JPWO2004033457A1 - 頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤および含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体 - Google Patents

頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤および含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(I)[式中R1はメチル、シクロプロピルメチルなど、R2およびR3はヒドロキシ、メトキシ、アセトキシなど、Y、Zは共に原子価結合、共に−C(=O)−など、Xは環構造の一部になる炭素数2から5の炭素鎖(うち一つは酸素、硫黄、窒素に置換していてもよい)など、(R4)kは置換または無置換のベンゼン縮合環、カルボニル基など、R9は水素などR10、R11は結合して−O−など、R6は水素など]で表される含窒素環状構造を有するモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩、およぴ該誘導体またはその薬理学的に許容される酸付加塩を有効成分とする頻尿または尿失禁の治療または予防剤、さらに該疾患のための治療または予防方法、該疾患のための使用を提供する。本発明の化合物は、副作用が分離された新規な頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤として、さらに該疾患のための治療または予防方法、該疾患のための使用に有用である。

Description

本発明は、新規な頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤、および、含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体またはその薬理学的に許容される酸付加塩に関する。
近年、高齢化社会の到来とともに、頻尿・尿失禁に悩む患者の数は増加傾向にある。現在、頻尿または尿失禁に対する治療薬としては主に塩酸プロピベリン、塩酸オキシブチニンおよび塩酸フラボキサート等の抗コリン薬が使用されている。しかし、これらの既存薬には、口渇の他、便秘等の消化器症状、起立性低血圧などの循環器症状、また尿閉、残尿等が副作用として報告されている。加えて、脳血管障害や痴呆症に伴う頻尿もしくは尿失禁の治療に抗コリンを主作用とする既存薬を処方すると、脳内アセチルコリン系の働きがさらに抑制され、原疾患の症状に悪影響を及ぼすことが懸念されている。一方で、近年重視されてきている患者のクオリティーオブライフ(QOL)の向上という観点から、頻尿もしくは尿失禁も積極的に治療すべき症状として注目されてきており、副作用のない頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤の開発が強く望まれている。
含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体としては、鎮痛薬および鎮咳薬用途と共に開示された特公昭41−18824号、および特公昭41−18826号に記載の化合物、また、特に用途については記載がないTetrahedron.50,9757(1994)、Synth.Commun.22,913(1992)、J.Med.Chem.27,1325(1984)等に記載の化合物があるが、これら特許および文献には頻尿もしくは尿失禁の治療または予防用途については何ら開示されていない。また、含窒素環状置換基は含まないものの、モルヒナン構造を有するという点で本願化合物に近似すると考えられるモルヒネに排尿反射を抑制する作用があることが知られているが(J.Pharm.Exp.Ther.254(1984)等)、薬物依存、便秘等の副作用が強く、頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤として用いられることはない。
本発明は、治療または予防効果が高く、副作用が改善された新規な頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤、該疾患のための治療または予防方法、該疾患のための使用および該疾患の治療または予防剤として有用な新規化合物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため鋭意検討した結果、含窒素環状置換基を有する新規なモルヒナン誘導体を見出し、またこれらのモルヒナン誘導体を含めて、そのいずれもが、予想外に著しい頻尿もしくは尿失禁の治療または予防効果を有し、長期投与に有利な経口投与が可能であり、かつ、薬物依存、便秘等の副作用が分離されていることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、一般式(I)
Figure 2004033457
[式中Rは水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数4から7のシクロアルキルアルキル、炭素数6から8のシクロアルケニルアルキル、炭素数6から12のアリール、炭素数7から13のアラルキル、炭素数3から7のアルケニル、フラニルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)、チエニルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)、またはピリジルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)を表し、R、Rはそれぞれ別個に水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数3から7のアルケニロキシ、炭素数7から13のアラルキロキシ、または炭素数1から5のアルカノイロキシを表し、Y、Zは独立して原子価結合、または−C(=O)−を表し、−X−は環構造の一部になる炭素数2から7の炭素鎖(ただしそのうち1以上の炭素原子が窒素、酸素、または硫黄原子で置き換わっていてもよく、炭素鎖には不飽和結合が含まれていてもよい)を表し、kは0から8の整数を表し、Rは含窒素環状構造上のk個の置換基であり、それぞれ別個にフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルキル、炭素数7から13のシクロアルキルアルキル、炭素数6から12のアリール、炭素数7から13のアラルキル、炭素数7から13のアラルキロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、(CHN(R)CORを表すか、k個のRのうち、同一の炭素原子または硫黄原子に結合した2個のRが一つの酸素原子となってカルボニル基またはスルホキシド基を、同一の炭素原子に結合した2個のRが一つの硫黄原子となってチオカルボニル基を、同一の硫黄原子に結合した4個のRが2個の酸素原子となりスルホン基を表すか、またはk個のRのうち隣接する炭素にそれぞれ置換する2個のRが一緒になって無置換または1以上の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、またはシクロヘプテン縮合環を表し、Rはそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルキル、炭素数1から5のアルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、炭素数6から12のアリール、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、(CHN(R)CORを表し、Rは水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数1から5のアルケニル、炭素数7から13のアラルキル、炭素数1から3のヒドロキシアルキル、(CHOR、または(CHCOを表し、R10、R11は結合して−O−、−S−、または−CH−を表すか、または、R10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、または炭素数1から5のアルカノイロキシを表し、pは0から5の整数を表し、Rは水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数3から7のアルケニル、炭素数6から12のアリール、または炭素数7から13のアラルキルを表し、R、Rはそれぞれ別個に水素、炭素数1から5のアルキル、または炭素数7から13のアラルキルを表す]で示される含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩を有効成分として含有する頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤、さらに該疾患のための治療または予防方法、該疾患のためのそれらの使用を提供する。
ただし、本明細書中においては置換基を以下の意味で用いるものとする。アルキル、およびアルコキシ、シクロアルキルアルキル、アラルキル、アラルキロキシのアルキル部は、直鎖または分岐鎖を含み、ヒドロキシで置換されていてもよく、また不飽和結合を含んでいてもよい。アリール、アラルキル、アラルキロキシ、フラニルアルキル、チエニルアルキル、ピリジルアルキルの芳香環部分は炭素数1から5のアルキル、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数1から5のアルカノイルオキシ、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アミノ、ニトロ、シアノ、イソチオシアナト、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、およびメチレンジオキシからなる群より選ばれる少なくとも一つの置換基で置換されていてもよい。
また本発明は、一般式(II)
Figure 2004033457
[式中、R、R、R、R、R10、R11は前記定義に同じであり、R4’、X’、Y’、Z’、k’は前記R、X、Y、Z、kと同一の定義を表すが、Y’、Z’が同時に原子価結合でX’が−(CH−、−(CH−、−(CH−O−(CH−の場合k’は1以上でなければならず、また、Y’、Z’が同時に−C(=O)−でX’が2個の炭素よりなる環構造構成鎖の場合k’は1以上でなければならず、中でも(R4’)k’がベンゼン縮合環である場合は、該ベンゼン環はRで置換されていなければならない]で表される、含窒素環状置換基を有する新規なモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩、これらの化合物を有効成分とする医薬もしくは医薬組成物を提供する。
本発明の実施には、一般式(I)で示される化合物が好ましく用いられる。特に、一般式(I)の化合物の中でも好ましい置換基として以下のものをあげることができる。なお本明細書において「治療または予防剤」には、治療および予防のいずれか一方に用いられるもののみならず、治療および予防を同時に行うことを目的に用いられるものも包含されうる。
Y、Zとしては両者共に−C(=O)−または両者共に原子価結合のものが好ましい。
Y、Zが両者共に−C(=O)−場合、Rとしては、水素、炭素数4から7のシクロアルキルアルキル、炭素数6から8のシクロアルケニルアルキル、炭素数6から12のアリール、炭素数3から7のアルケニルが好ましく、中でも水素、シクロプロピルメチル、2−シクロプロピルエチル、3−シクロプロピルプロピル、4−シクロプロピルブチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロブテニルエチル、3−シクロブテニルプロピル、フェニル、ナフチル、トリル、アリル、プレニルが好ましい。これらの中でも特に、水素、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、アリル、プレニルが好ましい。Rとしては、水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数3から7のアルケニルオキシ、炭素数7から13のアラルキルオキシ、または炭素数1から5のアルカノイルオキシが好ましく、中でも水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、アセトキシ、プロピオノキシが好ましい。これらの中でも特に、水素、ヒドロキシ、メトキシ、アセトキシが好ましい。Rとしては、水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数7から13のアラルキルオキシ、炭素数1から5のアルカノイルオキシが好ましく、中でも水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、アセトキシ、プロピオノキシが好ましい。これらの中でも特に、水素、ヒドロキシ、メトキシ、アセトキシが好ましい。−X−としては環構造の一部になる炭素数2から4の炭素鎖であることが好ましく、中でも環構造の一部になる炭素数2の炭素鎖であることが好ましい。kは0から6の整数であることが好ましい。Rとしては、炭素数1から5のアルキル、炭素数7から13のアラルキル、炭素数7から13のアラルキロキシ、または、2個の隣接する炭素に置換したRが一緒になって無置換または1以上の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、またはシクロヘプテン縮合環を形成することが好ましい。中でもメチル、エチル、エチリデン、プロピル、プロピリデン、ブチル、ブチリデン、ベンジル、ベンジリデン、メチルベンジル、メチルベンジリデン、フルオロベンジル、フルオロベンジリデン、トリフルオロメトキシベンジル、トリフルオロメトキシベンジリデン、フェネチル、フェネチリデン、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルメチリデン、フェノキシ、クロロフェノキシ、または、ベンゼン縮合環を形成することが好ましく、特に2個のRが一緒になって無置換または1以上特に1から4個の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環を形成することが好ましい。ベンゼン縮合環は無置換のものも好ましいが、置換基Rとしてはそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、炭素数7から13のアラルキル(特にベンジル)、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ(特にメトキシ、エトキシ)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、(CHN(R)COR(ここで、pは0から5の整数を表し、Rは水素、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、炭素数3から7のアルケニルまたは炭素数6から12のアリール(特にフェニル)を表し、R、Rはそれぞれ別個に水素、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、または炭素数7から13のアラルキル(特にベンジル)を表す)が好ましく、特に無置換に加え、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、ヒドロキシ、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、イソチオシアナト、メルカプト、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、アセトキシ、フェニルオキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、スルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、アミノが好ましい。Rとしては、水素、炭素数1から5のアルキル、アリル、ベンジルが好ましく、特に水素、メチルが好ましい。R10、R11としては、結合して−O−であるもの、またはR10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、メトキシのものが好ましく、特に、両者が結合して−O−であるものが好ましい。
一方、Y、Zが共に原子価結合の場合には、Rとしては、水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数7から13のアラルキル、フラニルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)、チエニルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)、ピリジルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)が好ましく、中でも水素、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、2−または3−フラニルメチル、2−または3−フラニルエチル、2−または3−フラニルプロピル、2−または3−チオフェニルメチル、2−または3−チオフェニルエチル、2−または3−チオフェニルプロピル、2−,3−または4−ピリジニルメチル、2−,3−または4−ピリジニルエチル、2−,3−または4−ピリジニルプロピルが好ましい。これらの中でも特に水素、メチル、フェネチル、フラニルエチル、チオフェニルエチル、ピリジニルエチルが好ましい。Rとしては、水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数3から7のアルケニルオキシ、炭素数7から13のアラルキルオキシ、または炭素数1から5のアルカノイルオキシが好ましく、中でも水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、アセトキシ、プロピオノキシが好ましい。これらの中でも特に、水素、ヒドロキシ、メトキシ、アセトキシが好ましい。Rとしては、水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数7から13のアラルキルオキシ、または炭素数1から5のアルカノイルオキシが好ましく、中でも水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、アセトキシ、プロピオノキシが好ましい。これらの中でも特に、水素、ヒドロキシ、メトキシ、アセトキシが好ましい。−X−としては環構造の一部になる炭素数4から6の炭素鎖、または、このうち1個もしくは2個の炭素原子が酸素、硫黄、または窒素原子で置き換わっているものが好ましい。中でも環構造の一部になる炭素数5の炭素鎖、または、このうち1個の炭素原子が酸素、硫黄、または窒素原子で置き換わっているものが好ましい。kは0から6の整数が好ましい。Rとしては、CONR(ここでR、Rはそれぞれ別個に水素、メチル、エチル、プロピル、ベンジルを表す)、または2個の隣接する炭素に置換したRが一緒になって無置換または1以上特に1から4個の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、またはシクロヘプテン縮合環を形成することが好ましい。中でもジメチルアミド、ジエチルアミドが好ましく、または、ベンゼン縮合環を形成することが好ましい。他のRはそれぞれ別個に、メチル、エチル、プロピル、もしくはベンジルが好ましく、または同一の炭素原子に結合した2個のRが一緒になり一つの酸素原子となってカルボニル基を形成することが好ましく、特にカルボニル基に隣接する炭素原子が窒素原子に置き換わってアミド結合を形成することが好ましい。ベンゼン縮合環としては無置換のものも好ましいが、置換基Rとしてはそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、炭素数7から13のアラルキル(特にベンジル)、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ(特にメトキシ、エトキシ)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、(CHN(R)COR(ここで、pは0から5の整数を表し、Rは水素、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、炭素数3から7のアルケニルまたは炭素数6から12のアリール(特にフェニル)を表し、R、Rはそれぞれ別個に水素、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、または炭素数7から13のアラルキル(特にベンジル)を表す)が好ましく、特に無置換に加え、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、ヒドロキシ、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、イソチオシアナト、メルカプト、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、アセトキシ、フェニルオキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、スルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、アミノが好ましい。Rは、水素、炭素数1から5のアルキル、アリル、ベンジルが好ましく、特に水素、メチルが好ましい。R10、R11は、結合して−O−であるもの、またはR10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、もしくはメトキシのものが好ましく、特に両者が結合して−O−であるものが好ましい。
本発明はまた、上記一般式(II)で表される含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩をも提供する。
Y’、Z’としては両者共に−C(=O)−、または両者共に原子価結合のものが好ましい。
Y’、Z’が両者共に−C(=O)−場合、Rとしては、水素、炭素数4から7のシクロアルキルアルキル、炭素数6から8のシクロアルケニルアルキル、炭素数6から12のアリール、炭素数3から7のアルケニルが好ましく、中でも水素、シクロプロピルメチル、2−シクロプロピルエチル、3−シクロプロピルプロピル、4−シクロプロピルブチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロブテニルエチル、3−シクロブテニルプロピル、フェニル、ナフチル、トリル、アリル、プレニルが好ましい。これらの中でも特に、水素、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、アリル、プレニルが好ましい。Rとしては、水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数3から7のアルケニルオキシ、炭素数7から13のアラルキルオキシ、または炭素数1から5のアルカノイルオキシが好ましく、中でも水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、アセトキシが好ましい。これらの中でも特に、水素、ヒドロキシ、メトキシ、アセトキシが好ましい。Rとしては、水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数7から13のアラルキルオキシ、炭素数1から5のアルカノイルオキシが好ましく、中でも水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、アセトキシ、プロピオノキシが好ましい。これらの中でも特に、水素、ヒドロキシ、メトキシ、アセトキシが好ましい。k’は0から6の整数が好ましい。−X’−としては環構造の一部になる炭素数2から4の炭素鎖であることが好ましく、中でも環構造の一部になる炭素数2の炭素鎖であることが好ましい。R4’としては、炭素数1から5のアルキル、炭素数7から13のアラルキル、炭素数7から13のアラルキロキシ、または、2個の隣接する炭素に置換したR4’が一緒になって無置換または1以上特に1から4個の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、またはシクロヘプテン縮合環を形成することが好ましい。中でもエチル、エチリデン、プロピル、プロピリデン、ブチル、ブチリデン、ベンジル、ベンジリデン、メチルベンジル、メチルベンジリデン、フルオロベンジル、フルオロベンジリデン、トリフルオロメトキシベンジル、トリフルオロメトキシベンジリデン、フェネチル、フェネチリデン、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルメチリデン、フェノキシ、クロロフェノキシ、または、ベンゼン縮合環を形成することが好ましく、特に、ベンゼン縮合環を形成することが好ましい。ベンゼン縮合環は無置換のものも好ましいが、置換基Rとしてはそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、炭素数7から13のアラルキル(特にベンジル)、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ(特にメトキシ、エトキシ)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、(CHN(R)COR(ここで、pは0から5の整数を表し、Rは水素、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、炭素数3から7のアルケニルまたは炭素数6から12のアリール(特にフェニル)を表し、R、Rはそれぞれ別個に水素、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、または炭素数7から13のアラルキル(特にベンジル)を表す)が好ましく、特に無置換に加え、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、ヒドロキシ、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、イソチオシアナト、メルカプト、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、アセトキシ、フェニルオキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、スルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、アミノが好ましい。Rとしては、水素、炭素数1から5のアルキル、アリル、ベンジルが好ましく、特に水素、メチルが好ましい。R10、R11としては、結合して−O−であるもの、またはR10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、メトキシのものが好ましく、特に、両者が結合して−O−であるものが好ましい。
一方、Y’、Z’が共に原子価結合の場合には、Rとしては、水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数7から13のアラルキル、フラニルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)、チエニルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)、ピリジルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)が好ましく、中でも水素、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、2−または3−フラニルメチル、2−または3−フラニルエチル、2−または3−フラニルプロピル、2−または3−チオフェニルメチル、2−または3−チオフェニルエチル、2−または3−チオフェニルプロピル、2−,3−または4−ピリジニルメチル、2−,3−または4−ピリジニルエチル、2−,3−または4−ピリジニルプロピルが好ましい。これらの中でも特に水素、メチル、フェネチル、フラニルエチル、チオフェニルエチル、ピリジニルエチルが好ましい。Rとしては、水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数3から7のアルケニルオキシ、炭素数7から13のアラルキルオキシ、または炭素数1から5のアルカノイルオキシが好ましく、中でも水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、アセトキシ、プロピオノキシが好ましい。これらの中でも特に、水素、ヒドロキシ、メトキシ、アセトキシが好ましい。Rとしては、水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数7から13のアラルキルオキシ、または炭素数1から5のアルカノイルオキシが好ましく、中でも水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、アセトキシ、プロピオノキシが好ましい。これらの中でも特に、水素、ヒドロキシ、メトキシ、アセトキシが好ましい。−X’−としては環構造の一部になる炭素数4から6の炭素鎖、またはこのうち1個もしくは2個の炭素原子が酸素、硫黄、または窒素原子で置き換わっているものが好ましい。中でも環構造の一部になる炭素数5の炭素鎖、またはこのうち1個の炭素原子が酸素、硫黄、または窒素原子で置き換わっているものが好ましい。k’は0から6の整数が好ましい。R4’としては、CONR(ここでR、Rはそれぞれ別個に水素、メチル、エチル、プロピル、ベンジルを表す)、または2個の隣接する炭素に置換したR4’が一緒になって無置換または1以上特に1から4個の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、またはシクロヘプテン縮合環を形成することが好ましい。中でもジメチルアミド、ジエチルアミドが好ましく、またはベンゼン縮合環を形成することが好ましい。他のR4’はそれぞれ別個に、メチル、エチル、プロピル、もしくはベンジルが好ましく、または同一の炭素原子に結合した2個のR4’が一緒になり一つの酸素原子となってカルボニル基を形成することが好ましく、特にカルボニル基に隣接する炭素原子が窒素原子に置き換わってアミド結合を形成することが好ましい。ベンゼン縮合環としては無置換のものも好ましいが、置換基Rとしてはそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、炭素数7から13のアラルキル(特にベンジル)、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ(特にメトキシ、エトキシ)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、(CHN(R)COR(ここで、pは0から5の整数を表し、Rは水素、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、炭素数3から7のアルケニルまたは炭素数6から12のアリール(特にフェニル)を表し、R、Rはそれぞれ別個に水素、炭素数1から5のアルキル(特にメチル、エチル、プロピル)、または炭素数7から13のアラルキル(特にベンジル)を表す)が好ましく、特に無置換に加え、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、ヒドロキシ、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、イソチオシアナト、メルカプト、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、アセトキシ、フェニルオキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、スルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジメチルカルバモイル、ジメチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、アミノが好ましい。Rは、水素、炭素数1から5のアルキル、アリル、ベンジルが好ましく、特に水素、メチルが好ましい。R10、R11は、結合して−O−であるもの、またはR10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、もしくはメトキシのものが好ましく、特に両者が結合して−O−であるものが好ましい。
ただし一般式(II)の上記化合物のうちY’、Z’が同時に原子価結合でX’が−(CH−、−(CH−、−(CH−O−(CH−の場合k’は1以上でなければならず、また、Y’、Z’が同時に−C(=O)−でX’が2個の炭素よりなる環構造構成鎖の場合k’は1以上でなければならず、中でも(R4’)k’がベンゼン縮合環である場合は、該ベンゼン環はRで置換されていなければならない。
しかしながら本発明はこれらに限定されるものではない。
薬理学的に好ましい酸付加塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、グルタル酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、マレイン酸塩、安息香酸塩、フタル酸塩等の有機カルボン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、カンファースルホン酸塩等の有機スルホン酸塩等があげられ、中でも、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩等が好ましく用いられるが、これもまたこれらに限られるものではない。
本発明になる一般式(I)の化合物のうち、−X−が環構造の一部になる炭素数2の炭素鎖、Y、Zが−C(=O)−、2個のRが無置換またはひとつ以上のRで置換されたベンゼン縮合環、Rが水素、R10、R11が結合して−O−の化合物である下記一般式(Ia)の具体例を表1に示す。なお、以下の各表中においてCPMはCyclopropylmethylを意味し、6位結合はαまたはβである。
Figure 2004033457
また一般式(Ia)の化合物のうち、Rがシクロプロピルメチル、R、Rがヒドロキシ、Rが4−フルオロであり、6位の立体がβである化合物16を、
Figure 2004033457
N−[17−(シクロプロピルメチル)−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル]−4−フルオロフタルイミドと命名する。
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
本発明になる一般式(I)の化合物のうち、−X−が環構造の一部になる炭素数3の炭素鎖、Yが−C(=O)−、Zが原子価結合、2個のRが無置換またはひとつ以上のRで置換されたベンゼン縮合環、Rが水素、R10、R11が結合して−O−の化合物である下記一般式(Ib)の具体例を表2に示す。
Figure 2004033457
また一般式(Ib)の化合物のうち、Rがシクロプロピルメチル、R、Rがヒドロキシ、縮合ベンゼン環以外にR置換基をもたず、Rが6−フルオロであり、6位の立体がβである化合物82を、
Figure 2004033457
2−[17−(シクロプロピルメチル)−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル]−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オンと命名する。
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
本発明になる一般式(I)の化合物のうち、−X−が環構造の一部になる炭素数2の炭素鎖(単結合または不飽和結合)、Y、Zが−C(=O)−、Rが水素、R10、R11が結合して−O−の化合物である下記一般式(Ic)の具体例を表3に示す。
Figure 2004033457
また一般式(Ic)の化合物のうち、、Rがシクロプロピルメチル、R、Rがヒドロキシ、Rが2−エチリデンであり、6位の立体がβである化合物22を、
Figure 2004033457
N−[17−(シクロプロピルメチル)−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル]−2−エチリデン−コハク酸イミドと命名する。
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
本発明になる一般式(I)の化合物のうち、−X−が環構造の一部になる炭素数3の炭素鎖、Yが−C(=O)−、Zが原子価結合、Rが水素、R10、R11が結合して−O−の化合物である下記一般式(Id)の具体例を表4に示す。
Figure 2004033457
また一般式(Id)の化合物のうち、、Rがシクロプロピルメチル、R、Rがヒドロキシ、Rが3−ベンジルであり、6位の立体がβである化合物47を、
Figure 2004033457
3−ベンジル−1−[17−(シクロプロピルメチル)−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル]−ピロリジン−2−オンと命名する。
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
本発明になる一般式(I)の化合物のうち、−X(Rk−2−が−A−、Y、Zが原子価結合、2個のRが無置換またはひとつ以上のRで置換されたベンゼン縮合環、Rが水素、R10、R11が結合して−O−である一般式(Ie)の具体例を表5に示す。
Figure 2004033457
また一般式(Ie)の化合物のうち、Rがメチル、Rが水素、Rがヒドロキシ、−A−が−(CH−である化合物を、
Figure 2004033457
4,5α−エポキシ−6β−テトラヒドロキノリノ−17−メチル−モルヒナン−3−オールと命名する。
一般式(Ie)の化合物のうち、Rがメチル、Rが水素、Rがヒドロキシ、−A−が−(CH−O−である化合物を、
Figure 2004033457
4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジノ)−17−メチル−モルヒナン−3−オールと命名する。
一般式(Ie)の化合物のうち、Rがメチル、R、Rがヒドロキシ、−A−が−CH−CO−NMe−である化合物を、
Figure 2004033457
4−[4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ 17−メチルモルヒナン−6β−イル]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オンと命名する。
一般式(Ie)の化合物のうち、Rがメチル、Rが水素、Rがヒドロキシ、−A−が−(CH−O−CH−である化合物10を、
Figure 2004033457
4,5α−エポキシ−6β−(1,2,3,5−テトラヒドロ−ベンゾ[e][1,4]オキサゼピノ)−17−メチル−モルヒナン−3−オールと命名する。
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
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Figure 2004033457
