JP4165335B2 - 遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置 - Google Patents

遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置 Download PDF

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本発明は、ネットワーク品質評価システムに関する。特に、VoIP(Voice over Internet Protocol)を利用して通話する際の通話品質を評価する通話品質評価装置に関する。
近年、IP(Internet Protocol)ネットワーク網上で音声通話を実現する為に標準化作業がなされており、VoIPを利用して音声通話をするIP電話サービスの実用化が急速になされてきた。
IP電話サービスは、IPネットワーク網に接続したIP電話端末同士で通話する事を可能とするサービスである。
一方、既存のネットワークインフラを提供する所謂ISP(Internet Service Provider)は、従来のベストエフォートという概念からユーザの意図通りに回線を利用できるQoS(Quality of Service)という概念を取り入れてサービスの強化を図っている。そこで、ISPは、QoSを保証する為、提供するサービスの品質を明らかにした上で顧客と契約を締結するSLA(Service Level Agreement)の概念を取り入れる事が一般的となりつつある。
その為、IP電話サービスにおいても、通話品質を評価・監視する技術が必要とされ始めた。
通話品質を評価する技術には、特許文献1に開示されているように、通信ネットワークに流れるパケットを監視(キャプチャ)して、通話品質を評価するキャプチャ型の技術と、特許文献2に開示されているように、通話品質評価の機能を備えた装置をIP電話端末に接続する装置置換型の技術が知られている。
特許文献1には、通信ネットワーク上の測定対象区間の一端にパケット抽出機能を有する1台の専用ハードウェアであるプローブを挿入し、測定対象区間を往復するテスト用パケットの伝播遅延時間を測定する事が開示されている。
また、特許文献2には、ユーザが目視しながら通話品質評価を行う為に、IP電話端末にトラフィックモニタを接続する事又は、IP電話端末自身にトラフィックモニタを備える事が開示されている。
特開2002−141933号公報 特開2002−232475号公報
しかしながら、上記したキャプチャ型の技術では、ネットワーク上に設けた特定の装置を流れるパケットに対して監視(キャプチャ)を行う為、特定の装置の接続されたネットワーク区間に対しての通話品質評価しか出来ない。それ故に、監視対象のネットワーク区間が増加する毎に特定の装置を導入する必要があり、通話品質評価を行うサービス会社の負担が大きい。
また、装置置換型の技術では、IP電話端末個々の特性に従った通話品質を評価する事は出来るが、ユーザが装置置換型のIP電話端末を使用しなければ通話品質の評価が出来ない為、装置の購入をユーザ又は通話品質評価を行うサービス会社が行う必要があり、ユーザ又は通話品質評価を行うサービス会社の経済的負担が大きい。
上記のように、キャプチャ型及び装置置換型の技術では、通話品質を測定する装置が接続されたネットワーク区間に接続されたIP電話端末の通話品質しか評価する事しか出来ず、異なるネットワーク区間に接続されたIP電話端末の通話品質を評価する事は出来ない。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、通話品質を測定する装置が接続されたネットワーク区間とは異なるネットワーク区間に接続されたIP電話端末間の伝播遅延時間や当該IP電話端末のジッター耐性を測定し、当該伝播遅延時間やジッター耐性に基づいて通話品質の評価を行う事で、通話品質測定対象となるIP電話端末の増加に耐え得る拡張性に優れ、ネットワーク負荷やIP電話端末個別の性能の実態に即した通話品質の評価が出来る遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及び通話品質評価装置を提供する事を目的とする。
上記の課題を解決する為に、本発明の遅延時間測定装置は、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末とが通話をしている際、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末とを結ぶネットワーク経路上の伝播遅延時間を間接的に測定する事を可能とする。
即ち、本発明の遅延時間測定装置は、ネットワークを介して、複数のIP電話端末と通信可能に接続され、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末とがネットワークを介して通話をしている際、第一のIP電話端末及び第二のIP電話端末間のネットワーク伝播遅延時間を測定する遅延時間測定装置において、前記遅延時間測定装置から前記第一のIP電話端末及び前記第二のIP電話端末までのネットワーク経路を夫々割り出し、当該ネットワーク経路上に存在する、当該第一のIP電話端末の直前に接続された第一の経由装置、及び当該第二のIP電話端末の直前に接続された第二の経由装置を夫々特定し、当該遅延時間測定装置から当該第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までの第一の経路、当該遅延時間測定装置から当該第二の経由装置を経由させ当該第二のIP電話端末までの第二の経路、当該遅延時間測定装置から当該第二の経由装置及び当該第一の経由装置を経由させ第一のIP電話端末までの第三の経路、及び当該遅延時間装置から当該第二の経由装置までの第四の経路を夫々割り出すネットワーク経路割出手段と、前記第一の経路乃至前記第四の経路でデータを送受信し、当該データの送受信時刻を計時するデータ送受信手段と、前記第一の経路乃至第四の経路毎に前記送受信時刻の差を所要時間として算出し、当該所要時間に基づき、前記第二のIP電話端末から前記第二の経由装置及び前記第一の経由装置を経由させ前記第一のIP電話端末までの第五の経路の所要時間を遅延時間として算出する遅延時間算出手段とを備える事を特徴とする。
本発明は、上記のような構成により、不特定のネットワークに接続されたIP電話端末間の遅延時間を間接的に算出する事が出来る。更に、算出した遅延時間を用いて通話品質の評価をする通話品質評価装置を構成しても良い。
また、本発明のジッター耐性測定装置は、不特定のネットワークに接続されたIP電話端末のジッター耐性を算出する事が出来る。更に、上記のように算出した遅延時間からジッター量を算出し、ジッター耐性を基準として通話品質を評価する通話品質評価装置を構成しても良い。
本発明の遅延時間測定装置、ジッター量測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置によれば、異なるネットワーク経路上に接続されたIP電話端末間の遅延時間を間接的に測定する事が出来る。また、異なるネットワーク経路上に接続されたIP電話端末のジッター量を測定する事が出来る。そして、測定した遅延時間及びジッター耐性に基づいた通話品質を評価する事が出来る。従って、本発明の遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置は、通話品質評価対象となるIP電話端末が増加したとしても、当該IP電話端末の通話品質を評価する事が出来、更に、ネットワーク負荷やIP電話端末個別の性能の実態に即した通話品質の評価が出来る。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の実施例に係る通話品質評価装置の処理態様を、図1乃至図13を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置の概要を示す全体構成図である。
図1の構成は、遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置を機能別に夫々測定データ測定装置3、基礎データ測定装置1及び通話品質比較装置2として示したものである。基礎データ測定装置1、通話品質比較装置2及び測定データ測定装置3は、図1に示すように別々の装置として構成しても通話品質評価装置として1台で構成しても良い。図1は、基礎データ測定装置1、通話品質比較装置2及び測定データ測定装置3が、夫々ルータ装置4−1、ルータ装置4−2及びルータ装置4−3を介してネットワーク網5と接続されている例を示している。また、IP電話端末6−1、IP電話端末6−2及び情報処理端末7が、夫々ルータ装置4−4、ルータ装置4−5及びルータ装置4−6を介してネットワーク網5に接続されている例を示している。
本実施例では、ルータ装置4−1乃至ルータ装置4−6の配下に夫々一台の基礎データ測定装置1、通話品質比較装置2、測定データ測定装置3、IP電話端末6−1、IP電話端末6−2及び情報処理端末7を構成しているが、夫々のルータ装置の配下には、夫々異なる複数台の情報処理端末やIP電話端末を構成する事も可能である。例えば、ルータ装置4−1乃至ルータ装置4−6の配下には、家庭内又は社内LAN(Local Area Network)が設けられており、各家庭内又は社内で用いられる複数の情報処理端末及び複数のIP電話端末が接続される。更に、基礎データ測定装置1、通話品質比較装置2及び測定データ測定装置3は、本実施例では、異なるネットワークに接続される事になっているが、同一ルータ装置の配下に構成する事も可能である。また、ネットワーク網5とは、インターネット網、仮想閉域網(Virtul Private Network)、LAN、WAN(Wide Area Network)等、専用回線、公衆回線を問わず、各装置や端末が通信可能であれば、如何なる通信ネットワークを用いても構わない。
更に、図1では、基礎データ測定装置1、通話品質比較装置2及び測定データ測定装置3は、個々の装置として例示しているが、上記のように、同一の装置として構成する事も可能である。例えば、基礎データ測定装置1と通話品質比較装置2とを同一装置として構成して、測定データ測定装置3のみ異なる装置として構成する等の変形構成も可能である。この装置の組み合わせは如何様でも構わない。
また、本実施例においては、IP電話端末6−1及びIP電話端末6−2をIP電話端末、即ち専用のハードウェアとして例示しているが、IP電話端末の機能をソフトウェアで実現したアプリケーションを、マイク及びスピーカ等入出力装置を備えた一般的なパーソナルコンピュータ等の情報処理端末で動作させたものを用いても良い。ここで、IP電話端末は、音声・画像の入出力を行う機器の事であり、IP電話の終端を意味するものである。その為、パソコンで動作するソフトウェアで実現されているもの、一般に用いられるアナログ電話回線用の電話機の形をしていて、インターネットに直接接続が可能なIP電話機、アナログ電話回線用の電話機をインターネットに接続するための変換装置であるTA(Terminal Adapter)を含むものである。
