JPWO2003048937A1 - 移動通信端末、アプリケーションソフト配信装置、アプリケーションソフト配信システム、実行状態表示制御方法、実行状態表示制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
移動通信端末上のアプリケーションの動作検証を円滑化しつつ、アプリケーションの実行状態情報を適切な者にのみ見せることを目的とする。本発明に係る携帯電話1は、表示部5、無線部7及び制御部2を備える。ここで、表示部5は、情報を表示するための表示装置である。無線部7は、アプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を、配信サーバから受信する。制御部2は、当該属性情報が、実行状態情報を表示する旨を示す場合に表示部5に実行状態情報を表示させ、当該属性情報が、実行状態情報を表示しない旨を示す場合に表示部5に実行状態情報を表示させないよう制御する。
Description
技術分野
本発明は、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフトを配信するアプリケーションソフト配信装置、当該アプリケーションソフト配信装置と通信を行う移動通信端末、これらを含んで構成されたアプリケーションソフト配信システム、移動通信端末における実行状態表示制御方法、移動通信端末に設けられたコンピュータにより実行される実行状態表示制御プログラム、及び当該実行状態表示制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
背景技術
移動通信端末へ動的にダウンロードして実行されるアプリケーションの開発は、パーソナルコンピュータ(PC)上の開発環境(エミュレータ等)にて作成したオブジェクトコードを動作検証用の移動通信端末へ送信し、開発者がオブジェクトコードを当該移動通信端末上で実際に動作させることで動作検証を行っている。この動作検証において、大部分のアプリケーションはコード自体の不良や、検証の対象となる移動通信端末の制約(使用可能なメモリ領域の制限など)によりエラーを発生させる。一方、従来の移動通信端末は、発生したエラー内容を開発者に通知する手段を備えていなかったため、開発者はオブジェクトコード中にエラー検出用のコードを予め埋め込み、エラー発生時に検出されたコードによってそのエラー原因を推測していた。
しかしながら、この様な手段は、エラーの可能性があるプログラムのすべての個所に特殊なコードを埋め込む必要があるため、動作検証と修正を繰り返すことが必須となる開発作業において、その作業効率を大幅に低下させていた。また、特殊コードを埋め込むことにより、プログラムの実行タイミングなどの点で、当該特殊コードが削除された最終的な商用プログラムとの間に差異が生じてしまい、商用プログラムの厳密なタイミングの検証などは実現困難であった。特に、移動通信端末の制約によるエラーが発生した場合は特殊コードを埋め込んだ場合でも原因を特定できない場合があるため、開発者はエラーの原因を推測しコードの修正と再検証とを繰り返すしかなかった。
これらの問題点を解決するために移動通信端末にエラー情報を通知する機能を備えることが考えられるが、移動通信端末に当該通知機能を持たせると、これらエラー情報の利用を意図しない最終利用者にまで動作不良情報を公開しなければならなくなる。これは、プログラムに対する最終利用者の不信感を招くとともに、その情報によってアプリケーションの構造が同業者に推測され模倣されてしまう危険性がある。また、最終利用者の移動通信端末と開発者向けの移動通信端末とを別に用意する手段も考えられるが、この場合、移動通信端末の製造者は異なる2つのバージョンの移動通信端末を開発しなければならず、移動通信端末製造者に負荷を強いる結果となる。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、移動通信端末上のアプリケーションの動作検証を円滑化しつつ、アプリケーションの実行状態情報を適切な者にのみ見せることを可能とする移動通信端末、アプリケーションソフト配信装置、アプリケーションソフト配信システム、実行状態表示制御方法、実行状態表示制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
発明の開示
上記目的を達成するために、本発明に係る移動通信端末は、情報を表示するための表示手段と、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
この移動通信端末では、受信手段が、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力する(例えば、格納する)アプリケーションソフトと、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する。なお、アプリケーションソフトと属性情報の受信の順番は、どちらが先でも構わない。
そして、制御手段が、受信された属性情報に基づいて、表示手段への実行状態情報の表示出力を制御する。即ち、属性情報が、実行状態情報を表示する旨を示している場合、制御手段は、表示手段に実行状態情報を表示出力させる。一方、属性情報が、実行状態情報を表示しない旨を示している場合、制御手段は、表示手段に実行状態情報を表示出力させないよう制御する。
これにより、アプリケーションソフトの開発中は、実行状態情報を表示する旨を示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から移動通信端末へ送信することで、移動通信端末の表示手段に実行状態情報を表示出力させることが可能となり、開発者のエラー個所検出効率が向上し、移動通信端末上のアプリケーションの動作検証を円滑化することができる。
一方、アプリケーションソフトの開発が終了し出荷する時点で、実行状態情報を表示しない旨を示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から移動通信端末へ送信することで、移動通信端末の表示手段に実行状態情報を表示出力しないよう制御することが可能となり、実行状態情報を見せるのが適切でない者(例えば、移動通信端末の一般ユーザやソフトの同業者等)への実行状態情報の開示や漏洩を未然に防止することができる。
なお、本発明に係る移動通信端末は、アプリケーションソフト配信装置と通信を行う移動通信端末として、以下のような構成態様を採用することもできる。即ち、本発明に係る移動通信端末は、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を格納するアプリケーションソフトを配信するアプリケーションソフト配信装置と通信を行う移動通信端末であって、情報を表示するための表示手段と、アプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から受信する受信手段と、受信手段により受信された属性情報に基づいて、表示手段への実行状態情報の表示出力を制御する制御手段とを備える構成を採用してもよい。
上記の制御手段は、実行状態情報が表示された画面と他の画面とで前記表示手段への表示出力を切り替えることにより、前記実行状態情報の表示出力を制御するよう構成とすることが望ましい。
なお、上記実行状態情報には、当該実行のログ情報、当該実行に関連する変数情報、及び当該実行時のエラー情報のうち少なくとも1つが含まれる。即ち、実行状態情報は、これらのうち何れか1つでもよいし、2以上含んでいてもよい。
本発明に係るアプリケーションソフト配信装置は、配信すべきアプリケーションソフトに対して、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を設定するための属性設定手段と、前記属性設定手段により設定された属性情報及び前記配信すべきアプリケーションソフトを送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
