JPWO2004027298A1 - 切換コック用の弁装置、及びこれを使用した切換コック - Google Patents

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Abstract

本発明は、切替コックにおける実状に鑑みてなされたもので、各部品に不純物の付着ができるだけないようにしながらコンパクト化することができ、ひいては使用対象物である切替コックのコンパクト化をも図ることのできる弁装置を簡単な構造によって提供することを目的として、弁装置10を、互いに摺接し合う第1弁体11、中央となる第2弁体12、及び第3弁体13の3枚の弁体によって構成するとともに、第2弁体12のみを、コック本体100Aに設けた切替ハンドル14によって第1弁体11及び第3弁体13間にて回動可能にし、第1弁体11に3個の通孔11a・11b・11cを形成し、これらの通孔11a・11b・11cの内の最大2個が同時に連通し得るとともに、第1流路21または第2流路22を形成する第1溝12aを第2弁体12上に形成し、この第2弁体12の反対面に第2溝12bを形成し、この第2溝12bに連通したとき第3流路23を形成することになる2つの通孔13a・13bを第3弁体13に形成したことである。

Description

本発明は、例えば水道の蛇口等に取り付けられて、浄水器または食器洗い機側にも接続される切換コック、あるいは洗浄水を便器のおしり用シャワーとビデ用シャワーに切り替える切替コック等の各種切替コックを構成するための弁装置、及びこれを使用した切換コックに関するものである。
近年、水道水中の不純物を除去したり、ミネラル分を追加したりして、水道水の浄化を行って所謂「おいしい水」を作り出す浄水器が種々提案されており、このような浄水器は、台所等において一般的に使用されるようになってきている。このような浄水器は、図1に示すように、水道の蛇口に直接取付けられる程度の小さいものである。このため、この種の浄水器は、一般的には、例えば特開平7−108257号公報に示されたような切換弁を介して蛇口に接続されるものである。
この特開平7−108257号公報に示された「浄水器用切換弁」は、「供給される原水の圧力が高くなっても一定圧力の原水を浄水器本体へ供給できるとともに、摺動状態を改善して各構成部材の破壊等が生じない浄水器用切換弁を提供する」ことを目的としてなされたもので、図16及び図17に示したように、「原水入口、原水通過出口、原水シャワー出口および原水浄水器用出口を有するコックケース(5)と;このコックケース内に設けられた原水口原水通過出口とを、または、原水入口と原水シャワー出口とを連結する第1の原水通過孔と、原水入口と原水浄水器用出口とを連結する第2の原水通過孔とを有するチェンジバルブ(17)と;浄水位置、原水位置およびシャワー位置でチェンジバルブの動きを固定する位置固定手段(9、10)と;供給される原水の圧力が高い場合でも均一な圧力の原水を浄水器本体に供給するための、第2の原水通過孔にバネ力に抗して設けた安全弁(6)とから切換弁を構成する」ようにしたものである。
この特開平7−108257号公報に示された「浄水器用切換弁」によれば、水道から供給される原水を浄水器本体へ供給する浄水位置(浄水吐出)と、原水を通過させるだけの原水位置(通常吐出)と、原水をシャワーとして吐出させるシャワー位置(シャワー吐出)の3状態に切換ることができ、上記目的を達成することができるものと考えられる。
しかしながら、図16及び図17に示した従来の切換弁は、そのコックケース(5)と、これの内部に嵌合したチェンジバルブ(17)との摺接によって切換機能を発揮させるものであるから、上記公報中にも述べられているように、材料の選定を厳しく行わなければならないだけでなく、コックケース(5)やチェンジバルブ(17)の製造を相当厳格に行わなくてはならない。
それだけでなく、図16及び図17に示した切換弁では、水道からの原水を浄水器側に単に送り込むだけのものとなっていて、浄水器で形成された浄水は、当該切換弁とは別の浄水吐出口から吐出させなければないらないものとなっている。この切換弁には、原水の通常吐出とシャワー吐出が行える吐出口を有しているのであるから、これらの近傍に「浄水」のための吐出口があると便利である。
そこで、特開平8−35568号公報に示された「蛇口用切換コック」のように、コック本体側で浄水の吐出をも行えるようにしたものが提案されてきたのである。この特開平8−35568号公報に示されたコックは、図18にも示したように、「切換バルブ23に水の流路となる溝24と中空部26を形成した。すなわち、切換バルブ23の外周面の他に切換バルブ23の内部も使用して水の流路を構成した。これにより、溝24の幅を太く確保することができ、水の吐出量を減少するのを防止できる。また、浄水器側に熱水が流れるのを防止する装置を、温度変化に基づいて膨張又は収縮するサーモワックス30を使用した。サーモワックス30の膨張動作は形状記憶合金からなるコイルスプリングよりも素早く、また、バネ力等の調整が必要ない。その結果、切換コックへの装着が容易であるとともに、浄水器に熱水が流れるのを確実に防止できる」ものであり、「切換バルブを大型化することなく、かつ、水の吐出量の減少を防止することまた、所定温度以上の熱水を流入した際に素早く吐出ポートを閉栓して、吐出ポートからその水の吐出を防止すること」を目的としてなされたものである。
しかしながら、この図18に示した従来の切換コックでは、浄水器からの浄水を当該コックによって吐出させることができるようになったが、その構成上、今度は原水吐水位置(通常吐出)と浄水吐出位置との2位置にしか切換操作ができないものとなっている。(上記公報の段落0026)
