パスが他のキャリア網を経由し、この他のキャリア網上の中継装置からタイムスタンプを得られなくても、自己の網からのタイムスタンプを得ることができる。これによって、少なくとも自己の網に「問題区間」があるか否かを判断できるので、自己の網と他のキャリア網とのどちらに「問題区間」があるのかを特定することができる。これによって、従来技術で説明した第7の問題を解決することができる。
また、実施形態のシステムによれば、アラームを分析装置に通知する構成では無いので、アラーム通知の増大によるアラームの誘発は生じない。従って、従来技術のように、アラームを通過させるネットワークを別途構成する必要はない。これによって、従来技術で説明した第8の問題を解決することができる。
上述した従来技術に対する利点を言い換えると、実施形態のシステムによれば、従来技術に比べて装置数を減少することができる。また、従来技術よりも少ないネットワーク負荷で問題区間を特定することができる。
また、実施形態のシステムでは、図19に示した原理に基づいて品質の指標値となる揺らぎ量や揺らぎ量の平均値を求める。このため、タイムスタンプ(TimeStamp)の付与に関して、「試験計測信号」を扱う装置が「時計(時計機能部の時刻)」を合わせる必要がない。
但し、分析装置10等にて各装置の「時計(時計機能部で計時される時刻)」に対する補正情報を作成し、分析装置がその補正情報に基づいて計測ログテーブル106a,106a2の[TimeStamp]の値を補正するように構成することができる。
また、実施形態のシステムでは、IP電話やVoIPゲートウェイが送信装置20や受信装置30の機能を持つ構成としたが、ルータに対して送信装置20および受信装置30の機能を持たせることが可能である。これによって、VoIP負荷の少ない区間についても、予防保全的に「試験」を実施することができる。
また、ルータに送信装置20および受信装置30の機能を持たせることにより、VoIP負荷の少ない区間や少ない時間帯に、試験測定信号の送受信による試験を実施し、「問題区間」を特定したり、「問題区間」のないことを保証したりすることができる。
また、ルータに送信装置20および受信装置30の機能を持たせることにより、他VoIPキャリア等との接続において、品質保証の責任区間内について、「問題区間」の特定や「問題区間」のないことを保証することができる。
また、VoIPに限らず、例えば、実時間性を重視する通信(RTP等)を中継する装置群において、図3に示すような「試験」を実施し、「問題区間」の特定や「問題区間」のないことを保証することができる。
本発明は、通信パス上で信号やパケットの送信,中継,又は受信を行う装置や、これらの装置間で構成される通信区間の品質を分析する装置やシステムに適用可能である。
例えば、IP電話機、VoIPゲートウェイ装置、ルータ装置、その他実時間性を重視する通信(RTP等)をサポートするIP関連通信機器に適用することができる。
例えば、IP電話機、VoIPゲートウェイ装置、ルータ装置、その他実時間性を重視する通信(RTP等)をサポートするIP関連通信機器に適用することができる。
Claims (26)
- 試験計測信号を送信する送信装置と、
前記試験計測信号を送信する受信装置と、
前記送信装置と前記受信装置との間の前記試験計測信号の伝送経路上に夫々位置し、前記試験計測信号を前記受信装置へ向けて中継するときにその中継時刻を前記試験計測信号に設定する複数の中継装置と、
前記送信装置と前記受信装置とが前記試験計測信号を2回以上送受信することによって前記受信装置で取得される、前記各中継装置の中継時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置から受信する受信手段,
前記中継時刻の計測結果に基づいて、中継装置間で構成される通信区間の品質の指標値を算出する算出手段,及び
通信区間の通信品質の指標値を出力する出力手段とを含む分析装置と、
を備える通信区間の品質の分析システム。 - 前記送信装置は、前記試験計測信号にその送信時刻を設定し、
前記受信手段は、前記送信時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、送信時刻及び中継時刻の計測結果に基づいて、前記送信装置とその直後に位置する中継装置との間で構成される通信区間の品質の指標値をさらに算出する
請求項1記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記受信手段は、前記受信装置による前記試験計測信号の受信時刻の2回以上の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、中継時刻及び受信時刻の計測結果に基づいて、前記受信装置とその直前に位置する中継装置との間で構成される通信区間の品質の指標値をさらに算出する
