JPWO2004095412A1 - 表示処理方法及び表示処理装置 - Google Patents

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Abstract

決定手段21が、記憶装置23に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す。引き続き、決定手段21は、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定する。そして、表示制御手段25が、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定されたコンテンツ画像を表示手段13に表示する。この結果、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。

Description

本発明は、表示処理方法及び表示処理装置に係り、より詳しくは、行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理を行う表示処理方法及び表示処理装置に関するものである。
携帯電話装置等の移動通信端末装置において、ゲーム等のコンテンツを含むアプリケーションファイルをダウンロードして、そのコンテンツを操作者に提供することが広く行われている。こうしたコンテンツが画面表示を予定している場合には、移動通信端末装置の表示部における液晶ディスプレイ等の表示手段の表示画面にコンテンツが表示される等して、操作者にコンテンツが提供される。
こうしたコンテンツは、そのコンテンツの内容を表示しようとする移動通信端末装置の表示画面の画素構成に合せた形式で、コンテンツ提供者により作成されてきた。そして、今や非常に多くのコンテンツが作成され、流通しており、社会財産化している。
ところで、近年においては、液晶ディスプレイ等の表示手段における表示画面の画素の微細化が急速に進行している。この結果、表示画面の大きさはほぼそのままで、総画素が増大しつつある。例えば、従来は表示画面の画素構成が行方向で120、列方向で130(すなわち、画素構成が120×130)であったものが、行方向で240、列方向で260(すなわち、画素構成が240×260)というように、総画素数が増大してきている。
こうして表示画面の画素構成が、より精細化され、かつ、より大きな数の画素を有する構成に変化すると、従来の表示画面の画素構成に合せて作成されたコンテンツを新たな表示画面に表示したときに、従来の表示面積よりも小さな表示面積に表示されることになる。上記の例のように、画素構成が120×130の表示画面に合せて作成されたコンテンツを、全体表示面積が同一で画素構成が240×260の表示画面に表示すると、表示面積が1/4となる。
この結果、従来の画素構成の表示画面に合せて作成されたコンテンツを新たな画素構成の表示画面に表示したときには、従来の表示画面への表示の際における視認性を確保できないことがしばしば発生することが予想される。こうした視認性の低下を防止するために、コンテンツを作成し直すことも考えられるが、既に社会財産化している膨大な量のコンテンツを全て作成し直すことは、多大な労力と費用とを要することになる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる表示処理方法及び表示処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理を行う表示処理方法であって、アプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す条件読出工程と;前記動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定する決定工程と;前記動作表示モードで、前記アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する表示工程と;を備える表示処理方法である。
この表示処理方法では、条件読出工程において、記憶装置等に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す。引き続き、決定工程において、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定する。かかる動作表示モードの決定は、例えば動作可能画素数の条件の指定態様により表現されている動作表示モードの優先度を考慮して行われる。
そして、表示工程において、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する。この結果、表示手段には、動作可能画素数の条件に適合するとともに、適切な態様でコンテンツが表示される。
したがって、本発明の表示処理方法によれば、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
本発明の表示処理方法では、前記拡大倍率を、前記行方向及び前記列方向で同一の倍率とすることができる。かかる場合には、表示されるコンテンツと、作成されたコンテンツとが必ず同一又は相似となるので、原則として、コンテンツの著作者の同一性保持権を自動的に遵守することができ、変形表示の場合に著作者の許諾を得る必要性を考慮する必要がなくなる。
また、本発明の表示処理方法では、前記動作可能画素数の条件が、前記行方向の画素数の条件である行画素数条件、及び、前記列方向の画素数の条件である列画素数条件をそれぞれ含むこととすることができる。
ここで、前記行画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記行方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定されることとするとともに、前記列画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記列方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定されることとすることができる。
この場合、前記行画素数条件が画素数指定であり、前記列画素数条件が画素数指定であるとき、前記決定工程では、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定することとすることができる。かかる場合には、表示されるコンテンツの視認性を確実に確保することが可能になる。
一方、前記行画素数条件及び前記列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定であるとき、前記決定工程では、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数範囲指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最小のものを前記動作表示モードとして決定することとすることができる。
こうして、行画素数条件及び列画素数条件が画素数指定である場合と、行画素数条件及び列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定である場合とで、動作決定モードの決定アルゴリズムを異ならせることにより、様々な表示態様を選択することができる。
また、本発明の表示処理方法では、前記アプリケーションファイルを受信する受信工程を更に備えることができる。かかる場合には、受信工程において受信した様々なアプリケーションファイルに含まれる様々なコンテンツを、表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
本発明は、第2の観点からすると、行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段と;アプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出し、前記動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定する決定手段と;前記動作表示モードで、前記アプリケーションにより指定された画像を表示装置に表示させる表示装置制御手段と;を備える表示処理装置である。
この表示処理装置では、決定手段が、記憶装置等に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す。引き続き、決定手段は、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定する。そして、表示制御手段が、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する。
すなわち、本発明の表示処理装置は、上述した本発明の表示処理方法を使用して表示処理を行う。したがって、本発明の表示処理方法によれば、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
本発明の表示処理装置では、前記動作可能画素数の条件として、前記行方向の画素数の条件である行画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記行方向の画素数で指定され、かつ、前記列方向の画素数の条件である列画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記列行方向の画素数で指定されたとき、前記決定手段は、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定することとすることができる。かかる場合には、表示されるコンテンツの視認性を確実に確保することが可能になる。
一方、前記動作可能画素数の条件として、前記行方向の画素数の条件である行画素数条件、及び、前記列方向の画素数の条件である列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定であるときには、前記決定手段は、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数範囲指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最小のものを前記動作表示モードとして決定することとすることができる。
こうして、行画素数条件及び列画素数条件が画素数指定である場合と、行画素数条件及び列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定である場合とで、動作決定モードの決定アルゴリズムを異ならせることにより、様々な表示態様を選択することができる。
本発明の表示処理装置では、前記アプリケーションファイルを受信する受信手段を更に備える構成とすることができる。かかる場合には、受信手段により受信した様々なアプリケーションファイルに含まれる様々なコンテンツを、表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
ここで、前記受信手段が、移動通信網の基地局と無線通信を行うための無線通信手段を備える構成とすることができる。この場合には、移動通信網の基地局と無線通信を行う移動通信端末装置において、本発明の表示方法を使用することができる。
以上説明したように、本発明の表示処理方法によれば、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができるという効果を奏することができる。
また、本発明の表示処理装置によれば、本発明の表示処理方法を使用して表示処理を行うので、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができるという効果を奏することができる。
図1A及び図1Bは、本発明の一実施形態に係る情報処理方法が使用される携帯電話装置の外観を示す図であり;
図2は、図1の携帯電話装置の機能ブロック図であり;
図3は、図1の表示部の画素構成を説明するための図であり;
図4A及び図4Bは、等倍表示モードを説明するための図であり;
図5A及び図5Bは、2倍表示モードを説明するための図であり;
図6は、図1の装置による表示処理を説明するためのフローチャートであり;
図7は、図6の固定値指定処理を説明するためのフローチャートであり;
図8は、図6の範囲指定処理を説明するためのフローチャートであり;
図9は、図8の範囲指定処理1を説明するためのフローチャートであり;
図10は、図8の範囲指定処理2を説明するためのフローチャートであり;
そして、
図11は、図8の範囲指定処理3を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図11を参照しつつ説明する。なお、図面の説明に際しては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2には、一実施形態に係る情報処理方法が使用される携帯電話装置10の構成が概略的に示されている。ここで、図1(A)には、携帯電話装置10の外観の正面図が示され、図1(B)には、携帯電話装置10の外観の裏面図が示されている。また、図2には、携帯電話装置10の機能ブロック構成が示されている。
図1及び図2において総合的に示されるように、携帯電話装置10は、(a)制御部21、送受信部22、記憶装置23及び表示制御部25を備える携帯電話装置本体11と、(b)電話番号を制御部21へ入力するためのテンキー、及び、動作モードの切替等の各種指令を制御部21へ入力するためのファンクションキーを有する操作部12と、(c)制御部21による指令に応じて、操作案内、動作状況、受信メッセージ等を表示する液晶表示装置を有する表示部13とを備えている。また、携帯電話装置10は、(d)通話時に通信相手から送られてきた音声信号を再生する通話用スピーカ14と、通話時に音声を入力するためのマイクロフォン15と、(e)制御部21による指令に応じて、着信音や案内音を発生するための案内用スピーカ16と、(f)送受信部22と接続され、移動通信網の基地局との間で無線信号を授受するためのアンテナ17と、を備えている。
上記の表示部13における表示画面は、図3に示されるように、画素PXLk,jが行方向にRW(例えば、RW=240)画素(すなわち、j=1〜RW)、列方向にCW(例えば、CW=260)画素(すなわち、k=1〜CW)のマトリクス状に配列されている。すなわち、表示部13における表示画面では、その画素構成が(RW×CW)となっている。
また、上記の表示制御部25は、制御部21からの動作表示モード指令DMDに応じて、図4に示される等倍表示モード及び図5に示される2倍表示モードの2種の表示モードの中の1つの表示モードで、表示画面に表示を行う。すなわち、表示制御部25は、制御部21からの動作表示モード指令DMDにより等倍表示モードが指定されると、図4(A)及び図4(B)で総合的に示されるように、コンテンツにおける1画素に対応する表示単位DUAn1,m1(m=1〜RW,n=1〜CW)それぞれを1画素PXLn1,m1とする表示を行う。
一方、表示制御部25は、制御部21からの動作表示モード指令DMDにより2倍表示モードが指定されると、図5(A)及び図5(B)で総合的に示されるように、コンテンツにおける1画素に対応する表示単位DUBn2,m2(m=1〜RW/2,n=1〜CW/2)それぞれを、行方向2画素及び列方向2画素の計4画素とする表示を行う。すなわち、表示単位DUBn2,m2を画素PXL2.n2,2.m2、画素PXL2.n2,2.m2+1、画素PXL2.n2+1,2.m2及び画素PXL2.n2+1,2.m2+1の4画素とする表示を行う。
