JP2008151863A - 3次元像表示装置 - Google Patents

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雪鳴 兪
Tadahira Iwamoto
匡平 岩本
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Tetsuyuki Miyawaki
徹行 宮脇
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Abstract

【課題】装置全体を大型化することなく、クリアーな立体画像の表示に必要な光線群を空間的に高い密度で生成・散布することができる3次元像表示装置を提供する。
【解決手段】3次元像表示装置は、光源10;2次元画像を生成する光変調手段30;2次元画像における空間周波数のフーリエ変換像を生成し、所定のフーリエ変換像のみを選択し、更には、逆フーリエ変換して2次元画像の共役像を形成する画像制限・生成手段32;画像制限・生成手段32から出射された光線の進行方向を変更する光線進行方向変更手段80、並びに、光線進行方向変更手段80から出射された光線を結像させる結像手段82を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、立体画像を表示することができる3次元像表示装置に関する。
観察者の両目が、それぞれ、視差画像と呼ばれる異なる画像を観察することによって立体画像を得る2眼式立体画像技術や、視差画像を複数組用意することによって異なる視点からの立体画像を複数得る多眼式立体画像技術が知られており、これらに関連する技術が多く開発されている。しかしながら、2眼式立体画像技術や多眼式立体画像技術にあっては、立体画像は、立体画像として意図した空間に位置するのではなく、例えば2次元のディスプレイ面上に存在し、常に、一定の位置に位置する。従って、特に視覚系生理反応である輻輳と調節とが連動せず、これに伴う眼精疲労が問題となっている。
一方、実世界において、物体表面の情報は、光波を媒体として観察者の眼球まで伝搬する。そして、実世界において物理的に存在する物体表面からの光波を人工的に再現する技術として、ホログラフィ技術が知られている。ホログラフィ技術を用いた立体画像は、光の干渉に基づき生成された干渉縞を用い、この干渉縞を光で照明した際に生じる回折波面そのものを画像情報媒体として用いる。従って、観察者が実世界において物体を観察しているときと同様の輻輳、調節などの視覚系生理反応が生じ、眼精疲労の少ない画像を得ることができる。更には、物体からの光波面が再現されているということは、画像情報を伝達する方向に対して連続性が確保されていることを意味する。従って、観察者の視点が移動しても、その移動に応じた異なる角度からの適切な画像を連続的に提示することが可能であり、運動視差が連続的に提供されることとなる。
しかしながら、ホログラフィ技術においては、物体の3次元空間情報を2次元空間における干渉縞として記録しており、その情報量は、同じ物体を撮影した写真等の2次元空間の情報量と比較すると極めて膨大な量となる。これは、3次元空間情報を2次元空間情報に変換する際に、その情報が2次元空間上における密度に変換されていると考えることができるからである。そのために、CGH(Computer Generated Hologram)による干渉縞を表示する表示装置に求められる空間分解能は極めて高く、また、膨大な情報量が必要であり、実時間ホログラムに基づき立体画像を実現することは、現状において、技術的に困難である。
ホログラフィ技術においては、連続的な情報とみなすことのできる光波を情報媒体として用い、物体からの情報を伝達する。一方、光波を離散化し、理論的にはほぼ実世界における光波から成る場と等価である状況を光線によって再現することで立体画像を生成する技術として、光線再生法(インテグラルフォトグラフィ法とも呼ばれる)が知られている。光線再生法にあっては、予め、多くの方向へ伝搬する多数の光線から構成された光線群を、光学的手段によって空間に散布する。次に、任意の位置に位置する仮想的な物体の表面から伝搬される光線をこの光線群から選択し、選択された光線の強度や位相の変調を行うことによって、光線から成る像を空間に生成する。観察者は、この像を立体画像として観察することができる。光線再生法による立体画像は、任意の点において、複数の方向からの像が多重結像されたものであり、実世界における3次元物体を見たときと同様に、任意の点について、見る位置によって見え方が異なる。
以上で述べた光線再生法を実現するための装置として、液晶表示装置やプラズマ表示装置等の平面型表示装置とマイクロレンズアレイやピンホールアレイとを組み合わせた装置が提案されている(例えば、以下の特許文献1〜特許文献7を参照のこと)。また、プロジェクタ・ユニットを多数並べた装置も考えられる。図18に、プロジェクタ・ユニットを用いて光線再生法を実現する3次元像表示装置の一構成例を示す。この装置は、多数のプロジェクタ・ユニット301を水平方向及び垂直方向に並列的に配置し、各プロジェクタ・ユニット301から角度の異なる光線を出射するようにしたものである。これにより、ある断面302内の任意の点において多視角の像を多重再生し、立体画像を実現している。
特開2003−173128号公報 特開2003−161912号公報 特開2003−295114号公報 特開2003−75771号公報 特開2002−72135号公報 特開2001−56450号公報 特許第3523605号公報
上述の光線再生法によれば、2眼式立体画像技術や多眼式立体画像では不可能であった視覚機能としての焦点調節及び両眼輻輳角調節に対して有効に働く程度の光線によって画像を生成するので、眼精疲労が極めて少ない立体画像を提供することができる。それだけでなく、仮想物体上の同一要素から複数の方向へ連続的に光線が射出されていることから、視点位置の移動に伴う画像の変化を連続的に提供することができる。
しかしながら、現状の光線再生法によって生成された画像は、実世界における物体と比較すると臨場感に欠ける。これは、現状の光線再生法による立体画像が、実世界の物体から観察者が得る情報量に対して非常に少量の情報、即ち、少量の光線によって生成されていることに起因していると考えられる。一般に、人間の視認限界は角度分解能で1分程度と云われており、現状の光線再生法による立体画像は、この人間の視覚に対して不十分な光線によって生成されている。従って、実世界の物体が有する高い臨場感やリアリティを有する立体画像を生成するためには、少なくとも多量の光線によって画像を生成することが課題である。
そして、その実現のためには、空間的に高い密度で光線群を生成することのできる技術が必要とされ、液晶表示装置等の表示装置の表示密度を高くすることが考えられる。あるいは又、図18に示した多数のプロジェクタ・ユニット301を配置する装置の場合、各プロジェクタ・ユニット301を出来るだけ小型化し、空間的に高い密度で並べることが考えられる。しかしながら、現在の表示装置における表示密度の飛躍的な向上は、光利用効率や回折限界の問題から困難である。また、図18に示した装置の場合、各プロジェクタ・ユニット301を小型化するのには限界があるため、空間的に高い密度で並べることは困難であると考えられる。いずれの場合にあっても、高密度の光線群を生成するためには、複数のデバイスが必要となり、装置全体の大型化は避けられない。
従って、本発明の目的は、3次元像表示装置全体を大型化することなく、立体画像の表示に必要な光線群を空間的に高い密度で生成・散布することができ、実世界の物体と同質に近い光線による立体画像を得ることを可能とし、しかも、クリアーでぼけの無い立体画像を得ることを可能とする3次元像表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る3次元像表示装置は、
(A)光源、
(B)複数の画素を有し、光源からの光を各画素によって変調して2次元画像を生成し、且つ、生成した2次元画像における空間周波数を、各画素から生じる複数の回折次数に対応した回折角に沿って射出する光変調手段、
(C)光変調手段から射出された2次元画像における空間周波数をフーリエ変換して、前記各画素から生じる複数の回折次数に対応する数のフーリエ変換像を生成し、該フーリエ変換像の内の所定のフーリエ変換像のみを選択し、更には、該選択されたフーリエ変換像を逆フーリエ変換して、光変調手段によって生成された2次元画像の共役像を形成する画像制限・生成手段、
(D)画像制限・生成手段から出射された光線の進行方向を変更する(変化させる)光線進行方向変更手段、並びに、
(E)光線進行方向変更手段から出射された光線を結像させる結像手段、
を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る3次元像表示装置において、光変調手段は、2次元的に配列された複数の画素を有する2次元空間光変調器から成り、各画素は開口を備えている形態とすることができ、この場合、2次元空間光変調器を、液晶表示装置(より具体的には、透過型若しくは反射型の液晶表示装置)、あるいは、2次元空間光変調器の各開口内には可動ミラーが設けられている構成(可動ミラーが2次元マトリクス状に配列された2次元型のMEMSから成る構成)とすることが好ましい。ここで、開口の平面形状は矩形とすることが望ましい。開口の平面形状を矩形とするとき、フラウンホーファー回折が生じ、M0×N0組の回折光が生成される。即ち、係る開口によって、入射光波の振幅(強度)を周期的に変調し、格子の光透過率分布に一致した光量分布が得られる振幅格子が形成される。