請求項1又は2記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記算出手段は、或る中継装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の中継時刻(T1)と、この中継装置(i)の直前に位置する中継装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の中継時刻(t1)と、前記中継装置(i)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(T2)と、前記中継装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記中継装置(i−1)と前記中継装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記中継装置(i−1)及び前記中継装置(i)の中継時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する
請求項1〜3のいずれかに記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記算出手段は、或る中継装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の中継時刻(T1)と、この中継装置(i)の直前に位置する送信装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の送信時刻(t1)と、前記中継装置(i)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(T2)と、前記送信装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の送信時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記送信装置(i−1)と前記中継装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記送信装置(i−1)及び前記中継装置(i)についての送信時刻及び中継時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する
請求項2〜4のいずれかに記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記算出手段は、前記受信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の受信時刻(T1)と、前記受信装置(i)の直前に位置する中継装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の中継時刻(t1)と、前記受信装置(i)における次の試験計測信号(m)の受信時刻(T2)と、前記中継装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記中継装置(i−1)と前記受信装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記中継装置(i−1)及び前記受信装置(i)についての中継時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する
請求項1〜3のいずれかに記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記送信装置は、自装置と受信装置との間における送信装置と中継装置との間,中継装置間,及び中継装置と受信装置との間のいずれかで構成される試験計測信号の各通信区間の始点及び終点に夫々相当する各装置の試験計測信号に対する送信時刻,中継時刻,及び受信時刻のいずれかを計測するための試験処理を2以上の所定の回数実行し、
各試験処理において、前記送信装置は、
自装置の試験計測信号の送信時刻が設定された一回目の試験計測信号を前記受信装置へ向けて送信し、
その後、この試験計測信号を受信した受信装置から当該試験計測信号が通過した装置数を示す通過装置数を受信し、
前記通過装置数に基づいて前記一回目の試験計測信号に全ての通信区間に対応する中継時刻が設定されたか否かを判定し、中継時刻が設定されている場合において、試験処理の回数が所定の回数に達していなければ次の試験処理を開始し、所定の回数に達していれば、試験処理を終了し、
前記一回目の試験計測信号に全ての通信区間に対応する中継時刻が設定されていなければ、全ての通信区間に対応する中継時刻が前記受信装置で取得されるまで、一回目の試験計測信号に設定されなかった中継時刻を設定するための二回目以降の試験計測信号を必要な数だけ送信する
請求項1〜6のいずれかに記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記中継装置の夫々は、試験計測信号を受信した場合に、自装置が当該試験計測信号に中継時刻を設定すべきか否かを、当該試験計測信号に設定されている判定用情報に基づいて判定し、
中継時刻を設定すべきと判定した場合には、当該試験計測信号に中継情報を設定して送出し、中継時刻を設定すべきでないと判定した場合には、当該試験計測信号に中継時刻を設定することなく送出する
請求項7記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記受信装置は、試験計測信号を受信する毎に、この試験計測信号に自装置の直前に位置する中継装置の中継時刻が設定されているか否かを判定し、
当該中継装置の中継時刻が設定されていない場合には、この試験計測信号に設定されている全ての中継時刻,又は送信時刻及び全ての中継時刻を含む試験ログ信号を生成して前記分析装置に送信し、
