JP2007181167A - VoIPシステムのための音声品質試験方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】音声品質劣化原因の特定を容易にする音声品質試験装置を提供する。
【構成】VoIPシステムにおいて伝送される音声信号の音声品質を試験する音声品質試験方法及び装置であり、少なくとも1つの伝送状態指標を含む複数の伝送状態パターンの各々に対応付けて複数の音声品質劣化原因情報片の各々を保持し、該VoIPシステムにおける音声信号の伝送に並行して、該VoIPシステムから伝送状態データを収集し、収集した伝送状態データから少なくとも1つの伝送状態指標を生成し、生成した伝送状態指標と該複数の伝送状態パターンの各々に含まれる伝送状態指標とを比較して、該複数の伝送状態パターンのうちから少なくとも1つの類似伝送状態パターンを抽出し、抽出した類似伝送状態パターンに対応する音声品質劣化原因情報片を判別する。
【選択図】図1

Description

本発明は、VoIP技術を用いて音声通信をなすVoIPシステムにおいて伝送される音声信号の音声品質を試験する音声品質試験方法及び装置に関する。
特許文献1に開示される音声を評価する方法は、音声サンプルを評価対象のVoIPシステムに入力してその出力を得ることで音声品質がどの程度劣化したかを数値結果として取得すると共に、音声サンプルが経由するVoIPシステム内のネットワークを監視しパケットロス率等のネットワーク性能統計を取得している。該方法は、さらに、計測された音声品質の数値結果とネットワーク性能統計とをタイムスタンプにより関連付けすることで、両者をグラフィカルインタフェースにより表示している。これにより、音声品質劣化原因の特定が容易にできるとしている。
特開2004−297803号公報
しかし、かかる方法は、計測された音声品質の数値結果とネットワーク性能統計とを共に並べて1つの時間表示枠に表示するものである。膨大なネットワーク性能統計のうちの何れかを選択して、これと音声品質の数値結果とを比較検討することは音声品質解析を行う人の作業になお委ねられており、音声品質劣化原因を特定することはなお容易ではない。
本発明の目的は、音声品質劣化原因の特定を容易にする音声品質試験方法及び装置を提供することである。
本発明による音声品質試験方法及び装置において、VoIPシステムにおいて、少なくとも1つの伝送状態指標を含む複数の伝送状態パターンの各々に対応付けて複数の音声品質劣化原因情報片の各々を保持し、該VoIPシステムにおける音声信号の伝送に並行して、該VoIPシステムから伝送状態データを収集し、収集した伝送状態データから少なくとも1つの伝送状態指標を生成し、生成した伝送状態指標と該複数の伝送状態パターンの各々に含まれる伝送状態指標とを比較して、該複数の伝送状態パターンのうちから少なくとも1つの類似伝送状態パターンを抽出し、抽出した類似伝送状態パターンに対応する音声品質劣化原因情報片を判別することを特徴とする。
本発明による音声品質試験方法及び装置によれば、音声品質劣化原因の特定が容易になる。
本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施例>
図1は、本発明による第1の実施例であり、音声品質試験装置を含む全体の構成を示している。ここで、音声品質の改善が求められるVoIPシステム200が、VoIP端末10と、ゲートウェイ装置20と、VoIPネットワーク30と、VoIP端末50とを含んでいる。音声品質試験装置100が、音声品質改善を支援するために、VoIPシステム200に接続されている。
VoIP端末10は、VoIP(Voice over IP)技術を用いた電話機能を利用する電話端末であり、ゲートウェイ装置20を介してVoIPネットワーク30に接続されている。一方、VoIP端末50は、VoIP端末10と通話をなすことを想定する電話端末であり、ゲートウェイ装置40を介してVoIPネットワーク30に接続されている。VoIPネットワーク30は、通常のIP(Internet Protocol)ネットワークでありインターネット等の公衆網や、LAN(Local Area Network)等の構内ネットワークあるいはWAN(Wide Area Network)等の専用網であっても良い。ゲートウェイ装置20及びゲートウェイ装置40の各々は、異なるネットワークを接続するための通常のゲートウェイ機能やIPパケットを転送する通常のルーティング機能を有する。
