JP2005197471A - 基板処理装置及び温度調節方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 CVD処理部の温度調節対象に対して温度斑を低減した温度調節を行う。
【解決手段】 温度調節対象である筐体の側壁部61の内部には,筐体冷却水路63が形成され,当該筐体冷却水路63には,冷却水供給源Aに連通する供給管81と排出管82が接続される。筐体冷却水路63に導入される前の冷却水と筐体冷却水路63を通過した冷却水との間で熱交換を行う熱交換器85が配置される。筐体冷却水路63に導入される冷却水は,側壁部61内を通過し熱を吸収した冷却水によって昇温される。これにより,側壁部61に導入する冷却水と側壁部61から導出する冷却水との温度差が低減され,冷却水で温度調節される側壁部61内における温度斑が抑制される。
【選択図】 図3
【解決手段】 温度調節対象である筐体の側壁部61の内部には,筐体冷却水路63が形成され,当該筐体冷却水路63には,冷却水供給源Aに連通する供給管81と排出管82が接続される。筐体冷却水路63に導入される前の冷却水と筐体冷却水路63を通過した冷却水との間で熱交換を行う熱交換器85が配置される。筐体冷却水路63に導入される冷却水は,側壁部61内を通過し熱を吸収した冷却水によって昇温される。これにより,側壁部61に導入する冷却水と側壁部61から導出する冷却水との温度差が低減され,冷却水で温度調節される側壁部61内における温度斑が抑制される。
【選択図】 図3
Description
本発明は,基板処理装置及び温度調節方法に関する。
例えば,半導体デバイスの製造工程では,プラズマを用いてウェハを処理する,成膜処理やエッチング処理等のプラズマ処理が行われている。
これらのプラズマ処理は,通常プラズマ処理装置で行われ,例えばプラズマ処理装置が有する筐体内にウェハを収容し,当該筐体内を高温に維持し,当該筐体内にプラズマを発生させることによって行われている。
上述のプラズマ処理は,筐体内の雰囲気の温度やウェハ自体の温度を所定の高温度に維持して行う必要があるため,例えば筐体の側壁面には,筐体内の雰囲気を昇温するためのヒータが取り付けられている。また,筐体には,当該ヒータによって筐体内が過度に昇温するのを防止するための冷却機構が取り付けられている。
従来より,上述の冷却機構は,例えば冷却水供給源の冷却水を,流路に沿って筐体の側壁部の内部に導入し,当該側壁部内を通過させた後当該側壁部から冷却水供給源に戻すような機構になっていた。(例えば,特許文献1参照。)。
しかしながら,上述のように冷却水を筐体の側壁部内を通過させて冷却した場合,当該側壁内の通過中に冷却水がヒータや側壁部からの熱を吸熱し,通過中に冷却水の温度が上昇していく。このため,筐体の側壁部内に流入する時の冷却水の温度と流出する時の冷却水の温度は,著しく異なり,この結果,当該冷却水で温度調節される筐体の側壁部には,冷却水の導入口付近と導出口付近との間に大きな温度差が生じていた。このように,例えば筐体の側壁部内に大きな温度分布が生じた場合,筐体内の雰囲気の温度にも斑が生じ,それがウェハの処理にも悪影響を与えていた。
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,筐体の側壁部などの温度調節対象に対し温度斑を低減した温度調節を行うことができる基板処理装置及び温度調節方法を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するために,本発明によれば,冷却水を基板処理装置の温度調節対象に導入し当該温度調節対象内を通過させた後温度調節対象内から導出する流路と,前記温度調節対象に導入する前の前記流路内の冷却水と前記温度調節対象内を通過した後の前記流路内の冷却水とを熱交換させる熱交換器と,を備えたことを特徴とする基板処理装置が提供される。
