JPWO2004051345A1 - 立体画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ホログラム技術を用いずに直接、動画、静止画の立体画像を実現し、また、高速動作を可能にする立体画像表示装置を提供する。本発明の立体画像表示装置は、入射された画像信号光となる光の光強度を変調する光変調器アレイ、光変調器アレイからの各画素光の結像位置を光軸方向に変化させて立体断面像を形成する光偏向器アレイとを有し、光変調器アレイを一画素の光に対して駆動する複数の光反射膜が対応する回折型アレイで形成し、光偏向器アレイ4を一画素の光に対して駆動する複数の光反射膜が対応するアレイで形成して成る。

Description

本発明は、立体動画、立体静止画等を表示する立体画像表示装置、特に3原色の画像信号光を用い、光変調器アレイと光偏向器アレイを備えた立体画像表示装置に関する。
従来、立体動画を表示する立体画像表示装置としては、特許文献1、2に記載のものが知られている。これらの技術は、いずれもレーザを光源とし、立体像を再生することを目的としている。先ず、特許文献1の技術は、基本的に光変調器にTeO結晶からなる進行波型音響光学式変調器(AOM)を用い、これをミラーで走査するようにしている。特許文献2の技術は、光変調器に音響光学式変調器(AOM)を用い、光偏向器にTeO結晶を手段に用いている。
特許文献1の技術では、進行波型音響光学式変調器(AOM)内に実時間ホログラムの記録・再生を行い、立体像を実現している。特許文献2の技術では、直接、立体像を実現している。この特許文献2の技術は、疑似ホログラムと呼ばれることもあるが、実際には立体像を実現する過程に物質内にホログラムを作成する過程が含まれない。
一方、立体視像の記録又は観察に適用されるアフォーカル・レンズ系に関する技術は、特許文献3に記載されている。
米国特許第5172251号明細書 米国特許第6201565号明細書 特公平4−28091号公報
本発明は、ホログラム技術を用いずに直接、動画、静止画等の立体画像を実現し得るようにした、新規な立体画像表示装置を提供するものである。
本発明に係る立体画像表示装置は、入射された画像信号光となる光の光強度を変調する光変調器アレイと、光変調器アレイからの各画素光の結像位置を光軸方向に変化させて立体断面像を形成する光偏向器アレイとを有し、光変調器アレイを、一画素の光に対して駆動する複数の光反射膜が対応する回折型アレイで形成し、光偏向器アレイを、一画素の光に対して駆動する複数の光反射膜が対応するアレイで形成した構成とする。
この立体画像表示装置には、立体断面像を走査して立体像とするための走査ミラー手段を有する。さらに、立体像を可視化する手段を有する。
立体像を可視化する手段としては、例えば、立体像の画素をテレセントリックに結像するためのフレネルレンズと、平均像面付近に画素の拡大像と等ピッチに配置したマイクロレンズ・アレイとにより構成することができる。また、立体像を可視化する手段としては、立体像の画素をテレセントリックに結像するためのフレネルレンズと、平均像面付近に配置した散乱体とで構成することができる。また、立体像を可視化する手段としては、光偏向器アレイにより結像される立体断面像の付近に配置したフォトリフラクティブ部材を用いて構成することができる。また、立体像を可視化する手段としては、1画素に対して共通の振幅変調をする複数個の光変調器が対応する光変調器アレイと、複数の光変調器の各々に対して光偏向器が対応する光偏向器アレイとからなり、各光変調器からの複数の画素の像を前記光偏向器により一致させるように構成することができる。
また、本発明は、光変調器アレイが1次元アレイであり、この1次元光変調器アレイが、立体像の水平方向の情報が入射されるように配置され、走査ミラー手段が、立体断面像を表示画面の垂直方向に走査するように配置されるように構成することができる。
本発明の立体画像表示装置では、光変調器アレイを回折型アレイで形成し、この回折型アレイで画像信号光となる光の光強度が変調される。この光変調された光が光偏向器アレイにより、その±1次回折光が反射されて偏向され、結像位置が光軸方向に移動して立体断面像が形成される。この立体断面像を基に立体画像が得られる。光変調器アレイには画像信号のうち光強度の情報が入力され、光偏向器アレイには画像信号のうちの奥行き情報が入力される。従って、時間的に変化した画像信号が光変調器アレイ及び光偏向器アレイに夫々入力されれば、立体動画像が得られる。
時間的に変化しない画像信号が光変調器アレイ及び光偏向器アレイに夫々入力されれば、立体静止画像が得られる。
走査ミラー手段を設けることにより、立体断面像が一方向に走査され、立体画像として表示される。立体像を可視化する手段を設けることにより、放散角の増大が図られ、立体画像の観察が確実になる。
立体像を可視化する手段を、テレセントリックに結像するフレネルレンズ・アレイとマイクロレンズ・アレイとにより構成するときは、立体画像の可視を可能にした立体画像表示装置の実用化が図れる。
立体像を可視化する手段を、フォトリフラクティブ材料による立体像可視スクリーンにより構成するときは、立体画像の可視を可能にした立体画像表示装置の実用化が図れる。
