JPWO2004079805A1 - 基板処理装置及び温度調節装置 - Google Patents

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Abstract

温度調節対象を循環する第1冷却水(15)で冷却する第1の流路(16)と第1の流路と別の第2の流路(19)とを設け、第2の流路(19)を流れる第2冷却水(18)と第1冷却水(15)とで熱の交換をする。第1冷却水(15)を一定容量のタンク内に貯める必要が無く、チラー相当部分の第1の流路(16)を流れる第1冷却水(15)が略全体で第2冷却水(18)から熱を吸収される。温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。

Description

本発明は基板処理装置及び温度調節装置に係り、より詳細には、半導体ウェハ等の基板に対してプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)やエッチング等の処理を施す基板処理装置及びその基板処理装置に用いられる温度調節装置に関する。
従来、半導体ウェハ等の基板処理装置の反応炉から生じる熱を制御するために冷却水の流路を反応炉の外周にコイル状に形成した冷却装置がある(例えば、特開2001−332463号公報参照。)。この冷却装置では、熱を吸収した冷却水を冷却用チラーで所定の温度に冷却して循環させる
上述の冷却装置は冷却部と加熱部を持っており、通常は冷却能力をフル運転にすることで一旦冷却水を低めの温度にし、その上で冷却装置内のヒータによって温度を上昇させ所定の温度に制御して循環ポンプで流路を循環させる。従って余分な加熱をしなければならず、エネルギーの効率的な使用が十分ではないという問題がある。
また、一旦チラー内のタンクに冷却水を貯めるため、冷却水水タンクの容量が大きいと、冷却する対象装置の負荷変動に対し応答が遅くなり、温度制御対象装置の温度制御の精度がよくないという問題もある。
本発明の総括的な目的は、上述の問題を解決した改良された有用な基板処理装置、及びそのような基板処理装置に用いられる温度調節装置を提供することである。
本発明のより具体的な目的は、エネルギー効率が高く且つ、温度制御対象の温度制御精度のより優れた基板処理装置、及びそのような基板処理装置に用いられる温度調節装置を提供することである。
上述の目的を達成するために、本発明の1つの面によれば、温度調節対象を有し、基板に所定の処理を施す基板処理部と、一部の流路が基板処理部を通り、温度調節対象の温度を調節する第1の温調流体を循環させる第1の流路と、第1の温調流体と熱の交換をする第2の温調流体を流通させる第2の流路と、少なくとも第2の温調流体の流量を制御する流量制御手段とを具備する基板処理装置が提供される。
ここで、温度調節対象とは、例えば半導体ウェハ等の基板処理装置で処理部本体の筐体の一部をいうが、勿論筐体の全体或いは処理室内でも良い。また、温調流体とは例えば冷却流体や加温流体が該当し液体は勿論気体であっても良い。具体的には例えば冷却水等が相当する。
本発明では、温度調節対象を循環する第1の冷却水で冷却する第1の流路と第1の流路と別の第2の流路とを設け、第2の流路を流れる第2の冷却水と第1の冷却水とで熱の交換をする。これにより、従来のように第1の冷却水を一定容量のタンク内に貯める必要が無く、チラーに相当する部分において第1の流路を流れる第1の冷却水全体の熱が第2の冷却水で吸収される。これにより、温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
また、本発明による基板処理装置は、第2の流路を流れる第2の冷却水の単位時間当たりの流量(以下、単位時間当たりの流量を単に流量という)を制御する流量制御手段を有する。したがって、従来のようにチラー側で冷却し更に同じ所で加熱して所定温度の第1の冷却水とするといったエネルギーの無駄を回避できる。また、温度調節対象の負荷変動に対し適切な流量に変更できその負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させることができる。
上述の本発明による基板処理装置おいて、基板処理部に設けられ、第1の流路における温度調節対象の温度を検出する温度検出手段を更に具備することが好ましい。これにより、温度調節対象例えば処理部本体の所定の部位の温度を正確に把握しコントロールできる。
また、本発明による基板処理装置において、流量制御手段は、温度検出手段により検出した情報に基づき第2の温調流体の流量を制御することが好ましい。これにより、温度調節対象の負荷変動に対し最も適切な第2の温調流体の流量にすることができ、温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
さらに、本発明による基板処理装置において、基板処理部は、該基板処理部を予備的に加熱するヒータと、ヒータの温度を制御する温度制御手段とを具備することが好ましい。これにより、例えば事前に小さなエネルギーで加熱炉内を一定温度まで上昇させておくことができ、エネルギーの無駄を少なくできる。
また、本発明による基板処理装置は、第1の流路に設けられ、前記第1の温調流体を循環させるポンプと、温度検出手段により検出された情報に基づき、ポンプの作動を制御する手段とを更に具備することとしてもよい。これにより、ポンプで昇圧できるので、例えば第1の冷却水が第1の流路を循環し第1の冷却水の全体が熱の交換に寄与することとなり、温調効率を向上させることができる。
また、温度検出手段により検出された情報に基づき、ポンプの作動を制御できるので、温度が高いときはポンプの回転数を増やし流量を増加させる等の調整ができ、より正確な温度調整が可能となりエネルギーの無駄を少なくできる。また、ポンプの制御はオン/オフ制御のみでもよい。
本発明による基板処理装置において、第2の流路はその途中で複数の流路に分岐し、且つ、その分岐した夫々の第2の流路に流量制御手段及びその分岐した夫々の第2の流路を流れる第2の温調流体と熱の交換をする第1の温調流体が循環する第1の流路が夫々設けられていることとしてもよい。これにより、第2の温調流体である工場循環水の水源が一つであって、そこから複数の第1の流路を形成できるので、第2の流路を簡単化できコストを軽減しながら複数の温度調節対象の温度を同時に調節できる。
また、本発明による基板処理装置において、夫々形成された複数の第1の流路は、途中で1つの第1の流路にまとめられ形成されることとしてもよい。これにより、第1の温調流体と第2の温調流体との熱の交換をする熱交換器を、流量制御手段と共に例えば複数並列に繋ぐことにより、単独の場合に比べ熱交換量を増大させることができる。したがって、大きな冷却能力が必要なときは複数同時運転させ、小さな冷却能力で済むときは単独で運転させることができるので、エネルギーの無駄を少なくさせることができる。
また、本発明の他の面によれば、温度調節対象を有し、基板に所定の処理を施す基板処理部と、一部の流路が前記基板処理部を通り、温度調節対象の温度を調節する第1の温調流体を循環させる第1の流路と、第1の温調流体と熱の交換をする第2の温調流体を流通させる第2の流路と、第1の温調流体の流量を制御する流量制御手段とを具備する基板処理装置が提供される。
上述の発明による基板処理装置では、第1の流路を流れる第1の冷却水の流量を制御する流量制御手段を有するので、温度調節対象の負荷変動に対し適切な流量に変更でき温度調節対象の負荷変動に対し迅速に応答でき、温度制御の精度を更に向上させることができる。例えば第1の流路にポンプを設けその回転数を上下させても流量を制御できる。
本発明による基板処理装置は、基板処理部に設けられ、第1の流路における前記温度調節対象の温度を検出する温度検出手段を更に具備することが好ましい。これにより、温度調節対象である加熱炉の所定の部位の温度を正確に把握しコントロールできる。
また、本発明による基板処理装置において、流量制御手段は、温度検出手段により検出した情報に基づき第1の温調流体の流量を制御するものであることが好ましい。これにより、温度調節対象の負荷変動に対し最も適切な第1の温調流体の流量にすることができ、その負荷変動に対し応答が速くなり温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
本発明による基板処理装置において、記第1の流路は、第1の温調流体が一部の流路に流入する上流路と、第1の温調流体が前記一部の流路から流出する下流路と、上流路と下流路とをつなぐバイパスと、第2の流路に近接して設けられ第2の温調流体と熱交換するための熱交換路とを有し、上流路、一部の流路、下流路及びバイパスよりなる第1の温調流体の循環路と、上流路、一部の流路、下流路及び熱交換路よりなる第1の温調流体の循環路とを切り換える切換手段を更に具備することとしてもよい。切換手段は、上流路、一部の流路、下流路及びバイパスよりなる循環路に流れる第1の温調流体の流量と、上流路、一部の流路、下流路及び熱交換路よりなる循環路に流れる前記第1の温調流体の流量との比率を任意の比率に変更することとしてもよい。これにより、例えば熱交換器を通るルートと、熱交換器を通らずバイパスを通るルートとを選択できるので、温度調節対象の負荷変動に対しエネルギーの無駄の無い最適な温度調節が可能となる。
また、熱交換路を通らずバイパスを通るルートを用いて第1の冷却水を循環させておくことによって、大きな負荷が発生した場合もより応答が速くなり、温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を更に少なくできる。