あるいは又、上記の好ましい構成を含む本発明の第1の態様に係る3次元像表示装置において、光変調手段は、
(B−1)1次元画像を生成する1次元空間光変調器、
(B−2)1次元空間光変調器によって生成された1次元画像を2次元的に展開して2次元画像を生成する走査光学系、及び、
(B−3)2次元画像の生成面に配置され、生成した2次元画像における空間周波数を、複数の回折次数に対応した回折角に沿って射出する格子フィルタ、
から成る形態とすることができる。尚、格子フィルタは、振幅格子から構成されていてもよいし、透過光量の位相を変調する、即ち、光の振幅(強度)はそのままで、位相を変調する位相格子から構成されていてもよい。
更には、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の第1の態様に係る3次元像表示装置において、画像制限・生成手段は、
(C−1)光変調手段から射出された2次元画像における空間周波数をフーリエ変換して、前記各画素から生じる複数の回折次数に対応する数のフーリエ変換像を生成する第1のレンズ、
(C−2)第1のレンズよりも光線進行方向変更手段側に配置され、該フーリエ変換像の内の所定のフーリエ変換像のみを選択する散乱回折制限開口部、並びに、
(C−3)散乱回折制限開口部よりも光線進行方向変更手段側に配置され、該選択されたフーリエ変換像を逆フーリエ変換して、光変調手段によって生成された2次元画像の共役像を形成する第2のレンズ、
から構成されており、
第1のレンズの後側焦点面であって第2のレンズの前側焦点面に、散乱回折制限開口部が配置されている形態とすることができる。
また、以上に説明した種々の好ましい形態、構成を含む本発明の第1の態様に係る3次元像表示装置において、光線進行方向変更手段は、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更する(変化させる)ことができる反射型光学手段、具体的には、例えば、鏡から成る構成とすることができ、あるいは又、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更する(変化させる)ことができる透過型光学手段、具体的には、例えば、プリズムから成る構成とすることができる。
更には、上記の種々の好ましい構成、形態を含む本発明の第1の態様に係る3次元像表示装置において、前記2次元画像における空間周波数は、画素構造の空間周波数をキャリア周波数とした画像情報に相当する構成とすることができ、更には、前記2次元画像の共役像における空間周波数は、前記2次元画像における空間周波数から画素構造の空間周波数が除去された空間周波数である構成とすることができる。即ち、平面波成分の0次回折をキャリア周波数とする1次回折として得られるものであって、光変調手段の画素構造(開口構造)の空間周波数の半分以下の空間周波数が、画像制限・生成手段において選択され、あるいは又、散乱回折制限開口部を通過する。光変調手段あるいは後述する2次元画像形成装置に表示された空間周波数は全て伝達される。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る3次元像表示装置は、
(A)光源、
(B)X方向及びY方向に沿って2次元マトリクス状に配列された開口を有し、光源からの光の通過、反射、あるいは回折を開口毎に制御することで2次元画像を生成し、且つ、該2次元画像に基づき、開口毎に、複数の回折次数の回折光を生成する2次元画像形成装置、
(C)その前側焦点面に2次元画像形成装置が配置されている第1のレンズ、
(D)第1のレンズの後側焦点面に配置され、所定回折次数の回折光のみを通過させる散乱回折制限開口部、
(E)その前側焦点面に散乱回折制限開口部が配置されている第2のレンズ、
(F)第2のレンズの後方に配置され、第2のレンズから出射された光線の進行方向を変更する(変化させる)光線進行方向変更手段、並びに、
(G)光線進行方向変更手段から出射された光線を結像させる第3のレンズ、
を備えていることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る3次元像表示装置において、2次元画像形成装置は、2次元的に配列されたP0×Q0個の画素を有する液晶表示装置(より具体的には、透過型若しくは反射型の液晶表示装置)から成り、各画素には開口が備えられている形態とすることができ、あるいは、2次元画像形成装置には、P0×Q0個の開口が設けられており、各開口には可動ミラーが設けられている(可動ミラーが2次元マトリクス状に配列された開口のそれぞれに配置された2次元型のMEMSから成る)形態とすることができる。開口の平面形状は矩形とすることが望ましい。開口の平面形状を矩形とするとき、フラウンホーファー回折が生じ、M0×N0組の回折光が生成される。即ち、係る開口によって振幅格子が形成される。
上記の目的を達成するための本発明の第3の態様に係る3次元像表示装置は、
(A)光源、
(B)1次元画像を生成する1次元空間光変調器;1次元空間光変調器によって生成された1次元画像を2次元的に展開して2次元画像を生成する走査光学系;及び、2次元画像の生成面に配置され、画素毎に、複数の回折次数の回折光を生成する回折光生成手段から成る2次元画像形成装置、
(C)その前側焦点面に回折光生成手段が配置されている第1のレンズ、
(D)第1のレンズの後側焦点面に配置され、所定回折次数の回折光のみを通過させる散乱回折制限開口部、
(E)その前側焦点面に散乱回折制限開口部が配置されている第2のレンズ、
(F)第2のレンズの後方に配置され、第2のレンズから出射された光線の進行方向を変更する(変化させる)光線進行方向変更手段、並びに、
(G)光線進行方向変更手段から出射された光線を結像させる第3のレンズ、
を備えていることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る3次元像表示装置において、1次元空間光変調器は、X方向に沿ってP0個の画素を有し、光源からの光を回折することによって1次元画像を生成する形態とすることができる。
以上に説明した好ましい構成を含む本発明の第2の態様あるいは第3の態様に係る3次元像表示装置において、光線進行方向変更手段は、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更する(変化させる)ことができる反射型光学手段、具体的には、例えば、鏡から成る構成とすることができ、あるいは又、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更する(変化させる)ことができる透過型光学手段、具体的には、例えば、プリズムから成る構成とすることができる。
以上に説明した種々の好ましい構成、形態を含む本発明の第1の態様〜第3の態様に係る3次元像表示装置(以下、これらを総称して、単に、本発明の3次元像表示装置と呼ぶ)における光源として、レーザ、発光ダイオード(LED)や白色光源を挙げることができる。光源と光変調手段あるいは2次元画像形成装置との間に、光源から射出された光を整形するための照明光学系を配置してもよい。
2次元空間光変調器あるいは2次元画像形成装置を構成する液晶表示装置においては、例えば、次に述べる透明第1電極と透明第2電極の重複領域であって液晶セルを含む領域が、1画素(1ピクセル)に相当する。そして、液晶セルを一種の光シャッター(ライト・バルブ)として動作させることによって、即ち、各画素の光透過率を制御することによって、光源から射出された光の光透過率を制御し、全体として、2次元画像を得ることができる。透明第1電極と透明第2電極の重複領域には、矩形の開口が設けられており、光源から射出された光が係る開口を通過することによって、画素毎に、フラウンホーファー回折が生じ、M0×N0組の回折光が生成される。
液晶表示装置は、例えば、透明第1電極を備えたフロント・パネル、透明第2電極を備えたリア・パネル、及び、フロント・パネルとリア・パネルとの間に配された液晶材料から成る。フロント・パネルは、より具体的には、例えば、ガラス基板やシリコン基板から成る第1の基板と、第1の基板の内面に設けられた透明第1電極(共通電極とも呼ばれ、例えば、ITOから成る)と、第1の基板の外面に設けられた偏光フィルムとから構成されている。更には、透明第1電極上には配向膜が形成されている。一方、リア・パネルは、より具体的には、例えば、ガラス基板やシリコン基板から成る第2の基板と、第2の基板の内面に形成されたスイッチング素子と、スイッチング素子によって導通/非導通が制御される透明第2電極(画素電極とも呼ばれ、例えば、ITOから成る)と、第2の基板の外面に設けられた偏光フィルムとから構成されている。透明第2電極を含む全面には配向膜が形成されている。これらの透過型の液晶表示装置を構成する各種の部材や液晶材料は、周知の部材、材料から構成することができる。尚、スイッチング素子として、単結晶シリコン半導体基板に形成されたMOS型FETや薄膜トランジスタ(TFT)といった3端子素子や、MIM素子、バリスタ素子、ダイオード等の2端子素子を例示することができる。あるいは又、複数の走査電極が第1の方向に延び、複数のデータ電極が第2の方向に延びる、所謂マトリックス電極構成を有する液晶表示装置とすることもできる。透過型の液晶表示装置にあっては、光源からの光は、第2の基板から入射し、第1の基板から射出される。一方、反射型の液晶表示装置にあっては、光源からの光は、第1の基板から入射し、例えば、第2の基板の内面に形成された第2電極(画素電極)によって反射され、再び、第1の基板から射出される。開口は、例えば、透明第2電極と配向膜との間に、光源からの光に不透明な絶縁材料層を形成し、係る絶縁材料層に開口を形成することで得ることができる。尚、反射型の液晶表示装置として、その他、LCoS(Liquid Crystal on Silicon)タイプを用いることもできる。