このアプリケーションソフト配信装置によれば、操作員は、属性設定手段により、配信すべきアプリケーションソフトに対して、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を設定することができる。そして、送信手段により、上記設定された属性情報及び当該配信すべきアプリケーションソフトを、移動通信端末へ送信することができる。なお、属性情報とアプリケーションソフトの送信の順番は、どちらが先でも構わない。
なお、本発明に係るアプリケーションソフト配信装置は、移動通信端末と通信を行うアプリケーションソフト配信装置として、以下のような構成態様を採用することもできる。即ち、本発明に係るアプリケーションソフト配信装置は、移動通信端末と通信を行うアプリケーションソフト配信装置であって、配信すべきアプリケーションソフトに対して、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を設定するための属性設定手段と、属性設定手段により設定された属性情報及び配信すべきアプリケーションソフトを、移動通信端末へ送信する送信手段とを備える構成を採用してもよい。
本発明に係るアプリケーションソフト配信システムは、上述した移動通信端末とアプリケーションソフト配信装置とを備えて構成され、当該移動通信端末とアプリケーションソフト配信装置間で通信を行うことを特徴とした構成である。
ところで、上述した移動通信端末に係る発明は、以下のように当該移動通信端末で実行される実行状態表示制御方法に係る発明として記述することもできる。これらは実質的に同一の技術的思想に基づくものであり、同様の作用・効果を奏する。
即ち、本発明に係る実行状態表示制御方法は、情報を表示するための表示手段を備えた移動通信端末における実行状態表示制御方法であって、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信工程と、受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御工程とを有することを特徴とする。
なお、本発明に係る実行状態表示制御方法は、アプリケーションソフト配信装置と通信を行う移動通信端末における実行状態表示制御方法として、以下のような態様を採用することもできる。即ち、本発明に係る実行状態表示制御方法は、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を格納するアプリケーションソフトを配信するアプリケーションソフト配信装置と通信を行うとともに、情報を表示するための表示手段を備えた移動通信端末、における実行状態表示制御方法であって、アプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から受信する受信工程と、受信された属性情報に基づいて、表示手段への実行状態情報の表示出力を制御する制御工程とを有する態様を採用してもよい。
また、上記の制御工程では、実行状態情報が表示された画面と他の画面とで前記表示手段への表示出力を切り替えることにより、前記実行状態情報の表示出力を制御することが望ましい。
また、上記実行状態情報には、当該実行のログ情報、当該実行に関連する変数情報、及び当該実行時のエラー情報のうち少なくとも1つが含まれる構成とすることが望ましい。
本発明に係る実行状態表示制御プログラムは、情報を表示するための表示手段を備えた移動通信端末に設けられたコンピュータを、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御手段として、機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の実行状態表示制御プログラムが記録されたことを特徴とする。かかる記録媒体としては、例えば、スティックメモリ、ICチップ、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROMなどを採用することができる。
本発明の上記目的及びその他の特徴や利点は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことで、当業者にとり明らかとなろう。
発明を実施するための最良の形態
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面においては、アプリケーションソフトを「アプリ」と略記する。本実施形態の対象となるアプリは、その実行状態に関するログ(以下、アプリログという)及び実行中のエラーに関するログ(以下、エラーログという)を所定の記憶領域に格納する動作を行うものとする。
まず、本実施形態における装置構成を説明する。図1は、本実施形態におけるアプリ配信システム100の全体構成例を示す模式図である。図1に示す様に、アプリ配信システム100は、携帯電話1(移動通信端末に対応)、及びアプリ配信サーバ11(アプリケーションソフト配信装置に対応)を含んで構成されている。携帯電話1は、基地局Bを経由してパケット通信網Nに接続されている。また、パケット通信網Nには、アプリ配信サーバ11が有線接続されている。
以下、図2を参照して、携帯電話1の内部構成について詳説する。図2は、携帯電話1の機能的構成を示すブロック図である。図2に示す様に、携帯電話1は、制御部2(制御手段に対応)、入力部3、RAM4、表示部5(表示手段に対応)、記憶部6、無線部7(受信手段に対応)、及び音声処理部9により構成され、各部はバス10を介して各種信号の入出力が可能な様に接続されている。
制御部2は、ROM(Read Only Memory)2aを内蔵し、ROM2aに予め記憶されているプログラムを読み出してRAM4に展開し、当該プログラムに従って各部を集中制御する。即ち、制御部2は、入力部3からの入力信号とRAM4に展開したプログラムに従って、後述する携帯電話側の処理(図6参照)を実行する。また、かかる処理の中で、アプリ配信サーバ11からダウンロードされたアプリの実行を起動する。このアプリの実行において、そのアプリログ及びエラーログは、RAM4に一時記憶された後、記憶部6内の所定の領域に格納される。
入力部3は、電源のON/OFF、機能の選択等を指示する各種操作釦を備えて構成され、これら各種操作釦は、単独で又は組み合せて押下されることにより、指示内容に応じた入力信号を制御部2へ出力する。
RAM(Random Access Memory)4は、半導体等により構成され、制御部2により実行される各種処理において、ROM2aから読み出されたプログラムや記憶部6から読み出されたデータを一時的に格納する。また、RAM4は、表示部5に表示するデータを一時的に記憶するVRAM(Video RAM)の機能も併有する。
表示部5は、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)等により構成され、制御部2から入力される表示信号に従って画面上に表示データの表示を行う。
記憶部6は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリにより構成され、制御部2が各種処理を実行する為に必要なデータや実行の結果生成されたデータ等を記憶する。例えば、記憶部6は、後に詳述する携帯電話側アプリ実行処理の実行に際して、ADF格納領域61及びアプリ格納領域62を形成する。
ADF格納領域61は、携帯電話1が実行可能なアプリケーションソフトの属性に関するデータより構成されるファイルを「ADF(Attribute Definition File)」として格納するデータ領域である。
ここで、図3を参照して、ADF格納領域61内部のデータ格納例について説明する。図3に示す様に、ADF格納領域61には、アプリID、アプリログ表示フラグ、及びエラーログ表示フラグを少なくとも備えた複数のADF61a,61b,61c…が格納されている。