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Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
上記一般式(I)で示される、本発明の頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤の有効成分として用いられる含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体は、具体的には以下に示す方法によって製造することができる。
本発明の一般式(I)(R、R、R、R、R、R10、R11、X、Y、Z、kは前記定義に同じ)で表される化合物の中でY、Zがともに原子価結合である環状アミン体(Ia)は、下記スキーム1に示されるように、一般式(IV)(R、R、R、R、R10、R11は前記定義に同じ)で表される6−オキソ体から、イミニウム塩(Va)(R、R、R、R、R、R10、R11、X、kは前記定義に同じ)またはエナミン(Vb)(R、R、R、R、R、R10、R11、X、Y、Z、kは前記定義に同じ)を経由する還元的アミノ化反応によって得ることができる。
Figure 2004033457
この反応は(1)酸触媒を用いてのイミニウム塩またはエナミン化反応(2)水素化金属還元剤による還元、または酸、金属触媒存在下での水素添加反応の2つの工程から成り立っている。なお、この反応の出発物質として用いられる、一般式(IV)で表される6−オキソ体は、例えば、J.Org.Chem.4,220(1939)、J.Org.Chem.15,1103(1950)等に記載されており、該文献に記載の方法によって製造することができる。
まず(1)のイミニウム塩またはエナミン化反応は、オキソ体(IV)とアミン(VI)(R、X、kは前記定義に同じ)からイミニウム塩(Va)またはエナミン(Vb)を得る反応である。この反応は例えば、J.Org.Chem.45,3366(1980)や、国際公開93/15081号等に記載されている方法、すなわちオキソ体(IV)とアミン(VI)を適当な反応溶媒中で加熱還流させて、生成してくる水を反応溶媒と共に共沸留去、またはDean−Stark型水分分離器等の使用により除去しながら反応を進行させる方法により可能である。また、反応系に適当な脱水剤を加えることもイミニウム塩(Va)またはエナミン(Vb)を生成させる好ましい方法である。この際、用いる脱水剤に特に制限はないが、モレキュラーシーブ、無水硫酸カルシウム、無水硫酸銅、無水硫酸ナトリウム、無水硫酸マグネシウム、無水塩化カルシウム等の無機脱水剤、またはオルトエステル類、酸無水物類、ジシクロヘキシルカルボジイミド、三酸化硫黄−ピリジン錯体、オキシ塩化リン、塩化チオニル等の有機脱水剤などが考えられる。中でもオルトエステル類、ジシクロヘキシルカルボジイミド、三酸化硫黄−ピリジン錯体などの有機脱水剤が好ましく、特にオルトエステル類が好ましい。
この工程で用いるアミン(VI)の量は、特に限定されないが、通常0.5〜50当量、好ましくは1〜30当量、特に好ましくは1〜10当量が用いられる。
共存させる酸としては塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのスルホン酸、安息香酸、酢酸、シュウ酸などのカルボン酸等、通常アミン類と塩を形成する酸は何でも用いることができるが、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、安息香酸、中でもp−トルエンスルホン酸、安息香酸が好ましく用いられる。共存させる酸の量は特に限定されないが、0.5〜50当量の範囲で実施可能であり、通常は1〜30当量、好ましくは1〜10当量で満足すべき結果が得られる。
脱水剤としてオルトエステル類を用いる場合、特に制限はないが、オルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、オルトギ酸トリn−プロピル、オルトギ酸トリイソプロピル、オルトギ酸ジエチルフェニル、オルトギ酸トリn−ブチルなどのオルトギ酸エステル類、オルト酢酸トリメチル、オルト酢酸トリエチル、オルト酢酸トリn−プロピル、オルト酢酸トリイソプロピルなどのオルト酢酸エステル類、オルトプロピオン酸トリメチル、オルトプロピオン酸トリエチル、オルトプロピオン酸トリn−プロピル、オルトプロピオン酸トリイソプロピルなどのオルトプロピオン酸エステル類、オルト酪酸トリメチル、オルト酪酸トリエチル、オルト酪酸トリn−プロピル、オルト酪酸トリイソプロピルなどのオルト酪酸エステル類、オルト安息香酸トリメチル、オルト安息香酸トリエチル、オルト安息香酸トリn−プロピル、オルト安息香酸トリイソプロピルなどのオルト安息香酸エステル類等を用いて実施可能であり、通常はオルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、オルトギ酸トリn−プロピル、オルトギ酸トリイソプロピル等のオルトギ酸エステル類、オルト酢酸トリメチル、オルト酢酸トリエチル、オルト酢酸トリn−プロピル、オルト酢酸トリイソプロピル等のオルト酢酸エステル類、中でもオルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル、オルト酢酸トリメチル、オルト酢酸トリエチルが好ましく用いられる。オルトエステルは反応溶媒として用いることも可能であるが、通常は0.5〜10当量、好ましくは1〜5当量が用いられる。また、オルトエステルは反応開始時に共存させておいても良いし、反応の進行に合わせて何度かに分けて逐次添加していく方法も有効である。
反応溶媒としては,特に限定されないが、テトラヒドロフラン(THF)、エーテル、ジメトキシエタン(DME)、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の極性溶媒を、単独で、もしくはこれらの溶媒2種類以上を混合して用いることができ、中でもTHF、トルエン、キシレン、DMF、またはこれらの混合溶媒が好ましく用いられる。
反応混合物中のオキソ体(IV)の濃度は、特に限定されないが、通常、1mmol/Lから1mol/Lで満足すべき結果が得られる。反応温度としては、通常0〜250℃,好ましくは0〜200℃が考えられるが、20〜150℃の範囲で満足すべき結果が得られる。反応時間は反応温度等の条件に応じて適宜選択されるが、通常、3時間〜100時間で満足すべき結果が得られる。
(2)の還元反応は一般的にはイミニウム塩(Va)またはエナミン(Vb)を単離することなく水素化金属還元剤で還元するか、酸、金属触媒の存在下、水素添加するが、イミニウム塩(Va)またはエナミン(Vb)を単離しても目的の環状アミン体(Ia)を得ることができる。
反応溶媒としては、イミニウム塩またはエナミン化で用いた溶媒をそのまま用いてもよいが、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、特にメタノールを混合して反応すると好ましい結果が得られる。またイミニウム塩化またはエナミン化の反応溶媒を減圧留去して、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒のみで反応を行ってもよい。
水素化金属還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素亜鉛、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素テトラメチルアンモニウム、ボラン−ピリジン錯体など、酸の共存する条件で比較的安定なもので実行可能であり、特に水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、ボラン−ピリジン錯体が好ましく用いられる。水素化金属還元剤は0.5〜50当量を用いることが可能であるが、通常1〜20当量、好ましくは1〜10当量が用いられる。反応温度は、通常−40〜150℃、好ましくは−30〜80℃で満足すべき結果が得られる。反応時間は反応温度等の条件に応じて適宜選択されるが、通常30分から10時間程度で満足すべき結果が得られる。また反応系中の基質(Va)および(Vb)の濃度は、特に限定されるものではないが、通常、1mmol/L〜1mol/Lが好ましい。
酸、金属触媒の存在下水素添加する場合、反応溶媒としては、イミニウム塩またはエナミン化で用いた溶媒をそのまま用いてもよいが、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、またはTHF、エーテル等のエーテル系溶媒を混合しても好ましい結果が得られる。またイミニウム塩化またはエナミン化の反応溶媒を減圧留去して、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、またはTHF、エーテル等のエーテル系溶媒のみで反応してもよい。共存させる酸としては塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのスルホン酸、安息香酸、酢酸、シュウ酸などのカルボン酸等、通常アミン類と塩を形成する酸は何でも用いることができるが、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、安息香酸、中でもp−トルエンスルホン酸、安息香酸が好ましく用いられる。共存させる酸の量は特に限定されないが、0.5〜50当量の範囲で実施可能であり、通常は1〜30当量、好ましくは1〜10当量で満足すべき結果が得られる。
金属触媒としては、酸化白金、水酸化パラジウム、パラジウム−炭素など、通常の水素添加反応に用いられる触媒はすべて使用可能であるが、酸化白金、パラジウム−炭素が好ましく用いられる。反応温度は−30〜80℃、好ましくは10〜50℃で、水素圧は1気圧〜100気圧、好ましくは1気圧〜30気圧で実施可能であるが、通常は室温、常圧で好ましい結果が得られる。反応時間は反応条件によって適宜選択されるが、通常0.5時間〜30時間で満足すべき結果が得られる。また反応系中の基質(Va)および(Vb)の濃度は、特に限定されるものではないが、通常、1mmol/L〜1mol/Lが好ましい。
なお、環状アミン体(Ia)は還元反応によりα体とβ体の生成が考えられるが、通常のカラムクロマト、再結晶、スラリー洗浄法などによって精製することが可能である。
本発明の一般式(I)(R、R、R、R、R、R10、R11、X、Y、Z、kは前記定義に同じ)で表される化合物の中で、Yが−C(=O)−、Zが原子価結合である一般式(Ib)(R、R、R、R、R、R10、R11、kは前記定義に同じ)の環状アミド体は、スキーム2に示すように、一般式(VIIa)(R、R、R、R、R、R10、R11、kは前記定義に同じであり、Tは塩素、臭素、ヨウ素、またはOTs、OMs)または(VIIb)[R、R、R、R、R、R10、R11、kは前記定義に同じであり、T’は塩素、またはOR12(ただしR12は水素、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数7から13のアラルキロキシ、炭素数1から5のアルカノイロキシ)を表す]で示される化合物から、一般的に行われているアミノ基のアルキル化またはアミド化反応を用いて、分子内還化反応により製造することができる。なお、スキーム2の出発物質として用いられる一般式(VIIa)および(VIIb)で示される化合物は、国際公開93/15081号等に記載されている方法によって得ることができる。
Figure 2004033457
アルキル化またはアミド化は一般に溶媒中に塩基を共存させる方法で行うことができる。
塩基としては、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの金属水素化物、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドなどの金属アルコキシド、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基を用いることができる。また用いる塩基は基質に対して、1〜30当量、好ましくは1〜10当量が用いられる。ただしアミド化反応の場合には、特に塩基を用いなくても満足すべき結果が得られることがある。
溶媒としては、DMF、ジメチルアセトアミド、DMSOなどの非プロトン性極性溶媒、ジエチルエーテル、THF、DME、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒を用いることができるが、中でもDMF、THF、トルエンが好ましく用いられる。
反応温度は通常−20〜200℃,好ましくは0〜150℃で満足すべき結果が得られる。反応時間は、反応温度等の条件に応じて適宜選択されるが、通常、30分〜100時間程度で満足すべき結果が得られる。また反応系中の基質(VIIa)および(VIIb)の濃度は、特に限定されるものではないが、通常、1mmol/L〜1mol/Lが好ましい。
本発明の一般式(I)(R、R、R、R、R、R10、R11、X、Y、Z、kは前記定義に同じ)で表される化合物の中で一般式(Ic)(R、R、R、R、R、R10、R11は前記定義に同じ)で表される環状イミド誘導体は、スキーム3に示すように、一般式(VIII)(R、R、R、R、R10、R11は前記定義に同じ)で表される1級アミン体に一般式(IX)(Rは前記定義に同じ)で表される酸無水物を反応させることにより製造することができる。また必要に応じて、反応系中に酸または塩基を共存させて反応を行うことも可能である。
Figure 2004033457
酸無水物(IX)は1級アミン体(VIII)に対して0.5〜50当量を用いることが可能であるが、1〜20当量を用いることが好ましく、中でも1〜10当量で良好な結果が得られる。溶媒としては、DMF、ジメチルアセトアミド、DMSOなどの非プロトン性極性溶媒、ジエチルエーテル、THF、DME、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール系溶媒、酢酸、プロピオン酸などの酸性溶媒を用いることができるが、中でもDMF、トルエン、酢酸が好ましく用いられる。
必要に応じて共存させる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、酢酸ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基を用いることができるが、中でもトリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムが好ましく用いられる。また用いる塩基は基質に対して、1〜30当量、好ましくは1〜10当量が用いられる。一方酸としては、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸、酢酸、プロピオン酸、安息香酸などのカルボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのスルホン酸を用いることができるが、酢酸、プロピオン酸、安息香酸などのカルボン酸、中でも酢酸が好ましく用いられる。また用いる酸の量としては基質に対して、1〜30当量、好ましくは1〜10当量が用いられる。
反応温度としては通常−20〜200℃の範囲で実施可能であり、好ましくは0〜150℃の範囲で満足すべき結果が得られる。反応時間は、反応温度等の条件に応じて適宜選択されるが、通常、30分から30時間程度で満足すべき結果が得られる。また反応系中の基質(VIII)の濃度は、特に限定されるものではないが、通常、1mmol/L〜1mol/L程度が好ましい。
なお、スキーム3の出発物質として用いられる一般式(VIII)で示される1級アミン体はJ.Med.Chem.20,1100(1977)、J.Org.Chem.45,3366(1980)等に記載の方法によって合成可能である。すなわち(1)オキソ体(IV)と脱保護可能な置換基を有する1級または2級アミンとのイミニウム塩またはエナミン化反応、(2)水素化金属還元剤による還元または酸、金属触媒存在下での水素添加反応、(3)脱保護可能な置換基の除去の3段階の方法を用いると1級アミン体(IX)を収率よく得ることができる。
ここで脱保護可能な置換基としては、例えばPROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC SYNTHESIS(JHON WILEY & SONS,INC.1991)等に記載の一般的にアミノ基の保護基であれば何でも用いることができる。具体的には、アリル、ベンジル、4−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−シアノベンジル、ジベンゾスベリル、ジフェニルメチル、ジ(4−メトキシフェニル)メチル、トリフェニルメチル、(4−メトキシフェニル)、ジフェニルメチル、フルオレニル、9−フェニルフルオレニル、フェロセニルメチルなどが挙げられ、中でもアリル、ベンジル、4−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジルが好ましく用いられ、特にベンジルが好ましい。
(1)のイミニウム塩またはエナミン化反応は前述のスキーム1と同様の方法、中でもオキソ体(IV)とアミンを酸触媒と脱水剤の共存下で反応させることにより行うと良好な結果が得られる。この場合のこのましい脱水剤はオルトエステル類である。
(2)の水素化金属還元剤による還元または酸、金属触媒存在下での水素添加反応も前述のスキーム1と同様の方法により行うことができる。
(3)の脱保護可能な置換基の除去は、例えば脱保護可能な置換基としてベンジルを用いた場合は、金属触媒の存在下、水素ガスを水素源とした加水素分解反応を行うことにより可能である。この場合金属触媒としては、酸化白金、水酸化白金等の白金触媒、水酸化パラジウム、パラジウム−炭素等のパラジウム触媒、ラネーニッケル等のニッケル触媒等、通常の加水素分解反応に用いられる触媒はすべて使用可能であるが、パラジウム触媒、中でもパラジウム−炭素が特に好ましく用いられる。
反応溶媒としてはメタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、THF、エーテル、DME、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系等の水素添加条件で不活性な溶媒は何でも用いることができるが、特にアルコール系溶媒、中でもメタノール、エタノールが好ましく用いられる。
反応系中に酸を共存させて反応を行うことも可能であり、この場合、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等のスルホン酸、安息香酸、酢酸、シュウ酸、フタル酸などのカルボン酸等を酸触媒として用いることが可能であるが、特に塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、安息香酸、フタル酸等のカルボン酸、中でも塩酸、酢酸、安息香酸、フタル酸が好ましく用いられる。反応温度は0〜150℃、好ましくは10〜100℃で、水素圧は1〜100気圧、好ましくは1〜30気圧で実施可能であるが、通常は20〜80℃、1〜10気圧で満足のいく結果が得られる。反応時間は反応条件によって適宜選択されるが、通常0.5〜100時間で満足すべき結果が得られる。
また、水素源として水素ガスの代わりにギ酸またはギ酸アンモニウムなどのギ酸類を用いることも可能であり、ギ酸類の使用量としては0.5〜100当量で実施可能であるが、通常は1〜50当量、好ましくは1〜10当量が用いられる。この場合の金属触媒、反応溶媒、反応温度などの条件は前記の水素ガスを水素源とした加水素分解反応と同様である。
なお、一般式(Ic)(R、R、R、R、R、R10、R11は前記定義に同じ)で表される環状イミド誘導体は、Tetrahedron.50,9757(1994)に記載のMitsunobu反応による方法でも製造することができる。
本発明の一般式(I)(R、R、R、R、R、R10、R11、X、Y、Z、kは前記定義に同じ)で表される化合物の内、Yが−C(=O)−の一般式(XIa)および(XIb)(R、R、R、R、R10、R11、X、Zは前記定義に同じであり、R13は炭素数1から5のアルキル、炭素数7から13のアラルキルを表す)で示される化合物は、下記のスキーム4の方法により、一般式(X)(R、R、R、R、R10、R11、X、Zは前記定義に同じ)で示される化合物を、溶媒中、塩基の共存下で、アルキル化またはアシル化して製造することができる。なお、スキーム4の出発物質として用いられる一般式(X)で示される化合物は、スキーム2で示した方法により得ることができる。
Figure 2004033457
アルキル化剤またはアシル化剤は1〜20当量を用いることが好ましく、中でも1〜10当量で満足のいく結果が得られる。
塩基としては、メチルリチウム、ブチルリチウム、LDAなどの有機リチウム反応剤、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの金属水素化物、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドなどの金属アルコキシドを用いることができるが、中でもLDA、ブチルリチウムが好ましく用いられる。また用いる塩基は基質に対して、1〜30当量、好ましくは1〜10当量が用いられる。
溶媒としては、DMF、ジメチルアセトアミド、DMSOなどの非プロトン性極性溶媒、ジエチルエーテル、THF、DME、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系溶媒を用いることができるが、中でもTHF、DMEが好ましく用いられる。
反応温度は通常−100〜200℃,好ましくは−80〜150℃で満足すべき結果が得られる。反応時間は、反応温度等の条件に応じて適宜選択されるが、通常、30分〜30時間で満足すべき結果が得られる。また反応系中の基質(X)の濃度は、特に限定されるものではないが、通常、1mmol/L〜1mol/Lが好ましい。
一般式(I)で表される化合物のうちRがヒドロキシである一般式(XIII)(式中R、R、R、R、R10、R11、X、Y、Z、kは前記の定義に同じ)で表される化合物を合成する際、フェノール部分を保護する目的でRがメトキシである一般式(XII)(式中R、R、R、R、R10、R11、X、Y、Z、kは前記の定義に同じ)で表される化合物を経由することができる。その際の脱保護は、下記スキーム5に示すように、フェノール性メチルエーテルの一般的な脱メチル化反応、具体的には、(1)三臭化ホウ素を用いる方法、または(2)塩基性条件下アルキルチオールを用いる方法のいずれかで行うことができる。
Figure 2004033457
(1)の方法では、三臭化ホウ素の使用量は1〜20当量が好ましく、中でも1〜7当量で満足のいく結果が得られる。反応溶媒はジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒が好ましく、中でもジクロロメタンが好ましい。反応温度は−70〜50℃が好ましく、中でも−50〜40℃で満足のいく結果が得られる。反応時間は10分から10時間が好ましく、30分から5時間で満足のいく結果が得られる。また、反応系中の一般式(XII)で示される化合物の濃度は、特に限定されないが、通常、1mmol/Lから1mol/Lが好ましい。
(2)の方法では、反応剤としてエタンチオール、プロパンチオール、ブタンチオールなどのアルキルチオール類が好ましく、中でもプロパンチオールが好ましく用いられる。使用する量は1〜20当量が好ましく、中でも1〜7当量で満足のいく結果が得られる。塩基としては、カリウムt−ブトキシド、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどが好ましく、中でもカリウムt−ブトキシドが好ましく用いられる。使用する量は1から20当量が好ましく、中でも1〜7当量で満足のいく結果が得られる。反応溶媒はDMF、ジメチルアセトアミドなどの非プロトン性極性溶媒、THF、DMEなどのエーテル系溶媒が好ましく、中でも非プロトン性溶媒であるDMFが好ましく用いられる。反応温度は50〜200℃が好ましく、中でも80〜150℃で満足のいく結果が得られる。反応時間は1時間から15時間が好ましく、中でも2時間から8時間で満足のいく結果が得られる。また、反応系中の一般式(XII)で示される化合物の濃度は、特に限定されないが、通常、1mmol/Lから1mol/Lが好ましい。
本発明の化合物は、医薬あるいは医薬組成物として用いることができる。具体的には、頻尿、尿意切迫もしくは尿失禁の治療または予防に有用な医薬品として用いることができる。特に、神経因性膀胱障害、夜間頻尿、過活動型膀胱、不安定膀胱、神経性頻尿、心因性頻尿、特発性頻尿、夜尿症、膀胱けいれん、慢性膀胱炎、間質性膀胱炎、慢性前立腺炎、前立腺肥大、前立腺癌等の疾患によって引き起こされる頻尿または尿失禁などの排尿障害の治療または予防に用いることができる。ここでいう神経因性膀胱障害とは膀胱、尿道、外尿道括約筋からなる下部尿路を支配している神経が何らかの障害を受けた結果、下部尿路の蓄尿、排尿機能が異常をきたした状態をいう。神経に障害を与える疾患としては、脳血管障害、脳腫瘍、脳外傷、脳炎、脳腫瘍、正常圧水頭症、痴呆、パーキンソン病、うつ病、線条体黒質変性症、進行性核上性麻痺、オリーブ・橋・小脳萎縮症、Shy−Drager症候群、脊髄損傷、脊髄血管障害、脊髄腫瘍、脊髄炎、頸髄圧迫性疾患、脊髄空洞症、多発性硬化症、二分脊椎、脊髄髄膜瘤、脊柱管狭窄症、Tetheredcord症候群、ミエロパチー、糖尿病、骨盤腔内手術などがある。ただし、本発明の頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤の利用は、これらの疾患例のみに限定されるものではない。
また一般式(I)で示される含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体は、上記の通り頻尿、尿意切迫もしくは尿失禁の治療または予防に有用な医薬品として用いられるだけでなく、さらに頻尿、尿意切迫もしくは尿失禁のための治療または予防方法あるいは頻尿、尿意切迫もしくは尿失禁のための使用に用いることができる。さらに、例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、などの哺乳類にも尿意切迫もしくは尿失禁の治療または予防に有用な医薬品として、さらに頻尿、尿意切迫もしくは尿失禁のための治療または予防方法あるいは頻尿、尿意切迫もしくは尿失禁のための使用にも用いることができる。
一般式(I)で示される含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体の、頻尿もしくは尿失禁の治療または予防効果は、Brain.Res.,vol.297,191(1984)、またはJ.Pharmcol.Exp.Ther.,vol.240,978(1987)に記載の方法で確認することができるが、必ずしも本試験方法に限定されるものではない。
本発明の化合物を頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤として臨床で使用する際には、薬剤はフリーの塩基またはその塩自体でもよく、また賦形剤、安定化剤、保存剤、緩衝剤、溶解補助剤、乳化剤、希釈剤、等張化剤などの添加剤が適宜混合されていてもよい。投与形態としては、錠剤・カプセル剤・顆粒剤・散剤・シロップ剤などによる経口剤、注射剤・座剤・液剤などによる非経口剤、あるいは軟膏剤・クリーム剤・貼付剤などによる局所投与等を挙げることができる。本発明の頻尿もしくは尿失禁の治療薬または予防剤は上記有効成分を0.01〜90重量%、より好ましくは0.1〜70重量%含有することが望ましい。その使用量は症状、年齢、体重、投与方法等に応じて適宜選択されるが、成人に対して、有効成分量として1日0.1μg〜10g、好ましくは1μg〜1g、特に好ましくは10μg〜100mgであり、それぞれ1回または数回に分けて投与することができる。
本発明の化合物(I)またはその塩は、他の排尿障害の予防または治療薬、または排尿障害を引き起こす疾患(例えば前立腺肥大症、前立腺癌、糖尿病、脳血管障害、アルツハイマー病を含む痴呆症、うつ病、パーキンソン病、多発性硬化症など)の予防または治療薬と組合せて用いることもできる。
他の排尿障害の予防または治療薬としては、例えばプロパンセリン(Propantheline)、オキシブチニン(Oxybutynin)、プロピベリン(Propiverine)、トルテロジン(Tolterodine)、テミベリン(Temiverine)、トロスピウム(Trospium)、ダリフェナシン(Darifenacin)、ソリフェナシン(Solifenacin)、KRP−197などの抗コリン薬、フラボキセート(Flavoxate)などの平滑筋弛緩薬、NS−8、ZD−0947、KW−7158、ABT−598、WAY−151616などのカリウムチャネルオープナー、ニフェジピン(Nifedipine)、フルナリジン(Flunarizine)などのカルシウムチャネル拮抗薬、バクロフェン(Baclofen)、ジアゼパム(Diazepam)、ランペリソン(Lanperisone)などの骨格筋弛緩薬、イミプラミン(Imipramine)、デシプラミン(Desipramine)、フルオキセチン(Fluoxetine)、フルボキサミン(Fluvoxamine)、ミルナシプラン(Milnacipran)、パロキセチン(Paroxetine)、デュロキセチン(Duloxetine)などの抗うつ薬、デスモプレシン(Desmopressin)などのバゾプレッシン作動薬、TAK−637、SR−48968、Talnetantなどのタキキニン拮抗薬、クレンブテロール(Clenbuterol)、KUC−7483などのβ作動薬、カプサイシン、レジニフェラトキシンなどのバニロイド作動薬、ONO−8711、ONO−8992などのPGE拮抗薬、FlurbiprofenなどのCOX阻害薬、R−450などのα1作動薬、ドキサゾシン(Doxazosin)、インドラミン(Indramin)、テラゾシン(Terazosin)、ウラピジル(Urapidil)、アルフゾシン(Alfuzosin)、プラゾシン(Prazosin)、ナフトピジル(Naftopidil)、タムスロシン(Tamsulosin)、セロドシン(Selodosin)、フィドキソシン(Fiduxosin)、KMD−3213などのα1拮抗薬などを挙げることができる。
排尿障害を引き起こす疾患としては、例えば前立腺肥大症、前立腺癌、糖尿病、脳血管障害、アルツハイマー病を含む痴呆症、うつ病、パーキンソン病、多発性硬化症などが挙げられ、前立腺肥大症の予防または治療薬としては、例えばフィナステリド(Finasteride)、デュタステリド(Dutasteride)、イゾンステリド(Izonsteride)、CS−891、MK−434などの5α−レダクターゼ阻害薬、フルタミド(Flutamide)、ビカルタミド(Bicalutamide)、ニルタミド(Nilutamide)などのアンドロゲン受容体拮抗薬、アリルエストレノール(Allylestrenol)、クロルマジノン(Chlormadinone)、ゲストノロン(Gestonorone)、シプロテロン(Cyproterone)、オサテロン(Osaterone)、ノメゲストロール(Nomegestrol)などの抗アンドロゲン薬、SB−217242、TA−0201などのエンドセリン拮抗薬、エビプロスタット,セルニルトンなどの植物性製剤、上記したα1拮抗薬などを挙げることができる。
前立腺癌の予防または治療薬としては、例えばリュープロレリン(Leuprorelin)、ゴセレリン(Goserelin)、ブセレリン(Buserelin)、ナファレリン(Nafarelin)、トリプトレリン(Triptorelin)などのLH−RH作動薬、セトロレリックス(Cetrorelix)、ガニレリックス(Ganirelix)、アブラリックス(Abarelix)などのLH−RH拮抗薬、上記した5α−レダクターゼ阻害薬、上記したアンドロゲン受容体拮抗薬、上記した抗アンドロゲン薬などを挙げることができる。
糖尿病予防又は治療薬としては、例えばピオグリタゾン(Pioglitazone)、トログリタゾン(Troglitazone)、ロシグリタゾン(Rosiglitazone)などのインスリン抵抗性改善薬、トルブタミド(Tolbutamide)、クロルプロパミド(Chlorpropamide)、トラザミド(Tolazamide)、アセトヘザミド(Acetohezamide)、グリクロピラミド(Glyclopyramide)、グリベンクラミド(Glibenclamide)、グリクラジド(gliclazide)、グリメピリド(Glimepiride)、レパグリニド(Repaglinide)、ナテグリニド(Nateglinide)などのインスリン分泌促進薬、メトホルミン(Metformin)、ブホルミン(Buformin)などのビグアナイド剤、インスリン、アカーボース(Acarbose)、ボグリボース(Voglibose)、ミグリトール(Miglitol)、エミグリテート(Emiglitate)などのα−グルコシダーゼ阻害薬、AJ−9677、SR−58611−A、SB−226552、AZ40140などのβ3アドレナリン受容体作動薬、その他、エロゴセット(Erogoset)、プラムリンチド(Pramlintide)、レプチン(Leptin)、BAY−27−9955などを挙げることができる。
脳血管障害の予防または治療薬としては、例えばアニラセタム、イブジラスト、チアプリド、カルジオクローム、シチコリン、γ−アミノ酪酸、イフェンプロジル、ニセルゴリン、ビンポセチン、ニゾフェノン、ベンシクラン、シネパジドなどを挙げることができる。
アルツハイマー病を含む痴呆症の予防または治療薬としては、例えばドネペジルなどを挙げることができる。
うつ病の予防または治療薬としては、例えば上記した抗うつ薬などを挙げることができる。
パーキンソン病の予防または治療薬としては、例えばアマンタジン、トリヘキシフェニジル、ブロモクリプチン、レボドパ、カルビドパ、アポモルヒネなどを挙げることができる。
多発性硬化症の予防または治療薬としては、例えばステロイド剤、インターフェロン−β−1bなどを挙げることができる。
以下に実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。
参考例1−1
6β−ジベンジルアミノ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−モルヒナン−3,14−ジオールの合成
Figure 2004033457
ナルトレキソン249.8g(0.731mol)をTHF1700mLとToluene1700mLの混合溶媒に溶解させ、ジベンジルアミン432.7g(2.193mol、3.0当量)を加えた。撹拌を行いながら反応容器内を減圧し、アルゴン置換を行った。次いで安息香酸357.7g(2.929mol、4.0当量)をビーカーに秤量し、溶液中に徐々に加えたところ、白色の固体が析出した。オイルバスを用いて反応装置の加温を開始したところ、内温が上昇するにつれて析出した結晶が溶解して均一溶液となった。内温81.5℃で還流が開始し、反応開始とした。反応は内温81.5〜87.4℃の間で行った。反応開始後30分後、オルソギ酸トリエチル53.9g(0.363mol、0.50当量)を加え、さらに2時間30分後、4時間30分後にそれぞれオルソギ酸トリエチル54.0g(0.364mol、0.50当量)、54.1g(0.365mol、0.50当量)を加えた。反応開始より6時間30分後、オイルバスを反応装置から外し、イミニウム化反応を終了した。
イミニウム化反応容器を氷浴にて冷却する間、別の1L三口フラスコにて、シアノ水素化ホウ素ナトリウム54.0g(0.859mol、1.17当量)を秤量し、メタノール532.3gを加えて溶解させた。この調製した溶液を、内温2.5〜10℃の間で10分かけてイミニウム化反応液に滴下した。滴下終了後30分にて反応終了とし、後処理した。
5L三角フラスコに炭酸カリウム446.0g(3.22mol)、蒸留水3399.6gを秤量し、炭酸カリウム水溶液を調製した。この溶液を内温5.0〜18.0℃の間で12分かけて反応混合液に滴下した。滴下終了後、10分間攪拌を行うことでゲル状固体が溶解し、反応液が均一になったところで10Lの分液槽に移液した。これにTHF599.8gと酢酸エチル615.5gを加えて15分間攪拌した。攪拌停止後20分間静置を行い、分液し、抽出水層5175.5gを除いた。分液槽内の有機層に蒸留水1026.3gを加えて15分間攪拌した後、終夜で静置した。翌日、分液を行い、蒸留水洗浄後水層1280.5gを除いて、蒸留水洗浄後有機層4186.2gを得た。この後、有機層を濃縮して、濃縮残渣2263.6gを得た。この残渣に酢酸エチル1340.1gを加えて酢酸エチルへの溶媒置換および水共沸を行った。この後同様の操作を計5回行い、最後の濃縮残渣2189.7gを得た。次にメタノール1221.7gを加えて濃縮を行い、メタノールへの溶媒置換を行った。この後の操作を計2回行い、最後の濃縮残渣2103.9gを得た。この残渣にメタノール528.3gを加え、氷浴中に容器を浸して攪拌し、スラリー洗浄を行った。攪拌開始時の内温は22.0℃で、30分間攪拌洗浄を行い、洗浄終了時には内温は8℃であった。攪拌洗浄したスラリーを1Lファンネルのミリポアフィルターで濾過した。フラスコ内および結晶を402.6gのメタノールで洗浄した。結晶をセパラブルフラスコに移し、減圧で乾燥することで、表題化合物329.2g(収率86%)を白色結晶にて得た。
参考例1−2
6β−ナルトレキサミンの合成
Figure 2004033457
5Lの反応容器に参考例1−1で得られた6β−ジベンジルアミノ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−モルヒナン−3,14−ジオール325.0g(0.622mol)、10%Pd/C(50%wet)65.0g(20wt%)を秤量し、反応装置を組み立てた。次いでメタノール2561.3g(3.25L、10mL/g−原料)を加えて攪拌を開始し、アルゴン置換を3回行った。ビーカーにギ酸(88%sol.)91.0g(1.740mol、2.8当量)を秤量し、滴下漏斗を用いて内温22.1〜25.8℃の間で5分間かけて滴下を行った。この時、内温の上昇が確認され、ガスの発生を確認した。滴下終了後、加熱を開始し、内温が51.1℃となったところで反応開始とし、反応開始より2時間後にHPLCにて分析を行った。反応は2時間の時点で終了していたが、残存ギ酸量が0.03当量以下になるまで反応を行うため、攪拌および加熱を51.1−61.0℃の間で行った。反応開始より22時間後、サンプリングを行い、HPLC及びH−NMRで反応液の分析を行った。HPLCより、顕著に増加する不純物及び分解物等は確認されなかった。また、反応液中に含まれるギ酸量は、0.090当量であることが確認された。ギ酸分解工程の終了判定は、残存ギ酸量が0.03当量以下となるまでであるので、このまま同様の反応温度、攪拌速度で反応を継続することとした。反応開始より28時間後、H−NMRにて残存ギ酸量を測定したところ、0.094当量であった。22時間の時点で確認した値と変化が見られなかったので、内温を60.9−61.4℃にあげて反応を続けた。反応温度をあげて12時間後(反応開始より40時間後)、H−NMRで残存ギ酸量を確認した結果、0.037当量であった。終了判定としては0.03当量以下であったが、ここで反応終了とし、後処理した。