この発明によれば,温度調節対象内に導入する前の冷却水と温度調節対象内を通過して熱を吸収した後の冷却水との間で熱の交換が行われるので,導入前の冷却水が温められ,導入前の冷却水と通過後の冷却水との間の温度差が低減する。これにより,温度調節対象内を通過している冷却水の温度差が低減し,この冷却水によって温度調節される温度調節対象の温度差も低減する。したがって,温度調節対象に対し温度斑の少ない温度調節を行うことができる。この結果,例えば温度調節対象を有する基板処理装置内で行われる基板処理も温度分布の少ない状態で行われ,基板の処理を適正に行うことができる。また,温度調節対象を通過した後の冷却水が有する熱を用いて,導入前の冷却水を昇温させるので,別途加熱機構を配置する必要がなく,装置の大型化や消費電力の増大を防止できる。
本発明によれば,温度調節対象を加熱する加熱部材と,冷却水を温度調節対象内に導入し当該温度調節対象内を通過させて,前記温度調節対象を冷却する流路と,を備え,前記加熱部材は,少なくとも前記温度調節対象における冷却水の導入口付近の領域とそれ以外の領域にそれぞれ配置されていることを特徴とする基板処理装置が提供される。
この発明によれば,加熱部材が冷却水の導入口付近の領域とそれ以外の領域に分けてそれぞれ配置されているので,例えば冷却水の導入口付近の領域の温度をそれ以外の領域の温度よりも高く設定することができる。これにより,冷却水の温度が低い導入口付近の領域の温度を上げて,温度調節対象全体の温度斑を低減することができる。この結果,例えば温度調節対象を有する基板処理装置内で行われる基板処理も温度斑の少ない状態で行われ,基板の処理を適正に行うことができる。
前記基板処理装置は,前記加熱部材が配置された各領域の温度を検出する温度センサと,前記温度センサによって検出された温度に基づいて前記各領域における前記加熱部材による加熱を制御する加熱制御部と,をさらに備えていてもよい。かかる場合,温度センサによって各領域の加熱を制御できるので,各領域の温度がより正確に調整され,温度調節対象全体の温度斑をさらに低減することができる。
前記基板処理装置は,前記温度調節対象に導入する冷却水の流量を調節する流量調節弁と,前記温度センサによって検出された温度に基づいて前記流量調節弁の動作を制御する弁制御部と,をさらに備えていてもよい。かかる場合,各領域の温度に基づいて,各領域の温度が均一になるように冷却水の流量と前記各領域における加熱を制御することができる。温度調節対象内の温度差は,冷却水の流量にも左右されるが,本発明によれば,当該冷却水の流量を踏まえて各領域の温度が調節されるので,各領域間の温度差を安定的に低減することができる。
前記冷却水の導入口付近の領域以外の領域は,前記流路に沿った複数の領域に分割され,前記加熱部材は,当該分割された各領域にそれぞれ配置されていてもよい。この場合,温度調節対象がより細かい領域に分割され,その各領域で個別の加熱が行われるので,温度調節対象内の温度斑をさらに低減することができる。
基板処理装置は,前記温度調節対象内に導入する前の冷却水と前記温度調節対象内を通過した後の冷却水とを熱交換させる熱交換器をさらに備えていてもよい。かかる場合,温度調節対象内を通過し熱を吸収した冷却水によって導入前の冷却水が温められ,導入前の冷却水と通過後の冷却水との温度差が低減する。これにより,温度調節対象内を通過中の冷却水の温度差が低減し,この冷却水によって温度調節される温度調節対象の温度差も低減する。したがって,温度調節対象に対しさらに温度斑の少ない温度調節を行うことができる。
本発明は,基板処理装置の温度調節対象内に導入する前の冷却水と前記温度調節対象内を通過した後の冷却水とを熱交換させることを特徴とする温度調節方法が提供される。かかる場合,温度調節対象内を通過して熱を吸収した冷却水によって,導入前の冷却水が温められるので,導入前の冷却水と通過後の冷却水との間の温度差が低減する。これにより,温度調節対象内を通過中の冷却水の温度差が低減し,この冷却水によって温度調節される温度調節対象における温度分布も低減する。したがって,温度調節対象に対し温度斑を低減した温度調節を行うことができる。この結果,基板処理装置内で行われる基板処理も温度分布の少ない状態で行われ,基板処理を適正に行うことができる。また,温度調節対象を通過した後の冷却水が有する熱を用いて,導入前の冷却水を昇温させるので,別途加熱機構を取り付ける必要がなく,装置の大型化や消費電力の増大が防止できる。
本発明によれば,基板処理装置における温度調節対象を斑なく温度調節することができ,当該基板処理装置における基板処理を一様な温度状態で行うことができる。