アプリIDとは、アプリケーションソフトを識別する為に一意的に割り当てられたデータ(例えば、“AP001”、“AP002”、“AP003”、…)である。尚、アプリIDは、格納された各アプリケーションソフトを特定可能であれば、記号データに限らず、アプリケーションソフトの名称を表す文字データやダウンロード元のWebページのURL(Uniform Resource Locator)等であってもよい。
アプリログ表示フラグとは、アプリログを表示させるか否かを、二値化した数値データ“1”又は“0”によって示すフラグであり、アプリログ表示フラグ“1”は、アプリログを表示させることを示し、“0”は、アプリログを表示させないことを示す。また、エラーログ表示フラグとは、エラーログを表示させるか否かを、二値化した数値データ“1”又は“0”によって示すフラグであり、エラーログ表示フラグ“1”は、エラーログを表示させることを示し、“0”は、エラーログを表示させないことを示す。
アプリ格納領域62は、携帯電話1において実行されるアプリケーションソフトを格納するプログラム領域である。図3に示す様に、アプリケーションソフト62a,62b,62c…は、上述したアプリIDと対応付けて格納される。従って、アプリケーションソフト62a,62b,62c…は、アプリIDを介して、ADF61a,61b,61c…と対応付けて格納される。
尚、アプリID、アプリログ表示フラグ、及びエラーログ表示フラグの各データは、説明の便宜上、同一の格納領域(ADF格納領域61)に格納される構成としたが、各データが読み出し可能に対応付けられた格納形態であれば、必ずしも同一の格納領域に格納される構成でなくてもよい。
図2に戻り、無線部7は、信号の変復調を行う変復調部(図示せず)と信号の符復号化を行う符復号部(図示せず)を有する回路であり、アンテナ7aを備える。アンテナ7aは、携帯電話1の筐体上部に伸縮可能に設けられ、基地局Bとデータの送受信を行う。
変復調部は、受信時には、アンテナ7aから入力された信号を、符復号部が処理可能な信号に復調する処理を行う。一方、送信時には、符復号部で変換されたデジタル信号を、無線送信可能な信号に変調する処理を行う。また、符復号部は、コーデック(CODEC)により構成され、受信時には、変復調部から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する処理(復号化)を行う。一方、送信時には、音声信号等のアナログ信号をデジタル信号に変換する処理(符号化)を行い、変換したデジタル信号を送信に適したデータ量に圧縮する。
音声処理部9は、変換器、増幅器等により構成され、マイク9a、スピーカ9bを備える。音声処理部9は、通話時に、制御部2から入力される音声データを変換器でアナログ信号に変換し、増幅器を介してスピーカ9bから放音する。また、音声処理部9は、通話時に、マイク9aから入力される音声信号を変換器により無線通信可能なデジタル信号に変換して無線部7へ出力する。
次に、図4を参照してアプリ配信サーバ11の内部構成を概説する。図4に示す様に、アプリ配信サーバ11は、CPU12、入力部13(属性設定手段に対応)、表示部14、送受信部15(送信手段に対応)、RAM16、及び記憶部17を含んで構成されており、これら各部はバス18により相互に接続されている。
CPU(Central Processing Unit)12は、記憶部17に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM16に展開し、該プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU12は、RAM16に展開したプログラムに従って、後述する送信処理(図7A〜図7Cを参照)を実行し、その処理結果をRAM16に格納すると共に表示部14に表示させる。そして、RAM16に格納した処理結果を記憶部17に保存する。
入力部13は、配信すべきアプリケーションソフトに関するADFの内容を操作員が設定するためのキーボードやマウス等を備えて構成され、入力された情報を入力信号としてCPU12へ出力する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置により構成される。
送受信部15は、CPU12の制御の下で、パケット通信網Nを介してデータの送受信を行う。特に、送受信部15は、記憶部17に記憶されたアプリ及び当該アプリに対応するADFをパケット通信網N、基地局Bを介して携帯電話1にダウンロードする機能を有する。
RAM(Random Access Memory)16は、CPU12により実行制御される各種処理において、記憶部17から読み出された各種プログラム及びADFのデータ等の一時的な格納領域を形成する。
記憶部17は、後述する送信処理において送信される各種プログラム及びADFのデータを格納する。
次に、図5、図6を参照して本実施形態における携帯電話1及びアプリ配信サーバ11の動作を説明する。図5は携帯電話1の処理を説明する為のフローチャートであり、図6はアプリ配信サーバ11の処理を説明する為のフローチャートである。なお、本実施形態では、アプリ配信サーバ11から携帯電話1へ、ADFとアプリをこの順序で配信する例を説明する。
先ず、アプリ配信サーバ11における処理を説明する。図6のT1において、アプリ配信サーバ11は、携帯電話1からの要求(例えば、所望のアプリに関するADFの取得要求、所望のアプリの取得要求など)の受信待ちを行っており、携帯電話1から要求があると、T2へ進み、当該要求を受信してその内容を解析する。そして、T3では当該要求が所望のアプリに関するADF取得要求であるか否かを判断し、当該要求がADF取得要求であれば、T4にて所望のアプリに関するADFを携帯電話1へ送信する。
次のT5では当該要求が所望のアプリの取得要求であるか否かを判断し、当該要求がアプリ取得要求であれば、T6にて所望のアプリを携帯電話1へ送信して、図6の処理を終了する。以上の図6の処理により、アプリ配信サーバ11は、携帯電話1からの要求に応じて、所望のアプリに関するADF及び所望のアプリを携帯電話1へ送信することができる。
次に、携帯電話1における処理を説明する。図5のS1では、携帯電話1は、アプリ配信サーバ11に対し、先ず所望のアプリに関するADFの取得要求を送信する。そして、上記図6の処理により、アプリ配信サーバ11から当該要求に応じてADFが送信されてくると、S2にて当該ADFを受信しADF格納領域61に保存する。
次のS3では所望のアプリの取得要求を送信する。そして、上記図6の処理により、アプリ配信サーバ11から当該要求に応じて所望のアプリが送信されてくると、S4にて当該アプリを受信してアプリ格納領域62に保存する。この時点で、携帯電話1に対する所望のアプリとそれに関するADFとのダウンロードが完了する。なお、ここで上記アプリの実行指示操作がないと、図5の処理を終了する。
携帯電話1のユーザにより、上記アプリの実行指示操作があると、S6へ進み、当該アプリに関するADFの解析を行う。そして、S7では当該ADF内のアプリログ表示フラグがオン(「1」)であるか否かを判断し、当該フラグがオンであれば、S8にてアプリログを表示させる機能を有効化する。
次のS9では当該ADF内のエラーログ表示フラグがオン(「1」)であるか否かを判断し、当該フラグがオンであれば、S10にてエラーログを表示させる機能を有効化する。この時点で、携帯電話1では、アプリ配信サーバ11からのADF内のアプリログ表示フラグ、エラーログ表示フラグの設定状態に応じて、それぞれアプリログ表示機能、エラーログ表示機能が有効化されることとなる。その後、S11へ進み、該当のアプリを実行する。このアプリは、その実行中にアプリログ及びエラーログを記憶部6の所定の領域に記録する。
このとき、例えば、対象のアプリが図3のAP001であれば、AP001のADF61aにてアプリログ表示フラグがオフ設定、エラーログ表示フラグがオン設定になっているので、エラーログ表示機能のみが有効化されることとなり、図7Aに示すようにエラーログのみが表示部5に表示される。
また、対象のアプリが図3のAP002であれば、AP002のADF61bにてアプリログ表示フラグがオン設定、エラーログ表示フラグがオフ設定になっているので、アプリログ表示機能のみが有効化されることとなり、図7Bに示すようにアプリログのみが表示部5に表示される。