また、1次元空間光変調器(1次元画像形成装置)として、より具体的には、回折格子−光変調素子(GLV:Grating Light Valve)が一次元的にアレイ状に配列されて成る装置(以下、回折格子−光変調装置と呼ぶ場合がある)を挙げることができる。
本発明の3次元像表示装置にあっては、結像手段によって結像された像を投射する光学的手段を備えていてもよいし、あるいは第3のレンズの後方に、第3のレンズによって結像された像を投射する光学的手段を備えていてもよい。
本発明の3次元像表示装置において、2次元画像の画素(ピクセル)の数P0×Q0を(P0,Q0)で表記したとき、(P0,Q0)の値として、具体的には、VGA(640,480)、S−VGA(800,600)、XGA(1024,768)、APRC(1152,900)、S−XGA(1280,1024)、U−XGA(1600,1200)、HD−TV(1920,1080)、Q−XGA(2048,1536)の他、(1920,1035)、(720,480)、(1280,960)等、画像表示用解像度の幾つかを例示することができるが、これらの値に限定するものではない。
本発明の3次元像表示装置の説明において、光線進行方向変更手段までの光軸の部分をz軸とし、z軸に直交する平面内での直交座標をx軸、y軸とし、x軸と平行な方向をX方向、y軸と平行な方向をY方向とする。X方向を、例えば3次元像表示装置における水平方向とし、Y方向を、例えば3次元像表示装置における垂直方向とする。また、光線進行方向変更手段以降の光軸の部分をz’軸とし、z’軸に直交する平面内での直交座標をx’軸、y’軸とし、x’軸と平行な方向をX’方向、y’軸と平行な方向をY’方向とする。X’方向を、例えば3次元像表示装置における水平方向とし、Y’方向を、例えば3次元像表示装置における垂直方向とする。
本発明の3次元像表示装置においては、光線進行方向変更手段による光線の進行方向の変更を、光変調手段(2次元画像形成装置)に基づく2次元画像の生成と同期させる必要がある。ここで、光線進行方向変更手段によって、以下に説明する結像面に或る像を結像した後、光線進行方向変更手段の位置を変更し(変化させ)、光線進行方向変更手段によって結像面に次の像を結像するまでの間は、光源の動作を中断し、光変調手段(2次元画像形成装置)によって2次元画像を生成させないことが必要とされる。
尚、光変調手段(2次元画像形成装置)として、例えば、強誘電性液晶から構成された液晶表示装置を使用する場合、駆動電圧の印加に際して、DC的にプラス・マイナス0に近づける必要がある。即ち、プラス電位、又は、マイナス電位を、或る期間、印加した場合(ここで、印加した電圧×時間をV×tとする)、同じV×tの量を打ち消すような電圧を、或る期間、印加する必要がある。強誘電性液晶においては、このような操作を行わないと、強誘電性液晶内部に電荷が蓄積され、一種の焼付けが発生してしまう。従って、上述したように、光変調手段(2次元画像形成装置)によって2次元画像を生成し、次いで、生成させないといったシーケンスを継続する必要があるので、高速動作が可能な強誘電性液晶から構成された液晶表示装置を使用することは好適である。
そして、本発明の3次元像表示装置において、光線進行方向変更手段から出射された光線が結像手段あるいは第3のレンズによって結像されるとき、係る像が結像する位置(X’Y’平面内における位置である)を、J×K箇所の2次元マトリクス的に配された位置とすることが好ましい。ここで、J及びKの数として、限定するものではないが、4≦J≦11、好ましくは、例えば、7≦J≦9を挙げることができ、また、4≦K≦11、好ましくは、例えば、7≦K≦9を挙げることができる。Jの値とKの値は、等しくてもよいし、異なっていてもよい。尚、光線進行方向変更手段から出射された光線が結像手段あるいは第3のレンズによって結像されるX’Y’平面を、以下、結像面と呼ぶ。
このように、結像面において結像する位置をJ×K箇所の2次元マトリクス的に配された位置とするためには、光線進行方向変更手段として鏡を採用する場合、例えば、鏡をポリゴン・ミラーから構成し、ポリゴン・ミラーをその回転軸を中心として回転させながら、回転軸の傾斜角を制御すればよい。また、光線進行方向変更手段としてプリズムを採用する場合、例えば、z軸を中心としてプリズムを所望の方向に回動(変化)させるような構成とすればよい。プリズムとして、従来のプリズムの他、例えば、液晶レンズから成るプリズムを用いることもできる。尚、可動ミラーが2次元マトリクス状に配列された鏡は、ピクセル構造を有しているので、係るピクセル構造がキャリアとなって新たな回折像が生じてしまうが故に、光線進行方向変更手段として使用することはできない。
本発明の第1の態様〜第3の態様に係る3次元像表示装置においては、光変調手段(2次元画像形成装置)によって、2次元画像が生成され、且つ、生成された2次元画像における空間周波数が各画素等から生じる複数の回折次数に対応した回折角に沿って射出され、画像制限・生成手段(第1のレンズ)によって空間周波数がフーリエ変換されて複数の回折次数に対応する数のフーリエ変換像が生成され、その内の所定のフーリエ変換像のみが画像制限・生成手段(散乱回折制限開口部)によって選択され、画像制限・生成手段(第2のレンズ)によって2次元画像の共役像が生成される。そして、係る2次元画像の共役像における空間周波数が、光線進行方向変更手段から、光軸であるz’軸に対して所望の角度で出射される。そして、更には、結像手段(第3のレンズ)によって、光線進行方向変更手段から出射されたフーリエ変換像の共役像が結像面に結像され、最終的に観察者に到達する。そして、このような操作が、順次、時系列的に繰り返されることで、光線進行方向変更手段から出射された光線群を、空間的に高い密度で、しかも、複数の方向に分布した状態で、生成・散布することができる結果、係る光線群により、従来には無い、立体画像を構成するための光線の方向成分を効率的に制御した光線再生法に基づき、3次元像表示装置全体を大型化することなく、実世界の物体に近い質感の立体画像を得ることができる。
しかも、本発明の3次元像表示装置にあっては、光線進行方向変更手段における光量の損失は無視できる程度に小さいので、最終的に観察者に到達する像のコントラストが低下することがなく、クリアーでぼけの無い立体画像を観察することができる。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
実施例1は、本発明の第1の態様及び第2の態様に係る3次元像表示装置に関する。図1、図2及び図3に、単色表示の実施例1の3次元像表示装置の概念図を示す。ここで、図1は、xz平面、x’z’平面における実施例1の3次元像表示装置の概念図である。yz平面、y’z’平面における実施例1の3次元像表示装置の概念図は、後述する結像手段82(第3のレンズL3)及びビームスプリッタ81の配置を除き、実質的には図1と同様である。また、図2は、実施例1の3次元像表示装置を斜めから見たときの概念図であり、図3は、実施例1の3次元像表示装置の構成要素の配置状態を模式的に示す図である。尚、図2においては、3次元像表示装置の構成要素の大部分を省略し、光線の図示も簡素化してあり、図1や図3とは異なっている。更には、図2においては、2次元画像形成装置から出射された光線の一部分のみを図示している。
従来の光線再生法による立体画像の表示では、任意の位置に存在する仮想物体表面を仮想的な原点とした複数の光線を出射することを目的として、予め、様々な角度で出射する光線を提供できる装置を備えておく必要がある。即ち、例えば、図18に示した装置にあっては、多数(例えば、J×K個)のプロジェクタ・ユニット301を水平方向及び垂直方向に並列的に配置しなければならない。
一方、実施例1の3次元像表示装置1にあっては、図1、図2及び図3に示した構成要素を備える3次元像表示装置単体で、従来の技術と比較して、空間的に密度が高く、且つ、大量の光線群を生成・形成することが可能である。実施例1の3次元像表示装置1は、1つの3次元像表示装置で、図18に示した多数(J×K個)のプロジェクタ・ユニット301を水平方向及び垂直方向に並列的に配置した装置と等価の機能を有する。尚、例えばマルチユニット方式を採用する場合には、分割された3次元画像の数(例えば、4×4=16)だけ、実施例1の3次元像表示装置1を備えればよい。
本発明の第1の態様に係る3次元像表示装置の構成要素に沿って説明すると、実施例1の3次元像表示装置1は、
(A)光源10、
(B)複数の画素31を有し、光源10からの光を各画素31によって変調して2次元画像を生成し、且つ、生成した2次元画像における空間周波数を、各画素31から生じる複数の回折次数に対応した回折角に沿って射出する光変調手段30、
(C)光変調手段30から射出された2次元画像における空間周波数をフーリエ変換して、前記各画素31から生じる複数の回折次数に対応する数のフーリエ変換像を生成し、これらのフーリエ変換像の内の所定のフーリエ変換像(例えば、平面波成分の0次回折を搬送周波数とする1次回折に対応するフーリエ変換像)のみを選択し、更には、この選択されたフーリエ変換像を逆フーリエ変換して、光変調手段30によって生成された2次元画像の共役像(2次元画像の実像)を形成する画像制限・生成手段32、
(D)画像制限・生成手段から出射された光線の進行方向を変更する(変化させる)光線進行方向変更手段80、並びに、