ゲートウェイ装置20は、また、RTCP送信部21と、RTCP受信部22を含む。RTCP送信部21は、VoIP端末10とVoIP端末50とが通話状態の時に、RTCPパケットを時間的に等間隔で、VoIPネットワーク30を介してゲートウェイ装置40に向けて送出する機能を有する。RTCP受信部22は、ゲートウェイ装置40により折り返されて送出された先のRTCPパケットをVoIPネットワーク30を介して受信し、当該RTCPパケットの遅延時間や、複数のRTCPパケットの送受信結果からパケットロス数を取得し、これをRTCP測定データとして出力する機能を備える。RTCP測定データは、解析装置60に入力される。
ゲートウェイ装置40は、また、折り返し部41を含む。折り返し部41は、ゲートウェイ装置20から送出されたRTCPパケットを受信し、これを再びVoIPネットワーク30を介してゲートウェイ装置20に向けて送出する機能を有する。ゲートウェイ装置20に備えられるRTCP送信部21及びRTCP受信部22、並びにゲートウェイ装置40に備えられる折り返し部41の各々は、当該ゲートウェイ装置に追加実装し得るハードウェアとして実現され得るし、あるいは追加インストール可能なソフトウェアとして実現されても良い。
トラヒック測定装置70はVoIPネットワーク30に接続され、VoIPネットワーク30上で伝送されるパケットのトラヒック量を測定し、トラヒック測定データとして出力する機能を備える。トラヒック測定データは、解析装置60に入力される。
解析装置60は、ゲートウェイ装置20から入力されるRTCP測定データ、トラヒック測定装置70から入力されるトラヒック測定データ、及びVoIPネットワーク30から予め設定入力されるネットワーク設定条件データを伝送状態データとして収集し、これらを基に解析処理を施して音声品質劣化原因を特定し、これを劣化原因情報として出力する機能を有する。
解析装置60と、トラヒック測定装置70と、RTCP送信部21、RTCP受信部22及び折り返し部41とからなる複数の構成要素は、本発明による音声品質試験装置100を構成する。
図2は、図1に示された解析装置60の詳細構成を示している。解析装置60は、パーソナルコンピュータ等の通常のコンピュータから実現され、データ収集部61と、RTCP測定データベース62と、トラヒック測定データベース63と,ネットワーク設定条件データベース64と、データ解析部65と、劣化原因情報データベース66とを含む。
データ収集部61は、RTCP測定データを収集しこれをRTCP測定データベース62に、トラヒック測定データを収集しこれをトラヒック測定データベース63に、そしてネットワーク設定条件データを収集しこれをネットワーク設定条件データベース64に格納する機能を備える。
データ解析部65は、RTCP測定データ、トラヒック測定データ及びネットワーク設定条件データからなる伝送状態データを基にして、遅延時間の変動分布の分析、パケットロスの発生頻度の分析、ネットワークのトラヒック使用量の分析、ネットワークのトラヒック時間変動の分析を行い、測定時間にわたるVoIPシステムの伝送状態の特徴を示す伝送状態指標を生成する。
伝送状態指標としては、該RTCPパケットの遅延時間の揺らぎ量(例えば、標準偏差)、該RTCPパケットのパケットロス率及び該RTCPパケットのパケットロス数時間変化率が挙げられる。伝送状態指標としては、また、VoIPネットワークのトラヒック量やその時間変動を表す情報として単位時間当りにVoIPネットワーク上に伝送されるパケット数や累積パケット長の情報が挙げられる。伝送状態指標としては、さらに、ネットワーク設定条件データにおける帯域制限に関わる情報である何Mbpsの如き値や、優先制御に関わる情報であるRTCPパケットあるいはRTCPパケットを指定する如き設定パラメータが挙げられる。
データ解析部65は、次いで、かかる伝送状態指標を劣化原因情報データベース66に格納される伝送状態パターンと比較することにより類似伝送状態パターンを抽出し、抽出されたパターンに対応する音声劣化原因情報片を判別することにより音声劣化の原因を特定する機能を備える。
図3A〜図3Dの各々は、RTCP測定データから得られる伝送状態指標としての遅延時間あるいはパケットロス数の時間変化を示している。それらの横軸は測定時間(単位secまたはmin)を示し、それらの縦軸は、RTCPパケットの送出時間と折り返し到達時間との差を意味する遅延時間(単位msec)あるいは、RTCPパケットのパケットロス数を示している。