本発明による基板処理装置は、基板処理部に設けられ、第1の流路における温度調節対象の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段により検出された情報に基づき、切換手段の切換動作を制御する手段とを具備することとしてもよい。これにより、負荷変動を正確に把握しその負荷変動に対し最も適切なルートを選択でき、その負荷変動に対し応答が速くなり温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
本発明による基板処理装置は、上流路、一部の流路、下流路及びバイパスで循環する第1の温調流体を加熱する加熱機構を更に具備することとしてもよい。これにより、熱交換路を通らない、すなわちバイパスを通る第1の温調流体のみを加熱又は温調することができる。その結果、例えば温度調節対象の温度が所定値より低い場合に、温度調節対象を所定の温度にまで迅速に加熱又は温調することができる。
これにより、温度調節対象の温度を極力一定に保つことができる。またこの加熱機構は、バイパスを通る第1の温調流体を加熱又は温調することができるので、熱交換路を通る第1の温調流体を加熱又は温調する場合に比べエネルギー効率が高くなる。
本発明による基板処理装置において、切換手段の切換動作を制御する手段は、温度検出手段により検出された情報に基づき、加熱機構の加熱温度を制御する手段をさらに具備することとしてもよい。これにより更に高精度に第1の温調流体の温度制御を行なうことができる。したがって温度調節対象の温度を極力一定に保つことができる。
また、本発明による基板処理装置は、熱交換路を流れる前記第1の温調流体を冷却する冷却機構を更に具備することとしてもよい。本発明では所定の温度まで第1の温調流体を冷却しておく。温度調節対象の温度が所定の温度より高い場合に、熱交換路を通る冷却された第1の温調流体により、温度調節対象を迅速に冷却することができる。これにより、温度調節対象の温度を極力一定に保つことができる。
本発明において熱交換路とは、第1の温調流体が循環することができるものであればよく、例えばタンクであってもよいし、配管であってもよい。
また、本発明の別の面によれば、温度調節対象の温度を調節する第1の温調流体を循環させる第1の流路と、第1の温調流体と熱の交換をする第2の温調流体を流通させる第2の流路と、少なくとも第2の温調流体の流量を制御する流量制御手段とを具備する温度調節装置が提供される。
本発明では、温度調節対象を例えば循環する第1の冷却水で冷却する第1の流路と第1の流路と別の第2の流路とを設け、第2の流路を流れる第2の冷却水と第1の冷却水とで熱の交換をする。これにより、従来のように第1の冷却水を一定容量のタンク内に貯める必要が無く、従来のチラーに相当する部分において第1の流路を流れる第1の冷却水全体の熱が第2の冷却水で吸収される。これにより、温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
また、第2の流路を流れる例えば第2の冷却水の流量を制御する流量制御手段が設けられるので、従来のようにチラー側で冷却し更に同じ所で加熱して所定温度の第1の冷却水とする、といったエネルギーの無駄を回避できると共に、温度調節対象の負荷変動に対し適切な流量に変更でき温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させることができる。
本発明による温度調節装置において、記第1の流路は、温度調節対象の近傍に配置された一部の流路と、第1の温調流体が一部の流路に流入する上流路と、第1の温調流体が一部の流路から流出する下流路と、上流路と下流路とをつなぐバイパスと、第2の流路に近接して設けられ第2の温調流体と熱交換するための熱交換路とを有し、上流路、一部の流路、下流路及びバイパス路よりなる第1の温調流体の循環路と、上流路、一部の流路、下流路及び熱交換路よりなる前記第1の温調流体の循環路とを切り換える切換手段を更に具備することが好ましい。切換手段は、上流路、一部の流路、下流路及びバイパスよりなる循環路に流れる第1の温調流体の流量と、上流路、一部の流路、下流路及び熱交換路よりなる循環路に流れる前記第1の温調流体の流量との比率を任意の比率に変更することとしてもよい。これにより、例えば熱交換路を通るルートと、熱交換器を通らずバイパスを通るルートとを選択できるので、温度調節対象の負荷変動に対しエネルギーの無駄の無い最適な温度調節が可能となる。
また、熱交換路を通らずバイパスを通るルートを用いて第1の冷却水を循環させておくことによって、大きな負荷が発生した場合もより応答が速くなり、温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を更に少なくできる。
本発明による温度調節装置は、基板処理部に設けられ、第1の流路における温度調節対象の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段により検出された情報に基づき、切換手段の切換動作を制御する手段とを具備することとしてもよい。これにより、負荷変動を正確に把握しその負荷変動に対し最も適切なルートを選択でき、その負荷変動に対し応答が速くなり温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
また、本発明による温度調節装置は、上流路、一部の流路、下流路及びバイパス路で循環する前記第1の温調流体を加熱する加熱機構を更に具備することとしてもよい。
また、切換手段の切換動作を制御する手段は、温度検出手段により検出された情報に基づき、加熱機構の加熱温度を制御する手段をさらに具備することとしてもよい。
さらに、熱交換路を流れる第1の温調流体を冷却する冷却機構を更に具備することとしてもよい。
本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことにより一層明瞭となるであろう。
図1は本発明の第1実施例に係る基板処理装置の構成を示す概略平面図である。
図2は本発明の第1実施例に係るCVD処理部の説明図である。
図3は本発明の第1実施例に係るCVD処理部に形成された第1の流路の説明図である。
図4は本発明の第1実施例に係るCVD処理部の胴体部に形成された第1の流路の説明図である。
図5は本発明の第1実施例に係るCVD処理部の下部に形成された第1の流路の説明図である。
図6は本発明の第1実施例に係る第1の温調流体と第2の温調流体との間で熱交換を行なう熱交換器の断面図である。
図7は本発明の第1実施例に係るCVD処理部の温度調節方法の説明図である。
図8は本発明の第2実施例に係る装置加熱用ヒータを有するCVD処理部の説明図である。
図9は本発明の第2実施例に係る装置加熱用ヒータを有するCVD処理部の温度調節方法の説明図である。
図10は本発明の第3実施例に係る熱交換器等が併設されたCVD処理部の説明図である。
図11は本発明の第4実施例に係るバイパス等が設置されたCVD処理部の説明図である。
図12は本発明の第4実施例に係るポンプがバイパスに対し本体側にある場合の説明図である。
図13は本発明の第4実施例に係るポンプがバイパスに対し熱交換器側にある場合の説明図である。
図14は図11、図12に示すCVD処理部の別の例を示す説明図である。
図15は図14に示すCVD処理部の別の例を示す説明図である。
図16は図15に示すCVD処理部の別の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。尚、本実施例では基板処理装置のCVD処理部の温度調節について説明するが、本発明はCVD処理部以外の温度調節にも適用することができる。
図1は本発明の第1実施例に係る基板処理装置の構成を示す概略平面図である。
図2は図1の基板処理装置のCVD処理部の説明図である。図3は図2のIII−III断面においてCVD処理部の上部に形成された第1の流路の斜視図である。図4は図2のIV−IV断面においてCVD処理部の胴体部に形成された第1の流路の斜視図である。図5は図2のV−V断面におけるCVD処理部の下部に形成された第1の流路の斜視図である。図6は第1の温調流体と第2の温調流体との間で熱の交換をする熱交換器の断面図である。図7はCVD処理部の温度調節方法を説明するための図である。
図1に示すように、基板処理装置1は、カセット載置台2、搬送チャンバ3及び真空処理部4等を図1中Y方向に一直線上に配置して構成される。カセット載置台2には、例えば25枚のウェハ5を多段に配置して収容するFOUP(Front Opening Unified Pod)等の密閉性を有するカセット6が図中X方向に2つ並んで設けられている。搬送チャンバ3は、多関節ロボットから構成されるウェハ搬送体7及びプリアライメントステージ8を有している。真空処理部4には、搬送路9が図中Y方向に沿って直線状に形成されており、搬送路9の一端部は搬送チャンバ3に隣接している。搬送路9の両側には、ロードロック室10、CVD処理部11及びエッチング処理部12がそれぞれ搬送チャンバ3側から搬送路9に沿って長手方向に配置されている。CVD処理部11及びエッチング処理部12はゲートバルブ13を介して搬送路9と接続されている。
ここで、CVD処理部11は、図2に示すように、ウェハ5をCVD処理する処理部本体14、その処理部本体に第1の温調流体例えば第1冷却水15が循環する第1の流路16、その第1冷却水15と熱の交換をする第2の温調流体である第2冷却水18が流通する第2の流路19、それらの温度調節を制御する温度制御部20及びCVD処理部11全体を制御する制御部21等により構成される。