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる基板処理装置が搭載された基板処理システム1の構成の概略を示す平面図である。
基板処理システム1は,例えばカセット載置台2と,搬送チャンバ3及び真空処理部4とをX方向(図1中の左右方向)に沿って直線上に接続した構成を有している。
カセット載置台2には,例えば25枚のウェハWを多段に配置させて収容するFOUP(Front Opening Unified Pod)などの密閉性を有するカセットCが載置できる。カセット載置台2には,例えばカセットCをY方向(図1の上下方向)に沿って,例えば2つ並べて載置できる。
搬送チャンバ3には,カセットCから取り出されたウェハWの位置合わせを行うアライメントステージ10と,ウェハWを搬送する多関節アームを備えたウェハ搬送体11が設けられている。ウェハ搬送体11は,カセット載置台2上のカセットC,アライメントステージ10及び真空搬送部4に対しアクセスしウェハWを搬送できる。
真空処理部4には,搬送チャンバ3からX方向に沿って延伸する搬送路12が形成されている。搬送路12には,例えばロードロック室13,14と,基板処理装置としてのCVD(chemical vapor deposition)処理部15,16とエッチング処理部17,18が接続されている。例えば搬送路12の背面側(Y方向正方向側)には,ロードロック室13,CVD処理部15,エッチング処理部17が搬送チャンバ3側から順に接続され,搬送路12の正面側(Y方向負方向側)には,ロードロック室14,CVD処理部16,エッチング処理部18が搬送チャンバ3側から順に接続されている。ロードロック室13,14と搬送チャンバ3との接続部には,ウェハWを搬送する際に開閉するゲートバルブ20が設けられている。また,搬送路12とロードロック室13,14との接続部,搬送路12とCVD処理部15,16との接続部及び搬送路12とエッチング処理部17,18との接続部にも,ゲートバルブ21が設けられている。
真空処理部4の搬送路12内には,レール22に沿ってX方向に移動自在なウェハ搬送装置23が設けられている。ウェハ搬送装置23は,ウェハWを保持する多関節アームを有し,ロードロック室13,14,CVD処理部15,16及びエッチング処理部17,18に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
以上のように構成された基板処理システム1では,カセット載置台2上のカセットC内のウェハWが,ウェハ搬送体11によって取り出され,アライメントステージ10に搬送されて位置合わせされる。その後,ウェハWは,ウェハ搬送体11によってロードロック室13に搬入され,ウェハ搬送装置23によって,ロードロック室13から例えばCVD処理部15に搬入されて,CVD処理が施される。CVD処理が施されたウェハWは,ウェハ搬送装置23によってエッチング処理部17に搬送され,エッチング処理が施される。その後,ウェハWは,ウェハ搬送装置23によってロードロック室13に搬入され,その後ウェハ搬送体11によってカセットC内に戻される。
次に,上述のCVD処理部15の構成について説明する。図2は,CVD処理部15の構成の概略を示すための縦断面の説明図である。
例えばCVD処理部15は,処理室Sを形成する略円筒状の処理容器としての筐体30を有している。筐体30内には,ウェハWを載置する載置台31が設けられている。載置台31内には,載置されたウェハWを昇温させるためのヒータ32が内蔵されている。載置台31は,例えばロッドステージ33に立設された縦長のロッド34上に支持されている。ロッドステージ33は,筐体30の下方に設けられた昇降機構35に連動している。この昇降機構35により,ロッドステージ33が昇降し,載置台31は筐体30内で昇降できる。載置台31からの熱が伝導するロッドステージ33内には,例えば筐体30の外部に設置された冷却水供給源(図示せず)から供給された冷却水を流通させるステージ冷却水路36が形成されており,このステージ冷却水路36によってロッドステージ33に蓄熱された熱を除去できる。
筐体30内には,搬入出時にウェハWを支持する支持ピン40が設けられている。支持ピン40は,ウェハWを支持した後,載置台31が上昇することによって,載置台31上にウェハWを渡すことができる。