立体像を可視化する手段を、1画素に対して共通の振幅変調をする複数個の光変調器が対応する光変調器アレイと、複数の光変調器の各々に対して光偏向器が対応する光偏向器アレイとからなり、各光変調器からの複数の画素の像を光偏向器により一致させるように構成するときは、立体画像の可視を可能にした立体画像表示装置の実用化が図れる。
1次元光変調器アレイを立体像の水平方向の情報が入射されるように配置し、走査ミラー手段を立体断面像が表示画面の垂直方向に走査されるように配置するときは、観察者が自然の状態で立体画像を観察できる。
上述の本発明に係る立体画像表示装置によれば、光変調器アレイを回折型アレイで構成し、光偏向器アレイを可変ミラーの機能をもたせたアレイで構成することにより、回折型アレイの画素の像を光軸方向に変化させて立体断面像を形成することができる。
この立体断面像を走査ミラー手段で走査することにより、立体像を形成することができ、立体画像を表示することができる。そして、立体像を可視化するための手段を設けることにより、放散角を増大し、立体像として視覚することができる。
立体像を可視化するための手段を、テレセントリクに結像するためのフレネルレンズと、マイクロレンズ・アレイとから構成するときは、簡単な構成で立体像の可視化を可能にし、立体画像表示装置の実用化を可能にする。
立体像を可視化するための手段を、立体像の画像をテレセントリックに結像するためのフレネルレンズと、散乱体とから構成するときは、より簡単な構成で立体像の可視化を可能にし、立体画像表示装置の実用化を可能にする。
立体像を可視化するための手段を、フォトリフラクティブ部材で構成するときは、装置全体の構成を簡略化して、立体像の可視化を可能にし、立体画像表示装置の実用化を可能にする。
立体像を可視化するための手段を、1画素に対して共通の振幅変調をする複数個の光変調器が対応する光変調器アレイと、複数の光変調器の各々に対して光偏向器が対応する光偏向器アレイとから構成するときも、装置全体の構成を簡略化して、立体像の可視化を可能にし、立体画像表示装置の実用化を可能にする。
光変調器アレイが1次元アレイであり、1次元光変調器アレイが立体像の水平方向の情報が入射されるように配置され、走査ミラー手段が立体断面像を表示画面の垂直方向に走査するように配置さるときは、表示画面上で立体画像が実際の立体物体と同じ状態で表示されるので、観察者は自然な状態で立体画像を見ることができる。
図1は本発明に係る立体画像表示装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
図2Aは 本発明に係る光変調器アレイとなる回折型MEMSアレイ(即ちGLVアレイ)の1画素に対応した構成を示す斜視図であり、図2Bはその断面図である。
図3A,Bは回折型MEMSアレイの動作説明図である。
図4は本発明に係る1次元の回折型MEMSアレイの構成図である。
図5Aは本発明に係る光偏向器アレイとなるMEMSアレイ(即ちGLVアレイ)の1画素に対応した構成を示す斜視図であり、図5Bはその動作説明図である。
図6は本発明に係る立体画像表示装置の立体断面像が得られる要部の概略構成図である。
図7A,Bは本発明の光偏向器アレイの動作説明に供する説明図である。
図8は本発明の説明に供するミラー回転角とスクリーン上での像の奥行き方向の移動量との関係を示すグラフでる。
図9はミラーとなるGLVピクセルのリボンの傾き角と沈み量を示す説明図である。
図10はGLVピクセルのミラー面の傾きによる回折光の反射される波面の傾きを示す説明図である。
図11は立体断面像の放散角の説明図である。
図12は本発明に係る立体像を可視化する一実施の形態を示す概略構成図である。
図13は本発明に係る立体像を可視化する一実施の形態を示す模式図である。
図14Aは図13を真上から見た平面図であり、図14Bは図13を真横から見た側面図である。
図15は本発明に係る立体像を可視化する一実施の形態の説明図である。
図16は本発明に係る立体像を可視化する他の実施の形態を示す概略構成図である。
図17は本発明に係る立体像を可視化する他の実施の形態を示す模式図である。
図18Aは図17を真上から見た平面図であり、図18Bは図17を真横から見た側面図である。
図19は本発明に係る立体像を可視化する更に他の実施の形態を示す模式図である。
図20は本発明に係る立体像を可視化する更に他の実施の形態を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る立体画像表示装置の一実施の形態の概略構成を示す。
立体的な物体は、複素振幅反射率を有しており、立体画像を表示する場合、物体の明るさ、いわゆる光の強度に関する情報(振幅)と奥行きに関する情報(位相)が必要になる。本実施の形態では、MEMSアレイにより振幅と位相を変調するようにしている。