更に、対象のアプリが図3のAP003であれば、AP003のADF61cにてアプリログ表示フラグとエラーログ表示フラグが共にオン設定になっているので、アプリログ表示機能とエラーログ表示機能の両方が有効化されることとなり、図7Cに示すようにアプリログとエラーログの両方が表示部5に表示される。以上のようにして図5の処理を終了する。
以上説明した様に、本実施形態によれば、携帯電話1では、アプリ配信サーバ11からのADF内のアプリログ表示フラグ、エラーログ表示フラグの設定状態に応じて、それぞれアプリログ表示機能、エラーログ表示機能が有効化され、アプリログ、エラーログの表示可否が制御される。
これにより、例えば、アプリケーションソフトの開発中は、アプリ配信サーバ11において、上記のようなログ情報(特にエラーログ)を表示するようADFを設定して携帯電話1へ送信することで、携帯電話1の表示部5にログ情報を自在に表示出力させることが可能となり、開発者のエラー個所検出効率が向上し、移動通信端末上のアプリケーションの動作検証を円滑化することができる。
一方、アプリケーションソフトの開発が終了し出荷する時点では、アプリ配信サーバ11において、ログ情報を表示しないようADFを設定して携帯電話1へ送信することで、携帯電話1の表示部5にログ情報を表示出力しないよう制御することが可能となり、実行状態情報を見せるのが適切でない者(例えば、移動通信端末の一般ユーザやソフトの同業者等)への実行状態情報の開示や漏洩を未然に防止することができる。
なお、本実施形態に記載した実施態様は、本発明に係るアプリ配信システムの好適な一例であるが、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、移動通信端末として携帯電話を例示して説明したが、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)等の様に無線通信機能を備えた情報機器であれば適用できる。また、本発明を適用できるアプリケーションソフトも、特に限定されるものではないことは言うまでもない。また、携帯電話へのADFとアプリの送信順序についても、これらを同時に送信してもよいし、アプリ、ADFの順に送信してもよい。
また、上記の実施形態では、本発明に係る移動通信端末に対応する携帯電話が、アプリ配信サーバからアプリケーションソフト及び属性情報を受信する態様を示したが、本発明に係る移動通信端末は、アプリ配信サーバ以外の情報処理装置からアプリケーションソフト及び属性情報を受信してもよいし、スティックメモリ等の記憶媒体を介してアプリケーションソフト及び属性情報を受信してもよい。
最後に、本発明の実施形態に係る実行状態表示制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体(以下、単に「記録媒体」という)について説明する。本実施形態における記録媒体としては、例えば、携帯電話に着脱可能なスティックメモリを採用することができる。
図9には、本実施形態における記録媒体としてのスティックメモリ20を携帯電話1に装着した状態を示す。携帯電話1には、図2に示す入力部3の一種として位置付けられる読取部3Aが内蔵され、読取部3Aは、所定位置にセットされたスティックメモリ20から各種の情報やプログラム等を読み取り可能とされている。
また、図8には、実行状態表示制御プログラム30の構成を示す。実行状態表示制御プログラム30は、図2の携帯電話1の制御部2(即ち、コンピュータ)を、アプリケーションソフト及び当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信手段として機能させる受信機能モジュール30Aと、受信された属性情報に基づいて実行状態情報の表示出力を制御する制御手段として機能させる制御機能モジュール30Bとを含んで構成されている。この実行状態表示制御プログラム30は、スティックメモリ20におけるプログラム記憶用のプログラム領域20Aに記憶されている。
産業上の利用可能性
以上説明したように、本発明によれば、アプリケーションソフトの開発中は、実行状態情報を表示する旨を示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から移動通信端末へ送信することで、移動通信端末の表示手段に実行状態情報を表示出力させることが可能となり、開発者のエラー個所検出効率が向上し、移動通信端末上のアプリケーションの動作検証を円滑化することができる。
また、アプリケーションソフトの開発が終了し出荷する時点で、実行状態情報を表示しない旨を示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から移動通信端末へ送信することで、移動通信端末の表示手段に実行状態情報を表示出力しないよう制御することが可能となり、実行状態情報を見せるのが適切でない者(例えば、移動通信端末の一般ユーザやソフトの同業者等)への実行状態情報の開示や漏洩を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、アプリ配信システムの全体構成例を示す模式図である。
図2は、携帯電話の機能的構成を示すブロック図である。
図3は、ADF格納領域及びアプリ格納領域内のデータ格納例を示す図である。
図4は、アプリ配信サーバの機能的構成を示すブロック図である。
図5は、携帯電話側の処理を説明するフローチャートである。
図6は、アプリ配信サーバ側の処理を説明するフローチャートである。
図7Aは、エラーログ表示機能のみ有効である場合の表示例を示す図である。
図7Bは、アプリログ表示機能のみ有効である場合の表示例を示す図である。
図7Cは、エラーログ表示機能とアプリログ表示機能の両方が有効である場合の表示例を示す図である。
図8は、実行状態表示制御プログラムの構成を示す概念図である。
図9は、携帯電話にスティックメモリを装着した状態を示す図である。
本発明は、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフトを配信するアプリケーションソフト配信装置、当該アプリケーションソフト配信装置と通信を行う移動通信端末、これらを含んで構成されたアプリケーションソフト配信システム、移動通信端末における実行状態表示制御方法、移動通信端末に設けられたコンピュータにより実行される実行状態表示制御プログラム、及び当該実行状態表示制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
背景技術
移動通信端末へ動的にダウンロードして実行されるアプリケーションの開発は、パーソナルコンピュータ(PC)上の開発環境(エミュレータ等)にて作成したオブジェクトコードを動作検証用の移動通信端末へ送信し、開発者がオブジェクトコードを当該移動通信端末上で実際に動作させることで動作検証を行っている。この動作検証において、大部分のアプリケーションはコード自体の不良や、検証の対象となる移動通信端末の制約(使用可能なメモリ領域の制限など)によりエラーを発生させる。一方、従来の移動通信端末は、発生したエラー内容を開発者に通知する手段を備えていなかったため、開発者はオブジェクトコード中にエラー検出用のコードを予め埋め込み、エラー発生時に検出されたコードによってそのエラー原因を推測していた。
しかしながら、この様な手段は、エラーの可能性があるプログラムのすべての個所に特殊なコードを埋め込む必要があるため、動作検証と修正を繰り返すことが必須となる開発作業において、その作業効率を大幅に低下させていた。また、特殊コードを埋め込むことにより、プログラムの実行タイミングなどの点で、当該特殊コードが削除された最終的な商用プログラムとの間に差異が生じてしまい、商用プログラムの厳密なタイミングの検証などは実現困難であった。特に、移動通信端末の制約によるエラーが発生した場合は特殊コードを埋め込んだ場合でも原因を特定できない場合があるため、開発者はエラーの原因を推測しコードの修正と再検証とを繰り返すしかなかった。