基礎データ測定装置1は、図2に例示する構成となり、基礎データ記録部1−1、基礎データ格納部1−2、基礎パケット送出パターン作成部1−3、基礎パケット着信パターン解析部1−4、基礎パケット送信部1−5、基礎パケット受信部1−6、基礎データ検索部1−7及び基礎データ測定依頼受信部1−8で構成されている。
基礎データ測定依頼受信部1−8は、ネットワーク網5及びルータ装置4−1を介して、後述する通話品質比較装置2から測定対象となるIP電話端末の識別子を含む基礎データ測定依頼を受信するものである。
基礎パケット送出パターン作成部1−3は、基礎データ測定依頼受信部1−8における基礎データ測定依頼の受信を契機として、測定対象となるIP電話端末にRTP(Real−time Transport Protocol)で送出するパケットのデータサイズ及び送出数を送出パターンとして決定し、IP電話端末の識別子と送出パターンとを対応付けて基礎データ記録部1−1に格納するものである。
基礎パケット送信部1−5は、基礎パケット送出パターン作成部1−3で決定された送出パターンに従い、RTPパケットを測定対象となるIP電話端末に送出するものである。
基礎パケット受信部1−6は、測定対象となるIP電話端末からループバックしたRTPパケットの数を計数し、測定対象となるIP電話端末の識別子と対応付けて基礎データ記録部1−1に格納するものである。
基礎パケット着信パターン解析部1−4は、RTPパケットの受信数及びデータサイズに基づき、測定対象となるIP電話端末のジッター(データの転送時間の不均一によるデータの到着時刻の揺らぎ)耐性を算出して、測定対象となるIP電話端末の識別子とジッター耐性とを対応付けて、基礎データ格納部1−2に格納するものである。
基礎データ検索部1−7は、ネットワーク網5及びルータ装置4−1を介して、後述する通話品質比較装置2からIP電話端末の識別子を含む基礎データ検索依頼を受信して、当該IP電話端末の識別子に対応するジッター耐性を基礎データ格納部1−2より取得するものである。
基礎データ測定装置1は、例えばIP電話端末6−1やIP電話端末6−2にRTPパケットを送出し、IP電話端末6−1やIP電話端末6−2からループバックされたRTPパケットを受信する事で、ループバックされたRTPパケットの受信数及びデータサイズからIP電話端末6−1やIP電話端末6−2のジッター耐性を算出するものである。ここで、ジッター耐性とは、測定対象のIP電話端末の有するジッター吸収バッファの大きさの事である。
測定データ測定装置3は、図3に例示する構成となり、測定データ記録部3−1、測定データ格納部3−2、測定パケット送出パターン作成部3−3、測定パケット着信パターン解析部3−4、測定パケット送信部3−5、測定パケット受信部3−6、測定データ検索部3−7及び測定データ測定依頼受信部3−8で構成されている。
測定データ測定依頼受信部3−8は、ネットワーク網5及びルータ装置4−3を介して、後述する通話品質比較装置2から測定対象となる第一のIP電話端末の識別子及び第一のIP電話端末と通話中である第二のIP電話端末の識別子を含む測定データ測定依頼を受信するものである。
測定パケット送出パターン作成部3−3は、測定データ測定依頼受信部3−8における測定データ測定依頼の受信を契機として、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末までのネットワーク経路を夫々割り出し、当該ネットワーク経路に基づき、ICMP(Internet Control Message Protocol)で送出するパケットの送出経路を送出パターンとして決定し、第一のIP電話端末の識別子、第二のIP電話端末の識別子、送出経路を夫々対応付けて、測定データ記録部3−1に格納するものである。
測定パケット送信部3−5は、測定パケット送出パターン作成部3−3で決定した送出経路毎にICMPパケットを送出して、ICMPパケットの送出時刻を計時し、第一のIP電話端末の識別子、第二のIP電話端末の識別子、送出経路と送出時刻とを対応付けて、測定データ記録部3−1に格納するものである。
測定パケット受信部3−6は、送出経路毎に送出したICMPパケットの応答パケットを受信し、受信時刻を計時し、第一のIP電話端末の識別子、第二のIP電話端末の識別子、送出経路と受信時刻とを対応付けて、測定データ記録部3−1に格納するものである。
測定パケット着信パターン解析部3−4は、第一のIP電話端末の識別子、第二のIP電話端末の識別子及び送出経路に対応付けられた送出時刻及び受信時刻を測定データ記録部3−1から取得し、当該受信時刻に基づき、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末間の遅延時間を算出するものである。更に、当該遅延時間からジッター量を算出し、第一のIP電話端末の識別子及び第二のIP電話端末の識別子と対応付けて遅延時間及びジッター量を測定データ格納部3−2に格納するものである。
測定データ検索部3−7は、ネットワーク網5及びルータ装置4−3を介して、後述する通話品質比較装置2から第一のIP電話端末の識別子及び第二のIP電話端末の識別子とを含む測定データ検索依頼を受信して、測定データ検索依頼に対応したジッター量を測定データ格納部3−2より取得するものである。
測定データ測定装置3は、第一のIP電話端末及び第二のIP電話端末までのネットワーク経路を割り出し、当該ネットワーク経路に基づいて、ICMPパケットの送出経路を決定して、送出経路毎のICMPパケットの送出時刻と応答パケットの受信時刻から、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末との間のネットワーク経路上の遅延時間を算出し、遅延時間を基にジッター量を算出するものである。
ここで、本実施例では、ICMPパケットを用いて説明を行ったが、応答パケットを送出元に返信するプロトコルであればこれに限定するものでは無い。
通話品質比較装置2は、図4に例示する構成となり、基礎データ測定依頼部2−1、遅延時間測定依頼部2−2、品質評価依頼受信部2−3及び通話品質評価部2−4で構成されている。
品質評価依頼受信部2−3は、ネットワーク網5に接続された情報処理端末7の備える出力装置に通話品質評価画面を表示し、ユーザが通話品質評価画面に入力した指示に基づき、ジッター耐性の測定処理、遅延時間の測定処理及び通話品質の評価処理の振り分けを行うものである。
基礎データ測定依頼部2−1は、品質評価依頼受信部2−3から処理依頼をされた際、基礎データ測定装置1に基礎データ測定依頼を行うものである。
遅延時間測定依頼部2−2は、品質評価依頼受信部2−3から処理依頼をされた際、測定データ測定装置3に測定データ測定依頼を行うものである。
通話品質評価部2−4は、遅延時間測定依頼部2−2で遅延時間の測定処理がなされた後、品質評価依頼受信部2−3から処理依頼をされた際、基礎データ測定装置1及び測定データ測定装置3に夫々基礎データ検索依頼及び測定データ検索依頼を行い、ジッター耐性及びジッター量を取得し、ジッター耐性及びジッター量に基づき通話品質の評価を行うものである。
情報処理端末7は、キーボード、マウス、マイク等の入力デバイス及びディスプレイ、プリンタ、スピーカ等の出力装置を備えた一般的なコンピュータである。
次に、IP電話端末の通話品質を測定する際の手順について簡単に説明をする。
本実施例では、ユーザAとユーザBとが夫々IP電話端末6−1とIP電話端末6−2とを用いて通話をしている時、管理者Cが情報処理端末7を用いてIP電話端末6−1の通話品質を測定するものとして説明を行う。
管理者CがIP電話端末6−1の通話品質を測定する際、情報処理端末7を用いて、通話品質比較装置2の品質評価依頼受信部2−3に接続する。例えば、情報処理端末7上でWebブラウザを立ち上げ、所定のURLを入力する事で、通話品質評価画面を表示する事が出来る。品質評価依頼受信部2−3が起動すると、図5に例示するような通話品質評価画面が、情報処理端末7の備える出力装置に表示される。
通話品質評価画面は、IP電話端末の設定領域、IP電話端末のステイタス領域、測定結果領域、耐性の測定ボタン及び品質の測定ボタンで構成される。尚、本実施例で例示する通話品質評価画面は、本実施例を説明するのに必要最低限の構成のみ示しており、これに限定するものではない。
IP電話端末の設定領域は、測定対象となるIP電話端末のIPアドレスの入力を受け付ける測定端末IPアドレスフィールドと、測定端末IPアドレスフィールドにIPアドレスが入力された際、当該IPアドレスのIP電話端末と通話中である別のIP電話端末のIPアドレスを自動的に取得して表示する相手端末IPアドレスフィールドで構成される。
IP電話端末のステイタス領域は、測定対象となるIP電話端末の通信状態を表示するものであり、例えば、他のIP電話端末と通話中であれば、「通話中」と表示され、通話中でなければ、「無通話」と表示される。
耐性の測定ボタンは、押下されると、測定端末IPアドレスフィールドに入力されたIPアドレスを含む基礎データ測定依頼を基礎データ測定装置1に送出するものである。
品質の測定ボタンは、押下されると、測定端末IPアドレスフィールドに入力されたIPアドレス及び相手端末IPアドレスフィールドに表示されたIPアドレスを含む測定データ測定依頼を測定データ測定装置3に送出するものである。
測定結果領域は、耐性の測定ボタン及び品質の測定ボタンと連携して処理がなされ、夫々のボタンに対応する処理結果をジッター耐性フィールド及び通話品質フィールドに表示するものである。
次に、IP電話端末6−1のジッター耐性を測定する際の手順について説明をする。
一般的なIP電話端末のジッター耐性は、IP電話端末の備えるジッター吸収バッファの大きさと等しくなる。ここでは、データの合計サイズがジッター吸収バッファより大きくなる音声データパケットの一群をIP電話端末6−1に連続で送出し、IP電話端末6−1からループバックされる音声データに基づきジッター耐性を算出する。
図6は、IP電話端末6−1のジッター耐性を測定する際の処理をフローチャートに示したものである。
ここでは、IP電話端末6−1のIPアドレスを「10.254.180.20」として説明を行う。また、IP電話端末6−1の通信状態は、「無通話」であるものとする。
ステップ5−1、ステップ5−2及びステップ5−12は、通話品質比較装置2における処理であり、ステップ5−3乃至ステップ5−5及びステップ5−7乃至ステップ5−11は、基礎データ測定装置1における処理であり、ステップ5−6は、IP電話端末6−1における処理である。
上記のように、管理者Cが情報処理端末7を用いて品質評価依頼受信部2−3に接続すると、情報処理端末7の備える出力装置に通話品質評価画面が表示される。管理者Cは、IP電話端末の設定領域の測定端末IPアドレスフィールドに測定対象となるIP電話端末のIPアドレスの入力を行う(ステップ5−1)。
本実施例においては、測定端末IPアドレスフィールドにIPアドレスの入力を行うように説明をしているが、これは、測定対象となるIP電話端末を一意に識別出来るものであれば何でも良く、例えば、IP電話端末名称、電話番号、ユーザID等を用いても構わない。また、管理者Cによる入力だけでなく、ネットワーク網5に接続されているIP電話端末の一覧を更に表示させ、その一覧から選択する事も可能である。