本実施の形態に係る立体画像表示装置1は、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3原色に対応したレーザ光源2〔2R,2G,2B〕と、各レーザ光源2R,2G及び2Bから出射された各色のレーザ光を入射して光の強度を変調する3つの1次元の光変調器アレイ3〔3R,3G,3B〕と、各光変調器アレイ3で強度変調された各色のレーザ光を軸上に合成す合成手段5、例えばプリズムと、光変調器アレイ3の画像を等倍で結像するための等倍光学系6と、合成されたレーザ光の結像位置を光軸方向に変化させて立体断面像を形成するための1つの1次元の光偏向器アレイ4と、立体断面像を拡大する投射レンズ系7と、拡大した立体断面像を走査して立体像とする走査ミラー手段8、例えばガルバノミラーと、立体像を可視化する手段9、図示の例は立体像可視スクリーンとを有して成る。10はミラーを示す。
レーザ光源2〔2R,2G,2B〕は、各赤、緑及び青のコヒーレントなレーザ光を出射する光源である。本例では、赤のレーザ光源2Rとして波長642nmの半導体レーザが用いられ、緑のレーザ光源2Gとして波長532nmの固体レーザが用いられ、青のレーザ光源2Bとして波長457nmの固体レーザが用いられる。各レーザ光源2からのレーザ光は、例えばシリンドリカルレンズを通してシート・ビームにして1次元の光変調器アレイ3に入射するようになす。
各色に対応する3つの光変調器アレイ3〔3R,3G,3B〕は、回折型のマイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム(いわゆる回折型MEMS)で構成された静電駆動型のアレイが用いられる。本例ではGLV(Grating Light Valve)アレイにより構成される。この光変調器アレイ、即ちGLVアレイ3は、1ライン上に配列された複数本、例えば6000本以上のリボン状ミラー(以下、単にリボンという)からなり、1画素に6本のリボンが割り当てられて形成される。1画素の対応する6本のリボンは、そのうちの1本置きの3本が可動部分であり、電圧印加によって回折格子化し、光を振幅変調する。従って、このGLVアレイ3は、一次元の光変調器アレイである。
図2は、1画素に対応する1GLVピクセル3´の概略構成を示す。この1GLVピクセル3´は、基板11上に共通の基板側電極12が形成され、この基板側電極12と空間16を挟んで対向するように、支持部を介して絶縁膜13とその表面を被覆する反射膜を兼ねる駆動側電極14からなる6本のリボン15〔15、15、15、15、15、15〕が形成されて成る。このGLVピクセル3´は、リボン15がいわゆる両持ち梁構造である。基板11は例えばシリコン基板上に絶縁膜を有して形成される。リボン15を構成する絶縁膜13は例えばシリコン窒化膜で形成され、駆動側電極14は例えばアルミニウム(Al)膜で形成することができる。1GLVピクセル3´は、1本置きの3本のリボン15、15、15が基板側電極12と駆動側電極14間に印加する電気信号(即ち電圧)で基板側電極12に対して静電力で近接、離間する可動リボンであり、その他のリボン15、15、15が固定リボンとなる。図2Aは、1本置きのリボン15、15、15が基板側電極12に引き寄せられた状態を示している。このとき、6本のリボン15が1本置きに沈み込んで回折格子を形成する。
GLVピクセル3´は、可動リボン15、15、15の表面で反射するレーザ光の位相と、固定リボン15、15、15の表面で反射する位相との差がアナログ的に制御される。例えば位相の差が0〜λ/4の間でアナログ的に制御される。または、位相の差が0とλ/4の間でデジタル的に制御する場合も可能である。例えば、レーザ光がこのGLVピクセル3´に対して垂直に入射した場合を考える。6本のリボン15が同一平面を形成していれば、図3Aに示すように、レーザ光はそのまま垂直に反射する。このときリボン15表面における反射光の波面Wは、破線で示すようになっている。この反射光は0次光である。一方、リボン15が1本置きに下がっていれば、図3Bに示すように、垂直に反射する0次光の他に、回折により±1次光が発生する。±1次光の波面W、W−1は、実線で示すようになっている。2次以上の回折光も発生しているが、この強度は無視できる程度に小さい。図4は、このようなGLVピクセル3´が基板上に多数個(例えば1000個)、一方向に配列される。本例では立体像の水平方向に沿うように、従って立体像の水平方向の情報が入射されるように配列された第1の1次元GLVアレイ3を示す。この第1のGLVアレイ3は、入射した光の反射光の位相を各GLVピクセル3´毎に変更できる。
1次元の光偏向器アレイ4は、光変調器アレイ3から発生された1画素に対応する±1次回折光を、夫々反射して各画素の結像位置を光軸方向に変化させるための反射ミラーとして作用する。この光偏向器アレイ4は、前述の光変調器アレイ3と同様の構成をとる第2の1次元GLVアレイで構成される。図5は、この第2のGLVアレイ4の1画素に対応する1つのGLVピクセル4´を示す。GLVピクセル4´は、図5Aに示すように前述の図2と同様に、基板21上に共通の基板側電極22が形成され、この基板側電極22と空間26を挟んで対向するように、支持部を介して絶縁膜、例えばシリコン窒化膜23とその表面を被覆する反射膜を兼ねる駆動側電極、例えばアルミニウム膜24からなる6本のリボン25〔25、25、25、25、25、25〕が形成されて成る。このGLVピクセル4´は、リボン25がいわゆる両持ち梁構造である。これらの6本のリボン25は全体として1つのミラーを形成するように駆動される。即ち、各リボン25〜25を独立に静電駆動させ、図5Bに示すように、基板側電極22と各リボン25間への印加電圧を徐々に変えて、リボン25からリボン25までを階段状に変位させる。これにより、全体として見たとき、リボン25が1枚のミラーとして所定角をもって傾斜したことと等価になる。この傾斜角は各リボン25〜25に印加する電位を制御することにより、可変させることができる。