当該中継装置の中継時刻が設定されている場合には、この試験計測信号に設定されている全ての中継時刻,又は送信時刻及び全ての中継時刻と、前記受信装置での当該試験計測信号の受信時刻とを含む試験ログ信号を生成して分析装置に送信する
請求項7又は8記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記分析装置の算出手段は、
前記受信手段で受信される前記所定回数の計測処理に応じた複数の試験ログ信号から、計測回数毎の送信時刻,中継時刻,受信時刻を含むレコードからなる計測ログテーブルを生成する計測ログテーブル生成手段と、
計測ログテーブルに設定された、連続する二つの計測回数における送信時刻,中継時刻,及び受信時刻に基づいて、前記送信装置と前記受信装置との間の各通信区間の揺らぎ量を算出する揺らぎ量算出手段と、
前記揺らぎ量算出手段で得られた揺らぎ量の平均値を求め、当該平均値と対応する通信区間の識別情報とを含むレコードからなる揺らぎ算出結果テーブルを生成する揺らぎ算出結果テーブル生成手段と、を含む
請求項9記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記分析装置は、受信装置の指定を含む試験開始指示信号を送信装置に送信し、
前記送信装置は、試験開始指示信号を受信した場合に、この試験開始指示信号で指定された受信装置との間で試験計測信号を送受信するための呼を設定し、前記所定回数の試験処理を実行し、当該試験処理の実行が終了すると、試験終了通知信号を前記分析装置に送信するとともに、前記呼を解放する
請求項8記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記分析装置は、前記試験開始指示信号を送信したときに、この試験開始指示信号で指定した受信装置からの試験ログ信号の受け付けを開始し、前記試験終了通知信号を受信したときに、前記試験ログ信号の受付を終了する
請求項11記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記中継装置は、前記試験計測信号に中継時刻を設定する際に、自装置の識別情報をさらに設定し、
前記分析装置の受信手段は、中継時刻の計測結果とともに前記中継装置の識別情報を受信し、
前記出力手段は、前記指標値とこの指標値に対応する通信区間を構成する中継装置の識別情報を出力する
請求項1〜12のいずれかに記載の通信区間の品質の分析システム。 - 前記送信装置,前記中継装置,前記送信装置の夫々は、IPネットワークに接続され、
前記送信装置及び前記受信装置の夫々は、IP電話機,VoIPゲートウェイ,ルータのいずれかであり、
前記中継装置は、ルータである
請求項1〜13のいずれかに記載の通信区間の品質の分析システム。 - 送信装置の送信時刻が設定された試験信号が送信装置と受信装置との間で2回以上送受信されることにより前記受信装置で取得される前記送信装置の送信時刻と前記受信装置の試験信号の受信時刻との2回以上の計測結果を受信する受信手段と、
前記送信時刻と受信時刻との計測結果に基づいて、前記送信装置と前記受信装置との間で構成される通信区間における品質の指標値を算出する算出手段と、
前記通信区間における品質の指標値を出力する出力手段と
を含む通信区間の品質の分析装置。 - 中継装置を通過する際にこの中継装置で中継時刻が設定される試験信号がこの試験信号の送信装置と受信装置との間で2回以上送受信されることにより前記受信装置で取得される前記中継時刻と前記受信装置の試験信号の受信時刻との2回以上の計測結果を受信する受信手段と、
前記中継時刻と前記受信時刻との計測結果に基づいて、前記受信装置とその直前に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値を算出する算出手段と、
前記通信区間における品質の指標値を出力する出力手段と
を含む通信区間の品質の分析装置。 - 前記受信手段は、前記受信装置で2回以上受信される試験信号から前記送信装置で試験信号に設定される試験信号の送信時刻の2回以上の計測結果が得られた場合には、その2回以上の送信時刻の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、前記送信時刻と前記中継時刻との計測結果に基づいて、前記送信装置とその直後に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値をさらに算出する
請求項16記載の通信区間の品質の分析装置。 - 送信装置で送信時刻が設定され、且つ中継装置を通過する際にこの中継装置で中継時刻が設定される試験信号が前記送信装置と受信装置との間で2回以上送受信されることにより前記受信装置で取得される前記送信時刻と前記中継時刻との2回以上の計測結果を受信する受信手段と、
前記送信時刻と前記中継時刻との計測結果に基づいて、前記送信装置とその直後に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値を算出する算出手段と、
前記通信区間における品質の指標値を出力する出力手段と
を含む通信区間の品質の分析装置。 - 前記受信手段は、前記受信装置での2回以上の試験信号の受信により前記受信装置で試験信号の受信時刻の2回以上の計測結果が取得される場合には、その2回以上の受信時刻の計測結果を前記受信装置からさらに受信し、