図3Aは、遅延時間の揺らぎ量は小さいものの、パケットロス数が一定割合で増えて行っている状態を示している。かかる現象を引き起こす劣化原因としては、VoIP端末等のネットワーク機器間のプロトコル上のネゴシエーションミスマッチが発生していることが推測される。一方、揺らぎ量が中庸(80ms程度)且つパケットロスが発生していないにも関わらず、VoIP端末間の通話が途切れる場合は、VoIP端末の音声処理用のバッファサイズが最適でないとする劣化原因が推測される。
図3Bは、遅延時間の揺らぎ量が大きい状態を示し、図3Cは、遅延時間の揺らぎ量は定常的には小さいものの間欠的に遅延が大きくなると共に、パケットロス数が時間経過に従って漸次増大してる状態を示し、図3Dは、遅延時間の揺らぎ量は定常的には小さいもののバースト的に遅延が大きくなる状態を示している。
図4は、図2に示された劣化原因情報データベースの構成例を示している。ここで、伝送状態の特徴を示す伝送状態パターンである複数の第1パターンP1〜第nパターンPn(nは正数)の各々と、劣化原因情報片S1〜Sm(mは正数)とが対応付け、すなわち、関連付けられている。例えば、遅延時間の揺らぎ値が小さく(20−40msec)且つパケットロス率が略50%である場合の第1パターンP1は、劣化原因情報片S1「ネットワーク上のネゴシエーションミスが想定される。」に関連付けられている。
あるいは、遅延時間の揺らぎ値が小さく(20−40msec)且つ高いパケットロス率が頻発する(>80%)第3パターンP3は、「WANの帯域制限の設定値が適切でない。」とする劣化原因情報片S3、または「WANの優先制御の設定値が適切ではない。」とする劣化原因情報片S4に関連付けられる。ここで、第3パターンP3は2つの劣化原因情報片S3及びS4に関連付けられるが、例えば、「音声が途切れるか否か?」について操作者の設定入力を得ることで付加的な条件判定を行うようにすることもできる。この場合、第3パターンP3において、「音声が途切れない」場合には劣化原因情報片S3に関連付けられ、「音声が途切れる」場合には劣化原因情報片S4に関連付けられる。
また、遅延時間の揺らぎ値がバースト性でありパケットロスが無い(パケットロス率:0%)であり且つトラヒック量が小さいとする第nパターンPnは、「特定ノード(データベース)にアクセスが集中している。」とする劣化原因情報片S6に関連付けられる。揺らぎ値がバースト性であるか否かの定性的は分析は、所定値以上の揺らぎ値の連続時間を判定条件とすることにより実現され得る。
以上の実施例において、本発明による音声品質試験方法及び装置が用いられることにより、RTCPパケットがVoIPシステムに向けて時間的に等間隔で送出され、パケットの往復時間やパケットロスが測定されてRTCP測定データが得られる。このRTCP測定データとトラヒック測定データ及びネットワーク設定条件データとが分析される。この分析結果は予め保持された劣化原因情報データの各伝送状態パターンと比較されて類似する伝送状態パターンが抽出され、対応する音声品質の劣化原因が判別される。本実施例の構成では、高価な専用装置基準信号源や基準信号受信器を設置することや、多数のネットワーク機器へ監視設定とネットワーク監視器の設置が必要とされない。さらに、膨大な情報を収集し分析する必要がなく、音声品質の劣化原因が具体的に提示される。
<第2の実施例>
図5は、本発明の第2の実施例におけるVoIPシステム200’の構成を示している。VoIPシステム200’は、音声品質の改善が求められるシステムであり、音声品質改善を支援するための音声品質試験装置100’が接続されている。
VoIPシステム200’の構成は一般的なVoIPシステムの構成である。LAN31は、複数のVoIP端末10a〜10cが接続されている。VoIP端末10a〜10cの各々は、VoIP電話機やPCパーソナルコンピュータで有り得る。また、LAN31は、ゲートウェイ装置としてルータ20’に接続され、VoIPネットワークであるWAN30’を経由してルータ40’に接続されている。ルータ40’はLAN32に接続されている。LAN32は、VoIP端末10d及び10eや呼制御サーバ80及びデータベースサーバ90に接続されている。さらに、LAN32は、ゲートウェイ装置40’’を介して公衆加入者電話網(PSTN)33に接続されている。
かかる一般のVoIPシステムにおいては、メールやWebサービスの如き多様なサービスを提供するために特定種類のパケットの伝送帯域幅が限定されて狭帯域に設定されることが多い。例えば、音声パケットなどのリアルタイム性の高い情報を扱うために、帯域制限や優先制御がなされる場合が多い。通常、VoIPシステムで音声品質が最も劣化する原因としては、WANの帯域制限や優先制御の設定値が適切でないことが多い。