この光偏向器アレイとなる第2のGLVアレイ4では、第1のGLVアレイ3の1画素のGLVピクセル3´に対して2つのGLVピクセル4´が対応して設けられる。即ち、1画素のGLVピクセル3´から発する±1次回折光に対して、その+1次回折光及び−1次回折光を夫々偏向させる2つのGLVピクセル4´が設けられる。この2つのGLVピクセル4´は、後述の図7で示す2つのミラー53、53、あるいは2つのミラー53、53に対応する。この第2のGLVアレイ4は、図6に示すように、第1のGLVアレイ3の下側に配置される。即ち、第1のGLVアレイ3と第2のGLVアレイ4は2段に配置されることになる。
上述の光変調器アレイ3にレーザ光を照射したとき、1次元の光変調器アレイである第1のGLVアレイ3が表示できるは、立体物体の平面上への射影の一部である。等倍光学系6は、この第1のGLVアレイ3の像を等倍して中間像を作るためのものであり、第1のGLVアレイ3と第2のGLV4アレイ4との間の光路上に配置される。
この等倍光学系6は、図6に示ように第1の凹面ミラー19と第2の凸面ミラー20からなる、オフナー型2ミラー等倍光学系(以下、オフナー等倍光学系という)で構成される。画像信号光となるレーザ光が1次元光変調器アレイの第1のGLVアレイ3に照射され、光変調されて±1次回折光21が発生する。この±1次回折光21は、オフナー等倍光学系6により、収束され第1のGLVアレイ3の真下に各画素に対応した等倍中間像X〔X,X,・・X〕として結像される。このとき、オフナー等倍光学系6内に配置されたシュリーレン・フィルターにより、±1次回折光成分以外の回折光成分(0次回折光を含む)は除去される。第1のGLVアレイ3の真下に等倍の中間像Xが形成された状態は、光偏向器アレイの第2のGLVアレイ4が設けられていないときである。
本実施の形態では、第1のGLVアレイ3の中間像Xが作られる本来の位置より前の位置に、ミラーの作用をなす光偏向器アレイ即ち第2のGLVアレイ4が配置され、この第2のGLVアレイ4により中間像Xを本来の位置とは別の位置に、且つ光軸方向に変化して奥行きが変化した立体断面像Pxとして結像させるようになす。
この反射ミラーとなる第2のGLVアレイ4の1画素のGLVピクセル4´は、1画素の+1次回折光及び−1次回折光に対応して2つ設けられる。この2つのGLVピクセル4´のミラー面の傾き角を変えることにより、±1次回折光の反射角度を変え、本来同一平面上に形成される第1のGLVアレイ3の画素の中間像を、この平面に対して光軸方向に移動させて、立体断面像を作るようにしている。図7の原理図を用いて更に説明する。図7において、53、53及び53はミラーを示し、54、54、54及び54は光束を示す。Q及びQは、夫々第1のGLVアレイ3の像を等倍光学系6で等倍に結像した、第1及び第2画素の中間像を示す。本来同一平面S上に第1のGLVアレイ3の画素の等倍の中間像Q、Qが形成される。即ち、本来の画素の中間像Qの位置に入射する光は、平行な光束(例えば+1次回折光)54と光束(例えば−1次回折光)54である。ここで、ミラー53、53を図示のように光束54と光束54が重なり合う直前に配置する。ミラー53とミラー53が傾かずに一直線上にあれば、図7Aに示すようにミラー53、53で反射した光束54、54によって、第1画素の中間像Qは破線Pxの位置に形成される。同様に、ミラー53と53が傾かずに一直線上にあれば、ミラー53、53で反射した光束54、54によって、第2画素の中間像Qは破線Pxの位置に形成される。
次に、ミラー53とミラー53を、夫々中心を通って紙面に垂直な回転軸のまわりに互いに等量反対方向に回転させると、図7Bに示すように第1画素の中間像Pxは、紙面の左右方向に移動する。ここで、紙面の左右方向とは、プロジェクタ光学系、即ち立体画像表示装置の光学系からみてその光軸方向であり、GLVアレイ3の中間像を物体面から光軸方向に移動させることと等価である。これによって、結像点が光軸方向に移動し、立体断面像が形成される。
ところで、第2画素の中間像Pxは、光束(例えば+1次回折光)54と光束(例えば−1次回折光)54が入射され収束された位置に作られる。この第2画素の中間像Qをミラー53とミラー53を使って第1画素の中間像Pxの移動先付近に作ることができる。このとき、ミラー53は共有されているので、回転に制約を受ける。画素の中間像の光軸方向への移動量が連続的に変化すると仮定すれば、第1画素の像Pxの移動先と第2画素の像Pxの移動先が光軸方向に徐々に変化するが第1画素の像Pxの移動に必要なミラー53の回転角と、第2画素の像Pxの移動に必要なミラー53の回転角は反対方向になる。