これらの問題点を解決するために移動通信端末にエラー情報を通知する機能を備えることが考えられるが、移動通信端末に当該通知機能を持たせると、これらエラー情報の利用を意図しない最終利用者にまで動作不良情報を公開しなければならなくなる。これは、プログラムに対する最終利用者の不信感を招くとともに、その情報によってアプリケーションの構造が同業者に推測され模倣されてしまう危険性がある。また、最終利用者の移動通信端末と開発者向けの移動通信端末とを別に用意する手段も考えられるが、この場合、移動通信端末の製造者は異なる2つのバージョンの移動通信端末を開発しなければならず、移動通信端末製造者に負荷を強いる結果となる。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、移動通信端末上のアプリケーションの動作検証を円滑化しつつ、アプリケーションの実行状態情報を適切な者にのみ見せることを可能とする移動通信端末、アプリケーションソフト配信装置、アプリケーションソフト配信システム、実行状態表示制御方法、実行状態表示制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
発明の開示
上記目的を達成するために、本発明に係る移動通信端末は、情報を表示するための表示手段と、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
この移動通信端末では、受信手段が、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力する(例えば、格納する)アプリケーションソフトと、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する。なお、アプリケーションソフトと属性情報の受信の順番は、どちらが先でも構わない。
そして、制御手段が、受信された属性情報に基づいて、表示手段への実行状態情報の表示出力を制御する。即ち、属性情報が、実行状態情報を表示する旨を示している場合、制御手段は、表示手段に実行状態情報を表示出力させる。一方、属性情報が、実行状態情報を表示しない旨を示している場合、制御手段は、表示手段に実行状態情報を表示出力させないよう制御する。
これにより、アプリケーションソフトの開発中は、実行状態情報を表示する旨を示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から移動通信端末へ送信することで、移動通信端末の表示手段に実行状態情報を表示出力させることが可能となり、開発者のエラー個所検出効率が向上し、移動通信端末上のアプリケーションの動作検証を円滑化することができる。
一方、アプリケーションソフトの開発が終了し出荷する時点で、実行状態情報を表示しない旨を示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から移動通信端末へ送信することで、移動通信端末の表示手段に実行状態情報を表示出力しないよう制御することが可能となり、実行状態情報を見せるのが適切でない者(例えば、移動通信端末の一般ユーザやソフトの同業者等)への実行状態情報の開示や漏洩を未然に防止することができる。
なお、本発明に係る移動通信端末は、アプリケーションソフト配信装置と通信を行う移動通信端末として、以下のような構成態様を採用することもできる。即ち、本発明に係る移動通信端末は、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を格納するアプリケーションソフトを配信するアプリケーションソフト配信装置と通信を行う移動通信端末であって、情報を表示するための表示手段と、アプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から受信する受信手段と、受信手段により受信された属性情報に基づいて、表示手段への実行状態情報の表示出力を制御する制御手段とを備える構成を採用してもよい。
上記の制御手段は、実行状態情報が表示された画面と他の画面とで前記表示手段への表示出力を切り替えることにより、前記実行状態情報の表示出力を制御するよう構成とすることが望ましい。
なお、上記実行状態情報には、当該実行のログ情報、当該実行に関連する変数情報、及び当該実行時のエラー情報のうち少なくとも1つが含まれる。即ち、実行状態情報は、これらのうち何れか1つでもよいし、2以上含んでいてもよい。
本発明に係るアプリケーションソフト配信装置は、配信すべきアプリケーションソフトに対して、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を設定するための属性設定手段と、前記属性設定手段により設定された属性情報及び前記配信すべきアプリケーションソフトを送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
このアプリケーションソフト配信装置によれば、操作員は、属性設定手段により、配信すべきアプリケーションソフトに対して、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を設定することができる。そして、送信手段により、上記設定された属性情報及び当該配信すべきアプリケーションソフトを、移動通信端末へ送信することができる。なお、属性情報とアプリケーションソフトの送信の順番は、どちらが先でも構わない。
なお、本発明に係るアプリケーションソフト配信装置は、移動通信端末と通信を行うアプリケーションソフト配信装置として、以下のような構成態様を採用することもできる。即ち、本発明に係るアプリケーションソフト配信装置は、移動通信端末と通信を行うアプリケーションソフト配信装置であって、配信すべきアプリケーションソフトに対して、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を設定するための属性設定手段と、属性設定手段により設定された属性情報及び配信すべきアプリケーションソフトを、移動通信端末へ送信する送信手段とを備える構成を採用してもよい。
本発明に係るアプリケーションソフト配信システムは、上述した移動通信端末とアプリケーションソフト配信装置とを備えて構成され、当該移動通信端末とアプリケーションソフト配信装置間で通信を行うことを特徴とした構成である。
ところで、上述した移動通信端末に係る発明は、以下のように当該移動通信端末で実行される実行状態表示制御方法に係る発明として記述することもできる。これらは実質的に同一の技術的思想に基づくものであり、同様の作用・効果を奏する。
即ち、本発明に係る実行状態表示制御方法は、情報を表示するための表示手段を備えた移動通信端末における実行状態表示制御方法であって、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信工程と、受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御工程とを有することを特徴とする。
なお、本発明に係る実行状態表示制御方法は、アプリケーションソフト配信装置と通信を行う移動通信端末における実行状態表示制御方法として、以下のような態様を採用することもできる。即ち、本発明に係る実行状態表示制御方法は、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を格納するアプリケーションソフトを配信するアプリケーションソフト配信装置と通信を行うとともに、情報を表示するための表示手段を備えた移動通信端末、における実行状態表示制御方法であって、アプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から受信する受信工程と、受信された属性情報に基づいて、表示手段への実行状態情報の表示出力を制御する制御工程とを有する態様を採用してもよい。
また、上記の制御工程では、実行状態情報が表示された画面と他の画面とで前記表示手段への表示出力を切り替えることにより、前記実行状態情報の表示出力を制御することが望ましい。