反応混合液を内温20.7℃まで氷浴に浸して冷却した後、1LファンネルのミリポアフィルターでPd/Cの濾過を行った。フィルターには0.5μmのPTFEメンブランフィルターを用い、濾取されたPd/Cをメタノール227.5gで洗浄することで、濾液3035.8gを得た。得られた濾液を10Lのエバポレータ用フラスコに移液し、メタノール61.1gで容器を洗浄した。移液後、濃縮を行い、濃縮残渣1624.9gになったところで、濃縮を一旦停止した。これに酢酸エチル1408.1gを加えてさらに濃縮を行い、メタノールから酢酸エチルへの溶媒置換を行った。濃縮を行う際に白色粉末が析出し、性状としては溶液だったものがスラリー状へと変化した。溶媒置換残渣が1455.4gとなったところで濃縮を中断し、同様の操作であと2回溶媒置換を行った。溶媒置換終了後、粉末を濾過し、得られた白色粉末を酢酸エチル178.6gで洗浄した。この粉末を1Lセパラブルフラスコに移し、50℃の水浴にフラスコを浸して減圧乾燥を3時間行い、表題化合物185.5g(収率87.2%)を得た。
実施例1−1
4,5α−エポキシ−6β−テトラヒドロキノリノ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン(化合物201)の合成
Figure 2004033457
ジヒドロコデイノン304mg(1.02mmol)、メタンスルホン酸0.12ml(1.65mmol)をキシレン20ml、ジメチルホルムアミド10mlの混合溶媒に溶解させ、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン0.2ml(1.59mmol)を加えたのち、175℃の油浴にて水を共沸除去しながら12時間加熱還流した。反応溶液を室温に放冷したのち、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、アンモニア水3mlを加えてクロロホルム(50ml×3回)にて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物309mgを得た。得られた粗生成物をメタノール20mlに溶解させ、シアノ水素化ホウ素ナトリウム1.014g(16.1mmol)を加え、次にメタンスルホン酸0.17ml(2.62mmol)を加えたのち、室温で24時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、アンモニア水3mlを加えてクロロホルム(50ml×3回)にて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ChromatorexNH40g:シクロヘキサン−酢酸エチル(30:1)]にて精製し、表題化合物103mg(収率33%)を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.93−6.88(2H,m),6.77(1H,d,J=8.2Hz),6.67(1H,d,J=8.2Hz),6.52−6.45(2H,m),4.69(1H,d,J=8.2Hz),3.83(3H,s),3.66−3.56(1H,m),3.49−3.20(2H,m),3.11−3.09(1H,m),3.03(1H,d,J=18.2Hz),2.77−2.73(2H,m),2.56−2.50(1H,m),2.42(3H,s),2.40−2.34(1H,m),2.23−2.14(2H,m),2.05−1.82(3H,m),1.77−1.73(1H,m),1.68−1.63(3H,m),1.15−1.00(1H,m)
IR(cm−1)(KBr)
2926,1600,1570,1499,1438,1373,1341,1277,1256,1190,1148,1104,1079,1050,1016,1000,940,910,893,855,795,743
実施例1−2
4,5α−エポキシ−6β−テトラヒドロキノリノ−17−メチル−モルヒナン−3−オール・酒石酸塩(化合物)の合成
Figure 2004033457
実施例1−1で得られた4,5α−エポキシ−6β−テトラヒドロキノリノ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン103mg(0.25mmol)をDMF(5mL)に溶解し、n−プロパンチオール0.12ml(1.32mmol)、カリウムt−ブトキシド142.6mg(1.27mmol)を加えて120℃で4時間反応させた。反応溶液を室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20ml、アンモニア水3mlを加えてクロロホルム(50ml×3回)にて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ChromatorexNH5g:酢酸エチル)にて精製し、表題化合物のフリー体75mg(収率75%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.93−6.87(2H,m),6.70(1H,d,J=8.2Hz),6.58(1H,d,J=8.2Hz),6.51−6.46(1H,m),6.37(1H,d,J=8.5Hz),4.62(1H,d,J=8.5Hz),3.19−3.11(3H,m),3.08−3.02(1H,m),2.96(1H,d,J=18.5Hz),2.74−2.70(2H,m),2.52−2.44(1H,m),2.35(3H,s),2.31−2.29(1H,m),2.20−1.48(9H,m),1.11−1.00(1H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3001,2932,2855,1600,1498,1458,1371,1344,1293,1260,1214,1191,1149,1128,1107,1075,1025,1000
元素分析値
組成式:C2630・1.50C・0.8H
計算値:C:59.86,H:6.37,N:4.36
実測値:C:59.77,H:6.52,N:4.38
実施例2−1
4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジノ)−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン(化合物202)の合成
Figure 2004033457
実施例1−1記載の方法に準じて、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの代わりに3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジンを用いて、表題化合物239mg(収率63%)を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.98(1H,dd,J=1.8,7.9Hz),6.86(1H,ddd,J=1.8,7.3,8.5Hz),6.78(1H,d,J=8.2Hz),6.69−6.65(2H,m),6.61−6.55(1H,ddd,J=1.2,7.6,8.5Hz),4.61(1H,d,J=8.2Hz),3.85(3H,s),3.60−3.51(3H,m),3.14−2.96(4H,m),2.55−2.50(1H,m),2.41(3H,s),2.38−2.32(1H,m),2.23−2.12(2H,m),1.91−1.47(5H,m),1.12−1.00(1H,m)
IR(cm−1)(KBr)
2924,1735,1606,1584,1483,1438,1373,1338,1275,1257,1176,1148,1112,1079,1047,1006,937,907,891,854,793,744
実施例2−2
4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジノ)−17−メチル−モルヒナン−3−オール・メタンスルホン酸塩(化合物)の合成
Figure 2004033457
実施例1−2記載の方法に準じて、実施例2−1で得られた4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジノ)−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン239mgを用いて、表題化合物のフリー体198mg(収率86%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.00(1H,dd,J=1.8,7.6Hz),6.92−6.87(1H,m),6.76(1H,d,J=8.2Hz),6.64(1H,d,J=8.2Hz),6.60−6.54(2H,m),4.58(1H,d,J=8.2Hz),3.63−3.51(3H,m),3.16−2.98(4H,m),2.57−2.52(1H,m),2.38(3H,s),2.34−2.32(1H,m),2.22−2.14(2H,m),1.91−1.44(5H,m),1.16−1.02(1H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2925,1609,1584,1484,1440,1373,1337,1280,1253,1175,1146,1112,1069,1045,1025,965,925,892,855
元素分析値
組成式:C2528S・1.08MeSOH・0.9H
計算値:C:57.95,H:6.36,N:5.18,O:18.17,S:12.34
実測値:C:57.77,H:6.52,N:5.18,O:18.10,S:12.43
4−(4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−1−オキシド(ジアステレオマー混合物)・メタンスルホン酸塩(化合物)の合成
Figure 2004033457
実施例2−2記載の方法で製造した4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジノ)−17−メチル−モルヒナン−3−オール164mg(0.39mmol)を酢酸5mLに溶解させ、ペルオキソホウ素ナトリウム4水和物63mg(0.40mmol)を加えた後、室温で1時間撹拌した。そしてこの反応液に濃塩酸1mLを加えて30分間撹拌した。その後この反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、表題化合物のフリー体114mg(収率67%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.54(0.5H,t,J=7.6Hz),7.53(0.5H,t,J=7.6Hz),7.2−7.25(1H,m),6.78(0.5H,d,J=8.2Hz),6.77(0.5H,d,J=8.2Hz),6.60−6.75(3H,m),4.74(0.5H,d,J=8.2Hz),4.67(0.5H,d,J=8.2Hz),3.90−4.05(1H,m),3.75−4.85(1H,m),3.50−3.60(1H,m),3.10−3.20(2H,m),3.04(1H,d,J=18.5Hz),2.50−2.75(2H,m),2.41(3H,s),2.3−2.4(1H,m),2.10−2.25(2H,m),1.6−1.9(5H,m),1.1−1.2(1H,m)(フリー体)
Mass(ESI):437(M+1)
実施例4−1
4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジノ)−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン(化合物204)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
実施例1−1記載の方法に準じて、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの代わりに3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジンを用いて、表題化合物134mg(収率29%)を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.79−6.67(4H,m),6.58−6.52(2H,m),4.63(1H,d,J=8.2Hz),4.32−4.14(2H,m),3.84(3H,s),3.60−3.51(1H,m),3.46−3.33(2H,m),3.12−3.10(1H,m),3.04(1H,d,J=18.2Hz),2.55−2.43(1H,m),2.42(3H,s),2.38−2.34(1H,m),2.23−2.14(2H,m),1.91−1.45(5H,m),1.15−1.03(1H,m)
IR(cm−1)(KBr)
2926,2796,1736,1634,1604,1577,1500,1441,1373,1341,1310,1278,1246,1207,1176,1149,1130,1080,1051,1006,974,940,913,856,823,797,741
実施例4−2
4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジノ)−17−メチル−モルヒナン−3−オール・メタンスルホン酸塩(化合物)の合成
Figure 2004033457
実施例4−1で得られた4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジノ)−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン127mg(0.30mmol)を塩化メチレン6mLに溶解させ、0℃に冷却し、遮光しながら1N三臭化ホウ素塩化メチレン溶液2.0mL(2.0mmol)を加えた後、室温に昇温し30分間撹拌した。その後この反応液にアンモニア水溶液2mLを加えて1時間撹拌した。その後この反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、表題化合物のフリー体61mg(収率49%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.80−6.73(3H,m),6.66(1H,d,J=8.2Hz),6.58(1H,dt,J=1.5,7.6Hz),6.51−6.48(1H,m),4.62(1H,d,J=8.2Hz),4.31−4.11(2H,m),3.65−3.57(1H,m),3.45−3.31(2H,m),3.18−3.14(1H,m),3.02(1H,d,J=18.5Hz),2.61−2.56(1H,m),2.42(3H,s),2.39−2.36(1H,m),2.25−2.17(2H,m),1.94−1.84(1H,m),1.74−1.47(4H,m),1.16−1.04(1H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2927,1736,1604,1501,1448,1375,1341,1310,1278,1242,1208,1179,1148,1128,1059,975,925,860,823,796,735
実施例5−1
4,5α−エポキシ−6β−インドリノ−17−フェネチル−3−メトキシ−モルヒナン−14−オール(化合物205)の合成
Figure 2004033457
実施例1−1記載の方法に準じて、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの代わりにインドリン、またジヒドロコデイノンの代わりに4,5α−エポキシ−3−メトキシ−6−オキソ−17−フェネチル−モルヒナン−14−オールを用いて、表題化合物103mg(収率96%)を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.34−7.18(5H,m),7.02−6.91(2H,m),6.76(1H,d,J=8.2Hz),6.64(1H,d,J=8.2Hz),6.57−6.52(1H,m),6.29(1H,d,J=8.0Hz),4.79(1H,d,J=8.0Hz),3.84(3H,s),3.65−3.46(2H,m),3.40−3.31(1H,m),3.10(1H,d,J=18.1Hz),3.02−2.96(2H,m),2.86−2.61(6H,m),2.19−2.15(3H,m),1.59−1.42(5H,m)
IR(cm−1)(KBr)
3387,3024,2926,2832,1759,1605,1496,1438,1397,1368,1327,1279,1257,1187,1154,1128,1049,1024,982,937,908,852,745,700
実施例5−2
4,5α−エポキシ−6β−インドリノ−17−フェネチル−モルヒナン−3,14−ジオール・メタンスルホン酸塩(化合物)の合成
Figure 2004033457
実施例4−2記載の方法に準じて、実施例5−1で得られた4,5α−エポキシ−6β−インドリノ−17−フェネチル−3−メトキシ−モルヒナン−14−オール103mgを用いて、表題化合物のフリー体90mg(収率90%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.34−7.18(5H,m),7.05−6.96(2H,m),6.77(1H,d,J=8.2Hz),6.64−6.55(2H,m),6.25(1H,d,J=7.7Hz),4.81(1H,d,J=8.2Hz),3.64−3.36(3H,m),3.09(1H,d,J=18.7Hz),3.05−2.99(2H,m),2.85−2.54(7H,m),2.24−2.04(3H,m),1.65−1.44(4H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3376,3025,2926,2831,1736,1605,1489,1455,1398,1325,1242,1187,1152,1125,1036,993,941,917,854,746,700,634,583
元素分析値
組成式:C3234・1.94MeSOH・0.40H
計算値:C:59.23,H:6.23,N:4.07,S:9.26
実測値:C:59.14,H:6.32,N:4.05,S:9.26
Mass(FAB):495(M+1)
実施例6−1
4,5α−エポキシ−3−メトキシ−17−メチル−6β−テトラヒドロキノリノ−モルヒナン−14−オール(化合物206)の合成
Figure 2004033457
実施例1−1記載の方法に準じて、ジヒドロコデイノンの代わりにオキシコドンを用いて、表題化合物325mg(収率75%)を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.98−6.89(2H,m),6.78(1H,d,J=8.2Hz),6.66(1H,d,J=8.2Hz),6.54−6.48(2H,m),4.78(1H,d,J=8.2Hz),3.84(3H,s),3.66(1H,ddd,J=12.6,8.0,4.1Hz),3.40−3.28(2H,m),3.16(1H,d,J=18.0Hz),2.82−2.73(3H,m),2.60(1H,dd,J=18.0,6.0Hz),2.44−2.39(1H,m),2.38(3H,s),2.33−2.10(4H,m),2.00−1.84(3H,m),1.66−1.60(1H,m),1.53−1.44(1H,m)
IR(cm−1)(KBr)
3395,3065,3017,2932,2839,1671,1636,1600,1572,1503,1441,1394,1369,1344,1280,1252,1229,1189,1162,1144,1113,1049,1013,976,941,910,883,851,825,802,780,762,742,689
実施例6−2
4,5α−エポキシ−17−メチル−6β−テトラヒドロキノリノ−モルヒナン−3,14−ジオール・酒石酸塩(化合物)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
実施例4−2記載の方法に準じて、実施例6−1で得られた4,5α−エポキシ−3−メトキシ−17−メチル−6β−テトラヒドロキノリノ−モルヒナン−14−オールを用いて、表題化合物のフリー体220mg(収率70%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.99−6.91(2H,m),6.79(1H,d,J=8.2Hz),6.65(1H,d,J=8.2Hz),6.59−6.45(2H,m),4.78(1H,d,J=8.0Hz),3.73(1H,ddd,J=12.6,8.0,4.1Hz),3.38−3.27(2H,m),3.15(1H,d,J=18.0Hz),2.80−2.76(3H,m),2.60(1H,dd,J=18.0,5.2Hz),2.44−2.40(1H,m),2.38(3H,s),2.29−2.11(2H,m),2.05−1.90(2H,m),2.16(3H,s),1.67−1.62(1H,m),1.52−1.41(1H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3200,2929,1736,1638,1601,1572,1499,1458,1372,1341,1307,1241,1189,1161,1125,1110,1061,1034,1016,994,979,941
元素分析値
組成式:C2630・1.0C・1.0H
計算値:C:61.42,H:6.53,N:4.78
実測値:C:61.41,H:6.62,N:4.74
Mass(EI):418(M
実施例7−1
4−(4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチルモルヒナン−6β−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリノ−2−オン(化合物207)の合成
Figure 2004033457
実施例1−1記載の方法に準じて、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの代わりに3,4−ジヒドロ−2−オキソ−1H−キノキサリン、またジヒドロコデイノンの代わりにオキシコドンを用いて、表題化合物866mg(収率31%)を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.93−6.87(1H,m),6.78−6.67(5H,m),4.81(1H,d,J=8.0Hz),3.91(2H,s),3.82(3H,s),3.54−3.46(1H,m),3.16(1H,d,J=18.4Hz),2.79(1H,d,J=5.2Hz),2.61(1H,dd,J=18.4,5.2Hz),2.38(3H,s),2.36−2.10(5H,m),1.68−1.42(3H,m)
IR(cm−1)(KBr)
3214,2934,1686,1607,1505,1437,1389,1338,1279,1205,1188,1165,1115,1053,1038,1020,981,935,909,882,851,746,687,666
実施例7−2
4−(4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリノ−2−オン・酒石酸塩(化合物)の合成
Figure 2004033457
実施例1−2記載の方法に準じて、実施例7−1で得られた4−(4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリノ−2−オンを用いて、表題化合物のフリー体158mg(収率19%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.93−6.80(3H,m),6.75−6.70(2H,m),6.66(1H,d,J=8.2Hz),4.81(1H,d,J=8.0Hz),3.91(1H,d,J=12.2Hz),3.65(1H,d,J=12.2Hz),3.18−3.07(2H,m),2.72(1H,d,J=5.2Hz),2.51(1H,dd,J=18.4,5.2Hz),2.34(3H,s),2.36−2.10(3H,m),1.68−1.38(5H,m)(フリー体)
元素分析値
組成式:C2527・1.02C・0.6H
計算値:C:58.47,H:5.79,N:7.03
実測値:C:58.47,H:5.63,N:7.13
Mass(EI):433(M+)
実施例8−1
4−(4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリノ−2−オン(化合物208)の合成
Figure 2004033457
実施例1−1記載の方法に準じて、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの代わりに3,4−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−1H−キノキサリン、またジヒドロコデイノンの代わりにオキシコドンを用いて、表題化合物398mg(収率31%)を得た。
Mass(ESI):462(M+1)
実施例8−2
4−(4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリノ−2−オン・酒石酸塩(化合物)の合成
Figure 2004033457
実施例1−2記載の方法に準じて、実施例8−1で得られた4−[4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリノ−2−オンを用いて、表題化合物のフリー体116mg(収率53%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.01−6.93(3H,m),6.90−6.82(1H,m),6.72(1H,d,J=8.1Hz),6.58(1H,d,J=8.1Hz),5.26(1H,s),4.38(1H,d,J=8.1Hz),3.88(1H,d,J=15.9Hz),3.62(1H,d,J=15.9Hz),3.36(3H,s),3.14−3.00(2H,m),2.73(1H,d,J=5.4Hz),2.53(1H,dd,J=18.9,5.7Hz),2.40−2.28(1H,m),2.32(3H,s),2.20−2.02(2H,m),1.74−1.56(2H,m),1.46−1.30(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):448(M+1)
実施例9−1
4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−1−メチル−1H−キノキサリノ)−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−14−オール(化合物209)の合成
Figure 2004033457
実施例8−1で得られた4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−1H−キノキサリノ)−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−14−オール144mg(0.31mmol)をTHF10mLに溶解させ、2NボランジメチルスルフィドTHF溶液0.78mL(1.56mmol)を加えた後、室温にて5時間撹拌した。その後50℃に昇温して2時間撹拌した。反応液を室温に放冷したのち、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、表題化合物76mg(収率54%)を得た。
Mass(ESI):448(M+1)
実施例9−2
4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−1−メチル−1H−キノキサリノ)−17−メチル−モルヒナン−3,14−ジオール・酒石酸塩(化合物)の合成
Figure 2004033457
実施例9−2で得られた4,5α−エポキシ−6β−(3,4−ジヒドロ−1−メチル−1H−キノキサリノ)−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−14−オール42mg(0.14mmol)をDMF5mLに溶解し、n−プロパンチオール0.06ml(0.70mmol)、カリウムt−ブトキシド76mg(0.67mmol)を加えて120℃で4時間反応させた。反応溶液を室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20ml、アンモニア水3mlを加えてクロロホルム(50ml×3回)にて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物のフリー体25mg(収率34%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.74(1H,d,J=8.1Hz),6.64−6.47(4H,m),6.44−6.36(1H,m),4.73(1H,d,J=7.6Hz),3.70−3.56(1H,m),3.48−3.38(2H,m),3.31−3.20(1H,m),3.20−3.11(1H,m),3.09(1H,d,J=18.6Hz),2.82(3H,s),2.75(1H,d,J=3.0Hz),2.56(1H,dd,J=18.3,5.4Hz),2.42−2.30(1H,m),2.33(3H,s),2.22−2.04(3H,m),1.66−1.34(4H,m)(フリー体)
Mass(ESI):434(M+1)
実施例10−1
4,5α−エポキシ−6β−(1,2,3,5−テトラヒドロ−ベンゾ[e][1,4]オキサゼピノ)−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン(化合物210)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
実施例1−1記載の方法に準じて、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの代わりに1,2,3,5−テトラヒドロ−ベンゾ[e][1,4]オキサゼピンを用いて、表題化合物34mg(収率24%)を得た。
実施例10−2
4,5α−エポキシ−6β−(1,2,3,5−テトラヒドロ−ベンゾ[e][1,4]オキサゼピノ)−17−メチル−モルヒナン−3−オール・メタンスルホン酸塩(化合物10)の合成
Figure 2004033457
実施例1−2記載の方法に準じて、実施例10−1で得られた4,5α−エポキシ−6β−(1,2,3,5−テトラヒドロ−ベンゾ[e][1,4]オキサゼピノ)−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナンを用いて、表題化合物10のフリー体33mg(収率99%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物10を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
1.10−1.19(1H,m),1.51−1.62(1H,m),1.65−1.68(2H,m),1.83−1.96(3H,m),2.14−2.22(2H,m),2.31−2.34(1H,m),2.36(3H,s),2.38(1H,dd,J=4.7,18.2Hz),3.08−3.12(2H,m),3.29−3.34(2H,m),3.75−3.89(2H,m),4.49(1H,d,J=8.2Hz),4.57(1H,d,J=13.2Hz),4.65(1H,d,J=13.2Hz),6.59(1H,d,J=8.2Hz),6.67(1H,d,J=8.2Hz),6.78−6.87(2H,m),7.10−7.14(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):419(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド・塩酸塩(化合物11)の合成
Figure 2004033457
6β−ナルトレキサミン150mg(0.44mmol)をDMF7mLに溶解させ、フタル酸無水物71mg(0.48mmol)、トリエチルアミン0.92mL(0.66mmol)を加えて、140℃にて4時間撹拌した。反応溶液を室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を合わせて、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物11のフリー体120mg(11f:収率58%)を得た。これを塩酸塩として表題化合物11を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.8−7.9(2H,m),7.7−7.8(2H,m),6.76(1H,d,J=7.9Hz),6.63(1H,d,J=8.2Hz),5.18(1H,d,J=8.5Hz),4.0−4.1(1H,m),3.11(1H,d,J=5.6Hz),3.05(1H,d,J=18.8Hz),2.6−2.9(3H,m),2.3−2.4(3H,m),2.15(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.4−1.7(4H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3320,1769,1708,1626,1504,1466,1428,1379,1323,1271,1240,1190,1173,1075
元素分析値
組成式:C2828・1.0HCl・1.0H
計算値:C:63.81,H:5.93,N:5.32,Cl:6.73
実測値:C:63.72,H:6.03,N:5.40,Cl:6.49
Mass(EI):472(M
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−メチルフタルイミド・塩酸塩(化合物12)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに4−メチルフタル酸無水物を用いて、表題化合物12のフリー体219mg(収率77%)を得た。これを塩酸塩として表題化合物12を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.67(1H,d,J=7.7Hz),7.61(1H,s),7.46(1H,d,J=7.7Hz),6.76(1H,d,J=7.9Hz),6.62(1H,d,J=7.9Hz),5.17(1H,d,J=8.2Hz),4.0−4.1(1H,m),3.10(1H,d,J=5.8Hz),3.04(1H,d,J=18.4Hz),2.60−2.85(3H,m),2.49(3H,s),2.35−2.4(3H,m),2.13(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.4−1.7(4H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3401,1769,1707,1618,1504,1464,1429,1376,1324,1240,1188,1100,1074,1032
元素分析値
組成式:C2930・1.0HCl・0.9H
計算値:C:64.59,H:6.13,N:5.19,Cl:6.57
実測値:C:64.88,H:6.21,N:5.28,Cl:6.25
Mass(EI):486(M
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド・酒石酸塩(化合物13)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−ナロキサミンを用いて、表題化合物13のフリー体24mg(収率34%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物13を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.75−7.8(2H,m),7.6−7.7(2H,m),6.72(1H,d,J=8.2Hz),6.59(1H,d,J=8.2Hz),5.7−5.8(1H,m),5.1−5.2(3H,m),4.0−4.05(1H,m),3.0−3.1(3H,m),2.45−2.9(5H,m),2.0−2.3(2H,m),1.6−1.7(1H,m),1.4−1.5(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):459(M+1)
N−(4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド・酒石酸塩(化合物14)の合成
Figure 2004033457
実施例13記載の方法で製造したN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド300mg(0.65mmol)をアセトニトリル8mL、1,2−ジクロロエタン4mL、そして水2mLの混合溶液に溶解させ、(PhP)RhCl 120mg(0.13mmol)を加えて、100℃にて18時間加熱還流した。反応液を室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物14のフリー体120mg(収率44%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物14を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.8−7.9(2H,m),7.7−7.8(2H,m),6.73(1H,d,J=8.2Hz),6.60(1H,d,J=8.2Hz),5.06(1H,d,J=8.2Hz),4.0−4.1(1H,m),2.9−3.1(3H,m),2.2−2.7(6H,m),1.4−1.65(4H,m)(フリー体)