(E)光線進行方向変更手段80から出射された光線を結像させる結像手段82、
を備えている。
ここで、2次元画像における空間周波数は、画素構造の空間周波数をキャリア周波数とした画像情報に相当する。また、2次元画像の共役像における空間周波数は、2次元画像における空間周波数から画素構造の空間周波数が除去された空間周波数である。
そして、画像制限・生成手段32は、
(C−1)光変調手段30から射出された2次元画像における空間周波数をフーリエ変換して、各画素から生じる複数の回折次数に対応する数のフーリエ変換像を生成する第1のレンズL1
(C−2)第1のレンズL1よりも光線進行方向変更手段側に配置され、これらのフーリエ変換像の内の所定のフーリエ変換像(例えば、平面波成分の0次回折を搬送周波数とする1次回折に対応するフーリエ変換像)のみを選択する散乱回折制限開口部(画像制限開口部)33、並びに、
(C−3)散乱回折制限開口部33よりも光線進行方向変更手段側に配置され、この選択されたフーリエ変換像を逆フーリエ変換して、光変調手段30によって生成された2次元画像の共役像を形成する第2のレンズL2
から構成されている。そして、散乱回折制限開口部33は、第1のレンズL1の後側焦点面であって、しかも、第2のレンズL2の前側焦点面に配置されている。後述する実施例2あるいは実施例3にあっても同様である。
また、本発明の第2の態様に係る3次元像表示装置の構成要素に沿って説明すると、実施例1の3次元像表示装置1は、
(A)光源10、
(B)X方向及びY方向に沿って2次元マトリクス状に配列された開口(個数:P0×Q0)を有し、光源10からの光の通過、反射、あるいは回折を開口毎に制御することで2次元画像を生成し、且つ、該2次元画像に基づき、開口毎に、複数の回折次数の回折光を生成する2次元画像形成装置30、
(C)その前側焦点面に2次元画像形成装置30が配置されている第1のレンズL1
(D)第1のレンズL1の後側焦点面に配置され、所定回折次数の回折光(例えば、平面波成分の0次回折を搬送周波数とする1次回折に対応するフーリエ変換像)のみを通過させる散乱回折制限開口部(画像制限開口部)33、
(E)その前側焦点面に散乱回折制限開口部33が配置されている第2のレンズL2
(F)第2のレンズL2の後側焦点面に配置され、第2のレンズL2から出射された光線の進行方向を変更する(変化させる)光線進行方向変更手段80、並びに、
(G)光線進行方向変更手段80から出射された光線を結像させる第3のレンズL3
を備えている。
尚、実施例1にあっては、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3は、具体的には、凸レンズから構成されている。
ここで、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例3にあっては、P0=1024、Q0=768であり、J=8、K=8である。但し、これらの値に限定するものではない。また、光線進行方向変更手段80までの光軸の部分であるz軸は、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例3の3次元像表示装置1を構成する光線進行方向変更手段80までの各構成要素の中心を通り、しかも、3次元像表示装置1を構成するこれらの構成要素と直交する。本発明の第1の態様に係る3次元像表示装置の構成要素と本発明の第2の態様あるいは第3の態様に係る3次元像表示装置の構成要素とを対比すると、光変調手段30は2次元画像形成装置30に対応し、画像制限・生成手段32は、第1のレンズL1、散乱回折制限開口部(画像制限開口部)33及び第2のレンズL2に対応し、結像手段82は第3のレンズL3に対応している。それ故、便宜上、2次元画像形成装置30、第1のレンズL1、散乱回折制限開口部33、第2のレンズL2、第3のレンズL3という用語に基づき、以下、説明を行う。
光源10と2次元画像形成装置30との間には、光源10から射出された光を整形するための照明光学系20が配置されている。そして、光源10から射出され、照明光学系20を通過した光(照明光)によって、2次元画像形成装置30が照明される。照明光として、例えば、空間コヒーレンスの高い光源10からの光を照明光学系20によって平行光に整形された光を用いる。尚、照明光の特性、及び、係る照明光を得るための具体的な構成例に関しては、後述する。
2次元画像形成装置30は、2次元的に配列された複数の画素31を有する2次元空間光変調器から成り、各画素31は開口を備えている。具体的には、2次元画像形成装置30あるいは2次元空間光変調器は、2次元的に配列された、即ち、X方向及びY方向に沿って2次元マトリクス状に配列された、P0×Q0個の画素31を有する透過型の液晶表示装置から成り、各画素31には開口が備えられている。
1つの画素31は、透明第1電極と透明第2電極の重複領域であって液晶セルを含む領域から構成されている。そして、液晶セルを一種の光シャッター(ライト・バルブ)として動作させることによって、即ち、各画素31の光透過率を制御することによって、光源10から射出された光の光透過率を制御し、全体として、2次元画像を得ることができる。透明第1電極と透明第2電極の重複領域には、矩形の開口が設けられており、係る開口を光源10から射出された光が通過するとフラウンホーファー回折が生じる結果、各画素31において、M0×N0の回折光が生成される。云い換えれば、画素31の数はP0×Q0であるが故に、総計(P0×Q0×M0×N0)本の回折光が生じると考えることもできる。2次元画像形成装置30においては、2次元画像における空間周波数が、各画素31から生じる複数の回折次数(総計M0×N0)に対応した回折角に沿って2次元画像形成装置30から射出される。尚、2次元画像における空間周波数によっても回折角は異なる。
焦点距離f1を有する第1のレンズL1の前側焦点面(光源側の焦点面)には2次元画像形成装置30が配置されており、第1のレンズL1の後側焦点面(観察者側の焦点面)には散乱回折制限開口部33が配置されている。第1のレンズL1によって、複数の回折次数に対応する数のフーリエ変換像が生成され、これらのフーリエ変換像は、散乱回折制限開口部33が位置する平面内に結像する。そして、所定回折次数の回折光(例えば、平面波成分の0次回折を搬送周波数とする1次回折に対応するフーリエ変換像)のみが散乱回折制限開口部33を通過する。また、焦点距離f2を有する第2のレンズL2の前側焦点面には散乱回折制限開口部33が配置されている。更には、第2のレンズL2の後側焦点面であって、しかも、焦点距離f3を有する第3のレンズL3の前側焦点面には、光線進行方向変更手段80が配置されている。第3のレンズL3の後側焦点面が結像面ISに相当する。尚、第2のレンズL2と光線進行方向変更手段80との間には、ビームスプリッタ81が配置されており、第2のレンズL2からの光線は、ビームスプリッタ81を通過して光線進行方向変更手段80に入射する。
光線進行方向変更手段80は、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更する(変化させる)ことができる反射型光学手段、具体的には、例えば、鏡から構成されている。より具体的には、鏡はポリゴン・ミラーから構成されており、ポリゴン・ミラーをその回転軸を中心として回転させながら、回転軸の傾斜角を制御することで、結像面ISにおいて、像が結像する位置をJ×K箇所の2次元マトリクス的に配された位置とすることができる。
尚、光線進行方向変更手段80を、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更する(変化させる)ことができる透過型光学手段、具体的には、例えば、プリズムから成る構成とすることができる。そして、この場合には、例えば、z軸を中心としてプリズムを所望の方向に回動(変化)させるような機構を設ければよい。
第3のレンズL3は、その前側焦点面が第2のレンズL2の後側焦点面に一致するように配置され、その後側焦点面(結像面IS)にフーリエ変換像の共役像CIが形成されるように配置されている。光線進行方向変更手段80にて反射された光線は、ビームスプリッタ81で反射され、第3のレンズL3に入射する。ここで、第3のレンズL3の後側焦点面は散乱回折制限開口部33の共役面であることから、散乱回折制限開口部33から、2次元画像の共役像が出力されていること(但し、この2次元画像の共役像の最終的な方向成分は、光線進行方向変更手段80によって規定される)と等価となる。そして、最終的に生成・出力される光線の量は、画素数分(P0×Q0)であって、散乱回折制限開口部33を通過した光線である。即ち、散乱回折制限開口部33を通過する光線の光量が、それ以降の3次元像表示装置の構成要素を通過、反射することによって減少することは、実質的に無い。また、第3のレンズL2の後側焦点面にはフーリエ変換像の共役像CIが形成されるが、2次元画像の共役像の方向成分は光線進行方向変更手段80によって規定されるので、第3のレンズL3の後側焦点面においては、光線群が2次元的に整然と配置されているとみなせる。即ち、全体としては、第3のレンズL3の後側焦点面(結像面IS)に、図18に示したプロジェクタ・ユニット301が複数の数(具体的にはJ×K個)、配置されている状態と等価である。尚、以下の説明において、光線進行方向変更手段80から出射された光線が、第3のレンズL3の後側焦点面(結像面IS)において、第(m,n)番目の位置に結像されたとき、係る結像を第(m,n)番目の結像と呼ぶ場合がある。尚、図2においては、便宜上、64個の結像を点状にて図示した。