音声品質試験装置100’はルータ20’及びWAN30’に接続されている。音声品質試験装置100’は、図1に示された実施例におけると音声品質試験装置100と同様のシステムであり、VoIP端末10aをしてRTCPパケットを送受信せしめてRTCP測定データを取得する機能と共に、WAN30’のトラヒックを測定し、トラヒック測定データを取得する機能を有する。
図5に示される第2の実施例の構成において変形例としての動作を以下説明する。先ず、VoIP端末10aとVoIP端末10cが通話状態の時に、VoIP端末10aからRTCPパケットを時間的に等間隔でVoIP端末10cに向けて送出する。送出されたパケットはルータ20’、WAN30’及びルータ40’を経由してVoIP端末10cに到達する。この時、VoIP端末10cは受信したRTCPパケットをVoIP端末10aに向けて折り返す。折り返されたRTCPパケットは、再びルータ40’、WAN30’及びルータ20’を経由してVoIP端末10aに到達する。VoIP端末10aでは、RTCPパケットの送出から到達までの遅延時間を計測し、RTCP測定データとしてまとめる。また、途中でRTCPパケットがロストする場合も発生するので、かかるパケットロス数もRTCP測定データとしてまとめる。
尚、VoIP端末10aとVoIP端末10cの関係は逆でも構わない。さらに、公衆加入者電話網(PSTN)33を経由した通話でもゲートウェイ装置40’’において該RTCPパケットを折り返すことで、VoIP端末10cで折り返すのと同様な動作が可能である。
一方、WAN30’の帯域制限情報及び優先制御情報等のネットワーク設定条件データ、さらにWAN30’上のトラヒック測定データが音声品質試験装置100’に取り込まれる。音声品質試験装置100’は、以上のVoIPシステムにおける音声品質の劣化原因を判定する。
例えば、RTCP測定データにおいて遅延時間の揺らぎ量が小さく、パケットロスが多発しパケットロス数が多い場合であって、且つ、WAN30’のトラヒック量が少ない場合には、WAN30’で帯域制限した帯域幅が適正でないとの判定がなされる。また、VoIP端末10aとVoIP端末10cとの間の通話が途切れるような状態において、WAN30’上のトラヒック量が少なく且つ遅延時間の揺らぎ量が大きくパケットロスが発生していない場合には、WAN30’上の優先制御の設定が最適でないとする劣化原因が判定される。
図5に示される第2の実施例の構成においてさらなる変形例としての動作を以下説明する。ここで、さらに、呼制御サーバ80の発着呼数とデータベースサーバ90のアクセス数、又はWAN30’上のトラヒック測定データをも取り入れることで、WAN30’上でのバースト通信の影響や帯域の余裕度が診断できるようになる。例えば、RTCP測定データからバースト的に揺らぎが大きいところがあり、パケットロスが発生していないにも関わらず、通話が途切れる、さらにWAN30’上のトラヒックが少なく、データベースサーバ90のアクセスがある場合は、データベースが送出しているパケットが集中して送出されていることが考えられる。また、呼制御サーバ80の発着呼数(BACA)と揺らぎの関係から、WAN30’上で許容可能な発着呼数が推測できる。ゆえに、帯域の余裕度を診断できるようになる。
以上の第2の実施例において、帯域制限や優先制御情報等のネットワーク設定条件や、VoIPシステムに含まれるサーバ装置の発着呼数やアクセス数の如き状態データを音声品質試験装置に取り込むことにより、より詳細な音声品質の劣化原因が特定できるようになる。
<第3の実施例>
図6は、本発明による第3の実施例であり、音声品質試験装置を含む全体の構成を示している。ここで、音声品質の改善が求められるVoIPシステム200は、上記した実施例と基本的に同様の構成を有し、VoIP端末10と、ゲートウェイ装置20と、VoIPネットワーク30と、VoIP端末50とを含んでいる。音声品質試験装置100は、上記した実施例と基本的に同様の構成を有し、音声品質改善を支援するためにVoIPシステム200に接続されている。