従って、このような問題を解決するには、光変調器アレイである第1のGLVアレイ3〔3R,3G,3B〕が1画素を表示するときに、第2画素を表示しないような、いわゆるTV受像機でのインターレース走査のような時分割表示を行えば良い。
光偏向器アレイである第2のGLVアレイ4の目的は、第1のGLVアレイ3の画素の像を光軸方向に移動させ、移動した第1のGLVアレイ3の画素の像を並べて、立体断面像を生成することにある。この立体断面像を1つの走査ミラー手段、例えばガルバノミラー8で走査することによって、立体像が作られる。
光変調器アレイである第1のGLVアレイ3は、前述したように複数のGLVピクセル3´が立体像の水平方向に対応するように1次元配列されるように構成するのが好ましい。即ち、第1のGLVアレイ3は、立体像の水平方向の情報が入射されるように配し、第1のGLVアレイ3の画素の像が表示画面であるスクリーン上で水平方向に照射されるように配置するのが良い。この第1のGLVアレイ3に対応して、ガルバノミラーは、第1のGLVアレイ3の画素の像、つまり立体断面像がスクリーンの垂直方向に走査されるように配置される。
第1のGLVアレイ3及び第2のGLVアレイ4は、レーザ光が所定角度で斜めから照射されるように配置される。
立体像を可視化する立体像可視スクリーン9は、後で詳述する。
次に、図1の立体画像表示装置1の概略の動作を説明する。画像信号のうちの光強度の情報が光変調器アレイである第1のGLVアレイ3[3R,3G,3B]に供給され、画像信号のうちの奥行き情報が光偏向器アレイである第2のGLVアレイ4に供給される。そして、赤、緑及び青の各色に対応したレーザ光源2R,2G及び2Bからレーザ光が出射される。画像信号光となる各レーザ光は、図示せざるも例えばシリンドリカルレンズを通してシート・ビームとされ、各対応する回折型の光変調器アレイである第1のGLVアレイ3R,3G,3Bに入射され強度変調される。強度変調された各第1のGLVアレイ3R,3G,3Bからの±1次回折光は、合成手段の例えばプリズム5に入射され、光軸上に合成される。即ち、中央のGLVアレイ3Gからの±1次回折光は直接プリズム5に入射され、両側のGLVアレイ3R,3Bからの±1次回折光は、夫々ミラー10で反射されてプリズム5に入射される。プリズム5で合成された合成レーザ光は、オフナー等倍光学系6を介して光偏向器アレイである第2のGLVアレイ4に入射される。この第2のGLVアレイ4において、1画素の2つのGLVピクセル4´により、各画素に対応する±1次回折光が偏向され、光軸方向に各結像点を異にした等倍の立体断面像が形成される。この立体断面像は、立体物体の水平断面を平面上に投影したときの立体物体の前面側の輪郭線に対応する。次に、この奥行きをもった立体断面像が、投射レンズ7で拡大され、走査ミラー手段、例えばガルバノミラー8により、矢印V方向、即ちスクリーンの垂直方向に走査されて立体像可視スクリーン9に照射される。この立体像可視スクリーン9において、立体像として可視化され、立体像の画像が表示される。第1のGLVアレイ3と第2のGLVアレイ4は同期して駆動するようになされる。
次に、具体例を用いて、光偏向器アレイ4により画素の結像位置を光軸方向に変化させて立体断面像を形成することについて、詳述する。
今、光変調器アレイとなる第1のGLVアレイ3の画素サイズ、即ち1画素の相当する1つのGLVピクセル3´のサイズは、25μm角とする。1つのGLVピクセル3´内に6本のリボン25があり、リボン25の周期Pは、P=25/3=8.3μmとなる。
Psinθ=λ=0.55μmとすると、この式から決まる±1次回折光に対する回折角θは、θ=3.78°となる。
一方、光偏向器アレイとなる第2のGLVアレイ(ミラーに相当する)4の1つのGLVピクセル(以下、便宜的にミラーという)4´のサイズも、第1のGLVアレイ3の1画素サイズに等しい25μm角とする。このミラー4´のサイズと回折角θから第2のGLVアレイ4の位置は、第1のGLVアレイ3の中間像から189μmに配置する。ミラー4´が回転していなければ、等倍の中間像の移動先は、ミラー4´から189μmである。ミラー4´が回転する(即ち傾く)とき、周辺光線の傾き角、即ち第2のGLVアレイ4で反射した±1次の回折光がなす角度は3.78°−2θとなり、中間像が光軸方向に平行移動すると、移動後の中間像の位置はミラー4´面から、
12.5/tan(3.78−2θ)
離れた位置となる。よって、θ=1.89°で移動後の像位置は無限遠となる。
図8は、ミラー4´回転角(傾斜角)θと、像位置のスクリーン上移動量との関係を示すグラフである。なお、像はスクリーン上で30倍に投射された場合である。図8より明らかなように、ミラー4´回転の角度範囲が±1°であれば、±50mmの奥行きが実現できる。因みに、25μm角のミラー4´が1°傾くとき、図9に示すように沈み量dは0.2μmである。また、ここでいうミラー4´の微小回転運動は、光変調器アレイとなる第1のGLVアレイ3の駆動と同期してなられるべきである。従って、光偏向器アレイ4は、光変調器アレイ3と同じマイクロ秒で動作させる必要があり、マイクロ秒で動作可能なMEMSデバイスとしては、GLVデバイスが好適である。本例では、ミラーとなる光偏向器アレイ4が光変調器アレイ3と同じMEMSアレイ、即ちGLVアレイで構成することにより、光変調器アレイ3と同期して光偏向器アレイ4の駆動が容易になり、マイクロ秒での高速動作が可能になる。