処理部本体14は、図2に示すように、ウェハ5をCVD処理する処理室22を形成する筐体23、その処理室22にガスを導入するガス導入口24、マイクロ波を発生させるマイクロ波発生装置25、その処理室22にゲートバルブ13を介して搬入されたウェハ5を支持する支持ピン26、搬入されたウェハ5をCVD処理するときにウェハ5を保持する保持台27、保持台27を昇降させる昇降装置28及び処理室22内をクリーニングしたときの処理室22内のガスを排出する排気口29等を有する。
筐体23には、図2に示すようにマイクロ波発生装置25の近傍である上部に、後述する上部冷却溝に近接して上部温度センサー30が設けられる。また、筐体23の上部に繋がる胴体部には、処理室22の内壁側に胴部ヒータ31及び胴部ヒータ31の近傍に胴部温度センサー32が設けられている。また、図2に示すように、保持台27の内部に保持台ヒータ33、保持台27の支柱下部に下部温度センサー34が設けられている。
第1の流路16は、図2に示すように、筐体上部を循環する本体側上部流路35、筐体胴部を循環する本体側胴部流路36及び筐体下部を循環する本体側下部流路37を有する。夫々の流路には、図2に示すように、第1冷却水を循環させるポンプ38及び第2冷却水18と熱交換する熱交換器39が設けられている。これにより、本体側上部流路35、本体側胴部流路36及び本体側下部流路37は夫々独立して温度制御可能である。
筐体内部の本体側上部流路35には、上部温度センサー30に近接して上部冷却溝40が形成されている。本体側胴部流路36には、胴部ヒータ31の外側に胴部冷却溝41が形成されている。本体側下部流路37には、例えば保持台27の支柱下部の下部温度センサー34に近接して下部冷却溝42が形成されている。
ここで、上部冷却溝40は、図3に示すように、マイクロ波発生装置25を中心として渦巻き状に形成されており、筐体23外の第1の流路16に中心側の入り口40aと外周側の出口40bとで繋がっている。これによって、最も発熱量の多い中心側で一番温度の低い状態の第1冷却水が循環することとなり冷却効率が得られる。なお、上部冷却溝40は渦巻き状に限られるものではなく、例えば後述する下部冷却溝42のように略波型に形成しても良い。
胴部冷却溝41は、図4に示すように(図4では溝そのものでなくパイプ状の流路として説明している)、筐体23の胴体部をゲートバルブ13を避けて囲むように略波型に形成されており、筐体23外の第1の流路に入り口41aと出口41bとで繋がっている。なお、胴部冷却溝41は略波型に限られるものではなく、例えば螺旋状に胴体部分を取囲むように形成しても良い。
下部冷却溝42は、図5に示すように、保持台27を支える支柱下部に平面的に第1の流路の一部である溝が略波型に並んで形成されており、筐体23外の第1の流路に入り口42aと出口42bとで繋がっている。なお、下部冷却溝42は略波型に限られるものではなく、例えば渦巻き状に形成しても良い。
熱交換器39は、図6に示すように、第1冷却水15が流れる空間と第2冷却水18が流れる空間を仕切る2つの隔壁39a、隔壁39aに挟まれた熱交換パイプ39b、熱交換パイプ39bの中を流れる第2冷却水18の第2冷却水供給口39e及び第2冷却水排出口39f、熱交換パイプ39bの周りの空間を流れる第1冷却水の第1冷却水供給口39c及び第2冷却水排出口39d等により構成されている。これによって、第1冷却水15は熱交換パイプ39bの間を流れるときに熱交換パイプ39bの中を流れる第2冷却水18との間で熱の交換を行なうことができる。
第2の流路19は、図2に示すように、本体側上部流路35に熱交換器39で対応する上部流路43、本体側胴部流路36に熱交換器39で対応する胴部流路44及び本体側下部流路37に熱交換器39で対応する下部流路45を有する。夫々の流路には、その途中に流量を制御するバルブ46が設けられている。これによって、各流路毎に流れる流量を制御できるので、処理室22の部位に応じた最適の温度調節が可能となる。
第2の流路19は、図2に示すように、第2冷却水の供給流路と排出流路とがあり、供給流路と排出流路とも1本の流路から分岐してバルブ46や熱交換器39に接続されている。なお、例えば供給流路の第2冷却水18は工場循環水であってもよい。
温度制御部20は、図2に示すように、制御部21の制御の下、第2冷却水18の夫々の流路の流量を制御するバルブ開閉制御部47、第1冷却水15の夫々の流路のポンプの運転を制御するポンプ制御部48及び処理部本体14の各部位の温度センサー例えば上部温度センサー30、胴部温度センサー32及び下部温度センサー34からの温度情報を電気信号に変換し、制御部21の制御下バルブ開閉制御部47及びポンプ制御部48等に出力する温度検出部49等を有する。
制御部21の制御下処理部本体14の各部位の温度センサーの情報に基づき第2冷却水の流量が定められる。バルブ開閉制御部47のコントロールにより各バルブ46が制御される。ポンプ制御部48のコントロールにより各ポンプ38が制御される。これにより、最も効率的で且つ迅速な温度調節が可能となり、エネルギーの無駄を軽減することができる。
次に、以上のように構成された基板処理装置1の動作をそのCVD処理部11の温度調節を中心に説明する。
基板処理のうちCVD処理では、図1及び図2に示すように制御部21の制御の下で、CVD処理部11の胴部ヒータ31や保持台ヒータ33により処理室内や保持台27が所定温度まで温度が上昇される。ウェハ搬送体7によりCVD処理部11のゲートバルブ13から処理室22の中に搬入されたウェハ5は、Bの位置まで降下した保持台表面から突出した支持ピン26に載置される。
その後、昇降装置28により保持台27が所定位置(図2中のAの位置)まで上昇する。その上昇途中において支持ピン26は動かないので、保持台27から支持ピン26が抜け、昇降装置28の上昇中にウェハ5は保持台27に直接載置される。更に、ガス導入口24より所定のガスが処理室内に導入され、マイクロ波発生装置25によりガスプラズマが生成され、ウェハ5がCVD処理される。
以上のような処理中に、例えば処理部本体14の各部の温度が所定の温度以上に上昇しないように制御するものが第1冷却水15等である。
図2及び図7に示すように、マイクロ波発生装置25の近傍の筐体23の中に配置された上部温度センサー30は、熱源の一つであるマイクロ波発生装置25の近傍の処理室内空間により高温に熱せられ、その温度情報を温度制御部20内の温度検出部49に伝える。その温度情報は、温度検出部49により所定の電気信号に変換され、制御部21の制御下バルブ開閉制御部47に出力される。
バルブ開閉制御部47は、入力された電気信号により第2の流路中のバルブ46の開度をどの程度にすれば良いか判断し、例えば更に所定の開度になるようにバルブ46に信号を出力する。バルブ46は、バルブ開閉制御部47からの命令により付属のバルブ開閉モータ等により、バルブ46を更に開き、第2の流路19を流れる第2冷却水18(例えば、工場循環水)の流量を増加させる。
これにより、図6に示すように、熱交換器39の第2冷却水供給口39eから中に供給される第2冷却水18の流量が増加し、熱交換パイプ39bを介してその周りを流れる第1冷却水15との熱交換量が増加して、第1冷却水15の温度をさらに下げることができる。
熱交換器39の第1冷却水排出口39dより排出された第1冷却水15は、温度制御部20による制御前より温度が下げられて、ポンプ38により昇圧されて第1の流路16を循環する。ポンプ38により昇圧された第1冷却水15は、図3に示すように、処理部本体14の筐体上部に形成された上部冷却溝40の入り口40aから筐体内に流入し、渦巻き状の流路を流れる。このとき、熱せられた流路付近の熱が第1冷却水15に取入れられ温度調節対象であるマイクロ波発生装置25の近くの筐体23の温度が所定の温度まで下げられる。
更に熱を取入れた第1冷却水はその分温度が上昇し、上部冷却溝40の出口40bから排出され熱交換器39の第1冷却水供給口39cまで戻り、再び熱交換器39を流れる第2冷却水18により冷却され、第1の流路16を循環する。
第1の流路16のポンプ38を制御して流量を変え温度調節することも可能である。例えば上部温度センサー30による温度情報が温度検出部49により所定の電気信号に変換され、制御部21の制御下ポンプ制御部48に出力されると、ポンプ制御部48は、入力された電気信号により第2の流路中のポンプ38の回転数をどの程度にすれば良いか判断し、例えば更に所定の回転数に上げるようにポンプ38に信号を出力する。その結果、ポンプ38はその回転数を上げ、第1の流路16を循環する第1冷却水15の流量を増加させる。
これにより、第1冷却水15は、図3に示すように上部冷却溝40である渦巻き状の流路を温度制御部20による制御前に比べ流量が増加して流れ、加熱された流路付近の熱がより多く第1冷却水15に取入れられ温度調節対象であるマイクロ波発生装置25の近くの筐体23の温度が所定の温度まで下げられる。
更に、熱を取入れ流量の増加した第1冷却水15は、上部冷却溝40の出口40bから排出され熱交換器39の第1冷却水供給口39cに戻り、再び熱交換器39を流れる第2冷却水18により冷却され、第1の流路16を循環する。
なお、第1の流路16を循環する第1冷却水15の流量の制御はポンプ38に限られるものではなく、例えば第2の流路上のバルブ46と同様なものを設けてルブ開閉制御部47と同様な制御部を設けてもよいし、或いはバルブ開閉制御部47自体で制御しても良い。
また、温度検出部49により変換された電気信号をバルブ開閉制御部47及びポンプ制御部48の両方に出力し、制御部21の制御下バルブ開閉制御部47とポンプ制御部48との相互のコントロールにより、最も効率的な温度調節を行うようにバルブ46の開度をバルブ開閉制御部47に制御させ、ポンプ38の回転数をポンプ制御部48により制御させることも可能である。