Mass(ESI):419(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−クロロフタルイミド・酒石酸塩(化合物15)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに4−クロロフタル酸無水物を用いて、表題化合物15のフリー体91mg(収率77%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物15を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.75−7.8(2H,m),7.65−7.7(1H,m),6.76(1H,d,J=8.2Hz),6.62(1H,d,J=8.2Hz),5.14(1H,d,J=8.2Hz),4.0−4.1(1H,m),3.11(1H,d,J=5.6Hz),3.05(1H,d,J=18.8Hz),2.6−2.8(3H,m),2.3−2.4(3H,m),2.14(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.4−1.7(4H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):507(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−フルオロフタルイミド・酒石酸塩(化合物16)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに4−フルオロフタル酸無水物を用いて、表題化合物16のフリー体80mg(収率70%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物16を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.75−7.85(1H,m),7.47(1H,m),7.3−7.4(1H,m),6.72(1H,d,J=7.9Hz),6.58(1H,d,J=8.2Hz),5.10(1H,d,J=8.2Hz),3.95−4.05(1H,m),3.07(1H,d,J=5.9Hz),3.02(1H,d,J=18.8Hz),2.55−2.8(3H,m),2.35−2.4(3H,m),2.10(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.4−1.7(4H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):491(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−フルオロフタルイミド・酒石酸塩(化合物17)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに3−フルオロフタル酸無水物を用いて、表題化合物17のフリー体123mg(収率57%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物17を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.65−7.75(2H,m),7.35−7.4(1H,m),6.76(1H,d,J=7.9Hz),6.62(1H,d,J=8.2Hz),5.15(1H,d,J=8.2Hz),4.0−4.1(1H,m),3.11(1H,d,J=5.8Hz),3.05(1H,d,J=18.5Hz),2.60−2.85(3H,m),2.35−2.4(3H,m),2.13(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.4−1.7(4H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):491(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−メチルフタルイミド・酒石酸塩(化合物18)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに3−メチルフタル酸無水物を用いて、表題化合物18のフリー体108mg(収率51%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物18を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.67(1H,d,J=7.3Hz),7.56(1H,t,J=7.3Hz),7.45(1H,d,J=7.3Hz),6.75(1H,d,J=8.2Hz),6.62(1H,d,J=7.9Hz),5.18(1H,d,J=8.2Hz),4.0−4.1(1H,m),3.11(1H,d,J=5.6Hz),3.05(1H,d,J=18.5Hz),2.60−2.85(3H,m),2.69(3H,s),2.35−2.4(3H,m),2.14(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.4−1.7(4H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):487(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ナフタレンジカルボン酸イミド・塩酸塩(化合物19)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりにナフタレンジカルボン酸無水物を用いて、表題化合物19のフリー体263mg(収率86%)を得た。これを塩酸塩として表題化合物19を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
8.17(2H,s),7.95−8.00(2H,m),7.68−7.72(2H,m),6.78(1H,d,J=8.0Hz),6.63(1H,d,J=8.3Hz),5.28(1H,d,J=8.2Hz),4.1−4.2(1H,m),3.12(1H,d,J=5.8Hz),3.06(1H,d,J=18.4Hz),2.60−2.85(3H,m),2.35−2.4(3H,m),2.15(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.4−1.7(4H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3320,1762,1699,1638,1504,1448,1426,1371,1240,1151,1113,1056,1031,1011
元素分析値
組成式:C3230・1.0HCl・0.6H
計算値:C:67.45,H:5.70,N:4.92,Cl:6.22
実測値:C:67.25,H:5.92,N:5,05,Cl:6.42
Mass(EI):522(M
N−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−コハク酸イミド(化合物220)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
6β−ナルトレキサミン300mg(0.88mmol)をクロロホルム10mLに溶解させ、コハク酸無水物92mg(0.92mmmol)を加えた後、室温で2時間撹拌した。その後、その反応液に無水酢酸305mg(2.82mmol)、トリエチルアミン286mg(2.82mmol)を加えた後、15時間加熱還流した。反応液を室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物258mg(収率63%)を得た。
Mass(EI):466(M
実施例20−2
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−コハク酸イミド・酒石酸塩(化合物20)の合成
Figure 2004033457
実施例20−1で得られたN−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−コハク酸イミド221mg(0.47mmol)をメタノール10mLに溶解させ、28%アンモニア水溶液1mLを0℃にて加えて1時間撹拌した。その後、この反応混合液にクロロホルムを加えて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物20のフリー体190mg(収率95%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物20を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.72(1H,d,J=8.2Hz),6.59(1H,d,J=8.2Hz),5.16(1H,d,J=8.2Hz),3.9−4.0(1H,m),3.07(1H,d,J=5.8Hz),3.02(1H,d,J=18.7Hz),2.55−2.85(6H,m),2.25−2.40(4H,m),2.11(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.6−1.7(1H,m),1.3−1.5(3H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3322,1772,1697,1603,1502,1459,1385,1328,1198,1175,1128,1066,1036,1005
元素分析値
組成式:C2428・0.5C・1.6H
計算値:C:59.10,H:6.52,N:5.30
実測値:C:59.03,H:6.54,N:5.29
Mass(EI):424(M
実施例21−1
N−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−マレイミド(化合物121)の合成
Figure 2004033457
実施例20−1記載の方法に準じてコハク酸無水物の代わりにマレイン酸無水物を用いて表題化合物200mg(収率75%)を得た。
Mass(EI):464(M
実施例21−2
N−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−ベンジリデン−コハク酸イミド(化合物221)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
実施例21−1で得られたN−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−マレイミド200mg(0.43mmol)をTHF5mLに溶解させ、ニトロメチルベンゼン85mg(0.62mmol)、DBU66mg(0.43mmol)を加えた後、室温にて1時間撹拌した。その後、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物196mg(収率82%)を得た。
Mass(EI):554(M
実施例21−3
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−ベンジリデン−コハク酸イミド・酒石酸塩(化合物21)の合成
Figure 2004033457
実施例21−2で得られたN−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−ベンジリデン−コハク酸イミド195mg(0.35mmol)をメタノール10mLに溶解させ、28%アンモニア水溶液1mLを0℃にて加えて1時間撹拌した。その後、この反応混合液にクロロホルムを加えて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物21のフリー体170mg(収率95%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物21を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.40−7.45(6H,m),6.75(1H,d,J=8.0Hz),6.60(1H,d,J=8.2Hz),5.26(1H,d,J=8.2Hz),4.0−4.1(1H,m),3.57(2H,s),3.08(1H,d,J=5.5Hz),3.03(1H,d,J=18.7Hz),2.55−2.80(3H,m),2.2−2.4(3H,m),2.10(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.6−1.7(1H,m),1.3−1.5(3H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3319,1762,1700,1654,1503,1450,1378,1308,1265,1218,1194,1174,1134,1068
Mass(EI):512(M
実施例22−1
N−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−エチリデン−コハク酸イミド(化合物222)の合成
Figure 2004033457
実施例21−2記載の方法に準じて、ニトロメチルベンゼンの代わりにニトロエタンを用いて、表題化合物192mg(収率45%)を得た。
Mass(EI):492(M
実施例22−2
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−エチリデン−コハク酸イミド・酒石酸塩(化合物22)の合成
Figure 2004033457
実施例21−3記載の方法に準じて、実施例22−1で得られたN−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−エチリデン−コハク酸イミド160mgを用いて、表題化合物22のフリー体146mg(収率95%)を得た。これ酒石酸塩として表題化合物22を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.80−6.85(1H,m),6.74(1H,d,J=8.1Hz),6.60(1H,d,J=8.1Hz),5.18(1H,d,J=8.2Hz),3.98−4.03(1H,m),3.24(2H,s),3.08(1H,d,J=5.5Hz),3.03(1H,d,J=18.3Hz).2.55−2.80(3H,m),2.25−2.40(3H,m),2.12(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.87(3H,d,J=7.0Hz),1.6−1.7(1H,m),1.3−1.5(3H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0,6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3315,1762,1702,1676,1609,1503,1378,1309,1265,1206,1152,1128,1067,1033
Mass(EI):450(M
実施例23−1
N−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−シクロヘキシルメチリデン−コハク酸イミド(化合物223)の合成
Figure 2004033457
実施例21−2記載の方法に準じて、ニトロメチルベンゼンの代わりにニトロメチルシクロヘキサンを用いて、表題化合物120mg(収率50%)を得た。
Mass(EI):560(M
実施例23−2
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−シクロヘキシルメチリデン−コハク酸イミド・酒石酸塩(化合物23)の合成
Figure 2004033457
実施例21−3記載の方法に準じて、実施例23−1で得られたN−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−シクロヘキシルメチリデン−コハク酸イミド120mgを用いて、表題化合物23のフリー体107mg(収率96%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物23を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.71(1H,d,J=8.2Hz),6.60−6.65(1H,m),6.58(1H,d,J=8.2Hz),5.16(1H,d,J=8.2Hz),3.95−4.05(1H,m),3.23(2H,d,J=1.9Hz),3.07(1H,d,J=5.8Hz),3.02(1H,d,J=18.7Hz),2.55−2.80(3H,m),2.25−2.40(3H,m),2.05−2.20(2H,m),1.6−1.8(6H,m),1.1−1.5(8H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3319,2927,1763,1701,1671,1617,1507,1377,1309,1266,1197,1132,1067,1032
Mass(EI):518(M
実施例24−1
N−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−ブチリデン−コハク酸イミド(化合物224)の合成
Figure 2004033457
実施例21−2記載の方法に準じて、ニトロメチルベンゼンの代わりにニトロブタンを用いて、表題化合物535mg(収率96%)を得た。
Mass(EI):520(M
実施例24−2
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−ブチリデン−コハク酸イミド・酒石酸塩(化合物24)の合成
Figure 2004033457
実施例21−3記載の方法に準じて、実施例24−1で得られたN−(3−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−ブチリデン−コハク酸イミド535mgを用いて、表題化合物24のフリー体286mg(収率58%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物24を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.77−6.85(1H,m),6.73(1H,d,J=8.0Hz),6.59(1H,d,J=8.2Hz),5.16(1H,d,J=8.2Hz),3.95−4.05(1H,m),3.22(2H,s),3.08(1H,d,J=5.8Hz),3.03(1H,d,J=18.7Hz),2.55−2.80(3H,m),2.25−2.40(3H,m),2.05−2.20(3H,m),1.3−1.7(6H,m),0.96(3H,t,J=7.4Hz),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(EI):478(M
2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(ジアステレオマー混合物)・酒石酸塩(化合物25)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
実施例11記載の方法で製造したN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド156mg(0.33mmol)をメタノール5mL、クロロホルム5mLの混合溶液に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム61mg(1.61mmol)を0℃にて加えて2時間撹拌した。その後、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物25のフリー体130mg(収率83%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物25を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.35−7.65(4H,m),6.68(0.5H,d,J=8.2Hz),6.63(0.5H,d,J=8.2Hz),6.56(0.5H,d,J=8.2Hz),6.51(0.5H,d,J=8.2Hz),6.07(1.5H,s),5.81(1.5H,s),5.39(0.5H,d,J=8.2Hz),5.22(0.5H,d,J=8.0Hz),4.70(1H,dd,J=6.0,3.3Hz),4.0−4.1(0.5H,m),3.6−3.7(0.5H,m),2.95−3.05(2H,m),2.4−2.7(3H,m),2.2−2.4(2H,m),2.0−2.1(2H,m),1.6−1.7(1H,m),1.2−1.6(3H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(EI):474(M
実施例26−1(27−1)
2−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(ジアステレオマー混合物)(化合物126)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法で製造したN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド2.00g(4.23mmol)をDMF20mLに溶解させ、炭酸カリウム1.76g(12.7mmol)、ベンジルブロマイド0.5mL(4.70mmol)を加えた後、室温にて18時間撹拌した。その後、この反応混合液に水40mLを加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を合わせて、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。
次に得られた粗生成物をメタノール30mL、クロロホルム10mLの混合溶液に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム161mg(4.26mmol)を0℃にて加えて2時間撹拌した。その後、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物1.90g(2steps収率80%)を得た。
Mass(EI):564(M
実施例26−2、27−2
2−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ジヒドロ−3−メトキシカルボニルメチル−イソインドール−1−オン(化合物226および227)の合成
Figure 2004033457
実施例26−1で得られた2−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン200mg(0.35mmol)をトルエン10mLに溶解させ、(カルボメトキシメチレン)トリフェニルホスホラン147mg(0.43mmol)を加えて15時間加熱還流した。その後、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物を低極性成分33mg、および高極性成分38mg(各収率15および17%)として得た。
低極性成分:Mass(EI):620(M
高極性成分:Mass(EI):620(M
実施例26−3、27−3
2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ジヒドロ−3−メトキシカルボニルメチル−イソインドール−1−オン・酒石酸塩(化合物26および27)の合成
Figure 2004033457
実施例26−2で得られた2−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ジヒドロ−3−メトキシカルボニルメチル−イソインドール−1−オンの低極性成分33mg(0.05mmol)をメタノール4mLに溶解させ、Pd/C19mgを加えた後、水素雰囲気下で室温にて20時間撹拌した。その後反応混合液をセライトろ過し、ろ液を濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物26のフリー体15mg(収率54%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物26を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.84(1H,d,J=6.8Hz),7.53(1H,d,J=7.4Hz),7.46(1H,t,J=6.8Hz),7.36(1H,d,J=7.4Hz),6.75(1H,d,J=8.2Hz),6.60(1H,d,J=8.0Hz),5.43(1H,d,J=8.0Hz),4.70(1H,dd,J=6.0,3.3Hz),3.57(3H,s),3.2−3.3(1H,m),3.05−3.15(2H,m),3.03(1H,d,J=18.8Hz),2.8−2.9(2H,m),2.63(2H,dt,J=18.6,5.5Hz),2.3−2.4(3H,m),2.11(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.6−1.7(1H,m),1.4−1.5(3H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(EI):530(M
一方、実施例27−2で得られた2−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ジヒドロ−3−メトキシカルボニルメチル−イソインドール−1−オンの高極性成分38mg(0.06mmol)をメタノール4mLに溶解させ、Pd/C20mgを加えた後、水素雰囲気下で室温にて20時間撹拌した。その後反応混合液をセライトろ過し、ろ液を濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物27のフリー体17mg(収率53%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物27を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.83(1H,d,J=6.6Hz),7.4−7.5(2H,m),7.35(1H,d,J=7.4Hz),6.78(1H,d,J=8.2Hz),6.60(1H,d,J=8.0Hz),5.12(1H,d,J=8.0Hz),5.05(1H,dd,J=7.3,5.5Hz),3.61(3H,s),3.4−3.5(1H,m),3.09(1H,d,J=5.5Hz),3.04(1H,d,J=18.7Hz),2.8−2.9(2H,m),2.5−2.7(3H,m),2.2−2.4(3H,m),2.11(1H,dt,J=12.0,3.5Hz),1.6−1.7(1H,m),1.4−1.5(3H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(EI):530(M
2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン・酒石酸塩(化合物28)の合成
Figure 2004033457
実施例25の方法で製造した2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α―エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン(ジアステレオマー混合物)150mg(0.32mmol)を塩化メチレン7mL、クロロホルム25mLの混合溶液に溶解させ、三フッ化ホウ素エーテル錯体0.22mL(1.73mmol)、トリエチルシラン0.28mL(1.73mmol)を0℃で加えて22時間撹拌した。その後、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物28のフリー体55mg(収率38%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物28を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.85(d,J=8.2Hz,1H),7.58−7.45(m,3H),6.79(d,J=8.2Hz,1H),6.62(d,J=8.2Hz,1H),4.68(d,J=8.2Hz,1H),4.52(d,J=16.8Hz,1H),4.44(d,J=16.8Hz,1H),4.27(ddd,J=12.6,8.2,4.4Hz,1H),3.11(d,J=5.5Hz,1H),3.06(d,J=18.4Hz,1H),2.70−2.59(m,2H),2.39(d,J=6.6Hz,2H),2.31−2.12(m,3H),1.72−1.49(m,4H),0.93−0.79(m,1H),0.58−0.50(m,2H),0.17−0.11(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
3075,3004,2925,2818,1658,1622,1498,1455,1377,1330,1307,1279,1228,1188,1153,1117,1069,1051,1034,981,943,919,884,859,740
Mass(EI):458(M
1−(4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−(2S)−カルボン酸ジエチルアミド・酒石酸塩(化合物29)の合成
Figure 2004033457
オキシモルフォン300mg(1.00mmol)、安息香酸244mg(2.00mmol)をトルエン15mlに溶解させ、(S)−プロリンジエチルアミド200mg(1.17mmol)を加えたのち、145℃の油浴にて水を共沸除去しながら12時間加熱還流した。反応溶液を室温に放冷したのち、シアノ水素化ホウ素ナトリウム188mg(3.00mmol)のメタノール溶液10mLを加えて、室温で3時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物29のフリー体202mg(収率44%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物29を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.69(1H,d,J=8.2Hz),6.52(1H,d,J=8.2Hz),4.52(1H,d,J=8.0Hz),3.15−3.60(6H,m),3.09(1H,d,J=18.4Hz),2.6−2.7(2H,m),2.51(1H,dd,J=18.2,5.9Hz),2.3−2.4(2H,m),2.34(3H,s),2.1−2.2(2H,m),1.7−2.0(5H,m),1.4−1.55(3H,m),1.1−1.3(1H,m),1.07(3H,t,J=7.0Hz),1.01(3H,t,J=7.0Hz)(フリー体)
Mass(ESI):456(M+1)
実施例30−1
1−(4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−(2R)−カルボン酸ジエチルアミド(化合物230)の合成
Figure 2004033457
実施例1−1記載の方法に準じて、ジヒドロコデイノンの代わりにオキシコドン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの代わりに(R)−プロリンジエチルアミドを用いて、表題化合物62mg(収率26%)を得た。
Mass(ESI):470(M+1)
実施例30−2
1−(4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−(2R)−カルボン酸ジエチルアミド・酒石酸塩(化合物30)の合成
Figure 2004033457
実施例1−2記載の方法に準じて、実施例30−1で得られた1−)4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−(2R)−カルボン酸ジエチルアミドを用いて、表題化合物30のフリー体42mg(収率71%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物30を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.70(1H,d,J=8.2Hz),6.53(1H,d,J=7.9Hz),4.66(1H,d,J=7.9Hz),4.12(1H,t,J=8.2Hz),3.7−3.8(1H,m),3.4−3.7(2H,m),3.10(1H,d,J=18.4Hz),3.0−3.1(2H,m),2.6−2.8(3H,m),2.53(1H,dd,J=18.4,5.5Hz),2.4(1H,m),2.36(3H,s),2.1−2.2(2H,m),1.7−2.0(5H,m),1.45−1.65(3H,m),1,3−1.4(1H,m),1.10(3H,t,J=7.0Hz),0.98(3H,t,J=7.0Hz)(フリー体)
Mass(ESI):456(M+1)
実施例31、32
1−(4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシ−17−メチル−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−(2S)−カルボン酸ジエチルアミド・酒石酸塩(化合物31)、および1−(4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−(2S)−カルボン酸ジエチルアミド・酒石酸塩(化合物32)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
3−ベンジルオキシカルボニロキシ−4,5α−エポキシ−17−メチル−6−オキソ−モルヒナン188mg(0.45mmol)、安息香酸88mg(0.72mmol)をトルエン20mlに溶解させ、(S)−プロリンジエチルアミド115mg(0.68mmol)を加えた後、145℃の油浴にて水を共沸除去しながら12時間加熱還流した。反応溶液を室温に放冷したのち、シアノ水素化ホウ素ナトリウム99mg(1.58mmol)のメタノール溶液10mLを加えて、室温で3時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物として1−(3−ベンジロオキシカルボニロキシ−4,5α−エポキシ−17−メチル−モルヒナン−6−イル)−ピロリジン−(2S)−カルボン酸ジエチルアミド(ジアステレオマー混合物)を得た。
この粗生成物を酢酸エチル10mLに溶解させ、Pd/C15mgを加えた後、水素雰囲気下で室温にて20時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物31のフリー体13mg(2steps収率6.6%)、および表題化合物32のフリー体9mg(2steps収率4.6%)を得た。これをそれぞれ酒石酸塩として表題化合物31および32を得た。
化合物31
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.74(1H,d,J=7.9Hz),6.53(1H,d,J=8.2Hz),4.58(1H,dd,J=13.0,1.6Hz),3.7−3.8(1H,m),3.2−3.6(5H,m),3.0−3.1(1H,m),2.94(1H,d,J=18.5Hz),2.7−2.8(2H,m),2.4−2.5(1H,m),2.38(3H,s),2.1−2.3(4H,m),1.7−1.9(4H,m),1.5−1.7(2H,m),1.2−1.3(1H,m),1.20(3H,t,J=7.0Hz),1.09(3H,t,J=7.0Hz),0.8−1.0(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):440(M+1)
化合物32
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.69(1H,d,J=7.9Hz),6.53(1H,d,J=8.2Hz),4.45(1H,d,J=8.2Hz),3.55−3.65(1H,m),3.2−3.5(5H,m),3.05−3.10(1H,m),2.97(1H,d,J=18.5Hz),2.5−2.6(2H,m),2.1−2.5(5H,m),2.41(3H,s),1.9−2.1(2H,m),1.7−1.9(2H,m),1.5−1.7(2H,m),1.2−1.3(2H,m),1.09(3H,t,J=7.0Hz),1.02(3H,t,J=7.0Hz),0.8−0.9(1H,m)(フリー体)
Mass(ESI):440(M+1)
実施例33−1
1−(4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−17−メチル−3−メトキシ−モルヒナン−6β−イル)−ピペリジン−3−カルボン酸ジエチルアミド(ジアステレオマー混合物)(化合物233)の合成
Figure 2004033457
実施例1−1記載の方法に準じて、ジヒドロコデイノンの代わりにオキシコドン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの代わりにピペコリン酸ジエチルアミドを用いて、表題化合物96mg(収率12%)を得た。
Mass(ESI):484(M+1)
実施例33−2
1−(4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−メチル−3−モルヒナン−6β−イル)−ピペリジン−3−カルボン酸ジエチルアミド(ジアステレオマー混合物)・酒石酸塩(化合物33)の合成
Figure 2004033457
実施例1−2記載の方法に準じて、実施例33−1で得られた1−(4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−17−メチル−3−メトキシ−モルヒナン−6β−イル)−ピペリジン−3−カルボン酸ジエチルアミド(ジアステレオマー混合物)を用いて、表題化合物33のフリー体66mg(収率74%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物33を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.70(1H,d,J=7.9Hz),6.56(1H,d,J=7.9Hz),4.70(0.5H,d,J=7.9Hz),4.63(0.5H,d,J=7.9Hz),3.2−3.4(4H,m),3.09(1H,d,J=18.5Hz),2.8−3.0(3H,m),2.60−2.75(2H,m),2.3−2.5(4H,m),2.35(3H,s),2.1−2.2(2H,m),1.7−2.0(3H,m),1.2−1.7(6H,m),1.18(1.5H,t,J=7.0Hz),1.17(1.5H,t,J=7.0Hz),1.10(1.5H,t,J=7.0Hz),1.08(1.5H,t,J=7.0Hz)(フリー体)
Mass(ESI):470(M+1)
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン・塩酸塩(化合物34)の合成
Figure 2004033457
酸化白金0.445g(1.96mmol)をメタノール100mLに溶解させ、水素雰囲気下で室温にて2時間撹拌させた。その後この反応液に、ナルトレキソン塩酸塩10.0g(26.5mmol)、4−アミノ酪酸エチル塩酸塩17.8g(105.9mmol)のメタノール150mLを加えて、室温にて15時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残査に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−6α−[4−(エトキシカルボニル)ブチルアミノ]−モルヒナン−3,14−ジオール5.46g(収率45%)を得た。
この精製物4.46g(9.77mmol)をトルエン30mLに溶解させて、72時間加熱還流させた。反応液を室温に放冷したのち、反応溶液を濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物34のフリー体1.78g(収率44%)を得た。これを塩酸塩として表題化合物34を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.73(d,J=8.0Hz,1H),6.54(d,J=8.0Hz,1H),4.82(d,J=3.8Hz,1H),4.67(dt,J=13.5,3.8Hz,1H),3.68(td,J=9.3,5.8Hz,1H),3.35(td,J=9.3,5,5Hz,1H),3.10(d,J=6.9Hz,1H),3.03(d,J=18.4Hz,1H),2.66−1.70(m,11H),1.57−1.24(m,4H),0.90−0.75(m,1H),0.56−0.50(m,2H),0.16−0.09(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2959,2823,1655,1499,1463,1310,1160,1116,1070,1040,978,951,859,802,759
Mass(EI):410(M
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−ベンジル−ピロリジン−2−オン(ジアステレオマー混合物)・酒石酸塩(化合物35)の合成
Figure 2004033457