筐体30の天井部50には,マイクロ波発生装置51が設けられている。天井部50には,例えば筐体30の外部に設置された冷却水供給源(図示せず)から供給された冷却水を流通させる天井冷却水路52が形成されている。天井冷却水路52は,例えば天井部50の中央にあるマイクロ波供給管53を中心とした,平面から見て渦巻き状に形成されている。この天井冷却水路52によって天井部50に蓄積される熱を除去することができる。
筐体30には,例えばプラズマを発生させるためのガスを処理室S内に導入するガス導入部60が設けられている。また,例えば筐体30の側壁部61の内側面には,処理室S内の雰囲気を昇温するための加熱部材としての筐体ヒータ62が設けられている。この筐体ヒータ62は,例えば円筒状の側壁部61に沿って環状に配置されている。筐体30の側壁部61の内部には,冷却水を流通させる筐体冷却水路63が形成されている。筐体冷却水路63は,例えば環状の側壁部61内を蛇行しながら一周するように形成されている。また,側壁部61内には,側壁部61の温度を検出する温度センサ64が設けられている。温度センサ64による温度の検出結果は,例えば温度制御部65に出力できる。温度制御部65は,温度センサ64によって検出された温度に基づいて筐体ヒータ62の発熱量を制御できる。
筐体30の下部には,処理室S内の雰囲気を排気する排気部70が形成されている。筐体30の側壁部61には,ウェハWを搬入出するための搬入出口71が形成されている。
CVD処理部15は,筐体30の温度調節対象である側壁部61を温度調節するために図3に示すような冷却機構80を備えている。図3は,冷却機構80の構成の概略を模式的に示す説明図である。冷却機構80は,例えば筐体30の外部に設置された冷却水供給源Aから側壁部61に冷却水を供給する供給管81と,側壁部61内を通過した冷却水を冷却水供給源Aに戻す排出管82を備えている。冷却水供給源Aは,例えば常温の冷却水を供給するものである。供給管81は,筐体冷却水路63の導入口63aに接続され,排出管82は,筐体冷却水路63の導出口63bに接続されている。すなわち,供給管81,筐体冷却水路63及び排出管83によって,冷却水を側壁部61内に導入し側壁部61内を通過させた後側壁部61から導出する冷却水の循環流路が形成されている。
供給管81と排出管82との間には,バイパス管83が接続されており,供給管81とバイパス管83との接続部には,流量調節弁としての三方弁84が設けられている。この三方弁84により,冷却水供給源Aから供給管81に供給される冷却水を,筐体冷却水路63側とバイパス管83側に流すことができる。また,三方弁84の開閉度を変更することにより,当該筐体冷却水路63側に流れる冷却水の流量とバイパス管83側に流れる流量との割合を調節することができる。三方弁84の動作は,例えば温度制御部65によって制御されている。温度制御部65は,例えば温度センサ64によって検出された側壁部61の温度に基づいて三方弁84の動作を制御し,筐体冷却水路63に導入する流量を調節できる。なお,本実施の形態において,加熱制御部と弁制御部は,温度制御部65によって構成されている。
三方弁84より下流側の供給管81と排出管82との間には,熱交換器85が設けられている。これにより,側壁部61内に導入される前の冷却水と側壁部61を通過した後の冷却水とを熱交換させることができる。
次に,以上のように構成されたCVD処理部15で行われるCVD処理のプロセスについて説明する。
先ず,ウェハWがCVD処理部15に搬入される前に,ヒータ32と筐体ヒータ62によって処理室S内の雰囲気と載置台31の温度が所定温度まで昇温される。次にウェハWが搬入出口71から搬入され,支持ピン40に支持される。その後,載置台31が上昇し,ウェハWが載置台31上に載置される。ウェハWが載置台31上に載置されると,ガス導入部60から所定のガスが導入され,マイクロ波発生装置51によってそのガスにマイクロ波が付加される。そのマイクロ波の付加によって,処理室S内にプラズマが生成され,そのプラズマによってウェハW上に膜が形成される。ウェハW上に所定の膜が形成されると,ウェハWは,再び支持ピン40に支持され,搬入出口71から搬出されてCVD処理が終了する。