このように本実施例によれば、温度調節対象を例えば循環する第1冷却水15で冷却する第1の流路16と第1の流路16と別の第2の流路19とを設け、第2の流路19を流れる第2冷却水18と第1冷却水15とで熱の交換をする。これにより、従来のように第1冷却水15を一定容量のタンク内に貯める必要が無く、チラーに相当する部分において第1の流路16を流れる第1の冷却水全体の熱が第2冷却水18に吸収される。これにより、温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
また、第2の流路19を流れる第2冷却水18の流量を制御する流量制御手段を有するので、従来のようにチラー側で冷却し更に同じ所で加熱して所定温度の第1の冷却水15とするといったエネルギーの無駄を回避できる。さらに、温度調節対象の負荷変動に対し適切な流量に変更でき、温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させることができる。
更に、流量制御手段は、温度検出手段である例えば上部温度センサー30により検出した情報に基づき第2の温調流体である第2冷却水18の流量を制御する流量制御手段を具備する。これにより、温度調節対象の負荷変動に対し最も適切な第2冷却水18の流量にすることができる。したがって、負荷変動に対し応答が速くなり温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
次に、本発明の第2実施例に係る基板処理装置について説明する。尚、第2実施例では第1実施例とCVD処理部で温度調節対象側に温度加熱用ヒータが加えられ、これに伴う相違点があるのみなので、その相違点を中心に説明する。従って以下の説明で、第1実施例で説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付すものとし、その説明を省略する。
図8は本発明の第2実施例に係る基板処理装置のCVD処理部を説明するための図である。図9はCVD処理部の温度調節の説明するための図である。
図1に示すように、基板処理装置101は、カセット載置台2、搬送チャンバ3及び真空処理部104等を図中Y方向に一直線上に配置して構成される。
真空処理部104には、搬送路9が図中Y方向に沿って直線状に形成されており、搬送路9の一端部は搬送チャンバ3に隣接している。搬送路9の両側には、ロードロック室10、CVD処理部111及びエッチング処理部12がそれぞれ搬送チャンバ3側から搬送路9に沿って長手方向に配置されている。CVD処理部111及びエッチング処理部12は、ゲートバルブ13を介して搬送路9と接続されている。
ここで、CVD処理部111は、図8に示すように、ウェハ5をCVD処理する処理部本体114、処理部本体114に第1の温調流体である第1冷却水15が循環する第1の流路16、第1冷却水15と熱の交換をする第2の温調流体である第2冷却水18が流通する第2の流路19、それらの温度調節を制御する温度制御部120及びCVD処理部111全体を制御する制御部21等により構成される。
処理部本体114は図8に示すように例えばウェハ5をCVD処理する処理室22を形成する筐体123、処理室22にガスを導入するガス導入口24、マイクロ波を発生させるマイクロ波発生装置25、処理室22にゲートバルブ13を介して搬入されたウェハ5を支持する支持ピン26、搬入されたウェハ5をCVD処理するときにウェハ5を保持する保持台27、保持台27を昇降させる昇降装置28及び処理室22内をクリーニングしたときの処理室22内のガスを排出する排気口29等を有する。
筐体123には、図8に示すように、マイクロ波発生装置25の近傍である上部に、後述する上部冷却溝に近接して上部温度センサー30が設けられる。筐体上部に繋がる胴体部には、処理室22の内壁側に胴部ヒータ31、装置加熱用ヒータ150及び胴部ヒータ31の近傍に胴部温度センサー32が設けられる。装置加熱用ヒータ150を更に具備することによって、例えば予備的に少ない電力で処理室22を加熱することができ、エネルギーの省力化が達成される。
温度制御部120は、図8に示すように、制御部21の制御の下で、第2冷却水18の夫々の流路での流量を制御するバルブ開閉制御部47、第1冷却水15の夫々の流路でのポンプの運転を制御するポンプ制御部48及び処理部本体14の各部位の温度センサー、すなわち、上部温度センサー30、胴部温度センサー32及び下部温度センサー34からの温度情報を電気信号に変換し、制御部21の制御下バルブ開閉制御部47及びポンプ制御部48等に出力する温度検出部49及び装置加熱用ヒータ150の温度等を制御するヒータ制御部151等を有する。
これによって、制御部21の制御下処理部本体114の各部位の温度センサーの情報に基づき第2冷却水の流量が定められ、バルブ開閉制御部47のコントロールにより各バルブ46が制御され、更にポンプ制御部48のコントロールにより各ポンプ38が制御されて、最も効率的で且つ迅速な温度調節が可能となり、エネルギーの無駄を軽減できる。
次に、以上のように構成された基板処理装置101の動作をCVD処理部111の温度調節を中心に説明する。
基板処理のうちCVD処理では、図8及び図9に示すように、制御部21の制御の下で、温度制御部120により胴部温度センサー32からの温度検出部49への温度情報が電気信号に変換されてヒータ制御部151に入力される。電気信号によりヒータ制御部151が所定温度に既に上がっていると判断されたきは、予備加熱は行われない。
一方、ヒータ制御部151がまだ所定温度に達していないと判断されたときは装置加熱用ヒータ150に、例えば電熱ヒータであれば10Wの電力を印加させ処理室22を予備加熱する。装置加熱用ヒータ150により予備加熱する際には、ヒータ制御部151の装置加熱用ヒータ150へ例えば10Wの電力を印加するとの情報がポンプ制御部48に入力される。したがって、ポンプ制御部48は、ポンプ38の回転を止めるようポンプ38を制御する。これによって、第1の流路16、例えば本体側胴部流路36を第1冷却水15が循環し処理室22の温度を下げることによるエネルギーの無駄を避けることができる。
次に、例えば温度検出部49からの電気信号に基づいて所定の温度に達したとヒータ制御部151が判断したときは、制御部21の制御の下で、CVD処理部111の胴部ヒータ31や保持台ヒータ33により処理室内や保持台27が所定温度まで温度が上昇される。ウェハ搬送体7によりCVD処理部111のゲートバルブ13から処理室22の中に搬入されたウェハ5は、Bの位置まで降下した保持台表面から突出した支持ピン26に載置される。
この工程に入ると、例えば温度検出部49の電気信号によりヒータ制御部151は処理室22の温度状態の情報により必要に応じて装置加熱用ヒータ150への電力の印加を止め予備加熱を停止させる。ポンプ制御部48は、入力された温度情報に基づいて所定の温度を超えたと判断されたときは、ポンプ38の回転数を設定し、ポンプ38を回転させ第1の流路16に第1冷却水15を循環させる。
その後、昇降装置28により保持台27が所定位置(図2中のAの位置)まで上昇する。その上昇途中において支持ピン26は動かないので保持台27から支持ピン26が抜け、昇降装置28の上昇中にウェハ5は保持台27に直接設置し固定される。更に、ガス導入口24より所定のガスが処理室内に導入され、マイクロ波発生装置25によりガスプラズマが生成され、ウェハ5がCVD処理される。
以後の温度調整は、第1実施例と同様であるので説明は省略する。
このように本実施例によれば、温度調節対象を例えば循環する第1冷却水15で冷却する第1の流路16と第1の流路16と別の第2の流路19とを設け、第2の流路19を流れる第2冷却水18と第1冷却水15とで熱の交換をする。これにより、従来のように第1冷却水15を一定容量のタンク内に貯める必要が無く、チラーに相当する部分において第1の流路16を流れる第1の冷却水全体の熱が略全体で第2冷却水18に吸収される。したがって、温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
また、第2の流路19を流れる第2冷却水18の流量を制御する流量制御手段が設けられているので、従来のようにチラー側で冷却し更に同じ所で加熱して所定温度の第1の冷却水15とするといったエネルギーの無駄を回避できる。また、温度調節対象の負荷変動に対し適切な流量に変更でき温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させることができる。
更に、流量制御手段は、温度検出手段である例えば上部温度センサー30により検出した情報に基づき第2の温調流体である第2冷却水18の流量を制御する流量制御手段が設けられる。これにより、温度調節対象の負荷変動に対し最も適切な第2冷却水18の流量にすることができる。したがって、その負荷変動に対し応答が速くなり温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
また、基板処理装置101は、処理室22を予備的に加熱する装置加熱用ヒータ150とその装置加熱用ヒータ150の温度を制御するヒータ制御部151とを具備する。これにより、事前に小さなエネルギーで処理室22を一定温度まで上昇させておくことができ、エネルギーの無駄を少なくできる。
更に第1の流路内のポンプ38とそのポンプ38の運転を制御するポンプ制御部48を設けたので、第1の流路16を第1冷却水15が循環することで処理室22の温度を下げるといったエネルギーの無駄を避けることができる。