第3の実施例におけるゲートウェイ装置20は、以前の説明では図示されていないがゲートウェイ装置として当然に含まれるCODEC処理部25及びIPパケット処理部26と、RTCP送信部21及びRTCP受信部22に加えて、音声変換処理による音声品質劣化の試験を行うための基準信号発生器27と、信号解析部28とを含む構成となっている。同様に、本実施例におけるゲートウェイ装置40は、ゲートウェイ装置として当然に含まれるCODEC処理部45及びIPパケット処理部46と、折り返し部41に加えて、ゲートウェイの機能であるCODEC処理部45と、IPパケット処理部46と、音声変換処理による音声品質劣化の試験を行うための基準信号発生器47と、信号解析部48とを含む構成となっている。
また、解析装置60は、RTCP測定データベース62、トラヒック測定データベース63、ネットワーク設定条件データ64に加えて、信号解析データベース67が追加された構成となっている(図7参照)。
本第3の実施例における動作について説明すると、VoIP端末10とVoIP端末50が通話状態にある時に、ゲートウェイ装置20の基準信号発生部27からアナログ基準信号がCODEC処理部25へと送出される。CODEC処理部25は、送出された信号に対してG711変換、G729変換またはG723変換とレベル調整とを含む音声変換処理を行い、得られる信号をIPパケット処理部26に供給する。IPパケット処理部26は、CODEC処理部25から供給される信号をIPパケット化し、得られるIPパケット(RTCPパケット)をVoIPネットワーク30に送出する。
一方、ゲートウェイ装置40は、VoIPネットワーク30から送出されたIPパケットをIPパケット処理部46において受信する。IPパケット処理部46は、該IPパケットを分解して、音声品質試験のため信号を復元してCODEC処理部45に送出する。CODEC処理部45は、該信号をアナログ変換してアナログ基準信号を再生し、これを信号解析部48に送出する。信号解析部48は、再生された再生アナログ基準信号と基準信号発生部47からのアナログ基準信号とを比較して、信号歪率とレベル差を算出する。基準信号発生部47のアナログ基準信号は、ゲートウェイ装置20の基準信号発生部27で扱うアナログ基準信号と同等のものである。
信号解析部48は、信号歪率とレベル差を含む信号解析データをIPパケット処理部46を介してゲートウェイ装置20へ通知する。ゲートウェイ装置20は、受け取った信号解析データを解析装置60へ通知する。
同様に、ゲートウェイ装置40から試験する場合は、ゲートウェイ装置40の基準信号発生部47からアナログ基準信号がCODEC処理部45へ送出される。CODEC処理部45は、該アナログ基準信号を音声変換処理し、これをIPパケット処理部46はIPパケット化し、得られるIPパケットをVoIPネットワーク30に送出する。
一方、ゲートウェイ装置20では、VoIPネットワーク30からのIPパケットをIPパケット処理部26で受信する。IPパケット処理部26は、該IPパケットを分解して、音声品質試験のため信号を復元してCODEC処理部25に送出する。CODEC処理部25は、該信号をアナログ変換してアナログ基準信号を再生し、これを信号解析部28に送出する。信号解析部28は、再生された再生アナログ基準信号と基準信号発生部27からのアナログ基準信号とを比較して、信号歪率とレベル差を信号解析データとして算出する。信号解析部28は、該信号解析データを解析装置60へ通知する。
解析装置60は、以前の実施例で示したと同様の解析を、通知された信号解析データを加味して行い、音声劣化原因情報を特定する。解析装置60では、新たに信号解析データが加わることで、今まで音声品質劣化の特定ができなかった、音声変換処理による劣化を特定できるようになる。具体的には、信号解析データの信号歪率が大きく且つRTCPの遅延時間が大きい場合は、VoIPネットワークで複数の音声変換がされているか、若しくは、高圧縮な音声変換の結果、音声品質が劣化していると推測される。また、信号解析データの信号歪率が大きく且つレベル差も大きい場合は、VoIPネットワーク内でレベルが最適化されていないため音声品質が劣化していると推測される。かかる現象は、複数の製造元が異なるシステムを連携している場合によくおきる現象である。
以上の第3の実施例において、前記VoIPシステムにアナログ基準信号から生成されるRTCPパケットがVoIPシステムに供給される。供給されたRTCPパケットが該VoIPシステムを経由することで得られるRTCPパケットから再生アナログ基準信号が再生される。該アナログ基準信号と該再生アナログ基準信号とが伝送状態データとして収集される。これらの信号に基づいて得られる信号歪率及びレベル差が伝送状態指標として生成される。第1及び第2の実施例において述べた伝送状態パターンには、RTCP測定データ、トラヒック測定データやネットワーク設定条件データから得られる伝送状態指標が含まれるが、本第3の実施例においては、かかる伝送状態パターンに信号歪率やレベル差の伝送状態指標が追加され得ることから、音声変換処理における音声品質劣化原因のみならず、VoIPシステム全体にわたる音声品質劣化原因を判別することができる。
