JPWO2004006940A1 - 薬剤誘発性神経障害用医薬組成物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、シチジン5’−二リン酸コリン(CDP−コリン)を有効成分として含有してなる薬剤誘発性神経障害の予防・治療剤に関する。本発明の薬剤誘発性神経障害の予防・治療剤は、薬剤誘発性神経障害に対し強力な改善効果を有し、安全性にも優れている。
Description
本発明は、シチジン5’−二リン酸コリン(CDP−コリン)を有効成分として含有する薬剤誘発性神経障害予防・治療剤、有効量のCDP−コリンを投与する該障害の予防又は治療方法、該障害の予防・治療剤を製造するためのCDP−コリンの使用、及び有効量のCDP−コリンと医薬上許容される担体を含有する該障害の予防又は治療用医薬組成物に関する。
現在、種々の医薬品の副作用として、末梢神経障害などの神経障害が惹起されることが知られている。末梢神経には知覚神経、運動神経及び自律神経が含まれ、障害部位により様々な症候が発現し、患者の生活の質が著しく損なわれるため、医薬品の使用には十分な注意が払われている。
末梢神経障害の原因となる主な医薬品としては、抗うつ薬のイミプラミン、アミトリプチン、抗てんかん薬のフェニトイン、カルバマゼピン、バルビタール類、抗結核薬のイソニアジド、エタンブトール、抗生物質のクロラムフェニコール、チアンフェニコール、抗悪性腫瘍薬のシスプラチン、ビンカアルカロイド類(ビンクリスチンなど)、プロカルバジン、パクリタキセル、シタラビン、エイズ治療薬(エイズの多剤併用療法(HAART)を含む)のジドブジン、ラミブジン、スタブジン、ザルシタビン、ジダノシン、アバカビル、抗リウマチ薬の金チオマレートナトリウム、抗不整脈薬のアミオダロン、ライ病のために使用する皮膚剤のダブソン、過度の飲酒に対する抵抗薬のジスルフィラム、抗高血圧薬のヒドララジン、放射センシタイザーのミゾニダゾール、ビタミンのピリドキシン、免疫抑制剤のタクロリムスなどが知られている。
これらの医薬品以外にも、アクリルアミド、アリルクロライド、砒素、ジフテリア毒素、ヘキサカーボン類、無機鉛、カドミウム、トリクロルエチレン、有機リン酸又はそのエステル、タリウム(殺鼠剤)などの毒劇物、あるいはエタノール(飲酒等)が末梢神経障害を起こすことも報告されている。なお、本明細書における「薬剤」とは、医薬品、毒劇物及びエタノールを包含する意味で用いている。
この様な薬剤誘発性神経障害の対処法としては、末梢神経障害を誘発する薬剤の使用、接触又は摂取を可及的速やかに中止することが最も重要なことであるとされている。
しかし、薬剤の使用、接触または摂取を中止したとしても、末梢神経障害は長期にわたり痛みやしびれなどの異常感覚の自覚症状が持続する。さらに、医薬品の中止は、患者本来の疾病の治療に支障をきたすことを意味し、薬剤誘発性神経障害のより望ましい対処法の開発が切望されていた。
薬剤誘発性神経障害の対処法としては、例えば、抗結核薬であるイソニアジドにより誘発される末梢神経障害に対し、ビタミンB6を併用することで発症予防が可能であることが知られている。また、トリアセチルウリジンが抗癌剤のタキソールにより誘発される末梢神経障害の1つの症状である感覚低下に有効であることが報告されている[WO00/11952]。
しかし、ビタミンB6がイソニアジド以外の薬剤により誘発される神経障害に対して使用されることはなく、薬剤により誘発される神経障害に対しオールマイティーな有効性を示す薬剤はない。
一方、上記国際公開公報には、トリアセチルウリジンがタキソール以外の薬剤により誘発される神経障害に対し有効であるか否かはまったく検討されておらず、その示唆もなされていない。また、上記国際公開公報には核酸関連物質として、トリアセチルウリジン以外にCDP−コリンも例示されているが、CDP−コリンは単にその可能性が例示されているだけで、末梢神経障害に対する有効性を証明したデータは示されていない。
末梢神経障害の原因となる主な医薬品としては、抗うつ薬のイミプラミン、アミトリプチン、抗てんかん薬のフェニトイン、カルバマゼピン、バルビタール類、抗結核薬のイソニアジド、エタンブトール、抗生物質のクロラムフェニコール、チアンフェニコール、抗悪性腫瘍薬のシスプラチン、ビンカアルカロイド類(ビンクリスチンなど)、プロカルバジン、パクリタキセル、シタラビン、エイズ治療薬(エイズの多剤併用療法(HAART)を含む)のジドブジン、ラミブジン、スタブジン、ザルシタビン、ジダノシン、アバカビル、抗リウマチ薬の金チオマレートナトリウム、抗不整脈薬のアミオダロン、ライ病のために使用する皮膚剤のダブソン、過度の飲酒に対する抵抗薬のジスルフィラム、抗高血圧薬のヒドララジン、放射センシタイザーのミゾニダゾール、ビタミンのピリドキシン、免疫抑制剤のタクロリムスなどが知られている。
これらの医薬品以外にも、アクリルアミド、アリルクロライド、砒素、ジフテリア毒素、ヘキサカーボン類、無機鉛、カドミウム、トリクロルエチレン、有機リン酸又はそのエステル、タリウム(殺鼠剤)などの毒劇物、あるいはエタノール(飲酒等)が末梢神経障害を起こすことも報告されている。なお、本明細書における「薬剤」とは、医薬品、毒劇物及びエタノールを包含する意味で用いている。