次に、本発明の第3実施例に係る基板処理装置について説明する。尚、第3実施形例では第1実施例と第1の流路及び第2の流路で熱交換器とポンプ及びバルブが並列に複数設けられていること及びこれに伴う相違点があるのみなので、その相違点を中心に説明する。従って以下の説明で、第1実施例で説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10は本発明の第3実施例に係る基板処理装置のCVD処理部の概略構成を示す図である。
まず、図1に示すように基板処理装置201は、例えばカセット載置台2、搬送チャンバ3及び真空処理部204等を図中Y方向に一直線上に配置して構成される。真空処理部204には、搬送路9が図中Y方向に沿って直線状に形成されており、搬送路9の一端部は搬送チャンバ3に隣接している。搬送路9の両側には、例えばロードロック室10、CVD処理部211及びエッチング処理部12がそれぞれ搬送チャンバ3側から搬送路9に沿って長手方向に配置されている。CVD処理部211及びエッチング処理部12等は、ゲートバルブ13を介して搬送路9と接続されている。
ここで、CVD処理部211は、図10に示すように、例えばウェハ5をCVD処理する処理部本体14、処理部本体14に第1の温調流体例えば第1冷却水15が循環する第1の流路16、第1冷却水と熱の交換をする第2の温調流体である第2冷却水18が流通する第2の流路19、それらの温度調節を制御する温度制御部20及びCVD処理部211全体を制御する制御部21等により構成される。
第1の流路16は、図10に示すように、筐体上部を循環する本体側上部流路35、筐体胴部を循環する本体側胴部流路36及び筐体下部を循環する本体側下部流路37を有する。夫々の流路には例えば図10に示すように第1冷却水15を循環させるポンプ38及び第2冷却水18と熱交換する熱交換器39が設けられている。これによって、本体側上部流路35、本体側胴部流路36及び本体側下部流路37夫々独立して温度制御可能となる。
第2の流路19は、図10に示すように、本体側上部流路35に熱交換器39で対応する上部流路43、本体側胴部流路36に熱交換器39で対応する胴部流路44及び本体側下部流路37に熱交換器39で対応する下部流路45を有する。夫々の流路にはその途中に流量を制御するバルブ46が設けられている。これによって、各流路毎に流れる流量を制御できるので、処理室22の部位に応じた最適の温度調節が可能となる。
第2の流路19は、図10に示すように、第2冷却水18の供給流路と排出流路とがあり、供給流路と排出流路とも1本の流路から分岐してバルブ46や熱交換器39に接続されている。なお、例えば供給流路の第2冷却水18は工場循環水であってもよい。
また、図10に示すように、第1の流路16はポンプ38と処理部本体14との間で分岐して分岐流路としての本体側胴部流路36aを形成し、その本体側胴部流路36aにもポンプ38と熱交換器39が設けられている。更に本体側胴部流路36aに熱交換器39で対応する分岐流路としての胴部流路44aが形成されている。
胴部流路44aにはバルブ46が設けられている。胴部流路44aの供給流路と排出流路とは、胴部流路44のバルブ46に対し熱交換器39と反対側の位置で胴部流路44の供給流路と排出流路とに夫々接続されている。
これによって、第1の流路16と第2の流路19とでバルブ46から熱交換器39及びポンプ38までが2重に並列するように形成され、処理部本体14での第1の流路16による熱交換量を倍増させることができる。また、2つの熱交換器を用いる程の冷却能力を要しないときは、例えば本体側胴部流路36a及び胴部流路44aを使用しないようにすることによって、無駄な冷却を防止しエネルギーの無駄を避けることができる。
次に、以上のように構成された基板処理装置201の動作をそのCVD処理部211の温度調節を中心に説明する。
基板処理のうちCVD処理では図1及び図10に示すように制御部21の制御下で、CVD処理部211の胴部ヒータ31や保持台ヒータ33により処理室内や保持台27が所定温度まで温度が上昇される。ウェハ搬送体7によりCVD処理部211のゲートバルブ13から処理室22の中に搬入されたウェハ5は、Bの位置まで降下した保持台表面から突出した支持ピン26に載置される。
その後、昇降装置28により保持台27が所定位置(図2中のAの位置)まで上昇する。その上昇途中において支持ピン26は動かないので、保持台27から支持ピン26が抜け、昇降装置28の上昇中にウェハ5は保持台27に直接載置される。更にガス導入口24より所定のガスが処理室内に導入され、マイクロ波発生装置25によりガスプラズマが生成され、ウェハ5がCVD処理される。
以上の処理中に、処理部本体14の各部の温度が所定の温度以上に上昇しないように制御するものが第1冷却水15等である。
図7及び図10に示すように、マイクロ波発生装置25の近傍の筐体23の中に配置された上部温度センサー30が、熱源の一つであるマイクロ波発生装置25の近傍の処理室内空間により高温に熱せられ、その温度情報を温度制御部20内の温度検出部49に伝える。すると、その温度情報が温度検出部49により所定の電気信号に変換され、制御部21の制御下バルブ開閉制御部47に出力される。
バルブ開閉制御部47は、入力された電気信号により例えば本体側胴部流路36aを本体側胴部流路36と同時に使用するか判断する。バルブ開閉制御部47は、本体側胴部流路36aを同時使用すると判断したときは、更に夫々のバルブ46の開度をどの程度にすれば良いか判断し、例えば更に所定の開度になるように夫々のバルブ46に信号を出力する。
夫々のバルブ46はバルブ開閉制御部47からの命令により付属のバルブ開閉モータ等により、バルブ46を更に開き第2の流路を流れる第2冷却水(例えば、工場循環水)の流量を増加させる。これにより、図6に示すように、熱交換器39の第2冷却水供給口39eから中に供給される第2冷却水18の流量が増加し、熱交換パイプ39bを介してその周りを流れる第1冷却水15との熱交換量が増加して第1冷却水15の温度をさらに下げることができる。
熱交換器39の第1冷却水排出口39dより排出された第1冷却水15は、温度制御部20による制御前より温度が下げられて第1の流路16である本体側胴部流路36及び本体側胴部流路36aを、ポンプ38により昇圧されて循環する。
また、ポンプ38により昇圧された第1冷却水15は、図4に示すように、処理部本体14の筐体胴部に形成された胴部冷却溝41の入り口41aから筐体内に流入し、略波状の流路を流れる。このとき、熱せられた流路付近の熱が第1冷却水15に取入れられ温度調節対象である胴部ヒータ31の近くの筐体23の温度が所定の温度まで下げられる。
更に熱を取入れた第1冷却水は、その分温度が上がり胴部冷却溝41の出口41bから排出され熱交換器39の第1冷却水供給口39cに戻り、再び熱交換器39を流れる第2冷却水18により冷却され、第1の流路16である本体側胴部流路36及び本体側胴部流路36aを循環する。
第1の流路16である本体側胴部流路36及び本体側胴部流路36aのポンプ38を制御して流量を変え温度調節することも可能である。
上部温度センサー30による温度情報が温度検出部49により所定の電気信号に変換され、制御部21の制御下ポンプ制御部48に出力されると、ポンプ制御部48は、入力された電気信号により胴部流路44aを胴部流路44と同時に使用するかどうか判断する。ポンプ制御部48は、胴部流路44aを同時使用すると判断したときは、更に夫々のポンプ38の回転数をどのくらいにすれば良いか判断し、更に夫々所定の回転数に上げるようにポンプ38に出力する。すると、ポンプ38はその回転数を夫々上げ第1の流路16である本体側胴部流路36及び本体側胴部流路36aを循環する第1冷却水15の流量を増加させる。
これにより、第1冷却水は、図4に示すように、胴部冷却溝41である略波状の流路を温度制御部20による制御前に比べ流量が増加して流れる。したがって、熱せられた流路付近の熱がより多く第1冷却水15に取入れられ温度調節対象である胴部ヒータ31の近くの筐体23の温度が所定の温度まで下げられる。
更に熱を取入れ流量の増加した第1冷却水15は、胴部冷却溝41の出口41bから排出され熱交換器39の第1冷却水供給口39cに戻り、再び熱交換器39を流れる第2冷却水18により冷却され、第1の流路16である本体側胴部流路36及び本体側胴部流路36aを循環する。
なお、本体側胴部流路36及び本体側胴部流路36aを循環する第1冷却水15の流量の制御はポンプ38に限られるものではなく、例えば第2の流路上のバルブ46と同様なものを設け、且つバルブ開閉制御部47と同様な制御部を設けてもよく、あるいはバルブ開閉制御部47自体で制御しても良い。
また、温度検出部49により変換された電気信号をバルブ開閉制御部47及びポンプ制御部48の両方に出力し、制御部21の制御下バルブ開閉制御部47とポンプ制御部48との相互のコントロールにより最も効率的な温度調節を行うようバルブ46の開閉度をバルブ開閉制御部47に制御させ、ポンプ38の回転数をポンプ制御部48により制御させることも可能である。
このように本実施例によれば、温度調節対象を例えば循環する第1冷却水15で冷却する第1の流路16と第1の流路16と別の第2の流路19とを設け、第2の流路19を流れる第2冷却水18と第1冷却水15とで熱の交換をする。これにより、従来のように第1冷却水15を一定容量のタンク内に貯める必要が無く、チラーに相当する部分において第1の流路を流れる第1の冷却水16全体の熱が第2冷却水18に吸収される。したがって、温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