本発明による音声品質試験方法及び装置は、音声品質を劣化せしめる劣化原因情報を判別するのみならず、音声品質劣化を警告する装置としても実現される得る。すなわち、予めVoIPシステムに求められる音声品質の基準を決め、該基準を満たさないと推測される伝送状態パターンが抽出された場合に通話に先立って警告を発することにより、事前に通話できない状態を回避することができる。
本発明の第1の実施例であり、音声品質試験装置を含む全体の構成を示すブロック図である。 図1に示された解析装置の詳細構成を示すブロック図である。 RTCP測定データから得られる遅延時間及びパケットロス数の時間変化を示す第1のグラフである。 RTCP測定データから得られる遅延時間の時間変化を示す第2のグラフである。 RTCP測定データから得られる遅延時間及びパケットロス数の時間変化を示す第3のグラフである。 RTCP測定データから得られる遅延時間の時間変化を示す第4のグラフである。 図2に示された劣化原因情報データベースの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例におけるVoIPシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施例におけるVoIPシステムの構成を示すブロック図である。 図6に示された解析装置の詳細構成を示すブロック図である。
符号の説明
10、10a〜10d、50 VoIP端末
20、40、40’’ゲートウェイ装置
20’、40’ ルータ
21 RTCP送信部
22 RTCP受信部
25、45 CODEC処理部
26、46 IPパケット処理部
27、47 基準信号発生器
28、48 信号解析部
30 VoIPネットワーク
30’ WAN
31、32 LAN
33 公衆加入者電話網(PSTN)
41 RTCP折り返し部
60 解析装置
61 データ収集部
62 RTCP測定データベース
63 トラヒック測定データベース
64 ネットワーク設定条件データベース
65 データ解析部
66 劣化原因情報データベース
67 信号解析データベース
70 トラヒック測定装置
80 呼制御サーバ
90 データベースサーバ
100、100’ 音声品質試験装置
200、200’ VoIPシステム
P1〜Pn 第1〜第nパターン
S1〜Sm 音声劣化原因情報片

Claims (12)

  1. VoIPシステムにおいて伝送される音声信号の音声品質を試験する音声品質試験方法であって、
    少なくとも1つの伝送状態指標を含む複数の伝送状態パターンの各々に対応付けて複数の音声品質劣化原因情報片の各々を保持する原因情報保持ステップと、
    前記VoIPシステムにおける音声信号の伝送に並行して、前記VoIPシステムから伝送状態データを収集する伝送状態データ収集ステップと、
    収集した伝送状態データから少なくとも1つの伝送状態指標を生成する伝送状態指標生成ステップと、
    生成した伝送状態指標と前記複数の伝送状態パターンの各々に含まれる伝送状態指標とを比較して、前記複数の伝送状態パターンのうちから少なくとも1つの類似伝送状態パターンを抽出し、抽出した類似伝送状態パターンに対応する音声品質劣化原因情報片を判別する音声品質劣化原因判別ステップと、
    を含むことを特徴とする音声品質試験方法。
  2. 前記伝送状態データ収集ステップは、前記VoIPシステムにRTCPパケットを一定時間間隔で供給し、前記RTCPパケットの遅延時間及びパケットロス数を前記伝送状態データとして収集し、前記伝送状態指標生成ステップは、前記遅延時間及びパケットロス数を基にして、遅延揺らぎ量、パケットロス率及びパケットロス数時間変化率のうちの少なくとも1つを前記伝送状態指標として生成することを特徴とする請求項1記載の音声品質試験方法。
  3. 前記伝送状態データ収集ステップは、前記VoIPシステムに含まれるVoIPネットワークのトラヒック量を伝送状態データとして測定し、前記伝送状態指標生成ステップは、前記トラヒック量を基にして、単位時間当りにVoIPネットワーク上に伝送されるパケット数及び累積パケット長を前記伝送状態指標として生成することを特徴とする請求項1記載の音声品質試験方法。