この様な薬剤誘発性神経障害の対処法としては、末梢神経障害を誘発する薬剤の使用、接触又は摂取を可及的速やかに中止することが最も重要なことであるとされている。
しかし、薬剤の使用、接触または摂取を中止したとしても、末梢神経障害は長期にわたり痛みやしびれなどの異常感覚の自覚症状が持続する。さらに、医薬品の中止は、患者本来の疾病の治療に支障をきたすことを意味し、薬剤誘発性神経障害のより望ましい対処法の開発が切望されていた。
薬剤誘発性神経障害の対処法としては、例えば、抗結核薬であるイソニアジドにより誘発される末梢神経障害に対し、ビタミンB6を併用することで発症予防が可能であることが知られている。また、トリアセチルウリジンが抗癌剤のタキソールにより誘発される末梢神経障害の1つの症状である感覚低下に有効であることが報告されている[WO00/11952]。
しかし、ビタミンB6がイソニアジド以外の薬剤により誘発される神経障害に対して使用されることはなく、薬剤により誘発される神経障害に対しオールマイティーな有効性を示す薬剤はない。
一方、上記国際公開公報には、トリアセチルウリジンがタキソール以外の薬剤により誘発される神経障害に対し有効であるか否かはまったく検討されておらず、その示唆もなされていない。また、上記国際公開公報には核酸関連物質として、トリアセチルウリジン以外にCDP−コリンも例示されているが、CDP−コリンは単にその可能性が例示されているだけで、末梢神経障害に対する有効性を証明したデータは示されていない。
かかる実情に鑑み、本発明者らは核酸関連物質の薬剤誘発性神経障害に対する有効性を鋭意検討してきたところ、従来より頭部外傷や脳手術に伴う意識障害などの中枢神経系の障害を適応とし、静脈内投与でのみ使用許可されていたCDP−コリンが、驚くべきことに、感覚過敏などの薬剤誘発性神経障害に、しかも経口投与であっても、優れた改善効果を有することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
〔1〕 シチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する薬剤誘発性神経障害予防・治療剤。
〔2〕 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、上記〔1〕に記載の予防・治療剤。
〔3〕 経口投与用の剤型である、上記〔1〕に記載の予防・治療剤。
〔4〕 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、上記〔1〕に記載の予防・治療剤。
〔5〕 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物またはエタノールにより誘発された神経障害である、上記〔1〕に記載の予防・治療剤。
〔6〕 有効量のシチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む薬剤誘発性神経障害の予防又は治療方法。
〔7〕 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、上記〔6〕に記載の方法。
〔8〕 投与が経口投与である、上記〔6〕に記載の方法。
〔9〕 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、上記〔6〕に記載の方法。
〔10〕 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物またはエタノールにより誘発された神経障害である、上記〔6〕に記載の方法。
〔11〕 薬剤誘発性神経障害予防・治療剤を製造するためのシチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩の使用。
〔12〕 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、上記〔11〕に記載の使用。
〔13〕 予防・治療剤が経口投与用の剤型である、上記〔11〕に記載の使用。
〔14〕 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、上記〔11〕に記載の使用。
〔15〕 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物またはエタノールにより誘発された神経障害である、上記〔11〕に記載の使用。
〔16〕 有効量のシチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩、及び医薬上許容される担体を含有する薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用医薬組成物。
〔17〕 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、上記〔16〕に記載の医薬組成物。
〔18〕 経口投与用の剤型である、上記〔16〕に記載の医薬組成物。
〔19〕 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、上記〔16〕に記載の医薬組成物。
〔20〕 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物またはエタノールにより誘発された神経障害である、上記〔16〕に記載の医薬組成物。