また、上記実行状態情報には、当該実行のログ情報、当該実行に関連する変数情報、及び当該実行時のエラー情報のうち少なくとも1つが含まれる構成とすることが望ましい。
本発明に係る実行状態表示制御プログラムは、情報を表示するための表示手段を備えた移動通信端末に設けられたコンピュータを、実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御手段として、機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の実行状態表示制御プログラムが記録されたことを特徴とする。かかる記録媒体としては、例えば、スティックメモリ、ICチップ、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROMなどを採用することができる。
本発明の上記目的及びその他の特徴や利点は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことで、当業者にとり明らかとなろう。
発明を実施するための最良の形態
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面においては、アプリケーションソフトを「アプリ」と略記する。本実施形態の対象となるアプリは、その実行状態に関するログ(以下、アプリログという)及び実行中のエラーに関するログ(以下、エラーログという)を所定の記憶領域に格納する動作を行うものとする。
まず、本実施形態における装置構成を説明する。図1は、本実施形態におけるアプリ配信システム100の全体構成例を示す模式図である。図1に示す様に、アプリ配信システム100は、携帯電話1(移動通信端末に対応)、及びアプリ配信サーバ11(アプリケーションソフト配信装置に対応)を含んで構成されている。携帯電話1は、基地局Bを経由してパケット通信網Nに接続されている。また、パケット通信網Nには、アプリ配信サーバ11が有線接続されている。
以下、図2を参照して、携帯電話1の内部構成について詳説する。図2は、携帯電話1の機能的構成を示すブロック図である。図2に示す様に、携帯電話1は、制御部2(制御手段に対応)、入力部3、RAM4、表示部5(表示手段に対応)、記憶部6、無線部7(受信手段に対応)、及び音声処理部9により構成され、各部はバス10を介して各種信号の入出力が可能な様に接続されている。
制御部2は、ROM(Read Only Memory)2aを内蔵し、ROM2aに予め記憶されているプログラムを読み出してRAM4に展開し、当該プログラムに従って各部を集中制御する。即ち、制御部2は、入力部3からの入力信号とRAM4に展開したプログラムに従って、後述する携帯電話側の処理(図6参照)を実行する。また、かかる処理の中で、アプリ配信サーバ11からダウンロードされたアプリの実行を起動する。このアプリの実行において、そのアプリログ及びエラーログは、RAM4に一時記憶された後、記憶部6内の所定の領域に格納される。
入力部3は、電源のON/OFF、機能の選択等を指示する各種操作釦を備えて構成され、これら各種操作釦は、単独で又は組み合せて押下されることにより、指示内容に応じた入力信号を制御部2へ出力する。
RAM(Random Access Memory)4は、半導体等により構成され、制御部2により実行される各種処理において、ROM2aから読み出されたプログラムや記憶部6から読み出されたデータを一時的に格納する。また、RAM4は、表示部5に表示するデータを一時的に記憶するVRAM(Video RAM)の機能も併有する。
表示部5は、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)等により構成され、制御部2から入力される表示信号に従って画面上に表示データの表示を行う。
記憶部6は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリにより構成され、制御部2が各種処理を実行する為に必要なデータや実行の結果生成されたデータ等を記憶する。例えば、記憶部6は、後に詳述する携帯電話側アプリ実行処理の実行に際して、ADF格納領域61及びアプリ格納領域62を形成する。
ADF格納領域61は、携帯電話1が実行可能なアプリケーションソフトの属性に関するデータより構成されるファイルを「ADF(Attribute Definition File)」として格納するデータ領域である。
ここで、図3を参照して、ADF格納領域61内部のデータ格納例について説明する。図3に示す様に、ADF格納領域61には、アプリID、アプリログ表示フラグ、及びエラーログ表示フラグを少なくとも備えた複数のADF61a,61b,61c…が格納されている。
アプリIDとは、アプリケーションソフトを識別する為に一意的に割り当てられたデータ(例えば、“AP001”、“AP002”、“AP003”、…)である。尚、アプリIDは、格納された各アプリケーションソフトを特定可能であれば、記号データに限らず、アプリケーションソフトの名称を表す文字データやダウンロード元のWebページのURL(Uniform Resource Locator)等であってもよい。
アプリログ表示フラグとは、アプリログを表示させるか否かを、二値化した数値データ“1”又は“0”によって示すフラグであり、アプリログ表示フラグ“1”は、アプリログを表示させることを示し、“0”は、アプリログを表示させないことを示す。また、エラーログ表示フラグとは、エラーログを表示させるか否かを、二値化した数値データ“1”又は“0”によって示すフラグであり、エラーログ表示フラグ“1”は、エラーログを表示させることを示し、“0”は、エラーログを表示させないことを示す。
アプリ格納領域62は、携帯電話1において実行されるアプリケーションソフトを格納するプログラム領域である。図3に示す様に、アプリケーションソフト62a,62b,62c…は、上述したアプリIDと対応付けて格納される。従って、アプリケーションソフト62a,62b,62c…は、アプリIDを介して、ADF61a,61b,61c…と対応付けて格納される。
尚、アプリID、アプリログ表示フラグ、及びエラーログ表示フラグの各データは、説明の便宜上、同一の格納領域(ADF格納領域61)に格納される構成としたが、各データが読み出し可能に対応付けられた格納形態であれば、必ずしも同一の格納領域に格納される構成でなくてもよい。
図2に戻り、無線部7は、信号の変復調を行う変復調部(図示せず)と信号の符復号化を行う符復号部(図示せず)を有する回路であり、アンテナ7aを備える。アンテナ7aは、携帯電話1の筐体上部に伸縮可能に設けられ、基地局Bとデータの送受信を行う。
変復調部は、受信時には、アンテナ7aから入力された信号を、符復号部が処理可能な信号に復調する処理を行う。一方、送信時には、符復号部で変換されたデジタル信号を、無線送信可能な信号に変調する処理を行う。また、符復号部は、コーデック(CODEC)により構成され、受信時には、変復調部から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する処理(復号化)を行う。一方、送信時には、音声信号等のアナログ信号をデジタル信号に変換する処理(符号化)を行い、変換したデジタル信号を送信に適したデータ量に圧縮する。
音声処理部9は、変換器、増幅器等により構成され、マイク9a、スピーカ9bを備える。音声処理部9は、通話時に、制御部2から入力される音声データを変換器でアナログ信号に変換し、増幅器を介してスピーカ9bから放音する。また、音声処理部9は、通話時に、マイク9aから入力される音声信号を変換器により無線通信可能なデジタル信号に変換して無線部7へ出力する。
次に、図4を参照してアプリ配信サーバ11の内部構成を概説する。図4に示す様に、アプリ配信サーバ11は、CPU12、入力部13(属性設定手段に対応)、表示部14、送受信部15(送信手段に対応)、RAM16、及び記憶部17を含んで構成されており、これら各部はバス18により相互に接続されている。