また、第2の流路19を流れる例えば第2冷却水18の流量を制御する流量制御手段を有するので、従来のようにチラー側で冷却し更に同じ所で加熱して所定温度の第1の冷却水15とするといったエネルギーの無駄を回避できる。また、温度調節対象の負荷変動に対し適切な流量に変更でき温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させることができる。
更に、流量制御手段は、温度検出手段である上部温度センサー30により検出した情報に基づき第2の温調流体である第2冷却水18の流量を制御する流量制御手段を具備する。したがって、温度調節対象の負荷変動に対し最も適切な第2冷却水18の流量にすることができ、その負荷変動に対し応答が速くなり温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
また、第1の流路16と第2の流路19とでバルブ46から熱交換器39及びポンプ38までが2重に並列するように形成するので、処理部本体14での第1の流路16による熱交換量を倍増させることができる。また、冷却能力がそれ程いらないときは、本体側胴部流路36a及び胴部流路44aを使用しないようにすることによって、無駄な冷却を防止しエネルギーの無駄を避けることができる。
次に、本発明の第4実施例に係る基板処理装置について説明する。尚、第4実施形例では、第1実施例と第1の流路に切換バルブ、バイパス及びこれに伴う相違点があるのみなので、その相違点を中心に説明する。従って以下の説明で、第1実施例で説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は本発明の第4実施例に係る基板処理装置のCVD処理部の概略説明図である。図12はポンプがバイパスに対し本体側にある場合の説明図である。図13はポンプがバイパスに対し熱交換器側にある場合の説明図である。
図1に示すように、基板処理装置301は、例えばカセット載置台2、搬送チャンバ3及び真空処理部304等を図中Y方向に一直線上に配置して構成される。
真空処理部304には、搬送路9が図中Y方向に沿って直線状に形成されており、搬送路9の一端部は搬送チャンバ3に隣接している。搬送路9の両側には、ロードロック室10、CVD処理部311及びエッチング処理部12がそれぞれ搬送チャンバ3側から搬送路9に沿って長手方向に配置されている。CVD処理部311及びエッチング処理部12等はゲートバルブ13を介して搬送路9と接続されている。
ここで、CVD処理部311は、図11に示すように、ウェハ5をCVD処理する処理部本体14、処理部本体14に第1の温調流体例えば第1冷却水15が循環する第1の流路16、第1冷却水と熱の交換をする第2の温調流である第2冷却水18が流通する第2の流路19、それらの温度調節を制御する温度制御部20及びCVD処理部311全体を制御する制御部21等により構成される。
第1の流路16は、図11に示すように、筐体上部を循環する本体側上部流路35、筐体胴部を循環する本体側胴部流路36及び筐体下部を循環する本体側下部流路37を有する。本体側胴部流路36は、ば図11に示すように、胴部冷却溝41の入り口41aに接続された上流路16a、胴部冷却溝41の出口41bに接続された下流路16b及び第2冷却水18と熱交換する熱交換器39を有する。
上流路16aと下流路16bとの間には、図11及び図12に示すように、第3の流路としての胴部バイパス366が設けられている。胴部バイパス366と上流路16aとの合流点には、熱交換器39からの第1冷却水15を胴部冷却溝41の入り口41aに流すか、或は胴部バイパス366から戻ってきた第1冷却水15を流すか、どちらかに切り換える胴部切換バルブ376が設けられている。
また、上流路16aには、図11及び図12に示すように、第1冷却水15を循環させるポンプ38が胴部切換バルブ376と胴部冷却溝41の入り口41aとの間に設けられている。尚、図11では本体側胴部流路36のみ示したが、他の流路についても同様に上流路16a、下流路16b及び熱交換器39を設けることができる。これによって、本体側上部流路35、本体側胴部流路36及び本体側下部流路37夫々独立して温度制御可能となる。
更に、第2の流路19は、図11に示すように、本体側胴部流路36に熱交換器39で対応する胴部流路44とその胴部流路44を流れる流量を制御するバルブ46とを有する。尚、第1の流路と同様に他の流路についても熱交換器39で対応する上部流路43、下部流路45及び各バルブ46を設けることも可能である。これによって、各流路毎に流れる流量を制御できるので、処理室22の部位に応じた最適の温度調節が可能となる。
温度制御部320は、図11及び図12に示すように、制御部21の制御の下で、第1冷却水15の流路の切換え及び第2冷却水18の流量を制御するバルブ開閉制御部347、第1冷却水15の流路のポンプ38の運転を制御するポンプ制御部348及び処理部本体14の各部位の温度センサー例えば胴部温度センサー32からの温度情報を電気信号に変換し、制御部21の制御下バルブ開閉制御部347及びポンプ制御部348等に出力する温度検出部349等を有する。
これによって、制御部21の制御下処理部本体14の各部位の温度センサーの情報に基づき第2冷却水18の流量及び第1冷却水15を流す流路が定められる。バルブ開閉制御部347のコントロールによりバルブ46及び胴部切換バルブ376が制御され、更にポンプ制御部348のコントロールによりポンプ38が制御される。したがって、最も効率的で且つ迅速な温度調節が可能となり、エネルギーの無駄を軽減できる。
次に、以上のように構成された基板処理装置301の動作をそのCVD処理部311の温度調節を中心に説明する。
基板処理のうちCVD処理では、図1及び図11に示すように制御部21の制御の下で、CVD処理部311の胴部ヒータ31や保持台ヒータ33により処理室内や保持台27が所定温度まで温度が上昇される。ウェハ搬送体7によりCVD処理部311のゲートバルブ13から処理室22の中に搬入されたウェハ5は、Bの位置まで降下した保持台表面から突出した支持ピン26に載置される。
その後、昇降装置28により保持台27が所定位置(図11中のAの位置)まで上昇する。その上昇途中において支持ピン26は動かないので保持台27から支持ピン26が抜け、昇降装置28の上昇中にウェハ5は保持台27に直接載置される。更にガス導入口24より所定のガスが処理室内に導入され、マイクロ波発生装置25によりガスプラズマが生成され、ウェハ5がCVD処理される。
以上の処理中に、処理部本体14の各部の温度が所定の温度以上に上昇しないように制御するものが第1冷却水15等である。
図11及び図12に示すように、筐体23の中に配置された胴部温度センサー32が、熱源の一つであるマイクロ波発生装置25の近傍の処理室内空間により高温に熱せられ、その温度情報を温度制御部320内の温度検出部349に伝える。すると、その温度情報が温度検出部349により所定の電気信号に変換され制御部21の制御下バルブ開閉制御部347に出力される。
制御部21は、バルブ開閉制御部347に入力された電気信号により、胴部冷却溝41を流れる第1冷却水15を、熱交換器39を通さず胴部バイパス366で循環させるか或は、胴部バイパス366を使用せず熱交換器39の熱交換路39aを通して循環させるか判断させる。
バルブ開閉制御部347が、例えば胴部バイパス366を使用せず熱交換器39を通して循環させると決定したときは、胴部バイパス366への流路を閉じ熱交換路39aとポンプ38との流路を開くように胴部切換バルブ376に信号を出力する。胴部切換バルブ376は、バルブ開閉制御部347からの命令により胴部バイパス366への流路を閉じ熱交換路39aとポンプ38との間の流路を開く。また、胴部切換バルブ376は、胴部バイパス366への流路を部分的に閉じ且つ熱交換路39aとポンプ38との間の流路を部分的に開くことにより、胴部バイパス366に流れる第1冷却水15の流量と、熱交換路39aとポンプ38との間の流路に流れる第1冷却水15の流量との比率を任意の比率に調節することもできる。すなわち、胴部切換バルブ376を制御することにより、熱交換器39に流れる第1冷却水15の流量と、熱交換器39を通らずに胴部バイパス366に流れる第1冷却水15の流量との比率を調節することができる。バルブ開閉制御部347が、熱交換路39aを使用せず、バイパス366を通して循環させると決定したときは、熱交換路39aへの流路を閉じバイパス366とポンプ38との流路を開くように胴部切換バルブ376に信号を出力する。
例えば熱源の温度が上昇する前は、▲1▼のループを用いてポンプ38で冷却水を循環させることによって胴部冷却溝41内を均一温度にさせておく。すなわち、ポンプ38の動作が一定であれば、この▲1▼のループでは▲2▼のループに比べ全体の冷却水の量が少なくなり流速が速くなる。流速が速くなれば、胴部冷却溝41の入り側41aと出側41bで温度差を極力小さくすることができる。これにより、胴部冷却溝41内の温度を均一にさせておくことができる。
熱源の温度が上昇すると、胴部切換バルブ376により胴部バイパス366を閉じ▲2▼のループを用いてポンプ38で冷却水を循環させる。これにより、熱交換器39からの冷却水を胴部冷却溝41内に通し、直ちに胴部冷却溝41内を適正温度に調整することができる。
このように、▲1▼のループから▲2▼のループへ切り換えることにより、熱源の熱変動が大きい場合であっても迅速な冷却が可能となる。また、熱変動が小さい場合には、▲1▼のループを用いることで冷却水の量を少なくすることができるため、常に▲2▼のループで冷却水を循環させる場合に比べ省エネルギー化を達成することができる。