〔21〕 上記〔16〕に記載の医薬組成物、及び該医薬組成物を薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用途に使用することができる、又は使用すべきであることを記載した、該医薬組成物に関する記載物を含む商業パッケージ。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
〔1〕 シチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する薬剤誘発性神経障害予防・治療剤。
〔2〕 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、上記〔1〕に記載の予防・治療剤。
〔3〕 経口投与用の剤型である、上記〔1〕に記載の予防・治療剤。
〔4〕 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、上記〔1〕に記載の予防・治療剤。
〔5〕 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物またはエタノールにより誘発された神経障害である、上記〔1〕に記載の予防・治療剤。
〔6〕 有効量のシチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む薬剤誘発性神経障害の予防又は治療方法。
〔7〕 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、上記〔6〕に記載の方法。
〔8〕 投与が経口投与である、上記〔6〕に記載の方法。
〔9〕 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、上記〔6〕に記載の方法。
〔10〕 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物またはエタノールにより誘発された神経障害である、上記〔6〕に記載の方法。
〔11〕 薬剤誘発性神経障害予防・治療剤を製造するためのシチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩の使用。
〔12〕 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、上記〔11〕に記載の使用。
〔13〕 予防・治療剤が経口投与用の剤型である、上記〔11〕に記載の使用。
〔14〕 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、上記〔11〕に記載の使用。
〔15〕 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物またはエタノールにより誘発された神経障害である、上記〔11〕に記載の使用。
〔16〕 有効量のシチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩、及び医薬上許容される担体を含有する薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用医薬組成物。
〔17〕 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、上記〔16〕に記載の医薬組成物。
〔18〕 経口投与用の剤型である、上記〔16〕に記載の医薬組成物。
〔19〕 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、上記〔16〕に記載の医薬組成物。
〔20〕 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物またはエタノールにより誘発された神経障害である、上記〔16〕に記載の医薬組成物。
〔21〕 上記〔16〕に記載の医薬組成物、及び該医薬組成物を薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用途に使用することができる、又は使用すべきであることを記載した、該医薬組成物に関する記載物を含む商業パッケージ。
図1は、テイル−フリック試験結果(ビンクリスチン誘発神経障害に対するCDP−コリンの効果)を示したものである。縦軸は反応潜時(秒)を示す。
図2は、テイル−フリック試験結果(アクリルアミド誘発神経障害に対するCDP−コリンの効果)を示したものである。縦軸は反応潜時(秒)を示す。
発明の詳細な説明
本発明は、CDP−コリン又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする薬剤誘発性神経障害予防・治療剤を提供する。
本発明はまた、有効量のCDP−コリン又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む薬剤誘発性神経障害の予防又は治療方法を提供する。
本発明は更に、薬剤誘発性神経障害予防・治療剤を製造するためのCDP−コリン又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明はまた、有効量のCDP−コリン又はその薬学的に許容される塩、及び医薬上許容される担体を含有する薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用医薬組成物を提供する。