図4に模式的に示すように、2次元画像形成装置30における1つの画素31によって、X方向及びY方向に沿って、合計、M0×N0組の回折光が生成される。尚、図4では、0次光(n0=0)、±1次光(n0=±1)、及び、±2次光(n0=±2)の回折光のみを代表して図示しているが、実際には、更に高次の回折光が生成され、これらの回折光の一部に基づき、最終的に立体画像が形成される。ここで、各回折次数の回折光(光束)には、2次元画像形成装置30によって形成された2次元画像の全画像情報(全ての画素の情報)が集約されている。2次元画像形成装置30上の同一画素から回折によって生成される複数の光線群は、同時刻において、全て、同一の画像情報を有する。云い換えれば、P0×Q0個の画素31を有する透過型の液晶表示装置から成る2次元画像形成装置30においては、光源10からの光が各画素31によって変調されて2次元画像が生成され、且つ、生成された2次元画像における空間周波数は、各画素31から生じる複数の回折次数(総計M0×N0)に対応した回折角に沿って射出される。即ち、2次元画像のM0×N0個の一種のコピーが2次元画像形成装置30から、複数の回折次数(総計M0×N0)に対応した回折角に沿って射出される。
そして、2次元画像形成装置30から射出された2次元画像における空間周波数は、第1のレンズL1によってフーリエ変換され、各画素31から生じる複数の回折次数に対応する数のフーリエ変換像が生成される。そして、これらのフーリエ変換像の内、所定のフーリエ変換像(例えば、平面波成分の0次回折を搬送周波数とする1次回折に対応するフーリエ変換像)のみが散乱回折制限開口部33を通過し、更には、この選択されたフーリエ変換像が第2のレンズL2によって逆フーリエ変換され、2次元画像形成装置30によって生成された2次元画像の共役像が形成され、この2次元画像の共役像は、光線進行方向変更手段80に入射する。尚、2次元画像における空間周波数は、画素構造の空間周波数をキャリア周波数とした画像情報に相当するが、0次の平面波を搬送波とする画像情報の領域のみ(即ち、画素構造の空間周波数の最大1/2の空間周波数まで)が、云い換えれば、平面波成分の0次回折をキャリア周波数とする1次回折として得られるものであって、光変調手段の画素構造(開口構造)の空間周波数の半分以下の空間周波数が、散乱回折制限開口部33を通過する。こうして、光線進行方向変更手段80上に結像された2次元画像の共役像にあっては、2次元画像形成装置30の画素構造は含まれず、一方、2次元画像形成装置30によって生成された2次元画像における空間周波数の全てが含まれている。
2次元画像形成装置30によって形成された2次元画像の全画像情報が集約された2次元画像の共役像における空間周波数は、光線進行方向変更手段80から方向成分を変えられた状態で射出され、第3のレンズL3によって結像面ISに結像される。第3のレンズL3において、光線進行方向変更手段80から射出された2次元画像の共役像における空間周波数のフーリエ変換像が生成されるので、空間的に高い密度にてフーリエ変換像を得ることができる。
以下、光線進行方向変更手段80の位置制御のタイミング等について説明する。
方向成分を有する像を第3のレンズL3によって結像させるために、2次元画像形成装置30の画像出力と同期して、光線進行方向変更手段80の位置制御を行う。この操作を、図5、図6、図7、及び、図8を参照して説明する。尚、図5の最上段は、2次元画像形成装置30における画像出力のタイミングを示しており、図5の中段は、光線進行方向変更手段80における第(3,2)番目の結像の位置制御のタイミングを示し、図5の下段は、第(3,3)番目の結像の位置制御のタイミングを示す。
図5に示すように、2次元画像形成装置30において、例えば時間t1S〜t1Eの間(期間T1)に画像「A」が表示され、時間t2S〜t2Eの間(期間T2)に画像「B」が表示されるとする。このとき、光線進行方向変更手段80においては、図5に示すように、期間T1にあっては、第(3,2)番目の結像が得られるような位置制御がなされ、期間T2にあっては第(3,3)番目の結像が得られるような位置制御がなされる。尚、図6にあっては、第(3,2)番目の結像が得られるような位置制御の状態にある光線進行方向変更手段80を点線で示し、結像面ISにおいて得られた像を概念的に「A」で示し、第(3,3)番目の結像が得られるような位置制御の状態にある光線進行方向変更手段80を実線で示し、結像面ISにおいて得られた像を概念的に「B」で示す。こうして、第1のレンズL1によって生成されるフーリエ変換像に、異なる画像情報(方向成分)を付加することができる。云い換えれば、期間T1にあっては、フーリエ変換像には、画像「A」に関する画像情報が含まれている。一方、期間T2にあっては、フーリエ変換像には、画像「B」に関する画像情報が含まれている。
図7に、2次元画像形成装置30における画像形成のタイミングと光線進行方向変更手段80の位置制御のタイミングとを模式的に示す。期間T1にあっては、2次元画像形成装置30において画像「A」が表示され、光線進行方向変更手段80にフーリエ変換像「α」として集光される。そして、期間T1では、第(3,2)番目の結像が得られる。次の期間T2にあっては、2次元画像形成装置30において画像「B」が表示され、同様に光線進行方向変更手段80にフーリエ変換像「β」として集光される。そして、期間T2では、第(3,3)番目の結像が得られる。以下、順次、2次元画像形成装置30の画像形成タイミングに同期して、光線進行方向変更手段80の位置制御を行う。尚、図7において、結像面ISにおける結像位置を実線で囲み、光線進行方向変更手段80の位置制御の他のタイミングにおける結像位置を点線で囲んだ。
尚、光線進行方向変更手段80による光線の進行方向の変更を、2次元画像形成装置30に基づく2次元画像の生成と同期させる必要があるが、光線進行方向変更手段80によって結像面ISに或る像(例えば「α」)を結像した後、光線進行方向変更手段80の位置を変更し(変化させ)、光線進行方向変更手段80によって結像面ISに次の像(例えば「β」)を結像するまでの間は、光源10の動作を中断し、2次元画像形成装置30によって2次元画像を生成させない。
このようなタイミングで2次元画像形成装置30における画像形成と光線進行方向変更手段80の位置制御とを行った場合に、この3次元像表示装置の最終出力として得られる画像を、図8に模式的に示す。図8において、画像「A’」は、第(3,2)番目の結像の結果得られる画像であり、画像「B’」は、第(3,3)番目の結像の結果得られる画像であり、画像「C’」は、第(4,2)番目の結像の結果得られる画像である。尚、図8に示す画像は、観察者が眺める画像である。図8においては、便宜上、画像と画像とを実線で区分したが、係る実線は仮想の実線である。また、正確には、同時刻に、図8に示した画像が得られるわけではないが、画像の切り替え期間は非常に短時間なので、観察者の目には同時に表示されているように観察される。例えば、1フレームの表示期間内に、(J×K)の回数の2次元画像の生成及び光線進行方向変更手段80の位置制御が行われる。また、図8では平面的に図示しているが、観察者に実際に観察されるのは立体画像である。
即ち、前述したように、第3のレンズL3の後側焦点面(結像面IS)からは、第2のレンズL2によって生成された2次元画像の共役像(例えば、時系列的に、画像「A’」、画像「B’」・・・画像「C’」)が出力される。即ち、全体としては、第3のレンズL3の後側焦点面に、図18に示したプロジェクタ・ユニット301が複数個(具体的にはJ×K個)、配置されており、時系列的に、或るプロジェクタ・ユニットから画像「A’」が出力され、別のプロジェクタ・ユニットから画像「B’」が出力され、更に別のプロジェクタ・ユニットから画像「C’」が出力されると等価となる。そして、例えば、或る物体を種々の位置(角度)から撮影した多数の画像(あるいは、コンピュータによって作成した画像)のデータに基づき、2次元画像形成装置30において画像を時系列的に再生すれば、これらの画像に基づき立体画像を得ることができる。
光源及び照明光学系の構成例を、図9の(A)〜(C)、図10の(A)〜(B)に示す。ここで、光源によって射出され、照明光学系によって整形され、2次元画像形成装置30を照明する光(照明光)の特性を、以下、空間コヒーレンスを用いて説明する。
空間コヒーレンスは、任意の空間における断面で生じる光の干渉性を示し、その度合いは、生成される干渉縞のコントラストで示すことができる。干渉縞の生成過程において、最もコントラストの高い干渉縞は、平面波若しくは平面波と光学的に交換可能な球面波の干渉によって生成される。このことから、空間コヒーレンスの最も高い光は、平面波(若しくは球面波)であることが分かる。1つの進行方向の成分のみを有する例えば平面波は空間コヒーレンスが最も高く、空間コヒーレンスの度合いが低くなるに従い、進行方向の成分が複数存在するようになる。また、光の進行方向成分の分布は、発光原点若しくは2次発光点の空間的な大きさを議論することと等価である。以上のことから、空間コヒーレンスは、発光原点若しくは2次発光点の空間的な大きさに基づき議論することができる。空間コヒーレンス、即ち、光源の空間的な大きさは、3次元像表示装置における画像の空間周波数特性を決定する要因となる。完全な空間コヒーレンスを有する光以外を照明光に用いると、高周波成分から順番にコントラストの低下が生じる。得られる画像の空間周波数特性は、具体的なアプリケーションによって異なる要求があることから、ここでは、具体的数値に言及せず、異なる要求に柔軟に対応するための様々な構成方法について述べる。