実施例34記載の方法で製造した1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン269mg(0.65mmol)をTHF10mLに溶解させ、0℃にて0.36N LDA/THF溶液6.0mL(2.16mmol)を加えて30分間撹拌した。その後ベンジルブロマイド0.23mL(1.96mmol)を加えて100分間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物35のフリー体49mg(収率15%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物35を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.33−7.18(m,5H),6.72(d,J=8.0Hz,1H),6.53(d,J=8.0Hz,1H),4.79(d,J=4.1Hz,1H),4.67(dt,J=13.2,4.1Hz,1H),3.50−3.38(m,1H),3.28(q,J=9.2Hz,1H),3.21−3.10(m,2H),3.03(d,J=18.7Hz,1H),2.75−2.55(m,4H),2.42−2.18(m,4H),2.05−1.93(m,1H),1.87−1.68(m,2H),1.58−1.22(m.4H),0.93−0.77(m,1H),0.58−0.50(m,2H),0.15−0.09(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2936,2858,1648,1619,1498,1459,1438,1321,1276,1173,1119,1071,1031,918,801,748,702
Mass(EI):500(M
実施例36−1
1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン(化合物136)の合成
Figure 2004033457
実施例34記載の方法で製造した1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン219mg(0.53mmol)をDMF5mLに溶解させ、炭酸カリウム738mg(5.34mmol)、ベンジルブロミド0.19mL(1.60mmol)を加えて室温にて96時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてジエチルエーテルにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物265mg(収率99%)を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.43−7.29(m,5H),6.77(d,J=8.2Hz,1H),6.54(d,J=8.2Hz,1H),5.18(d,J=11.8Hz,1H),5.09(d,J=11.8Hz,1H),4.79(d,J=3.8Hz,1H),4.70(dt,J=13.4,3.8Hz,1H),3.76(td,J=8.2,5.8Hz,1H),3.28(td,J=8.5,5.8Hz,1H),3.10(d,J=6.9Hz,1H),3.03(d,J=18.4Hz,1H),2.67−1.20(m,15H),0.87−0.81(m,1H),0.56−0.49(m,2H),0.13−0.08(m,2H).
IR(cm−1)(KBr)
2955,2927,2868,1681,1634,1607,1502,1453,1423,1378,1308,1287,1263,1202,1174,1123,1050,941,909,854,788,764
Mass(EI):500(M
実施例36−2
1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−エチル−ピロリジン−2−オン(ジアステレオマー混合物)(化合物236)の合成
Figure 2004033457
実施例36−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン248mg(0.50mmol)をTHF5mLに溶解させ、0℃にて0.36N LDA/THF溶液4.1mL(1.48mmol)を加えて1時間撹拌した。その後ヨードエタン0.08mL(0.99mmol)を加えて3時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物176mg(収率67%)を得た。
Mass(EI):528(M
実施例36−3
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−エチル−ピロリジン−2−オン(ジアステレオマー混合物)・酒石酸塩(化合物36)の合成
Figure 2004033457
実施例36−2で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−エチル−ピロリジン−2−オン(ジアステレオマー混合物)171mg(0.32mmol)、o−フタル酸108mg(0.65mmol)をメタノール10mLに溶解させ、Pd/C150mgを加えた後、水素雰囲気下で室温にて19時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残査に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物36のフリー体68mg(収率48%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物36を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.73(d,J=8.2Hz,1H),6.53(d,J=8.2Hz,1H),4.85(d,J=3.8Hz,1H),4.65(dt,J=13.2,3.8Hz,1H),3.56(q,J=8.0Hz,1H),3.30(td,J=5.9,3.3Hz,1H),3.10(d,J=6.6Hz,1H),3.03(d,J=18.4Hz,1H),2.65−2.50(m,2H),2.49−2.10(m,5H),1.95−1.70(m,3H),1.65−1.25(m,6H),0.95(t,J=7.4Hz,3H),0.91−0.81(m,1H),0.56−0.49(m,2H),0.14−0.09(m,2H)(フリー体)
Mass(EI):438(M
実施例37−1、38−1
1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−ブチル−ピロリジン−2−オン(ジアステレオマー混合物)(化合物237および238)の合成
Figure 2004033457
実施例36−2記載の方法に準じて、実施例36−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン、ヨードエタンの代わりにヨードブタンを用いて、ジアステレオマー混合物として表題化合物203mg(収率62%)を得た。
Mass(EI):556(M
実施例37−2、38−2
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−ブチル−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物37および38)の合成
Figure 2004033457
実施例36−3記載の方法に準じて、実施例37−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−ブチル−ピロリジン−2−オンを用いて、表題化合物37のフリー体(高極性成分)85mg(収率47%)、および表題化合物38のフリー体(低極性成分)22mg(収率12%)を得た。これをそれぞれ酒石酸塩として表題化合物37および38を得た。
化合物37
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.73(d,J=8.2Hz,1H),6.53(d,J=8.2Hz,1H),4.84(d,J=4.1Hz,1H),4.63(dt,J=12.9,4.1Hz,1H),3.55(dt,J=9.1,7.7Hz,1H),3.30(td,J=9.0,3.0Hz,1H),3.09(d,J=6.9Hz,1H),3.03(d,J=18.4Hz,1H),2.67−2.13(m,8H),1.94−1.74(m,2H),1.65−1.24(m,10H),0.96−0.78(m,4H),0.57−0.49(m,2H),0.15−0.08(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2928,1656,1499,1459,1377,1324,1262,1164,1118,1070,942,859,796,752
Mass(EI):466(M
元素分析値
組成式:C2838・1.00C・1.35H
計算値:C,60.00;H,7.05;N,4.35
実測値:C,59.96;H,7.34;N,4.37
化合物38
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.72(d,J=8.2Hz,1H),6.54(d,J=8.2Hz,1H),4.78(d,J=4.1Hz,1H),4.66(dt,J=13.5,4.1Hz,1H),3.58(td,J=9.1,3.0Hz,1H),3.23(dt,J=9.3,8.0Hz,1H),3.11(d,J=6.6Hz,1H),3.04(d,J=18.7Hz,1H),2.68−2.54(m,2H),2.42−2.06(m,5H),1.98−1.24(m,13H),0.96−0.78(m,4H),0.57−0.49(m,2H),0.15−0.08(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2929,1656,1501,1459,1377,1324,1262,1164,1119,1071,942,859,795,750
Mass(EI):466(M
元素分析値
組成式:C2838・1.15C・2.80H
計算値:C,57.01;H,7.01;N,4.15
実測値:C,56.78;H,7.38;N,4.06
実施例39−1、40−1
1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(4−メチル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン(化合物239および240)の合成
Figure 2004033457
実施例36−2記載の方法に準じて、実施例36−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン289mg、ヨードエタンの代わりにα−ブロモキシレンを用いて、ジアステレオマー混合物として表題化合物224mg(収率64%)を得た。
Mass(EI):604(M
実施例39−2、40−2
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(4−メチル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物39および40)の合成
Figure 2004033457
実施例36−3記載の方法に準じて実施例39−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(4−メチル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン224mgを用いて、表題化合物39のフリー体(高極性成分)124mg(収率65%)、および表題化合物40のフリー体(低極性成分)31mg(収率16%)を得た。これをそれぞれ酒石酸塩として表題化合物39および40を得た。
化合物39
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.08(s,4H),6.70(d,J=8.2Hz,1H),6.52(d,J=8.2Hz,1H),4.84(d,J=4.1Hz,1H),4.64(dt,J=13.2,4.1Hz,1H),3.44(dt,J=9.1,8.2Hz,1H),3.16(dd,J=13.5,3.8Hz,1H),3.12−2.98(m,3H),2.77(qd,J=8.6,3.8Hz,1H),2.68−2.53(m,3H),2.41−2.16(m,4H),2.30(s,3H),2.10−1.96(m,1H),1.86−1.18(m,6H),0.90−0.78(m,1H),0.57−0.50(m,2H),0.16−0.10(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2925,1657,1500,1459,1439,1313,1263,1162,1116,1069,939,858,795,751
Mass(EI):514(M
元素分析値
組成式:C3238・1.10C・1.55H
計算値:C,61.58;H,6.39;N,3.96
実測値:C,61.78;H,6.79;N,3.96
化合物40
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.14(d,J=8.2Hz,2H),7.10(d,J=8.2Hz,2H),6.71(d,J=8.2Hz,1H),6.53(d,J=8.2Hz,1H),4.80(d,J=3.8Hz,1H),4.66(dt,J=13.2,3.8Hz,1H),3.44(td,J=8.5,3.5Hz,1H),3.28−2.99(m,4H),2.74−2.54(m,4H),2.43−2.16(m,4H),2.32(s,3H),2.05−1.20(m,7H),0.90−0.79(m,1H),0.58−0.50(m,2H),0.16−0.10(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2927,1656,1502,1459,1439,1376,1323,1271,1163,1118,1070,941,858,797,754
Mass(EI):514(M
元素分析値
組成式:C3238・2.30C・0.30H
計算値:C,57.23;H,6.33;N,3.45
実測値:C,57.19;H,6.10;N,3.24
実施例41−1、42−1
1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(4−フルオロ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン(化合物241および242)の合成
Figure 2004033457
実施例36−2記載の方法に準じて、実施例36−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン281mg、ヨードエタンの代わりに4−フルオロベンジルブロミドを用いて、ジアステレオマー混合物として表題化合物205mg(収率67%)を得た。
Mass(EI):608(M
実施例41−2、42−2
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(4−フルオロ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物41および42)の合成
Figure 2004033457
実施例36−3記載の方法に準じて、実施例41−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(4−フルオロ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン195mgを用いて、表題化合物41のフリー体(高極性成分)105mg(収率63%)、および表題化合物42のフリー体(低極性成分)33mg(収率20%)を得た。これをそれぞれ酒石酸塩として表題化合物41および42を得た。
化合物41
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.15(dd,J=8.8,5.4Hz,2H),6.95(t,J=8.8Hz,2H),6.70(d,J=8.2Hz,1H),6.53(d,J=8.2Hz,1H),4.84(d,J=4.1Hz,1H),4.64(dt,J=12.9,4.1Hz,1H),3.45(dt,J=9.3,8.0Hz,1H),3.18−2.98(m,4H),2.80−2.53(m,4H),2.42−2.16(m,4H),2.10−1.96(m,1H),1.86−1.14(m,6H),0.89−0.78(m,1H),0.58−0.49(m,2H),0.15−0.08(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2929,1657,1509,1459,1439,1313,1271,1221,1159,1117,1069,940,859,796,757
Mass(EI):518(M
元素分析値
組成式:C3135FN・1.10C・2.20H
計算値:C,58.68;H,6.05;N,4.00;F,2.62
実測値:C,58.73;H,6.41;N,3.87;F,2.63
化合物42
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.20(dd,J=8.5,5.2Hz,2H),6.98(t,J=8.5Hz,2H),6.71(d,J=8.2Hz,1H),6.54(d,J=8.2Hz,1H),4.77(d,J=4.1Hz,1H),4.67(dt,J=13.5,4.1Hz,1H),3.46(td,J=9.3,3.6Hz,1H),3.29−2.99(m,4H),2.74−2.55(m,4H),2.42−2.22(m,4H),2.05−1.22(m,7H),0.91−0.80(m,1H),0.58−0.49(m,2H),0.16−0.09(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2932,1657,1509,1459,1439,1323,1272,1222,1158,1119,1071,941,859,795,757
Mass(EI):518(M
元素分析値
組成式:C3135FN・2.50C・2.20H
計算値:C,52.81;H,5.52;N,3.09;F,1.99
実測値:C,52.75;H,5.87;N,3.00;F,2.04
実施例43−1、44−1
1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン(化合物243および244)の合成
Figure 2004033457
実施例36−2記載の方法に準じて、実施例36−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン281mg、ヨードエタンの代わりに4−トリフルオロメトキシベンジルブロミドを用いて、ジアステレオマー混合物として表題化合物383mg(収率100%)を得た。
Mass(EI):674(M
実施例43−2、44−2
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物43および44)の合成
Figure 2004033457
実施例36−3記載の方法に準じて、実施例43−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン376mgを用いて、表題化合物43のフリー体(高極性成分)172mg(収率53%)、および表題化合物44のフリー体(低極性成分)52mg(収率16%)を得た。これをそれぞれ酒石酸塩として表題化合物43および44を得た。
化合物43
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.22(d,J=8.8Hz,2H),7.11(d,J=8.8Hz,2H),6.72(d,J=8.2Hz,1H),6.53(d,J=8.2Hz,1H),4.83(d,J=4.1Hz,1H),4.63(dt,J=12.4,4.1Hz,1H),3.46(dt,J=9.9,7.7Hz,1H),3.21−2.98(m,4H),2.82−2.54(m,4H),2.42−2.16(m,4H),2.10−1.96(m,1H),1.87−1.18(m,6H),0.90−0.78(m,1H),0.58−0.49(m,2H),0.16−0.09(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2933,1656,1613,1508,1460,1439,1381,1261,1224,1159,1117,1070,939,859,795,764
Mass(EI):584(M
元素分析値
組成式:C3235・1.00C・2.80H
計算値:C,55.22;H,5.76;N,3,65;F,7.07
実測値:C,55.07;H,5.98;N,3.57;F,7.26
化合物44
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.26(d,J=8.5Hz,2H),7.14(d,J=8.5Hz,2H),6.72(d,J=8.2Hz,1H),6.54(d,J=8.2Hz,1H),4.76(d,J=4.1Hz,1H),4.68(dt,J=13.2,4.1Hz,1H),3.50(td,J=9.6,3.3Hz,1H),3.34−2.98(m,4H),2.76−2.54(m,4H),2.42−2.18(m,4H),2.08−1.94(m,1H),1.88−1.60(m,2H),1.58−1.20(m,4H),0.92−0.78(m,1H),0.58−0.50(m,2H),0.16−0.10(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2932,1656,1508,1460,1440,1377,1261,1223,1162,1117,1070,940,860,795,763
Mass(EI):584(M
元素分析値
組成式:C3235・1.20C・3.30H
計算値:C,53.97;H,5.64;N,3.36;F,6.60
実測値:C,53.63;H,5.97;N,3.40;F,6.92
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−ベンジリデン−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物45)の合成
Figure 2004033457
実施例36−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オン482mg(0.96mmol)をTHF10mLに溶解させ、−78℃にて0.42N LDA/THF溶液6.9mL(2.89mmol)を加えて1時間撹拌した。その後塩化ベンゾイル0.22mL(1.92mmol)を加えて2時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物として1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−ベンゾイル−ピロリジン−2−オンを得た。
この粗生成物をメタノール15mLに溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム158mg(4.18mmol)を加えて室温にて2時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物として1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−ピロリジン−2−オンを得た。
得られた粗生成物、o−フタル酸282mg(1.70mmol)をメタノール40mLに溶解させ、Pd/C200mgを加えた後、水素雰囲気下で室温にて18時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残査に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物として1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−ピロリジン−2−オンを得た。
本粗生成物をトルエン60mLに溶解させ、カンファースルホン酸323mg(1.39mmol)を加えて23時間加熱還流した。反応液を室温に放冷した後、その反応液を濃縮した。得られた残査に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物45のフリー体153mg(4steps収率32%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物45を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.50−7.26(m,6H),6.74(d,J=8.2Hz,1H),6.55(d,J=8.2Hz,1H),4.94(d,J=4.1Hz,1H),4.83(dt,J=13.2,4.1Hz,1H),3.82−3.72(m,1H),3.51−3.40(m,1H),3.13(d,J=6.9Hz,1H),3.05(d,J=19.0Hz,1H),3.03−2.85(m,2H),2.70−2.55(m,2H),2.42−2.17(m,4H),1.91−1.77(m,1H),1.60−1.35(m,4H),0.93−0.76(m,1H),0.58−0.47(m,2H),0.19−0.08(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2927,2824,1665,1636,1493,1444,1370,1309,1284,1157,1117,1068,1034,942,858,798,748,690
Mass(EI):498(M
元素分析値
組成式:C3134・1.00C・2.60H
計算値:C,60.32;H,6.41;N,3.89
実測値:C,60.44;H,6.55;N,4.03
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−2−オン・塩酸塩(化合物46)の合成
Figure 2004033457
6β−ナルトレキサミン6.70g(19.6mmol)を塩化メチレン250mLに溶解させ、炭酸ナトリウム5.19g(48.9mmol)、4−クロロ酪酸クロリド4.59mL(41.1mmol)を加えて室温にて18時間撹拌した。反応液を濃縮して得られた残査に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、6β−(4−クロロブタンアミド)−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−モルヒナン−3,14−ジオール4.74g(収率54%)を得た。
この精製物1.59g(3.56mmol)をDMF10mLに溶解させ、カリウムt−ブトキシド799mg(7.12mmol)を加えて室温にて18時間撹拌した。この反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物46のフリー体577mg(収率40%)を得た。これを塩酸塩として表題化合物46を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.75(d,J=8.2Hz,1H),6.58(d,J=8.2Hz,1H),4.55(d,J=8.2Hz,1H),4.00(ddd,J=13.1,8.2,4.7Hz,1H),3.59−3.40(m,2H),3.07(d,J=5.8Hz,1H),3.03(d,J=18.4Hz,1H),2.66−2.02(m,11H),1.65−1.36(m,4H),0.90−0.78(m,1H),0.57−0.49(m,2H),0.16−0.08(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2925,2849,1685,1663,1499,1450,1425,1375,1329,1291,1239,1189,1155,1128,1038,978,927,860,74
Mass(EI):410(M
実施例47−1
1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−2−オン(化合物247)の合成
Figure 2004033457
実施例46記載の方法で製造した1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−2−オン284mg(0.69mmol)をDMF7mLに溶解させ、炭酸カリウム958mg(6.93mmol)、ベンジルブロミド0.25mL(2.08mmol)を加えて室温にて17時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてジエチルエーテルにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物281mg(収率81%)を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.46−7.24(m,5H),6.72(d,J=8.1Hz,1H),6.55(d,J=8.1Hz,1H),5.21(d,J=12.1Hz,1H),5.09(d,J=12.1Hz,1H),4.64(d,J=8.2Hz,1H),4.01(ddd,J=12.9,8.2,4.7Hz,1H),3.61−3.41(m,2H),3.06(d,J=5.5Hz,1H),3.02(d,J=18.7Hz,1H),2.70−2.55(m,2H),2.47−1.99(m,9H),1.66−1.39(m,4H),0.86−0.78(m,1H),0.55−0.49(m,2H),0.14−0.09(m,2H)
IR(cm−1)(KBr)
2927,2829,1677,1606,1496,1435,1389,1333,1187,1155,1129,1097,1040,1018,979,920,883,859,749,697
Mass(EI):500(M
実施例47−2、48−2
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ベンジル−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物47および48)の合成
Figure 2004033457
実施例47−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−2−オン145mg(0.35mmol)をTHF5mLに溶解させ、−78℃にて0.36N LDA/THF溶液2.84mL(1.02mmol)を加えて1時間撹拌した。その後ベンジルブロミド0.10mL(0.87mmol)を加えて3時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物として1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ベンジル−ピロリジン−2−オンを得た。
この粗生成物、o−フタル酸66mg(0.40mmol)をメタノール10mLに溶解させ、Pd/C100mgを加えた後、水素雰囲気下で室温にて4.5時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残査に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物47のフリー体(高極性成分)32mg(2steps収率18%)、および表題化合物48のフリー体(低極性成分)10mg(2steps収率5.4%)を得た。これをそれぞれ酒石酸塩として表題化合物47および48を得た。
化合物47
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.29−7.16(m,5H),6.76(d,J=8.2Hz,1H),6.58(d,J=8.2Hz,1H),4.51(d,J=8.2Hz,1H),3.98(ddd,J=12.9,8.2,4.4Hz,1H),3.38−3.30(m,1H),3.17−2.99(m,4H),2.87−2.55(m,4H),2.36(d,J=6.6Hz,2H),2.25−1.91(m,4H),1.82−1.41(m,4H),1.30−1.24(m,1H),0.85−0.80(m,1H),0.53−0.49(m,2H),0.14−0.06(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2928,1663,1498,1456,1376,1325,1292,1236,1185,1153,1127,1037,987,918,858,802,746,700
Mass(EI):500(M
化合物48
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.33−7.17(m,5H),6.77(d,J=8.0Hz,1H),6.59(d,J=8.0Hz,1H),4.50(d,J=8.2Hz,1H),3.98(ddd,J=12.9,8.2,4.7Hz,1H),3.36−3.25(m,3H),3.07−3.00(m,2H),2.80−2.55(m,4H),2.37(d,J=6.6Hz,2H),2.26−1.38(m,9H),0.90−0.75(m,1H),0.57−0.48(m,2H),0.15−0.09(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2926,1655,1498,1458,1377,1330,1240,1187,1155,1128,1037,986,921,859,750,702
Mass(EI):500(M
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ブチル−ピロリジン−2−オン(ジアステレオマー混合物)・酒石酸塩(化合物49)の合成
Figure 2004033457
実施例47−2、48−2記載の方法に準じて、ベンジルブロミドの代わりにヨードブタンを用いて、表題化合物49のフリー体16mg(2steps収率7.3%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物49を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.75(d,J=8.2Hz,1H),6.57(d,J=8.2Hz,1H),4.56(d,J=8.2Hz,1H),3.97(ddd,J=13.2,8.2,4.7Hz,1H),3.48−3.24(m,2H),3.07(d,J=6.9Hz,1H),3.03(d,J=18.7Hz,1H),2.68−2.41(m,3H),2.37(d,J=6.6Hz,2H),2.35−2.03(m,4H),1.86−1.23(m,11H),0.94−0.78(m,4H),0.56−0.46(m,2H),0.16−0.08(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2927,2855,1656,1499,1458,1377,1330,1237,1187,1152,1127,1038,986,921,859,800,747,703
Mass(EI):466(M
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ベンジリデン−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物50)の合成
Figure 2004033457
実施例45記載の方法に準じて、1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オンの代わりに実施例47−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−2−オンを用いて、表題化合物50のフリー体41mg(4steps収率10%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物50を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.49−7.28(m,6H),6.76(d,J=8.2Hz,1H),6.59(d,J=8.2Hz,1H),4.65(d,J=8.2Hz,1H),4.16(ddd,J=13.2,8.2,4.7Hz,1H),3.70−3.52(m,2H),3.12−2.98(m,4H),2.66−2.58(m,2H),2.38(d,J=6.3Hz,2H),2.30−2.08(m,3H),1.71−1.44(m,4H),0.91−0.77(m,1H),0.58−0.49(m,2H),0.16−0.09(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2935,2822,1671,1642,1496,1461,1376,1323,1295,1156,1116,1035,989,923,860,760,694
Mass(EI):498(M
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ブチリデン−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物51)の合成
Figure 2004033457
実施例45記載の方法に準じて、1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オンの代わりに実施例47−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−2−オン、塩化ベンゾイルの代わりに酪酸クロリドを用いて、表題化合物51のフリー体29mg(4steps収率11%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物51を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.75(d,J=8.2Hz,1H),6.57(d,J=8.2Hz,1H),6.49−6.40(m,1H),4.61(d,J=8.2Hz,1H),4.09(ddd,J=13.7,8.2,4.7Hz,1H),3.61−3.30(m,2H),3.10−2.95(m,2H),2.76−2.55(m,3H),2.38(d,J=6.3Hz,2H),2.30−2.04(m,4H),1.75−1.37(m,8H),1.00−0.77(m,4H),0.59−0.50(m,2H),0.18−0.09(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2926,1656,1499,1450,1376,1331,1289,1238,1187,1152,1127,1036,989,921,859,747
Mass(EI):464(M
1−[17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル]−3−フェネチリデン−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物52)の合成
Figure 2004033457
実施例45記載の方法に準じて、1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−ピロリジン−2−オンの代わりに実施例47−1で得られた1−(3−ベンジルオキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ピロリジン−2−オン、塩化ベンゾイルの代わりにフェニルアセチルクロリドを用いて、表題化合物52のフリー体19mg(4steps収率6.2%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物52を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.38−7.16(m,5H),6.75(d,J=8.0Hz,1H),6.70−6.60(m,1H),6.58(d,J=8.0Hz,1H),4.61(d,J=8.0Hz,1H),4.10(ddd,J=13.5,8.0,4.7Hz,1H),3.65−3.44(m,3H),3.31−2.96(m,2H),2.83−2.74(m,1H),2.68−2.43(m,2H),2.37(d,J=6.3Hz,2H),2.30−2.02(m,4H),1.68−1.38(m,5H),0.90−0.76(m,1H),0.58−0.45(m,2H),0.18−0.08(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2925,1656,1493,1451,1376,1331,1292,1236,1152,1128,1036,990,921,859,746,700