管理者CによりIP電話端末6−1のIPアドレスの入力がなされると、VoIPプロトコルがH.323である時には、H.323 Gatekeeper、SIPである時には、アドミッション管理を行うSIP ProxyからIP電話端末6−1と通話をしているIP電話端末のIPアドレスの取得が行われる。ここで、IP電話端末6−1と通話しているIP電話端末が存在する場合には、相手端末IPアドレスフィールドにIPアドレスを表示すると共に、IP電話端末のステイタス領域に、「通話中」と表示を行う。存在しない時には、相手端末IPアドレスフィールドには何も表示せず、IP電話端末のステイタス領域に、「無通話」と表示を行う。ここでは、IP電話端末6−1が無通話である例を示している為、後者の存在しない時の動作が行われる。
次に、管理者Cは、IP電話端末6−1のジッター耐性を測定する為、通話品質評価画面の耐性の測定ボタンを押下する。耐性の測定ボタンの押下を契機として、IP電話端末6−1とH.323等のシグナリングを行いVoIPセッションの開始がなされる。また、シグナリング時、IP電話端末6−1の音声CODEC(COmpression/DECompression)及び音声フレーム長の取得をする。このシグナリング動作を行う為、測定対象のIP電話端末のステイタス領域が「通話中」の場合には、ジッター耐性の測定は出来ない。この時、通話品質評価画面の耐性の測定ボタンを押下出来ないようにしても良い。
耐性の測定ボタンを管理者Cが押下する事で、測定端末IPアドレスフィールドに入力されたIP電話端末6−1のIPアドレス、シグナリング時に取得した音声CODEC及び音声フレーム長を含む基礎データ測定依頼が基礎データ測定装置1に送出される事になる(ステップ5−2)。
基礎データ測定依頼を基礎データ測定依頼受信部1−8で受信すると、基礎パケット送出パターン作成部1−3において、RTPパケットの送出パターンが決定される(ステップ5−3)。
具体的には、IP電話端末6−1に送出するRTPパケットのデータサイズ及び送出数の決定をする。まず、受信した基礎データ測定依頼に含まれる音声CODEC及び音声フレーム長から送出するRTPパケットのデータサイズの決定を行う。通常、使用する音声CODEC毎にRTPパケットのデータサイズは異なるものになる。例えば、音声CODECにG.711(μ−Law)を用いた場合、10ミリ秒分のデータサイズは、80バイトとなる。また、G.723.1(6.4Kpbs)を用いた場合には、8バイト、G.729を用いた場合には、10バイトとなる。本実施例のIP電話端末6−1では、音声CODECにG.711(μ−Law)、音声フレーム長に30ミリ秒を用いているものとして説明を行う。データサイズは、RTPパケットのヘッダー部を除くと、音声CODECに対応する10ミリ秒分のデータサイズと音声フレーム長との積を10ミリ秒で除算したものになる。本実施例では、音声フレーム長30ミリ秒、音声CODECに対応する10ミリ秒分のデータサイズ80バイトである為、送出するRTPパケットのデータサイズは、240バイトになる。尚、本実施例におけるRTPパケットのデータサイズは、実データサイズで説明を行う。本来のRTPパケットのデータサイズは、本実施例で説明するデータサイズにRTPパケットのヘッダー部12バイトを加算したものとなる。
次に、送出するRTPパケットの送出数を決定する。RTPパケットの送出数のデフォルト値は予め定められており、後述するステップ5−9の処理からステップ5−3に遷移してきた場合、デフォルト値に1カウントしていく事になる。本実施例においては、送出数のデフォルト値を「10」と定めているものとして説明をする。
次に、作成した送出パターンを基礎データ記録部1−1に格納する(ステップ5−4)。
図7に基礎データ記録部1−1の構成例を示す。
図7に例示した基礎データ記録部1−1は、IP電話端末識別子フィールド、パターンフィールド及び値フィールドで構成されている。
尚、図7に示した構成例は、本発明を説明するのに必要最低限のフィールドについてのみ例示しており、この項目に限定するものではない。
IP電話端末識別子フィールドは、測定対象となるIP電話端末の識別子が記録されるフィールドである。
パターンフィールドは、送出するRTPパケットのデータサイズ、送出数及び受信数等の送出パターン項目が記録され、その具体的数値が値フィールドに記録される。
図7の例では、IP電話端末6−1(IPアドレス:10.254.180.20)に対して、送出データサイズが「240バイト」のRTPパケットを「10個」連続で送出する事になる。
次に、基礎パケット送信部1−5は、上記のように作成したデータサイズ240バイトのRTPパケットを測定対象となるIP電話端末6−1に10個連続で送出する(ステップ5−5)。
IP電話端末6−1は、基礎データ測定装置1からネットワーク網5を介して連続して受信したRTPパケットをそのままループバックする(ステップ5−6)。
ループバックの方法は、如何様でも構わないが、簡単な例を示すと、IP電話端末のスピーカの出力をマイクの入力とするようにユーザにて作業を行う事で可能である。また、VoIPシグナリングを行い、VoIPセッションを開始した際、H.323であれば、mediaLoop要求を行っておく事で、RTPパケットをIP電話端末側でループバックするように設定しておいても良い。本実施例においては、ステップ5−2でVoIPシグナリングを行っている為、後者の方法でループバックを行う事にしている。
ループバックしたRTPパケットは、基礎パケット受信部1−6で受信される(ステップ5−7)。
基礎パケット受信部1−6では、受信したRTPパケット数を計数し、受信数を基礎データ記録部1−1に記録する(ステップ5−8)。ここで、受信したRTPパケットの受信数は「5」であったとする。この時、図7のIP電話端末識別子「10.254.180.20」のパターン「受信パケット個数」に対応する値フィールドに「5個」が記録される事になる。
次に、基礎パケット着信パターン解析部1−4において、RTPパケットの送出数と受信数の比較を行う(ステップ5−9)。本実施例では、送出数「10個」に対して受信数「5個」である為、受信数の方が少ない事がわかる。ここで、RTPパケットの送出数と受信数とが一致する場合には、ステップ5−3の処理に遷移し、送出数に1カウントして送出パターンの再作成を行う事になる。本実施例では、「10」に1カウントする為、送出数は「11」となる。即ち、受信時のRTPパケットのロストが発生するまでRTPパケットの送出処理を繰り返す事になる。これは、可変長のジッター吸収バッファを有しているIP電話端末のジッター耐性を測定するのに有効な処理である。
次に、基礎パケット着信パターン解析部1−4は、IP電話端末6−1の識別子に基づいたRTPパケットの送出データサイズ及び受信パケット個数を基礎データ記録部1−1から取得して、ジッター耐性の算出を行う(ステップ5−10)。
ここで、ジッター耐性は、受信したRTPパケットの総データサイズとなる為、RTPパケットのデータサイズと受信数の積を音声10ミリ秒分のデータサイズで除算したものに10を乗じる事で算出される。即ち、
ジッター耐性 = (送出データサイズ × 受信パケット数 / 音声10ミリ秒分のデータサイズ)×10
となる。
本実施例では、RTPパケットのデータサイズは、240バイトであり、受信数は、5個、音声10ミリ秒分のデータサイズは、音声CODECにG.711(μ−Law)を用いた為、80バイトであった。これを上記のように算出すると、本実施例におけるジッター耐性は、150ミリ秒という事になる。即ち、IP電話端末6−1は、150ミリ秒までのジッターに耐え得る事になる。
上記のようにジッター耐性を算出すると、基礎パケット着信パターン解析部1−4は、IP電話端末6−1の識別子とジッター耐性とを対応付けて基礎データ格納部1−2に記録する(ステップ5−11)。
図8に基礎データ格納部1−2の構成例を示す。
図8に例示した基礎データ格納部1−2は、IP電話端末識別子フィールド及びジッター耐性フィールドで構成されている。
尚、図8に示した構成例は、本発明を説明するのに必要最低限のフィールドについてのみ例示しており、この項目に限定するものではない。
IP電話端末識別子フィールドは、IP電話端末の識別子が記録されるフィールドである。
ジッター耐性フィールドは、基礎パケット着信パターン解析部1−4で算出したジッター耐性が記録されるフィールドである。
本実施例では、IP電話端末6−1のジッター耐性は、「150ミリ秒」であった為、図8に示すように、IP電話端末6−1の識別子「10.254.180.20」のジッター耐性として「150ミリ秒」が記録される。
ステップ5−11の処理で、測定対象のIP電話端末のジッター耐性を基礎データ格納部1−2に格納すると、測定したジッター耐性の値「150ミリ秒」を通話品質評価画面の測定結果領域におけるジッター耐性フィールドに表示する(ステップ5−12)。
次に、通話品質評価画面の品質の測定ボタンを押下して、遅延時間の測定及び通話品質の測定を行う時の処理手順について説明をする。ここでは、IP電話端末6−1とIP電話端末6−2間における遅延時間の測定処理と、IP電話端末6−1の通話品質の測定処理に分けて説明を行う。
図9は、IP電話端末6−1とIP電話端末6−2間における遅延時間を測定する際の処理をフローチャートに示したものである。
また、図10は、IP電話端末6−1の通話品質を測定する際の処理をフローチャートに示したものである。
図9に示すフローチャートの終了が、図10に示すフローチャートの開始となる。
IP電話端末6−1とIP電話端末6−2間におけるネットワーク中の遅延時間を測定するには、IP電話端末6−1とIP電話端末6−2とを繋ぐネットワーク経路上の遅延時間を測定すれば良い。即ち、図11に例示するネットワーク経路の経路11−1の遅延時間を測定する事になる。
図9に示すフローチャートのステップ9−1乃至ステップ9−3は、通話品質比較装置2における処理であり、ステップ9−4乃至ステップ9−6及びステップ9−8乃至ステップ9−12は、測定データ測定装置3における処理であり、ステップ9−7は、パケットを受信する装置の処理である。
ステップ9−1及びステップ9−2における処理は、上記のIP電話端末の設定領域及びIP電話端末のステイタス領域の処理と同様である為、詳細な説明を省略する。
尚、通話品質の測定処理を行う際、予め測定対象となるIP電話端末のジッター耐性を測定している必要がある。
管理者Cが、IP電話端末6−1のIPアドレスを測定端末IPアドレスフィールドに入力する事で、IP電話端末6−1と通話中であるIP電話端末6−2のIPアドレスが自動的に取得され、相手端末IPアドレスフィールドに表示される(ステップ9−1及びステップ9−2)。管理者Cにより、品質の測定ボタンの押下がなされると、品質評価依頼受信部2−3は、測定端末IPアドレスフィールド及び相手端末IPアドレスフィールドに表示されているIP電話端末6−1及びIP電話端末6−2のIPアドレスを取得して、遅延時間測定依頼部2−2に処理の依頼を行う。遅延時間測定依頼部2−2は、IP電話端末6−1及びIP電話端末6−2のIPアドレスを含む測定データ測定依頼を測定データ測定装置3に送出する(ステップ9−3)。