図2に戻り、上記の制御部21は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号処理装置(DSP)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)を備えており、一般的な携帯電話機能を実現するために、様々なデータ処理を行うとともに、上述した他の構成要素の動作制御を行うようになっている。また、制御部21は、アンテナ17及び送受信部22を介して受信したアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件に基づいて、等倍表示モード及び2倍表示モードのいずれかを動作表示モードに決定し、その旨を動作表示モード指令DMDとして表示制御装置25に通知するようになっている。また、制御部21は、アプリケーションを実行し、必要に応じてコンテンツを構成する原画素データPDTを表示制御部25へ供給するようになっている。
なお、制御部21、アンテナ17、送受信部22、表示制御部25及び表示部13から表示処理装置が構成されている。
次に、以上のように構成された携帯電話装置10による、コンテンツの表示処理を説明する。
前提として、アンテナ17及び送受信部22を介して受信するアプリケーションファイルはコンテンツを含んでいるものとする。そして、このアプリケーションフイルは、MIDP(Mobile Information Device Profile)アプリケーションのファイルであり、アプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件は、アプリケーションファイル内のJAD(JAVA(登録商標)Application Description)ファイルにおける画素数条件パラメータとして記載されているものとする。
また、この画素数条件パラメータは、JADファイル内におけるMAR(MIDlet−Application−Range)属性として記載されており、行方向パラメータと列方向パラメータとを含んでいるものとする。ここで、行方向パラメータは、アプリケーションが動作するために表示部13に必要な行方向の画素数(固定値)又は画素数範囲(最小値−最大値)のいずれかで指定されるものとする。また、列方向パラメータは、アプリケーションが動作するために表示部13に必要な列方向の画素数(固定値)又は画素数範囲(最小値−最大値)のいずれかで指定されるものとする。なお、画素数指定の場合には、指定された画像数以上の行画素数又は列画素数を有すれば、表示部13は当該アプリケーションに適合し、画素数範囲指定の場合には、指定された画素数範囲内の行画素数又は列画素数を有すれば、表示部13は当該アプリケーションに適合することになる。
なお、以下の説明においては、行方向パラメータが固定値指定の場合を「行方向パラメータRF」と、範囲指定の場合を「行方向パラメータRR(RR1,RR2)」(RR1:最小値、RR2:最大値)と記すものとする。さらに、行方向パラメータを総括して示す場合には、「行方向パラメータRP」と記すものとする。
また、列方向パラメータが固定値指定の場合を「列方向パラメータCF」と、範囲指定の場合を「列方向パラメータCR(CR1,CR2)」(CR1:最小値、CR2:最大値)と記すものとする。さらに、列方向パラメータを総括して示す場合には、「列方向パラメータRP」と記すものとする。
また、適宜、画素数条件パラメータを総括して画素数条件パラメータ[RP,CP]と記すものとする。
携帯電話装置10は、アプリケーションの受信からコンテンツの表示までの処理を以下のようにして行う。
まず、図6のステップS11において、送受信部22がアンテナ17を介して基地局から送信されたアプリケーションファイルを受信する。送受信部22は、受信したアプリケーションを制御部21へ送信する。そして、制御部21は、受信したアプリケーションを記憶装置23へ格納する。
次に、操作者が操作部12を操作して、当該アプリケーションの実行を制御部21に指令すると、ステップS12において、制御部21は、記憶装置23から画素数パラメータ[RP,CP]を含むアプリケーションファイルを読み出す。なお、ステップS12においては、後述するエラーフラグがOFFにリセットされる。
引き続き、ステップS13において、制御部21は、行方向パラメータRP又は列方向パラメータCPが範囲指定であるか否かを判定する。この判定が否定的であった場合、すなわち行方向パラメータRP及び列方向パラメータCPが固定値指定であり、行方向パラメータRF及び列方向パラメータCFであった場合には、処理はサブルーチンS14へ移行する。
サブルーチンS14では、まず、図7のステップS21において、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS26へ移行する。そして、ステップS26において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS14の処理が終了する。
ステップS21において否定的な判定がなされると、処理はステップS22へ移行する。このステップS22においては、制御部21が、列方向パラメータCFが列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS26へ移行する。そして、ステップS26において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS14の処理が終了する。
ステップS22において否定的な判定がなされると、表示部13の画素構成は画素数条件パラメータ[RF,CF]に適合していると判定し、処理はステップS23へ移行する。このステップS23においては、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、上述した表示制御部25による等倍表示モード及び2倍表示モードのうち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS28へ移行する。そして、ステップS28において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定し、サブルーチンS14の処理を終了する。
ステップS23において否定的な判定がなされると、処理はステップS24へ移行する。このステップS23においては、制御部21が、列方向パラメータCFが列行方向画素数CWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS28へ移行する。そして、ステップS28において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定し、サブルーチンS14の処理を終了する。
ステップS24において否定的な判定がなされると、処理はステップS27へ移行する。そして、ステップS27において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定し、サブルーチンS14の処理を終了する。
図6に戻り、ステップS13における判定が肯定的であった場合、すなわち行方向パラメータRP及び列方向パラメータCPの少なくとも一方が範囲指定であった場合には、処理はサブルーチンS15へ移行する。
サブルーチンS15では、まず、図8のステップS31において、制御部21が、行方向パラメータが固定値指定であるか否か、すなわち、画素数条件パラメータ[RP,CP]が画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]であるか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はサブルーチンS36へ移行する。
サブルーチンS36では、まず、図9のステップS41において、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS47へ移行する。そして、ステップS47において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS36の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS41において否定的な判定がなされると、処理はステップS42へ移行する。このステップS42においては、制御部21が、列方向パラメータの最小値CR1が列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS47へ移行する。そして、ステップS47において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS36の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS42において否定的な判定がなされると、処理はステップS43へ移行する。このステップS43においては、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS49へ移行する。そして、ステップS49において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS43において否定的な判定がなされると、処理はステップS44へ移行する。このステップS44においては、制御部21が、列方向画素数CWが列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS44においては、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS49へ移行する。そして、ステップS49において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS44において否定的な判定がなされると、処理はステップS45へ移行する。このステップS45においては、制御部21が、列方向画素数CWの1/2が列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR1以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS45においては、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成は、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS49へ移行する。そして、ステップS49において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS45において肯定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成が、画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]からみて2倍表示モードのみに適合しているとの判定がなされると、処理はステップS48へ移行する。そして、ステップS48において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
図8に戻り、ステップS31において否定的な判定がなされると、処理はステップS32へ移行する。このステップS32においては、制御部21が、列方向パラメータが固定値指定であるか否か、すなわち、画素数条件パラメータ[RP,CP]が画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]であるか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はサブルーチンS37へ移行する。
サブルーチンS37では、まず、図10のステップS51において、制御部21が、列向パラメータCFが列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS57へ移行する。そして、ステップS57において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS37の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS51において否定的な判定がなされると、処理はステップS52へ移行する。このステップS52においては、制御部21が、行方向パラメータの最小値RR1が行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS57へ移行する。そして、ステップS57において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS37の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS52において否定的な判定がなされると、処理はステップS53へ移行する。このステップS53においては、制御部21が、列方向パラメータCFが列方向画素数CWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS53において否定的な判定がなされると、処理はステップS54へ移行する。このステップS54においては、制御部21が、行方向画素数RWが行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS54においては、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS54において否定的な判定がなされると、処理はステップS55へ移行する。このステップS55においては、制御部21が、行方向画素数RWの1/2が行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS55においては、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成が、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS55において肯定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成は、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]からみて2倍表示モードのみに適合しているとの判定がなされると、処理はステップS58へ移行する。そして、ステップS58において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
図8に戻り、ステップS32において否定的な判定がなされると、制御部21は、画素数条件パラメータ[RP,CP]が画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]であると判定し、処理はサブルーチンS38へ移行する。