Mass(EI):512(M
実施例53、54
1−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−(4−クロロ−フェノキシ)−ピロリジン−2−オン・酒石酸塩(化合物53および54)の合成
Figure 2004033457
6β−ナルトレキサミン1.06g(3.09mmol)を塩化メチレン30mLに溶解させ、炭酸ナトリウム820mg(7.73mmol)、4−クロロ−2−(4−クロロフェノキシ)酪酸クロリド1.73g(6.49mmol)を加えて室温にて24時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、6β−(4−クロロ−2−(4−クロロフェノキシ)ブタンアミド)−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−モルヒナン−3,14−ジオール116mg(収率6.5%)を得た。
本精製物96mg(0.18mmol)をDMF10mLに溶解させ、カリウムt−ブトキシド100mg(0.89mmol)を加えて室温にて70時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物53のフリー体(高極性成分)25mg(収率27%)、および表題化合物54のフリー体(低極性成分)19mg(収率20%)を得た。これをそれぞれ酒石酸塩として表題化合物53および54を得た。
化合物53
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.22(d,J=8.8Hz,2H),6.98(d,J=8.8Hz,2H),6.75(d,J=8.2Hz,1H),6.59(d,J=8.2Hz,1H),4.90(dd,J=7.9,6.3Hz,1H),4.59(d,J=8.2Hz,1H),3.99(ddd,J=12.9,8.2,4.4Hz,1H),3.63−3.46(m,2H),3.08(d,J=5.8Hz,1H),3.04(d,J=18.4Hz,1H),2.68−2.52(m,3H),2.38(d,J=6.6Hz,2H),2.30−2.06(m,4H),1.71−1.62(m,1H),1.55−1.42(m,3H),0.90−0.77(m,1H),0.57−0.48(m,2H),0.17−0.08(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2926,1686,1490,1451,1331,1299,1240,1187,1152,1128,1091,1037,989,922,859,825,748
Mass(EI):536(M
化合物54
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.24(d,J=9.1Hz,2H),7.00(d,J=9.1Hz,2H),6.76(d,J=8.2Hz,1H),6.59(d,J=8.2Hz,1H),4.85(t,J=7.6Hz,1H),4.60(d,J=8.2Hz,1H),4.00(ddd,J=13.7,8.2,4.1Hz,1H),3.63(td,J=9.3,3.3Hz,1H),3.43(dt,J=9.3,7.1Hz,1H),3.08(d,J=5.5Hz,1H),3.04(d,J=18.3Hz,1H),2.69−2.52(m,3H),2.38(d,J=6.6Hz,2H),2.30−2.06(m,4H),1.76−1.40(m,4H),0.90−0.78(m,1H),0.58−0.50(m,2H),0.18−0.10(m,2H)(フリー体)
IR(cm−1)(KBr)
2927,1687,1490,1452,1332,1298,1241,1151,1128,1092,1037,989,921,859,826,749
Mass(EI):536(M
N−[17−(シクロプロピルメチル)−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル]−4,5−ジクロロフタルイミド・酒石酸塩(化合物55)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに4,5−ジクロロフタル酸無水物を用いて、表題化合物55のフリー体130mg(収率83%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物55を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.92(2H,s),6.76(1H,d,J=7.8Hz),6.63(1H,d,J=7.8Hz),5.11(1H,d,J=8.7Hz),4.05−4.08(1H,m),3.11(2H,t,J=5.7Hz),3.03(1H,s),2.59−2.71(3H,m),2.29−2.39(3H,m),2.09−2.17(2H,m),1.69−1.73(2H,m),1.44−1.48(2H,m),0.86−0.88(1H,m),0.53−0.55(2H,m),0.13−0.14(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):541(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−4−メチルフタルイミド・酒石酸塩(化合物56)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに4−メチルフタル酸無水物を用いて、表題化合物56のフリー体46mg(収率32%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物56を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.69(1H,d,J=7.6Hz),7.63(1H,s),7.48(1H,d,J=7.8Hz),6.78(1H,d,J=8.1Hz),6.64(1H,d,J=8.1Hz),5.76−5.86(1H,m),5.16−5.24(3H,m),4.05(1H,ddd,J=13.2,8.5,4.4Hz),3.15(2H,d,J=6.4Hz),3.10(1H,d,J=18.3Hz),2.51(3H,s),2.54−2.96(4H,m),2.32(1H,dt,J=12.4,4.9Hz),2.15(1H,dt,J=12.1,3.7Hz),1.67−1.70(1H,m),1.43−1.53(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):473(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−4−クロロフタルイミド・酒石酸塩(化合物57)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに4−クロロフタル酸無水物を用いて、表題化合物57のフリー体66mg(収率44%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物57を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.81(1H,s),7.78(1H,d,J=7.8Hz),7.68(1H,d,J=7.8Hz)6.78(1H,d,J=8.4Hz),6.65(1H,d,J=8.4Hz),5.75−5.86(1H,m),5.13−5.25(3H,m),4.06(1H,ddd,J=13.1,8.3,4.5Hz),3.15(2H,d,J=6.6Hz),3.11(1H,d,J=19.8Hz),2.95(1H,d,J=5.4Hz),2.54−2.80(3H,m),2.32(1H,dt,J=11.7,3.6Hz),2.14(1H,dt,J=11.7,3.6Hz),1.68−1.72(1H,m),1.26−1.53(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):493(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−4−フルオロフタルイミド・酒石酸塩(化合物58)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに4−フルオロフタル酸無水物を用いて、表題化合物58のフリー体43mg(収率30%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物58を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.84(1H,dd,J=8.0,4.4Hz),7.51(1H,dd,J=6.8,2.2,Hz),7.37(1H,dt,J=8.4,2.4Hz),6.76(1H,d,J=8.3Hz),6.64(1H,d,J=8.3Hz),5.75−5.85(1H,m),5.13−5.23(3H,m),4.05(1H,ddd,J=13.2,8.5,4.4Hz),3.14(2H,d,J=6.4Hz),3.11(1H,d,J=18.3Hz),2.94(1H,d,J=5.6Hz),2.53−2.82(3H,m),2.23(1H,dt,J=12.0,4.9Hz),2.21(1H,dt,J=12.0,4.9Hz),1.67−1.71(1H,m),1.43−1.51(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):477(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−4,5−ジクロロフタルイミド・酒石酸塩(化合物59)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに4,5−ジクロロフタル酸無水物を用いて、表題化合物59のフリー体120mg(収率75%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物59を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.91(2H,s,)6.77(1H,d,J=8.7Hz),6.65(1H,d,J=8.7Hz),5.74−5.86(1H,m),5.16−5.25(2H,m),5.12(1H,d,J=8.4Hz),4.05(1H,ddd,J=13.1,8.3,4.5Hz),3.15(2H,d,J=6.6Hz),3.11(1H,d,J=19.8Hz),2.95(1H,d,J=5.4Hz),2.54−2.78(3H,m),2.31(1H,dt,J=11.7,3.6Hz),2.13(1H,dt,J=11.7,3.6Hz),1.68−1.72(1H,m),1.43−1.53(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):527(M+1)
実施例60、61
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−3−メチルフタルイミド・酒石酸塩(化合物60)、およびN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6α−イル)−3−メチルフタルイミド・酒石酸塩(化合物61)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6−ナロキサミン(ジアステレオマー混合物)、フタル酸無水物の代わりに3−メチルフタル酸無水物を用いて、20時間加熱還流して、表題化合物60のフリー体38mg(収率26%)、および表題化合物61のフリー体16mg(収率11%)を得た。これらをそれぞれ酒石酸塩として表題化合物60および61を得た。
化合物60
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.67(1H,d,J=7.3Hz),7.56(1H,t,J=7.4Hz),7.45(1H,d,J=7.5Hz),6.76(1H,d,J=8.1Hz),6.64(1H,d,J=8.1Hz),5.75−5.85(1H,m),5.16−5.23(3H,m),4.05(1H,ddd,J=13.2,8.5,4.4Hz),3.14(2H,d,J=6.3Hz),3.11(1H,d,J=18.6Hz),2.69(3H,s),2.54−2.96(4H,m),2.31(1H,dt,J=12.4,4.9Hz),2.15(1H,dt,J=12.0,3.6Hz),1.67−1.70(1H,m),1.43−1.51(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):473(M+1)
化合物61
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.68(d,1H,J=7.4Hz),7.56(t,1H,J=7.4Hz),7.45(d,1H,J=7.4Hz),6.83(d,1H,J=8.4Hz),6.61(d,1H,J=8.4Hz),5.79−5.88(m,1H),5.17−5.25(m,2H),4.82(dt,1H,J=4.1Hz,J=14.0Hz),4.65(d,1H,J=4.1Hz),3.12(d,2H,J=6.3Hz),3.11(d,1H,J=15.6Hz),2.98(d,1H,J=6.6Hz),2.57−2.71(m,1H),2.69(s,3H),2.20−2.30(m,3H),1.77−1.89(m,2H),1.49−1.66(m,3H)(フリー体)
Mass(ESI):473(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−3−フルオロフタルイミド・酒石酸塩(化合物62)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに3−フルオロフタル酸無水物を用いて、表題化合物62のフリー体42mg(収率29%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物62を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.74(1H,dt,J=7.7,4.0Hz),7.68(1H,d,J=6.8Hz),7.38(1H,t,J=8.3Hz),6.77(1H,d,J=8.1Hz),6.65(1H,d,J=8.1Hz),5.76−5.86(1H,m),5.15−5.24(3H,m),4.06(1H,ddd,J=13.2,8.5,4.4Hz),3.14(2H,d,J=6.3Hz),3.10(1H,d,J=18.5Hz),2.94(1H,d,J=5.6Hz),2.78−2.85(1H,m),2.63(1H,dd,J=18.4,5.7Hz),2.56(1H,dd,J=11.6,4.5Hz),2.31(1H,dt,J=12.5,5.0Hz),2.15(1H,dt,J=12.0,4.0Hz),1.68−1.72(1H,m),1.45−1.52(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):477(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6α−イル)−3−フルオロフタルイミド・酒石酸塩(化合物63)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6α−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに3−フルオロフタル酸無水物を用いて、20時間加熱還流して、表題化合物63のフリー体70mg(収率32%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物63を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.82−7.92(m,2H),7.54(t,1H,J=7.4Hz),6.98(d,1H,J=8.2Hz),6.77(d,1H,J=8.2Hz),5.95−6.04(m,1H),5.33−5.42(m,2H),4.99(dt,1H,J=4.1,14.0Hz),4.81(d,1H,J=4.1Hz),3.28(d,2H,J=6.3Hz),3.19(d,1H,J=15.6Hz),2.98(d,1H,J=6.9Hz),2.83(1H,dd,J=7.1,18.5Hz),2.73−2.76(m,1H),2.36−2.46(m,3H),1.39−2.00(m,4H)(フリー体)
Mass(ESI):477(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6α−イル)−フタルイミド・酒石酸塩(化合物64)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6α−ナロキサミンを用いて、20時間加熱還流して、表題化合物64のフリー体24mg(収率26%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物64を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.81−7.85(m,2H),7.69−7.73(m,2H),6.82(d,1H,J=8.2Hz),6.59(d,1H,J=8.2Hz),5.75−5.90(m,1H),5.16−5.24(m,2H),4.83(dt,1H,J=4.0,14.2Hz),4.65(d,1H,J=4.0Hz),3.12(d,2H,J=6.3Hz),3.11(d,1H,J=15.2Hz),2.97(d,1H,J=6.9Hz),2.52−2.71(m,2H),2.17−2.34(m,3H),1.50−1.89(m,4H)(フリー体)
Mass(ESI):459(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6α−イル)−4−フルオロフタルイミド・酒石酸塩(化合物65)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6α−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに4−フルオロフタル酸無水物を用いて、20時間加熱還流して、表題化合物65のフリー体70mg(収率32%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物65を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.84(dd,1H,J=4.4,8.2Hz),7.51(dd,1H,J=2.2,4.4Hz),7.37(dt,1H,J=2.2,8.2Hz),6.81(d,1H,J=8.3Hz),6.61(d,1H,J=8.3Hz),5.86−5.77(m,1H),5.24−5.17(m,2H),4.85−4.79(m,2H),4.64−4.63(m,1H),3.09−3.13(m,1H),2.97(d,1H,J=6.6Hz),2.67(dd,1H,J=6.8,18.4,Hz),2.57(m,1H),2.20−2.30(m,3H),1.79−1.87(m,1H),1.51−1.65(m,4H)(フリー体)
Mass(ESI):477(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6α−イル)−フタルイミド・酒石酸塩(化合物66)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6α−ナルトレキサミンを用いて、20時間加熱還流して、表題化合物66のフリー体46mg(収率22%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物66を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.81−7.87(m,2H),7.68−7.74(m,2H),6.81(d,1H,J=7.9Hz),6.59(d,1H,J=7.9Hz),5.08(bs,1H),4.83(dt,1H,J=3.9,14.1Hz),4.65(d,1H J=3.9Hz),3.15(d,1H,J=6.8Hz),3.07(d,1H,J=18.4Hz),2.69(d,1H,J=6.6Hz),2.63(d,1H,J=6.9Hz),2.43−2.19(m,5H),1.79−1.91(m,1H),1.49−1.69(m,3H),0.83−0.92(m,1H),0.54−0.59(m,2H),0.12−0.17(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):473(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6α−イル)−3−フルオロフタルイミド・酒石酸塩(化合物67)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6α−ナルトレキサミン、フタル酸無水物の代わりに3−フルオロフタル酸無水物を用いて、20時間加熱還流して、表題化合物67のフリー体5mg(収率4%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物67を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.74−7.67(m,2H),7.39(t,1H,J=7.9Hz),6.82(d,1H,J=7.8Hz),6.60(d,1H,J=7.8Hz),4.82(dt,1H,J=3.9,14.1Hz),4.65(d,1H,J=4.2Hz),3.16(d,1H,J=6.6Hz),3.08(d,1H,J=18.3Hz),2.70(d,1H,J=7.2Hz),2.64(d,1H,J=7.2Hz),2.21−2.42(m,5H),1.91−1.53(m,4H),0.86−0.88(m,1H),0.54−0.59(m,2H),0.14−0.18(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):491(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6α−イル)−4−フルオロフタルイミド・酒石酸塩(化合物68)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6α−ナルトレキサミン、フタル酸無水物の代わりに4−フルオロフタル酸無水物を用いて、20時間加熱還流して、表題化合物68のフリー体102mg(収率34%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物68を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
0.14(dd,2H,J=9.6,5.2Hz),0.55(m,2H),0.87(m,1H),1.59(m,4H),1.84(dt,1H,J=14.4,10.0Hz),2.24(tt,2H,J=14.4,9.6Hz),2.31(d,1H,J=7.2Hz),2.38(ddd,2H,J=26.0,12.8,6.4Hz),2.64(d,1H,J=6.8Hz),2.68(d,1H,J=7.2Hz),3.07(d,1H,J=18.8Hz),3.15(d,1H,J=6.8Hz),4.65(d,1H,J=4.0Hz),4.82(brdt,2H,J=14.4,4.0Hz),6.60(d,1H,J=8.4Hz),6.81(d,1H,J=8.4Hz),7.38(td,1H,J=8.0,2.4Hz),7.52(dd,1H,J=7.2,2.4Hz),7.85(dd,1H,J=8.0,4.0Hz)(フリー体)
Mass(ESI):491(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−ヘキサヒドロフタルイミド・酒石酸塩(化合物69)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりにヘキサヒドロフタル酸無水物を用いて、表題化合物69のフリー体34mg(収率47%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物69を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.75(d,1H,J=8.2Hz),6.61(d,1H,J=8.2Hz),5.10(d,1H,J=8.2Hz),3.98(ddd,1H,J=4.5,8.3,13.1Hz),3.10(d,1H,J=5.1Hz),3.04(d,1H,J=18.4Hz),2.84−2.90(m,2H),2.58−2.77(m,3H),2.28−2.39(m,3H),2.10−2.18(m,1H),1.23−1.94(m,14H),0.83−0.85(m,1H),0.51−0.57(m,2H),0.13−0.14(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):479(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−2,3−ジフェニルマレイミド・酒石酸塩(化合物70)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに2,3−ジフェニルマレイン酸無水物、DMFの代わりにトルエンを溶媒に用いて、表題化合物70のフリー体98mg(収率58%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物70を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.49(d,4H,J=7.2Hz),7.33−7.39(m,6H),6.74(d,1H,J=8.0Hz),6.61(d,1H,J=8.0Hz),5.20(d,1H,J=8.0Hz),4.08(ddd,1H,J=4.4,8.2,13.0Hz),3.13(d,1H,J=5.2Hz),3.06(d,1H,J=18.4Hz),2.61−2.94(m,3H),2.31−2.40(m,3H),2.14(dt,1H,J=3.2,10.3Hz),1.71(d,1H,J=12.8Hz),1.47−1.53(m,3H),0.82−0.89(m,1H),0.53−0.55(m,2H),0.13−0.14(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):574(M
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−2−フェニル−コハク酸イミド(ジアステレオマー混合物)・酒石酸塩(化合物71)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに2−フェニル−コハク酸無水物、DMFの代わりにトルエンを溶媒に用いて、表題化合物71のフリー体(ジアステレオマー混合物)113mg(収率78%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物71を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.23−7.37(m,5H),6.73(d,1H,J=8.0Hz),6.60(d,1H,J=8.0Hz),5.17(d,1H,J=8.0Hz),4.08(m,2H),3.10−3.27(m,2H),3.03(d,1H,J=18.8Hz),2.58−2.87(m,4H),2.31−2.38(m,3H),2.12(dt,1H,J=3.2,10.3Hz),1.68(d,1H,J=12.8Hz),1.37−1.50(m,3H),0.82−0.89(m,1H),0.53−0.55(m,2H),0.13−0.14(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):500(M
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6α−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド・メタンスルホン酸塩(化合物72)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6α−ナルトレキサミン、フタル酸無水物の代わりに3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物、DMFの代わりにトルエンを溶媒に用いて、22時間加熱還流して、表題化合物72のフリー体18mg(収率13%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物72を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
6.79(1H,d,J=8.3Hz),6.57(1H,d,J=8.3Hz),4.61(1H,dt,J=14.2,4.0Hz),4.55(1H,m),3.12(1H,d,J=6.6Hz),3.05(1H,d,J=18.5Hz),2.6−2.7(2H,m),2.2−2.4(8H,m),2.05−2.10(1H,m),1.7−1.8(5H,m),1.6(1H,m),1.40−1.55(2H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):476(M
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド・メタンスルホン酸塩(化合物73)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物、DMFの代わりにトルエンを溶媒に用いて、表題化合物73のフリー体216mg(収率71%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物73を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
1.35−1.46(3H,m),1.64(1H,m),1.76(4H,br),2.26(1H,dd,J=12.4,4.8Hz),2.33(5H,br),2.54−2.65(3H,m),2.92(1H,br),3.07(1H,d,J=18.4Hz),3.13(3H,brd,J=6.0Hz),3.82(1H,ddd,J=12.8,8.4,4.8Hz),5.04(1H,d,J=8.4Hz),5.16(2H,brd,J=20.4Hz),5.20(1H,d,J=10.8Hz),5.80(1H,ddt,J=16.8,10.0,6.8Hz),6.62(1H,d,J=8.0Hz),6.75(1H,d,J=8.0Hz)(フリー体)
Mass(ESI):463(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシモルヒナン−6α−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド・メタンスルホン酸塩(化合物74)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6α−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物、DMFの代わりにトルエンを溶媒に用いて、20時間加熱還流して、表題化合物74のフリー体30mg(収率21%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物74を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
6.81(d,1H,J=8.1Hz),6.60(d,1H,J=8.3Hz),5.83(m,1H),5.22(d,1H,J=17.3Hz),5.19(d,1H,J=10.0Hz),4.60−4.64(m,1H),4.56(d,1H,J=3.2Hz),3.09−3.13(m,3H),2.97(d,1H,J=6.6Hz),2.65(dd,1H,J=6.6,16.8Hz),2.58(d,1H,J=7.8Hz),2.25−2.34(m,5H),2.06−2.13(m,1H),1.77−1.82(m,4H),1.64(d,1H,J=9.5Hz),1.43−1.54(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):463(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ジメチル−マレイミド・酒石酸塩(化合物75)の合成
Figure 2004033457
6β−ナルトレキサミン100mg(0.29mmol)を酢酸10mLに溶解させ、2,3−ジメチルマレイン酸無水物110mg(0.88mmol)を加えて、125℃にて20時間撹拌した。反応溶液を室温に放冷し、反応混合液をエバポレーターにて濃縮した後、反応残査に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物75のフリー体36mg(収率27%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物75を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.73(brs,1H),6.60(brs,1H),5.02(brd,1H,J=7.1Hz),3.81−3.87(m,1H),3.47(brd,1H,J=5.4Hz),3.01−3.09(brm,2H),2.64(brs,2H),2.59(brs,1H),2.37(brd,2H,J=6.4Hz),2.12(brt,1H,J=12.2Hz),1.96(s,6H),1.65(brd,1H,J=13.2Hz),1.36−1.47(brm,3H),0.84(brs,1H),0.52−0.54(brm,2H),0.13(brs,2H)(フリー体)
Mass(ESI):451(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−2,3−ジメチル−マレイミド・酒石酸塩(化合物76)の合成
Figure 2004033457
実施例75記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6α−ナルトレキサミンを用いて、表題化合物76のフリー体8mg(収率7.5%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物76を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.78(d,1H,J=8.1Hz),6.56(d,1H,J=8.1Hz),4.61(dt,1H,J=3.9,14.2Hz),4.54(d,1H,J=3.9Hz),3.12(d,1H,J=6.6Hz),3.04(d,1H,J=18.3Hz),2.60−2.78(brm,2H),2.22−2.41(m,4H),1.99−2.12(m,1H),1.95(s,6H),1.74−1.83(m,1H),1.58−1.66(brm,1H),1.50(dd,1H,J=9.3,14.9Hz),1.37−1.44(m,1H),0.81−0.90(m,1H),0.53−0.57(m,2H),0.11−0.15(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):451(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド・酒石酸塩(化合物77)の合成
Figure 2004033457
6β−ナルトレキサミン113mg(0.33mmol)をクロロホルム3.3mLに溶解させ、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物58mg(0.38mmol)、トリエチルアミン114μL(0.82mmol)を加えて、室温にて50分間撹拌した。その後、この反応溶液にトリエチルアミン234μL(1.68mmol)、無水酢酸158μL(1.68mmol)を加えて、1時間加熱還流した。その後、室温に放冷し、反応混合液をエバポレーターにて濃縮した後、メタノール3mL、28%アンモニア水300μLを加えて、室温で4時間攪拌した。その後、反応溶液に水を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物77のフリー体121mg(収率77%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物77を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
0.12(2H,m),0.52(2H,m),0.84(1H,m),1.43(3H,m),1.65(1H,m),1.76(4H,br),2.12(3H,td,J=12.0,3.6Hz),2.26−2.38(7H,m),2.63(3H,m),3.03(1H,d,J=18.4Hz),3.08(1H,d,J=5,6Hz),3.83(1H,ddd,J=13.2,8.4,3.6Hz),5.05(1H,d,J=8.4Hz),6.60(1H,d,J=8.4Hz)(フリー体)
Mass(ESI):477(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−シス−1,2,3,6−テトラヒドロフタルイミド・メタンスルホン酸塩(化合物78)の合成
Figure 2004033457
実施例77記載の方法に準じて、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物の代わりにシス−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物を用いて、表題化合物78のフリー体13mg(収率11%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物78を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
0.10(2H,m),0.51(2H,m),0.83(1H,m),1.12(1H,t,J=7.2Hz),1.18(1H,t,J=7.2Hz),1.25(1H,m),1.42(2H,dd,J=13.2,3.0Hz),1.62(2H,brdt,J=13.2,3.3Hz),2.07−2.24(3H,m),2.28(1H,dd,J=12.3,4.8Hz),2.35(2H,d,J=6.3Hz),2.55−2.69(4H,m),3.05−3.09(3H,m),3.88(1H,ddd,J=13.2,8.1,4.8Hz),5.06(2H,brd,J=8.1Hz),5.91(2H,t,J=3.0Hz),6.59(1H,d,J=8.4Hz),6.73(1H,d,J=8.4Hz)(フリー体)