測定データ測定依頼受信部3−8で測定データ測定依頼を受信した事を契機として、測定パケット送出パターン作成部3−3は、送出するICMPパケットの送出パターンを決定する(ステップ9−4)。
具体的には、IP電話端末6−1とIP電話端末6−2までのネットワーク経路を夫々割り出す。例えば、DOSコマンド「tracert」等で行う事になるが、これに限定するものではない。
測定データ測定装置3からIP電話端末6−1までのネットワーク経路は、図1に例示するように、ルータ装置4−3及びルータ装置4−4である。また、同様に、測定データ測定装置3からIP電話端末6−2までのネットワーク経路は、ルータ装置4−3及びルータ装置4−5となる。更に、IP電話端末6−1及びIP電話端末6−2の直前に接続された経由装置は、ルータ装置4−4及びルータ装置4−5である。本実施例では、IP電話端末6−1、ルータ装置4−4、ネットワーク網5、ルータ装置4−5及びIP電話端末6−2を夫々組み合わせたネットワーク経路を割り出し、このネットワーク経路での遅延時間を測定する事で、IP電話端末6−1とIP電話端末6−2間の遅延時間を測定する。
上記のように、IP電話端末6−1とIP電話端末6−2間の遅延時間を測定する為には、図11に例示するように、経路11−1の遅延時間を測定する必要がある。経路11−1の遅延時間を測定する為に、測定パケット送出パターン作成部3−3では、IP電話端末6−1の直前に存在するルータ装置4−4を経由させ、IP電話端末6−1までのネットワーク経路、即ち経路11−2を決定する。また、IP電話端末6−2の直前に存在するルータ装置4−5とルータ装置4−4とを経由させ、IP電話端末6−1までのネットワーク経路、即ち経路11−3を決定する。また、ルータ装置4−5を経由し、IP電話端末6−2までのネットワーク経路、即ち、経路11−4を決定する。更に、ルータ装置4−5までのネットワーク経路、即ち経路11−5を決定する。
本実施例では、経路11−2乃至経路11−5を夫々ルータ装置4−4経由IP電話端末6−1経路、ルータ装置4−5経由ルータ装置4−4経由IP電話端末6−1経路、ルータ装置4−5経由IP電話端末6−2経路、及びルータ装置4−5経路として説明する。
次に、上記のように決定したICMPパケットの送出経路をIP電話端末6−1の識別子及びIP電話端末6−2の識別子と対応付けて測定データ記録部3−1に格納する(ステップ9−5)。
図12に測定データ記録部3−1の構成例を示す。
図12に例示した測定データ記録部3−1は、IP電話端末識別子フィールド、通話中IP電話端末識別子フィールド、経路フィールド、送出時刻フィールド及び受信時刻フィールドで構成されている。
尚、図12に示した構成例は、本発明を説明するのに必要最低限のフィールドについてのみ例示しており、この項目に限定するものではない。
IP電話端末識別子フィールドは、測定対象となるIP電話端末の識別子が記録されるフィールドである。
通話中IP電話端末識別子フィールドは、測定対象となるIP電話端末と通話中である別のIP電話端末の識別子が記録されるフィールドである。
経路フィールドは、上記のように決定したICMPパケットの送出経路が記録されるフィールドである。
送出時刻フィールドは、経路フィールドに記録された送出経路にICMPパケットを送出した時刻が記録されるフィールドである。
受信時刻フィールドは、応答パケットを受信した時刻が記録されるフィールドである。
本実施例の送出時刻フィールド及び受信時刻フィールドは、「時/分/秒/ミリ秒」で例示したが、これに限定するものでは無く、送出時刻を「0」として、受信した時刻を相対的に記録する相対時間としても良い。
ステップ9−5の処理が終了すると、測定パケット送信部3−5は、ICMPパケットを上記のように決定した送出経路毎に夫々送出し、送出時刻を測定データ記録部3−1に格納する(ステップ9−6)。
本実施例では、送出するICMPパケットの送出時刻は、全て「105200000」としている。
送出経路毎に送出されたICMPパケットを受信した各装置は、応答パケットを測定データ測定装置3に送出する(ステップ9−7)。
応答パケットは、夫々測定パケット受信部3−6において受信される(ステップ9−8)。
そして、測定パケット受信部3−6は、応答パケットの受信時刻を計時し、測定データ記録部3−1の受信時刻フィールドに記録する。(ステップ9−9)。次に、測定パケット着信パターン解析部3−4において、IP電話端末6−1とIP電話端末6−2間の遅延時間の算出を行う。
IP電話端末6−1とIP電話端末6−2間の遅延時間は、図11に示した経路11−1の所要時間を算出する事で求める事が出来る。経路11−1は、経路11−3と経路11−5との所要時間の差と、経路11−4と経路11−2との所要時間の差を2で除算したものとの和で求める事が出来る。即ち、遅延時間は、経路11−3の所要時間 + (経路11−4の所要時間 − 経路11−2の所要時間) / 2 − 経路11−5の所要時間で求める事が出来る。ここで、所要時間とは、受信時刻と送出時刻との差の事である。
本実施例では、ルータ装置4−5経由ルータ装置4−4経由IP電話端末6−1の所要時間即ち、経路11−3の所要時間は、「200ミリ秒」である。また、ルータ装置4−5経由IP電話端末6−2の所要時間即ち、経路11−4の所要時間は、「120ミリ秒」である。また、ルータ装置4−4経由IP電話端末6−1の所要時間即ち、経路11−2の所要時間は、「100ミリ秒」である。また、ルータ装置4−5の所要時間即ち、経路11−5の所要時間は、「80ミリ秒」である。
これを上記の遅延時間を算出する数式に当てはめると、遅延時間は、200 + (120 − 100) / 2 − 80で算出され、遅延時間は、「130ミリ秒」となる。
本実施例では、ステップ9−6乃至ステップ9−10を16回繰り返し、遅延時間を16回算出する。尚、遅延時間の算出は、16回に限定するものではなく、何度繰り返しても構わない。
そして、算出した遅延時間を測定データ格納部3−2に格納する(ステップ9−10)。
図13に測定データ格納部3−2の構成例を示す。
図13に例示した測定データ格納部3−2は、IP電話端末識別子フィールド、通話中IP電話端末識別子フィールド、遅延時間フィールド及びジッター量フィールドで構成されている。
尚、図13に示した構成例は、本発明を説明するのに必要最低限のフィールドについてのみ例示しており、この項目に限定するものではない。
IP電話端末識別子フィールドは、測定対象となるIP電話端末の識別子が記録されるフィールドである。
通話中IP電話端末識別子フィールドは、測定対象となるIP電話端末と通話中である別のIP電話端末の識別子が記録されるフィールドである。
遅延時間フィールドは、測定パケット着信パターン解析部3−4で算出した遅延時間が記録されるフィールドである。
ジッター量フィールドは、後述する測定パケット着信パターン解析部3−4の処理で算出したジッター量が記録されるフィールドである。
本実施例では、IP電話端末6−1とIP電話端末6−2における通話の遅延時間を算出した結果、その遅延時間が130ミリ秒であった為、図13に例示するように、「遅延時間」の1番目の値が「130ミリ秒」と記録される事になる。このようにして、16回遅延時間の算出を行い、遅延時間フィールドに遅延時間を記録していく。
ステップ9−10の処理で遅延時間の算出及び記録を行うと、ステップ9−11の処理に遷移する。ステップ9−11では、ステップ9−10で算出した遅延時間からジッター量を算出する。
ジッター量の算出は、IETF(Internet Engineering Task Force)のRFC(Request For Comment)1899に規定されている式を用いる。即ち、
ジッター量(i) = ジッター量(i−1) + (|遅延時間(i−1) − 遅 延時間(i)| − ジッター量(i−1)) / 16
で算出する事になる。ここで、iは、遅延時間の算出回数の事である。
算出は、2回目の遅延時間のジッター量から始まり、2回目の遅延時間のジッター量は、0となる。また、3回目の遅延時刻のジッター量は、ジッター量(2)+(|遅延時間(2)−遅延時間(3)|−ジッター量(2))/16で計算され、図13の例を用いると、1.9ミリ秒となる。これを16回目まで算出すると、図13に例示したように遅延時間に対応するジッター量が夫々測定データ格納部3−2に格納される事になる。
ジッター量の記録を測定データ格納部3−2に行うと、遅延時間の測定処理が完了した旨を遅延時間測定依頼部2−2に通知する(ステップ9−12)。処理完了の通知を受信した遅延時間測定依頼部2−2は、品質評価依頼受信部2−3に処理の完了を通知する。
次に、通話品質比較装置2における通話品質の測定処理について説明をする。
上記のように遅延時間の測定処理の完了通知を受け取った品質評価依頼受信部2−3は、通話品質評価部2−4に通話品質の測定処理の実行を依頼する。
図10に示すフローチャートのステップ10−1、ステップ10−3、ステップ10−6及びステップ10−7は、通話品質比較装置2における処理であり、ステップ10−2は、測定データ測定装置3における処理であり、ステップ10−4及びステップ10−5は、基礎データ測定装置1における処理である。
図9に示したフローチャートにおける終了の処理がなされると、図10に示すフローチャートにおける開始の処理がされる。
まず、通話品質評価部2−4は、IP電話端末6−1の識別子を含む基礎データ検索依頼を基礎データ測定装置1に、IP電話端末6−1の識別子及びIP電話端末6−2の識別子を含む測定データ検索依頼を測定データ測定装置3に夫々送出する(ステップ10−1、ステップ10−3)。
基礎データ検索依頼を受信した基礎データ検索部1−7は、基礎データ検索依頼に含まれるIP電話端末6−1の識別子に対応するジッター耐性が基礎データ格納部1−2に格納されているか否か検索する(ステップ10−4)。格納されている場合には、対応するジッター耐性を基礎データ格納部1−2から取得して、通話品質評価部2−4に送出する(ステップ10−5)。また、格納されていない場合には、ジッター耐性が未測定である為、通話品質の測定処理を終了する。この時、通話品質評価画面に、「測定対象のIP電話端末のジッター耐性が未測定です。」というメッセージを表示するようにしても良い。
次に、測定データ検索依頼を受信した測定データ検索部3−7は、測定データ検索依頼に含まれるIP電話端末6−1の識別子及びIP電話端末6−2の識別子に対応するジッター量の値を測定データ格納部3−2から取得する。本実施例においては、取得するジッター量は、16回目のものとする。取得するジッター量は、最後に算出したものに限るものではなく、16回の平均を取得しても良く、最大値又は最小値を取得しても良い。そして、取得したジッター量を通話品質評価部2−4に送出する(ステップ10−2)。
IP電話端末6−1のジッター耐性及びIP電話端末6−1とIP電話端末6−2間の遅延時間から算出したジッター量を受信した通話品質評価部2−4は、ジッター耐性とジッター量とを比較する(ステップ10−6)。