ところで、一般的に、水道水中には細かな砂等の種々な不純物が含まれているものであり、この不純物が弁体に付着すればその動きが悪くなり、また水栓の内部部品、特にパッキングに付着すると隙間が生じて水漏れが発生することが知られている。特に、図16及び図17に示した従来の切換弁のような摺接面が多い構造のものであると、水道水中の不純物によって各部の動きが悪くなり、ハンドルの操作性が非常に短時間の間に悪くなることが多い。
このような水道水中の不純物によってハンドル操作性が悪くなることは、従来一般的に使用されているセラミック弁体(例えば、特開平9−72440号公報の段落30に記載されているもの)であって、固定弁体と、その上を摺接する移動弁体との2枚によって構成された弁装置では、次の理由によって、両弁体間の摺接面に不純物が付着しやすいものとなっている。つまり、このセラミック弁体では、移動弁体の移動によって固定弁体上の一部は水道水に晒されることになるが、このときに不純物が付着する可能性が高くなるからである。
それだけでなく、固定弁体と、その上を摺接する移動弁体との2枚によって構成された弁装置を使用する場合では、移動弁体が固定弁体の上を摺接するようにするために、コック本体内にこの移動弁体が移動し得る十分な空間を確保しておかなければならない。このことが、2枚のセラミック板によって構成された弁装置において、水中の不純物が固定あるいは移動弁体の表面に付着し易くなって短期間内に操作を円滑に行えなくなるだけでなく、この弁装置を使用した切替コック全体を大きなものとしてしまう原因となっているのである。
さらに、浄水器が接続される切替コックに限っていえば、浄水吐出は常時行われるものではないから、原水吐出やシャワー化した原水吐出を行っている場合は、浄水の吐出は不要である。ところが、浄水器にて浄化すべく送られた原水には、その吐出圧力が加わっているのであるから、浄水吐出を行った直後に原水やシャワー化した原水の吐出を行うと、使用しないつもりの浄水がその残存圧力によって僅かではあるが漏れ出ることになる。この浄水の不用意な吐出は、周囲を濡らすことにもなるため、できるだけ避けなければならない。
そして、この種の浄水器用切換コックは勿論、食器洗浄機に接続される切替コックは、図1に示すように、水道の蛇口に取り付けて使用するのが最も効果的であると考えられるところから、できるだけコンパクト化するのが好ましいと考えられる。何故なら、水道の蛇口は、ホース以外は、これに何かを取り付けることは通常想定しておらず、その下方のシンクの大きさに合うものとして寸法が決定されているため、この種の切換コックは、できるだけ小さなものとしなければならないからである。
以上の従来技術の検討の結果、本発明者等は、この種の切換コックにおいては、次の諸点を改良・改善していかなければならないことを見出したのである。
(1)この種の切換コックは、不純物を含む水道水等の原水の吐出方法の切換えを行なうのにも使用されるものであるから、その円滑な切換え操作を長期間安定的に行えるようにするためには、内部部品に不純物の付着ができるだけないようにすること。
(2)周囲の邪魔にならないようにでき、しかも水道の蛇口等にそのまま取り付けられるようにするために、できるだけコンパクト化すること。
(3)浄水器が接続される場合に、原水の通常吐出、シャワー吐出、及び浄水の吐出を蛇口の近傍で行えるようにすること。
(4)切り替えは、他の吐出、つまり浄水漏れが全くない状態で行えるようにすること。
そこで、本発明者等が種々検討を重ねてきた結果、まず、この種切換コックにおいて、その耐久性を考慮しながらコンパクト化を図るには、特にその「弁部分」に、上述した固定弁体と可動弁体とからなる弁装置のようにセラミック材料を採用するのが、効果的であることを見いだしたのである。材料としてのセラミックは、小さくても硬度が非常に高く、耐久性に優れた部品として好適だと考えられたからである。
ところが、セラミック弁体は、上述したような不純物が付着し易いという問題があった。このため、セラミック弁体に水道水中の不純物が付着しないようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
本発明は、切替コックにおける上記実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、セラミック弁体を採用しながら、上記(1)〜(4)の問題あるいは課題を解決することである。
すなわち、請求項1及び請求項2に係る発明の目的とするところは、各部品に不純物の付着ができるだけないようにしながらコンパクト化することができ、ひいては使用対象物である切替コックのコンパクト化をも図ることのできる弁装置を簡単な構造によって提供することにある。
また、請求項3に係る発明の目的とするところは、上記請求項1または請求項2に係る弁装置を使用することによって、水道の蛇口等に簡単に取り付けることができ、円滑な切換え操作を長期間安定的に行うことができて耐久性に優れたものとすることができて、そのコンパクト化をより一層図ることもできる切換コックを提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述する発明を実施するための最良の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「切替コック100を構成しているコック本体100A内に収納されて、コック本体100Aの第1流入口41から第1流出口51または第2流出口52に至る第1流路21及び第2流路22と、これらの第1流路21及び第2流路22を遮断して第3流出口53に至る第3流路23とを形成する弁装置10であって、