実施例1の3次元像表示装置1においては、照明光として空間コヒーレンスの高い光を用いる場合と、そうでない場合において、光源及び照明光学系の構成方法が異なる。また、光源の特性により照明光学系の構成が異なる。以下では、光源及び照明光学系における構成方法の組み合わせについて説明する。尚、光源は全ての場合において、単色若しくは単色に近い光源であることを前提としている。
図9の(A)は、第1構成例として、空間コヒーレンスの高い光源10Aにより、全体として空間コヒーレンスの高い照明光学系20Aを構成した例を示している。光源10Aは、例えばレーザから構成されている。照明光学系20Aは、光源側から順に、レンズ21A、円形開口板22A、及び、レンズ24Aから構成されている。円形開口板22Aには、中央に円形のアパーチャ23Aが設けられている。レンズ24Aにおける集光位置にアパーチャ23Aが配置されている。レンズ24Aは、コリメータレンズとして機能する。
図9の(B)は、第2構成例として、空間コヒーレンスの高い光源10Bを用いて、全体として空間コヒーレンスの高くない照明光学系20Bを構成した例を示している。光源10Bは、例えばレーザから構成されている。照明光学系20Bは、光源側から順に、レンズ21B、拡散板22B、及び、レンズ24Bから構成されている。拡散板22Bは、可動拡散板であってもよい。
図9の(C)及び図10の(A)は、第3構成例及び第4構成例として、空間コヒーレンスの高くない光源10C,10Dを用いて、全体として空間コヒーレンスの高い照明光学系20C,20Dを構成した例を示している。光源10C,10Dとしては、例えば発光ダイオード(LED)や白色光源を用いる。図9の(C)の照明光学系20Cは、光源側から順に、レンズ21C、円形開口板22C、及び、レンズ24Cから構成されている。円形開口板22Cには、中央に円形のアパーチャ23Cが設けられている。レンズ24Cにおける集光位置に、アパーチャ23Cが配置されている。レンズ24Cは、コリメータレンズとして機能する。一方、図10の(A)の照明光学系20Dは、図9の(C)の照明光学系20Cに比べてレンズ21Cが省略され、光源側から順に、円形開口板22D、アパーチャ23D、及び、レンズ24Dから構成されている。
図10の(B)は、第5構成例として、空間コヒーレンスの高くない光源10Eを用いて、全体として空間コヒーレンスの高くない照明光学系20Eを構成した例を示している。光源10Eの他は、レンズ24Eのみで構成されている。
各構成例において、全体として空間コヒーレンスの高い照明光学系を構築する場合には、光源に依存することなく2次発光点を小さくしている。また、全体として空間コヒーレンスの高くない照明光学系を構築する場合には、光源に依存すること無く、2次発光点を大きくしている。以上に説明した光源及び照明光学系の各構成例は、以下の実施例2〜実施例3にも適用することができる。
以上に説明したように、実施例1の3次元像表示装置1によれば、光変調手段(2次元画像形成装置)30によって生成された2次元画像における空間周波数が、光線進行方向変更手段80から所定の角度に沿って射出され、共役像CIが結像面ISに結像される構成を有するので、3次元像表示装置全体を大型化することなく、空間的に高い密度で、しかも、複数の方向に分布した状態で、光線群を生成・散布することができる。また、光線進行方向変更手段80とを設けることによって、得られる像のコントラストの低下を招くことが無くなり、クリアーでぼけの無い立体画像を観察することができる。しかも、光線群の構成要素である個々の光線を、独立して、時間的及び空間的に制御することができる。これにより、実世界の物体と同質に近い光線による立体画像を得ることができる。
また、実施例1の3次元像表示装置1によれば、光線再生法を利用しているので、焦点調節、輻輳、運動視差などの視覚機能を満足した立体画像を提供することが可能である。更には、実施例1の3次元像表示装置1によれば、光線進行方向変更手段80によって画像の方向成分を制御しており、しかも、実施例1の3次元像表示装置1によれば、光線進行方向変更手段80によって空間的、且つ、時間的に一種のフィルタリングを行うので、3次元像表示装置の時間的特性を、3次元像表示装置の空間的特性に変換することができる。また、拡散スクリーン等を用いること無く、立体画像を得ることができる。更には、どのような方向からの観察に対しても適切な立体画像を提供することができる。また、空間的に高い密度で光線群を生成・散布することができるので、視認限界に近い精細な空間画像を提供することができる。
実施例2は、本発明の第1の態様及び第3の態様に係る3次元像表示装置に関する。実施例2の3次元像表示装置の概念図を図11に示す。
実施例2における光変調手段130は、実施例1における液晶表示装置とは異なり、P0個(例えば、1920個)に区画された1次元画像を生成する1次元空間光変調器(具体的には、回折格子−光変調装置201);1次元空間光変調器(回折格子−光変調装置201)によって生成され、P0個に区画された1次元画像を2次元的に展開して(走査して)、P0×Q0個に区画された2次元画像を生成する走査光学系(具体的には、スキャンミラー205);及び、2次元画像の生成面に配置され、生成した2次元画像における空間周波数を、複数の回折次数(具体的には、総数M0×N0)に対応した回折角に沿って射出する格子フィルタ(回折格子フィルタ)132を備えている。ここで、走査光学系(スキャンミラー205)によって形成され、P0×Q0個に区画された2次元画像の区画毎に、格子フィルタ132によってM0×N0組の回折光が生成される。尚、格子フィルタ132は、振幅格子から構成されていてもよいし、位相格子から構成されていてもよい。
あるいは又、本発明の第3の態様に係る3次元像表示装置の構成要素に沿って説明すると、実施例2の3次元像表示装置1は、
(A)光源10、
(B)1次元画像を生成する1次元空間光変調器(具体的には、回折格子−光変調装置201);1次元空間光変調器によって生成された1次元画像を2次元的に展開して2次元画像を生成する走査光学系(具体的には、スキャンミラー205);及び、2次元画像の生成面に配置され、画素毎に、複数の回折次数の回折光を生成する回折光生成手段(具体的には、格子フィルタ132)から成る2次元画像形成装置130、
(C)その前側焦点面に回折光生成手段(格子フィルタ132)が配置されている第1のレンズL1
(D)第1のレンズL1の後側焦点面に配置され、所定回折次数の回折光(例えば、平面波成分の0次回折を搬送周波数とする1次回折に対応するフーリエ変換像)のみを通過させる散乱回折制限開口部33、
(E)その前側焦点面に散乱回折制限開口部33が配置されている第2のレンズL2
(F)第2のレンズL2の後方に配置され、第2のレンズL2から出射された光線の進行方向を変更する(変化させる)光線進行方向変更手段80、並びに、
(G)光線進行方向変更手段80から出射された光線を結像させる第3のレンズL3
を備えている。
ここで、1次元画像はX方向に延びているとする。また、走査方向はY方向であり、2次元画像はX方向及びY方向に沿って形成されているとする。但し、代替的に、X方向とY方向とを交換してもよい。尚、図11においては、照明光学系20の図示を省略している。
1次元空間光変調器(回折格子−光変調装置201)は、光源10からの光を回折することによって1次元画像を生成する。より具体的には、回折格子−光変調装置201は、回折格子−光変調素子(GLV)210が一次元的にアレイ状に配列されて成る。回折格子−光変調素子210は、マイクロマシン製造技術を応用して製造され、反射型の回折格子から構成されており、光スイッチング作用を有し、光のオン/オフ制御を電気的に制御することで画像を表示する。そして、光変調手段130にあっては、回折格子−光変調素子210のそれぞれから射出された光を、ガルバノミラーやポリゴンミラーから成るスキャンミラー205で走査して2次元画像を得る。従って、P0×Q0(例えば1920×1080)の画素(ピクセル)から構成された2次元画像を表示するために、P0個(=1920個)の回折格子−光変調素子210から回折格子−光変調装置201を構成すればよい。
スキャンミラー205で走査して得られた2次元画像に基づき、回折光を生成させる必要がある。そのために、振幅型若しくは位相型のフィルタを2次元展開された面に配置することで、回折光を生成させる。具体的には、スキャンミラー205で走査して得られた2次元画像は、走査用レンズ系131を通過し、2次元画像の生成面に配置された格子フィルタ(回折格子フィルタ)132に入射し、格子フィルタ132において、P0×Q0個に区画された2次元画像の区画毎に、M0×N0組の回折光が生成される。即ち、格子フィルタ132からは、生成した2次元画像における空間周波数が、格子フィルタ132の各区画(画素に相当する)から生じる複数の回折次数に対応した回折角に沿って射出される。格子フィルタ132は、焦点距離f1を有する第1のレンズL1の前側焦点面上に配置されている。
以上の点を除き、実施例2の3次元像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した3次元像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
以下、回折格子−光変調素子210の構成、構造を説明する。
回折格子−光変調素子210を構成する下部電極212、固定電極221、可動電極222等の配置を、図12に模式的に示す。尚、図12においては、下部電極212、固定電極221、可動電極222、支持部214,215,217,218を明示するために、これらに斜線を付した。