本実施例では、基礎データ格納部1−2に格納したIP電話端末6−1のジッター耐性は、図8に示すように、「150ミリ秒」である。また、測定データ格納部3−2に格納したIP電話端末6−1とIP電話端末6−2間における遅延時間から算出したジッター量は、図13に示すように「10.2ミリ秒」である。この両者を比較する事で、ネットワーク上の遅延時間から導き出されるジッター量が、IP電話端末6−1のジッター耐性の許容し得る範囲内のものか否か判定する事が出来る。本実施例においては、ジッター耐性の方が大きい為、IP電話端末6−1は、音切れ等無く良好な通話品質で通話を行っていると判定する事が出来る。逆に、ジッター量の方が大きくなってしまうと、IP電話端末6−1のジッター耐性を超えてしまう為、音切れが頻繁に発生し、望ましい通話品質であるとは言い難い環境で通話を行っていると判定する事が出来る。
上記のようにIP電話端末6−1のジッター耐性と、IP電話端末6−1とIP電話端末6−2間の遅延時間から算出したジッター量とを比較した結果を通話品質評価画面の測定結果領域の通話品質フィールドに表示する(ステップ10−7)。
本実施例においては、ジッター耐性がジッター量以上であれば、測定結果領域の通話品質フィールドに、「良好」と表示し、それ以外であれば「異常」と表示する。その為、本実施例では、通話品質フィールドに「良好」等と表示される事になる。尚、表示方法は、上記に説明したものに限るものではない。
本実施例では、測定対象となるIP電話端末6−1の通話品質の測定処理を説明したが、相手端末IPアドレスフィールドに表示されるIP電話端末6−2の通話品質の測定処理も同時に行う事が出来る。この場合、ステップ10−3において、IP電話端末6−1の識別子とIP電話端末6−2の識別子を含む基礎データ検索依頼を送出し、IP電話端末6−1及びIP電話端末6−2のジッター耐性を取得し、ステップ10−6において、夫々のジッター耐性とジッター量とを比較する事になる。
本実施例のように、基礎データ測定装置1、通話品質比較装置2及び測定データ測定装置3をネットワーク上に構成し、RTPパケットを送受信する事で、IP電話端末のジッター耐性を算出し、通話中の複数のIP電話端末間のネットワーク経路を割り出して、ICMPパケットを送受信する事で、IP電話端末間の遅延時間を間接的に測定し、当該遅延時間からジッター量を算出し、算出したジッター耐性及びジッター量を比較する事で、通話品質を測定する事が出来る。このように、本実施例では、異なるネットワークに接続されたIP電話端末の通話品質評価を行う事が可能であり、通話品質評価対象となるIP電話端末の増加に耐え得る事が出来、IP電話端末個別の性能の実態に応じた通話品質評価を行う事が可能である。
以下、遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置の他の実施例について、図14乃至図17を用いて簡単に説明する。
本実施例に係る全体構成は、実施例1と同様である為、ここでは説明を省略する。
実施例1では、IP電話端末毎に予めジッター耐性を測定し、基礎データ格納部1−2に格納していた。そして、通話品質の測定時、予め測定したジッター耐性を用いて通話品質を評価していた。本実施例は、IP電話端末の有するジッター耐性が、機種毎に同一である事に着目し、IP電話端末の機種毎にジッター耐性の測定を行うものである。機種毎にジッター耐性の測定を行う事で、同一機種のIP電話端末のジッター耐性を重複して測定せずに通話品質を評価する事が出来る。
IP電話端末の機種毎にジッター耐性の測定を行う為に、基礎データ測定装置1の基礎データ格納部1−2は、機種毎にジッター耐性を格納する事になる。また、通話品質比較装置2には、IP電話端末の機種を格納するユーザ機種格納部を設ける。
そこで、本実施例における通話品質比較装置2は、図14に例示するような構成となる。
図14の通話品質比較装置2は、図4に例示した通話品質比較装置2の他の実施例であり、図4に示したように、ルータ装置4−2を介してネットワーク網5に接続されている。ここで、実施例1と同一の機能を有する処理については、同一の符号を付している。本実施例では、異なる機能を有する処理を中心に説明をする。
本実施例における通話品質比較装置2は、ユーザ機種格納部2−5及びユーザ機種情報登録部2−6を新たに備え、基礎データ測定依頼部2−1−1及び通話品質評価部2−4−1の機能が実施例1に例示した通話品質比較装置2と異なっている。
ユーザ機種格納部2−5は、IP電話端末の識別子に対応付けられたIP電話端末の機種が格納されるものである。
ユーザ機種情報登録部2−6は、IP電話端末の識別子及び機種をユーザ機種格納部2−5に格納するものである。
基礎データ測定依頼部2−1−1は、IP電話端末の識別子及び機種を含む基礎データ測定依頼を基礎データ測定装置1に送出ものである。
通話品質評価部2−4−1は、IP電話端末の機種を含む基礎データ検索依頼を基礎データ測定装置1に送出するものである。
尚、基礎データ測定依頼部2−1−1及び通話品質評価部2−4−1は、実施例1における処理と異なる機能のみ説明しただけで、他の機能に関しては同様であり、上記の機能のみ有するものではない。
本実施例では、管理者Cが測定対象となるIP電話端末のジッター耐性を測定する際、予めIP電話端末に対応付けられたIP電話端末の機種が登録されている必要がある。
管理者Cは、情報処理端末7を用いてユーザ機種情報登録部2−6に接続を行い、情報処理端末7の備えるディスプレイ等の出力装置に表示されるユーザ機種情報登録画面を用いてIP電話端末の識別子及び機種の登録を行う。ユーザ機種情報登録画面に入力されたIP電話端末の識別子及び機種等の情報は、ユーザ機種格納部2−5に格納される。ここで、ユーザ機種格納部2−5の構成例を図16に示す。
ユーザ機種格納部2−5は、IP電話端末識別子フィールド及び機種フィールドで構成されている。
尚、図16は、本発明を説明するのに、必要最低限のフィールドについてのみ例示しており、この項目に限られるものではない。
IP電話端末識別子フィールドは、IP電話端末の識別子が記録されるフィールドである。
機種フィールドは、IP電話端末の機種が記録されるフィールドである。
図16に示す例では、IPアドレス「10.254.180.20」即ちIP電話端末6−1の機種は「XXX社 型番AAAAA」という事になる。また、IPアドレス「10.254.177.15」即ちIP電話端末6−2の機種は、「YYY社 型番BBBBB」という事になる。
このように、本実施例においては、予めIP電話端末に対応した機種を登録しておく事になる。
次に、管理者CがIP電話端末6−1のジッター耐性を測定する際の処理の手順について説明をする。
図15は、IP電話端末6−1のジッター耐性を測定する際の処理をフローチャートに示したものである。
図15に示すフローチャートのステップ15−1乃至ステップ15−3及びステップ15−7は、通話品質比較装置2における処理であり、ステップ15−4乃至ステップ15−6は、基礎データ測定装置1における処理である。
管理者Cが、IP電話端末6−1のジッター耐性を測定する際、実施例1で説明したように、通話品質評価画面を用いる。
管理者Cは、IP電話端末の設定領域の測定端末IPアドレスフィールドにIP電話端末6−1のIPアドレスの入力を行う(ステップ15−1)。ここで、測定端末IPアドレスフィールドにIPアドレスの入力を行った際の通話品質比較装置2の処理については、実施例1と同様である為、説明を省略する。
次に、管理者Cにより耐性の測定ボタンが押下されると、基礎データ測定依頼部2−1−1は、測定端末IPアドレスフィールドに入力されたIP電話端末6−1のIPアドレスに対応する機種をユーザ機種格納部2−5より取得する(ステップ15−2)。本実施例においては、図16に例示するように、IP電話端末6−1の機種「XXX社 型番AAAAA」が取得される事になる。そして、基礎データ測定依頼部2−1−1は、IP電話端末6−1の識別子及び機種を含む基礎データ測定依頼を基礎データ測定装置1に送出する(ステップ15−3)。
基礎データ測定依頼を基礎データ測定依頼受信部1−8で受信すると、基礎データ測定依頼受信部1−8は、機種に対応するジッター耐性が格納されているか基礎データ格納部1−2を検索する(ステップ15−4)。
本実施例における基礎データ格納部1−2の構成例を図17に示す。
基礎データ格納部1−2は、機種フィールド及びジッター耐性フィールドで構成されている。
尚、図17は、本発明を説明するのに、必要最低限のフィールドについてのみ例示しており、この項目に限られるものではない。
機種フィールドは、IP電話端末の機種が記録されるフィールドである。
ジッター耐性フィールドは、機種に対応するジッター耐性が記録されるフィールドである。
本実施例の基礎データ格納部1−2は、実施例1で説明したように、IP電話端末の識別子毎にジッター耐性を格納するものではなく、図17に示す例のように、機種毎にジッター耐性を格納するものである。
ステップ15−4では、受信した基礎データ測定依頼に含まれる機種に対応するジッター耐性が基礎データ格納部1−2に格納されているか否か検索している。図17に示す例では、機種「XXX社 型番AAAAA」に対応するジッター耐性が既に格納されている為、ジッター耐性「150ミリ秒」を通話品質評価画面の測定結果領域のジッター耐性フィールドに表示する事になる(ステップ15−7)。また、「機種:XXX社 型番AAAAAは既にジッター耐性の測定が行われています。」というメッセージを通話品質評価画面に表示しても良い。
ステップ15−4において、測定対象のIP電話端末の機種に対応するジッター耐性が登録されていなかった場合には、この機種のジッター耐性の測定はこれまでなされていなかったものと見なし、測定対象のIP電話端末の識別子を用いて、実施例1で説明した手順で、ジッター耐性を測定する(ステップ15−5)。この測定処理は、図6におけるステップ5−3乃至ステップ5−10と同様である為、説明を省略する。
ステップ15−5でジッター耐性を測定すると、測定対象となるIP電話端末の機種に対応付けてジッター耐性を図17に例示する基礎データ格納部1−2に格納する(ステップ15−6)。例えば、IP電話端末の識別子が「10.254.1.7」であり、機種が「ZZZ社 型番DDDDD」であるIP電話端末のジッター耐性を測定するものとする。ステップ15−4で、基礎データ格納部1−2に当該機種のジッター耐性が格納されていなかった場合、ステップ15−5を実行して「10.254.1.7」のIP電話端末のジッター耐性を算出する。そして、基礎データ格納部1−2にIP電話端末の機種に対応付けてジッター耐性を格納する事になる。この場合、図17に例示する基礎データ格納部1−2に「ZZZ社 型番DDDDD」というレコードが新たに格納される事になる。この処理によって、機種「ZZZ社 型番DDDDD」であるIP電話端末のジッター耐性は既に測定された事になる為、今後、機種「ZZZ社 型番DDDDD」であるIP電話端末は、ジッター耐性を測定する必要がなくなる。