前述したように、GLVピクセル4´の6本のリボン25〜25に印加する電圧を段階的に変化させると、6本のリボン25は全体的に回転したことと等価になり、回折光を傾けることができる。リボン25全体の回転角が1°のとき、リボン25全体の最大変位は0.2μmであるから、GLVピクセル4´のリボン25の最大変位量は、λ/4=0.13μmと大差ない。図10は、1つのGLVピクセル4´のミラー面が傾いたときの、ミラー面で反射した反射光の波面の傾きを示している。a,bがミラー面の傾き角に応じて傾いた波面を示している。
上述した2段の第1及び第2のGLVアレイ3及び4によって作成された立体断面像の縦方向の長さは、GLVピクセルのサイズで決まる。典型的には27mm程度のものである。立体断面像の奥行きは、無限大までにできることは説明した。しかし、この立体断面像の放散角は限定されている。このことを図11を用いて立体断面の虚像をレンズを介して見る場合で説明する。
立体断面像上の1点Pに着目する。この点Pはこれまでに説明した第1及び第2のGLVアレイ3、4で得られた画素の像を代表している。第1のGLVアレイ3の画素の像は主にその±1次の回折光で形成されるから、その回折波の進行方向は第2のGLVアレイ4によって変化しているとしても、その空間周波数成分は2つしかない。これを光線AとA´(+1次回折光と−1次回折光に相当する)で表示する。レンズ31を通して点Pの像(高さh)のM倍の虚像(高さMh)を見るとき、目32が必要としている光線はBからB´までの範囲の光線であり、光線AとA´は虚像視になんら貢献しない。従って、第2のGLVアレイ4の点Pの像とレンズ31と目32の配置によるが、一般に虚像視に必要なのは、点Pを発する広い角度範囲の光線であると結論される。この角度範囲を虚像視に必要な放散角と呼ぶ。立体視に必要な放散角は最小で60°といわれている。
次に、立体像を可視化する、即ち放散角を増大する立体像可視スクリーン9について説明する。図12〜図15は、立体像可視スクリーン9の一実施の形態を示す。なお、図1に対応する部分には同一符号を付して示す。
本実施の形態に係る立体像可視スクリーン9は、図12〜図14に模式的に示すように、立体像の画像をテレセントリックに結像するためのフレネルレンズ35と、所定間隔を置いて配置した2つのマイクロレンズ・アレイ、本例では焦点距離fの正のマイクロレンズ・アレイ(凸レンズ)36及び焦点距離−fの負のマイクロレンズ・アレイ(凹レンズ)37とを有して構成される。但し、f>fとする。即ち、本実施形態は、拡大投影系の平均像面の前にフレネルレンズ35を配置し、主光線が光軸に平行になるテレセントリックな系を構成する。
レーザ光のシート・ビームを、第1のGLVアレイ3で振幅変調し、第2のGLVアレイ4により画素の結像位置を光軸方向に変化させて立体断面像を形成する。この立体断面像Pxを倍率Mの投影レンズ7で拡大投影するとき、立体断面像Pxの奥行きは、M倍に拡大されて投影される。このとき、各画素の放散角ωは1/Mに縮小される(図15参照)。この構成を、軸上の1画素に着目して図15を用いて詳述する。図15において、DF1は光偏向器(GLVピクセル4´に対応する)による像、DF2は投影レンズL1(図12の7に相当)による像、投影レンズL1の焦点距離をf1、その横倍率をMとした。光偏向器の像DF1における光線高をhとすると、光偏向器DF1の像DF2における光線高はMhになる。またL2はフレネルレンズ(図12の35に相当)である。M倍に拡大された画素の像DF2と等ピッチに、焦点距離fの正のマイクロレンズ・アレイL3(図12の36に相当)を平均像面の後側に配置し、平均像面の前に焦点距離−fの負のマイクロレン・アレイL4(図12の37に相当)を配置し、f>fとする。正のマイクロレンズ・アレイL3と負のマイクロレンズ・アレイL4との間の間隔D1をf−fとし、正のマイクロレンズ・アレイL3と負のマイクロレンズ・アレイL4の光軸を合致させ、全体としてアフォーカル・マイクロレンズ系にすると、このアフォーカル・マイクロレンズ系の角倍率γはγ=f/fとなり、アフォーカル・マイクロレンズ系を通過した光線傾角はγ倍され、射出角が拡大される。このアフォーカル・マイクロレンズ系は望遠レンズのように機能する。これにより、立体像の可視化が可能になる。結果として、奥行きを犠牲にして、解像度を維持しながら大きな画面と放散角の増大を実現することができる。前述したように、回折型であるGLVアレイで立体断面像の奥行きは無限大にまですることができるので、奥行きの犠牲は実用的には問題にならない。
図16〜図18は、立体像可視スクリーン9の他の実施の形態を示す。なお、図1に対応する部分には同一符号を付して示す。