この弁装置10を、互いに摺接し合う第1弁体11、中央となる第2弁体12、及び第3弁体13の3枚の弁体によって構成するとともに、第2弁体12のみを、コック本体100Aに設けた切替ハンドル14によって第1弁体11及び第3弁体13間にて回動可能にし、
第1弁体11に3個の通孔11a・11b・11cを形成し、これらの通孔11a・11b・11cの内の最大2個が同時に連通し得るとともに、第1流路21または第2流路22を形成する第1溝12aを第2弁体12上に形成し、この第2弁体12の反対面に第2溝12bを形成し、この第2溝12bに連通したとき第3流路23を形成することになる2つの通孔13a・13bを第3弁体13に形成したことを特徴とする弁装置10」
である。
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に係る弁装置10について、
「第1弁体11及び第3弁体13の側面に、コック本体100A側の突起15aまたは係合溝15bに係合することになる突起13cまたは係合溝11eを形成して、これらの第1弁体11及び第3弁体13をコック本体100A内に収納したときに回動不能となるようにするとともに、
第2弁体12の中央に係合穴12cを形成し、この係合穴12c内に、第1弁体11または第3弁体13に形成した挿通孔11dを通して切替ハンドル14の回動軸14aの内端を係合させて、当該第2弁体12のみを第1弁体11及び第3弁体13間にて回動し得るようにしたこと」
である。
すなわち、これら請求項1及び請求項2の弁装置10は、図1及び図2に示すような切替コック100を構成しているコック本体100A内に収納されるものであり、図4、図6及び図13に示すように、コック本体100Aに形成した第1流入口41から第1流出口51に至る第1流路21と、図4、図5、図9及び図11に示すように、第1流入口41から第2流出口52に至る第2流路22と、図4、図7及び図14に示すように、上記の第1流路21及び第2流路22を遮断して第3流出口53に至る第3流路23とを、コック本体100A内に形成するものである。
この弁装置10は、図5〜図7の各(a)に示すように、互いに摺接し合う第1弁体11と、中央となる第2弁体12と、これに摺接する第3弁体13との3枚の弁体によって構成したものである。これら3枚の弁体11〜13は、以下に説明する最良の形態では、セラミックを材料として一体成形したものであり、第2弁体12を回転させてもその外形が殆ど変わらないようにするために、略円板状に形成したものである。なお、これら3枚の弁体11〜13は、最良の形態で説明するものにあっては、例えば図4に示す弁体ケース15内に収納されるものである。
第1弁体11は、図5〜図7の各(b)に示すように、これに3個の通孔11a・11b・11cを形成したものであり、これらの通孔11a・11b・11cの軸心は、円板状の当該第1弁体11の軸心と平行となるようにしてある。また、この第1弁体11の軸心には、切替ハンドル14の回動軸14aを回転自在に通すための挿通孔11dが形成してある。さらに、この第1弁体11の外周には、コック本体100Aまたはその中に収納した弁体ケース15内の突起15aに係合する係合溝11eが形成してあり、この係合溝11eによって当該第1弁体11のコック本体100Aに対する回転を阻止するのである。
第2弁体12は、図5及び図6に示すように、上記第1弁体11側に対向する面上に第1溝12aを形成したものである。この第1溝12aは、第1弁体11側の通孔11a・11b・11cの内の最大2個が同時に連通し得るとともに、第1流路21(図6の場合)または第2流路22(図5の場合)を形成するものである。勿論、この第1溝12aに対して第1弁体11側の通孔11a・11b・11cの内の1個以下しか連通していない場合には、当該第1溝12aによっては流路は形成されないのである。つまり、この弁装置10は、第1流路21または第2流路22を形成しているときは第3流路23は形成しないのである。
また、この第2弁体12の第1弁体11側面の中心には、図5及び図6に示すように、係合穴12cが形成してあり、この係合穴12cには、第1弁体11側の挿通孔11dを通して挿通されてきた切替ハンドル14の回動軸14aが挿入されてこれと一体化されるものである。これにより、第2弁体12は、コック本体100Aに設けた切替ハンドル14の回動操作によって、第1弁体11及び次に述べる第3弁体13間にて回動されることになるのである。
勿論、この第2弁体12の係合穴12cが、次に述べる第3弁体13側に形成されるのであれば、第3弁体13側に挿通孔が形成されるのであり、この挿通孔を通して挿通されてきた切替ハンドル14の回動軸14aが係合穴12c内に挿入されてこれと一体化されることは言うまでもない。
さらに、この第2弁体12の反対面、つまり第3弁体13に向かう面には、図6中の点線及び図7に示すように、第2溝12bが形成してあり、この第2溝12bは、これに第3弁体13側の2つの通孔13a・13bが連通したとき、図7中の点線にて示す第3流路23が形成されるのである。
第3弁体13は、図5及び図6に示すように、その第2弁体12側の第2溝12bに対向する面に、当該第2溝12bに連通することになる2つの通孔13a・13bを形成したものである。これら2つの通孔13a・13bは、切替ハンドル14の回動操作によって、第2弁体12側の第2溝12bに連通したとき、図7中の点線及び図14中の実線にて示す第3流路23を形成することは、上述した通りである。