CPU(Central Processing Unit)12は、記憶部17に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM16に展開し、該プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU12は、RAM16に展開したプログラムに従って、後述する送信処理(図7A〜図7Cを参照)を実行し、その処理結果をRAM16に格納すると共に表示部14に表示させる。そして、RAM16に格納した処理結果を記憶部17に保存する。
入力部13は、配信すべきアプリケーションソフトに関するADFの内容を操作員が設定するためのキーボードやマウス等を備えて構成され、入力された情報を入力信号としてCPU12へ出力する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置により構成される。
送受信部15は、CPU12の制御の下で、パケット通信網Nを介してデータの送受信を行う。特に、送受信部15は、記憶部17に記憶されたアプリ及び当該アプリに対応するADFをパケット通信網N、基地局Bを介して携帯電話1にダウンロードする機能を有する。
RAM(Random Access Memory)16は、CPU12により実行制御される各種処理において、記憶部17から読み出された各種プログラム及びADFのデータ等の一時的な格納領域を形成する。
記憶部17は、後述する送信処理において送信される各種プログラム及びADFのデータを格納する。
次に、図5、図6を参照して本実施形態における携帯電話1及びアプリ配信サーバ11の動作を説明する。図5は携帯電話1の処理を説明する為のフローチャートであり、図6はアプリ配信サーバ11の処理を説明する為のフローチャートである。なお、本実施形態では、アプリ配信サーバ11から携帯電話1へ、ADFとアプリをこの順序で配信する例を説明する。
先ず、アプリ配信サーバ11における処理を説明する。図6のT1において、アプリ配信サーバ11は、携帯電話1からの要求(例えば、所望のアプリに関するADFの取得要求、所望のアプリの取得要求など)の受信待ちを行っており、携帯電話1から要求があると、T2へ進み、当該要求を受信してその内容を解析する。そして、T3では当該要求が所望のアプリに関するADF取得要求であるか否かを判断し、当該要求がADF取得要求であれば、T4にて所望のアプリに関するADFを携帯電話1へ送信する。
次のT5では当該要求が所望のアプリの取得要求であるか否かを判断し、当該要求がアプリ取得要求であれば、T6にて所望のアプリを携帯電話1へ送信して、図6の処理を終了する。以上の図6の処理により、アプリ配信サーバ11は、携帯電話1からの要求に応じて、所望のアプリに関するADF及び所望のアプリを携帯電話1へ送信することができる。
次に、携帯電話1における処理を説明する。図5のS1では、携帯電話1は、アプリ配信サーバ11に対し、先ず所望のアプリに関するADFの取得要求を送信する。そして、上記図6の処理により、アプリ配信サーバ11から当該要求に応じてADFが送信されてくると、S2にて当該ADFを受信しADF格納領域61に保存する。
次のS3では所望のアプリの取得要求を送信する。そして、上記図6の処理により、アプリ配信サーバ11から当該要求に応じて所望のアプリが送信されてくると、S4にて当該アプリを受信してアプリ格納領域62に保存する。この時点で、携帯電話1に対する所望のアプリとそれに関するADFとのダウンロードが完了する。なお、ここで上記アプリの実行指示操作がないと、図5の処理を終了する。
携帯電話1のユーザにより、上記アプリの実行指示操作があると、S6へ進み、当該アプリに関するADFの解析を行う。そして、S7では当該ADF内のアプリログ表示フラグがオン(「1」)であるか否かを判断し、当該フラグがオンであれば、S8にてアプリログを表示させる機能を有効化する。
次のS9では当該ADF内のエラーログ表示フラグがオン(「1」)であるか否かを判断し、当該フラグがオンであれば、S10にてエラーログを表示させる機能を有効化する。この時点で、携帯電話1では、アプリ配信サーバ11からのADF内のアプリログ表示フラグ、エラーログ表示フラグの設定状態に応じて、それぞれアプリログ表示機能、エラーログ表示機能が有効化されることとなる。その後、S11へ進み、該当のアプリを実行する。このアプリは、その実行中にアプリログ及びエラーログを記憶部6の所定の領域に記録する。
このとき、例えば、対象のアプリが図3のAP001であれば、AP001のADF61aにてアプリログ表示フラグがオフ設定、エラーログ表示フラグがオン設定になっているので、エラーログ表示機能のみが有効化されることとなり、図7Aに示すようにエラーログのみが表示部5に表示される。
また、対象のアプリが図3のAP002であれば、AP002のADF61bにてアプリログ表示フラグがオン設定、エラーログ表示フラグがオフ設定になっているので、アプリログ表示機能のみが有効化されることとなり、図7Bに示すようにアプリログのみが表示部5に表示される。
更に、対象のアプリが図3のAP003であれば、AP003のADF61cにてアプリログ表示フラグとエラーログ表示フラグが共にオン設定になっているので、アプリログ表示機能とエラーログ表示機能の両方が有効化されることとなり、図7Cに示すようにアプリログとエラーログの両方が表示部5に表示される。以上のようにして図5の処理を終了する。
以上説明した様に、本実施形態によれば、携帯電話1では、アプリ配信サーバ11からのADF内のアプリログ表示フラグ、エラーログ表示フラグの設定状態に応じて、それぞれアプリログ表示機能、エラーログ表示機能が有効化され、アプリログ、エラーログの表示可否が制御される。
これにより、例えば、アプリケーションソフトの開発中は、アプリ配信サーバ11において、上記のようなログ情報(特にエラーログ)を表示するようADFを設定して携帯電話1へ送信することで、携帯電話1の表示部5にログ情報を自在に表示出力させることが可能となり、開発者のエラー個所検出効率が向上し、移動通信端末上のアプリケーションの動作検証を円滑化することができる。
一方、アプリケーションソフトの開発が終了し出荷する時点では、アプリ配信サーバ11において、ログ情報を表示しないようADFを設定して携帯電話1へ送信することで、携帯電話1の表示部5にログ情報を表示出力しないよう制御することが可能となり、実行状態情報を見せるのが適切でない者(例えば、移動通信端末の一般ユーザやソフトの同業者等)への実行状態情報の開示や漏洩を未然に防止することができる。
なお、本実施形態に記載した実施態様は、本発明に係るアプリ配信システムの好適な一例であるが、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、移動通信端末として携帯電話を例示して説明したが、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)等の様に無線通信機能を備えた情報機器であれば適用できる。また、本発明を適用できるアプリケーションソフトも、特に限定されるものではないことは言うまでもない。また、携帯電話へのADFとアプリの送信順序についても、これらを同時に送信してもよいし、アプリ、ADFの順に送信してもよい。
また、上記の実施形態では、本発明に係る移動通信端末に対応する携帯電話が、アプリ配信サーバからアプリケーションソフト及び属性情報を受信する態様を示したが、本発明に係る移動通信端末は、アプリ配信サーバ以外の情報処理装置からアプリケーションソフト及び属性情報を受信してもよいし、スティックメモリ等の記憶媒体を介してアプリケーションソフト及び属性情報を受信してもよい。
最後に、本発明の実施形態に係る実行状態表示制御プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体(以下、単に「記録媒体」という)について説明する。本実施形態における記録媒体としては、例えば、携帯電話に着脱可能なスティックメモリを採用することができる。