本実施の形態に係る立体像可視スクリーン9は、図16〜図18に模式的に示すように、立体像の画像をテレセントリックに結像するためのフレネルレンズ35と、微小な散乱粒子38が均一に拡散している散乱体39とを有して構成される。その他の構成は図12〜図14と同様である。この散乱体39内に拡大された立体像が照射され、結像点に対応する散乱粒子による散乱で放散角の増大を実現し、立体像の可視化を可能にする。
図19は、立体像を可視化するための手段の他の実施の形態を示す。
虚像視に必要なのは第2のGLVアレイ4の像を発する広い角度範囲な光線の実現である。本実施の形態においては、フォトリフラクティブ材料41で、立体像可視スクリーン9を構成する。フォトリフラクティブ材料41としては、例えば鉄ドープ・ニオブ酸リチウム材料等を用いることができる。このフォトリフラクティブ材料41による立体像可視スクリーン9を、第2のGLVアレイ4のミラー面により第1のGLVアレイ3からの±1次回折光が結像される位置に、配置される。フォトリフラクティブ材料41は、瞬時に応答して周期的屈折率変化を発生し、直ぐに消える材料である必要がある。本実施の形態では、第1のGLVアレイ3の像を、第2のGLVアレイ4によるミラーを介してこのフォトリフラクティブ材料の中に、+1次回折波44と−1次回折光波45の干渉縞46として形成する。±1次回折波の交差部分にのみ形成された干渉縞46の明部には、電子と正孔が発生する。このうち電子は強誘電体結晶中の自発分極に基づく内部電界によって干渉縞46の暗部に移動し、結晶中に局所的な周期的屈折率変化を発生させる。これをフォトリフラクティブ効果と呼ぶ。電子の移動する過程で、±1次回折波44、45の干渉縞46が結晶内を移動すると、周期的屈折率変化に至らず、干渉縞の形成位置で光のインコヒーレントな散乱が増強される現象が起こる。この散乱光をもって立体像の放散角を増大する。
図20は、立体像を可視化するための手段の他の実施の形態を示す。
上述してきた第2のGLVアレイ4は、1画素に対して±1次回折光に対応して2個のGLVピクセル4´を用い、画素の像を光軸方向に移動させるものであった。本実施の形態では、光変調器アレイである第1のGLVアレイ3において、1画素を複数、例えば3つのGLVピクセル3´〔3´、3´、3´〕で構成し、この3つのGLVピクセル3´〔3´、3´、3´〕で共通の振幅変調を行う。第2のGLVアレイ(光偏向器アレイ)4では、各GLVピクセル(光変調器)3´、3´、3´に対して夫々各2個のGLVピクセル(光偏向器)4´〔4´、4´〕を対応させる。各GLVピクセル3´、3´、3´に対する各2個のGLVピクセル4´、4´は、±1次回折光を光軸方向に等量移動させるのみならず、光軸に直交する方向にも移動させるように、2個のGLVピクセル(光偏向器)4´、4´の偏向角を制御するようになす。このとき、3つのGLVピクセル3´〔3´、3´、3´〕の中間像を一致させるようになす。そうすると、3つの±1次回折光が1つの像点Pの上で重なり合って、あたかも高次の回折光まで含む像が形成されている状態になり。像点Pの放散角を増大させることができる。
この様な構成の立体像を可視化するための手段を備えるときは、透明なスクリーンを配置しても良いし、あるいはスクリーンを不要とすることができる。
上述した本実施の形態の立体画像表示装置では、光変調器アレイである第1のGLVアレイ3[3R,3G,3B]及び光偏向器アレイである第2のGLVアレイ4に、動画データの画像信号を供給することにより、立体動画像を表示することができる。
また、本実施の形態の立体画像表示装置では、光変調器アレイである第1のGLVアレイ3[3R,3G,3B]及び光偏向器アレイである第2のGLVアレイ4に、静止画データの画像信号を供給することにより、立体静止画像を表示することができる。
さらに、本実施の形態の立体画像表示装置では、光変調器アレイである第1のGLVアレイ3[3R,3G,3B]及び光偏向器アレイである第2のGLVアレイ4に、動画データと静止画データを含む画像信号を供給することにより、動画と静止画の立体画像を時系列的に連続して表示することができる。
上述の実施の形態に係る立体画像表示装置によれば、光変調器アレイを回折型MEMSである第1のGLVアレイ3で構成し、光偏向器アレイを可変ミラーの機能をもたせた第2のGLVアレイ4で構成することにより、第1のGLVアレイ3の画素の像を光軸方向に変化させて立体断面像を形成することができる。この立体断面像を走査ミラー手段の例えばガルバノミラーで走査することにより、立体像を形成することができ、動画、静止画等の立体画像を表示することができる。
そして、立体像を可視化するための手段を設けることにより、放散角を増大し、立体像として視覚することができる。立体像を可視化するための手段として、テレセントリクに結像するためのフレネルレンズ35と、両マイクロレンズ・アレイ36、37によるアフォーカル・レンズ系とからなる立体像可視スクリーン9を用いことにより、簡単な構成で立体像の可視化を可能にし、立体画像表示装置の実用化を可能にする。
ミラーとして機能させる光偏向器アレイ4を、第2のGLVアレイで形成することにより、光変調器アレイである第1のGLVアレイ3の駆動に同期して駆動することができ、ミラーの微小回転運動をマイクロ秒で動作させることが可能になる。このため、特に、高速、高性能の立体動画表示装置を提供できる。