従って、これら請求項1及び請求項2の弁装置10によれば、3個の弁体11〜13をセラミックによって小さな円板状のものに形成することができるのであり、第2弁体12の回転のみによって、第1流路21、第2流路22、及び第3流路23をそれぞれ選択できるのである。つまり、この弁装置10は、第2弁体12を回転しさえすれば各流路の切替を行うことができるのであり、結果的に、固定弁体の表面に対して移動弁体を摺動させる従来の形式の弁装置に比較すれば、摺動させるに必要な空間がない分、全体形状がコンパクトなものとなっているのである。
さて、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、
「第1流入口41にて水道の蛇口20等に接続されるコック本体100Aと、このコック本体100Aの下面に形成されて、水道水を吐出する第1流出口51、水道水をシャワー化して吐出する第2流出口52及び浄水器30からの浄水を吐出する第3流出口53と、コック本体100Aに形成されて、蛇口20側からの水道水を浄水器30側に送り込む第4流出口54及び浄水器30からの浄水を受け入れる第2流入口42と、コック本体100A内に収納されて、第1流入口41からの水道水の送りを、第1流出口51、第2流出口52、または第3流出口53に切り替えるための弁装置10とを備えた切替コック100であって、
弁装置10を、互いに摺接し合う第1弁体11、中央となる第2弁体12、及び第3弁体13の3枚の弁体によって構成するとともに、第2弁体12のみを、コック本体100Aに設けた切替ハンドル14によって第1弁体11及び第3弁体13間にて回動可能にし、
第1弁体11に3個の通孔11a・11b・11cを形成し、これらの通孔11a・11b・11cの内の最大2個が同時に連通し得るとともに、第1流路21または第2流路22を形成する第1溝12aを第2弁体12上に形成し、この第2弁体12の反対面に第2溝12bを形成し、この第2溝12bに連通したとき第3流路23を形成することになる2つの通孔13a・13bを第3弁体13に形成したことを特徴とする切替コック100」
である。
すなわち、この請求項3に係る切替コック100は、上記請求項1または請求項2の弁装置10を使用して構成したものであり、図1に示すように、特に水道等の蛇口20に取り付けて内部に水道水の流路が形成できるようにするとともに、図14の(b)に示すように、その第4流出口54及び第2流入口42に往復用のホースを接続し、これらのホースによって浄水器30と接続するようにしたものである。
つまり、この切替コック100は、第1流入口41から供給された水道水等を第4流出口54から外部の浄水器30に送り込み、この浄水器30で生成した浄水を第2流入口42から内部に導くようにしたものであり、この外部の浄水器30につながる2本のホースは、図14の(b)に示したように、第4流路24を形成するものである。
また、この切替コック100は、図2に示すように、その上端部に第1流入口41が設けてあり、この第1流入口41から内部に水道水を供給するものであるが、当該切替コック100内に供給された原水は、図3及び図12に示した第1流出口51からそのまま吐出させたり、第2流出口52からシャワー水として吐出させたりするものである。また、この切替コック100は、これを通して、そのコック本体100Aの第4流出口54から浄水器30側に原水を送り出し、この浄水器30にて浄水化するようにするのである。そして、浄水器30にて形成された浄水は、図2〜図4に示した第3流出口53から吐出させるべく、コック本体100Aに設けてある第2流入口42を通して、当該切替コック100内に供給されるものである。なお、蛇口20本来の止水機能はそのまま使用するものであり、各吐出を止める場合には蛇口20の止め機能を使用するものである。
この切替コック100内には、図4等に示すような弁装置10が収納してあるが、その具体的構成は、上記請求項1及び請求項2の弁装置10において説明したので、ここでは省略する。
以上のように構成した切替コック100は、これを図1に示したように蛇口20に取り付けるとともに、その第4流出口54及び第2流入口42に浄水器30を接続するのである。そして、蛇口20を「開」状態にして切替ハンドル14を所定位置、例えば「シャワー吐出」に回動すると、その回動軸14aによって弁装置10を構成している第2弁体12のみがコック本体100A内にて回動される。
この切替ハンドル14の「シャワー吐出」への回動によって、図4及び図5に示すように、コック本体100A内には第2流路22が形成されることになる。つまり、コック本体100Aの第1流入口41から内部に流入した水は、図9及び図11にも示すように、第2流出口52に通ずる流路が形成されることになるのであり、第2流出口52からは水道水をシャワー化した吐出がなされるのである。
これに対して、切替ハンドル14を「ストレート吐出」の位置に回動させれば、第1流入口41に供給された水は、図13にも示すように、供給室16を通ってから最終的に第1流出口51に至る第1流路21を通ることになるのである。つまり、当該切替コック100の第1流出口51からは、蛇口20から直接吐出させたのと同じ吐出がなされることになるのである。
以上の「シャワー吐出」及び「ストレート吐出」のいずれの場合も、図4〜図6、及び図13に示すように、第2流入口42は弁装置10によって完全に遮断された状態になる。このことは、仮に浄水器30内に残圧があったとしても、第2流入口42から浄水が切替コック100内に供給されないことを意味しているのであり、切替ハンドル14が「シャワー吐出」あるいは「ストレート吐出」の位置にあれば、第3流出口53から浄水が漏れ出ることはない。