サブルーチンS38では、図11のステップS61において、制御部21が、行方向パラメータの最小値RR1が行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS67へ移行する。そして、ステップS67において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS38の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS61において否定的な判定がなされると、処理はステップS62へ移行する。このステップS62においては、制御部21が、列方向パラメータの最小値CR1が列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS67へ移行する。そして、ステップS67において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS38の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS62において否定的な判定がなされると、処理はステップS63へ移行する。このステップS63においては、制御部21が、行方向画素数RWが行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS54においては、表示部13の行方向の画素構成からみて、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS63において否定的な判定がなされると、処理はステップS64へ移行する。このステップS64においては、制御部21が、行方向画素数RWの1/2が行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS64においては、表示部13の行方向の画素構成からみて、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の行方向の画素構成は、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを、最も基本的な表示モードである等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS64において肯定的な判定がなされると、処理はステップS65へ移行する。このステップS65においては、制御部21が、列方向画素数CWが列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS65においては、表示部13の列方向の画素構成からみて、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS65において否定的な判定がなされると、処理はステップS66へ移行する。このステップS66においては、制御部21が、列方向画素数CWの1/2が行方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS66においては、表示部13の列方向の画素構成からみて、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の列方向の画素構成は、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを最も基本的な表示モードである等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS66において肯定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成は、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]からみて2倍表示モードのみに適合しているとの判定がなされると、処理はステップS68へ移行する。そして、ステップS68において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
以上のようにしてサブルーチンS14又はサブルーチンS15の処理が終了すると、処理は図6のステップS16へ移行する。このステップS16においては、制御部21が、エラーフラグがONであるか否かを判定することにより、エラーが有ったか否かを判定する。ここで肯定的な判定がなされると、処理はステップS18へ移行する。そして、ステップS18において、制御部21が、表示部13の画素構成ではアプリケーションにおけるコンテンツを表示できない旨を表示させるエラー処理を行い、表示処理を終了する。
ステップS16において否定的な判定がなされると、処理はステップS17へ移行する。このステップS17においては、制御部21が、表示制御部25に対して、動作表示モード指令DMDにより決定された動作表示モードを指定する。
次に、ステップS19において、制御部21がアプリケーションにより指定されたコンテンツを構成する原画素データPDTを表示制御部25へ供給する。こうして原画素データPDTを受信した表示制御部25は、指定された動作表示モードに従って原画素データPDTそれぞれを表示単位に対応させて、表示部13に表示する。こうして、携帯電話装置10による、アプリケーションが含むコンテンツの表示処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態では、記憶装置23に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出し、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定している。そして、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示している。したがって、本実施形態によれば、コンテンツを表示部13に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
また、拡大倍率を、行方向及び列方向で同一の倍率としている。したがって、表示されるコンテンツと、作成されたコンテンツとが必ず同一又は相似とでき、原則として、コンテンツの著作者の同一性保持権を自動的に遵守することができるため、変形表示の場合に必要な著作者の許諾を考慮しなくともよい。
また、動作可能画素数の条件が、行方向の画素数の条件である行方向パラメータ、及び、列方向の画素数の条件である列方向パラメータをそれぞれ含むこととし、行方向パラメータ及び列方向パラメータが固定値指定であるときに、画素数指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定している。したがって、表示されるコンテンツの視認性を確実に確保することが可能となっている。
また、行方向パラメータ又は列方向パラメータが範囲指定であるとき、範囲指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最小のものを動作表示モードとして決定することとしている。したがって、上記の行方向パラメータ及び列方向パラメータが固定値指定であるときと使い分けることにより、様々な表示態様を選択することができるようになっている。
また、アプリケーションファイルを受信する受信手段として、アンテナ17及び送受信部を備えているので、受信した様々なアプリケーションファイルに含まれる様々なコンテンツを、表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、表示モード候補を等倍表示モード及び2倍表示モードの2つとしたが、等倍表示モードのみの1つであってもよいし、等倍表示モードを含む3つ以上であってもよい。また、等倍以外の拡大倍率は任意値とすることができる。
また、上記の実施形態では、画素数条件パラメータが範囲指定を含む場合に、適合可能な拡大倍率のうちで最小のものを動作表示モードとして決定することとした。これに対し、画素数条件パラメータが範囲指定を含む場合にも、画素数条件パラメータが固定値指定のみを含む場合と同様に、適合可能な拡大倍率のうちで最大のものを動作表示モードとして決定することもできる。さらに、適合可能な拡大倍率の表示モード候補のうちから、操作者に選択させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、行方向倍率と列方向倍率とを同一としたが、コンテンツの著作者の同一性保持権を侵害しない措置を講じたうえで(例えば、著作者の承諾を得る等して)、行方向倍率と列方向倍率とが異なるようにすることもできる。
また、上記の実施形態では、画素数条件パラメータにおけるエラーチェック及びエラー処理をコンテンツの表示処理の中で行うこととしたが、こうしたエラーチェック及びエラー処理をアプリケーションの受信処理時に行うこととすることもできる。かかる場合には、コンテンツの表示処理においては、与えられたアプリケーションの画素数条件パラメータにはエラーが無いことを前提として、処理を行うことができる。
また、上記の実施形態では、本発明を携帯電話装置に適用したが、パーソナルコンピュータ等の他の装置に本発明を適用することができるのは勿論である。
以上詳細に説明したように、本発明の表示処理方法及び表示処理装置は、液晶表示装置等のような行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理に適用することができる。
【書類名】明細書
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示処理方法及び表示処理装置に係り、より詳しくは、行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理を行う表示処理方法及び表示処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話装置等の移動通信端末装置において、ゲーム等のコンテンツを含むアプリケーションファイルをダウンロードして、そのコンテンツを操作者に提供することが広く行われている。こうしたコンテンツが画面表示を予定している場合には、移動通信端末装置の表示部における液晶ディスプレイ等の表示手段の表示画面にコンテンツが表示される等して、操作者にコンテンツが提供される。
【0003】
こうしたコンテンツは、そのコンテンツの内容を表示しようとする移動通信端末装置の表示画面の画素構成に合せた形式で、コンテンツ提供者により作成されてきた。そして、今や非常に多くのコンテンツが作成され、流通しており、社会財産化している。
【0004】
ところで、近年においては、液晶ディスプレイ等の表示手段における表示画面の画素の微細化が急速に進行している。この結果、表示画面の大きさはほぼそのままで、総画素が増大しつつある。例えば、従来は表示画面の画素構成が行方向で120、列方向で130(すなわち、画素構成が120×130)であったものが、行方向で240、列方向で260(すなわち、画素構成が240×260)というように、総画素数が増大してきている。
【0005】
こうして表示画面の画素構成が、より精細化され、かつ、より大きな数の画素を有する構成に変化すると、従来の表示画面の画素構成に合せて作成されたコンテンツを新たな表示画面に表示したときに、従来の表示面積よりも小さな表示面積に表示されることになる。上記の例のように、画素構成が120×130の表示画面に合せて作成されたコンテンツを、全体表示面積が同一で画素構成が240×260の表示画面に表示すると、表示面積が1/4となる。
【0006】
この結果、従来の画素構成の表示画面に合せて作成されたコンテンツを新たな画素構成の表示画面に表示したときには、従来の表示画面への表示の際における視認性を確保できないことがしばしば発生することが予想される。こうした視認性の低下を防止するために、コンテンツを作成し直すことも考えられるが、既に社会財産化している膨大な量のコンテンツを全て作成し直すことは、多大な労力と費用とを要することになる。
【0007】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる表示処理方法及び表示処理装置を提供することを目的とする。
【発明の開示】
本発明は、第1の観点からすると、行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理を行う表示処理方法であって、アプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す条件読出工程と;前記動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる予め定められた複数の表示モード候補の中に、前記動作可能画素数の条件に適合可能な表示モード候補である適合可能表示モード候補が少なくとも1つ存在するか否かを判定する判定工程と;前記判定工程における判定結果が肯定的な場合に、前記少なくとも1つの適合可能表示モード候補から動作表示モードを決定する決定工程と;前記動作表示モードで、前記アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する表示工程と;を備える表示処理方法である。
【0008】
この表示処理方法では、条件読出工程において、記憶装置等に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す。引き続き、判定工程において、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる予め定められた複数の表示モード候補の中に、動作可能画素数の条件に適合可能な表示モード候補である適合可能表示モード候補が少なくとも1つ存在するか否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場合には、決定工程において、少なくとも1つの適合可能表示モード候補の中から動作表示モードを決定する。かかる動作表示モードの決定は、例えば動作可能画素数の条件の指定態様により表現されている動作表示モードの優先度を考慮して行われる。
【0009】
そして、表示工程において、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する。この結果、表示手段には、動作可能画素数の条件に適合するとともに、適切な態様でコンテンツが表示される。
【0010】
したがって、本発明の表示処理方法によれば、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
【0011】
本発明の表示処理方法では、前記拡大倍率を、前記行方向及び前記列方向で同一の倍率とすることができる。かかる場合には、表示されるコンテンツと、作成されたコンテンツとが必ず同一又は相似となるので、原則として、コンテンツの著作者の同一性保持権を自動的に遵守することができ、変形表示の場合に著作者の許諾を得る必要性を考慮する必要がなくなる。
【0012】
また、本発明の表示処理方法では、前記動作可能画素数の条件が、前記行方向の画素数の条件である行画素数条件、及び、前記列方向の画素数の条件である列画素数条件をそれぞれ含むこととすることができる。
【0013】
ここで、前記行画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記行方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定されることとするとともに、前記列画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記列方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定されることとすることができる。
【0014】
この場合、前記行画素数条件が画素数指定であり、前記列画素数条件が画素数指定であるとき、前記決定工程では、前記少なくとも1つの適合可能表示モード候補のうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定することとすることができる。かかる場合には、表示されるコンテンツの視認性を確実に確保することが可能になる。
【0015】
一方、前記行画素数条件及び前記列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定であるとき、前記決定工程では、前記少なくとも1つの適合可能表示モード候補のうち、拡大倍率が最小のものを前記動作表示モードとして決定することとすることができる。
【0016】
こうして、行画素数条件及び列画素数条件が画素数指定である場合と、行画素数条件及び列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定である場合とで、動作決定モードの決定アルゴリズムを異ならせることにより、様々な表示態様を選択することができる。
【0017】
また、本発明の表示処理方法では、前記アプリケーションファイルを受信する受信工程を更に備えることができる。かかる場合には、受信工程において受信した様々なアプリケーションファイルに含まれる様々なコンテンツを、表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
【0018】