本発明はまた、有効量のCDP−コリン又はその薬学的に許容される塩、及び医薬上許容される担体を含有する薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用医薬組成物、及び該医薬組成物を薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用途に使用することができる、又は使用すべきであることを記載した、該医薬組成物に関する記載物を含む商業パッケージを提供する。
本発明における有効成分であるCDP−コリンは遊離型又は塩型のいずれの形態であってもかまわない。塩型としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩などを例示することができるが、これに限定されない。その中でも、特に薬学的に許容される塩が好ましい。
また、CDP−コリン又はその塩は、水和物あるいは溶媒和物であってもよく、水和物の場合、CDP−コリン又はその塩1分子に1〜20分子の水が付着又は結合した水和物又は含水塩を例示することができる。
さらに、CDP−コリン又はその塩、あるいはそれらの水和物もしくは含水塩は、結晶状、非結晶状いずれの形態のものであっても本発明で使用可能である。
このようなCDP−コリン又はその塩(以下、単に、「CDP−コリン」とも称する)は既に市販されている公知化合物であり、公知の方法で製造することもできる(特公平6−31306号公報、ヨーロッパ特許329627号公報、米国特許6057301号公報など参照)。
本発明の医薬組成物は、上述のCDP−コリンと通常の医薬上許容される担体(製剤用担体)とを混合、製剤化することで、調製することができる。組成物中のCDP−コリンの含有量は0.01%(w/w)以上、好ましくは1〜80%(w/w)の範囲から適宜選択すればよい。
製剤用担体としては、製剤分野において常用され、かつCDP−コリンと反応しない物質が用いられる。具体的には、例えば乳糖、ブドウ糖、マンニット、デキストリン、デンプン、白糖、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム、イオン交換樹脂、メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、カルボキシビニルポリマー、酸化チタン、ソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、脂肪酸グリセリンエステル、精製ラノリン、グリセロゼラチン、ポリソルベート、マクロゴール、植物油、ロウ、流動パラフィン、白色ワセリン、非イオン界面活性剤、プロピレングリコール、水等が挙げられる。
剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、坐剤、軟膏、ゲル剤、貼付剤、注射剤、点眼剤等が挙げられる。これらの製剤は、上記製剤用担体を適宜使用し、常法に従って調製可能である。好ましくは経口投与用の剤型が挙げられる。
なお、液体製剤の場合には、用時、水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁する形であってもよい。また、錠剤又は顆粒剤は周知の方法でコーティングすることも可能である。
本発明の予防・治療剤又は医薬組成物の対象疾患は、薬剤誘発性神経障害、すなわち、薬剤の投与、接触又は摂取により誘発される神経障害であって、CDP−コリンを投与することによってその症状が改善される神経障害であれば、特に限定されるものではない。具体的には、抗うつ薬(イミプラミン、アミトリプチンなど)、抗てんかん薬(フェニトイン、カルバマゼピン、バルビタール類など)、抗結核薬(イソニアジド、エタンブトールなど)、抗生物質(クロラムフェニコール、チアンフェニコールなど)、抗悪性腫瘍薬(シスプラチン、ビンカアルカロイド類(ビンクリスチンなど)、プロカルバジン、パクリタキセル、シタラビンなど)、エイズ治療薬(ジドブジン、ラミブジン、スタブジン、ザルシタビン、ジダノシン、アバカビルなど(エイズの多剤併用療法(HAART)を含む))、抗リウマチ薬(金チオマレートナトリウムなど)、抗不整脈薬(アミオダロンなど)、ライ病のために使用する皮膚剤(ダブソンなど)、過度の飲酒に対する抵抗薬(ジスルフィラムなど)、抗高血圧薬(ヒドララジンなど)、放射センシタイザー(ミゾニダゾールなど)、ビタミン(ピリドキシンなど)、免疫抑制剤(タクロリムスなど)等の一種又は二種以上の医薬品の投与により誘発される末梢神経障害、あるいは一種又は二種以上の毒劇物(アクリルアミド、アリルクロライド、砒素、ジフテリア毒素、ヘキサカーボン類、無機鉛、カドミウム、トリクロルエチレン、有機リン酸又はそのエステル、タリウム(殺鼠剤)など)又はエタノールとの接触又は摂取により誘発される末梢神経障害が挙げられる。なお、末梢神経障害には、例えば、単一神経が侵されることにより起こるモノニューロパシー、別々の領域にある2つ以上の神経が侵されることにより起こる多発性モノニューロパシー、多数の神経が同時に侵されることにより起こる多発ニューロパシーなどが包含される。