そして、切替ハンドル14を「浄水吐出」に回動させれば、今度は第1流路21及び第2流路22が遮断されて、第3流路23のみが形成されることになる。つまり、第1流入口41から供給された原水は、図14に示すように、第4流出口54から浄水器30に向かって送られることになり、浄水器30にて浄水化される。形成された浄水は、今度は第2流入口42から切替コック100内に供給され、この切替コック100内に形成されている第3流路23を通して第3流出口53から吐出されるのである。
この切替コック100が以上のように構成されていることから、この切替コック100は、次の(1)〜(4)ような機能を発揮することになるのである。
(1)この切換コック100は、不純物を含む水道水等の原水の吐出方法の切換えを行なうのにも使用されるものであるが、弁装置10を構成している3つの弁体11〜13の内の、第2弁体12のみが回動されるものであるから、各弁体の摺接面は不純物に晒されることが殆ど無い。このため、第2弁体12の第1弁体11及び第3弁体13間での回動は不純物による悪影響は殆どなく、その円滑な切換え操作が長期間に亘って安定的に行えるのである。
(2)弁装置10が第2弁体12のみの回転という操作によって切替機能を発揮するものであるから、弁装置10自体がコンパクト化され、このような弁装置10を採用する結果、当該切替コック100も周囲の邪魔にならないように、しかも水道の蛇口20等にそのまま取り付けられるようにコンパクト化されているのである。
(3)浄水器30が接続される場合に、原水のストレート吐出、シャワー吐出、及び浄水の吐出を蛇口20の近傍で行える。
(4)原水のストレート吐出またはシャワー吐出へ切替えているときは、これらの吐出と浄水吐出とを完全に無関係としていて、第3流出口53からの浄水漏れは全くないのである。
図1は本発明に係る切替コック100を水道等の蛇口20に取り付けこれに浄水器30を接続した状態の部分斜視図であり、図2は同切替コック100の斜視図であり、図3は切替コック100の正面図であり、図4は図3に示した切替コック100の縦断面図であり、図5は切替コック100内に収納される本発明に係る弁装置10によって第2流出口52が形成される状態を示し、(a)は各弁体を完全に組み付けた状態を、また(b)は第2流出口52を形成している状態を分解して示した斜視図であり、図6は弁装置10によって第1流出口51が形成される状態を示し、(a)は各弁体を完全に組み付けた状態を、また(b)は第1流出口51を形成している状態を分解して示した斜視図であり、図7は弁装置10によって第3流出口53が形成される状態を示し、(a)は各弁体を完全に組み付けた状態を、また(b)は第3流出口53を形成している状態を分解して示した斜視図であり、図8は切替コック100の右側面図であり、図9は図8の縦断面図であり、図10は切替コック100の平面図であり、図11は図10の横断面図であり、図12は切替コック100の底面図であり、図13は切替コック100内に第1流路21が形成されている様子を示すもので、(a)は縦断正面図、(b)は横断平面図、(c)は縦断側面図であり、図14は切替コック100内に第3流路23が形成されている様子を示すもので、(a)は縦断正面図、(b)は横断平面図、(c)は縦断側面図であり、図15は他の切替コック200を示す拡大横断平面図、図16は従来の切替コックを示す平面図(a)及び正面図(b)であり、図17は図16に示した切替コックの縦正面図であり、図18は従来の他の切替コックを示す横断平面図である。
符号の説明
100…切替コック、100A…コック本体、10…弁装置、11…第1弁体、11a…第1通孔、11b…第2通孔、11c…第3通孔、11d…挿通孔、11e…係合溝、12…第2弁体、12a…第1溝、12b…第2溝、12c…係合穴、13…第3弁体、13a…第1通孔、13b…第2通孔、13c…突起、14…切替ハンドル、14a…回動軸、15…弁体ケース、15a…突起、15b…係合溝、15c…第1通路、15d…第2通路、16…供給室、17…位置合わせ溝、20…蛇口、21…第1流路、22…第2流路、23…第4流路、21…第1流路、30…浄水器、41…第1流入口、42…第2流入口、51…第1流出口、52…第2流出口、53…第3流出口、54…第4流出口、200…切替コック
以上のように構成した本発明に係る切替コック100及び弁装置10を、図面に示した実施例に従って説明するが、各請求項に係る発明は、実施例の切替コック100の中に化体されているため、以下ではこの切替コック100を中心に説明していくこととする。
すなわち、本発明に係る切替コック100は、図1に示したように、水道等の蛇口20に取り付けて内部に水道水の流路が形成できるようにするとともに、図14の(b)に示すように、その第4流出口54及び第2流入口42に往復用のホースを接続し、これらのホースによって浄水器30と接続して使用するものである。
この切替コック100は、図2に示すように、その上端部に第1流入口41が設けてあり、この第1流入口41から内部に水道水を供給するものであるが、当該切替コック100内に供給された原水は、図3及び図12に示した第1流出口51からそのまま吐出させたり、第2流出口52からシャワー水として吐出させたりするものである。また、この切替コック100は、これを通して、そのコック本体100Aの第4流出口54から浄水器30側に原水を送り出し、この浄水器30にて浄水化するようにするのである。そして、浄水器30にて形成された浄水は、図2〜図4に示した第3流出口53から吐出させるべく、コック本体100Aに設けてある第2流入口42を通して、当該切替コック100内に供給されるものである。なお、蛇口20本来の止水機能はそのまま使用するものであり、各原水の吐出を止める場合には蛇口20の止め機能を使用するものである。