図9には、本実施形態における記録媒体としてのスティックメモリ20を携帯電話1に装着した状態を示す。携帯電話1には、図2に示す入力部3の一種として位置付けられる読取部3Aが内蔵され、読取部3Aは、所定位置にセットされたスティックメモリ20から各種の情報やプログラム等を読み取り可能とされている。
また、図8には、実行状態表示制御プログラム30の構成を示す。実行状態表示制御プログラム30は、図2の携帯電話1の制御部2(即ち、コンピュータ)を、アプリケーションソフト及び当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信手段として機能させる受信機能モジュール30Aと、受信された属性情報に基づいて実行状態情報の表示出力を制御する制御手段として機能させる制御機能モジュール30Bとを含んで構成されている。この実行状態表示制御プログラム30は、スティックメモリ20におけるプログラム記憶用のプログラム領域20Aに記憶されている。
産業上の利用可能性
以上説明したように、本発明によれば、アプリケーションソフトの開発中は、実行状態情報を表示する旨を示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から移動通信端末へ送信することで、移動通信端末の表示手段に実行状態情報を表示出力させることが可能となり、開発者のエラー個所検出効率が向上し、移動通信端末上のアプリケーションの動作検証を円滑化することができる。
また、アプリケーションソフトの開発が終了し出荷する時点で、実行状態情報を表示しない旨を示す属性情報を、アプリケーションソフト配信装置から移動通信端末へ送信することで、移動通信端末の表示手段に実行状態情報を表示出力しないよう制御することが可能となり、実行状態情報を見せるのが適切でない者(例えば、移動通信端末の一般ユーザやソフトの同業者等)への実行状態情報の開示や漏洩を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、アプリ配信システムの全体構成例を示す模式図である。
図2は、携帯電話の機能的構成を示すブロック図である。
図3は、ADF格納領域及びアプリ格納領域内のデータ格納例を示す図である。
図4は、アプリ配信サーバの機能的構成を示すブロック図である。
図5は、携帯電話側の処理を説明するフローチャートである。
図6は、アプリ配信サーバ側の処理を説明するフローチャートである。
図7Aは、エラーログ表示機能のみ有効である場合の表示例を示す図である。
図7Bは、アプリログ表示機能のみ有効である場合の表示例を示す図である。
図7Cは、エラーログ表示機能とアプリログ表示機能の両方が有効である場合の表示例を示す図である。
図8は、実行状態表示制御プログラムの構成を示す概念図である。
図9は、携帯電話にスティックメモリを装着した状態を示す図である。
Claims (13)
- 情報を表示するための表示手段と、
実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御手段と、
を備えた移動通信端末。 - 実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を格納するアプリケーションソフトを配信するアプリケーションソフト配信装置、と通信を行う移動通信端末であって、
情報を表示するための表示手段と、
前記アプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を、前記アプリケーションソフト配信装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御手段と、
を備えた移動通信端末。 - 前記制御手段は、
前記実行状態情報が表示された画面と他の画面とで前記表示手段への表示出力を切り替えることにより、前記実行状態情報の表示出力を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動通信端末。 - 前記実行状態情報には、当該実行のログ情報、当該実行に関連する変数情報、及び当該実行時のエラー情報のうち少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の移動通信端末。
- 配信すべきアプリケーションソフトに対して、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を設定するための属性設定手段と、
前記属性設定手段により設定された属性情報及び前記配信すべきアプリケーションソフトを送信する送信手段と、
を備えたアプリケーションソフト配信装置。 - 請求項1に記載の移動通信端末と通信を行うアプリケーションソフト配信装置であって、
配信すべきアプリケーションソフトに対して、当該アプリケーションソフトにより所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を設定するための属性設定手段と、
前記属性設定手段により設定された属性情報及び前記配信すべきアプリケーションソフトを、前記移動通信端末へ送信する送信手段と、
を備えたアプリケーションソフト配信装置。 - 請求項1に記載の移動通信端末と、請求項4に記載のアプリケーションソフト配信装置とを備えて構成され、前記移動通信端末と前記アプリケーションソフト配信装置間で通信を行うことを特徴とするアプリケーションソフト配信システム。
- 情報を表示するための表示手段を備えた移動通信端末における実行状態表示制御方法であって、
実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信工程と、
受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御工程と、
を有する実行状態表示制御方法。 - 実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を格納するアプリケーションソフトを配信するアプリケーションソフト配信装置と通信を行うとともに、情報を表示するための表示手段を備えた移動通信端末、における実行状態表示制御方法であって、
前記アプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に格納される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を、前記アプリケーションソフト配信装置から受信する受信工程と、
受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御工程と、
を有する実行状態表示制御方法。 - 前記制御工程では、
前記実行状態情報が表示された画面と他の画面とで前記表示手段への表示出力を切り替えることにより、前記実行状態情報の表示出力を制御することを特徴とする請求項8又は9に記載の実行状態表示制御方法。 - 前記実行状態情報には、当該実行のログ情報、当該実行に関連する変数情報、及び当該実行時のエラー情報のうち少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の実行状態表示制御方法。
- 情報を表示するための表示手段を備えた移動通信端末に設けられたコンピュータを、
実行時に所定の記憶領域に実行状態情報を出力するアプリケーションソフト、及び当該アプリケーションソフトにより前記所定の記憶領域に出力される実行状態情報を表示するか否かを示す属性情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記属性情報に基づいて、前記表示手段への前記実行状態情報の表示出力を制御する制御手段として、機能させるための実行状態表示制御プログラム。 - 請求項12に記載の実行状態表示制御プログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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