本発明は、第2の観点からすると、行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段と;アプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出し、前記動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる予め定められた複数の表示モード候補の中に、前記動作可能画素数の条件に適合可能な表示モード候補である適合可能表示モード候補が少なくとも1つ存在するか否かを判定する判定手段と;前記判定手段における判定結果が肯定的な場合に、前記少なくとも1つの適合可能表示モード候補から動作表示モードを決定する決定手段と;前記動作表示モードで、前記アプリケーションにより指定された画像を前記表示手段に表示させる表示装置制御手段と;を備える表示処理装置である。
【0019】
この表示処理装置では、判定手段が、記憶装置等に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す。引き続き、判定手段は、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる予め定められた複数の表示モード候補の中に、前記動作可能画素数の条件に適合可能な表示モード候補である適合可能表示モード候補が少なくとも1つ存在するか否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場合には、決定手段が、少なくとも1つの適合可能表示モード候補から動作表示モードを決定する。そして、表示制御手段が、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する。
【0020】
すなわち、本発明の表示処理装置は、上述した本発明の表示処理方法を使用して表示処理を行う。したがって、本発明の表示処理方法によれば、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
【0021】
本発明の表示処理装置では、前記動作可能画素数の条件として、前記行方向の画素数の条件である行画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記行方向の画素数で指定され、かつ、前記列方向の画素数の条件である列画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記列行方向の画素数で指定されたとき、前記決定手段は、前記少なくとも1つの適合可能表示モード候補のうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定することとすることができる。かかる場合には、表示されるコンテンツの視認性を確実に確保することが可能になる。
【0022】
一方、前記動作可能画素数の条件として、前記行方向の画素数の条件である行画素数条件、及び、前記列方向の画素数の条件である列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定であるときには、前記決定手段は、前記少なくとも1つの適合可能表示モード候補のうち、拡大倍率が最小のものを前記動作表示モードとして決定することとすることができる。
【0023】
こうして、行画素数条件及び列画素数条件が画素数指定である場合と、行画素数条件及び列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定である場合とで、動作決定モードの決定アルゴリズムを異ならせることにより、様々な表示態様を選択することができる。
【0024】
本発明の表示処理装置では、前記アプリケーションファイルを受信する受信手段を更に備える構成とすることができる。かかる場合には、受信手段により受信した様々なアプリケーションファイルに含まれる様々なコンテンツを、表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
【0025】
ここで、前記受信手段が、移動通信網の基地局と無線通信を行うための無線通信手段を備える構成とすることができる。この場合には、移動通信網の基地局と無線通信を行う移動通信端末装置において、本発明の表示方法を使用することができる。
【0026】
以上説明したように、本発明の表示処理方法によれば、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができるという効果を奏することができる。
【0027】
また、本発明の表示処理装置によれば、本発明の表示処理方法を使用して表示処理を行うので、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができるという効果を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図11を参照しつつ説明する。なお、図面の説明に際しては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0029】
図1及び図2には、一実施形態に係る情報処理方法が使用される携帯電話装置10の構成が概略的に示されている。ここで、図1(A)には、携帯電話装置10の外観の正面図が示され、図1(B)には、携帯電話装置10の外観の裏面図が示されている。また、図2には、携帯電話装置10の機能ブロック構成が示されている。
【0030】
図1及び図2において総合的に示されるように、携帯電話装置10は、(a)制御部21、送受信部22、記憶装置23及び表示制御部25を備える携帯電話装置本体11と、(b)電話番号を制御部21へ入力するためのテンキー、及び、動作モードの切替等の各種指令を制御部21へ入力するためのファンクションキーを有する操作部12と、(c)制御部21による指令に応じて、操作案内、動作状況、受信メッセージ等を表示する液晶表示装置を有する表示部13とを備えている。また、携帯電話装置10は、(d)通話時に通信相手から送られてきた音声信号を再生する通話用スピーカ14と、通話時に音声を入力するためのマイクロフォン15と、(e)制御部21による指令に応じて、着信音や案内音を発生するための案内用スピーカ16と、(f)送受信部22と接続され、移動通信網の基地局との間で無線信号を授受するためのアンテナ17と、を備えている。
【0031】
上記の表示部13における表示画面は、図3に示されるように、画素PXLk,jが行方向にRW(例えば、RW=240)画素(すなわち、j=1〜RW)、列方向にCW(例えば、CW=260)画素(すなわち、k=1〜CW)のマトリクス状に配列されている。すなわち、表示部13における表示画面では、その画素構成が(RW×CW)となっている。
【0032】
また、上記の表示制御部25は、制御部21からの動作表示モード指令DMDに応じて、図4に示される等倍表示モード及び図5に示される2倍表示モードの2種の表示モードの中の1つの表示モードで、表示画面に表示を行う。すなわち、表示制御部25は、制御部21からの動作表示モード指令DMDにより等倍表示モードが指定されると、図4(A)及び図4(B)で総合的に示されるように、コンテンツにおける1画素に対応する表示単位DUAn1,m1(m1=1〜RW,n1=1〜CW)それぞれを1画素PXLn1,m1とする表示を行う。
【0033】
一方、表示制御部25は、制御部21からの動作表示モード指令DMDにより2倍表示モードが指定されると、図5(A)及び図5(B)で総合的に示されるように、コンテンツにおける1画素に対応する表示単位DUBn2,m2(m2=1〜RW/2,n2=1〜CW/2)それぞれを、行方向2画素及び列方向2画素の計4画素とする表示を行う。すなわち、表示単位DUBn2,m2を画素PXL2・n2, 2・m2、画素PXL2・n2, 2・m2+1、画素PXL2・n2+1, 2・m2及び画素PXL2・n2, 2・m2+1の4画素とする表示を行う。
【0034】
図2に戻り、上記の制御部21は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号処理装置(DSP)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)を備えており、一般的な携帯電話機能を実現するために、様々なデータ処理を行うとともに、上述した他の構成要素の動作制御を行うようになっている。また、制御部21は、アンテナ17及び送受信部22を介して受信したアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件に基づいて、等倍表示モード及び2倍表示モードのいずれかを動作表示モードに決定し、その旨を動作表示モード指令DMDとして表示制御装置25に通知するようになっている。また、制御部21は、アプリケーションを実行し、必要に応じてコンテンツを構成する原画素データPDTを表示制御部25へ供給するようになっている。
【0035】
なお、制御部21、アンテナ17、送受信部22、表示制御部25及び表示部13から表示処理装置が構成されている。
【0036】
次に、以上のように構成された携帯電話装置10による、コンテンツの表示処理を説明する。
【0037】
前提として、アンテナ17及び送受信部22を介して受信するアプリケーションファイルはコンテンツを含んでいるものとする。そして、このアプリケーションフイルは、MIDP(Mobile Information Device Profile)アプリケーションのファイルであり、アプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件は、アプリケーションファイル内のJAD(JAVA(登録商標) Application Description)ファイルにおける画素数条件パラメータとして記載されているものとする。
【0038】
また、この画素数条件パラメータは、JADファイル内におけるMAR(MIDlet-Application-Range)属性として記載されており、行方向パラメータと列方向パラメータとを含んでいるものとする。ここで、行方向パラメータは、アプリケーションが動作するために表示部13に必要な行方向の画素数(固定値)又は画素数範囲(最小値−最大値)のいずれかで指定されるものとする。また、列方向パラメータは、アプリケーションが動作するために表示部13に必要な列方向の画素数(固定値)又は画素数範囲(最小値−最大値)のいずれかで指定されるものとする。なお、画素数指定の場合には、指定された画像数以上の行画素数又は列画素数を有すれば、表示部13は当該アプリケーションに適合し、画素数範囲指定の場合には、指定された画素数範囲内の行画素数又は列画素数を有すれば、表示部13は当該アプリケーションに適合することになる。
【0039】
なお、以下の説明においては、行方向パラメータが固定値指定の場合を「行方向パラメータRF」と、範囲指定の場合を「行方向パラメータRR(RR1,RR2)」(RR1:最小値、RR2:最大値)と記すものとする。さらに、行方向パラメータを総括して示す場合には、「行方向パラメータRP」と記すものとする。
【0040】
また、列方向パラメータが固定値指定の場合を「列方向パラメータCF」と、範囲指定の場合を「列方向パラメータCR(CR1,CR2)」(CR1:最小値、CR2:最大値)と記すものとする。さらに、列方向パラメータを総括して示す場合には、「列方向パラメータRP」と記すものとする。
【0041】
また、適宜、画素数条件パラメータを総括して画素数条件パラメータ[RP,CP]と記すものとする。
【0042】
携帯電話装置10は、アプリケーションの受信からコンテンツの表示までの処理を以下のようにして行う。
【0043】
まず、図6のステップS11において、送受信部22がアンテナ17を介して基地局から送信されたアプリケーションファイルを受信する。送受信部22は、受信したアプリケーションを制御部21へ送信する。そして、制御部21は、受信したアプリケーションを記憶装置23へ格納する。
【0044】
次に、操作者が操作部12を操作して、当該アプリケーションの実行を制御部21に指令すると、ステップS12において、制御部21は、記憶装置23から画素数パラメータ[RP,CP]を含むアプリケーションファイルを読み出す。なお、ステップS12においては、後述するエラーフラグがOFFにリセットされる。
【0045】
引き続き、ステップS13において、制御部21は、行方向パラメータRP又は列方向パラメータCPが範囲指定であるか否かを判定する。この判定が否定的であった場合、すなわち行方向パラメータRP及び列方向パラメータCPが固定値指定であり、行方向パラメータRF及び列方向パラメータCFであった場合には、処理はサブルーチンS14へ移行する。
【0046】
サブルーチンS14では、まず、図7のステップS21において、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS26へ移行する。そして、ステップS26において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS14の処理が終了する。
【0047】
ステップS21において否定的な判定がなされると、処理はステップS22へ移行する。このステップS22においては、制御部21が、列方向パラメータCFが列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS26へ移行する。そして、ステップS26において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS14の処理が終了する。
【0048】
ステップS22において否定的な判定がなされると、表示部13の画素構成は画素数条件パラメータ[RF,CF]に適合していると判定し、処理はステップS23へ移行する。このステップS23においては、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、上述した表示制御部25による等倍表示モード及び2倍表示モードのうち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS28へ移行する。そして、ステップS28において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定し、サブルーチンS14の処理を終了する。
【0049】
ステップS23において否定的な判定がなされると、処理はステップS24へ移行する。このステップS23においては、制御部21が、列方向パラメータCFが列行方向画素数CWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS28へ移行する。そして、ステップS28において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定し、サブルーチンS14の処理を終了する。
【0050】
ステップS24において否定的な判定がなされると、処理はステップS27へ移行する。そして、ステップS27において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定し、サブルーチンS14の処理を終了する。
【0051】
図6に戻り、ステップS13における判定が肯定的であった場合、すなわち行方向パラメータRP及び列方向パラメータCPの少なくとも一方が範囲指定であった場合には、処理はサブルーチンS15へ移行する。
【0052】
サブルーチンS15では、まず、図8のステップS31において、制御部21が、行方向パラメータが固定値指定であるか否か、すなわち、画素数条件パラメータ[RP,CP]が画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]であるか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はサブルーチンS36へ移行する。
【0053】
サブルーチンS36では、まず、図9のステップS41において、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS47へ移行する。そして、ステップS47において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS36の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0054】