更に、本実施例における通話品質の測定処理は、基礎データ測定装置1からジッター耐性を取得する処理のみ実施例1と異なる。即ち、通話品質評価部2−4−1から基礎データ測定装置1に送出する基礎データ検索依頼に機種を含み、基礎データ検索部1−7では、受信した機種に基づき、基礎データ格納部1−2からジッター耐性を取得して、通話品質評価部2−4−1に送出する処理のみ異なるものである為、説明を省略する。
以上に説明したように、本実施例では、IP電話端末の機種毎にジッター耐性を測定して格納している。このように、IP電話端末のジッター耐性をIP電話端末毎に測定しなくても、同一の機種であれば、一度だけジッター耐性の測定を行う事で、通話品質評価を行う事が可能となる。
以下、遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置の他の実施例について、図18及び図19を用いて、簡単に説明する。
本実施例に係る全体構成は、実施例1と同様である為、ここでは説明を省略する。
本実施例では、通話品質比較装置2の通話品質評価部2−4における通話品質の測定処理が実施例1と異なっている。
本実施例の通話品質評価部2−4は、測定データ測定依頼のみ測定データ測定装置3に送出し、測定データ格納部3−2から遅延時間を取得し、遅延時間のみ用いて通話品質の評価を行うものである。即ち、遅延時間の大きさだけで通話品質の評価を行うものである。
管理者Cが通話品質評価画面を用いて、測定端末IPアドレスフィールドにIP電話端末6−1の識別子を入力した際の動作で本実施例の説明を行う。
実施例1において説明したように、管理者CによりIP電話端末6−1の識別子を測定端末IPアドレスフィールドに入力されると、自動的に相手端末IPアドレスフィールドにIP電話端末6−1と通話中であるIP電話端末が表示される。本実施例においては、IP電話端末6−2とする。
次に、IP電話端末のステイタス領域には、「通話中」と表示される。この状態で、管理者Cが品質の測定ボタンを押下すると、実施例1で説明したように、遅延時間測定依頼部2−2が、IP電話端末6−1の識別子及びIP電話端末6−2の識別子を含む測定データ測定依頼を測定データ測定装置3に送出し、測定データ測定装置3において、IP電話端末6−1の遅延時間及びジッター量を測定して、測定データ格納部3−2に格納する。更に、通話品質評価部2−4は、IP電話端末6−1の識別子及びIP電話端末6−2の識別子を含む測定データ検索依頼を測定データ測定装置3に送出する。測定データ検索依頼を受信した測定データ検索部3−7は、IP電話端末6−1の識別子及びIP電話端末6−2の識別子に対応する遅延時間を測定データ格納部3−2から取得し、通話品質評価部2−4に送出する。ここで、実施例1で説明した遅延時間は、16個であった。その為、測定データ検索部3−7で取得する遅延時間は、16個の遅延時間の平均値でも良いし、最後に算出した遅延時間でも構わない。測定データ測定装置3から遅延時間を取得した通話品質評価部2−4は、取得した遅延時間を基に通話品質の評価を行う事になる。
例えば、遅延時間が100ミリ秒より小さい場合には、「良好」と判定し、100ミリ秒以上400ミリ秒より小さい場合には、「通常」と判定し、400ミリ秒以上である場合には、「不可」と判定する。
そして、その判定結果を通話品質測定画面の通話品質フィールドに表示する。
本実施例では、16個の遅延時間の内、一つのみ取得して、通話品質を評価する事を説明したが、測定データ検索部3−7において、全ての遅延時間を取得し、時系列で通話品質の評価を行うようにしても良い。この時の通話品質測定画面例を図18に示す。
図18に例示する通話品質測定画面のように、取得した遅延時間全てを評価して表示し、遅延時間に対応したグラフを時系列で作成する事も可能である。
また、実施例1で説明した通話品質の評価と組み合わせる事も可能であり、例えば、図19に示すように、実施例1で説明した通話品質の評価と共に、本実施例で説明した通話品質の評価を同時に表示する事も可能である。
以下、遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置の他の実施例について、図20及び図21を用いて、簡単に説明する。
本実施例に係る全体構成は、実施例1と同様である為、ここでは説明を省略する。
本実施例の測定データ測定装置3は、実施例1で説明した処理に加え、パケットロス率を測定する処理を有する。また、通話品質比較装置2では、パケットロス率を用いて、通話品質の評価を行う。
本実施例における測定データ測定装置3の測定パケット着信パターン解析部3−4は、測定パケット送信部3−5で送出されたICMPパケットに対応する応答パケットが測定パケット受信部3−6で受信されなかった回数、即ち送出したICMPパケットのロスト数からパケットロス率を算出するものである。パケットロス率は、送出したICMPパケットのロストした回数を送出したICMPパケットの総数で除算したものである。パーセンテージで表すには、これに100を乗じれば良い。例えば、ICMPパケットを16個送出した際、ロスした応答パケットが1個であった場合、パケットロス率は、6.25%となる。
IP電話端末6−1とIP電話端末6−2の間におけるパケットロス率は、実施例1で説明した送出経路と同様の考え方で求める事が出来る。
図11に例示したネットワーク経路で説明すると、経路11−1におけるパケットロス率を算出するには、経路11−2乃至経路11−5におけるパケットロス率を夫々算出し、それを基に経路11−1におけるパケットロス率を算出する。例えば、経路11−2のパケットロス率が、0.2%、経路11−3のパケットロス率が0.1%、経路11−4のパケットロス率が2.9%、経路11−5のパケットロス率が0.5%であったとすると、実施例1で説明した遅延時間を算出した式を用いて、経路11−1のパケットロス率は、0.1 + (2.9 − 0.2) / 2 − 0.5で算出出来、結果0.95%となる。
そして、算出したパケットロス率をIP電話端末識別子、通信中IP電話端末識別子に対応付けて測定データ格納部3−2に格納する。
本実施例における測定データ格納部3−2の構成例を図20に示す。
測定データ格納部3−2は、IP電話端末識別子フィールド、通話中IP電話端末識別子フィールド及びパケットロス率フィールドで構成されている。
尚、図20は、本発明を説明するのに、必要最低限のフィールドについてのみ例示しており、この項目に限られるものではない。また、実施例1で説明した測定データ格納部3−2にパケットロス率フィールドを追加しても良い。
IP電話端末識別子フィールド及び通話中IP電話端末識別子フィールドは、実施例1で説明したものと同様である為、説明を省略する。
パケットロス率フィールドは、測定パケット着信パターン解析部3−4で算出したパケットロス率を記録するフィールドである。
このように、本実施例の測定データ測定装置3では、測定パケット送出パターン作成部3−3で決定した送出経路毎に複数のICMPパケットを送出し、その応答パケットのロスト数からパケットロス率を算出するものである。
管理者Cは、上記のように算出したパケットロス率を利用して、通話品質を評価する事が出来る。実施例1と同様に、通話品質評価画面を用いて、測定端末IPアドレスフィールドにIP電話端末6−1の識別子を入力し、相手端末IPアドレスフィールドにIP電話端末6−2の識別子が表示されたものとする。この時、管理者Cが品質の測定ボタンを押下すると、通話品質評価部2−4は、測定データ測定装置3に測定データ検索依頼を送出する。測定データ検索依頼を受信した測定データ検索部3−7は、測定データ格納部3−2から該当するパケットロス率を取得して、通話品質比較装置2に送出する。
測定データ測定装置3からパケットロス率を取得した通話品質評価部2−4は、パケットロス率を基に通話品質の評価を行う事になる。
例えば、パケットロス率が1.0%より小さい場合には、「良好」と判定し、1.0%以上3.0%より小さい場合には、「通常」と判定し、3.0%以上である場合には、「不可」と判定して、その判定結果を通話品質測定画面の通話品質フィールドに表示する。
また、実施例1で説明した通話品質の評価と組み合わせる事も可能であり、例えば、図21に示すように、実施例1で説明した通話品質の評価と共に、本実施例で説明した通話品質の評価を同時に表示する事も可能である。
(付記1) ネットワークを介して、複数のIP電話端末と通信可能に接続され、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末とがネットワークを介して通話をしている際、第一のIP電話端末の通話品質を評価する通話品質評価装置において、
前記通話品質評価装置から前記第一のIP電話端末及び前記第二のIP電話端末までのネットワーク経路を夫々割り出し、当該ネットワーク経路上に存在する、当該第一のIP電話端末の直前に接続された第一の経由装置、及び当該第二のIP電話端末の直前に接続された第二の経由装置を夫々特定し、当該通話品質評価装置から当該第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までの第一の経路、当該通話品質評価装置から当該第二の経由装置を経由させ当該第二のIP電話端末までの第二の経路、当該通話品質評価装置から当該第二の経由装置及び当該第一の経由装置を経由させ第一のIP電話端末までの第三の経路、及び当該通話品質評価装置から当該第二の経由装置までの第四の経路を夫々割り出すネットワーク経路割出手段と、
前記第一の経路乃至前記第四の経路でデータを送受信し、当該データの送受信時刻を計時するデータ送受信手段と、
前記第一の経路乃至第四の経路毎に前記送受信時刻の差を所要時間として算出し、当該所要時間に基づき、前記第二のIP電話端末から前記第二の経由装置及び前記第一の経由装置を経由させ前記第一のIP電話端末までの第五の経路の所要時間を遅延時間として算出する遅延時間算出手段と、
前記第五の経路の遅延時間に基づき、前記第一のIP電話端末の通話品質を評価する通話品質評価手段とを備える事を特徴とする前記第一のIP電話端末及び前記第二のIP電話端末と異なるネットワークに接続された通話品質評価装置。
(付記2) 前記通話品質評価装置は、更に、
第一のIP電話端末の音声データの圧縮・伸長方式及びフレーム長を取得し、
当該音声データの圧縮・伸長方式及びフレーム長に基づき、前記第一のIP電話端末に送出するデータのデータサイズを算出し、
前記第一のIP電話端末と当該データサイズの複数のデータを送受信し、
当該第一のIP電話端末から受信したデータ数を計数し、前記データサイズ、当該受信したデータ数及び前記音声データの圧縮・伸長方式に基づき前記第一のIP電話端末のジッター耐性を算出するジッター耐性算出手段を備え、
前記遅延時間算出手段は、更に、
前記第五の経路の遅延時間に基づき、ジッター量を算出するジッター量算出手段を備え、
前記通話品質評価手段は、更に、
前記ジッター量と前記ジッター耐性とを比較する事で前記第一のIP電話端末の通話品質を評価する事を特徴とする、付記1記載の通話品質評価装置。
(付記3) ネットワークを介して、複数のIP電話端末と通信可能に接続され、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末とがネットワークを介して通話をしている際、第一のIP電話端末及び第二のIP電話端末間のネットワーク伝播遅延時間を測定する遅延時間測定装置において、