本発明の予防・治療剤又は医薬組成物は、特に末梢神経障害の症状(灼熱感、激痛、しびれ感、感覚過敏、感覚低下、筋力低下、筋萎縮、深部腱反射低下など)を改善することが可能であり、薬剤誘発性末梢神経障害の予防及び治療に有効である。
本発明の予防・治療剤又は医薬組成物の投与経路は、その剤型によって経口投与、非経口投与、直腸内投与あるいは局所投与のいずれかを選択すればよい。好ましくは経口投与が挙げられる。
本発明における有効成分であるCDP−コリンの投与量は、投与方法、患者の症状、年齢等により異なるが、通常0.1〜1000mg/kg/日、好ましくは0.5〜500mg/kg/日程度であり、単回あるいは分割して投与することができる。
本発明における「薬剤誘発性神経障害の予防」には、神経障害を誘発し得る上記薬剤の投与、接触又は摂取を受けた患者であって神経障害の症状が現れていない患者、又は上記薬剤の投与を受ける予定の患者に対し、予めCDP−コリンを投与することが含まれる。例えば、神経障害を誘発し得る上記薬剤と同時に、又は上記薬剤を投与、接触又は摂取する前に、CDP−コリンを投与することが挙げられる。
本発明のCDP−コリンを有効成分とする薬剤誘発性神経障害用予防・治療剤又は医薬組成物は、薬剤誘発性神経障害に対し強力な改善効果を有し、安全性にも優れていることから、薬剤誘発性神経障害の予防並びに治療に使用することができる。しかも、経口投与でその効果を発揮することから、患者のQOL(Quality of Life)の向上にも有効である。
図2は、テイル−フリック試験結果(アクリルアミド誘発神経障害に対するCDP−コリンの効果)を示したものである。縦軸は反応潜時(秒)を示す。
発明の詳細な説明
本発明は、CDP−コリン又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする薬剤誘発性神経障害予防・治療剤を提供する。
本発明はまた、有効量のCDP−コリン又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む薬剤誘発性神経障害の予防又は治療方法を提供する。
本発明は更に、薬剤誘発性神経障害予防・治療剤を製造するためのCDP−コリン又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明はまた、有効量のCDP−コリン又はその薬学的に許容される塩、及び医薬上許容される担体を含有する薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用医薬組成物を提供する。
本発明はまた、有効量のCDP−コリン又はその薬学的に許容される塩、及び医薬上許容される担体を含有する薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用医薬組成物、及び該医薬組成物を薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用途に使用することができる、又は使用すべきであることを記載した、該医薬組成物に関する記載物を含む商業パッケージを提供する。
本発明における有効成分であるCDP−コリンは遊離型又は塩型のいずれの形態であってもかまわない。塩型としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩などを例示することができるが、これに限定されない。その中でも、特に薬学的に許容される塩が好ましい。
また、CDP−コリン又はその塩は、水和物あるいは溶媒和物であってもよく、水和物の場合、CDP−コリン又はその塩1分子に1〜20分子の水が付着又は結合した水和物又は含水塩を例示することができる。
さらに、CDP−コリン又はその塩、あるいはそれらの水和物もしくは含水塩は、結晶状、非結晶状いずれの形態のものであっても本発明で使用可能である。
このようなCDP−コリン又はその塩(以下、単に、「CDP−コリン」とも称する)は既に市販されている公知化合物であり、公知の方法で製造することもできる(特公平6−31306号公報、ヨーロッパ特許329627号公報、米国特許6057301号公報など参照)。
本発明の医薬組成物は、上述のCDP−コリンと通常の医薬上許容される担体(製剤用担体)とを混合、製剤化することで、調製することができる。組成物中のCDP−コリンの含有量は0.01%(w/w)以上、好ましくは1〜80%(w/w)の範囲から適宜選択すればよい。
製剤用担体としては、製剤分野において常用され、かつCDP−コリンと反応しない物質が用いられる。具体的には、例えば乳糖、ブドウ糖、マンニット、デキストリン、デンプン、白糖、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム、イオン交換樹脂、メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、カルボキシビニルポリマー、酸化チタン、ソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、脂肪酸グリセリンエステル、精製ラノリン、グリセロゼラチン、ポリソルベート、マクロゴール、植物油、ロウ、流動パラフィン、白色ワセリン、非イオン界面活性剤、プロピレングリコール、水等が挙げられる。
剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、坐剤、軟膏、ゲル剤、貼付剤、注射剤、点眼剤等が挙げられる。これらの製剤は、上記製剤用担体を適宜使用し、常法に従って調製可能である。好ましくは経口投与用の剤型が挙げられる。
なお、液体製剤の場合には、用時、水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁する形であってもよい。また、錠剤又は顆粒剤は周知の方法でコーティングすることも可能である。
本発明の予防・治療剤又は医薬組成物の対象疾患は、薬剤誘発性神経障害、すなわち、薬剤の投与、接触又は摂取により誘発される神経障害であって、CDP−コリンを投与することによってその症状が改善される神経障害であれば、特に限定されるものではない。具体的には、抗うつ薬(イミプラミン、アミトリプチンなど)、抗てんかん薬(フェニトイン、カルバマゼピン、バルビタール類など)、抗結核薬(イソニアジド、エタンブトールなど)、抗生物質(クロラムフェニコール、チアンフェニコールなど)、抗悪性腫瘍薬(シスプラチン、ビンカアルカロイド類(ビンクリスチンなど)、プロカルバジン、パクリタキセル、シタラビンなど)、エイズ治療薬(ジドブジン、ラミブジン、スタブジン、ザルシタビン、ジダノシン、アバカビルなど(エイズの多剤併用療法(HAART)を含む))、抗リウマチ薬(金チオマレートナトリウムなど)、抗不整脈薬(アミオダロンなど)、ライ病のために使用する皮膚剤(ダブソンなど)、過度の飲酒に対する抵抗薬(ジスルフィラムなど)、抗高血圧薬(ヒドララジンなど)、放射センシタイザー(ミゾニダゾールなど)、ビタミン(ピリドキシンなど)、免疫抑制剤(タクロリムスなど)等の一種又は二種以上の医薬品の投与により誘発される末梢神経障害、あるいは一種又は二種以上の毒劇物(アクリルアミド、アリルクロライド、砒素、ジフテリア毒素、ヘキサカーボン類、無機鉛、カドミウム、トリクロルエチレン、有機リン酸又はそのエステル、タリウム(殺鼠剤)など)又はエタノールとの接触又は摂取により誘発される末梢神経障害が挙げられる。なお、末梢神経障害には、例えば、単一神経が侵されることにより起こるモノニューロパシー、別々の領域にある2つ以上の神経が侵されることにより起こる多発性モノニューロパシー、多数の神経が同時に侵されることにより起こる多発ニューロパシーなどが包含される。
本発明の予防・治療剤又は医薬組成物は、特に末梢神経障害の症状(灼熱感、激痛、しびれ感、感覚過敏、感覚低下、筋力低下、筋萎縮、深部腱反射低下など)を改善することが可能であり、薬剤誘発性末梢神経障害の予防及び治療に有効である。
本発明の予防・治療剤又は医薬組成物の投与経路は、その剤型によって経口投与、非経口投与、直腸内投与あるいは局所投与のいずれかを選択すればよい。好ましくは経口投与が挙げられる。
本発明における有効成分であるCDP−コリンの投与量は、投与方法、患者の症状、年齢等により異なるが、通常0.1〜1000mg/kg/日、好ましくは0.5〜500mg/kg/日程度であり、単回あるいは分割して投与することができる。
本発明における「薬剤誘発性神経障害の予防」には、神経障害を誘発し得る上記薬剤の投与、接触又は摂取を受けた患者であって神経障害の症状が現れていない患者、又は上記薬剤の投与を受ける予定の患者に対し、予めCDP−コリンを投与することが含まれる。例えば、神経障害を誘発し得る上記薬剤と同時に、又は上記薬剤を投与、接触又は摂取する前に、CDP−コリンを投与することが挙げられる。
本発明のCDP−コリンを有効成分とする薬剤誘発性神経障害用予防・治療剤又は医薬組成物は、薬剤誘発性神経障害に対し強力な改善効果を有し、安全性にも優れていることから、薬剤誘発性神経障害の予防並びに治療に使用することができる。しかも、経口投与でその効果を発揮することから、患者のQOL(Quality of Life)の向上にも有効である。
以下、本発明を実施例をあげて具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
被検化合物: シチジン5’−二リン酸コリン・モノナトリウム塩
(CDP−コリン・Na:ヤマサ醤油製)
試験:ビンクリスチン誘発知覚神経障害マウスを用いたテイル−フリック試験(in vivo)
(1)ビンクリスチン誘発知覚神経障害マウスの作製
1群10匹のICR系雄性マウス(7週齢)の腹腔内に、注射用生理食塩水に溶解したビンクリスチン(初回のみ0.05mg/kg、2回目以降0.125mg/kg)を週2回、10週間投与して知覚神経障害を誘発した。
(2)CDP−コリンの投与
CDP−コリン・Naは蒸留水に溶解し、ビンクリスチンと同日に投与開始し500mg/kgの投与量で1日1回10週間経口投与した。
(3)テイル−フリック試験
マウスの尾に光熱刺激を加え、熱さを感じて尾を動かすまでの反応潜時を測定した。
正常群、ビンクリスチン投与群、ビンクリスチン投与群にCDP−コリンを500mg/kg投与した群の反応潜時の測定結果を図1に示す。なお、図中、測定値は、10匹の反応潜時の平均値±S.E.を示し、*は正常群との有意差(P<0.05)を示す。
図1から明らかなように、正常群と比較し、ビンクリスチン投与群では反応潜時が有意に短くなり、感覚過敏と類似の症状が観察された。