ステップS41において否定的な判定がなされると、処理はステップS42へ移行する。このステップS42においては、制御部21が、列方向パラメータの最小値CR1が列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS47へ移行する。そして、ステップS47において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS36の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0055】
ステップS42において否定的な判定がなされると、処理はステップS43へ移行する。このステップS43においては、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS49へ移行する。そして、ステップS49において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0056】
ステップS43において否定的な判定がなされると、処理はステップS44へ移行する。このステップS44においては、制御部21が、列方向画素数CWが列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS44においては、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS49へ移行する。そして、ステップS49において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0057】
ステップS44において否定的な判定がなされると、処理はステップS45へ移行する。このステップS45においては、制御部21が、列方向画素数CWの1/2が列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR1以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS45においては、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成は、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS49へ移行する。そして、ステップS49において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0058】
ステップS45において肯定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成が、画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]からみて2倍表示モードのみに適合しているとの判定がなされると、処理はステップS48へ移行する。そして、ステップS48において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0059】
図8に戻り、ステップS31において否定的な判定がなされると、処理はステップS32へ移行する。このステップS32においては、制御部21が、列方向パラメータが固定値指定であるか否か、すなわち、画素数条件パラメータ[RP,CP]が画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]であるか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はサブルーチンS37へ移行する。
【0060】
サブルーチンS37では、まず、図10のステップS51において、制御部21が、列向パラメータCFが列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS57へ移行する。そして、ステップS57において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS37の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0061】
ステップS51において否定的な判定がなされると、処理はステップS52へ移行する。このステップS52においては、制御部21が、行方向パラメータの最小値RR1が行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS57へ移行する。そして、ステップS57において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS37の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0062】
ステップS52において否定的な判定がなされると、処理はステップS53へ移行する。このステップS53においては、制御部21が、列方向パラメータCFが列方向画素数CWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0063】
ステップS53において否定的な判定がなされると、処理はステップS54へ移行する。このステップS54においては、制御部21が、行方向画素数RWが行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS54においては、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0064】
ステップS54において否定的な判定がなされると、処理はステップS55へ移行する。このステップS55においては、制御部21が、行方向画素数RWの1/2が行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS55においては、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成が、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0065】
ステップS55において肯定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成は、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]からみて2倍表示モードのみに適合しているとの判定がなされると、処理はステップS58へ移行する。そして、ステップS58において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0066】
図8に戻り、ステップS32において否定的な判定がなされると、制御部21は、画素数条件パラメータ[RP,CP]が画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]であると判定し、処理はサブルーチンS38へ移行する。
【0067】
サブルーチンS38では、図11のステップS61において、制御部21が、行方向パラメータの最小値RR1が行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS67へ移行する。そして、ステップS67において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS38の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0068】
ステップS61において否定的な判定がなされると、処理はステップS62へ移行する。このステップS62においては、制御部21が、列方向パラメータの最小値CR1が列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部17の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS67へ移行する。そして、ステップS67において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS38の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0069】
ステップS62において否定的な判定がなされると、処理はステップS63へ移行する。このステップS63においては、制御部21が、行方向画素数RWが行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS54においては、表示部13の行方向の画素構成からみて、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0070】
ステップS63において否定的な判定がなされると、処理はステップS64へ移行する。このステップS64においては、制御部21が、行方向画素数RWの1/2が行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS64においては、表示部13の行方向の画素構成からみて、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の行方向の画素構成は、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを、最も基本的な表示モードである等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0071】
ステップS64において肯定的な判定がなされると、処理はステップS65へ移行する。このステップS65においては、制御部21が、列方向画素数CWが列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS65においては、表示部13の列方向の画素構成からみて、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0072】
ステップS65において否定的な判定がなされると、処理はステップS66へ移行する。このステップS66においては、制御部21が、列方向画素数CWの1/2が行方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS66においては、表示部13の列方向の画素構成からみて、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の列方向の画素構成は、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを最も基本的な表示モードである等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0073】
ステップS66において肯定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成は、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]からみて2倍表示モードのみに適合しているとの判定がなされると、処理はステップS68へ移行する。そして、ステップS68において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
【0074】
以上のようにしてサブルーチンS14又はサブルーチンS15の処理が終了すると、処理は図6のステップS16へ移行する。このステップS16においては、制御部21が、エラーフラグがONであるか否かを判定することにより、エラーが有ったか否かを判定する。ここで肯定的な判定がなされると、処理はステップS18へ移行する。そして、ステップS18において、制御部21が、表示部13の画素構成ではアプリケーションにおけるコンテンツを表示できない旨を表示させるエラー処理を行い、表示処理を終了する。
【0075】
ステップS16において否定的な判定がなされると、処理はステップS17へ移行する。このステップS17においては、制御部21が、表示制御部25に対して、動作表示モード指令DMDにより決定された動作表示モードを指定する。
【0076】
次に、ステップS19において、制御部21がアプリケーションにより指定されたコンテンツを構成する原画素データPDTを表示制御部25へ供給する。こうして原画素データPDTを受信した表示制御部25は、指定された動作表示モードに従って原画素データPDTそれぞれを表示単位に対応させて、表示部13に表示する。こうして、携帯電話装置10による、アプリケーションが含むコンテンツの表示処理が終了する。
【0077】
以上説明したように、本実施形態では、記憶装置23に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出し、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定している。そして、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示している。したがって、本実施形態によれば、コンテンツを表示部13に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
【0078】
また、拡大倍率を、行方向及び列方向で同一の倍率としている。したがって、表示されるコンテンツと、作成されたコンテンツとが必ず同一又は相似とでき、原則として、コンテンツの著作者の同一性保持権を自動的に遵守することができるため、変形表示の場合に必要な著作者の許諾を考慮しなくともよい。
【0079】
また、動作可能画素数の条件が、行方向の画素数の条件である行方向パラメータ、及び、列方向の画素数の条件である列方向パラメータをそれぞれ含むこととし、行方向パラメータ及び列方向パラメータが固定値指定であるときに、画素数指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定している。したがって、表示されるコンテンツの視認性を確実に確保することが可能となっている。
【0080】
また、行方向パラメータ又は列方向パラメータが範囲指定であるとき、範囲指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最小のものを動作表示モードとして決定することとしている。したがって、上記の行方向パラメータ及び列方向パラメータが固定値指定であるときと使い分けることにより、様々な表示態様を選択することができるようになっている。
【0081】
また、アプリケーションファイルを受信する受信手段として、アンテナ17及び送受信部を備えているので、受信した様々なアプリケーションファイルに含まれる様々なコンテンツを、表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
【0082】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0083】
例えば、上記の実施形態では、表示モード候補を等倍表示モード及び2倍表示モードの2つとしたが、等倍表示モードのみの1つであってもよいし、等倍表示モードを含む3つ以上であってもよい。また、等倍以外の拡大倍率は任意値とすることができる。
【0084】
また、上記の実施形態では、画素数条件パラメータが範囲指定を含む場合に、適合可能な拡大倍率のうちで最小のものを動作表示モードとして決定することとした。これに対し、画素数条件パラメータが範囲指定を含む場合にも、画素数条件パラメータが固定値指定のみを含む場合と同様に、適合可能な拡大倍率のうちで最大のものを動作表示モードとして決定することもできる。さらに、適合可能な拡大倍率の表示モード候補のうちから、操作者に選択させるようにしてもよい。
【0085】
また、上記の実施形態では、行方向倍率と列方向倍率とを同一としたが、コンテンツの著作者の同一性保持権を侵害しない措置を講じたうえで(例えば、著作者の承諾を得る等して)、行方向倍率と列方向倍率とが異なるようにすることもできる。