例えばCVD処理中には,側壁部61の温度は,温度センサ64によってモニタリングされている。側壁部61の温度が所定温度T以下に維持されている場合には,例えば冷却水供給源Aから筐体冷却水路63に供給される冷却水が三方弁84によって極少量に抑えられる。そして,温度センサ64によって所定温度Tを超えた側壁部61の温度が検出されると,三方弁84の開閉度が変更され,筐体冷却水路63に供給される冷却水の流量が増やされる。このとき熱交換器85において,筐体冷却水路63に導入される前の低温の冷却水が側壁部61内を通過し終えた高温の冷却水と熱交換し温められ,その後側壁部61内に導入される。側壁部61に導入された冷却水は,筐体冷却水路63を通過して排出管82に導出され,排出管82を通って冷却水供給源Aに戻される。冷却水によって側壁部61内の温度が再び所定温度T以下になると,三方弁84の開閉度が変更され,再び筐体冷却水路63内に供給される冷却水が少量に抑えられる。
以上の実施の形態によれば,熱交換器85によって,側壁部61に導入前の冷却水を,側壁部61を通過した後の冷却水と熱交換させたので,導入前の冷却水が温められ,側壁部61における導入口61a付近の温度と導出口61b付近の温度差が低減される。これにより,冷却水による側壁部61内における温度斑が抑制され,側壁部61に囲まれた処理室S内の温度が均等に維持される。この結果,CVD処理が適正な温度状態で行われ,ウェハW上に適正な膜が形成される。また,側壁部61への導入前の冷却水を通過後の冷却水を用いて温めたので,側壁部61から吸収した熱を有効に活用できる。
以上の実施の形態で記載した側壁部61において,筐体ヒータ62を例えば図4に示すように筐体ヒータ90,91に分割し,当該筐体ヒータ90,91を,側壁部61の導入口63a付近の領域R1とそれ以外の領域R2にそれぞれ配置してもよい。この場合,例えば各領域R1,R2には,温度センサ92,93がそれぞれ設けられる。温度センサ92,93の検出結果は,温度制御部65に出力でき,温度制御部65は,当該検出結果に基づいて筐体ヒータ90,91の発熱量をそれぞれ制御できる。そして,例えば温度センサ92,93のどちらかによって,所定温度以上の温度が検出されると,上記実施の形態と同様に筐体冷却水路63内に流される冷却水の流量が増やされる。このとき,各温度センサ92,93によって検出される各領域R1,R2の温度に基づいて,各領域R1,R2の筐体ヒータ90,91の発熱量が制御され,例えば領域R1と領域R2の温度が等しくなるように調節される。
かかる場合,低温の冷却水が流入する導入口63a付近の領域R1の温度とその他の領域R2の温度との温度差が抑制されるため,側壁部61全体の温度差がさらに低減し,筐体30内の雰囲気温度が均一に維持される。なお,この実施の形態では,筐体30内の雰囲気を加熱するために筐体30に取り付けられていた筐体ヒータ90,91を用いて,各領域R1,R2を加熱していたが,各領域R1,R2を加熱するためだけの加熱部材を別途配置してもよい。
側壁部61内で発生する温度差は,筐体冷却水路63内を流れる冷却水の流量によっても左右される。つまり,冷却水の流量が少ないと,冷却水が側壁部61内を低速で通過するため,通過中により多くの熱を吸収し,側壁部61の導入口63a付近の冷却水と導出口63b付近の冷却水と温度差が大きくなる。かかる点を踏まえて,温度制御部65は,温度センサ92,93によって検出される温度に基づいて,筐体ヒータ91,92の発熱量と,三方弁54による筐体冷却水路63への冷却水の流量の両方を調節して,側壁部61の領域R1,R2における温度差を低減してもよい。
なお,上記実施の形態において,筐体ヒータ90,91の発熱量を温度センサに基づいて制御しなくても,筐体ヒータ90の発熱量を筐体ヒータ91の発熱量よりも大きい一定値に設定してもよい。かかる場合も,低温の冷却水が導入する導入口63a付近の領域R1に,他の領域R2よりも多くの熱が供給されるので,側壁部61全体における温度斑を低減できる。
また,上述のように筐体ヒータ90,91を各領域R1,R2にそれぞれ配置した場合,図5に示すように供給管81と排出管82との間の熱交換器がなくてもよい。この場合でも上述したように筐体ヒータ90,91の発熱量を調整することによって各領域R1,R2間の温度差が低減されるので,側壁部61内における温度斑を低減できる。