また、温度検出部349により変換された電気信号をバルブ開閉制御部347及びポンプ制御部348の両方に出力し、制御部21の制御下バルブ開閉制御部347とポンプ制御部348との相互のコントロールにより最も効率的な温度調節を行うようにしてもよい。すなわち、バルブ開閉制御部347とポンプ制御部348との相互のコントロールにより、バルブ46の開度及び胴部切換バルブ376による各流路の切換えをバルブ開閉制御部347に制御させるとともにポンプ38の回転数をポンプ制御部348により制御させることも可能である。
また、図13に示すように、ポンプ38を下流路16bに設け、そのポンプ38と胴部冷却溝41の出口41bの間に、上流路16aから第1冷却水15が流入するように胴部バイパス366を設ける。その胴部バイパス366と上流路16aとの合流点に、熱交換器39からの第1冷却水15を胴部冷却溝41の入り口41aに流すか、或は胴部バイパス366に流すかどちらかに切り換える胴部切換バルブ376を設けてもよい。
図13に示す装置では、熱源の温度上昇前は▲1▼のループを用いてポンプ38で冷却水を循環させておく。▲1▼のループでは▲2▼のループに比べ冷却水の量が少なくなる。したがって▲1▼のループでは熱交換器39によって十分に冷却水が冷却されている。
一方、熱源の温度が上昇すると、胴部切換バルブ376により胴部バイパス366を閉じ▲2▼のループを用いてポンプ38で冷却水を循環させる。これにより十分冷却した冷却水が即座に胴部冷却溝41に流入するので、熱源の熱変動が大きい場合にも迅速な冷却が可能となる。
また、熱変動が小さい場合には、▲1▼のループを用いることで冷却水の量を少なくすることができるため、常に▲2▼のループで冷却水を循環させる場合に比べ省エネルギー化を達成することができる。
また、本実施例によれば、上述の各実施例と同様に、温度調節対象を例えば循環する第1冷却水15で冷却する第1の流路16と第1の流路16と別の第2の流路19とを設け、第2の流路19を流れる第2冷却水18と第1の流路16を流れる第1冷却水15とで熱の交換をする。したがって、従来のように第1冷却水15を一定容量のタンク内に貯める必要が無く、チラー相当部分の第1の流路16を流れる第1冷却水15が略全体で第2冷却水18から熱を吸収され、温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させながらエネルギーの無駄を少なくできる。
また、第2の流路19を流れる第2冷却水18の流量を制御する流量制御手段が設けられるので、従来のようにチラー側で冷却し更に同じ所で加熱して所定温度の第1の冷却水15とするといったエネルギーの無駄を回避できる。また、温度調節対象の負荷変動に対し適切な流量に変更でき温度調節対象の負荷変動に対し応答が速くなり、温度制御の精度を向上させることができる。
図14は、図11、図12に示した実施例に係るCVD装置の別の例の装置を示す図である。この例では、上流路16aに流れる第1冷却水を加熱又は温調するヒータHが設けられている。温度制御部349はヒータHの温度を電子的に把握する。ヒータ制御部350は温度検出部349の情報に基づきヒータHを制御する。
このように構成されたCVD処理部の動作を説明する。温度センサー32、温度検出部349により熱源の温度が所望の温度より低いと判断されると、この情報を少なくともバルブ制御部347、ヒータ制御部350に伝えられる。バルブ制御部347は、▲1▼のループで冷却水を流すようにバルブを制御する。ヒータ制御部350は、▲1▼のループで流れる冷却水をヒータHで加熱又は温調するように制御する。熱源の温度が所望の温度となったらヒータHの作動を停止する。あるいは熱源の温度が所望の温度となったら、例えばヒータ制御部350はその温度を維持するようにヒータHを制御する。一方、熱源が所望の温度より高い場合は、ヒータHを作動させないで▲2▼のループで冷却水を流して上述の実施例で説明したように温調する。
本実施例では、バイパス366を通る第1冷却水のみを加熱又は温調することができるので、熱源の温度を迅速に所望の温度に調節することができる。これにより、熱源の温度を極力一定に保つことができる。またこのヒータHは、バイパス366を通る冷却水を加熱又は温調することができるので、熱交換路39aを通る冷却水を加熱又は温調する場合に比べエネルギー効率が高くなる。
また本実施例では、ヒータHを設けることで例えば熱源が0Wであっても熱源を加熱又は温調することができる。これにより、熱源が0Wでも図11に示す上部冷却溝40、胴部冷却溝41、下部冷却溝42等に加熱又は温調された冷却水を流して筐体34等を所望の温度に加熱又は温調することができる。
図15は図14に示すCVD処理部の別の例を示す図である。この例では、熱交換器が、第1冷却水が貯留され循環されるタンク360と冷凍機370とを有している。上記熱交換路39aが本実施形態のタンク360に相当する。
このように構成されたCVD処理部の動作を説明する。本実施例では、冷凍機33によりタンク360内の第1冷却水の温度を常に所定の温度となるように調整しておく。このタンク360内の温度は例えば−20℃である。
温度センサー32、温度検出部349により熱源の温度が所望の温度より高いと判断されると、この情報は少なくともバルブ制御部347に伝えられる。バルブ制御部347は▲2▼のループで冷却水を流すようにバルブを制御する。一方、熱源が所望の温度より低い場合は、▲1▼のループで冷却水を流して熱源の温度を下げる。これにより熱源の温度を極力一定に保つことができ精密な温度調節が可能となる。
本実施例の場合、ヒータHは補助的に使用することが好ましい。例えば▲2▼のループで冷却水を過度に循環させすぎて、熱源の温度が低下しすぎた場合に使用する。あるいは、外的な要因で熱源の温度が低下しすぎた場合に使用する。その場合ヒータHを作動させて熱源が所望の温度となるように微調整することができる。これにより、より精密に温度調節することができる。
図16に示すように、ヒータH1に加えてヒータH2を熱源側に更に設けるようにしてもよい。このヒータH2は例えば上部冷却溝40、胴部冷却溝41、又は下部冷却溝42等の近傍に設けることができる。この場合もヒータH2を補助的に用いることができる。例えば例えば▲2▼のループで冷却水を過度に循環させすぎて、熱源の温度が低下しすぎた場合に使用する。あるいは、外的な要因で熱源の温度が低下しすぎた場合に使用する。その場合ヒータH2を作動させて熱源が所望の温度となるように調整することができる。これにより、図15に示す装置に比べより精密に温度調節することが可能となる。
なお、本発明は上述したいずれの実施例にも限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更して実施できる。
例えば、上述の実施例では温度調節対象の温度を調節する例として冷却する場合を中心に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、処理部本体の温度を上げる場合にも適用できる。これにより、更に各種の基板処理において熱交換率を上げ、エネルギーの無駄を軽減できる。
また、上述の実施例では処理部本体14の筐体23の上部冷却溝40、胴部冷却溝41及び下部冷却溝42の全部について第1の流路16及び第2の流路19を設け効率よく熱交換することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、いずれかひとつでも良く、処理部本体14の他の場所に更に冷却溝を形成しても良い。これにより、更に処理部本体14全体でのエネルギーの省力化を達成することができる。
更に上述した実施形態では第1の流路16及び第2の流路19で、本体側胴部流路36aと胴部流路44aとを形成したが、本発明はこれに限られるものではなく、分岐の数を増やし多くの流路を形成しても良いし、別の例えば本体側上部流路等を並列化しても良い。
これにより、処理部本体14の温度調節対象での冷却力を上げることができると共に、必要に応じて複数併設された熱交換器39、ポンプ38及びバルブ46を制御して最も効率的に、且つ、速やかに温度対象の温度調節が可能となる。
また、上述した実施例ではポンプ38が回転していても熱交換器39と胴部冷却溝41とを流れる流路は、必ずしも常時には流れないものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ポンプ38が回転していれば熱交換器39と胴部冷却溝41とを流れる流路は常時流れており、これにバルブにより必要に応じて胴部バイパス366にも第1冷却水15を流すことができるようにすることも可能である。これにより、胴部冷却溝41に流入する流量を必要な量に調整でき温度変化に正確に対応した温度調節が可能となり、エネルギーの無駄を更に軽減できる。
本半発明は上述の具体的に開示された実施例に限ることなく、本発明の範囲内で様々な変形例及び改良例がなされるであろう。

Claims (29)

  1. 温度調節対象を有し、基板に所定の処理を施す基板処理部と、
    一部の流路が前記基板処理部を通り、前記温度調節対象の温度を調節する第1の温調流体を循環させる第1の流路と、
    前記第1の温調流体と熱の交換をする第2の温調流体を流通させる第2の流路と、
    少なくとも前記第2の温調流体の流量を制御する流量制御手段と
    を具備する基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記基板処理部に設けられ、前記第1の流路における前記温度調節対象の温度を検出する温度検出手段を更に具備する基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記流量制御手段は、前記温度検出手段により検出した情報に基づき前記第2の温調流体の流量を制御する基板処理装置。