この切替コック100内には、図4等に示すような弁装置10が収納してあるが、この弁装置10は、図5〜図7の各(a)に示すように、互いに摺接し合う第1弁体11と、中央となる第2弁体12と、これに摺接する第3弁体13との3枚の弁体によって構成したものである。これら3枚の弁体11〜13は、本実施例では、セラミックを材料として一体成形したものであり、第2弁体12を回転させてもその外形が殆ど変わらないようにするために、略円板状に形成したものである。
なお、これら3枚の弁体11〜13は、例えば図4に示す弁体ケース15内に収納することによって、互いに確実に摺接し合うようにしたものであり、この弁体ケース15には、コック本体100Aに形成した第1流入口41〜第4流出口54に連通することなる通孔が形成してある。また、この弁体ケース15内には、後述する第1弁体11の係合溝11eや、第3弁体13の突起13cが係合または係止される突起15aや係合溝15bが、図4及び図9に示したように形成してある。そして、この弁体ケース15には、図11に示したように、第1流入口41に通ずる供給室16と後述する第1弁体11の第1通孔11aまたは第2通孔11bとを連通させるための第1通路15c及び第2通路15dが形成してある。
第1弁体11は、図5〜図7の各(b)に示したように、これに3個の通孔11a・11b・11cを形成したものであり、これらの通孔11a・11b・11cの軸心は、円板状の当該第1弁体11の軸心と平行となるようにしてある。また、この第1弁体11の軸心には、切替ハンドル14の回動軸14aを回転自在に通すための挿通孔11dが形成してある。さらに、この第1弁体11の外周には、コック本体100Aまたはその中に収納した弁体ケース15内の突起15aに係合する係合溝11eが形成してあり、この係合溝11eによって当該第1弁体11のコック本体100Aに対する回転を阻止するのである。
第2弁体12は、図5及び図6に示したように、上記第1弁体11側に対向する面上に第1溝12aを形成したものである。この第1溝12aは、第1弁体11側の通孔11a・11b・11cの内の最大2個が同時に連通し得るとともに、第1流路21(図6の場合)または第2流路22(図5の場合)を形成するものである。勿論、この第1溝12aに対して第1弁体11側の通孔11a・11b・11cの内の1個以下しか連通していない場合には、当該第1溝12aによっては流路は形成されないのであり、例えば図14に示したような浄水器30への往復路は全く形成しないのである。
また、この第2弁体12の第1弁体11側面の中心には、図5及び図6に示したように、係合穴12cが形成してあり、この係合穴12cには、第1弁体11側の挿通孔11dを通して挿通されてきた切替ハンドル14の回動軸14aが挿入されてこれと一体化されるものである。これにより、第2弁体12は、コック本体100Aに設けた切替ハンドル14の回動操作によって、第1弁体11及び次に述べる第3弁体13間にて回動されることになるのである。本実施例の場合には、この係合穴12cは図5等に示したように、半円状に形成した底のあるものであり、丸棒の先端に面取り部を形成して構成した回動軸14aの先端部を回転不能に挿入できるようにしたものである。
さらに、この第2弁体12の反対面には、図6中の点線及び図7に示したように、第2溝12bが形成してあり、この第2溝12bは、これに第3弁体13側の2つの通孔13a・13bが連通したとき、図7中の点線にて示した第3流路23が形成されるのである。
第3弁体13は、図5及び図6に示したように、その第2弁体12側の第2溝12bに対向する面に、当該第2溝12bに連通することになる2つの通孔13a・13bを形成したものである。これら2つの通孔13a・13bは、切替ハンドル14の回動操作によって、第2弁体12側の第2溝12bに連通したとき、図7中の点線及び図14中の実線にて示した第3流路23を形成することは、上述した通りである。
本実施例にあっては、各弁体11〜13の側面に、例えば図6の(a)に示したように位置合わせ溝17が形成してある。これらの各位置合わせ溝17は、各弁体11〜13を弁体ケース15内に組み付けるにあたっての目印とするものであり、3つの位置合わせ溝17を、図6の(a)に示したような一致した状態にして各弁体11〜13を弁体ケース15内に収納するものである。
以上の弁装置10は、例えば図1に示した切替コック100、あるいは図15に示した切替コック200に適用されるものであり、これを図1に示した切替コック100に適用した場合を中心に説明すると、次の通りである。
この切替コック100は、図2にも示したように、第1流入口41にて水道の蛇口20等に接続されるコック本体100Aと、このコック本体100Aの下面に形成されて、水道水を吐出する第1流出口51、水道水をシャワー化して吐出する第2流出口52及び浄水器30からの浄水を吐出する第3流出口53と、コック本体100Aに形成されて、蛇口20側からの水道水を浄水器30側に送り込む第4流出口54及び浄水器30からの浄水を受け入れる第2流入口42と、コック本体100A内に収納されて、第1流入口41からの水道水の送りを、第1流出口51、第2流出口52、または第3流出口53に切り替えるものである。
すなわち、この切替コック100は、図1に示したように、特に水道等の蛇口20に取り付けて内部に水道水の流路が形成できるようにするとともに、図14の(b)に示すように、その第4流出口54及び第2流入口42に往復用のホースを接続し、これらのホースによって浄水器30と接続するようにしたものである。