Mass(ESI):477(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−1,2−シクロプロパンジカルボイミド・メタンスルホン酸塩(化合物79)の合成
Figure 2004033457
実施例77記載の方法に準じて、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物の代わりに1,2−シクロプロパンジカルボン酸無水物を用いて、表題化合物79のフリー体5mg(収率5%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物79を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
0.18(2H,m),0.57(2H,m),0.89(3H,m),1.25−1.45(8H,m),1.53(1H,ddd,J=12.9,7.8,4.5Hz),1.69(1H,brd,J=13.5Hz),2.19(1H,m),2.32−2.45(2H,m),2.48(2H,dd,J=7.8,3.6Hz),2.61−2.70(2H,m),3.70(1H,m),4.99(1H,d,J=8.1Hz),6.60(1H,d,J=8.1Hz),6.75(1H,d,J=8.1Hz)(フリー体)
Mass(ESI):437(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ピリジンジカルボイミド・メタンスルホン酸塩(化合物80)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
6β−ナルトレキサミン113mg(0.33mmol)をクロロホルム3.3mLに溶解させ、
Figure 2004033457
(0.96mmol)を加えて、室温にて2時間撹拌した。その後、この反応溶液にトリエチルアミン227μL(1.63mmol)、無水酢酸154μL(1.63mmol)を加えて、3時間加熱還流した。室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗反応物を得た。
この反応物をアセトン3mLに溶解させ、3N塩酸1.5mLを加えて、27時間加熱還流した。その後、反応溶液に水を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物80のフリー体13mg(収率8%)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物80を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
0.13(2H,m),0.54(2H,m),0.87(1H,m),1.49(3H,m),1.73(2H,brd,J=13.2Hz),1.99(1H,d,J=16.1Hz),2.38(5H,m),2.67(2H,d,J=6.1Hz),3.07(1H,d,J=9.8Hz),3.15(1H,br),4.15(1H,ddd,J=12.7,8.8,4.8Hz),5.17(1H,d,J=7.3Hz),6.62(1H,d,J=8.3Hz),6.78(1H,d,J=8.3Hz),7.63(1H,dd,J=7.6,5.1Hz),8.17(1H,dd,J=7.6,1.2Hz),8.98(1H,dd,J=4.8,1.2Hz)(フリー体)
Mass(ESI):474(M+1)
2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン・メタンスルホン酸塩(化合物81)の合成
Figure 2004033457
実施例25および28記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例17で得られたN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−フルオロ−フタルイミドを用いて、表題化合物81のフリー体11mg(収率13%:2steps)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物81を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
0.14(2H,m),0.54(2H,m),0.85(1H,m),1.47−1.73(4H,m),2.13−2.29(4H,m),2.38(2H,d,J=6.3Hz),2.59−2.67(2H,m),3.05(1H,d,J=18.9Hz),3.10(1H,d,J=5.4Hz),4.25(1H,ddd,J=13.5,8.1,4.8Hz),4.53(3H,m),4.68(1H,d,J=7.8Hz),6.62(1H,d,J=8.1Hz),6.76(1H,d,J=8.1Hz),7.22(1H,t,J=8.7Hz),7.42−7.49(1H,m),7.64(1H,d,J=7.8Hz)(フリー体)
Mass(ESI):477(M+1)
2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン・メタンスルホン酸塩(化合物82)の合成
Figure 2004033457
実施例25および28記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例16で得られたN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−フルオロ−フタルイミドを用いて、表題化合物82のフリー体19mg(収率25%:2steps)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物82を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
0.13(2H,m),0.53(2H,m),0.85(1H,m),1.47−1.72(4H,m),2.15−2.27(4H,m),2.39(2H,d,J=6.3Hz),2.59−2.67(2H,m),3.06(1H,d,J=18.6Hz),3.12(1H,d,J=5.4Hz),4.23(1H,ddd,J=12.9,8.4,3.6Hz),4.46(3H,m),4.66(1H,d,J=8.4Hz),6.60(1H,d,J=8.1Hz),6.77(1H,dd,J=8.1,1.5Hz),7.11−7.82(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):477(M+1)
2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−イソインドール−1−オン・酒石酸塩(化合物83)の合成
Figure 2004033457
実施例25および28記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例77で得られたN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドを用いて、表題化合物83のフリー体16mg(収率43%:2steps)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物83を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
6.75(d,1H,J=8.3Hz),6.58(d,1H,J=8.3Hz)4.54(d,1H,J=8.1Hz),4.06(ddd,J=4.5,8.3,13.1Hz),3.93(d,1H,J=18.8Hz),3.85(d,1H,J=18.8Hz),3.09(bs,1H),3.03(d,1H,J=18.3Hz),2.65−2.59(m,2H),2.06−2.39(m,9H),1.47−1.74(m,8H),0.83−0.85(m,1H),0.52−0.54(m,2H),0.13−0.14(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):463(M+1)
2−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−イソインドール−1−オン・メタンスルホン酸塩(化合物84)の合成
Figure 2004033457
実施例25および28記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例73で得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドを用いて、表題化合物84のフリー体77mg(収率52%:2steps)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物84を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
1.41−1.80(8H,m),2.07−2.29(7H,m),2.51(1H,br),2.60(1H,dd,J=18.0,5.6Hz),2.90(1H,d,J=5.6Hz),3.07(1H,d,J=18.0Hz),3.12(3H,brd,J=6.0Hz),3.88(1H,d,J=18.8Hz),3.96(1H,d,J=18.8Hz),4.15(1H,ddd,J=12.8,7.6,4.4Hz),4.45(1H,d,J=8.0Hz),5.15(2H,brd,J=10.0Hz),5.21(1H,d,J=16.8Hz),5.79(1H,ddt,J=16.8,10.0,6.4Hz),6.59(1H,d,J=8.0Hz),6.76(1H,d,J=8.0Hz)(フリー体)
Mass(ESI):449(M+1)
2−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−イソインドール−1−オン・酒石酸塩(化合物85)の合成
Figure 2004033457
実施例25および28記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例74で得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドを用いて、表題化合物85のフリー体8mg(収率40%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物85を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
6.74(d,1H,J=8.3Hz),6.57(d,1H,J=8.3Hz),5.80−5.84(m,1H),5.18−5.25(m,2H),4.86(d,1H,J=2.0Hz),4.78−4.82(m,1H),3.70−3.77(m,2H),3.09−3.15(m,3H),2.96(d,1H,J=7.0Hz),2.57−2.67(m,2H),2.25−2.30(m,5H),1.73−1.87(m,5H),1.48−1.57(m,2H),1.25−1.29(m,3H)(フリー体)
Mass(ESI):449(M+1)
2−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン・酒石酸塩(化合物86)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
実施例25および28記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例13で得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドを用いて、表題化合物86のフリー体10mg(収率6.9%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物86を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
7.85(1H,m),7.5−7.6(1H,m),7.4−7.5(2H,m),6.79(1H,d,J=8.2Hz),6.64(1H,d,J=8.2Hz),5.75−5.85(1H,m),5.15−5.25(2H,m),4.66(1H,d,J=8.0Hz),4.54(1H,d,J=16.6Hz),4.46(1H,d,J=16.6Hz),4.25−4.30(1H,m),3.15(1H,d,J=6.6Hz),3.10(1H,d,J=18.3Hz),2.94(1H,d,J=5.6Hz),2.5−2.7(2H,m),2.2−2.3(3H,m),1.5−1.7(5H,m)(フリー体)
Mass(ESI):445(M+1)
2−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン・酒石酸塩(化合物87)の合成
Figure 2004033457
実施例25および28記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例64で得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6α−イル)−フタルイミドを用いて、表題化合物87のフリー体7mg(収率13%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物87を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
7.90(d,1H,J=7.1Hz),7.51(t,1H,J=7.1Hz),7.46(t,1H,J=7.1Hz),7.37(d,1H,J=7.1Hz),6.78(d,1H,J=8.1Hz),6.60(d,1H,J=8.1Hz),5.80−5.87(m,1H),5.18−5.25(m,2H),4.95−5.02(m,2H),4.69(d,1H,J=17.3Hz),4.33(d,1H,J=17.3Hz),3.10−3.15(m,3H),2.98(d,1H,J=6.6Hz),2.65(dd,1H,J=7.6,18.4Hz),2.56(d,1H,J=6.6Hz),2.26−2.28(m,2H),1.85−1.91(m,1H),1.49−1.60(m,5H)(フリー体)
Mass(ESI):445(M+1)
実施例88、89
2−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−7−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン・メタンスルホン酸塩(化合物88)、および2−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン・メタンスルホン酸塩(化合物89)の合成
Figure 2004033457
実施例25および28記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例62で得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−フルオロ−フタルイミドを用いて、表題化合物88のフリー体23mg(収率8%:2steps)、および表題化合物89のフリー体52mg(収率15%:2steps)を得た。これらをそれぞれメタンスルホン酸塩として表題化合物88、および表題化合物89を得た。
化合物88
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
1.45−1.68(3H,m),2.12−2.33(4H,m),2.55(1H,m),2.64(1H,dd,J=18.6,5.8Hz),2.94(1H,d,J=5.8Hz),3.09(1H,d,J=18.6Hz),3.14(3H,brd,J=6.4Hz),4.25(1H,ddd,J=13.2,8.6,4.6Hz),4.48(1H,d,J=17.1Hz),4.52(1H,d,J=17.1Hz),4.67(1H,d,J=8.3Hz),5.13−5.26(3H,m),5.81(1H,m),6.63(1H,d,J=8.3Hz),6.79(1H,d,J=8.3Hz),7.20−7.68(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):463(M+1)
化合物89
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
1.45−1.72(3H,m),2.20−2.32(4H,m),2.54(1H,br),2.64(1H,dd,J=18.6,5.8Hz),2.93(1H,d,J=5.8Hz),3.10(1H,d,J=18.6Hz),3.15(3H,brd,J=6.4Hz),4.27(1H,m),4.44−4.68(3H,m),5.19(3H,m),5.81(1H,m),6.63(1H,d,J=8.3Hz),6.78(1H,d,J=8.3Hz),7.06−7.55(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):463(M+1)
2−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−イソインドール−1−オン・メタンスルホン酸塩(化合物90)の合成
Figure 2004033457
実施例25およぴ28記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例58で得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−フルオロ−フタルイミドを用いて、表題化合物90のフリー体86mg(収率48%:2steps)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物90を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
1.48(1H,m),1.56(1H,m),1.67(1H,m),2.08−2.29(4H,m),2.53(1H,d,J=7.2Hz),2.63(1H,dd,J=18.4,5.6Hz),2.93(1H,d,J=5.2Hz),3.10(1H,d,J=18.4Hz),3.14(3H,brd,J=6.8Hz),4.23(1H,m),4.40−4.51(2H,m),4.66(1H,d,J=8.4Hz),5.15−5.24(3H,m),5.81(1Hddt,J=23.2,16.8,6.4Hz),6.62(1H,d,J=8.4Hz),6.77(1H,d,J=8.4Hz)7.03−7.75(3H,m)(フリー体)
Mass(ESI):463(M+1)
N−(14−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−フタルイミド・酒石酸塩(化合物91)の合成
Figure 2004033457
実施例11で得られたN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド100mg(0.21mmol)をピリジン2.5mLに溶解させ、無水酢酸5.0mLを加えて、80℃にて24時間攪拌した。反応液を濃縮した後、トルエン5mLを加えて濃縮する操作を5回繰り返して、粗生成物としてN−(3,14−ジアセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドを得た。
この粗生成物をエタノール10mLに溶解させ、28%アンモニア水溶液1mLを加えて、室温にて1時間撹拌した。その反応混合液に水を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物91のフリー体50mg(収率46%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物91を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
7.8−7.9(2H,m),7.7−7.8(2H,m),6.77(1H,d,J=8.0Hz),6.63(1H,d,J=8.0Hz),5.15(1H,d,J=8.1Hz),4.39(1H,d,J=5.2Hz),4.0−4.1(1H,m),3.08(1H,d,J=18.3Hz),2.65−2.70(2H,m),2.4−2.6(3H,m),2.25−2.35(2H,m),2.22(3H,s),2.14(1H,dt,J=11.9,3.9Hz),1.4−1.5(3H,m),0.7−0.8(1H,m),0.5(2H,m),0.05−0.10(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):514(M
N−(14−アセトキシ−17−アリル−4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−フタルイミド・酒石酸塩(化合物92)の合成
Figure 2004033457
実施例91記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例13で得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドを用いて、表題化合物92のフリー体66mg(収率30%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物92を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
7.8−7.9(2H,m),7.7−7.8(2H,m),6.78(1H,d,J=8.1Hz),6.66(1H,d,J=8.1Hz),5.7−5.8(1H,m),5.1−5.2(2H,m),5.15(1H,d,J=8.0Hz),4.23(1H,d,J=5.1Hz),4.05−4.15(1H,m),3.05−3.15(2H,m),2.4−2.7(5H,m),2.22(3H,s),2.1−2.2(2H,m),1.7(1H,m),1.4−1.5(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):500(M
N−(14−アセトキシ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシモルヒナン−6β−イル)−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−イソインドール−1−オン・酒石酸塩(化合物93)の合成
Figure 2004033457
実施例91記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミドの代わりに、実施例83で得られた2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−イソインドール−1−オンを用いて、表題化合物93のフリー体38mg(収率58%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物93を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
6.76(d,1H,J=8.2Hz),6.59(d,1H,J=8.2Hz),4.69(d,1H,J=8.1Hz),4.35(m,1H),3.91(s,2H),3.03−3.08(m,2H),2.49−2.74(m,3H),2.16−2.35(m,11H),1.95−2.04(m,1H),1.71−1.73(m,3H),1.35−1.49(m,4H),0.73−0.80(m,1H),0.46−0.58(m,2H),0.08−0.09(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):504(M
N−(4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−プロピル−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド・酒石酸塩(化合物94)の合成
Figure 2004033457
Figure 2004033457
実施例13で得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド50mg(0.11mmol)をジクロロメタン10mLに溶解させ10%Pd/C10mgを加えて、水素雰囲気下で室温にて8時間攪拌した。反応液をセライト濾過して、濾液を濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物94のフリー体49mg(収率100%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物94を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
7.8−7.9(2H,m),7.7−7.8(2H,m),6.77(1H,d,J=8.2Hz),6.63(1H,d,J=8.2Hz),5.17(1H,d,J=8.2Hz),4.0−4.1(1H,m),3.10(1H,d,J=18.5Hz),2.7−2.9(2H,m),2.54(1H,dd,J=12.0,4.0Hz),2.3−2.5(4H,m),2.15(1H,m),1.4−1.7(6H,m),0.93(3H,t,J=7.3Hz)(フリー体)
Mass(ESI):461(M+1)
実施例95−1
N−(4,5α−エポキシ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド(化合物295)の合成
Figure 2004033457
トルエン−4−スルホン酸−(4,5α−エポキシ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−エステル321mg(0.70mmol)をDMF15mLに溶解させフタルイミドカリウム196mgを加えて、80℃にて15時間攪拌し、さらに140℃にて20時間攪拌した。反応液を室温に放冷し、反応混合液に水を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物116mg(収率38%)を得た。
Mass(ESI):431(M+1)
実施例95−2
N−(4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド・酒石酸塩(化合物95)の合成
Figure 2004033457
実施例95−1で得られたN−(4,5α−エポキシ−3−メトキシ−17−メチル−モルヒナン−6β−イル)−フタルイミド44mg(0.10mmol)を塩化メチレン5mLに溶解させ、−30℃にて三臭化ホウ素0.32mLを加えて、0℃にて3時間攪拌した。その後この反応液にアンモニア水溶液2mLを加えて1時間撹拌した。そののちこの反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、表題化合物95のフリー体16mg(収率37%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物95を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.97−8.03(m,2H),7.86−7.92(m,2H),6.78(d,1H,J=8.2Hz),6.63(d,1H,J=8.2Hz),5.07(d,1H,J=8.2Hz),4.12−4.20(ddd,1H,J=4.1,8.2,13.2Hz),3.33−3.75(m,1H),3.18(d,1H,J=18.5Hz),2.77(dd,1H,J=3.2,11.7Hz),2.52−2.53(m,5H),2.31−2.45(m,2H),2.16(dt,1H,J=4.7,12.3Hz),1.71−1.87(m,3H),1.21−1.34(m,1H)(フリー体)
Mass(ESI):417(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ヒドロキシ−フタルイミド・酒石酸塩(化合物96)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに3−ヒドロキシフタル酸無水物を用いて、表題化合物96のフリー体23mg(収率16%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物96を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
9.03(brs,1H),7.62(t,1H,J=7.9Hz),7.25(dd,2H,J=7.3,16.4Hz),6.60(dd,2H,J=7.8,14.4Hz),5.04(d,1H,J=8.2Hz),3.77−3.85(m,1H),3.34(brs,1H),2.98−3.07(m,2H),2.31−2.64(m,4H),1.96−2.02(m,1H),1.57(d,1H,J=12.5Hz),1.41−1.43(m,2H),1.25(d,1H,J=10.3Hz),0.79−0.93(m,1H),0.48(d,2H,J=7.9Hz),0.14(d,2H,J=4.4Hz)(フリー体)
Mass(ESI):489(M+1)
実施例97−1
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ニトロ−フタルイミド(化合物297)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに3−ニトロフタル酸無水物を用いて、粗生成物として表題化合物151mgを得た。
Mass(ESI):518(M+1)
実施例97−2
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−アミノ−フタルイミド・メタンスルホン酸塩(化合物97)の合成
Figure 2004033457
実施例97−1で粗生成物として得られたN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ニトロ−フタルイミド150mgをメタノール10mLに溶解させ10%Pd/C20mgを加えて、水素雰囲気下で室温にて7時間攪拌した。反応液をセライト濾過して、濾液を濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物97のフリー体22mg(収率10%:2steps)を得た。これをメタンスルホン酸塩として表題化合物97を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
7.92(s,2H),6.76(d,1H,J=7.8Hz),6.63(d,1H,J=7.8Hz),5.11(d,1H,J=8.7Hz),4.05−4.08(m,1H),3.11(t,2H,J=5.7Hz),3.03(s,1H),2.59−2.71(m,3H),2.29−2.39(m,3H),2.09−2.17(m,2H),1.69−1.73(m,2H),1.44−1.48(m,2H),0.86−0.88(m,1H),0.53−0.55(m,2H),0.13−0.14(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):488(M+1)
実施例98−1
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−ニトロ−フタルイミド(化合物298)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりに4−ニトロフタル酸無水物を用いて、粗生成物として表題化合物を得た。
Mass(ESI):518(M+1)
実施例98−2
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−アミノ−フタルイミド・酒石酸塩(化合物98)の合成
Figure 2004033457
実施例97−2記載の方法に準じて、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ニトロ−フタルイミドの代わりに実施例98−1で粗生成物として得られたN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−ニトロ−フタルイミドを用いて、表題化合物98のフリー体10mg(収率15%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物98を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.56(brs,1H),7.00(brs,1H),6.72−6.80(brm,2H),6.60(brs,1H),5.12(d,1H,J=8.2Hz),4.40−4.58(m,2H),4.00(brs,1H),3.70(brs,1H),2.86−3.07(m,3H),2.63−2.95(m,2H),2.34(brs,1H),1.23−2.11(m,4H),0.86(brs,1H),0.50(brs,2H),0.11(brs,2H)(フリー体)
Mass(ESI):488(M+1)
実施例99−1
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−ニトロ−フタルイミド(化合物299)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに4−ニトロフタル酸無水物を用いて、粗生成物として表題化合物を得た。
Mass(ESI):504(M+1)
実施例99−2
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−アミノ−フタルイミド・酒石酸塩(化合物99)の合成
Figure 2004033457
実施例99−1で粗生成物として得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−ニトロ−フタルイミドをエタノールに溶解させスズクロリド2水和物を加えて、80℃にて8時間攪拌した。この反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、表題化合物99のフリー体15mg(収率8%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物99を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.55(d,1H,J=7.6Hz),6.99(s,1H),6.75−6.79(m,2H),6.62(d,1H,J=8.2Hz),5.73−5.87(m,1H),5.15−5.23(brs,3H),4.50(brs,2H),3.95−4.04(m,1H),3.13(d,2H,J=6.2Hz),3.05(s,1H),2.93(d,1H,J=5.3Hz),2.52−2.75(m,2H),2.11−2.30(m,2H),1.64−1.67(m,1H),1.37−1.50(m,3H),1.21−1.26(m,1H)(フリー体)
Mass(ESI):474
実施例100−1(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ニトロ−フタルイミド(化合物300)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−ナロキサミン、フタル酸無水物の代わりに3−ニトロフタル酸無水物を用いて、粗生成物として表題化合物を得た。
Mass(ESI):504(M+1)
実施例100−2
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−アミノ−フタルイミド・酒石酸塩(化合物100)の合成
Figure 2004033457
実施例99−2記載の方法に準じて、N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4−ニトロ−フタルイミドの代わりに実施例100−1で粗生成物として得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ニトロ−フタルイミドを用いて、表題化合物100のフリー体12mg(収率25%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物100を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.33(dd,1H,J=7.3,8.2Hz),7.09(d,1H,J=7.0Hz),6.76(d,2H,J=8.2Hz),6.64(d,1H,J=8.2Hz),5.74−5.87(m,1H),5.32(s,1H),5.20(dd,2H,J=1.5,17.2Hz),5.13(d,1H,J=8.2Hz),3.95−4.03(m,1H),3.13(d,2H,J=6.4Hz),3.06(s,1H),2.93(d,1H,J=5.6Hz),2.52−2.79(m,2H),2.10−2.35(m,2H),1.63−1.69(m,1H),1.41−1.53(m,3H),1.23(t,1H,J=7.0Hz)(フリー体)
Mass(ESI):474(M+1)
N−(4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−17−プロピル−モルヒナン−6β−イル)−3−アミノ−フタルイミド・酒石酸塩(化合物101)の合成
Figure 2004033457
実施例100−1で粗生成物として得られたN−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ニトロ−フタルイミドをメタノールに溶解させ、10%Pd/Cを加えて、水素雰囲気下で室温にて12時間攪拌した。反応液をセライト濾過して、濾液を濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し表題化合物101のフリー体10mg(収率53%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物101を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
7.33(t,1H,J=7.8Hz),7.09(d,1H,J=7.2Hz),6.77(d,2H,J=8.1Hz),6.64(d,1H,J=7.8Hz),5.33(bs,2H),5.14(d,1H,J=7.8Hz),4.00(ddd,1H,J=4.5,8.3,13.1Hz),3.10(d,1H,J=18.0Hz),2.90(d,1H,J=5.5Hz),2.15−2.79(m,8H),1.26−1.70(m,8H)(フリー体)
Mass(ESI):476(M+1)
実施例102−1
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ヒドロキシ−フタルイミド(化合物302)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、6β−ナルトレキサミンの代わりに6β−アミノ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−14−オール166mg(0.44mmol)、フタル酸無水物の代わりに3−ヒドロキシフタル酸無水物、DMFの代わりにトルエンを溶媒に用いて、20時間加熱還流して、表題化合物302 119mg(収率52%)を得た。
Mass(ESI):533(M+1)
実施例102−2
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−メトキシ−フタルイミド・酒石酸塩(化合物102)の合成
Figure 2004033457