立体像を可視化するための手段として、立体像の画像をテレセントリックに結像するためのフルネルレンズ35と、微小な散乱粒子38が均一に拡散している散乱体39とからなる立体像可視スクリーン9を用いことにより、より簡単な構成で立体像の可視化を可能にし、立体画像表示装置の実用化を可能にする。
立体像を可視化するための手段として、フォトリフラクティブ材料41による立体像可視スクリーン9で構成するときも、装置全体の構成を簡略化して、立体像の可視化を可能にし、立体画像表示装置の実用化を可能にする。
立体像を可視化するための手段として、フォトリフラクティブ材料41による立体像可視スクリーン9で構成するときも、装置全体の構成を簡略化して、立体像の可視化を可能にし、立体画像表示装置の実用化を可能にする。
立体像を可視化するための手段として、光変調器アレイである第1のGLVアレイ3において、1画素を複数のGLVピクセル3´〔3´、3´、3´〕で構成し、この複数のGLVピクセル3´〔3´、3´、3´〕で共通の振幅変調を行い、複数のGLVピクセル3´〔3´、3´、3´〕の中間像を一致させるように光偏向器アレイである第2のGLVアレイ4で制御した構成とするときも、装置全体の構成を簡略化して、立体像の可視化を可能にし、立体画像表示装置の実用化を可能にする。
光変調器アレイアレイ、即ち1次元配列の第1のGLVアレイ3を立体像の水平方向に沿って配置し、ガルバノミラーを立体断面像が立体像の垂直方向、したがってスクリーンの垂直方向に走査されるように駆動可能に配置するときは、スクリーン上で立体画像が実際の立体物体と同じ状態で表示されるので、使用者は自然な状態で立体画像を見ることができる。
引 用 符 号 の 説 明
1・・・立体画像表示装置、
2〔2R,2G,2B〕・・・レーザ光源、
3〔3R,3G,3B〕・・・回折型光変調器アレイ(第1のGLVアレイ)、
3´・・・GLVピクセル、
4・・・光偏向器アレイ(第2のGLVアレイ)、
4´・・・GLVピクセル、
5・・・合成手段、
6・・・オフナー等倍光学系、
7・・・投射レンズ、
8・・・走査ミラー手段、
9・・・立体像可視スクリーン、
10・・・ミラー、
11、21・・・基板、
12、22・・・基板側電極、
13、23・・・絶縁膜、
14、24・・・反射膜を兼ねる駆動側電極、
15〔15〜15〕、25〔25〜25〕・・・リボン、
16、26・・・空間、
19、20・・・凹レンズ、
Px・・・中間像、
31・・・レンズ
32・・・目、
35・・・フレネルレンズレンズアレイ、
36・・・正のマイクロレンズ・アレイ、
37・・・負のマイクロレンズ・アレイ、
38・・・散乱粒子、
39・・・散乱体、
41・・・フォトリフラクティブ材料、
44、45・・・±1次回折光、
46・・・干渉縞、
53〔53〜53〕・・・ミラー、
54〔54〜54〕・・・光束

Claims (8)

  1. 入射された光の光強度を変調する光変調器アレイと、前記光変調器アレイからの各画素光の結像位置を光軸方向に変化させて立体断面像を形成する光偏向器アレイとを有し、前記光変調器アレイが、一画素の光に対して駆動する複数の光反射膜が対応する回折型アレイで形成され、前記光偏向器アレイが、一画素の光に対して駆動する複数の光反射膜が対応するアレイで形成されて成ることを特徴とする立体画像表示装置。
  2. 前記立体断面像を走査して立体像とするための走査ミラー手段を有して成ることを特徴とする請求の範囲第1項記載の立体画像表示装置。
  3. 前記立体像を可視化する手段を有して成ることを特徴とする請求の範囲第2項記載の立体画像表示装置。
  4. 前記立体像を可視化する手段が、立体像の画素をテレセントリックに結像するためのフレネルレンズと、平均像面付近に画素の拡大像と等ピッチに配置したマイクロレンズ・アレイとから成ることを特徴とする請求の範囲第3項記載の立体画像表示装置。
  5. 前記立体像を可視化する手段が、立体像の画素をテレセントリックに結像するためのフレネルレンズと、平均像面付近に配置した散乱体とから成ることを特徴とする請求の範囲第3項記載の立体画像表示装置。
  6. 前記立体像を可視化する手段が、前記立体断面像が形成される位置に配置したフォトリフラクティブ部材から成ることを特徴とする請求の範囲第3項記載の立体画像表示装置。
  7. 前記立体像を可視化する手段が、1画素に対して共通の振幅変調をする複数個の光変調器が対応する光変調器アレイと、前記複数の光変調器の各々に対して光偏向器が対応する光偏向器アレイとからなり、前記各光変調器からの複数の画素の像を前記光偏向器により一致させるようにして成ることを特徴とする請求の範囲第3項記載の立体画像表示装置。
  8. 前記光変調器アレイが1次元アレイであり、該1次元光変調器アレイが、立体像の水平方向の情報が入射されるように配置され、前記走査ミラー手段が、立体断面像を表示画面の垂直方向に走査するように配置されて成ることを特徴とする請求の範囲第2項記載の立体画像表示装置。
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