前記遅延時間測定装置から前記第一のIP電話端末及び前記第二のIP電話端末までのネットワーク経路を夫々割り出し、当該ネットワーク経路上に存在する、当該第一のIP電話端末の直前に接続された第一の経由装置、及び当該第二のIP電話端末の直前に接続された第二の経由装置を夫々特定し、当該遅延時間測定装置から当該第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までの第一の経路、当該遅延時間測定装置から当該第二の経由装置を経由させ当該第二のIP電話端末までの第二の経路、当該遅延時間測定装置から当該第二の経由装置及び当該第一の経由装置を経由させ第一のIP電話端末までの第三の経路、及び当該遅延時間装置から当該第二の経由装置までの第四の経路を夫々割り出すネットワーク経路割出手段と、
前記第一の経路乃至前記第四の経路でデータを送受信し、当該データの送受信時刻を計時するデータ送受信手段と、
前記第一の経路乃至第四の経路毎に前記送受信時刻の差を所要時間として算出し、当該所要時間に基づき、前記第二のIP電話端末から前記第二の経由装置及び前記第一の経由装置を経由させ前記第一のIP電話端末までの第五の経路の所要時間を遅延時間として算出する遅延時間算出手段とを備える事を特徴とする、前記第一のIP電話端末及び前記第二のIP電話端末と異なるネットワークに接続された遅延時間測定装置。
(付記4) ネットワークを介して、複数のIP電話端末と通信可能に接続され、第一のIP電話端末のジッター耐性を測定するジッター耐性測定装置において、
第一のIP電話端末の音声データの圧縮・伸長方式及びフレーム長を取得し、
当該音声データの圧縮・伸長方式及びフレーム長に基づき、前記第一のIP電話端末に送出するデータのデータサイズを算出し、
前記第一のIP電話端末と当該データサイズの複数のデータを送受信し、
当該第一のIP電話端末から受信したデータ数を計数し、前記データサイズ、当該受信したデータ数及び前記音声データの圧縮・伸長方式に基づき前記第一のIP電話端末のジッター耐性を算出するジッター耐性算出手段を備える事を特徴とする前記第一のIP電話端末と異なるネットワークに接続されたジッター耐性測定装置。
(付記5) ネットワークを介して複数のIP電話端末と通信する事の出来る基礎データ測定装置、測定データ測定装置及び通話品質評価装置が協調動作をする事で、当該IP電話端末の通話品質を測定する通話品質評価システムにおいて、
前記基礎データ測定装置は、
前記複数のIP電話端末の何れかのIP電話端末に送出するパケットのデータサイズ及び送出数を含む基礎パケット送出パターンを作成し、当該IP電話端末の識別子と当該基礎パケット送出パターンとを対応付けて基礎データ記録部に格納する基礎パケット送出パターン作成部と、
前記基礎パケット送出パターンに従い、パケットを前記IP電話端末に送出する基礎パケット送信部と、
前記IP電話端末からループバックされたパケットを受信し、当該パケットの受信数を計数し、当該IP電話端末の識別子と当該受信数とを対応付けて基礎データ記録部に格納する基礎パケット受信部と、
前記IP電話端末の識別子に対応する前記送出数と前記受信数とを前記基礎データ記録部から取得し、当該送出数と当該受信数とを比較し、当該送出数が当該受信数より大きいならば、当該データサイズ及び当該受信数に基づき当該IP電話端末のジッター耐性を算出し、当該IP電話端末の識別子と当該ジッター耐性とを対応付けて、基礎データ格納部に格納する基礎パケット着信パターン解析部とを有し、
前記測定データ測定装置は、
前記ネットワークを介して、互いにデータの送受信を行っている第一のIP電話端末及び第二のIP電話端末までのネットワーク経路を夫々割り出し、当該ネットワーク経路上に存在する、当該第一のIP電話端末の直前に接続された第一の経由装置、及び当該第二のIP電話端末の直前に接続された第二の経由装置を夫々特定し、当該第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までの第一の送出経路、当該第二の経由装置を経由させ当該第二のIP電話端末までの第二の送出経路、当該第二の経由装置及び当該第一の経由装置を経由させ第一のIP電話端末までの第三の送出経路、及び当該第二の経由装置までの第四の送出経路を夫々割り出し、当該第一のIP電話端末の識別子及び当該第二のIP電話端末の識別子と当該第一の送出経路乃至第四の送出経路とを対応付けて測定データ記録部に格納する測定パケット送出パターン作成部と、
前記第一の送出経路乃至第四の送出経路にパケットを夫々送出し、当該パケットの送出時刻を夫々計時し、前記第一のIP電話端末の識別子、前記第二のIP電話端末の識別子及び当該第一の送出経路乃至第四の送出経路と当該送出時刻とを対応付けて測定データ記録部に格納する測定パケット送信部と、
前記パケットに対応する応答パケットを夫々受信し、当該応答パケットの受信時刻を夫々計時し、前記第一のIP電話端末の識別子、前記第二のIP電話端末の識別子及び前記第一の送出経路乃至第四の送出経路と当該受信時刻とを対応付けて測定データ記録部に格納する測定パケット受信部と、
前記第一のIP電話端末の識別子、前記第二のIP電話端末の識別子及び前記第一の送出経路乃至第四の送出経路に対応する前記送出時刻と前記受信時刻とを夫々前記測定データ記録部から取得し、当該送出時刻と当該受信時刻との差を所要時間として夫々算出し、当該所要時間に基づき、当該第二のIP電話端末から前記第二の経由装置及び前記第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までのネットワーク経路上の所要時間を遅延時間として算出し、当該遅延時間からジッター量を算出し、当該第一のIP電話端末の識別子及び当該第二のIP電話端末の識別子と当該遅延時間及び当該ジッター量とを夫々対応付けて測定データ格納部に格納する測定パケット着信パターン解析部とを有し、
前記通話品質評価装置は、
第三のIP電話端末と第四のIP電話端末とが前記ネットワークを介して、互いにデータの送受信を行っており、当該第三のIP電話端末の通話品質を測定する際、
当該第三のIP電話端末及び当該第四のIP電話端末間におけるジッター量の算出を前記測定データ測定装置に依頼する遅延時間測定依頼部と、
当該第三のIP電話端末の識別子に対応するジッター耐性を基礎データ格納部から取得すると共に、当該第三のIP電話端末の識別子及び当該第四のIP電話端末の識別子に対応するジッター量を前記測定データ格納部から取得し、当該ジッター耐性と当該ジッター量とを比較する事で当該第三のIP電話端末の通話品質を決定する通話品質評価部とを有する事を特徴とする通話品質評価システム。
(付記6) 複数のIP電話端末とネットワークを介して通信し、当該IP電話端末のジッター耐性を測定する基礎データ測定装置において、
前記複数のIP電話端末の何れかのIP電話端末に送出するパケットのデータサイズ及び送出数を含む基礎パケット送出パターンを作成し、当該IP電話端末の識別子と当該基礎パケット送出パターンとを対応付けて基礎データ記録部に格納する基礎パケット送出パターン作成部と、
前記基礎パケット送出パターンに従い、パケットを前記IP電話端末に送出する基礎パケット送信部と、
前記IP電話端末からループバックされたパケットを受信し、当該パケットの受信数を計数し、当該IP電話端末の識別子と当該受信数とを対応付けて基礎データ記録部に格納する基礎パケット受信部と、
前記IP電話端末の識別子に対応する前記送出数と前記受信数とを前記基礎データ記録部から取得し、当該送出数と当該受信数とを比較し、当該送出数が当該受信数より大きいならば、当該データサイズ及び当該受信数に基づき当該IP電話端末のジッター耐性を算出し、当該IP電話端末の識別子と当該ジッター耐性とを対応付けて、基礎データ格納部に格納する基礎パケット着信パターン解析部とを有する事を特徴とする基礎データ測定装置。
(付記7) 複数のIP電話端末とネットワークを介して通信し、当該IP電話端末間の遅延時間及びジッター量を測定する測定データ測定装置において、
前記ネットワークを介して、互いにデータの送受信を行っている第一のIP電話端末及び第二のIP電話端末までのネットワーク経路を夫々割り出し、当該ネットワーク経路上に存在する、当該第一のIP電話端末の直前に接続された第一の経由装置、及び当該第二のIP電話端末の直前に接続された第二の経由装置を夫々特定し、当該第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までの第一の送出経路、当該第二の経由装置を経由させ当該第二のIP電話端末までの第二の送出経路、当該第二の経由装置及び当該第一の経由装置を経由させ第一のIP電話端末までの第三の送出経路、及び当該第二の経由装置までの第四の送出経路を夫々割り出し、当該第一のIP電話端末の識別子及び当該第二のIP電話端末の識別子と当該第一の送出経路乃至第四の送出経路とを対応付けて測定データ記録部に格納する測定パケット送出パターン作成部と、
前記第一の送出経路乃至第四の送出経路にパケットを夫々送出し、当該パケットの送出時刻を夫々計時し、前記第一のIP電話端末の識別子、前記第二のIP電話端末の識別子及び当該第一の送出経路乃至第四の送出経路と当該送出時刻とを対応付けて測定データ記録部に格納する測定パケット送信部と、
前記パケットに対応する応答パケットを夫々受信し、当該応答パケットの受信時刻を夫々計時し、前記第一のIP電話端末の識別子、前記第二のIP電話端末の識別子及び前記第一の送出経路乃至第四の送出経路と当該受信時刻とを対応付けて測定データ記録部に格納する測定パケット受信部と、
前記第一のIP電話端末の識別子、前記第二のIP電話端末の識別子及び前記第一の送出経路乃至第四の送出経路に対応する前記送出時刻と前記受信時刻とを夫々前記測定データ記録部から取得し、当該送出時刻と当該受信時刻との差を所要時間として夫々算出し、当該所要時間に基づき、当該第二のIP電話端末から前記第二の経由装置及び前記第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までのネットワーク経路上の所要時間を遅延時間として算出し、当該遅延時間からジッター量を算出し、当該第一のIP電話端末の識別子及び当該第二のIP電話端末の識別子と当該遅延時間及び当該ジッター量とを夫々対応付けて測定データ格納部に格納する測定パケット着信パターン解析部とを有する事を特徴とする測定データ測定装置。
(付記8) 前記基礎パケット送出パターン作成部は、更に、前記IP電話端末の音声データの圧縮・伸長方式及びフレーム長を予め取得しておき、当該IP電話端末に送出するパケットのデータサイズを当該音声データの圧縮・伸長方式及びフレーム長に基づき算出し、
前記基礎パケット着信パターン解析部は、更に、前記音声データの圧縮・伸長方式、前記音声データのフレーム長及び前記受信数に基づきジッター耐性を算出する事を特徴とする付記5記載の通話品質評価システム。
(付記9) 前記通話品質評価部は、更に、
前記第三のIP電話端末の識別子及び前記第四のIP電話端末の識別子に対応する遅延時間を測定データ格納部から取得し、当該遅延時間が予め定められた範囲内か否かで当該第三のIP電話端末の通話品質を決定する事を特徴とする付記5記載の通話品質評価システム。