上述の実施の形態では,側壁部61を導入口63a付近の領域R1とそれ以外の領域R2に分けて温度制御していたが,例えば領域R2をさらに複数の領域に分割し,当該各領域毎に筐体ヒータを配置して温度制御してもよい。例えば領域R2を図6に示すように3つの領域R2’,R3’,R4’に分割し,各領域R2’〜R4’にそれぞれ筐体ヒータ100,101,102を配置してもよい。この場合,例えば各領域R2’〜R4’に,温度センサ103,104,105がそれぞれ配置される。温度センサ103〜105による検出結果は,温度制御部65に出力でき,温度制御部65は,温度センサ103〜105によって検出された各領域R2’〜R4’の温度に基づいて,各筐体ヒータ100〜102の発熱量を制御できる。そして,冷却水流路62に冷却水が流されると,総ての領域R1,R2’〜R4’の温度が等しくなるように各領域R1,R2’〜R4’毎に筐体ヒータ90,100〜102の発熱量が調節される。かかる場合,より細かい領域で側壁部61の温度調節が行われるので,側壁部61における温度斑をさらに低減できる。なお,この例では,領域R2が3つに分割されていたが,その数は任意に選択できる。
以上,本発明の実施の形態の一例について説明したが,本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。例えば,本実施の形態では,筐体30の側壁部61を温度調節対象としていたが,温度調節対象は,CVD処理部15におけるウェハ処理に熱的な影響を与える他の部材や部分,例えば天井部50,ロッドステージ33等であってもよい。また,本発明は,CVD処理部15に限られず,例えば温度制御の必要なCVD以外の膜形成処理装置,エッチング処理装置及び熱処理装置等の他の基板処理装置にも適用できる。さらに,本発明は,ウェハWの処理装置に限られず,例えばFPD(フラットパネルディスプレイ)基板,マスク基板,レクチル基板などの他の基板の処理装置にも適用できる。
本発明は,基板処理装置の温度調節対象を斑なく温度調節する際に有用である。
1 基板処理システム
15 CVD処理部
30 筐体
61 側壁部
63 筐体冷却水路
81 供給管
82 排出管
85 熱交換器
W ウェハ
15 CVD処理部
30 筐体
61 側壁部
63 筐体冷却水路
81 供給管
82 排出管
85 熱交換器
W ウェハ
Claims (7)
- 冷却水を温度調節対象に導入し当該温度調節対象内を通過させた後当該温度調節対象内から導出する流路と,
前記温度調節対象に導入する前の前記流路内の冷却水と前記温度調節対象内を通過した後の前記流路内の冷却水とを熱交換させる熱交換器と,を備えたことを特徴とする,基板処理装置。 - 温度調節対象を加熱する加熱部材と,
冷却水を温度調節対象内に導入し当該温度調節対象内を通過させて,前記温度調節対象を冷却する流路と,を備え,
前記加熱部材は,少なくとも前記温度調節対象における冷却水の導入口付近の領域とそれ以外の領域にそれぞれ配置されていることを特徴とする,基板処理装置。 - 前記加熱部材が配置された各領域の温度を検出する温度センサと,
前記温度センサによって検出された温度に基づいて前記各領域における加熱部材による加熱を制御する加熱制御部と,をさらに備えたことを特徴とする,請求項2に記載の基板処理装置。 - 前記温度調節対象内に導入する冷却水の流量を調節する流量調節弁と,
前記温度センサによって検出された温度に基づいて前記流量調節弁の動作を制御する弁制御部と,をさらに備えたことを特徴とする,請求項3に記載の基板処理装置。 - 前記冷却水の導入口付近の領域以外の領域は,前記流路に沿った複数の領域に分割され,
前記加熱部材は,当該分割された各領域にそれぞれ配置されていることを特徴とする,請求項2,3又は4のいずれかに記載の基板処理装置。 - 前記温度調節対象内に導入する前の冷却水と前記温度調節対象内を通過した後の冷却水とを熱交換させる熱交換器をさらに備えたことを特徴とする,請求項2,3,4又は5のいずれかに記載の基板処理装置。
- 基板処理装置の温度調節対象内に導入する前の冷却水と前記温度調節対象内を通過した後の冷却水とを熱交換させることを特徴とする,温度調節方法。
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