【0086】
また、上記の実施形態では、画素数条件パラメータにおけるエラーチェック及びエラー処理をコンテンツの表示処理の中で行うこととしたが、こうしたエラーチェック及びエラー処理をアプリケーションの受信処理時に行うこととすることもできる。かかる場合には、コンテンツの表示処理においては、与えられたアプリケーションの画素数条件パラメータにはエラーが無いことを前提として、処理を行うことができる。
【0087】
また、上記の実施形態では、本発明を携帯電話装置に適用したが、パーソナルコンピュータ等の他の装置に本発明を適用することができるのは勿論である。
【産業上の利用の可能性】
【0088】
以上詳細に説明したように、本発明の表示処理方法及び表示処理装置は、液晶表示装置等のような行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】 図1A及び図1Bは、本発明の一実施形態に係る情報処理方法が使用される携帯電話装置の外観を示す図であり;
【図2】図2は、図1の携帯電話装置の機能ブロック図であり;
【図3】図3は、図1の表示部の画素構成を説明するための図であり;
【図4】図4は、等倍表示モードを説明するための図であり;
【図5】図5は、2倍表示モードを説明するための図であり;
【図6】図6は、図1の装置による表示処理を説明するためのフローチャートであり;
【図7】図7は、図6の固定値指定処理を説明するためのフローチャートであり;
【図8】図8は、図6の範囲指定処理を説明するためのフローチャートであり;
【図9】図9は、図8の範囲指定処理1を説明するためのフローチャートであり;
【図10】図10は、図8の範囲指定処理2を説明するためのフローチャートであり;そして、
【図11】図11は、図8の範囲指定処理3を説明するためのフローチャートである。
本発明は、表示処理方法及び表示処理装置に係り、より詳しくは、行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理を行う表示処理方法及び表示処理装置に関するものである。
携帯電話装置等の移動通信端末装置において、ゲーム等のコンテンツを含むアプリケーションファイルをダウンロードして、そのコンテンツを操作者に提供することが広く行われている。こうしたコンテンツが画面表示を予定している場合には、移動通信端末装置の表示部における液晶ディスプレイ等の表示手段の表示画面にコンテンツが表示される等して、操作者にコンテンツが提供される。
こうしたコンテンツは、そのコンテンツの内容を表示しようとする移動通信端末装置の表示画面の画素構成に合せた形式で、コンテンツ提供者により作成されてきた。そして、今や非常に多くのコンテンツが作成され、流通しており、社会財産化している。
ところで、近年においては、液晶ディスプレイ等の表示手段における表示画面の画素の微細化が急速に進行している。この結果、表示画面の大きさはほぼそのままで、総画素が増大しつつある。例えば、従来は表示画面の画素構成が行方向で120、列方向で130(すなわち、画素構成が120×130)であったものが、行方向で240、列方向で260(すなわち、画素構成が240×260)というように、総画素数が増大してきている。
こうして表示画面の画素構成が、より精細化され、かつ、より大きな数の画素を有する構成に変化すると、従来の表示画面の画素構成に合せて作成されたコンテンツを新たな表示画面に表示したときに、従来の表示面積よりも小さな表示面積に表示されることになる。上記の例のように、画素構成が120×130の表示画面に合せて作成されたコンテンツを、全体表示面積が同一で画素構成が240×260の表示画面に表示すると、表示面積が1/4となる。
この結果、従来の画素構成の表示画面に合せて作成されたコンテンツを新たな画素構成の表示画面に表示したときには、従来の表示画面への表示の際における視認性を確保できないことがしばしば発生することが予想される。こうした視認性の低下を防止するために、コンテンツを作成し直すことも考えられるが、既に社会財産化している膨大な量のコンテンツを全て作成し直すことは、多大な労力と費用とを要することになる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる表示処理方法及び表示処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理を行う表示処理方法であって、アプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す条件読出工程と;前記動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる予め定められた複数の表示モード候補における前記動作可能画素数の条件に適合可能な表示モード候補である少なくとも1つの適合可能表示モード候補のうちから動作表示モードを決定する決定工程と;前記動作表示モードで、前記アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する表示工程と;を備える表示処理方法である。
この表示処理方法では、条件読出工程において、記憶装置等に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す。引き続き、決定工程において、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる予め定められた複数の表示モード候補における前記動作可能画素数の条件に適合可能な表示モード候補である少なくとも1つの適合可能表示モード候補のうちから動作表示モードを決定する。かかる動作表示モードの決定は、例えば動作可能画素数の条件の指定態様により表現されている動作表示モードの優先度を考慮して行われる。
そして、表示工程において、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する。この結果、表示手段には、動作可能画素数の条件に適合するとともに、適切な態様でコンテンツが表示される。
したがって、本発明の表示処理方法によれば、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
本発明の表示処理方法では、前記拡大倍率を、前記行方向及び前記列方向で同一の倍率とすることができる。かかる場合には、表示されるコンテンツと、作成されたコンテンツとが必ず同一又は相似となるので、原則として、コンテンツの著作者の同一性保持権を自動的に遵守することができ、変形表示の場合に著作者の許諾を得る必要性を考慮する必要がなくなる。
また、本発明の表示処理方法では、前記動作可能画素数の条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記行方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定される行画素数条件、及び、前記アプリケーションが動作可能な前記列方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定される列画素数条件を含み、前記行画素数条件及び前記列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定であるとき、前記決定工程では、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数範囲指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最小のものを前記動作表示モードとして決定するようにすることができる。
ここで、前記行画素数条件が画素数指定であり、前記列画素数条件が画素数指定であるとき、前記決定工程では、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定することとすることができる。かかる場合には、表示されるコンテンツの視認性を確実に確保することが可能になる。
こうして、行画素数条件及び列画素数条件が画素数指定である場合と、行画素数条件及び列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定である場合とで、動作表示モードの決定アルゴリズムを異ならせることにより、様々な表示態様を選択することができる。
また、本発明の表示処理方法では、前記アプリケーションファイルを受信する受信工程を更に備えることができる。かかる場合には、受信工程において受信した様々なアプリケーションファイルに含まれる様々なコンテンツを、表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
本発明は、第2の観点からすると、行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段と;アプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出し、前記動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる予め定められた複数表示モード候補における前記動作可能画素数の条件に適合可能な表示モード候補である少なくとも1つの適合可能表示モード候補のうちから動作表示モードを決定する決定手段と;前記動作表示モードで、前記アプリケーションにより指定された画像を前記表示手段に表示させる表示装置制御手段と;を備える表示処理装置。
この表示処理装置では、判定手段が、記憶装置等に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す。引き続き、判定手段は、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる予め定められた複数表示モード候補における前記動作可能画素数の条件に適合可能な表示モード候補である少なくとも1つの適合可能表示モード候補のうちから動作表示モードを決定する。そして、表示制御手段が、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する。
すなわち、本発明の表示処理装置は、上述した本発明の表示処理方法を使用して表示処理を行う。したがって、本発明の表示処理方法によれば、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
本発明の表示処理装置では、前記動作可能画素数の条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記行方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定される行画素数条件、及び、前記アプリケーションが動作可能な前記列方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定される列画素数条件を含み、前記行画素数条件及び前記列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定であるとき、前記決定手段は、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数範囲指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最小のものを前記動作表示モードとして決定するようにすることができる。
ここで、前記行画素数条件が画素数指定であり、前記列画素数条件が画素数指定であるとき、前記決定手段は、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最大のものを前記動作表示モードとして決定するようにすることができる。かかる場合には、表示されるコンテンツの視認性を確実に確保することが可能になる。
こうして、行画素数条件及び列画素数条件が画素数指定である場合と、行画素数条件及び列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定である場合とで、動作表示モードの決定アルゴリズムを異ならせることにより、様々な表示態様を選択することができる。
また、本発明の表示処理装置では、前記アプリケーションファイルを受信する受信手段を更に備える構成とすることができる。かかる場合には、受信手段により受信した様々なアプリケーションファイルに含まれる様々なコンテンツを、表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
ここで、前記受信手段が、移動通信網の基地局と無線通信を行うための無線通信手段を備える構成とすることができる。この場合には、移動通信網の基地局と無線通信を行う移動通信端末装置において、本発明の表示方法を使用することができる。
以上説明したように、本発明の表示処理方法によれば、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができるという効果を奏することができる。
また、本発明の表示処理装置によれば、本発明の表示処理方法を使用して表示処理を行うので、コンテンツを表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができるという効果を奏することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図1A〜図11を参照しつつ説明する。なお、図面の説明に際しては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1A、図1B及び図2には、一実施形態に係る情報処理方法が使用される携帯電話装置10の構成が概略的に示されている。ここで、図1Aには、携帯電話装置10の外観の正面図が示され、図1Bには、携帯電話装置10の外観の裏面図が示されている。また、図2には、携帯電話装置10の機能ブロック構成が示されている。
図1A、図1B及び図2において総合的に示されるように、携帯電話装置10は、(a)制御部21、送受信部22、記憶装置23及び表示制御部25を備える携帯電話装置本体11と、(b)電話番号を制御部21へ入力するためのテンキー、及び、動作モードの切替等の各種指令を制御部21へ入力するためのファンクションキーを有する操作部12と、(c)制御部21による指令に応じて、操作案内、動作状況、受信メッセージ等を表示する液晶表示装置を有する表示部13とを備えている。また、携帯電話装置10は、(d)通話時に通信相手から送られてきた音声信号を再生する通話用スピーカ14と、通話時に音声を入力するためのマイクロフォン15と、(e)制御部21による指令に応じて、着信音や案内音を発生するための案内用スピーカ16と、(f)送受信部22と接続され、移動通信網の基地局との間で無線信号を授受するためのアンテナ17と、を備えている。
上記の表示部13における表示画面は、図3に示されるように、画素PXLk,jが行方向にRW(例えば、RW=240)画素(すなわち、j=1〜RW)、列方向にCW(例えば、CW=260)画素(すなわち、k=1〜CW)のマトリクス状に配列されている。すなわち、表示部13における表示画面では、その画素構成が(RW×CW)となっている。
また、上記の表示制御部25は、制御部21からの動作表示モード指令DMDに応じて、図4A及び図4Bに示される等倍表示モード及び図5A及び図5Bに示される2倍表示モードの2種の表示モードの中の1つの表示モードで、表示画面に表示を行う。すなわち、表示制御部25は、制御部21からの動作表示モード指令DMDにより等倍表示モードが指定されると、図4A及び図4Bで総合的に示されるように、コンテンツにおける1画素に対応する表示単位DUAn1,m1(m1=1〜RW,n1=1〜CW)それぞれを1画素PXLn1,m1とする表示を行う。