つまり、この切替コック100は、第1流入口41から供給された水道水等を第4流出口54から外部の浄水器30に送り込み、この浄水器30で生成した浄水を第2流入口42から内部に導くようにしたものであり、この外部の浄水器30につながる2本のホースは、図14の(b)に示したように、第4流路24を形成するものである。
この切替コック100は、図2に示すように、その上端部に第1流入口41が設けてあり、この第1流入口41から内部に水道水を供給するものであるが、当該切替コック100内に供給された原水は、図3及び図12に示した第1流出口51からそのまま吐出させたり、第2流出口52からシャワー水として吐出させたりするものである。また、この切替コック100は、これを通して、そのコック本体100Aの第4流出口54から浄水器30側に原水を送り出し、この浄水器30にて浄水化するようにするのである。そして、浄水器30にて形成された浄水は、図2〜図4に示した第3流出口53から吐出させるべく、コック本体100Aに設けてある第2流入口42を通して、当該切替コック100内に供給されるものである。なお、蛇口20本来の止水機能はそのまま使用するものであり、各吐出を止める場合には蛇口20の止め機能を使用するものである。
以上の切替コック100は、蛇口20を「開」状態にして切替ハンドル14を所定位置、例えば「シャワー吐出」に回動すると、その回動軸14aによって弁装置10を構成している第2弁体12のみがコック本体100A内にて回動され、これにより、図4及び図5に示したように、コック本体100A内には第2流路22が形成されることになる。つまり、コック本体100Aの第1流入口41から内部に流入した水は、図9及び図11にも示したように、第2流出口52に通ずる流路が形成されることになるのであり、第2流出口52からは水道水をシャワー化した吐出がなされるのである。
これに対して、切替ハンドル14を「ストレート吐出」の位置に回動させれば、第1流入口41に供給された水は、図13にも示すように、供給室16を通ってから最終的に第1流出口51に至る第1流路21を通ることになるのである。つまり、当該切替コック100の第1流出口51からは、蛇口20から直接吐出させたのと同じ吐出がなされることになるのである。
以上の「シャワー吐出」及び「ストレート吐出」のいずれの場合も、図4〜図6、及び図13に示すように、第2流入口42は弁装置10によって完全に遮断された状態になる。このことは、仮に浄水器30内に残圧があったとしても、第2流入口42から浄水が切替コック100内に供給されないことを意味しているのであり、切替ハンドル14が「シャワー吐出」あるいは「ストレート吐出」の位置にあれば、第3流出口53から浄水が漏れ出ることはない。
そして、切替ハンドル14を「浄水吐出」に回動させれば、今度は第1流路21及び第2流路22が遮断されて、第3流路23のみが形成されることになる。つまり、第1流入口41から供給された原水は、図14に示すように、第4流出口54から浄水器30に向かって送られることになり、浄水器30にて浄水化される。形成された浄水は、今度は第2流入口42から切替コック100内に供給され、この切替コック100内に形成されている第3流路23を通して第3流出口53から吐出されるのである。
図15には、他の切替コック200が示してあるが、この切替コック200は、各弁体が図13の(b)に示した位置にある場合を代表させて示してある。また、この切替コック200の上記切替コック100と異なる点は、第4流路24がコック本体100A内に形成されていて、この第4流路が弁装置10を介して第3流路23に連通し得るものである。
この図15に示した他の切替コック200は、浄水器30に接続されるものではなく、例えば食器洗浄機等の外部で水道水等を使い切る装置に接続されるものであり、第3流路23の出口である第3流出口53に、この食器洗浄機等が接続されるものである。
換言すれば、この図15に示した切替コック200を蛇口20に取り付けて、その第3流出口53に食器洗浄機をホース等を介して接続すれば、上記切替コック100において説明した「シャワー吐出」あるいは「ストレート吐出」が行えるだけでなく、これらの「シャワー吐出」あるいは「ストレート吐出」とは全く独立させた状態で、食器洗浄機に水道水を供給することもできるのである。
以上のように構成した請求項1に係る弁装置10によれば、
(1)この弁装置10は、不純物を含む水道水等の原水の吐出方法の切換えを行なうのにも使用されるものであるが、これを構成している3つの弁体11〜13の内の、第2弁体12のみが回動されるものであるから、各弁体の摺接面は不純物に晒されることが殆ど無い。このため、第2弁体12の第1弁体11及び第3弁体13間での回動は不純物による悪影響は全くなく、その円滑な切換え操作が長期間に亘って安定的に行えるのである。
(2)弁装置10が第2弁体12のみの回転という操作によって切替機能を発揮するものであるから、弁装置10自体がコンパクト化され、このような弁装置10を例えば最良の形態で例示した切替コック100に採用すれば、当該切替コック100も周囲の邪魔にならないように、しかも水道の蛇口20等にそのまま取り付けられるようにコンパクト化することができるのである。
(3)この弁装置10を使用すれば、例えば最良の形態で例示した切替コック100について、この切替コック100に浄水器30が接続される場合に、原水のストレート吐出、シャワー吐出、及び浄水の吐出を蛇口20の近傍で行える。
(4)第3流路23は、第1流路21及び第2流路22とは全く独立したものとなるから、この第3流路23からの吐出を第1流路21及び第2流路22のそれとは完全に無関係とすることができ、第1流路21または第2流路22を使用しているときには第3流路23からの漏れを全くなくすことができるのである。
また、請求項2に係る弁装置10によれば、