このビンクリスチン投与群において観察される知覚神経障害に対し、CDP−コリンを500mg/kg投与した場合、上記の神経障害がほぼ完全に抑制され、反応潜時は正常群と変化ないレベルであった。
この結果より、CDP−コリンは薬剤誘発性神経障害に経口投与で優れた効果を示すことが明らかとなった。
(CDP−コリン・Na:ヤマサ醤油製)
試験:ビンクリスチン誘発知覚神経障害マウスを用いたテイル−フリック試験(in vivo)
(1)ビンクリスチン誘発知覚神経障害マウスの作製
1群10匹のICR系雄性マウス(7週齢)の腹腔内に、注射用生理食塩水に溶解したビンクリスチン(初回のみ0.05mg/kg、2回目以降0.125mg/kg)を週2回、10週間投与して知覚神経障害を誘発した。
(2)CDP−コリンの投与
CDP−コリン・Naは蒸留水に溶解し、ビンクリスチンと同日に投与開始し500mg/kgの投与量で1日1回10週間経口投与した。
(3)テイル−フリック試験
マウスの尾に光熱刺激を加え、熱さを感じて尾を動かすまでの反応潜時を測定した。
正常群、ビンクリスチン投与群、ビンクリスチン投与群にCDP−コリンを500mg/kg投与した群の反応潜時の測定結果を図1に示す。なお、図中、測定値は、10匹の反応潜時の平均値±S.E.を示し、*は正常群との有意差(P<0.05)を示す。
図1から明らかなように、正常群と比較し、ビンクリスチン投与群では反応潜時が有意に短くなり、感覚過敏と類似の症状が観察された。
このビンクリスチン投与群において観察される知覚神経障害に対し、CDP−コリンを500mg/kg投与した場合、上記の神経障害がほぼ完全に抑制され、反応潜時は正常群と変化ないレベルであった。
この結果より、CDP−コリンは薬剤誘発性神経障害に経口投与で優れた効果を示すことが明らかとなった。
被検化合物: シチジン5’−二リン酸コリン・モノナトリウム塩
(CDP−コリン・Na:ヤマサ醤油製)
試験:アクリルアミド誘発知覚神経障害マウスを用いたテイル−フリック試験(in vivo)
(1)アクリルアミド誘発知覚神経障害マウスの作製
1群10匹のICR系雄性マウス(7週齢)の腹腔内に、注射用生理食塩水に溶解したアクリルアミド(2.5mg/匹)を週5回、1週間投与して知覚神経障害を誘発した。
(2)CDP−コリンの投与
CDP−コリン・Naは蒸留水に溶解し、アクリルアミドと同日に投与開始し100mg/kgの投与量で1日1回1週間経口投与した。
(3)テイル−フリック試験
マウスの尾に光熱刺激を加え、熱さを感じて尾を動かすまでの反応潜時を測定した。
正常群、アクリルアミド投与群、アクリルアミド投与群にCDP−コリンを100mg/kg投与した群の反応潜時の測定結果を図2に示す。なお、図中、測定値は、10匹の反応潜時の平均値±S.E.を示し、*は正常群との有意差(P<0.05)を示す。
図2から明らかなように、正常群と比較し、アクリルアミド投与群では反応潜時が有意に短くなり、感覚過敏と類似の症状が観察された。
このアクリルアミド投与群において観察される知覚神経障害に対し、CDP−コリンを100mg/kg投与した場合、上記の神経障害がほぼ完全に抑制され、反応潜時は正常群と変化ないレベルであった。
この結果より、CDP−コリンは薬剤誘発性神経障害に経口投与で優れた効果を示すことが明らかとなった。
製剤例1 錠剤
CDP−コリン 30.0mg
微粉末セルロース 25.0mg
乳糖 39.5mg
スターチ 40.0mg
タルク 5.0mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
上記組成から常法によって錠剤を調製する。
製剤例2 カプセル剤
CDP−コリン 30.0mg
乳糖 40.0mg
スターチ 15.0mg
タルク 5.0mg
上記組成から常法によってカプセル剤を調製する。
製剤例3 注射剤
CDP−コリン 30.0mg
グルコース 100.0mg
上記組成を注射用精製水に溶解して注射剤を調製する。
(CDP−コリン・Na:ヤマサ醤油製)
試験:アクリルアミド誘発知覚神経障害マウスを用いたテイル−フリック試験(in vivo)
(1)アクリルアミド誘発知覚神経障害マウスの作製
1群10匹のICR系雄性マウス(7週齢)の腹腔内に、注射用生理食塩水に溶解したアクリルアミド(2.5mg/匹)を週5回、1週間投与して知覚神経障害を誘発した。
(2)CDP−コリンの投与
CDP−コリン・Naは蒸留水に溶解し、アクリルアミドと同日に投与開始し100mg/kgの投与量で1日1回1週間経口投与した。
(3)テイル−フリック試験
マウスの尾に光熱刺激を加え、熱さを感じて尾を動かすまでの反応潜時を測定した。
正常群、アクリルアミド投与群、アクリルアミド投与群にCDP−コリンを100mg/kg投与した群の反応潜時の測定結果を図2に示す。なお、図中、測定値は、10匹の反応潜時の平均値±S.E.を示し、*は正常群との有意差(P<0.05)を示す。
図2から明らかなように、正常群と比較し、アクリルアミド投与群では反応潜時が有意に短くなり、感覚過敏と類似の症状が観察された。
このアクリルアミド投与群において観察される知覚神経障害に対し、CDP−コリンを100mg/kg投与した場合、上記の神経障害がほぼ完全に抑制され、反応潜時は正常群と変化ないレベルであった。
この結果より、CDP−コリンは薬剤誘発性神経障害に経口投与で優れた効果を示すことが明らかとなった。