実施例102−1で得られたN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−ヒドロキシ−フタルイミド119mg(0.22mmol)をDMF5mLに溶解させ炭酸カリウム93mg、ヨウ化メチル0.02mLを加えて、室温にて3.5時間攪拌した。この反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物として、N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−メトキシ−フタルイミド112mgを得た。
得られたN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−3−メトキシ−フタルイミド112mgをメタノール10mL、クロロホルム4mLに溶解させ、0℃にて濃塩酸0.1mLを滴下した後、室温にて9.5時間攪拌した。この反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、表題化合物102のフリー体115mg(収率100%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物102を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.64(dd,1H,J=7.3,8.2Hz),7.42(d,1H,J=7.3Hz),7.18(d,1H,J=8.5Hz),6.74(d,1H,J=7.9Hz),6.60(d,1H,J=8.2Hz),5.18(d,1H,J=8.2Hz),3.98−4.07(m,4H),2.58−3.10(m,5H),2.26−2.38(m,3H),2.12(dt,1H,J=3.5,12.0Hz),1.64−1.70(m,1H),1.42−1.53(m,3H),0.78−0.91(m,1H),0.49−0.55(m,2H),0.10−0.14(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):503(M+1)
2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−1,2−ジヒドロ−インダゾール−3−オン・酒石酸塩(化合物103)の合成
Figure 2004033457
6β−ナルトレキサミン100mg(0.29mmol)をTHF10mLに溶解させ、炭酸ナトリウム132mgおよび2−ニトロベンゾイルクロライド108mgを加えて、室温にて1時間攪拌した。溶媒を減圧濃縮した後、エタノール5mLおよび1N NaOH水溶液4mLを加えて、室温にて30分間攪拌した。その後、Zn粉末96mgを加えて、3時間加熱還流した。反応液を室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物103のフリー体29mg(収率22%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物103を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
7.82(d,1H,J=8.0Hz),7.49(t,1H,J=8.0Hz),7.24(d,1H,J=8.0Hz),7.17(t,1H,J=8.0Hz),6.79(d,1H,J=8.0Hz),6.60(d,1H,J=8.0Hz),4.89(d,1H,J=7.7Hz),4.44(ddd,1H,J=4.5,8.3,13.1Hz),3.16(d,1H,J=5.5Hz),2.98−3.09(m,3H),2.61−2.69(m,2H),2.43−2.50(m,2H),2.15−2.12(m,2H),1.27−1.76(m,4H),0.83−0.85(m,1H),0.51−0.57(m,2H),0.13−0.14(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):460(M+1)
3−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−1H−キナゾリン−2,4−ジオン・酒石酸塩(化合物104)の合成
Figure 2004033457
6β−ナルトレキサミン100mg(0.29mmol)をTHF10mLに溶解させ炭酸ナトリウム132mgおよび2−ニトロベンゾイルクロライド108mgを加えて、室温にて1時間攪拌した。溶媒を減圧濃縮した後、メタノール5mLおよび1N NaOH水溶液4mLを加えて、室温にて30分間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して残査を得た。
得られた残査をメタノール5mLに溶解させ10%Pd/C20mgを加えて、水素雰囲気下で室温にて3時間攪拌した。反応液をセライト濾過して、濾液を濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し2−アミノ−N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ベンズアミド90mg(収率67%)を得た。
得られた2−アミノ−N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ベンズアミド80mgをジクロロメタンに溶解させ、1,1’−カルボニルジイミダゾール42mgを加えて、室温にて12時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、THF4mLおよび1N HCl水溶液4mLを加えて、室温にて30分間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物104のフリー体27mg(収率32%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物104を得た。
H−NMR(ppm)(400MHz,CDCl
7.55(d,1H,J=7.7Hz),7.45(t,1H,J=7.7Hz),6.91(t,1H,J=7.7Hz),6.84(d,1H,J=8.2Hz),6.75(d,1H,J=8.2Hz),6.70(d,1H,J=8.2Hz),5.62(d,1H,J=8.2Hz),4.92(ddd,1H,J=4.5,8.3,13.1Hz),2.99−3.18(m,3H),2.21−2.75(m,5H),1.45−1.98(m,6H),0.83−0.85(m,1H),0.55−0.58(m,2H),0.16−0.18(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):488(M+1)
3−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2−チオオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−キナゾリン−4−オン・酒石酸塩(化合物105)の合成
Figure 2004033457
実施例104記載の方法に準じて、1,1’−カルボニルジイミダゾールの代わりに1,1’−チオカルボニルジイミダゾールを用いて、表題化合物105のフリー体10mg(収率13%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物105を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.91(d,1H,J=7.4Hz),7.63(t,1H,J=7.4Hz),7.23(t,1H,J=7.4Hz),7.08(d,1H,J=8.2Hz),6.79(d,1H,J=8.0Hz),6.66(d,1H,J=8.2Hz),5.85(ddd,1H,J=4.5,8.3,13.1Hz),5.55(d,1H,J=8.2Hz),2.98−3.16(m,3H),2.63−2.71(m,2H),2.17−2.47(m,4H),1.52−1.74(m,5H),0.86−0.90(m,1H),0.53−0.58(m,2H),0.15−0.18(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):504(M+1)
2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−4H−イソキノリン−1,3−ジオン・酒石酸塩(化合物106)の合成
Figure 2004033457
実施例11記載の方法に準じて、フタル酸無水物の代わりにホモフタル酸無水物、トリエチルアミンの代わりにピリジン、DMFの代わりにトルエンを溶媒に用いて、10時間加熱還流して、表題化合物106フリー体12mg(収率17%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物106を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
8.21(d,1H,J=7.4Hz),7.58(t,1H,J=7.4Hz),7.44(t,1H,J=7.4Hz),7.25(d,1H,J=7.4Hz),6.72(d,1H,J=8.2Hz),6.65(d,1H,J=8.2Hz),5.32(d,1H,J=8.2Hz),4.80(ddd,1H,J=4.5,8.3,13.1Hz),4.06(s,2H),2.89−3.12(m,3H),2.59−2.69(m,3H),2.10−2.40(m,4H),1.24−1.70(m,4H),0.84−0.90(m,1H),0.51−0.57(m,2H),0.13−0.16(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):487(M+1)
2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−ベンゾ[1,3,2]ジチアゾール−1,1,3,3−テトラオキサイド・メタンスルホン酸塩(化合物107)の合成
Figure 2004033457
6β−アミノ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−14−オール117mg(0.30mmol)をジクロロメタン5mLに溶解させ、トリエチルアミン0.04mL(0.29mmol)、ベンゼン−1,2−ジスルフォニル−ジクロライド79mg(0.31mmol)を加えて、1時間加熱還流した。反応液を室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物として2−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−ベンゾ[1,3,2]ジチアゾール−1,1,3,3−テトラオキサイド192mgを得た。
得られた粗生成物192mgを1,4−ジオキサン3mLに溶解させ、濃塩酸0.3mL、2−プロパノール1mLを加えて、室温にて16時間撹拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物107のフリー体76mg(収率46%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物107を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
8.03−8.00(m,2H),7.94−7.90(m,2H),6.79(d,1H,J=8.2Hz),6.65(d,1H,J=8.2Hz),5.25(d,1H,J=8.5Hz),3.95(ddd,1H,J=4.1,8.5,13.8Hz),3.10(d,1H,J=7.6Hz),3.06(d,1H,J=19.0Hz),2.86−2.56(m,3H),2.38(d,2H,J=6.4Hz),2.33(m,1H),2.15(ddd,1H,J=3.8,12.0,12.0),2.01(m,1H),1.78(m,1H),1.57−1.43(m,3H),0.85(m,1H),0.57−0.51(m,2H),0.16−0.11(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):545(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−O−のスルホン安息香酸イミド・酒石酸塩(化合物108)の合成
Figure 2004033457
6β−アミノ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−14−オール203mg(0.53mmol)をクロロホルム10mLに溶解させ、0℃にてトリエチルアミン0.15mLおよびメチル−(2−クロロスルフォニル)−ベンゾエート136mgを加えて、室温にて8時間攪拌し、その後30分間加熱還流した。反応液を室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し2−[(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−スルファモイル]−安息香酸メチルエステル219mg(収率71%)を得た。
得られた2−[(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−スルファモイル]−安息香酸メチルエステル91mg(0.16mmol)をDMF10mLに溶解させ炭酸カリウム352mgを加えて、80℃にて3時間攪拌した。反応液を室温に放冷した後、反応液をセライト濾過して、濾液を濃縮して粗生成物としてN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−O−スルホン安息香酸イミドを得た。
得られた粗生成物を2−プロパノール2mLおよびクロロホルム2mLに溶解させ、濃塩酸0.2mLを加えて、室温にて13時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物108のフリー体67mg(収率85%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物108を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
8.06−8.08(m,1H),7.82−7.97(m,3H),6.80(d,1H,J=8.1Hz),6.65(d,1H,J=8.1Hz),5.28(d,1H,J=8.3Hz),3.92(ddd,4H,J=3.9,8.3,13.1Hz),3.11(d,1H,J=5.6Hz),3.06(d,1H,J=18.3Hz),2.78−2.87(m,1H),2.60−2.70(m,2H),2.32−2.39(m,3H),2.13−2.20(m,1H),1.46−1.76(m,4H),0.82−0.88(m,1H),0.52−0.57(m,2H),0.12−0.15(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):509(M+1)
N−(17−アリル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−O−スルホン安息香酸イミド・酒石酸塩(化合物109)の合成
Figure 2004033457
実施例108記載の方法に準じて、6β−アミノ−17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−14−オールの代わりに17−アリル−6β−アミノ−4,5α−エポキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−14−オールを用いて、表題化合物109のフリー体8.7mgを得た。これを酒石酸塩として表題化合物109を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.99−8.08(m,2H),7.50−7.92(m,4H),6.61−6.81(m,2H),5.74−5.85(m,1H),5.27(d,1H,J=8.3Hz),3.89−3.96(m,1H),3.08−3.15(m,3H),2.94−3.03(m,3H),2.48−2.66(m,1H),2.29−2.36(m,1H),2.13−2.20(m,2H),1.45−1.75(m,3H)(フリー体)
Mass(ESI):495(M+1)
N−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14−ジヒドロキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[d]イソチアゾール−1,1−ジオキサイド・酒石酸塩(化合物110)の合成
Figure 2004033457
実施例108の中間体として得られたN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−O−スルホン安息香酸イミド37mg(0.07mmol)をTHF5mLに溶解させ、1.03Mボラン・THF錯体2.0mLを加えて、3日間加熱還流した。反応液を室温に放冷し、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物としてN−(17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−14−ヒドロキシ−3−メトキシメトキシ−モルヒナン−6β−イル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[d]イソチアゾール−1,1−ジオキサイドを得た。
得られた粗生成物を2−プロパノール3mLおよびクロロホルム1mLに溶解させ、濃塩酸0.3mLを加えて、室温にて13時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物110のフリー体22mg(収率67%:2steps)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物110を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
7.79(d,1H,J=7.8Hz),7.61(m,1H),7.53(m,1H),7.44(d,1H,J=7.8Hz),6.77(d,1H,J=7.8Hz),6.62(d,1H,J=8.3Hz),4.65(d,1H,J=8.3Hz),4.59(s,2H),3.64−3.70(m,1H),3.10(d,1H,J=5.6Hz),3.04(d,1H,J=18.3Hz),2.60−2.67(m,2H),2.38(d,2H,J=6.6Hz),2.21−2.33(m,2H),2.13−2.19(m,1H),1.78−1.83(m,1H),1.68−1.72(m,1H),1.50−1.59(m,2H),0.81−0.86(m,1H),0.51−0.56(m,2H),0.10−0.14(m,2H)(フリー体)
Mass(ESI):495(M+1)
17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−6β−(ピロリジン−1−イル)−モルヒナン−3,14−ジオール・酒石酸塩(化合物111)の合成
Figure 2004033457
ナルトレキソン・安息香酸塩200mg(0.43mmol)をベンゼン20mlに溶解させ、ピロリジン2mLを加えた後、100℃の油浴にて水を共沸除去しながら16時間加熱還流した。反応溶液を室温に放冷したのち、シアノ水素化ホウ素ナトリウム81mg(1.29mmol)のメタノール溶液10mLを加えて、室温で2時間撹拌した。その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えでクロロホルムにて抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表題化合物111のフリー体142mg(収率83%)を得た。これを酒石酸塩として表題化合物111を得た。
H−NMR(ppm)(300MHz,CDCl
6.73(1H,d,J=8.1Hz),6.58(1H,d,J=8.1Hz),4.66(1H,d,J=6.9Hz),3.10(1H,d,J=5.6Hz),3.04(1H,d,J=18.3Hz),2.5−2.8(6H,m),2.38(2H,d,J=6.6Hz),2.1−2.4(5H,m),1.90−2.05(1H,m),1.8(2H,m),1.7(1H,m),1.65(1H,m),1.5(1H,m),1.4(1H,m),0.8−0.9(1H,m),0.5−0.6(2H,m),0.1−0.2(2H,m)(フリー体)
Mass(ESI):397(M+1)
ラット律動的膀胱収縮運動に対する抑制効果
SD系雌性ラットをウレタン(1.0g/kg)の腹腔内投与によって麻酔した。動物の尿道口よりポリエチレンチューブを膀胱まで挿入し結紮固定した後、同チューブより生理食塩水を適宜注入(注入速度:約0.2ml/min、最大約1.5ml/匹)し膀胱の律動的収縮運動を発現させた。なお、膀胱の律動的収縮運動については、膀胱内に挿入したポリエチレンチューブを介して膀胱内圧を測定することによりモニターした。安定した律動的収縮運動が少なくとも10回認められるのを確認した後、被験化合物の各用量溶液を1ml/kgの用量で静脈内投与した。披験化合物投与後10分以内に膀胱内圧が投与直後に示した膀胱内圧の50%以下を示した場合、膀胱収縮抑制作用ありと判定し、再び50%以上の膀胱内圧を示すまでの間を律動的膀胱収縮抑制時間とした。被験化合物の投与溶媒として、被験化合物1013293031333475767980818284899091939495110および111には生理食塩水を、また被験化合物111214151617182021232846475055565758596061626364656668697071727374777883858687889296979899100102103104105106107108および109には10%ジメチルスルホキシド(DMSO)水溶液を、また被験化合物67および101には20%ジメチルスルホキシド(DMSO)水溶液を、また被験化合物および35には5%キシリトール(Xylitol)水溶液を用いた。なお律動的膀胱収縮抑制時間に影響する10%DMSO水溶液、20%DMSO水溶液および5%キシリトール水溶液についても1ml/kgの用量で検討した。この結果を表6に示した。いずれの化合物においても用いた溶媒のみの投与群に比べ、律動的膀胱収縮抑制時間の延長が認められた。
Figure 2004033457
Figure 2004033457
Figure 2004033457
以上より、本発明の化合物が優れた頻尿もしくは尿失禁の治療または予防効果を有することが明らかとなった。
産業上の利用の可能性
本発明の化合物は、副作用が分離された新規な頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤として有用である。

Claims (20)

  1. 一般式(I)
    Figure 2004033457
    [式中Rは水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数4から7のシクロアルキルアルキル、炭素数6から8のシクロアルケニルアルキル、炭素数6から12のアリール、炭素数7から13のアラルキル、炭素数3から7のアルケニル、フラニルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)、チエニルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)、またはピリジルアルキル(アルキル部の炭素数は1から5)を表し、R、Rはそれぞれ別個に水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、炭素数3から7のアルケニロキシ、炭素数7から13のアラルキロキシ、または炭素数1から5のアルカノイロキシを表し、Y、Zは独立して原子価結合、または−C(=O)−を表し、−X−は環構造の一部になる炭素数2から7の炭素鎖(ただしそのうち1以上の炭素原子が窒素、酸素、または硫黄原子で置き換わっていてもよく、炭素鎖には不飽和結合が含まれていてもよい)を表し、kは0から8の整数を表し、Rは含窒素環状構造上のk個の置換基であり、それぞれ別個にフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルキル炭素数7から13のシクロアルキルアルキル、炭素数6から12のアリール、炭素数7から13のアラルキル、炭素数7から13のアラルキロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、(CHN(R)CORを表すか、k個のRのうち、同一の炭素原子または硫黄原子に結合した2個のRが一つの酸素原子となってカルボニル基またはスルホキシド基を、同一の炭素原子に結合した2個のRが一つの硫黄原子となってチオカルボニル基を、同一の硫黄原子に結合した4個のRが2個の酸素原子となりスルホン基を表すか、またはk個のRのうち隣接する炭素にそれぞれ置換する2個のRが一緒になって無置換または1以上の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、またはシクロヘプテン縮合環を表し、Rはそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルキル、炭素数1から5のアルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、炭素数6から12のアリール、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、(CHN(R)CORを表し、Rは水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数1から5のアルケニル、炭素数7から13のアラルキル、炭素数1から3のヒドロキシアルキル、(CHOR、または(CHCOを表し、R10、R11は結合して−O−、−S−、または−CH−を表すか、または、R10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、炭素数1から5のアルコキシ、または炭素数1から5のアルカノイロキシを表し、pは0から5の整数を表し、Rは水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数3から7のアルケニル、炭素数6から12のアリール、または炭素数7から13のアラルキルを表し、R、Rはそれぞれ別個に水素、炭素数1から5のアルキル、または炭素数7から13のアラルキルを表す]で示される含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩を有効成分として含有する頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤。
  2. 一般式(I)において、Y、Zのどちらか一方のみが−C(=O)−であり、他方は原子価結合である請求項1記載の頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤。
  3. 一般式(I)において、Y、Zがともに−C(=O)−である請求項1記載の頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤。
  4. 一般式(I)において、Rが水素、炭素数4から7のシクロアルキルアルキル、炭素数6から8のシクロアルケニルアルキル、炭素数6から12のアリール、または炭素数3から7のアルケニルであり、隣接する炭素にそれぞれ置換する2個のRが一緒になって無置換または1以上の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、もしくはシクロヘプテン縮合環を形成する請求項3記載の頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤。
  5. 一般式(I)において、Rが水素、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、アリル、またはプレニルであり、Rが、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、アセトキシまたはプロピオノキシであり、Rが、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、アセトキシまたはプロピオノキシであり、kが0から6の整数であり、2個のRが一緒になって無置換または1から4個の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環であり、Rがそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、または(CHN(R)CORであり、pが0から5の整数であり、Rが水素、メチル、エチル、プロピル、またはフェニルであり、R、Rがそれぞれ別個に水素、メチル、エチル、プロピル、またはベンジルであり、Rが水素、またはメチルであり、R10、R11が結合して−O−であるか、またはR10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、またはメトキシである請求項3記載の頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤。
  6. 一般式(I)において、Y、Zがともに原子価結合である請求項1記載の頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤。
  7. 一般式(I)において、Rが水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数7から13のアラルキル、フラニルアルキル(ただしアルキル部の炭素数は1から5)、チエニルアルキル(ただしアルキル部の炭素数は1から5)、またはピリジルアルキル(ただしアルキル部の炭素数は1から5)であり、隣接する炭素にそれぞれ置換する2個のRが一緒になって無置換または1以上の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、もしくはシクロヘプテン縮合環を形成する請求項6記載の頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤。
  8. 一般式(I)において、Rが水素、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、2−フラニルメチル、2−フラニルエチル、2−フラニルプロピル、3−フラニルメチル、3−フラニルエチル、3−フラニルプロピル、2−チオフェニルメチル、2−チオフェニルエチル、2−チオフェニルプロピル、3−チオフェニルメチル、3−チオフェニルエチル、3−チオフェニルプロピル、2−ピリジニルメチル、2−ピリジニルエチル、2−ピリジニルプロピル、3−ピリジニルメチル、3−ピリジニルエチル、3−ピリジニルプロピル、4−ピリジニルメチル、4−ピリジニルエチル、または4−ピリジニルプロピルであり、Rが、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、アセトキシまたはプロピオノキシであり、Rが、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、アセトキシまたはプロピオノキシであり、kが0から6の整数であり、2個のRが一緒になって無置換または1から4個の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環であり、他のRがそれぞれ別個に、メチル、エチル、プロピル、またはベンジルであるか、同一の炭素原子に結合した2個のRが一つの酸素原子となったカルボニル基であり、Rがそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、または(CHN(R)CORであり、pが0から5の整数であり、Rは水素、メチル、エチル、プロピル、またはフェニルであり、R、Rがそれぞれ別個に水素、メチル、エチル、プロピル、またはベンジルであり、Rが水素、またはメチルであり、R10、R11が結合して−O−であるか、またはR10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、またはメトキシである請求項6記載の頻尿もしくは尿失禁の治療または予防剤。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩を用いた頻尿、尿意切迫もしくは尿失禁のための治療または予防方法。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩を用いた頻尿、尿意切迫もしくは尿失禁のための使用。
  11. 一般式(II)
    Figure 2004033457
    [式中、R、R、R、R、R10、R11は前記定義に同じであり、R4’、X’、Y’、Z’、k’は前記R、X、Y、Z、kと同一の定義を表すが、Y’、Z’が同時に原子価結合でX’が−(CH−、−(CH−、−(CH−O−(CH−の場合k’は1以上でなければならず、また、Y’、Z’が同時に−C(=O)−でX’が2個の炭素よりなる環構造構成鎖の場合k’は1以上でなければならず、中でも(R4’)k’がベンゼン縮合環である場合は、該ベンゼン環はRで置換されていなければならない]で示される含窒素環状置換基を有するモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩。
  12. 一般式(II)において、Y’、Z’のどちらか一方のみが−C(=O)−であり、他方は原子価結合である請求項11記載のモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩。
  13. 一般式(II)において、Y’、Z’がともに−C(=O)−である請求項11記載のモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩。
  14. 一般式(II)において、Rが水素、炭素数4から7のシクロアルキルアルキル、炭素数6から8のシクロアルケニルアルキル、炭素数6から12のアリール、または炭素数3から7のアルケニルを表し、隣接する炭素にそれぞれ置換する2個のR4’が一緒になって無置換または1以上の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、もしくはシクロヘプテン縮合環を形成する請求項13記載のモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩。
  15. 一般式(II)において、Rが水素、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、アリル、またはプレニルであり、Rが、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、アセトキシまたはプロピオノキシであり、Rが、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、アセトキシまたはプロピオノキシであり、k’が0から6の整数であり、2個のR4’が一緒になって無置換または1から4個の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環であり、Rがそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、または(CHN(R)CORであり、pが0から5の整数であり、Rが水素、メチル、エチル、プロピル、またはフェニルであり、R、Rがそれぞれ別個に水素、メチル、エチル、プロピル、またはベンジルであり、Rが水素、またはメチルであり、R10、R11が結合して−O−であるか、またはR10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、またはメトキシである請求項13記載のモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩。
  16. 一般式(II)において、Y’、Z’がともに原子価結合である請求項11記載のモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩。
  17. 一般式(II)において、Rが水素、炭素数1から5のアルキル、炭素数7から13のアラルキル、フラニルアルキル(ただしアルキル部の炭素数は1から5)、チエニルアルキル(ただしアルキル部の炭素数は1から5)、またはピリジルアルキル(ただしアルキル部の炭素数は1から5)であり、隣接する炭素にそれぞれ置換する2個のR4’が一緒になって無置換または1以上の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環、ピリジン縮合環、ナフタレン縮合環、シクロプロパン縮合環、シクロブタン縮合環、シクロペンタン縮合環、シクロペンテン縮合環、シクロヘキサン縮合環、シクロヘキセン縮合環、シクロヘプタン縮合環、もしくはシクロヘプテン縮合環を形成する請求項16記載のモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩。
  18. 一般式(II)において、Rが水素、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、2−フラニルメチル、2−フラニルエチル、2−フラニルプロピル、3−フラニルメチル、3−フラニルエチル、3−フラニルプロピル、2−チオフェニルメチル、2−チオフェニルエチル、2−チオフェニルプロピル、3−チオフェニルメチル、3−チオフェニルエチル、3−チオフェニルプロピル、2−ピリジニルメチル、2−ピリジニルエチル、2−ピリジニルプロピル、3−ピリジニルメチル、3−ピリジニルエチル、3−ピリジニルプロピル、4−ピリジニルメチル、4−ピリジニルエチル、または4−ピリジニルプロピルであり、Rが、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アリルオキシ、ベンジルオキシ、アセトキシまたはプロピオノキシであり、Rが、水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、アセトキシまたはプロピオノキシであり、k’が0から6の整数であり、2個のR4’が一緒になって無置換または1から4個の置換基Rで置換されたベンゼン縮合環であり、他のR4’がそれぞれ別個に、メチル、エチル、プロピル、またはベンジルであるか、同一の炭素原子に結合した2個のR4’が一つの酸素原子となったカルボニル基であり、Rがそれぞれ別個に、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、フェニル、イソチオシアナト、SR、SOR、SO、(CHOR、(CHCOR、(CHCO、SONR、CONR、(CHNR、または(CHN(R)CORであり、pが0から5の整数であり、Rは水素、メチル、エチル、プロピル、またはフェニルであり、R、Rがそれぞれ別個に水素、メチル、エチル、プロピル、またはベンジルであり、Rが水素、またはメチルであり、R10、R11が結合して−O−であるか、またはR10が水素で、R11が水素、ヒドロキシ、またはメトキシである請求項16記載のモルヒナン誘導体、またはその薬理学的に許容される酸付加塩。
  19. 請求項11から18のいずれか1項に記載のモルヒナン誘導体またはその薬理学的に許容される酸付加塩を含有する医薬。
  20. 請求項11から18のいずれか1項に記載のモルヒナン誘導体またはその薬理学的に許容される酸付加塩を含有する医薬組成物。
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