前記算出手段は、前記中継時刻と前記受信時刻との計測結果に基づいて、前記受信装置とその直前に位置する中継装置との間で構成される通信区間における品質の指標値をさらに算出する
請求項18記載の通信区間の品質の分析装置。 - 前記受信手段は、前記受信装置で2回以上受信される試験信号から、前記送信装置と前記受信装置との間に位置し試験信号を夫々中継する複数の中継装置の夫々で設定される各中継装置の中継時刻の2回以上の計測結果が前記受信装置で取得される場合には、この2回以上の中継時刻の計測結果を受信し、
前記算出手段は、前記中継時刻の計測結果に基づいて、中継装置間で構成される通信区間における品質の指標値をさらに算出する
請求項16〜19のいずれかに記載の通信区間の品質の分析装置。 - 前記算出手段は、前記受信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の受信時刻(T1)と、前記送信装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の送信時刻(t1)と、前記受信装置(i)における次の試験計測信号(m)の受信時刻(T2)と、前記送信装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記送信装置(i−1)と前記受信装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記送信装置(i−1)及び前記受信装置(i)についての送信時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する
請求項15記載の通信区間の品質の分析装置。 - 前記算出手段は、前記受信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の受信時刻(T1)と、前記受信装置(i)の直前に位置する中継装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の中継時刻(t1)と、前記受信装置(i)における次の試験計測信号(m)の受信時刻(T2)と、前記中継装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記中継装置(i−1)と前記受信装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記中継装置(i−1)及び前記受信装置(i)についての中継時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する
請求項16又は17記載の通信区間の品質の分析装置。 - 前記算出手段は、前記送信装置(i(iは整数))における試験計測信号(m−1(mは整数))の中継時刻(T1)と、この中継装置iの直前に位置する送信装置(i−1)における前記試験計測信号(m−1)の送信時刻(t1)と、前記中継装置(i)における次の試験計測信号(m)の中継時刻(T2)と、前記送信装置(i−1)における次の試験計測信号(m)の送信時刻(t2)とを次の式
(T2−T1−t2+t1)2
に当てはめることで得られる前記送信装置(i−1)と前記中継装置(i)との間の揺らぎ量,又はこのような揺らぎ量を前記送信装置(i−1)及び前記中継装置(i)についての送信時刻及び受信時刻の計測回数に応じて求めることで得られる揺らぎ量の平均値を、前記指標値として算出する
請求項18又は19記載の通信区間の品質の分析装置。 - 前記算出手段は、
前記受信手段で受信される前記所定回数の計測処理に応じた複数の試験ログ信号から、計測回数毎の送信時刻,中継時刻,受信時刻を含むレコードからなる計測ログテーブルを生成する計測ログテーブル生成手段と、
計測ログテーブルに設定された、連続する二つの計測回数における送信時刻,中継時刻,及び受信時刻に基づいて、前記送信装置と前記受信装置との間の各通信区間の揺らぎ量を算出する揺らぎ量算出手段と、
前記揺らぎ量算出手段で得られた揺らぎ量の平均値を求め、当該平均値と対応する通信区間の識別情報とを含むレコードからなる揺らぎ算出結果テーブルを生成する揺らぎ算出結果テーブル生成手段と、を含む
請求項15〜23のいずれかに記載の通信区間の品質の分析装置。 - 送信装置と受信装置との間での前記試験計測信号の送受信の開始を前記送信装置に指示するための、受信装置の指定を含む試験開始指示信号を前記送信装置に送信する手段と、
前記送信装置で2回以上の所定回数の前記試験計測信号の送信処理が終了した場合に前記送信装置から送信されてくる試験終了通知信号を受信する手段とをさらに備え、
前記受信手段は、前記試験開始指示信号が送信されてから前記試験終了通知信号が受信されるまでの間、前記試験開始指示信号で指定された受信装置から送信されてくる送信時刻,受信時刻,及び中継時刻の少なくとも一つを前記受信手段で受け付ける
請求項15〜24のいずれかに記載の通信区間の品質の分析装置。 - 前記受信手段は、送信時刻,受信時刻,及び中継時刻の少なくとも一つの計測結果とともに、送信時刻,受信時刻,又は中継時刻を前記試験計測信号に設定した装置の識別情報を受信し、
前記出力手段は、前記指標値とこの指標値に対応する通信区間を構成する装置の識別情報を出力する
請求項15〜25のいずれかに記載の通信区間の品質の分析装置。
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