製剤例1 錠剤
CDP−コリン 30.0mg
微粉末セルロース 25.0mg
乳糖 39.5mg
スターチ 40.0mg
タルク 5.0mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
上記組成から常法によって錠剤を調製する。
製剤例2 カプセル剤
CDP−コリン 30.0mg
乳糖 40.0mg
スターチ 15.0mg
タルク 5.0mg
上記組成から常法によってカプセル剤を調製する。
製剤例3 注射剤
CDP−コリン 30.0mg
グルコース 100.0mg
上記組成を注射用精製水に溶解して注射剤を調製する。
CDP−コリンを有効成分とする本発明の薬剤誘発性神経障害用予防・治療剤又は医薬組成物は、薬剤誘発性神経障害に対し強力な改善効果を有し、安全性にも優れていることから、薬剤誘発性神経障害の予防並びに治療に使用することができる。しかも、経口投与でその効果を発揮することから、患者のQOL(Quality of Life)の向上にも有効である。
本出願は、日本で出願された特願2002−202715号を基礎としており、その内容は本明細書中に全て包含されるものである。
本出願は、日本で出願された特願2002−202715号を基礎としており、その内容は本明細書中に全て包含されるものである。
Claims (21)
- シチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する薬剤誘発性神経障害予防・治療剤。
- 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、請求項1に記載の予防・治療剤。
- 経口投与用の剤型である、請求項1に記載の予防・治療剤。
- 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、請求項1に記載の予防・治療剤。
- 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物又はエタノールにより誘発された神経障害である、請求項1に記載の予防・治療剤。
- 有効量のシチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む薬剤誘発性神経障害の予防又は治療方法。
- 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、請求項6に記載の方法。
- 投与が経口投与である、請求項6に記載の方法。
- 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、請求項6に記載の方法。
- 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物又はエタノールにより誘発された神経障害である、請求項6に記載の方法。
- 薬剤誘発性神経障害予防・治療剤を製造するためのシチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩の使用。
- 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、請求項11に記載の使用。
- 予防・治療剤が経口投与用の剤型である、請求項11に記載の使用。
- 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、請求項11に記載の使用。
- 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物又はエタノールにより誘発された神経障害である、請求項11に記載の使用。
- 有効量のシチジン5’−二リン酸コリン又はその薬学的に許容される塩、及び医薬上許容される担体を含有する薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用医薬組成物。
- 薬剤誘発性神経障害が末梢神経障害である、請求項16に記載の医薬組成物。
- 経口投与用の剤型である、請求項16に記載の医薬組成物。
- 薬剤誘発性神経障害が、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、エイズ治療薬、抗リウマチ薬、抗不整脈薬、ライ病のために使用する皮膚剤、過度の飲酒に対する抵抗薬、抗高血圧薬、放射センシタイザー、ビタミン、免疫抑制剤からなる群から選ばれた医薬品により誘発された神経障害である、請求項16に記載の医薬組成物。
- 薬剤誘発性神経障害が、毒劇物又はエタノールにより誘発された神経障害である、請求項16に記載の医薬組成物。
- 請求項16に記載の医薬組成物、及び該医薬組成物を薬剤誘発性神経障害の予防又は治療用途に使用することができる、又は使用すべきであることを記載した、該医薬組成物に関する記載物を含む商業パッケージ。
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Legal Events
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081118 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090317 |