一方、表示制御部25は、制御部21からの動作表示モード指令DMDにより2倍表示モードが指定されると、図5A及び図5Bで総合的に示されるように、コンテンツにおける1画素に対応する表示単位DUBn2,m2(m2=1〜RW/2,n2=1〜CW/2)それぞれを、行方向2画素及び列方向2画素の計4画素とする表示を行う。すなわち、表示単位DUBn2,m2を画素PXL2・n2, 2・m2、画素PXL2・n2, 2・m2+1、画素PXL2・n2+1, 2・m2及び画素PXL2・n2, 2・m2+1の4画素とする表示を行う。
図2に戻り、上記の制御部21は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号処理装置(DSP)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)を備えており、一般的な携帯電話機能を実現するために、様々なデータ処理を行うとともに、上述した他の構成要素の動作制御を行うようになっている。また、制御部21は、アンテナ17及び送受信部22を介して受信したアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件に基づいて、等倍表示モード及び2倍表示モードのいずれかを動作表示モードに決定し、その旨を動作表示モード指令DMDとして表示制御装置25に通知するようになっている。また、制御部21は、アプリケーションを実行し、必要に応じてコンテンツを構成する原画素データPDTを表示制御部25へ供給するようになっている。
なお、制御部21、アンテナ17、送受信部22、表示制御部25及び表示部13から表示処理装置が構成されている。
次に、以上のように構成された携帯電話装置10による、コンテンツの表示処理を説明する。
前提として、アンテナ17及び送受信部22を介して受信するアプリケーションファイルはコンテンツを含んでいるものとする。そして、このアプリケーションフイルは、MIDP(Mobile Information Device Profile)アプリケーションのファイルであり、アプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件は、アプリケーションファイル内のJAD(JAVA(登録商標) Application Description)ファイルにおける画素数条件パラメータとして記載されているものとする。
また、この画素数条件パラメータは、JADファイル内におけるMAR(MIDlet-Application-Range)属性として記載されており、行方向パラメータと列方向パラメータとを含んでいるものとする。ここで、行方向パラメータは、アプリケーションが動作するために表示部13に必要な行方向の画素数(固定値)又は画素数範囲(最小値−最大値)のいずれかで指定されるものとする。また、列方向パラメータは、アプリケーションが動作するために表示部13に必要な列方向の画素数(固定値)又は画素数範囲(最小値−最大値)のいずれかで指定されるものとする。なお、画素数指定の場合には、指定された画素数以上の行画素数又は列画素数を有すれば、表示部13は当該アプリケーションに適合し、画素数範囲指定の場合には、指定された画素数範囲内の行画素数又は列画素数を有すれば、表示部13は当該アプリケーションに適合することになる。
なお、以下の説明においては、行方向パラメータが固定値指定の場合を「行方向パラメータRF」と、範囲指定の場合を「行方向パラメータRR(RR1,RR2)」(RR1:最小値、RR2:最大値)と記すものとする。さらに、行方向パラメータを総括して示す場合には、「行方向パラメータRP」と記すものとする。
また、列方向パラメータが固定値指定の場合を「列方向パラメータCF」と、範囲指定の場合を「列方向パラメータCR(CR1,CR2)」(CR1:最小値、CR2:最大値)と記すものとする。さらに、列方向パラメータを総括して示す場合には、「列方向パラメータCP」と記すものとする。
また、適宜、画素数条件パラメータを総括して画素数条件パラメータ[RP,CP]と記すものとする。
携帯電話装置10は、アプリケーションの受信からコンテンツの表示までの処理を以下のようにして行う。
まず、図6のステップS11において、送受信部22がアンテナ17を介して基地局から送信されたアプリケーションファイルを受信する。送受信部22は、受信したアプリケーションを制御部21へ送信する。そして、制御部21は、受信したアプリケーションを記憶装置23へ格納する。
次に、操作者が操作部12を操作して、当該アプリケーションの実行を制御部21に指令すると、ステップS12において、制御部21は、記憶装置23から画素数パラメータ[RP,CP]を含むアプリケーションファイルを読み出す。なお、ステップS12においては、後述するエラーフラグがOFFにリセットされる。
引き続き、ステップS13において、制御部21は、行方向パラメータRP又は列方向パラメータCPが範囲指定であるか否かを判定する。この判定が否定的であった場合、すなわち行方向パラメータRP及び列方向パラメータCPが固定値指定であり、行方向パラメータRF及び列方向パラメータCFであった場合には、処理はサブルーチンS14へ移行する。
サブルーチンS14では、まず、図7のステップS21において、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部13の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS26へ移行する。そして、ステップS26において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS14の処理が終了する。
ステップS21において否定的な判定がなされると、処理はステップS22へ移行する。このステップS22においては、制御部21が、列方向パラメータCFが列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部13の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS26へ移行する。そして、ステップS26において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS14の処理が終了する。
ステップS22において否定的な判定がなされると、表示部13の画素構成は画素数条件パラメータ[RF,CF]に適合していると判定し、処理はステップS23へ移行する。このステップS23においては、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、上述した表示制御部25による等倍表示モード及び2倍表示モードのうち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS28へ移行する。そして、ステップS28において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定し、サブルーチンS14の処理を終了する。
ステップS23において否定的な判定がなされると、処理はステップS24へ移行する。このステップS24においては、制御部21が、列方向パラメータCFが列行方向画素数CWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS28へ移行する。そして、ステップS28において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定し、サブルーチンS14の処理を終了する。
ステップS24において否定的な判定がなされると、処理はステップS27へ移行する。そして、ステップS27において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定し、サブルーチンS14の処理を終了する。
図6に戻り、ステップS13における判定が肯定的であった場合、すなわち行方向パラメータRP及び列方向パラメータCPの少なくとも一方が範囲指定であった場合には、処理はサブルーチンS15へ移行する。
サブルーチンS15では、まず、図8のステップS31において、制御部21が、行方向パラメータが固定値指定であるか否か、すなわち、画素数条件パラメータ[RP,CP]が画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]であるか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はサブルーチンS36へ移行する。
サブルーチンS36では、まず、図9のステップS41において、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部13の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS47へ移行する。そして、ステップS47において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS36の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS41において否定的な判定がなされると、処理はステップS42へ移行する。このステップS42においては、制御部21が、列方向パラメータの最小値CR1が列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部13の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS47へ移行する。そして、ステップS47において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS36の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS42において否定的な判定がなされると、処理はステップS43へ移行する。このステップS43においては、制御部21が、行方向パラメータRFが行方向画素数RWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS49へ移行する。そして、ステップS49において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS43において否定的な判定がなされると、処理はステップS44へ移行する。このステップS44においては、制御部21が、列方向画素数CWが列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS44においては、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS49へ移行する。そして、ステップS49において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS44において否定的な判定がなされると、処理はステップS45へ移行する。このステップS45においては、制御部21が、列方向画素数CWの1/2が列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS45においては、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成は、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS49へ移行する。そして、ステップS49において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS45において肯定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成が、画素数条件パラメータ[RF,CR(CR1,CR2)]からみて2倍表示モードのみに適合しているとの判定がなされると、処理はステップS48へ移行する。そして、ステップS48において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
図8に戻り、ステップS31において否定的な判定がなされると、処理はステップS32へ移行する。このステップS32においては、制御部21が、列方向パラメータが固定値指定であるか否か、すなわち、画素数条件パラメータ[RP,CP]が画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]であるか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はサブルーチンS37へ移行する。
サブルーチンS37では、まず、図10のステップS51において、制御部21が、列向パラメータCFが列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部13の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS57へ移行する。そして、ステップS57において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS37の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS51において否定的な判定がなされると、処理はステップS52へ移行する。このステップS52においては、制御部21が、行方向パラメータの最小値RR1が行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部13の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS57へ移行する。そして、ステップS57において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS37の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS52において否定的な判定がなされると、処理はステップS53へ移行する。このステップS53においては、制御部21が、列方向パラメータCFが列方向画素数CWの1/2よりも大きいか否か、すなわち、等倍表示モードによる表示のみが可能なのか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS53において否定的な判定がなされると、処理はステップS54へ移行する。このステップS54においては、制御部21が、行方向画素数RWが行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS54においては、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS54において否定的な判定がなされると、処理はステップS55へ移行する。このステップS55においては、制御部21が、行方向画素数RWの1/2が行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS55においては、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成が、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS55において肯定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成は、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CF]からみて2倍表示モードのみに適合しているとの判定がなされると、処理はステップS58へ移行する。そして、ステップS58において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定して、サブルーチンS37の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
図8に戻り、ステップS32において否定的な判定がなされると、制御部21は、画素数条件パラメータ[RP,CP]が画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]であると判定し、処理はサブルーチンS38へ移行する。