この回折格子−光変調素子210は、下部電極212、帯状(リボン状)の固定電極221、並びに、帯状(リボン状)の可動電極222から成る。下部電極212は支持体211上に形成されている。また、固定電極221は、支持部214,215に支持され、下部電極212の上方に支持、張架されている。更には、可動電極222は、支持部217,218に支持され、下部電極212の上方に支持、張架されており、固定電極221に対して並置されている。図示した例において、1つの回折格子−光変調素子210は、3本の固定電極221と3本の可動電極222から構成されている。3本の可動電極222は纏めて制御電極に接続され、制御電極は、図示しない接続端子部に接続されている。一方、3本の固定電極221は纏めてバイアス電極に接続されている。バイアス電極は、複数の回折格子−光変調素子210において共通とされており、図示しないバイアス電極端子部を介して接地されている。下部電極212も、複数の回折格子−光変調素子210において共通とされており、図示しない下部電極端子部を介して接地されている。
接続端子部、制御電極を介して可動電極222へ電圧を印加し、且つ、下部電極212へ電圧を印加すると(実際には、下部電極212は接地状態にある)、可動電極222と下部電極212との間に静電気力(クーロン力)が発生する。そして、この静電気力によって、下部電極212に向かって可動電極222が下方に変位する。尚、可動電極222の変位前の状態を図13の(A)及び図13の(C)の左側に示し、変位後の状態を図13の(B)及び図13の(C)の右側に示す。そして、このような可動電極222の変位に基づき、可動電極222と固定電極221とによって反射型の回折格子が形成される。ここで、図13の(A)は、図12の矢印B−Bに沿った固定電極等の模式的な断面図、及び、図12の矢印A−Aに沿った可動電極等の模式的な断面図(但し、回折格子−光変調素子が作動していない状態にある)であり、図13の(B)は、図12の矢印A−Aに沿った可動電極等の模式的な断面図であり(但し、回折格子−光変調素子が作動している状態にある)、図13の(C)は、図12の矢印C−Cに沿った固定電極、可動電極等の模式的な断面図である。
隣接する固定電極221の間の距離をd(図13の(C)参照)、可動電極222及び固定電極221に入射する光(入射角:θi)の波長をλ、回折角をθmとすると、
d[sin(θi)−sin(θm)]=mDif・λ
で表すことができる。ここで、mDifは次数であり、0,±1,±2・・・の値をとる。
そして、可動電極222の頂面と固定電極221の頂面の高さの差Δh1(図13の(C)参照)が(λ/4)のとき、回折光の光強度は最大の値となる。
このような、回折格子−光変調装置を含む光変調手段130の概念図を図14に示す。即ち、実施例2の光変調手段130は、レーザを射出する光源10、この光源10から射出された光を集光する集光レンズ(図示せず)、集光レンズを通過した光が入射する回折格子−光変調装置201、回折格子−光変調装置201から射出された光が通過するレンズ203及び空間フィルタ204、空間フィルタ204を通過した1本の光束を結像させる結像レンズ(図示せず)、結像レンズを通過した1本の光束を走査するスキャンミラー205から構成されている。
このような光変調手段130にあっては、可動電極222が図13の(A)及び図13の(C)の左側に示した状態である回折格子−光変調素子210の不作動時、可動電極222及び固定電極221の頂面で反射された光は空間フィルタ204で遮られる。一方、可動電極222が図13の(B)及び図13の(C)の右側に示した状態である回折格子−光変調素子210の作動時、可動電極222及び固定電極221で回折された±1次(mDif=±1)の回折光は空間フィルタ204を通過する。このような構成にすることで、光のオン/オフ制御を制御することができる。また、可動電極222に印加する電圧を変化させることで、可動電極222の頂面と固定電極221の頂面の高さの差Δh1を変化させることができ、その結果、回折光の強度を変化させて、階調制御を行うことができる。
実施例3は、実施例1の変形である。実施例3の3次元像表示装置の概念図を、図15に示す。実施例1の3次元像表示装置にあっては、光透過型の2次元画像形成装置30を用いた。一方、実施例3の3次元像表示装置にあっては、反射型の光変調手段(2次元画像形成装置)30Aを用いる。反射型の光変調手段(2次元画像形成装置)30Aとして、例えば、反射型の液晶表示装置や、各開口内に可動ミラーが設けられている構成(可動ミラーが2次元マトリクス状に配列された2次元型のMEMSから成る構成)を挙げることができる。可動ミラーの移動/非移動によって2次元画像が生成され、しかも、開口によってフラウンホーファー回折が発生する。
実施例3の3次元像表示装置にあっては、z軸(光軸)上にビームスプリッタ70が備えられている。ビームスプリッタ70は、偏光成分の違いにより光を透過又は反射させる機能を有する。ビームスプリッタ70は、光源10から射出された光を反射型の光変調手段(2次元画像形成装置)30Aに向けて反射する。また、光変調手段(2次元画像形成装置)30Aからの反射光を透過する。この点を除き、実施例3の3次元像表示装置の構成、構造は、実施例1の3次元像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
以上、本発明の3次元像表示装置を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定するものではない。実施例1〜実施例3においては、第2のレンズL3の後側焦点面であって、第3のレンズL2の前側焦点面に、光線進行方向変更手段80を配置したが、場合によっては、これらの焦点面からずれた位置に光線進行方向変更手段80を配置してもよい。また、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3は凸レンズに限定されず、適宜、適切なレンズを選択すればよい。
実施例1〜実施例3においては、光源は全ての場合において単色若しくは単色に近い光源であることを前提としているが、光源は、このような構成に限定するものではない。光源10の波長帯域が複数の帯域に及んでもよい。但し、この場合には、例えば、実施例1における3次元像表示装置を例にとり説明すると、図16の(A)に示すように、照明光学系20と光変調手段(2次元画像形成装置)30との間に、波長選択を行う狭帯域フィルタ71を配置することが好ましく、これによって、波長帯域を分別、選択し、単色光を抽出することができる。
あるいは又、光源10の波長帯域が広帯域に及んでもよい。但し、この場合には、図16の(B)に示すように、照明光学系20と光変調手段(2次元画像形成装置)30との間に、ダイクロイックプリズム72及び波長選択を行う狭帯域フィルタ71Gを配置することが好ましい。具体的には、ダイクロイックプリズム72は、例えば赤色光、青色光を別々の方向に反射すると共に、緑色光を含む光線を透過する。ダイクロイックプリズム72における緑色光を含む光線の出射側に、緑色光を分別・選択する狭帯域フィルタ71Gが配置されている。
また、図17に示すように、ダイクロイックプリズム72における緑色光を含む光線の出射側に緑色光を分別・選択する狭帯域フィルタ71Gを配置し、赤色光を含む光線の出射側に赤色光を分別・選択する狭帯域フィルタ71Rを配置し、青色光を含む光線の出射側に、青色光を分別・選択する狭帯域フィルタ71Bを配置すれば、3原色を表示する3つの3次元像表示装置に対する光源を構成することができる。このような構成の3つの3次元像表示装置を用い、あるいは又、赤色光を射出する光源と3次元像表示装置、緑色光を射出する光源と3次元像表示装置、及び、青色光を射出する光源と3次元像表示装置の組合せを用い、各3次元像表示装置からの画像を、例えば光合成プリズムを用いて合成することで、カラー表示を行うことができる。尚、ダイクロイックプリズムの代わりに、ダイクロイックミラーを用いることもできる。尚、以上に説明したこれらの3次元像表示装置の変形例は実施例2〜実施例3に適用することができることは云うまでもない。
図1は、実施例1の3次元像表示装置のyz平面における概念図である。 図2は、実施例1の3次元像表示装置を斜めから見たときの概念図である。 図3は、実施例1の3次元像表示装置の構成要素の配置状態を模式的に示す図である。 図4は、光変調手段(2次元画像形成装置)によって、複数の回折次数の回折光が生成される状態を模式的に示す図である。 図5は、光変調手段(2次元画像形成装置)における2次元画像の形成タイミングと光線進行方向変更手段の位置制御のタイミングとを示す図であり、上段には、光変調手段(2次元画像形成装置)における2次元画像の形成タイミングを示し、中段及び下段には、光線進行方向変更手段の位置制御のタイミングを示す。 図6は、光線進行方向変更手段の位置制御を行うことで、結像面においてどの位置に像が結像するかを模式的に示す図である。 図7は、光線進行方向変更手段による空間フィルタリングの概念を模式的に時系列で示す図である。 図8は、図7に示した空間フィルタリングの結果得られる画像を模式的に示す図である。 図9の(A)、(B)及び(C)は、それぞれ、実施例1の3次元像表示装置における光源及び照明光学系の第1構成例、第2構成例、及び、第3構成例を示す模式図である。 図10の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例1の3次元像表示装置における光源及び照明光学系の第4構成例、及び、第5構成例を示す模式図である。 図11は、実施例2の3次元像表示装置の概念図である。 図12は、回折格子−光変調素子を構成する下部電極、固定電極、可動電極の配置を模式的に示す図である。 図13の(A)は、図12の矢印B−Bに沿った固定電極等の模式的な断面図、及び、図12の矢印A−Aに沿った可動電極等の模式的な断面図(但し、回折格子−光変調素子が作動していない状態にある)であり、図13の(B)は、図12の矢印A−Aに沿った可動電極等の模式的な断面図であり(但し、回折格子−光変調素子が作動している状態にある)、図13の(C)は、図12の矢印C−Cに沿った固定電極、可動電極等の模式的な断面図である。 図14は、実施例2の3次元像表示装置における光変調手段(2次元画像形成装置)の一部分等の概念図である。 図15は、実施例3の3次元像表示装置の一部分のyz平面における概念図である。 図16の(A)及び(B)は、実施例1の3次元像表示装置の変形例の一部分のyz平面における概念図である。 図17は、実施例1の3次元像表示装置の変形例の別の変形例の一部分のyz平面における概念図である。 図18は、従来の3次元像表示装置の一構成例を示す図である。