  4. 前記伝送状態データ収集ステップは、前記VoIPシステムに含まれるVoIPネットワークの設定情報を伝送状態データとして収集し、前記伝送状態指標生成ステップは、前記伝送状態データから伝送帯域制限に関わる設定値及び優先制御に関わる設定値を前記伝送状態指標として抽出することを特徴とする請求項1記載の音声品質試験方法。
  5. 前記伝送状態データ収集ステップは、前記VoIPシステムに含まれる少なくとも1つのサーバの状態データを前記伝送状態データとして収集し、前記伝送状態指標生成ステップは、前記伝送状態データからデータベースサーバのアクセス数及び呼制御サーバの着発呼数のうちの何れか少なくとも1つを前記伝送状態指標として抽出することを特徴とする請求項1記載の音声品質試験方法。
  6. 前記伝送状態データ収集ステップは、前記音声信号としてアナログ基準信号を前記VoIPシステムに供給し、これが前記VoIPシステムを介して伝送されることで得られる再生アナログ基準信号を前記伝送状態データとして収集し、前記伝送状態指標生成ステップは、前記アナログ基準信号と再生アナログ基準信号とを比較して得られる信号歪率及びレベル差を前記伝送状態指標として生成することを特徴とする請求項1記載の音声品質試験方法。
  7. VoIPシステムにおいて伝送される音声信号の音声品質を試験する音声品質試験装置であって、
    少なくとも1つの伝送状態指標を含む複数の伝送状態パターンの各々に対応付けて複数の音声品質劣化原因情報片の各々を保持する原因情報保持手段と、
    前記VoIPシステムにおける音声信号の伝送に並行して、前記VoIPシステムから伝送状態データを収集する伝送状態データ収集手段と、
    収集した伝送状態データから少なくとも1つの伝送状態指標を生成する伝送状態指標生成手段と、
    生成した伝送状態指標と前記複数の伝送状態パターンの各々に含まれる伝送状態指標とを比較して、前記複数の伝送状態パターンのうちから少なくとも1つの類似伝送状態パターンを抽出し、抽出した類似伝送状態パターンに対応する音声品質劣化原因情報片を判別する音声品質劣化原因判別手段と、
    を含むことを特徴とする音声品質試験装置。
  8. 前記伝送状態データ収集手段は、前記VoIPシステムにRTCPパケットを一定時間間隔で供給し、前記RTCPパケットの遅延時間及びパケットロス数を前記伝送状態データとして収集し、前記伝送状態指標生成手段は、前記遅延時間及びパケットロス数を基にして、遅延揺らぎ量、パケットロス率及びパケットロス数時間変化率のうちの少なくとも1つを前記伝送状態指標として生成することを特徴とする請求項7記載の音声品質試験装置。
  9. 前記伝送状態データ収集手段は、前記VoIPシステムに含まれるVoIPネットワークのトラヒック量を伝送状態データとして測定し、前記伝送状態指標生成手段は、前記トラヒック量を基にして、単位時間当りにVoIPネットワーク上に伝送されるパケット数及び累積パケット長を前記伝送状態指標として生成することを特徴とする請求項7記載の音声品質試験装置。
  10. 前記伝送状態データ収集手段は、前記VoIPシステムに含まれるVoIPネットワークの設定情報を伝送状態データとして収集し、前記伝送状態指標生成手段は、前記伝送状態データから伝送帯域制限に関わる設定値及び優先制御に関わる設定値を前記伝送状態指標として抽出することを特徴とする請求項7記載の音声品質試験装置。
  11. 前記伝送状態データ収集手段は、前記VoIPシステムに含まれるサーバの状態データを前記伝送状態データとして収集し、前記伝送状態指標生成手段は、前記伝送状態データからデータベースサーバのアクセス数及び呼制御サーバの着発呼数のうちの何れか少なくとも1つを前記伝送状態指標として抽出することを特徴とする請求項7記載の音声品質試験装置。
  12. 前記伝送状態データ収集手段は、前記音声信号としてアナログ基準信号を前記VoIPシステムに供給し、これが前記VoIPシステムを介して伝送されることで得られる再生アナログ基準信号を前記伝送状態データとして収集し、前記伝送状態指標生成手段は、前記アナログ基準信号と再生アナログ基準信号とを比較して得られる信号歪率及びレベル差を前記伝送状態指標として生成することを特徴とする請求項7記載の音声品質試験装置。
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