(付記10) 前記測定パケット着信パターン解析部は、更に、
前記送出したパケットに対応する前記応答パケットを得られなかった無応答回数を計数し、当該無応答回数及び当該送出したパケットの送出数に基づきパケットロス率を算出し、前記第三のIP電話端末及び前記第四のIP電話端末と当該パケットロス率とを対応付けて測定データ格納部に格納し、
前記通話品質評価部は、更に、
前記第三のIP電話端末の識別子及び前記第四のIP電話端末の識別子に対応するパケットロス率を測定データ格納部から取得し、当該パケットロス率が予め定められた範囲内か否かで当該第三のIP電話端末の通話品質を決定する事を特徴とする付記5記載の通話品質評価システム。
(付記11) 前記基礎データ格納部は、更に、
IP電話端末の機種を識別出来る機種名毎にジッター耐性を格納し、
前記通話品質評価装置は、更に、
IP電話端末の識別子毎に当該IP電話端末の機種を識別出来る機種名を格納するユーザ機種格納部を有し、
前記通話品質評価部は、更に、
前記第三のIP電話端末の識別子に対応する機種名を前記ユーザ機種格納部から取得し、当該機種名に対応するジッター耐性を前記基礎データ格納部から取得する事を特徴とする付記5記載の通話品質評価システム。
(付記12) ネットワークを介して複数のIP電話端末と通信し、当該IP電話端末のジッター耐性を測定する基礎データ測定方法において、
前記複数のIP電話端末の何れかのIP電話端末に送出するパケットのデータサイズ及び送出数を含む基礎パケット送出パターンを作成し、当該IP電話端末の識別子と当該基礎パケット送出パターンとを対応付けて基礎データ記録部に格納し、
前記基礎パケット送出パターンに従い、パケットを前記IP電話端末に送出し、
前記IP電話端末からループバックされたパケットを受信し、当該パケットの受信数を計数し、当該IP電話端末の識別子と当該受信数とを対応付けて基礎データ記録部に格納し、
前記IP電話端末の識別子に対応する前記送出数と前記受信数とを前記基礎データ記録部から取得し、当該送出数と当該受信数とを比較し、当該送出数が当該受信数より大きいならば、当該データサイズ及び当該受信数に基づき当該IP電話端末のジッター耐性を算出し、当該IP電話端末の識別子と当該ジッター耐性とを対応付けて、基礎データ格納部に格納する事を特徴とする基礎データ測定方法。
(付記13) ネットワークを介して複数のIP電話端末と通信し、当該IP電話端末間の遅延時間及びジッター量を測定する測定データ測定方法において、
前記ネットワークを介して互いにデータの送受信を行っている第一のIP電話端末及び第二のIP電話端末までのネットワーク経路を夫々割り出し、当該ネットワーク経路上に存在する、当該第一のIP電話端末の直前に接続された第一の経由装置、及び当該第二のIP電話端末の直前に接続された第二の経由装置を夫々特定し、当該第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までの第一の送出経路、当該第二の経由装置を経由させ当該第二のIP電話端末までの第二の送出経路、当該第二の経由装置及び当該第一の経由装置を経由させ第一のIP電話端末までの第三の送出経路及び当該第二の経由装置までの第四の送出経路を夫々割り出し、当該第一のIP電話端末の識別子及び当該第二のIP電話端末の識別子と当該第一の送出経路乃至第四の送出経路とを対応付けて測定データ記録部に格納し、
前記第一の送出経路乃至第四の送出経路にパケットを夫々送出し、当該パケットの送出時刻を夫々計時し、前記第一のIP電話端末の識別子、前記第二のIP電話端末の識別子及び当該第一の送出経路乃至第四の送出経路と当該送出時刻とを夫々対応付けて測定データ記録部に格納し、
前記パケットに対応する応答パケットを夫々受信し、当該応答パケットの受信時刻を夫々計時し、前記第一のIP電話端末の識別子、前記第二のIP電話端末の識別子及び前記第一の送出経路乃至第四の送出経路と当該受信時刻とを夫々対応付けて測定データ記録部に格納し、
前記第一のIP電話端末の識別子、前記第二のIP電話端末の識別子及び前記第一の送出経路乃至第四の送出経路に対応する前記送出時刻と前記受信時刻とを夫々前記測定データ記録部から取得し、当該送出時刻と当該受信時刻との差を所要時間として夫々算出し、当該所要時間に基づき、当該第二のIP電話端末から前記第二の経由装置及び前記第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までのネットワーク経路上の所要時間を遅延時間として算出し、当該遅延時間からジッター量を算出し、当該第一のIP電話端末の識別子及び当該第二のIP電話端末の識別子と当該遅延時間及び当該ジッター量とを夫々対応付けて測定データ格納部に格納する事を特徴とする測定データ測定方法。
本発明の実施例に係る遅延時間測定装置、ジッター耐性測定装置及びそれらを用いた通話品質評価装置の概要を示す全体構成図である。 本発明の実施例に係る基礎データ測定装置の概要を示す構成図である。 本発明の実施例に係る測定データ測定装置の概要を示す構成図である。 本発明の実施例に係る通話品質比較装置の概要を示す構成図である。 通話品質評価画面の表示例を示す図である。 IP電話端末のジッター耐性を測定する処理のフローチャートである。 基礎データ記録部のレコード構成例を示す図である。 基礎データ格納部のレコード構成例を示す図である。 IP電話端末間における遅延時間を測定する処理のフローチャートである。 IP電話端末の通話品質を評価する処理のフローチャートである。 IP電話端末間のネットワーク経路の概要を示す図である。 測定データ記録部のレコード構成例を示す図である。 測定データ格納部のレコード構成例を示す図である。 実施例2に係る通話品質比較装置の概要を示す図である。 実施例2に係るIP電話端末のジッター耐性を測定する処理のフローチャートである。 実施例2に係るユーザ機種格納部のレコード構成例を示す図である。 実施例2に係る基礎データ格納部のレコード構成例を示す図である。 実施例3に係る通話品質評価画面の表示例を示す図である。 実施例3に係る通話品質評価画面の表示例を示す図である。 実施例4に係る測定データ格納部のレコード構成例を示す図である。 実施例4に係る通話品質評価画面の表示例を示す図である。
符号の説明
1 基礎データ測定装置
2 通話品質比較装置
3 測定データ測定装置
5 ネットワーク網
7 情報処理端末

Claims (3)

  1. ネットワークを介して、複数のIP電話端末と通信可能に接続され、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末とがネットワークを介して通話をしている際、第一のIP電話端末及び第二のIP電話端末間のネットワーク伝播遅延時間を測定する遅延時間測定装置において、
    前記遅延時間測定装置から前記第一のIP電話端末及び前記第二のIP電話端末までのネットワーク経路を夫々割り出し、当該ネットワーク経路上に存在する、当該第一のIP電話端末の直前に接続された第一の経由装置、及び当該第二のIP電話端末の直前に接続された第二の経由装置を夫々特定し、当該遅延時間測定装置から当該第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までの第一の経路、当該遅延時間測定装置から当該第二の経由装置を経由させ当該第二のIP電話端末までの第二の経路、当該遅延時間測定装置から当該第二の経由装置及び当該第一の経由装置を経由させ第一のIP電話端末に達した後、第一の経由装置を経由して遅延時間測定装置までの第三の経路、及び当該遅延時間装置から当該第二の経由装置までの第四の経路を夫々割り出すネットワーク経路割出手段と、
    前記第一の経路乃至前記第四の経路でデータを送受信し、当該データの送受信時刻を計時するデータ送受信手段と、
    前記第一の経路乃至第四の経路毎に前記送受信時刻の差を所要時間として算出し、当該所要時間に基づき、前記第二のIP電話端末から前記第二の経由装置及び前記第一の経由装置を経由させ前記第一のIP電話端末までの第五の経路の所要時間を遅延時間として算出する遅延時間算出手段とを備える事を特徴とする、前記第一のIP電話端末及び前記第二のIP電話端末と異なるネットワークに接続された遅延時間測定装置。
  2. ネットワークを介して、複数のIP電話端末と通信可能に接続され、第一のIP電話端末と第二のIP電話端末とがネットワークを介して通話をしている際、第一のIP電話端末の通話品質を評価する通話品質評価装置において、
    前記通話品質評価装置から前記第一のIP電話端末及び前記第二のIP電話端末までのネットワーク経路を夫々割り出し、当該ネットワーク経路上に存在する、当該第一のIP電話端末の直前に接続された第一の経由装置、及び当該第二のIP電話端末の直前に接続された第二の経由装置を夫々特定し、当該通話品質評価装置から当該第一の経由装置を経由させ当該第一のIP電話端末までの第一の経路、当該通話品質評価装置から当該第二の経由装置を経由させ当該第二のIP電話端末までの第二の経路、当該通話品質評価装置から当該第二の経由装置及び当該第一の経由装置を経由させ第一のIP電話端末に達した後、第一の経由装置を経由して遅延時間測定装置までの第三の経路、及び当該通話品質評価装置から当該第二の経由装置までの第四の経路を夫々割り出すネットワーク経路割出手段と、
    前記第一の経路乃至前記第四の経路でデータを送受信し、当該データの送受信時刻を計時するデータ送受信手段と、
    前記第一の経路乃至第四の経路毎に前記送受信時刻の差を所要時間として算出し、当該所要時間に基づき、前記第二のIP電話端末から前記第二の経由装置及び前記第一の経由装置を経由させ前記第一のIP電話端末までの第五の経路の所要時間を遅延時間として算出する遅延時間算出手段と、
    前記第五の経路の遅延時間に基づき、前記第一のIP電話端末の通話品質を評価する通話品質評価手段とを備える事を特徴とする前記第一のIP電話端末及び前記第二のIP電話端末と異なるネットワークに接続された通話品質評価装置。
  3. 前記通話品質評価装置は、更に、
    第一のIP電話端末の音声データの圧縮・伸長方式及びフレーム長を取得し、
    当該音声データの圧縮・伸長方式及びフレーム長に基づき、前記第一のIP電話端末に送出するデータのデータサイズを算出し、
    前記第一のIP電話端末と当該データサイズの複数のデータを送受信し、
    当該第一のIP電話端末から受信したデータ数を計数し、前記データサイズ、当該受信したデータ数及び前記音声データの圧縮・伸長方式に基づき前記第一のIP電話端末のジッター耐性を算出するジッター耐性算出手段を備え、
    前記遅延時間算出手段は、更に、
    前記第五の経路の遅延時間に基づき、ジッター量を算出するジッター量算出手段を備え、
    前記通話品質評価手段は、更に、
    前記ジッター量と前記ジッター耐性とを比較する事で前記第一のIP電話端末の通話品質を評価する事を特徴とする請求項記載の通話品質評価装置。
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