  4. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記基板処理部は、
    該基板処理部を予備的に加熱するヒータと、
    前記ヒータの温度を制御する温度制御手段と
    を具備する基板処理装置。
  5. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記第1の流路に設けられ、前記第1の温調流体を循環させるポンプと、
    前記温度検出手段により検出された情報に基づき、前記ポンプの作動を制御する手段と
    を更に具備する基板処理装置。
  6. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記第2の流路はその途中で複数の流路に分岐し、且つ、その分岐した夫々の第2の流路に前記流量制御手段及びその分岐した夫々の第2の流路を流れる第2の温調流体と熱の交換をする前記第1の温調流体が循環する第1の流路が夫々設けられている基板処理装置。
  7. 請求項6に記載の基板処理装置であって、
    前記夫々形成された複数の第1の流路は、途中で1つの第1の流路にまとめられ形成されている基板処理装置。
  8. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記第1の流路は、前記第1の温調流体が前記一部の流路に流入する上流路と、前記第1の温調流体が前記一部の流路から流出する下流路と、前記上流路と前記下流路とをつなぐバイパスと、前記第2の流路に近接して設けられ前記第2の温調流体と熱交換するための熱交換路とを有し、
    前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記バイパスよりなる前記第1の温調流体の循環路と、前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記熱交換路よりなる前記第1の温調流体の循環路とを切り換える切換手段を更に具備する基板処理装置。
  9. 請求項8に記載の基板処理装置であって、
    前記切換手段は、前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記バイパスよりなる循環路に流れる前記第1の温調流体の流量と、前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記熱交換路よりなる循環路に流れる前記第1の温調流体の流量との比率を任意の比率に変更する基板処理装置。
  10. 請求項8に記載の基板処理装置であって、
    前記基板処理部に設けられ、前記第1の流路における前記温度調節対象の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された情報に基づき、前記切換手段の切換動作を制御する手段と
    を具備する基板処理装置。
  11. 請求項10に記載の基板処理装置であって、
    前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記バイパスで循環する前記第1の温調流体を加熱する加熱機構を更に具備する基板処理装置。
  12. 請求項11に記載の基板処理装置であって、
    前記切換手段の切換動作を制御する手段は、前記温度検出手段により検出された情報に基づき、前記加熱機構の加熱温度を制御する手段を更に具備する基板処理装置。
  13. 請求項8に記載の基板処理装置であって、
    前記熱交換路を流れる前記第1の温調流体を冷却する冷却機構を更に具備する基板処理装置。
  14. 温度調節対象を有し、基板に所定の処理を施す基板処理部と、
    一部の流路が前記基板処理部を通り、前記温度調節対象の温度を調節する第1の温調流体を循環させる第1の流路と、
    前記第1の温調流体と熱の交換をする第2の温調流体を流通させる第2の流路と、
    前記第1の温調流体の流量を制御する流量制御手段と
    を具備することを特徴とする基板処理装置。
  15. 請求項14に記載の基板処理装置であって、
    前記基板処理部に設けられ、前記第1の流路における前記温度調節対象の温度を検出する温度検出手段を更に具備する基板処理装置。
  16. 請求項15に記載の基板処理装置であって、
    前記流量制御手段は、前記温度検出手段により検出した情報に基づき前記第1の温調流体の流量を制御する基板処理装置。
  17. 請求項14に記載の基板処理装置であって、
    前記第1の流路は、前記第1の温調流体が前記一部の流路に流入する上流路と、前記第1の温調流体が前記一部の流路から流出する下流路と、前記上流路と前記下流路とをつなぐバイパスと、前記第2の流路に近接して設けられ前記第2の温調流体と熱交換するための熱交換路とを有し、
    前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記バイパスよりなる前記第1の温調流体の循環路と、前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記熱交換路よりなる前記第1の温調流体の循環路とを切り換える切換手段を更に具備する基板処理装置。
  18. 請求項17に記載の基板処理装置であって、
    前記切換手段は、前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記バイパスよりなる循環路に流れる前記第1の温調流体の流量と、前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記熱交換路よりなる循環路に流れる前記第1の温調流体の流量との比率を任意の比率に変更する基板処理装置。
  19. 請求項17に記載の基板処理装置であって、
    前記基板処理部に設けられ、前記第1の流路における前記温度調節対象の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された情報に基づき、前記切換手段の切換動作を制御する手段と
    を具備する基板処理装置。
  20. 請求項19に記載の基板処理装置であって、
    前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記バイパスで循環する前記第1の温調流体を加熱する加熱機構を更に具備する基板処理装置。
  21. 請求項20に記載の基板処理装置であって、
    前記切換手段の切換動作を制御する手段は、前記温度検出手段により検出された情報に基づき、前記加熱機構の加熱温度を制御する手段を更に具備する基板処理装置。
  22. 請求項17に記載の基板処理装置であって、
    前記熱交換路を流れる前記第1の温調流体を冷却する冷却機構を更に具備する基板処理装置。
  23. 温度調節対象の温度を調節する第1の温調流体を循環させる第1の流路と、
    前記第1の温調流体と熱の交換をする第2の温調流体を流通させる第2の流路と、
    少なくとも前記第2の温調流体の流量を制御する流量制御手段と
    を具備することを特徴とする温度調節装置。
  24. 請求項23に記載の温度調節装置であって、
    前記第1の流路は、前記温度調節対象の近傍に配置された一部の流路と、前記第1の温調流体が前記一部の流路に流入する上流路と、前記第1の温調流体が前記一部の流路から流出する下流路と、前記上流路と前記下流路とをつなぐバイパスと、前記第2の流路に近接して設けられ前記第2の温調流体と熱交換するための熱交換路とを有し、
    前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記バイパスよりなる前記第1の温調流体の循環路と、前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記熱交換路よりなる前記第1の温調流体の循環路とを切り換える切換手段を更に具備する温度調節装置。
  25. 請求項24に記載の基板処理装置であって、
    前記切換手段は、前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記バイパスよりなる循環路に流れる前記第1の温調流体の流量と、前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記熱交換路よりなる循環路に流れる前記第1の温調流体の流量との比率を任意の比率に変更する基板処理装置。
  26. 請求項24に記載の温度調節装置であって、
    前記第1の流路における前記温度調節対象の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された情報に基づき、前記切換手段の切換動作を制御する手段と
    を更に具備する温度調節装置。
  27. 請求項26に記載の温度調節装置であって、
    前記上流路、前記一部の流路、前記下流路及び前記バイパスで循環する前記第1の温調流体を加熱する加熱機構を更に具備する温度調節装置。
  28. 請求項27に記載の温度調節装置であって、
    前記切換手段の切換動作を制御する手段は、前記温度検出手段により検出された情報に基づき、前記加熱機構の加熱温度を制御する手段を更に具備する基板処理装置。
  29. 請求項24に記載の温度調節装置であって、
    前記熱交換路を流れる前記第1の温調流体を冷却する冷却機構を更に具備する温度調節装置。
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