符号の説明
1・・・3次元像表示装置、10,10A,10B,10C,10D,10E・・・光源、20,20A,20B,20C,20D,20E・・・照明光学系、21A,21B,21C,24A,24B,24C,24D,24E・・・レンズ、22A,22C,22D・・・円形開口板、22B・・・拡散板、23A,23C,23D・・・アパーチャ、30,130・・・光変調手段(2次元画像形成装置)、31・・・画素、32・・・画像制限・生成手段、33・・・散乱回折制限開口部、70・・・ビームスプリッタ、71,71R,71G,71B・・・狭帯域フィルタ、72・・・ダイクロイックプリズム、80・・・光線進行方向変更手段、81・・・ビームスプリッタ、82・・・結像手段、131・・・走査用レンズ系、132・・・格子フィルタ、133・・・異方性拡散フィルタ、201・・・回折格子−光変調装置、203・・・レンズ、204・・・空間フィルタ、205・・・スキャンミラー、210・・・回折格子−光変調素子、211・・・支持体、212・・・下部電極、214,215,217,218・・・支持部、221・・・固定電極、222・・・可動電極、L1・・・第1のレンズ、L2・・・第2のレンズ、L3・・・第3のレンズ、RI・・・実像(逆フーリエ変換像)、CI・・・フーリエ変換像の共役像、IS・・・結像面

Claims (19)

  1. (A)光源、
    (B)複数の画素を有し、光源からの光を各画素によって変調して2次元画像を生成し、且つ、生成した2次元画像における空間周波数を、各画素から生じる複数の回折次数に対応した回折角に沿って射出する光変調手段、
    (C)光変調手段から射出された2次元画像における空間周波数をフーリエ変換して、前記各画素から生じる複数の回折次数に対応する数のフーリエ変換像を生成し、該フーリエ変換像の内の所定のフーリエ変換像のみを選択し、更には、該選択されたフーリエ変換像を逆フーリエ変換して、光変調手段によって生成された2次元画像の共役像を形成する画像制限・生成手段、
    (D)画像制限・生成手段から出射された光線の進行方向を変更する光線進行方向変更手段、並びに、
    (E)光線進行方向変更手段から出射された光線を結像させる結像手段、
    を備えていることを特徴とする3次元像表示装置。
  2. 光変調手段は、2次元的に配列された複数の画素を有する2次元空間光変調器から成り、各画素は開口を備えていることを特徴とする請求項1に記載の3次元像表示装置。
  3. 2次元空間光変調器は、液晶表示装置から成ることを特徴とする請求項2に記載の3次元像表示装置。
  4. 2次元空間光変調器の各開口内には、可動ミラーが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の3次元像表示装置。
  5. 光変調手段は、
    (B−1)1次元画像を生成する1次元空間光変調器、
    (B−2)1次元空間光変調器によって生成された1次元画像を2次元的に展開して2次元画像を生成する走査光学系、及び、
    (B−3)2次元画像の生成面に配置され、生成した2次元画像における空間周波数を、複数の回折次数に対応した回折角に沿って射出する格子フィルタ、
    から成ることを特徴とする請求項1に記載の3次元像表示装置。
  6. 画像制限・生成手段は、
    (C−1)光変調手段から射出された2次元画像における空間周波数をフーリエ変換して、前記各画素から生じる複数の回折次数に対応する数のフーリエ変換像を生成する第1のレンズ、
    (C−2)第1のレンズよりも光線進行方向変更手段側に配置され、該フーリエ変換像の内の所定のフーリエ変換像のみを選択する散乱回折制限開口部、並びに、
    (C−3)散乱回折制限開口部よりも光線進行方向変更手段側に配置され、該選択されたフーリエ変換像を逆フーリエ変換して、光変調手段によって生成された2次元画像の共役像を形成する第2のレンズ、
    から構成されており、
    第1のレンズの後側焦点面であって第2のレンズの前側焦点面に、散乱回折制限開口部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の3次元像表示装置。
  7. 光線進行方向変更手段は、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更することができる鏡から成ることを特徴とする請求項1に記載の3次元像表示装置。
  8. 光線進行方向変更手段は、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更することができるプリズムから成ることを特徴とする請求項1に記載の3次元像表示装置。
  9. 前記2次元画像における空間周波数は、画素構造の空間周波数をキャリア周波数とした画像情報に相当することを特徴とする請求項1に記載の3次元像表示装置。
  10. 前記2次元画像の共役像における空間周波数は、前記2次元画像における空間周波数から画素構造の空間周波数が除去された空間周波数であることを特徴とする請求項9に記載の3次元像表示装置。
  11. (A)光源、
    (B)X方向及びY方向に沿って2次元マトリクス状に配列された開口を有し、光源からの光の通過、反射、あるいは回折を開口毎に制御することで2次元画像を生成し、且つ、該2次元画像に基づき、開口毎に、複数の回折次数の回折光を生成する2次元画像形成装置、
    (C)その前側焦点面に2次元画像形成装置が配置されている第1のレンズ、
    (D)第1のレンズの後側焦点面に配置され、所定回折次数の回折光のみを通過させる散乱回折制限開口部、
    (E)その前側焦点面に散乱回折制限開口部が配置されている第2のレンズ、
    (F)第2のレンズの後方に配置され、第2のレンズから出射された光線の進行方向を変更する光線進行方向変更手段、並びに、
    (G)光線進行方向変更手段から出射された光線を結像させる第3のレンズ、
    を備えていることを特徴とする3次元像表示装置。
  12. 2次元画像形成装置は、2次元的に配列されたP0×Q0個の画素を有する液晶表示装置から成り、各画素には開口が備えられていることを特徴とする請求項11に記載の3次元像表示装置。
  13. 2次元画像形成装置には、P0×Q0個の開口が設けられており、各開口には可動ミラーが設けられていることを特徴とする請求項11に記載の3次元像表示装置。
  14. 光線進行方向変更手段は、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更することができる鏡から成ることを特徴とする請求項11に記載の3次元像表示装置。
  15. 光線進行方向変更手段は、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更することができるプリズムから成ることを特徴とする請求項11に記載の3次元像表示装置。
  16. (A)光源、
    (B)1次元画像を生成する1次元空間光変調器;1次元空間光変調器によって生成された1次元画像を2次元的に展開して2次元画像を生成する走査光学系;及び、2次元画像の生成面に配置され、画素毎に、複数の回折次数の回折光を生成する回折光生成手段から成る2次元画像形成装置、
    (C)その前側焦点面に回折光生成手段が配置されている第1のレンズ、
    (D)第1のレンズの後側焦点面に配置され、所定回折次数の回折光のみを通過させる散乱回折制限開口部、
    (E)その前側焦点面に散乱回折制限開口部が配置されている第2のレンズ、
    (F)第2のレンズの後方に配置され、第2のレンズから出射された光線の進行方向を変更する光線進行方向変更手段、並びに、
    (G)光線進行方向変更手段から出射された光線を結像させる第3のレンズ、
    を備えていることを特徴とする3次元像表示装置。
  17. 1次元空間光変調器は、X方向に沿ってP0個の画素を有し、光源からの光を回折することによって1次元画像を生成することを特徴とする請求項16に記載の3次元像表示装置。
  18. 光線進行方向変更手段は、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更することができる鏡から成ることを特徴とする請求項16に記載の3次元像表示装置。
  19. 光線進行方向変更手段は、入射する光線に対して出射する光線の角度を変更することができるプリズムから成ることを特徴とする請求項16に記載の3次元像表示装置。
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