サブルーチンS38では、図11のステップS61において、制御部21が、行方向パラメータの最小値RR1が行方向画素数RWよりも大きいか否か、すなわち、行方向の画素構成の観点からみて表示部13の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS67へ移行する。そして、ステップS67において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS38の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS61において否定的な判定がなされると、処理はステップS62へ移行する。このステップS62においては、制御部21が、列方向パラメータの最小値CR1が列方向画素数CWよりも大きいか否か、すなわち、列方向の画素構成の観点からみて表示部13の表示能力を超える表示能力をアプリケーションが要求しているか否かを判定する。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS67へ移行する。そして、ステップS67において、制御部21がエラーフラグをONとして、サブルーチンS38の処理が終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS62において否定的な判定がなされると、処理はステップS63へ移行する。このステップS63においては、制御部21が、行方向画素数RWが行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS63においては、表示部13の行方向の画素構成からみて、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS63において否定的な判定がなされると、処理はステップS64へ移行する。このステップS64においては、制御部21が、行方向画素数RWの1/2が行方向パラメータの最小値RR1以上であり、かつ、行方向パラメータの最大値RR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS64においては、表示部13の行方向の画素構成からみて、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の行方向の画素構成は、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを、最も基本的な表示モードである等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS64において肯定的な判定がなされると、処理はステップS65へ移行する。このステップS65においては、制御部21が、列方向画素数CWが列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS65においては、表示部13の列方向の画素構成からみて、等倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、肯定的な判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS65において否定的な判定がなされると、処理はステップS66へ移行する。このステップS66においては、制御部21が、列方向画素数CWの1/2が列方向パラメータの最小値CR1以上であり、かつ、列方向パラメータの最大値CR2以下であるか否かが判定される。すなわち、ステップS66においては、表示部13の列方向の画素構成からみて、2倍表示モードが画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]に適合しているか否かが判定される。ここで、否定的な判定、すなわち、表示部13の列方向の画素構成は、表示能力は充分であるが、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]からみて等倍表示モード又は2倍表示のいずれにも適合していないとの判定がなされると、処理はステップS69へ移行する。そして、ステップS69において、制御部21は、動作表示モードを最も基本的な表示モードである等倍表示モードに決定して、サブルーチンS38の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
ステップS66において肯定的な判定、すなわち、表示部13の画素構成は、画素数条件パラメータ[RR(RR1,RR2),CR(CR1,CR2)]からみて2倍表示モードのみに適合しているとの判定がなされると、処理はステップS68へ移行する。そして、ステップS68において、制御部21は、動作表示モードを2倍表示モードに決定して、サブルーチンS36の処理を終了し、サブルーチンS15の処理を終了する。
以上のようにしてサブルーチンS14又はサブルーチンS15の処理が終了すると、処理は図6のステップS16へ移行する。このステップS16においては、制御部21が、エラーフラグがONであるか否かを判定することにより、エラーが有ったか否かを判定する。ここで肯定的な判定がなされると、処理はステップS18へ移行する。そして、ステップS18において、制御部21が、表示部13の画素構成ではアプリケーションにおけるコンテンツを表示できない旨を表示させるエラー処理を行い、表示処理を終了する。
ステップS16において否定的な判定がなされると、処理はステップS17へ移行する。このステップS17においては、制御部21が、表示制御部25に対して、動作表示モード指令DMDにより決定された動作表示モードを指定する。
次に、ステップS19において、制御部21がアプリケーションにより指定されたコンテンツを構成する原画素データPDTを表示制御部25へ供給する。こうして原画素データPDTを受信した表示制御部25は、指定された動作表示モードに従って原画素データPDTそれぞれを表示単位に対応させて、表示部13に表示する。こうして、携帯電話装置10による、アプリケーションが含むコンテンツの表示処理が終了する。
以上説明したように、本実施形態では、記憶装置23に格納されているアプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出し、動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定している。そして、決定された動作表示モードで、アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示している。したがって、本実施形態によれば、コンテンツを表示部13に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
また、拡大倍率を、行方向及び列方向で同一の倍率としている。したがって、表示されるコンテンツと、作成されたコンテンツとが必ず同一又は相似とでき、原則として、コンテンツの著作者の同一性保持権を自動的に遵守することができるため、変形表示の場合に必要な著作者の許諾を考慮しなくともよい。
また、動作可能画素数の条件が、行方向の画素数の条件である行方向パラメータ、及び、列方向の画素数の条件である列方向パラメータをそれぞれ含むこととし、行方向パラメータ及び列方向パラメータが固定値指定であるときに、画素数指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定している。したがって、表示されるコンテンツの視認性を確実に確保することが可能となっている。
また、行方向パラメータ又は列方向パラメータが範囲指定であるとき、範囲指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最小のものを動作表示モードとして決定することとしている。したがって、上記の行方向パラメータ及び列方向パラメータが固定値指定であるときと使い分けることにより、様々な表示態様を選択することができるようになっている。
また、アプリケーションファイルを受信する受信手段として、アンテナ17及び送受信部を備えているので、受信した様々なアプリケーションファイルに含まれる様々なコンテンツを、表示手段に適合させつつ、適切な態様で表示することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、表示モード候補を等倍表示モード及び2倍表示モードの2つとしたが、等倍表示モードのみの1つであってもよいし、等倍表示モードを含む3つ以上であってもよい。また、等倍以外の拡大倍率は任意値とすることができる。
また、上記の実施形態では、画素数条件パラメータが範囲指定を含む場合に、適合可能な拡大倍率のうちで最小のものを動作表示モードとして決定することとした。これに対し、画素数条件パラメータが範囲指定を含む場合にも、画素数条件パラメータが固定値指定のみを含む場合と同様に、適合可能な拡大倍率のうちで最大のものを動作表示モードとして決定することもできる。さらに、適合可能な拡大倍率の表示モード候補のうちから、操作者に選択させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、行方向倍率と列方向倍率とを同一としたが、コンテンツの著作者の同一性保持権を侵害しない措置を講じたうえで(例えば、著作者の承諾を得る等して)、行方向倍率と列方向倍率とが異なるようにすることもできる。
また、上記の実施形態では、画素数条件パラメータにおけるエラーチェック及びエラー処理をコンテンツの表示処理の中で行うこととしたが、こうしたエラーチェック及びエラー処理をアプリケーションの受信処理時に行うこととすることもできる。かかる場合には、コンテンツの表示処理においては、与えられたアプリケーションの画素数条件パラメータにはエラーが無いことを前提として、処理を行うことができる。
また、上記の実施形態では、本発明を携帯電話装置に適用したが、パーソナルコンピュータ等の他の装置に本発明を適用することができるのは勿論である。
以上詳細に説明したように、本発明の表示処理方法及び表示処理装置は、液晶表示装置等のような行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理に適用することができる。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る情報処理方法が使用される携帯電話装置の外観を示す図(その1)である。 図1Bは、本発明の一実施形態に係る情報処理方法が使用される携帯電話装置の外観を示す図(その2)である。 図2は、図1A及び図1Bの携帯電話装置の機能ブロック図である。 図3は、図1A及び図1Bの表示部の画素構成を説明するための図である。 図4Aは、等倍表示モードを説明するための図(その1)である。 図4Bは、等倍表示モードを説明するための図(その2)である。 図5Aは、2倍表示モードを説明するための図(その1)である。 図5Bは、2倍表示モードを説明するための図(その2)である。 図6は、図1A及び図1Bの装置による表示処理を説明するためのフローチャートである。 図7は、図6の固定値指定処理を説明するためのフローチャートである。 図8は、図6の範囲指定処理を説明するためのフローチャートである。 図9は、図8の範囲指定処理1を説明するためのフローチャートである。 図10は、図8の範囲指定処理2を説明するためのフローチャートである。 図11は、図8の範囲指定処理3を説明するためのフローチャートである。

Claims (12)

  1. 行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段への表示処理を行う表示処理方法であって、
    アプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出す条件読出工程と;
    前記動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定する決定工程と;
    前記動作表示モードで、前記アプリケーションにより指定された画像を表示手段に表示する表示工程と;を備える表示処理方法。
  2. 請求項1に記載の表示処理方法において、
    前記拡大倍率は、前記行方向及び前記列方向で同一の倍率である。
  3. 請求項1に記載の表示処理方法において、
    前記動作可能画素数の条件は、前記行方向の画素数の条件である行画素数条件、及び、前記列方向の画素数の条件である列画素数条件をそれぞれ含む。
  4. 請求項3に記載の表示処理方法において、
    前記行画素数条件は、前記アプリケーションが動作可能な前記行方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定され、
    前記列画素数条件は、前記アプリケーションが動作可能な前記列方向の画素数及び画素数範囲のいずれかで指定される。
  5. 請求項4に記載の表示処理方法において、
    前記行画素数条件が画素数指定であり、前記列画素数条件が画素数指定であるとき、前記決定工程では、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定する。
  6. 請求項5に記載の表示処理方法において、
    前記行画素数条件及び前記列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定であるとき、前記決定工程では、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数範囲指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最小のものを前記動作表示モードとして決定する。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示処理方法において、
    前記アプリケーションファイルを受信する受信工程を更に備える。
  8. 行方向及び列方向に沿って画素がマトリクス状に配列された表示手段と;
    アプリケーションファイルの所定位置に記載されたアプリケーションの実行に際して必要となる表示画面における動作可能画素数の条件を読み出し、前記動作可能画素数の条件に基づいて、等倍を含む拡大倍率が互いに異なる少なくとも1つの表示モード候補の中から動作表示モードを決定する決定手段と;
    前記動作表示モードで、前記アプリケーションにより指定された画像を前記表示手段に表示させる表示装置制御手段と;を備える表示処理装置。
  9. 請求項8に記載の表示処理装置において、
    前記動作可能画素数の条件として、前記行方向の画素数の条件である行画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記行方向の画素数で指定され、かつ、前記列方向の画素数の条件である列画素数条件が、前記アプリケーションが動作可能な前記列行方向の画素数で指定されたとき、前記決定手段は、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最大のものを前記操作表示モードとして決定する。
  10. 請求項9に記載の表示処理装置において、
    前記動作可能画素数の条件として、前記行方向の画素数の条件である行画素数条件、及び、前記列方向の画素数の条件である列画素数条件の少なくとも一方が画素数範囲指定であるとき、前記決定手段は、前記少なくとも1つの表示モード候補の中における前記画素数範囲指定に適合可能なもののうち、拡大倍率が最小のものを前記動作表示モードとして決定する。
  11. 請求項8〜10のいずれか一項に記載の表示処理装置において、
    前記アプリケーションファイルを受信する受信手段を更に備える。
  12. 請求項11に記載の表示処理装置において、
    前記受信手段は、移動通信網の基地局と無線通信を行うための無線通信手段を備える。
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