(5)上記(1)〜(4)の効果に加えて、当該弁装置10自体の組立と、切替コック100等への適用を簡単に行うことができ、しかも切替ハンドル14による第2弁体12の回動操作を確実に行えるものとすることができるのである。
そして、上記請求項1または請求項2の弁装置10を適用する場合において、
(6)第4流路24をコック本体100A内に形成したものとすれば、上記(1)、(2)、及び(4)の効果に加えて、第3流出口53に食器洗浄機等の他の機器を接続することができる。
という効果をも発揮することができるのである。
さらに、請求項3に係る切替コック100によれば、
(1)この切替コック100では、上記請求項1または請求項2の弁装置10を採用して、弁装置10を構成している3つの弁体11〜13の内の、第2弁体12のみが回動されるものであるから、各弁体の摺接面は不純物に晒されることが殆ど無い。このため、第2弁体12の第1弁体11及び第3弁体13間での回動は不純物による悪影響は全くなく、その円滑な切換え操作が長期間に亘って安定的に行えるのである。
(2)弁装置10が第2弁体12のみの回転という操作によって切替機能を発揮するものであるから、弁装置10自体がコンパクト化され、このような弁装置10を採用する結果、当該切替コック100も周囲の邪魔にならないように、しかも水道の蛇口20等にそのまま取り付けられるようにコンパクト化されているのである。
(3)この切替コック100に浄水器30が接続される場合に、原水のストレート吐出、シャワー吐出、及び浄水の吐出を蛇口20の近傍で行える。
(4)原水のストレート吐出またはシャワー吐出への各切替は、弁装置10の存在によって他の浄水吐出とは完全に無関係とすることができ、第4流出口54からの浄水漏れが全くないのである。

Claims (3)

  1. 切替コック(100)を構成しているコック本体(100A)内に収納されて、コック本体(100A)の第1流入口(41)から第1流出口(51)または第2流出口(52)に至る第1流路(21)及び第2流路(22)と、これらの第1流路(21)及び第2流路(22)を遮断して第3流出口(53)に至る第3流路(23)とを形成する弁装置(10)であって、
    この弁装置(10)を、互いに摺接し合う第1弁体(11)、中央となる第2弁体(12)、及び第3弁体(13)の3枚の弁体によって構成するとともに、第2弁体(12)のみを、コック本体(100A)に設けた切替ハンドル(14)によって第1弁体(11)及び第3弁体(13)間にて回動可能にし、
    第1弁体(11)に3個の通孔(11a)・(11b)・(11c)を形成し、これらの通孔(11a)・(11b)・(11c)の内の最大2個が同時に連通し得るとともに、第1流路(21)または第2流路(22)を形成する第1溝(12a)を第2弁体(12)上に形成し、この第2弁体(12)の反対面に第2溝(12b)を形成し、この第2溝(12b)に連通したとき第3流路(23)を形成することになる2つの通孔(13a)・(13b)を第3弁体(13)に形成したことを特徴とする弁装置(10)。
  2. 第1弁体(11)及び第3弁体(13)の側面に、コック本体(100A)側の突起(15a)または係合溝(15b)に係合することになる突起(13c)または係合溝(11e)を形成して、これらの第1弁体(11)及び第3弁体(13)をコック本体(100A)内に収納したときに回動不能となるようにするとともに、
    第2弁体(12)の中央に係合穴(12c)を形成し、この係合穴(12c)内に、第1弁体(11)または第3弁体(13)に形成した挿通孔(11d)を通して切替ハンドル(14)の回動軸(14a)の内端を係合させて、当該第2弁体(12)のみを第1弁体(11)及び第3弁体(13)間にて回動し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の弁装置(10)。
  3. 第1流入口(41)にて水道の蛇口(20)等に接続されるコック本体(100A)と、このコック本体(100A)の下面に形成されて、水道水を吐出する第1流出口(51)、水道水をシャワー化して吐出する第2流出口(52)及び浄水器(30)からの浄水を吐出する第3流出口(53)と、コック本体(100A)に形成されて、蛇口(20)側からの水道水を浄水器(30)側に送り込む第4流出口(54)及び浄水器(30)からの浄水を受け入れる第2流入口(42)と、コック本体(100A)内に収納されて、第1流入口(41)からの水道水の送りを、第1流出口(51)、第2流出口(52)、または第3流出口(53)に切り替えるための弁装置(10)とを備えた切替コック(100)であって、
    弁装置(10)を、互いに摺接し合う第1弁体(11)、中央となる第2弁体(12)、及び第3弁体(13)の3枚の弁体によって構成するとともに、第2弁体(12)のみを、コック本体(100A)に設けた切替ハンドル(14)によって第1弁体(11)及び第3弁体(13)間にて回動可能にし、
    第1弁体(11)に3個の通孔(11a)・(11b)・(11c)を形成し、これらの通孔(11a)・(11b)・(11c)の内の最大2個が同時に連通し得るとともに、第1流路(21)または第2流路(22)を形成する第1溝(12a)を第2弁体(12)上に形成し、この第2弁体(12)の反対面に第2溝(12b)を形成し、この第2溝(12b)に連通したとき第3流路(23)を形成することになる2つの通孔(13a)・(13b)を第3弁体(13)に形成したことを特徴とする切替コック(100)。
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